JPH10502393A - Romp多環オレフィン重合体の連続製造法 - Google Patents

Romp多環オレフィン重合体の連続製造法

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Abstract

(57)【要約】 溶液中に加工性ROMPホモーもしくはコポリマーを得るためにROMP区域で適当なポリシクロオレフィンを溶液重合し、そして残存ROMP触媒と共触媒を除去することなくROMP(コ)ポリマーを引き続いて水素化する連続方法は、50,000〜300,000の範囲にある分子量Mwと1.3〜5.0、好ましくは1.3〜3の範囲の多分散性Mw/Mnを持つ光学的生成物を与える。多分散性が低いほど(コ)ポリマーの物理的性質はより望ましい。この方法は、(A)多区域に分けられた、一段、反応容器の少なくとも最初のおよび最後の反応区域で、開環メタセシス重合によって該モノマーの実質的に無水溶液を連続的に重合して未反応モノマーを実質的に含まない不飽和ポリマーを形成し、(B)該不飽和ポリマー中の二重結合の97%以上が単結合に転換された水素化セメントを成形するのに十分な量のニッケル含有水素化触媒の有効量の存在下、該不飽和ポリマーセメントを水素化し、(C)該水素化セメント中に存在する、消耗重合触媒、使用された水素化触媒および濾過助剤の99%以上を除去して実質的に固体を含有しない水素化セメントを生成し、(D)該固体を含有しない水素化セメントを蒸発せしめて濃密な水素化ポリマーセメントを生成し、そして(E)光学的等級ポリマーのための粒子数規格に合致する固体ポリマーを回収する、ことからなる。

Description

【発明の詳細な説明】 ROMP多環オレフィン重合体の連続製造法 発明の背景 開環メタセシス重合(“ROMP”という)の技術はよく知られている(例え ば、“エンサクロペディア オブ ポリマー サイエンス アンド エンジニア リング”2版、エイチ エフ マーク等、ジョン ウイリー アンド サンズ出 版、ニューヨーク、1987年、9巻、634〜668頁参照)、また、種々の 重合体がこの方法によって得られている。例えば米国特許第4069376、4 110528、4136247、4136248、4136249および417 8424、全てザ ビー.エフ.グッドリッチ カンパニーに譲渡されている、 はそのような重合体と製造方法を開示している。 過去10年の間、当業者が通常の試行錯誤によって、そのようにすることが可 能であるべきであるという正当な期待を持って、環状および多環状のオレフィン モノマーの開環熱可塑性重合体を製造する効果的な連続重合方法を提供する試み が続けられている。 本願は、特別のポリシクロオレフィンのホモポリマーおよびコポリマー(一緒 にして、“(コ)ポリマー”という)の連続的重合および引き続く水素化、濾過 および蒸発に特に向けられており、そして上記期待が正当でなかったという証拠 を表している。 “ホモポリマー”によって、ポリマー鎖が95%以上、一般には97%以上の 繰り返し単位が1つのモノマーもしくはその異性体であるポリマーをいう。“モ ノマー”によって、少なくとも2つの環を持つ、そして4つ以上の融合環を持た ない多環モノオレフィン性不飽和シクロオレフィンモノマーをいう。(i)2環 を持つモノマーとしては、ノルボルネン、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ ン、すなわち略して“BN”、および5−エチリデンノルボルネンまたは5−メ チルノルボルネン、特に5−(および/または6−)位に少なくとも1つの置換 基を持つ、NBのそれらのモノマー、“NBモノマー類”という、の如きその置 換体、(ii)3環を持つモノマーとしては、ジシクロペンタジエン(DCPD) および置換DCPD類、(iii)4環を持つモノマーとしては、テトラシクロド デセン(TD)および置換TD類が例示される。 この種のモノマーは、便宜のため、“ノルボルネン型”(NB−型)モノマー と本明細書では集合的に云われる。その理由は、NB、もしくは置換NBのポリ マーにおける如く、各NB−型ポリマーは、NBのROMP重合誘導体から生じ る繰り返し単位を含有することによって特徴づけられるからである。第1のNB −型もしくはNBモノマーは、配位重合によって重合せしめられて(i)ROM Pホモポリマーを生成する。第2のNB−型もしくはNBモノマーの場合には、 一成分の他成分に対するモル割合が任意であるROMPNB−型コポリマーを生 成する。 大部分のバッチROMP法は、短い滞留時間(1回通過当りの処理時間)およ び反応器に仕込んだコモノマーの実質的に完全な転化を与えないという証拠が、 ニシらの米国特許第5191026号中に与えられている。これは、アルキル置 換体を含む他のNB−型モノマーのバッチ共重合および引き続く水素化に向けら れている。 “実質的に完全な転化”によって、全(コ)モノマーの少なくとも95%、好 ましくは99%以上の転化をいう。この特許における実施例は、2時間のバッチ 重合で得られた、初期モノマー仕込みの60〜80%のポリマー収率を示してい る。水素化共重合体のTgは、使用するモノマーに依存して93℃〜163℃の 範囲にあった。 特定の多環オレフィン性不飽和モノマーの共重合体の興味は、それを製造する 連続方法の開示を生み出す結果となった。なぜなら、連続方法は、大規模でその ような共重合体を製造するために最も経 済的であると見られているからである。 特に、オフステッドらの米国特許第4239874号は、主たる重量がシクロ ペンテンであり、そして少ない量がDCPDである“ゲルを含まない”ゴム状共 重合体の製造を教示している。シクロペンテンに対するDCPDの比は、弾性生 成物のためである。 架橋ポリマーの小球は、“ゲル”と云われる。 上記の'874特許においては、反応が30分を超える滞留時間で進行するよ うに分子量(“mol wt”)分布に関する限定がない。なぜなら、如何なる ゲルも生じないように、ジエンが全く存在しないことが要求されたので、明瞭な 示唆は如何なるジオレフィンの存在も黙認されるべきでないということであった 。さらに、ゲル生成を最小限に抑えるため、オフステッドは、15%〜30%の シクロペンテンと3%以下のDCPDを最初に仕込むこと−極めて長い滞留時間 を生じるために計算された処方を信頼した。それは、1回もしくはそれ以上の予 備精製濾過段階で除去されるという期待があるので、ゲルの許容量の上限値を考 慮する理由もあるいはゲルの量が最大1%まで許容されるかどうかを試す理由も ない。最大6時間の滞留時間を生じるにもかかわらず、彼は“連続反応相の定常 状態は全部で約6時間の反応操作の後達成された”と述べている(8欄、43〜 45行)。さらに、(コ)モノマーと触媒成分の添加の順序に関する臨界性も何 もない。触媒成分、すなわち有機(N、PまたはAs)モリブデート、金属ハラ イド、または金属オキシハライド、アルキルアルミニウムハライド共触媒との組 合せは、一緒に“ROMP触媒系”と云われる。 オフステッドは、もし適当な範囲で熱を遊離し、所望の粘度の反応混合物を与 えるNB−型モノマーを選んだだけであれば、用いた触媒の添加速度によって反 応の温度と速度を制御し得ることを認識できなかったし、またもし区域分けされ た反応器を使用したのであれば、そのような添加の位置をも認識できなかった。 彼は、少量の 連鎖移動剤(しばしば、ばく然と分子量調節剤とも云われる)、例えばC4〜C7 アルケンの添加が同時に、狭く規定された分子量を与え且つ反応速度と反応器内 の温度プロファイルの両方を調節することを、モノマーの場合と同様に認識でき なかった。 光学基質、例えばコンパクトディスクを製造しようとする人に、特に興味ある (コ)ポリマーは、これらの(コ)ポリマーの独特な望ましい光学性質の故に、 開環されたNBの繰り返し単位を含有するポリシクロオレフィンのROMP(コ )ポリマーである。 しかしながら、光学ディスクのための基質のそのような性質は、それらが望ま しいと同時に、困難であるということがよく知られている。そのような基質の厳 格な要求は、'041特許に記載されている。 特に、好ましい水素化基質は、(a)120℃〜200℃の範囲のガラス転移 温度を持ち、(b)特徴的に、実質的に完全に透明、すなわち可視光透過性であ り、(c)10〜60nmの範囲の低い複屈折および(d)1.2kgの荷重下 、300℃の温度で、1220gに対し、10分当り40〜65gの範囲にある メルトフローインデックスを有している。光学等級ポリマーよりも低い品質のポ リマーは、実質的に明澄な且つ水白色(無色)のポリマーの、特に押出しないし は射出成形による、熱形成が望ましく、しかしながら、製品の受容性に対する基 準が光学ディスクや繊維のための、それよりも厳格さが低いという他の適用方法 によって製造される。明澄ポリマーのそのような厳格性の小さい用途は時計の前 面、自動車の側窓、自動車とトラックのライト用レンズ、自動車のサンルーフお よび蒸気殺菌性の医療用具用である。 他のいくつかの特許および公報、例えば特開昭60(1985)−26034 号は、それらの選択された目的に適したポリマーを作る全ての臨界要件およびそ れらを作るために必要とされる全ての工程条件のいずれも定義することなしに、 これらのポリマーの所望の 光学的性質を記述している。例えば光学等級ポリマーは、狭い分子量(mol wt)分布Mw/Mn<5、最も好ましくは<3を持っている(コハラらの米国 特許第5034482号およびオオシマらの米国特許第5,061,771号参照 )。種々のコモノマーを用いた試験から、テニーらはその高いコストにもかかわ らず、公開'034の説明的実施例で用いられたTDおよび他の材料は満足な光 学的性質を与えないことがわかった(2欄17〜19行参照)。その理由は、明 らかにテニーらおよびゴトーらが全ての工程要件の臨界性を完全には評価してい なかったからである。 TDとNB基を含む他の多環オレフィンは、実際高価な材料であるので、経済 的方法において、ポリマーを作るための製造コストを最小限にすることが必須で ある。 当業者は、このゴールに合致する最も可能性の高い方法は、より速く且つより 効率的であることが期待される連続法を用いることによることを認識するであろ う。但し、もちろん、この方法が、所望の光学等級のポリマーを製造することは 信頼される。数多くの引例において、そのような連続法を与える困難性に関する 証拠はバッチ法によって専ら作られた豊富な説明的実施例である。 テニーらが通常のエンジニアリング技能を越えることなく連続法を与えると期 待された証拠は、欧州出願0303246中で、これらのポリマーは、所望によ り、連続重合法において製造される(4頁42行)ということを教示しているこ とである。しかしながら、それらのコポリマーは、バッチ反応器中で明らかに製 造されており、第1工程から得られたポリマーは、開環ポリマーの分離された後 に第2工程で水素化されるかあるいは重合区域から除去された後、シクロヘキサ ンで希釈される。連続法に関するテニーらの上記期待が通常のエンジニアリング 技能のみで可能であるということは、時期尚早であったし、また見当違いでもあ ったし、彼らがこの後で考慮される必須の事項を見過していたことから、ここで さらにもっと明 らかになるのであろう。 水素化(コ)ポリマーは、この2段法において、直接に且つ連続的に作られる ので、重合(連続法の第1工程)で用いられるROMP触媒系の全成分は水素化 第2工程に必ず存在する。これは水素化触媒は“消耗”(それは再使用できない ので)ROMP触媒系の残漬の存在下で効果的であるということを要求する。明 らかに、特定のROMP触媒のみが所望の温度を維持し、そして同時に水素化触 媒に水素化に悪影響を与えるに十分な毒性を持たない十分に“ホット”な触媒の 諸要件を与えるであろう。 ゴトーの米国特許第5053471号は、2段法、すなわち重合と引き続く水 素化が連続的に実施されることを記述する重合法を記述している。その開示は、 “それ故これらの2段工程は開環重合反応後開環(コ)ポリマーを分離すること なく連続的に実施されうる”と述べているが(14欄61〜63行)、ポリマー は、水素化される前にROMP触媒から最初に分離されねばならない。実施例1 では、50gのモノマーで開始され、45gのポリマーを回収している。実施例 10では、このポリマー20gがトルエンに溶解され、そしてニッケルナフテネ ート触媒で水素化されている。分離をするため、互いに混和し得る良溶媒と貧溶 媒の混合物が用いられる。第1の触媒を除去するため、希釈水性有機酸が用いら れ、次いで“有機層が・・・慣用のポリマー回収工程に付されて重合触媒を含有 しないポリマーを分離する。”明らかに、'471方法は連続的でなく、そして 実施可能な開示のみがROMP触媒はポリマーが水素化される前に除去されなけ らばならないということを特に教示している。 市販できる光学基質を提供するに十分なポリシクロオレフィンを成功裡に重合 するための連続法における解決すべき問題は、'041特許に指摘されているよ うに、多岐にわたっている。 恐らく、連続、高発熱性重合方法自体を実施することが困難故に、方法全体の 他の側面を考慮するのを回避するためのよい理由となっ ていた。すなわち、ROMP触媒もしくは生成した塩素イオンのいずれも除去す ることなく、重合区域から直接に且つ連続してコポリマーを水素化する利点は、 仮にそれが見過されなかったとしても、決して実現されなかった。 塩素イオンは、2つの塩素発生成分(i)触媒、典型的にはモリブデンペンタ クロライド(M0Cl5)もしくはタングステンヘキサクロライド(WCl6)お よび(ii)共触媒、典型的にはエチルアルミニウムセスキクロライド(EASC )の如き有機アルミニウムハライドによって生成される。塩素は、遊離Cl、H ClあるいはCl-としてのどれでも、水素化触媒、特にニッケル触媒の効率に 有害であることがよく知られているので、Cl含有ROMP重合反応物を水素化 工程に直接流すことを考慮する理由は存在しない。それにもかかわらず、思いが けずそれが考慮され且つ実行された。予期に反して、そこで用いられたニッケル 触媒は、塩素によって有害な影響を受けなかった。水素化ポリマーから回収され た水素化触媒は再使用され、それ故“使用された”触媒と云われる。水素化触媒 の再使用は、もし担持もしくは“不均質”ニッケル触媒が用いられている場合に 特に適切である。なぜなら、それは濾過助剤で回収されて再循環されるからであ る。それにもかかわらず、また再使用のため回収することが非常に困難であるに もかかわらず(不均質触媒のそれと比較して)、“均質”ニッケル触媒がここで は最も好ましく用いられる。なぜなら、その使用は、水素化を比較的低い圧力お よび温度で可能とし、それ故不均質ニッケル触媒の場合に起こる異性化を実質的 に無視しうるからである。 公知の市販の重要な水素化触媒のうち、Niベースの触媒だけは塩素の低水準 に比較的影響を受けず、またM0、WまたはTiの塩との相互作用に抵抗するこ とがたまたま起こった。しかしながら、Niベース触媒は、特にハロゲンイオン もしくはモリブデートの存在下で、異性化触媒として機能する傾向を持つので、 低分子量ポリマ ー鎖を生成することがわかった。この(コ)ポリマーの幾部分かが異性化される と、その後は水素化が困難となる。それ故、そのような異性化を避けることが必 要であった。その第1段階で水素が水素化反応容器(シリンダー)中に強く吹き 込まれ、そして水素化が比較的低温度、80℃以下で実施される、2段階におい て、反応物を連続的に水素化することによって、異性化が回避される。第2段階 で、(コ)ポリマー中の実質的に全ての二重結合を完全に水素化する。“実質的 に全て”によって、少なくとも95%、さらに好ましくは99%およびそれ以上 をいう。連続水素化に関する上記技術的事項は、公知のバッチ法もしくは公知の 連続法の明かな改変からは推察されない。 また、反応物が水素化ポリマーの比較的粘性の“ポリマーセメント”の形態に あり、またもしコポリマーが光学等級ポリマーのための試験を通過するべきであ れば、0.4μmよりも大きい全ての粒子を除去するために0.4μmの“精製” フィルターを通して濾過可能であるということを必要とする濾過工程の臨界性が 見過ごされていた。水素化された後のセメントの性質は、それを多段階で濾過す ることが必要とされることがわかったようなものであった。 固体光学コポリマーの目的生成物は、例えばそれが射出成形機に供給するのに 使用されるような溶融成形可能なものであることが必須であるので、生成物ペレ ットが特定の所望の性質で均一に染まっていることが必要である。 “溶融加工性”によって、分子量が30,000〜500,000の範囲にある こと、好ましくは4,000〜300,000の範囲にあることが意味され、そし てこのポリマーがオレフィンの比例量を用いて製造され、所望により、溶融加工 性でない、さらに高い分子量が作られる。溶融加工性(コ)ポリマーは、好まし くは約120℃〜200℃の範囲、好ましくは約130℃〜175℃の範囲の温 度で加工し得る。 最適な組合せは、水素化された高分子量コポリマーが、望ましい高いTgを持 ち、そして低い加工温度は容易な熱形成性に役立つので、高分子量と低い加工温 度のそれである。 溶融加工性のホモもしくはコポリマーが製造される容易さは、(共)重合され る特別なシクロオレフィン種の特性の関数である。あまりに多い溶媒が存在する と、高められた温度での過剰の溶媒の除去は、溶媒が除去されている間にコポリ マーの層別や分別が起こるので、過大な複屈折を持つ粉末生成物を生じる。この 結果は、このポリマー生成物の分子量分布と分散性(または“多分散性”)の両 方が悪影響を受けるということである。さらに別のリスクは、過度の希釈は、ゲ ルのミクロ大粒子を持ち越す傾向があることである。仮に、>0.5重量%のゲ ルが精製されたポリマーセメント中に残っていると、ゲルは溶媒が蒸発された後 存在するであろう。このゲル含有粉末が粉末化されると、この粉末のペレットは 、受容できないことがわかるであろう。 当業者は、目的物を作るための連続化学法が、(a)目的物の均質性;(b) 大バッチ反応器およびそれの仕込みや取り出しと一緒になった“死”時間の除去 ;および(c)この方法の制御を危うくすることなく、そのような結合に導く工 程の巧妙な結合の如き全ての予期される利益を与えるために、化学方法工業の集 合ライン技術であることを直ちに認識する。 しかしながら、比較的少ない予期せざる利益はもちろん、多くの予期せざる損 害の両者に関して、連続法を走らせる多くの関連したリスクの正確な見積りは、 変数の数に依存して、方法の複雑性、および方法と一緒になった危険性を変える 。 ROMP反応は、高度に発熱性であるから、反応が実施される反応器の型にか かわらず、速やかに進行することが期待される。しかしながら、ROMP反応は 、所望の最高速度で制御されるかどうかを合理的に予測することはできないけれ ども、反応が早くなるほど 制御するのが一層困難となることを予測することはできる。 商業連続反応器において、その方法を経済的にするには、反応が十分な速度で 進行することが必須である。 バッチ反応器において、所望のモノマーの場合の制御可能なROMP反応は、 求める転化率に依存して、典型的には少なくとも30分もしくはそれ以上で起こ るので、重合反応が経済的に魅力のある十分な速度で連続(共)重合反応器(以 降“重合反応器”)中で制御可能に実施され得ることは起こりそうもない。この 予期は、減少した全反応速度は、連続反応系に固有のものであるという事実に由 来する(“ザ デザイン オブ コマーシャル コンテイニュアスーリアクター システム”エイ.ピー.ウェーバー、ケミカル、エンジニアリング プログレス 、1953、49 No.1) (共)重合体の大量生産のための必須の詳細を考慮するために、連続ROMP 法に戻ると、未反応モノマーを分離することは実際的でない。それ故、実質的に 全ての(コ)モノマーは、ポリマーに転化されることが重要である。我々の新規 な方法において、少なくとも95%、そして好ましくは99+%の転化率を伴う 速い転化(滞留時間<30分)は所望の性質を備えた光学ポリマーを与えるため に必要である。重合が連続的であり、そして実質的に全ての(コ)モノマーが均 質重合触媒を用いて狭く規定された温度範囲で転化される、多区域からなる攪拌 された、一段、重合反応器中で速やかに且つ実質的に完全な転化を生み出すこと ができる。 この重合反応器は、重合が以降バッチ反応器中で連続的に起こったので、“一 段”反応器と云われる。バッチ反応において、重合が一段反応であるということ には何ら疑問がない。ROMPは、連続重合容器が任意に一段を複数段(すなわ ち“多区域に分けられた”)に分割するバッチ反応器として機能するために、一 段反応のままである。重合反応器中のバッフルは、1つの区域から他の隣接する 区域へ20%より少ない、実質的な戻り混合が妨げられる場合にのみ 速やかな且つ実質的に完全な転化を予期せずに、たまたま生み出す区域に反応空 間を分割するのに役立つ。 バッチ重合において、そのような転化は、より長い滞在時間で達成され、そし て普通典型的に用いられるよりも高い濃度で触媒を用いることによって、より低 い転化率が受容された。 触媒のより高い水準は、温度動揺の高められたリスクやより高い生産コストを 生ずる。滞留時間が長くなるほど、不飽和ポリマー骨格に沿う反応を通して架橋 がより多くなる(ゲル化)。 さらに、反応時間が30分あるいはそれ以上であるROMP法のためのバッチ 反応器の経済は魅力に欠け、そして水素化と残余の工程を、各バッチ方式で実施 するために必要とされる時間は、全体の方法を一層魅力のないものとする。 対照的に、連続ROMP重合法における滞留時間は、30分以下、通常5分以 下であるだけでなく、類似の量で反応剤を用いる類似のバッチ反応で用いられる よりも少ない触媒を用いて、(コ)モノマーの実質的な完全な転化を意外にも提 供する。さらにそれは有害ゲル生成を実質的に伴わずに分子量Mw>50,00 0、多分散性Mw/Mn<5を持つ(コ)ポリマーを生成する。かくして、連続 法においては、モノマーのモル数と触媒のモル数に基づいて、少ない触媒でバッ チ反応におけるよりも高い転化率が得られる。 先行技術において、反応温度とROMP反応で生成される(コ)ポリマーの分 子量との間に相関性があることを教示するものは何もなく、また滞留時間と生成 する(コ)ポリマーのMw/Mnとの関係を教示するものも何もない。光学基質 において、両者が重要である。Mw/Mnは、複屈折率を制御するために、重要 であることが知られている(米国特許第5034482号参照)ので、この関係 やその重要性の教示が先行技術において欠けていたことは偶然のことではない。 またさらに、連続法のための工程実施コストは、その実際操作と 完全に関連しているけれども、触媒の除去および使用した溶媒の量は、それぞれ そのようなコストの大部分である。 どの引例も、(a) (コ)ポリマーの分子量範囲、(b)水素化(コ)ポリ マー(大過剰の溶媒を除去して)または(c)滞留時間と%転化率に及ぼす、反 応物の過剰希釈(溶媒による)の影響について何も述べていない。これらの3つ のすなわち分子量、滞留時間および%転化率および最も特別にはMw/Mnは、 連続ROMP法において、臨界的に制御されねばならない。さらに、過剰希釈は 、濾過を容易にするが、過剰希釈は蒸留や循環可能な有価値物、すなわち水素化 触媒、溶媒および濾過剤の回収を複雑にする。 Mw/Mnは狭く、好ましくは<5、より好ましくは<4、そして最も好まし くは<3であることが知られている。ROMP反応は、高度に発熱性であり、バ ッチ反応器で95%の転化率を得るためには、典型的には最もよく制御された条 件下で30分〜1時間を要する。しかしながら、比較的長い滞留時間は、Mw/ Mn>5を与える。例えばテニーらの'041特許(11欄第2表)およびゴト ーらの'471特許(第4表)の説明的実施例に報告されている、狭いMw/M nは、非常に少ない量のモノマーの反応が数多くの変数を調節して、試行錯誤に よって制御されうる、小規模実験用バッチ反応器において得られるだけである。 第1工程が重合であり、そして反応器からの重合体を水素化する前にROMP 触媒(第1触媒)の分離をしない、真の連続ROMP法において、ROMP触媒 は、第2(水素化)工程の水素化触媒(第2触媒)の効率に悪い影響を与えては ならない。 それ故、ROMPポリマーを与えることが知られている全ての慣用触媒および そのようなポリマーを水素化する公知の触媒のうち、“正当な”重合触媒が連続 法のために選ばれること、そして“正当な”水素化触媒が重合触媒との組合せの ために選ばれることが重要である。 第1および第2工程が反応物中の如何なる成分をも中間で分離することなく効 果的に進行し得る理由は、残存する第1触媒が第2触媒に悪影響を与えないよう な少ない量で第1触媒が第1工程で用いられているからである。 この連続法に用いられる量に対して使用される触媒の量が5倍である典型的な バッチ反応において>95%を製造するのに必要な長い滞留時間の点から、その ように少ない第1触媒がそのような短い滞留時間でそのように高い転化率を生み 出すことは真に驚くべきことである。 我々は、このROMP反応を、一回の通過で、20分より短い滞留時間で進め ることが可能であることを見い出した。 その理由は、最も短い、すなわち第1反応区域の温度が0℃〜周囲温度(20 ℃)の範囲にあり、しかし最も高い、すなわち最後の反応区域が少なくとも75 ℃、好ましくは120℃を超え、しかし150℃よりも低い、一段、多区域反応 器からなる単一重合区域において進行するからである。ここで、最後の区域の温 度は、例外的に効果的である重合(第1)触媒(“ホット”触媒という)の発熱 によって生成される。しかしながら、指摘したように、重合反応が早くなればな るほど、反応の制御はし難くなり、ゲルを多く生成することになり、そしてもし 100部の(コ)ポリマーに基づいて5重量部よりも多く生成されると、ゲルは 濾過プレスを閉塞し、それは経済的には除去され得ない。さらに、重合触媒の効 率は150℃で損なわれる。物質の“部”という言及は、特にことわらない限り “重量部”のことを云っている。少なくとも2つの、好ましくは3つの区域を持 つ多区域反応器における連続反応の成功の理由は、引き続く区域との間で実質的 に戻り混合がないことであり、そして少なくとも第3区域が第1区域におけるよ りも少なくとも50℃高い温度で運転されていることである。 光学基質のためのポリマーは、透明で且つ実質的に無色でなけれ ばならない。(コ)ポリマー100部当り0.5部よりも少ない量で、0.4μm 程度の非常に少ない粒子のみが(コ)ポリマーの受容性を有効に否定することが 評価されていない。受容し得る(コ)ポリマーを与えるためには、0.4μmの フィルターを通して濾過されなければならない。濾過は、もし(コ)ポリマーが 粘性を持つと実施できない。許容できるよりも多い溶媒で希釈することによって 、所望の低い粘度を得ることは、あまりにも多くの溶媒を除去しなければならな いという結果を生じ、そして前に示したように、除去工程は(コ)ポリマーの光 学的性質に悪影響を与える。 最後に、DCPD、シクロペンタジエンの三量体(略して“三量体”またはC PDT)およびTDの如き市販品として入手し得るコモノマーを用いる商業的方 法において、対象トリマー(下記構造II)を除去し、そして非対象トリマー(下 記構造I)を分離し、そして使用することは実際的ではない。モノマーが対象ト リマーを含まないことを保証する、全トリマーを含まないモノマーのコストは、 (II)を0〜1重量%の非常の少ない量で含有するモノマーよりも非常に高い。 これは(I)を含有するモノマーもしくはモノマー混合物から(II)を分離する ことは実際的ではないためである。商業的に実行可能であるためには、連続法は 過剰のゲル(架橋)を起こすことなく存在する(II)を(共)重合しなければな らない。 対象トリマー(II)は、2つの等価な反応性二重結合を持ち、そして優れた架 橋性モノマーであることは明らかであろう。 (I+II)100部に基づいて(II)>1重量部がこのROMP法で(共)重 合されるとき、両二重結合は開き、そして(II)は効 果的な架橋剤となる。得られたゲルは、第1および第2の板/枠フィルター中で 主として除去される。仮に、それが除去されないと、精製フィルターはたちまち 閉塞される。 耐え難いゲル生成なしに、1重量%を超えない(II)を成功裡に共重合するに は、多区域、一段、重合反応器を必要とする。 一般に、連続仕込みと連続取り出しの条件には、仕込みのための均一な滞留時 間が反応容器内で異なる温度にある複数の区域のそれぞれにおいて保証される如 何なる手段も存在しない。反応の完結の度合いは、重合区域中で消費された時間 とその内の温度の両者の関数として変化するので、一段、多区域、重合区域がこ の問題を解く助けとなることは起こりそうもない。しかし、それはなされた。 本発明の新規方法は、類似のバッチ法または先行技術における関連する連続重 合法のいずれかを検討することによって実施され得なかった連続法を提供する。 発明が解決しようとする課題 加工性ROMPホモ−もしくはコポリマーを溶液中で得るために、ROMP区 域で適当なポリオレフィンを溶液重合し、残存するROMP触媒と共触媒を除去 せずにROMP(コ)ポリマーを引き続いて水素化するための連続法は、50, 000〜300,000の範囲にある分子量Mwおよび1.3〜5.0、より好ま しくは1.3〜3の範囲にある多分散性Mw/Mnを持つ光学的生成物を与える 。ここで、多分散性が低いほど、コポリマーの物理的性質はより望ましい。この ような光学的生成物は、均質な重合触媒および共触媒を必要とすることがわかっ た。それぞれは、各区域に添加され得るし、使用されるROMP触媒の全量は水 素化前に生成された不飽和(コ)ポリマーから消耗された触媒と共触媒が除去さ れないような少量である。用いられる可溶性触媒の量は、金属触媒1モルと共触 媒1〜10モルの範囲にあり、(コ)ポリマー、少なくとも1,000モル、 最大30,000モルを生成する。少量の消耗された触媒と共触媒の存在は水素 化反応に悪い影響を与えない。水素化(コ)ポリマー生成物は、基質を形成する ために用いられる射出成型機や他の熱成型手段の要求に合致し、そして1.2k gの荷重の下、300℃で、1200gに対し、10分で40〜65gの範囲に あるメルトフローインデックスを持つ。 熱的に加工可能なポリマーを得るために、4つ以上の融合環を持つシクロオレ フィンモノマーは、使用できないことが見い出された。さらに、ホモポリマーは 、TD、5−エチリデニル−2−TDおよび9−(C1〜C3)アルキルTD、特 に9−メチルTDおよび9−エチルTDのそれらに限定される。この好ましい方 法でコポリマーを連続的に形成するための適当なモノマーは、すぐ上に挙げたも のの他に、以下に特に言及すると、DCPD、CPDT、NB、5−メチル−2 −NB、5−エチル−2−NBおよび5−フェニル−2−NBである。メチルテ トラシクロドデセン(MTD)、エチリデン−TDおよびエチリデンノルボルネ ン(ENB)を含むさらなるNB−型モノマーは、全て顕著な特性を示す−30 分より短い滞留時間で共重合されるとき、これらは特定の狭い範囲の温度に、重 合反応器からの流出物を維持し、しかも生成されたポリマーに対して多い割合の 溶媒なしに所望の粘度を維持するのに適当な範囲にある熱を遊離する。 またさらに、最も好ましい方法では、最も好ましい光学的ROMP水素化(コ )ポリマーは、TD、MTDおよびそれらの置換体に由来する上記名称のホモポ リマーで最も容易に達成されるTg>120℃を持つものであり、コポリマーが 主たる量、好ましくは>70重量%でTD、MTDまたは他のトリ−もしくは四 環性シクロオレフィンコモノマーを、単一であるいは同時に1つ以上で、少ない 重量割合のトリマー(CPDT)および対象トリマーの1重量%以下(存在する 全モノマーの重量に基づいて)と一緒に、生成される (コ)ポリマーが加工可能である限りにおいて、含有するときに、130℃以上 に上昇する。 連続ROMP反応の第1工程は、“R0MP反応器”と云われる、多区域に分 けられた、一段、連続攪拌反応器からなる重合区域中で実施される。この反応器 は、少なくとも2つの区域、第1および第2区域を与えるように操作され、第2 区域は、第1区域と制限された、一方通交の加圧(流体)連絡しており、それぞ れは反応器にゆだねられた目的のために十分に効果的な量で重合触媒と共触媒を 含有し、触媒は有機アンモニウムモリブデート、M0(Cl)5、W(Cl)6、 WO(Cl)4、WO(OR)4-xClx、ここで、Rはアルキル、フェニル、フ ェニル置換フェニル、フェニルアルキル並びにアルキル、フェニル、フェニル置 換フェニルおよびフェニルアルキルのハロゲン置換基であり;そしてxは0〜4 の範囲にある整数である、よりなる群から選ばれ;そしてそれと一緒の、R'y AlCl3-y、ここで、R'はC2〜C6アルキルを表し;yは0〜3の範囲の整数 である、によって表される有機アルミニウムハライドまたはR''3SnH、ここ で、R''はC2〜C6アルキルである、で表されるアルキルスズハライドで、不飽 和(コ)ポリマーを与える。幾つかの隣接した反応区域が与えられる場合、それ ぞれの区域は隣接する他の区域と制限された一方通交の連続をしている。 重合が進行する速度にもかかわらず、1分そこそこや30分程度でありうる滞 留時間は、約大気圧(1バール)から約6バール(90psig)、好ましくは 約170KPa(10psig)から450KPa(50psig)の範囲の反 応器操作圧力を定める、滞留時間と温度の制御を可能とする。より高い圧力で操 作する経済的利益は何もない。連鎖移動剤による制御によって、反応物中の全固 体とその粘度の正確な制御がなされる。反応条件の制御は、仕込まれた全(コ) モノマーの0.1%から5重量%を超えない、狭く規定された範囲に生成される ゲルの量を制御することを可能とする。多 環性オレフィンの少なくとも95%、好ましくは>97%、そしてさらに好まし くは実質的に100%が、未反応モノマーの循環が省略されるように、(コ)ポ リマーに変換される。重合反応器中の滞留時間は、好ましくは20分以下であり 、さらに好ましくは10分以下である。 短い滞留時間の方は、もし(コ)ポリマーが光学等級の(コ)ポリマーとして 格付けされるのであれば、低い、すなわち5以下、好ましくは>4、そして最も 好ましくは2〜3の範囲にある多分散性Mw/Mnの制御を提供する。 使用されるROMP触媒の比較的少ない量、好ましくは製造されるポリマー1 500モル当り1モルより少ない触媒、最も好ましくは10,000モルのポリ マー当り1モル程度の触媒は、ROMP触媒の除去なしに、ニッケル触媒による 水素化を可能とする。 連続法の第2工程において、不飽和(コ)ポリマーの溶液は、消耗された重合 触媒の除去なしに、少なくとも2つの継続する段階を持つ水素化反応において、 ニッケル触媒の存在下で水素化されて異性化されたポリマーを実質的に含まない (全ポリマーに基づき<5重量%)水素化ポリマーの溶液を生成する。ニッケル の表面に還元されたM0もしくはTiが移動することによって被覆されることが 合理的に予期される担持ニッケル触媒が用いられる場合でさえ、ニッケル触媒の 活性は無視される。 上記理由のため、可溶性有機ニッケル触媒が最も好ましい。そのような触媒は 、中でも米国特許第3,591,064号に記載されているように、Niカルボキ シレートもしくはアルコキサイドをアルキルもしくは水素化物源と一緒にするこ とによって製造される。この米国特許の開示は、あたかもその全てがここに記述 されているように組み入れられている。典型的には、Ni (ナフチレート)2 、Ni(AcAc)2および効果的であることが知られているその他のもの、特 にNi(O28152。次の引き続く工程において、溶解さ れている消耗触媒が、例えばポリマー溶液をカルボン酸もしくは鉱酸もしくは酸 石けんで処理することによって、もしくはリン酸アンモニウムで洗浄され、そし て得られる水可溶性Ni塩およびAl塩を分離することによって、慣用的に取り 除かれる。 他の方法は、ジカルボン酸、アルカリ金属シリケートもしくはジメチルグリオ キシム(DMG)の如きキレート化剤および水素化(コ)ポリマーもしくはセメ ントの溶液から不溶性残漬を除去する多段濾過を包含する。その後、光学等級コ ポリマーは、セメントを蒸発にかけることによって回収される。 光学等級コポリマーを作る連続法は、上記した段階の第1段階のための水素化 圧力がROMP反応器反応を定める点で特異的である。反応器圧力条件の方は、 最終の重合区域の操作を可能とし、120℃〜140℃の範囲の温度でポリマー セメントの流れを与える。この温度は、50,000〜500,000の範囲のM wを持つ、溶融加工性の驚くべき高分子量のポリマーを与えるに十分な高さであ る。 重合反応器中、メタセシス重合で開環することによって製造される水素化溶融 加工性コポリマーは、所望の分離がなされるように遠心分離され得ないことが見 い出された。濾過は、板/枠フィルタープレスが第1および第2濾過段階のため に用いられる、多工程濾過方法によって必要とされる。水素化ポリマー溶液中の ゲルの最大95重量%、重合と水素化触媒および濾過助剤が第1フィルタープレ ス中で除去されて第1濾過を生成し;第2フィルタープレス中で第2濾液がサブ ミクロン大の粒子のみを含有して生成される。 場合により、第3および第4濾過段階が使用され、先行する段階からの濾液は 、引き続く段階へ連続的に導入される。 サブミクロンの多孔性濾過媒体を持つカートリッジフィルターを用いる第3段 階は“粒子数”規格に合致する優れた光学等級コポリマーを与えることが見い出 された。水素化区域からの仕込み流中の固体の独特の性質に関する加工費用のた めに、光学等級ポリマー溶 液を与えるために、実際の計画では、上記の如き濾過工程の組合せが必要とされ る。 上記コモノマーの精製された光学等級のコポリマーの濾液は、過剰損失を避け るため、多工程法で蒸発されるべきであり、そして次いで冷却され且つ粒子化さ れるコポリマーのストランドを押出すために用いられる特別の押出機のために適 した粘度範囲にあるセメントを与えることが必須であることがさらに見い出され た。 それ故、本発明の一般的な目的は、少なくとも第1および最後の反応区域を含 む多区域において、一段重合を維持し、ここで第1区域は、少なくとも1種の前 述したシクロオレフィンモノマー、C3〜C7α−オレフィン連鎖移動剤およびC4 〜C8シクロアルカンの希釈量を、有機アンモニウムモブリデート、金属ハライ ドもしくは金属オキシハライド触媒および有機アルミニウム(または有機スズ) ハライド共触媒と一緒に、1モルのROMP触媒が1,500モル〜30,000 モル、好ましくは2,000〜10,000モルのポリマーを形成する量で存在す る下で、含有して実質的になる反応媒体を混合することによって70℃〜100 ℃の範囲にある温度に維持され;第1の反応区域におけるそれよりも少なくとも 20℃高い温度に維持された引き続く反応区域からのコポリマーと第1反応区域 が実質的に戻り混合しないように維持され;最後の反応区域を120℃〜140 ℃の範囲にある温度に維持し;触媒とC3〜C7アルケン連鎖移動剤の組合せの添 加速度のみを変えることによって最後の区域の温度を連続的に制御し;そして存 在する全対称トリマーの主たるモル割合を連続的にせしめて100部のコポリマ ー当り0.1〜2重量%のゲルを生成し、それによってMw>35,000、好ま しくは50,000〜200,000の範囲にある分子量とMw/Mn<5および 135℃〜200℃の範囲にあるTgを持つコポリマーが反応器中の滞留時間1 0分以下で製造される、ことからなる連続ROMP法を提供することにある。 上記連続ROMP反応によって製造されるコポリマーは、共重合された反応物 から如何なる成分も分離することなく、少なくとも2つの段階を持つ水素化区域 において直接水素化される。但し、水素化はニッケルベースの水素化触媒である 。 その理由は、コモノマー100部当り3〜8重量部の範囲の量で存在するRO MP触媒によって発生される、重合された反応物の塩素含量がニッケルベース触 媒の効率に悪い影響を与えるには不十分であるからである。 それ故、本発明の他の一般的目的は、上記モノマー、希釈量のC4〜C8シクロ アルカン、未反応C3〜C7α−オレフィンの(コ)ポリマーから実質的になり、 そして未反応(コ)モノマーを実質的に含まない、不飽和仕込み流を水素化する 2工程法であって、不飽和仕込み流を、第1水素化区域に、1,380KPa( 200psig)〜5,000KPa(700psig)の範囲の圧力で且つ約 23℃〜100℃の範囲の温度で、ホモポリマー製造するための消耗重合触媒の 存在下で、連続的に導入し、ここで重合触媒は(コ)ポリマー100部当り0. 5〜6.5重量部の範囲の量で、濾過助剤およびホモポリマー100部当り0.5 重量部を越えない異性化が起こるに不充分な条件下で部分的に水素化された仕込 み流を製造するのに十分な量の担持ニッケル含有水素化触媒の有効量が存在し; そして第2工程で、部分的に水素化された仕込み流を、1,380KPa(20 0psig)〜5,000KPa(700psig)の範囲の圧力で、75℃〜 150℃の範囲の温度で、第1水素化区域中に導入された重合触媒を除去するこ となく導入し且つ部分的に水素化された仕込み流を、実質的に完全に水素化され た仕込み流のスラリーを製造するのに十分な量で、しかしながらホモポリマーの >0.5重量部を異性化するには不十分な量で、付加的な担持されたニッケル含 有水素化触媒と、混合し;不飽和仕込み流中の二重結合の>97%を単結合に変 換し;そしてホモポリマーの<97重量部を、水素化触 媒に悪影響を及ぼさずに、その異性体に変換する方法が提供される。 本発明の特別な目的は、多区域に分けられた、一段、重合区域中で得られたコ ポリマーを水素化する方法であって(a)重合区域から直接反応物を、第1水素 化区域に、3,550KPa(500psig)〜5,000KPa(700ps ig)の範囲にある圧力で、約70℃〜90℃の範囲にある温度で、ポリマー1 00部当り0.5〜6.5重量部の範囲にある量で存在する消耗重合触媒、濾過助 剤および部分的に水素化された仕込み流を生成するのに十分な量であるがコポリ マー>0.5重量部を異性化するに不十分な量の担持ニッケル含有水素化触媒の 有効量の存在下で、連続的に導入し;そして第2工程において、(b)部分的に 水素化された仕込み流を、第2水素化区域に、3,550KPa(500psi g)〜5,000KPa(700psig)の範囲に圧力で、約110℃〜15 0℃の範囲の温度で、第1水素化区域に導入された重合触媒を除去することなし に導入し、そして部分的に水素化された反応物を実質的に完全に水素化された仕 込み流のスラリーを生成するのに十分な量であるが、不飽和ポリマーの>0.5 重量部を異性化するのに不十分な量の付加的な担持ニッケル含有水素化触媒と混 合し、それによって不飽和反応物中の97%以上の二重結合が再使用のために回 収される水素化触媒に悪影響を与えることなく単結合に変換される、からなる方 法が提供される。 特に、三環および/または四環の(コ)モノマーの光学等級ホモポリマーを製 造する方法において、多工程濾過は、濾過区域および精製区域に用いられること は不可欠である。この方法は、(a)ゲルニッケル含有触媒および消耗重合触媒 を含有し、しかしながら溶解した水素を実質的に含有しない、水素化ホモポリマ ーのスラリーを少なくとも1つの濾過手段からなる1次濾過区域、好ましくは公 称直径で20〜30μmよりも大きい粒子を濾過するための1次スクリーニング 手段を持つ板/枠フィルタープレス中に、3,550K Pa(500psig)〜5,000KPa(700psig)の範囲の圧力お よび約70〜150℃の範囲の温度で連続的に流し;(b)1次濾過区域から1 次スクリーニング手段における目開きよりも大きい固体粒子の濾過ケーキを回収 し、そして1次スクリーニング手段における目開きよりも小さい固体を含有し、 しかしながら目開きよりも大きい固体粒子を実質的に含有しない1次濾液を回収 し;(c)1次濾液を公称直径1μmの2次開口を備えた2次スクリーニング手 段を持つ、2次板/枠濾過手段を含有する2次濾過区域で、約70℃〜150℃ の範囲の温度で、3,500KPa〜4,900KPaの範囲の圧力で濾過し; (d)1μmよりも大きい固体粒子を回収し、そして1μmよりも小さい固体粒 子を含有し、そして該1次開口よりも小さい固体粒子を含有し、そして該1次開 口よりも大きい固体粒子を実質的に含まない、実質的にゲルを含まない、半精製 の2次濾液を生成し;(e)0.4〜0.5μmの範囲にあるよりも大きくない穴 を持つ多孔性濾過媒体を持つカートリッジ濾過手段を通して半精製濾液を濾過し ;そして(f)該穴よりも大きい固体粒子を回収し、そして精製された濾液を生 成し;それによって該実質的に飽和されたポリマー中に存在する、消耗重合触媒 、使用された水素化触媒および濾過助剤の99重量%以上が除去されて光学的等 級ポリマーのための粒子数規格に合致する飽和ポリマーの溶液を生成する、こと からなる。 100℃〜200℃、好ましくは120℃〜180℃の範囲にあるTgを持つ 、特に高いTgの熱可塑性ポリマーは、40〜60部とTDと残余のコポリマー がDCPDおよびDCPDのアルキルーとアルキリデン置換誘導体よりなる群か ら選ばれる、ROMP反応生成物の水素化によって製造される。 ここで、TDは少なくとも15%のエキソ成分を含有する。 この方法で製造されるポリマーは、光学的記録媒体、光学的繊維とレンズ、印 刷された電子回路ボードおよび包装材料並びに他のポ リマーとのブレンドを含む種々の製造品に使用するのに適した、熱的、光学的、 電気的、機械的および遮蔽性の望ましい組合せを持っている。 図面の簡単な説明 この図は本発明の工程が概略的に説明されている本発明のフローシートである 。 発明の詳細な説明 好ましい(コ)モノマーは、シクロペンタジエン(CPD)とのデールス・ア ンダー(Diels Alder)反応、対象型の三量体(II)の量を1%に制 限することが大事である(i)DCPDおよび(ii)三量体(CPDT)の製造 に特に制限する反応によって商業的に誘導される。 ペンタマーのようなTDより大きいCPD類緑体は、入手容易のためには許容 されないコモノマーであり、望ましくは使用されるモノマーから分離される。 テトラマーおよびより大きいモル重量のオリゴマーの形成を制限するため、C PDのオリゴマー化を実施する場合、形成された三量体の量は約20重量%以下 であり、対象型のものは1%以下である。本発明の最も好ましい態様では、DC PDの大部分の重量を含むデールス・アンダーオリゴマー化からの全反応体は、 この新しいプロセスにおいて原料供給のために使用される。 本発明のプロセスは、下記の一般式の構造を有する少なくとも1個のノルボル ネン単位の存在下を特徴とする環状オレフィンの開環重合よりなる。 これらの環状オレフィンは、置換あるいは非置換のいずれでもよく、またエン ド−あるいはエキソ−型のいずれでも存在することができるが、一般には両方の 型の混合物として存在する。ROMP反応により重合した場合、形成されたポリ マーはシス−あるいはトランズのどちらの不飽和を骨格に有している。適当な環 状オレフィンとしては、置換および非置換のノルボルネン、ジシクロペンタジエ ン、ジヒドロジシクロペンタジエン、シクロペンタジエンの三量体、テトラシク ロドデセン、エチリデン−TD5、ヘキサシクロヘプタデセン、エチリデニルノ ルボルネンおよびビニルノルボルネンを包含している。 環状オレフィンにおける置換基としては、水素、炭素数1〜20を含むアルキ ル、アルケニル、ハライド、アミドおよびアリール基および少なくとも1個およ び好ましくは2個の環炭素原子を組合せて形成され得る炭素数3〜12を含む飽 和および不飽和環状基を包含している。一般に、環状オレフィンにおける置換基 は、ポリマーの不当にTgを低下しないかあるいはROMP触媒を汚染するか不 活性化しない全てを含んでいる。 好ましいモノマーの例としては、DCPD、TD、MTD、2−ノルボルネン 、C1−C20アルキル−2−ノルボルネン、特に5−メチル−2−ノルボルネン 、5−エチル−2−ノルボルネン、5−エチリデニル−2−ノルボルネン(また は5−エチリデン−ノルボルネン)、5−シクロヘキシル−2−ノルボルネン、 5−イソプロペニル−ノルボルネン、5−ビニルーノルボルネン、トリシクロペ ンタジエン(またはシクロペンタジエン三量体、CPDT)、ジヒドロジシクロ ペンタジエン(またはシクロペンテン−シクロペンタジエン共二量体)、メチル −NB、エチル−NB、9−エチル−テトラシクロ[6.2.1.13.6.02.7]ド デセン−4(またはエチルテトラシクロドデセン)等を包含している。 2つの環状オレフィンモノマーのコポリマーは、その一方がDC PDであるのが特に好ましい。例えばDCPDおよびMTDのコポリマーおよび MTDおよびMNBのコポリマーが特に適当である。 タ−ポリマーは、少なくとも1つのモノマーがTDあるいはC1−C12-アルキ ル置換TDであるのが好ましい。 これらのホモ−、コ−およびタ−ポリマーは、1.8%以下の飽和水吸収を示 し、且つ100℃以上、好適には約220℃のガラス転移温度を示すので特に興 味を有する。 ポリマーは、溶液重合によって得られるので、大事なことは水素化触媒に関し て不活性である重合溶媒であり、しかも重合溶媒とは異なり、水素化よりも前に 添加される場合、どの溶媒も水素化溶媒として好ましいことである。適当な重合 溶媒としては4〜10の炭素原子を含む脂肪族および脂環族炭化水素(例えばシ クロヘキサン、シクロオクタン等)を包含している。重合および水素化に同じ溶 媒を使用することは最も好ましく、特に好ましい溶媒はシクロヘキサンである。 フローシートについて説明すると、連続製造方法は、4つの主プロセスの区域 、すなわち(a)引用番号10により一般的に示される重合区域、(b)引用番 号30により一般的に示される水素化区域、(c)引用番号40により一般的に 示される濾過区域および(d)引用番号60により一般的に示される蒸発化およ びペレット化区域よりなる。説明を容易にするため、プロセスを実施する最良の 態様を、DCPD、TDおよびCPDT(シクロペンタジエン三量体、DCPD から誘導される)をそれぞれ53/41/6の割合で存在するタ−ポリマーの製 造について説明すると、そのタ−ポリマーは、遠心分離および濾過のような実用 的単位操作によってゲルを分離することが実用上困難であるポリマーの多量の架 橋を生起することなく、驚くべきことにDCPD/TDまたはDCPD/MTD のTgを高めるのに効果的な唯一の大変小さなタ−ポリマーであることが判明し たので、最も好ましいコ−ポリマーである。 ここで、%の数字は全て、別にことわらない限り重量%と意味する。重合区域 ; 重合区域10について説明すると、DCPDはタンク11から加熱ソーキング ポット12へ供給され、そのポット12では反応して15重量%の収量で三量体 となる。ポット12からの反応生成物は、計量化ポンプP1を有する流通管にお いて、湿分除去モレキュラーシーブのシーブカラムS1を通して流通される。流 通管には、マニホールド13中に分けられたモノマー混合物、主として他の多環 シクロオレフィンの痕跡量を含むDCPDおよびCPDTよりなる混合物を放出 する。TDは他のシーブカラムS2を通して貯槽タンク14から取り出され、マ ニホールド13中ヘポンプP2によって流れを制御されている。溶液重合が実施 されているシクロヘキサンは、第3のシーブカラムS3を通して貯槽タンク15 から循環変動タンク16へ取り出されて、計量ポンプP3によってマニホールド 13に計量される。ブテン−1は、ブテンタンク17中で、シクロヘキサンと5 0/50で希釈されて、第4のシーブカラムS4を通して送られ、マニホールド 13中に計量ポンプP4で計量される。 M0Cl51モル当り3,000〜3,500モルのモノマーに基づいて計算され た、添加されるM0Cl5の量を取り出される触媒混合タンク19'から、シクロ ヘキサンおよび酢酸エチルの溶液として触媒が添加される。 また、添加されるのは、M0Cl51モル当り、2.5〜3モルのEASCに基 づいて計算された量のEASCである。 代表的なM0Cl5溶液は、0.6部のM0Cl5、87.8部のシクロヘキサンお よび11.6部の酢酸エチルを含んでいる。代表的なEASCは、0.5部のEA SC、98部のシクロヘキサンおよび15のトルエンよりなる。 マニホールド中で前記各々の成分の予め決められた量が、第1ス タティックミキサー18中で混合され、次いで共触媒タンク19中で希釈された 共触媒EASCの2%シクロヘキサン溶液に加えられる。そして、第1スタティ ックミキサー18'から放出が計量される。共触媒が供給流体に完全に混合され るのを確実にするため、第2スタティックミキサー18'が備えられている。第 2スタティックミキサー18'から放出は、引用番号20によって一般的に示さ れている一段反応器の底部へ導かれる。 特に、供給は、中間区域仕切り板によって20Aと20Bおよび20Bと20 Cとが互いに分離された隣接する第2および第3の区域20Bおよび20Cを有 する反応器20の第1区域20Aに導かれ、区域20Bは前記20Aの上部に直 接存在し、区域20Aと開放流通連絡部をその(20Bの)底部に有しており、 そして区域20Cは前記20Bの上部に直接存在し、区域20Aと開放流通連絡 部をその(20Cの)底部に有している。区域20Aおよび20Bは、反応体で 本質的に完全に満たされており、区域20Aの内容物は孔を通して区域20Bへ 噴出する。また、第1区域20Aへの供給流れは、自動的に共重合を開始する酢 酸エチルおよびシクロヘキサンの0.6%M0Cl5溶液として触媒タンク19'か ら取り出され、五塩化モリブデン触媒量を計量される。そして直ちに共触媒を含 む供給流れと接触する。 コモノマーDCPD、TDおよびCPDTは、DCPD:TD:CPDT=5 3/41/6の重量比でターポリマーを得るために所望のモル比で貯槽タンクか ら供給され、また決められた温度で所望の分子量が試行錯誤により決められた量 のブテン−1が導入される。 反応器の多区域の反応温度を制御することのみが必要であり、最後の区域の温 度は実質的に一定に維持される。そのようにして、反応器は、周囲への熱の移動 を最小限にするため絶縁されているので、同じ温度に操作されている。 ホモポリマー、例えば最も好ましいホモMTDを製造する場合、 モノマーおよびブテン−1の添加速度は、所望のモル重量を供給し、反応器の各 区域中で適当な温度に維持される。区域20Aに入る供給物中のコモノマーまた はモノマーの全重量に基づいて、代表的には2%以下のブテン−1が添加される 。ブテン−1の添加量が多い程、分子量は小さくなる。 モノマー1モル当り、0.1モル〜約1.0モルの範囲、好ましくはモノマー1 モル当り0.1〜0.8モルのアルケンの量は、臨界的であり、形成されたポリマ ー溶液は高い粘度を有するのは望ましくなく、ポリマー反応器を詰まらせるゲル を生成させる。 ブテン−1は、ポリマーの分子量を制御する最も好ましい分子鎖延長剤である が、ペンテン−1、ヘキセン−1およびペンテン−1は同じように効果的である 。水素化鎖延長剤がプロセス中に使用された溶媒から分離されることが容易に依 存しているものからオレフィンの1つを選択してもよく、また経済的要因から選 択してもよい。他のオレフィンは、大規模操作には望ましくない。 反応器20は、それぞれの区域に加熱または冷却を良好に制御するために、個 々のジャケットを備えているが、共通の中央垂直シャフト上に、しっかりと配置 された垂直に空間を有したタービン(翼)21A、21Bおよび21Cを備えた 多段−タービンは混合機を具備している。分離されたタービン(翼)は、極めて 効果的な連続混合を達成できるばかりでなく、それぞれはそれぞれの区域20A 〜Cの底部近辺に位置している。そうすることによって、区域の下部からタービ ンの下の床を通して流入した反応体を噴出して押し流す疑似−ポンプ作用を起こ すことになり、反応体を上方へ噴出する区域へ反応体が再流入することを妨げて いる。 3つの区域を備えた反応器は、実際の理由で追加的な区域が反応制御をより困 難にしているので、2つの区域のみで反応制御しているものとして説明されてい る。 反応器中の本質的な温度制御は、約70℃〜90℃の範囲で区域 20Aを維持しながら開始される。第2の区域20Bは、85℃〜110℃の範 囲に制御される。それぞれの区域において維持されるべき実際の温度は、ホモ重 合されるモノマーあるいは共重合されるコモノマー、所望のモル重量、反応体の 希釈量およびその他の要因に依存している。それぞれの区域の反応制御は、溶媒 および1−ブテンの注入口(図示されていない)によって容易に行うことができ る。さらに、注入口は、紫外線安定剤、抗酸化剤等の添加のために用意されてい る。 連続重合条件下で実施する場合、95%以上のおよび典型的には99%の(コ )モノマーが転化され、粘稠なポリマーセメント溶液が反応器の塔頂の流通管2 2を通して区域20Cから連続的に取り出される。反応器20中のコモノマーの 全滞留時間は約10分であり、セメントは約20重量%の固体を含んでいる。不 飽和ポリマーは、<5の典型的には<4の狭い多分散性(dispersivi ty)を有しているが、水素化後のものよりも高いTgを有している。 以上使用される垂直反応器に関して説明したが、連続した区域20A以降が垂 直的に連続していることは本質的なことではない。他の態様では、反応区域は各 区域を区切った壁でサイドバイサイドであってもよく、各隔壁の上部で連通して もよい。水平型反応器において、別々に運転された羽根車(impeller) をそれぞれの区域に使用して連続した区域間の逆混合を制御し、そしてそれぞれ の区域中の重合反応体の条件に指示通りにそれぞれ制御された速度を制御するこ とは容易に可能である。しかしながら、垂直反応器が、手近にあるので使用され る。垂直型−あるいは水平型−のいずれの多段区域反応器でも、モノマーの完全 な転化および反応物の厳密に指示された滞留時間を遂行することができる。後者 は、形成されたポリマーの狭い分子量分布を可能とする。もし追加的な滞留時間 が最終段階で要求される場合には、最後の反応区域から任意の長さの 大きい直径のチューブへ供給を流すことにより実施することができる。そのチュ ーブは、モノマーの実質的に完全な転化が達成するのに充分な長さを有している 。 さらに、光学グレードを製造し得るホモ−またはコ−ポリマーを得るため、特 に三環および四環のシクロオレフィン(コ)モノマーを連続的に重合する方法は 、下記プロセスよりなる。 (a)DCPDの少なくとも35重量%、対象型の三量体を含む少なくとも5重 量%の三量体および使用する場合にはTDおよび置換TDから選ばれた残りのモ ノマーを所望のモル比で含有する原料を供給口に導き、第1反応区域に約70〜 90℃の範囲の最初の温度で、そして残りの供給口があるとすれば、多段区域の C4〜C8シクロアルカンを含む連続的に攪拌された重合区域の連続した隣接する 反応区域において、充分な量のモリブデート/−五塩化モリブデン/−または六 塩化タングステン/有機アルミニウムハライド触媒系と組合せて、重合区域の第 1および第2の両方の反応区域における合計の滞留時間が20分以下で、供給さ れたコモノマーの少なくとも95重量%がコポリマーに転化される自動予備加熱 反応混合物が準備される; (b)第1区域においてコモノマーの反応を開始し、そして第2区域において第 1温度よりも高く所望の第2の温度に維持されるのに充分な量において、第1ま たは第2のどちらかの反応区域にC4〜C7アルケン鎖延長剤を添加する; (c)第1区域では制限された一方向流れ連結部に配置された第2区域へ、第1 区域の反応混合物の供給を連続的に移動させる;この第2区域では90〜130 ℃の範囲の第2温度が、反応が第1区域のコモノマーの重量に基づいて0〜2重 量%の鎖延長剤で調節されるよう自動的に維持される; (d)重合区域からコポリマーを取り出す;このコポリマーはMw/Mn<5、 好ましくは<4であり、Tgが150℃〜250℃の 範囲である。 重合区域10の機能は、実質的に完全な添加を行うことおよび流通路22を通 して反応器20を出て、所望の粘度のセメントを得ることである。粘度はセメン トが水素化区域30へ直接導入される前に粘度計23によりモニターされる。セ メントの粘度が高すぎると、追加的なシクロヘキサンが反応区域の1つあるいは それぞれの反応区域に注入される。粘度が充分に高くない場合には、反応器への 溶媒の流れが減少される。ポリマーの水素化より前にメタセシス触媒の不活性化 は、一般的に不必要であるが、もし望むならば不均質ニッケル水素化触媒に有害 とならない不活性化剤を充分な量で流通路22へ注入して中和してもよい。 形成されたコポリマーは、好ましくは少なくとも35重量%のDCPD、40 〜60重量%のTDまたはMTDおよび0.1〜1重量%の対象型の三量体、三 量体がDCPDから製造された場合、対象型の三量体と一緒になって10〜20 %の非対象型の三量体を含んでいる。非対象型三量体が有用であり、対象型三量 体から分離される場合には、20%〜50%の非対象型三量体はDCPD、残り のモノマー、ある場合には、TDおよび置換TDよりなる群から選ばれたモノマ ーを使用してもよい。水素化区域 ; 水素化区域は、引用番号30によって一般的に示されるが、少なくとも2つの シリンダー31および32の重複セットよりなる(重合区域からセメントが取り 出されて貯蔵されるために、セメント中の不飽和ポリマーを水素化させるための 第2のセットは開示されていない)。セメントは、第1シリンダー31中へ流れ 、触媒調製タンク33および34で調製された特定量のニッケル水素化触媒が計 量ポンプP7を備えた流通路35を通して第1シリンダー31中へ導入される。 ニッケル触媒は、粒子がモノマーの二重結合と接触することがで き、その二重結合が水素化に感応するように活性化されるのに充分に小さい粒子 サイズであることが大事である。最も好ましいのは、セメント中に溶解する溶解 性のニッケル触媒であり、セメント中に存在するアルキルアルミニウムによって 所望の粒子サイズになると考えられる均質触媒として作用するものである。不溶 性のニッケル触媒を使用する場合、その粒子サイズは均質触媒として機能する程 の小さいものである。ニッケル触媒の特定量がシクロヘキサン中、セライト50 3(Celite503)のような濾過助剤を使用してスラリー化される。その 量は、望ましくない異性化を起こさないように選択され、水素がシリンダーへ圧 入される場合、ポリマーの10%以下である。 スラリーは、2つの水素化シリンダー31および32の少なくとも一対の第1 水素化シリンダー31へ導入される。 ニッケル触媒および濾過助剤(使用される場合)は、懸濁状態を保持され、ポ リマー中に均質に分散されるのを確実にするため、それぞれのシリンダーは、好 ましくは羽根車(turbine)混合機38を備えている。 追加的シリンダーを異性化を最小化し、水素化のよりよい実施を制御するため に使用してもよい。しかし、2つで一般的には充分である。セメントは、水素化 のための所望の制御された温度では、タンクが予め決められた水準に到達するま で、シリンダー31中に流される。セメントの流れが水素化シリンダー31'お よび32'の第2のセット(図示されていない)に切り換えられた場合、第1の セット31および32と本質的に同じである。 セメントの流れを重複セットに切り換えるとすぐに、H2を流通路36を通し て大変速い速度でシリンダー31に圧入し、シリンダー31を加圧する。第1段 階の水素化を高圧、代表的には600psiおよび相対的に低い温度、約80℃ で31中で実施し、異性化を行わず、水素化を開始する。第1段階の水素化にお ける時間は、重 複した第1シリンダー31'がセメント充満するのに必要な時間よりもやや短い 。 第1段階の水素化が31中で完結するとすぐに、部分水素化セメントを約80 ℃でシリンダー32へ加圧下で流す。シリンダー31は、第2シリンダー32で ある制御のために、ポンプP8を備えている。かくして2つのシリンダーは、所 望により交換することができる。水素化第2および最終段階において、水素を流 通路37を通して導入した時、約600psigの圧力で実施される。水素化は 、発熱を起こし、130℃の温度に増加するが、水素化が完結するまで維持され る。完結すると、圧力が大気圧にもどるまで水素を水素回収区域(図示されてい ない)へ抜き出す。DCPD/TD/CPDTタ−ポリマー中の99%以上の二 重結合が飽和される。第2反応器からサンプルが取り出され、濾過および蒸発を 行うと、水素化タ−ポリマーは140℃のTgを有することがわかる。 かくして光学グレードに対して操作しうるホモまたはコポリマーの製造に当っ て、連続水素化プロセスは、少なくとも2つの段階では溶液中の三環および/ま たは四環のシクロオレフィン(コ)モノマーの不飽和(コ)ポリマーの供給は、 下記プロセスよりなる。 (a)固体を維持しながら、第1水素化区域中において(コ)ポリマーの溶液の 水素化;もしあるとすれば(コ)ポリマーの均質な懸濁液において、重合触媒お よび(コ)ポリマー100部当り0.1〜5重量部のコポリマーの架橋球体、0 〜20部の濾過助剤および約4〜6重量部のニッケル水素化触媒よりなる微粒体 固体の存在下で水素化される。この水素化は、(コ)ポリマーの重量当り、10 %以上異性化するには不充分な20〜90℃の範囲の温度で、約3,550KP a(500psig)から約5,000KPa(700psig)の範囲の圧力 で、水素は部分的に水素化された(コ)ポリマーの重量当り10%以上の異性化 を回避するために充分に高い速度で流される。 (b)第2水素化区域へ部分的に水素化された(コ)ポリマーを流出する; (c)第2水素化区域において、第1水素化区域から導入されたニッケル触媒の 存在下、約3,550KPa(500psig)から約5,000KPa(700 psig)の範囲の圧力下および100〜130℃の範囲の温度で、好ましくは 第2区域において水素化中、好ましくは23〜55℃(75〜120°F)の範 囲において、自動的に達成する温度で、部分的に水素化された(コ)ポリマーを 水素化する; (e)水素化された(コ)ポリマー溶液中の使用された重合触媒、水素化触媒、 濾過助剤および架橋ポリマー球体の懸濁液を回収する;濾過区域 ; 引用番号40により一般的に引用されている濾過区域は、水素化された(コ) ポリマーの濾過のために、少なくとも3つの段階において配置され、それは2組 のホールドアップタンク41および42の一対になっており、あるいは水素化さ れた(コ)ポリマーの濾過および光学グレードポリマーの製造には実用的ではな い。ホモポリマーまたはコポリマーに関係なく、この明細書の説明されている連 続プロセスは、光学グレードのポリマーに本質的な3段階の濾過を行う広範囲の サイズにおいて、望ましくないゲルが得られることが見出された。低品質のポリ マーには、カートリッジ濾過を省くことが可能である。ニッケル触媒担体の濾過 ; それぞれのホールドアップタンク41および42は、水素化区域での触媒と一 緒に導入されたセライト(Celite)濾過助剤が沈降しないようにするため に、高速タービン混合機を設置している。それぞれのタンクは、流通路46を通 して窒素源と連結し、不活性ガスブランケットを備えている。水素化が完了する と、過剰の水素 は少量のブタンと共に窒素により取り除かれる。 それぞれのタンク41および42の内容物は、高圧ポンプP9により徐々に連 続的に放出され、2組の濾過列へ供給される。それぞれの濾過列は、第1濾過4 3および43'においては、マクロ(macro)またはミリメーターサイズお よびそれより大きい粒子である粗い粒子、それから第2濾過44および44'に おいては、ミクロンサイズおよびそれより大きい粒子である細かい粒子、そして 最後に第3濾過45および45'において、サブミクロンサイズ粒子を濾過する ために連続して配置されている 遠心は、第1濾過においては効果的ではなく、第1の平板−組枠濾過(pla te−and−frame filter)プレス43が実用的である。このプ レス43では、粗いセライト(Celite)粒子および大きいゲル球体の実質 的全量(>90%)が除去される。濾過プレス43からの濾液は、第2の平板− 組枠濾過プレス44へ直接流され、そこでは触媒粒子および細かいゲルの塊の実 質量(>190%)が除去される。次いで、第3のカートリッジ濾過45へ流さ れ、そこで最も細かい触媒粒子およびゲル粒子の実質的全部が除去され、所望の 粒子の全ての明細が明らかとなる。 それぞれの濾過段階からの固体を回収し、水素化区域へ循環し、次いで金属回 収システム(図示されていない)へ周期的に排出される。 フローシートにおいて示したとおり、ゲルを含む水素化セメントは、第1平板 −組枠濾過プレス43を通して、約4,200KPa(600psig)で先ず 濾過される。このプレス43は、20μmよりも大きい粒子を除去するために、 布製スクリーンのような第1スクリーニング手段を備えてある。第1の濾液には 、20μmよりも大きなゲル粒子は実質的に含まない。このことは、第1の濾液 中に含まれるゲルは、0.01%(100ppm、形成された(コ)ポリマー1 00万重量部当りのゲルの重量部)より少ないことを意 味している。20μm−ゲルを含まない濾液は、次いで第2の平板−組枠濾過プ レス44に通して濾過される。そのプレス44は、約4,200KPaで操作さ れ、1μmよりも大きいゲル粒子を実質的に含まない第2の濾液が得られる。そ して最後に、第2の濾液は、約700KPaで操作されている0.4μmカート リッジ濾過器で仕上げられる。その仕上げの前に水素化された(コ)ポリマーに 許容される最大粘度は、約500cpである。高い粘度では、要求される圧力が 現在入手し得るカートリッジ濾過器を破壊することになる。蒸発およびペレット化区域 ; 蒸発およびペレット化の第1段階は、C6〜C8アルカン溶媒中のポリマー溶液 に添加剤、特にUV光安定剤、抗酸化剤等を完全に混合するため設けられている 。 ポリマー中に添加剤を混合するのに要求されるような強力混合が架橋ゲル粒子 を形成することになることが見出された。 形成されるようなゲルは、溶媒の蒸発の前に濾過によって除去しなけらばなら ず、溶媒が除去された後はゲル粒子の除去は不可能になるので、ゲル粒子の無視 し得る数の形成するよりも多い水素化ポリマー重量当りの溶媒量を蒸発しないこ とが必要である。蒸発させる溶媒量は、溶液中のポリマーのポンド当り10ポン ドより多くない量であり、過剰の攪拌をしないで添加物が容易に分散する場合、 5ポンドくらいの少ない量である。 濾過されたターポリマーは、2組の蒸発ホールドアップタンク51および52 の一対の1つに流入される。 これらのタンクは、必要となる、特にAOおよびUV安定剤のような安定剤を 流通路54を通して混合するためのタービン混合機53を備えている。ポンプP 10は、安定化された水素化タ−ポリマー溶液を保護濾過器56へ送り、形成さ れた少量でるが、好ましくない量のゲルを除去する。保護濾過56から好ましく ない固体を含まない安定化溶液をジャケットされたフラッシュ蒸発機55に導き 、 コンデンサー(図示されていない)で溶媒をフラッシュさせて、濃縮された溶媒 を溶媒再利用タンク57へ流し、そこで溶媒分画カラム58へ送り、その塔頂か らブタンが取り出される。高沸点の可溶性ポリマーからなるヘビーが下部より取 り出され、中間プレートからシクロヘキサンが取り出される。 実質的に溶媒を含まないポリマーは、典型的にはそのTgより約10℃高い温 度に加熱されてポンプで送ることができるように流動性を保持する。 エバポレーター中で有機溶媒の蒸発を助けるために真空にされる。フラッシュ エバポレーター55からの液体ポリマーを押出機59、好ましくは大気圧もしく は真空のベントを備えた2組のスクリュー型押出機へポンプP11により送る。 押出機59から押し出されたリボン59'は、リボン冷却器60へ導き、次いで ペレタイザー61へ導かれる。製品ペレットは、発送のために梱包される。 製造されたターポリマーは、優れた光学的明るさを有しており、下記特性を有 している。 Mw=61.2×103 Mn=20.5×103 Mw/Mn=2.99 Tg=138℃ 1−ヘキセンを使用して得られたコポリマーについて下記例が例示される。さ らに本発明は、下記実施例によって説明されるが、本発明の範囲を限定するもの ではなく、代表例として示すものである。 重合条件および得られたポリマーの特性は、表1にまとめられている。製品の サンプルは、反応器の第3区域から、停止剤(Fotocol)、エタノールア ミンおよび抗酸化剤(CAO−5)の規定量を含むガラス容器中へ取り出される 。ポリマーをアセトンで沈澱させる。次いで、ポリマーを乾燥する。 ポリマーの物理的特性は、以下の方法により決定される。 ガラス転移温度(Tg);示差走査熱量計(DuPont990)、 10℃/分で加熱 熱歪温度(HDT) ;ASTM D−648 264psi負荷 硬度−ロックウェルR ;ASTM D−785 硬度−ショアD ;ASTM D−2240 衝撃強度、アイゾット ;ASTM D−256 室温および−40℃ 引張り強度および伸度 ;ASTM D−638、0.2in/分 で引っ張るタイブエダンベル メルトフロー ;キャピラリーレオメーター(インスト ロンモデルA70)チューブ径 0.0 301in、長さ0.901in 実施例1 MTDおよびMNB(90:10)の連続重合および水素化; 90部のMTDおよび10部のMNBの混合物、18.5部のヘキセン−1お よび333部のシクロヘキサンよりなる原料を25℃に予熱し、3つの区切られ た重合反応器の最下部区域に連続的に供給した。 29.5部の酢酸エチルに溶解した1.5部のM0Cl5および94部のトルエン に溶解した6部のEASCを垂直の3つに区切られた反応器の最下部に入れる直 前に原料供給ラインへ注入した。 反応の温度は、最も下の区域を23℃に加熱し、この温度を原料および触媒シ ステムの添加速度によって維持した。最も下の区域が充填された時に、反応混合 物は、その最下部のすぐ上の第2(中間)区域に噴出し、反応温度は中間区域の 温度の約32℃に効果的に維持される。また、この温度は、中間区域からの反応 体が最上区域に噴出する前まで、原料および触媒システムの速度によって維持さ れる。 反応の加熱を続け、最上区域の温度は約40℃に上昇し、この温度が維持され る。停止剤、例えばFotocolが、ピヘラジン−2−オン、UV光安定剤お よびトリシアヌレート抗酸化剤と一緒にポリマーの安定化のために不飽和ポリマ ーに添加される。 反応体を約40℃の温度で最上区域から、SiO2/AlO2に担持されたニッ ケル水素化触媒(0.65%ニッケル)および4.1ポンドの珪藻土を含む50 galの水素化反応器中へ放出した。直ちに、水素化反応器中に水素を300p sigで圧入し、温度を100℃とし、連続的に水素化が達成されるまで135 ℃に上昇させた。 水素化反応それ自体は連続的でないので、重合反応器からの最下部区域からの ポリマーは、2つの水素化反応器(図示されていない)へ流される。 水素化されたセメントは、前記したように濾過され、蒸発されてペレット化さ れる。 実施例2 MTDおよびMNB(90:10)のバッチ方式による重合および水素化; 比較できるモル重量のポリマーを得るために、表1に示した反応物をこの実施 例では使用した。反応物を通常の攪拌機付タンク(バッチ重合反応器)に供給し た。 表1に示したデータからデータは明白となる。滞留時間は30分であり、バッ チ反応器中に形成されたポリマーの多分散性は不良であり、多くのゲルが形成さ れた。 ポリマーセメントは、均質なNi触媒を使用して水素化された。ポリマーを水 素化反応器へ流し、そこにニッケルエチルヘキサノエートおよびトリエチルアル ミニウムの溶液を加えた。反応器を300psigで水素で加圧し、室温で開始 して75℃まで上昇した。 水素化セメントに触媒として使用されたNiの同重量当り、1.25モルのD MGを最小量の水と一緒に混合し、その溶液を通して空 気を吹き込みながら攪拌した。 黒色から濃赤色へ色が変化した。濾過助剤セライト(Celite)を濾過す る前に、溶液に加えた。そして前述したように蒸発区域中で処理した。濾液は水 のような透明(water−white)であり、ポリマーからNiを除去した 。ポリマーをイソプロパノールおよび水の混合物中で沈澱させて単離した。 一方、水素化セメントを5%酢酸水溶液とはげしく混合し、その間濃黒色から 澄んだ色へと色が変化した。溶液と放置して酢酸層を除去した。 ポリマーをiPrOH/H2O中で沈澱させて後、ポリマー溶液を5%炭酸ソ ーダ溶液の同容量で繰り返し洗浄した。 実施例3 この実施例は、適当な条件下では担持されたかあるいは可溶性のニッケル水素 化触媒が使用されるかどうかで結果に実質的に差異がないことを示すためのもの である。この実施例で使用されたそれぞれのモノマー成分は、表1に示されてい る。鎖延長剤の量を変えた。重合反応の条件は実施例1と同様である。 ポリマーセメントを均質なNi触媒を使用して水素化した。ポリマーを水素化 反応器へ流し、そこにニッケルエチルヘキサノエートおよびトリエチルアルミニ ウムの溶液を導入した。反応器を300psigで水素にて加圧し、室温で開始 し75℃まで上昇した。水素化反応器中の反応体は、全二重結合の>95%、好 ましくは>99%が水素化されるように実質的に完全に水素化される。 実施例4〜10 表中の実施例4〜10は、鎖延長剤としてヘキセンと一緒に、M0Cl5触媒お よびEASCを使用した追加実施例である。それぞれの実施例では、不飽和ポリ マーセメントをニッケルエチルヘキサノエートおよびトリエチルアルミニウムで 水素化した。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年7月30日 【補正内容】 請求の範囲 1.少なくとも2つの区域、第1、隣接する第2および場合により引き続く隣接 する反応区域を与えるように操作される、多区域に区分りされた、一段反応容器 において、開環メタセシス重合によって加工性開環重合体が生成される実質的に 無水溶液を重合する方法であって、該溶液はビシクロ[2.2.1]ヘプト−2− エン(“ノルボルネン”“NB”)およびその置換体よりなる群から選ばれる少 なくとも1種の多環モノオレフィン性不飽和シクロオレフィンモノマーを含有し ており、 (a)該モノマーを、(i)希釈量のC4〜C8シクロアルカン、(ii)モノマー 1モル当り0.1モル〜1.0モルの低級C3〜C7アルケン連鎖移動剤および(ii i)有機アルミニウムモリブデート、M0(Cl)5、W(Cl)6、WO(Cl)4 、WO(OR)4-xClx、ここでRはアルキル、フェニル、フェニル置換フェ ニル、フェニルアルキル、並びにアルキル、フェニル、フェニル置換フェニルお よびフェニルアルキルのハロゲン置換誘導基を表し;xは0〜4の整数である; よりなる群から選ばれる触媒およびそれと一緒に有機アルミニウムハライド共触 媒とから実質的になる、該重合体を製造するに有効量で存在する触媒系、ここで 該共触媒は、R'yAlCl3-y、ここでR'はC2〜C6アルキルを表し;yは0 〜3の範囲の整数を表す、によって表されるか、あるいはR''3nH、ここでR ''はC2〜C6アルキルである、によって表されるアルキルスズハイドライドであ る、と一緒に、約大気圧(1バール)〜6バール(90psig)の範囲の圧力 で、該最初の反応区域に連続的に導入し、但し対称モノマーが共重合される場合 にはその量は全モノマーの1重量%を超えることなく、; (b)該最初の区域と第2の区域と場合により引き続く隣接する区域を互いに制 限された、実質的に一方通交の流体連結区域に維持し : (c)該最初の反応区域を、隣接する先行する反応区域よりも高い温度に維持し 、該高い温度は該先行する反応区域におけるよりも少なくとも20℃高く、そし て該最後の反応区域は少なくとも75℃の温度であり、 (d)該モノマーに対し、該触媒系と該C3〜C7アルケンの量だけを制御して、 該モノマーの95%を超える量が、該反応容器を通して20分以下の滞留時間で 、しかし各反応区域で選択された範囲の温度が連続的に維持されて、転換され; そして(e)該反応区域から重合体を回収する、ここで該重合体は、30,00 0〜500,000の範囲にある重量平均分子量Mw、Mw/Mn<5および1 35℃〜200℃の範囲のTgを持つ、 ことからなる方法。 2.各該反応区域を連続的に攪拌することをさらに包含し;該触媒はM0(Cl )5、W(Cl)6およびWO(Cl)4よりなる群から選ばれ;該共触媒はアル キルアルミニウムハライドであり;該触媒と該共触媒は該モノマーの99%を該 重合体に転化するに十分な量で一緒に存在し;そして該低級C3〜C7α−オレフ ィン連鎖移動剤は、存在する該モノマーのモル数に基づいて、10〜80モル% の範囲の量で存在するブテン、1−ペンテンおよび1−ヘキセンよりなる群から 選ばれる請求項1に記載の方法。 3.該重合体は、ホモポリマーであり、そして該モノマーはテトラシクロドデセ ン、5−エチリデニル−2−テトラシクロドデセンおよび9−(C1〜C3)アル キルテトラシクロドデセンよりなる群から選ばれる、請求項2に記載の方法。 4.少なくとも1つの該モノマーが、テトラシクロドデセンおよび9−(C1〜 C3)アルキルテトラシクロドデセンよりなる群から選ばれ、そして該重合体が 共重合体である、請求項2に記載の方法。 5.該9−(C1〜C3)アルキルテトラシクロドデセンがメチルテ トラシクロドデセンおよびエチルテトラシクロドデセンよりなる群から選ばれる 、請求項3に記載の方法。 6.少なくとも1つの該モノマーがシクロペンタジエントリマーであり、そして その量が存在する他のシクロオレフィンモノマーの重量に対し、1重量%の対称 トリマーに寄与する量に制限される、請求項4に記載の方法。 7.少なくとも1つの該モノマーが、35重量%の過剰量で存在するジシクロペ ンタジエンであり、そして該シクロペンタジエントリマーが1〜5重量%の範囲 の量で存在する、請求項6に記載の方法。 8.少なくとも1つの該モノマーが、40〜60重量%の範囲の量で存在し、存 在するTDの10〜20%の範囲でエキソ成分を持つテトラシクロドデセンであ り、その余はジシクロペンタジエンおよび9−(C1〜C3)アルキルテトラシク ロドデセンよりなる群から選ばれる他のモノマーである、請求項6に記載の方法 。 9.該触媒の添加の速度を制御することによって、各該反応区域の温度を制御す ることを包含し;十分な触媒が添加され、それによって1モルの触媒が(共)重 合体の少なくとも1,000モルそして最大10,000モルを作り出し;そして Mw/Mnが1.3〜5の範囲にある、請求項2に記載の方法。 10.工程(e)で回収された重合体を2工程法で水素化する方法であって、該 仕込み流れは(i)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(“ノルボルネン” “NB”)およびその置換体よりなる群から選ばれる、少なくとも1つの多環モ ノオレフィン性不飽和シクロオレフィンモノマーの開環メタセシス重合(ROM P)によって生成される不飽和重合体、(ii)希釈量のC6〜C8シクロアルカン 、(iii)低級C3〜C7α−オレフィン、および(iv)該不飽和重合体を生成す るための消耗重合触媒から実質的になり、該二段法は(a)重合区域から直接該 仕込み流れを、最初の水素化区域に、1380KPa(200psig)〜50 00KPa(700psig)の 範囲にある圧力および該重合体の10%より少ない量が重合体100部当り0. 5〜6.5重量部の範囲にある量で存在する該消耗重合触媒、濾過助剤およびニ ッケル含有水素化触媒の有効量の存在下で、異性化される温度において、部分的 に水素化された仕込み流れを製造するに十分な量で連続的に導入し;そして第2 の段階で、 (b)該部分的に水素化された仕込み流れを、1380KPa(200psig )〜5000KPa(700psig)の範囲にある圧力および該最初の水素化 区域中で導入された該重合触媒を除去することなく、該重合体の最大5重量部が 異性化される温度で、第2水素化区域に導入し、そして該部分的に水素化された 仕込み流れを、別のニッケル含有水素化触媒と、実質的に完全に水素化された仕 込み流れをスラリーを生成するに十分な量で、混合し; かくして不飽和仕込み流れの中の二重結合の97%以上が再使用のために回収さ れる水素化触媒に有害な影響を与えることなく単結合に転換される、請求項1に 記載の方法。 11.該消耗触媒が有機アンモニウムモリブデート、モリブデハライド、タング ステンオキシハライドおよびタングステンハライドよりなる群から選ばれる触媒 およびそれと一緒に有機アルミニウムハライド共触媒から実質的になる触媒系の 残渣から実質的になり、触媒;共触媒;モノマーはモル比で1:1:1000〜 1:10:1000で存在し、そして該低級C3〜C7α−オレフィン連鎖移動剤 は、存在する該モノマーのモル数に基づいて約10〜80モル%の範囲にある量 で存在するブテン、1−ペンテンおよび1−ヘキセンよりなる群から選ばれる、 請求項10に記載の方法。 12.該重合体がホモポリマーであり、そして該モノマーがテトラシクロドデセ ン、5−エチリデニル−2−テトラシクロドデセンおよび9−(C1〜C3)アル キルテトラシクロドデセンよりなる群から選ばれる、請求項11に記載の方法。 13.少なくとも1つの該モノマーがテトラシクロドデセンおよび 9−(C1〜C3)アルキルテトラシクロドデセンよりなる群から選ばれ、そして 該重合体が共重合体である請求項11に記載の方法。 14.該水素化触媒が担持ニッケル触媒であり、該重合体が100,000より 低い重量平均分子量Mwを持ち、該最初の水素化区域が25℃〜60℃の範囲に ある温度にあり、そして該第2水素化区域が60℃〜130℃の範囲にある温度 にある、請求項11に記載の方法。 15.該水素化触媒が均質ニッケル触媒であり、該重合体が300,000より 低い重量平均分子量Mwを持ち、そして最初の水素化区域が20℃〜40℃の範 囲にある温度にあり、そして該第2水素化区域が40℃〜80℃の範囲にある温 度にある、請求項11に記載の方法。 16.該9−(C1〜C3)アルキルテトラシクロドデセンがメチルテトラシクロ ドデセンおよびエチルテトラシクロドデセンよりなる群から選ばれる、請求項1 1に記載の方法。 17.少なくとも1つの該モノマーがシクロペンタジエントリマーであり、そし てその量が存在する他のシクロオレフィンモノマーの重量に対し、1重量%の対 称トリマーに寄与する量に限定される、請求項13に記載の方法。 18.少なくとも1つの該モノマーが35重量%の過剰量で存在するジシクロペ ンタジエンであり、そして該シクロペンタジエントリマーが全シクロオレフィン モノマーの重量に基づき1〜5重量%の範囲にある量で存在する、請求項17に 記載の方法。 19.少なくとも1つの該モノマーが40〜60%の範囲にある量で存在し、存 在するTDの10〜20%の範囲でエキソ成分を持つテトラシクロドデセンであ り、その余はジシクロペンタジエンおよび9−(C1〜C3)アルキルテトラシク ロドデセンよりなる群から選ばれる他のモノマーである、請求項13に記載の方 法。 20.加工性光学等級共重合体の前駆体である、ノルボルネン基を 含有する特別な三環性および四環性コモノマーの未精製不飽和共重合体を連続的 に製造する方法であって、該方法は、 (a)多区域に区切りされた、一段、連続攪拌反応区域の最初の区域に、約大気 圧(1バール)〜約6バール(90psig)の範囲の圧力で且つ約70℃〜9 0℃の範囲の第1温度で、(i)所望のモル比にある、少なくとも35重量%の DCPC、少なくとも10重量%の、対称トリマーを含むトリマー、TDおよび 置換TDよりなる群から選ばれる任意の残余のモノマー;(ii)希釈量のC4〜 C8シクロアルカン;および(iii)開環メタセシス重合(ROMP)系、を導入 し; (b)その中の該コモノマーの95%<が反応を開始するに十分な量で、該最初 の区域に、C4〜C8シクロアルカンを、モノマー1モル当り0.1〜1モル添加 し; (c)該最初の区域中の反応混合物の一部を、該最初の区域と制限された、一方 通交の流体連絡している、隣接する引き続く区域に連続的に移動せしめ、該引き 続く区域は75℃〜120℃の範囲の第2温度に自発的に維持されており、そし て (d)一段反応区域からの共重合体を、その最後の区域から取り出し、該共重合 体は、30,000〜500,000の範囲の重量平均分子量Mw、Mw/Mn< 5および135℃〜200℃の範囲にあるTgを持つ、 からなる、請求項1に記載の方法。 21.ビシクロ[2.2.1]ヘプト2−エン(“ノルボルネン”“NB”)およ びその置換体よりなる群から選ばれる少なくとも1つの多環モノオレフィン性不 飽和シクロオレフィンモノマーの実質的に飽和した重合体、有機アンモニウムモ リブデート、モリブテンハライド、タングステンオキシハライドおよびタングス テンハライドよりなる群から選ばれる消耗重合触媒、それと一緒に有機アルミニ ウムハライド共触媒、消耗ニッケル含有水素化触媒、架橋結合した 不溶性重合体ゲルおよび濾過助剤から実質的になる水素化反応物の溶液から実質 的に全ての固体を分離するための多段、継続濾過工程をさらに包含する方法であ って、該付加的工程は、 (a)該固体を3500KPa〜4900KPa(500〜700psig)の 範囲の圧力および75℃〜120℃の範囲の温度で、1次板/枠濾過手段を含む 1次濾過区域で濾過し、該1次板/枠濾過手段は、20〜30pmの範囲の1次 開口を備えた1次スクリーニング手段を持ち; (b)該1次開口よりも大きい固体粒子を回収し、そして該1次開口よりも小さ い固体を含み且つ該1次開口よりも大きい固体粒子を実質的に含まない1次濾液 を製造し; (c)該1次開口よりも小さい該固体を、1380KPa〜4900KPa(2 00〜700psig)の範囲の圧力で、2次板/枠濾過手段を含む2次濾過区 域で濾過し、2次板/枠濾過手段は1μmの公称直径を持つ2次開口を備えた2 次スクリーニング手段を持ち; (d)1μmよりも大きい固体粒子を回収し、そして1μmよりも小さい固体粒 子を含有し且つ1μmよりも大きい固体粒子を実質的に含有しない、実質的にゲ ルを含まない、半精製の2次濾液を調製し; (e)該半精製濾液を、0.4〜0.5μmの範囲にあるよりも大きくない穴を持 つ多孔性濾過媒体を持つ、カートリッジ濾過手段を通して濾過し; (f)該穴よりも大きい固体粒子を回収し、そして精製した濾液を調製し; かくして該実質的に飽和の重合体中に存在する、消耗重合触媒、使用された水素 化触媒および濾過助剤の99%以上が除去されて光学等級の重合体のための粒子 数規格に合致する飽和重合体の溶液を生成せしめる、 ことからなる、請求項10に記載の方法。 22.ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(“ノルボルネン”“NB”)お よびその置換体よりなる群から選ばれるモノマーの固体シクロオレフィン重合体 を、溶媒中の該重合体の溶液から回収するための工程をさらに包含する方法であ って、該付加的工程は、 (a)該溶液を混合区域に流し、そして該溶液中に安定剤を含む添加物を80℃ 〜100℃の範囲の温度で均質に分散させて安定化された溶液を生成し; (b)該溶液を1次蒸発区域で蒸発させ、そして使用したモノマー0.453k g(1ポンド)当り0.453〜4.53kg(1〜10ポンド)の溶媒を除去し て該ポリマーを作り、該安定化された溶液を濾過して>0.84mm(>20メ ッシュ)サイズの固体粒子の実質的に全てを除去し;そして (c)蒸発区域で溶媒を十分に除去して残った溶媒を20重量%よりも少ない量 で含有する濃縮された重合体セメントを与える、 ことを特徴とする方法。 23.工程(c)の後に、 (d)濃縮された重合体セメントを押出区域中に導入し、そこで該残った溶媒が 有利され、そして (e)固体重合体を回収する、 ことを含む、請求項22に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,JP,KE,KG,KR ,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SD,S I,SK,TJ,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 レーン、パーレイ クリーブ ジュニア アメリカ合衆国 オハイオ 44221、クヤ ホガ フォールズ、キラーネイ ストリー ト 3040 (72)発明者 ウェッセル、ジョン ヴィクター アメリカ合衆国 オハイオ 44131、イン ディペンデンス、エルムウッド アヴェニ ュ 6500 (72)発明者 マーチャント、ナンシー スーザン アメリカ合衆国 オハイオ 44212、ブラ ンズヴィック、フォックスボロー ドライ ブ 506

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.多区域に区分りされた、一段反応容器の少なくとも最初の反応区域と最後の 反応区域において、開環メタセシス重合によって加工性開環重合体が生成される 実質的に無水溶液を重合する方法であって、該溶液はビシクロ[2.2.1]ヘプ ト−2−エン(“ノルボルネン”“NB”)およびその置換体よりなる群から選 ばれる少なくとも1種の多環モノオレフィン性不飽和シクロオレフィンモノマー を含有しており、 (a)該モノマーを、(i)希釈量のC4〜C8シクロアルカン、(ii)該重合体 の約30,000〜約500,000の範囲にある所望の重量平均分子量Mwと相 関性のある予め決められた量で存在する、該モノマーのモル数に対して、少量の モル数の低級C3〜C7アルケン連鎖移動剤および(iii)有機アルミニウムモリ ブデート、M0(Cl)5、W(Cl)6、WO(Cl)4、WO(OR)4-xClx 、ここでRはアルキル、フェニル、フェニル置換フェニル、フェニルアルキル、 並びにアルキル、フェニル、フェニル置換フェニルおよびフェニルアルキルのハ ロゲン置換誘導基を表し;xは0〜4の整数である;よりなる群から選ばれる触 媒およびそれと一緒に有機アルミニウムハライド共触媒とから実質的になる、該 重合体を製造するに有効量で存在する触媒系、ここで該共触媒は、R'yAlC l3-y、ここでR'はC2〜C6アルキルを表し;yは0〜3の範囲の整数を表す、 によって表されるか、あるいはR''3nH、ここでR''はC2〜C6アルキルであ る、によって表されるアルキルスズハイドライドである、と一緒に、約大気圧( 1バール)〜6バール(90psig)の範囲の圧力で、該最初の反応区域に連 続的に導入し; (b)該少なくとも最初の区域と第2の区域を隣接する区域と制限された、実質 的に一方通交の流体連結区域に維持し: (c)該最初の反応区域を、隣接する先行する反応区域よりも高い 温度に維持し、該高い温度は該先行する反応区域におけるよりも少なくとも20 ℃高く、そして該最後の反応区域は23℃〜55℃の範囲の温度であり、 (d)該モノマーに対し、該触媒系と該C3〜C7アルケンの量だけを制御して、 該モノマーの95%を超える量が、該反応容器を通して20分以下の滞留時間で 、しかし各反応区域で選択された範囲の温度が連続的に維持されて、転換され; そして(e)該反応区域から重合体を回収する、ここで該重合体は、Mw/Mn <5であり、約135℃〜200℃の範囲のTgを持つ、 ことからなる方法。 2.各該反応区域を連続的に攪拌することをさらに包含し;該触媒はM0(Cl )5、W(Cl)6およびWO(Cl)4よりなる群から選ばれ;該共触媒はアル キルアルミニウムハライドであり;該触媒と該共触媒は該モノマーの99%を該 重合体に転化するに十分な量で一緒に存在し;そして該低級C3〜C7α−オレフ ィン連鎖移動剤は、存在する該モノマーのモル数に基づいて、約10〜80モル %の範囲の量で存在するブテン、1−ペンテンおよび1−ヘキセンよりなる群か ら選ばれる請求項1に記載の方法。 3.該重合体は、ホモポリマーであり、そして該モノマーはテトラシクロドデセ ン、5−エチリデニル−2−テトラシクロドデセンおよび9−(C1〜C3)アル キルテトラシクロドデセンよりなる群から選ばれる、請求項2に記載の方法。 4.少なくとも1つの該モノマーが、テトラシクロドデセンおよび9−(C1〜 C3)アルキルテトラシクロドデセンよりなる群から選ばれ、そして該重合体が 共重合体である、請求項2に記載の方法。 5.該9−(C1〜C3)アルキルテトラシクロドデセンがメチルテトラシクロド デセンおよびエチルテトラシクロドデセンよりなる群から選ばれる、請求項3に 記載の方法。 6.少なくとも1つの該モノマーがシクロペンタジエントリマーで あり、そしてその量が存在する他のシクロオレフィンモノマーの重量に対し、1 重量%の対称トリマーに寄与する量に制限される、請求項4に記載の方法。 7.少なくとも1つの該モノマーが、35重量%の過剰量で存在するジシクロペ ンタジエンであり、そして該シクロペンタジエントリマーが1〜5重量%の範囲 の量で存在する、請求項6に記載の方法。 8.少なくとも1つの該モノマーが、40〜60重量%の範囲の量で存在し、存 在するTDの10〜20%の範囲でエキソ成分を持つテトラシクロドデセンであ り、その余はジシクロペンタジエンおよび9−(C1〜C3)アルキルテトラシク ロドデセンよりなる群から選ばれる他のモノマーである、請求項6に記載の方法 。 9.該触媒の添加の速度を制御することによって、各該反応区域の温度を制御す ることを包含し;十分な触媒が添加され、それによって1モルの触媒が(共)重 合体の少なくとも1,000モルそして最大10,000モルを作り出し;そして Mw/Mnが1.3〜5の範囲にある、請求項2に記載の方法。 10.重合区域からの未反応モノマーを実質的に含まない仕込み流れを水素化す るための二段法であって、該仕込み流れは(i)ビシクロ[2.2.1]ヘプト− 2−エン(“ノルボルネン”“NB”)およびその置換体よりなる群から選ばれ る、少なくとも1つの多環モノオレフィン性不飽和シクロオレフィンモノマーの 開環メタセシス重合(ROMP)によって生成される不飽和重合体、(ii)希釈 量のC6〜C8シクロアルカン、(iii)低級C3〜C7α−オレフィン、および(i v)該不飽和重合体を生成するための消耗重合触媒から実質的になり、該二段法 は(a)重合区域から直接該仕込み流れを、最初の水素化区域に、1380KP a(200psig)〜5000KPa(700psig)の範囲にある圧力お よび該重合体の10%より少ない量が重合体100部当り0.5〜6.5重量部の 範囲にある量で存在する該消耗重合触媒、濾過助剤およびニッケル含有 水素化触媒の有効量の存在下で、異性化される温度において、部分的に水素化さ れた仕込み流れを製造するに十分な量で連続的に導入し;そして第2の段階で、 (b)該部分的に水素化された仕込み流れを、1380KPa(200psig )〜5000KPa(700psig)の範囲にある圧力および該最初の水素化 区域中で導入された該重合触媒を除去することなく、該重合体の10%より少な い量が異性化される温度で、第2水素化区域に導入し、そして該部分的に水素化 された仕込み流れを、別のニッケル含有水素化触媒と、実質的に完全に水素化さ れた仕込み流れをスラリーを生成するに十分な量で、混合し; かくして不飽和仕込み流れの中の二重結合の97%以上が再使用のために回収さ れる水素化触媒に有害な影響を与えることなく単結合に転換される方法。 11.該消耗触媒が有機アンモニウムモリブデート、モリブデハライド、タング ステンオキシハライドおよびタングステンハライドよりなる群から選ばれる触媒 およびそれと一緒に有機アルミニウムハライド共触媒から実質的になる触媒系の 残渣から実質的になり、触媒;共触媒;モノマーはモル比で1:1:1000〜 1:10:1000で存在し、そして該低級C3〜C7α−オレフィン連鎖移動剤 は、存在する該モノマーのモル数に基づいて約10〜80モル%の範囲にある量 で存在するブテン、1−ペンテンおよび1−ヘキセンよりなる群から選ばれる、 請求項10に記載の方法。 12.該重合体がホモポリマーであり、そして該モノマーがテトラシクロドデセ ン、5−エチリデニル−2−テトラシクロドデセンおよび9−(C1〜C3)アル キルテトラシクロドデセンよりなる群から選ばれる、請求項11に記載の方法。 13.少なくとも1つの該モノマーがテトラシクロドデセンおよび9−(C1〜 C3)アルキルテトラシクロドデセンよりなる群から選ばれ、そして該重合体が 共重合体である請求項11に記載の方法。 14.該水素化触媒が担持ニッケル触媒であり、該重合体が100,000より 低い重量平均分子量Mwを持ち、該最初の水素化区域が約25℃〜60℃の範囲 にある温度にあり、そして該第2水素化区域が約60℃〜130℃の範囲にある 温度にある、請求項11に記載の方法。 15.該水素化触媒が均質ニッケル触媒であり、該重合体が300,000より 低い重量平均分子量Mwを持ち、そして最初の水素化区域が約20℃〜40℃の 範囲にある温度にあり、そして該第2水素化区域が約40℃〜80℃の範囲にあ る温度にある、請求項11に記載の方法。 16.該9−(C1〜C3)アルキルテトラシクロドデセンがメチルテトラシクロ ドデセンおよびエチルテトラシクロドデセンよりなる群から選ばれる、請求項1 1に記載の方法。 17.少なくとも1つの該モノマーがシクロペンタジエントリマーであり、そし てその量が存在する他のシクロオレフィンモノマーの重量に対し、1重量%の対 称トリマーに寄与する量に限定される、請求項13に記載の方法。 18.少なくとも1つの該モノマーが35重量%の過剰量で存在するジシクロペ ンタジエンであり、そして該シクロペンタジエントリマーが全シクロオレフィン モノマーの重量に基づき1〜5重量%の範囲にある量で存在する、請求項17に 記載の方法。 19.少なくとも1つの該モノマーが40〜60%の範囲にある量で存在し、存 在するTDの10〜20%の範囲でエキソ成分を持つテトラシクロドデセンであ り、その余はジシクロペンタジエンおよび9−(C1〜C3)アルキルテトラシク ロドデセンよりなる群から選ばれる他のモノマーである、請求項13に記載の方 法。 20.加工性光学等級共重合体の前駆体である、ノルボルネン基を含有する特別 な三環性および四環性コモノマーの未精製不飽和共重合体を連続的に製造する方 法であって、該方法は、 (a)多区域に区切りされた、一段、連続攪拌反応区域の最初の区域に、約大気 圧(1バール)〜約6バール(90psig)の範囲の圧力で且つ約70℃〜9 0℃の範囲の第1温度で、(i)所望のモル比にある、少なくとも35重量%の DCPC、少なくとも10重量%の、対称トリマーを含むトリマー、TDおよび 置換TDよりなる群から選ばれる任意の残余のモノマー;(ii)希釈量のC4〜 C8シクロアルカン;および(iii)開環メタセシス重合(ROMP)系、を導入 し; (b)その中の該コモノマーの95%<が反応を開始し且つ該重合体の約30, 000〜約500,000の範囲にある所望の重量平均分子量Mwを与えるに十 分な量で、該最初の区域に、C4〜C8シクロアルカンを、該モノマーのモル数に 対し少量のモル量で添加し; (c)該最初の区域中の反応混合物の一部を、該最初の区域と制限された、一方 通交の流体連絡している、隣接する引き続く区域に連続的に移動せしめ、該引き 続く区域は75℃〜120℃の範囲の第2温度に自発的に維持されており、そし て (d)一段反応区域からの共重合体を、その最後の区域から取り出し、該共重合 体はMw/Mn<5および135℃〜200℃の範囲にあるTgを持つ、 からなる方法。 21.ビシクロ[2.2.1]ヘプト2−エン(“ノルボルネン”“NB”)およ びその置換体よりなる群から選ばれる少なくとも1つの多環モノオレフィン性不 飽和シクロオレフィンモノマーの実質的に飽和した重合体、有機アンモニウムモ リブデート、モリブテンハライド、タングステンオキシハライドおよびタングス テンハライドよりなる群から選ばれる消耗重合触媒、それと一緒に有機アルミニ ウムハライド共触媒、消耗ニッケル含有水素化触媒、架橋結合した不溶性重合体 ゲルおよび濾過助剤から実質的になる水素化反応物の溶液から実質的に全ての固 体を分離するための多段、継続濾過方法 であって、該方法は、 (a)該固体を3500KPa〜4900KPa(500〜700psig)の 範囲の圧力および75℃〜120℃の範囲の温度で、1次板/枠濾過手段を含む 1次濾過区域で濾過し、該1次板/枠濾過手段は、20〜30μmの範囲の1次 開口を備えた1次スクリーニング手段を持ち; (b)該1次開口よりも大きい固体粒子を回収し、そして該1次開口よりも小さ い固体を含み且つ該1次開口よりも大きい固体粒子を実質的に含まない1次濾液 を製造し; (c)該1次開口よりも小さい該固体を、1380KPa〜4900KPa(2 00〜700psig)の範囲の圧力で、2次板/枠濾過手段を含む2次濾過区 域で濾過し、2次板/枠濾過手段は1μmの公称直径を持つ2次開口を備えた2 次スクリーニング手段を持ち; (d)1μmよりも大きい固体粒子を回収し、そして1μmよりも小さい固体粒 子を含有し且つ1μmよりも大きい固体粒子を実質的に含有しない、実質的にゲ ルを含まない、半精製の2次濾液を調製し; (e)該半精製濾液を、0.4〜0.5μmの範囲にあるよりも大きくない穴を持 つ多孔性濾過媒体を持つ、カートリッジ濾過手段を通して濾過し; (f)該穴よりも大きい固体粒子を回収し、そして精製した濾液を調製し; かくして該実質的に飽和の重合体中に存在する、消耗重合触媒、使用された水素 化触媒および濾過助剤の99%以上が除去されて光学等級の重合体のための粒子 数規格に合致する飽和重合体の溶液を生成せしめる、 ことからなる方法。 22.ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(“ノルボルネン” “NB”)およびその置換体よりなる群から選ばれるモノマーの固体シクロオレ フィン重合体を、溶媒中の該重合体の溶液から回収する方法において、 (a)該溶液を混合区域に流し、そして該溶液中に安定剤を含む添加物を80℃ 〜100℃の範囲の温度で均質に分散させて安定化された溶液を生成し; (b)該溶液を1次蒸発区域で蒸発させ、そして使用したモノマー1ポンド当り 1〜10ポンドの溶媒を除去して該ポリマーを作り、該安定化された溶液を濾過 して>20メッシュサイズの固体粒子の実質的に全てを除去し;そして (c)蒸発区域で溶媒を十分に除去して残った溶媒を20重量%よりも少ない量 で含有する濃縮された重合体セメントを与える、 ことを特徴とする方法。 23.工程(c)の後に、 (d)濃縮された重合体セメントを押出区域中に導入し、そこで該残った溶媒が 有利され、そして (e)固体重合体を回収する、 ことを含む、請求項22に記載の方法。 24.ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(“ノルボルネン”“NB”)お よびその置換体よりなる群から選ばれる少なくとも1つの多環モノオレフィン性 不飽和シクロオレフィンモノマーの溶融加工性光学等級開環重合体を与える方法 であって; (A)該モノマーの実質的に無水溶液を、多区域に区分けされた一段、反応容器 の少なくとも最初の反応区域と最後の反応区域で、開環メタセシス重合によって 連続的に重合せしめて未反応モノマーを実質的に含有しない不飽和重合体セメン トを生成せしめ; (B)該不飽和重合体セメントを、該不飽和重合体の二重結合の97%以上が単 結合に転換された水素化セメントを生成するのに十分な量にあるニッケル含有水 素化触媒の有効量の存在下で水素化し; (C)該水素化セメント中に存在する、消耗重合触媒、使用された水素化触媒お よび濾過助剤の99%以上を除去して実質的に固体を含まない水素化セメントを 調製し; (D)該固体を含まない水素化セメントを蒸発せしめて濃縮された水素化重合体 セメントを製造し;そして (E)光学等級重合体のための粒子数規格に合致する固体重合体を回収する、 ことからなる方法。
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