JPH0621606Y2 - 正面フライス用のスローアウェイチップ - Google Patents

正面フライス用のスローアウェイチップ

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JPH0621606Y2
JPH0621606Y2 JP14621987U JP14621987U JPH0621606Y2 JP H0621606 Y2 JPH0621606 Y2 JP H0621606Y2 JP 14621987 U JP14621987 U JP 14621987U JP 14621987 U JP14621987 U JP 14621987U JP H0621606 Y2 JPH0621606 Y2 JP H0621606Y2
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JP
Japan
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angle
throw
cutting
away tip
side surfaces
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JP14621987U
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JPS6452611U (ja
Inventor
和之 宇野
金造 榎本
文夫 猪口
Original Assignee
東芝タンガロイ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、正面フライス用のスローアウェイチップに関
し、特に鋼材の切削に好適するように切刃形状を改善し
たものである。
(従来の技術) 従来、スローアウェイチップ式の正面フライスとして
は、例えば、実開昭50-36190号公報、実開昭62-65110号
公報等にみられるものが開示されている。
前者は、菱形板状のスローアウェイチップがその菱形面
で外周逃げ面を構成するとともに、鋭角コーナー部分で
切削端を構成し、また正面側の切刃稜が形成されるよう
に面取り部分を設けたものである。また、後者は、前者
と同じようにチップ座内に取付けられるが、すくい面を
構成する側面が、凸曲面を呈するようにしたものであ
る。
(考案が解決しようとする問題点) しかして、これらの公報にみられる正面フライス用のス
ローアウェイチップは、工具本体に組込まれたときに、
正のアキシャルレーキが大きいため切削抵抗が小さい反
面、鋭角コーナー部分が欠損しやすく、耐欠損性の向上
が問題点となっている。
(問題点を改善するための手段) 本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、菱形板状を
なすスローアウェイチップの鋭角コーナー部分には、2
段のすくい面が構成されるように切截面を形成したもの
である。そして、この切截面の付加に伴って、鋭角コー
ナー部分の本来の頂角βよりも8°〜20゜大きい頂角
βが形成されるとともに、すくい面を構成する対向側
面には、本来の傾斜角αよりも5°〜15゜小さい傾斜
角αが形成されることによって耐欠損性を高めたもの
である。
(作用) 本考案の正面フライス用のスローアウェイチップは、鋭
角コーナー部分における切刃形状の改善によって耐欠損
性が向上し、鋼材を被削材としたときに有効な切削作用
をなすものである。
すなわち、鋭角コーナー部分の頂角βは通常55゜〜70゜
に、対向側面の傾斜角αは、通常10゜〜25゜に設定され
るが、切截面の付加によって頂角βがβよりも8°
〜20゜大きくなり、また傾斜角αがαよりも5°〜1
5゜小さくなるため切削抵抗が小さい効果を維持しつゝ、
耐欠損性を向上させるからである。この場合、前記切截
面は、鋭角コーナー部分でわずかな領域を占めているた
め、刃先強化の機能を有し、格別切削抵抗を高めること
はない。また、頂角については、8°未満で大きくした
ときは、チッピング乃至欠損がみられ、20゜をこえて大
きくしたときは、アキシャルレーキが小さくなって切削
抵抗の軽減が得られない。さらに、対向側面における切
截面の傾斜角については、5°未満で小さくしたときに
は、チッピングがみられ、15゜をこえて小さくしたとき
には、切削抵抗の軽減が得られない。この場合、前記切
截面は、鋭角コーナー部分でわずかな領域を占めている
ため、負の角度になったときでも、切削抵抗は、α
傾斜角に依存し、切削抵抗を急激に高めるようなことは
ない。
(実施例) 以下、本考案正面フライス用のスローアウェイチップに
おける一実施例について図を参照しながら説明する。
第1図乃至第4図において、(1)は、略菱形板状をなす
正面フライス用のスローアウェイチップであり、上下面
(2)(3)および2対の対向側面(4)(4)(5)(5)からなってい
る。そして、上面(2)の中央部位には、テーパー面(6)を
備えた取付け穴(7)が穿設されている。
前記対向側面(4)(4)は、上下面(2)(3)に対し垂直な関係
にある平行側面であり、上面(2)側には、傾斜関係で交
差する面取り面(8)(8)が形成されるようになっている。
この面取り面(8)(8)は、第7図で示されるように切削時
に正面側の切刃稜(9)を形成するもので、図示のように
2個に限らず1個でもよいものである。
また、他方の対向側面(5)(5)は、下面(3)側が上面(2)に
対して小形面となるように回転対称の傾斜側面になって
いるものである。そして、この対向側面(5)(5)は、第3
図でみられるように傾斜角αを有し、この傾斜角α
は通常10゜〜25゜に設定される。
さらに、鋭角コーナー部分では、頂角βを有するが、
対向側面(5)(5)に2段のすくい面を構成する切截面(10)
が形成されている。そして、この切截面(10)の形成に伴
ない、頂角β、傾斜角αが付加される。この頂角β
は前述した頂角βよりも8°〜20゜大きく設定さ
れ、また傾斜角αは、前述した傾斜角αよりも5°
〜15゜小さく設定される。この場合、前記切截面(10)
は、鋭角コーナー部分でわずかな領域を占め、刃先強化
の機能を有する。
しかして、このスローアウェイチップ(1)は、第5図乃
至第7図にみられるように、例えば環状体からなる工具
本体(11)に備えられたロケータ(12)のチップ座(13)内に
組込まれ、鋭角コーナー部分で切削端を構成する。この
場合、ロケータ(12)は、2つの止めねじ(14)(15)によっ
て工具本体(11)に取付けられるものが示され、スローア
ウェイチップ(1)は、止めねじ(16)によってロケータ(1
2)のチップ座(13)内に取付けられている。
なお、前記スローアウェイチップ(1)が工具本体(11)に
取付けられたときには、通常以下のような角度関係に設
定される。すなわち、アキシャルレーキアングルについ
ては、頂角βに基づくアキシャルレーキアングルAR1
が15゜〜25゜、頂角βに基づくアキシャルレーキアング
ルAR2が0°〜15゜に設定される。また、ラジアルレーキ
については、αに基づくラジアルレーキアングルRR1
が−25゜〜-35゜、コーナーアングルC・Aが25゜〜45゜に設定
される。なお、前記スローアウェイチップ(1)は、正面
フライスの刃先外径が例えば160mmであれば6または
8個組込まれるものである。
さらに、スローアウェイチップ(1)の仕様については、
対向側面(4)(4)間の長さ=19.05mm、上面(2)側における
対向側面(5)(5)間の長さ=12.78mm、頂角β=58゜、β
=73゜、傾斜角α=20゜、α=15゜に設定されたも
のである。
次に、本考案正面フライス用のスローアウェイチップ
(1)における耐欠損性の効果を確認するため、以下のよ
うな切削試験を行った。
すなわち、スローアウェイチップ(1)については、前述
した工具仕様のものを使用し、カッター径が125mmと
なるように1枚刃で切削した。1枚刃としたのは、切刃
損傷のバラツキを排除するためである。また、被削材に
ついては100mm幅×200mm長さのSCM440(調質HB280)を
使用し、特に欠損を起しやすい条件下に置くため30mm
直径の穴を5個ずつ2列(合計10個)設けるようにし
た。なお、スローアウェイチップ(1)については、本考
案品及び比較品とも0.17mm×−25゜のホーニングを施し
た。また、切削条件については、切削速度V=122m/mi
n、切込みa=2.0mm、刃当り送りSZ=0.25mm/刃とし
て、7.5kwの立型フライス盤により乾式で切削した。
この結果、本考案品のスローアウェイチップ(1)は、第
8図でみられるように2回の切削とも欠損までの切削時
間が40分を越えていた。これに対し、比較品は、2回の
切削で欠損までの切削時間が25分に至らなかった。この
場合、比較品は、第9図(b)にみられるように、凸曲面
による刃先形状を有するものである。
(考案の効果) 本考案は、以上説明したように、鋭角コーナー部分に構
成された切截面(10)の存在によって、切削抵抗が小さい
機能を維持しながら、切削端の耐欠損性が改善されるた
め、特に鋼材切削に有効で、寿命延長も期待できる利点
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案正面フライス用のスローアウェイチッ
プにおける一実施例を示す正面図、第2図は、その側面
図、第3図は、第1図のIII方向からみた一部側面図、
第4図は、第1図のIV方向からみた一部側面図、第5図
乃至第7図は、本考案のスローアウェイチップを組込ん
だ正面フライスを示す図で、第5図は、一部正面図、第
6図は、一部平面図、第7図は、第5図中のVII-VII線
に沿って得られる一部断面図、第8図は、本考案品と比
較品について、欠損に至るまでの切削時間を示す説明
図、第9図(a)〜(c)は、刃先形状を比較する図で、(a)
および(b)は、従来品の説明図、(c)は、本考案品の説明
図である。 (1)…正面フライス用のスローアウェイチップ (2)…上面、(3)…下面 (4)(5)…対向側面、(10)…切截面 (11)…工具本体、(13)…チップ座

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下面(2)(3)および2つの対向側面(4)(4)
    (5)(5)によって略菱形板状を呈するようになっており、
    しかも工具本体(11)の外周縁に設けられたチップ座(13)
    内に取付けられたときには、鋭角コーナーが切削端とな
    って、正のアキシャルレーキアングルを構成し、前記上
    下面(2)(3)は、外周逃げ面および着座面を構成するとと
    もに、一方の前記対向側面(4)(4)は、上下面(2)(3)に対
    し、垂直となる関係にあって、しかも、上面側には、傾
    斜関係で交差する面取り面(8)(8)をそれぞれ備えてお
    り、また他方の対向側面(5)(5)は、下面(3)側を上面(2)
    に対して小形面とする回転対称関係にある傾斜角α
    構成された傾斜面となっているとともに、前記鋭角コー
    ナーの頂角βが55゜〜70゜の範囲内で設定され、前記対
    向側面(5)(5)の傾斜角αが10゜〜25゜の範囲内で設定さ
    れている正面フライス用のスローアウェイチップにおい
    て、 前記鋭角コーナー部分は、対向側面(5)(5)の一部領域に
    刃先強化を目的とした2段のすくい面が構成されるよう
    に切截面(10)が形成されており、この切截面(10)によっ
    て鋭角コーナー部分の頂角βよりも8°〜20゜大きい
    頂角βが形成され、また、前記対向側面(5)(5)の傾斜
    角αよりも5°〜15゜小さい傾斜角αが形成される
    ようにしたことを特徴とする正面フライス用のスローア
    ウェイチップ。
JP14621987U 1987-09-25 1987-09-25 正面フライス用のスローアウェイチップ Expired - Lifetime JPH0621606Y2 (ja)

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JPS6452611U JPS6452611U (ja) 1989-03-31
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JP3120437B2 (ja) * 1990-07-04 2000-12-25 三菱マテリアル株式会社 スローアウエイチツプ
JP6932896B2 (ja) * 2016-03-03 2021-09-08 住友電工ハードメタル株式会社 切削インサートおよび切削工具

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JPS6452611U (ja) 1989-03-31

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