JP3120437B2 - スローアウエイチツプ - Google Patents

スローアウエイチツプ

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JP3120437B2
JP3120437B2 JP02176967A JP17696790A JP3120437B2 JP 3120437 B2 JP3120437 B2 JP 3120437B2 JP 02176967 A JP02176967 A JP 02176967A JP 17696790 A JP17696790 A JP 17696790A JP 3120437 B2 JP3120437 B2 JP 3120437B2
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/16Milling-cutters characterised by physical features other than shape
    • B23C5/20Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、正面フライス等の切削工具本体に着脱自
在に装着されるスローアウエイチツプに係り、詳しく
は、厚さ方向に対向する上下面のいずれかが工具外周側
を向く逃げ面となるように工具本体に装着されるスロー
アウエイチツプに関する。
[従来の技術] 従来、正面フライス等の切削工具においては、平板状
をなすスローアウエイチツプ(以下、チツプと略称す
る。)を、その厚さ方向に対向する上下面のいずれか一
方が工具外周側を向く逃げ面となるように位置決めして
工具本体に装着したいわゆる縦刃式の工具が知られてい
る。
そして、このような縦刃式切削工具に使用されるチツ
プとしては、例えば第23図ないし第25図に示すように、
厚さ方向に対向する上下面1・2と、これら上下面1、
2の周縁に配置される4つの側面3とによって全体が菱
形平板状に形成され、上記上下面1、2の稜辺部のう
ち、上面1の幅方向一方の側に位置する二の稜辺部と、
下面2の幅方向他方の側に位置する二の稜辺部に主切刃
4、5がそれぞれ形成されるとともに、これら上下面
1、2の周囲に配置される側面のうち、主切刃4に連な
る側面に上面1と鋭角に交差するすくい面3aが形成さ
れ、他方、主切刃5に連なる側面に下面2と鋭角に交差
するすくい面3bが形成され、さらに、これら主切刃4、
5が形成されない上下面1、2の稜辺部に、当該チツプ
の鋭角端C1から鈍角端C2に向かうに連れて漸次その幅が
大きくなる副逃げ面6・7が形成され、これら副逃げ面
6、7の長手方向両端の稜辺部のうち、上記チツプの鋭
角端C1側に位置する稜辺部に副切刃8、9が形成されて
なるものが知られている(特開昭52−85790号)。
そして、このように構成されたチツプ10にあっては、
第26図及び第27図に示すように、円板状をなす工具本体
11の先端外周部に形成されたチツプ取付座12に、その上
下面1、2のいずれか一方(図では上面1)が工具外周
側を向く逃げ面(以下、外周逃げ面と称する。)をなす
ように、かつ、一の鋭角端C1が工具先端側に突出するよ
うに位置決めされた上でボルト13で取り付けられる。な
お、以下では上面1が逃げ面とされるものとして説明を
進める。
このとき、外周逃げ面とされる上面1には正の外周逃
げ角γが付されるとともに、工具回転方向前方側を向く
すくい面3aには正の径方向すくい角β及び軸方向すくい
角αが与えられ、さらにすくい面3aと鋭角端を挟んで連
なるすくい面3bには正の正面逃げ角δが与えられる。そ
して、この状態で、工具本体11が軸線回りに回転せしめ
られることにより、主切刃4と、この主切刃4の先端側
に連なる副切刃8とが被削材に切り込まれて被削材に平
面加工が施される。なお、この場合、チツプを裏返した
上で90゜回転させて工具本体11に装着すれば、下面2が
工具外周側の逃げ面とされて主切刃5及び副切刃9が切
削に供されることとなり、さらにチツプを裏返して90゜
回転させれば再度上面1が外周側の逃げ面とされて、先
の主切刃4と反対側の主切刃4及び副切刃9が切削に供
され、このようにチツプの両面を外周逃げ面とすること
によって、すべての主切刃4、5及び副切刃8、9が使
用される。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上述した従来のチツプにおいて、主切刃
4、5に加わる切削抵抗を軽減して切削性能を向上させ
るには、工具本体11への装着時における主切刃4、5の
軸方向すくい角α及び径方向すくい角βを大きくするこ
とが有効であることが知られている。
しかしながら、上述した従来のチツプでは、すくい面
3a、3bをいずれもチツプの鋭角端C1から鈍角端C2に至る
まで上下面1、2と一定の交差角φで交差する一の傾斜
面で構成しているので、上述した軸方向すくい角αを大
きくするには、チツプの鋭角端C1の頂角θ、すなわち、
すくい面3aとすくい面3bとの交差角を小さくしなければ
ならず、かかる鋭角端C1の刃先強度が低下して欠損等が
生じ易くなるおそれがあった。また、主切刃4、5の径
方向すくい角βを大きくするにも主切刃4、5の刃先角
(上記交差角φに等しい)を小さくしなければならず、
同様に刃先強度の低下を招くおそれがあった。
この発明は、このような背景の下になされたもので、
工具本体のチップ取付座へ正確に且つ強固にチップを取
り付けることができ、しかもチップ鋭角端の強度や主切
刃の強度を低下させることなく、切削性能を向上させる
ことができるチツプを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、略平行四辺形板状をなし、その厚さ方向に
対向する上下面の稜辺部のうち、上面の対向する二の稜
辺部と、下面において上面の上記二の稜辺部に交差し且
つ互いに対向する二の稜辺部とがそれぞれ主切刃とさ
れ、 該主切刃は外側に突出するよう屈曲して形成されて第
1の主切刃と第2の主切刃とが備えられ、上下面の周囲
に配置される側面に主切刃に連なるすくい面がそれぞれ
形成され、該すくい面は、第1の主切刃に連なる第1の
構成面と上記第2の主切刃に連なる第2の構成面とが互
いの交差稜線で凸稜線を描くように交差する多段面状に
形成され、 上下面の鋭角のコーナー側に位置する第1の構成面が
上面または下面と鋭角の交差角をなすポジ面とされ、第
2の構成面が上面または下面と90゜の交差角をなすネガ
面とされていて、 工具本体のチップ取付座に装着された際、切削に用い
られる主切刃に対向する主切刃の第2の構成面と、鋭角
のコーナーを挟んで隣接する側面の第2の構成面とがチ
ップ取付座の側壁に当接させられて支持されるようにし
たものである。
[作用] 上記構成によれば、主切刃に連なるすくい面がチツプ
の側方へ凸状に折れ曲がる多段面に形成されるので、一
のすくい面を工具回転方向前方側に向けた状態で、チツ
プを工具に装着した場合において、工具の先端側に位置
する第1の構成面から工具基端側に位置する第2の構成
面に向かうに従って、すくい面の軸方向すくい角が段階
的に大きくなる。また、これら構成面の上面または下面
との交差角が工具先端側に位置する第1の構成面で鋭
角、第2の構成面で90度であるから、主切刃の径方向す
くい角が第一の主切刃でポジ、第二の主切刃でネガとな
り、すくい角が工具先端側で大きくなって切れ味が向上
し、同時に工具基端側で刃先角が大きくなって刃先強度
が向上する。
しかも、このスローアウェイチップをチップ取付座に
装着させる際、切削に用いられる主切刃に対向する主切
刃の第2の構成面と隣接する側面の第2の側面とをチッ
プ取付座の側壁に当接させることで、チップの位置決め
を正確にしかも強固に行うことができる。また上下面反
転して4コーナーを選択的に切削に用いることができ
る。
このように本発明によれば、チップを確実かつ正確に
工具本体に装着でき、チップの主切刃の必要な部分の強
度を確保しつつ、すくい面の径方向すくい角及び軸方向
すくい角を部分的に大きくして、主切刃全体での切削抵
抗を減少させることができる。
[実施例] 以下、第1図ないし第10図を参照して、本発明の一実
施例を説明する。
第1図ないし第4図に示すように、本実施例のチツプ
2は、超硬合金を略菱形平板状に形成してなるもので、
その厚さ方向に対向する上下面21、22の稜辺部のうち、
上面21の幅方向一方の側に位置する二の稜辺部と、下面
22の幅方向他方の側に位置する二の稜辺部にそれぞれ主
切刃23、24が形成されるとともに、上記上下面21、22の
周囲に配置される4つの側面25に、主切刃23に連なるす
くい面26と、主切刃24に連なるすくい面27とが形成され
て概略構成されている。
ここで、第2図及び第4図に示すように、主切刃23に
連なるすくい面26は、互いの交差稜線lが上記主切刃23
に達する凸稜線を描く第1、第2の構成面28、29によっ
て多段面状(図では2段)に形成されている。これによ
り、上記主切刃23は、当該チツプ20の鋭角端C1に連なる
第1の主切刃23aと、当該チツプ20の鈍角端C2に連なる
第2の主切刃23bとに分割されて、全体が2段に屈曲し
た形状をなしている。
他方、第3図及び第4図に示すように、主切刃24に連
なるすくい面27も、同様に、互いの交差稜線lが主切刃
24に達する凸稜線を描く第1、第2の構成面30、31によ
って多段面状に形成され、これにより上記主切刃24は、
上記鋭角端C1に連なる第1の主切刃24aと、上記鈍角端C
2に連なる第2の主切刃24bとに分割されている。
そして、第5図及び第6図により詳細に示すように、
上記第1の主切刃23a、24aに連なる第1の構成面28、30
と上面21あるいは下面22との交差角φ(図では上面側
のみ示す。)及び、上記第2の主切刃23b、24bに連なる
第2の構成面29、31と上面21あるいは下面22との交差角
φ(図では上面側のみ示す。)はいずれも鋭角とされ
ているものの、第1の構成面28、30の交差角φが第2
の構成面29、31の交差角φよりも大きくなるように設
定され、より具体的には上記交差角φが83゜、交差角
φが79゜とされている。
また、第1図ないし第4図に示すように、上記上面21
の稜辺部のうち、主切刃23が形成されない側の稜辺部に
は、上面21と鈍角で交差し、かつ、上記鋭角端C1側の端
部が上記すくい面26の第1の構成面28と交差する副逃げ
面32が形成されている。これら副逃げ面32は、上記稜辺
部を所定量面取り加工することによって形成されてなる
もので、各々の他端P1は、上面21の鈍角端C2から所定距
離離間した位置に止どめられている。そして、これら副
逃げ面32と上記第1の構成面28との稜線部には副切刃33
が形成されている。
他方、上記下面22の稜辺部のうち、主切刃24が形成さ
れない側の稜辺部にも、上記副逃げ面32と同様に下面22
と鈍角で交差し、かつ上記鋭角端C1側の端部がすくい面
27と交差する副逃げ面34が形成され、これら副逃げ面34
の他端P1は上記鈍角端C2から所定距離離間した位置に止
どめられている。そして、これら副逃げ面34と第1の構
成面30との交差部には同様に副切刃35が形成されてい
る。なお、図において符号36は当該チツプ20を工具本体
に装着するボルトが挿通されるボルト孔である。
次に、以上の構成からなるチツプ20の作用を説明する
が、これに先立って本実施例のチツプ20が装着される工
具本体の構成を第7図ないし第10図を参照して簡略に説
明する。
これらの図に示すように、工具本体40は、略円筒状を
なし、その先端外周部には、当該工具本体40の先端及び
外周に開口するチツプポケツト41が周方向に所定の間隔
をおいて複数形成されている。さらに、このチツプポケ
ツト41の後方側には、工具本体40の外周及び先端と、上
記チツプポケツト41に開口するチツプ取付座42が形成さ
れ、このチツプ取付座42には、工具本体40の外周側を向
く基準面43と、この基準面43と交差して工具回転前方側
及び工具先端側を向く拘束面44、45とが形成されてい
る。
そして、本実施例のチツプ20は、その上下面21、22の
いずれかが上記チツプ取付座42の基準面43に密着せしめ
られ、かつ、一の鋭角端C1を挟んで隣接する二の側面25
が上記拘束面44、45と当接せしめられることによって、
その4枚の主切刃23、24とこれらに連なる4つのすくい
面26、27のいずれか一つがチツプポケツト42に臨む向き
に位置決めされ、この状態でボルト孔36に挿入されるボ
ルト46で押さえ付けられて工具本体40と一体化される。
すなわち、当該チツプ20も上述した従来例と同様に、上
下面21、22のいずれかが選択的に上記基準面43と密着す
る着座面とされることによって4枚の主切刃23、24が選
択的に使用されるものであり、従って、以下では、下面
22を基準面43と密着させて使用する場合について説明す
る。
上述したようにチツプ20が取り付けられる際、工具本
体40の外周側を向く上面21には所定の外周逃げ角γが付
されるとともに、チツプポケツト41に臨むすくい面26の
構成面28、29には、それぞれ正の軸方向すくい角α
α及び軸方向すくい角β、β(第10図ではβ
み示す。)が与えられ、さらに、工具先端側に面するす
くい面27には所定の正の逃げ角δが与えられる。
このとき、上記すくい面26の各構成面28、29に付与さ
れる軸方向すくい角α、αは、これら構成面28、29
が凸稜線をなすように交差しているので、工具基端側に
位置する構成面29の軸方向すくい角αが工具先端側に
位置する構成面28の軸方向すくい角αよりも大きくな
る。また、各構成面28、29の径方向すくい角β、β
についても、第2の構成面29と上面21との交差角φ
が、第1の構成面28と上面21との交差角φよりも小
さく定められているので、第2の構成面29の径方向すく
い角βが第1の構成面28の径方向すくい角βよりも
大きくなる。すなわち、構成面28、29に与えられる径方
向すくい角β、βは、上面21の逃げ角γが一定であ
れば、構成面28、29と上面21との交差角φ、φが小
さくなる程大きくなるから、第2構成面29側の径方向す
くい角度βが大きくなるのである。
従って、例えば、チツプ20の鋭角端C1の頂角θと、第
1の構成面28と上面21との交差角φを従来と同一に設
定し、かつ工具本体40への装着時における第1の構成面
28の軸方向すくい角αを従来と同一に設定した場合、
第2の構成面29側のすくい角α、βは、ともに従来
よりも正角方向へ大きくなる。これにより、第2の主切
刃23bの切れ味が向上し、この結果、主切刃23の全体に
加わる切削抵抗が従来よりも小さくなって、切削に必要
とする動力(以下、切削動力と称する。)が軽減され
る。しかも、第1の主切刃23a側においては、従来と同
等の刃先角及び頂角θが確保されるので鋭角端C1側の刃
先強度も何等劣化しない。
他方、第2の構成面29と上面21との交差角φを従来
と同一とした場合には、鋭角端C1における頂角θ及び第
1の構成面28と上面21との交差角φが従来よりも大き
くなるので、かかる第1の主切刃23aの刃先強度が増大
する。このとき、第2の構成面29のすくい角α、β
を従来と同一に設定すれば、第1の主切刃23a側のすく
い角α、βがともに従来よりも大きくなるが、本実
施例では第1の主切刃23aの長さが短いために、その影
響が及ぶのは工具軸線方向への切込量が微小に設定され
る範囲に止どまり、主切刃23の全体に加わる切削抵抗が
過度に増加することもない。
また、本実施例のチツプ20によれば、すくい面26が構
成面28、29の交差稜線lにおいて不連続となるので、す
くい面26に沿って成長する切屑が折り曲げられ、よって
切屑排出性が向上して切削抵抗が減少する。
さらに、本実施例のチツプ20によれば、副逃げ面32の
他端P1がチツプ20の鈍角端C2に達しない位置に止どまっ
ているので、主切刃23の全長が従来よりも長く、工具の
軸線方向切込量を従来よりも大きく取れるという効果を
奏する。ちなみに、第23図に示す従来のチツプ10では副
逃げ面6、7がチツプ10の鈍角端C2に達し、しかもその
面取り幅が鈍角端C2に向かうほど大きくなるので、主切
刃4、5の全長が本実施例のチツプよりも相当に短くな
る。なお、以上の説明では、特に下面22をチツプ取付座
42の基準面43と密着する着座面として用いる場合を例に
挙げているが、上面21を着座面とする場合であっても、
すくい面27がすくい面26と同様に構成されているので、
上記と同等の効果を奏することができるのは勿論であ
る。
ここで、本実施例では特にすくい面26、27の第1の構
成面28、30と上下面21、22との交差角φを第2の構成
面29、31と上下面21、22との交差角φよりも大きく設
定しているが、本発明はこれに限るものではなくφ
φとなるようにしても良い。この場合には、上記実施
例と逆に第1の構成面28、30の径方向すくい角βが第
2の構成面29、31の径方向すくい角βよりも大きくな
るので、第1の主切刃23a、24aのみを使用する微小切込
時における切れ味が向上するとともに、第2の主切刃23
b、24bの刃先角が大きくなるので、特に切込量の大きい
重切削時における欠損が抑制されるという効果がある。
また、上記実施例では特に構成面28〜31の交差角
φ、φを、上面21あるいは下面22と鋭角に交差する
いわゆるポジ面に形成しているが、本発明はこれに限る
ものではない。
例えば、第11図ないし第16図に示すチツプ50は、主切
刃23、24に連なるすくい面51、52をそれぞれ第1、第2
の構成面53〜56によって多段状に形成したものである
が、第1の構成面53、55と上面21あるいは下面22との交
差角φを90゜に設定してこれらをネガ面に形成し、他
方、第2の構成面54、56と上面21あるいは下面22との交
差角φを鋭角(79゜)に設定してポジ面に形成したも
のである。
この例によれば、第1の主切刃23a、24a側の刃先強度
が十分に大きくなるので、主切刃23、24の先端側の欠損
が大幅に抑制されるとともに、第2の構成面54、56の径
方向すくい角が正角方向へ大きくなるので第2の主切刃
23b、24bを使用する重切削味の切れ味が向上し、この結
果、特に重切削時の切削動力が軽減されるという効果を
奏する。さらに、特に第1の構成面53、55と副逃げ面5
7、58との稜線部に形成される副切刃59a、59bの刃先角
が大きくなるので、副切刃59a、59bの欠損防止に顕著な
効果がある。
また、第17図ないし第22図に示すチツプ60は、上述し
た第14図〜第16図に示すチツプ50とは逆に、すくい面6
1、62を構成する第1、第2の構成面63〜66のうち、第
1の構成面63、65と上面21あるいは下面22との交差角φ
を鋭角(79゜)に設定してこれらをポジ面に形成し、
他方、第2の構成面64、66と上面21あるいは下面22との
交差角φを90゜に設定してネガ面に形成し、さらに
は、上下面21、22の稜辺部のうち主切刃23、24が形成さ
れない稜辺部に副逃げ面67、68を形成して、これら副逃
げ面67、68と第1の構成面63、65との稜線に副切刃69
a、69bを形成したものである。
この例によれば、特に第2の主切刃23b、24b側の刃先
角が十分に大きくなるので、特に、鋼や鋳鉄の黒皮表
面、あるいは高硬度材料を重切削する場合の主切刃23、
24の欠損防止に顕著な効果がある。
そして、上記チツプ50、60においては、第1、第2の
構成面53〜56、63〜66の一方をネガ面に形成したため、
チツプを工具本体40に装着した場合に、これらネガ面を
なす構成面とチツプ取付座42の拘束面44、45(第7図な
いし第10図参照)との密着性が向上してチツプのクラン
プ強度が高くなる。特に、第17図ないし第22図に示すチ
ツプ60では、ネガ面をなす構成面64、66が、チツプ取付
座42の拘束面44、45のうち、チツプポケツト41及び工具
先端と交差する側の端部に位置するので、著しくクラン
プ強度が高くなる。また、ネガ面をなす構成面と当接す
る拘束面44、45も基準面43と垂直に形成すれば良いの
で、チツプ取付座42の加工が容易となる効果もある。
なお、以上の各実施例では、すべて菱形平板状をなす
チツプの上下面21、22側に、それぞれ二の主切刃23、24
を形成したものを例として説明したが、本発明はこれに
限るものではなく、上下面21、22の一方のみを着座面に
限定して使用するチツプでも同様に適用でき、また、チ
ツプ形状も正方形、三角形状等、種々変形できることは
いうまでもない。さらに、すくい面の形状も二の構成面
によって二段面に形成されたものに限らず、より一層の
多段面状に形成しても良い。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明にあっては、主切刃は
外側に突出するよう屈曲して形成されて第1の主切刃と
第2の主切刃とが備えられ、側面に主切刃に連なるすく
い面がそれぞれ形成され、該すくい面は、第1の主切刃
に連なる第1の構成面と第2の主切刃に連なる第2の構
成面とが互いの交差稜線で凸稜線を描くように交差する
多段面状に形成され、上下面の鋭角のコーナー側に位置
する第1の構成面が上面または下面と鋭角の交差角をな
すポジ面とされ、第2の構成面が上面または下面と90゜
の交差角をなすネガ面とされていて、工具本体のチップ
取付座に装着された際、切削に用いられる主切刃に対向
する主切刃の第2の構成面と、鋭角のコーナーを挟んで
隣接する側面の第2の構成面とがチップ取付座の側壁に
当接させられて支持されるようにしたから、主切刃の刃
先強度を確保してその欠損を防止しつつ切れ味を向上さ
せることができるとともに、切屑の排出性を向上させて
切削抵抗の軽減を図ることができる。しかも第2構成面
がネガ面をなすためにチップ取付座の側壁との密着性が
高くなり、工具本体のチップ取付座への位置決め精度が
正確で取付強度が高い上に、切削負荷を直交する方向の
面で受けることができて、切削時にチップが滑りにく
い。また上下面を反転して4コーナーを用いて切削でき
るという格別な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明の一実施例におけるチツプ
の形状を示すもので、第1図はチツプの平面図、第2図
は第1図のII方向からの矢視図、第3図は第1図のIII
方向からの矢視図、第4図はチツプを第1図のIV方向か
ら投視したときの斜視図、第5図は第1図のV−V線に
おける断面図、第6図は第1図のVI−VI線における断面
図、 第7図ないし第10図は上記実施例のチツプを工具に装着
した状態を示す図で、第7図は工具の軸方向断面図、第
8図は第7図のVIII方向からの矢視図、第9図は第7図
のIX方向からの矢視図、第10図は第9図のX−X線にお
ける断面図、 第11図ないし第16図は本発明の他の実施例を示す図で、
第11図はその平面図、第12図は第11図のXII方向からの
矢視図、第13図は第11図のXIII方向からの矢視図、第14
図は第11図のXIV方向からの矢視図、第15図はチツプを
第11図のXV方向から投視したときの斜視図、第16図は第
11図のXVI−XVI線における断面図、 第17図ないし第22図は本発明のさらに他の実施例を示す
図で、第17図はその平面図、第18図は第17図のXVIII方
向からの矢視図、第19図は第17図のXIX方向からの矢視
図、第20図は第17図のXX方向からの矢視図、第21図はチ
ツプを第17図のXXI方向から投視したときの斜視図、第2
2図は第17図のXXII−XXII線における断面図、 第23図ないし第25図は従来のチツプを示す図で、第23図
は平面図、第24図は第23図のXXIV方向からの矢視図、第
25図は第23図のXXV方向からの矢視図、 そして第26図及び第27図は従来のチツプを工具に装着し
た状態を示す図で、第26図は工具の先端外周部を拡大し
た側面図、第27図は工具の軸直角断面図である。 20・50・60……スローアウエイチツプ、 21……上面、22……下面、 23・24……主切刃、25……側面、 26・27・51・52・61・62……すくい面、 28・30・53・55・63・65……第1の構成面、 29・31・54・56・64・66……第2の構成面、 32・34・57・58・67・68……副逃げ面、 33・35・59a・59b・69a・69b……副切刃、 φ、φ……交差角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23C 5/20 B23B 27/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略平行四辺形板状をなし、その厚さ方向に
    対向する上下面の稜辺部のうち、上面の対向する二の稜
    辺部と、下面において上面の上記二の稜辺部に交差し且
    つ互いに対向する二の稜辺部とがそれぞれ主切刃とさ
    れ、 該主切刃は外側に突出するよう屈曲して形成されて第1
    の主切刃と第2の主切刃とが備えられ、上記上下面の周
    囲に配置される側面に上記主切刃に連なるすくい面がそ
    れぞれ形成され、該すくい面は、上記第1の主切刃に連
    なる第1の構成面と上記第2の主切刃に連なる第2の構
    成面とが互いの交差稜線で凸稜線を描くように交差する
    多段面状に形成され、 上記上下面の鋭角のコーナー側に位置する上記第1の構
    成面が上面または下面と鋭角の交差角をなすポジ面とさ
    れ、上記第2の構成面が上面または下面と90゜の交差角
    をなすネガ面とされていて、 工具本体のチップ取付座に装着された際、切削に用いら
    れる上記主切刃に対向する主切刃の第2の構成面と、鋭
    角のコーナーを挟んで隣接する側面の第2の構成面とが
    上記チップ取付座の側壁に当接させられて支持されるよ
    うにしたことを特徴とするスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】上記上下面の稜辺部のうち、上記主切刃が
    形成されない稜辺部に、一端が上記第1の構成面と交差
    する副逃げ面が形成され、この副逃げ面と上記第1の構
    成面とが交差する稜辺部に副切刃が形成されてなること
    を特徴とする請求項1記載のスローアウェイチップ。
  3. 【請求項3】上記副逃げ面の上記副切刃と反対側に位置
    する端部が、当該逃げ面が形成される上記稜辺部の上記
    副切刃と反対側に位置する端部に達しない位置に設けら
    れていることを特徴とする請求項2記載のスローアウェ
    イチップ。
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