JPH10501533A - 免疫調節活性を有する新規な置換プリニル誘導体 - Google Patents

免疫調節活性を有する新規な置換プリニル誘導体

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JPH10501533A JP8501429A JP50142996A JPH10501533A JP H10501533 A JPH10501533 A JP H10501533A JP 8501429 A JP8501429 A JP 8501429A JP 50142996 A JP50142996 A JP 50142996A JP H10501533 A JPH10501533 A JP H10501533A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、置換プリニル化合物に関する。特に、本発明は、6−置換プリニルアルコキシカルボニルアミノ酸、更に詳しくは、アルギニン誘導体に関する。本発明は、更に、免疫系を刺激し且つそれによって病原体および癌から生体を防護するのに役立つ置換プリニル化合物を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫調節活性を有する新規な置換プリニル誘導体 発明の分野 本発明は置換プリニル化合物を含む。特に、本発明は6−置換プリニルアルコ キシカルボニルアミノ酸化合物、より詳しくはアルギニン誘導体に関する。 発明の背景 免疫系の主要な機能は身体を疾患から保護することである。免疫系は細菌、ウ イルス、その他の病原菌による作用に起因するような疾患からのみでなく、癌と 、免疫不均衡、日和見性感染症又は自己免疫障害に起因する疾患状態とからも保 護する。 薬剤的に誘導される刺激又は抑制による免疫系の調節は疾患の治療のための重 要なアプローチを提供する。免疫系を非特異的に刺激する化合物は特に著しく医 薬的に重要であり、長年にわたる研究努力の対象である。研究結果はしばしば、 免疫調節化合物が弱い免疫刺激剤であって、このためあまり効果的でないか、又 は強力な免疫刺激剤であって、このため効果的ではあるが、この強力な免疫刺激 活性のために有害であるかのいずれかであることを示す。 免疫系を非特異的に刺激する多くの種類の化合物の中には、当該技術分野にお いて周知のヌクレオシドが存在する。例えば、7−チア−8−オキソグアノシン はマウスにおける抗ウイルス剤としてD.F.Smee等によってJourna l of Biological Response Modifiers, ,24〜32,1990に述べられている。この化合物の活性はこの化合物が免 疫系におけるNK細胞とB細胞とを活性化して、インターフェロンを誘導するこ とができることに由来する。しかし、P.G.Higgins等によって,An tiviral Chemistry and Chemotherapy, ,61〜63,1991に報告されているような、その後の抗ウイルス研究は殆 ど有望な結果を開示していない。1つの問題は経口による生体適合性の欠損であ った。 改良された薬物を開発しようと試みて、他のヌクレオシドが合成され、研究さ れている。例えば、D.F.Smee等はAntimicrobial Age nts and Chemotherapy,35,152〜157,1991 において、7−デアザグアノシンが経口投与後に重要な免疫刺激かつ抗ウイルス 活性を有することを報告している。しかし、これらの結果は予備的である。多く のヌクレオシド化合物に関して、毒性は重要な問題であり、これも厳密に分析し なければならない。 特定の種類のヌクレオシド免疫刺激剤がイノシンと他の同様なヒポキサンチン 含有化合物とから得られている。周知の例はイソプリノシン、イノシン含有複合 体である。イソプリノシンは免疫調節剤として完全に研究されており、C.D. Simone等によってThymus,19,51〜55,1992において“ ゴールド スタンダード(gold standard)”と呼ばれている。ヒポキサンチン( イノシン)含有化合物の活性に関する論理的根拠の一部は、アデノシンをイノシ ンに転化させる酵素であるアデノシンデアミナーゼの欠損が重症複合免疫不全症 (SCID)を生じると言う観察から生じる。 イソプリノシンは全く無害であるが、効果的な免疫調節剤ではなく、これの免 疫薬理学的性質を改良するために、J.W.Hadden等によって、Inte rnational Journal of Immunopharmacol ogy,13,49〜54,1991(増補1)に報告されるように、多くの類 似体が合成されている。特に、かれらはイノシン 5’−モノホスフェート及び メチルイノシンモノホスフェート(MIMP)としてのプロドラッグを述べてい る(イノシンは、複合体化されないかぎり、殆どインビボ活性を有さない)。し かし、MIMPはあまり活性な免疫調節剤ではない。 イソプリノシンの無毒性を維持するが、免疫刺激活性を強化しようと試みて、 ペンタメチレン架橋によって共有結合した、ヒポキサンチンとアミノ酸L−アル ギニンの両方を含む免疫調節剤を合成した。化合物,ST789(ヒポキサンチ ン ペンチルオキシカルボニル L−アルギニン、以前にはPCF39)はTh ymusの最新号,19,S1〜S112(1992)に完全に述べられている 。L−アルギニンは免疫活性化に役割を果たすことが知られ、例えばタフトシン 、サブスタンスP、チモペンチン及びスプレノペンチンのような、多くの免疫調 節 ペプチドの末端に存在するので、L−アルギニンを選択した。ST789はヨー ロッパ特許出願第#91830284号、公報第#464,009号(1992 年1月2日発行)にさらに述べられている。天然生成L−アミノ酸から成るオリ ゴペプチドがL−アルギニンに置換したST789の類似体も、このヨーロッパ 公報に述べられている。しかし、この分子のプリン塩基部分はヒポキサンチンの ままである。 イソプリノシンとの免疫学的比較は行われなかったが、同様なパターンが現れ た。これらの化合物は無毒性であるが、せいぜい、免疫刺激剤を調節するにすぎ ない。例えば、ST789又はその類似体が、例えば細胞毒性Tリンパ球(CD B+T細胞)のような、重要な免疫細胞サブセットを刺激しうると言う証拠は存 在しなかった。このサブセットはウイルス感染症及び癌からの身体の防御に重要 な役割を果たす。 P.Cornaglia−FerrarisはInternational Journal of Immunopharmacology,13,100 5〜1012,1991にST789のさらに他の類似体を述べている。この発 表された化合物では、L−アルギニンがボンベシンカルボキシ末端ジペプチドL −ロイシルL−メチオニンによって置換される。プリン塩基はヒポキサンチンの ままである。実際に、プリン塩基がメチレン鎖によってアミノ酸又はオリゴペプ チドに共有結合するこの種類の化合物では、ヒポキサンチン以外のプリン塩基を 包含する化合物に関するデータが殆ど報告されていない。さらに、哺乳動物系に おける生理的に活性なアミノ酸の必要性のために、現在までに報告されている全 ての研究が(中性)L−配置のアミノ酸を述べている。天然生成プリン塩基であ るアデニン及びグアニンによるヒポキサンチンの置換についての簡単な説明の1 つはR.Stradi等によって,F1.Farmaco,45,39〜47, 1990に報告されるが、重要な生理的活性については表示されていない。 上述したように、アデノシンデアミナーゼ(及び暗に、イノシン)は正常な免 疫状態を維持するために必要である。それ故、1993年12月21日に発行さ れた米国特許第5,272,151号では、M.Marzi等は、ST789に おいてヒポキサンチンをキサンチンオキシダーゼ阻害剤アロプリノールに置換す ることを報告している。この置換の結果、ST689(アロプリノールペンタノ ール)を生じる。この置換物は、イノシンがキサンチンに異化され、次に哺乳動 物においてキサンチンオキシダーゼ酵素の存在下で尿酸に異化されるので、イン ビボにおいてイノシンの濃度を高めると期待される。しかし、米国特許第5,2 72,151号に報告されている免疫学的分析の大部分では、アロプリノールは 免疫抑制性であることが認められ、ST689はST789よりも著しく大きく 免疫刺激性ではなかった。 レバミゾールは悪性黒色腫に対して用いられる別の免疫調節剤である。悪性黒 色腫のアジュバントレバミゾール療法を開始した後にラバミゾールが重大な血小 板減少症を誘導することが現在発見されている[Med.Pediatr.On col.1995年4月,24(4),262〜4]。 多くの免疫細胞サブセットを刺激する能力を有し、それによって著しい免疫調 節活性を有するが、同時に毒性を欠いている化合物の必要性があることを、先行 技術が示している。発明の概要 本発明によると、インビトロとインビボの両方において有意な免疫刺激能力を 有する化合物を提供する。 詳しくは、インビトロとインビボにおいて細胞毒性のT細胞の量を高める活性 を有する化合物を提供する。 本発明の別の態様では、有意な毒性を有さず、特に、有意な又は強力な免疫刺 激に付随した毒性を有さない免疫調節化合物を提供する。 本発明の別の態様では、天然の塩基ではないプリン誘導体を有する免疫調節化 合物を提供する。 本発明の他の態様では、腫瘍増殖に対する抑制剤(control)として作用する化 合物を提供する。 本発明は式(I): で示される化合物又はその製薬的に受容される誘導体を包含する、上記式中、 R1は水素;C1−C16アルキル;ハロゲン;置換又は非置換チオール;置換又は 非置換アミノ;及びOR8(式中、R8は水素、C1−C16アルキル、C1−C8ア シル及びC7−C18アリールから成る群から選択される)から成る群から選択さ れる; R2とR3は水素;C1−C4アルキル;アミノ;置換又は非置換チオール;及びハ ロゲンから成る群から独立的に選択される; R4は任意に1個以上のヘテロ原子によって中断され、任意に1個以上の=O又 は=Sによって置換される式:(CH0-20-20−X12(式中、X12はヒドロキ シ、アミノアルキル基、アミノ酸又は、2〜8アミノ酸のペプチドから成る群か ら選択される)で示される線状又は環状炭素鎖から成る群から選択される; 但し、R1がNH2であり、R4がペンチルオキシカルボニル−L−アルギニンで あるときに、R2は水素ではなく、R1がOHであり、R4がペンチルオキシカル ボニル−L−アルギニンであるときに、R2はNH2ではない。 本明細書では下記定義を用いる:本明細書で用いる“アルキル”なる用語は直 鎖又は分枝鎖ラジカルの両方を意味し、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ プロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、イソヘキシ ル、ヘプチル、4,4−ジメチルペンチル、オクチル、2,2,4−トリメチル ペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、これらの種々な分枝鎖異性 体を意味する。鎖は飽和又は不飽和のいずれでもよく、例えば二重結合及び三重 結合を含むことができる。アルキルは中断されることも、例えば1個以上のハロ ゲン、酸素、ヒドロキシ、シリル、アミノ、又は他の受容される置換基によって 置換されることもできる。 本明細書で用いる“芳香環又は非芳香環”なる用語は、中断されない又は例え ばO、S、SO、SO2及びNのような1個以上のヘテロ原子によって中断され た5員若しくは6員芳香環又は非芳香環を包含する、又はこれらの環は非置換で あることも、例えばハロゲン、アルキル、アシル、ヒドロキシ、アリール及びア ミノによって置換されることもでき、前記ヘテロ原子と置換基は例えばアルキル 、アシル、アリール、アラルキルによって置換されることもできる。 本明細書で用いる“アシル”なる用語は、式−COR(式中、Rは例えばアル キル、アミノ、ハロゲン、チオール、酸素、ヒドロキシ、及び水素のような任意 の置換基であることができる)で示されるカルボニル基を意味する。 本明細書で用いる“アリール”なる用語は、環部分が炭素数6〜10である単 環式又は二環式芳香族基、例えばフェニル、ナフチル、置換フェニル又は置換ナ フチル(フェニル又はナフチルのいずれの置換基も例えばC1−C4アルキル、ハ ロゲン、C1−C4アルコキシ、ヒドロキシ又はニトロであることができる)を意 味する。 本明細書で用いる“アラルキル”なる用語は、アリール置換基を有する上記ア ルキル基、例えばベンジル、p−ニトロベンジル、フェネチル、ジフェネチルメ チル及びトリフェニルメチルを意味する。 本明細書で用いる“置換アミノ”なる用語は、例えばC1−C8アルキル、C1 −C8アシル、C6−C12アリール、ヒドロキシ及び水素のような1個以上の置換 基によって置換されうるアミノを意味する。 本明細書で用いる“アミノ酸”なる用語は、天然生成アミノ酸の全て、それら のD−及びL−配置であるようなアミノ酸、並びに例えばホモシステイン、オル ニチン、ノルロイシン及びβ−アラニンのような、周知の非ネイティブ、合成及 び修飾アミノ酸を包含し、網羅する。非天然アミノ酸のリストはD.C.Rob ertsとF.Vellaccioによる“The Peptides”,5巻 ,1983,Academic Press,第6章に見いだすことができる。 本明細書で用いる場合の“線状又は環状”なる用語は、例えば、芳香環又は非 芳香環によって任意に中断されることができる線状鎖を包含する。環状鎖は例え ば該環の前又は後のいずれかに存在する炭素鎖に結合することができる、例えば 芳香環又は非芳香環を包含する。 本明細書で用いる“製薬的に受容される誘導体”なる用語は、式I化合物の製 薬的に受容される塩、エステル又はこのようなエステルの塩、或いはレシピエン トへの投与時に式I化合物又はその活性代謝産物若しくは残基を直接又は間接に 与えることができる任意の他の化合物を包含する。図面の簡単な説明 図1はシクロホスファミド又は化合物#1又は両方で治療されたマウスの腫瘍 増殖の変化を説明する。 図2は図1と同じ方法(regimen)で治療されたマウスの体重変化を説明する。 図3はシトキサン又は化合物#1又は両方で治療されたマウスの腫瘍量(tumor volume)の変化を説明する。 図4は図3と同じ方法で治療されたマウスの体重変化を説明する。 図5は5FU、5FUとラバミゾール、及び5FUと化合物#1によって治療 されたマウスの腫瘍量の変化を説明する。 図6は高用量の化合物#1で治療された雄Fisherラットの増殖曲線を説 明する。 図7は高用量の化合物#1で治療された雌Fisherラットの増殖曲線を説 明する。発明の説明 本発明の1態様では、式I[式中、R4は(CH0-21-8−X12であり、X12 はOHである]で示される化合物を提供する。 本発明の他の態様では、式I[式中、R4は(CH2)−L−O−CO−X12で あり、Lは1個以上のO、S又はNHで任意に中断される線状又は環状炭素鎖で ある]で示される化合物を提供する。 好ましくは、X12は(CH2nNH2であることができ、nは1〜6の整数で ある。より好ましくは、nは2である。 より好ましくは、X12はD−又はL−配置の天然生成アミノ酸であることがで きる。好ましくは、これらのアミノ酸はアルギニン、グリシン、アラニン、グル タミン酸、バリン、オルニチン又はシトルリン、又はこれらの保存置換体(conse rvative substitutions)から成る群から選択されることができる。 なお一層好ましくは、アミノ酸はL−アルギニンである。さらに一層好ましく は、アミノ酸はD−アルギニンである。 本発明の代替え実施態様では、X12は2〜8アミノ酸のペプチドであることが できる。 好ましくは、このようなペプチドはVal−Pro−Leu、又はIle−P ro−Ile、又はこれらの保存置換体であることができる。 本発明の他の実施態様では、Lは−(CH2n−、−(CH2m−H−(CH2m−及び(CH2m−C≡C−(CH2m−[式中、HはO、S又はNHであ り、nは1〜6の整数であり、mは1〜3の整数である]から選択されることが できる。 好ましくは、Lはフェニル、シクロヘキシル、ジオキソラニル、オキサチオラ ニル及びシクロペンチルから選択されることができる。 本発明の他の代替え実施態様(alternative)では、R1がC1−C16アルキルで あるときに、R1は1個以上のヘテロ原子によって任意に中断され、及び1個以 上のヘテロ原子、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−C16アルキル、C1−C16アシル 、C6−C12アリール、ニトロ、又は置換若しくは非置換アミノによって任意に 置換される芳香環又は非芳香環であることができる。 より好ましくは、R1はOH、OCH3、SH又はSCH3であることができる 。 或いは、R1は水素、ハロゲン、C1−C6アルキル、非置換又は置換アミノ、 OH、及びOC1−C6アルキル、SH又はSC1−C6アルキルから成る群から選 択されることができる。 好ましくは、R1はクロロであることができる。 或いは、R1は式NR56[式中、R5とR6は水素、C1−C4アルキル、C1− C4アルコキシ、C1−C4アシル、置換又は非置換アミノ、及びC6−C10アリー ルから成る群から独立的に選択される]によって示されることができる。 好ましくは、R1は下記要素: [式中、R20はH又はメチルである] から成る群から選択されることができる。 さらにより好ましくは、R1は−N(CH32であることができる。さらによ り好ましくは、R1は−NHNH2であるであることができる。さらにより好まし くは、R1は−NHCH3であることができる。さらにより好ましくは、R1は− NH2であるであることができ、さらに一層好ましくは、R1は−N(NH2)C H3であるであることができる。 最も好ましくは、R1は−N(CH32であることができる。 本発明の他の代替え実施態様では、R2とR3はCl、Br、I及びFから成る 群から独立的に選択されることができる。 好ましくは、R2とR3は独立的にCl又はBrである。 より好ましくは、R2はH、Cl又はNH2であることができる。 より好ましくは、R3はH、Br、又はSH若しくはSCH3であることができ る。 最も好ましくは、本発明の化合物は式I[式中、R1はN(CH32であり; R2とR3は両方とも水素であり;R4はペンチルオキシカルボニル−D−アルギ ニンである]によって表される化合物又はその製薬的に受容される誘導体である 。 本発明の好ましい化合物は下記化合物から選択される: 化合物#III N−(6−クロロプリン−9−イル)−5−ペンタノール; 化合物#V N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−ペ ンタノール; 化合物#1 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル D−ア ルギニン; 化合物#2 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル L−ア ルギニン; 化合物#3 N−モノメチルアミノプリニルペントキシカルボニル D−アル ギニン; 化合物#3a N−(6−N−メチル−アミノプリン−9−イル)−ペンタノ ール; 化合物#4 N−モノメチルアミノプリニルペントキシカルボニル L−アル ギニン; 化合物#5 アミノプリニルペントキシカルボニル D−アルギニン; 化合物#5a N−(6−アミノプリン−9−イル)5−ペンタノール; 化合物#6 アミノプリニルペントキシカルボニル L−アルギニン; 化合物#7 ヒドラジノプリニルペントキシカルボニル D−アルギニン; 化合物#7a N−(6−ヒドラジノプリン−9−イル)5−ペンタノール; 化合物#8 ヒドラジノプリニルペントキシカルボニル L−アルギニン; 化合物#9 クロロプリニルペントキシカルボニル D−アルギニン; 化合物#10 クロロプリニルペントキシカルボニル L−アルギニン; 化合物#11 ヒドロキシプリニルペントキシカルボニル D−アルギニン; 化合物#12 メルカプトプリニルペントキシカルボニル D−アルギニン; 化合物#13 メルカプトプリニルペントキシカルボニル L−アルギニン; 化合物#14 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニルグリシ ン; 化合物#15 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7’−エ トキシ−エトキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#16 (2S,4S)−2−(N,N−ジメチルアミノプリン−9− イル)−4−(メチルオキシカルボニル−D−アルギニン)−1,3−ジオキソ ラン; 化合物#17 N−(6−ジメチルアミノ−8−ブロモプリニルペントキシカ ルボニル L−アルギニン; 化合物#18 N−(6−ジメチルアミノ−8−ブロモプリン−9−イル)7 −ペントキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#19 N−9−プリニル−5−ペンタノール; 化合物#20 N−9−プリニル−7−ペンチルオキシカルボニル−D−アル ギニン; 化合物#21 N−9−プリニル−7−ペンチルオキシカルボニル−L−アル ギニン; 化合物#22 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル L− バリル L−プロリル L−ロイシン; 化合物#23 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル L− イソロイシル L−プロリル L−イソロイシン; 化合物#24 N−(6−シクロプロピルアミノプリン−9−イル)−5−ペ ンタノール; 化合物#25 N−(6−シクロプロピルアミノプリン−9−イル)−7−ペ ンチルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#26 N−(6−シクロプロピルアミノプリン−9−イル)−7−ペ ンチルオキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#27 N−(6−アゼチジンプリン−9−イル)−5−ペンタノール ; 化合物#28 N−(6−アゼチジンプリン−9−イル)−7−ペンチルオキ シカルボニル−D−アルギニン; 化合物#29 N−(6−アゼチジンプリン−9−イル)−7−ペンチルオキ シカルボニル−L−アルギニン; 化合物#30 トランス−(N−6−クロロプリン−9−イル)−4−メチル シクロヘキシル−メタノール; 化合物#31 トランス−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4 −メチルシクロヘキシル−メタノール; 化合物#32 トランス−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4 −メチルシクロヘキシル−メチルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#33 トランス−(N−6−ヒドロキシプリン−9−イル)−4−メ チルシクロヘキシル−メタノール; 化合物#34 トランス−(N−6−メトキシプリン−9−イル)−4−メチ ルシクロヘキシル−メタノール; 化合物#35 シス−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4−メ チルシクロヘキシル−メタノール; 化合物#36 シス−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4−メ チルシクロヘキシル−メチルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#37 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペントオ キシカルボニル−D−シトルリン; 化合物#38 N−(6−メチルアジリジンプリン−9−イル)−5−ペンタ ノール; 化合物#39 ラセミN−(6−メチルアジリジンプリン−9−イル)−7− ペンチルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#40 N,N−(6−ジメチルアミノプリニル−9−イル)−7−チ オエトキシ−エトキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#41 メタ−(N−6−ジメチルアミノプリニル−9−イル)−メチ ル−ベンジルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#42 5−(N−6−ジメチルアミノプリニル−9−イル)−3−ペ ンチニル−1−オキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#43 ラセミN−[6−(1−メチル−2−アセトキシ)−エチルア ミノプリン−9−イル]−5−ペンタノール; 化合物#44 ラセミN−[6−(1−メチル−2−アセトキシ)エチルアミ ノプリン−9−イル]−7−ペンチルオキシ一カルボニル−D−アルギニン; 化合物#45 N−(2,6−ジクロロプリン−9−イル)−5−ペンタノー ル; 化合物#46 N−(2,6−ジクロロプリン−9−イル)−7−ペンチルオ キシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#47 N−(2,6−ジクロロプリン−9−イル)−7−ペンチルオ キシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#48 N−(2−アミノ、6−N,N−ジメチルアミノプリン−9− イル)−5−ペンタノール; 化合物#49 N−(6−ジメチルアミノ−8−メチルチオプリン−9−イル )5−ペンタノール; 化合物#50 N−(6−ジメチルアミノ−8−メチルチオプリン−9−イル )7−ペントキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#51 N−(6−メトキシプリン−9−イル)5−ペンタノール; 化合物#52 N−(6−メトキシプリン−9−イル)7−ペントキシカルボ ニル−D−アルギニン; 化合物#53 N−(2−クロロ−6−メトキシプリン−9−イル)−7−ペ ンチルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#54 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)7−ペントキシ カルボニル−D−オルニチン; 化合物#55 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)7−ペントキシ カルボニル−L−オルニチン; 化合物#56 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)7−ペントキシ カルボニル−L−バリン; 化合物#57 N−(6−ジメチルアミノ−9−イル)7−ペントキシカルボ ニル−D−バリン; 化合物#58 N(N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペンチ ルオキシカルボニルエチルアミン塩酸塩; 化合物#59 N−(6−メルカプトプリン−9−イル)−ペンタノール; 化合物#60 N−(6−N−メチルチオプリン−9−イル)−ペンタノール ; 化合物#61 N−(6−クロロプリン−9−イル)4−ブタノール; 化合物#62 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)4−ブタノール ; 化合物#63 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−6−ブトキシ カルボニル−D−アルギニン; 化合物#64 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−6−ブトキシ カルボニル−L−アルギニン; 化合物#65 N−(6−クロロプリン−9−イル)−6−ヘキサノール; 化合物#66 N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−6− ヘキサノール; 化合物#67 N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−8− ヘキシルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#68 N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−8− ヘキシルオキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#69 シス−(N−6−ヒドロキシプリン−9−イル)−4−メチル シクロヘキシル−メタノール; 化合物#70 シス−(N−6−ヒドロキシプリン−9−イル)−4−メチル シクロヘキシル−メチルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#71 トランス−(N−6−ヒドロキシプリン−9−イル)−4−メ チル−シクロヘキシル−メチルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#72 N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−5− ペンチルアミン塩酸塩; 化合物#73 N−(6−メチルアジリジンプリン−9−イル)−7−ペンチ ルオキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#74 (2S,4S)−2−(N,N−ジメチルアミノプリン−9− イル)−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン; 化合物#75 (1S,3R)及び(1R,3S)−1−(N−6−ジメチル アミノプリン−9−イル)メチル−3−シクロペンタンメタノール; 化合物#76 (1S,3R)及び(1R,3S)−1−(N−6−ジメチル アミノプリン−9−イル)メチル−3−(メチルオキシカルボニル−D−アルギ ニン)シクロペンタン; 化合物#77 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−エチ ルアミノエタノール; 化合物#78 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−エチ ルアミノエトキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#79 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−エチ ルアミノエトキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#80 5−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−3−ペン チン−1−オール; 化合物#81 5−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−3−ペン チニル−1−オキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#82 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−チオ エトキシ−エタノール; 化合物#83 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−チオ エトキシ−エトキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#84 (2S,4S)及び(2R,4R)−2−(N,N−ジメチル アミノプリン−9−イル)−4−(メトキシカルボニル−D−アルギニン)−1 ,3−オキサチオラン; 化合物#85 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−エト キシ−エトキシエタノール; 化合物#86 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−エト キシ−エトキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#87 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−エト キシ−エトキシカルボニル−L−アルギニン;及び 化合物#88 N−(6−ジメチルアミノ−8−ブロモプリン−9−イル)− 5−ペンタノール。 より好ましくは、本発明の化合物は下記化合物から選択される: 化合物#III N−(6−クロロプリン−9−イル)−5−ペンタノール; 化合物#V N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−ペン タノール; 化合物#1 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル D−ア ルギニン; 化合物#2 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル L−ア ルギニン; 化合物#3 N−モノメチルアミノプリニルペントキシカルボニル D−アル ギニン; 化合物#3a N−(6−N−メチル−アミノプリン−9−イル)−ペンタノ ール; 化合物#5 アミノプリニルペントキシカルボニル D−アルギニン; 化合物#5a N−(6−アミノプリン−9−イル)5−ペンタノール; 化合物#6 アミノプリニルペントキシカルボニル L−アルギニン; 化合物#7 ヒドラジノプリニルペントキシカルボニル D−アルギニン; 化合物#7a N−(6−ヒドラジノプリン−9−イル)5−ペンタノール; 化合物#8 ヒドラジノプリニルペントキシカルボニル L−アルギニン; 化合物#11 ヒドロキシプリニルペントキシカルボニル D−アルギニン; 化合物#19 N−9−プリニル−5−ペンタノール; 化合物#20 N−9−プリニル−5−ペンチルオキシカルボニル−D−アル ギニン; 化合物#51 N−(6−メトキシプリン−9−イル)5−ペンタノール; 化合物#59 N−(6−メルカプトプリン−9−イル)5−ペンタノール; 及び 化合物#60 N−(6−N−メチルチオプリン−9−イル)−ペンタノール 。 最も好ましくは、本発明の化合物はN,N−(6−ジメチルアミノプリン−9 −イル)−7−ペントキシカルボニル−D−アルギニンである。 本明細書では、下記略号と定義を用いる: PHA−フィトヘマグルチニン ConA−コンカナバリンA CY−シクロホスファミド PWM−ポークウィードマイトジェン LPS−リポ多糖 DEAD−ジエチルアゾジカルボキシレート PBS−リン酸塩緩衝化生理食塩水 TBDPSCl−tert−ブチルジフェニルシリルクロリド CTX−シトキサン 本明細書で用いる“保存置換体”なる用語は、保存的であるアミノ酸の修飾及 び置換を意味する、即ち、アミノ酸又はペプチドの二次構造及びヒドロパチック (hydropathic)特性に与える影響が最小である置換を意味する。これらは例えば DayhoffによってAtlas of Protein Sequence and Structure ,1978に、及びArgosによってEM BO J.,,779〜785,1989に述べられるような置換を包含する 。例えば、下記群に属するアミノ酸が保存的変化(conservative change)を表す :ala、pro、gly、glu、asp、gln、asn、ser、thr ;cys、ser、tyr、thr;val、ile、leu、met、ala 、phe;lys、arg、his;及びphe、tyr、trp、his。好 ましい置換は対応L−アミノ酸に代わるD−異性体の置換をも包含する。 驚くべきことに、充分に確立された先行技術とは対照的に、ST789と同様 な種類の免疫刺激剤の設計にヒポキサンチン又はその他の天然生成プリン塩基( 例えば、アデニン又はグアニン)を用いる必要がないことが判明した。実際に、 生物学的系では生じない6−置換プリン塩基によってヒポキサンチンに置き換え ると同等以上に大きい免疫刺激度を与えることができる。さらに、アミノ酸が( 天然の)L−配置である必要がないことも驚くべきことに判明した。 天然生成アミノ酸の呼称がラセミ混合物又はD−エナンチオマーの使用を排除 しないことは理解されるであろう、本発明の1実施態様では、D−配置のアミノ 酸を用いることが特に好ましい。 本発明の化合物は、治療されるべき哺乳動物における細胞毒性Tリンパ球の数 を増加させるインビトロ及びインビボ活性を有することが驚くべきことに判明し た。 本発明の化合物は、驚くべきことに腫瘍増殖に対して有効であることもさらに 判明した。本発明の化合物は悪性黒色腫の治療におけるレバミゾールの非毒性の 代替物である。 マウスにおいて対照群に比べて試験したときに、本発明の化合物はシクロホス ファミド又は5−フルオロウラシルと組合せて用いると、特に乳癌及び結腸癌に 対して腫瘍増殖を有意に抑制する。 本発明の化合物は当該技術分野で周知の合成方法を用いて製造することができ る。したがって、例えば、R.Stradi等によってIl Farmaco,45 ,39〜47,1990に述べられている合成方法に従うことができる、但 しクロロプリン中間体から塩素原子をヒドロキシル以外の適当な置換基によって 排除しなければならない。しかし、下記実施例に概略を述べるように、出発物質 として6−クロロプリンを用いることによってプリン環が既に形成されている場 合には、この合成方法の改良方法を実施することが好ましい。これはプリン環を 形成する必要性を回避し、それによって所望の免疫刺激剤のより効果的かつより 高収率の製造を可能にする。この好ましい合成経路については、スキーム1に概 略を述べる。 スキーム1において、R4'は上記で定義したような(CH0-21-8−O−CO −X12であり、このR4'を例えばNaH/THFのような塩基の存在下で保護基 と反応させて、化合物Vを製造する。Lは当業者に周知である脱離基を表す。任 意の適当な脱離基を用いることができる。Pgは当業者に周知の保護基である。 任意の適当な保護基を用いることができる。 化合物Vを例えばDEADとPPh3/THFの存在下で化合物IVとカップ リングさせて、化合物IIIを製造する。化合物IVは当該技術分野で周知の方 法を用いて製造することができる。さらに、R1はこの工程の前に又は後の工程 で当該技術分野で周知の方法を用いて加えることができる。 化合物IIIを当業者に周知の方法を用いて、例えばOTBDPS保護基に対 しては(C494NF/THFとAcOHによって脱保護して、化合物IIを 製造する。この化合物をさらに在意にアミノ酸又は、1〜8アミノ酸長さのペプ チドと例えばClCOCl/THFとH2Oの存在下で反応させる。得られる化 合物は式I化合物である。 R4がアミノ酸でもペプチド鎖でもない式I化合物は、工程1〜3を用いて付 加的な工程4なしに合成することができることを当業者は理解するであろう。 本発明の化合物がその製薬的に受容される誘導体及び類似体の全てと、異性体 及びエナンチオマーの全てとを包含することは、当業者によって理解されるであ ろう。 本発明の他の態様は式I化合物又は製薬的製剤の薬物の製造への使用である。 本発明の他の態様は、免疫不全の治療又は腫瘍増殖の抑制のためへの式I化合 物、薬剤組成物又はその製薬的に受容される誘導体を投与する段階を含む、哺乳 動物好ましくはヒトの治療方法である。 本明細書における治療への言及が明確な感染症又は症候群の予防並びに治療に 及び、それ故、腫瘍の増殖(outgrowth)の抑制も包含することは、当業者によっ て理解されるであろう。 さらに、治療に用いるための本発明の化合物の必要量が選択した特定の化合物 によってのみでなく、投与経路、治療されるべき状態の性質及び患者の年齢と状 態によっても変化し、結局は主治医又は獣医の判断に任せられることはさらに理 解されるであろう。 しかし、一般には、適当な用量は約0.1〜約250mg/kg体重/日の範 囲内であろう。好ましくは、用量は約1〜約100mg/kg/日の範囲である 。より好ましくは、約2〜約20mg/kgである。最も好ましくは、約2.5 mg/kgである。さらに最も好ましくは、約450mg/m2である。 望ましい用量は、単回量で又は適当な間隔をおいて、例えば1日につき2、3 、4回以上の分割量(subdose)として投与される分割投与量として便利にに提供 される。 化合物は例えば単位投与形につき10〜1500mg、好都合には20〜10 00mg、最も好都合には50〜700mgの有効成分を含有する単位投与形で 便利に投与される。 理想的には、活性化合物のピーク血漿濃度に達するように有効成分は投与され るべきである。これは例えば任意に生理食塩水中の有効成分の溶液の静脈注射に よって、又はボラス(bolus)として投与されて達成されることができる。望まし い血液中レベルは連続注入によって又は間欠的注入によって維持されることがで きる。 治療に用いるために、本発明の化合物を加工していない化合物として投与する ことができるが、有効成分を薬剤製剤として提供することが好ましい。 したがって、本発明は式(I)化合物又はその製薬的に受容される誘導体をそ の1種以上の製薬的に受容されるキャリヤーと、任意に、他の治療的成分と共に 含む薬剤製剤をさらに提供する。キャリヤー(単数又は複数)は製剤の他の成分 と適合性であるという意味で“受容される”ものであり、レシピエントに対して 有害であってはならない。 薬剤製剤は局所、経口、直腸、鼻腔若しくは非経口(筋肉内、皮下及び静脈内 を含む)投与に適した製剤、又は吸入若しくは吹付けによる投与に適した形状の 製剤を包含する。製剤は適当な場合には個別の投与単位として便利に提供され、 製薬技術分野で周知の方法のいずれかによって製造されることができる。全ての 方法は活性化合物を液体キャリヤー又は微粉状固体キャリヤー又は両方と一緒に し、必要な場合には生成物を所望の製剤に成形する工程を包含する。 表皮への局所投与のためには、本発明による化合物を軟膏、クリーム若しくは ローションとして、又は経皮パッチとして処方することができる。このような経 皮パッチは例えばリナロール(linalool)、カルバクロール、チモール、シトラー ル、メントール及びt−アネトールのような透過促進剤を含有することができる 。軟膏及びクリームは例えば、適当な増粘剤及び/又はゲル化剤を添加した水性 又 は油性基剤を用いて処方することができる。ローションは水性又は油性基剤を用 いて処方することができ、一般に1種以上の乳化剤、安定剤、分散助剤、沈殿防 止剤、増粘剤又は着色剤をも含有する。 経口投与に適した薬剤製剤は例えばカプセル剤、カシェー又は錠剤のような個 別の単位として便利に提供されることができる。各圧縮パックは例えばジクロロ ジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン 、二酸化炭素、又は他の適当なガスのような、適当な噴射剤を含むことができる 。圧縮エーロゾルの場合には、計量した量を投与するためにバルブを備えること によって、投与単位を決定することができる。 或いは、吸入又は吹付けによる投与のために、本発明による化合物は例えば化 合物と適当な粉末基剤(例えば、ラクトース又は澱粉)との粉末ミックスのよう な乾燥粉末組成物の形状をとることができる。本発明による組成物は、それから 吸入器若しくは吹き付け器によって粉末が投与されることができる、例えばカプ セル若しくはカートリッジ又は例えばゼラチン若しくはブリスターパックに入れ た単位投与形で提供されることができる。 必要な場合には、有効成分を持続放出するために適した上記製剤を用いること ができる。 本発明の化合物は他の治療剤、例えば他の免疫調節剤又は腫瘍抑制剤と組合せ て用いることもできる。 したがって、本発明は他の態様では式(I)化合物又はその生理的に受容され る誘導体を他の治療有効剤と共に含む組合せを提供する。 このような治療有効剤は腫瘍の治療に用いられる細胞毒性剤を包含する。この ような細胞毒性剤はシクロホスファミド又は5−フルオロウラシル(5−FU) を含有する。 腫瘍の治療に用いられるシクロホスファミド用量は好ましくは約10〜100 0mg/m2の範囲である。より好ましくは、約100〜約500mg/m2であ る。最も好ましくは、約350mg/m2/日である。 また、腫瘍の治療に用いられる5−フルオロウラシル用量は好ましくは約0. 1〜約250mg/kgの範囲である。好ましくは、約1〜約50mg/kgで ある。より好ましくは、約5〜約20mg/kgである。最も好ましくは、約1 2mg/kg(500mg/m2)である。 癌治療の技術分野に熟練した人々によって理解されるように、このような用量 は治療すべき悪性腫瘍の種類、疾患の段階、腫瘍の反応性等によって変化する。 上述した組合せは薬剤組成物の形状で用いるために便利に提供されることがで き、したがって、上記で定義された組合せをその製薬的に受容されるキャリヤー と共に含む薬剤組成物は本発明の他の態様を構成する。 このような組合せの個々の成分は分離した薬剤製剤又は複合薬剤製剤として連 続的に又は同時に投与することができる。 式(I)の化合物又はその製薬的に受容される誘導体を第2治療剤と組合せて 用いる場合に、各化合物の用量は化合物を単独で用いた場合の用量と同じである ことも異なることも考えられる。適当な用量は当業者によって容易に判定される であろう。 本発明の他の実施態様では、本発明の化合物の製薬的に受容される量を投与す る工程を含む免疫不全の治療方法又は腫瘍増殖の抑制方法を提供する。 このような腫瘍は好ましくは悪性黒色腫、乳癌及び結腸癌を包含する。 より好ましくは、シクロホスファミドと組合せて本発明の化合物の製薬的に受 容される量を投与する工程を含む乳癌の治療方法を提供する。 最も好ましくは、5−フルオロウラシルと組合せて本発明の化合物の製薬的に 受容される量を投与する工程を含む結腸癌の治療方法を提供する。 本発明を下記実施例によってさらに説明するが、下記実施例は本発明の限定を 意図するものではない。温度は全て摂氏度である。 実施例 式I化合物を以下で概略を述べる方法を用いて合成し、免疫学的活性に関して 試験した。実施例1a N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニルD−アルギ ニン−化合物#1の合成 工程1: (a)保護された1,5−ペンタンジオールの合成 4.0g(36.3ミリモル)のペンタンジオールを75mlの乾燥テトラヒ ドロフランに溶解し、アルゴン流下で撹拌した。水素化ナトリウム(1.4g, 57.8ミリモル)を加え、この懸濁液を30分間撹拌し、次に、25mlの乾 燥テトラヒドロフラン中に溶解したtert−ブチルジフェニルシリルクロリド (8.0ml、30.8ミリモル)をジオール溶液に滴加した。この反応物を周 囲温度、アルゴン下において一晩撹拌した。次に、懸濁液を100mlのエーテ ル上に注入した。このエーテル性懸濁液を10%炭酸カリウム(100ml)と 、ブライン(100ml)とによって洗浄し、硫酸マグネシウムによって乾燥さ せた。真空中で溶媒を除去して、10.3g(30.1ミリモル)の生成物を9 8%の収率で得て、これをさらに精製せずに用いた。 (b)化合物Iと6−クロロプリンとのカップリング 100mlの乾燥テトラヒドロフラン中のトリフェニルホスフィン(4.7g ,17.9ミリモル)と6−クロロプリン(2.3g,15.1ミリモル)との 撹拌溶液に、アルゴン流下で、ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD,2 .8ml,17.9ミリモル)を加えた。10分間後に、20mlの乾燥テトラ ヒドロフラン中に溶解した化合物I(4.7g,13.7ミリモル)をこの反応 物に滴加し、この反応物を次に周囲温度、アルゴン下において一晩撹拌した。真 空中で溶媒を除去して、粗生成物を溶離剤として30%酢酸エチル−ヘキサンを 用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(R=0.3 0)。生成物、化合物II(3.7g,7.6ミリモル)が無色油状物として5 5%収率で得られた。 工程2:シリル保護基の除去 2.3g(4.4ミリモル)を40mlの乾燥テトラヒドロフラン中に溶解し 、アルゴン流下で撹拌した。テトラブチルアンモニウムフルオリド(5.3ml ,5.1ミリモル)を加え、周囲温度、アルゴン下において一晩撹拌した。この 溶液に氷酢酸(90.31ml,5.3ミリモル)を加え、真空中で溶媒を除去 した。粗生成物を溶離剤として10%メタノール−酢酸エチルを用いるフラッシ ュ シリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(Rf=0.20)。生成物を 最小量の塩化メチレンに入れ、セライト(Celite)に通して濾過して、シリカを除 去した。溶媒を真空下で除去し、生成物を乾燥させて、化合物III(1.0g ,4.2ミリモル)を95%収率で得た。 工程3:化合物IIIのD−アルギニンとのカップリング 1.0g(4.2ミリモル)の6−クロロプリニルペンタノール、化合物II Iを75mlの乾燥テトラヒドロフラン中に溶解し、アルゴン流下で撹拌した。 トルエン性ホスゲン(4.4ml,8.3ミリモル)を加え、反応をTLC(メ タノールで展開)で監視し、中間体のクロロホルメートが支配的な生成物になる まで(6〜10時間)続けた。真空中で溶媒を除去して、残渣を50mlの乾燥 テトラヒドロフラン中に入れた。5mlの水に溶解したD−アルギニン(0.9 4g,5.4ミリモル)をクロロホルメート懸濁液に加えた。さらに5mlのア リコートの水を用いて、アルギニン溶液を含有していたビーカーをすすぎ洗いし て、この水を反応物に加えた。反応物を周囲温度において一晩撹拌し、次にトル エン(60ml)によって抽出した。トルエンを水(60ml)によって逆抽出 し、一緒にした水性部分を5%炭酸水素ナトリウムの添加によって弱アルカリ性 pHにした。水を真空中で除去し、残渣をメタノール(10ml)に溶解した。 濾過後に、メタノール性溶液を500mlの激しく撹拌したアセトンに滴加した 。沈殿を濾過によって回収し、アセトンで数回洗浄した。この濾液は未反応の化 合物IIIを含有した。沈殿を乾燥させ、次に水(50ml)に溶解し、この水 溶液にジメチルアミン(40%水溶液,5.0ml,40ミリモル)を加えて、 反応物を周囲温度において3時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、粗生成物を 溶離剤としてメタノールを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによ って精製した(Rf=0.25)。一緒にした生成物画分を減量し(約5ml) 、4℃において2時間貯蔵した。この溶液を10分間遠心分離して(375xg )、シリカを除去し、上清を500mlの激しく撹拌したエーテルに滴加した。 沈殿を濾過によって回収し、乾燥させて、N,N−ジメチルアミノプリニルペン トキシカルボニルD−アルギニン,化合物#1(0.79g,1.8ミリモル) を43%収率で得た。 mp=(軟化119℃)=123〜125℃。 Rfシリカ(メタノール)=0.301 HNMR(DMSO−d6,300 MHz,δ ppm単位); 9.40(1H,br,s,COOH); 8.20(1H,s ,プリン); 8.15(1H,s,プリン); 8.0-7.3(4H,b,グアニジン); 6.33(1H,d, NH); 4.13(2H,t,N-CH2 ); 3.86(2H,t,O-CH2 ); 3.63(1H,m,CαH); 3.36(6H,s ,b,N-(CH3 )2); 3.02(2H,b,CδH);1.8-1.2(10H,m,CβH,H, -(CH2)3)-) . MS(高分解FAB,グリセロール);m/e,450.25780;M+H+ ,(C193249)として算出,450.25773。実施例1b N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニルD−アルギ ニン−化合物#1の代替え合成 工程1:保護された6−クロロプリニルペンタノール,化合物II(実施例1a に述べたように製造)を水性ジメチルアミンと反応させた後に、脱保護して化合 物Vを得て、これをD−アルギニンとカップリングさせて(このカップリング反 応は実施例1aに述べたとおりである)、生成物を得ることによって、化合物# 1の別法合成を行った。スペクトル特性とクロマトグラフィー特性は実施例1a に述べた合成から得られた生成物と同じであった。 保護された6−クロロプリニルペンタノール,化合物IIとジメチルアミンと の反応の典型的な例は次の通りである:20mlのテトラヒドロフラン中に溶解 した0.13g(0.26ミリモル)の化合物IIに、ジメチルアミン(40% 水溶液,0.5ml,10.0ミリモル)を加えた。この反応物を周囲温度にお いて18時間撹拌し、溶媒を真空中で除去した。粗生成物を溶離剤として50% 酢酸エチル−ヘキサンを用いてフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによっ て精製した(Rf=0.27)。生成物の化合物V(0.12g,0.30ミリ モル)が94%収率で得られた。実施例2 : N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニルL−アルギ ニン−化合物#2の合成 化合物#1のL−エナンチオマー(化合物#2)を実施例1bに上述したよう に合成して、50mgの生成物を白色固体として得た。 mp(軟化118℃)=123〜125℃ スペクトル特性は化合物#1と同じであった。実施例3 : N−モノメチルアミノプリニルペントキシカルボニルD−アルギニ ン−化合物#3の合成 ジメチルアミンの代わりにメチルアミン(40%水溶液)を用いて6−メチル アミノプリニルペンタノール化合物#3aを得たこと以外は、実施例1bに上述 したように化合物#3を合成した。これを次に実施例1aに述べたようにD−ア ルギニンとカップリングさせて、32mgの生成物を得た。 mp(軟化127℃)=133℃ Rfシリカ(メタノール)=0.201 HNMR(DMSO-d6,300 MHz,δ ppm); 9.30(1H,b,COOH),8.21(1H,s,プリン); 8.13(1H,S,プリン); 7.8-7.2(4H ,b,グアニジン); 6.29(1H,d,NH); 4.13(2H,t,N-CH 2);3.86(2H,t,O-CH 2 );3.61(1H,m,CαH ;3.17(1H,m,CH3-N-H); 3.02(3H,b,HN-CH 3);2.97( 2H,b,CδH); 1.9-1.2(10H,m,CβH,H,-(CH2 )3-)-実施例4 : N−モノメチルアミノプリニルペントキシカルボニルL−アルギニ ン−化合物#4の合成 化合物#3のL−エナンチオマー(化合物#4)を実施例3に上述したように 合成して、44mgの生成物を白色固体として得た。 mp(軟化123℃)=132〜134℃ Rfシリカ(メタノール)=0.20 スペクトル特性は化合物#3と同じであった。実施例5 : アミノプリニルペントキシカルボニルD−アルギニン−化合物#5 の合成 実施例1bに上述したように、但し、保護された6−クロロプリニルペンタノ ール、化合物IIをジメチルアミンとではなく、アンモニアガスと反応させて、 化合物#5を合成した。このようにして、6−アミノプリニル(アデニン)生成 物を脱保護してアルコール化合物#5aを得た。これを次にD−アルギニンとカ ップリングさせて、260mgの生成物を白色固体として得た。化合物IIとア ンモニアとの反応の典型的な例は次の通りである:0.42g(0.88ミリモ ル)の化合物IIを75mlの無水エタノール中に溶解し、この溶液を氷浴上に 置いた。この急冷した溶液に通してアンモニアガスを10分間バブルさせ、飽和 溶液をボンベ(150mlシリンダー)に移した。アンモニアガスをこの溶液に 通してさらに1分間バブルさせ、ボンベを密封し、ボンベを120℃油浴中で一 晩加熱した。溶媒を真空中で除去して、0.40g(0.88ミリモル)の生成 物を95%収率で得た。この生成物をさらに精製せずに用いた。 化合物#5の特性: mp(軟化143℃)=150℃ Rfシリカ(メタノール)=0.201 HNMR(DMSO-d6,300 MHz,δ ppm); 9.40(1H,b,COOH); 8.14(1H,s,プリン); 8.13(1H,s,プリン); 8.0−7.0(6H,m,グアニジン,-NH 2); 6.36(1H,b,NH); 4.13(2H,t,N-CH2 ); 3.875(2H,t,O-CH 2); 3.65(1H,m,CαH); 3.03(2H,b, cδH); 1.9-1.2(10H,m,CβH,H, -(CH2 )3-)実施例6 : アミノプリニルペントキシカルボニルL−アルギニン−化合物#6 の合成 化合物#5のL−エナンチオマー(化合物#6)を実施例5に上述したように 合成して、93mgの生成物を白色固体として得た。 mp(軟化143℃)=153〜155℃ Rfシリカ(メタノール)=0.22 スペクトル特性は化合物#5と同じであった。実施例7 : ヒドラジノプリニルペントキシカルボニルD−アルギニン−化合物 #7の合成 化合物#7を実施例1aに上述したように、但しジメチルアミンの代わりに対 応アルコール化合物#7aからのヒドラジンを用いて合成した。したがって、典 型的な例では、5mlの95%エタノール中に溶解した50mg(0.11ミリ モル)の6−クロロプリニルペントキシカルボニルD−アルギニンをヒドラジン 水化物(12μl、0.40ミリモル)と周囲温度において一晩反応させた。次 に、反応物を3時間かけて0℃に徐々に冷却し、生成した結晶を濾過によって回 収し、冷エタノールによって洗浄した。白色固体生成物(32mg、0.07ミ リモル)が65%収率で得られた。 mp(軟化130℃)=134℃ Rfシリカ(メタノール)=0.271 HNMR(DMSO-d6,300 MHz,δ ppm); 9.20(1H,b,COOH),-8.23(1H,s,プリン); 8.14(1H,s,プリン); 7.4(3H,b,グアニジン); 6.6(2H,b,NH2 );6.43(1H, d,NH); 4.14(2H,t,N-CH2 ); 3.87 (2H,t,O-CH2 ); 3.64(1H,m,CαH); 3.04(2H,b,CδH); 1.8-1.3(10H,m,C βH,H, -(CH2 )3-)実施例8 : ヒドラジノプリニルペントキシカルボニルL−アルギニン−化合物 #8の合成 化合物#7のL−エナンチオマー(化合物#8)を実施例7に上述したように 合成して、40mgの生成物を白色固体として得た。 mp(軟化130℃)=134℃ Rfシリカ(メタノール)=0.27 スペクトル特性は化合物#7と同じであった。実施例9 : クロロプリニルペントキシカルボニルD−アルギニン−化合物 #9の合成 6−クロロプリニルペンタノール(化合物III)とD−アルギニンとのカッ プリング反応によって、化合物#9を実施例1aに上述したように(カップリン グ反応後のジメチルアミンの添加を省略して)合成した。これは622mgの生 成物を白色固体として生成した。 mp(軟化137℃)=145〜148℃ Rfシリカ(メタノール)=0.351 HNMR(DMSO-d6,300 MHz,δ ppm); 9.15(1H,b,COOH); 8.7825(1H,s,プリン) ; 8.74(1H,s,プリン); 7.8-7.2(4H,b,グアニジン); 6.33(1H,d,NH); 4.29 (2H,t,N-CH 2); 3.88(2H,t,O-CH 2);3.64(1H,m,CαH); 3.04(2H,b,CδH); 1.95-1.20(10H,m,CβH,H, -(CH2 )3-)実施例10 : クロロプリニルペントキシカルボニルL−アルギニン−化合物 #10の合成 化合物#9のL−エナンチオマー(化合物#10)を実施例9に上述したよう に合成して、65mgの生成物を白色固体として得た。 mp(軟化137℃)=143〜146℃ Rfシリカ(メタノール)=0.26 スペクトル特性は化合物#9と同じであった。実施例11 : ヒドロキシプリニルペントキシカルボニルD−アルギニン−化合 物#11の合成 化合物#11を実施例9に上述したように合成した、但し6−クロロプリニル ペンタノール中間体(化合物III)に対して最初に塩基触媒による加水分解を 実施して、D−アルギニンとのカップリングの前に、6−ヒドロキシプリニル( ヒポキサンチン)ペンタノール化合物#11aを得た。したがって、典型的な例 では、398mg(1.7ミリモル)の化合物IIIを25mlの水に溶解した 。水酸化ナトリウム(1.0m、3.4ml)を加え、反応物を90分間還流さ せた。冷却後に、反応物を酸性化し(5%塩酸)、溶媒を真空中で除去し、粗生 成物を溶離剤として30%メタノール−酢酸エチルを用いるフラッシュシリカゲ ルクロマトグラフィーによって精製した(Rf=0.32)。生成物、化合物# 11a(290mg、1.3ミリモル)が白色固体として79%収率で得られた 。その後のD−アルギニンとのカップリングは148mgの化合物#11を白色 固体として生じた。 mp(軟化163℃)=182℃ Rfシリカ(メタノール)=0.221 HNMR(DMSO-d6,300 MHz,δppm); 9.28(1H,b,COOH); 8.10(1H,s,プリン); 8 .04(1H,s,プリン); 7.8-7.2(4H,b,グアニジン); 6.38(1H,d,NH); 4.32(1H ,b,OH); 4.13(2H,t,N-CH2 ); 3.87(2H,t,O-CH2 ); 3.61(1H,m,CαH); 3.04 (2H,b,CδH); 1.8-1.1(10H,m,CβH,H, -(CH2 )3-)実施例12 : メルカプトプリニルペントキシカルボニルD−アルギニン−化合 物#12の合成 化合物#12を実施例1aに述べたように、但しジメチルアミンの代わりにチ オ尿素を用いて合成した。したがって、典型的な例では、5mlの無水エタノー ルに溶解した80mg(0.18ミリモル)の6−クロロプリニルペントキシカ ルボニルD−アルギニンをチオ尿素(16mg、0.21ミリモル)と5時間の 還流下で反応させた。この反応物を0℃において一晩保存し、生じた結晶を濾過 し、冷無水エタノールによって洗浄した。この生成物を無水エタノールから再結 晶して白色固体(48mg、0.11ミリモル)を61%収率で得た。 mp(軟化180℃)=200℃ Rfシリカ(メタノール)=0.501 HNMR(DMSO-d6,300 MHz,δppm); 9.15(1H,b,COOH); 8.29(1H,s,プリン); 8 .18(1H,s,プリン); 7.5-7.3(4H,b,グアニジン); 6.39(1H,d,NH); 4.13(2H ,t,N-CH2 ); 3.87(2H,t,O-CH2 ); 3.65(1H,m,C αH); 3.04(2H,b,CδH);1 .90-1.23(10H,m,C βH,H, -(CH2 )3-)実施例13 : メルカプトプリニルペントキシカルボニルL−アルギニン−化合 物#13の合成 化合物#12のL−エナンチオマー(化合物#13)を実施例12に上述した ように合成して、42mgの生成物を白色固体として得た。 mp(軟化180℃)=200℃ Rfシリカ(メタノール)=0.50 スペクトル特性は化合物#12と同じであった。実施例14 : N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニルグリシン −化合物#14の合成 化合物#14を実施例1bに上述したように合成した、但しカップリング反応 はアルギニンとではなくグリシン(68mg、0.91ミリモル)と、より小さ い規模で行い、3当量の炭酸ナトリウム(アルコールに対して)の添加によって グリシンの遊離塩基をその場で得た。粗生成物を溶離剤として50%メタノール −酢酸エチルを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し た(Rf=0.35)。生成物を塩化メチレンに溶解した後に濾過して、シリカ を除去した。溶媒を真空中で除去して、30mgの生成物を白色固体として得た 。 mp(軟化100℃)=126℃ Rfシリカ(1:1メタノール−酢酸エチル)=0.351 HNMR(DMSO-d6,300 MHz,δ ppm);8.20(s,1H,プリン); 8.16(s,1H,プリン) ;6.05(1H,t,NH ; 4.14(2H,t.N-CH2 ); 3.86(2H,t,O-CH2 );3.33(6H,s,b, N-(CH3 )2); 3.18(2H,d,CαH2 ); 1.80(2H,m,CH2 ); 1.55(2H.m,CH2 ); 1.26(2H,m,CH2 );実施例15 : N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7’−エト キシ−エトキシカルボニル−D−アルギニン−化合物#15の合 成 工程1: N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−5−エトキシエ トキシ−t−ブチルジフェニルシラン 無水THF(2.9ml)中のアルコール(0.201g、1当量)の溶液に 、室温、アルゴン下において6−クロロプリン(90mg、0.58ミリモル) と、Ph3P(0.199g、1.3当量)と、DEAD(0.12ml、1. 3当量)とを連続的に加えた。この黄色溶液を室温において15時間撹拌した。 THFを蒸発させて、残渣をクロマトグラフィーして(6:4、ヘキサン/Et OAc)、(EtO2CNH)2と、カップリングしたプリンとの混合物を得た。 THF(6ml)中のこの混合物の溶液に、室温において、40%Me2NH/ H2O(0.70ml、10当量)を加えた。この溶液を室温において45分間 撹拌してから、飽和NaHCO3水溶液/CH2Cl2中に注入した。相を分離し 、水相をCH2Cl2(2X)によって抽出した。一緒にした有機抽出物をMgS O4上で乾燥させ、固形物を濾別し、溶媒を蒸発させた。残渣をフラッシュクロ マトグラフィー(シリカゲル、2:8 Hex/AcOEt)によって精製して 、カップリングしたジメチルアミノプリン0.16g(55%)を得た。 工程2:N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−5−エトキシエ タノール−化合物#85 無水THF(3.2ml)中のシラン(0.16g、0.32ミリモル)の溶 液に、室温、アルゴン下においてnBu4NF 1.0M/THF(0.32m l、1.1eq)を加えた。この溶液を室温において3時間撹拌し、溶媒を真空 中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、4:1、 AcOEt/MeOH)によって直ちに精製して、72mg(89%)のアルコ ール化合物#85を透明な油状物として得た。1 HNMR(CDCl3); δ 8.29(s,1H,プリン),7.80(s,1H,プリン),4.33(t,2H,CH2 ),3.82(t,2H,CH2 ),3.68(t, 2H,CH2 ),3.55(t,2H,CH2 ),3.50(m,6H,N(CH3 )2)- 工程3:N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−エトキシエ トキシカルボニル−D−アルギニン−化合物#15 無水THF(4.8ml)中のアルコール化合物#85(72mg、0.29 ミリモル)の溶液に、室温、アルゴン下においてCOCl2/トルエン1.93 M(0.30ml、2当量)を加え、この溶液を室温において5時間撹拌した。 THFを真空中で蒸発させて、残渣をTHF(3.6ml)に再溶解した。この 溶液に、水中D−アルギニンの溶液(65mg、1.3eq/0.5ml H2 O)を加えた。D−アルギニン溶液を含有していたフラスコを0.5mlのH2 Oですすぎ洗いし、反応混合物を室温において15時間撹拌した。次に、これを トルエンで抽出し、トルエン相をH2Oによって逆抽出した。一緒にした水層を pH7.5〜8.0にして(NaHCO35%)、水を蒸発させた。残渣をフラ シュクロマトグラフィー(シリカゲル、100%MeOH)によって精製した。 該化合物を含有する画分を蒸発させ、残渣を最少量のMeOHに溶解した。次に 、Et2Oを加え、溶媒をデカントして、白色ガムを得て、これを高度真空下で 乾燥させた。該化合物が白色固体(42mg、33%)として得られた。1 H NMR(DMSO-d6):δ 8.25(B,1H,プリン),8.14(a,1H,プリン),6.5(bd,1 H,NH),4.37(t,2H,CH2 リンカー),4.03(m,2H,CH2 リンカー),3.81(m,2H, CH2 リンカー),3.72(m,1H,CαH),3.60(m,2H,CH2 linker),3.55-3.89(m,6 H,N(CH3 )2),3.05(m,2H,CαH2 ),1.78-1.39(m,4H,CβH2 ,CγH2 )実施例16 : (2S,4S)−2−(N,N−ジメチルアミノプリン−9−イ ル)−4−(メチルオキシカルボニル−D−アルギニン)−1, 3−ジオキソラン−化合物#16 工程1:(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−t−ブチル ジフェニルシリルメタノール 無水CH2Cl2(76ml)中の(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオ キソラン−4−メタノール(1g、7.57ミリモル)の溶液に、室温、アルゴ ン下においてイミダゾール(1.03g、2eq)とt−BuPh2SiCl( 1.95ml、1.1eq)とを連続的に加えた。直ちに白色沈殿が形成された 。この懸濁液を室温において1時間撹拌し、次に飽和NaHCO3水溶液に注入 した。相を分離し、水層をCH2Cl2(2X)によって抽出した。一緒にした 有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、固形物を濾別し、溶媒を蒸発させて、2 .80g(100%)のシランを透明な油状物として得た。 工程2:(2S)−3−t−ブチルジフェニルシリルプロパントリオール THF/H2Oの4:1混合物(15ml)中のシラン(1.01g、2.7 3ミリモル)の溶液に、室温において、TFAA(0.5ml、2.4eq)を 加え、この溶液を50℃において5時間加熱した。次に、これを飽和NaHCO3 水溶液/CH2Cl2中に注入し、相を分離した。水層をCH2Cl2(2X)に よって抽出し、一緒にした有機抽出物をMgSO4上で乾燥させた。溶媒を蒸発 させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、1:1 Hex/E tOAc)によって精製して、0.62g(70%)のジオールを透明な油状物 として得た。 工程3:(2S,4S)−2−ベンゾイルオキシメチル−4−t−ブチルジフェ ニルシリルオキシメチル−1,3−ジオキソラン 無水トルエン(19ml)中のジオール(0.62g、1.89ミリモル)と アルデヒド(0.31g、1eq)との溶液に、室温、アルゴン下において、触 媒量(cat.amount)のPPTSを加えた。この溶液を18時間還流させ、その後に 、これを飽和NaHCO3水溶液/CH2Cl2中に注入した。相を分離し、水層 をCH2Cl2(2X)によって抽出した。一緒にした有機抽出物をMgSO4上 で乾燥させ、溶媒を蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ ゲル、9:1,Hex/EtOAc)によって精製して、0.49g(55%) のジオキソランの5:1(シス/トランス)混合物を得た。 工程4:(2S,4S)−2−ヒドロキシメチル−4−t−ブチルジフェ ニルシリルオキシメチル−1,3−ジオキソラン 無水MeOH(10.3ml)中のベンゾエート(0.49g、1.03ミリ モル)の溶液に、室温、アルゴン下において、MeONa/MeOH 4.37 M(24μl、0.1eq)を加えた。この溶液を18時間撹拌し、その後に、 これを飽和NH4Cl/CH2Cl2中に注入した。相を分離し、水層をCH2Cl2 (2X)によって抽出した。一緒にした有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、 固形物を濾別し、溶媒を蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シ リカゲル、3:1,Hex/EtOAc)によって精製して、シス−アルコール (0.26g、67%)を透明な油状物として得た。 工程5:(2S,4S)−2−(N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)− 4−t−ブチルジフェニルシリルオキシメチル−1,3−ジオキソラン 実施例15、工程1と同様な方法を用いて、この化合物を製造した。 工程6:(2S,4S)−2−(N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)− 4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン 実施例15、工程2と同様な方法を用いて、この化合物を製造した。 精製:10%MeOH/EtoAC 1HNMR(CDCl3): δ 8.32(s,1H,プリン),7.75-(s,1H,プリン),5.33(dd ,13,J=2.0,6.6,H-2-ジオキソラン,5.33(bs,1H,OH),4.45(dd,1H,J=6.6 ,14.3,CH2 -プリン),4.20(dd,1H,J=2.0,14.3,CH2 - プリン),4.20(m,1H ,H-4-ジオキソラン),4.05(d,2H,J=7.2,H-5),3.78(d,1H,J=13.0; CH2 -OH )3.53(bs,6H,(CH3 )2N),3.40(d,1H,J=13.0,CH2 -OH). 工程7:(2S,4S)−2−(N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)− 4−(メチルオキシカルボニル−D−アルギニン)−1,3−ジオキソ ラン−化合物#16 実施例15、工程3と同様な方法を用いて、化合物#16を製造した。 精製: MeOH 100% 1HNMR(DMSO-d6): δ 8.43(s,1H,プリン),8.11(s,1H,プリン),6.6(m, 1H,NH),5.28,(m,1H,H-2-ジオキソラン),4.39(m,2H,CH2 - プリン),4.26 (m,1H,H-4-ジオキソラン),3.97-3.81(m,3H,CαH, CH2 -OCO-D-アルギニン) ,3.71(m,2H,H-5-ジオキソラン),3.39(bs,6H,(CH3 )2N),3.07(m,2H,CδH 2 ),1.70-1.45(m,4H,CβH2 ,CγH2 )実施例17 : N−(6−ジメチルアミノ−8−ブロモプリニル−9−イル)− ペントキシカルボニルL−アルギニン−化合物#17の合成 mp(軟化115〜118°)=124〜127℃ Rfシリカ(70%メタノール−酢酸エチル)=0.25実施例18 : N−(6−ジメチルアミノ−8−ブロモプリン−9−イル)− 7−ペントキシカルボニルD−アルギニン−化合物#18の合成 mp(軟化116℃)=122〜125℃ Rfシリカ(70%メタノール−酢酸エチル)=0.25 実施例19 N−9−プリニル−5−ペンタノール−化合物#19 精製:5%MeOH/AcOEt Rf(シリカ)0.29(5%MeOH/AcOEt)実施例20 : N−9−プリニル−7−ペンチルオキシカルボニル−D−アルギ ニン−化合物#20 精製:メタノール Rf(シリカ)=0.23(メタノール)実施例21 : N−9−プリニル−7−ペンチルオキシカルボニル−L−アルキ ニン−化合物#21 精製:メタノール Rf(シリカ)=0.23(メタノール)実施例22 : N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル L−バ リル L−プロリル L−ロイシン−化合物#22の合成 mp=168℃ Rfシリカ(40%メタノール−酢酸エチル)=0.40実施例23 : N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル L−イ ソロイシル L−プロリル L−イソロイシン−化合物#23の 合成 mp(軟化83〜86℃)=93℃ Rfシリカ(40%メタノール−酢酸エチル)=0.35実施例24 : N−(6−シクロプロピルアミノプリン−9−イル)−5−ペン タノール−化合物#24の合成 無色油状物 Rf=0.3(10%メタノール/酢酸エチル) 質量スペクトル:H+=262(HRMS)実施例25 : N−(6−シクロプロピルアミノプリン−9−イル)−7−ペン チルオキシカルボニル−D−アルギニン−化合物#25の合成 mp:軟化147℃、溶融151℃ Rf=0.34(MeOH) 質量スペクトル:H+=462(HRMS)実施例26 : N−(6−シクロプロピルアミノプリン−9−イル)−7−ペン チルオキシカルボニル−L−アルギニン−化合物#26の合成 mp:144〜146℃ Rf=0.35(MeOH) 質量スペクトル:M+=462(HRMS) 実施例27: N−(6−アゼチジンプリン−9−イル)−5−ペンタノール− 化合物#27の合成 mp:104〜106℃ Rf=0.33(10%MeOH/AcOEt) 質量スペクトル:M+=262(HRMS)実施例28 : N−(6−アゼチジンプリン−9−イル)−7−ペンチルオキシ カルボニル−D−アルギニン−化合物#28の合成 mp:190〜192℃ Rf=0.25(メタノール) 質量スペクトル:M+=462(HRMS)実施例29 : N−(6−アゼチジンプリン−9−イル)−7−ペンチルオキシ カルボニル−L−アルギニン−化合物#29の合成 mp(軟化175℃)187℃において溶融 Rf=0.27(メタノール) 質量スペクトル:M+=462(HRMS)実施例30 : トランス−(N−6−クロロプリン−9−イル)−4−メチル− シクロヘキシル−メタノール−化合物#30の合成 mp(軟化176℃)=178℃ Rf=0.4(酢酸エチル)実施例31 : トランス−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4− メチル−シクロヘキシル−メタノール−化合物#31の合成 mp=151〜153℃ Rf=0.44(10%メタノール−酢酸エチル)実施例32 : トランス−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4− メチル−シクロヘキシル−メチルオキシカルボニル−D−アルギ ニン−化合物#32の合成 mp=(軟化157℃)=164〜166℃ Rf=0.35(メタノール)実施例33 : トランス−(N−6−ヒドロキシプリン−9−イル)−4− メチル−シクロヘキシル−メタノール−化合物#33の合成 mp>200℃ Rf=0.35(20%メタノール−酢酸エチル)実施例34 : トランス−(N−6−メトキシプリン−9−イル)−4− メチル−シクロヘキシル−メタノール−化合物#34の合成 mp(軟化159℃)=162℃ Rf=0.25(酢酸エチル)実施例35 : シス−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4− メチル−シクロヘキシル−メタノール−化合物#35の合成 mp=153〜156℃ Rf=0.3(10%メタノール−酢酸エチル)実施例36 : シス−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4− メチル−シクロヘキシル−メチルオキシカルボニル−D−アルギ ニン−化合物#36の合成 mp(軟化153℃)=168〜170℃ Rf=0.35(メタノール)実施例37 : N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペントキシ カルボニル−D−シトルリン−化合物#37の合成 mp(軟化172〜176℃)=178〜181℃ Rf=0.20(40%メタノール−酢酸エチル)実施例38 : N−(6−メチルアジリジンプリン−9−イル)−5−ペンタノ ール−化合物#38の合成 低融点。 Rf=0.4(20%MeOH/AcOEt) 質量スペクトル:M+=262実施例39 : N−(6−メチルアジリジンプリン−9−イル)−7−ペンチル オキシカルボニル−D−アルギニン−化合物#39の合成 mp:(軟化190℃)200℃において溶融。 Rf:0.4(メタノール) 質量スペクトル:M+=462実施例40 : N,N−(6−ジメチルアミノプリニル−9−イル)−7−チオ エトキシ−エトキシカルボニル−D−アルギニン−化合物#40 実施例41 メタ(N−6−ジメチルアミノプリニル−9−イル)メチル ベンジルオキシカルボニル−D−アルギニン−化合物#41 実施例42 5−(N−6−ジメチルアミノプリニル−9−イル)−3− ペンチニル−1−オキシカルボニル−D−アルギニン−化合物# 40 実施例43 N−[6−(1−メチル−2−アセトキシ)エチルアミノプリン− 9−イル]−5−ペンタノール−化合物#43−の合成 1H NMR(δ,CDCl3単位ppm):8.36(s,1H,プリン),7.76(s,1H,プリ ン),6.58(bs,1H,NH),5.18(m,1H,OH),4.22(t,2H,CH2),3.92(bs,1H,CH),3.63(t,2 H,CH2),2.05(s,3H,CH3),1.3-1.9(m,4xCH2,1xCH3). 173.04,156.6,155.8,154.2,142.8,120.5,71.66,68.61,63.10,45.43,3 3.54,31.42,24.54,21.69,18.25. 低融点 Rf=0.515%メタノール/酢酸エチル 質量スペクトル:M+=322実施例44 N−[6−(1−メチル−2−アセトキシ)エチルアミノプリン− 9−イル]−7−ペンチルオキシ−カルボニル−D−アルギニン− 化合物#44−の合成 1H NMR(δ,CD3OD単位ppm):異性体混合物,8.05(s,1H,プリン) , 7.89(s,1H,プリン),4.92(m,1H,CH),4.03(t,2H,CH 2),3.78(m,3H,CH 2およびCα H), 3.46(d,2H,CH 2),2.99(m,2H,CH 2),1.8(s,3H,CH 3),1.1-1.79(m,13H,5xCH 2および1x CH 3).13 C NMR(δ,CD3OD単位ppm):異性体混合物,179.50,159.19,1 58.97,156.88,154.21,154.14,142.85,142.75,120.95,68.13,66.91,66. 11,57.36,45.32,42.65,31.89,31.73,31.25,30.15,30.04,26.67,24.61 ,21.56,18.09. 融点:(177℃で軟化)185℃で融解 Rf:0.35(メタノール) 質量スペクトル:M+=522実施例45 N−(2,6−ジクロロプリン−9−イル)−5−ペンタノール− 化合物#45−の合成 1H NMR(δ,CDCl3単位ppm):8.11(s,1H,プリン),4.29(t,2H,CH2), 3.66(t,2H,CH 2),2.00(m,2H,CH 2),1.64(m,2H,CH 2),1.48(m,2H,CH 2),1.3(t,1H,OH) .13 C NMR(δ,CDCl3単位ppm):163.3,150.2,149.3,148.01,12 8.00,63.20,44.80,29.70,26.00,22.4. 融点:133−135℃ Rf:0.4 5%メタノール/酢酸エチル 質量スペクトル:M+=260(HRMS)実施例46 N−(2,6−ジクロロプリン−9−イル)−7−ペンチルオキシ カルボニル−D−アルギニン−化合物#46−の合成 1H NMR(δ,DMSO単位ppm):9.33(s,1H,COOH),8.75(s,1H,プリン),7 .3-7.8(bs,4H,グアニジン),6.28(d,1H,NH),4.23(t,2H,CH 2),3.86(t,2H,CH 2),3.6 1(m,1H,Cα H),3.015(m,2H,CH 2),1.2-1.9(m,10H,5xCH 2). 融点:136℃で軟化し147℃で融解 Rf:0.46(メタノール) 質量スペクトル:M+=476実施例47 N−(2,6−ジクロロプリン−9−イル)−7−ペンチルオキシ カルボニル−L−アルギニン−化合物#47−の合成 1H NMR(δ,CD3OD単位ppm):8.38(s,1H,プリン),4.12(t,2H,CH 2), 3.80(m,3H,CH 2およびCαH),2.97(m,2H,CH 2),1.2-1.8(m,10H,5xCH 2). 融点:137℃で軟化し、147℃で融解 Rf:0.45(メタノール) 質量スペクトル:M+=476実施例48 N−(2−アミノ−6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル )−5−ペンタノール−化合物#48 1H NMR(δ,CDCl3単位ppm):7.46(s,1H,プリン),4.70(bs,2H,NH 2) ,4.04(t,2H,CH 2),3.65(t,2H,CH 2),3.46(bs,6H,2xCH 3),1.95(m,2H,CH 2),1.65(m,2 H,CH 2),1.42(m,2H,CH 2).13 C NMR(δ,CD3OD単位ppm):158.27,154.08,150.74,136.12 ,112.96,60.28,41.97,36.50,30.71,28.38,21.64. 融点:139−141℃ Rf:0.55(15%メタノール/酢酸エチル) 質量スペクトル:M+=265実施例49 N−(6−ジメチルアミノ−8−メチルチオプリン−9−イル)− 5−ペンタノール−化合物#49 1H NMR(CDCl3,400MHz,δ単位ppm):8.24(1H,s,プリン),4. 08(2H,t,N-CH 2),3.61(2H,t,O-CH 2),3.49(6H,br s,N-(CH 3)2),2.70(3H,s,S-CH 3), 1.81(2H,p,CH 2),1.67(1H,br s,OH),1.59(2H,p,CH 2),1.39(2H,p,CH 2). 13 C NMR(CDCl3,400MHz,δ単位ppm):152.30,151.69,1 50.29,146.47,119.39,61.58,41.77,37.45,31.28,28.08,21.81,13.43.実施例50 N−(6−ジメチルアミノ−8−メチルチオプリン−9−イル)− 7−ペントキシカルボニル−D−アルギニン−化合物#50−の 合成 1H NMR(DMSO−d6,400MHz,δ単位ppm):8.13(1H,s,プリン), 8.0-7.2(4H,br,グアニジン),6.32(1H,d,NH),4.01(2H,t,N-CH 2),3.86(2H,t,O-CH 2 ),3.65(1H,m,Cα H),3.41(6H,br s,N-(CH 3)2),3.02(2H,br,Cδ H 2),1.8-1.2(10H, m,Cβ H 2,CγH2,-(CH 2)-).13 C NMR(CDCl3,400MHz,δ単位ppm):175.09,156.83,1 55.01,152.01,151.87,150.46,146.70,118.84,62.82,54.61,41.66,39.9 1,37.32,29.26,27.80,27.69,24.62,22.05,13.38.実施例51 N−(6−メトキシプリン−9−イル)−5−ペンタノール−化合 物#51の合成 1H NMR(CDCl3,400MHz,δ単位ppm):8.43(1H,s,プリン),7 .86(1H,s,プリン),4.18(2H,t,N-CH 2),4.09(3H,s,O-CH 3),3.55(2H,t,O-CH 2),3.0 9(1H,br s,OH),1.86(2H,m,CH 2),1.53(2H,m,CH 2),1.37(2H,m,CH 2).13 C NMR(CDCl3,400MHz,δ単位ppm):160.0,150.9,141 .2,120.4,60.9,53.2,43.1,30.9,28.8,22.0. 融点=150℃ Rf=0.30(15%メタノール−酢酸エチル)実施例52 N−(6−メトキシプリン−9−イル)−7−ペントキシカルボニ ル−D−アルギニン−化合物#52−の合成 1H NMR(DMSO−d6,300MHz,δ単位ppm):8.51(1H,s,プリン ),8.39(1H,s,プリン),8.0-7.3(4H,br,グアニジン),6.29(1H,d,NH),4.22(2H,t, N-CH 2),4.08(3H,s,O-CH 3),3.86(2H,t,O-CH 2),3.62(1H,m,Cα H),3.02(2H,br,Cδ H 2 ), 1.8-1.2(10H,m,Cβ H 2,Cγ H 2,(CH 2)3).13 C NMR(CDCl3,400MHz,δ単位ppm):205.9,175.8,160.6 ,157.7,155.8,152.4,151.8,120.9,63.7,55.4,54.2,43.6,39.1,30.1 ,29.3,28.5,25.5,22.9. 融点(132℃で軟化)=148℃ Rf=0.35(40%メタノール−酢酸エチル)実施例53 N−(2−クロロ−6−メトキシプリン−9−イル)−7−ペンチ ルオキシカルボニル−D−アルギニン−化合物#53−の合成 1H NMR(δ,DMSO単位ppm):9.41(bs,1H,COOH),8.42(s,1H,プリン) ,7.3-7.8(bd,4H,グアニジン),6.28(d,1H,NH),4.08(s,3H,CH 3),3.87(t,2H,CH 2) ,4.18(t,2H,CH 2),4.08(s,3H,CH 3),3.87(t,2H,CH 2),4.08(s,3H,CH 3),3.87(t,2H,CH 2 ),3.61(m,1H,Cα H),3.04(m,2H,CH 2),1.22-1.87(m,10H,5xCH 2). 融点:128℃で軟化し、141℃で融解 Rf:0.45(メタノール) 質量スペクトル:M+=471実施例54 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペントキシカ ルボニル−D−オルニチン−化合物#54−の合成 1H NMR(DMSO−d6,400MHz,δ単位ppm):8.20(1H,s,プリ ン),8.12(1H,s,プリン),6.21(1H,d,NH),4.10(2H,t,N-CH 2),3.87(2H,t,O-CH 2) ,3.59(1H,m,Cα H),3.4(br,N-(CH 3)2,NH 2),2.70(2H,m,Cδ H 2),1.9-1.2(10H,m,(CH 2 )3,Cβ H 2,Cγ H 2).13 C NMR(CD3OD,400MHz,δ単位ppm):176.3,156.2,153.8 ,150.7,148.8,138.9,118.5,63.5,54.2,42.5,38.0,37.0,28.6,28.3, 27.2,22.4,21.7. 融点(185℃軟化)=189−190℃ Rf=0.20(メタノール)実施例55 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペントキシ カルボニル−L−オルニチン−化合物#55−の合成 分光特性は化合物#54と同一であった。実施例56 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペントキシカ ルボニル−L−バリン−化合物#56−の合成 1H NMR(DMSO−d6,400MHz,δ単位ppm):8.19(1H,s,プリ ン),8.16(1H,s,プリン),6.30(1H,d,NH),4.13(2H,t,N-CH 2),3.87(2H,m,O-CH 2), 3.64(1H,m,Cα H),3.4(br,s,N-(CH 3)2),1.80(2H,p,CH 2),1.25(2H,p,CH 2),0.79(3H ,d,Cγ H 3),0.75(3H,d,Cγ H 3).13 C NMR(CD3OD,400MHz,δ単位ppm):174.6,156.7,153.7 ,150.5,148.9,138.6,118.6,63.4,59.2,42.3,36.729.6,28.3,27.3,21 .7,17.5,15.9. 融点(140℃で軟化)=172−176℃ Rf=0.20(30%メタノール−酢酸エチル)実施例57 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペントキシカ ルボニル−D−バリン−化合物#57−の合成 分光特性は化合物#56と同一であった。実施例58 N(N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペンチルオ キシカルボニルエチルアミン塩酸塩−化合物#58−の合成 1H NMR(DMSO 単位ppm):8.40(s,1H,プリン),8.43(s,1H,プリン),8 .04(bs,3H,NH 3),4.24(t,2H,CH 2),4.02(t,2H,CH 2),2.99(m,2H,CH 2),2.67(t,2H,CH 2 ),1.83(m,2H,CH 2),1.62(m,2H,CH 2),1.28(m,2H,CH 2). Rf:0.3 10%メタノール/酢酸エチル 質量スペクトル:M+=321実施例59 N−(6−メルカプトプリン−9−イル)ペンタノール−化合物# 59−の合成 1H NMR(δ DMSO単位ppm):8.30(s,1H,プリン),8.18(s,1H,C2-プ リン),4.34(t,1H,OH),4.15(t,2H,CH 2-O),3.34(t,2H,CH 2-N),1.82(m,2H,CH2),1. 42(m,2H,CH2),1.24(m,2H,CH2). Rf:0.57 30%メタノール/酢酸エチル 質量スペクトル:M+=239実施例60 N−(6−メチルチオプリン−9−イル)ペンタノール−化合物# 60−の合成 1H NMR(δ CDCl3単位ppm):8.74(s,1H,プリン),7.95(s,1H,プリ ン),4.27(t,2H,CH 2-N),3.65(t,2H,CH 2-O),2.74(s,3H,SCH 3),1.94(m,2H,CH2),1.6 0(m,2H,CH 2),1.43(m,2H,CH2).13 C NMR(δ CD3OD 単位ppm):163.23,153.42,149.96,145.89 ,132.48,63.08,45.60,33.62,31.24,24.54,12.29. 融点:95−97℃ Rf:0.22(酢酸エチル) 質量スペクトル:M+=253実施例61 N−(6−クロロプリン−9−イル)−4−ブタノール−化合物# 61−の合成 1H NMR(CDCl3,400MHz,δ単位ppm):8.66(1H,s,プリン),8. 16(1H,s,プリン),4.33(2H,t,N-CH 2),3.67(2H,t,O-CH 2),3.04(1H,br s,OH),2.01 (2H,p,CH 2),1.55(2H,p,CH 2). 融点=97℃実施例62 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4−ブタノール− 化合物#62−の合成 1H NMR(CDCl3,400MHz,δ単位ppm):8.24(1H,s,プリン),7. 68(1H,s,プリン),4.33(2H,t,N-CH 2),3.89(1H,br s OH),3.64(2H,t,O-CH 2),3.46( 6H,br,N-(CH 3)2),1.92(2H,p,CH 2),1.53(2H,p,CH 2). 融点=78℃実施例63 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−6−ブトキシカル ボニル−D−アルギニン−化合物#63−の合成 1H NMR(DMSO−d6,400MHz,δ単位ppm):8.20(1H,s,プリン) ,8.16(1H,s,プリン),8.1-7.3(4H,br,グアニジン),6.40(1H,d,NH),4.16(2H,t,N-CH 2 ),3.91(2H,t,O-CH 2),3.65(1H,m,Cδ H),3.4(6H,br,N-(CH3)2),3.02(2H,m,Cδ H), 1.9-1.3(8H,m,Cβ H,Cγ H,-(CH 2)2-). 融点(85℃で軟化)=140−142℃実施例64 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−6−ブトキシカル ボニル−L−アルギニン−化合物#64−の合成 分光特性は化合物#63と同一であった。 融点(85℃で軟化)=139−142℃実施例65 N−(6−クロロプリン−9−イル)−6−ヘキサノール−化合物 #65−の合成 1H NMR(δ,CDCl3 単位ppm):8.69(s,1H,プリン),8.11(s,1H,プリ ン),4.27(t,2H,CH 2),3.58(t,2H,CH 2),2.21(bs,1H,OH),1.91(m,2H,CH 2),1.43(m,2 H,CH 2),1.35(m,4H,2xCH 2).13 C NMR(δ,CDCl3単位ppm):152.45,151.60,145.69,132.16 ,112.00,63.00,44.96,32.86,30.39,26.87,25.67. 融点=84−86℃ Rf=0.5 10%(メタノール/酢酸エチル) 質量スペクトル:M+=255実施例66 N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−6− ヘキサノール−化合物#66−の合成 1H NMR(δ,CDCl3 単位ppm):8.35(s,1H,プリン),7.71(s,1H,プリ ン),4.17(t,2H,CH 2),3.61(t,2H,CH 2),3.53(bs,6H,2xCH 3),1.89(m,2H,CH 2),1.71( bs,1H,OH),1.55(m,2H,CH 2),1.45(m,4H,2xCH 2).13 C NMR(δ,CDCl3単位ppm):154.44,152.90,150.95,138.72 ,120.53,63.04,44.08,39.28,32.95,30.61,26.80,25.64. 融点 75−77℃ Rf=0.48 10%メタノール−酢酸エチル 質量スペクトル:M+=264実施例67 N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−8− ヘキシルオキシシカルボニル−D−アルギニン−化合物#67−の 合成 1H NMR(δ,CD3OD 単位ppm):7.98(s,1H,プリン),7.31(s,1H,プリ ン),3.98(t,2H,CH 2),3.78(m,3H,CH 2およびCα H),3.27(bs,6H,2xCH 3),2.96(t,2H, CH 2),1.1-1.78(m,12H,6xCH 2).実施例68 N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−8−ヘキ シルオキシカルボニル−L−アルギニン−化合物#68−の合成 1H NMR(δ,CD3OD 単位ppm):8.00(s,1H,プリン),7.82(s,1H,プリ ン),4.00(t,2H,CH 2),3.80(m,3H,CH 2およびCα H),3.29(bs,6H,2xCH 3),2.97(t,2H, CH 2),1.13-1.72(m,12H,6xCH 2). 実施例69 シス(N−6−ヒドロキシプリン−9−イル)−4− メチルシクロヘキシルメタノール−化合物#69−の合成 1H NMR(CD3OD,400MHz,δ単位ppm):8.08(1H,s,プリン),8. 07(1H,s,プリン),4.21(2H,d,N-CH 2),3.49(2H,d,O-CH 2),2.16(1H,m,CH),1.7-1.2( 9H,m,CH 2-シクロヘキサン,CH). 融点 >200℃ Rf=0.3(20%メタノール−酢酸エチル)実施例70 シス(N−6−ヒドロキシプリン−9−イル)−4− メチルシクロヘキシルメチルオキシカルボニル−D−アルギニン− 化合物#70−の合成 1H NMR(CD3OD,400MHz,δ単位ppm):8.10(1H,s,プリン),8. 09(1H,s,プリン),4.24(2H,d,N-CH 2),3.65(1H,m,Cα H),3.52(2H,d,O-CH 2),2.95(2 H,m,Cδ H 2),2.2-1.2(14H,m,2xCH-シクロヘキサン,4xCH 2-シクロヘキサン,Cβ H 2, Cγ H 2).実施例71 トランス(N−6−ヒドロキシプリン−9−イル)−4− メチルシクロヘキシルメチルオキシカルボニル−D−アルギニン− 化合物#71−の合成 1H NMR(CD3OD,300MHz,δ単位ppm):8.09(2H,s,プリン),4. 12(2H,d,N-CH 2),3.68(1H,m,Cα H),3.36(2H,d,O-CH 2),3.01(2H,m,Cδ H 2),2.0-0.9 (14H,m,2xCH-シクロヘキサン,4xCH 2-シクロヘキサン,Cβ H 2,Cγ H 2). 融点 >200℃ Rf=0.2(メタノール)実施例72 N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−5− ペンチルアミン塩酸塩−化合物#72−の合成 1H NMR(δ,DMSO 単位ppm):8.20(s,1H,プリン),8.16(s,1H,プリ ン),7.84(bs,3H,NH 3),4.14(t,2H,CH 2),3.44(bs,6H,2xCH 3),2.73(t,2H,CH 2),1.81 (m,2H,CH 2),1.56(m,2H,CH 2),1.25(m,2H,CH 2). 実施例73 N−(6−メチルアジリジンプリン−9−イル)−7− ペンチルオキシカルボニル−L−アルギニン−化合物#73−の合 成 化合物#73の分光データは化合物#39について報告したデータに類似した。実施例74 (2S,4S)−2−(N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル )−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−化合物#74 1H NMR(CDCl3):δ8.32(s,1H,プリン),7.75(s,1H,プリン),5.33(dd,1H ,J=2.0,6.6,H-2-ジオキソラン),5.33(bs,1H,OH),4.45(dd,1H,J=6.6,14.3,CH 2- プリン),4.20(dd,1H,J=2.0,14.3,CH 2-プリン),4.20(m,1H,H-4-ジオキソラン),4. 05(d,2H,J=7.2,H-5),3.78(d,1H,J=13.0,CH 2-OH),3.53(bs,6H,(CH 3)2N),3.40(d, 1H,J=13.0,CH 2-OH).実施例75 (1S,3R)および(1R,3S)−1−(N−6− ジメチルアミノプリン−9−イル)メチル−3−シクロペンタンメ タノール−化合物#75 1H NMR(CDCl3,300MHz):δ8.32(s,1H,プリン),7.71(s,1H,プリ ン),4.18(dd,1H,.J=8.6,13.7),4.06(dd,1H,J=6.7,13.7),3.61-3.53(m,8H),3.0O( bs,1H,OH),2.48(m,1H),2.17(m,1H),1.88-1.68(m,3H),1.53(m,1H),1.43(m,1H),1. 08(m,1H).実施例76 (1S,3R)および(1R,3S)−1−(N−6− ジメチルアミノプリン−9−イル)メチル−3−(メチルオキシカ ルボニル−D−アルギニン)シクロペンタン−化合物#76 実施例77 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7− エチルアミノエタノール−化合物#77 1H NMR(CDCl3,400MHz):δ8.34(s,1H,プリン),7.79(s,1H,プリ ン),4.29(t,2H,J=5.8,-CH 2-),3.62(m,2H,-CH 2-),3.54(bs,6H,(CH 3)2N),3.11(t,2 H,J=5.8,-CH 2-),2.81(t,2H,J=5.2,-CH 2-),2.05(bs,2H,NHおよびOH).実施例78 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7− エチルアミノエトキシカルボニル−D−アルギニン−化合物#78 1H NMR(CDCl3,300MHz):δ9.36(m,1H),8.19(s,1H,プリン),8.1 1(s,1H,プリン),6.38(d,1H,J=7.0,NHカルバメート),4.17(t,2H,J=6.1,-CH 2-),3. 91-3.87(m,2H,-CH 2-),3.65(m,1H,CH-COOH),3.43(bs,6H,(CH 3)2N),3.03-3.01(m, 2H,CH 2-NHC(NH)NH2),2.90(t,2H,J=6.1,-CH 2-),2.68(t,2H,J=5.6,-CH2-),1.64-1. 44(m,4H,CH 2-CH 2-CH2NHC(NH)NH2).実施例79 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7− エチルアミノエトキシカルボニル−L−アルギニン−化合物#79 分光特性は化合物#78と同一であった。実施例80 5−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−3−ペンチン −1−オール−化合物#80 1H NMR(CDCl3):δ8.34(s,1H,H-2プリン),7.89(s,1H,H-8プリン),4.91 (m,2H,CH 2-N),3.74(t,2H,J=6.2,CH 2-OH),3.52(bs,6H,(CH 3)2N),2.87(bs,1H,OH), 2.50(m,2H,CH 2-CH2OH).実施例81 5−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−3− ペンチニル−1−オキシカルボニル−L−アルギニン−化合物# 81 分光特性は化合物#40と同一であった。実施例82 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7− チオエトキシエタノール−化合物#82 1H NMR(CDCl3):δ 8.30(s,1H,プリン),7.75(s,1H,プリン),4.41(t ,2H,J=6.5,CH 2リンカー),4.11(bs,1H,OH),3.73(t,2H,J=6.5,CH 2リンカー),3.51( bs,6H,(CH 3)2N),2.99(t,2H,J=6.5,CH 2リンカー),2.68(t,2H,J=6.5,CH 2リンカー ).実施例83 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7− チオエトキシカルボニル−L−アルギニン−化合物#83 分光特性は化合物#40と同一であった。実施例84 (2S,4S)および(2R,4R)−2−(N,N−ジメチル アミノプリン−9−イル)−4−(メトキシカルボニル−D−アル ギニン)−1,3−オキサチオラン−化合物#84 1H NMR(CDCl3,300MHz):δ8.49(s,1H,プリン),8.47(s,1H,プ リン),6.60(bs,1H,NHカルバメート),6.22(m,1H,H-2-オキサチオラン),4.26-4.0 3(m,3H),3.63-3.00(m,11H),2.78-2.69(m,2H,H-5-オキサチオラン),1.53-1.40(m, 4H,CH 2-CH 2-CH2NH-C(NH)NH2).実施例85 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7− エトキシエトキシエタノール−化合物#85 1H NMR(CDCl3):δ 8.29(s,1H,プリン),7.80(s,1H,プリン),4.33(t ,2H,CH 2),3.82(t,2H,CH 2),3.68(t,2H,CH 2),3.55(t,2H,CH 2),3.50(m,6H,N(CH 3)2) .実施例86 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7− エトキシエトキシカルボニル−D−アルギニン−化合物#86 1H NMR(DMSO−d6):δ 8.25(s,1H,プリン),8.14(s,1H,プリン),6.5 (bd,1H,NH カルバメート),4.37(t,2H,CH 2リンカー),4.03(m,2H,CH 2リンカー),3. 81(m,2H,CH 2リンカー),3.72(m,1H,CH-COOH),3.60(m,2H,CH 2リンカー),3.55-3.89 (m,6H,N(CH 3)2),3.05(m,2H,CH 2-NH-C(NH)NH2),1.78-1.39(m,4H,CH 2-CH 2-CH2NH-C (NH)NH2).実施例87 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7− エトキシエトキシカルボニル−L−アルギニン−化合物#87 分光特性は化合物#86と同一であった。実施例88 N−(6−ジメチルアミノ−8−ブロモプリン−9−イル)−5− ペンタノール−化合物#88 1H NMR(CDCl3)400MHz):δ 8.27(s,1H,プリン),4.18(t,2H,J =7.2,CH 2),3.64(t,2H,J=6.3,CH 2),3.48(bs,6H,N(CH 3)2),2.02(bs,1H,OH),1.85( 五重線,2H,J=7.2,CH 2),1.63(五重線,2H,J=6.3,CH 2),1.46(m,2H,CH 2). 生物学的データ in vitroスクリーニング実施例89 : 脾臓細胞懸濁液でのマイトジェン増殖 分裂促進性レクチン(マイトジェン)は、特定の細胞表面炭水化物決定基を結 合し且つ架橋し、そしてリンパ系細胞を多クローン性に刺激するタンパク質であ る。抗原かまたはマイトジェンによるリンパ球活性化は、細胞内変化を引き起こ し、続いてリンパ芽球を発生させる。in vitroでのリンパ球のマイトジ ェン刺激は、特定の抗原によるそれらの刺激後にin vivoで起こる連続し た事柄に似ていると考えられる。PHA、ConAおよびPWM、LPSマイト ジェンは、T細胞およびB細胞活性それぞれの測定に用いることができる。 簡単にいうと、C57BL/6マウスからの脾臓単核白血球を、マイトジェン 存在下または不存在下において試験薬物と一緒にまたは不含でインキュベートし た。72時間後たは5日後に、3Hチミジン取込みは、細胞の形質転換および増 殖の指標として記録された。 細胞2X106個/ml(細胞2X105個/ウェル)の懸濁液100μlを、 PHAまたはConAまたはPWMまたはLPSの存在下において以下の濃度で インキュベートした。 PHA=0.01% 最終濃度−0.001% ConA=2μg/ml−1μg/ml PWM=0.2x−0.02x LPS=5μg/ml−2μg/ml 細胞を、薬物の存在下または不存在下で72時間インキュベートした。トリチ ウム化チミジン(3H)0.5μCiまたは1μCiを、それぞれインキュベー ションの最後の18時間または6時間にウェルごとに加えた。細胞を採取し且つ ベータカウンターで計数した。 実施例90: 細胞障害性Tリンパ球(CTL)および混合リンパ球反応(ML R)検定 混合リンパ球反応は、同種移植拒絶のin vitro対応反応である。簡単 にいうと、T細胞応答は、任意の種の2種類の異系繁殖個体からの2種類の同系 繁殖系から得られた細胞を培養中にin vitro混合した場合に得られた。 一方向応答にするために、どちらかの細胞種の増殖をX線照射またはマイトマイ シンC処理によって阻止することができる。 4日間のインキュベーション後、3Hチミジン取込みおよび細胞障害性検定( CTL)を行った。 C57Bl/6マウス3匹およびDBA/2マウス3匹を殺し、そしてリンホ ライトMを用いてリンパ球を調製した。細胞濃度をそれぞれの溶解について細胞 10x106個/mlに調整した。DBA/2細胞に3000ラドを照射した。 C57細胞1ml+DBA/2細胞1ml+3種類の異なる濃度の薬物1mlを 一緒に5日間インキュベートした。正の対照は、最終濃度15ng/mlのIL −2であった。5日後、CTLおよびMLR試験を行った。MLR 細胞を再懸濁させ、細胞懸濁液100μlをプレートの96ウェルそれぞれに 加え、20μCi/mlのチミジン50μlを6時間加えた。次に、細胞を集め 、そしてベータカウンターを用いて計数した。CTL P815標的細胞をCr51によって標識した。標識後、細胞を再懸濁させて細 胞5x104個/mlにした。エフェクター細胞を、細胞2.5x106個/ml に調整した後、1:2および1:4に希釈して、必要なエフェクター対標的比率 を得た。 50:1(細胞2.5x106個/ml:細胞5x104個/ml) 25:1(細胞1.25x106個/ml:細胞5x104個/ml) 12.5:1(細胞0.625x106個/ml:細胞5x104個/ml) 標的細胞100μl+T細胞100μlを4時間インキュベートした後、ガンマ カウンターを用いて上澄み100μlを計数した。 in vivo/ex vivoスクリーニング 実施例91 : 免疫表現型決定 iv vitro薬物分析後、薬物を全血に対して薬物安定性および細胞障害 性について評価した。更に、in vivo/ex vivo分析を、正常なお よびシクロホスファミドで免疫抑制された動物および5Fuで処置された動物に ついて行った。細胞免疫表現型決定は、マウスの被処置血液および脾臓について 行われた。以下の細胞表面抗原を分析した。 CD3(全T細胞)、CD4(Tヘルパー/インデューサー、クラスII制限 T細胞に結合する)、CD8a(細胞障害性T細胞、CTL付着)、CDIIa (T、B、NK、若干の幹細胞、CTL付着抗LFA−1α)、MAC−1(単 球/マクロファージ)、NK(ナチュラルキラー細胞)、Ly5(B細胞)、C D45(全白血球、タンパク質チロシンリン酸)およびTCR(T細胞受容体) 。 C57BL/6マウス(6〜8週令)に4日間連続して毎日注射し、5日目に 殺し、そして免疫表現型決定を血液および脾臓細胞について行った。 細胞をPBS中で2回洗浄し、RPMI 2%FBS 1ml中に再懸濁させ 、そして単クローン性抗体と一緒に氷上で45分間インキュベートした。細胞を 1回洗浄し、1%パラホルムアルデヒドによって固定した後、XLクールター( C 抗腫瘍評価プロトコル 以下の手順を用いて、化合物の腫瘍増殖抑制について試験した。実施例92 : 乳癌の増殖に対するシクロホスファミドと組合わせた化合物#1 の効果 Balb/Cマウス(n−5/Gr)を、DA−3乳癌細胞系と一緒に用いた 。マウスを−2〜13日間処置した。被験動物の腫瘍獲得/腫瘍大きさおよび体 重について0日から21日まで3週間監視した。D0は腫瘍細胞接種日であり且 つD21は実験終了日であった。 効果のパラメーターは、腫瘍増殖および増殖速度の阻害[腫瘍を最長軸(長さ )および垂直最短軸(幅)に沿って測定しそして腫瘍体積(T.V.±S.E. )を、式T.V.=長さ(cm)x(幅cm)2/2によって計算した。]と体 重減少の評価によって測定された。 対照未処置および薬物処置群の腫瘍獲得および腫瘍大きさの間の差の統計的有 意性は、カイ自乗およびスチューデントt検定をそれぞれ用いて、p<0.05 で決定される有意性によって推定される。 マウスを以下の5群に分けた。 Gr.1−正常食塩水(0.2ml/マウス、腹腔内、D2に開始) Gr.2−CY(100mg/kg、D0に1回の静脈内ボーラス) Gr.3−化合物#1(25mg/kg、腹腔内、D2に開始) Gr.4−化合物#1(50mg/kg、腹腔内、D2に開始) Gr.5−CY(100mg/kg、D0に静脈内+化合物#1 50mg/ kg、腹腔内、D2に開始) 結果を表6並びに図1および2で示す。 実施例93: DA−3乳癌に対するシクロホスファミド(シトキサン)(CT X、20mg/kg)との組合わせの化合物#1の評価 化合物#1(25および50mg/kg、腹腔内、毎日)およびCTX(20 mg/kg、1回の静脈内ボーラス)の組合わせを、第4日の定着したDA−3 腫瘍に対して評価した。 結果は、化合物#1(25mg/kgにおいて)およびCTXの併用処置につ いて有意の効果を示さなかった。しかしながら、一時的であるが有意な効果が、 CTXおよび50mg/kgの化合物#1によって9日目から18日目まで見ら れた(図3)。正の抗腫瘍作用の衰退は、腫瘍増殖の後期においてTサプレッサ ー細胞が発生するためであると考えられる。有意の体重減少は見られなかった( 図4)。実施例94 : DA−3乳癌に対するシクロホスファミド(シトキサン)(CT X、28mg/kg)との組合わせの化合物#1の評価 もう一つの実験において、CTX処置を延長した。Balb/cマウスに、D A−3腫瘍細胞5x105個を第0日に皮下注射した。4日目に定着腫瘍が見ら れたら、腫瘍がある動物を無作為抽出し(n=11/群)、そしてCTX(28 mg/kgで)静脈内ボーラス注射によって4日目、11日目および18日目に 注射した。化合物#1による処置は、2日目に開始して28日目まで50mg/ kgを毎日腹腔内注射する標準的な処置計画を用いて開始された。 この実験の結果(表7)は、腫瘍増殖の11日目から30日目までの間におい て、化合物#1(BCH−1393)+CTX併用処置の極めて統計的に有意の (p,0.001〜p<0.005)抗腫瘍作用を示す。有意の体重減少は見ら れなかった(表8)。実施例95 : 結腸癌に対する5FUとの組合わせの化合物#1の評価 6〜8週令のC57BL/6マウス(n=7〜9/群)に、MC38結腸腺癌 細胞3x105個を第0日に皮下注射した。7日目に、腫瘍があるマウスを無作 為抽出し、そして20mg/kgの5FUを単独でかまたはレバミソール(le vamisole)20mg/kg、腹腔内と組合わせて、若しくは化合物#1 25および50mg/kg、腹腔内と組合わせて4週間にわたって注射した。 この期間中、被験動物は、1週間に5日間連続して処置され、2日間処置されず 、そして再び5日間連続して4週間処置された。 この実験の結果は、対照未処置群と比較して、化合物#1(50および25m g/kgで)+5FU(20mg/kg)後の有意の用量依存性抗腫瘍作用を示 す(図5)。5FU+化合物#1(50mg/kgで)の抗腫瘍作用は、5FU +レバミソールのそれよりも顕著であった。弱い抗腫瘍反応は、5FU(20m g/kg)単独または5FU(20mg/kg)およびレバミソール(20mg /kg)による処置後に見られた。これは、20mg/kgが、MC38結腸腺 癌に対する5FUの最適以下の用量であるということによるかもしれない。実施例96 : 化合物#1のin vivo毒性 この研究の目的は、フッシャー(Fisher)雄および雌ラットにおいて反 復静脈内注射後の化合物#1の毒性用量を見つけることであった。 雄ラット3匹および雌ラット3匹の群に、5日間連続して毎日静脈内注射した 。第一群に500mg/kg、第二群に250mg/kg、そして第三群に12 5mg/kgを与えた。更に、雄1匹および雌1匹に1000mg/kgを注射 した。未処置群(雄および雌)を実験に含めた。全ての用量に対して、0.1m l/100gの一定量を用いた。注射は、第0日に開始され、そして4日目まで (5日間)続けられた。処置期間中、体重変化を毎日記録し、そして注射後少な くとも1時間は薬物作用の徴候についてラットを観察した。8日目に、ラットを 安楽死させ、そして内部臓器の肉眼検査を行った。 1000mg/kgを静脈内注射された両方のラット(雄1匹および雌1匹) は、重症の結腸痙攣を示し、10分以内に致死した。500mg/kgの場合、 全てのラットは、胴体部分の単収縮、前足の振せんおよび跳躍症状を有すること が観察された。これらの徴候は1時間未満続き、それぞれ5回の注射後に同様で あった。被験動物の成長曲線は、対照と比較した場合、影響されなかった。二つ の低い方の用量(250mg/kgおよび125mg/kg)については、投薬 中のどの時点でも異常な徴候が見られなかったし且つ成長曲線は正常であった( 図6および7)。これらの被験毒物の剖検では、薬物による変化は見られなかっ た。 化合物#1は、フィッシャーラットにおいて静脈内注射された場合、十分に許 容された。連続5日間注射された250mg/kgの用量は、毒性の徴候を生じ なかった。化合物は、1000mg/kgの用量で結腸痙攣を引き起こし且つ致 死的であった。500mg/kgの用量は、若干の短期間の異常な徴候を生じた が、被験動物の成長に対して致死作用はなかった。結論 データから、in vitroにおいて、本発明の化合物、特に、化合物#1 は、T細胞(CTLを含む)およびB細胞を活性化すると考えられる。 in vivoにおいて、本発明の化合物、特に、化合物#1は、CTLの数 を増加させる。 本発明の化合物、特に、化合物#1は、十分に許容されると考えられる。 化合物#1は、in vivoのマウス乳癌に対して、シクロホスファミドと の組合わせで腫瘍増殖を阻害すると考えられる。 化合物#1は、in vivoのマウス結腸腺癌に対して、5FUとの組合わ せで腫瘍増殖を阻害すると考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07K 5/083 9356−4H C07K 5/083 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ザシャーリー,ブーロ カナダ国ケベック州エイチ7エヌ・4エイ 1,ラバル−デ−ラピッド,ドゥ・ラルジ ャンティエール 595,アパートメント 301 (72)発明者 ガーニョン,リン カナダ国ケベック州エイチ7エム・3イー 5,ラバル,ドゥ・ラ・ビクトアール 1973 (72)発明者 アッタルド,ジョルジョ カナダ国ケベック州エイチ7ケイ・3エム 1,ラバル,プリュダンティール・ストリ ート 2740 (72)発明者 コノリー,ティモシー カナダ国ケベック州エイチ3エム・2エル 6,モントリオール,ドゥ・サン−カスタ ン・アブニュー 12245 (72)発明者 サン−ドニ,イブ カナダ国ケベック州エイチ7エル・3ジィ ー9,モントリオール,サン−ユベール・ ストリート 3727 (72)発明者 カディーム,サラム カナダ国ケベック州エイチ7エックス・1 エイチ6,ラバル,サント−ドロテ・ブー ルバール 454 (72)発明者 エリ,ギュイ カナダ国ケベック州エイチ9エイチ・5ビ ー5,カークランド,エイカース・ストリ ート 79

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式I [式中、R1は、水素;C1-16アルキル;ハロゲン;置換または非置換チオール ;非置換または置換アミノ;およびOR8 (式中、R8は、水素、C1-16アルキル、C1-8アシルおよびC7-18アリールから 成る群より選択される) から成る群より選択され; R2およびR3は、独立して、水素;C1-4アルキル;アミノ;置換または非置 換チオール;およびハロゲンから成る群より選択され;そして R4は、場合により、1個またはそれ以上のヘテロ原子によって中断された且 つ場合により、1個またはそれ以上の=Oまたは=Sによって置換された式(C H0-20-20−X12 (式中、X12は、ヒドロキシ、アミノアルキル基、アミノ酸、または2〜8個の アミノ酸を有するペプチドから成る群より選択される) を有する直鎖状または環状炭素鎖から成る群より選択され、 但し、R1がNH2であり且つR4がペンチルオキシカルボニル−L−アルギニ ンである場合、R2は水素ではないし、そしてR1がOHであり且つR4がペンチ ルオキシカルボニル−L−アルギニンである場合、R2はNH2ではないという条 件付きである] を有する化合物。 2. R4が(CH0-21-8−X12(式中、X12はOHである)である請求項 1に記載の化合物。 3. R4が(CH2)−L−O−CO−X12(式中、Lは、場合により、1個 またはそれ以上のO、SまたはNHによって中断された直鎖状または環状炭素鎖 である)である請求項1に記載の化合物。 4. X12が(CH2mNH2(式中、mは1〜6の整数である)である請求 項1に記載の化合物。 5. nが2である請求項4に記載の化合物。 6. X12が、D−またはL−立体配置で天然に存在するアミノ酸である請求 項3に記載の化合物。 7. 前記アミノ酸が、アルギニン、グリシン、アラニン、グルタミン酸、バ リン、オルニチン若しくはシトルリンまたはその保存的置換体から成る群より選 択される請求項6に記載の化合物。 8. 前記アミノ酸がD−アルギニンである請求項7に記載の化合物。 9. 前記アミノ酸がL−アルギニンである請求項7に記載の化合物。 10.X12が、2〜8個のアミノ酸を有するペプチドから選択される請求項3 に記載の化合物。 11.前記ペプチドが、Val−Pro−Leu若しくはIle−Pro−I leまたはその保存的置換体である請求項10に記載の化合物。 12.Lが、−(CH2n−、−(CH2m−H−(CH2m−および(CH2m−C≡C−(CH2m−(式中、HはO、SまたはNHであり、nは1〜6 の整数であり、そしてmは1〜3の整数である)から選択される請求項3に記載 の化合物。 13.Lが、フェニル、シクロヘキシル、ジオキソラニル、オキサチオラニル およびシクロペンチルから選択される請求項3に記載の化合物。 14.R1がC1-16アルキルである場合、R1が、場合により、1個またはそれ 以上のヘテロ原子によって中断された且つ場合により、1個またはそれ以上のヘ テロ原子、ヒドロキシ、ハロゲン、C1-16アルキル、C1-16アシル、C6-12アリ ール、ニトロまたは置換若しくは非置換アミノによって置換された芳香環または 非芳香環である請求項1に記載の化合物。 15.R1が、水素、ハロゲン、C1-6アルキル、非置換若しくは置換アミノ、 OHおよびOC1-6アルキル、SHまたはSC1-6アルキルから成る群より選択さ れる請求項1に記載の化合物。 16.前記ハロゲンがクロロである請求項15に記載の化合物。 17.前記非置換または置換アミノが、式NR56(式中、R5およびR6は、 独立して、水素、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4アシル、置換または 非置換アミノおよびC6-10アリールから成る群より選択される)によって表わさ れる請求項15に記載の化合物。 18.R1が、 −N(CH32、 −NHNH2、 −NHCH3、 −NH2、 −N(NH2)CH3、 −NH−CH(CH3)CH2−O−(CO)CH3(式中、R20はHまたはメチルである) から成る群より選択される請求項17に記載の化合物。 19.R1がOCH3またはSCH3である請求項15に記載の化合物。 20.R2およびR3が、独立して、Cl、Br、IおよびFから成る群より選 択される請求項1に記載の化合物。 21.R2およびR3が、独立して、ClまたはBrである請求項20に記載の 化合物。 22.R2がClである請求項21に記載の化合物。 23.R3がBrである請求項21に記載の化合物。 24.R2がNH2である請求項1に記載の化合物。 25.R3がSHまたはSCH3である請求項1に記載の化合物。 26.R1がN(CH32であり;R2およびR3が水素であり;そしてR4がペ ンチルオキシカルボニル−D−アルギニンまたはその薬学的に許容しうる誘導体 である請求項1に記載の化合物。 27.化合物#IIIN−(6−クロロプリン−9−イル)−5−ペンタノー ル; 化合物#V N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)ペンタノー ル; 化合物#1 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル−D−アル ギニン; 化合物#2 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル−L−アル ギニン; 化合物#3 N−モノメチルアミノプリニルペントキシカルボニル−D−アルギ ニン; 化合物#3a N−(6−N−メチルアミノプリン−9−イル)ペンタノール; 化合物#4 N−モノメチルアミノプリニルペントキシカルボニル−L−アルギ ニン; 化合物#5 アミノプリニルペントキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#5a N−(6−アミノプリン−9−イル)−5−ペンタノール; 化合物#6 アミノプリニルペントキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#7 ヒドラジノプリニルペントキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#7a N−(6−ヒドラジノプリン−9−イル)−5−ペンタノール; 化合物#8 ヒドラジノプリニルペントキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#9 クロロプリニルペントキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#10 クロロプリニルペントキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#11 ヒドロキシプリニルペントキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#12 メルカプトプリニルペントキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#13 メルカプトプリニルペントキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#14 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニルグリシン ; 化合物#15 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7′−エト キシエトキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#16 (2S,4S)−2−(N,N−ジメチルアミノプリン−9−イ ル)−4−(メチルオキシカルボニル−D−アルギニン)−1,3−ジオキソラ ン; 化合物#17 N−(6−ジメチルアミノ−8−ブロモプリニルペントキシカル ボニル-L−アルギニン; 化合物#18 N−(6−ジメチルアミノ−8−ブロモプリン−9−イル)−7 −ペントキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#19 N−9−プリニル−5−ペンタノール; 化合物#20 N−9−プリニル−7−ペンチルオキシカルボニル−D−アルギ ニン; 化合物#21 N−9−プリニル−7−ペンチルオキシカルボニル−L−アルギ ニン; 化合物#22 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル−L−バ リル−L−プロリル−L−ロイシン; 化合物#23 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル−L−イ ソロイシル−L−プロリル−L−イソロイシン; 化合物#24 N−(6−シクロプロピルアミノプリン−9−イル)−5−ペン タノール; 化合物#25 N−(6−シクロプロピルアミノプリン−9−イル)−7−ペン チルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#26 N−(6−シクロプロピルアミノプリン−9−イル)−7−ペン チルオキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#27 N−(6−アゼチジンプリン−9−イル)−5−ペンタノール; 化合物#28 N−(6−アゼチジンプリン−9−イル)−7−ペンチルオキシ カルボニル−D−アルギニン; 化合物#29 N−(6−アゼチジンプリン−9−イル)−7−ペンチルオキシ カルボニル−L−アルギニン; 化合物#30 トランス−(N−6−クロロプリン−9−イル)−4−メチルシ クロヘキシルメタノール; 化合物#31 トランス−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4− メチルシクロヘキシルメタノール; 化合物#32 トランス−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4− メチルシクロヘキシルメチルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#33 トランス−(N−6−ヒドロキシプリン−9−イル)−4−メチ ルシクロヘキシルメタノール; 化合物#34 トランス−(N−6−メトキシプリン−9−イル)−4−メチル シクロヘキシルメタノール; 化合物#35 シス−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4−メチ ルシクロヘキシルメタノール; 化合物#36 シス−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4−メチ ルシクロヘキシルメチルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#37 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペントキシ カルボニル−D−シトルリン; 化合物#38 N−(6−メチルアジリジンプリン−9−イル)−5−ペンタノ ール; 化合物#39 ラセミN−(6−メチルアジリジンプリン−9−イル)−7−ペ ンチルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#40 N,N−(6−ジメチルアミノプリニル−9−イル)−7−チオ エトキシエトキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#41 メタ−(N−6−ジメチルアミノプリニル−9−イル)メチルベ ンジルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#42 5−(N−6−ジメチルアミノプリニル−9−イル)−3−ペン チニル−1−オキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#43 ラセミN−[6−(1−メチル−2−アセトキシ)エチルアミノ プリン−9−イル]−5−ペンタノール; 化合物#44 ラセミN−[6−(1−メチル−2−アセトキシ)エチルアミノ プリン−9−イル]−7−ペンチルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#45 N−(2,6−ジクロロプリン−9−イル)−5−ペンタノール ; 化合物#46 N−(2,6−ジクロロプリン−9−イル)−7−ペンチルオキ シカルボニル−D−アルギニン; 化合物#47 N−(2,6−ジクロロプリン−9−イル)−7−ペンチルオキ シカルボニル−L−アルギニン; 化合物#48 N−(2−アミノ、6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イ ル)−5−ペンタノール; 化合物#49 N−(6−ジメチルアミノ−8−メチルチオプリン−9−イル) −5−ペンタノール; 化合物#50 N−(6−ジメチルアミノ−8−メチルチオプリン−9−イル) −7−ペントキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#51 N−(6−メトキシプリン−9−イル)−5−ペンタノール; 化合物#52 N−(6−メトキシプリン−9−イル)−7−ペントキシカルボ ニル−D−アルギニン; 化合物#53 N−(2−クロロ−6−メトキシプリン−9−イル)−7−ペン チルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#54 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペントキシ カルボニル−D−オルニチン; 化合物#55 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペントキシ カルボニル−L−オルニチン; 化合物#56 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペントキシ カルボニル−L−バリン; 化合物#57 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペントキシ カルボニル−D−バリン; 化合物#58 N(N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペンチル オキシカルボニルエチルアミン塩酸塩; 化合物#59 N−(6−メルカプトプリン−9−イル)ペンタノール; 化合物#60 N−(6,−N−メチルチオプリン−9−イル)ペンタノール; 化合物#61 N−(6−クロロプリン−9−イル)−4−ブタノール; 化合物#62 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−4−ブタノール ; 化合物#63 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−6−ブトキシカ ルボニル−D−アルギニン; 化合物#64 N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−6−ブトキシカ ルボニル−L−アルギニン; 化合物#65 N−(6−クロロプリン−9−イル)−6−ヘキサノール; 化合物#66 N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−6−ヘ キサノール; 化合物#67 N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−8−ヘ キシルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#68 N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−8−ヘ キシルオキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#69 シス−(N−6−ヒドロキシプリン−9−イル)−4−メチルシ クロヘキシルメタノール; 化合物#70 シス−(N−6−ヒドロキシプリン−9−イル)−4−メチルシ クロヘキシルメチルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#71 トランス−(N−6−ヒドロキシプリン−9−イル)−4−メチ ルシクロヘキシルメチルオキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#72 N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)−5−ペ ンチルアミン塩酸塩; 化合物#73 N−(6−メチルアジリジンプリン−9−イル)−7−ペンチル オキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#74 (2S,4S)−2−(N,N−ジメチルアミノプリン−9−イ ル)−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン; 化合物#75 (1S,3R)および(1R,3S)−1−(N−6−ジメチル アミノプリン−9−イル)メチル−3−シクロペンタンメタノール; 化合物#76 (1S,3R)および(1R,3S)−1−(N−6−ジメチル アミノプリン−9−イル)メチル−3−(メチルオキシカルボニル−D−アルギ ニン)シクロペンタン; 化合物#77 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−エチル アミノエタノール; 化合物#78 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−エチル アミノエトキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#79 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−エチル アミノエトキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#80 5−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−3−ペンチ ン−1−オル; 化合物#81 5−(N−6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−3−ペンチ ニル−1−オキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#82 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−チオエ トキシエタノール; 化合物#83 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−チオエ トキシエトキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#84 (2S,4S)および(2R,4R)−2−(N,N−ジメチル アミノプリン−9−イル)−4−(メトキシカルボニル−D−アルギニン)−1 ,3−オキサチオラン; 化合物#85 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−エトキ シエトキシエタノール; 化合物#86 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−エトキ シエトキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#87 N,N−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−エトキ シエトキシカルボニル−L−アルギニン;および 化合物#88 N−(6−ジメチルアミノ−8−ブロモプリン−9−イル)−5 −ペンタノール から成る群より選択される請求項1に記載の化合物。 28.化合物#IIIN−(6−クロロプリン−9−イル)−5−ペンタノー ル; 化合物#V N−(6−N,N−ジメチルアミノプリン−9−イル)ペンタノー ル; 化合物#1 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル−D−アル ギニン; 化合物#2 N,N−ジメチルアミノプリニルペントキシカルボニル−L−アル ギニン; 化合物#3 N−モノメチルアミノプリニルペントキシカルボニル−D−アルギ ニン; 化合物#3a N−(6−N−メチルアミノプリン−9−イル)ペンタノール; 化合物#5 アミノプリニルペントキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#5a N−(6−アミノプリン−9−イル)−5−ペンタノール; 化合物#6 アミノプリニルペントキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#7 ヒドラジノプリニルペントキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#7a N−(6−ヒドラジノプリン−9−イル)−5−ペンタノール; 化合物#8 ヒドラジノプリニルペントキシカルボニル−L−アルギニン; 化合物#11 ヒドロキシプリニルペントキシカルボニル−D−アルギニン; 化合物#19 N−9−プリニル−5−ペンタノール; 化合物#20 N−9−プリニル−7−ペンチルオキシカルボニル−D−アルギ ニン; 化合物#51 N−(6−メトキシプリン−9−イル)−5−ペンタノール; 化合物#59 N−(6−メルカプトプリン−9−イル)ペンタノール;および 化合物#60 N−(6,−N−メチルチオプリン−9−イル)ペンタノール から成る群より選択される請求項27に記載の化合物。 29.化合物#1 N2−(6−ジメチルアミノプリン−9−イル)−7−ペ ンチルオキシカルボニル−D−アルギニンである請求項28に記載の化合物。 30.前記化合物が、薬学的に許容しうる担体との混合状態で存在している、 請求項1、27または29に記載の化合物を含む薬剤組成物。 31.化合物が、別の治療的活性剤との混合状態で存在している請求項30に 記載の薬剤組成物。 32.前記治療的活性剤がシクロホスファミドである請求項31に記載の薬剤 組成物。 33.免疫不全症の治療または癌増殖の抑制の方法であって、哺乳動物に対し て薬学的に許容しうる量の請求項1、27または29に記載の化合物を投与する 工程を含む上記方法。 34.ヒトを含めた哺乳動物において細胞障害性Tリンパ球の数を増加させる 方法であって、薬学的に許容しうる量の請求項1、27または29に記載の化合 物を投与する工程を含む上記方法。 35.ヒトを含めた哺乳動物における癌増殖の抑制方法であって、哺乳動物に 対して薬学的に許容しうる量の請求項29に記載の化合物を投与する工程を含む 上記方法。 36.ヒトを含めた哺乳動物における乳癌の抑制方法であって、哺乳動物に対 して薬学的に許容しうる量の請求項29に記載の化合物をシクロホスファミドと 組合わせて投与する工程を含む上記方法。 37.請求項1、27または29に記載の化合物を5−フルオロウラシルとの 組合わせで含む癌の治療用の薬剤組成物。 38.前記癌が結腸癌である請求項37に記載の薬剤組成物。 39.ヒトを含めた哺乳動物における癌の治療方法であって、薬学的に許容し うる量の請求項1、27または29に記載の化合物を5−フルオロウラシルと組 合わせて投与する工程を含む上記方法。 40.前記癌が結腸癌である請求項39に記載の方法。 41.前記化合物を約1mg/kg〜約100mg/kgの量で投与する請求 項39に記載の方法。 42.前記化合物を約2mg/kg〜約20mg/kgの量で投与する請求項 41に記載の方法。 43.前記化合物を約2.5mg/kgで投与する請求項42に記載の方法。 44.前記5−フルオロウラシルを約1mg/kg〜約50mg/kgの量で 投与する請求項39に記載の方法。 45.前記5−フルオロウラシルを約5mg/kg〜約20mg/kgの量で 投与する請求項44に記載の方法。 46.前記5FUを約12mg/kgで投与する請求項45に記載の方法。 47.前記組合わせを逐次的に投与する請求項39に記載の方法。 48.前記組合わせを同時に投与する請求項39に記載の方法。 49.前記組合わせを、5−FUおよび前記化合物を組合わせた単一製剤とし て投与する請求項39に記載の方法。
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