JPS589650Y2

JPS589650Y2 - 電動噴霧器

Info

Publication number: JPS589650Y2
Application number: JP16559477U
Authority: JP
Inventors: 大橋一夫; 平岡英一郎
Original assignee: 松下電器産業株式会社
Priority date: 1977-12-08
Filing date: 1977-12-08
Publication date: 1983-02-22
Also published as: JPS5489607U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は電動噴霧器に関するもので、その目的とすると
ころは電動ポンプによりタンク内の液体を吸い上げて噴
霧ノズルよシ噴霧している際に、開閉用コックを閉じた
場合、吐出ホース、電動ポンプ内の圧力が高くなって損
傷するのを未然に防止することにある。

以下、本考案の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

第１図にかいて、１は噴霧器本体で、下方には液体貯蔵
用のタンク２を設けている。

３はタンク２内の液体をホース４を介して吸い上げる電
動ポンプで、本体１内に装備されている。

５は本体１内に装備され、かつ電動ポンプ３に連通ずる
流入口６および吐出ロアを有する還流弁本体で、この本
体５の一部にはタンク２内に連通ずる還流口８が接続さ
れている。

９は噴霧器本体１の上部に設けた接続口で、この接続口
９には吐出ホース１０を着脱自在に接続している。

１１は吐出ホース１０の先端に設けた噴霧ノズル、１２
は吐出ホース１０の途中に設けた開閉用コック１３を有
する把手、１４は電動ポンプ３の通電を制御する電源ス
ィッチで、噴霧器本体１の上部に設けられている。

第２図ち・よび第３図は還流弁部を拡大して示したもの
で、１５は還流弁本体５の一部に設けた還流弁収納室で
、この収納室１５は穴１６を介して流入口６および吐出
ロアと連通している。

１７はボール状の弁体で、この弁体１７は前記穴１６を
常時閉塞する方向にスプリング１８により付勢されてい
る。

そして弁体１７は収納室１５の上部内壁に設けたテーパ
一部１９にスプリング１８により押しつけられる。

２０は還流口８の下端に設けた排出口である。

前記還流弁収納室１５は内径を弁体１７およびスプリン
グ１８の外径より十分太きくシ、かつ内周壁に複数個の
縦リブ２１を設けている。

上記構成にかいて動作を述べる。

通常の噴霧状態では電動ポンプ３により吸い上げられた
液体は流入口６から吐出ロアを通って吐出ホース１０に
至り、そして開閉用コック１３を介して噴霧ノズル１１
よシ噴霧される。

この場合、穴１６にかかる水圧は低いため、弁体１７は
スプリング１８により上方へ押しつけられて穴１６を閉
塞する。

したがって排出口２０から液体が流出することはない。

この噴霧状態から開閉用コック１３を閉じると１、還流
弁本体５の内部圧力は高くなるが、還流弁本体５の一部
に還流弁収納室１５を設けているため、その圧力により
収納室１５内の弁体１７は穴１６を介して押し下げられ
、還流口８と還流弁本体５とを連通させる。

これにより吐出ホース１０内の水および電動ポンプ３に
より吸い上げられた液体は還流口８の排出口２０を介し
てタンク２内に戻される。

この結果吐出ホース１゛０および電動ポンプ３の内部圧
力は低下するため、損傷するという問題はなくなる。

また還流弁収納室１５は内径を弁体１７およびスプリン
７１８の外径より十分大きくしているため、弁体１７の
小さい移動でも排出量は犬とすることができ、また吐出
ホース１０および電動ポンプ３の内部圧力がわずかでも
低くなれば、弁体は直ちに元の状態に復帰するため、動
作的にもすぐれたものを得ることができる。

そしてまた還流弁収納室１５の内周壁には複数個のリブ
２１を設けているため、還流弁収納室１５の内径を弁体
１７釦よびスプリング１８の外径より十分大きくしたこ
とによる不具合点、すなわちスプリング１８が座屈を起
こした場合、安；定した弁の開閉動作が得られなくなる
という不具合点もなくなる。

上記実施例から明らかなように本考案によれば、還流弁
本体の一部にタンク内に連通ずる還流弁収納室を設け、
この還流弁収納室には流入口および吐出口と連通ずる穴
を常時閉塞する方向にスプリングにより付勢され、かつ
噴霧時に開閉用コックを閉じた際に穴を開放する弁体を
設けているため、噴霧状態から開閉用コックを閉じた場
合にかいては、還流弁本体の圧力は連通穴を介してタン
ク内にすみやかに逃がすことができ、その結果吐出ホー
ス、電動ポンプ内の圧力が高くたつて損傷するというこ
とはなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電動噴霧器の概略図、
第２図は還流弁部の拡大断面図、第３図は還流弁の底面
図である。１・・・噴霧器本体、２・・・タンク、３・・・電動ポ
ンプ、５・・・還流弁本体、６・・・流入口、７・・・
吐出口、８・・・還流口、１・０・・社出ホース、１１
・・噴霧ノズル、１３・・・開閉用コック、１５・・・
還流弁収納室、１６・・・穴、１７・・・弁体、１８・
・・スプリング、２１・・・縦リプ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）液体貯蔵用のタンクと、このタンク内の液体を吸
い上げる電動ポンプを内蔵した噴霧器本体と、この本体
内に装備され、かつ電動ポンプに連通ずる流入口および
吐出口を有する還流弁本体と、この還流弁本体の吐出口
と連通し、かつ先端に噴霧ノズルを設けた吐出ホースと
、この吐出ホースの途中に設けた開閉用コックとを備え
、前記還流弁本体の一部にタンク内に連通ずる還流弁収
納室を設け、この還流弁収納室には前記流入口および吐
出口と連通ずる穴を常時閉塞する方向にスプリングによ
り付勢され、かつ噴霧時に開閉用コックを閉じた際に穴
を開放する弁体を設けてなる電動噴霧器。
（２）前記還流弁収納室は内径を弁体およびスプリング
の外径より十分太きくシ、かつ内周壁に複数個の縦リブ
を設けてなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の電動
噴霧器。