JPS588351Y2 - 電動噴霧器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電動噴霧器に係り、持ち運び可能なタンク内に
、水或いは薬液などが収納され、該タンク内の液体をポ
ンプにより吸い上げ、本体に取り付けたホースの先端よ
り噴霧状にして１くもので、特に本考案では始動スイッ
チの動作と始動時に必要なポンプ内の空気抜き動作とを
簡単にして同時に行なわれるような操作方法を考案した
もので、その操作が手元で容易にできるようにしたもの
である。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、
１は電動噴霧器本体で、下部に貯液タンク２を備え、そ
の蓋体となる上部の上ケース３内には、前記タンク２か
らの液体を吸い上げる歯車ポンプ４とその駆動用電池５
，５が夫々収納され、前記ポンプ４の吐出口にはバイブ
ロが接続され、又把手７の前端よりはホース８が突出さ
れ、このホース８と前記バイブロとの間に本考案装置が
把手７の内部空間を利用して設けられている。

又、ホース８の先端にはノズルｖ９が接続され、その先
端にノズル１０が設けられている。

次に本装置部について説明すると、前記バイブロの先端
開口に接続された導管１１に固定管１２が螺合結合され
、前記導管１１との間で弁室１３が構成されている。

前記固定管１２は動かないように、その外表面に設けた
係止鍔１４，１４が把手７内の突起１５．１５間に嵌合
されて固定されている。

１６は前記導管１１の先端に開穿された流出口である。

一方、１７は前記把手１の上面窓口１８より露出する操
作摘子１９を有した摺動管で、右方の筒孔部２０は前記
固定管１２の外面に摺動自在に嵌合し、又、左方の管部
２１はホース８に対して摺動自在に差し込１れている。

又、この摺動管１７の中間内部には区壁２２が形成され
、その区壁２２の中間孔２３と前記固定管１２の先端孔
２４とは連通して、全体の液流通路が形成されている。

２５は前記区壁２２に基端の係止部２６を係止され、枠
部２１を弁室１３内に導入され、且その自由端に体弁２
８を固着された連結棒で、常時はこの弁室１３内に挿入
したコイルスプリング２９により右方へ附勢され、その
体弁２８が流出口１６を閉塞しているものである。

而して、この連結棒２５が右方へ引かれるので、該棒２
５の基端係止部２６を介して連繋されている摺動管１１
も常時は第２図及び第４図の如く右方に引張られている
。

３０は前記摺動管１７の操作嫡子前側面に添着した短絡
片で、その前方に位置する一対の固定接点３１．３１に
その前方摺動時接触して歯車ポンプ４を始動させるもの
である。

即ち、前記固定接点３１．３１は把手部γ内の隔壁３２
．３２間に挿入した絶縁板３３に固定され、それはリー
ド線３４．３４で歯車ポンプ４に電気的に接続されてい
る。

又、実施例では、嫡子１９に設けた短絡片２９が固定接
点３１．３１間を短絡するスイッチ接点機構としたが、
マイクロスイッチ等の様に摺動管１７の摺動４作によっ
て作動するスイッチであっても良い。

本考案は上記の如き構成であり、次にその作用を説明す
ると、使用前は第２図及び第４図のように、流出口１６
は体弁２８がコイルスプリング四によって右方へ附勢さ
れているので、それによって閉塞されており、又、摺動
管１Ｔも連結棒２５を介して右方へ摺動附勢されている
。

よって短絡接片３０は固定接点３Ｌ３１から離れ、ポン
プ４の運転回路は切れている。

今こ＼で、噴霧をすべく摺動管１１をその操作摘子１９
で矢印Ａ方向に押すと、摺動管１７の区壁２２が連結棒
２５の係止部２６に引っ掛っているので、連結棒２５及
びそれに固着した体弁２８はコイルスプリング２９を押
し締めながら移動する。

よって、これによって流出口１６は開かれるので、この
時、先ずこの流出口１６を通してポンプ４内の溜１つて
いた空気が排出され、次いで、嫡子１９の短絡片３０が
固定接片３１，３１間に接触することによってポンプ４
には電流が電池５゜５から供給され駆動する。

よってポンプ４は吸上管３５から水或いは薬液を吸い上
げバイブロ→導管１１→流出ロ１６→固定管１２→摺動
管１７→ホース８→ノズル管９→ノズル１０と流レテ噴
霧状に草木に１かれる。

そして、嫡子１９から手を離して噴霧を停止すると、コ
イルスプリング２９の伸びようとする力により、固定接
点３１．３１と短絡片３０とが離れ、電気回路は第７図
のようになり、ポンプ４運転は止１す、又、体弁２８は
流出口１６を閉じるので水路は閉じられ、水路内の残液
はノズル１０先から垂れることはない。

以上、本考案は液体タンクと、この液体を吸い上げるポ
ンプを有し、ポンプからの液は把手内に配設した流通管
内を通らせ、その先端に設けたホースから噴霧状に液を
巻く園芸用の電動噴霧器に於いて、始動時にポンプ内の
残溜空気を抜く動作とポンプの始動とを一動作で迅速に
行なえるようしたもので、その構成はポンプの吐出側に
固定管を結合し、この固定管内を弁室とすると共に、こ
の固定管に対して摺動自在とした摺動管を前記ホースと
の間に介挿し、との摺動管の後端に連繋した連結棒の先
端に固着した体弁を前記弁室内に設けたコイルスプリン
グにより附勢して、常時、該体弁により、前記ポンプ側
の液出口を塞ぎ、又、同時に摺動管もこのコイルスプリ
ングにより前記連結棒を介して後方に附勢し、この状態
で前記摺動管の前方摺動操作で動作する前記ポンプの始
動スイッチ等をＯＦＦ状態とし、操作時に摺動管を前方
へ押したら、体弁はコイルスプリングを押し縮めて開き
、この時、ポンプ内の残溜空気がホース先端出口より抜
け、同時にとの摺動管によって運転スイッチがＯＮとさ
れて始動も確立する、謂る一動作でポンプ運転に必要な
空気抜きと、ポンプ始動とを同時に行える操作簡便なも
のである。

又、摺動管の操作探子から手を離せば、自動的に再び体
弁は水路を閉じ、運転停止時のノズル先端からの水の滴
シがない装置となる。

このように、スイッチＯＮと同時に空気抜穴が開くので
始動し易く、又、スイッチと空気抜孔の開閉が連動式な
ので操作が一度にでき、更に噴霧終了と同時に水路が閉
じるのでノズル先からの水垂れがない等、種々の実用的
効果を備える電動噴霧器が提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は本考案電動噴
霧器の概略斜視図、第２図は正面断面図、第３図は噴霧
時の要部断面図、第４図は不使用時の同要部断面図、第
５図はポンプ運転の始動スイッチ機構を示す要部断面図
、第６図はポンプ運転時の電気回路図、第１図はポンプ
不作動時の電気回路図である。 ２・・・・・・液体タンク、４・・・・・・ポンプ、８
・・・・・・ホース、１・・・・・・本体、７・・・・
・・把手部、１９・・・・・・操作摘子、１７・・・・
・・摺動管、１２・・・・・・固定管、２９・・・・・
・コイルスプリング、２８・・・・・・体弁、１６・・
・・・・液出口孔、２５・・・・・・連結棒、３０，３
１・・・・・・運転スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液体タンクと該タンク内の液体を吸い上げるポンプとを
   内蔵し、前記ポンプから本体先端のホースに至る管路部
   を前記本体の把手部内に設けたものに於いて前記把手部
   外に突出する操作嫡子を有した摺動管を前記ポンプ側の
   固定管に対して摺動自在とし、前記固定管の内部に設け
   たコイルスプリングにより常時体弁を附勢して液出口孔
   を閉塞すると共に、前記体弁は基端を前記摺動管に連繋
   された連結棒の先端に固着せしめ、前記コイルスプリン
   グに抗して摺動操作される前記摺動管の操作方向には該
   摺動管により閉路される前記ポンプの運転スイッチを設
   けてなる電動噴霧器。