JP2588609Y2 - 電動スプレー - Google Patents

電動スプレー

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JP2588609Y2
JP2588609Y2 JP1993052959U JP5295993U JP2588609Y2 JP 2588609 Y2 JP2588609 Y2 JP 2588609Y2 JP 1993052959 U JP1993052959 U JP 1993052959U JP 5295993 U JP5295993 U JP 5295993U JP 2588609 Y2 JP2588609 Y2 JP 2588609Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ヘアスプレーや防虫ス
プレー、静電気防止スプレー等に用いられる電動スプレ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ヘアスプレーや防虫スプ
レー等のフレオンガス等(フレオンは商標)を用いた様
々なスプレーが使用されており、これらのスプレーの多
くのものは使い捨てである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
フレオンガスが成層圏のオゾン層を破壊して環境を壊す
ということがわかったために、上記スプレーにフレオン
ガスを用いることが問題となっていた。また、このよう
に有害なフレオンガスを用いる代わりに他の可燃性ガス
を用いたスプレーも使用されるようになってきたが、可
燃性ガスを用いたスプレーは火災の危険性があるといっ
たことが問題であった。さらに、以上のようなスプレー
の多くは使い捨てであることから、資源の無駄使いとい
った問題もあった。
【0004】本考案は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、使い捨てでなく、
しかも、フレオンガス等の有害なガスや可燃性ガス等を
用いることのない電動スプレーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は次のように構成されている。すなわち、本
考案は、空気を圧縮して吐出するポンプを備えたポンプ
本体と、スプレー液を収容するボトル部と、スプレー液
の外部への噴出口を設け、前記ボトル部の内周壁で貫通
の管路を形成して該管路を前記ポンプにより圧送され
空気を前記噴出口へ導く空気流路とし、該空気流路を通
った空気が前記噴出口から噴出する空気のエジェクタ作
用により該空気に前記スプレー液が取り込まれて外部に
噴出される構成としたことを特徴として構成されてい
る。
【0006】
【作用】上記構成の本考案において、ポンプ本体のポン
プにより圧送された空気はボトル部の内周壁で形成され
た貫通の管路(空気流路)を通って噴出口へ導かれ、噴
出口から噴出する。そして、この噴出する空気のエジェ
クタ作用により、ボトル部に収容されている液体が空気
に取り込まれて外部に噴出される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には、本考案に係る電動スプレーの一実施例
の縦断面図が示されている。同図において、電動スプレ
ーはほぼ円筒形状をしており、電動スプレーの下部側に
はポンプ本体5が設けられており、ポンプ本体5の上側
にボトル部4が重ね合わされており、ポンプ本体5の上
面23とボトル4の底面26は当接している。ポンプ本体5
内の下部側には、その中央部に電動モータ16が設けられ
ており、電動モータ16の周りには電池収容空間22が形成
されており、電池収容空間22にはモータ電源として機能
する6個の電池17が電動モータ16を囲む態様で収容され
ている。
【0008】電動モータ16の下部側には電気回路55が設
けられており、電気回路55により電動モータ16の駆動制
御が行われる。また、ポンプ本体5の底面には充電用接
点84および空気導入孔21が設けられており、電動モータ
16の上側には小型のエアポンプ6が設けられており、エ
アポンプ6は空気導入孔21から導入される空気を電動モ
ータ16の回転力を利用して圧縮し、エアポンプ6の上側
に圧送する働きをしている。
【0009】ポンプ本体5の上面23側には、その中心側
にねじ穴46が形成されており、筒形状をした軸棒体8の
基端側のねじがねじ穴46に螺合してポンプ本体5上面23
の中心部に固定され、軸棒体8が上方に突設されてい
る。軸棒体8の下部側には鍔12が嵌め込み固定されてお
り、鍔12は軸棒体8の外周面に張り出していてフックと
して機能するようになっている。鍔12は図3に示すよう
に、上側から見ると円形リング状の板を中心穴を挟ん
で、その両側部分を平行に切り欠いた形状となってい
る。なお、鍔12の突出先端の側端には後述のボトル部4
に設けたフック嵌合溝13に入り易くするためのテーパ42
が形成されている。
【0010】図1に示すように、軸棒体8の内部下端側
には、前記エアポンプ6の吐出側に連通するエアノズル
18が挿入されており、エアノズル18よりも上側の軸棒体
8の側周面には適当数の穴19が設けられている。軸棒体
8にはパッキン嵌合穴20が形成されており、パッキン嵌
合穴20にはパッキンが嵌合されている。軸棒体8の上端
側にはスイッチ取り付け部25が設けられており、スイッ
チ取り付け部25に取り付けられているモータの電源スイ
ッチ2により筒状の軸棒体8の上端側が閉鎖されてい
る。また、ポンプ本体5の上面23にはストッパーとして
機能する突起部31が設けられている。
【0011】ボトル部4には液体を収容する環状のタン
ク7が設けられており、その環状のタンク7の内周壁47
により管路である筒穴14が形成されており、この筒穴14
の下方側には、前記ポンプ本体5の鍔12を嵌合する嵌合
凹部9が形成されており、嵌合凹部9の平面形状は、図
3の(a)に示すように、上側から見ると鍔12と同様の
形状となっており、ポンプ本体5の上側にボトル部4を
重ねたときに、ストッパー31が後述のスライド溝32のA
端に位置した状態で軸棒体8と鍔12がスムーズに嵌合で
きるようになっている。嵌合凹部9の下部側の側周壁面
にはフック嵌合溝13が形成されており、嵌合凹部9およ
び筒穴14には、ポンプ本体5の軸棒体8と電源スイッチ
2と鍔12が嵌合され、鍔12はフック嵌合溝13に嵌合され
て抜け止め係止状態となっている。
【0012】なお、図1に示すように、筒穴14の内壁面
の下部側は、パッキン嵌合穴20に嵌合したパッキンを介
して軸棒体8に気密接合しており、パッキンよりも上部
側の軸棒体8と筒穴14の内壁面との間には、わずかな隙
間37が空気の通路として形成されている。そして、この
隙間37を含む筒穴14が前記ポンプ本体5のエアポンプ6
により圧送された空気を後述のスプレー噴出口10に導く
空気流路となっている。また、ボトル部4の底面26には
スライド溝32が形成されており、スライド溝32には、前
記ポンプ本体5の突起部31が嵌合されている。
【0013】タンク7の内周壁47で形成された筒穴14
は、上側が小径化して咽喉部54となっており、タンク7
の上側にはキャップ取り付け部57が設けられ、その外周
面がボトル部4にねじ等により抜け止め状態で嵌合され
ており、キャップ取り付け部57の底面とタンク7の頂面
との間にはシール板56が設けられている。シール板56に
は弁ケース29が嵌め込まれており、弁ケース29はキャッ
プ取り付け部57にねじ固定されており、弁ケース29の下
側にはニップル11が嵌め込み固定されており、ニップル
11の下側には筒状のチューブ48がタンク7の底面側まで
伸設されている。
【0014】図4の(b)に示すように、キャップ取り
付け部57には押しばね59を介してキャップの蓋枠27が上
下スライド自在に取り付けられており、蓋枠27の側周面
82には係合部65が内側に向けて張り出し形成されてい
る。キャップ取り付け部57の上端側には係合部65と抜け
止め係合する突起部66が設けられており、常時は、押し
ばね59の付勢力によって係合部65と突起部66が係合して
いる。突起部66の先端側には複数の開口部(図示せず)
が形成され、その開口部と係合部65のスリット85を介し
て空気用通路64が外部に連通している。
【0015】キャップ取り付け部57には上側開口の開口
部63が形成されており、開口部63は空気用通路64に連通
している。開口部63の下側は開口部63よりも径が小さい
穴62となっており、その下側には逆テーパ状の弁孔68が
形成されており、弁孔68の下部側には内部に貫通の中心
孔67を有する栓ねじ61がキャップ取り付け部57に嵌め込
まれて設けられている。逆テーパ状の弁孔68にはボール
弁39が収容されており、ボール弁39と栓ねじ61との間に
は弁ばね69が介設されており、常時は、弁ばね69の付勢
力によりボール弁39は上側に押し付けられて穴62が閉じ
られている。弁孔68に通じる開口部63にはロッド40の基
端側が上下スライド自在に挿通されており、ロッド40の
先端側は、前記ボール弁39に対向しており、ロッド40の
基端側は蓋枠27の内底面78に当接している。
【0016】キャップ取り付け部57の中央側にも段部を
有する上側開口の開口部72が形成されており、開口部72
にはロッド取り付け部43が上下スライド自在に挿通され
ており、ロッド取り付け部43のパッキン嵌合穴71に嵌合
されているパッキン97により、ロッド取り付け部43とキ
ャップ取り付け部57が気密当接している。ロッド取り付
け部43の基端側は蓋枠27の内底面78に当接しており、ロ
ッド取り付け部43とばね受け段部83との間にばね70が介
設されている。
【0017】開口部72の下部側は縮径した穴86となって
おり、穴86は、前記筒穴14の咽喉部54に連通しており、
開口部72の側周面の一方側にはノズル45が横方向に向け
連接されてノズル通路30が設けられており、ノズル通路
30はディフューザ(オリフィス)41のスプレー噴出口10
と、蓋枠27の開口を通して外部に連通している。なお、
ディフューザ41の中心孔98は先端側が縮径化するテーパ
状の穴を介して中心孔98の先端側はストレートな穴とな
っている。ロッド取り付け部43にはスイッチ作動ロッド
3がねじ固定されており、このロッド3は、前記ボトル
部4の筒穴14に挿入されており、ロッド3の先端33は、
前記ポンプ本体5の電源スイッチ2に対向している。
【0018】キャップ取り付け部57には上側開口の開口
部77が設けられており、開口部77の下側には段部を有す
る液体通路76が形成され、液体通路76の下側にはストレ
ートな穴75を介して前記弁ケース29の弁孔73が設けられ
ており、弁孔73は下側に向かって拡径するテーパ状の穴
となっており、前記ニップル11の中心孔に通じている。
また、液体通路76はディフューザ41の中心孔98に連通
し、ディフューザ41のスプレー噴出口10を通して電動ス
プレーの外部に通じている。
【0019】開口部77にはロッド取り付け部79が上下ス
ライド自在に挿通されており、ロッド取り付け部79のパ
ッキン嵌合穴80に嵌合されているパッキン81により、ロ
ッド取り付け部79とキャップ取り付け部57とが気密当接
している。ロッド取り付け部79の基端側は蓋枠27の内底
面78に当接しており、ロッド取り付け部79にはスプレー
作動ロッド35が取り付けられており、このロッド35は液
体通路76と穴75を通して弁孔73に挿入されている。ロッ
ド35の先端は、前記弁孔73内に収容されているボール弁
34に対向されており、ボール弁34とニップル11の上端面
74との間には弁ばね89が介設されており、常時は、弁ば
ね89の付勢力によりボール弁34は上側に押し付けられて
穴75が閉じられている。
【0020】本実施例の電動スプレーは以上のように構
成されており、図2,3にはポンプ本体5にボトル部4
を取り付ける操作方法が示されている。まず、図2の
(a)に示すように、ポンプ本体5の上側にボトル部4
を重ねるが、このとき、ポンプ本体5の突起部31を手前
側に向け、軸棒体8をボトル部4の筒穴14に挿入して鍔
12を嵌合凹部9に嵌合し、同図の(b)にようにして、
ポンプ本体5の上面23とボトル部4の底面26を当接させ
る。
【0021】この状態は、図3の(a)に示すように、
突起部31がスライド溝32の一端側(図のA側)に嵌合さ
れており、フック12は図のY軸方向に向いており、嵌合
凹部9に嵌合されているだけであるため、この状態で、
仮にボトル部4を上側に持ち上げると、ボトル部4はポ
ンプ本体5から外れてしまう。
【0022】そこで、ボトル部4は固定したまま、ポン
プ本体5を図の矢印方向に回してボトル部4に対して相
対的に90度回転させると、鍔12がフック嵌合溝13に入り
込んでいき、同図の(b)に示すようにな状態となり、
ポンプ本体5の突起部31がスライド溝32の他端側(図の
B側)に移動した状態となり、これ以上ポンプ本体5を
同方向に回転させようとしても回転できなくなる。すな
わち、突起部31がストッパーとしての役割を果してい
る。
【0023】このストッパー位置でポンプ本体5の鍔12
は、図のX軸方向に向いてボトル部4のフック嵌合溝13
に完全に嵌合し、抜け止め係止状態となり、この状態
で、仮にボトル部4を上側に持ち上げても、ボトル部4
はポンプ本体5から外れることなく、ポンプ本体5もボ
トル部4と一緒に持ち上がり、ボトル部4とポンプ本体
5が一体化する。
【0024】また、ボトル部4のタンク7が空になった
場合は、図3の(b)の状態から同図の(a)の状態に
戻るように、ポンプ本体5をボトル部4に対して相対的
に90度回転させて、ボトル部4をポンプ本体5から外
し、新しいボトル部4と交換する。
【0025】次に、本実施例のスプレー動作について説
明する。電動スプレーは、通常は、図1で示したよう
に、蓋枠27の中央側に設けられたスイッチ作動ロッド3
の先端33がポンプ本体5の電動スイッチ2と離れてお
り、電動スイッチ2はオフの状態となっており、また、
弁孔73,68の各ボール弁34,39により穴75,62が閉じら
れている。そして、スプレーを作動させるために、キャ
ップの蓋枠27中央部を指で押して蓋枠27を下側に押し下
げると、スイッチ作動ロッド3も下側に下がり、図4の
(a)に示されるように、ロッド3の先端33が電源スイ
ッチ2に当接し、電源スイッチ2がオンの状態となる。
【0026】そうすると、ポンプ本体5のモータ16が回
転してエアポンプ6が作動し、エアポンプ6は底側に設
けられた空気導入孔21から導入される空気を圧縮して吐
出し、同図の矢印に示されるように、エアノズル18から
空気を上側に圧送し、圧送された空気は軸棒体8の側周
面に設けられた穴19から軸棒体8の外周側に送られて、
軸棒体8の側周壁とボトル部4の筒穴14の内周壁47との
間の狭い隙間37を通り抜けて上側に進み、筒穴14の咽喉
部54を通り、図4の(b)に示すように、ノズル通路30
を通ってディフューザ41の中心孔98を通り、そのスプレ
ー噴出口10と蓋枠27の開口を通して外部に噴出される。
【0027】また、同図に示されるように、蓋枠27を下
側に押し下げると、スプレー作動ロッド35の先端側に対
向して設けられたボール弁34が弁孔73の下側に押し下げ
られ、穴75と穴73が通じるようになる。そして、弁孔73
が穴75、液体通路76を介してディフューザ41の中心孔98
と連通するために、上記のように、空気がノズル通路30
を通ってディフューザ41のスプレー噴出口10から噴出す
るときのエジェクタ作用により、タンク7内の液体がチ
ューブ48の穴を通してニップル11のノズルから吸い上げ
られて、弁孔73、穴75、液体通路76を通してディフュー
ザ41の中心孔98に引き込まれ、ノズル通路30を通ってデ
ィフューザ41の中心孔98を通る空気に取り込まれて、ス
プレー噴出口10から蓋枠27の開口を通って外部に霧状と
なって噴出する。
【0028】また、蓋枠27が下側に押し下げられると、
同様に、ロッド40が下がってボール弁39が押し下げら
れ、穴62と弁孔68が通じるようになり、係合部65のスリ
ット85から空気用通路64に空気が入り、空気用通路64を
通して開口部63、穴62、弁孔68を通り、中心孔67からタ
ンク7内へ入る。そして、このことにより、タンク7内
の液体が使用されても、タンク7内の圧力が調整され
て、タンク7内が減圧になることが防止され、タンク7
内が減圧になることによりタンク7の液体が出にくくな
るのを防いでいる。
【0029】そして、蓋枠27から指を離して蓋枠27を下
側に押し下げる力を除くと、蓋枠27は蓋枠27内の押しば
ね59の復元力で再び上側に戻され、スイッチ作動ロッド
3の先端33が電源スイッチ2から離れてスイッチ2がオ
フとなる。また、弁孔73,68のボール弁34,39も再び上
側に戻って穴75,62が閉じられ、ボトル7内の液体が外
に漏れないようになる。
【0030】本実施例によれば、前記の動作により、ボ
トル7内の液体がエアポンプ6で圧縮されて押し出され
る空気のエジェクタ作用により、その空気に取り込まれ
て噴出口10から外部に噴出されるため、フレオンガスを
用いなくとも空気により液体を霧状に噴出させることが
できる。したがって、従来例のように、フレオンガスに
より環境を破壊することはなく、しかも、外側から空気
を導入して空気を圧縮して押し出し、その空気により液
体を噴出させるため、他のガス等も不要であり、可燃性
ガスを用いたスプレーのように危険性もなく、しかも、
経済的である。
【0031】また、ボトル部4の筒穴14がポンプ本体5
から圧送される空気をスプレー噴出口10に導く空気流路
として機能し、そのように空気流路が電動スプレー内部
に形成されているために、電動スプレーの外側に空気用
の流路を設ける必要がなく、見映えもよいし、空気用の
流路が邪魔になることもない。そして、さらに、ポンプ
本体5にボトル部4を取り付けることにより、ポンプ本
体5の軸棒体8の側周壁とボトル部4の筒穴14の内周壁
との間に狭い隙間37が形成され、その隙間37が空気の通
り道となり、その一方で、軸棒体8の上側に設けられた
電源スイッチ2が筒穴14に収容されるため、筒穴14と軸
棒体8との間の空間が電源スイッチ2の収容空間と空気
の通り道を兼ねることになり、これらの空間を別々に設
けるよりも手間がかからない。
【0032】さらに、図2,3で示したように、ポンプ
本体5の軸棒体8をボトル部4の筒穴14に挿入し、鍔12
を嵌合凹部9に嵌合させてボトル部4をポンプ本体5に
重ね、ポンプ本体5をボトル部4に対して相対的に回転
させ、ボトル部4のフック嵌合溝13にポンプ本体5の鍔
12を嵌合させて抜け止め係止状態にしたり、フック嵌合
溝13から鍔12を外したりすることにより、容易にボトル
部4とポンプ本体5とを着脱することができ、ボトル部
4のタンク7の中の液体がなくなったときには、ボトル
部4を別のボトル部4と交換すればよいため、従来のよ
うに、電動スプレーを使い捨てにすることはなく、同系
の薬液なら異なった種類の液を容易に取り換え噴霧する
ことができ、さらに、エアポンプ6の電源は電池17であ
るため、電池17が消耗した場合に充電、交換すればよい
ため、資源の無駄使いになることはない。
【0033】さらに、ポンプ本体5にボトル部4を取り
付けるときに、ボトル部4の筒穴14に軸棒体8を挿入
し、鍔12を嵌合凹部9のフック嵌合溝13に嵌合すればよ
く、着脱嵌合手段が内部に構成されており、ポンプ本体
5やボトル部4の外側に取り付け用のフックやクリップ
等を用いる必要がなく、それらを電動スプレーの外側に
設けることにより、スプレーの外観が損なわれたり、ク
リップ等が邪魔になったりすることもない。
【0034】なお、本考案は上記実施例に限定される
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、ポンプ本体5の鍔12をボトル部4のフック
嵌合溝13に嵌合するときに、ポンプ本体5をボトル部4
に対して相対的に回転させたが、その逆に、ボトル部4
をポンプ本体5に対して相対的に回転させてもよく、ボ
トル部4とポンプ本体5との両方を相対的に回転させて
もよい。
【0035】また、上記実施例では、フックとして機能
する鍔12の形状を図3で示したような形状の鍔12とした
が、鍔12の形状は特に限定させるものではなく、鍔以外
の、例えば、棒状のフックを設けてもよく、フックがフ
ック嵌合溝13に嵌合してボトル部4がポンプ本体5に着
脱自在に抜け止め係止状態になるように、フックとフッ
ク嵌合溝13の形状や寸法等を設計すればよい。また、鍔
12等のフックは、上記実施例のように、軸棒体8の基端
側に設けるとは限らず、適宜の位置に設置できる。
【0036】さらに、ボトル部4とポンプ本体5の嵌合
手段は上記実施例のように電動スプレーの中心側に設け
られているとは限らず、電動スプレーの内部側周側に設
けられていても構わず、電動スプレーの外側に設けられ
ていても構わない。
【0037】さらに、上記実施例では、ポンプ本体5の
上面23にストッパーとしての突起部31を設け、ボトル部
4の底面26には突起部31を嵌合するスライド溝32を設け
たが、突起部31やスライド溝32の形状や大きさ等は特に
限定させるものではなく、ボトル部4側に突起部31を設
け、ポンプ本体5側にスライド溝32を設けてもよく、ス
トッパーをフック嵌合溝13内に設けるように構成すれ
ば、突起部31やスライド溝32は必ずしも設ける必要はな
い。
【0038】また、上記実施例では、電動ポンプ16によ
り圧送された空気を導く空気流路として機能する筒穴14
を電動スプレーの中心部に設けたが、筒穴14等の空気流
路は必ずしも電動スプレーの中心部に設けるとは限ら
ず、ボトル部4の内周壁に形成された貫通の管路であれ
ばボトル部4内の側周側に設けられていても構わない。
また、上記実施例では、ボトル部4とポンプ本体5との
嵌合部と電源スイッチ2の収容空間と空気の通り道を兼
ねた構成としたが、筒穴14等の空気流路上記嵌合部や
電源スイッチ2別の部分に設けても構わない。
【0039】さらに、上記実施例では、電動スプレーを
ほぼ円筒形状としたが、電動スプレーの形状は他の形状
のものでも構わない。
【0040】さらに、ボトル部4のタンク7の寸法・形
状等は特に限定されることはなく、電動スプレーはポン
プ本体5とボトル部4を有し、ポンプ本体5にボトル部
4を重ねて電動スプレーが構成され、ボトル部4とポン
プ本体5が着脱自在であれば構わない。
【0041】さらに、本考案の電動スプレーは、ヘアス
プレーや防虫スプレー等の様々なスプレーに適用される
ものであり、上記実施例のように、スプレー噴出口10か
ら勢いよく霧状に液体を噴出させるものとは限らず、泡
状に噴出させるムースタイプの物など、様々な噴出の仕
方をするスプレーに適用することができる。
【0042】
【考案の効果】本考案によれば、タンクに収容されてる
液体がポンプ本体のポンプにより圧縮されて圧送され、
その空気のエジェクタ作用により、空気に取り込まれて
外部に噴出されるため、フレオンガス等の有害なガスを
用いないスプレーとすることができる。しかも、フレオ
ンガス以外のガスも用いることなく、空気を電動スプレ
ーに導入して利用するため可燃性ガスを用いたスプレー
のような危険性もなく、しかも、経済的である。
【0043】また、ボトル部に内周壁で形成した貫通の
管路が設けられており、その管路がポンプにより圧送さ
れた空気を噴出口へ導く空気流路となっているために、
空気の流路を電動スプレーの外側に設ける必要もなく、
電動スプレーの見映えもよく、しかも、空気の流路が邪
魔になることもない。
【0044】また、本考案の電動スプレーを、ボトル部
とポンプ本体とを着脱自在に取り付けて形成すれば、電
動スプレーを使用することによりボトル部に収容されて
いる液体が消耗したときには、ボトル部をポンプ本体か
ら外して別のボトル部と交換すればよく、電動スプレー
を使い捨てにしていた従来例と違い資源の無駄使いとな
ることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電動スプレーの一実施例を示す縦
断面構成図である。
【図2】ポンプ本体5にボトル部4を重ね合わせること
による図1の電動スプレーの組み立て工程を示す説明図
である。
【図3】ポンプ本体5をボトル部4に対して回転させ、
ボトル部4をポンプ本体5に抜け止め係止状態とする工
程を示す説明図である。
【図4】図1の電動スプレーの動作を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
4 ボトル部 5 ポンプ本体 6 ポンプ 8 軸棒体 10 スプレー噴出口 14 筒穴 47 内周壁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を圧縮して吐出するポンプを備えた
    ポンプ本体と、スプレー液を収容するボトル部と、スプ
    レー液の外部への噴出口を設け、前記ボトル部の内周壁
    で貫通の管路を形成して該管路を前記ポンプにより圧送
    された空気を前記噴出口へ導く空気流路とし、該空気流
    路を通った空気が前記噴出口から噴出する空気のエジェ
    クタ作用により該空気に前記スプレー液が取り込まれて
    外部に噴出される構成とした電動スプレー。
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