JP2530747Y2 - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JP2530747Y2
JP2530747Y2 JP1991000591U JP59191U JP2530747Y2 JP 2530747 Y2 JP2530747 Y2 JP 2530747Y2 JP 1991000591 U JP1991000591 U JP 1991000591U JP 59191 U JP59191 U JP 59191U JP 2530747 Y2 JP2530747 Y2 JP 2530747Y2
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chip
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辰夫 新井
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Mitsubishi Materials Corp
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鋳鉄の仕上げ加工用
の正面フライスに用いて好適なスローアウェイチップに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスローアウェイチップ
(以下、チップと略称する。)としては、例えば実公昭
62−31215号公報に記載されたものが知られてい
る。このチップは、図13及び図14に示すように、正
方形平板状をなし、すくい面とされる上下面1、2の周
縁部に全周に渡る溝部3(図13では上面側のみ示
す。)が形成され、これら溝部3のすくい面側を向く底
面3aと、逃げ面とされる側面4との交差稜線部に凸円
弧状に湾曲する主刃5が形成される一方で、上下面1、
2の各角部Cに平面視円弧状のコーナ刃6が形成されて
なるもので、図15に示すように、工具本体7の外周部
にその上下面1、2のいずれか一方が工具回転方向に面
する向きで装着された上で、該工具本体7とともに工具
軸線回りに回転せしめられることにより、工具先端側へ
突出する一の主刃5と、この主刃5の外周側に連なる一
のコーナ刃6が被削材(図示略)に切り込まれて被削材
が仕上げ加工されるようになっている。なお、上記コー
ナ刃6は、当該チップの4つの角部を円弧状に加工する
ことによって形成されてなるもので、上下面1、2と直
交する方向からの平面視において円弧状をなす一方で、
上下面1、2の対角線方向からの側面視においては直線
的に延在せしめられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、一般に仕上
げ加工に使用されるチップには、仕上げ面粗さを向上さ
せるために切削抵抗が小さくて切れ味が良好なこと、及
び、びびり振動が生じにくいことなど種々の要求が課さ
れることが多い。しかしながら、これらの点で上述した
従来のチップは切れ味の改善が十分でなく、特に円弧状
のコーナ刃6の部分で切削抵抗が大きくなりがちで、バ
リやコバ欠けも生じ易いものであった。この考案は、こ
のような背景の下になされたもので、被削材の仕上げ面
あらさを一層向上させることができ、特にコーナ刃部分
の切削抵抗を低減してバリやコバ欠けの発生を防ぎ得る
チップを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの考案のチップは、逃げ面とされる各側面が互いに
交差する各角部に、当該チップの厚さ方向からの平面視
において隣接する2つの側面と斜めに交差する平坦面状
切欠面が形成され、この切欠面と上記溝部のすくい面
側を向く底面との交差稜線部に、当該チップの厚さ方向
内方へ陥没する凹曲線を描いて湾曲するコーナー刃が形
成されてなるものである。
【0005】
【作用】上記構成によれば、コーナ刃が凹曲線状に湾曲
しているので、チップを工具本体に装着した状態で工具
本体の先端角部に突出せしめられるコーナ刃には、工具
本体の外周側からの側面視において正角方向のすくい角
が与えられる。従って、コーナ刃に加わる切削抵抗が低
減されて切れ味が向上する。また、凹曲線状のコーナ刃
によって凹状の切屑が生成されるので、切屑の分断が促
進されて切屑排出性が向上する。
【0006】
【実施例】以下、図1ないし図10を参照して、本考案
の一実施例を説明する。図1及び図2に示すように、本
実施例のチップは、超硬合金を平面視略正方形状をなす
平板状に成形してなるもので、すくい面とされる上下面
10、11の中心側には正方形状の平坦部10a、11
aが形成され、他方、上下面10、11の周縁部には平
坦部10a、11aから当該チップの厚さ方向内方へ陥
没する溝部12が全周に渡って形成されている。なお、
チップの厚さ方向とは上下面10、11の平坦部10
a、11aと直交する方向をいう。
【0007】これら溝部12は当該チップの圧縮成形時
に一体的に成形されてなるもので、図3から明らかなよ
うに、当該チップの逃げ面とされる側面13と鋭角に交
差する底面12aと、この底面12aの後端から上記平
坦部10a、11aに向かって円弧状に延びる起立面1
2bとを有している。なお、溝部12の幅dは、後述す
る角部Cを除き一定とされている。また、上記溝部12
の底面12aは、上下面10、11の各辺長手方向両端
側から中央側へ向かうに従って漸次チップの厚さ方向外
方へ円弧状に膨出する湾曲面に形成され、これにより各
溝部底面12aと上記側面13との稜線部には、図2か
ら明らかなように、チップ側面視において凸円弧状に湾
曲する主刃14がそれぞれ形成されている。
【0008】これら主刃14の曲率半径R1は、上面1
0の各辺の長さよりも十分に大きい値に設定され、例え
ば12.7mm角のチップの場合でR1=165mm程度に
設定される。また、主刃14の高さは最も高くなる中央
部でも上下面10、11の平坦部10a、11aを越え
ない範囲に制限されるが、好ましくは平坦部10a、1
1aから主刃14の中央部までの高さxが0〜0.3m
m、より好ましくは0.05〜0.15mmとなるように設
定される(図3参照)。さらに溝部底面12aの平坦部
10a、11aに対する傾斜角θ1は5°〜20°の範
囲が好適に用いられる。ちなみに図示例ではθ1=10
°に設定されている。なお、底面12aは必ずしもチッ
プ断面視において主刃14から起立面12bに向けて直
線的に傾斜する傾斜面状に形成する必要はなく、主刃1
4から離間するに連れてチップ厚さ方向内方へ凹曲線を
描きつつ延びる湾曲面としても良い。
【0009】図4ないし図7により詳細に示すように、
上記各側面13が互いに交差する当該チップの4つの角
部Cには、これら角部Cを挟んで隣接する2つの側面1
3・13と45°の角度で交差する切欠面15がそれぞ
れ形成されている。これら切欠面15は上記平坦部10
a、11aと直交する方向に延びる平坦面に形成され、
それぞれの上記溝部底面12aとの交差稜線部には、チ
ップの厚さ方向からの平面視において隣接する2つの主
刃14と45°で交差するコーナ刃16が形成されてい
る。図6及び図7により詳細に示すように、これらコー
ナ刃16はいずれも長手方向両端すなわち上記主刃14
との交差部から中央部に向かうに従って漸次チップ厚さ
方向内方へ円弧状に湾曲せしめられている。
【0010】これらコーナ刃16の湾曲は種々の方法に
よって成形し得るものであるが、例えば図4及び図5に
示すように、溝部12の底面12aのうち特にコーナ部
Cに臨む部分を、平坦部10aの角部P、厳密には平坦
部10aの角部Pを通過して切欠面15に平行な直線と
溝部底面12aの延長面との交点P1、から上下面1
0、11の対角線方向外方へ向かうに従って漸次チップ
厚さ方向外方へ突出し、かつ、上記交点P1を中心とす
る円弧状の等高線hを有する扇状面に形成することで溝
部底面12aと切欠面15との交差稜線を凹曲線状に形
成できる。なお、コーナ部Cにおける溝部底面12aの
切欠面15に対する傾斜角θ2は、主刃14側の傾斜角
θ1と同一に設定されているが異なる角度としても良
く、上記主刃14側と同様にチップの対角線方向の断面
視において凹曲線を描く湾曲面状に形成しても良い。ま
た、コーナ刃16の中央における平坦部10a、11a
からの陥没量yは、上述した主刃14の曲率半径R1
主刃14の中央における陥没量xに応じて設定されるも
のである。さらに、上記コーナ刃16のチップ平面視に
おける長さQ、すなわち切欠面15のコーナ刃16に沿
う方向の幅は上下面10、11の一辺の長さL(図2参
照)に応じて適宜設定されるが、0.07L〜0.25
Lの範囲とすることが好ましい。ちなみに図示例では上
下面10、11の一辺が12.7mmに設定されるのに対
してコーナ刃16の長さQが2mmに設定されている。
【0011】しかして、以上のように構成されたチップ
にあっては、図8に示すように略円板状の工具本体20
の先端外周部に形成されたチップ取付座21に、その上
下面10、11のいずれか一方が工具回転方向を向くよ
うに、かつ、一のコーナ刃16を挟んで隣接する2つの
主刃14a、14bがそれぞれ工具本体20の先端側及
び外周側から所定量突出するように位置決めされて装着
される。この場合、図9に示すようにチップは工具軸方
向後端側へ向かうに従って漸次工具回転方向側へ突出す
るように、すなわち工具外周側に突出する主刃14bの
軸方向すくい角が負角となるように傾けられ、この状態
で工具軸線回りに回転せしめられて被削材の切削に供さ
れる。
【0012】ここで、本実施例のチップは仕上げ加工用
であるために、図10に示すように主刃14の被削材W
に対する工具軸線方向の切込量が小さく設定され、最大
でもコーナ刃16の長手方向半分を越えない程度に制限
される。そして、このような微小切込量の範囲では、ま
ず溝部底面12aによって工具先端側に突出する主刃1
4aに正角の軸方向すくい角が与えられるので良好な切
れ味が得られる。加えてコーナ刃16が凹曲線状に形成
されているため、図7に示すように切欠面15と直交す
る方向からの側面視においてコーナ刃16に正角方向の
チップすくい角αが与えられ、このため、チップを工具
本体20に装着した状態におけるコーナ刃16の軸方向
すくい角が、側面視して直線的に延びるコーナ刃6を形
成する従来例(図7中2点鎖線で示す。)に比して正角
側に変化する。従って、特にコーナ刃16に加わる切削
抵抗が小さくなって切れ味が向上し、同時にコーナ刃1
6の欠損やコバ欠けの発生頻度が大きく減少する。しか
も、凹状のコーナ刃16から凹状に湾曲する切屑が生成
されるので切屑の分断が促進されて切屑排出性が向上
し、これらの相乗効果により仕上げ面の品位が向上す
る。
【0013】なお、本実施例では特に切欠面15と側面
13との交差部分を鋭利に形成しているが、例えば図1
1に示すようにこれらの交差部分に一定の曲率半径R2
で湾曲させても良い。この場合の曲率半径R2はチップ
の大きさ等に応じて適宜定めて良いが、例えばコーナ刃
16の長さQが2mmのときで0.2〜1mmの範囲、好ま
しくは0.4〜0.8mmの範囲に設定される。
【0014】以上説明したように、この考案は、チップ
の各角部に、該チップの厚さ方向からの平面視において
隣接する2つの側面と斜めに交差する平坦面状の切欠面
が形成され、この切欠面と上記溝部の上記底面との交差
稜線部に、チップの厚さ方向内方へ陥没する凹曲線を描
いて湾曲するコーナー刃が形成されてなるものであるか
ら、仕上げ加工時のコーナ刃の切れ味が向上すると同時
に切刃欠損やコバ欠けの発生頻度が減少し、しかも、コ
ーナ刃から凹状の切屑が生成されて切屑の排出性が向上
し、この結果仕上げ加工時の加工精度が改善されて仕上
げ面の品位が向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のチップの平面図である。
【図2】図1のII方向からの矢視図である。
【図3】図1のIII−III線における断面図である。
【図4】図1のIV−IV線における断面図である。
【図5】図1に示すチップの角部の拡大図である。
【図6】図5のVI方向からの矢視図である。
【図7】図5のVII方向からの矢視図である。
【図8】実施例のチップを工具本体に装着した状態を示
す断面図である。
【図9】図8のIX−IX線における断面図である。
【図10】実施例のチップのコーナ刃による切削状態を
示す図である。
【図11】本考案の他の実施例におけるチップ角部の拡
大図である。
【図12】図11のXII方向からの矢視図である。
【図13】従来のチップの平面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線における断面図である。
【図15】従来のチップを工具本体に装着した状態を示
す図である。
【符号の説明】
12 溝部 12a 溝部の底面 13 側面 14 主刃 15 切欠面 16 コーナ刃

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形平板状をなし、すくい面側の周縁
    部には全周に渡る溝部が形成され、この溝部の上記すく
    い面側を向く底面と、逃げ面とされる各側面との交差稜
    線部に主刃が形成されてなるスローアウェイチップであ
    って、上記各側面が互いに交差する各角部に、当該スロ
    ーアウェイチップの厚さ方向からの平面視において隣接
    する2つの側面と斜めに交差する平坦面状の切欠面が形
    成され、この切欠面と上記溝部の上記底面との交差稜線
    部に、上記スローアウェイチップの厚さ方向内方へ陥没
    する凹曲線を描いて湾曲するコーナー刃が形成されてな
    ることを特徴とするスローアウェイチップ。
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