JP3185519B2 - スローアウェイチップ及び切削工具 - Google Patents
スローアウェイチップ及び切削工具Info
- Publication number
- JP3185519B2 JP3185519B2 JP03064094A JP3064094A JP3185519B2 JP 3185519 B2 JP3185519 B2 JP 3185519B2 JP 03064094 A JP03064094 A JP 03064094A JP 3064094 A JP3064094 A JP 3064094A JP 3185519 B2 JP3185519 B2 JP 3185519B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- acute angle
- tip
- corner
- main cutting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/16—Milling-cutters characterised by physical features other than shape
- B23C5/20—Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
- B23C5/22—Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts
- B23C5/2204—Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts with cutting inserts clamped against the walls of the recess in the cutter body by a clamping member acting upon the wall of a hole in the insert
- B23C5/2208—Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts with cutting inserts clamped against the walls of the recess in the cutter body by a clamping member acting upon the wall of a hole in the insert for plate-like cutting inserts
- B23C5/2213—Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts with cutting inserts clamped against the walls of the recess in the cutter body by a clamping member acting upon the wall of a hole in the insert for plate-like cutting inserts having a special shape
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2200/00—Details of milling cutting inserts
- B23C2200/12—Side or flank surfaces
- B23C2200/125—Side or flank surfaces discontinuous
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2200/00—Details of milling cutting inserts
- B23C2200/20—Top or side views of the cutting edge
- B23C2200/201—Details of the nose radius and immediately surrounding areas
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2200/00—Details of milling cutting inserts
- B23C2200/36—Other features of the milling insert not covered by B23C2200/04 - B23C2200/32
- B23C2200/367—Mounted tangentially, i.e. where the rake face is not the face with largest area
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、略鼓形のスローアウェ
イチップ及びこのスローアウェイチップが装着されたエ
ンドミル等の切削工具に関するものであって、直角削り
（９０度肩壁削り）が可能なものに関する。
イチップ及びこのスローアウェイチップが装着されたエ
ンドミル等の切削工具に関するものであって、直角削り
（９０度肩壁削り）が可能なものに関する。
【０００２】
【従来の技術】被削材の直角削りができるようにしたこ
の種の切削工具の一例として、図１２乃至図１４に示す
ようなエンドミル１がある。このエンドミル１に装着さ
れるスローアウェイチップ２は、図１２に示すように略
菱形板状をなすポジティブスローアウェイチップとされ
ている。即ち、着座面３に対向する上面４に対して、着
座面３から上面４方向に外側に傾斜して延びる側面５が
形成されている。そして、上面４の鋭角コーナー部の一
方の稜線が主切刃６とされ、他方の稜線のコーナー寄り
に副切刃７が設けられている。
の種の切削工具の一例として、図１２乃至図１４に示す
ようなエンドミル１がある。このエンドミル１に装着さ
れるスローアウェイチップ２は、図１２に示すように略
菱形板状をなすポジティブスローアウェイチップとされ
ている。即ち、着座面３に対向する上面４に対して、着
座面３から上面４方向に外側に傾斜して延びる側面５が
形成されている。そして、上面４の鋭角コーナー部の一
方の稜線が主切刃６とされ、他方の稜線のコーナー寄り
に副切刃７が設けられている。
【０００３】そして、このスローアウェイチップ２が、
エンドミル本体１ａの外周先端に形成された凹部形状の
チップ取付座８に装着された状態で、鋭角コーナー部が
外周先端に位置するように取り付けられ、主切刃６がエ
ンドミル本体１ａの回転軸線Ｌと平行な外周刃とされ、
先端側に位置する副切刃７に副切刃切込み角が付けられ
ている。しかも、図１３及び図１４に示すように、ラジ
アルすくい角が径方向の軸線Ｍに対してポジティブに設
定され、アキシャルすくい角がエンドミル１の回転軸線
Ｌに対してポジティブに設定されている。このようなエ
ンドミル１によって被削材の直角削りが行われることに
なる。
エンドミル本体１ａの外周先端に形成された凹部形状の
チップ取付座８に装着された状態で、鋭角コーナー部が
外周先端に位置するように取り付けられ、主切刃６がエ
ンドミル本体１ａの回転軸線Ｌと平行な外周刃とされ、
先端側に位置する副切刃７に副切刃切込み角が付けられ
ている。しかも、図１３及び図１４に示すように、ラジ
アルすくい角が径方向の軸線Ｍに対してポジティブに設
定され、アキシャルすくい角がエンドミル１の回転軸線
Ｌに対してポジティブに設定されている。このようなエ
ンドミル１によって被削材の直角削りが行われることに
なる。
【０００４】又、他の例として、上述のスローアウェイ
チップと同様な菱形板状のスローアウェイチップ１０が
縦刃として装着された、図１５乃至図１７に示すエンド
ミル１がある。このスローアウェイチップ１０では、鋭
角のコーナーで隣接する側面５同士が交差する稜線が主
切刃１１とされ、この鋭角のコーナーの上面４を切り欠
いて面取り部１２が形成され、この面取り部１２と回転
方向を向く側面５とが交差する稜線が副切刃１３とされ
ている。そして、このスローアウェイチップ１０は、エ
ンドミル本体１ａのチップ取付部８′に上面４の鋭角コ
ーナー部を外周先端側に向けて装着され、装着状態で主
切刃１１はエンドミル本体１ａの回転軸線ｌと平行に、
しかも外周刃として配置されている。又、上面４は正面
側逃げ角が付けられて先端外周側に位置している（図１
５参照）。しかも、図１６及び図１７に示すように、ラ
ジアルすくい角とアキシャルすくい角が、それぞれポジ
ティブに設定されている。
チップと同様な菱形板状のスローアウェイチップ１０が
縦刃として装着された、図１５乃至図１７に示すエンド
ミル１がある。このスローアウェイチップ１０では、鋭
角のコーナーで隣接する側面５同士が交差する稜線が主
切刃１１とされ、この鋭角のコーナーの上面４を切り欠
いて面取り部１２が形成され、この面取り部１２と回転
方向を向く側面５とが交差する稜線が副切刃１３とされ
ている。そして、このスローアウェイチップ１０は、エ
ンドミル本体１ａのチップ取付部８′に上面４の鋭角コ
ーナー部を外周先端側に向けて装着され、装着状態で主
切刃１１はエンドミル本体１ａの回転軸線ｌと平行に、
しかも外周刃として配置されている。又、上面４は正面
側逃げ角が付けられて先端外周側に位置している（図１
５参照）。しかも、図１６及び図１７に示すように、ラ
ジアルすくい角とアキシャルすくい角が、それぞれポジ
ティブに設定されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような菱形又は平行四辺形板状のスローアウェイチップ
２，１０を用いたエンドミル１や正面フライス等の場
合、スローアウェイチップがポジであるために上面のみ
２コーナーしか使用することができず、そのためにチッ
プ寿命が短いという欠点がある。
ような菱形又は平行四辺形板状のスローアウェイチップ
２，１０を用いたエンドミル１や正面フライス等の場
合、スローアウェイチップがポジであるために上面のみ
２コーナーしか使用することができず、そのためにチッ
プ寿命が短いという欠点がある。
【０００６】本発明は、このような実情に鑑みて、４コ
ーナー使用できて、チップ寿命を向上できるようにした
スローアウェイチップ及びこれが装着された切削工具を
提供することを目的とする。
ーナー使用できて、チップ寿命を向上できるようにした
スローアウェイチップ及びこれが装着された切削工具を
提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明によるスローアウ
ェイチップは、略鼓形板状をなしていて、平面視で対角
線方向に位置する各一対の第１及び第２鋭角コーナーを
有する上面及び下面と、これら上面及び下面に交差する
側面とを有していて、各鋭角コーナーで隣接する側面同
士が交差する稜線が主切刃とされ、これら主切刃は上面
及び下面の各第１鋭角コーナーから対向する下面及び上
面の第２鋭角コーナーに向けて内側に傾斜してそれぞれ
形成されて成り、平面視で隣接する第１及び第２鋭角コ
ーナー間の側面は、主切刃の逃げ面とされていて、中央
領域から両端の主切刃方向に、鈍角を以て屈曲する多角
形状または略円弧面形状の凸側面に形成されていること
を特徴とするものである。又、上面と下面の各一対の第
１鋭角コーナーを切り欠いて面取り部がそれぞれ形成さ
れ、該各面取り部とその第１鋭角コーナーから鈍角コー
ナー方向へ延在する側面との交差稜線が副切刃とされて
成ることを特徴とするものである。副切刃は、直線状に
形成されているか、または円弧のコーナーにつながる直
線状に形成されていることを特徴とする。
ェイチップは、略鼓形板状をなしていて、平面視で対角
線方向に位置する各一対の第１及び第２鋭角コーナーを
有する上面及び下面と、これら上面及び下面に交差する
側面とを有していて、各鋭角コーナーで隣接する側面同
士が交差する稜線が主切刃とされ、これら主切刃は上面
及び下面の各第１鋭角コーナーから対向する下面及び上
面の第２鋭角コーナーに向けて内側に傾斜してそれぞれ
形成されて成り、平面視で隣接する第１及び第２鋭角コ
ーナー間の側面は、主切刃の逃げ面とされていて、中央
領域から両端の主切刃方向に、鈍角を以て屈曲する多角
形状または略円弧面形状の凸側面に形成されていること
を特徴とするものである。又、上面と下面の各一対の第
１鋭角コーナーを切り欠いて面取り部がそれぞれ形成さ
れ、該各面取り部とその第１鋭角コーナーから鈍角コー
ナー方向へ延在する側面との交差稜線が副切刃とされて
成ることを特徴とするものである。副切刃は、直線状に
形成されているか、または円弧のコーナーにつながる直
線状に形成されていることを特徴とする。
【０００８】主切刃の逃げ面をなす前記側面には、第１
鋭角コーナーから対向する下面または上面に向けて次第
にその幅が増大する切り欠け面が形成されていることを
特徴とする。平面視で第１鋭角コーナーとこれに隣接す
る鈍角コーナーとの間に形成された側面は、上面または
下面の副切刃を有する稜線から対向する下面または上面
に向けて内側に傾斜する傾斜受け面とされていることを
特徴とする。
鋭角コーナーから対向する下面または上面に向けて次第
にその幅が増大する切り欠け面が形成されていることを
特徴とする。平面視で第１鋭角コーナーとこれに隣接す
る鈍角コーナーとの間に形成された側面は、上面または
下面の副切刃を有する稜線から対向する下面または上面
に向けて内側に傾斜する傾斜受け面とされていることを
特徴とする。
【０００９】又、工具本体の先端外周部にスローアウェ
イチップが装着された切削工具において、チップは上述
のいずれかのスローアウェイチップであって、主切刃が
外周刃となるように装着されていることを特徴とするも
のである。外周側の主切刃の先端と後端は、工具本体の
回転軸線に対して同一寸法の回転半径を有するように配
置されていることを特徴とする。又、切削工具はエンド
ミルであることを特徴とする。
イチップが装着された切削工具において、チップは上述
のいずれかのスローアウェイチップであって、主切刃が
外周刃となるように装着されていることを特徴とするも
のである。外周側の主切刃の先端と後端は、工具本体の
回転軸線に対して同一寸法の回転半径を有するように配
置されていることを特徴とする。又、切削工具はエンド
ミルであることを特徴とする。
【００１０】
【作用】本発明によるスローアウェイチップは、第１鋭
角コーナー領域を切刃として用いることができ、この第
１鋭角コーナーは上面と下面にそれぞれ対角線方向に一
対づつ設けられているから、４コーナー使用できる。し
かも、４コーナーの各切刃はすべてポジティブになり、
切削抵抗の小さい高精度な切削が可能になる。さらに、
主切刃の逃げ面をなす側面が、平面視で中央領域から両
端の主切刃方向に、鈍角を以て屈曲する多角形状または
略円弧面形状の凸側面に形成されているから、小径の切
削工具に装着することができる。又、主切刃に接続され
る副切刃が設けられているから、直角削りの際に主切刃
で直角壁面削りができ、副切刃で仕上げ切削をすること
ができる。切削工具に、上下面で４コーナー使用できる
ポジティブのスローアウェイチップが縦刃として取り付
けられているから、外周刃である主切刃で直角壁面削り
が行われる。
角コーナー領域を切刃として用いることができ、この第
１鋭角コーナーは上面と下面にそれぞれ対角線方向に一
対づつ設けられているから、４コーナー使用できる。し
かも、４コーナーの各切刃はすべてポジティブになり、
切削抵抗の小さい高精度な切削が可能になる。さらに、
主切刃の逃げ面をなす側面が、平面視で中央領域から両
端の主切刃方向に、鈍角を以て屈曲する多角形状または
略円弧面形状の凸側面に形成されているから、小径の切
削工具に装着することができる。又、主切刃に接続され
る副切刃が設けられているから、直角削りの際に主切刃
で直角壁面削りができ、副切刃で仕上げ切削をすること
ができる。切削工具に、上下面で４コーナー使用できる
ポジティブのスローアウェイチップが縦刃として取り付
けられているから、外周刃である主切刃で直角壁面削り
が行われる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面によ
って説明する。図１乃至７は本発明の第一実施例を示す
ものである。図１は本実施例によるスローアウェイチッ
プの斜視図、図２はスローアウェイチップの平面図、図
３は逃げ面方向の側面図、図４はすくい面方向の側面
図、図５は実施例によるスローアウェイチップをエンド
ミルに装着した状態を示す部分正面図、図６は図５のエ
ンドミルをチップのすくい面方向から見た部分側面図、
図７は図５のエンドミルを外周方向からみた部分側面図
である。図１乃至図４に示すスローアウェイチップ１４
において、このチップ１４は略鼓形板状に形成されてい
て、上面１５及び下面１６が対向して形成され、四つの
鋭角コーナー１７ａ，１７ｂと二つの鈍角コーナー１８
がそれぞれ形成されている。上下面１５，１６の各四つ
の鋭角コーナー１７ａ，１７ｂは、対角線方向に設けら
れた一対の第１鋭角コーナー１７ａと、これと交差する
対角線方向に設けられた一対の第２鋭角コーナー１７ｂ
とによって構成されている。しかも、上面１５と下面１
６とでは、それぞれ第１鋭角コーナー１７ａと第２鋭角
コーナー１７ｂとが互いに対向するように位置してい
る。
って説明する。図１乃至７は本発明の第一実施例を示す
ものである。図１は本実施例によるスローアウェイチッ
プの斜視図、図２はスローアウェイチップの平面図、図
３は逃げ面方向の側面図、図４はすくい面方向の側面
図、図５は実施例によるスローアウェイチップをエンド
ミルに装着した状態を示す部分正面図、図６は図５のエ
ンドミルをチップのすくい面方向から見た部分側面図、
図７は図５のエンドミルを外周方向からみた部分側面図
である。図１乃至図４に示すスローアウェイチップ１４
において、このチップ１４は略鼓形板状に形成されてい
て、上面１５及び下面１６が対向して形成され、四つの
鋭角コーナー１７ａ，１７ｂと二つの鈍角コーナー１８
がそれぞれ形成されている。上下面１５，１６の各四つ
の鋭角コーナー１７ａ，１７ｂは、対角線方向に設けら
れた一対の第１鋭角コーナー１７ａと、これと交差する
対角線方向に設けられた一対の第２鋭角コーナー１７ｂ
とによって構成されている。しかも、上面１５と下面１
６とでは、それぞれ第１鋭角コーナー１７ａと第２鋭角
コーナー１７ｂとが互いに対向するように位置してい
る。
【００１２】そして、上下面１５，１６に交差する各側
面は、平面視で隣接する第１及び第２鋭角コーナー１７
ａ，１７ｂ間に一対の凸側面１９が対向して設けられ、
又、平面視で中央に鈍角コーナー１８を挟む二つの第１
及び第２鋭角コーナー１７ａ，１７ｂ間に一対の凹側面
２０が対向して設けられている。又、上面１５と下面１
６の中央部を貫通して、チップ１４を後述するエンドミ
ル本体に装着するためのネジ挿入用のネジ穴２１が穿設
されている。そして、平面視において、チップ１４はネ
ジ穴２１を中心に点対称に形成されている。
面は、平面視で隣接する第１及び第２鋭角コーナー１７
ａ，１７ｂ間に一対の凸側面１９が対向して設けられ、
又、平面視で中央に鈍角コーナー１８を挟む二つの第１
及び第２鋭角コーナー１７ａ，１７ｂ間に一対の凹側面
２０が対向して設けられている。又、上面１５と下面１
６の中央部を貫通して、チップ１４を後述するエンドミ
ル本体に装着するためのネジ挿入用のネジ穴２１が穿設
されている。そして、平面視において、チップ１４はネ
ジ穴２１を中心に点対称に形成されている。
【００１３】又、上下面１５，１６間で互いに対向する
第１及び第２鋭角コーナー１７ａ，１７ｂ間において、
隣接する凸側面１９と凹側面２０とが交差する稜線はそ
れぞれ主切刃２２とされ、主切刃２２は上面１５と下面
１６の第１及び第２鋭角コーナー１７ａ，１７ｂに接続
されるように延在している。上面１５の対角線方向に対
向する一対の第１鋭角コーナー１７ａには、上面１５を
切り欠いて面取り部２３がそれぞれ形成され、この面取
り部２３と第１鋭角コーナー１７ａから鈍角コーナー１
８方向に延びる凹側面２０とが交差する稜線は副切刃２
４とされている。又、下面１６においても、上面１５の
一対の第１鋭角コーナー１７ａを結ぶ対角線方向に平面
視で交差する対角線方向に位置する一対の第１鋭角コー
ナー１７ａに、同様に下面１６を切り欠いて面取り部２
３がそれぞれ形成され、この面取り部２３と第１鋭角コ
ーナー１７ａから鈍角コーナー１８方向に延びる凹曲面
２０とが交差する稜線は直線状の副切刃２４とされてい
る。
第１及び第２鋭角コーナー１７ａ，１７ｂ間において、
隣接する凸側面１９と凹側面２０とが交差する稜線はそ
れぞれ主切刃２２とされ、主切刃２２は上面１５と下面
１６の第１及び第２鋭角コーナー１７ａ，１７ｂに接続
されるように延在している。上面１５の対角線方向に対
向する一対の第１鋭角コーナー１７ａには、上面１５を
切り欠いて面取り部２３がそれぞれ形成され、この面取
り部２３と第１鋭角コーナー１７ａから鈍角コーナー１
８方向に延びる凹側面２０とが交差する稜線は副切刃２
４とされている。又、下面１６においても、上面１５の
一対の第１鋭角コーナー１７ａを結ぶ対角線方向に平面
視で交差する対角線方向に位置する一対の第１鋭角コー
ナー１７ａに、同様に下面１６を切り欠いて面取り部２
３がそれぞれ形成され、この面取り部２３と第１鋭角コ
ーナー１７ａから鈍角コーナー１８方向に延びる凹曲面
２０とが交差する稜線は直線状の副切刃２４とされてい
る。
【００１４】更に、凸側面１９において、上面１５及び
下面１６の各第１鋭角コーナー１７ａ頂点から対向する
下面１６及び上面１５に向けて、次第にその幅が広がる
ように内側に向けて三角形状の切り欠け面２５がそれぞ
れ形成されて、主切刃２２の第１逃げ面とされている。
そのため、各凸側面１９は、図３に示すように、上下面
１５，１６に直交する略平行四辺形形状の平面部１９ａ
と、その両側に点対称に形成され且つ平面部１９ａに対
して傾斜する一対の三角形状の切り欠け面（第１逃げ
面）２５とが設けられている。そして、各凹側面２０に
おいて、上面１５の第１鋭角コーナー１７ａから鈍角コ
ーナー１８に延びる稜線の一部稜線から下面１６の内側
方向に向けて、凹側面２０の一部が平面状に傾斜する傾
斜受け面２７が形成されている。同じく、下面１６の第
１鋭角コーナー１７ａから鈍角コーナー１８近傍まで延
びる一部稜線から上面１５の内側方向に向けて、同様に
凹側面２０の一部が平面状に傾斜する傾斜受け面２７が
形成されている。この傾斜受け面２７は主切刃２２のす
くい面を構成することになる。又、図４に示すように、
主切刃２２と副切刃２４とはほぼ直角とされ、主切刃２
２は上面１５に対して鋭角をなしていて、上面１５また
は下面１６に直交する線に対して微小角度α傾斜してい
る。そして、副切刃２４は上面１５（または下面１６）
に対して微小角度β傾斜して形成されることになる。
下面１６の各第１鋭角コーナー１７ａ頂点から対向する
下面１６及び上面１５に向けて、次第にその幅が広がる
ように内側に向けて三角形状の切り欠け面２５がそれぞ
れ形成されて、主切刃２２の第１逃げ面とされている。
そのため、各凸側面１９は、図３に示すように、上下面
１５，１６に直交する略平行四辺形形状の平面部１９ａ
と、その両側に点対称に形成され且つ平面部１９ａに対
して傾斜する一対の三角形状の切り欠け面（第１逃げ
面）２５とが設けられている。そして、各凹側面２０に
おいて、上面１５の第１鋭角コーナー１７ａから鈍角コ
ーナー１８に延びる稜線の一部稜線から下面１６の内側
方向に向けて、凹側面２０の一部が平面状に傾斜する傾
斜受け面２７が形成されている。同じく、下面１６の第
１鋭角コーナー１７ａから鈍角コーナー１８近傍まで延
びる一部稜線から上面１５の内側方向に向けて、同様に
凹側面２０の一部が平面状に傾斜する傾斜受け面２７が
形成されている。この傾斜受け面２７は主切刃２２のす
くい面を構成することになる。又、図４に示すように、
主切刃２２と副切刃２４とはほぼ直角とされ、主切刃２
２は上面１５に対して鋭角をなしていて、上面１５また
は下面１６に直交する線に対して微小角度α傾斜してい
る。そして、副切刃２４は上面１５（または下面１６）
に対して微小角度β傾斜して形成されることになる。
【００１５】本実施例によるスローアウェイチップ１４
は上述のような構成を有しており、次にこのスローアウ
ェイチップ１４がエンドミル２９に装着された状態につ
いて、図５乃至図７によって説明する。図５において、
スローアウェイチップ１４はエンドミル本体３０の先端
面３０ａに縦刃として装着される。エンドミル本体３０
の外周先端面３０ａには凹部形状のチップ取付座３１が
形成されており、チップ取付座３１の底面の座３１ａに
例えばスローアウェイチップ１４の下面１６（または上
面１５）が載置されている。載置状態で、スローアウェ
イチップ１４は副切刃２４を有する第１鋭角コーナー１
７ａが外周先端側に位置している。そして、この副切刃
２４に接続される主切刃２２が外周刃とされ、そのすく
い面方向から見て、エンドミル本体３０の回転軸線Ｌと
平行に位置させられている（図６参照）。即ち、この主
切刃２２はその先端と後端が、回転軸線Ｌに対してほぼ
同一寸法の回転半径を有するようになっている。そのた
め、副切刃２４には、角度αの副切刃切込み角が付けら
れている。そして、エンドミル本体３０の外周先端面に
は、スローアウェイチップ１４の回転方向前方に切屑排
出用のポケット３２が形成されている。
は上述のような構成を有しており、次にこのスローアウ
ェイチップ１４がエンドミル２９に装着された状態につ
いて、図５乃至図７によって説明する。図５において、
スローアウェイチップ１４はエンドミル本体３０の先端
面３０ａに縦刃として装着される。エンドミル本体３０
の外周先端面３０ａには凹部形状のチップ取付座３１が
形成されており、チップ取付座３１の底面の座３１ａに
例えばスローアウェイチップ１４の下面１６（または上
面１５）が載置されている。載置状態で、スローアウェ
イチップ１４は副切刃２４を有する第１鋭角コーナー１
７ａが外周先端側に位置している。そして、この副切刃
２４に接続される主切刃２２が外周刃とされ、そのすく
い面方向から見て、エンドミル本体３０の回転軸線Ｌと
平行に位置させられている（図６参照）。即ち、この主
切刃２２はその先端と後端が、回転軸線Ｌに対してほぼ
同一寸法の回転半径を有するようになっている。そのた
め、副切刃２４には、角度αの副切刃切込み角が付けら
れている。そして、エンドミル本体３０の外周先端面に
は、スローアウェイチップ１４の回転方向前方に切屑排
出用のポケット３２が形成されている。
【００１６】しかも、チップ取付座３１の外周方向と回
転方向前方を向く二つの側面受け部３３，３４は、エン
ドミル本体３０の中心側を向くスローアウェイチップ１
４の凸側面１９の平面部１９ａと、スローアウェイチッ
プ１４の回転方向後方に位置する凹側面２０の外周側に
位置する傾斜受け面２７とにそれぞれ当接して、チップ
１４を位置決めして支持するようになっている。そし
て、チップ１４が略鼓形に形成されていることで、ラジ
アルすくい角が径方向の軸線Ｍに対して正の角度γが付
されてポジティブになり（図５参照）、アキシャルすく
い角が回転軸線Ｌに対して正の角度δが付されてポジテ
ィブになる（図７参照）。しかも主切刃２２の逃げ面を
なす凸側面１９は、切削時に主切刃２２で形成された直
角壁面に当接しない程度に回転中心Ｌ方向に引っ込んだ
位置に保持されている。
転方向前方を向く二つの側面受け部３３，３４は、エン
ドミル本体３０の中心側を向くスローアウェイチップ１
４の凸側面１９の平面部１９ａと、スローアウェイチッ
プ１４の回転方向後方に位置する凹側面２０の外周側に
位置する傾斜受け面２７とにそれぞれ当接して、チップ
１４を位置決めして支持するようになっている。そし
て、チップ１４が略鼓形に形成されていることで、ラジ
アルすくい角が径方向の軸線Ｍに対して正の角度γが付
されてポジティブになり（図５参照）、アキシャルすく
い角が回転軸線Ｌに対して正の角度δが付されてポジテ
ィブになる（図７参照）。しかも主切刃２２の逃げ面を
なす凸側面１９は、切削時に主切刃２２で形成された直
角壁面に当接しない程度に回転中心Ｌ方向に引っ込んだ
位置に保持されている。
【００１７】本実施例は上述のような構成を有している
から、本実施例によるスローアウェイチップ１４が装着
されたエンドミル２９によって被削材の直角削りを行う
場合、外周側に位置する主切刃２２によって直角壁面削
りが行われ、先端側に位置する副切刃２４によって仕上
げ切削が行われる。切削によって生成される切屑は、凹
側面２０の傾斜受け面２７をすくい面としてポケット３
２方向に走行して排出される。しかも、主切刃２２に対
して逃げ面をなす凸側面１９は、カッタ本体３０の回転
軸線Ｌを中心とする周方向に、主切刃２２の回転軌跡の
面より内側に位置するために、直角壁面に当接すること
はない。又、本実施例によるスローアウェイチップ１４
は、上下両面１５，１６において、それぞれ平面視で互
いに交差する対角線方向に位置する各二つの第１鋭角コ
ーナー１７ａを切刃として、４コーナー使用できる。し
かも、これら４つの第１鋭角コーナー１７ａの各切刃す
くい角は、チップ１４が鼓形板状であるために、すべて
ポジティブとなり、切削抵抗が小さく、高精度な切削が
可能になる。
から、本実施例によるスローアウェイチップ１４が装着
されたエンドミル２９によって被削材の直角削りを行う
場合、外周側に位置する主切刃２２によって直角壁面削
りが行われ、先端側に位置する副切刃２４によって仕上
げ切削が行われる。切削によって生成される切屑は、凹
側面２０の傾斜受け面２７をすくい面としてポケット３
２方向に走行して排出される。しかも、主切刃２２に対
して逃げ面をなす凸側面１９は、カッタ本体３０の回転
軸線Ｌを中心とする周方向に、主切刃２２の回転軌跡の
面より内側に位置するために、直角壁面に当接すること
はない。又、本実施例によるスローアウェイチップ１４
は、上下両面１５，１６において、それぞれ平面視で互
いに交差する対角線方向に位置する各二つの第１鋭角コ
ーナー１７ａを切刃として、４コーナー使用できる。し
かも、これら４つの第１鋭角コーナー１７ａの各切刃す
くい角は、チップ１４が鼓形板状であるために、すべて
ポジティブとなり、切削抵抗が小さく、高精度な切削が
可能になる。
【００１８】上述のように、本実施例によれば、スロー
アウェイチップ１４の上下両面１５，１６で４コーナー
を切刃として使用することができて、チップ寿命が向上
し、しかも各切刃のすくい角はすべてポジティブとな
り、切削抵抗の小さい高精度な切削が可能になる。
アウェイチップ１４の上下両面１５，１６で４コーナー
を切刃として使用することができて、チップ寿命が向上
し、しかも各切刃のすくい角はすべてポジティブとな
り、切削抵抗の小さい高精度な切削が可能になる。
【００１９】次に、図８（Ａ）、（Ｂ）は上述した第一
実施例の変形例を示すものであり、（Ａ）はスローアウ
ェイチップの正面図、（Ｂ）は側面図である。図８に示
すスローアウェイチップ５０において、第１鋭角コーナ
ー１７ａで、面取り部２３と第１鋭角コーナー１７ａか
ら鈍角コーナー１８に向けた稜線部との交差稜線に形成
されている副切刃３６は、円弧状コーナーに接続される
ようにに形成されている。これによって、刃先強度が増
大するという利点がある。
実施例の変形例を示すものであり、（Ａ）はスローアウ
ェイチップの正面図、（Ｂ）は側面図である。図８に示
すスローアウェイチップ５０において、第１鋭角コーナ
ー１７ａで、面取り部２３と第１鋭角コーナー１７ａか
ら鈍角コーナー１８に向けた稜線部との交差稜線に形成
されている副切刃３６は、円弧状コーナーに接続される
ようにに形成されている。これによって、刃先強度が増
大するという利点がある。
【００２０】図９（Ａ）、（Ｂ）は第一実施例の別の変
形例を示すものであり、（Ａ）はスローアウェイチップ
の正面図、（Ｂ）は側面図である。図９に示すスローア
ウェイチップ６０においては、第１鋭角コーナー１７ａ
に副切刃が形成されていない。そのため、面取り部２３
も形成されていない。このスローアウェイチップ６０
は、副切刃が設けられていないために仕上げ切削はでき
ないが、その分、加工が容易で製造コストが低下する。
しかも、４コーナー使用できると共に、各切刃のすくい
角はいずれもポジティブであるという第一実施例と同様
な効果が得られる。
形例を示すものであり、（Ａ）はスローアウェイチップ
の正面図、（Ｂ）は側面図である。図９に示すスローア
ウェイチップ６０においては、第１鋭角コーナー１７ａ
に副切刃が形成されていない。そのため、面取り部２３
も形成されていない。このスローアウェイチップ６０
は、副切刃が設けられていないために仕上げ切削はでき
ないが、その分、加工が容易で製造コストが低下する。
しかも、４コーナー使用できると共に、各切刃のすくい
角はいずれもポジティブであるという第一実施例と同様
な効果が得られる。
【００２１】次に、本発明の第二実施例を図１０及び図
１１により説明する。図１０（Ａ）は第二実施例による
スローアウェイチップの正面図、（Ｂ）は側面図、図１
１はスローアウェイチップが装着されたエンドミルの正
面図である。図１０に示すスローアウェイチップ３８に
おいて、その凸側面３９の中央部に上面１５及び下面１
６に直交する平面部３９ａが形成され、平面部３９ａに
隣接する両側には、各主切刃２２に向けて平面部３９ａ
に対して鈍角を持たせ且つ上下面１５，１６に対して直
交する略三角形状の側面部４０，４０がそれぞれ形成さ
れている。しかも、この凸側面３９において、上面１５
及び下面１６の第１鋭角コーナー１７ａ頂点から対向す
る下面１６及び上面１５の内側に向けて、次第にその幅
が広がるように傾斜して延びる三角形状の切り欠け面４
１が、主切刃２２の第１逃げ面としてそれぞれ形成され
ている。そのため、各凸側面３９は、図１０（Ａ）に示
すように、平面視で円弧に近い多角形状の逃げ面に形成
されることになる。
１１により説明する。図１０（Ａ）は第二実施例による
スローアウェイチップの正面図、（Ｂ）は側面図、図１
１はスローアウェイチップが装着されたエンドミルの正
面図である。図１０に示すスローアウェイチップ３８に
おいて、その凸側面３９の中央部に上面１５及び下面１
６に直交する平面部３９ａが形成され、平面部３９ａに
隣接する両側には、各主切刃２２に向けて平面部３９ａ
に対して鈍角を持たせ且つ上下面１５，１６に対して直
交する略三角形状の側面部４０，４０がそれぞれ形成さ
れている。しかも、この凸側面３９において、上面１５
及び下面１６の第１鋭角コーナー１７ａ頂点から対向す
る下面１６及び上面１５の内側に向けて、次第にその幅
が広がるように傾斜して延びる三角形状の切り欠け面４
１が、主切刃２２の第１逃げ面としてそれぞれ形成され
ている。そのため、各凸側面３９は、図１０（Ａ）に示
すように、平面視で円弧に近い多角形状の逃げ面に形成
されることになる。
【００２２】本実施例によるスローアウェイチップ３８
は上述の構成を備えているから、上述の第一実施例によ
るエンドミル２９と比較して、その先端面の径がより小
さいエンドミルに装着することができる。即ち、図１１
に示すように、小径のエンドミル４３に装着した場合、
主切刃２２で切削される被削材の切削面に当接しないよ
うに、凸側面３９が位置して回転することになるため
に、直角削りを行っても、直角壁面に主切刃２２の逃げ
面（凸側面３９）が当接しない。
は上述の構成を備えているから、上述の第一実施例によ
るエンドミル２９と比較して、その先端面の径がより小
さいエンドミルに装着することができる。即ち、図１１
に示すように、小径のエンドミル４３に装着した場合、
主切刃２２で切削される被削材の切削面に当接しないよ
うに、凸側面３９が位置して回転することになるため
に、直角削りを行っても、直角壁面に主切刃２２の逃げ
面（凸側面３９）が当接しない。
【００２３】尚、上述の各実施例では、凸側面１９，３
９の形状を、平面視で直線状または二つの鈍角を有する
多角形状になるようにしたが、これに限定されることな
く他の多角形状または曲面形状にしてもよい。例えば、
凸側面を円弧状曲面にして、各第１鋭角コーナー１７ａ
の頂点から対向する上面１５または下面１６方向に次第
にその幅が広がるように傾斜した切り欠け面を形成する
ようにしてもよい。又、これらスローアウェイチップを
装着する切削工具としてエンドミル２９，４３を用いた
が、正面フライス等のフライスカッタやその他のカッタ
等であってもよいことはいうまでもない。
９の形状を、平面視で直線状または二つの鈍角を有する
多角形状になるようにしたが、これに限定されることな
く他の多角形状または曲面形状にしてもよい。例えば、
凸側面を円弧状曲面にして、各第１鋭角コーナー１７ａ
の頂点から対向する上面１５または下面１６方向に次第
にその幅が広がるように傾斜した切り欠け面を形成する
ようにしてもよい。又、これらスローアウェイチップを
装着する切削工具としてエンドミル２９，４３を用いた
が、正面フライス等のフライスカッタやその他のカッタ
等であってもよいことはいうまでもない。
【００２４】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るスローアウ
ェイチップは、鼓形板状をなしており、平面視で対角線
方向に位置する各一対の第１及び第２鋭角コーナーを有
する上面及び下面と、これら上面及び下面に交差する側
面とを有していて、各鋭角コーナーで隣接する側面同士
が交差する稜線が主切刃とされ、これら主切刃は上面及
び下面の各第１鋭角コーナーから対向する下面及び上面
の第２鋭角コーナーに向けて内側に傾斜してそれぞれ形
成されて成るようにしたから、第１鋭角コーナーを切刃
として用いて、４コーナー使用できることになってチッ
プの寿命が向上し、又、各主切刃はポジティブに設定さ
れているので、切削抵抗が小さくて高精度の切削ができ
る。又、上面と下面の各一対の第１鋭角コーナーを切り
欠いて副切刃が形成されているから、仕上げ切削を行う
ことができる。又、主切刃の逃げ面をなす側面が、平面
視で中央領域から両端の主切刃方向に、鈍角を以て屈曲
する多角形状または略円弧面形状の凸側面に形成されて
いるから、小径の切削工具に装着することができる。
又、本発明に係る切削工具は、上述したスローアウェイ
チップが、主切刃が外周刃となるように装着されている
から、直角削りが可能であると共に、チップを４コーナ
ー使用できて、チップ寿命が向上し、切削抵抗の小さい
高精度な切削が可能になる。
ェイチップは、鼓形板状をなしており、平面視で対角線
方向に位置する各一対の第１及び第２鋭角コーナーを有
する上面及び下面と、これら上面及び下面に交差する側
面とを有していて、各鋭角コーナーで隣接する側面同士
が交差する稜線が主切刃とされ、これら主切刃は上面及
び下面の各第１鋭角コーナーから対向する下面及び上面
の第２鋭角コーナーに向けて内側に傾斜してそれぞれ形
成されて成るようにしたから、第１鋭角コーナーを切刃
として用いて、４コーナー使用できることになってチッ
プの寿命が向上し、又、各主切刃はポジティブに設定さ
れているので、切削抵抗が小さくて高精度の切削ができ
る。又、上面と下面の各一対の第１鋭角コーナーを切り
欠いて副切刃が形成されているから、仕上げ切削を行う
ことができる。又、主切刃の逃げ面をなす側面が、平面
視で中央領域から両端の主切刃方向に、鈍角を以て屈曲
する多角形状または略円弧面形状の凸側面に形成されて
いるから、小径の切削工具に装着することができる。
又、本発明に係る切削工具は、上述したスローアウェイ
チップが、主切刃が外周刃となるように装着されている
から、直角削りが可能であると共に、チップを４コーナ
ー使用できて、チップ寿命が向上し、切削抵抗の小さい
高精度な切削が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第一実施例によるスローアウェイチッ
プの斜視図である。
プの斜視図である。
【図２】スローアウェイチップの平面図である。
【図３】図１のスローアウェイチップの逃げ面方向の側
面図である。
面図である。
【図４】図１のスローアウェイチップのすくい面方向の
側面図である。
側面図である。
【図５】図１に示すスローアウェイチップが装着された
エンドミルの一部正面図である。
エンドミルの一部正面図である。
【図６】図５におけるエンドミルをスローアウェイチッ
プのすくい面方向から見た部分側面図である。
プのすくい面方向から見た部分側面図である。
【図７】図５のエンドミルを外周方向から見た部分側面
図である。
図である。
【図８】第一実施例によるスローアウェイチップの変形
例を示すものであって、（Ａ）は平面図、（Ｂ）はすく
い面方向の側面図である。
例を示すものであって、（Ａ）は平面図、（Ｂ）はすく
い面方向の側面図である。
【図９】第一実施例によるスローアウェイチップの第二
変形例を示すものであって、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は
逃げ面方向の側面図である。
変形例を示すものであって、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は
逃げ面方向の側面図である。
【図１０】本発明の第二実施例によるスローアウェイチ
ップを示すものであって、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は逃
げ面方向の側面図である。
ップを示すものであって、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は逃
げ面方向の側面図である。
【図１１】第二実施例によるスローアウェイチップが装
着されたエンドミルの正面図である。
着されたエンドミルの正面図である。
【図１２】従来のエンドミルの部分側面図である。
【図１３】図１２に示すエンドミルの部分正面図であ
る。
る。
【図１４】図１２に示すエンドミルのアキシャルすくい
角を示す部分側面図である。
角を示す部分側面図である。
【図１５】従来のエンドミルの別の例を示す部分側面図
である。
である。
【図１６】図１５に示すエンドミルの部分正面図であ
る。
る。
【図１７】図１５に示すエンドミルのアキシャルすくい
角を示す部分側面図である。
角を示す部分側面図である。
１４，５０，６０…スローアウェイチップ、１５…上
面、１６…下面、１７ａ…第１鋭角コーナー、１７ｂ…
第２鋭角コーナー、１８…鈍角コーナー、１９…凸側
面、２２…主切刃、２４…副切刃、２５…切り欠け面、
２７…傾斜受け面、２９，４３…エンドミル。
面、１６…下面、１７ａ…第１鋭角コーナー、１７ｂ…
第２鋭角コーナー、１８…鈍角コーナー、１９…凸側
面、２２…主切刃、２４…副切刃、２５…切り欠け面、
２７…傾斜受け面、２９，４３…エンドミル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B23C 5/20 B23B 27/14 B23C 5/10
Claims (8)
- 【請求項１】略鼓形板状をなしており、平面視で対角線
方向に位置する各一対の第１鋭角コーナー及び第２鋭角
コーナーを有する上面及び下面と、これら上面及び下面
に交差する側面とを有していて、各鋭角コーナーで隣接
する側面同士が交差する稜線が主切刃とされ、これら主
切刃は上面及び下面の前記各第１鋭角コーナーから対向
する下面及び上面の前記第２鋭角コーナーに向けて内側
に傾斜してそれぞれ形成されて成り、 平面視で隣接する前記第１及び第２鋭角コーナー間の前
記側面は、主切刃の逃げ面とされていて、この逃げ面は
中央領域から両端の前記主切刃方向に、鈍角を以て屈曲
する多角形状または略円弧面形状の凸側面に形成されて
いることを特徴とする スローアウェイチップ。 - 【請求項２】前記上面と下面の各一対の第１鋭角コーナ
ーを切り欠いて面取り部がそれぞれ形成され、該各面取
り部とその第１鋭角コーナーから鈍角コーナー方向へ延
在する前記側面との交差稜線が副切刃とされて成ること
を特徴とする請求項１に記載のスローアウェイチップ。 - 【請求項３】前記副切刃は、直線状に形成されている
か、または円弧状のコーナーにつながる直線状に形成さ
れていることを特徴とする請求項２に記載のスローアウ
ェイチップ。 - 【請求項４】前記主切刃の逃げ面をなす前記側面には、
前記第１鋭角コーナーから対向する下面または上面に向
けて次第にその幅が増大する切り欠け面が形成されてい
ることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の
スローアウェイチップ。 - 【請求項５】平面視で前記第１鋭角コーナーとこれに隣
接する鈍角コーナーとの間に形成された側面は、上面ま
たは下面の副切刃を有する稜線から対向する下面または
上面に向けて内側に傾斜する傾斜受け面とされているこ
とを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載のスロ
ーアウェイチップ。 - 【請求項６】工具本体の先端外周部にスローアウェイチ
ップが装着された切削工具において、前記スローアウェ
イチップは、請求項１乃至５のいずれかに記載のスロー
アウェイチップであって、前記主切刃が外周刃となるよ
うに装着され ていることを特徴とする切削工具。 - 【請求項７】前記主切刃の先端と後端は、工具本体の回
転軸線に対してほぼ同一寸法の回転半径を有するように
配置されていることを特徴とする請求項６に記載の切削
工具。 - 【請求項８】前記切削工具はエンドミルであることを特
徴とする請求項６または７に記載の切削工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03064094A JP3185519B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | スローアウェイチップ及び切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03064094A JP3185519B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | スローアウェイチップ及び切削工具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07237027A JPH07237027A (ja) | 1995-09-12 |
| JP3185519B2 true JP3185519B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=12309442
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03064094A Expired - Fee Related JP3185519B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | スローアウェイチップ及び切削工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3185519B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019243127A1 (en) * | 2018-06-21 | 2019-12-26 | Ceratizit Luxembourg S. À R. L. | Double-sided tangential milling insert |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4491404B2 (ja) * | 2005-11-07 | 2010-06-30 | 住友電工ハードメタル株式会社 | 刃先交換式チップと刃先交換式隅削りフライスカッタ |
| DE102006060664A1 (de) * | 2006-12-21 | 2008-06-26 | Kennametal Inc. | Schneideinsatz, insbesondere für Aufbohr- und/oder Senkoperationen |
| KR100937459B1 (ko) * | 2008-03-26 | 2010-01-19 | 대구텍 유한회사 | 접선 방향 절삭 인서트 |
| JP2012179667A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-20 | Mitsubishi Materials Corp | 切削インサート |
| JP5729027B2 (ja) * | 2011-03-09 | 2015-06-03 | 三菱マテリアル株式会社 | 切削インサートおよび刃先交換式切削工具 |
| BR112013024524A2 (pt) * | 2011-04-25 | 2019-09-24 | Tungaloy Corp | inserto de corte tipo placa, e, ferramenta de corte rotativa indexável |
| CN103894664B (zh) * | 2012-12-28 | 2016-07-06 | 株洲钻石切削刀具股份有限公司 | 一种定位准确的旋转切削刀具 |
| JP2014188606A (ja) * | 2013-03-26 | 2014-10-06 | Kyocera Corp | 切削インサート、切削工具および切削加工物の製造方法 |
| US9421615B2 (en) * | 2014-04-10 | 2016-08-23 | Iscar, Ltd. | Cutting tool and cutting insert having exactly four cutting portions therefor |
| DE112018001760B4 (de) * | 2017-03-31 | 2023-04-20 | Kennametal Inc. | Doppelseitiger Tangentialschneideinsatz |
| CN110997204B (zh) * | 2017-07-26 | 2022-03-11 | 京瓷株式会社 | 切削刀片、切削工具以及切削加工物的制造方法 |
| CN109365843B (zh) * | 2018-12-03 | 2020-04-10 | 株洲钻石切削刀具股份有限公司 | 一种切削刀具 |
| JP6974808B1 (ja) * | 2021-02-10 | 2021-12-01 | 株式会社タンガロイ | 切削インサート |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP03064094A patent/JP3185519B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019243127A1 (en) * | 2018-06-21 | 2019-12-26 | Ceratizit Luxembourg S. À R. L. | Double-sided tangential milling insert |
| EP3587012A1 (en) * | 2018-06-21 | 2020-01-01 | Ceratizit Luxembourg Sàrl | Double-sided tangential milling insert |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07237027A (ja) | 1995-09-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3775321B2 (ja) | スローアウェイチップおよびスローアウェイ式切削工具 | |
| JP3185519B2 (ja) | スローアウェイチップ及び切削工具 | |
| JP3269245B2 (ja) | スローアウェイチップ及び切削工具 | |
| JP3329159B2 (ja) | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式転削工具 | |
| JP3003230B2 (ja) | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式カッタ | |
| JP6940832B1 (ja) | 転削工具 | |
| JPH09174323A (ja) | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式カッタ | |
| JPH10263916A (ja) | スローアウェイチップ | |
| JP3185518B2 (ja) | スローアウェイチップ及びカッタ | |
| JP3185556B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
| JPH11138324A (ja) | ミーリングカッタ | |
| JP2000024824A (ja) | スローアウェイエンドミルおよびエンドミル用チップ | |
| JPH0871834A (ja) | スローアウェイチップ | |
| JP3314512B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
| JPH0128961Y2 (ja) | ||
| JPH11254207A (ja) | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式切削工具 | |
| JP3246164B2 (ja) | 切削工具 | |
| JP3246163B2 (ja) | 切削工具 | |
| JP2573116Y2 (ja) | スローアウェイチップ | |
| JP2564785Y2 (ja) | スローアウェイチップ | |
| JP2833239B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
| JP2584176Y2 (ja) | スローアウェイチップ | |
| JP2001079708A (ja) | 丸型スローアウェイチップの装着構造及び装着方法 | |
| JPH0760512A (ja) | スローアウェイチップ | |
| JP3112692B2 (ja) | スローアウェイ式ボールエンドミル |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010403 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080511 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080511 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090511 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511 Year of fee payment: 9 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511 Year of fee payment: 9 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 10 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |