JPH10502583A - 切削インサート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 交換可能な切削インサートは、面と周囲との組合せフライス削り作業に使用するために切削工具本体に取り付けるようにされる。この切削インサートは、平らな底面（１）、及びすくい面部分（１０）のある上面（２）を有する実質的に角柱体であり、この上面は間にインサートコーナー（６）を定めている少なくも２個の切れ刃（５）においてインサートの横逃げ面（３）と合一する。インサートコーナーはインサートの底面に直角な２等分面（Ｏ−Ｏ）を持つ。各切れ刃（５）は、中央部分（５ａ）、及びインサートの前記底面に関して傾斜している第１と第２の横部分（５ｃ、５ｃ）を備え、コーナーは隣接切れ刃の隣接している第１と第２の横部分（５ｂ、５ｃ）と組み合わせられる。インサートコーナー（６）及び切れ刃（５）は、２等分面（Ｏ−Ｏ）に関して鏡像対称である。

Description

【発明の詳細な説明】 切削インサート発明の分野 本発明は、例えばフライス削り、穴空け及び丸削りのような切り屑の出る作業 用、特にショルダー部分、特に直角なショルダー、スロット、及び類似の形状の 機械加工を特に要する面と外周との組合せフライス削り用の切削工具に使用され る切削インサートに関する。発明の背景 上述の切削作業に使用するフライス削り工具に取り付けられる切削インサート では、切削作用は、通常は、フライス削り工具の周囲にその回転軸線と実質的に 同方向に配置されたインサート周囲の切れ刃により、行われ、更に切削工具の前 面に一般に回転軸線を横切る方向に配置されたインサートの前切れ刃の隣接部分 により行われ、この部分はしばしば「ワイパー(wiper)」と呼ばれ、高度の表面 品質を有する機械加工物の平坦な基礎面を作るように調製される。 経済性の見地より、切削インサートには必要なときに必要な位置に容易に割り 出し得る最大数の切れ刃が設けられることが明らかに望ましいので、実質的に正 方形であって、かつ各が外周刃及び前切れ刃の双方として作業し得る４個の切れ 刃を持ったインサートが設計された。かかるインサートは、インサート軸線まわ りに時計方向又は反時計方向の予定された方向で９０°回転対称であり、これに よりインサートの切れ刃を関係の切削工具の使用に割り付けることができる。 上記の種類の切削インサートの各切れ刃は、通常は、主切れ刃と少なくも１個 の２次的部分とを備え、切れ刃が外周刃として作業するときは、 その主部分は機械加工されるショルダーの直立壁を削るための主切れ刃として使 用され、切れ刃が前切れ刃として使われるときは、その２次的部分が機械加工さ れたショルダーの底面を切削するワイパーとして機能する。 直角ショルダーを機械加工し得るかかるインサートに対しては、切削コーナー の有効角度が実質的に９０°であることを確保しなければならない。一方、前切 れ刃と機械加工されるショルダーの底面との間に十分な前逃げ角を常に与えねば ならず、また外周刃により機械加工されるショルダーの直立壁の真直度の偏差が 容認し得る値を越えないことを確保しなければならない。 一般に上述の制限を受けるこの形式の切削インサートが、例えばＵＳ４６３２ ６０７、ＵＳ５１９９８２７及びＵＳ５３８２１１８に明らかにされる。 ＵＳ４６３２６０７においては、切削インサートは一般的な正方形のものであ り、同様な４個の切れ刃を持つ。各切れ刃は連続した主部分と副部分とからなり 、各切れ刃の副部分は、インサートの平面図において見たとき、その主部分に関 して突き出して延長部を形成する。インサートは４個の同様なコーナーを有し、 ２個の隣接した切れ刃の隣接している主部分及び副部分の各は、その間に角度９ ０°を定める。切削作業中、周囲に配置された切れ刃の主部分は外周切削のため の主切れ刃として使われ、前切れ刃の組み合わせられた副部分はワイパーとして 機能する。 ＵＳ５１９９８２７は、全体的に正方形であってかつ４個の同様な切れ刃を持 った切削インサートを明らかにする。各切れ刃は主切れ刃部分と副切れ刃部分と を備え、主切れ刃部分は組み合わせられた副切れ刃部 分に関して僅かな角度で伸びている。このインサートは同様なコーナーを有し、 その各は隣接している切れ刃の主切れ刃部分と副切れ刃部分とをつなげ、両者間 の実角度は９０°より僅かに大きい。インサートは、加工物内で有効角度９０° を得るように工具本体に取り付けられる。 ＵＳ５３８２１１８は、実質的に正方形でかつ４個の同様な切れ刃を有する切 削インサートを明らかにする。この切れ刃の各は中央切れ刃部分及びこの中央切 れ刃部分の両側に配置された第１と第２の横切れ刃部分を備える。インサートは 同様な４個のコーナーを有し、各コーナーは隣接切れ刃の第１と第２の切れ刃部 分を連結する。各切れ刃の３個の切れ刃部分の各は特別の方法で底面に関して傾 けられ、切れ刃は、正面から見て、凸−凹の形状を持つ。切削作業中、外周刃の 第１の横方向部分と中央部分とは主切れ刃を定め、加工物のショルダーの直立壁 を機械加工し、同時に前切れ刃の第２の横部分はワイパーとして機能し、ショル ダーの底面を機械加工する。 上述の総ての切削インサートにおいてインサートのコーナーはその２等分線に 関して非対称であり、このため切削インサートは右勝手又は左勝手の工具として 使用されるように右勝手又は左勝手のいずれかで提供されることを理解すべきで ある。 インサートコーナーがその２等分線に関して鏡像対称であり，右勝手及び左勝 手の双方で取り付けるのに適した新規な切削インサートを提供することが本発明 の目的である。発明の概要 本発明により、切削工具本体に取り付けるようにされた交換可能な切削インサ ートにおいて、 前記切削インサートは、平らな底面及びすくい面部分のある上面を有する実質 的に角柱体であり、この上面は間にインサートコーナーを定めている少なくも２ 個の切れ刃においてインサートの前記横逃げ面と合一し、インサートコーナーは インサートの底面に直角な２等分面を有し； 各切れ刃は中央部分及びインサートの前記底面に関して傾斜している第１と第 ２の横部分を備え、前記コーナーは隣接切れ刃の隣接している第１と第２の横部 分に組み合わせられており； 各切れ刃は、インサートが工具内に取り付けられたときに、その第１の横部分 と中央部分とにより定められる切削長さを有する外周刃として、及びその第２の 横部分により定められた切削長さを有する前切れ刃として機能することができ； 切れ刃の前記中央部分はその間に前記底面と平行な第１の平面を定め、前記隣 接している第１と第２の横部分は等しい長さを有しかつその間に前記底面に関し て傾けられかつ前記２等分面に直角な第２の平面を定め、これにより前記インサ ートコーナーと前記切れ刃とが前記２等分面に関して鏡像対称の形状を有する ことを特徴とする前記交換可能な切削インサートが提供される。 本発明による切削インサートは、好ましくは、インサートの前切れ刃の前記第 ２の横部分が回転切削工具の回転軸線に直角な平面内にあってこのためワイパー として作用し、更にインサートの外周刃の前記中央部分は、インサートの回転軸 線まわりの回転中、これが実質的に円筒状の包絡線を掃引する母線を構成するよ うな方法で工具に取り付けられるようにされる。 本発明の１実施例においては、切れ刃の前記隣接している第１と第２ の横部分により定められる前記第２の平面が、インサートの中心から見て、関係 のインサートコーナーの方向でインサート底面の方に傾斜する。本発明の別の実 施例においては、前記第２の平面は、正の方向、即ち、インサート底面から離れ るように傾斜する。 本発明の両実施例において、インサートは適宜の必要数のインサートコーナー を持つことができる。しかし、直角ショルダー又は類似物の機械加工に使用され るときは、インサートは、基本的な正方形、４個の切れ刃、及び工具の中心軸線 まわりで時計方向及び反時計方向の両方で９０°回転対称性を持つ。図面の簡単な説明 本発明のより良き理解のため、及び例示として本発明を実際上どのように実行 するかを示すために、付属図面が参照されるであろう。図面において、 図１は、本発明の第１の実施例による切削インサートの斜視図であり、 図２は、本発明の第２の実施例による、図１に示されたインサートのものと同 様な切削インサートのコーナー部分を示す図面であり、 図３は、図１に示された切削インサートの側面図であり、 図４は、図３に示された切削インサートのコーナー部分の２等分面０−０に直 角な図面であり、 図５及び６は、それぞれ図３に示された切削インサートの線V-V、及びVI-VIに 沿った断面図であり、 図７は、図１ａに示された本発明による切削インサートの平面図であり、 図８は、図７に示された切削インサートの線VIII-VIIIに沿った断面 図であり、 図９は、図７に示された切削インサートの側面図であり、 図１０は、図１及び２に示された第１の実施例による切削インサートを使用し たフライス削り用工具の図式的な側面図であり、 図１１は図１０に示された切削インサート及びこれを使用したフライス削り用 工具による加工物の機械加工されたショルダーの図式的な斜視図であり、 図１２は、図１１に示された機械加工のショルダーの部分X11及びこれに当て られた切削用Ｉの輪郭の拡大図であり、 図１３は、図１ａ及び７ないし９に示された第２の実施例による切削インサー トを使用したフライス削り用工具の図式的な側面図であり、そして、 図１４は、図１３に示された切削インサート及びこのインサートを使用したフ ライス削り用工具による加工物の機械加工されたショルダーの図式的な斜視図で ある。好ましい実施例の説明 本発明によるフライス削り用工具用の割り出し可能な切削インサートの二つの 例が以下説明される。この例は、本発明の切削インサートの２種の異なった実施 例を示し、これらは形状及び工具本体におけるインサートの取付け方法が一般に 同様であり、主にインサートのコーナーの形状が異なる。図１は本発明の第１の 実施例による切削インサートＩを示し、これは比較的硬い材料の機械加工に最適 であり、そして図１ａは本発明の第２の実施例による切削インサートＩＩを示し 、これは比較的大きな正の剪断角を必要とする材料に最適である。 図１に見られかつ図２及び３に特に示されるように、切削インサートＩは基本 的に正方形の角柱体である。インサートはポジティブ(positive)形式のものであ り、平坦な底面１、上面２及び底面１のそれぞれの側方のエッジ４から上外方に 伸びている４個の横逃げ面３（２個のみが見える）を持つ。インサートは、横逃 げ面４と上面２との交差線に形成された４個の切れ刃５を有し、これら切れ刃は その間にインサートコーナー６を定め、これらコーナーは好ましくは図３に示さ れるように丸みを付けられるが、小さな面を持つこともできる。各インサートコ ーナー及びこれと組み合わせられた切れ刃は、インサートの底面１に直角にコー ナーの２等分線を通る２等分面Ｏ−Ｏに関して鏡像対称であるように設計される 。このため、インサートはその中心軸線Ａまわりに時計方向及び反時計方向で９ ０°回転対称性を有し、従って４個の切れ刃５及びインサートコーナー６は同型 であり、かつ右勝手及び左勝手の両用途の切削作業に等しく使用できる。 図２を参照すれば、切削インサートＩの各切れ刃５は、切れ刃５の長さの大き な部分にわたり伸びている中央部分５ａ、及び等しい長さを有しかつ中央切れ刃 部分５ａから反対方向にそれぞれのインサートコーナー６の方に伸びている第１ と第２の横部分５ｂと５ｃとを備える。各インサートコーナー６は、隣接切れ刃 ５の隣接している第１及び第２の横部分５ｂ及び５ｃと組み合わせられる。隣接 コーナーを含んだ各横切れ刃部分の長さは比較的小さい。即ち、中央切れ刃部分 の長さは、一般に切れ刃の全長の約４０−６０％であり、これは８＋２５mmの広 範囲とすることができる。かかる長さの切れ刃に対して、各横切れ刃部分は好ま しくは約２.４mmである。 図２及び４を参照すれば、総ての切れ刃５の中央切れ刃部分５ａは底面１と平 行でありかつ共通面Ｂ内にあることが分かる。各切れ刃５の横切れ刃部分５ｂ及 び５ｃは底面１に向かって下方に傾斜し、隣接した第１及び第２の横切れ刃部分 ５ｂ及び５ｃの各組の間に定められる仮想面Ｃは、平面Ｂに関して傾けられかつ ２等分面０−０に直交する方向にされる。図４に見られるように、平面Ｃは平面 Ｂと共に内側の鈍角Ｄを定め、この角度は、好ましくは１８０°より僅かに小さ く、例えば１７６°である。かかるデザインのため、隣接切れ刃の隣接している 第１及び第２の横部分についての完全な幾何学的対称性が得られる。更にインサ ートコーナー６が強化される。 説明のために、切れ刃部分の相対傾斜角度は、実際にインサートにより得られ るものと比べて誇張された図面で示されることを理解すべきである。しかし、特 に各切れ刃５は、図３のようなインサートの平面投影においては実質的に直線と して見られる。 図３に見られるように、インサートの上面２は、各切れ刃５に隣接して、ラン ド面９及びランド面９から底面１と平行な中央平面１１に向かって底面１の方向 に下方に伸びている構成(component)すくい面１０を備える。図３、５及び６に 見られるように、ランド面９の部分９ｂ及び９ｃは、それぞれ第１及び第２の横 部分５ｂ及び５ｃに隣接する。これら部分９ｂ及び９ｃは、切れ刃の中央部分５ ａに隣接したランドの部分９ａより幅広でありかつ底面１に関してより小さな傾 斜角度を有し、これによりインサートコーナーに隣接した切れ刃の領域は真っす ぐにされる。中央面１１に形成されかつインサートを通して伸びている貫通穴１ ２があり、フライス削り用工具にインサートを取り付けるために適切な把持 用ネジを前記貫通穴内に受け入れる。 図２に見られるように、インサートの各の横逃げ面３は、上方の横逃げ面１３ 、下方のインサート位置決め面１４、及びこれらの間の中間部分１５を備える。 本発明の好ましい実施例においては、インサートの横逃げ面には、実質的に逃げ 面１３から底面１に向かって下方に伸びかつ１対の平坦部分１８を両側の境界と する中央凹所部分１７が設けられることが好ましい。凹所部分１７は、イスラエ ル同時係属出願第１１３１２１号に説明されたデザインを有し、インサートが切 削用工具に取り付けられたとき、工具の軸線方向でインサートを支持できる凹所 を使用できる。 図７ないし９は、本発明による切削インサートの第２の実施例を示し、そのコ ーナー部分が図１ａに示される。見られるように、切削インサートＩＩは基本的 には正方形の角柱体であり、平坦な底面１’、上面２’、及び４個の同様な切れ 刃５’において上面２’と交差する４個の横逃げ面３’を有し、この切れ刃はそ の間に４個の同様なコーナー６’を定める。各インサートコーナー並びにこれと 組み合わせられた切れ刃は、インサートの底面１’に直角にコーナーの２等分線 を通る２等分面Ｏ’−Ｏ’に関して鏡像対称であるように設計される。そこで、 インサートはその中心軸線Ａ’まわりに時計方向及び反時計方向で９０°回転対 称性を有し、従って４個の切れ刃５’及びインサートコーナー６’は同形であり 、かつ右勝手及び左勝手の両用途の切削作業に等しく使用できる。 本発明の第１の実施例のインサートＩの切れ刃５と同様に、切れ刃５’は、切 れ刃５の長さの大きな部分にわたり伸びている中央部分５’ａ及び等しい長さを 有しかつ中央切れ刃部分５’ａから反対方向にそれぞれ のインサートコーナー６’の方に伸びている第１と第２の横部分５’ｂと５’ｃ とを備える。各切れ刃６’は、２個の隣接切れ刃５’の第１及び第２の横部分５ ’ｂ及び５’ｃと組み合わせられる。 総ての切れ刃５’の中央部分５’ａは底面１’と平行な共通面Ｂ’内にある。 横切れ刃部分５’ｂ及び５’ｃは底面１’から上方に傾斜し、従って隣接してい る第１及び第２の横切れ刃部分５’ｂ及び５’ｃの各組の間に定められる仮想面 Ｃ’は、好ましくは１８０°よりやや大きい角度、例えば１８５°の内角を形成 しつつ平面Ｂ’に関して傾けられる。このデザインのため、インサートの切り屑 逃げ面１０のよりポジティブな形状が得られ、これは、より大きな正の逃げ角を 必要とする切削材料に対して特に重要である。 図８及び９に見られるように切削インサートＩＩの上逃げ面及び横逃げ面は一 般に切削インサートＩのものと同様である。従って、インサートの上面２’は、 隣接の各切れ刃５’、ランド９’、及びランド面９から底面１’の方向で下方に 伸びている構成すくい面１０’を備える。横逃げ面３’はポジティブデザインの ものであり、かつ凹所１７’を持つ。 さて、加工物Ｗのフライス削り中における前述の本発明の第１の実施例による インサートＩの配置を示す図面の図１０ないし１２を参照することとする。 図１０は、フライス削り工具本体１６の周囲ポケット１５の座の面１４上に取 り付けられた切削用Ｉを示す。工具本体は、回転軸線Ｘ、及びインサートの切れ 刃５の下方で工具本体に回転中心軸Ｘを通過する半径方向基準面１８を持つ。座 の面１４は半径方向基準面１８に関して正の軸方向傾斜角γで傾けられる。この 角度はこれらを直角方向の投影で見 たときのこれらの間の真の角度である。かかる傾斜及び基準面上方のインサート 切れ刃の位置が、工具に関するインサートの軸方向及び半径方向の有効切れ刃角 を決定することを理解すべきである。 図１１に見られるように、加工物Ｗに直角ショルダーを機械加工するために、 切削インサートＩは、その切れ刃５が回転軸線Ｘに関して一般に同じ方向に向け られかつ外周刃として作動し、回転軸線Ｘに関して一般に横断方向に配置された 切れ刃５０が前切れ刃として作動するように取り付けられる。インサートは、座 の平面１４上でインサート中心軸線Ａまわりに時計方向に僅かに回され、前切れ 刃５０の第２の横切れ刃部分５ｃが回転軸線Ｘに直角な平面内に位置決めされ、 これによりショルダーＳの底面２３を切削するワイパーとして作用する。更に、 図１２に見られるように、インサートの回転された位置のため、前切れ刃５０の 非作動部分５ａと機械加工されるショルダーＳの底面２３との間に所要の間隙３ ０が確保される。周囲切れ刃５の中央部分５ａと第１の横部分５ｂとがインサー トの主切れ刃を構成し、中央部分５ａは、インサートの軸線Ｘまわりの回転中、 半径Ｒのほぼ円筒状の包絡線２０を掃引する母線を構成し、これにより機械加工 される加工物Ｗの直角のショルダーＳの直立壁２１を機械加工する。 上述のように取り付けられた切削インサートにより、周囲切れ刃５の中央部分 ５ａと第１の横部分５ｂとにより構成された主切れ刃と、前切れ刃５０の第２の 横部分５ｃにより構成されたワイパーとの間に得られる有効切削コーナーは、実 質的に９０°の見かけの大きさを有し、これにより直角なショルダーＳの適正な 機械加工ができる。図１２を参照すれば、インサートコーナー６のこの特別な形 状のため、機械加工された ショルダーで得られる角度は９０°より僅かに大きいが、これは次の理由から無 視できると言うべきである。即ち、特に丸みの付けられたインサートコーナー６ の部分５ｂにより機械加工されたショルダーＳの直立壁２１の全体方向からの偏 差２６が極めて小さく約０.０１５mmであることによる。図１３及び１４は、本 発明の第２の実施例による切削インサートＩＩをフライス削り用工具に取り付け る方法が、第１の実施例の切削インサートＩの場合と同様であることを示す。即 ち、外周刃５’の中央部分５’ａ及び前切れ刃５０’の第２の横切れ刃部分５’ ｃは、これらの間に、実施的に９０°の見かけ角度を形成し、これにより直角シ ョルダーＳの適正な機械加工を可能とする。 本発明により設計された切削インサートと上述の方法によるフライス削り工具 への位置決めとが、一方では、前切れ刃の非作動部分と機械加工ショルダーの底 壁との間に適切な端部切削隙間角度３０を確保し、他方では、機械加エショルダ ーの直立壁の真直度の偏差が容認限度を超えないようにする。 本発明の好ましい実施例が、インサートを右勝手切削工具に取り付ける場合に ついて説明されたが左勝手工具にもなお使用できることは明らかである。 本発明による切削インサートは総ての切れ刃を右勝手にも左勝手にも等しく使 用できるが、ある特定の形式の工具において使用され、このためその作動切れ刃 部分が摩耗した後は、それの更なる使用はその形式の工具にのみ限定されること は明らかである。 本発明によるインサートは、上述され図示されたものとは異なった特徴を持つ ことができる。即ち、インサートは異なった数の割り付け可能 な切れ刃及び切削コーナーを持つことができる。切れ刃部分、特に中央部分は、 特定の形状、高さが異なり、湾曲し、例えば中高、中低にすることができる。隣 接している切れ刃の横部分の平面とインサート底面との間の角度は、好ましい実 施例において述べられた値より大きい値又は小さい値とすることができる。イン サートのすくい面には、適宜適切な形状のチップフォーマー手段を設けることが でき、また横逃げ面は本発明の好ましい実施例において説明されたものとは異な るデザインを持つことができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．切削工具本体内に取り付けるようにされた交換可能な切削インサートにおい て、前記切削インサートは、平らな底面及びすくい面部分のある上面を有する実 質的に角柱体であり、この上面は間にインサートコーナーを定めている少なくも ２個の切れ刃においてインサートの前記横逃げ面と合一し、インサートコーナー はインサートの底面に直角な２等分面を有し； 各切れ刃は中央部分及びインサートの前記底面に関して傾斜している第１と第 ２の横部分を備え、前記コーナーは隣接切れ刃の隣接している第１と第２の横部 分に組み合わせられており； 各切れ刃は、インサートが工具内に取り付けられたときに、その第１の横部分 と中央部分とにより定められる切削長さを有する外周刃として、その第２の横部 分により定められた切削長さを有する前切れ刃として機能することができる切削 インサートにおいて、 切れ刃の前記中央部分はその間に前記底面と平行な第１の平面を定め、前記隣 接している第１と第２の横部分は等しい長さを有しかつその間に前記底面に関し て傾けられかつ前記２等分面に直角な第２の平面を定め、これにより前記インサ ートコーナーと前記切れ刃とが前記２等分面に関して鏡像対称の形状を有する ことを特徴とする切削インサート。 ２．前記切削工具が回転削り用工具であり、前記インサートは、インサートの前 切れ刃の前記第２の横部分が工具の回転軸線に直角な平面内にあってこのためワ イパーとして作用し、更にインサートの外周刃の前記中央部分は、インサートの 回転軸線まわりの回転中、これが実質的に円 筒状の包絡線を掃引する母線を構成するような方法で工具に取り付けられるよう にされる請求項１の切削インサート。 ３．切れ刃の前記隣接している第１と第２の横部分により定められる前記第２の 平面が、インサートの中心から見て、関係のインサートコーナーの方向でインサ ート底面の方に傾斜する請求項１の請求項インサート。 ４．切れ刃の前記隣接している第１と第２の横部分により定められる前記第２の 平面が、インサートの中心から見て、関係のインサートコーナーの方向でインサ ート底面から離れるように傾斜する請求項１の請求項インサート。 ５．インサートが複数の割り出し可能な切れ刃を有する請求項１の請求項インサ ート。 ６．インサートが、基本的に正方形で、４個の切れ刃を有し、かつ工具の中心軸 線まわりで時計方向及び反時計方向の両方で９０°回転対称である請求項５の切 削インサート。