JP3961241B2 - 液体噴出器 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は液体噴出器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
液体噴出器として種々の形態のものが知られているが、上面より上方付勢状態で押し下げ可能にステムを突出し、ステムの押し下げにより内臓吐出弁が開弁してガス圧により収納液を噴出する如く構成したエアゾール容器体に、筒状の噴出ヘッドやノズル状の噴出ヘッドを嵌着したものが一般に使用されている。
【０００３】
前者の例として例えば、下端の導入口をステムに嵌着した縦筒を頂壁裏面より垂設するとともに、頂壁周縁部より周壁を垂設し、又、縦筒上端に基端を連通したノズルを、周壁を貫通して横設し、その先端を噴出口として開口したものが挙げられる。また、後者の例として、容器体胴部外周上端に嵌着させた装着筒にヒンジ部を介して上下揺動可能に押し下げ板を連結するとともに、ステムに下端を密嵌した注出筒の上端を押し下げ板を貫通して一体に突設したものが挙げられる。
【０００４】
従来のこの種の液体噴出器は、収納液を使い切った後にもガスが容器内に残存しているため、そのまま廃棄すると種々の不都合を引き起こす虞があり、そのため、例えば容器体胴部を釘等により穿孔してガス抜きを行った後廃棄している。また、噴出ヘッド等を被覆して容器体に装着するオーバーキャップを備えたものにあっては、そのキャップ上面に特殊構成のガス抜き用突起を形成し、該キャップを使用して廃棄時にガス抜きを行っている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
釘等によるガス抜きは道具を用意しなければならないため面倒であり、穿孔も行い難い。また、後者は特殊構成のオーバーキャップを必要とするため、製造コストもかかり、また、オーバーキャップを必ず設けなければならないという不都合がある。
【０００６】
本発明は上記した点に鑑みなされたもので、収納液を使い切った後に容器体内に残存するガスをきわめて簡単な操作で排出することができ、ガスの残存による種々の不都合の虞がなく廃棄でき、また、構造が簡単で安価に且つ容易に製造できる液体噴出器を提案するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本請求項１発明の液体噴出器は上記課題を解決するため、上面より上方付勢状態で押し下げ可能にステム５を突設するとともに、該ステム５の押し下げにより内臓吐出弁が開きガス圧で液をステムより噴出する如く構成したエアゾール容器体２と、エアゾール容器体外周上端部に嵌着した取付枠８の上端開口縁にヒンジ９を介して上下揺動可能に揺動板10を連結するとともに、揺動板10を貫通して設けた筒部11をステム５に嵌着した枠部材３と、筒部11外周に装着筒14を嵌着させて回動可能に装着するとともに、装着筒14より噴出口15に至る液流路Ａを有し、且つ、装着筒14周囲に垂設した周壁18下端部より外方へ係合突起16を突設した噴出ヘッド４とを備え、係合突起16がヒンジ側を向いた際にステム５の押し下げが可能で、係合突起16がヒンジ９と反対側を向いた際に取付枠頂板8b下面に係合してステム５の押し下げ状態を維持し、係合突起16がそれ以外の方向を向く場合に周壁18下面が取付枠８の頂板8bに当接してステム５の押し下げが不能となる如く取付枠開口12及び噴出ヘッド４を形成してなることを特徴とする液体噴出器として構成した。
【０００８】
また、請求項２発明の液体噴出器は、上記ヒンジ９両側の取付枠開口縁に基端を発し、取付枠８を縦断して下端縁に至る一対の薄肉線ａを設けてなる請求項１記載の液体噴出器として構成した。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【００１０】
図面に示す如く本発明の液体噴出器１は、エアゾール容器体２（以下、単に容器体という）と、枠部材３と、噴出ヘッド４とを備えている。
【００１１】
容器体２は、上面より上方付勢状態で押し下げ可能にステム５を突設するとともに、該ステム５の押し下げにより内臓吐出弁が開き、ガス圧で液をステム５より噴出する如く構成したもので、公知形態のものが使用できる 。図示例では、上面周縁部に環状突条６を立設しており、その外周に下向き段部７を設けている。
【００１２】
枠部材３は、合成樹脂等により形成されたもので、容器体２外周上端部に嵌着した取付枠８の上端開口縁にヒンジ９を介して上下揺動可能に揺動板10を連結するとともに、揺動板10を貫通して設けた筒部11をステム５に液密に嵌着して構成している。図示例において取付枠８は、容器体２の外周上端部である環状突条６外周に嵌着させた周壁8a上端より内方へフランジ状の頂板8bを延設しており、頂板8b内周縁の開口12は後述する特殊形状に構成している。又、周壁8a内周に穿設した係合突条13 を、下向き段部７下面に係合させて抜け出しの防止を図っている。
【００１３】
又、取付枠８には主として金属よりなる容器体２と，合成樹脂等により形成される取付枠８との分別処理を容易に行う目的で、ヒンジ９の両側の取付枠開口縁に基端を発し、取付枠８を縦断して下端縁に至る一対の薄肉線ａ設けている。薄肉線ａは、文字道理肉厚を薄くした線状のものであっても，或いはミシン目状のものであっても良い。
【００１４】
噴出ヘッド４も合成樹脂等により形成されたもので、筒部11外周に装着筒14を液密に嵌着させて回動可能に装着するとともに、装着筒14より噴出口15に至る液流路Ａを備え、且つ、装着筒14 周囲に垂設した周壁18下端部より外方へ係合突起16を突設している。図示例では、下端に導入口を開口した装着筒14を筒部11外周に液密且つ回動可能に嵌合させて枠部材３に対して回動可能に装着するとともに、装着筒14を裏面より垂設した頂壁17の周縁部より前後壁が外方に湾曲突出する矩形筒状をなす周壁18を垂設している。又、装着筒14の上部に基端を開口した横筒19の先端噴出口15を、周壁18を貫通してその前方へ突設している。
【００１５】
本発明では、係合突起16がヒンジ９側を向いた際にステム５の押し下げが可能で、係合突起16がヒンジ９と反対側を向いた際に取付枠頂板8b下面に係合してステムの押し下げ状態を維持し、係合突起16がそれ以外の方向を向いた場合に噴出ヘッド周壁18下面が取付枠８の頂板8b上面に当接してステム５の押し下げが不能となる如く構成している。
【００１６】
従って、取付枠８の上端開口の平面視形状は、非円形で、且つ、点対称構造をなすものが好ましく採用できる。又、噴出ヘッド４は、その周壁18外周が取付枠８上端の開口12より小さく、開口12内に押し込みが可能な外周を有し、１８０°回動させた際にも同様に押し込みが可能な如く、前記開口12の形状とほぼ相似形状の点対称構造とすると良い。又、ステム５の押し下げが不能となるロック状態を得るために、周壁18下面のレベルを取付枠８の頂板8b上面のレベルと回動ができる程度に同じにすると良い。
【００１７】
係合突起16は、容器体内収納液が無くなって廃棄する際にガス抜きを行うための係合手段を構成するもので、ヒンジ９と反対側において取付枠８の頂板8b裏面に係合させてステム５の押し下げ状態を維持する如く構成したものである。係合突起16は、図示例の如く周壁18前面下端部両側に一対設けても、或いは周壁18前面下端部に一箇所設けてもよい。又、図示例では、取付枠８の上端開口12後部両側に、一対の切欠凹部20を穿設し、各凹部後方の頂板8b裏面に各突起を係合する如く構成して、より係合を行い易くしている。
【００１８】
上記の如く構成した液体噴出器１を使用する場合について説明する。使用時には図３（ａ）に示す如く、係合突起16をヒンジ９側に向かせた後、噴出ヘッド４を押し下げると、ステム５が押し下げられて、液流路Ａを介して噴出口15より液が噴出する。
【００１９】
非使用時には図３（ｂ）に示す如く噴出ヘッド４を側方に回動させておけば、押し下げが不能となり、不用意な液の漏出を防止できる。
【００２０】
更に、収納液が無くなった際には、図３（ｃ）に示す如く、係合突起16をヒンジ９と反対側となる如く噴出ヘッド４を回動させた後、係合突起16側を押し下げて係合突起16を強制的に後部の頂板8b裏面に係合させると、図4に示す如くステム５が押し下げられた状態を維持し、残存ガスを排出することができる。
【００２１】
又、ガス抜き終了後枠部材３から噴出ヘッド４を外し、揺動板10をステム５から外してヒンジ９側に引っ張れば、薄肉線ａ部分が破断して容易に枠部材３を容器体２から外すことができる。尚、上記した実施例では噴出口15が横筒を介して側方に開口した噴出ヘッドを採用した例を示しているが、上方へ立設したノズルの先端に上方に向けて噴出口を開口する如き噴出ヘッドを備えたものにも本発明は応用できる。
【００２２】
【発明の効果】
以上説明した如く本請求項１発明の液体噴出器は、既述構成としたことにより、極めて簡単な構造で収納液の噴出可能状態、ロック状態、ガス抜き状態を切替えることができ極めて使い勝手が良い。又、使用後に簡単な操作によりガス抜きを行えるので、ガスの残存による種々の不都合の虞がなく廃棄できるものである。
【００２３】
また、請求項２発明の液体噴出器は、使用後に容器体２から簡単に枠部材３を取り外すことができ、分別処理を簡単に行える利点を兼ね備えている。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図２】同実施例の平面図である。
【図３】同実施例の作用を説明する説明図である。
【図４】同実施例のガス抜き状態の一部切り欠き縦断面図である。
【符号の説明】
２…エアゾール容器体、３…枠部材、４…噴出ヘッド、５…ステム、８…取付枠、９…ヒンジ、10…揺動板、11…筒部、12…開口、13…係合突条、14…装着筒、15…噴出口、16…係合突起、18…周壁、Ａ…液流路、ａ…薄肉線
【発明の属する技術分野】
本発明は液体噴出器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
液体噴出器として種々の形態のものが知られているが、上面より上方付勢状態で押し下げ可能にステムを突出し、ステムの押し下げにより内臓吐出弁が開弁してガス圧により収納液を噴出する如く構成したエアゾール容器体に、筒状の噴出ヘッドやノズル状の噴出ヘッドを嵌着したものが一般に使用されている。
【０００３】
前者の例として例えば、下端の導入口をステムに嵌着した縦筒を頂壁裏面より垂設するとともに、頂壁周縁部より周壁を垂設し、又、縦筒上端に基端を連通したノズルを、周壁を貫通して横設し、その先端を噴出口として開口したものが挙げられる。また、後者の例として、容器体胴部外周上端に嵌着させた装着筒にヒンジ部を介して上下揺動可能に押し下げ板を連結するとともに、ステムに下端を密嵌した注出筒の上端を押し下げ板を貫通して一体に突設したものが挙げられる。
【０００４】
従来のこの種の液体噴出器は、収納液を使い切った後にもガスが容器内に残存しているため、そのまま廃棄すると種々の不都合を引き起こす虞があり、そのため、例えば容器体胴部を釘等により穿孔してガス抜きを行った後廃棄している。また、噴出ヘッド等を被覆して容器体に装着するオーバーキャップを備えたものにあっては、そのキャップ上面に特殊構成のガス抜き用突起を形成し、該キャップを使用して廃棄時にガス抜きを行っている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
釘等によるガス抜きは道具を用意しなければならないため面倒であり、穿孔も行い難い。また、後者は特殊構成のオーバーキャップを必要とするため、製造コストもかかり、また、オーバーキャップを必ず設けなければならないという不都合がある。
【０００６】
本発明は上記した点に鑑みなされたもので、収納液を使い切った後に容器体内に残存するガスをきわめて簡単な操作で排出することができ、ガスの残存による種々の不都合の虞がなく廃棄でき、また、構造が簡単で安価に且つ容易に製造できる液体噴出器を提案するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本請求項１発明の液体噴出器は上記課題を解決するため、上面より上方付勢状態で押し下げ可能にステム５を突設するとともに、該ステム５の押し下げにより内臓吐出弁が開きガス圧で液をステムより噴出する如く構成したエアゾール容器体２と、エアゾール容器体外周上端部に嵌着した取付枠８の上端開口縁にヒンジ９を介して上下揺動可能に揺動板10を連結するとともに、揺動板10を貫通して設けた筒部11をステム５に嵌着した枠部材３と、筒部11外周に装着筒14を嵌着させて回動可能に装着するとともに、装着筒14より噴出口15に至る液流路Ａを有し、且つ、装着筒14周囲に垂設した周壁18下端部より外方へ係合突起16を突設した噴出ヘッド４とを備え、係合突起16がヒンジ側を向いた際にステム５の押し下げが可能で、係合突起16がヒンジ９と反対側を向いた際に取付枠頂板8b下面に係合してステム５の押し下げ状態を維持し、係合突起16がそれ以外の方向を向く場合に周壁18下面が取付枠８の頂板8bに当接してステム５の押し下げが不能となる如く取付枠開口12及び噴出ヘッド４を形成してなることを特徴とする液体噴出器として構成した。
【０００８】
また、請求項２発明の液体噴出器は、上記ヒンジ９両側の取付枠開口縁に基端を発し、取付枠８を縦断して下端縁に至る一対の薄肉線ａを設けてなる請求項１記載の液体噴出器として構成した。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【００１０】
図面に示す如く本発明の液体噴出器１は、エアゾール容器体２（以下、単に容器体という）と、枠部材３と、噴出ヘッド４とを備えている。
【００１１】
容器体２は、上面より上方付勢状態で押し下げ可能にステム５を突設するとともに、該ステム５の押し下げにより内臓吐出弁が開き、ガス圧で液をステム５より噴出する如く構成したもので、公知形態のものが使用できる 。図示例では、上面周縁部に環状突条６を立設しており、その外周に下向き段部７を設けている。
【００１２】
枠部材３は、合成樹脂等により形成されたもので、容器体２外周上端部に嵌着した取付枠８の上端開口縁にヒンジ９を介して上下揺動可能に揺動板10を連結するとともに、揺動板10を貫通して設けた筒部11をステム５に液密に嵌着して構成している。図示例において取付枠８は、容器体２の外周上端部である環状突条６外周に嵌着させた周壁8a上端より内方へフランジ状の頂板8bを延設しており、頂板8b内周縁の開口12は後述する特殊形状に構成している。又、周壁8a内周に穿設した係合突条13 を、下向き段部７下面に係合させて抜け出しの防止を図っている。
【００１３】
又、取付枠８には主として金属よりなる容器体２と，合成樹脂等により形成される取付枠８との分別処理を容易に行う目的で、ヒンジ９の両側の取付枠開口縁に基端を発し、取付枠８を縦断して下端縁に至る一対の薄肉線ａ設けている。薄肉線ａは、文字道理肉厚を薄くした線状のものであっても，或いはミシン目状のものであっても良い。
【００１４】
噴出ヘッド４も合成樹脂等により形成されたもので、筒部11外周に装着筒14を液密に嵌着させて回動可能に装着するとともに、装着筒14より噴出口15に至る液流路Ａを備え、且つ、装着筒14 周囲に垂設した周壁18下端部より外方へ係合突起16を突設している。図示例では、下端に導入口を開口した装着筒14を筒部11外周に液密且つ回動可能に嵌合させて枠部材３に対して回動可能に装着するとともに、装着筒14を裏面より垂設した頂壁17の周縁部より前後壁が外方に湾曲突出する矩形筒状をなす周壁18を垂設している。又、装着筒14の上部に基端を開口した横筒19の先端噴出口15を、周壁18を貫通してその前方へ突設している。
【００１５】
本発明では、係合突起16がヒンジ９側を向いた際にステム５の押し下げが可能で、係合突起16がヒンジ９と反対側を向いた際に取付枠頂板8b下面に係合してステムの押し下げ状態を維持し、係合突起16がそれ以外の方向を向いた場合に噴出ヘッド周壁18下面が取付枠８の頂板8b上面に当接してステム５の押し下げが不能となる如く構成している。
【００１６】
従って、取付枠８の上端開口の平面視形状は、非円形で、且つ、点対称構造をなすものが好ましく採用できる。又、噴出ヘッド４は、その周壁18外周が取付枠８上端の開口12より小さく、開口12内に押し込みが可能な外周を有し、１８０°回動させた際にも同様に押し込みが可能な如く、前記開口12の形状とほぼ相似形状の点対称構造とすると良い。又、ステム５の押し下げが不能となるロック状態を得るために、周壁18下面のレベルを取付枠８の頂板8b上面のレベルと回動ができる程度に同じにすると良い。
【００１７】
係合突起16は、容器体内収納液が無くなって廃棄する際にガス抜きを行うための係合手段を構成するもので、ヒンジ９と反対側において取付枠８の頂板8b裏面に係合させてステム５の押し下げ状態を維持する如く構成したものである。係合突起16は、図示例の如く周壁18前面下端部両側に一対設けても、或いは周壁18前面下端部に一箇所設けてもよい。又、図示例では、取付枠８の上端開口12後部両側に、一対の切欠凹部20を穿設し、各凹部後方の頂板8b裏面に各突起を係合する如く構成して、より係合を行い易くしている。
【００１８】
上記の如く構成した液体噴出器１を使用する場合について説明する。使用時には図３（ａ）に示す如く、係合突起16をヒンジ９側に向かせた後、噴出ヘッド４を押し下げると、ステム５が押し下げられて、液流路Ａを介して噴出口15より液が噴出する。
【００１９】
非使用時には図３（ｂ）に示す如く噴出ヘッド４を側方に回動させておけば、押し下げが不能となり、不用意な液の漏出を防止できる。
【００２０】
更に、収納液が無くなった際には、図３（ｃ）に示す如く、係合突起16をヒンジ９と反対側となる如く噴出ヘッド４を回動させた後、係合突起16側を押し下げて係合突起16を強制的に後部の頂板8b裏面に係合させると、図4に示す如くステム５が押し下げられた状態を維持し、残存ガスを排出することができる。
【００２１】
又、ガス抜き終了後枠部材３から噴出ヘッド４を外し、揺動板10をステム５から外してヒンジ９側に引っ張れば、薄肉線ａ部分が破断して容易に枠部材３を容器体２から外すことができる。尚、上記した実施例では噴出口15が横筒を介して側方に開口した噴出ヘッドを採用した例を示しているが、上方へ立設したノズルの先端に上方に向けて噴出口を開口する如き噴出ヘッドを備えたものにも本発明は応用できる。
【００２２】
【発明の効果】
以上説明した如く本請求項１発明の液体噴出器は、既述構成としたことにより、極めて簡単な構造で収納液の噴出可能状態、ロック状態、ガス抜き状態を切替えることができ極めて使い勝手が良い。又、使用後に簡単な操作によりガス抜きを行えるので、ガスの残存による種々の不都合の虞がなく廃棄できるものである。
【００２３】
また、請求項２発明の液体噴出器は、使用後に容器体２から簡単に枠部材３を取り外すことができ、分別処理を簡単に行える利点を兼ね備えている。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図２】同実施例の平面図である。
【図３】同実施例の作用を説明する説明図である。
【図４】同実施例のガス抜き状態の一部切り欠き縦断面図である。
【符号の説明】
２…エアゾール容器体、３…枠部材、４…噴出ヘッド、５…ステム、８…取付枠、９…ヒンジ、10…揺動板、11…筒部、12…開口、13…係合突条、14…装着筒、15…噴出口、16…係合突起、18…周壁、Ａ…液流路、ａ…薄肉線
Claims (2)
- 上面より上方付勢状態で押し下げ可能にステム５を突設するとともに、該ステム５の押し下げにより内臓吐出弁が開きガス圧で液をステムより噴出する如く構成したエアゾール容器体２と、エアゾール容器体外周上端部に嵌着した取付枠８の上端開口縁にヒンジ９を介して上下揺動可能に揺動板10を連結するとともに、揺動板10を貫通して設けた筒部11をステム５に嵌着した枠部材３と、筒部11外周に装着筒14を嵌着させて回動可能に装着するとともに、装着筒14より噴出口15に至る液流路Ａを有し、且つ、装着筒14周囲に垂設した周壁18下端部より外方へ係合突起16を突設した噴出ヘッド４とを備え、係合突起16がヒンジ側を向いた際にステム５の押し下げが可能で、係合突起16がヒンジ９と反対側を向いた際に取付枠頂板8b下面に係合してステム５の押し下げ状態を維持し、係合突起16がそれ以外の方向を向く場合に周壁18下面が取付枠８の頂板8bに当接してステム５の押し下げが不能となる如く取付枠開口12及び噴出ヘッド４を形成してなることを特徴とする液体噴出器。
- 上記ヒンジ９両側の取付枠開口縁に基端を発し、取付枠８を縦断して下端縁に至る一対の薄肉線ａを設けてなる請求項１記載の液体噴出器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001198568A JP3961241B2 (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 液体噴出器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001198568A JP3961241B2 (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | 液体噴出器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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