JPH11138323A - ボールエンドミル用スローアウェイチップ - Google Patents
ボールエンドミル用スローアウェイチップInfo
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- JPH11138323A JPH11138323A JP9308752A JP30875297A JPH11138323A JP H11138323 A JPH11138323 A JP H11138323A JP 9308752 A JP9308752 A JP 9308752A JP 30875297 A JP30875297 A JP 30875297A JP H11138323 A JPH11138323 A JP H11138323A
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- Japan
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- cutting edge
- ball end
- nose
- end mill
- rake
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- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
- B23C5/1009—Ball nose end mills
- B23C5/1027—Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
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- B23C5/1009—Ball nose end mills
- B23C5/1027—Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts
- B23C5/1045—Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts having a cutting insert, the cutting edge of which subtends substantially 90 degrees
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
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- B23C2200/20—Top or side views of the cutting edge
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- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2200/00—Details of milling cutting inserts
- B23C2200/24—Cross section of the cutting edge
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- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
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- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T407/00—Cutters, for shaping
- Y10T407/19—Rotary cutting tool
- Y10T407/1906—Rotary cutting tool including holder [i.e., head] having seat for inserted tool
- Y10T407/1908—Face or end mill
- Y10T407/192—Face or end mill with separate means to fasten tool to holder
-
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- Y10T407/19—Rotary cutting tool
- Y10T407/1906—Rotary cutting tool including holder [i.e., head] having seat for inserted tool
- Y10T407/1908—Face or end mill
- Y10T407/1924—Specified tool shape
-
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- Y10T407/21—Arc segment tool
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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- Y10T407/00—Cutters, for shaping
- Y10T407/23—Cutters, for shaping including tool having plural alternatively usable cutting edges
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 切刃各部の切削速度、負荷に応じた理想的な
刃形をもち、強度も高くて切屑流出もスムーズなボール
エンドミル用スローアウェイチップを提供する。 【解決手段】 ノーズ２、２間を結ぶ直線Ｌに対して直
角なＡ方向矢視図において、切刃５がノーズ部を最下端
にして凸形に弯曲しているものとする。また、Ａ方向と
直角なＢ方向矢視図において、すくい面１−1 、１−2
を左右対称又はほぼ左右対称の下り傾斜の凸形円弧面又
は直線面となしてそのすくい角を５°〜２５°の正角、
刃先くさび角を８５°〜６５°にする。これによりノー
ズ２の部分のすくい角が負になり、他の部分のすくい角
は正でその値が切削速度が早くなる側ほど大きくなる。
さらに、チップ厚みも負荷が大きくなる側ほど大きくな
り、また、側面が底面と直角なネガティブ型チップをベ
ースにしているため強度も高く、切屑流出の障害も無く
なって首記の目的が達成される。
刃形をもち、強度も高くて切屑流出もスムーズなボール
エンドミル用スローアウェイチップを提供する。 【解決手段】 ノーズ２、２間を結ぶ直線Ｌに対して直
角なＡ方向矢視図において、切刃５がノーズ部を最下端
にして凸形に弯曲しているものとする。また、Ａ方向と
直角なＢ方向矢視図において、すくい面１−1 、１−2
を左右対称又はほぼ左右対称の下り傾斜の凸形円弧面又
は直線面となしてそのすくい角を５°〜２５°の正角、
刃先くさび角を８５°〜６５°にする。これによりノー
ズ２の部分のすくい角が負になり、他の部分のすくい角
は正でその値が切削速度が早くなる側ほど大きくなる。
さらに、チップ厚みも負荷が大きくなる側ほど大きくな
り、また、側面が底面と直角なネガティブ型チップをベ
ースにしているため強度も高く、切屑流出の障害も無く
なって首記の目的が達成される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型材などの輪郭
を加工するボールエンドミル用スローアウェイチップに
関する。
を加工するボールエンドミル用スローアウェイチップに
関する。
【０００２】
【従来の技術】ボールエンドミル用スローアウェイチッ
プの一般的なものは、図４に示すように平面視が略楕円
形で、すくい面１は平坦であり、切刃５は各部の高さが
同一になっている。
プの一般的なものは、図４に示すように平面視が略楕円
形で、すくい面１は平坦であり、切刃５は各部の高さが
同一になっている。
【０００３】これに対し、図５に示すように、ノーズ２
の近傍のすくい面１ａ、１ｂに直線的に角度をもたせる
ことにより切刃高さに変化をつけて被削材との接触をス
ムーズにしたものが考案されている。
の近傍のすくい面１ａ、１ｂに直線的に角度をもたせる
ことにより切刃高さに変化をつけて被削材との接触をス
ムーズにしたものが考案されている。
【０００４】また、実開平１−８４９１６号公報に示さ
れるように、ノーズ近傍に向けて円柱状の凸曲面を形成
したスローアウェイチップや、実開昭６４−５２６１３
号公報のように、ノーズ近傍に凹部を設けたもの、更に
は、特開平６−１７９１１０号公報のように、すくい面
全体を円弧状の凹曲面としたものもある。
れるように、ノーズ近傍に向けて円柱状の凸曲面を形成
したスローアウェイチップや、実開昭６４−５２６１３
号公報のように、ノーズ近傍に凹部を設けたもの、更に
は、特開平６−１７９１１０号公報のように、すくい面
全体を円弧状の凹曲面としたものもある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ボールエンドミル加工
では、回転中心におかれるノーズ付近は切削速度が零に
近く、ノーズから延び出した円弧状切刃の円弧の終端付
近（工具の外径側）では切削速度が高くなっており、切
刃の各部にかかる負担が異なる。従って、ノーズ付近は
刃先強度を強くし、円弧の終端側では切削抵抗を下げる
最適刃形が要求される。
では、回転中心におかれるノーズ付近は切削速度が零に
近く、ノーズから延び出した円弧状切刃の円弧の終端付
近（工具の外径側）では切削速度が高くなっており、切
刃の各部にかかる負担が異なる。従って、ノーズ付近は
刃先強度を強くし、円弧の終端側では切削抵抗を下げる
最適刃形が要求される。
【０００６】この要求に対し、図４、図５或いは実開平
１−８４９１６号公報のチップは、すくい面にすくい角
が無いため切削抵抗が高い。一方特開平６−１７９１１
０号公報、実開昭６４−５２６１３号公報のチップは、
ノーズ部の刃先角が鋭くなり過ぎてその部分の刃先強度
が低いと云う問題があった。
１−８４９１６号公報のチップは、すくい面にすくい角
が無いため切削抵抗が高い。一方特開平６−１７９１１
０号公報、実開昭６４−５２６１３号公報のチップは、
ノーズ部の刃先角が鋭くなり過ぎてその部分の刃先強度
が低いと云う問題があった。
【０００７】また、実開昭６４−５２６１３号公報のよ
うに、部分的にノーズ部に凹部を設けたものは切屑が滞
留し易く、さらに、特開平６−１７９１１０号公報のよ
うにすくい面全体を凹曲面にしたものは、チップの全体
強度が下がり、破損し易いと云う問題があった。
うに、部分的にノーズ部に凹部を設けたものは切屑が滞
留し易く、さらに、特開平６−１７９１１０号公報のよ
うにすくい面全体を凹曲面にしたものは、チップの全体
強度が下がり、破損し易いと云う問題があった。
【０００８】本発明は、これ等の問題点を無くすことを
課題としている。
課題としている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】上記の課題を解決する
本発明のボールエンドミル用スローアウェイチップは、
中心に取付穴を設け、さらに、対角位置のノーズ間に２
つの円弧状切刃を中心基準で点対称に設けてある平面視
が略楕円形で側面と底面のなす角が９０°のチップであ
って、対角位置のノーズ間を結ぶ直線に対する直角方向
側面視において切刃がノーズ部を最下端にして凸形に弯
曲しており、かつ、前記ノーズ間を結ぶ直線方向の視図
において２つの切刃のすくい面が左右対称又はほぼ左右
対称の下り傾斜の凸形円弧面又は直線面に形成されて左
右のすくい面間に溝が生じており、すくい面のすくい角
が５°〜２５°の正角で、刃先のくさび角が８５°〜６
５°になっていることを特徴とするものである。
本発明のボールエンドミル用スローアウェイチップは、
中心に取付穴を設け、さらに、対角位置のノーズ間に２
つの円弧状切刃を中心基準で点対称に設けてある平面視
が略楕円形で側面と底面のなす角が９０°のチップであ
って、対角位置のノーズ間を結ぶ直線に対する直角方向
側面視において切刃がノーズ部を最下端にして凸形に弯
曲しており、かつ、前記ノーズ間を結ぶ直線方向の視図
において２つの切刃のすくい面が左右対称又はほぼ左右
対称の下り傾斜の凸形円弧面又は直線面に形成されて左
右のすくい面間に溝が生じており、すくい面のすくい角
が５°〜２５°の正角で、刃先のくさび角が８５°〜６
５°になっていることを特徴とするものである。
【００１０】ノーズ間を結ぶ直線に対する直角方向側面
視での切刃の刃形は、円弧中心がチップ中心軸と重なる
位置にある凸形円弧もしくはその円弧に近似した形の弯
曲刃形にしておく。
視での切刃の刃形は、円弧中心がチップ中心軸と重なる
位置にある凸形円弧もしくはその円弧に近似した形の弯
曲刃形にしておく。
【００１１】また、ノーズ間を結ぶ直線方向に対する直
角方向側面視において、左右のすくい面間に生じた溝の
底が、ノーズ部を最下端にして切刃の弯曲半径よりも大
きな弯曲半径をもって凸形に弯曲していることが望まし
い。
角方向側面視において、左右のすくい面間に生じた溝の
底が、ノーズ部を最下端にして切刃の弯曲半径よりも大
きな弯曲半径をもって凸形に弯曲していることが望まし
い。
【００１２】また、ノーズ間を結ぶ直線に沿って、２つ
の切刃のすくい面間に断面円弧状の溝を設けておくこと
も望ましいことである。
の切刃のすくい面間に断面円弧状の溝を設けておくこと
も望ましいことである。
【００１３】
【作用】上記の形状としたことにより、ノーズ近傍はす
くい面のすくい角が負となり強度が向上する。左右のす
くい面間に断面円弧状の溝を設けたものはノーズ部の切
刃高さが変化して負荷が分散され、より好ましくなる。
くい面のすくい角が負となり強度が向上する。左右のす
くい面間に断面円弧状の溝を設けたものはノーズ部の切
刃高さが変化して負荷が分散され、より好ましくなる。
【００１４】また、チップ厚みが工具の外径側におかれ
る部分に向かうほど増加していくので、円弧状切刃部の
強度が高く、負荷が大きくなっても切刃が破損し難い。
る部分に向かうほど増加していくので、円弧状切刃部の
強度が高く、負荷が大きくなっても切刃が破損し難い。
【００１５】さらに、すくい面が５°〜２５°の正のす
くい角を有した下り傾斜の凸形曲面又は直線面で構成さ
れており、また、切屑の流出先に障害物がない形状とな
っているので、切屑の流出がスムーズになる。
くい角を有した下り傾斜の凸形曲面又は直線面で構成さ
れており、また、切屑の流出先に障害物がない形状とな
っているので、切屑の流出がスムーズになる。
【００１６】また、負荷が最も大きい円弧状切刃のすく
い角がノーズ部が負でそこから離れるにつれて段々と大
きなすくい角に変化し、加えて切刃の高さ位置も被削材
との接触がスムーズに起こる方向に変化し、このため、
切削抵抗が低く抑えられる。
い角がノーズ部が負でそこから離れるにつれて段々と大
きなすくい角に変化し、加えて切刃の高さ位置も被削材
との接触がスムーズに起こる方向に変化し、このため、
切削抵抗が低く抑えられる。
【００１７】このほか、側面が底面と直角なネガティブ
型チップをベースにしており、チップの全体厚みもノー
ズからチップ中心に向かって増大するため、全体強度も
高く、破損し難い。
型チップをベースにしており、チップの全体厚みもノー
ズからチップ中心に向かって増大するため、全体強度も
高く、破損し難い。
【００１８】このように本発明のスローアウェイチップ
は、切れ味が良く、強度が高く、切屑の流出もスムーズ
になり、これ等の効果によってその寿命が延びる。
は、切れ味が良く、強度が高く、切屑の流出もスムーズ
になり、これ等の効果によってその寿命が延びる。
【００１９】なお、側面と底面の交差部に曲り止め用突
起を係合させる凹部を設けたものは、チップの加工中の
定置安定性が高まり、これによる寿命延長の効果も得ら
れる。
起を係合させる凹部を設けたものは、チップの加工中の
定置安定性が高まり、これによる寿命延長の効果も得ら
れる。
【００２０】
【実施例】図１乃至図３に、本発明のボールエンドミル
用スローアウェイチップの一例を示す。
用スローアウェイチップの一例を示す。
【００２１】図１に示すように、このスローアウェイチ
ップ１０は、対角位置にノーズ２、２を有し、また、中
心に取付穴３を有している。
ップ１０は、対角位置にノーズ２、２を有し、また、中
心に取付穴３を有している。
【００２２】各ノーズ２、２には、円弧状の切刃５、５
がチップの中心軸ＣＬを基準にして点対称に連なってお
り、図１（ａ）の平面視でチップ１０は略楕円形になっ
ている。
がチップの中心軸ＣＬを基準にして点対称に連なってお
り、図１（ａ）の平面視でチップ１０は略楕円形になっ
ている。
【００２３】このチップ１０には、ノーズ２、２を結ぶ
直線Ｌ上に、断面円弧の溝６を設けてあり、この溝６の
部分から図１（ｂ）に示すように２つのすくい面１
−1 、１−2 が反対向きに延び出し、底面８と直角な側
面４と各すくい面１−1 、１−2との交差稜が切刃５と
なっている。
直線Ｌ上に、断面円弧の溝６を設けてあり、この溝６の
部分から図１（ｂ）に示すように２つのすくい面１
−1 、１−2 が反対向きに延び出し、底面８と直角な側
面４と各すくい面１−1 、１−2との交差稜が切刃５と
なっている。
【００２４】図１（ｄ）にチップ１０を前述の直線Ｌに
対して直角な矢視Ａ方向から見た側面を示す。この図１
（ｄ）において、切刃５は、左半分（１／４円の切刃部
稜）が左端のノーズ２を最下端、チップ中心軸ＣＬと重
なる位置を最上端にして上に凸の略円弧状、右半分（直
線切刃部稜）が右端のノーズを最下端にして最上端は左
半分の稜に連なる上に向けて凸の半径ｒ1 の略円弧状に
なっている。
対して直角な矢視Ａ方向から見た側面を示す。この図１
（ｄ）において、切刃５は、左半分（１／４円の切刃部
稜）が左端のノーズ２を最下端、チップ中心軸ＣＬと重
なる位置を最上端にして上に凸の略円弧状、右半分（直
線切刃部稜）が右端のノーズを最下端にして最上端は左
半分の稜に連なる上に向けて凸の半径ｒ1 の略円弧状に
なっている。
【００２５】右半分の直線切刃部稜の円弧中心Ｏ1 は、
図１（ｄ）においてチップの中心軸ＣＬと重なる位置に
ある。左半分の１／４円切刃部稜もＯ1 を中心とする半
径ｒ1 の円弧であってもよいが、ここでは１／４円の切
刃部側の刃部強度を高めるためにその部分のチップ厚み
を直線切刃部側のチップ厚みよりも若干大きくしたの
で、１／４円切刃部稜は直線切刃部の稜線よりも少し上
に浮いた位置にある。また、溝６は、ノーズ２の位置に
ある両端を最下端にして溝底を切刃５の弯曲半径ｒ1 よ
りも大きな弯曲半径ｒ2 で凸形に弯曲させてある。これ
により、溝６設置部でのチップ厚みも、チップの中心側
にいくほど厚くなってチップの強度低下が抑えられる。
図１（ｄ）においてチップの中心軸ＣＬと重なる位置に
ある。左半分の１／４円切刃部稜もＯ1 を中心とする半
径ｒ1 の円弧であってもよいが、ここでは１／４円の切
刃部側の刃部強度を高めるためにその部分のチップ厚み
を直線切刃部側のチップ厚みよりも若干大きくしたの
で、１／４円切刃部稜は直線切刃部の稜線よりも少し上
に浮いた位置にある。また、溝６は、ノーズ２の位置に
ある両端を最下端にして溝底を切刃５の弯曲半径ｒ1 よ
りも大きな弯曲半径ｒ2 で凸形に弯曲させてある。これ
により、溝６設置部でのチップ厚みも、チップの中心側
にいくほど厚くなってチップの強度低下が抑えられる。
【００２６】図１（ｂ）は、チップ１０を図１（ａ）の
直線Ｌ方向（矢視Ｂ方向）に見た側面図である。この図
において、すくい面１−1 、１−2 は、溝６の部分を底
にしてほぼ左右対称に斜めに立ち上る凸形円弧面になっ
ている。図１（ｃ）も図１（ｂ）と同様図１（ａ）にお
ける矢視Ｂ方向視図である。このように、すくい面１−
1 、１−2 は、溝６の部分を底にしてほぼ左右対称に斜
めに立ち上る直線面にしてもよい。いずれにしてもノー
ズ２から離れるにつれて溝６からのすくい面の立ち上り
量が大きくなり、切削速度の高くなる側ほどすくい角が
大となる。
直線Ｌ方向（矢視Ｂ方向）に見た側面図である。この図
において、すくい面１−1 、１−2 は、溝６の部分を底
にしてほぼ左右対称に斜めに立ち上る凸形円弧面になっ
ている。図１（ｃ）も図１（ｂ）と同様図１（ａ）にお
ける矢視Ｂ方向視図である。このように、すくい面１−
1 、１−2 は、溝６の部分を底にしてほぼ左右対称に斜
めに立ち上る直線面にしてもよい。いずれにしてもノー
ズ２から離れるにつれて溝６からのすくい面の立ち上り
量が大きくなり、切削速度の高くなる側ほどすくい角が
大となる。
【００２７】図１（ｅ）及び図１（ｆ）は図１（ａ）の
イ−イ部の断面であり、すくい面１−1 、１−2 のすく
い角αは５°〜２５°の正角をなし、刃先のくさび角β
は８５°〜６５°となっている。イ−イ部と平行な他の
位置での断面でも同様の状態になっており、そのため、
切刃５の長手方向各部のすくい角は、ノーズ部を除いて
全て正になっている。
イ−イ部の断面であり、すくい面１−1 、１−2 のすく
い角αは５°〜２５°の正角をなし、刃先のくさび角β
は８５°〜６５°となっている。イ−イ部と平行な他の
位置での断面でも同様の状態になっており、そのため、
切刃５の長手方向各部のすくい角は、ノーズ部を除いて
全て正になっている。
【００２８】図１（ａ）、（ｂ）、（ｄ）の７は、側面
と底面の交差部に設けた凹部である。この凹部７は、チ
ップ中心よりもボールエンドミルの外径側かつ、後部側
におかれる位置に設けられる。
と底面の交差部に設けた凹部である。この凹部７は、チ
ップ中心よりもボールエンドミルの外径側かつ、後部側
におかれる位置に設けられる。
【００２９】図２は、図１のスローアウェイチップ１０
の外観を示す斜視図である。また、図３（ａ）は、例示
のスローアウェイチップ１０を側面に逃げ角がつく向き
にしてエンドミル本体１１にクランプボルト１２で装着
した状態を示している。１３はエンドミル本体のチップ
取付座上に設けた突起であり、この突起１３がチップの
凹部７に係合してチップ１０が回り止めされる。
の外観を示す斜視図である。また、図３（ａ）は、例示
のスローアウェイチップ１０を側面に逃げ角がつく向き
にしてエンドミル本体１１にクランプボルト１２で装着
した状態を示している。１３はエンドミル本体のチップ
取付座上に設けた突起であり、この突起１３がチップの
凹部７に係合してチップ１０が回り止めされる。
【００３０】図３（ｂ）〜図３（ｄ）に、図３（ａ）の
Ｉ−Ｉ、II−II、III −III 部の断面を示す。このよう
に、ノーズ２のすくい角α1 は負であり、切刃強度が高
くて欠損が生じ難い。また、II−II部のすくい角α2 は
０°に近い微小角の正、III−III 部のすくい角α3 は
α2 よりも大きな正であり、切削速度の高い側ほどすく
い角が大きいため、切削抵抗が低く抑えられる。
Ｉ−Ｉ、II−II、III −III 部の断面を示す。このよう
に、ノーズ２のすくい角α1 は負であり、切刃強度が高
くて欠損が生じ難い。また、II−II部のすくい角α2 は
０°に近い微小角の正、III−III 部のすくい角α3 は
α2 よりも大きな正であり、切削速度の高い側ほどすく
い角が大きいため、切削抵抗が低く抑えられる。
【００３１】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のスローアウ
ェイチップは、２つのノーズを結ぶ直線と直角な側面視
で切刃をノーズ部が最下端になる凸形の円弧又は略円弧
にしてノーズ部の刃先強度を高め、また、前記側面とは
直角方向からの側面視ですくい面を下り傾斜の凸形円弧
面又は直線面にすると共に、すくい角を５°〜２５°の
正角、刃先のくさび角を８５°〜６５°にして切削速度
が高くなる側の切味を高めると同時に切屑の流出をスム
ーズにし、さらに、負荷が大きくなる側ほどチップ厚み
を増大させて切刃とチップ全体の強度を高めたので、ス
ローアウェイ式ボールエンドミルの更なる高性能化、耐
久性向上が図れ、加工の高能率化、加工精度の向上等に
も寄与できる。
ェイチップは、２つのノーズを結ぶ直線と直角な側面視
で切刃をノーズ部が最下端になる凸形の円弧又は略円弧
にしてノーズ部の刃先強度を高め、また、前記側面とは
直角方向からの側面視ですくい面を下り傾斜の凸形円弧
面又は直線面にすると共に、すくい角を５°〜２５°の
正角、刃先のくさび角を８５°〜６５°にして切削速度
が高くなる側の切味を高めると同時に切屑の流出をスム
ーズにし、さらに、負荷が大きくなる側ほどチップ厚み
を増大させて切刃とチップ全体の強度を高めたので、ス
ローアウェイ式ボールエンドミルの更なる高性能化、耐
久性向上が図れ、加工の高能率化、加工精度の向上等に
も寄与できる。
【図１】（ａ）：本発明のスローアウェイチップの一例
を示す平面図 （ｂ）：すくい面を凸形円弧面にしたチップの図１
（ａ）のＢ方向矢視図 （ｃ）：すくい面を直線面にしたチップの図１（ａ）の
Ｂ方向矢視図 （ｄ）：図１（ａ）のチップのＡ方向矢視図 （ｅ）：すくい面を凸形円弧面にしたチップの図１
（ａ）イ−イ線部の断面図 （ｆ）：すくい面を直線面にしたチップの図１（ａ）イ
−イ線部の断面図
を示す平面図 （ｂ）：すくい面を凸形円弧面にしたチップの図１
（ａ）のＢ方向矢視図 （ｃ）：すくい面を直線面にしたチップの図１（ａ）の
Ｂ方向矢視図 （ｄ）：図１（ａ）のチップのＡ方向矢視図 （ｅ）：すくい面を凸形円弧面にしたチップの図１
（ａ）イ−イ線部の断面図 （ｆ）：すくい面を直線面にしたチップの図１（ａ）イ
−イ線部の断面図
【図２】図１のスローアウェイチップの斜視図
【図３】（ａ）：図１のスローアウェイチップをボール
エンドミルの本体に装着した図 （ｂ）：図３（ａ）のＩ−Ｉ線部の断面図 （ｃ）：同じくII−II線部の断面図 （ｄ）：同じくIII −III 線部の断面図
エンドミルの本体に装着した図 （ｂ）：図３（ａ）のＩ−Ｉ線部の断面図 （ｃ）：同じくII−II線部の断面図 （ｄ）：同じくIII −III 線部の断面図
【図４】（ａ）：従来の一般的なボールエンドミル用ス
ローアウェイチップの平面図 （ｂ）：同上のロ−ロ部の断面図
ローアウェイチップの平面図 （ｂ）：同上のロ−ロ部の断面図
【図５】（ａ）：従来の他のスローアウェイチップの平
面図 （ｂ）：同上のＣ方向矢視図
面図 （ｂ）：同上のＣ方向矢視図
１、１ａ、１ｂ、１−1 、１−2 すくい面 ２ ノーズ ３ 取付穴 ４ 側面 ５ 切刃 ６ 円弧溝 ７ 凹部 ８ 底面 １０ スローアウェイチップ １１ エンドミル本体 １２ クランプボルト １３ 曲り止め用突起 Ｌ ノーズを結ぶ直線 ＣＬ チップ中心軸 α すくい角 β くさび角 Ｏ 円弧の中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 一勇 伊丹市昆陽北一丁目１番１号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 前田 淳 伊丹市昆陽北一丁目１番１号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内
Claims (5)
- 【請求項１】 中心に取付穴を設け、さらに、対角位置
のノーズ間に２つの円弧状切刃を中心基準で点対称に設
けてある平面視が略楕円形で側面と底面のなす角が９０
°のボールエンドミル用スローアウェイチップであっ
て、対角位置のノーズ間を結ぶ直線に対する直角方向側
面視において切刃がノーズ部を最下端にして凸形に弯曲
しており、かつ、前記ノーズ間を結ぶ直線方向の視図に
おいて２つの切刃のすくい面が左右対称又はほぼ左右対
称の下り傾斜の凸形円弧面又は直線面に形成されて左右
のすくい面間に溝が生じており、すくい面のすくい角が
５°〜２５°の正角で、刃先のくさび角が８５°〜６５
°になっていることを特徴とするボールエンドミル用ス
ローアウェイチップ。 - 【請求項２】 ノーズ間を結ぶ直線に対する直角方向側
面視において切刃が凸形の円弧をなし、その円弧の中心
がチップ中心軸と重なる位置にある請求項１記載のボー
ルエンドミル用スローアウェイチップ。 - 【請求項３】 ノーズ間を結ぶ直線に対する直角方向側
面視において、左右のすくい面間に生じた溝の底がノー
ズ部を最下端にして凸形に弯曲しており、その弯曲半径
は切刃の弯曲半径より大きいことを特徴とする請求項１
又は２記載のボールエンドミル用スローアウェイチッ
プ。 - 【請求項４】 左右のすくい面間に生じる溝を断面円弧
状にしてある請求項１、２又は３記載のボールエンドミ
ル用スローアウェイチップ。 - 【請求項５】 側面と底面の交差部の前記取付穴よりも
ボールエンドミルの外径側かつ後部側におかれる部位
に、回り止め用突起を係合させる凹部を設けた請求項１
乃至４のいずれかに記載のボールエンドミル用スローア
ウェイチップ。
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