JPH104909A - 工業的大量生産のできる味噌玉麹 - Google Patents

工業的大量生産のできる味噌玉麹

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JPH104909A
JPH104909A JP9064396A JP6439697A JPH104909A JP H104909 A JPH104909 A JP H104909A JP 9064396 A JP9064396 A JP 9064396A JP 6439697 A JP6439697 A JP 6439697A JP H104909 A JPH104909 A JP H104909A
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miso
tamakoji
koji
aspergillus
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Kenyu Tei
憲 雄 鄭
Seiyu Boku
正 雄 朴
Zaitetsu Kin
在 哲 金
Zenka Nan
善 化 南
Unei Ko
雲 泳 孔
Kikei Boku
熈 ▲景▼ 朴
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Daiichi Seito KK
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Daiichi Seito KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 在来式醤類の安定的かつ工業的大量生産シス
テムを構築すること。 【解決手段】 茹で大豆にバチルス属細菌を接種、醗酵
させ製造された細菌味噌玉麹、茹で大豆にサッカロミセ
ス属、ザイゴサッカロミセス属酵母を接種、醗酵させ製
造された酵母味噌玉麹、及び茹で大豆に1種以上の糸状
菌をそれぞれまたは混合接種、醗酵させるか、醗酵させ
た後段階的に乾燥して製造された1種以上の糸状菌味噌
玉麹を混合組成して味噌玉麹を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大豆醗酵食品であ
る醤類を韓国の伝統的風味を持つように製造することが
できるだけでなく、工業的大量生産のできる味噌玉麹に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】大豆を主原料とした醗酵食品類は主に韓
国、中国、日本等の東北アジア地方で長い歴史を持ち発
達して来、概して醤類という調味食品として使用されて
来た。醤類が東北アジア地域に偏重された状態で発達し
て来た原因としては、満州地域が大豆の原産地として推
定されている点と、これらの地域の食生活内容が穀類を
主とする点が挙げられる。
【0003】醤類の正確な起源はわからないが、文献上
の記事で推定すると「論語」中に示された中国での記録
が最も長いものであって、紀元前である春秋時代に既に
醤類が食用に供されたことがわかる。韓国の場合は「三
国史記」(683)に記録が残っていることから統一新
羅時代初期に既に家庭で醤油、味噌が使用されていたこ
とがわかり、従って約2000年前から醤類文化が始ま
るものと推定される。また、日本醤類の記録は910年
頃の「延喜式」に初めて示されるが、8、9世紀頃に韓
国の味噌玉麹製造法が日本に伝わって現在の日本醤類形
態に発展して来たものと推定される。
【0004】醤類は国家別に独特の形態に発達して来た
が、その原因としては醤類が自然界に存在する野性菌の
自然着生に依存して醗酵する特徴を持っているので、地
域別に温度、温度等の自然環境が異なってそれぞれの環
境に適合した野性菌の種類が異なる点と、醤類製造に使
用される原料が互いに異なる点が挙げられる。国家別に
醤類の特徴を見ると、まず、韓国の醤は大豆と小麦を
2:1の比率で混用し、多様な微生物が着生されるよう
にした後醗酵させ味噌玉麹を作った記録があるが、主流
は大豆のみを単独で使用して多様な菌種の複合醗酵体で
ある味噌玉麹を製造し、塩水に漬けて醤類を作って使用
して来たものである。中国の場合は、韓国の場合と類似
した豆味噌玉麹を作り、ここに大麦等を共に使用して醤
類を製造するものが主軸であり、日本は豆味噌玉麹を作
らず糸状菌を利用して米を醗酵させた後大豆、小麦、醗
酵されていない米と混ぜて醤類を製造することを特徴と
する。特に、日本の醤類は最も先に工業化され、アスペ
ルギルス・オリザー(Aspergillus ory
zae)等アスペルギルス属の糸状菌を単独で利用する
麹(koji)製造方法を開発して工業的大量生産に利
用した。麹製造特許(特開平6−292561)は小麦
粉に水分を添加して蒸した後40℃まで冷却させ、ここ
に種麹を添加して35℃で45時間培養することによっ
て小麦麹を製造する方法である。
【0005】以上から見るように、韓国の醤類は大豆と
米、大麦、小麦等を混用する中国及び日本の製造法とは
対照的に大豆を単独で使用することをその特徴とする。
【0006】一方、上記した韓国、中国、日本の醤類以
外にも大豆醗酵食品としてインドネシア地方の食品であ
るテンフェ(Temphe)が挙げられるが、これは主
に糸状菌の一種であるクモノスカビ・オリゴスポラス
(Rhizopus oligosporus)を単独
で使用することを特徴とする。
【0007】このように、長い歴史の醤類は韓国人の食
生活にかくことのできない調味食品である味噌、醤油、
とうがらし味噌等に発展して来ており、その製造法は色
々の文献上に伝えられて来ている。その内容を見ると、
10月〜11月頃に茹で豆を煉瓦形、挽き臼形、球形ま
たはドーナツ形等に成形した後、約2〜3か月間稲わら
で縛ってつるすことによって、稲わらと空気中に存在す
る多様な微生物群が着生するように誘導し、これらの着
生した微生物の生育によって十分に醗酵させて乾燥し在
来式味噌玉麹を製造した後、これを利用して醤油、味噌
等の醤を作っている。
【0008】在来式味噌玉麹の表面にはアスペルギルス
属(Aspergillus sp.)、ケカビ属(M
ucor sp.)、クモノスカビ属(Rhizopu
ssp.)、アブシディア属(Absidia s
p.)等の糸状菌が主に生育するが、味噌玉麹を醗酵さ
せる過程で表面の水分が蒸発して段々乾燥することにな
ると、糸状菌の菌糸は内部に食い込みながらより盛んに
蛋白質分解酵素及び澱粉分解酵素を分泌するようにな
る。また、比較的水分の多い味噌玉麹の内部ではバチル
ス属(Bacillus sp.)の細菌が醗酵の主要
作用を担当することによって、糸状菌の作用と調和を成
す複合醗酵が成される。即ち、かかる複合醗酵を介して
作られた味噌玉麹を使用することに限って韓国固有の独
特の風味を持つ醤類を製造することができるものであ
る。
【0009】しかし、在来式味噌玉麹の製造方法におい
ては地域によって着生される菌株が相違し、温度及び湿
度の調節が難しくて味噌玉麹の自然乾燥速度と野性菌の
活性化及び生育速度等の差異によりその品質が一定せ
ず、所望しない菌が特別に多く活性化され味噌または醤
油の色、香り及び味と栄養を低下させる場合がある。即
ち、バチルス・リケニホルミス(Bacillus l
icheniformis)の場合、酵素作用によって
チロシン(tyrosine)から焦茶色の色素を生成
するとの報告があるので、この菌種が主に盛んに生育す
る場合醤類の色を暗くすることがあり、バチルス属の特
性上酪酸(butyric acid)等のような刺激
性の強い香り成分を多量生成するので、これらの菌種の
生育が過ぎる場合却って不快臭を生成することがあり、
結局醤類の品質を低下させるものである。
【0010】従って、このような在来式味噌玉麹の欠点
を補完するため改良式味噌玉麹の製造方法が開発され1
950年代から醤類産業界で用いられて来た(参照:農
化学会誌、11,35,1969)。しかし、この方法
は日本の醤類製造法と類似するにアスペルギルス属の単
一菌株のみを主に使用する麹醗酵を用いる方法であっ
て、醗酵条件も35〜40℃、相対湿度60%以上の高
温多湿下で10日以内の短期醗酵方法を採用しているの
で、かかる方法では韓国醤類の固有な風味を活かすこと
ができない短所がある。
【0011】これによって、韓国式味噌玉麹に対する科
学的研究の必要性が叫ばれるようになり、味噌玉麹中の
微生物の分離、同定に関する種々の研究結果が報告され
るようになった。例えば、金氏等は韓国の伝統味噌玉麹
においてケカビ・ムセド(Mucor muced
o)、クモノスカビ・ヤボニクス(Rhizopus
japonicus)、ペニシリウム・グラウクム(P
enicillium glaucum)、ペニシリウ
ム属(Penicillium sp.)、サッカロミ
セス・コレアヌス(Saccharomyces co
reanus)等を分離、同定し(参照:国防科学研究
所研究報告書、No.156,927,1954)、印
氏等はクモノスカビ・ニグリカンス(Rhizopus
nigricans)、クモノスカビ・オリザー(R
hizopus oryzae)、クモノスカビ・チネ
ンシス(Rhizopus chinensis)等を
報告した(参照:韓国微生物学会誌、6(3),10
0,1968)。更に、趙氏等は味噌玉麹の表面と内部
の水分含量が異なるので、それぞれの部分に対する微生
物状も異なるものと判断し、味噌玉麹の表面と内部の微
生物を分離同定した結果、表面ではケカビ・アバンダン
ス(Mucor abundans)、アスペルギルス
・オリザー(Aspergillus oryza
e)、ケカビ・サシネロイドグリセオシアヌス(Muc
or circinelloides f grise
ocyanus)、ペニシリウム・カウブシンスキー
(Penicillium kaupscinski
i)、ペニシリウム・ラノサム(Penicilliu
m lanosum)、ロドトルラ・フラバ(Rhod
otorulaflava)、スコプラリオプシス・プ
レビカウリス(Scopulariopsis bre
vicaulis)、トルロップシス・ダチラ(Tor
ulopsis dattila)、バチルス・サブチ
リス(Bacillus subtilis)、バチル
ス・プミラス(Bacillus pumilus)等
を、内部ではスコプラリオプシス・ブレビカウリス(S
copulariopsis brevicauli
s)、バチルス・サブチリス(Bacillussub
tilis)、バチルス・プミラス(Bacillus
pumilus)、スタフィロコッカス・アウレウス
(Staphulococcus aureus)等を
報告した(参照:農化学会誌,13,35,197
0)。かかる報告結果から、糸状菌と酵母は主に味噌玉
麹の表面に生育し、内部ではバチルス属として代表され
る細菌が主に生育することがわかる。
【0012】上記した韓国式味噌玉麹に対する研究を産
業的に利用するため、大韓民国特許公告第70 133
号〔発明の名称:韓国式醤油及び味噌製造用複合菌味噌
玉麹の加工方法〕では、アスペルギルス・ニガー(As
pergillus niger)及びバチルス・ナッ
ト(Bacillus natto)を用いてそれぞれ
の味噌玉麹を製造した後、一定比率で混合して複合菌味
噌玉麹を製造する方法を使用している。しかし、この方
法で使用された菌株は韓国式味噌玉麹から発見される菌
種に比べて余りに単純であるので、却って日本の麹製造
法の改良法であるものと判断される。また、大韓民国特
許公告第88−2453号〔発明の名称:在来式醤油製
造用改良味噌玉麹の製造方法〕では、アスペルギルス・
オリザーを用いて醗酵、熟成させた後にバチルス・サブ
チリス、バチルス・ナットを追加配合して再熟成させる
方法を使用しているが、これも使用される菌株の種類が
アスペルギルス属とバチルス属に限定されており、韓国
の在来式味噌玉麹から発見される微生物群の種類および
性状と差異を示すと同時に、製造方法が高温短期製造に
重点を置くために韓国式味噌玉麹の特性を活かすことが
できない。即ち、在来式味噌玉麹の場合、主に冬に醗酵
させ春に仕込んだ点を勘案すれば、35〜40℃、10
日以内の短期醗酵方法は菌体生育及び酵素分泌側面では
効率的である場合もあるが、伝統の風味を再現すること
のできる香味成分を生成するための菌体の生育及び醗酵
条件としては適合しない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前述し
た先行技術の方法が余りに単純な菌種の使用及び短期醗
酵方法等の適用によっては韓国の伝統的風味をそのまま
活かすことができなく、このような点を改善するために
は更に多様であり効率的な菌種を使用しなければならな
いし、特に冬から春まで醗酵させる在来式味噌玉麹と類
似した醗酵パターンを誘導することのできる方法を使用
するのが伝統の風味を再現するとの側面で更に好ましい
ことに着眼し、かかる目的で集中的な研究を行った結
果、下記のような本発明を完成するに至った。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、茹で大豆にバ
チルス属細菌を接種、醗酵させ製造された細菌味噌玉
麹、茹で大豆サッカロミセス属、ザイゴサッカロミセス
属酵母を接種して、醗酵させ製造した酵母味噌玉麹、茹
で味噌玉麹に1種以上の糸状菌をそれぞれ接種しまたは
混合接種して、醗酵させるか、醗酵させた後乾燥して製
造した1種以上の糸状菌味噌玉麹を混合組成して製造し
た味噌玉麹に関するものである。
【0015】更に詳しくは、本発明は茹で大豆にバチル
ス属細菌を接種させ3cm×3cm×5cm−15cm
×15cm×25cm(H×D×W)の大きさのブロッ
クに成形し、25乃至35℃の温度、50乃至80%の
相対湿度で5乃至25日間醗酵させ製造した細菌味噌玉
麹、茹で大豆にサッカロミセス属、ザイゴサッカロミセ
ス属の酵母を接種して3cm×3cm×5cm−15c
m×15cm×25cm(H×D×W)の大きさのブロ
ックに成形し、25乃至35℃の温度、50乃至80%
の相対湿度で5乃至25日間醗酵させ製造した酵母味噌
玉麹、茹で大豆にアスペルギルス属、ケカビ属、クモノ
スカビ属、アブシディア属糸状菌をそれぞれ接種しまた
は混合接種して3cm×3cm×5cm−15cm×1
5cm×25cm(H×D×W)の大きさのブロックに
成形し、25乃至30℃の温度、50乃至60%の相対
湿度で7乃至25日間醗酵させた後、30乃至50℃の
温度、30乃至50%の相対湿度で7乃至14日間段階
的に乾燥するか、25乃至35℃の温度、50乃至60
%の相対湿度で15乃至24日間醗酵させ製造した1種
以上の糸状菌味噌玉麹を混合組成して製造した味噌玉麹
に関するものである。
【0016】本発明の好ましい一具体例によると、本発
明は茹で大豆にバチルス属細菌を接種して30乃至35
℃の温度、50乃至60%の相対湿度で5乃至25日間
醗酵させ製造した細菌味噌玉麹、茹で大豆にサッカロミ
セス属、ザイゴサッカロミセス属酵母を接種して25乃
至35℃の温度、50乃至60%の相対湿度で5乃至2
5日間醗酵させ製造した酵母味噌玉麹、茹で大豆にアス
ペルギルス属、ケカビ属、クモノスカビ属、アブシディ
ア属糸状菌をそれぞれ接種しまたは混合接種して25乃
至30℃の温度、50乃至60%の相対湿度で7乃至2
5日間醗酵させた後、30乃至50℃の温度、30乃至
50%の相対湿度で7乃至14日間段階的に乾燥して製
造した1種以上の糸状菌味噌玉麹を混合組成して製造し
た味噌玉麹に関するものである。
【0017】本発明の他の好ましい具体例によると、本
発明は茹で大豆にバチルス属細菌を接種して25乃至3
5℃の温度、60乃至80%の相対湿度で5乃至15日
間醗酵させ製造した細菌味噌玉麹、茹で大豆にサッカロ
ミセス属、ザイゴサッカロミセス属酵母を接種して25
乃至35℃の温度、60乃至80%の相対湿度で5乃至
15日間醗酵させ製造した酵母味噌玉麹、茹で大豆にア
スペルギルス属、ケカビ属、クモノスカビ属、アブシデ
ィア属糸状菌をそれぞれ接種しまたは混合接種して25
乃至35℃の温度、50乃至60%の相対湿度で15乃
至24日間醗酵させ製造した1種以上の糸状菌味噌玉麹
を混合組成して製造した味噌玉麹に関するものである。
この場合には特に、茹で大豆に菌を接種した後にそれぞ
れ3cm×5cm×7cm−5cm×10cm×15c
m(H×D×W)の大きさのブロックに成形することに
よって、糸状菌の醗酵に適合した水分の蒸発が起こり菌
体の生育が味噌玉麹内部まで均等に起こるので、別途の
乾燥工程を経る必要がなくて工程や製造期間を短縮する
ことができ、均一性や栄養的な側面においても優れた結
果をもたらす。
【0018】
【発明の実施の形態】以下では本発明の味噌玉麹の製造
方法に関し更に具体的に説明する。
【0019】本発明者らは、まず在来式味噌玉麹醗酵に
重要な影響を及ぼす微生物状のバチルス属(Bacil
lus sp.)のバチルス・サブチリス(Bacil
lus subtilis)、バチルス・メガテリウム
(Bacillus megaterium)、バチル
ス・リケニホルミス(Bacillus lichen
iformis)、バチルス・プミラス(Bacill
us pumilus)のような細菌を茹で大豆に接種
した後、醗酵及び乾燥工程に適当した3cm×3cm×
5cm〜15cm×15cm×25cm(H×D×W)
の大きさのブロック形に成形して、冬から春までの在来
式味噌玉麹と類似した醗酵パターンを誘導することので
きる25乃至35℃の温度、50乃至80%の相対湿度
の条件で5乃至25日間醗酵させ固有の香味を再現する
ことのできる細菌味噌玉麹を製造した。また、ザイゴサ
ッカロスミセス・ロキシー(Zygosaccharo
myces rouxii)またはサッカロミセス・セ
レビシェ(Saccharomyces cerevi
siae)のような酵母を茹で大豆に接種し、醗酵及び
乾燥工程に適当した3cm×3cm×5cm〜15cm
×15cm×25cm(H×D×W)の大きさのブロッ
ク形に成形して、冬から春まで醗酵させる在来式味噌玉
麹と類似した醗酵パターンを誘導することのできる25
乃至35℃の温度、50乃至80%の相対湿度で5乃至
25日間醗酵させ酵母によってアルコールとエステル類
の香り成分が生成され、味噌のソフトな味と香りを出す
酵母味噌玉麹を製造した。また、アスペルギルス属(A
spergillus sp.)のアスペルギルス・オ
リザー(Aspergillus oryzae)、ア
スペルギルス・フォエチジス(Aspergillus
foetidus)、アスペルギルス・カワチー(A
spergillus kawachii)、アスペル
ギルス・ニガー(Aspergillus nige
r)またはアスペルギルス・ウサミ(Aspergil
lus usamii)、ケカビ属(Mucor s
p.)のケカビ・サシネロイドグリセオシアヌス(Mu
cor circinelloides f gris
eocyanus)、ケカビ・ロキシー(Mucor
rouxii)、ケカビ・サシネロイドサシネロイド
(Mucor circinelloides f c
ircinelloides)、ケカビ・ラセモサス
(Mucor racemosus)またはケカビ・ア
バンダンス(Mucor abundans)、クモノ
スカビ属(Rhizopussp.)のクモノスカビ・
オリザー(Rhizopus oryzae)、クモノ
スカビ・ストロニファー(Rhizopus stol
onifer)、クモノスカビ・デレマー(Rhizo
pus delemar)またはクモノスカビ・オリゴ
スポラス(Rhizopus oligosporu
s)及びアブシディア属(Absidia sp.)の
アブシディア・コリムビフェラー(Absidia c
orymbifera)、アブシディア・グラウカ(A
bsidia glauca)及びアブシディア・スピ
ノサ(Absidia spinosa)のような糸状
菌を各菌属別に、または混合して茹で大豆に接種した
後、醗酵及び乾燥工程に適当した3cm×3cm×5c
m〜15cm×15cm×25cm(H×D×W)の大
きさのブロック形に成形して、冬から春まで醗酵させる
在来式味噌玉麹と類似した醗酵パターンを誘導すること
のできる25乃至35℃の温度、50乃至60%の相対
湿度で7乃至25日間醗酵させた後、30乃至50℃の
温度、30乃至50%の相対湿度で7乃至14日間多段
階乾燥するか、25乃至35℃の温度、50乃至60%
の相対湿度の条件下で15乃至24日間醗酵させること
によって、水分の蒸発に従って糸状菌菌糸体の成長が内
部に進行して味噌玉麹の内部中心まで醗酵し、固有の香
味を再現することのできる糸状菌味噌玉麹を製造した。
【0020】このように3類型の味噌玉麹を製造した
後、バチルス属の細菌味噌玉麹、サッカロミセス属、ザ
イゴサッカロミセス属の酵母味噌玉麹及びアスペルギル
ス属、ケカビ属、クモノスカビ属及びアブシディア属の
個別糸状菌味噌玉麹または混合糸状菌味噌玉麹を適切な
比率で均一に混合することによって、固有の風味を持つ
韓国式醤類を熟成、製造することのできる伝統味噌玉麹
を製造した。
【0021】本発明による味噌玉麹を製造するに際して
細菌味噌玉麹、酵母味噌玉麹及び糸状菌味噌玉麹の好ま
しい混合比率は20−60:1−5:30−75(重量
比)であり、糸状菌味噌玉麹を各菌属別に区分して更に
具体的に限定すると細菌味噌玉麹、酵母味噌玉麹、アス
ペルギルス属糸状菌味噌玉麹、ケカビ属糸状菌味噌玉
麹、クモノスカビ属糸状菌味噌玉麹、アブシディア属糸
状菌味噌玉麹を20−60:1−5:20−60:5−
20:5−20:5−15の重量比で混合するのが好ま
しい。
【0022】このようにして製造された本発明の味噌玉
麹は、選択的に原料味噌玉麹の使用比率を調整すること
によって多様に製造することができるので、味や香り、
色等消費者の好みや必要栄養等の要求に弾力的に容易に
対応することができ、本発明者らによって適合すると選
定された微生物のみで醗酵させるので、不必要な微生物
の繁殖を防止することのできる利点がある。
【0023】
【実施例】以下、実施例をもって本発明による味噌玉麹
の製造方法を更に具体的に説明する。しかし、これらの
実施例は本発明に対する理解を助けるためのものであ
り、本発明の範囲がこれらの実施例によって限定される
ものではない。
【0024】実施例1: 第1工程:大豆原料処理工程 大豆40kgを選別、洗浄した後6時間程度水に漬けて
1.0kg/cm2 の水蒸気で1時間蒸した後、室温に
冷却した。
【0025】第2工程:バチルス(Bacillus
sp.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆8kgにバチルス・サブチリ
ス(Bacillussubtilis)の培養液(1
8 cfu/ml)80mlを添加して均一に配合した
後、5cm×10cm×15cm(H×D×W)の大き
さのブロック形に成形し、相対湿度60%、35℃の温
度で5日間醗酵させた。
【0026】第3工程:酵母味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにサッカロミセスセレ
ビシェ(Saccharomyces cerevis
iae)の培養液(108 cfu/ml)20mlを添
加、配合した後5cm×10cm×15cm(H×D×
W)大きさのブロック形に成形し、相対湿度60%、3
0℃の温度で5日間醗酵させた。
【0027】第4工程:個別糸状菌味噌玉麹製造工程 A.アスペルギルス(Aspergillus s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆24kgにアスペルギルス・
オリガー(Aspergillus oryzae)の
胞子懸濁液(105 cfu/ml)240mlを添加、
配合した後5cm×10cm×15cm(H×D×W)
の大きさのブロック形に成形し、相対湿度80%、30
℃の温度で7日間醗酵させた。
【0028】B.ケカビ(Mucor sp.)味噌玉
麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにケカビ・ロキシー
(Mucor rouxii)の胞子懸濁液(105
fu/ml)20mlを添加、配合した後5cm×10
cm×15cm(H×D×W)の大きさのブロック形に
成形し、相対湿度60%、30℃の温度で7日間醗酵さ
せた。
【0029】C.クモノスカビ(Rhizopus s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにクモノスカビ・オリ
ザー(Rhizopus oryzae)の胞子懸濁液
(105 cfu/ml)20mlを添加、配合した後5
cm×10cm×15cm(H×D×W)大きさのブロ
ック形に成形し、相対湿度60%、30℃の温度で7日
間醗酵させた。
【0030】D.アブシディア(Absidia s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにアブシディア・コリ
ムビフェラー(Absidia corymbifer
a)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)20mlを添
加、配合した後5cm×10cm×15cm(H×D×
W)の大きさのブロック形に成形し、相対湿度60%、
30℃の温度で7日間醗酵させた。
【0031】E.糸状菌味噌玉麹の醗酵及び乾燥工程 糸状菌味噌玉麹中の菌種が完全に成長して醗酵が終わる
と50℃で相対湿度50%の条件で1日間、40℃で相
対湿度45%の条件で3日間、37℃で相対湿度40%
の条件で3日間段階的に醗酵及び乾燥して、糸状菌の菌
糸が水分の移動に従って浸透しながら酵素が分泌される
ようにした。
【0032】第5工程:味噌玉麹及び味噌製造工程 上記第2乃至4工程でそれぞれ醗酵させたバチルス属の
細菌味噌玉麹、サッカロミセス属の酵母味噌玉麹、アス
ペルギルス属、ケカビ属、クモノスカビ属及びアブシデ
ィア属の糸状菌味噌玉麹をそれぞれ粉砕した後、今まで
の文献及び伝統味噌玉麹の分析結果アスペルギルス属菌
株の分布が最も高かったので、アスペルギルス属糸状菌
味噌玉麹の比率を高めて伝統的な固有の香味を刺激無し
に出すために細菌味噌玉麹、酵母味噌玉麹、アスペルギ
ルス味噌玉麹、ケカビ味噌玉麹、クモノスカビ味噌玉麹
及びアブシディア味噌玉麹を20:5:60:5:5:
5の重量比で均一に混合し、この味噌玉麹を用いて当業
者に公知である通常の方法で味噌を製造した。
【0033】実施例2: 第1工程:大豆原料処理工程 実施例1の第1工程と同様な方法で原料大豆40kgを
蒸した後、室温に冷却した。
【0034】第2工程:細菌味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆24kgにバチルス・サブチ
リス(Bacillus subtilis)の培養液
(103 cfu/ml)120ml及びバチルス・メガ
テリウム(Bacillus megaterium)
の培養液(108 cfu/ml)120mlを添加、配
合した後3cm×15cm×25cm(H×D×W)の
大きさのブロック形に成形し、相対湿度50%、35℃
の温度で15日間醗酵させた。
【0035】第3工程:酵母味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにサッカロミセス・セ
レビシェ(Saccharomyces cerevi
siae)の培養液(108 cfu/ml)10ml及
び、ザイゴサッカロミセス・ロキシー(Zygosac
charomyces rouxii)の培養液(10
8 cfu/ml)10mlをそれぞれ添加、配合した後
3cm×15cm×25cm(H×D×W)の大きさの
ブロック形に成形し、相対湿度50%、35℃の温度で
15日間醗酵させた。
【0036】第4工程:個別糸状菌味噌玉麹製造工程 A.アスペルギルス(Aspergillus s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆8kgにアスペルギルス・オ
リザー(Aspergillus oryzae)の胞
子懸濁液(105 cfu/ml)40ml及びアスペル
ギルス・ニガー(Aspergillus nige
r)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)40mlを添
加、配合した後3cm×15cm×25cm(H×D×
W)の大きさのブロック形に成形し、相対湿度50%、
35℃の温度で15日間醗酵させた。
【0037】B.ケカビ(Mucor sp.)味噌玉
麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにケカビ・ロキシー
(Mucor rouxii)の胞子懸濁液(105
fu/ml)10ml及びケカビ・ラセモサス(Muc
or racemosus)の胞子懸濁液(105 cf
u/ml)10mlを添加、配合した後3cm×15c
m×25cm(H×D×W)の大きさのブロック形に成
形し、相対湿度50%、35℃の温度で15日間醗酵さ
せた。
【0038】C.クモノスカビ(Rhizopus s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにクモノスカビ・オリ
ザー(Rhizopus oryzae)の胞子懸濁液
(105 cfu/ml)10ml及びクモノスカビ・デ
レマー(Rhizopus delemar)の胞子懸
濁液(105 cfu/ml)10mlを添加、配合した
後3cm×15cm×25cm(H×D×W)の大きさ
のブロック形に成形し、相対湿度50%、35℃の温度
で15日間醗酵させた。
【0039】D.アブシディア(Absidia s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにアブシディア・コリ
ムビフェラー(Absidia corymbifer
a)の培養液(105 cfu/ml)10ml及びアブ
シディア・グラウカ(Absidia glauca)
の培養液(105 cfu/ml)10mlを添加、配合
した後3cm×15cm×25cm(H×D×W)の大
きさのブロック形に成形し、相対湿度50%、35℃の
温度で15日間醗酵させた。
【0040】E.糸状菌味噌玉麹の醗酵及び乾燥工程 糸状菌味噌玉麹中の菌種が完全に成長して醗酵が終わる
と50℃で相対湿度50%の条件で1日間、40℃で相
対湿度50%の条件で2日間、37℃で相対湿度40%
の条件で11日間段階的に醗酵及び乾燥して、糸状菌の
菌糸が水分の移動に従って内部に浸透しながら酵素が分
泌されるようにした。
【0041】第5工程:味噌玉麹及び味噌製造工程 上記第2乃至4工程でそれぞれ醗酵させたバチルス属の
細菌味噌玉麹、サッカロミセス属の酵母味噌玉麹、アス
ペルギルス属、ケカビ属、クモノスカビ属及びアブシデ
ィア属の糸状菌味噌玉麹をそれぞれ粉砕した後、今まで
の文献及び伝統味噌玉麹の分析結果バチルス属菌株の分
布が最も多い味噌玉麹の場合に味噌香が強いので、バチ
ルス属細菌味噌玉麹の比率を高めて伝統的な固有の味噌
香味を強く出すために細菌味噌玉麹、酵母味噌玉麹、ア
スペルギルス味噌玉麹、ケカビ味噌玉麹、クモノスカビ
味噌玉麹及びアブシディア味噌玉麹を60:5:20:
5:5:5の重量比で均一に混合し、この味噌玉麹を用
いて当業者に公知である通常の方法で味噌を製造した。
【0042】実施例3: 第1工程:大豆原料処理工程 実施例1の第1工程と同様の方法で原料大豆40kgを
蒸した後、室温に冷却した。
【0043】第2工程:細菌味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆9.6kgにバチルス・サブ
チリス(Bacillus subtilis)の培養
液(108 cfu/ml)30ml、バチルス・メガテ
リウム(Bacillus megaterium)の
培養液(108cfu/ml)30ml、バチルス・リ
ケニホルミス(Bacillus lichenifo
rmis)の培養液(108 cfu/ml)16ml及
びバチルス・プミラス(Bacillus pumil
us)の培養液(108 cfu/ml)を添加、配合し
た後3cm×7cm×15cm(H×D×W)の大きさ
のブロック形に成形し、相対湿度50%、30℃の温度
で25日間醗酵させた。
【0044】第3工程:酵母味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆0.4kgにサッカロミセス
・セレビシェ(Saccharomyces cere
visiae)の培養液(108 cfu/ml)2ml
及び、ザイゴサッカロミセス・ロキシー(Zygosa
ccharomyces rourii)の培養液(1
8 cfu/ml)2mlを添加、配合した後3cm×
7cm×15cm(H×D×W)の大きさのブロック形
に成形し、相対湿度50%、25℃の温度で25日間醗
酵させた。
【0045】第4工程:個別糸状菌味噌玉麹製造工程 A.アスペルギルス(Aspergillus s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆8kgにアスペルギルス・オ
リザー(Aspergillus oryzae)の胞
子懸濁液(105 cfu/ml)30ml、アスペルギ
ルス・ニガー(Aspergillus niger)
の胞子懸濁液(105 cfu/ml)30ml、アスペ
ルギルス・カワチ(Aspergillus kawa
chii)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)10m
l及びアスペルギルス・ウサミ(Aspergillu
s usamii)の胞子懸濁液(105 cfu/m
l)10mlを添加、配合した後3cm×7cm×15
cm(H×D×W)の大きさのブロック形に成形し、相
対湿度50%、25℃の温度で25日間醗酵させた。
【0046】B.ケカビ(Mucor sp.)味噌玉
麹製造工程 第1工程で製造された大豆8kgにケカビ・ロキシー
(Mucor rouxii)の胞子懸濁液(105
fu/ml)30ml、ケカビ・ラセモザス(Muco
r racemosus)の胞子懸濁液(105 cfu
/ml)30ml、ケカビ・サシネロイドグリセオシア
ヌス(Mucor circinelloides f
griseocyanus)の胞子懸濁液(105
fu/ml)10ml及びケカビ・アバンダンス(Mu
cor abundans)の胞子懸濁液(105 cf
u/ml)10mlを添加、配合した後3cm×7cm
×15cm(H×D×W)の大きさのブロック形に成形
し、相対湿度50%、25℃の温度で25日間醗酵させ
た。
【0047】C.クモノスカビ(Rhizopus s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆8kgにクモノスカビ・オリ
ザー(Rhizopus oryzae)の胞子懸濁液
(105 cfu/ml)30ml、クモノスカビ・デレ
マー(Rhizopus delemar)の胞子懸濁
液(105 cfu/ml)30ml及びクモノスカビ・
オリゴスポラス(Rhizopus oligospo
rus)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)20ml
を添加、配合した後3cm×7cm×15cm(H×D
×W)の大きさのブロック形に成形し、相対湿度50
%、25℃の温度で25日間醗酵させた。
【0048】D.アブシディア(Absidia s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆6kgにアブシディア・コリ
ムビフェラー(Absidia corymbifer
a)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)40ml及び
アブシディア・グラウカ(Absidia glauc
a)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)20mlを添
加、配合した後3cm×7cm×15cm(H×D×
W)の大きさのブロック形に成形し、相対湿度50%、
25℃の温度で25日間醗酵させた。
【0049】E.糸状菌味噌玉麹の醗酵及び乾燥工程 糸状菌味噌玉麹中の菌種が完全に成長して醗酵が終わる
と50℃で相対湿度40%の条件で1日間、40℃で相
対湿度35%の条件で2日間、37℃で相対湿度30%
の条件で5日間段階的に醗酵及び乾燥して、糸状菌の菌
糸が水分の移動に従って内部に浸透しながら酵素が分泌
されるようにした。
【0050】第5工程:味噌玉麹及び味噌製造工程 上記第2乃至4工程でそれぞれ醗酵させたバチルス属の
細菌味噌玉麹、サッカロミセス属の酵母味噌玉麹、アス
ペルギルス属、ケカビ属、クモノスカビ属及びアブシデ
ィア属の糸状菌味噌玉麹をそれぞれ粉砕した後、各々の
独立味噌玉麹による影響を均等に与えるために細菌味噌
玉麹、酵母味噌玉麹、アスペルギルス味噌玉麹、ケカビ
味噌玉麹、クモノスカビ味噌玉麹及びアブシディア味噌
玉麹を24:1:20:20:20:15の重量比で均
一に混合し、この味噌玉麹を用いて当業者に公知である
通常の方法で味噌を製造した。
【0051】実施例4: 第1工程:大豆原料処理工程 実施例1の第1工程と同様な方法で原料大豆40kgを
蒸した後、室温に冷却した。
【0052】第2工程:細菌味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆9.6kgにバチルス・サブ
チリス(Bacillus subtilis)の培養
液(108 cfu/ml)50ml及びバチルス・メガ
テリウム(Bacillus megaterium)
の培養液(108 cfu/ml)46mlを添加、配合
した後5cm×7cm×15cm(H×D×W)の大き
さのブロック形に成形し、相対湿度50%、30℃の温
度で25日間醗酵させた。
【0053】第3工程:酵母味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆0.4kgにサッカロミセス
・セレビシェ(Saccharomyces cere
visiae)の培養液(108 cfu/ml)4ml
を添加、配合した後5cm×7cm×15cm(H×D
×W)の大きさのブロック形に成形し、相対湿度50
%、25℃の温度で25日間醗酵させた。
【0054】第4工程:個別糸状菌味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された残りの大豆30kgにアスペルギ
ルス・オリザー(Aspergillus oryza
e)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)80ml、ア
スペルギルス・ニガー(Aspergillus ni
ger)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)80m
l、ケカビ・ロキシー(Mucor rouxii)の
胞子懸濁液(105 cfu/ml)50ml、ケカビ・
ラセモサス(Mucor racemosus)の胞子
懸濁液(105 cfu/ml)30ml、クモノスカビ
・オリザー(Rhizopus oryzae)の胞子
懸濁液(105 cfu/ml)30ml、クモノスカビ
・デレマー(Rhizopus delemar)の胞
子懸濁液(105 cfu/ml)20ml及びアブシデ
ィア・コリムビフェラー(Absidia corym
bifera)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)1
0mlを添加、配合した後5cm×7cm×15cm
(H×D×W)の大きさのブロック形に成形し、相対湿
度50%、25℃の温度で25日間醗酵させた。菌種が
完全に成長して醗酵が終わると50℃で相対湿度50%
の条件で1日間、40℃で相対湿度45%の条件で3日
間、37℃で相対湿度40%の条件で3日間段階的に醗
酵及び乾燥して、糸状菌の菌糸が水分の移動に従って内
部に浸透しながら酵素が分泌されるようにした。
【0055】第5工程:味噌玉麹及び味噌製造工程 上記第2乃至4工程でそれぞれ醗酵させたバチルス属の
細菌味噌玉麹、サッカロミセス属の酵母味噌玉麹及び混
合糸状菌味噌玉麹を粉砕した後、各々を24:1:75
の重量比で均一に混合し、この味噌玉麹を用いて当業者
に公知である通常の方法で味噌を製造した。
【0056】実施例5: 第1工程:大豆原料処理工程 実施例1の第1工程と同様の方法で原料大豆40kgを
蒸した後、室温に冷却した。
【0057】第2工程:細菌味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆24kgにバチルス・サブチ
リス(Bacillus subtilis)の培養液
(108 cfu/ml)80ml、バチルス・メガテリ
ウム(Bacillus megaterium)の培
養液(108 cfu/ml)80ml、バチルス・リケ
ニホルミス(Bacillus lichenifor
mis)の培養液(108 cfu/ml)40ml及び
バチルス・プミラス(Bacillus pumilu
s)の培養液(108 cfu/ml)20mlを添加、
配合した後5cm×7cm×15cm(H×D×W)の
大きさのブロック形に成形し、相対湿度50%、30℃
の温度で25日間醗酵させた。
【0058】第3工程:酵母味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにサッカロミセス・セ
レビシェ(Saccharomyces cerevi
siae)の培養液(108 cfu/ml)10ml及
び、ザイゴサッカロミセス・ロキシー(Zygosac
charomyces rouxii)の培養液(10
8 cfu/ml)10mlを添加、配合した後5cm×
7cm×15cm(H×D×W)の大きさのブロック形
に成形し、相対湿度50%、25℃の温度で25日間醗
酵させた。
【0059】第4工程:混合糸状菌味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された残りの大豆14kgにアスペルギ
ルス・オリザー(Aspergillus oryza
e)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)40ml、ア
スペルギルス・ニガー(Aspergillus ni
ger)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)35m
l、アスペルギルス・カワチ(Aspergillus
kawachii)の胞子懸濁液(105 cfu/m
l)5ml及びアスペルギルス・ウサミ(Asperg
illus usamii)の胞子懸濁液(105 cf
u/ml)5ml、ケカビ・ロキシー(Mucor r
ouxii)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)10
ml、ケカビ・ラセモサス(Mucor racemo
sus)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)5ml、
ケカビ・サシネロイドグリセオシアヌス(Mucor
circinelloides f griseocy
anus)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)5m
l、ケカビ・アバンダンス(Mucor abunda
ns)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)5ml、ク
モノスカビ・オリザー(Rhizopusoryza
e)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)10ml、ク
モノスカビ・デレマー(Rhizopus delem
ar)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)5ml、ク
モノスカビ・オリゴスポラス(Rhizopus ol
igosporus)の胞子懸濁液(105 cfu/m
l)5ml、アブシディア・コリムビフェラー(Abs
idia corymbifera)の胞子懸濁液(1
5 cfu/ml)5ml及びアブシディア・グラウカ
(Absidia glauca)の胞子懸濁液(10
5 cfu/ml)5mlを添加、配合した後5cm×7
cm×15cm(H×D×W)の大きさのブロック形に
成形し、相対湿度50%、25℃の温度で25日間醗酵
させた。菌種が完全に成長して醗酵が終わると50℃で
相対湿度50%の条件で1日間、40℃で相対湿度50
%の条件で2日間、37℃で相対湿度40%の条件で1
1日間段階的に醗酵及び乾燥して、糸状菌の菌糸が水分
の移動に従って内部に浸透しながら酵素が分泌されるよ
うにした。
【0060】第5工程:味噌玉麹及び味噌製造工程 上記第2乃至4工程でそれぞれ醗酵させたバチルス属の
細菌味噌玉麹、サッカロミセス属の酵母味噌玉麹及び混
合糸状菌味噌玉麹を粉砕した後、各々を60::5:3
5の重量比で均一に混合し、この味噌玉麹を用いて当業
者に公知である通常の方法で味噌を製造した。
【0061】実施例6: 第1工程:大豆原料処理工程 大豆40kgを選別、洗浄した後6時間程度水にふやか
して1.2kg/cm2 の水蒸気で50分間蒸した後、
室温に冷却した。
【0062】第2工程:バチルス(Bacillus
sp.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆8kgにバチルス・メガテリ
ウム(Bacillus megaterium)の培
養液(108 cfu/ml)80ml)を添加して均一
に、配合した後、3cm×5cm×7cmの大きさのブ
ロック形に成形し、相対湿度80%、35℃の温度で5
日間醗酵させた。
【0063】第3工程:酵母味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにザイゴサッカロミセ
ス・ロキシー(Zygosaccharomyces
rouxii)の培養液(108 cfu/ml)20m
lを添加、配合した後3cm×5cm×7cm大きさの
ブロック形に成形し、相対湿度80%、35℃の温度で
5日間醗酵させた。
【0064】第4工程:糸状菌味噌玉麹製造工程 A.アスペルギルス(Aspergillus s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆24kgにアスペルギルス・
オリザー(Aspergillus oryzae)の
胞子懸濁液(105 cfu/ml)240mlを添加、
配合した後6cm×7cm×15cmの大きさのブロッ
ク形に成形し、相対湿度60%、25℃の温度で24日
間醗酵させた。
【0065】B.ケカビ(Mucor sp.)味噌玉
麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにケカビ・サシネロイ
ドグリセオシアヌス(Mucor circinell
oides f griseocyanus)の胞子懸
濁液(105 cfu/ml)20mlを添加、配合した
後6cm×7cm×15cmの大きさのブロック形に成
形し、相対湿度60%、25℃の温度で24日間醗酵さ
せた。
【0066】C.クモノスカビ(Rhizopus s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにクモノスカビ・オリ
ザー(Rhizopus oryzae)の胞子懸濁液
(105 cfu/ml)20mlを添加、配合した後6
cm×7cm×15cmの大きさのブロック形に成形
し、相対湿度60%、25℃の温度で24日間醗酵させ
た。
【0067】D.アブシディア(Absidia s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにアブシディア・コリ
ムビフェラー(Absidia corymbifer
a)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)20mlを添
加、配合した後6cm×7cm×15cm大きさのブロ
ック形に成形し、相対湿度60%、25℃の温度で24
日間醗酵させた。
【0068】第5工程:味噌玉麹及び味噌製造工程 今までの文献及び伝統味噌玉麹の分析結果、アスペルギ
ルス属菌株は高い蛋白質分解、糖分解能力があり多様な
醗酵産物を生産する可能性が高いので、アスペルギルス
属糸状菌味噌玉麹の比率を高めて味噌の香味を刺激無し
に出すために、上記第2乃至4工程でそれぞれ醗酵させ
たバチルス属の細菌味噌玉麹、ザイゴサッカロミセス属
の酵母味噌玉麹、アスペルギルス属、ケカビ属、クモノ
スカビ属及びアブシディア属の糸状菌味噌玉麹を20:
5:60:5:5:5の重量比で均一に混合し、この味
噌玉麹を用いて当業者に公知である通常の方法で味噌を
製造した。
【0069】実施例7: 第1工程:大豆原料処理工程 実施例6の第1工程と同様の方法で原料大豆40kgを
蒸した後、室温に冷却した。
【0070】第2工程:バチルス(Bacillus
sp.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆24kgにバチルス・メガテ
リウム(Bacillus megaterium)の
培養液(105 cfu/ml)120ml及びバチルス
・リケニホルミス(Bacillus licheni
formis)の培養液(105 cfu/ml)120
mlを添加、均等に配合した後6cm×7cm×15c
mの大きさのブロック形に成形し、相対湿度60%、2
5℃の温度で15日間醗酵させた。
【0071】第3工程:酵母味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにザイゴサッカロミセ
ス・ロキシー(Zygosaccharomyces
rouxii)の培養液(105 cfu/ml)10m
l及びサッカロミセス・セレビシェ(Saccharo
myces cerevisiae)の培養液(105
cfu/ml)10mlを添加、配合した後6cm×7
cm×15cmの大きさのブロック形に成形し、相対湿
度70%、30℃の温度で10日間醗酵させた。
【0072】第4工程:糸状菌味噌玉麹製造工程 A.アスペルギルス(Aspergillus s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆8kgにアスペルギルス・オ
リザー(Aspergillus oryzae)の胞
子懸濁液(105 cfu/ml)40ml及びアスペル
ギルス・フォエチヅス(Aspergillus fo
etidus)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)4
0mlを添加、配合した後3cm×5cm×7cmの大
きさのブロック形に成形し、相対湿度50%、35℃の
温度で15日間醗酵させた。
【0073】B.ケカビ(Mucor sp.)味噌玉
麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにケカビ・サシネロイ
ドグリセオシアヌス(Mucor circinell
oides f griseocyanus)の胞子懸
濁液(105 cfu/ml)10ml及びケカビ・ロキ
シー(Mucor rouxii)の胞子懸濁液(10
5 cfu/ml)10mlを添加、配合した後3cm×
5cm×7cmの大きさのブロック形に成形し、相対湿
度50%、35℃の温度で15日間醗酵させた。
【0074】C.クモノスカビ(Rhizopus s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにクモノスカビ・オリ
ザー(Rhizopus oryzae)の胞子懸濁液
(105 cfu/ml)10ml及びクモノスカビ・ス
トロニファー(Rhizopus stolonife
r)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)10mlを添
加、配合した後3cm×5cm×7cmの大きさのブロ
ック形に成形し、相対湿度50%、35℃の温度で15
日間醗酵させた。
【0075】D.アブシディア(Absidia s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにアブシディア・コリ
ムビフェラー(Absidia corymbifer
a)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)10ml及び
アブシディア・グラウカ(Absidia glauc
a)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)10mlを添
加、配合した後3cm×5cm×7cmの大きさのブロ
ック形に成形し、相対湿度45%、35℃の温度で15
日間醗酵させた。
【0076】第5工程:味噌玉麹及び味噌製造工程 今までの文献及び伝統味噌玉麹の分析結果、バチルス属
菌株の分布が多い場合に味噌香が強いので、バチルス属
細菌味噌玉麹の比率を高めて伝統的な固有の香味を強く
出すために、上記第2乃至4工程でそれぞれ醗酵させた
バチルス属の細菌味噌玉麹、ザイゴサッカロミセス属の
酵母味噌玉麹、アスペルギルス属、ケカビ属、クモノス
カビ属及びアブシディア属の糸状菌味噌玉麹を60:
5:20:5:5:5の重量比で均一に混合し、この味
噌玉麹を用いて当業者に公知である通常の方法で味噌を
製造した。
【0077】実施例8: 第1工程:大豆原料処理工程 実施例6の第1工程と同様の方法で原料大豆40kgを
蒸した後、室温に冷却した。
【0078】第2工程:バチルス(Bacillus
sp.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆8kgにバチルス・メガテリ
ウム(Bacillus megaterium)の培
養液(105 cfu/ml)30ml、バチルス・リケ
ニホルミス(Bacillus lichenifor
mis)の培養液(105 cfu/ml)30ml、バ
チルス・サブチリス(Bacillussubtili
s)の培養液(105 cfu/ml)10ml及びバチ
ルス・プミラス(Bacillus pumilus)
の培養液(105 cfu/ml)10mlを添加、均等
に配合した後4cm×6cm×10cmの大きさのブロ
ック形に成形し、相対湿度70%、30℃の温度で10
日間醗酵させた。
【0079】第3工程:酵母味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにザイゴサッカロミセ
ス・ロキシー(Zygosaccharomyces
rouxii)の培養液(105 cfu/ml)120
ml及びサッカロミセス・セレビシェ(Sacchar
omycescerevisiae)の培養液(105
cfu/ml)10mlを添加、配合した後4cm×6
cm×10cmの大きさのブロック形に成形し、相対湿
度70%、30℃の温度で10日間醗酵させた。
【0080】第4工程:糸状菌味噌玉麹製造工程 A.アスペルギルス(Aspergillus s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆8kgにアスペルギルス・オ
リザー(Aspergillus oryzae)の胞
子懸濁液(105 cfu/ml)30ml、アスペルギ
ルス・フォエチヅス(Aspergillus foe
tidus)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)30
ml、アスペルギルス・カワチ(Aspergillu
s kawachii)の胞子懸濁液(105 cfu/
ml)10ml及びアスペルギルス・ニガー(Aspe
rgillus niger)の胞子懸濁液(105
fu/ml)10mlをそれぞれ添加、配合した後4c
m×6cm×10cmの大きさのブロック形に成形し、
相対湿度55%、30℃の温度で18日間醗酵させた。
【0081】B.ケカビ(Mucor sp.)味噌玉
麹製造工程 第1工程で製造された大豆8kgにケカビ・サシネロイ
ドグリセオシアヌス(Mucor circinell
oides f griseocyanus)の胞子懸
濁液(105 cfu/ml)25ml、ケカビ・ロキシ
ー(Mucorrouxii)の胞子懸濁液(105
fu/ml)25ml、ケカビ・サシネロイドサシネロ
イド(Mucor circinelloides f
circinelloides)の胞子懸濁液(10
5 cfu/ml)10ml、ケカビ・ラセモザス(Mu
cor racemosus)の胞子懸濁液(105
fu/ml)10ml及びケカビ・アバンダンス(Mu
cor abundans)の胞子懸濁液(105 cf
u/ml)10mlを添加、配合した後4cm×6cm
×10cmの大きさのブロック形に成形し、相対湿度5
5%、30℃の温度で18日間醗酵させた。
【0082】C.クモノスカビ(Rhizopus s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆8kgにクモノスカビ・オリ
ザー(Rhizopus oryzae)の胞子懸濁液
(105 cfu/ml)30ml、クモノスカビ・スト
ロニファー(Rhizopus stolonife
r)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)30ml、ク
モノスカビ・デレマー(Rhizopusdelema
r)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)10ml及び
クモノスカビ・オリゴスポラス(Rhizopus o
ligosporus)の胞子懸濁液(105 cfu/
ml)10mlをそれぞれ添加、配合した後4cm×6
cm×10cmの大きさのブロック形に成形し、相対湿
度55%、30℃の温度で18日間醗酵させた。
【0083】D.アブシディア(Absidia s
p.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆8kgにアブシディア・コリ
ムビフェラー(Absidia corymbifer
a)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)30ml、ア
ブシディア・グラウカ(Absidia glauc
a)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)30ml及び
アブシディア・スピノサ(Absidiaspinos
a)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)20mlを添
加、配合した後4cm×6cm×10cmの大きさのブ
ロック形に成形し、相対湿度55%、30℃の温度で1
8日間醗酵させた。
【0084】第5工程:味噌玉麹及び味噌製造工程 上記第2乃至4工程でそれぞれ醗酵させたバチルス属の
細菌味噌玉麹、サイゴサッカロミセス属の酵母味噌玉
麹、アスペルギルス属、ケカビ属、クモノスカビ属及び
アブシディア属の糸状菌味噌玉麹をそれぞれ粉砕した
後、各々の独立味噌玉麹による影響を均等に与えるため
に細菌味噌玉麹、酵母味噌玉麹、アスペルギルス味噌玉
麹、ケカビ味噌玉麹、クモノスカビ味噌玉麹及びアブシ
ディア味噌玉麹を20:5:20:20:20:15の
重量比で均一に混合し、この味噌玉麹を用いて当業者に
公知である通常の方法で味噌を製造した。
【0085】実施例9: 第1工程:大豆原料処理工程 実施例6の第1工程と同様の方法で原料大豆40kgを
蒸した後、室温に冷却した。
【0086】第2工程:バチルス(Bacillus
sp.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆8kgにバチルス・メガテリ
ウム(Bacillus megaterium)の培
養液(105 cfu/ml)40ml及びバチルス・リ
ケニホルミス(Bacillus lichenifo
rmis)の培養液(105 cfu/ml)40mlを
添加、均等に配合した後3cm×5cm×7cmの大き
さのブロック形に成形し、相対湿度80%、35℃の温
度で5日間醗酵させた。
【0087】第3工程:酵母味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにザイゴサッカロミセ
ス・ロキシー(Zygosaccharomyces
rouxii)の培養液(105 cfu/ml)20m
lを添加、配合した後3cm×5cm×7cmの大きさ
のブロック形に成形し、相対湿度80%、35℃の温度
で5日間醗酵させた。
【0088】第4工程:混合糸状菌味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆30kgにアスペルギルス・
オリザー(Aspergillus oryzae)の
胞子懸濁液(105 cfu/ml)70ml、アスペル
ギルス・フォエチヅス(Aspergillus fo
etidus)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)5
0ml、ケカビ・サシネロイドグリセオシアヌス(Mu
cor circinelloides f gris
eocyanus)の胞子懸濁液(105 cfu/m
l)50ml、ケカビ・ロキシー(Mucor rou
xii)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)30m
l、クモノスカビ・オリザー(Rhizopus or
yzae)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)40m
l、クモノスカビ・ストロニファー(Rhizopus
stolonifer)の胞子懸濁液(105 cfu/
ml)20ml、アブシディア・コリムビフェラー(A
bsidia corymbifera)の胞子懸濁液
(105 cfu/ml)30ml及びアブシディア・グ
ラウカ(Absidia glauca)の胞子懸濁液
(105 cfu/ml)10mlを添加、配合した後6
cm×7cm×15cmの大きさのブロック形に成形
し、相対湿度60%、25℃の温度で24日間醗酵させ
た。
【0089】第5工程:味噌玉麹及び味噌製造工程 上記第2乃至4工程でそれぞれ醗酵させたバチルス属の
細菌味噌玉麹、ザイゴサッカロミセス属の酵母味噌玉麹
及び混合糸状味噌玉麹中、混合糸状菌味噌玉麹の比率を
高めて伝統的な固有の香味を刺激無しに出すために、各
々を20:5:75の重量比で均一に混合し、この味噌
玉麹を用いて当業者に公知である通常の方法で味噌を製
造した。
【0090】実施例10: 第1工程:大豆原料処理工程 実施例6の第1工程と同様の方法で原料大豆40kgを
蒸した後、室温に冷却した。
【0091】第2工程:バチルス(Bacillus
sp.)味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆24kgにバチルス・メガテ
リウム(Bacillus megaterium)の
培養液(105 cfu/ml)80ml、バチルス・リ
ケニホルミス(Bacillus lichenifo
rmis)の培養液(105 cfu/ml)80ml、
バチルス・サブチリス(Bacillus subti
lis)の培養液(105 cfu/ml)40ml及び
バチルス・プミラス(Bacillus pumilu
s)の培養液(105 cfu/ml)40mlを添加、
均等に配合した後6cm×7cm×15cmの大きさの
ブロック形に成形し、相対湿度60%、25℃の温度で
15日間醗酵させた。
【0092】第3工程:酵母味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆2kgにザイゴサッカロミセ
ス・ロキシー(Zygosaccharomyces
rouxii)の培養液(105 cfu/ml)120
mlを添加とサッカロミセス・セレビシェ(Sacch
aromyces cerevisiae)の培養液
(105 cfu/ml)10mlを添加、配合した後6
cm×7cm×15cmの大きさのブロック形に成形
し、相対湿度60%、25℃の温度で15日間醗酵させ
た。
【0093】第4工程:混合糸状菌味噌玉麹製造工程 第1工程で製造された大豆14kgにアスペルギルス・
オリザー(Aspergillus oryzae)の
胞子懸濁液(105 cfu/ml)30ml、アスペル
ギルス・フォエチヅス(Aspergillus fo
etidus)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)1
0ml、アスペルギルス・カワチ(Aspergill
us kawachii)の胞子懸濁液(105 cfu
/ml)5ml及びアスペルギルス・ニガー(Aspe
rgillus niger)の胞子懸濁液(105
fu/ml)5ml、ケカビ・サシネロイドグリセオシ
アヌス(Mucor circinelloides
f griseocyanus)の胞子懸濁液(105
cfu/ml)15ml、ケカビ・ロキシー(Muco
r rouxii)の胞子懸濁液(105 cfu/m
l)10ml、ケカビ・サシネロイドサシネロイド(M
ucor circinelloides fcirc
inelloides)の胞子懸濁液(105 cfu/
ml)5ml、ケカビ・ラセモザス(Mucor ra
cemosus)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)
5ml、クモノスカビ・オリザー(Rhizopus
oryzae)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)1
5ml、クモノスカビ・ストロニファー(Rhizop
us stolonifer)の胞子懸濁液(105
fu/ml)10ml、クモノスカビ・デレマー(Rh
izopus delemar)の胞子懸濁液(105
cfu/ml)5ml及びクモノスカビ・オリゴスポラ
ス(Rhizopus oligosporus)の胞
子懸濁液(105cfu/ml)5ml、アブシディア
・コリムビフェラー(Absidia corymbi
fera)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)10m
l、アブシディア・グラウカ(Absidia gla
uca)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)5ml及
びアブシディア・スピノサ(Absidia spin
osa)の胞子懸濁液(105 cfu/ml)5mlを
添加、配合した後4cm×6cm×10cm(H×D×
W)の大きさのブロック形に成形し、相対湿度55%、
30℃の温度で18日間醗酵させた。
【0094】第5工程:味噌玉麹及び味噌製造工程 上記第2乃至4工程でそれぞれ醗酵させたバチルス属の
細菌味噌玉麹、サッカロミセス属の酵母味噌玉麹及び混
合糸状菌味噌玉麹を粉砕した後、それぞれを60:5:
35の重量比で均一に混合し、この味噌玉麹を用いて当
業者に公知である通常の方法で味噌を製造した。
【0095】比較例1:大韓民国忠南扶餘から収集し
た、家庭で醗酵させた味噌玉麹を用いて当業者に公知で
ある通常の方法で味噌を製造した。
【0096】比較例2:大韓民国江原道春川から収集し
た、家庭で醗酵させた味噌玉麹を用いて当業者に公知で
ある通常の方法で味噌を製造した。
【0097】比較例3:大韓民国全南順川から収集し
た、家庭で醗酵させた味噌玉麹を用いて当業者に公知で
ある通常の方法で味噌を製造した。
【0098】比較例4:大韓民国慶南陝川から収集し
た、家庭で醗酵させた味噌玉麹を用いて当業者に公知で
ある通常の方法で味噌を製造した。
【0099】試験例1:在来式味噌玉麹の主要微生物状
であるアスペルギルス属、ケカビ属、クモノスカビ属及
びアブシディア属の糸状菌と酵母、バチルス属の細菌を
用いてそれぞれ醗酵させ、段階別に乾燥して製造した実
施例1乃至10の複合味噌玉麹と、家庭で直接作った比
較例1乃至4の味噌玉麹に対し、それぞれのアミノ態窒
素含量を公知の方法(参照:食品公典、第7一般試験
法)で分析し、その結果は下記表1に示した通りであ
る。
【0100】
【表1】
【0101】表1の結果からわかるように、実施例1乃
至10の味噌玉麹が家庭で直接作った比較例1乃至4の
味噌玉麹より更に高い数値のアミノ態窒素含量を示して
いる。これは在来式味噌玉麹の主要微生物状のみを選択
的に用いて醗酵させ製造した実施例1乃至10の味噌玉
麹が酵素活性が弱く、既に異臭の強い汚染菌を排除した
だけでなく、味噌玉麹の中心部まで十分に醗酵して酸素
が味噌玉麹全体に作用することによって原料利用の効率
性を高めたためであり、家庭で作った味噌玉麹は内部に
糸状菌が十分に醗酵しない部分が多く、味噌玉麹内部の
水分が多く、醗酵による温度の増加により味噌玉麹内部
に過度な細菌生育で色変化がひどい場合が多いためであ
るものと判断される。
【0102】また、表1の結果によると、実施例1乃至
5の味噌玉麹より実施例6乃至10の味噌玉麹が高いア
ミノ態窒素含量を示すことが確認できる。これは、実施
例6乃至10の味噌玉麹の醗酵条件によると、味噌玉麹
を3cm×5cm×7cm−5cm×10cm×15c
m(H×D×W)の大きさに製造することによって糸状
菌の醗酵に適合した水分蒸発が起こり、これによって固
体の生育が味噌玉麹内部まで均等に起こるので、味噌玉
麹の均一性と栄養的な側面において良い効果を示すため
である。更に、実施例6乃至10の条件によると、乾燥
工程を別に経なくても味噌玉麹を製造することができる
ので、工程及び期間の短縮が可能であるという利点があ
る。
【0103】試験例2:実施例1乃至10の味噌玉麹で
製造した味噌及び比較例1乃至4の味噌玉麹で製造した
味噌を、本発明と関係のない官能検査要員35名を対象
に官能検査を実施して品質を比較評価し、その結果は下
記表2に示した通りである。
【0104】
【表2】
【0105】上記表2からわかるように、本発明によっ
て醗酵及び乾燥することによって製造された実施例1乃
至10の味噌玉麹を使用して作った味噌が、家庭で製造
した比較例1乃至4の在来式味噌玉麹で作った味噌に比
べて香、色、味及び全体的品質の嗜好度面において優れ
ているか対等である結果を示している。また、比較例1
乃至4の味噌玉麹で作った味噌の場合、比較例相互間の
嗜好度偏差が大きく示されたのに対し、本発明による実
施例1乃至10の味噌玉麹を使用して作った味噌は、嗜
好度偏差が小さくて安定した品質水準を見せている。こ
のような現象は、前述の通り、地域によって着生する菌
株と生育環境が相違し、温度、湿度の調節が難しくて味
噌玉麹の自然乾燥速度と野生菌の活性化及び生育速度の
差異によりその品質が一定せず、醗酵に影響を及ぼす汚
染菌が生長する可能性が大きいので、家庭で醗酵させた
味噌玉麹の場合に品質の均一性を期待しがたいとの事実
を証明する。それと比較する時、本発明の味噌玉麹は冬
から春まで醗酵させる在来味噌玉麹と類似した醗酵パタ
ーンを誘導することのできる条件で味噌玉麹を製造する
ので、一定した水準で品質を維持することができるもの
である。
【0106】
【発明の効果】アスペルギルス属、ケカビ属、クモノス
カビ属、アブシディア属の糸状菌と酵母及びバチルス属
の細菌等多様な菌株を使用して醗酵、製造された本発明
の味噌玉麹を使用すると、家庭で製造された伝統味噌玉
麹と同様に韓国固有の風味を保存するだけでなく、均一
であり優れた品質を有する味噌を製造することができる
ので、これにより在来式醤類の安定的かつ工業的大量生
産システムの構築が可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 善 化 大韓民国ソウル特別市永登浦区堂山洞4街 91 有元一次アパート 3−208 (72)発明者 孔 雲 泳 大韓民国ソウル特別市江南区三省洞 像牙 アパート 3−906 (72)発明者 朴 熈 ▲景▼ 大韓民国ソウル特別市東大門区踏十里4洞 山2 宇星グリーンアパート 106−1303

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茹で大豆にバチルス属(Bacillu
    s sp.)細菌を接種し、醗酵させ製造した細菌味噌
    玉麹、茹で大豆にサッカロミセス属(Saccharo
    myces sp.)、ザイゴサッカロミセス属(Zy
    gosaccharomyces sp.)酵母を接種
    し、醗酵させ製造した酵母味噌玉麹、及び茹で大豆に1
    種以上の糸状菌をそれぞれ接種し、または混合接種し
    て、醗酵させるか、醗酵させた後段階的に乾燥して製造
    した1種以上の糸状菌味噌玉麹を混合組成して製造した
    味噌玉麹。
  2. 【請求項2】 茹で大豆にバチルス属(Bacillu
    s sp.)細菌を接種して30乃至35℃の温度、5
    0乃至60%の相対湿度で5乃至25日間醗酵させ製造
    した細菌味噌玉麹、茹で大豆にサッカロミセス属(Sa
    ccharomyces sp.)、ザイゴサッカロミ
    セス属(Zygosaccharomyces s
    p.)酵母を接種させ25乃至35℃の温度、50乃至
    60%の相対湿度で5乃至25日間醗酵させ製造した酵
    母味噌玉麹、茹で大豆にアスベルギルス属(Asper
    gillus sp.)、ケカビ属(Mucor s
    p.)、クモノスカビ属(Rhizopus s
    p.)、アブシディア属(Absidia sp.)糸
    状菌をそれぞれ接種しまたは混合接種して25乃至35
    ℃の温度、50乃至60%の相対湿度で7乃至25日間
    醗酵させた後、30乃至50℃の温度、30乃至50%
    の相対湿度で7乃至14日間段階的に乾燥して製造した
    1種以上の糸状菌味噌玉麹を混合組成して製造したこと
    を特徴とする請求項1に記載の味噌玉麹。
  3. 【請求項3】 茹で大豆にバチルス属(Bacillu
    s sp.)細菌を接種させ25乃至35℃の温度、6
    0乃至80%の相対湿度で5乃至15日間醗酵させ製造
    した細菌味噌玉麹、茹で大豆にサッカロミセス属(Sa
    ccharomyces sp.)、ザイゴサッカロミ
    セス属(Zygosaccharomyces s
    p.)酵母を接種し25乃至35℃の温度、60乃至8
    0%の相対湿度で5乃至15日間醗酵させ製造した酵母
    味噌玉麹、茹で大豆にアスペルギルス属(Asperg
    illus sp.)、ケカビ属(Mucor s
    p.)、クモノスカビ属(Rhizopus s
    p.)、アブシディア属(Absidia sp.)糸
    状菌をそれぞれ接種しまたは混合接種して25乃至35
    ℃の温度、50乃至60%の相対湿度で15乃至24日
    間醗酵させ製造した1種以上の糸状菌味噌玉麹を混合組
    成して製造したことを特徴とする請求項1に記載の味噌
    玉麹。
  4. 【請求項4】 菌接種後に3cm×5cm×7cm−5
    cm×10cm×15cm(H×D×W)の大きさのブ
    ロックに成形して製造することを特徴とする請求項3に
    記載の味噌玉麹。
  5. 【請求項5】 バチルス属細菌がバチルス・サブチリス
    (Bacillussubtilis)、バチルス・メ
    ガテリウム(Bacillus megateriu
    m)、バチルス・リケニホルミス(Bacillus
    licheniformis)、バチルス・プミラス
    (Bacillus pumilus)から選択される
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の味
    噌玉麹。
  6. 【請求項6】 ザイゴサッカロミセス属酵母がザイゴサ
    ッカロミセス・ロキシ−(Zygosaccharom
    yces rouxii)であり、サッカロミセス属酵
    母がサッカロミセス・セレビシェ(Saccharom
    yces cerevisiae)であることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の味噌玉麹。
  7. 【請求項7】 アスペルギルス属の糸状菌がアスペルギ
    ルス・オリザー(Aspergillus oryza
    e)、アスペルギルス・フォエチヅス(Aspergi
    llus foetidus)、アスペルギルス・カワ
    チー(Aspergillus kawachii)、
    アスペルギルス・ニガー(Aspergillus n
    iger)及びアスペルギルス・ウサミ(Asperg
    illus usamii)から選択される1種以上で
    あり、ケカビ属糸状菌がケカビ・サシネロイドグリセオ
    シアヌス(Mucor circinelloides
    f griseocyanus)、ケカビ・ロキシー
    (Mucor rouxii)、ケカビ・サシネロイド
    サシネロイド(Mucor circinelloid
    es f circinelloides)、ケカビ・
    ラセモサス(Mucor racemosus)及びケ
    カビ・アバンダンス(Mucor abundans)
    から選択される1種以上であり、クモノスカビ属の糸状
    菌がクモノスカビ・オリザー(Rhizopus or
    yzae)、クモノスカビ・ストロニファー(Rhiz
    opus stolonifer)、クモノスカビ・デ
    レマー(Rhizopus delemar)及びクモ
    ノスカビ・オリゴスポラス(Rhizopus oli
    gosporus)から選択される1種以上であり、ア
    ブシディア属糸状菌がアブシディア・コリムビフェラー
    (Absidia corymbifera)、アブシ
    ディア・グラウカ(Absidia glauca)及
    びアブシディア・スピノサ(Absidia spin
    osa)から選択されることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の味噌玉麹。
  8. 【請求項8】 細菌味噌玉麹、酵母味噌玉麹及び糸状菌
    味噌玉麹を20−60:1−5:30−75の重量比で
    混合組成して製造することを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の味噌玉麹。
  9. 【請求項9】 細菌味噌玉麹、酵母味噌玉麹、アスペル
    ギルス属糸状菌味噌玉麹、ケカビ属糸状菌味噌玉麹、ク
    モノスカビ属糸状菌味噌玉麹、アブシディア属糸状菌味
    噌玉麹を20−60:1−5:20−60:5−20:
    5−20:5−15の重量比で混合組成させることを特
    徴とする請求項8に記載の味噌玉麹。
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