JPH0679513A - スローアウェイ式カッタ - Google Patents
スローアウェイ式カッタInfo
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- JPH0679513A JPH0679513A JP23060592A JP23060592A JPH0679513A JP H0679513 A JPH0679513 A JP H0679513A JP 23060592 A JP23060592 A JP 23060592A JP 23060592 A JP23060592 A JP 23060592A JP H0679513 A JPH0679513 A JP H0679513A
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- JP
- Japan
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- cutting edge
- throw
- main cutting
- tip
- away
- Prior art date
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- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2200/00—Details of milling cutting inserts
- B23C2200/36—Other features of the milling insert not covered by B23C2200/04 - B23C2200/32
- B23C2200/367—Mounted tangentially, i.e. where the rake face is not the face with largest area
Landscapes
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 複数のスローアウェイチップ21をその端面
がカッタ本体32の半径方向に向くように取り付けられ
たスローアウェイ式カッタにおいて、前記スローアウェ
イチップの一部が取り付けられるチップ取付座34にお
ける、前記端面を支持する座面35を他のスローアウェ
イチップの座面35と異なる角度に設定し、あるいは、
前記スローアウェイチップ21の周面を支持する壁面3
6の位置を、カッタ本体32の回転方向へずらした。 【効果】 取付座34の座面35の角度あるいは壁面3
6の周方向への位置が相違すると、同一形状のスローア
ウェイチップを用いた場合に、荒刃として用いられる一
部のスローアウェイチップのラジアルすくい角を他のも
のより大きくして、相対的に良好な切れ味を得ることが
できる。
がカッタ本体32の半径方向に向くように取り付けられ
たスローアウェイ式カッタにおいて、前記スローアウェ
イチップの一部が取り付けられるチップ取付座34にお
ける、前記端面を支持する座面35を他のスローアウェ
イチップの座面35と異なる角度に設定し、あるいは、
前記スローアウェイチップ21の周面を支持する壁面3
6の位置を、カッタ本体32の回転方向へずらした。 【効果】 取付座34の座面35の角度あるいは壁面3
6の周方向への位置が相違すると、同一形状のスローア
ウェイチップを用いた場合に、荒刃として用いられる一
部のスローアウェイチップのラジアルすくい角を他のも
のより大きくして、相対的に良好な切れ味を得ることが
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工具本体に着脱自在に
装着されるスローアウェイチップを用いたカッタに関す
るものである。
装着されるスローアウェイチップを用いたカッタに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、正面フライス等の切削工具の一方
式として、多角形平板状をなすチップが、その厚さ方向
を工具本体の径方向に向けて、すなわちチップ本体のチ
ップ厚さ方向を向く二つの端面のいずれか一方が工具外
周側を向くように位置決めされて工具本体に装着され
た、いわゆる縦刃式のものが知られている。このような
縦刃式の切削工具に用いられるチップとしては、例えば
図16ないし図18に示すようなものが公知とされてい
る。これは特開昭53−101792号公報に記載され
たものであって、チップ本体1は超硬合金等の硬質材料
を菱形平板状に成形して成るものであり、そのチップ厚
さ方向を向く二つの端面2,2と、これらの端面2,2
の周囲に配置される4つの周面3…とは互いに直交する
ように成形されている。そして、これら二つの端面2,
2の稜辺部のうち、当該チップ本体1の周回り方向に互
い違いの端面2側に位置する4つの稜辺部にそれぞれ主
切刃4が形成されている。
式として、多角形平板状をなすチップが、その厚さ方向
を工具本体の径方向に向けて、すなわちチップ本体のチ
ップ厚さ方向を向く二つの端面のいずれか一方が工具外
周側を向くように位置決めされて工具本体に装着され
た、いわゆる縦刃式のものが知られている。このような
縦刃式の切削工具に用いられるチップとしては、例えば
図16ないし図18に示すようなものが公知とされてい
る。これは特開昭53−101792号公報に記載され
たものであって、チップ本体1は超硬合金等の硬質材料
を菱形平板状に成形して成るものであり、そのチップ厚
さ方向を向く二つの端面2,2と、これらの端面2,2
の周囲に配置される4つの周面3…とは互いに直交する
ように成形されている。そして、これら二つの端面2,
2の稜辺部のうち、当該チップ本体1の周回り方向に互
い違いの端面2側に位置する4つの稜辺部にそれぞれ主
切刃4が形成されている。
【0003】また、上記チップ本体1の互いに隣合う周
面3,3同志の交差稜線部であって当該チップ本体1の
鋭角端部C1,C1に位置する交差稜線部5と、上記端面
2の主切刃4が形成されない稜辺部とがなす周面3の角
部には、上記交差稜線部5側に向かうに従って拡幅する
傾斜面6が形成されており、この傾斜面6の上記交差稜
線部5に臨む稜辺には、上記主切刃4に鈍角をなして連
なるように副切刃7が形成されている。そして、この副
切刃7が形成された交差稜線部5と上記主切刃4が形成
された稜辺部とを共に稜辺として有する周面3には、こ
れら主切刃4と副切刃7とに連なるようにすくい面8が
形成されている。なお、符号9は上記主切刃4と副切刃
7とが交差する部分に形成されるノーズ部であり、符号
10は端面2の上記主切刃4が形成されない稜辺部に設
けられた面取り部、また符号11は当該チップ本体1を
正面フライス等の切削工具に装着するための取付孔であ
る。
面3,3同志の交差稜線部であって当該チップ本体1の
鋭角端部C1,C1に位置する交差稜線部5と、上記端面
2の主切刃4が形成されない稜辺部とがなす周面3の角
部には、上記交差稜線部5側に向かうに従って拡幅する
傾斜面6が形成されており、この傾斜面6の上記交差稜
線部5に臨む稜辺には、上記主切刃4に鈍角をなして連
なるように副切刃7が形成されている。そして、この副
切刃7が形成された交差稜線部5と上記主切刃4が形成
された稜辺部とを共に稜辺として有する周面3には、こ
れら主切刃4と副切刃7とに連なるようにすくい面8が
形成されている。なお、符号9は上記主切刃4と副切刃
7とが交差する部分に形成されるノーズ部であり、符号
10は端面2の上記主切刃4が形成されない稜辺部に設
けられた面取り部、また符号11は当該チップ本体1を
正面フライス等の切削工具に装着するための取付孔であ
る。
【0004】このような構成のチップは、例えば図19
に示すような正面フライスの工具本体12の先端部外周
に、上述のようにチップ厚さ方向外側を向く二つの端面
2,2の一方を工具外周側に向け、この端面2の稜辺部
に形成された主切刃4の一つを工具外周面より突出させ
るとともに該主切刃4に連なる副切刃7を工具先端面よ
り突出させた状態で、クランプネジ13により固定され
て切削作業に供される。ここで、これら主切刃4および
副切刃7に連なる上記すくい面8は、図19に白抜き矢
線で示す工具回転方向Tの前方側に向けられた状態とさ
れており、特に上記主切刃4に関しては該主切刃4に連
なる端面2との交差角が90°とされたネガすくい面と
されている。またこの端面2が上記主切刃4に連なる逃
げ面とされ、さらに工具本体12の先端側を向く周面3
に形成された傾斜面6が上記副切刃7に連なる逃げ面と
される。なお、この例のチップでは、上述のように、チ
ップ本体1を菱形平板状に成形するとともにその周回り
方向に互い違いの端面2,2の稜辺部に主切刃4を形成
し、さらに当該チップ本体1の鋭角端部C1,C1に位置
する周面3,3の交差稜線部5に上記主切刃4に連なる
ように副切刃7が形成されている。このため、上述した
チップの装着状態から取付孔11を中心にチップ本体1
を180°回転させ、あるいは反転させたりすることな
どにより、一つのチップで合計4回の使い回しが可能と
されている。
に示すような正面フライスの工具本体12の先端部外周
に、上述のようにチップ厚さ方向外側を向く二つの端面
2,2の一方を工具外周側に向け、この端面2の稜辺部
に形成された主切刃4の一つを工具外周面より突出させ
るとともに該主切刃4に連なる副切刃7を工具先端面よ
り突出させた状態で、クランプネジ13により固定され
て切削作業に供される。ここで、これら主切刃4および
副切刃7に連なる上記すくい面8は、図19に白抜き矢
線で示す工具回転方向Tの前方側に向けられた状態とさ
れており、特に上記主切刃4に関しては該主切刃4に連
なる端面2との交差角が90°とされたネガすくい面と
されている。またこの端面2が上記主切刃4に連なる逃
げ面とされ、さらに工具本体12の先端側を向く周面3
に形成された傾斜面6が上記副切刃7に連なる逃げ面と
される。なお、この例のチップでは、上述のように、チ
ップ本体1を菱形平板状に成形するとともにその周回り
方向に互い違いの端面2,2の稜辺部に主切刃4を形成
し、さらに当該チップ本体1の鋭角端部C1,C1に位置
する周面3,3の交差稜線部5に上記主切刃4に連なる
ように副切刃7が形成されている。このため、上述した
チップの装着状態から取付孔11を中心にチップ本体1
を180°回転させ、あるいは反転させたりすることな
どにより、一つのチップで合計4回の使い回しが可能と
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような切削工具に
装着されるチップにおいて主切刃4に作用する切削抵抗
を低減せしめて切削性能を向上させるには、工具本体1
2への装着時における主切刃4の軸方向すくい角および
径方向すくい角を正角側に大きく取るのが有効であるこ
とが知られている。しかしながら上記構成の従来のチッ
プでは、主切刃4のすくい面8が形成される周面3は、
該主切刃4に連なる上記端面2の稜辺部の全長に亙って
該端面2に直交する一平面として成形されており、この
ため副切刃7の逃げを確保しつつチップ装着時の主切刃
4の軸方向すくい角を大きくするには、上記端面2の鋭
角端部C1,C1における頂角、つまり該鋭角部C1,C1
にて交差する周面3,3の交差角を小さく設定しなけれ
ばならない。しかしながら、このような構成を採ること
によってチップ本体1はより偏平した菱形を呈すること
になり、上記鋭角端部C1 ,C1における副切刃7の刃
先角が小さくなってしまい、この結果刃先強度が低下し
て欠損等が生じ易くなるおそれがあった。
装着されるチップにおいて主切刃4に作用する切削抵抗
を低減せしめて切削性能を向上させるには、工具本体1
2への装着時における主切刃4の軸方向すくい角および
径方向すくい角を正角側に大きく取るのが有効であるこ
とが知られている。しかしながら上記構成の従来のチッ
プでは、主切刃4のすくい面8が形成される周面3は、
該主切刃4に連なる上記端面2の稜辺部の全長に亙って
該端面2に直交する一平面として成形されており、この
ため副切刃7の逃げを確保しつつチップ装着時の主切刃
4の軸方向すくい角を大きくするには、上記端面2の鋭
角端部C1,C1における頂角、つまり該鋭角部C1,C1
にて交差する周面3,3の交差角を小さく設定しなけれ
ばならない。しかしながら、このような構成を採ること
によってチップ本体1はより偏平した菱形を呈すること
になり、上記鋭角端部C1 ,C1における副切刃7の刃
先角が小さくなってしまい、この結果刃先強度が低下し
て欠損等が生じ易くなるおそれがあった。
【0006】また一方、主切刃4の径方向すくい角を大
きくするために、該主切刃4に連なるチップ本体1の端
面2と周面3との交差角を90°に満たない角度に設定
し、この主切刃4に連なるすくい面9を上記端面2に対
し鋭角に交差するポジすくい面としたチップも知られて
はいる。ところが、この場合には主切刃4の刃先角が小
さくなってしまうため、やはり刃先強度の低下によって
欠損等の生じる危険性は避けられなかった。特に、この
ようなチップを上述したような正面フライス等に用いる
場合には、該正面フライスにおいては切削時に工具本体
の先端側に突出する切刃に最も大きな負荷が作用するこ
とになるため、上記切刃の欠損等の危険性はより一層顕
著なものとなってしまうという傾向があった。
きくするために、該主切刃4に連なるチップ本体1の端
面2と周面3との交差角を90°に満たない角度に設定
し、この主切刃4に連なるすくい面9を上記端面2に対
し鋭角に交差するポジすくい面としたチップも知られて
はいる。ところが、この場合には主切刃4の刃先角が小
さくなってしまうため、やはり刃先強度の低下によって
欠損等の生じる危険性は避けられなかった。特に、この
ようなチップを上述したような正面フライス等に用いる
場合には、該正面フライスにおいては切削時に工具本体
の先端側に突出する切刃に最も大きな負荷が作用するこ
とになるため、上記切刃の欠損等の危険性はより一層顕
著なものとなってしまうという傾向があった。
【0007】出願人は上記事情に鑑み、特願昭3―22
6232号において、主切刃および副切刃の双方に連な
るすくい面を、互いの交差稜線の一端が主切刃に達し、
かつこの主切刃に連なるチップ本体の端面との交差角
が、該主切刃と副切刃とが交差するノーズ部から離間す
るに従って段階的に小さくなる複数の構成面により、上
記チップ本体の周方向に沿って凸状に曲折する多段面状
に成形するとともに、これらの構成面同志がなす上記交
差稜線のうち少なくとも一つの交差稜線の他端を、上記
副切刃が形成されたチップ本体の周面同志の交差稜線部
にまで延長したスローアウェイチップを提案した。本発
明は、該スローアウェイチップを用いて好適であるとと
もに、同一形状のスローアウェイチップを荒刃および仕
上刃の両方に共用することが可能なフライスカッタを提
供することを目的とするものである。
6232号において、主切刃および副切刃の双方に連な
るすくい面を、互いの交差稜線の一端が主切刃に達し、
かつこの主切刃に連なるチップ本体の端面との交差角
が、該主切刃と副切刃とが交差するノーズ部から離間す
るに従って段階的に小さくなる複数の構成面により、上
記チップ本体の周方向に沿って凸状に曲折する多段面状
に成形するとともに、これらの構成面同志がなす上記交
差稜線のうち少なくとも一つの交差稜線の他端を、上記
副切刃が形成されたチップ本体の周面同志の交差稜線部
にまで延長したスローアウェイチップを提案した。本発
明は、該スローアウェイチップを用いて好適であるとと
もに、同一形状のスローアウェイチップを荒刃および仕
上刃の両方に共用することが可能なフライスカッタを提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、多角形平板状をなすチップ本体
のチップ厚さ方向を向く二つの端面の稜辺部のうち、少
なくともいずれか一つの稜辺部に主切刃が形成されると
ともに、上記チップ本体の互いに隣合う二つの周面の交
差稜線部であって上記主切刃が形成された稜辺部に交わ
る交差稜線部には該主切刃に連なる副切刃が形成され、
この副切刃が形成される上記交差稜線部および上記主切
刃が形成される上記稜辺部の双方に連なる周面にすくい
面が形成されてなるスローアウェイチップがそれぞれ前
記端面をカッタ本体の半径方向外方へ向けて複数個取り
付けられたスローアウェイ式カッタにおいて、前記複数
のスローアウェイチップの一部の一方の端面を支持する
取付座座面と、他のスローアウェイチップの一方の端面
を支持する取付座座面とが、前記カッタ本体の回転中心
と切刃稜線とを結ぶ線分に対する角度を互いに異ならせ
て形成したものである。
め、請求項1の発明は、多角形平板状をなすチップ本体
のチップ厚さ方向を向く二つの端面の稜辺部のうち、少
なくともいずれか一つの稜辺部に主切刃が形成されると
ともに、上記チップ本体の互いに隣合う二つの周面の交
差稜線部であって上記主切刃が形成された稜辺部に交わ
る交差稜線部には該主切刃に連なる副切刃が形成され、
この副切刃が形成される上記交差稜線部および上記主切
刃が形成される上記稜辺部の双方に連なる周面にすくい
面が形成されてなるスローアウェイチップがそれぞれ前
記端面をカッタ本体の半径方向外方へ向けて複数個取り
付けられたスローアウェイ式カッタにおいて、前記複数
のスローアウェイチップの一部の一方の端面を支持する
取付座座面と、他のスローアウェイチップの一方の端面
を支持する取付座座面とが、前記カッタ本体の回転中心
と切刃稜線とを結ぶ線分に対する角度を互いに異ならせ
て形成したものである。
【0009】請求項2の発明は、多角形平板状をなすチ
ップ本体のチップ厚さ方向を向く二つの端面の稜辺部の
うち、少なくともいずれか一つの稜辺部に主切刃が形成
されるとともに、上記チップ本体の互いに隣合う二つの
周面の交差稜線部であって上記主切刃が形成された稜辺
部に交わる交差稜線部には該主切刃に連なる副切刃が形
成され、この副切刃が形成される上記交差稜線部および
上記主切刃が形成される上記稜辺部の双方に連なる周面
にすくい面が形成されてなるスローアウェイチップがそ
れぞれ前記端面をカッタ本体の半径方向外方へ向けて複
数個取り付けられたスローアウェイ式カッタにおいて、
前記複数のスローアウェイチップの一部における前記カ
ッタ本体の回転方向と反対の方向へ向けられた周面を支
持すべく前記カッタ本体に設けられた取付座壁面は、他
のスローアウェイチップの同じ周面を支持すべく前記カ
ッタ本体に設けられた取付座壁面よりも、回転方向後方
側へ位置をずらして設けられたものである。
ップ本体のチップ厚さ方向を向く二つの端面の稜辺部の
うち、少なくともいずれか一つの稜辺部に主切刃が形成
されるとともに、上記チップ本体の互いに隣合う二つの
周面の交差稜線部であって上記主切刃が形成された稜辺
部に交わる交差稜線部には該主切刃に連なる副切刃が形
成され、この副切刃が形成される上記交差稜線部および
上記主切刃が形成される上記稜辺部の双方に連なる周面
にすくい面が形成されてなるスローアウェイチップがそ
れぞれ前記端面をカッタ本体の半径方向外方へ向けて複
数個取り付けられたスローアウェイ式カッタにおいて、
前記複数のスローアウェイチップの一部における前記カ
ッタ本体の回転方向と反対の方向へ向けられた周面を支
持すべく前記カッタ本体に設けられた取付座壁面は、他
のスローアウェイチップの同じ周面を支持すべく前記カ
ッタ本体に設けられた取付座壁面よりも、回転方向後方
側へ位置をずらして設けられたものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2において、前記一部のスローアウェイチップのカッタ
本体軸線方向への取付位置を、他のスローアウェイチッ
プの同方向への取り付け位置と異ならせたものである。
2において、前記一部のスローアウェイチップのカッタ
本体軸線方向への取付位置を、他のスローアウェイチッ
プの同方向への取り付け位置と異ならせたものである。
【0011】
【作用】上記構成であると、一部のスローアウェイチッ
プの主切刃のラジアルすくい角を他のスローアウェイチ
ップのラジアルすくい角より正角側へ設定することがで
き、これにより、荒刃として用いられるスローアウェイ
チップの切れ味を良好にすることができる。また一部の
スローアウェイチップの軸方向への取付位置をずらすこ
とにより、ラジアルすくい角が正角側へ設定されたスロ
ーアウェイチップの副切刃の被削面への影響を排除する
ことができる。
プの主切刃のラジアルすくい角を他のスローアウェイチ
ップのラジアルすくい角より正角側へ設定することがで
き、これにより、荒刃として用いられるスローアウェイ
チップの切れ味を良好にすることができる。また一部の
スローアウェイチップの軸方向への取付位置をずらすこ
とにより、ラジアルすくい角が正角側へ設定されたスロ
ーアウェイチップの副切刃の被削面への影響を排除する
ことができる。
【0012】
【実施例】図1ないし図8は本発明の一実施例に用いら
れるスローアウェイチップを示すものである。これらの
図においてチップ本体21は超硬合金等の硬質材料を略
菱形平板状に成形してなるものであり、当該チップ本体
21のチップ厚さ方向を向く二つの端面22,22と、
これらの端面22,22の周囲に配置されて上記チップ
厚さ方向に沿う4つの周面23…とを有している。
れるスローアウェイチップを示すものである。これらの
図においてチップ本体21は超硬合金等の硬質材料を略
菱形平板状に成形してなるものであり、当該チップ本体
21のチップ厚さ方向を向く二つの端面22,22と、
これらの端面22,22の周囲に配置されて上記チップ
厚さ方向に沿う4つの周面23…とを有している。
【0013】そして、これら二つの端面22,22の合
計8つの稜辺部のうち、当該チップ本体21の周回り方
向に互い違いの端面22側に位置する4つの稜辺部に
は、主切刃24が形成されている。また上記4つの周面
23…のうちの互いに隣合う二つの周面23,23同志
の交差稜線部であって、これらの周面23,23が鋭角
に交差するチップ本体21の二つの鋭角端部C11,C11
に位置する交差稜線部25,25にはそれぞれ、該交差
稜線部25に交わる上記端面22,22の稜辺部に形成
された主切刃24,24に各々連なるように、当該交差
稜線部25の両端からチップ厚さ方向内側に向かって副
切刃27,27が形成されている。そして、この交差稜
線部25にて交差する上記二つの周面23,23にはそ
れぞれ、その稜辺に形成された主切刃24および副切刃
27に連なるようにすくい面28が形成されている。
計8つの稜辺部のうち、当該チップ本体21の周回り方
向に互い違いの端面22側に位置する4つの稜辺部に
は、主切刃24が形成されている。また上記4つの周面
23…のうちの互いに隣合う二つの周面23,23同志
の交差稜線部であって、これらの周面23,23が鋭角
に交差するチップ本体21の二つの鋭角端部C11,C11
に位置する交差稜線部25,25にはそれぞれ、該交差
稜線部25に交わる上記端面22,22の稜辺部に形成
された主切刃24,24に各々連なるように、当該交差
稜線部25の両端からチップ厚さ方向内側に向かって副
切刃27,27が形成されている。そして、この交差稜
線部25にて交差する上記二つの周面23,23にはそ
れぞれ、その稜辺に形成された主切刃24および副切刃
27に連なるようにすくい面28が形成されている。
【0014】さらに本実施例ではこのすくい面28は、
互いの交差稜線の一端が上記主切刃24に達する3つの
構成面によって形成され、チップ本体21の周方向に沿
って凸状に曲折する多段面状(本実施例では3段)に成
形されている。これにより、上記主切刃24は上記ノー
ズ部29側から第1の主切刃24A、第2の主切刃24
B、および第3の主切刃24Cに分割され、全体的に凸
状に2回曲折した折れ線状に形成されている。ここで、
これらの構成面を上記ノーズ部29に連なる側から順に
第1の構成面28A、第2の構成面28B、および第3
の構成面28Cとすると、これらの構成面28A,28
B,28Cと上記主切刃24に連なる端面22とがなす
交差角θは、上記ノーズ部29から離間した構成面ほど
小さくなるように設定されている。ちなみに本実施例で
は、上記端面22と第1の構成面28Aとがなす交差角
θ1(図5参照)は90°に設定されており、また上記
端面22と第2の構成面28Bとがなす交差角θ2(図
示略)は86.1°に、さらに上記端面22と第3の構
成面28Cとがなす交差角θ3(図7参照)は83°に
それぞれ設定されている。すなわち、上記第1の構成面
28Aは上記端面22に直交するネガすくい面とされて
おり、第2および第3の構成面28B,28Cは該端面
22に鋭角に交差するポジすくい面とされている。
互いの交差稜線の一端が上記主切刃24に達する3つの
構成面によって形成され、チップ本体21の周方向に沿
って凸状に曲折する多段面状(本実施例では3段)に成
形されている。これにより、上記主切刃24は上記ノー
ズ部29側から第1の主切刃24A、第2の主切刃24
B、および第3の主切刃24Cに分割され、全体的に凸
状に2回曲折した折れ線状に形成されている。ここで、
これらの構成面を上記ノーズ部29に連なる側から順に
第1の構成面28A、第2の構成面28B、および第3
の構成面28Cとすると、これらの構成面28A,28
B,28Cと上記主切刃24に連なる端面22とがなす
交差角θは、上記ノーズ部29から離間した構成面ほど
小さくなるように設定されている。ちなみに本実施例で
は、上記端面22と第1の構成面28Aとがなす交差角
θ1(図5参照)は90°に設定されており、また上記
端面22と第2の構成面28Bとがなす交差角θ2(図
示略)は86.1°に、さらに上記端面22と第3の構
成面28Cとがなす交差角θ3(図7参照)は83°に
それぞれ設定されている。すなわち、上記第1の構成面
28Aは上記端面22に直交するネガすくい面とされて
おり、第2および第3の構成面28B,28Cは該端面
22に鋭角に交差するポジすくい面とされている。
【0015】さらに本実施例では、上記第1の構成面2
8Aと第2の構成面28Bとがなす交差稜線を第1の交
差稜線L1とし、第2の構成面28Bと第3の構成面2
8Cとがなす交差稜線を第2の交差稜線L2とすると、
上記第1の交差稜線L1の他端は上記副切刃27が形成
された交差稜線部25にまで延長されて該交差稜線部2
5に到達せしめられている。また、上記第2の交差稜線
L2の他端は、周面23の上記主切刃24が形成された
稜辺に対向する稜辺、すなわち該主切刃24に連なる端
面22とは反対側の端面22の稜辺部にまで延長されて
いる。ここで上記第1の交差稜線L1の他端は、上記交
差稜線部25上をノーズ部29から交差稜線部25の全
長、すなわちチップ厚さの、約2/3程の位置において
当該交差稜線部25に交差するように設定されている。
従って当該交差稜線部25の中央部分は二つの第1の構
成面28A,28Aの共有稜辺部となり、これら第1の
構成面28A,28Aがともにネガすくい面であるた
め、上記中央部分はチップ本体21の両端面22,22
に垂直な方向に成形されることになる。
8Aと第2の構成面28Bとがなす交差稜線を第1の交
差稜線L1とし、第2の構成面28Bと第3の構成面2
8Cとがなす交差稜線を第2の交差稜線L2とすると、
上記第1の交差稜線L1の他端は上記副切刃27が形成
された交差稜線部25にまで延長されて該交差稜線部2
5に到達せしめられている。また、上記第2の交差稜線
L2の他端は、周面23の上記主切刃24が形成された
稜辺に対向する稜辺、すなわち該主切刃24に連なる端
面22とは反対側の端面22の稜辺部にまで延長されて
いる。ここで上記第1の交差稜線L1の他端は、上記交
差稜線部25上をノーズ部29から交差稜線部25の全
長、すなわちチップ厚さの、約2/3程の位置において
当該交差稜線部25に交差するように設定されている。
従って当該交差稜線部25の中央部分は二つの第1の構
成面28A,28Aの共有稜辺部となり、これら第1の
構成面28A,28Aがともにネガすくい面であるた
め、上記中央部分はチップ本体21の両端面22,22
に垂直な方向に成形されることになる。
【0016】そして本実施例では、上記副切刃27は、
この交差稜線部25両端のノーズ部29,29から当該
交差稜線部25をチップ厚さ方向内側に向けて、該交差
稜線部25の上記中央部分の両端部にまで延長されて形
成されている。すなわち、上記鋭角端部C11にて交差す
る二つの周面23,23のすくい面28,28において
は、一方のすくい面28に形成された第1の交差稜線L
1の他端と、他方のすくい面28に連なる副切刃27の
チップ厚さ方向内側の端部が一致するように設定されて
おり、換言すると一方のすくい面28に形成された第1
の交差稜線L1の他端によって他方のすくい面28の副
切刃27のチップ厚さ方向内側の端部が画定されてい
る。従って、この他方のすくい面28の副切刃27は一
方のすくい面28の第2の構成面28Bの稜辺部分に形
成される。また、これとは逆に一方のすくい面28に連
なる副切刃27のチップ厚さ方向内側の端部は、他方の
すくい面28に形成された第1の交差稜線L1の他端に
よって画定されており、これにより交差稜線部25の他
方のすくい面28の第2の構成面28Bの稜辺部分に一
方のすくい面28に連なる副切刃27が形成されること
になる。
この交差稜線部25両端のノーズ部29,29から当該
交差稜線部25をチップ厚さ方向内側に向けて、該交差
稜線部25の上記中央部分の両端部にまで延長されて形
成されている。すなわち、上記鋭角端部C11にて交差す
る二つの周面23,23のすくい面28,28において
は、一方のすくい面28に形成された第1の交差稜線L
1の他端と、他方のすくい面28に連なる副切刃27の
チップ厚さ方向内側の端部が一致するように設定されて
おり、換言すると一方のすくい面28に形成された第1
の交差稜線L1の他端によって他方のすくい面28の副
切刃27のチップ厚さ方向内側の端部が画定されてい
る。従って、この他方のすくい面28の副切刃27は一
方のすくい面28の第2の構成面28Bの稜辺部分に形
成される。また、これとは逆に一方のすくい面28に連
なる副切刃27のチップ厚さ方向内側の端部は、他方の
すくい面28に形成された第1の交差稜線L1の他端に
よって画定されており、これにより交差稜線部25の他
方のすくい面28の第2の構成面28Bの稜辺部分に一
方のすくい面28に連なる副切刃27が形成されること
になる。
【0017】なお本実施例では、チップ本体21の端面
22,22の8つの稜辺部のうち、上記主切刃24が形
成されない4つの稜辺部、すなわち周面23…の主切刃
24が形成された稜辺に対向する稜辺の各々に、これら
端面22と周面23とにそれぞれ鈍角に交差する面取り
部30が、該稜辺部の上記鋭角端部C11,C11側の一端
から当該稜辺部の他端に向かって形成されている。ここ
で、上記鋭角端部C11にて交差する二つの周面23,2
3のうち、一方の周面23の上記稜辺に形成される一方
の面取り部30は、その上記一端が他方の周面23の稜
辺に形成される主切刃24と副切刃27とのノーズ部2
9に連なり、該一方の面取り部30が、この他方の周面
23に形成されるすくい面28の第1の構成面28Aに
交差するように形成されている。これとは逆に、他方の
周面23の稜辺に形成される他方の面取り部30は、そ
の一端が一方の周面23のノーズ部29に連なり、この
一方の周面23に形成されるすくい面28の第1のすく
い面28Aに交差するように形成されている。そして、
これらの面取り部30は上記端面22の稜辺部を、上記
鋭角端部C11側から上記第2の交差稜線L2との交差部
分を越えて、周面23に形成されたすくい面28の第3
の構成面28Cと端面22との稜線の中途部にまで延長
されている。さらにこの面取り部30は、上記鋭角端部
C11側の一端から上記第3の構成面28C側の他端に向
かうに従い、その幅が漸次小さくなるように形成されて
いる。
22,22の8つの稜辺部のうち、上記主切刃24が形
成されない4つの稜辺部、すなわち周面23…の主切刃
24が形成された稜辺に対向する稜辺の各々に、これら
端面22と周面23とにそれぞれ鈍角に交差する面取り
部30が、該稜辺部の上記鋭角端部C11,C11側の一端
から当該稜辺部の他端に向かって形成されている。ここ
で、上記鋭角端部C11にて交差する二つの周面23,2
3のうち、一方の周面23の上記稜辺に形成される一方
の面取り部30は、その上記一端が他方の周面23の稜
辺に形成される主切刃24と副切刃27とのノーズ部2
9に連なり、該一方の面取り部30が、この他方の周面
23に形成されるすくい面28の第1の構成面28Aに
交差するように形成されている。これとは逆に、他方の
周面23の稜辺に形成される他方の面取り部30は、そ
の一端が一方の周面23のノーズ部29に連なり、この
一方の周面23に形成されるすくい面28の第1のすく
い面28Aに交差するように形成されている。そして、
これらの面取り部30は上記端面22の稜辺部を、上記
鋭角端部C11側から上記第2の交差稜線L2との交差部
分を越えて、周面23に形成されたすくい面28の第3
の構成面28Cと端面22との稜線の中途部にまで延長
されている。さらにこの面取り部30は、上記鋭角端部
C11側の一端から上記第3の構成面28C側の他端に向
かうに従い、その幅が漸次小さくなるように形成されて
いる。
【0018】また図中の符号31は、当該チップを正面
フライス等の切削工具に装着する際のクランプネジの挿
通のために、チップ本体21に上記端面22,22の中
央部からチップ厚さ方向に貫設された取付孔であって、
該クランプネジの頭部の形状に合わせてチップ厚さ方向
内側に向かうに従って漸次縮径するように成形されてい
る。さらに図8に符号φで示すのは、チップ本体21の
上記鋭角端部C11部分において、該鋭角端部C11部分に
形成される二つの主切刃24,24の延長線を上記チッ
プ厚さ方向に投影した場合の上記延長線の投影線の交差
角である。ただし、これらの主切刃24,24は、互い
に平行な二つの端面22,22の稜辺部に形成されたも
のであるから、実際に交差することはない。ここで符号
φ1は主切刃24,24を構成する上記第1の主切刃2
4A,24Aの延長線の投影線の交差角を、また符号φ
2は上記第2の主切刃24B,24Bの延長線の投影線
の交差角を、さらに符号φ3は上記第3の主切刃24
C,24Cの延長線の投影線の交差角を、それぞれ示す
ものである。本実施例では上述のように、これら第1の
主切刃24A、第2の主切刃24B、および第3の主切
刃24Cが凸状に曲折する折れ線を描きつつ連なって主
切刃24を構成しているため、これらの交差角φ1,φ
2,およびφ3の間にはφ1>φ2>φ3なる関係が成り立
っている。ちなみに本実施例では、交差角φ1は80°
に、交差角φ2は69.9°に、交差角φ3は60°にそ
れぞれ設定されている。
フライス等の切削工具に装着する際のクランプネジの挿
通のために、チップ本体21に上記端面22,22の中
央部からチップ厚さ方向に貫設された取付孔であって、
該クランプネジの頭部の形状に合わせてチップ厚さ方向
内側に向かうに従って漸次縮径するように成形されてい
る。さらに図8に符号φで示すのは、チップ本体21の
上記鋭角端部C11部分において、該鋭角端部C11部分に
形成される二つの主切刃24,24の延長線を上記チッ
プ厚さ方向に投影した場合の上記延長線の投影線の交差
角である。ただし、これらの主切刃24,24は、互い
に平行な二つの端面22,22の稜辺部に形成されたも
のであるから、実際に交差することはない。ここで符号
φ1は主切刃24,24を構成する上記第1の主切刃2
4A,24Aの延長線の投影線の交差角を、また符号φ
2は上記第2の主切刃24B,24Bの延長線の投影線
の交差角を、さらに符号φ3は上記第3の主切刃24
C,24Cの延長線の投影線の交差角を、それぞれ示す
ものである。本実施例では上述のように、これら第1の
主切刃24A、第2の主切刃24B、および第3の主切
刃24Cが凸状に曲折する折れ線を描きつつ連なって主
切刃24を構成しているため、これらの交差角φ1,φ
2,およびφ3の間にはφ1>φ2>φ3なる関係が成り立
っている。ちなみに本実施例では、交差角φ1は80°
に、交差角φ2は69.9°に、交差角φ3は60°にそ
れぞれ設定されている。
【0019】このような構成のチップは、上述した従来
のチップと同様、図9ないし図16に示すように正面フ
ライス等の切削工具に装着されて切削作業に供される。
これらの図に示されるように当該正面フライスの工具本
体32は、その工具軸線O方向先端側に向かうに従って
拡径する多段円盤状をなし、この工具本体32の先端部
外周には当該工具本体32の先端面および外周面に開口
するチップポケット33が周方向に所定の間隔をおいて
複数形成されている。さらに、このチップポケット33
の工具回転方向(図中矢印Tで示す)後方側には、工具
本体32の外周面および先端面と上記チップポケット3
3に開口するチップ取付座34A、34Bが形成されて
おり、このチップ取付座34A,34Bには、工具本体
32の外周側を向く取付座底面35A、35Bと、この
取付座底面35A、35Bから屹立して工具本体32の
外周面に連なる、工具回転方向前方側および工具軸線O
方向先端側を向く取付座壁面36,37とが形成されて
いる。なお、上記取付座底面35A、35Bには該取付
座底面35A、35Bのそれぞれに垂直に、上記チップ
本体21の取付孔31に挿通されるクランプネジ38が
螺着されるネジ穴39が形成されている。
のチップと同様、図9ないし図16に示すように正面フ
ライス等の切削工具に装着されて切削作業に供される。
これらの図に示されるように当該正面フライスの工具本
体32は、その工具軸線O方向先端側に向かうに従って
拡径する多段円盤状をなし、この工具本体32の先端部
外周には当該工具本体32の先端面および外周面に開口
するチップポケット33が周方向に所定の間隔をおいて
複数形成されている。さらに、このチップポケット33
の工具回転方向(図中矢印Tで示す)後方側には、工具
本体32の外周面および先端面と上記チップポケット3
3に開口するチップ取付座34A、34Bが形成されて
おり、このチップ取付座34A,34Bには、工具本体
32の外周側を向く取付座底面35A、35Bと、この
取付座底面35A、35Bから屹立して工具本体32の
外周面に連なる、工具回転方向前方側および工具軸線O
方向先端側を向く取付座壁面36,37とが形成されて
いる。なお、上記取付座底面35A、35Bには該取付
座底面35A、35Bのそれぞれに垂直に、上記チップ
本体21の取付孔31に挿通されるクランプネジ38が
螺着されるネジ穴39が形成されている。
【0020】本実施例のチップは、その二つの端面2
2,22のうちいずれか一方を工具外周側に向け、他方
を上記チップ取付座34A、および34Bの取付座底面
35A、および35Bに密着せしめられ、さらにその一
の鋭角端部C11において交差する二つの周面23,23
をそれぞれ上記取付座壁面36,37に当接せしめられ
てチップ取付座34Aおよび34Bに取り付けられる。
そして、同一形状のスローアウェイチップ21であって
も、取付座座面35Aに取り付けられた場合には、主切
刃によって垂直な被削面を加工する荒刃として機能し、
取付座座面35Bに取り付けられた場合には、主として
副切刃により水平な被削面を加工する仕上げ刃として機
能するようになっている。図10においては、3時と9
時の位置に設けられたスローアウェイチップ21が仕上
げ刃として機能し、それ以外のスローアウェイチップ2
1が荒刃として機能するようになっている。
2,22のうちいずれか一方を工具外周側に向け、他方
を上記チップ取付座34A、および34Bの取付座底面
35A、および35Bに密着せしめられ、さらにその一
の鋭角端部C11において交差する二つの周面23,23
をそれぞれ上記取付座壁面36,37に当接せしめられ
てチップ取付座34Aおよび34Bに取り付けられる。
そして、同一形状のスローアウェイチップ21であって
も、取付座座面35Aに取り付けられた場合には、主切
刃によって垂直な被削面を加工する荒刃として機能し、
取付座座面35Bに取り付けられた場合には、主として
副切刃により水平な被削面を加工する仕上げ刃として機
能するようになっている。図10においては、3時と9
時の位置に設けられたスローアウェイチップ21が仕上
げ刃として機能し、それ以外のスローアウェイチップ2
1が荒刃として機能するようになっている。
【0021】前記チップ取付座34Aおよび34Bは、
図10に示すように各スローアウェイチップ21の刃先
の円周方向への間隔Pが等しくなるように配置されてい
る。また荒刃が取付られる取付座座面35Aおよび仕上
げ刃が取り付けられる取付座座面35Bは、カッタ本体
の回転中心Oと切刃の最外周部とを結ぶ線分C1と、副
切刃27の切刃稜線を含む線分C2とのなす角θ1およ
びθ2が θ1<θ2 の関係を満たすように設定されている。
図10に示すように各スローアウェイチップ21の刃先
の円周方向への間隔Pが等しくなるように配置されてい
る。また荒刃が取付られる取付座座面35Aおよび仕上
げ刃が取り付けられる取付座座面35Bは、カッタ本体
の回転中心Oと切刃の最外周部とを結ぶ線分C1と、副
切刃27の切刃稜線を含む線分C2とのなす角θ1およ
びθ2が θ1<θ2 の関係を満たすように設定されている。
【0022】すなわち、取付座座面35A,35Bの角
度が上記のように設定されることにより、荒刃として使
用されるスローアウェイチップ21A(取付座34Aに
取付られたもの)のラジアルすくい角が、仕上げ刃とし
て使用されるスローアウェイチップ21B(取付座34
Bに取付られたもの)のラジアルすくい角よりも正角側
へ設定されることとなり、したがって、荒刃の切れ味を
向上させることができる。
度が上記のように設定されることにより、荒刃として使
用されるスローアウェイチップ21A(取付座34Aに
取付られたもの)のラジアルすくい角が、仕上げ刃とし
て使用されるスローアウェイチップ21B(取付座34
Bに取付られたもの)のラジアルすくい角よりも正角側
へ設定されることとなり、したがって、荒刃の切れ味を
向上させることができる。
【0023】また上記フライスカッタにあっては、荒刃
のラジアルすくい角が正角側になるように取付座座面3
5Aを設定したので、これらの取付座座面35Aに支持
されたスローアウェイチップ21Aの副切刃27の外側
の切刃(図11の点C〜Dの間の部分)が、取付座座面
35Bに支持されたスローアウェイチップ21Bの副切
刃27の外側の部分(図11のA〜B間の部分)に対し
てネガディッシュの状態となり、仕上げ刃21Bの副切
刃27によって切削される被削面に当たってその平面度
を損なう。そこで、図11に示すように、このネガディ
ッシュ量ωに相当する高さhだけ、荒刃としてのスロー
アウェイチップ21Aを支持するチップ取付座34Aに
おける取付面の位置が工具の軸線方向へ離れるように設
定されている。具体的には、荒刃が取り付けられるチッ
プ取付座34Aの取付座壁面37が、仕上げ刃が取り付
けられるチップ取付座34Bの取付座壁面37よりも図
12の上方(図12の矢印ロの方向)へ前記hに相当す
る高さだけ位置をずらして設定されている。
のラジアルすくい角が正角側になるように取付座座面3
5Aを設定したので、これらの取付座座面35Aに支持
されたスローアウェイチップ21Aの副切刃27の外側
の切刃(図11の点C〜Dの間の部分)が、取付座座面
35Bに支持されたスローアウェイチップ21Bの副切
刃27の外側の部分(図11のA〜B間の部分)に対し
てネガディッシュの状態となり、仕上げ刃21Bの副切
刃27によって切削される被削面に当たってその平面度
を損なう。そこで、図11に示すように、このネガディ
ッシュ量ωに相当する高さhだけ、荒刃としてのスロー
アウェイチップ21Aを支持するチップ取付座34Aに
おける取付面の位置が工具の軸線方向へ離れるように設
定されている。具体的には、荒刃が取り付けられるチッ
プ取付座34Aの取付座壁面37が、仕上げ刃が取り付
けられるチップ取付座34Bの取付座壁面37よりも図
12の上方(図12の矢印ロの方向)へ前記hに相当す
る高さだけ位置をずらして設定されている。
【0024】荒刃および仕上げ刃の取り付け位置を上記
のように設定することにより、底部の被削面が仕上げ刃
のみによって加工される。
のように設定することにより、底部の被削面が仕上げ刃
のみによって加工される。
【0025】なお、図示の場合、取付座座面35A、3
5Bの角度を変えることによって荒刃21Aのラジアル
すくい角を正角側へ設定するとともに、荒刃と仕上げ刃
との間隔(切刃先端部のピッチ)を一定に維持するよう
にしたが、これに代えて、図12の矢印イの方向へ荒刃
の取り付け位置を変えて荒刃のラジアルすくい角を正角
側に設定するようにしてもよい。この場合、荒刃の刃先
の位置は、これに先行する仕上げ刃の刃先から離れるこ
ととなり、この間のピッチが他の部分と異なることにな
る。
5Bの角度を変えることによって荒刃21Aのラジアル
すくい角を正角側へ設定するとともに、荒刃と仕上げ刃
との間隔(切刃先端部のピッチ)を一定に維持するよう
にしたが、これに代えて、図12の矢印イの方向へ荒刃
の取り付け位置を変えて荒刃のラジアルすくい角を正角
側に設定するようにしてもよい。この場合、荒刃の刃先
の位置は、これに先行する仕上げ刃の刃先から離れるこ
ととなり、この間のピッチが他の部分と異なることにな
る。
【0026】ここで当該チップ本体21は、上記取付座
壁面36,37に当接された周面23,23とは反対側
の鋭角端部C11にて交差する周面23,23のうち、一
方の周面23をチップポケット33に臨む向き、すなわ
ち工具回転方向T前方側に向けて位置決めされ、他方の
周面23を工具軸線O方向先端側に向け、さらに上記一
方の周面23に形成されたすくい面28に連なる主切刃
24および副切刃27を、それぞれ工具本体32の外周
面および先端面より突出させた状態となっている。そこ
で、この状態のままチップ本体21の取付孔31にクラ
ンプネジ38を挿通し、上記ネジ穴39に螺着して締め
付けることにより、当該チップ本体21は上記チップ取
付座34に固定されて、工具本体32に一体化される。
すなわち、当該チップも上述した従来のチップと同様
に、その工具本体1の二つの端面22,22のうちいず
れか一方を上記取付座底面35に密着する着座面とする
ことにより、これとは反対側の端面22の稜辺部に形成
された2つの主切刃24,24の一方を、選択的に使用
に供することが可能とされている。
壁面36,37に当接された周面23,23とは反対側
の鋭角端部C11にて交差する周面23,23のうち、一
方の周面23をチップポケット33に臨む向き、すなわ
ち工具回転方向T前方側に向けて位置決めされ、他方の
周面23を工具軸線O方向先端側に向け、さらに上記一
方の周面23に形成されたすくい面28に連なる主切刃
24および副切刃27を、それぞれ工具本体32の外周
面および先端面より突出させた状態となっている。そこ
で、この状態のままチップ本体21の取付孔31にクラ
ンプネジ38を挿通し、上記ネジ穴39に螺着して締め
付けることにより、当該チップ本体21は上記チップ取
付座34に固定されて、工具本体32に一体化される。
すなわち、当該チップも上述した従来のチップと同様
に、その工具本体1の二つの端面22,22のうちいず
れか一方を上記取付座底面35に密着する着座面とする
ことにより、これとは反対側の端面22の稜辺部に形成
された2つの主切刃24,24の一方を、選択的に使用
に供することが可能とされている。
【0027】このようなチップが取り付けられる際、当
該チップ本体21の工具外周側を向く上記一方の端面2
2には所定の外周逃げ角γが付されるとともに、チップ
ポケット33に臨む上記一方の周面23に形成された一
方のすくい面28には、この一方のすくい面28を構成
する第1の構成面28A、第2の構成面28B、および
第3の構成面28Cに、それぞれ正の軸方向すくい角α
1,α2,α3と径方向すくい角β1,β2,β3とが与えら
れる。さらに工具先端側を向く上記他方の周面23に形
成され、上記工具本体32の先端面から突出する副切刃
27に連なる他方のすくい面28には所定の正の逃げ角
δが与えられる。
該チップ本体21の工具外周側を向く上記一方の端面2
2には所定の外周逃げ角γが付されるとともに、チップ
ポケット33に臨む上記一方の周面23に形成された一
方のすくい面28には、この一方のすくい面28を構成
する第1の構成面28A、第2の構成面28B、および
第3の構成面28Cに、それぞれ正の軸方向すくい角α
1,α2,α3と径方向すくい角β1,β2,β3とが与えら
れる。さらに工具先端側を向く上記他方の周面23に形
成され、上記工具本体32の先端面から突出する副切刃
27に連なる他方のすくい面28には所定の正の逃げ角
δが与えられる。
【0028】このとき、上記一方のすくい面28の各構
成面28A,28B,28Cに付与される軸方向すくい
角α1,α2,α3は、これらの構成面28A,28B,
28Cがチップ本体21の周方向に沿って凸状に曲折す
るように交差しているので、図11に示すように工具軸
線O方向先端側に位置する第1の構成面28Aから、第
2の構成面28Bを経て基端側に位置する第3の構成面
28Cに向かうに従い、段階的に正角側に大きくなって
いく。すなわち、これらの軸方向すくい角α1,α2,α
3の間には、α1<α2<α3なる関係が成り立つことにな
る。他方、各構成面28A,28B,28Cの径方向す
くい角β1,β2,β3についても、これらの構成面28
A,28B,28Cと上記一方の端面22との交差角θ
1,θ2,θ3が、上述したようにノーズ部29から離間
した構成面ほど小さくなるように設定されているため、
上記一方の端面28に付される外周逃げ角γが一定なら
ば、工具軸線O方向先端側に位置する第1の構成面28
Aから第2の構成面28Bを経て工具軸線O方向基端側
に位置する第3の構成面28Cに向かうに従い、やはり
段階的に大きくなっていく(図13,14参照。ただし
β2については図示を略する。)。すなわち、これらの
径方向すくい角β1,β2,β3の間にも、β1<β2<
β3なる関係が成り立つことになる。
成面28A,28B,28Cに付与される軸方向すくい
角α1,α2,α3は、これらの構成面28A,28B,
28Cがチップ本体21の周方向に沿って凸状に曲折す
るように交差しているので、図11に示すように工具軸
線O方向先端側に位置する第1の構成面28Aから、第
2の構成面28Bを経て基端側に位置する第3の構成面
28Cに向かうに従い、段階的に正角側に大きくなって
いく。すなわち、これらの軸方向すくい角α1,α2,α
3の間には、α1<α2<α3なる関係が成り立つことにな
る。他方、各構成面28A,28B,28Cの径方向す
くい角β1,β2,β3についても、これらの構成面28
A,28B,28Cと上記一方の端面22との交差角θ
1,θ2,θ3が、上述したようにノーズ部29から離間
した構成面ほど小さくなるように設定されているため、
上記一方の端面28に付される外周逃げ角γが一定なら
ば、工具軸線O方向先端側に位置する第1の構成面28
Aから第2の構成面28Bを経て工具軸線O方向基端側
に位置する第3の構成面28Cに向かうに従い、やはり
段階的に大きくなっていく(図13,14参照。ただし
β2については図示を略する。)。すなわち、これらの
径方向すくい角β1,β2,β3の間にも、β1<β2<
β3なる関係が成り立つことになる。
【0029】従って、例えば本実施例のチップのチップ
本体21の鋭角端部C11における頂角、すなわち上記主
切刃24,24の交差角φのうちの第1の主切刃24
A,24Aの交差角φ1を従来のチップと同一に設定し
た場合、第2の構成面28Bおよび第3の構成面28C
の軸方向すくい角α2,α3はともに従来よりも正角側に
大きく、かつ工具軸線方向O基端側に向かうに従い大き
くなる。他方、上記第1の構成面28Aの径方向すくい
角β1は、上述のように当該第1の構成面28Aと上記
一方の端面22との交差角θ1が90°に設定されてい
るため、上記外周逃げ角γを同一に設定した場合には従
来のチップを装着した場合と変わることはない。ところ
が本実施例のチップでは、この第1の構成面28Aから
第2の構成面28B、第3の構成面28Cと、上記一方
のすくい面28に連なるノーズ部29から離間して工具
軸線O方向基端側に向かうに従い、上記交差角θが段階
的に小さくなるように設定されており、このため上記径
方向すくい角β2,β3もともに従来よりも大きく、かつ
工具軸線O方向基端側の構成面ほど大きくなる。
本体21の鋭角端部C11における頂角、すなわち上記主
切刃24,24の交差角φのうちの第1の主切刃24
A,24Aの交差角φ1を従来のチップと同一に設定し
た場合、第2の構成面28Bおよび第3の構成面28C
の軸方向すくい角α2,α3はともに従来よりも正角側に
大きく、かつ工具軸線方向O基端側に向かうに従い大き
くなる。他方、上記第1の構成面28Aの径方向すくい
角β1は、上述のように当該第1の構成面28Aと上記
一方の端面22との交差角θ1が90°に設定されてい
るため、上記外周逃げ角γを同一に設定した場合には従
来のチップを装着した場合と変わることはない。ところ
が本実施例のチップでは、この第1の構成面28Aから
第2の構成面28B、第3の構成面28Cと、上記一方
のすくい面28に連なるノーズ部29から離間して工具
軸線O方向基端側に向かうに従い、上記交差角θが段階
的に小さくなるように設定されており、このため上記径
方向すくい角β2,β3もともに従来よりも大きく、かつ
工具軸線O方向基端側の構成面ほど大きくなる。
【0030】これらにより、主切刃24は工具軸線O方
向先端側の第1の主切刃24Aから第2の主切刃24B
を経て第3の主切刃24Cに至るに従い、漸次その切れ
味の向上が図られることになる。そして、これにより主
切刃24全体に作用する切削抵抗は、全体として従来の
チップより低減されることとなり、結果的に切削に要す
る動力の軽減を図ることが可能となる。一方、主切刃2
4の工具軸線O方向先端側においては、第1の主切刃2
4Aに連なる第1の構成面28Aが、上記一方の端面2
2との交差角θ1が90°であるネガすくい面とされて
おり、従って従来のチップと同等の刃先角を確保するこ
とができる。また、上述のように第1の主切刃24A,
24Aの交差角φ1を従来のチップの鋭角端部C11にお
ける頂角と同一に設定することにより、上記副切刃27
についても従来のチップと略等しい刃先角を得ることが
可能となる。よって切削作業時に最も大きな負荷が作用
する工具軸線O方向先端側の切刃においては、主切刃2
4および副切刃27とも従来と変わらない刃先角を確保
することができるため、上記切削時の負荷に対して十分
な刃先強度を維持することが可能となる。
向先端側の第1の主切刃24Aから第2の主切刃24B
を経て第3の主切刃24Cに至るに従い、漸次その切れ
味の向上が図られることになる。そして、これにより主
切刃24全体に作用する切削抵抗は、全体として従来の
チップより低減されることとなり、結果的に切削に要す
る動力の軽減を図ることが可能となる。一方、主切刃2
4の工具軸線O方向先端側においては、第1の主切刃2
4Aに連なる第1の構成面28Aが、上記一方の端面2
2との交差角θ1が90°であるネガすくい面とされて
おり、従って従来のチップと同等の刃先角を確保するこ
とができる。また、上述のように第1の主切刃24A,
24Aの交差角φ1を従来のチップの鋭角端部C11にお
ける頂角と同一に設定することにより、上記副切刃27
についても従来のチップと略等しい刃先角を得ることが
可能となる。よって切削作業時に最も大きな負荷が作用
する工具軸線O方向先端側の切刃においては、主切刃2
4および副切刃27とも従来と変わらない刃先角を確保
することができるため、上記切削時の負荷に対して十分
な刃先強度を維持することが可能となる。
【0031】このように上記構成のチップによれば、当
該チップを正面フライス等の切削工具に装着して切削作
業に供した場合、切刃に作用する負荷に対して十分な刃
先強度を維持できる一方、切刃全体としての切れ味の向
上を図ることが可能となる。このため、切刃の欠損等の
発生を未然に防ぎつつ、切削抵抗の低減をなすことがで
き、切削性能の向上を図ることが可能となる。また一
方、本実施例のチップによれば、すくい面28が3つの
構成面28A,28B,28Cによって多段面状に成形
されており、上記第1の交差稜線L1および第2の交差
稜線L2において当該すくい面28が不連続となるよう
に設定されている。このため、このすくい面28に沿っ
て成長する切屑は、これらの交差稜線L1,L2を擦過し
たところで折り曲げられて分断されてしまうことにな
る。この結果、効率的な切屑の排出が促されて切削抵抗
の一層の低減が図られ、切削性能をさらに向上させるこ
とが可能となる。
該チップを正面フライス等の切削工具に装着して切削作
業に供した場合、切刃に作用する負荷に対して十分な刃
先強度を維持できる一方、切刃全体としての切れ味の向
上を図ることが可能となる。このため、切刃の欠損等の
発生を未然に防ぎつつ、切削抵抗の低減をなすことがで
き、切削性能の向上を図ることが可能となる。また一
方、本実施例のチップによれば、すくい面28が3つの
構成面28A,28B,28Cによって多段面状に成形
されており、上記第1の交差稜線L1および第2の交差
稜線L2において当該すくい面28が不連続となるよう
に設定されている。このため、このすくい面28に沿っ
て成長する切屑は、これらの交差稜線L1,L2を擦過し
たところで折り曲げられて分断されてしまうことにな
る。この結果、効率的な切屑の排出が促されて切削抵抗
の一層の低減が図られ、切削性能をさらに向上させるこ
とが可能となる。
【0032】さらに上記構成のチップでは、上述のよう
に一方のすくい面28に連なる副切刃27は、他方のす
くい面28に形成された第1の交差稜線L1の上記交差
稜線部25に到達する他端によって、そのチップ厚さ方
向内側の端部が画定されている。従って、本実施例のチ
ップを図9ないし図14に示したように正面フライス等
の工具本体32に装着した場合には、上記他方のすくい
面28の第1の交差稜線L1に連なる第2の構成面28
Bおよび第3の構成面28Cが、上記副切刃27の副逃
げ面として供されることになる。ここで、これらの構成
面28B,28Cは、主切刃24に連なる一方のすくい
面28と同様、凸状に曲折する多断面に形成されている
ため、上記工具回転方向T前方側に位置する第2の構成
面28Aから後方側に位置する第3の構成面28Cに向
かうに従い、その逃げ角δが段階的に大きくなる。この
ため、上述のように第1の主切刃24A,24Aの交差
角φ1を従来のチップの鋭角端部C11における頂角と
同一に設定した場合には、従来のチップに比べて工具回
転方向T後方側の逃げ角δを大きくして十分な逃げを確
保することができ、円滑な切削を促すことが可能とな
る。またこれとは逆に、上記逃げ角δを従来のチップと
同一に設定した場合には、上記第1の主切刃24A,2
4Aの交差角φ1を大きく取ることができるため、結果
的に副切刃27の刃先角を大きくすることが可能とな
り、刃先強度の向上を図って欠損等の発生をより効果的
に防止することが可能となる。
に一方のすくい面28に連なる副切刃27は、他方のす
くい面28に形成された第1の交差稜線L1の上記交差
稜線部25に到達する他端によって、そのチップ厚さ方
向内側の端部が画定されている。従って、本実施例のチ
ップを図9ないし図14に示したように正面フライス等
の工具本体32に装着した場合には、上記他方のすくい
面28の第1の交差稜線L1に連なる第2の構成面28
Bおよび第3の構成面28Cが、上記副切刃27の副逃
げ面として供されることになる。ここで、これらの構成
面28B,28Cは、主切刃24に連なる一方のすくい
面28と同様、凸状に曲折する多断面に形成されている
ため、上記工具回転方向T前方側に位置する第2の構成
面28Aから後方側に位置する第3の構成面28Cに向
かうに従い、その逃げ角δが段階的に大きくなる。この
ため、上述のように第1の主切刃24A,24Aの交差
角φ1を従来のチップの鋭角端部C11における頂角と
同一に設定した場合には、従来のチップに比べて工具回
転方向T後方側の逃げ角δを大きくして十分な逃げを確
保することができ、円滑な切削を促すことが可能とな
る。またこれとは逆に、上記逃げ角δを従来のチップと
同一に設定した場合には、上記第1の主切刃24A,2
4Aの交差角φ1を大きく取ることができるため、結果
的に副切刃27の刃先角を大きくすることが可能とな
り、刃先強度の向上を図って欠損等の発生をより効果的
に防止することが可能となる。
【0033】ところで、このようなチップを正面フライ
ス等の工具本体に装着する際、図9ないし図15、ある
いは図19に示すように当該チップの主切刃に正のアキ
シャルレーキ角を与えるとともに工具本体外周側を向く
端面に外周逃げ角を与えた場合には、この主切刃の両端
部が中央部よりも工具本体の径方向外側に僅かに突出し
てしまうことになる。このため、工具本体の回転による
当該主切刃の回転軌跡は完全な円柱面にはならず、僅か
に鼓状に変形してしまうことになる。これに対して上記
構成のチップでは、主切刃24がノーズ部29側から第
1の主切刃24A、第2の主切刃24B、および第3の
主切刃24Cに分割されて全体的に凸状に曲折されてい
るため、当該チップを上記工具本体に装着した場合には
主切刃の中央部が両端部よりも相対的に工具本体の径方
向外側に突出することになる。これによって上記主切刃
の両端部の突出が相殺され、当該主切刃の回転軌跡は円
柱面に近くなるため、本発明のチップによれば加工精度
の向上が図られるという利点をも得ることができる。
ス等の工具本体に装着する際、図9ないし図15、ある
いは図19に示すように当該チップの主切刃に正のアキ
シャルレーキ角を与えるとともに工具本体外周側を向く
端面に外周逃げ角を与えた場合には、この主切刃の両端
部が中央部よりも工具本体の径方向外側に僅かに突出し
てしまうことになる。このため、工具本体の回転による
当該主切刃の回転軌跡は完全な円柱面にはならず、僅か
に鼓状に変形してしまうことになる。これに対して上記
構成のチップでは、主切刃24がノーズ部29側から第
1の主切刃24A、第2の主切刃24B、および第3の
主切刃24Cに分割されて全体的に凸状に曲折されてい
るため、当該チップを上記工具本体に装着した場合には
主切刃の中央部が両端部よりも相対的に工具本体の径方
向外側に突出することになる。これによって上記主切刃
の両端部の突出が相殺され、当該主切刃の回転軌跡は円
柱面に近くなるため、本発明のチップによれば加工精度
の向上が図られるという利点をも得ることができる。
【0034】なお、上記実施例ではチップ本体21を菱
形平板状に成形して、その両端面22,22の稜辺部に
互い違いに主切刃24を形成したチップについて説明し
たが、本発明はこれに限られるものではない。例えば上
記端面22,22のうち一方をチップ取付座への着座面
に限定して使用するような構成としても構わないし、チ
ップ本体21の形状も正方形に近いものから平行四辺形
状のものや、あるいは三角形平板状のものであってもよ
い。また、上記実施例では周面23に形成されるすくい
面28を3つの構成面28A,28B,28Cによって
構成したが、これについても2つの構成面としたり、あ
るいは4つ以上の構成面によって形成するような構成と
しても構わない。さらに、本発明のカッタの構成は、実
施例のスローアウェイチップにのみ有効なものではな
く、形状を問わず、同一構成のスローアウェイチップを
用いてその一部を荒刃として、他を仕上げ刃として利用
するいずれの場合にも適用し得るのはもちろんである。
形平板状に成形して、その両端面22,22の稜辺部に
互い違いに主切刃24を形成したチップについて説明し
たが、本発明はこれに限られるものではない。例えば上
記端面22,22のうち一方をチップ取付座への着座面
に限定して使用するような構成としても構わないし、チ
ップ本体21の形状も正方形に近いものから平行四辺形
状のものや、あるいは三角形平板状のものであってもよ
い。また、上記実施例では周面23に形成されるすくい
面28を3つの構成面28A,28B,28Cによって
構成したが、これについても2つの構成面としたり、あ
るいは4つ以上の構成面によって形成するような構成と
しても構わない。さらに、本発明のカッタの構成は、実
施例のスローアウェイチップにのみ有効なものではな
く、形状を問わず、同一構成のスローアウェイチップを
用いてその一部を荒刃として、他を仕上げ刃として利用
するいずれの場合にも適用し得るのはもちろんである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、多角形
平板状をなすスローアウェイチップがそれぞれ前記端面
をカッタ本体の半径方向外方へ向けて複数個取り付けら
れたスローアウェイ式カッタにおいて、前記複数のスロ
ーアウェイチップの一部の一方の端面を支持する取付座
座面と、他のスローアウェイチップの一方の端面を支持
する取付座座面とが、前記カッタ本体の回転中心と切刃
稜線とを結ぶ線分に対する角度を互いに異ならせて形成
し、あるいは、複数のスローアウェイチップの一部にお
ける前記カッタ本体の回転方向と反対の方向へ向けられ
た周面を支持すべく前記カッタ本体に設けられた取付座
壁面は、他のスローアウェイチップの同じ周面を支持す
べく前記カッタ本体に設けられた取付座壁面よりも、回
転方向後方側へ位置をずらして設けたから、カッタ本体
に同一形状のスローアウェイチップを複数枚取り付け
て、その一部を荒刃として、他を仕上げ刃として使用す
る場合に、一部のスローアウェイチップの主切刃のラジ
アルすくい角を他のスローアウェイチップのラジアルす
くい角より正角側へ設定することができ、これにより、
荒刃として用いられるスローアウェイチップの切れ味を
良好にすることができる。
平板状をなすスローアウェイチップがそれぞれ前記端面
をカッタ本体の半径方向外方へ向けて複数個取り付けら
れたスローアウェイ式カッタにおいて、前記複数のスロ
ーアウェイチップの一部の一方の端面を支持する取付座
座面と、他のスローアウェイチップの一方の端面を支持
する取付座座面とが、前記カッタ本体の回転中心と切刃
稜線とを結ぶ線分に対する角度を互いに異ならせて形成
し、あるいは、複数のスローアウェイチップの一部にお
ける前記カッタ本体の回転方向と反対の方向へ向けられ
た周面を支持すべく前記カッタ本体に設けられた取付座
壁面は、他のスローアウェイチップの同じ周面を支持す
べく前記カッタ本体に設けられた取付座壁面よりも、回
転方向後方側へ位置をずらして設けたから、カッタ本体
に同一形状のスローアウェイチップを複数枚取り付け
て、その一部を荒刃として、他を仕上げ刃として使用す
る場合に、一部のスローアウェイチップの主切刃のラジ
アルすくい角を他のスローアウェイチップのラジアルす
くい角より正角側へ設定することができ、これにより、
荒刃として用いられるスローアウェイチップの切れ味を
良好にすることができる。
【0036】また一部のスローアウェイチップのカッタ
本体軸線方向への取付位置を、他のスローアウェイチッ
プの軸線方向への取付位置に対してずらすことにより、
ラジアルすくい角が正角側へ設定されたスローアウェイ
チップの副切刃の被削面への影響を排除することがで
き、したがって、主切刃、副切刃のいずれについても良
好な仕上げ面を得ることができるという効果を奏する。
本体軸線方向への取付位置を、他のスローアウェイチッ
プの軸線方向への取付位置に対してずらすことにより、
ラジアルすくい角が正角側へ設定されたスローアウェイ
チップの副切刃の被削面への影響を排除することがで
き、したがって、主切刃、副切刃のいずれについても良
好な仕上げ面を得ることができるという効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例に用いられるスローアウェイ
チップを示す斜視図である。
チップを示す斜視図である。
【図2】図1に示すスローアウェイチップの端面22に
垂直な方向(チップ厚さ方向)からの平面図である。
垂直な方向(チップ厚さ方向)からの平面図である。
【図3】図1に示すスローアウェイチップの一方の周面
23側からの側面図である。
23側からの側面図である。
【図4】図1に示すスローアウェイチップの一の副切刃
27に沿う方向からの平面図である。
27に沿う方向からの平面図である。
【図5】図1に示すスローアウェイチップの一の第1の
主切刃24Aに沿う方向からの側面図である。
主切刃24Aに沿う方向からの側面図である。
【図6】図1に示すスローアウェイチップの他方の周面
23側からの側面図である。
23側からの側面図である。
【図7】図1に示すスローアウェイチップのXX断面図
である。
である。
【図8】図1に示すスローアウェイチップの一の鋭角端
部C11の拡大図である。
部C11の拡大図である。
【図9】本発明の一実施例の正面フライスの縦断面図で
ある。
ある。
【図10】図9に示す正面フライスの先端面側からの平
面図である。
面図である。
【図11】図9に示す正面フライスの刃先部分をカッタ
本体の底面側から見た拡大図である。
本体の底面側から見た拡大図である。
【図12】図9に示す正面フライスのチップ取付座34
付近を示す側面図である。
付近を示す側面図である。
【図13】図9に示す正面フライスのY方向視の図であ
る。
る。
【図14】図12に示すチップ取付座34のZZ断面図
である。
である。
【図15】図10におけるチップの鋭角端部C11の拡大
図である。
図である。
【図16】本発明に係わる従来のチップの一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図17】図16に示す従来例の端面2側からの平面図
である。
である。
【図18】図16に示す従来例の周面3側からの側面図
である。
である。
【図19】図16に示す従来例のチップを装着した正面
フライスの側面図である。
フライスの側面図である。
21 チップ本体 22 チップ本体21
の端面 23 チップ本体21の周面 24 主切刃 24A 第1の主切刃 24B 第2の主切刃 24C 第3の主切刃 25 交差稜線部 27 副切刃 28 すくい面 28A 第1の構成面 28B 第2の構成面 28C 第3の構成面 29 ノーズ部 30 面取り部 31 34A チップ取付座 34B チップ取付座 35A 取付座座面 35B 取付座座面 36 取付座壁面 37 取付座壁面
の端面 23 チップ本体21の周面 24 主切刃 24A 第1の主切刃 24B 第2の主切刃 24C 第3の主切刃 25 交差稜線部 27 副切刃 28 すくい面 28A 第1の構成面 28B 第2の構成面 28C 第3の構成面 29 ノーズ部 30 面取り部 31 34A チップ取付座 34B チップ取付座 35A 取付座座面 35B 取付座座面 36 取付座壁面 37 取付座壁面
Claims (3)
- 【請求項1】 多角形平板状をなすチップ本体のチップ
厚さ方向を向く二つの端面の稜辺部のうち、少なくとも
いずれか一つの稜辺部に主切刃が形成されるとともに、
上記チップ本体の互いに隣合う二つの周面の交差稜線部
であって上記主切刃が形成された稜辺部に交わる交差稜
線部には該主切刃に連なる副切刃が形成され、この副切
刃が形成される上記交差稜線部および上記主切刃が形成
される上記稜辺部の双方に連なる周面にすくい面が形成
されてなるスローアウェイチップがそれぞれ前記端面の
一方をカッタ本体の半径方向外方へ向けて複数個取り付
けられたスローアウェイ式カッタにおいて、前記複数の
スローアウェイチップの一部の一方の端面を支持する取
付座座面と、他のスローアウェイチップの一方の端面を
支持する取付座座面とが、前記カッタ本体の回転中心と
切刃稜線とを結ぶ線分に対する角度を互いに異ならせて
形成されたことを特徴とするスローアウェイ式カッタ。 - 【請求項2】 多角形平板状をなすチップ本体のチップ
厚さ方向を向く二つの端面の稜辺部のうち、少なくとも
いずれか一つの稜辺部に主切刃が形成されるとともに、
上記チップ本体の互いに隣合う二つの周面の交差稜線部
であって上記主切刃が形成された稜辺部に交わる交差稜
線部には該主切刃に連なる副切刃が形成され、この副切
刃が形成される上記交差稜線部および上記主切刃が形成
される上記稜辺部の双方に連なる周面にすくい面が形成
されてなるスローアウェイチップがそれぞれ前記端面の
一方をカッタ本体の半径方向外方へ向けて複数個取り付
けられたスローアウェイ式カッタにおいて、前記複数の
スローアウェイチップの一部における前記カッタ本体の
回転方向と反対の方向へ向けられた周面を支持すべく前
記カッタ本体に設けられた取付座壁面は、他のスローア
ウェイチップの同じ周面を支持すべく前記カッタ本体に
設けられた取付座壁面よりも、回転方向後方側へ位置を
ずらして設けられたことを特徴とするスローアウェイ式
カッタ。 - 【請求項3】 前記一部のスローアウェイチップのカッ
タ本体軸線方向への取付位置を、他のスローアウェイチ
ップの同方向への取り付け位置と異ならせたことを特徴
とする請求項1または2のいずれかに記載のスローアウ
ェイ式カッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23060592A JPH0679513A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | スローアウェイ式カッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23060592A JPH0679513A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | スローアウェイ式カッタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679513A true JPH0679513A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=16910376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23060592A Pending JPH0679513A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | スローアウェイ式カッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0679513A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6764254B2 (en) | 2000-08-03 | 2004-07-20 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Throwaway insert and pin mirror cutter using the same |
JP2007533474A (ja) * | 2004-04-22 | 2007-11-22 | マパル ファブリック フュール プラツィジョンズベルクゼウグ ドクトル.クレス カーゲー | 穴表面の切削加工のためのチップ及び工具 |
JP2010064224A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Mitsubishi Materials Corp | 切削インサートおよびインサート着脱式転削工具 |
JP2020011380A (ja) * | 2016-03-03 | 2020-01-23 | 住友電工ハードメタル株式会社 | 切削インサートおよび切削工具 |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP23060592A patent/JPH0679513A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6764254B2 (en) | 2000-08-03 | 2004-07-20 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Throwaway insert and pin mirror cutter using the same |
JP2007533474A (ja) * | 2004-04-22 | 2007-11-22 | マパル ファブリック フュール プラツィジョンズベルクゼウグ ドクトル.クレス カーゲー | 穴表面の切削加工のためのチップ及び工具 |
JP2010064224A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Mitsubishi Materials Corp | 切削インサートおよびインサート着脱式転削工具 |
JP2020011380A (ja) * | 2016-03-03 | 2020-01-23 | 住友電工ハードメタル株式会社 | 切削インサートおよび切削工具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020312 |