JPH0550318A - スローアウエイチツプ - Google Patents
スローアウエイチツプInfo
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- JPH0550318A JPH0550318A JP3043875A JP4387591A JPH0550318A JP H0550318 A JPH0550318 A JP H0550318A JP 3043875 A JP3043875 A JP 3043875A JP 4387591 A JP4387591 A JP 4387591A JP H0550318 A JPH0550318 A JP H0550318A
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- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/16—Milling-cutters characterised by physical features other than shape
- B23C5/20—Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
- B23C5/202—Plate-like cutting inserts with special form
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2200/00—Details of milling cutting inserts
- B23C2200/20—Top or side views of the cutting edge
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2200/00—Details of milling cutting inserts
- B23C2200/28—Angles
- B23C2200/287—Positive rake angles
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2210/00—Details of milling cutters
- B23C2210/20—Number of cutting edges
- B23C2210/207—Number of cutting edges eight
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2210/00—Details of milling cutters
- B23C2210/28—Arrangement of teeth
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- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S408/00—Cutting by use of rotating axially moving tool
- Y10S408/713—Tool having detachable cutting edge
Abstract
(57)【要約】
【目的】 仕上げ用チップの外周刃の切れ味を向上させ
る。 【構成】 四角形平板状のチップ１０において、正面逃
げ面１２のコーナ部Ｃに三角形状の切欠面１８を形成す
る。仕上刃１７に対する円弧すくい面１５と切欠面１８
との稜線部に外周刃１９を形成する。 【効果】 工具本体１１への装着時において、仕上刃１
７と外周刃１９とですくい面を共用でき、切欠面１８が
外周刃１９に対する外周逃げ面となるので、ラジアルレ
ーキ角が従来よりも小さい負角となり外周刃１９の切れ
味が向上する。
る。 【構成】 四角形平板状のチップ１０において、正面逃
げ面１２のコーナ部Ｃに三角形状の切欠面１８を形成す
る。仕上刃１７に対する円弧すくい面１５と切欠面１８
との稜線部に外周刃１９を形成する。 【効果】 工具本体１１への装着時において、仕上刃１
７と外周刃１９とですくい面を共用でき、切欠面１８が
外周刃１９に対する外周逃げ面となるので、ラジアルレ
ーキ角が従来よりも小さい負角となり外周刃１９の切れ
味が向上する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、縦刃式のフライスに
使用されるスローアウェイチップに係り、詳しくは仕上
用フライスに用いて好適なスローアウェイチップに関す
る。
使用されるスローアウェイチップに係り、詳しくは仕上
用フライスに用いて好適なスローアウェイチップに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のスローアウェイチップ
（以下、チップと略称する。）としては、例えば実開昭
６３−５３６１２号公報に記載されたものが知られてい
る。このチップは、図１０及び図１１に示すように、上
下面１、２の周囲に配置される４つの側面３が、上面１
に対して鋭角に交差する方向へ傾斜したいわゆるポジチ
ップであって、各側面３の上面１と交差する部分に凸曲
面４が形成されることによって上面１と各側面３との交
差稜線部に凸円弧状の仕上刃５が形成されている。ま
た、各側面３が交差する各コーナ部には上面１から下面
２に向かうに従って漸次その幅が狭くなる切欠面６が形
成され、これら切欠面６と側面３との稜線部に外周刃７
が形成されている。
（以下、チップと略称する。）としては、例えば実開昭
６３−５３６１２号公報に記載されたものが知られてい
る。このチップは、図１０及び図１１に示すように、上
下面１、２の周囲に配置される４つの側面３が、上面１
に対して鋭角に交差する方向へ傾斜したいわゆるポジチ
ップであって、各側面３の上面１と交差する部分に凸曲
面４が形成されることによって上面１と各側面３との交
差稜線部に凸円弧状の仕上刃５が形成されている。ま
た、各側面３が交差する各コーナ部には上面１から下面
２に向かうに従って漸次その幅が狭くなる切欠面６が形
成され、これら切欠面６と側面３との稜線部に外周刃７
が形成されている。
【０００３】このように構成されたチップは、図１２及
び図１３に示すように、一の仕上刃５が工具本体８の先
端面から略平行に突出し、かつ一の外周刃７が工具本体
８の外周側へ突出した状態で、図示せぬボルトによって
工具本体８のチップ取付座９に着脱自在に装着される。
これにより、仕上刃５に連なる上面１が工具本体８の先
端側を向く正面逃げ面とされる一方で、仕上刃５に連な
る一の側面３が工具回転方向を向くすくい面とされ、ま
た、工具外周側に突出する一の外周刃７に連なる切欠面
６は、外周刃７よりも工具回転方向側へ位置して外周刃
７のすくい面とされる。
び図１３に示すように、一の仕上刃５が工具本体８の先
端面から略平行に突出し、かつ一の外周刃７が工具本体
８の外周側へ突出した状態で、図示せぬボルトによって
工具本体８のチップ取付座９に着脱自在に装着される。
これにより、仕上刃５に連なる上面１が工具本体８の先
端側を向く正面逃げ面とされる一方で、仕上刃５に連な
る一の側面３が工具回転方向を向くすくい面とされ、ま
た、工具外周側に突出する一の外周刃７に連なる切欠面
６は、外周刃７よりも工具回転方向側へ位置して外周刃
７のすくい面とされる。
【０００４】そして、以上の状態でチップは工具本体８
とともに工具軸線回りに回転せしめられ、これに伴って
外周刃７が被削材に残された所定の取り代を削り取り、
さらに、仕上刃５が被削材を平面に加工してゆく。
とともに工具軸線回りに回転せしめられ、これに伴って
外周刃７が被削材に残された所定の取り代を削り取り、
さらに、仕上刃５が被削材を平面に加工してゆく。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、チップの側面３と鈍角で交差する切欠面６を
外周刃７のすくい面として用いるとともに、仕上刃５に
連なる側面３をその外周側が工具回転方向と反対側へ後
退するように傾けた状態で工具本体８に装着しているた
め、外周刃７のラジアルレーキ角が著しい負角となると
ともにアキシャルレーキ角も負角となる。このため、外
周刃７の切れ味が極めて悪くなり、また切削抵抗も増大
してびびり振動が大きく成長し易くなる欠点があった。
この発明は上記事情に基づいてなされたものであり、仕
上げ切削時における外周刃の切れ味を向上させてびびり
振動を抑制できるチップを提供することを目的とする。
来例では、チップの側面３と鈍角で交差する切欠面６を
外周刃７のすくい面として用いるとともに、仕上刃５に
連なる側面３をその外周側が工具回転方向と反対側へ後
退するように傾けた状態で工具本体８に装着しているた
め、外周刃７のラジアルレーキ角が著しい負角となると
ともにアキシャルレーキ角も負角となる。このため、外
周刃７の切れ味が極めて悪くなり、また切削抵抗も増大
してびびり振動が大きく成長し易くなる欠点があった。
この発明は上記事情に基づいてなされたものであり、仕
上げ切削時における外周刃の切れ味を向上させてびびり
振動を抑制できるチップを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、正面逃げ面のコーナ部のうち仕上刃の
一端側に位置するコーナ部に、該正面逃げ面と直交する
方向からの平面視で上記仕上刃の一端部と鈍角に交差す
る切欠面を形成し、この切欠面と上記仕上刃に対するポ
ジすくい面との交差稜線部に外周刃を形成したものであ
る。
に、この発明は、正面逃げ面のコーナ部のうち仕上刃の
一端側に位置するコーナ部に、該正面逃げ面と直交する
方向からの平面視で上記仕上刃の一端部と鈍角に交差す
る切欠面を形成し、この切欠面と上記仕上刃に対するポ
ジすくい面との交差稜線部に外周刃を形成したものであ
る。
【０００７】
【作用】上記構成によれば、切欠面の稜線部のうち仕上
刃に対するポジすくい面との交差稜線部に外周刃が形成
されているから、仕上刃に対するポジすくい面を外周刃
のすくい面として共用し、切欠面を外周刃に対する外周
逃げ面として用いることができる。このため、外周刃の
ラジアルレーキ角を従来よりも小さい範囲の負角に設定
して外周刃の切れ味を向上させることができる。
刃に対するポジすくい面との交差稜線部に外周刃が形成
されているから、仕上刃に対するポジすくい面を外周刃
のすくい面として共用し、切欠面を外周刃に対する外周
逃げ面として用いることができる。このため、外周刃の
ラジアルレーキ角を従来よりも小さい範囲の負角に設定
して外周刃の切れ味を向上させることができる。
【０００８】
【実施例】以下、図１ないし図９を参照して本発明の一
実施例を説明する。これらの図において符号１０は本実
施例に係るチップである。このチップ１０は超硬合金を
素材として全体を略四角形平板状に形成してなるもの
で、図１に示すように、平板の厚さ方向に対向する上下
面のうち上面が工具本体１１の先端側を向く正面逃げ面
１２に、下面が工具本体１１への取付面１３とされてい
る。
実施例を説明する。これらの図において符号１０は本実
施例に係るチップである。このチップ１０は超硬合金を
素材として全体を略四角形平板状に形成してなるもの
で、図１に示すように、平板の厚さ方向に対向する上下
面のうち上面が工具本体１１の先端側を向く正面逃げ面
１２に、下面が工具本体１１への取付面１３とされてい
る。
【０００９】図１及び図２に示すように、正面逃げ面１
２の周囲には４つの側面１４…が設けられている。これ
ら側面１４は、正面逃げ面１２と交差する側に設けられ
てチップ外方へ円弧状に突出する円弧すくい面１５と、
取付面１３と交差する側に設けられて長手方向へ平坦に
延びる平すくい面１６とから構成されてなるものであ
る。そして、図３により詳細に示すように、上記円弧す
くい面１５と正面逃げ面１２との交差稜線部には仕上刃
１７が形成され、該仕上刃１７は円弧すくい面１５の湾
曲に伴ってチップ１０の外方へ比較的大きな曲率半径Ｒ
で湾曲する湾曲刃状に形成されている。なお、仕上刃１
７は本実施例の場合正面逃げ面１２と４つの側面１４と
の稜線部のすべてに形成されているが、本発明ではこれ
に限らず、正面逃げ面１２の一辺にのみ、あるいは対向
する二辺にのみ形成するなど適宜変更して良い。
２の周囲には４つの側面１４…が設けられている。これ
ら側面１４は、正面逃げ面１２と交差する側に設けられ
てチップ外方へ円弧状に突出する円弧すくい面１５と、
取付面１３と交差する側に設けられて長手方向へ平坦に
延びる平すくい面１６とから構成されてなるものであ
る。そして、図３により詳細に示すように、上記円弧す
くい面１５と正面逃げ面１２との交差稜線部には仕上刃
１７が形成され、該仕上刃１７は円弧すくい面１５の湾
曲に伴ってチップ１０の外方へ比較的大きな曲率半径Ｒ
で湾曲する湾曲刃状に形成されている。なお、仕上刃１
７は本実施例の場合正面逃げ面１２と４つの側面１４と
の稜線部のすべてに形成されているが、本発明ではこれ
に限らず、正面逃げ面１２の一辺にのみ、あるいは対向
する二辺にのみ形成するなど適宜変更して良い。
【００１０】また、図４に示すように、側面１４を構成
する各すくい面１５、１６は、いずれもチップ厚さ方向
に沿って正面逃げ面１２の側から取付面１３の側へ向か
うに従い、漸次チップ１０の中心側へ後退するポジすく
い面に形成されている。これらすくい面１５、１６が正
面逃げ面１２と直交する面に対してなす角度（以下、チ
ップすくい角と称する。）γ１、γ２は被削材の材質や
切削条件等に応じて適宜定められるものであるが、図示
の例ではγ１＜γ２、すなわち円弧すくい面１５のチッ
プすくい角γ１が、平すくい面１６のチップすくい角γ
２よりも小さくなるように定められ、具体的にはγ１と
して１゜ 〜１５゜ の範囲、γ２として５゜ 〜２０゜ の範
囲が好ましく用いられる。
する各すくい面１５、１６は、いずれもチップ厚さ方向
に沿って正面逃げ面１２の側から取付面１３の側へ向か
うに従い、漸次チップ１０の中心側へ後退するポジすく
い面に形成されている。これらすくい面１５、１６が正
面逃げ面１２と直交する面に対してなす角度（以下、チ
ップすくい角と称する。）γ１、γ２は被削材の材質や
切削条件等に応じて適宜定められるものであるが、図示
の例ではγ１＜γ２、すなわち円弧すくい面１５のチッ
プすくい角γ１が、平すくい面１６のチップすくい角γ
２よりも小さくなるように定められ、具体的にはγ１と
して１゜ 〜１５゜ の範囲、γ２として５゜ 〜２０゜ の範
囲が好ましく用いられる。
【００１１】そして、図１ないし図５に示すように、正
面逃げ面１２のすべてのコーナ部Ｃには切欠面１８…が
形成されている。これら切欠面１８は、各仕上刃１７の
一端側に位置する正面逃げ面１２の各コーナ部Ｃを、正
面逃げ面１２と直交する方向からの平面視において、各
仕上刃１７の一端部と鈍角θで交差する方向に切り欠い
てなるもので、その平面視形状は三角形状を呈してい
る。そして、切欠面１８の稜線部のうち、各仕上刃１７
に対応する円弧すくい面１５との稜線部には仕上刃１７
の一端部と鈍角で交差する外周刃１９が形成されてい
る。これら外周刃１９は、切欠面１８と正面逃げ面１２
との交差稜線に沿う方向から見たとき（図５参照）、正
面逃げ面１２と直交する方向に対して所定の傾斜角φだ
け傾斜せしめられている。そして、上記傾斜角φは、チ
ップ１０が工具本体１１に装着される際のコーナ角に相
当するように設定されている。
面逃げ面１２のすべてのコーナ部Ｃには切欠面１８…が
形成されている。これら切欠面１８は、各仕上刃１７の
一端側に位置する正面逃げ面１２の各コーナ部Ｃを、正
面逃げ面１２と直交する方向からの平面視において、各
仕上刃１７の一端部と鈍角θで交差する方向に切り欠い
てなるもので、その平面視形状は三角形状を呈してい
る。そして、切欠面１８の稜線部のうち、各仕上刃１７
に対応する円弧すくい面１５との稜線部には仕上刃１７
の一端部と鈍角で交差する外周刃１９が形成されてい
る。これら外周刃１９は、切欠面１８と正面逃げ面１２
との交差稜線に沿う方向から見たとき（図５参照）、正
面逃げ面１２と直交する方向に対して所定の傾斜角φだ
け傾斜せしめられている。そして、上記傾斜角φは、チ
ップ１０が工具本体１１に装着される際のコーナ角に相
当するように設定されている。
【００１２】ここで、外周刃１９が正面逃げ面１２と直
交する方向すなわちチップ厚さ方向に占める幅Ｓ（図２
及び図５参照）は、被削材の材質や外周刃１９の切込み
深さなどの切削条件に応じて適宜定められるが０．２mm
〜１．０mmの範囲が好適に用いられる。なお、本実施例
では正面逃げ面１２のすべてのコーナ部Ｃに切欠面１８
及び外周刃１９が形成されているが、本発明はこれに限
るものではなく、例えば仕上刃１７が正面逃げ面１２の
一辺にのみ形成される場合には、仕上刃１７の一端側に
一の切欠面１８及び外周刃１９を形成するなど、形成す
る仕上刃１７の数に応じて適宜変更され得る。
交する方向すなわちチップ厚さ方向に占める幅Ｓ（図２
及び図５参照）は、被削材の材質や外周刃１９の切込み
深さなどの切削条件に応じて適宜定められるが０．２mm
〜１．０mmの範囲が好適に用いられる。なお、本実施例
では正面逃げ面１２のすべてのコーナ部Ｃに切欠面１８
及び外周刃１９が形成されているが、本発明はこれに限
るものではなく、例えば仕上刃１７が正面逃げ面１２の
一辺にのみ形成される場合には、仕上刃１７の一端側に
一の切欠面１８及び外周刃１９を形成するなど、形成す
る仕上刃１７の数に応じて適宜変更され得る。
【００１３】次に、以上のように構成されたチップ１０
の作用について説明するが、これに先立ってチップ１０
が装着される工具本体１１の構成を簡単に説明する。
の作用について説明するが、これに先立ってチップ１０
が装着される工具本体１１の構成を簡単に説明する。
【００１４】図６及び図７に示すように、工具本体１１
は、先端側が拡径した略円筒状に形成されてなるもの
で、その先端外周側には複数のチップポケット２１とチ
ップ取付座２２とが周方向に適宜間隔をおいて形成され
ている。図８及び図９により詳細に示すように、チップ
取付座２２は、チップ１０の取付面１３と密着する底面
２２ａと、チップ１０の隣接する二側面１４と密着する
側壁面２２ｂ、２２ｃとを有してなるもので、底面２２
ａは工具回転方向（図７中矢印Ａ方向）と反対方向へ向
かうに従って、工具先端面１１ａと平行な方向から工具
後端側へ所定角βで後退する傾斜面状に形成されてい
る。
は、先端側が拡径した略円筒状に形成されてなるもの
で、その先端外周側には複数のチップポケット２１とチ
ップ取付座２２とが周方向に適宜間隔をおいて形成され
ている。図８及び図９により詳細に示すように、チップ
取付座２２は、チップ１０の取付面１３と密着する底面
２２ａと、チップ１０の隣接する二側面１４と密着する
側壁面２２ｂ、２２ｃとを有してなるもので、底面２２
ａは工具回転方向（図７中矢印Ａ方向）と反対方向へ向
かうに従って、工具先端面１１ａと平行な方向から工具
後端側へ所定角βで後退する傾斜面状に形成されてい
る。
【００１５】そして、以上のように構成された工具本体
１１にチップ１０を装着するには、図７ないし図９に示
すように、チップ１０をチップ取付座２１に挿入した状
態でチップ１０の取付穴１０ａにクランプねじ２３を挿
入し、該クランプねじ２３を工具本体１１のねじ穴１１
ｂにねじ込んでチップ１０の取付面１３及び側面１４を
チップ取付座２２の底面２２ａ、側壁面２２ｂ、２２ｃ
にそれぞれ密着させる。これによりチップ１０の一の仕
上刃１７は、チップ取付座２２から工具回転方向および
工具軸線方向へ突出せしめられ、また該仕上刃１７の一
端部と交差する一の外周刃１９は工具外周側に突出せし
められる。さらに、仕上刃１７のすくい面とされる一の
側面１４は同時に外周刃１７に対するすくい面とされ、
外周刃１９に連なる切欠面１８は外周刃１９に対する外
周逃げ面とされる。そして、以上の状態でチップ１０が
装着された後、工具本体１１が軸線回りに回転せしめら
れることにより、図１に示すように被削材Ｗの被切削部
が外周刃１９で削り取られ、さらには仕上刃１７が外周
刃１９で削成された加工面を平面に切削する。
１１にチップ１０を装着するには、図７ないし図９に示
すように、チップ１０をチップ取付座２１に挿入した状
態でチップ１０の取付穴１０ａにクランプねじ２３を挿
入し、該クランプねじ２３を工具本体１１のねじ穴１１
ｂにねじ込んでチップ１０の取付面１３及び側面１４を
チップ取付座２２の底面２２ａ、側壁面２２ｂ、２２ｃ
にそれぞれ密着させる。これによりチップ１０の一の仕
上刃１７は、チップ取付座２２から工具回転方向および
工具軸線方向へ突出せしめられ、また該仕上刃１７の一
端部と交差する一の外周刃１９は工具外周側に突出せし
められる。さらに、仕上刃１７のすくい面とされる一の
側面１４は同時に外周刃１７に対するすくい面とされ、
外周刃１９に連なる切欠面１８は外周刃１９に対する外
周逃げ面とされる。そして、以上の状態でチップ１０が
装着された後、工具本体１１が軸線回りに回転せしめら
れることにより、図１に示すように被削材Ｗの被切削部
が外周刃１９で削り取られ、さらには仕上刃１７が外周
刃１９で削成された加工面を平面に切削する。
【００１６】ここで、本実施例のチップ１０は、仕上刃
１７のポジすくい面となる側面１４を外周刃１９のすく
い面として共用する構成であるため、図７に示すように
外周刃１９のラジアルレーキ角γ３が仕上刃１７に与え
られる傾斜角と一致する。これに対して上述した従来例
では、外周刃のラジアルレーキ角が仕上刃の傾斜角以上
の大きな負角となっており、従って、本実施例によるチ
ップ１０によれば、工具底面視における仕上刃１７の傾
斜角を同一に保持しつつ外周刃１９のラジアルレーキ角
を従来よりも小さい範囲の負角に設定できる。また、外
周刃１９には、すくい面となる円弧すくい面１５のチッ
プすくい角γ１に応じて正のアキシャルレーキ角も与え
られる。従って、本実施例のチップ１０によれば外周刃
１９の切れ味が向上してびびり振動の発生も抑制され、
この結果極めて良質な仕上げ面を得ることができる。
１７のポジすくい面となる側面１４を外周刃１９のすく
い面として共用する構成であるため、図７に示すように
外周刃１９のラジアルレーキ角γ３が仕上刃１７に与え
られる傾斜角と一致する。これに対して上述した従来例
では、外周刃のラジアルレーキ角が仕上刃の傾斜角以上
の大きな負角となっており、従って、本実施例によるチ
ップ１０によれば、工具底面視における仕上刃１７の傾
斜角を同一に保持しつつ外周刃１９のラジアルレーキ角
を従来よりも小さい範囲の負角に設定できる。また、外
周刃１９には、すくい面となる円弧すくい面１５のチッ
プすくい角γ１に応じて正のアキシャルレーキ角も与え
られる。従って、本実施例のチップ１０によれば外周刃
１９の切れ味が向上してびびり振動の発生も抑制され、
この結果極めて良質な仕上げ面を得ることができる。
【００１７】なお、本実施例では正面逃げ面１２のすべ
てのコーナ部Ｃに切欠面１８を形成して外周刃１９を４
コーナに設けているのでチップに無駄がなく、経済的で
ある。また、本実施例ではチップ１０の厚さ方向に対向
する上下面の一方を取付面１３としてチップ取付座２２
の底面２２ａと密着させているので、仕上刃１７の工具
軸線方向先端側への突出量（以下、振れ量という。）を
調整するにはチップ１０の厚さを管理すれば良いことと
なる。しかして、チップ１０の厚さ管理は、正面逃げ面
１２及び取付面１３の研削精度に依存するところが大で
あり、しかも研削の精度は面積が狭い側面１４よりも正
面逃げ面１２や取付面１３の方が容易に向上させ得る。
従って、本実施例によればチップ１０の精度不良に起因
する振れ量のばらつきを排除して加工精度を向上させる
ことができる。
てのコーナ部Ｃに切欠面１８を形成して外周刃１９を４
コーナに設けているのでチップに無駄がなく、経済的で
ある。また、本実施例ではチップ１０の厚さ方向に対向
する上下面の一方を取付面１３としてチップ取付座２２
の底面２２ａと密着させているので、仕上刃１７の工具
軸線方向先端側への突出量（以下、振れ量という。）を
調整するにはチップ１０の厚さを管理すれば良いことと
なる。しかして、チップ１０の厚さ管理は、正面逃げ面
１２及び取付面１３の研削精度に依存するところが大で
あり、しかも研削の精度は面積が狭い側面１４よりも正
面逃げ面１２や取付面１３の方が容易に向上させ得る。
従って、本実施例によればチップ１０の精度不良に起因
する振れ量のばらつきを排除して加工精度を向上させる
ことができる。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のチップ
は、正面逃げ面のコーナ部のうち仕上刃の一端側に位置
するコーナ部に、該正面逃げ面と直交する方向からの平
面視で上記仕上刃の一端部と鈍角に交差する切欠面を形
成し、この切欠面と上記仕上刃に対するポジすくい面と
の交差稜線部に外周刃を形成したものであるから、外周
刃のラジアルレーキ角を従来よりも小さい範囲の負角に
設定できるとともに、アキシャルレーキ角も正とするこ
とができる。従って、外周刃の切れ味が向上してびびり
振動が抑制され、この結果良質な仕上げ面を得ることが
できるという優れた効果を奏する。
は、正面逃げ面のコーナ部のうち仕上刃の一端側に位置
するコーナ部に、該正面逃げ面と直交する方向からの平
面視で上記仕上刃の一端部と鈍角に交差する切欠面を形
成し、この切欠面と上記仕上刃に対するポジすくい面と
の交差稜線部に外周刃を形成したものであるから、外周
刃のラジアルレーキ角を従来よりも小さい範囲の負角に
設定できるとともに、アキシャルレーキ角も正とするこ
とができる。従って、外周刃の切れ味が向上してびびり
振動が抑制され、この結果良質な仕上げ面を得ることが
できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例におけるチップの斜視図であ
る。
る。
【図２】チップの側面図である。
【図３】図２のIII方向からの矢視図である。
【図４】図３のIV方向からの矢視図である。
【図５】図３のＶ方向からの矢視図である。
【図６】図１に示すチップが装着される工具本体の軸線
方向断面図である。
方向断面図である。
【図７】図６のVII方向からの矢視図である。
【図８】図１に示すチップが工具本体に装着された状態
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図９】図８のIX方向からの矢視図である。
【図１０】従来のチップの平面図である。
【図１１】図１０のXI方向からの矢視図である。
【図１２】図１０に示すチップが工具本体に装着された
状態を示す図である。
状態を示す図である。
【図１３】図１２のXIII方向からの矢視図である。
１０ チップ １１ 工具本体 １２ 正面逃げ面 １３ 取付面 １４ 側面 １５ 円弧すくい面 １６ 平すくい面 １７ 仕上刃 １８ 切欠面 １９ 外周刃
Claims (4)
- 【請求項１】 多角形平板状をなし、厚さ方向に対向す
る上下面の一方が正面逃げ面に、他方が工具本体への取
付面とされ、これら上下面の周囲に配置された側面の少
なくとも一つが上記正面逃げ面に対して鋭角に交差する
方向へ傾斜するポジすくい面とされ、このポジすくい面
と上記正面逃げ面との交差稜線部には仕上刃が形成され
てなるスローアウェイチップにおいて、 上記正面逃げ面のコーナ部のうち上記仕上刃の一端側に
位置するコーナ部に、該正面逃げ面と直交する方向から
の平面視で上記仕上刃の一端部と鈍角に交差する切欠面
を形成し、この切欠面と上記仕上刃に対するポジすくい
面との交差稜線部に外周刃を形成したことを特徴とする
スローアウェイチップ。 - 【請求項２】 上記正面逃げ面のすべてのコーナ部に上
記切欠面及び上記外周刃が形成されていることを特徴と
する請求項１記載のスローアウェイチップ。 - 【請求項３】 上記外周刃が上記正面逃げ面と直交する
方向に占める幅が、０．２mm〜１．０mmの範囲に設定さ
れていることを特徴とする請求項１または請求項２記載
のスローアウェイチップ。 - 【請求項４】 上記仕上刃が凸曲線状に形成されている
ことを特徴とする請求項１〜請求項３のいずれか一に記
載のスローアウェイチップ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3043875A JP2833239B2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | スローアウェイチップ |
| KR1019920002799A KR0137202B1 (ko) | 1991-03-08 | 1992-02-24 | 드로우웨이팁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3043875A JP2833239B2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | スローアウェイチップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0550318A true JPH0550318A (ja) | 1993-03-02 |
| JP2833239B2 JP2833239B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=12675876
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3043875A Expired - Fee Related JP2833239B2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | スローアウェイチップ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2833239B2 (ja) |
| KR (1) | KR0137202B1 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008302493A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Sandvik Intellectual Property Ab | インデクサブルエンドミーリング加工インサート |
| JP2010094748A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具 |
| JP2010094747A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具及びインサート |
-
1991
- 1991-03-08 JP JP3043875A patent/JP2833239B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-02-24 KR KR1019920002799A patent/KR0137202B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008302493A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Sandvik Intellectual Property Ab | インデクサブルエンドミーリング加工インサート |
| JP2010094748A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具 |
| JP2010094747A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具及びインサート |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2833239B2 (ja) | 1998-12-09 |
| KR920017751A (ko) | 1992-10-21 |
| KR0137202B1 (ko) | 1998-05-15 |
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