JPH0135776Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0135776Y2 JPH0135776Y2 JP12480985U JP12480985U JPH0135776Y2 JP H0135776 Y2 JPH0135776 Y2 JP H0135776Y2 JP 12480985 U JP12480985 U JP 12480985U JP 12480985 U JP12480985 U JP 12480985U JP H0135776 Y2 JPH0135776 Y2 JP H0135776Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- throw
- tip
- cutting edge
- away
- tool body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000003801 milling Methods 0.000 claims description 31
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Milling Processes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、工具本体の先端部外周に、複数の
スローアウエイチツプが千鳥刃状に装着されたス
ローアウエイ式転削工具に関する。
スローアウエイチツプが千鳥刃状に装着されたス
ローアウエイ式転削工具に関する。
近年、T溝フライスや側フライス等に用いられ
る転削工具として、工具本体の先端部外周に複数
のスローアウエイチツプが千鳥刃状に着脱自在に
装着されたスローアウエイ式の転削工具が多用さ
れつつある。
る転削工具として、工具本体の先端部外周に複数
のスローアウエイチツプが千鳥刃状に着脱自在に
装着されたスローアウエイ式の転削工具が多用さ
れつつある。
第22図〜第31図は、従来のこの種のスロー
アウエイ式転削工具(以下、転削工具と略称す
る。)を示すもので、図中符号1はこの転削工具
の工具本体を示すものである。
アウエイ式転削工具(以下、転削工具と略称す
る。)を示すもので、図中符号1はこの転削工具
の工具本体を示すものである。
この工具本体1は、基端部がT溝フライス等の
動力源に軸線X廻りに回転自在に保持される略円
柱状のもので、その先端部はやや大径に形成され
ている。そして、この工具本体1の先端部外周の
上記軸線Xに対して対称な位置には、その一部分
が外周に向けて大きく取り除かれてなるチツプポ
ケツト2,2と、これらチツプポケツト2,2の
工具本体1の回転方向に面するチツプ取付用の傾
斜面3,3とが形成されている。ここで、一方の
上記チツプ取付用の傾斜面3には、この工具本体
1の先端側にチツプ取付座4aが形成され、また
他方の上記チツプ取付用の傾斜面3には、この工
具本体1の基端側にチツプ取付座4bが形成され
ている。そして、これらチツプ取付座4a,4b
に、各々スローアウエイチツプ5,5が着脱自在
に装着されている。
動力源に軸線X廻りに回転自在に保持される略円
柱状のもので、その先端部はやや大径に形成され
ている。そして、この工具本体1の先端部外周の
上記軸線Xに対して対称な位置には、その一部分
が外周に向けて大きく取り除かれてなるチツプポ
ケツト2,2と、これらチツプポケツト2,2の
工具本体1の回転方向に面するチツプ取付用の傾
斜面3,3とが形成されている。ここで、一方の
上記チツプ取付用の傾斜面3には、この工具本体
1の先端側にチツプ取付座4aが形成され、また
他方の上記チツプ取付用の傾斜面3には、この工
具本体1の基端側にチツプ取付座4bが形成され
ている。そして、これらチツプ取付座4a,4b
に、各々スローアウエイチツプ5,5が着脱自在
に装着されている。
このスローアウエイチツプ5は、第26図〜第
29図に示すように、外観が略菱形の板状に形成
されたもので、その上面6の稜辺部には切刃7…
が形成されるとともに、これら切刃7…のうちの
上記工具本体1の外周側に位置する切刃が主切刃
8,8とされている。そして、上記上面6の主切
刃8に沿つて切刃先端10から切刃後端11に至
るすくい面12は、上記主切刃8が略円弧形を描
くような円柱面(凸曲線)により形成されてい
る。ここで、上記すくい面12を形成する円柱面
(凸曲線)は、その上下面6,9間の最大厚さ部
13が上記主切刃8の切刃先端10と切刃後端1
1との中央に位置するように形成されている。ま
た、上記切刃7,7と主切刃8,8との間のコー
ナ部には、それぞれアール状切刃14…が形成さ
れている。
29図に示すように、外観が略菱形の板状に形成
されたもので、その上面6の稜辺部には切刃7…
が形成されるとともに、これら切刃7…のうちの
上記工具本体1の外周側に位置する切刃が主切刃
8,8とされている。そして、上記上面6の主切
刃8に沿つて切刃先端10から切刃後端11に至
るすくい面12は、上記主切刃8が略円弧形を描
くような円柱面(凸曲線)により形成されてい
る。ここで、上記すくい面12を形成する円柱面
(凸曲線)は、その上下面6,9間の最大厚さ部
13が上記主切刃8の切刃先端10と切刃後端1
1との中央に位置するように形成されている。ま
た、上記切刃7,7と主切刃8,8との間のコー
ナ部には、それぞれアール状切刃14…が形成さ
れている。
そして、これらスローアウエイチツプ5,5は
第23図に示すように、工具本体1のチツプ取付
座4a,4bに取付ボルト15,15を介して装
着されている。ここで、これらスローアウエイチ
ツプ5,5は、第30図および第31図に示すよ
うに、工具本体1の先端側に位置するものがその
鋭角のアール状切刃14を工具本体1の先端側外
周に位置させ、また基端側に位置するものがその
鋭角のアール状切刃14を工具本体1の基端側外
周に位置させて、それぞれ千鳥刃状に上記チツプ
取付座4a,4bに装着されている。また、これ
らスローアウエイチツプ5,5は、各主切刃8,
8をそれぞれの回転軌跡において互いに軸線方向
に連続させて装着されている。そしてさらに、こ
れらスローアウエイチツプ5,5は、それぞれ工
具本体1の軸線Xを含む平面に対して、正のアキ
シヤルすくい角に相当する取付け傾斜角εを付さ
れて、互いに逆方向に傾斜した状態で装着されて
いる。
第23図に示すように、工具本体1のチツプ取付
座4a,4bに取付ボルト15,15を介して装
着されている。ここで、これらスローアウエイチ
ツプ5,5は、第30図および第31図に示すよ
うに、工具本体1の先端側に位置するものがその
鋭角のアール状切刃14を工具本体1の先端側外
周に位置させ、また基端側に位置するものがその
鋭角のアール状切刃14を工具本体1の基端側外
周に位置させて、それぞれ千鳥刃状に上記チツプ
取付座4a,4bに装着されている。また、これ
らスローアウエイチツプ5,5は、各主切刃8,
8をそれぞれの回転軌跡において互いに軸線方向
に連続させて装着されている。そしてさらに、こ
れらスローアウエイチツプ5,5は、それぞれ工
具本体1の軸線Xを含む平面に対して、正のアキ
シヤルすくい角に相当する取付け傾斜角εを付さ
れて、互いに逆方向に傾斜した状態で装着されて
いる。
しかして、以上の構成からなる上記従来の転削
工具にあつては、第30図に示すように、工具本
体1に装着されて回転する上記スローアウエイチ
ツプ5,5の主切刃8,8で被切削部材16の溝
部底面17を、またこれらスローアウエイチツプ
5,5の工具本体1の先端側あるいは後端側に位
置する上記切刃7,7で上記溝部の両面側18,
19をそれぞれ切削することにより、上記被切削
部材16にいわゆるT溝を加工してゆく。
工具にあつては、第30図に示すように、工具本
体1に装着されて回転する上記スローアウエイチ
ツプ5,5の主切刃8,8で被切削部材16の溝
部底面17を、またこれらスローアウエイチツプ
5,5の工具本体1の先端側あるいは後端側に位
置する上記切刃7,7で上記溝部の両面側18,
19をそれぞれ切削することにより、上記被切削
部材16にいわゆるT溝を加工してゆく。
ところで、上記従来の転削工具では、装着して
いるスローアウエイチツプ5のすくい面12が円
柱面(凸曲線)状に形成されていることから、切
刃先端部の刃物角が従来のものより大きくなり、
よつて刃先強度に優れるとともに、その特異な切
削作用により切削抵抗や切削熱の発生が低減する
等の特有な利点を有することが知られている。加
えて、この転削工具にあつては、第23図に示す
ように、装着した上記スローアウエイチツプ5の
主切刃8の中央部より後方側においては、上記取
付け傾斜角εより大きな正の接線角(切刃傾き角
またはアキシヤルすくい角に相当)βが得られる
ため、切屑を上記スローアウエイチツプ5のすく
い面12に沿う方向へ円滑に除去することができ
るという利点も有する。
いるスローアウエイチツプ5のすくい面12が円
柱面(凸曲線)状に形成されていることから、切
刃先端部の刃物角が従来のものより大きくなり、
よつて刃先強度に優れるとともに、その特異な切
削作用により切削抵抗や切削熱の発生が低減する
等の特有な利点を有することが知られている。加
えて、この転削工具にあつては、第23図に示す
ように、装着した上記スローアウエイチツプ5の
主切刃8の中央部より後方側においては、上記取
付け傾斜角εより大きな正の接線角(切刃傾き角
またはアキシヤルすくい角に相当)βが得られる
ため、切屑を上記スローアウエイチツプ5のすく
い面12に沿う方向へ円滑に除去することができ
るという利点も有する。
しかしながら、上記従来の転削工具にあつて
は、装着したスローアウエイチツプ5の主切刃8
に沿うすくい面12が、上記主切刃8が略円弧形
を描くような円柱面によつて形成されているの
で、主切刃8と直交する基準線での断面視におい
て、第28図に示すようにその最大厚さ部13に
おけるすくい面12の接線角θ1は正になるもの
の、第29図に示すように、切刃後端11側での
すくい面12の接線角θ2は負になつてしまう。一
方、上記接線角θ1,θ2は、第24図および第25
図に示すように、工具本体1に装着した状態にお
いて真のすくい角(または、ラジアルすくい角)
に相当するため、結局この転削工具にあつては、
切削時における切削分力のうちで最も大きな比率
を占める上記真のすくい角が、スローアウエイチ
ツプ5の主切刃8の切刃先端10側では正とな
り、逆に切刃後端11側では負となつてしまう。
このため、特に主切刃8の切刃後端11側を使用
する深切り込み切削においては切削抵抗が極端に
増加し、よつて装着したスローアウエイチツプ5
の上述したような凸曲面からなるすくい面12の
効果を十分に得ることができないという問題点が
あつた。
は、装着したスローアウエイチツプ5の主切刃8
に沿うすくい面12が、上記主切刃8が略円弧形
を描くような円柱面によつて形成されているの
で、主切刃8と直交する基準線での断面視におい
て、第28図に示すようにその最大厚さ部13に
おけるすくい面12の接線角θ1は正になるもの
の、第29図に示すように、切刃後端11側での
すくい面12の接線角θ2は負になつてしまう。一
方、上記接線角θ1,θ2は、第24図および第25
図に示すように、工具本体1に装着した状態にお
いて真のすくい角(または、ラジアルすくい角)
に相当するため、結局この転削工具にあつては、
切削時における切削分力のうちで最も大きな比率
を占める上記真のすくい角が、スローアウエイチ
ツプ5の主切刃8の切刃先端10側では正とな
り、逆に切刃後端11側では負となつてしまう。
このため、特に主切刃8の切刃後端11側を使用
する深切り込み切削においては切削抵抗が極端に
増加し、よつて装着したスローアウエイチツプ5
の上述したような凸曲面からなるすくい面12の
効果を十分に得ることができないという問題点が
あつた。
この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、
その切削性能に優れるとともに、深切り込み切削
においても切削抵抗が増大することのない転削工
具を提供することを目的とするものである。
その切削性能に優れるとともに、深切り込み切削
においても切削抵抗が増大することのない転削工
具を提供することを目的とするものである。
この考案の転削工具は、それぞれ上面の稜辺部
のうち工具本体の外周側に存する稜辺部に主切刃
が形成され、かつ上記上面が、上記主切刃と交差
しかつ上記上面の中心を通る一の基準線における
断面視において上記中心に対して対称な凹曲面を
描くとともに、上記一の基準線と直交しかつ上記
上面の中心を通る他の基準線における断面視にお
いて上記中心に対して対称な凸曲面を描く曲面で
形成されたスローアウエイチツプであつて、上記
工具本体の先端側に配されてこの先端側に切刃が
形成されたスローアウエイチツプと、上記工具本
体の基端側に配されてこの基端側に切刃が形成さ
れたスローアウエイチツプとを、上記工具本体の
先端部外周にその円周方向に沿つて交互に着脱自
在に装着したものである。
のうち工具本体の外周側に存する稜辺部に主切刃
が形成され、かつ上記上面が、上記主切刃と交差
しかつ上記上面の中心を通る一の基準線における
断面視において上記中心に対して対称な凹曲面を
描くとともに、上記一の基準線と直交しかつ上記
上面の中心を通る他の基準線における断面視にお
いて上記中心に対して対称な凸曲面を描く曲面で
形成されたスローアウエイチツプであつて、上記
工具本体の先端側に配されてこの先端側に切刃が
形成されたスローアウエイチツプと、上記工具本
体の基端側に配されてこの基端側に切刃が形成さ
れたスローアウエイチツプとを、上記工具本体の
先端部外周にその円周方向に沿つて交互に着脱自
在に装着したものである。
第1図〜第9図は、この考案の転削工具の第一
の例を示すもので、第22図〜第31図に示した
ものと共通する部分には同一符号を付してその説
明を省略する。
の例を示すもので、第22図〜第31図に示した
ものと共通する部分には同一符号を付してその説
明を省略する。
第1図〜第3図において、この例の転削工具に
おいては、工具本体1のチツプ取付座4a,4b
にそれぞれスローアウエイチツプ20,20が着
脱自在に装着されている。
おいては、工具本体1のチツプ取付座4a,4b
にそれぞれスローアウエイチツプ20,20が着
脱自在に装着されている。
上記各スローアウエイチツプ20は、第4図〜
第6図に示すように、外観が略菱形の板状のもの
で、その上面21の稜辺部のうちの工具本体1の
外周側に位置する稜辺部に主切刃22,22が形
成されている。そしてこの上面21は、上記主切
刃22と直交しかつ上面の中心23を通る基準線
X1での断面形状が、第6図に示すように、上記
中心23における中心線Mに対して対称な半径
R1の凹状円弧(凹曲線)を描くとともに、上記
基準線X1と直交しかつ上記上面21の中心23
を通る基準線Y1での断面形状が、第5図に示す
ように、上記中心線Mに対して対称な半径R2の
凸形円弧(凸曲線)を描く曲面によつて形成され
ている。すなわち、この上面21は、第7図に示
すような、R1およびR2の曲率半径を有する一葉
双曲面の一部分となるような形状に形成されてい
る。そして、上記主切刃22に沿うすくい面24
は、その最大厚さ部25を切刃先端26と切刃後
端27との中央に位置させた円弧状の凸曲線によ
つて形成されている。これにより、主切刃22の
すくい面24の上記主切刃22と直交する方向に
は、第6図に示すように、上記主切刃22の全長
に亙つて一定の正の接線角θ3が形成されている。
第6図に示すように、外観が略菱形の板状のもの
で、その上面21の稜辺部のうちの工具本体1の
外周側に位置する稜辺部に主切刃22,22が形
成されている。そしてこの上面21は、上記主切
刃22と直交しかつ上面の中心23を通る基準線
X1での断面形状が、第6図に示すように、上記
中心23における中心線Mに対して対称な半径
R1の凹状円弧(凹曲線)を描くとともに、上記
基準線X1と直交しかつ上記上面21の中心23
を通る基準線Y1での断面形状が、第5図に示す
ように、上記中心線Mに対して対称な半径R2の
凸形円弧(凸曲線)を描く曲面によつて形成され
ている。すなわち、この上面21は、第7図に示
すような、R1およびR2の曲率半径を有する一葉
双曲面の一部分となるような形状に形成されてい
る。そして、上記主切刃22に沿うすくい面24
は、その最大厚さ部25を切刃先端26と切刃後
端27との中央に位置させた円弧状の凸曲線によ
つて形成されている。これにより、主切刃22の
すくい面24の上記主切刃22と直交する方向に
は、第6図に示すように、上記主切刃22の全長
に亙つて一定の正の接線角θ3が形成されている。
そして、このような形状とされた上記スローア
ウエイチツプ20,20は、第8図および第9図
に示すように、それぞれ上記従来のスローアウエ
イチツプ5,5と同様にして工具本体1のチツプ
取付座4a,4bに互いに逆の方向に傾斜する取
付け傾斜角εを付された状態で装着されている。
ウエイチツプ20,20は、第8図および第9図
に示すように、それぞれ上記従来のスローアウエ
イチツプ5,5と同様にして工具本体1のチツプ
取付座4a,4bに互いに逆の方向に傾斜する取
付け傾斜角εを付された状態で装着されている。
しかして、以上の構成からなる転削工具にあつ
ては、装着したスローアウエイチツプ20の上面
21を、第7図に示すような、R1およびR2の曲
率半径を有する一葉双曲面状に形成したので、第
3図に示すように、主切刃22の全長に亙つて上
記接線角θ3に対応した正の真のすくい角θ3を得る
ことができる。このため、深切り込み切削に用い
た場合においても切削抵抗が増大することなく、
優れた切削性能を得ることができる。加えて、上
記主切刃22の切刃後端11側においては従来の
ものと同様に上記取付け傾斜角εより大きな正の
接線角β1が得られるため、上述した凸曲面のすく
い面24を有するこのスローアウエイチツプ20
特有の優れた切削効果も同時に得ることができ
る。
ては、装着したスローアウエイチツプ20の上面
21を、第7図に示すような、R1およびR2の曲
率半径を有する一葉双曲面状に形成したので、第
3図に示すように、主切刃22の全長に亙つて上
記接線角θ3に対応した正の真のすくい角θ3を得る
ことができる。このため、深切り込み切削に用い
た場合においても切削抵抗が増大することなく、
優れた切削性能を得ることができる。加えて、上
記主切刃22の切刃後端11側においては従来の
ものと同様に上記取付け傾斜角εより大きな正の
接線角β1が得られるため、上述した凸曲面のすく
い面24を有するこのスローアウエイチツプ20
特有の優れた切削効果も同時に得ることができ
る。
第10図〜第18図は、この考案の転削工具の
第二の例を示すものである。
第二の例を示すものである。
第10図および第11図において、この例の転
削工具にあつては、厚肉円板状に形成された工具
本体29の先端部外周の、円周方向に等間隔をお
いた複数個所(図では4箇所)にチツプポケツト
30…が形成されている。ここで、上記チツプポ
ケツト30…のチツプ取付用の傾斜面31…に
は、それぞれこの工具本体29の先端側に位置す
るチツプ取付座32a,32aと、上記工具本体
1の基端側に位置するチツプ取付座32b,32
bとが円周方向に沿つて交互に形成されている。
そして、これらチツプ取付座32a,32bに、
それぞれスローアウエイチツプ33…が装着され
ている。
削工具にあつては、厚肉円板状に形成された工具
本体29の先端部外周の、円周方向に等間隔をお
いた複数個所(図では4箇所)にチツプポケツト
30…が形成されている。ここで、上記チツプポ
ケツト30…のチツプ取付用の傾斜面31…に
は、それぞれこの工具本体29の先端側に位置す
るチツプ取付座32a,32aと、上記工具本体
1の基端側に位置するチツプ取付座32b,32
bとが円周方向に沿つて交互に形成されている。
そして、これらチツプ取付座32a,32bに、
それぞれスローアウエイチツプ33…が装着され
ている。
このスローアウエイチツプ33は、第12図〜
第16図に示すように、平面視平行四辺形の板状
に形成されたもので、上面34の稜辺部のうち上
記工具本体29の外周側に位置する稜辺部に略円
弧状の凸曲面を描く主切刃35,35が形成され
ている。ここで、上記主切刃35は、その最大厚
さ部36を主切刃35の先端に位置させて形成さ
れている。そして、上記上面34は、主切刃35
の切刃後端37同士を結びかつ上面34の中心3
8を通る基準線Y2での断面形状が、第15図に
示すように、上記中心38における中心線Pに対
して対称な半径R3の凸状円弧(凸曲線)を描く
とともに、上記基準線Y2と直交しかつ上記上面
34の中心38を通る基準線X2での断面形状が、
第14図に示すように、上記中心線Pに対して対
称な半径R4の凹形円弧(凹曲線)を描く曲面に
よつて形成されている。これにより、上記上面3
4の主切刃35に沿うすくい面39には、上記主
切刃35と直交する方向に向けて主切刃35の先
端部から中央部に向けて、その角度が第16図中
に示すθ4から漸次減少する正の接線角が形成され
ている。
第16図に示すように、平面視平行四辺形の板状
に形成されたもので、上面34の稜辺部のうち上
記工具本体29の外周側に位置する稜辺部に略円
弧状の凸曲面を描く主切刃35,35が形成され
ている。ここで、上記主切刃35は、その最大厚
さ部36を主切刃35の先端に位置させて形成さ
れている。そして、上記上面34は、主切刃35
の切刃後端37同士を結びかつ上面34の中心3
8を通る基準線Y2での断面形状が、第15図に
示すように、上記中心38における中心線Pに対
して対称な半径R3の凸状円弧(凸曲線)を描く
とともに、上記基準線Y2と直交しかつ上記上面
34の中心38を通る基準線X2での断面形状が、
第14図に示すように、上記中心線Pに対して対
称な半径R4の凹形円弧(凹曲線)を描く曲面に
よつて形成されている。これにより、上記上面3
4の主切刃35に沿うすくい面39には、上記主
切刃35と直交する方向に向けて主切刃35の先
端部から中央部に向けて、その角度が第16図中
に示すθ4から漸次減少する正の接線角が形成され
ている。
そして、これらスローアウエイチツプ33…
は、第17図および第18図に示すように、互い
の鋭角のアール状切刃40,40を工具本体29
の先端側あるいは基端側に位置させ、かつ互いの
主切刃35,35をそれらの回転軌跡において上
記工具本体29の軸線方向に連続させて上記工具
本体29のチツプ取付座32a,32bに着脱自
在に装着されている。
は、第17図および第18図に示すように、互い
の鋭角のアール状切刃40,40を工具本体29
の先端側あるいは基端側に位置させ、かつ互いの
主切刃35,35をそれらの回転軌跡において上
記工具本体29の軸線方向に連続させて上記工具
本体29のチツプ取付座32a,32bに着脱自
在に装着されている。
しかして、上記第二の例に示した転削工具によ
れば、上記第一の例に示したものと同様の作用効
果を得ることができるうえ、さらにこの例の転削
工具にあつては、装着したスローアウエイチツプ
33の主切刃35の後端部において、第10図に
示すように、上記第一の例に示したものよりさら
に大きな主切刃35方向の接線角β2を得ることが
できる。このため、より一層優れた上記主切刃3
5に沿う方向への切屑の除去性能を得ることがで
きる。
れば、上記第一の例に示したものと同様の作用効
果を得ることができるうえ、さらにこの例の転削
工具にあつては、装着したスローアウエイチツプ
33の主切刃35の後端部において、第10図に
示すように、上記第一の例に示したものよりさら
に大きな主切刃35方向の接線角β2を得ることが
できる。このため、より一層優れた上記主切刃3
5に沿う方向への切屑の除去性能を得ることがで
きる。
なお、上記各実施例においては、上記スローア
ウエイチツプ20,33を工具本体1,29に、
互いの主切刃22,35をそれらの回転軌跡にお
いて工具本体1,29の軸線方向に連続させて装
着したがこれに限るものではなく、第19図およ
び第20図に示すような一文字状の溝部を加工す
る場合ように、互いのスローアウエイチツプ4
1,41の主切刃42,42同士を工具本体の軸
線方向に離間させて、あるいは互いのスローアウ
エイチツプ43,43の主切刃44,44を交差
するように傾斜させて各々千鳥刃状に装着しても
よく、さらに第21図に示すように、これら2個
のスローアウエイチツプの間に外周部に主切刃4
5のみを有する正方形状のスローアウエイチツプ
46を配設してもよい。
ウエイチツプ20,33を工具本体1,29に、
互いの主切刃22,35をそれらの回転軌跡にお
いて工具本体1,29の軸線方向に連続させて装
着したがこれに限るものではなく、第19図およ
び第20図に示すような一文字状の溝部を加工す
る場合ように、互いのスローアウエイチツプ4
1,41の主切刃42,42同士を工具本体の軸
線方向に離間させて、あるいは互いのスローアウ
エイチツプ43,43の主切刃44,44を交差
するように傾斜させて各々千鳥刃状に装着しても
よく、さらに第21図に示すように、これら2個
のスローアウエイチツプの間に外周部に主切刃4
5のみを有する正方形状のスローアウエイチツプ
46を配設してもよい。
また、上記各実施例においては、いずれも装着
しているスローアウエイチツプ20,33の上面
21,34を、互いに直交する断面視においてそ
れぞれ凹状円弧と凸状円弧とをなす一葉双曲面状
に形成したがこれに限るものではなく、通称鞍面
と呼ばれる双曲的放物面等の2次曲面や、その他
の円滑な凹曲線と凸曲線とが直交して形成される
曲面で形成するようにしてもよい。
しているスローアウエイチツプ20,33の上面
21,34を、互いに直交する断面視においてそ
れぞれ凹状円弧と凸状円弧とをなす一葉双曲面状
に形成したがこれに限るものではなく、通称鞍面
と呼ばれる双曲的放物面等の2次曲面や、その他
の円滑な凹曲線と凸曲線とが直交して形成される
曲面で形成するようにしてもよい。
「考案の効果」
以上説明したようにこの考案の転削工具は、そ
れぞれ上面の稜辺部のうち工具本体の外周側に存
する稜辺部に主切刃が形成され、かつ上記上面
が、上記主切刃と交差しかつ上記上面の中心を通
る一の基準線における断面視において上記中心に
対して対称な凹曲線を描くとともに、上記一の基
準線と直交しかつ上記上面の中心を通る他の基準
線における断面視において上記中心に対して対称
な凸曲線を描く曲面で形成されたスローアウエイ
チツプであつて、上記工具本体の先端側に配され
てこの先端側に切刃が形成されたスローアウエイ
チツプと、上記工具本体の基端側に配されてこの
基端側に切刃が形成されたスローアウエイチツプ
とを、上記工具本体の先端部外周にその円周方向
に沿つて交互に着脱自在に装着したものである。
よつて、この転削工具によれば、装着した凸曲面
のすくい面を有するスローアウエイチツプ特有の
優れた切削効果に加えて、特に深切り込み切削に
用いた場合においても切削抵抗が増大することな
く、優れた切削性能を得ることができる。
れぞれ上面の稜辺部のうち工具本体の外周側に存
する稜辺部に主切刃が形成され、かつ上記上面
が、上記主切刃と交差しかつ上記上面の中心を通
る一の基準線における断面視において上記中心に
対して対称な凹曲線を描くとともに、上記一の基
準線と直交しかつ上記上面の中心を通る他の基準
線における断面視において上記中心に対して対称
な凸曲線を描く曲面で形成されたスローアウエイ
チツプであつて、上記工具本体の先端側に配され
てこの先端側に切刃が形成されたスローアウエイ
チツプと、上記工具本体の基端側に配されてこの
基端側に切刃が形成されたスローアウエイチツプ
とを、上記工具本体の先端部外周にその円周方向
に沿つて交互に着脱自在に装着したものである。
よつて、この転削工具によれば、装着した凸曲面
のすくい面を有するスローアウエイチツプ特有の
優れた切削効果に加えて、特に深切り込み切削に
用いた場合においても切削抵抗が増大することな
く、優れた切削性能を得ることができる。
第1図〜第9図はこの考案のスローアウエイ式
転削工具の第一実施例を示すもので、第1図は全
体の正面図、第2図は同側面図、第3図は同底面
図、第4図は上記実施例の転削工具に装着されて
いるスローアウエイチツプを示す正面図、第5図
は同側面図、第6図は同底面図、第7図は上記ス
ローアウエイチツプの上面の形状を示す概略斜視
図、第8図は上記スローアウエイチツプの回転軌
跡を示す正面図、第9図は同側面図、第10図〜
第18図はこの考案の第二実施例を示すもので、
第10図は全体の正面図、第11図は同底面図、
第12図は上記実施例の転削工具に装着されてい
るスローアウエイチツプを示す正面図、第13図
は同側面図、第14図は第12図の基準線X2に
おける断面図、第15図は第12図の基準線Y2
における断面図、第16図は同底面、第17図は
上記スローアウエイチツプの回転軌跡を示す正面
図、第18図は同側面図、第19図〜第21図は
それぞれこの考案の他の実施例を示すもので、
各々装着されているスローアウエイチツプの回転
軌跡を示す正面図、第22図〜第31図は従来の
スローアウエイ式転削工具を示すもので、第22
図は全体の正面図、第23図は同側面図、第24
図は第22図のP1−P1線視断面図、第25図は
第22図のP2−P2線視断面図、第26図は上記
従来の転削工具に装着されているスローアウエイ
チツプを示す正面図、第27図は同側面図、第2
8図は第26図のP3−P3線視断面図、第29図
は第26図のP4−P4線視断面図、第30図は上
記スローアウエイチツプの回転軌跡を示す正面
図、第31図は同側面図である。 1,29……工具本体、6,21,34……上
面、4a,4b,32a,32b……チツプ取付
座、5,20,33,41,43,46……スロ
ーアウエイチツプ、8,22,35,42,4
4,45……主切刃、10,26……切刃先端、
11,27,37……切刃後端、12,24,3
9……すくい面、θ1,θ2,θ3,θ4……接線角。
転削工具の第一実施例を示すもので、第1図は全
体の正面図、第2図は同側面図、第3図は同底面
図、第4図は上記実施例の転削工具に装着されて
いるスローアウエイチツプを示す正面図、第5図
は同側面図、第6図は同底面図、第7図は上記ス
ローアウエイチツプの上面の形状を示す概略斜視
図、第8図は上記スローアウエイチツプの回転軌
跡を示す正面図、第9図は同側面図、第10図〜
第18図はこの考案の第二実施例を示すもので、
第10図は全体の正面図、第11図は同底面図、
第12図は上記実施例の転削工具に装着されてい
るスローアウエイチツプを示す正面図、第13図
は同側面図、第14図は第12図の基準線X2に
おける断面図、第15図は第12図の基準線Y2
における断面図、第16図は同底面、第17図は
上記スローアウエイチツプの回転軌跡を示す正面
図、第18図は同側面図、第19図〜第21図は
それぞれこの考案の他の実施例を示すもので、
各々装着されているスローアウエイチツプの回転
軌跡を示す正面図、第22図〜第31図は従来の
スローアウエイ式転削工具を示すもので、第22
図は全体の正面図、第23図は同側面図、第24
図は第22図のP1−P1線視断面図、第25図は
第22図のP2−P2線視断面図、第26図は上記
従来の転削工具に装着されているスローアウエイ
チツプを示す正面図、第27図は同側面図、第2
8図は第26図のP3−P3線視断面図、第29図
は第26図のP4−P4線視断面図、第30図は上
記スローアウエイチツプの回転軌跡を示す正面
図、第31図は同側面図である。 1,29……工具本体、6,21,34……上
面、4a,4b,32a,32b……チツプ取付
座、5,20,33,41,43,46……スロ
ーアウエイチツプ、8,22,35,42,4
4,45……主切刃、10,26……切刃先端、
11,27,37……切刃後端、12,24,3
9……すくい面、θ1,θ2,θ3,θ4……接線角。
Claims (1)
- 工具本体の先端部外周に円周方向に沿つて、そ
れぞれ上面の稜辺部のうち上記工具本体の外周側
に存する稜辺部に主切刃が形成されるとともに、
上記工具本体の先端側に配されてこの先端側に存
する上記稜辺部に切刃が形成されたスローアウエ
イチツプと、上記工具本体の基端側に配されてこ
の基端側に存する上記稜辺部に切刃が形成された
スローアウエイチツプとが、交互に着脱自在に装
着されてなるスローアウエイ式転削工具におい
て、上記スローアウエイチツプは、上記上面が、
上記主切刃と交差しかつ上記上面の中心を通る一
の基準線における断面視において上記中心に対し
て対称な凹曲線を描くとともに、上記一の基準線
と直交しかつ上記上面の中心を通る他の基準線に
おける断面視において上記中心に対して対称な凸
曲線を描く曲面で形成されていることを特徴とす
るスローアウエイ式転削工具。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12480985U JPH0135776Y2 (ja) | 1985-08-14 | 1985-08-14 | |
DE3618574A DE3618574C2 (de) | 1985-06-06 | 1986-06-03 | Positiv-wendeschneidplatte |
US06/871,117 US4699549A (en) | 1985-06-06 | 1986-06-05 | Insert rotary cutter |
KR2019860008466U KR920007765Y1 (ko) | 1985-08-14 | 1986-06-17 | 드로우어웨이식 전삭공구 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12480985U JPH0135776Y2 (ja) | 1985-08-14 | 1985-08-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6232718U JPS6232718U (ja) | 1987-02-26 |
JPH0135776Y2 true JPH0135776Y2 (ja) | 1989-11-01 |
Family
ID=31017168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12480985U Expired JPH0135776Y2 (ja) | 1985-06-06 | 1985-08-14 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0135776Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4571430B2 (ja) * | 2004-04-15 | 2010-10-27 | 富士重工業株式会社 | ブローチ及びそのブローチを用いた切削加工方法 |
DK2353758T4 (da) * | 2010-01-28 | 2019-05-27 | Ledermann Gmbh & Co Kg | Bearbejdningsværktøj |
-
1985
- 1985-08-14 JP JP12480985U patent/JPH0135776Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6232718U (ja) | 1987-02-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3046364U (ja) | 切削インサート及びエンドミル組立体 | |
CN108472751B (zh) | 切削刀片及可转位刀片式切削工具 | |
JP2008512252A (ja) | 転削工具、転削工具用転削インサート、及び一体型転削工具 | |
EP0307949A1 (en) | Ball end mill with throw away insert | |
US4934880A (en) | End mill cutting tool | |
JP2014083667A (ja) | 切削インサートおよび刃先交換式切削工具 | |
JP3185519B2 (ja) | スローアウェイチップ及び切削工具 | |
JPH0131371Y2 (ja) | ||
JP3904701B2 (ja) | 機械部品のエッジ丸めのためのミリング工具 | |
JP4576723B2 (ja) | スローアウェイ式切削工具 | |
JPH0135776Y2 (ja) | ||
EP0505574B1 (en) | Throwaway cutter and throwaway tip | |
JP3109561B2 (ja) | スローアウェイチップ及び切削工具 | |
JP3118956B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH039935Y2 (ja) | ||
JPH031137Y2 (ja) | ||
JP3120437B2 (ja) | スローアウエイチツプ | |
JPH0135774Y2 (ja) | ||
JPH0137858Y2 (ja) | ||
JP4337240B2 (ja) | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式切削工具 | |
JPH0618733Y2 (ja) | スローアウエイ式エンドミル | |
JPH0357382Y2 (ja) | ||
JPH0753852Y2 (ja) | スローアウエイ式正面フライス | |
JPH0723127Y2 (ja) | ボールエンドミル | |
JPH0735701Y2 (ja) | スローアウェイ式ボールエンドミル |