JP2603151B2 - 正面フライス - Google Patents

正面フライス

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JP2603151B2
JP2603151B2 JP2210599A JP21059990A JP2603151B2 JP 2603151 B2 JP2603151 B2 JP 2603151B2 JP 2210599 A JP2210599 A JP 2210599A JP 21059990 A JP21059990 A JP 21059990A JP 2603151 B2 JP2603151 B2 JP 2603151B2
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chip
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和之 宇野
正浩 沢田
義昭 袴田
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東芝タンガロイ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐熱鋼などの加工に好適する正面フライス
に関し、特にチップの羽先構成および取付け構成を改善
することにより、切削寿命が長くなるようにしたもので
ある。
(従来の技術) 従来、この種の正面フライスとしては、実開昭63−67
016合公報、実開平2−35616号公報にみられるようにロ
ケータのチップ座内に逃げ角付きの丸駒チップを組込ん
だものが知られている。そして、前者は、前楔によって
丸駒チップを固定し、この前楔に複数の傾斜面が備えら
れることを特徴としており、後者は、直線稜を備えた丸
駒チップが組み込まれるようになっている。
また、実開平1−125112号公報にみられるように、六
角形板状のスローアウェイチップを前楔によって固定す
るものも知られている。そして、このスローアウェイチ
ップの取付けにあたっては、V字状の拘束支持壁を有す
るチップ座が適用されている。
しかしながら、従来の正面フライスで耐熱鋼などの加
工をする場合には、前述したものでは適用できず、軸方
向のすくい角および半径方向のすくい角を正角にした
り、あるいは切刃のチャンファ部分を工夫したりして、
耐熱鋼の刃先溶着性に対処していた。
(発明が解決しようとする課題) このようなことから、従来の正面フライスは、切刃の
長期寿命が得られず、耐熱鋼専用の正面フライスの開発
が問題点となっていた。
そこで、本発明では、切刃チップの刃先構成および取
付け構成などを改善して耐熱鋼などに好適する正面フラ
イスを提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上述の点に鑑みなされたもので、カッタ本
体の取付け溝内には、ロケータおよび後楔が配置され、
略円板状をなすポジ形式の丸駒チップが組込まれるよう
に構成したものである。
すなわち、前記丸駒チップは、その周側面には、逃げ
角が付与されるようにするとともに、この周側面が6つ
の直線稜による平側面および直線稜よりも大きい円弧稜
による円弧側面からなっているものである。この場合、
丸駒チップがロケータのチップ座内に組込まれたときに
は、軸方向すくい角が14゜〜22゜、半径方向すくい角が
−1゜〜6゜の範囲内で設定されるようにしたものであ
る。
また、前記ロケータは、丸駒チップに対しては、切削
に関与する直線稜がカッタ本体の軸方向に対し直交する
方向に位置するように、また、取付け溝に隣接する切屑
ポケットに対しては、チップ座の裏面側で隣接した傾斜
面によって連続するようにカッタ本体に取付けられてい
るものである。この場合、ロケータは、丸駒チップを受
入れるチップ座がV字状に開いた2つの拘束支持壁を有
し、この拘束支持壁によって前記丸駒チップの120゜間
隔にある平側面を位置決めするようにしたものである。
(作用) 本発明は、ポジ形式の丸駒チップがカッタ本体に組込
まれるように構成したものであるから、特に軸方向にす
くい角を大きくとることができ、また外周側では、円弧
切刃稜を構成することから耐熱鋼に対して良好な切削作
用をなすものである。さらに、ポジ形式の丸駒チップに
対して、ロケータのチップ座内で位置決めを確実にする
ため、後楔によって固定するようにしたから良好な取付
け機能を有するものである。
(実施例) 以下、本発明正面フライスによる一実施例について、
図を参照しながら説明する。
第1図乃至第3図において、(1)は、中心取付け穴
(2)を有する環状体からなるカッタ本体であり、この
本体(1)の外周部分に設けられた取付け溝(3)内に
は、ロケータ(4)、丸駒チップ(5)および後楔
(6)がそれぞれ配置されている。この場合、ロケータ
(4)は、取付け溝(3)の止り端で止めねじ(7)に
よりカッタ本体(1)に取付けられるが、第4図で明示
されているように、チップ座(8)内には、前記丸駒チ
ップ(5)を位置させるものである。そして、丸駒チッ
プ(5)は、第5図(a)〜(c)で示されているよう
に、その周側面には、逃げ角が付与され、しかもこの周
側面は、6つの直線稜(9)による傾斜平面(10)およ
び直線稜(9)よりも長い円弧稜(11)による傾斜円弧
面(12)から構成される。この場合、丸駒チップ(5)
の仕様は、傾斜円弧面(12)の逃げ角θ1がθ1=19゜
〜28゜、傾斜平面(10)の逃げ角θ2がθ2=θ1±5
゜、チップの直径dがd=14〜26mm、直線稜(9)の長
さl=1.5mm以上に設定される。
このような仕様を有する丸駒チップ(5)は、前述し
たロケータ(4)のチップ座(8)内に位置したときに
は、切削に関与する直線稜(9)がカッタ本体(1)の
軸方向に対する直交方向に位置し、またチップ座(8)
のV字状に開いた2つの平面状を呈する拘束支持壁(1
3)に対しては、120゜間隔にある2つの傾斜平面(10)
が当接されるものである。そして、このロケータ(4)
は、前述したように止り端側で止めねじ(7)によりカ
ッタ本体(1)に取付けられるが、取付け溝(3)に隣
接する切屑ポケット(14)に対しては、チップ座(8)
の裏面側で隣接した傾斜面(15)が連続するように構成
されているものである。
また、前記丸駒チップ(5)がロケータ(4)のチッ
プ座(8)内に組込まれたときには、最終的には、締付
けねじ(16)を備えた後楔(6)によって丸駒チップ
(を固定するが、そのときに構成される軸方向のすくい
化は、A.R=14゜〜22゜、半径方向すくい角は、R.R=−
1〜6゜に設定される。
なお、本実施例では、カッタ本体(1)については、
中心取付け穴(2)を有するものについて説明したが、
第6図に示されるような柄付きの正面フライスにも適用
できるものである。この場合、第6図は、第1図〜第3
図のものに対し、同一部分には、同一符号を付している
ものである。
第7図は、本発明品および比較品による切刃の損傷比
較を示したものであり、本発明品の結果が良好であるこ
とを示している。この場合、被削材は、インコネール
718で、切削条件は、以下のとおりである。切削様式
は、中心、湿式(水溶性切削油剤使用)、全数刃切削と
した。
チップ材種:G2 切刃ホーニング:なし 切削速度V=20m/min 切込みa=2.0mm 刃当り送りSZ=0.10mm/刃 切削幅W=82mm 送り方向切削長さ=1.0m 正味切削時間=27.0分 また、この切削に使用した本発明品および比較品は、
以下ようなすくい角、逃げ角の構成をとるものである。
第8図は、前述した正面フライスを1枚刃として組込
み、すくい角と切刃の寿命関係を調べたものである。こ
の結果、本発明品の切刃構成が長寿命であることが確認
された。
(発明の効果) 本発明は、以上説明したように、丸駒チップ(5)を
組込んだ正面フライスを提供し、その切刃構成および取
付け構成を改善するようにしたものであるから、耐熱鋼
などの切削加工に好適し、長期の切刃寿命が得られると
いう利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明正面フライスにおける一実施例を示す
一部正面図、第2図は、その平面図、第3図は、一部断
面図、第4図は、第2図中のIV−IV線に沿って得られる
拡大断面図、第5図(a)(b)(c)は、丸駒チップ
を示す図で、第5図(a)は、正面図、第5図(b)
は、側面図、第5図(c)は、一部底面図、第6図は、
本発明正面フライスにおける他の実施例を示した一部正
面図、第7図は、本発明品および比較品における切刃の
損傷比較を示した説明図、第8図は、同じく本発明品お
よび比較品におけるすくい角と切刃の寿命関係を比較し
た説明図である。 (1)……カッタ本体、(3)……取付け溝 (4)……ロケータ、(5)……丸駒チップ (6)……後楔、(8)……チップ座 (9)……直線稜、(10)……傾斜平面 (11)……円弧稜、(12)……傾斜円弧面 (13)……拘束支持壁、(14)……切屑ポケット、(1
5)……傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−35616(JP,U) 実開 昭63−67016(JP,U) 実開 平1−125112(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円板状をなす丸駒チップ(5)がカッタ
    本体(1)の取付け溝(3)内でねじ止めされロケータ
    (4)によって位置決めされるとともに、同じく取付け
    溝(3)内でねじ止めされる後楔(6)によって固定さ
    れるようにした正面フライスにおいて、 前記丸駒チップ(5)は、その周側面には、逃げ角が付
    与され、しかも、周側面が6つの直線稜(9)による傾
    斜平面(10)および直線稜(9)よりも長い円弧稜(1
    1)による傾斜円弧面(12)からなっているとともに、
    前記ロケータ(4)のチップ座(8)内に組込まれたと
    きには、軸方向すくい角A.Rが14゜〜22゜、半径方向す
    くい角R.Rが−1゜〜6゜の範囲内で設定されるように
    なっており、 前記ロケータ(4)は、丸駒チップ(5)に対しては、
    切削に関与する直線稜(9)がカッタ本体(1)の軸方
    向に対し直交する方向に位置するように、また取付け溝
    (3)に隣接する切屑ポケット(14)に対しては、チッ
    プ座(8)の裏面側で隣接した傾斜面(15)によって連
    続するようにカッタ本体(1)に取付けられるととも
    に、丸駒チップ(5)を受入れるチップ座(8)がV字
    状に開いた2つの平面状を呈する拘束支持壁(13)を有
    し、この拘束支持壁(13)によって前記丸駒チップの12
    0゜間隔にある傾斜平面(10)を位置決めするようにし
    たことを特徴とする正面フライス。
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