JPH0717783U - 電動スプレー - Google Patents
電動スプレーInfo
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- JPH0717783U JPH0717783U JP5295993U JP5295993U JPH0717783U JP H0717783 U JPH0717783 U JP H0717783U JP 5295993 U JP5295993 U JP 5295993U JP 5295993 U JP5295993 U JP 5295993U JP H0717783 U JPH0717783 U JP H0717783U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 使い捨てでなく、しかも、フレオンガス等の
有害なガスや可燃性ガス等を用いない電動スプレーを提
供する。 【構成】 空気を圧縮して吐出し、圧送するエアポンプ
6を備えたポンプ本体5の上側に噴出口10を備えたボト
ル部4をポンプ本体5と着脱自在に設け、ボトル部4に
は液体を収容するタンク7とタンク7の内周壁47で形成
した貫通の筒穴14を設け、この筒穴14によりエアポンプ
6から圧送された空気をスプレー噴出口10へ導き、スプ
レー噴出口10から噴出する空気のエジェクタ作用により
前記タンク7内の液体を空気に取り込んで外部に噴出さ
せる。
有害なガスや可燃性ガス等を用いない電動スプレーを提
供する。 【構成】 空気を圧縮して吐出し、圧送するエアポンプ
6を備えたポンプ本体5の上側に噴出口10を備えたボト
ル部4をポンプ本体5と着脱自在に設け、ボトル部4に
は液体を収容するタンク7とタンク7の内周壁47で形成
した貫通の筒穴14を設け、この筒穴14によりエアポンプ
6から圧送された空気をスプレー噴出口10へ導き、スプ
レー噴出口10から噴出する空気のエジェクタ作用により
前記タンク7内の液体を空気に取り込んで外部に噴出さ
せる。
Description
【0001】
本考案は、ヘアスプレーや防虫スプレー、静電気防止スプレー等に用いられる 電動スプレーに関するものである。
【0002】
周知のように、ヘアスプレーや防虫スプレー等のフレオンガス等(フレオンは 商標)を用いた様々なスプレーが使用されており、これらのスプレーの多くのも のは使い捨てである。
【0003】
しかしながら、近年、フレオンガスが成層圏のオゾン層を破壊して環境を壊す ということがわかったために、上記スプレーにフレオンガスを用いることが問題 となっていた。また、このように有害なフレオンガスを用いる代わりに他の可燃 性ガスを用いたスプレーも使用されるようになってきたが、可燃性ガスを用いた スプレーは火災の危険性があるといったことが問題であった。さらに、以上のよ うなスプレーの多くは使い捨てであることから、資源の無駄使いといった問題も あった。
【0004】 本考案は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は 、使い捨てでなく、しかも、フレオンガス等の有害なガスや可燃性ガス等を用い ることのない電動スプレーを提供することにある。
【0005】
上記目的を達成するために、本考案は次のように構成されている。すなわち、 本考案は、空気を圧縮して吐出するポンプを備えたポンプ本体の上側に噴出口を 備えたボトル部がポンプ本体と着脱自在に設けられ、ボトル部には前記ポンプに より圧送されて噴出口から噴出する空気のエジェクタ作用により該空気に取り込 まれて外部に噴出される液体が収容されている電動スプレーであって、ボトル部 に内周壁で形成した貫通の管路を設け、該管路を、前記ポンプにより圧送された 空気を前記噴出口へ導く空気流路としたことを特徴として構成されている。
【0006】
上記構成の本考案において、ポンプ本体のポンプにより圧送された空気はボト ル部の内周壁で形成された貫通の管路(空気流路)を通って噴出口へ導かれ、噴 出口から噴出する。そして、この噴出する空気のエジェクタ作用により、ボトル 部に収容されている液体が空気に取り込まれて外部に噴出される。
【0007】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1には、本考案に係る電 動スプレーの一実施例の縦断面図が示されている。同図において、電動スプレー はほぼ円筒形状をしており、電動スプレーの下部側にはポンプ本体5が設けられ ており、ポンプ本体5の上側にボトル部4が重ね合わされており、ポンプ本体5 の上面23とボトル4の底面26は当接している。ポンプ本体5内の下部側には、そ の中央部に電動モータ16が設けられており、電動モータ16の周りには電池収容空 間22が形成されており、電池収容空間22にはモータ電源として機能する6個の電 池17が電動モータ16を囲む態様で収容されている。
【0008】 電動モータ16の下部側には電気回路55が設けられており、電気回路55により電 動モータ16の駆動制御が行われる。また、ポンプ本体5の底面には充電用接点84 および空気導入孔21が設けられており、電動モータ16の上側には小型のエアポン プ6が設けられており、エアポンプ6は空気導入孔21から導入される空気を電動 モータ16の回転力を利用して圧縮し、エアポンプ6の上側に圧送する働きをして いる。
【0009】 ポンプ本体5の上面23側には、その中心側にねじ穴46が形成されており、筒形 状をした軸棒体8の基端側のねじがねじ穴46に螺合してポンプ本体5上面23の中 心部に固定され、軸棒体8が上方に突設されている。軸棒体8の下部側には鍔12 が嵌め込み固定されており、鍔12は軸棒体8の外周面に張り出していてフックと して機能するようになっている。鍔12は図3に示すように、上側から見ると円形 リング状の板を中心穴を挟んで、その両側部分を平行に切り欠いた形状となって いる。なお、鍔12の突出先端の側端には後述のボトル部4に設けたフック嵌合溝 13に入り易くするためのテーパ42が形成されている。
【0010】 図1に示すように、軸棒体8の内部下端側には、前記エアポンプ6の吐出側に 連通するエアノズル18が挿入されており、エアノズル18よりも上側の軸棒体8の 側周面には適当数の穴19が設けられている。軸棒体8にはパッキン嵌合穴20が形 成されており、パッキン嵌合穴20にはパッキンが嵌合されている。軸棒体8の上 端側にはスイッチ取り付け部25が設けられており、スイッチ取り付け部25に取り 付けられているモータの電源スイッチ2により筒状の軸棒体8の上端側が閉鎖さ れている。また、ポンプ本体5の上面23にはストッパーとして機能する突起部31 が設けられている。
【0011】 ボトル部4には液体を収容する環状のタンク7が設けられており、その環状の タンク7の内周壁47により管路である筒穴14が形成されており、この筒穴14の下 方側には、前記ポンプ本体5の鍔12を嵌合する嵌合凹部9が形成されており、嵌 合凹部9の平面形状は、図3の(a)に示すように、上側から見ると鍔12と同様 の形状となっており、ポンプ本体5の上側にボトル部4を重ねたときに、ストッ パー31が後述のスライド溝32のA端に位置した状態で軸棒体8と鍔12がスムーズ に嵌合できるようになっている。嵌合凹部9の下部側の側周壁面にはフック嵌合 溝13が形成されており、嵌合凹部9および筒穴14には、ポンプ本体5の軸棒体8 と電源スイッチ2と鍔12が嵌合され、鍔12はフック嵌合溝13に嵌合されて抜け止 め係止状態となっている。
【0012】 なお、図1に示すように、筒穴14の内壁面の下部側は、パッキン嵌合穴20に嵌 合したパッキンを介して軸棒体8に気密接合しており、パッキンよりも上部側の 軸棒体8と筒穴14の内壁面との間には、わずかな隙間37が空気の通路として形成 されている。そして、この隙間37を含む筒穴14が前記ポンプ本体5のエアポンプ 6により圧送された空気を後述のスプレー噴出口10に導く空気流路となっている 。また、ボトル部4の底面26にはスライド溝32が形成されており、スライド溝32 には、前記ポンプ本体5の突起部31が嵌合されている。
【0013】 タンク7の内周壁47で形成された筒穴14は、上側が小径化して咽喉部54となっ ており、タンク7の上側にはキャップ取り付け部57が設けられ、その外周面がボ トル部4にねじ等により抜け止め状態で嵌合されており、キャップ取り付け部57 の底面とタンク7の頂面との間にはシール板56が設けられている。シール板56に は弁ケース29が嵌め込まれており、弁ケース29はキャップ取り付け部57にねじ固 定されており、弁ケース29の下側にはニップル11が嵌め込み固定されており、ニ ップル11の下側には筒状のチューブ48がタンク7の底面側まで伸設されている。
【0014】 図4の(b)に示すように、キャップ取り付け部57には押しばね59を介してキ ャップの蓋枠27が上下スライド自在に取り付けられており、蓋枠27の側周面82に は係合部65が内側に向けて張り出し形成されている。キャップ取り付け部57の上 端側には係合部65と抜け止め係合する突起部66が設けられており、常時は、押し ばね59の付勢力によって係合部65と突起部66が係合している。突起部66の先端側 には複数の開口部(図示せず)が形成され、その開口部と係合部65のスリット85 を介して空気用通路64が外部に連通している。
【0015】 キャップ取り付け部57には上側開口の開口部63が形成されており、開口部63は 空気用通路64に連通している。開口部63の下側は開口部63よりも径が小さい穴62 となっており、その下側には逆テーパ状の弁孔68が形成されており、弁孔68の下 部側には内部に貫通の中心孔67を有する栓ねじ61がキャップ取り付け部57に嵌め 込まれて設けられている。逆テーパ状の弁孔68にはボール弁39が収容されており 、ボール弁39と栓ねじ61との間には弁ばね69が介設されており、常時は、弁ばね 69の付勢力によりボール弁39は上側に押し付けられて穴62が閉じられている。弁 孔68に通じる開口部63にはロッド40の基端側が上下スライド自在に挿通されてお り、ロッド40の先端側は、前記ボール弁39に対向しており、ロッド40の基端側は 蓋枠27の内底面78に当接している。
【0016】 キャップ取り付け部57の中央側にも段部を有する上側開口の開口部72が形成さ れており、開口部72にはロッド取り付け部43が上下スライド自在に挿通されてお り、ロッド取り付け部43のパッキン嵌合穴71に嵌合されているパッキン97により 、ロッド取り付け部43とキャップ取り付け部57が気密当接している。ロッド取り 付け部43の基端側は蓋枠27の内底面78に当接しており、ロッド取り付け部43とば ね受け段部83との間にばね70が介設されている。
【0017】 開口部72の下部側は縮径した穴86となっており、穴86は、前記筒穴14の咽喉部 54に連通しており、開口部72の側周面の一方側にはノズル45が横方向に向け連接 されてノズル通路30が設けられており、ノズル通路30はディフューザ(オリフィ ス)41のスプレー噴出口10と、蓋枠27の開口を通して外部に連通している。なお 、ディフューザ41の中心孔98は先端側が縮径化するテーパ状の穴を介して中心孔 98の先端側はストレートな穴となっている。ロッド取り付け部43にはスイッチ作 動ロッド3がねじ固定されており、このロッド3は、前記ボトル部4の筒穴14に 挿入されており、ロッド3の先端33は、前記ポンプ本体5の電源スイッチ2に対 向している。
【0018】 キャップ取り付け部57には上側開口の開口部77が設けられており、開口部77の 下側には段部を有する液体通路76が形成され、液体通路76の下側にはストレート な穴75を介して前記弁ケース29の弁孔73が設けられており、弁孔73は下側に向か って拡径するテーパ状の穴となっており、前記ニップル11の中心孔に通じている 。また、液体通路76はディフューザ41の中心孔98に連通し、ディフューザ41のス プレー噴出口10を通して電動スプレーの外部に通じている。
【0019】 開口部77にはロッド取り付け部79が上下スライド自在に挿通されており、ロッ ド取り付け部79のパッキン嵌合穴80に嵌合されているパッキン81により、ロッド 取り付け部79とキャップ取り付け部57とが気密当接している。ロッド取り付け部 79の基端側は蓋枠27の内底面78に当接しており、ロッド取り付け部79にはスプレ ー作動ロッド35が取り付けられており、このロッド35は液体通路76と穴75を通し て弁孔73に挿入されている。ロッド35の先端は、前記弁孔73内に収容されている ボール弁34に対向されており、ボール弁34とニップル11の上端面74との間には弁 ばね89が介設されており、常時は、弁ばね89の付勢力によりボール弁34は上側に 押し付けられて穴75が閉じられている。
【0020】 本実施例の電動スプレーは以上のように構成されており、図2,3にはポンプ 本体5にボトル部4を取り付ける操作方法が示されている。まず、図2の(a) に示すように、ポンプ本体5の上側にボトル部4を重ねるが、このとき、ポンプ 本体5の突起部31を手前側に向け、軸棒体8をボトル部4の筒穴14に挿入して鍔 12を嵌合凹部9に嵌合し、同図の(b)にようにして、ポンプ本体5の上面23と ボトル部4の底面26を当接させる。
【0021】 この状態は、図3の(a)に示すように、突起部31がスライド溝32の一端側( 図のA側)に嵌合されており、フック12は図のY軸方向に向いており、嵌合凹部 9に嵌合されているだけであるため、この状態で、仮にボトル部4を上側に持ち 上げると、ボトル部4はポンプ本体5から外れてしまう。
【0022】 そこで、ボトル部4は固定したまま、ポンプ本体5を図の矢印方向に回してボ トル部4に対して相対的に90度回転させると、鍔12がフック嵌合溝13に入り込ん でいき、同図の(b)に示すようにな状態となり、ポンプ本体5の突起部31がス ライド溝32の他端側(図のB側)に移動した状態となり、これ以上ポンプ本体5 を同方向に回転させようとしても回転できなくなる。すなわち、突起部31がスト ッパーとしての役割を果している。
【0023】 このストッパー位置でポンプ本体5の鍔12は、図のX軸方向に向いてボトル部 4のフック嵌合溝13に完全に嵌合し、抜け止め係止状態となり、この状態で、仮 にボトル部4を上側に持ち上げても、ボトル部4はポンプ本体5から外れること なく、ポンプ本体5もボトル部4と一緒に持ち上がり、ボトル部4とポンプ本体 5が一体化する。
【0024】 また、ボトル部4のタンク7が空になった場合は、図3の(b)の状態から同 図の(a)の状態に戻るように、ポンプ本体5をボトル部4に対して相対的に90 度回転させて、ボトル部4をポンプ本体5から外し、新しいボトル部4と交換す る。
【0025】 次に、本実施例のスプレー動作について説明する。電動スプレーは、通常は、 図1で示したように、蓋枠27の中央側に設けられたスイッチ作動ロッド3の先端 33がポンプ本体5の電動スイッチ2と離れており、電動スイッチ2はオフの状態 となっており、また、弁孔73,68の各ボール弁34,39により穴75,62が閉じられ ている。そして、スプレーを作動させるために、キャップの蓋枠27中央部を指で 押して蓋枠27を下側に押し下げると、スイッチ作動ロッド3も下側に下がり、図 4の(a)に示されるように、ロッド3の先端33が電源スイッチ2に当接し、電 源スイッチ2がオンの状態となる。
【0026】 そうすると、ポンプ本体5のモータ16が回転してエアポンプ6が作動し、エア ポンプ6は底側に設けられた空気導入孔21から導入される空気を圧縮して吐出し 、同図の矢印に示されるように、エアノズル18から空気を上側に圧送し、圧送さ れた空気は軸棒体8の側周面に設けられた穴19から軸棒体8の外周側に送られて 、軸棒体8の側周壁とボトル部4の筒穴14の内周壁47との間の狭い隙間37を通り 抜けて上側に進み、筒穴14の咽喉部54を通り、図4の(b)に示すように、ノズ ル通路30を通ってディフューザ41の中心孔98を通り、そのスプレー噴出口10と蓋 枠27の開口を通して外部に噴出される。
【0027】 また、同図に示されるように、蓋枠27を下側に押し下げると、スプレー作動ロ ッド35の先端側に対向して設けられたボール弁34が弁孔73の下側に押し下げられ 、穴75と穴73が通じるようになる。そして、弁孔73が穴75、液体通路76を介して ディフューザ41の中心孔98と連通するために、上記のように、空気がノズル通路 30を通ってディフューザ41のスプレー噴出口10から噴出するときのエジェクタ作 用により、タンク7内の液体がチューブ48の穴を通してニップル11のノズルから 吸い上げられて、弁孔73、穴75、液体通路76を通してディフューザ41の中心孔98 に引き込まれ、ノズル通路30を通ってディフューザ41の中心孔98を通る空気に取 り込まれて、スプレー噴出口10から蓋枠27の開口を通って外部に霧状となって噴 出する。
【0028】 また、蓋枠27が下側に押し下げられると、同様に、ロッド40が下がってボール 弁39が押し下げられ、穴62と弁孔68が通じるようになり、係合部65のスリット85 から空気用通路64に空気が入り、空気用通路64を通して開口部63、穴62、弁孔68 を通り、中心孔67からタンク7内へ入る。そして、このことにより、タンク7内 の液体が使用されても、タンク7内の圧力が調整されて、タンク7内が減圧にな ることが防止され、タンク7内が減圧になることによりタンク7の液体が出にく くなるのを防いでいる。
【0029】 そして、蓋枠27から指を離して蓋枠27を下側に押し下げる力を除くと、蓋枠27 は蓋枠27内の押しばね59の復元力で再び上側に戻され、スイッチ作動ロッド3の 先端33が電源スイッチ2から離れてスイッチ2がオフとなる。また、弁孔73,68 のボール弁34,39も再び上側に戻って穴75,62が閉じられ、ボトル7内の液体が 外に漏れないようになる。
【0030】 本実施例によれば、前記の動作により、ボトル7内の液体がエアポンプ6で圧 縮されて押し出される空気のエジェクタ作用により、その空気に取り込まれて噴 出口10から外部に噴出されるため、フレオンガスを用いなくとも空気により液体 を霧状に噴出させることができる。したがって、従来例のように、フレオンガス により環境を破壊することはなく、しかも、外側から空気を導入して空気を圧縮 して押し出し、その空気により液体を噴出させるため、他のガス等も不要であり 、可燃性ガスを用いたスプレーのように危険性もなく、しかも、経済的である。
【0031】 また、ボトル部4の筒穴14がポンプ本体5から圧送される空気をスプレー噴出 口10に導く空気流路として機能し、そのように空気流路が電動スプレー内部に形 成されているために、電動スプレーの外側に空気用の流路を設ける必要がなく、 見映えもよいし、空気用の流路が邪魔になることもない。そして、さらに、ポン プ本体5にボトル部4を取り付けることにより、ポンプ本体5の軸棒体8の側周 壁とボトル部4の筒穴14の内周壁との間に狭い隙間37が形成され、その隙間37が 空気の通り道となり、その一方で、軸棒体8の上側に設けられた電源スイッチ2 が筒穴14に収容されるため、筒穴14と軸棒体8との間の空間が電源スイッチ2の 収容空間と空気の通り道を兼ねることになり、これらの空間を別々に設けるより も手間がかからない。
【0032】 さらに、図2,3で示したように、ポンプ本体5の軸棒体8をボトル部4の筒 穴14に挿入し、鍔12を嵌合凹部9に嵌合させてボトル部4をポンプ本体5に重ね 、ポンプ本体5をボトル部4に対して相対的に回転させ、ボトル部4のフック嵌 合溝13にポンプ本体5の鍔12を嵌合させて抜け止め係止状態にしたり、フック嵌 合溝13から鍔12を外したりすることにより、容易にボトル部4とポンプ本体5と を着脱することができ、ボトル部4のタンク7の中の液体がなくなったときには 、ボトル部4を別のボトル部4と交換すればよいため、従来のように、電動スプ レーを使い捨てにすることはなく、同系の薬液なら異なった種類の液を容易に取 り換え噴霧することができ、さらに、エアポンプ6の電源は電池17であるため、 電池17が消耗した場合に充電、交換すればよいため、資源の無駄使いになること はない。
【0033】 さらに、ポンプ本体5にボトル部4を取り付けるときに、ボトル部4の筒穴14 に軸棒体8を挿入し、鍔12を嵌合凹部9のフック嵌合溝13に嵌合すればよく、着 脱嵌合手段が内部に構成されており、ポンプ本体5やボトル部4の外側に取り付 け用のフックやクリップ等を用いる必要がなく、それらを電動スプレーの外側に 設けることにより、スプレーの外観が損なわれたり、クリップ等が邪魔になった りすることもない。
【0034】 なお、本考案は上記実施例に限定されるとはなく、様々な実施の態様を採り得 る。例えば、上記実施例では、ポンプ本体5の鍔12をボトル部4のフック嵌合溝 13に嵌合するときに、ポンプ本体5をボトル部4に対して相対的に回転させたが 、その逆に、ボトル部4をポンプ本体5に対して相対的に回転させてもよく、ボ トル部4とポンプ本体5との両方を相対的に回転させてもよい。
【0035】 また、上記実施例では、フックとして機能する鍔12の形状を図3で示したよう な形状の鍔12としたが、鍔12の形状は特に限定させるものではなく、鍔以外の、 例えば、棒状のフックを設けてもよく、フックがフック嵌合溝13に嵌合してボト ル部4がポンプ本体5に着脱自在に抜け止め係止状態になるように、フックとフ ック嵌合溝13の形状や寸法等を設計すればよい。また、鍔12等のフックは、上記 実施例のように、軸棒体8の基端側に設けるとは限らず、適宜の位置に設置でき る。
【0036】 さらに、ボトル部4とポンプ本体5の嵌合手段は上記実施例のように電動スプ レーの中心側に設けられているとは限らず、電動スプレーの内部側周側に設けら れていても構わず、電動スプレーの外側に設けられていても構わない。
【0037】 さらに、上記実施例では、ポンプ本体5の上面23にストッパーとしての突起部 31を設け、ボトル部4の底面26には突起部31を嵌合するスライド溝32を設けたが 、突起部31やスライド溝32の形状や大きさ等は特に限定させるものではなく、ボ トル部4側に突起部31を設け、ポンプ本体5側にスライド溝32を設けてもよく、 ストッパーをフック嵌合溝13内に設けるように構成すれば、突起部31やスライド 溝32は必ずしも設ける必要はない。
【0038】 また、上記実施例では、電動ポンプ16により圧送された空気を導く空気流路と して機能する筒穴14を電動スプレーの中心部に設けたが、筒穴14等の空気流路は 必ずしも電動スプレーの中心部に設けるとは限らず、ボトル部4の内周壁に形成 された貫通の管路であればボトル部4内の側周側に設けられていても構わない。 また、上記実施例では、ボトル部4とポンプ本体5との嵌合部と電源スイッチ2 の収容空間と空気の通り道を兼ねた構成としたが、筒穴14等の空気流路が必ずし も上記嵌合部や電源スイッチ2は空気流路と別の部分に設けても構わない。
【0039】 さらに、上記実施例では、電動スプレーをほぼ円筒形状としたが、電動スプレ ーの形状は他の形状のものでも構わない。
【0040】 さらに、ボトル部4のタンク7の寸法・形状等は特に限定されることはなく、 電動スプレーはポンプ本体5とボトル部4を有し、ポンプ本体5にボトル部4を 重ねて電動スプレーが構成され、ボトル部4とポンプ本体5が着脱自在であれば 構わない。
【0041】 さらに、本考案の電動スプレーは、ヘアスプレーや防虫スプレー等の様々なス プレーに適用されるものであり、上記実施例のように、スプレー噴出口10から勢 いよく霧状に液体を噴出させるものとは限らず、泡状に噴出させるムースタイプ の物など、様々な噴出の仕方をするスプレーに適用することができる。
【0042】
本考案によれば、ボトル部に収容されてる液体がポンプ本体のポンプにより圧 縮されて圧送され、その空気のエジェクタ作用により、空気に取り込まれて外部 に噴出されるため、フレオンガス等の有害なガスを用いないスプレーとすること ができる。しかも、フレオンガス以外のガスも用いることなく、空気を電動スプ レーに導入して利用するため可燃性ガスを用いたスプレーのような危険性もなく 、しかも、経済的である。
【0043】 また、ボトル部に内周壁で形成した貫通の管路が設けられており、その管路が ポンプにより圧送された空気を噴出口へ導く空気流路となっているために、空気 の流路を電動スプレーの外側に設ける必要もなく、電動スプレーの見映えもよく 、しかも、空気の流路が邪魔になることもない。
【0044】 また、本考案の電動スプレーはボトル部とポンプ本体が着脱自在に取り付けら れているため、電動スプレーを使用することによりボトル部に収容されている液 体が消耗したときには、ボトル部をポンプ本体から外して別のボトル部と交換す ればよく、電動スプレーを使い捨てにしていた従来例と違い資源の無駄使いとな ることはない。
【図1】本考案に係る電動スプレーの一実施例を示す縦
断面構成図である。
断面構成図である。
【図2】ポンプ本体5にボトル部4を重ね合わせること
による図1の電動スプレーの組み立て工程を示す説明図
である。
による図1の電動スプレーの組み立て工程を示す説明図
である。
【図3】ポンプ本体5をボトル部4に対して回転させ、
ボトル部4をポンプ本体5に抜け止め係止状態とする工
程を示す説明図である。
ボトル部4をポンプ本体5に抜け止め係止状態とする工
程を示す説明図である。
【図4】図1の電動スプレーの動作を示す説明図であ
る。
る。
4 ボトル部 5 ポンプ本体 6 ポンプ 8 軸棒体 10 スプレー噴出口 14 筒穴 47 内周壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05B 11/00 101
Claims (1)
- 【請求項1】 空気を圧縮して吐出するポンプを備えた
ポンプ本体の上側に噴出口を備えたボトル部がポンプ本
体と着脱自在に設けられ、ボトル部には前記ポンプによ
り圧送されて噴出口から噴出する空気のエジェクタ作用
により該空気に取り込まれて外部に噴出される液体が収
容されている電動スプレーであって、ボトル部に内周壁
で形成した貫通の管路を設け、該管路を、前記ポンプに
より圧送された空気を前記噴出口へ導く空気流路とした
電動スプレー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993052959U JP2588609Y2 (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | 電動スプレー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993052959U JP2588609Y2 (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | 電動スプレー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0717783U true JPH0717783U (ja) | 1995-03-31 |
JP2588609Y2 JP2588609Y2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=12929436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993052959U Expired - Fee Related JP2588609Y2 (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | 電動スプレー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588609Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-03 JP JP1993052959U patent/JP2588609Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2588609Y2 (ja) | 1999-01-13 |
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