JPH1045767A - 置換ベンゼンジチオール金属錯体およびその製法 - Google Patents

置換ベンゼンジチオール金属錯体およびその製法

Info

Publication number
JPH1045767A
JPH1045767A JP21940996A JP21940996A JPH1045767A JP H1045767 A JPH1045767 A JP H1045767A JP 21940996 A JP21940996 A JP 21940996A JP 21940996 A JP21940996 A JP 21940996A JP H1045767 A JPH1045767 A JP H1045767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
benzenedithiol
general formula
metal complex
substituted
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21940996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3922596B2 (ja
Inventor
Kazuyoshi Hirako
千芳 平子
Michio Suzuki
道夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP21940996A priority Critical patent/JP3922596B2/ja
Application filed by Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd filed Critical Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Priority to CA002219796A priority patent/CA2219796C/en
Priority to ES97907350T priority patent/ES2177943T3/es
Priority to MX9708638A priority patent/MX9708638A/es
Priority to DE69713471T priority patent/DE69713471T2/de
Priority to EP97907350A priority patent/EP0841340B1/en
Priority to CA002481264A priority patent/CA2481264C/en
Priority to PCT/JP1997/000858 priority patent/WO1997034903A1/ja
Priority to US08/945,077 priority patent/US5856520A/en
Priority to TW086103419A priority patent/TW434245B/zh
Publication of JPH1045767A publication Critical patent/JPH1045767A/ja
Priority to US09/165,419 priority patent/US5959152A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3922596B2 publication Critical patent/JP3922596B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光情報記録媒体または一重項酸素クエンチャ
ーとして有用な新規な金属錯体を実現する。 【解決手段】 置換ベンゼンジチオール金属錯体は、下
記の一般式(1)で示されるものである。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、金属錯体およびそ
の製造方法、特に、置換ベンゼンジチオール金属錯体お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】各種光記録ディスクの記録層
には、光情報記録媒体として、耐熱性および耐水性の良
好なインドレニン系シアニン色素が好ましく用いられて
いる(特開昭59−24692号公報等)。ところが、
インドレニン系シアニン色素は、再生光の繰返し照射に
よる再生劣化や明室保存下での光劣化が生じ易いため、
当該色素を用いた記録層は長期間安定に使用するのが困
難である。このため、インドレニン系シアニン色素を用
いて記録層を形成する場合は、一重項酸素クエンチャー
として機能し得る金属錯体を当該色素に混合し、この混
合物を溶媒に溶解した塗布液を光記録ディスクの樹脂基
体に塗布して記録層を形成するようにしている(例え
ば、特開昭59−55794号公報等)。このような金
属錯体は、一重項酸素クエンチャーとして機能し得るだ
けではなく、さらに光情報記録媒体そのものとしても利
用可能なものであれば、より広汎な有用性が期待でき
る。
【0003】本発明の目的は、光情報記録媒体または一
重項酸素クエンチャーとして有用な金属錯体を実現する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決するために鋭意検討した結果、下記の一般式
(1)で示される新規な置換金属ベンゼンジチオール金
属錯体を見出した。また、下記の一般式(2)で示され
る置換ベンゼンジチオール化合物および下記の一般式
(3)で示される置換ジブロモベンゼン化合物が一般式
(1)で示される金属錯体の製造用中間体として有用で
あることを見出し、本発明に到達した。
【0005】即ち、本発明に係る置換ベンゼンジチオー
ル金属錯体は、下記の一般式(1)で示されるものであ
る。
【0006】
【化7】
【0007】式中、Rはアリール基を、Mは遷移金属
を、A+ は第4級アンモニウム基をそれぞれ示してい
る。ここで、遷移金属は、通常、銅、コバルトまたはニ
ッケルである。このような置換ベンゼンジチオール金属
錯体は、例えば、下記の一般式(1−a)で示される4
−フェニルスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール金
属錯体である。
【0008】
【化8】
【0009】式中、Mは遷移金属を、A+ は第4級アン
モニウム基をそれぞれ示している。また、本発明に係る
置換ベンゼンジチオール金属錯体の製造方法は、上述の
一般式(1)で示される置換ベンゼンジチオール金属錯
体の製造方法である。この方法は、下記の一般式(2)
で示される置換ベンゼンジチオール化合物を、遷移金属
の塩および第4級アンモニウム塩と反応させる工程を含
んでいる。
【0010】
【化9】
【0011】式中、Rはアリール基を示している。この
製造方法において用いられる遷移金属の塩は、例えば、
銅塩、コバルト塩またはニッケル塩である。また、この
製造方法では、通常、置換ベンゼンジチオール化合物
を、アルコキシドの存在下で遷移金属の塩および第4級
アンモニウム塩と反応させる。
【0012】本発明に係る置換ベンゼンジチオール化合
物は、下記の一般式(2)で示されるものである。
【0013】
【化10】
【0014】式中、Rはアリール基を示している。ま
た、本発明に係る置換ジブロモベンゼン化合物は、下記
の一般式(3)で示されるものである。
【0015】
【化11】
【0016】式中、Rはアリール基を示している。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る置換ベンゼンジチオ
ール金属錯体は、下記の一般式(1)で示される。
【0018】
【化12】
【0019】一般式(1)中、Rはアリール基を示して
いる。ここでのアリール基は、特に限定されるものでは
ないが、例えば、フェニル基および炭素数が1〜4の置
換基を有するアリール基を挙げることができる。なお、
炭素数が1〜4の置換基としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチ
ル基、tert−ブチル基およびsec−ブチル基を挙
げることができる。
【0020】また、一般式(1)において、Mは遷移金
属を示している。ここで、遷移金属は、特に限定される
ものではないが、例えば、銅、コバルトおよびニッケル
を挙げることができる。
【0021】さらに、一般式(1)において、A+ は、
第4級アンモニウム基を示している。具体的には、テト
ラ−n−ブチルアンモニウム基、テトラエチルアンモニ
ウム基、テトラフェニルアンモニウム基、テトラベンジ
ルアンモニウム基、トリメチルベンジルアンモニウム基
を例示することができる。
【0022】なお、上述の一般式(1)で示される置換
ベンゼンジチオール金属錯体の具体例としては、例え
ば、下記の一般式(1−a)で示される4−フェニルス
ルホニル−1,2−ベンゼンジチオール金属錯体を挙げ
ることができる。一般式(1−a)において、Mおよび
+ は、上述の一般式(1)の場合と同様である。
【0023】
【化13】
【0024】次に、上述の一般式(1)で示される置換
ベンゼンジチオール金属錯体の製造方法について説明す
る。一般式(1)で示される置換ベンゼンジチオール金
属錯体は、1,2−ジブロモベンゼンを出発原料とし、
これから合成される中間体を経て合成することができ
る。以下、製造方法を工程毎に具体的に説明する。
【0025】(工程1)この工程では、溶媒中で1,2
−ジブロモベンゼンを発煙硫酸と反応させ、3,4−ジ
ブロモベンゼンスルホン酸を合成する。ここで用いる発
煙硫酸の量は、SO3 を基準として1,2−ジブロモベ
ンゼンに対して1.0〜2.0倍モルに設定するのが好
ましく、1.1〜1.5倍モルに設定するのがより好ま
しい。また、この反応で用いられる溶媒は、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,2−エチレンジクロライド等のハ
ロゲン化炭化水素溶媒が好ましい。
【0026】反応時の温度は、50〜100℃の範囲に
設定するのが好ましく、65〜80℃に設定するのがよ
り好ましい。また、反応時間は、反応温度により最適条
件が異なるが、通常1〜4時間である。
【0027】(工程2)工程1で得られた3,4−ジブ
ロモベンゼンスルホン酸に塩化チオニルを反応させて
3,4−ジブロモベンゼンスルホニルクロライドを合成
する。ここで用いる塩化チオニルの使用量は、通常、
3,4−ジブロモベンゼンスルホン酸に対して1.0〜
2.5倍モル、好ましくは1.5〜2.2倍モルであ
る。
【0028】この反応の際には、工程1の場合と同様
に、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−エチレンジク
ロライドなどのハロゲン化炭化水素溶媒やベンゼンなど
の芳香族炭化水素溶媒が好ましく用いられる。ここで、
次の工程3において用いる一般式(a)の化合物として
ベンゼンを用いる場合は、溶媒としてベンゼンを用いる
と本工程と次の工程3とを連続して実施することができ
るため、作業効率性や収率等の点で有利である。また、
反応温度は、50〜80℃に設定するのが好ましく、5
5〜75℃に設定するのがより好ましい。さらに、反応
時間は、反応温度により最適条件が異なるが、通常1〜
4時間である。
【0029】(工程3)工程2で得られた3,4−ジブ
ロモベンゼンスルホニルクロライドを下記の一般式
(a)で示される化合物中に溶解させ、この溶液に塩化
アルミニウムを添加して反応させて4−アリールスルホ
ニル−1,2−ジブロモベンゼン(置換ジブロモベンゼ
ン化合物)を合成する。なお、一般式(a)中のRは、
上述の一般式(1)の場合と同様である。
【0030】
【化14】RH ・・・(a)
【0031】ここで、上述の一般式(1−a)で示され
る4−フェニルスルホニル−1,2−ベンゼンジチオー
ル金属錯体を製造する場合には、一般式(a)の化合物
としてRがフェニル基であるベンゼンを用いる。
【0032】この反応の際に用いられる上述の一般式
(a)で示される化合物の使用量は、通常、工程2で得
られた3,4−ジブロモベンゼンスルホニルクロライド
に対して1.0倍モル以上であるが、上述のように溶媒
としても用いられているため、その分を考慮すると8.
0〜15.0倍モルに設定するのが好ましい。
【0033】また、この工程で用いられる塩化アルミニ
ウムの使用量は、3,4−ジブロモベンゼンスルホニル
クロライドに対して0.5〜2.5倍モルに設定するの
が好ましく、1.0〜1.5倍モルに設定するのがより
好ましい。
【0034】この工程での反応温度は、15〜40℃に
設定するのが好ましく、20〜30℃に設定するのがよ
り好ましい。また、反応時間は、反応温度により最適条
件が異なるが、通常1〜3時間である。
【0035】なお、この工程において得られる4−アリ
ールスルホニル−1,2−ジブロモベンゼンは、下記の
一般式(3)で示される。一般式(3)中のRは、上述
の一般式(1)中のRと同様である。
【0036】
【化15】
【0037】(工程4)工程3で得られた4−アリール
スルホニル−1,2−ジブロモベンゼンの臭素基をメル
カプト基に置換し、下記の一般式(2)で示される4−
アリールスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールを合
成する。なお、一般式(2)中のRは、上述の一般式
(1)中のRと同様である。
【0038】
【化16】
【0039】ここでは、例えば特開平6−25151号
公報や特開平5−117225号公報等に記載された方
法に従って、臭素基とメルカプト基との置換を行なうこ
とができる。具体的には、工程3で得られた4−アリー
ルスルホニル−1,2−ジブロモベンゼンを、鉄粉と硫
黄末とを触媒として水硫化ナトリウムと反応させると、
臭素基がメルカプト基に置換され、目的とする4−アリ
ールスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールが得られ
る。
【0040】ここで用いられる水硫化ナトリウムの使用
量は、通常、4−アリールスルホニル−1,2−ジブロ
モベンゼンに対して1.5〜4.0倍モル、好ましくは
1.8〜2.5倍モルである。また、触媒として用いる
鉄粉の使用量は、通常、4−アリールスルホニル−1,
2−ジブロモベンゼンに対して0.4〜2.0倍モル、
好ましくは0.5〜1.0倍モルである。さらに、触媒
として用いる硫黄末の使用量は、通常、4−アリールス
ルホニル−1,2−ジブロモベンゼンの1.0〜20.
0重量%、好ましくは1.0〜5.0重量%である。
【0041】なお、この工程での反応温度は、60℃以
上に設定するのが好ましく、70〜120℃に設定する
のがより好ましい。
【0042】(工程5)工程4で得られた4−アリール
スルホニル−1,2−ベンゼンジチオールを低級アルコ
ール中において遷移金属の塩および第4級アンモニウム
塩と反応させ、一般式(1)で示される置換ベンゼンジ
チオール金属錯体を得る。
【0043】ここで用いられる低級アルコールとして
は、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、tert−ブタノールなどを挙げることができる。
このうち、経済性の点でメタノールを用いるのが好まし
い。
【0044】また、遷移金属の塩としては、目的とする
置換ベンゼンジチオール金属錯体の一般式(1)中に含
まれる遷移金属(M)の塩が用いられる。遷移金属の塩
の具体例としては、塩化銅(II),塩化コバルト,塩
化ニッケル(II),臭化銅(II),臭化コバルト,
ヨウ化コバルトおよびヨウ化ニッケルなどの遷移金属の
ハロゲン化物、硝酸銅,硝酸コバルトなどの硝酸塩、硫
酸銅,硫酸コバルトなどの硫酸塩、酢酸銅,酢酸コバル
トなどの酢酸塩を挙げることができる。なお、遷移金属
の塩として好ましいものは、経済性や反応性等の点でハ
ロゲン化物、特に塩化物である。
【0045】なお、遷移金属の塩の使用量は、4−アリ
ールスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールに対して
0.3〜10倍モルに設定するのが好ましい。0.3倍
モル未満の場合は収率が低く、逆に10倍モルを超えて
使用しても収率は向上せず不経済である。
【0046】さらに、第4級アンモニウム塩としては、
目的とする置換ベンゼンジチオール金属錯体の一般式
(1)中に含まれる第4級アンモニウム基(A+ )の塩
が用いられる。具体的には、テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムク
ロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テト
ラエチルアンモニウムクロライド、テトラフェニルアン
モニウムブロマイド、テトラフェニルアンモニウムクロ
ライド、テトラベンジルアンモニウムブロマイド、テト
ラベンジルアンモニウムクロライド、トリメチルベンジ
ルアンモニウムブロマイド、トリメチルベンジルアンモ
ニウムクロライドなどを例示することができる。なお、
これらの第4級アンモニウム塩のうち好ましいものは、
経済性や反応性等の点でテトラ−n−ブチルアンモニウ
ムブロマイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロラ
イド、テトラエチルアンモニウムブロマイドおよびテト
ラエチルアンモニウムクロライドである。
【0047】このような第4級アンモニウム塩の使用量
は、4−アリールスルホニル−1,2−ベンゼンジチオ
ールに対して0.3〜1.0倍モルに設定するのが好ま
しく、0.4〜0.9倍モルに設定するのがより好まし
い。0.3倍モル未満の場合は収率が低く、逆に1.0
倍モルを超えて使用しても収率は向上せず不経済であ
る。
【0048】なお、この工程での反応は、収率を高める
ことができることから、アルコキシドの存在下で実施す
るのが好ましい。ここで利用可能なアルコキシドとして
は、例えばナトリウムメチラート、ナトリウムエチラー
ト、カリウム−tert−ブチラートなどが挙げられる
が、経済性の点でナトリウムメチラートを用いるのが好
ましい。
【0049】このようなアルコキシドを用いる場合、そ
の使用量は、4−アリールスルホニル−1,2−ベンゼ
ンジチオールに対して1.5〜10倍モルに設定するの
が好ましく、2.0〜3.0倍モルに設定するのがより
好ましい。1.5倍モル未満の場合は収率が高まりにく
く、逆に10倍モルを超えて使用しても収率は向上せず
不経済である。
【0050】この工程での反応温度は、60〜100℃
に設定するのが好ましく、65〜90℃に設定するのが
より好ましい。なお、反応時間は、反応温度により最適
条件が異なるが、通常1〜3時間である。
【0051】上述の工程を経て得られる本発明の置換ベ
ンゼンジチオール金属錯体は、光情報記録媒体そのもの
として、または一重項酸素クエンチャーとして有用であ
る。
【0052】
【実施例】実施例1(置換ベンゼンジチオール金属錯体の製造) 撹拌装置、冷却器および温度計を装着した300mlの
四つ口フラスコを用意し、これに1,2−エチレンジク
ロライド80gおよび1,2−ジブロモベンゼン51g
(0.22モル)を加えて窒素ガスを緩やかに通じなが
ら60%発煙硫酸38g(0.29モル)を滴下し、7
0℃で2時間反応させた。反応生成液を冷却後に濾過し
て乾燥し、51gの粗3,4−ジブロモベンゼンスルホ
ン酸を得た。
【0053】次に、撹拌装置、冷却器および温度計を装
着した500mlの四つ口フラスコを用意し、これに得
られた粗3,4−ジブロモベンゼンスルホン酸51g、
ベンゼン155g(1.98モル)、N,N−ジメチル
ホルムアミド20gを加え、さらに塩化チオニル27g
(0.23モル)を滴下して60〜65℃で1時間反応
させた。この反応生成液を室温まで冷却した後に水30
0g中に滴下し、0〜10℃で0.5時間撹拌した。
【0054】得られた反応生成液を分液し、水層を除去
して得られた有機層280gに塩化アルミニウム28g
(0.21モル)を添加して75℃で1時間反応させ
た。これに水300gをさらに添加し、分液して水層を
除去した後に溶媒を減圧留去して4−フェニルスルホニ
ル−1,2−ジブロモベンゼン38gを得た。収率は4
7%であった。
【0055】得られた4−フェニルスルホニル−1,2
−ジブロモベンゼンの構造式は下記の通りであり、ま
た、その分析値および物性値を表1に示す。
【0056】
【化17】
【0057】
【表1】
【0058】次に、得られた4−フェニルスルホニル−
1,2−ジブロモベンゼン5.1g(0.014モル)
に、N,N−ジメチルホルムアミド35g、鉄粉0.7
g(0.013モル)および硫黄末0.3g(0.00
94モル)を加え、さらに70%水硫化ナトリウム2.
5g(0.031モル)をN,N−ジメチルホルムアミ
ド25gに溶解させた液を滴下し、95℃で2時間反応
させた。
【0059】この溶液に、11%ナトリウムメチラート
−メタノール溶液15.6g(ナトリウムメチラートと
して0.0285モル)を滴下して1時間撹拌した後、
塩化ニッケル(II)6水和物1.7g(0.0072
モル)をメタノール6gに溶解させた溶液をさらに滴下
して72℃で1時間反応させた。反応液を室温まで冷却
した後に25%テトラブチルアンモニウムブロマイド−
メタノール溶液9.3g(テトラブチルアンモニウムブ
ロマイドとして0.0071モル)を滴下し、室温で2
時間撹拌して反応させた。
【0060】得られた反応液を濃縮し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製を行なった。留分を濃
縮し、目的とする濃緑色の4−フェニルスルホニル−
1,2−ベンゼンジチオールニッケル錯体の固体2.8
gを得た。収率は4−フェニルスルホニル−1,2−ジ
ブロモベンゼンに対して48%であった。なお、得られ
た4−フェニルスルホニル−1,2−ベンゼンジチオー
ルニッケル錯体の構造式は下記の通りである。
【0061】
【化18】
【0062】得られた4−フェニルスルホニル−1,2
−ベンゼンジチオールニッケル錯体の分析値および物性
値を表2に示す。
【0063】
【表2】
【0064】実施例2(置換ベンゼンジチオール金属錯
体の製造) 実施例1において用いた塩化ニッケル(II)6水和物
1.7gの代わりに塩化第二銅・2水和物1.2g
(0.0070モル)を用いた以外は実施例1と同様の
操作を行ない、目的とする濃緑色の4−フェニルスルホ
ニル−1,2−ベンゼンジチオール銅錯体の固体3.3
gを得た。収率は4−フェニルスルホニル−1,2−ジ
ブロモベンゼンに対して57%であった。なお、得られ
た4−フェニルスルホニル−1,2−ベンゼンジチオー
ル銅錯体の構造式は下記の通りである。
【0065】
【化19】
【0066】得られた4−フェニルスルホニル−1,2
−ベンゼンジチオール銅錯体の分析値および物性値を表
3に示す。
【0067】
【表3】
【0068】実施例3(置換ベンゼンジチオール化合物
の製造) 1,2−ジブロモベンゼンを出発原料として実施例1と
同様の操作により得られた4−フェニルスルホニル−
1,2−ジブロモベンゼン5g(0.013モル)に、
N,N−ジメチルホルムアミド35g、鉄粉0.7g
(0.013モル)および硫黄末0.3g(0.009
4モル)を加え、70%水硫化ナトリウム2.5g
(0.031モル)をN,N−ジメチルホルムアミド2
5gに溶解させた液を滴下して95℃で2時間反応させ
た。
【0069】これを室温まで冷却後、モノクロロベンゼ
ン120gおよび水30gを添加し、塩酸で中和した後
に分液して水層を除去した。得られた有機層に2%水酸
化ナトリウム水溶液を添加し、これを分液して有機層を
除去した後、さらに6%硫酸を滴下して得られた結晶を
濾過、乾燥し、4−フェニルスルホニル−1,2−ベン
ゼンジチオール3.0gを得た。収率は、1,2−ジブ
ロモベンゼンに対して80%であった。
【0070】得られた4−フェニルスルホニル−1,2
−ベンゼンジチオールの構造式は下記の通りであり、ま
た、その分析値および物性値を表4に示す。
【0071】
【化20】
【0072】
【表4】
【0073】実施例4(置換ベンゼンジチオール金属錯
体の製造) 実施例3で得られた4−フェニルスルホニル−1,2−
ベンゼンジチオール2.5g(0.0089モル)をメ
タノール10gに溶解した。この溶液に、10%ナトリ
ウムメチラート−メタノール溶液10.5g(ナトリウ
ムメチラートとして0.0194モル)を滴下し、1時
間撹拌した後に塩化ニッケル(II)6水和物1.1g
(0.0046モル)をメタノール5.0gに溶解させ
た液をさらに滴下して72℃で1時間反応させた。これ
を室温まで冷却した後に、31%テトラブチルアンモニ
ウムブロマイド−メタノール溶液4.8g(テトラブチ
ルアンモニウムブロマイドとして0.0046モル)を
滴下し、室温で2時間撹拌して反応させた。
【0074】得られた反応液を濃縮し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製を行なった。留分を濃
縮し、濃緑色の4−フェニルスルホニル−1,2−ベン
ゼンジチオールニッケル錯体の固体1.8gを得た。収
率は、4−フェニルスルホニル−1,2−ベンゼンジチ
オールに対して47%であった。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、光情報記録媒体または
一重項酸素クエンチャーとして有用な置換ベンゼンジチ
オール金属錯体を提供することができる。
【0076】また、本発明の製造方法によれば、光情報
記録媒体または一重項酸素クエンチャーとして有用な置
換ベンゼンジチオール金属錯体を製造することができ
る。さらに、本発明によれば、光情報記録媒体または一
重項酸素クエンチャーとして有用な置換ベンゼンジチオ
ール金属錯体を製造するための中間体である置換ベンゼ
ンジチオール化合物および置換ジブロモベンゼン化合物
を提供することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式(1)で示される置換ベンゼ
    ンジチオール金属錯体。 【化1】 (式中、Rはアリール基を、Mは遷移金属を、A+ は第
    4級アンモニウム基をそれぞれ示す。)
  2. 【請求項2】前記遷移金属が、銅、コバルトまたはニッ
    ケルである、請求項1に記載の置換ベンゼンジチオール
    金属錯体。
  3. 【請求項3】下記の一般式(1−a)で示される4−フ
    ェニルスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール金属錯
    体。 【化2】 (式中、Mは遷移金属を、A+ は第4級アンモニウム基
    をそれぞれ示す。)
  4. 【請求項4】下記の一般式(2)で示される置換ベンゼ
    ンジチオール化合物を、遷移金属の塩および第4級アン
    モニウム塩と反応させる工程を含む、下記の一般式
    (1)で示される置換ベンゼンジチオール金属錯体の製
    造方法。 【化3】 (式中、Rはアリール基を示す。) 【化4】 (式中、Rはアリール基を、Mは遷移金属を、A+ は第
    4級アンモニウム基をそれぞれ示す。)
  5. 【請求項5】前記遷移金属が、銅、コバルトまたはニッ
    ケルである、請求項4に記載の置換ベンゼンジチオール
    金属錯体の製造方法。
  6. 【請求項6】前記置換ベンゼンジチオール化合物を、ア
    ルコキシドの存在下で前記遷移金属の塩および前記第4
    級アンモニウム塩と反応させる、請求項4または5に記
    載の置換ベンゼンジチオール金属錯体の製造方法。
  7. 【請求項7】下記の一般式(2)で示される置換ベンゼ
    ンジチオール化合物。 【化5】 (式中、Rはアリール基を示す。)
  8. 【請求項8】下記の一般式(3)で示される置換ジブロ
    モベンゼン化合物。 【化6】 (式中、Rはアリール基を示す。)
JP21940996A 1996-03-21 1996-07-31 置換ベンゼンジチオール金属錯体およびその製法 Expired - Lifetime JP3922596B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21940996A JP3922596B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 置換ベンゼンジチオール金属錯体およびその製法
US08/945,077 US5856520A (en) 1996-03-21 1997-03-17 Substituted benzenedithiol metal complex
MX9708638A MX9708638A (es) 1996-03-21 1997-03-17 Complejo metalico de bencenodiol sustituido.
DE69713471T DE69713471T2 (de) 1996-03-21 1997-03-17 Substituierte benzoldithiol-metallkomplexe
EP97907350A EP0841340B1 (en) 1996-03-21 1997-03-17 Substituted benzenedithiol-metal complexes
CA002481264A CA2481264C (en) 1996-03-21 1997-03-17 4-substituted sulfonyl-1,2-dibromobenzene
CA002219796A CA2219796C (en) 1996-03-21 1997-03-17 Substituted benzenedithiol-metal complex
ES97907350T ES2177943T3 (es) 1996-03-21 1997-03-17 Complejos metal-bencenoditiol sustituidos.
PCT/JP1997/000858 WO1997034903A1 (fr) 1996-03-21 1997-03-17 Complexes benzenedithiol-metal substitues
TW086103419A TW434245B (en) 1996-03-21 1997-03-19 A copper, cobalt and nickel metal complex of substituted benzene dithiol
US09/165,419 US5959152A (en) 1996-03-21 1998-10-02 Substituted benzenedithiol metal complex

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21940996A JP3922596B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 置換ベンゼンジチオール金属錯体およびその製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1045767A true JPH1045767A (ja) 1998-02-17
JP3922596B2 JP3922596B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=16734957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21940996A Expired - Lifetime JP3922596B2 (ja) 1996-03-21 1996-07-31 置換ベンゼンジチオール金属錯体およびその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3922596B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6071672A (en) * 1997-02-10 2000-06-06 Tdk Corporation Photo-stabilized cyanine dyes and optical recording media
JP2001302621A (ja) * 2000-04-26 2001-10-31 Sumitomo Seika Chem Co Ltd 4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法
JP2001302620A (ja) * 2000-04-26 2001-10-31 Sumitomo Seika Chem Co Ltd 4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造方法
WO2006109618A1 (ja) 2005-04-05 2006-10-19 Adeka Corporation シアニン化合物、光学フィルター及び光学記録材料
WO2007105416A1 (ja) 2006-03-14 2007-09-20 Adeka Corporation 光学記録媒体
WO2007114074A1 (ja) 2006-03-31 2007-10-11 Adeka Corporation インドリウム化合物及び光学記録材料
WO2007114073A1 (ja) 2006-03-31 2007-10-11 Adeka Corporation シアニン化合物及び光学記録材料
WO2007125892A1 (ja) 2006-04-28 2007-11-08 Adeka Corporation 光学記録材料、カルコン型化合物及び金属錯体
WO2007129503A1 (ja) 2006-05-08 2007-11-15 Adeka Corporation 新規化合物、該化合物を用いた光学フィルター及び光学記録材料
WO2007135924A1 (ja) 2006-05-23 2007-11-29 Adeka Corporation 光学記録材料及びシアニン化合物
WO2008010433A1 (en) 2006-07-21 2008-01-24 Adeka Corporation Bridged cyanine compounds and optical recording materials containing the same
WO2008044534A1 (fr) 2006-10-10 2008-04-17 Adeka Corporation Matériau d'enregistrement optique
WO2008123404A1 (ja) 2007-03-30 2008-10-16 Adeka Corporation シアニン化合物、該化合物を用いた光学フィルター及び光学記録材料
WO2009050999A1 (ja) 2007-10-15 2009-04-23 Adeka Corporation インドリウム化合物及び該化合物を用いた光学記録材料
WO2009145057A1 (ja) 2008-05-27 2009-12-03 株式会社Adeka 色補正材料、フィルム形成用組成物及び光学フィルター
WO2010073857A1 (ja) 2008-12-25 2010-07-01 株式会社Adeka シアニン化合物を用いた近赤外線吸収材料及びシアニン化合物
WO2012111400A1 (ja) 2011-02-18 2012-08-23 株式会社Adeka 着色感光性組成物
WO2012124365A1 (ja) 2011-03-16 2012-09-20 株式会社Adeka 光拡散性樹脂組成物及びこれを用いた光拡散シート

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6071672A (en) * 1997-02-10 2000-06-06 Tdk Corporation Photo-stabilized cyanine dyes and optical recording media
JP2001302621A (ja) * 2000-04-26 2001-10-31 Sumitomo Seika Chem Co Ltd 4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法
JP2001302620A (ja) * 2000-04-26 2001-10-31 Sumitomo Seika Chem Co Ltd 4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造方法
JP4620829B2 (ja) * 2000-04-26 2011-01-26 住友精化株式会社 4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法
JP4620828B2 (ja) * 2000-04-26 2011-01-26 住友精化株式会社 4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造方法
WO2006109618A1 (ja) 2005-04-05 2006-10-19 Adeka Corporation シアニン化合物、光学フィルター及び光学記録材料
WO2007105416A1 (ja) 2006-03-14 2007-09-20 Adeka Corporation 光学記録媒体
EP2360023A1 (en) 2006-03-14 2011-08-24 Adeka Corporation Optical recording medium
EP2360694A1 (en) 2006-03-14 2011-08-24 Adeka Corporation Optical recording medium
WO2007114073A1 (ja) 2006-03-31 2007-10-11 Adeka Corporation シアニン化合物及び光学記録材料
EP2371905A1 (en) 2006-03-31 2011-10-05 Adeka Corporation Cyanine compound and optical recording material
WO2007114074A1 (ja) 2006-03-31 2007-10-11 Adeka Corporation インドリウム化合物及び光学記録材料
WO2007125892A1 (ja) 2006-04-28 2007-11-08 Adeka Corporation 光学記録材料、カルコン型化合物及び金属錯体
WO2007129503A1 (ja) 2006-05-08 2007-11-15 Adeka Corporation 新規化合物、該化合物を用いた光学フィルター及び光学記録材料
WO2007135924A1 (ja) 2006-05-23 2007-11-29 Adeka Corporation 光学記録材料及びシアニン化合物
WO2008010433A1 (en) 2006-07-21 2008-01-24 Adeka Corporation Bridged cyanine compounds and optical recording materials containing the same
WO2008044534A1 (fr) 2006-10-10 2008-04-17 Adeka Corporation Matériau d'enregistrement optique
WO2008123404A1 (ja) 2007-03-30 2008-10-16 Adeka Corporation シアニン化合物、該化合物を用いた光学フィルター及び光学記録材料
WO2009050999A1 (ja) 2007-10-15 2009-04-23 Adeka Corporation インドリウム化合物及び該化合物を用いた光学記録材料
WO2009145057A1 (ja) 2008-05-27 2009-12-03 株式会社Adeka 色補正材料、フィルム形成用組成物及び光学フィルター
WO2010073857A1 (ja) 2008-12-25 2010-07-01 株式会社Adeka シアニン化合物を用いた近赤外線吸収材料及びシアニン化合物
WO2012111400A1 (ja) 2011-02-18 2012-08-23 株式会社Adeka 着色感光性組成物
WO2012124365A1 (ja) 2011-03-16 2012-09-20 株式会社Adeka 光拡散性樹脂組成物及びこれを用いた光拡散シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP3922596B2 (ja) 2007-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3485227B2 (ja) 置換ベンゼンジチオール金属錯体およびその製造方法
JP3922596B2 (ja) 置換ベンゼンジチオール金属錯体およびその製法
US5939045A (en) Organic bismuth derivatives for X-ray imaging
US5959152A (en) Substituted benzenedithiol metal complex
MXPA97008638A (en) Metal complex of bencenodiol sustitu
US7199258B2 (en) Process for preparing nitrooxyderivatives of naproxen
KR100445930B1 (ko) 방향족또는헤테로방향족설포닐할라이드의제조방법
JP3337728B2 (ja) 2‐アセチルベンゾ[b]チオフェンの製造方法
JP2000256364A (ja) 置換ベンゼンジチオール金属錯体およびその製造方法
KR100480209B1 (ko) 치환벤젠디티올금속착체
JP4758682B2 (ja) ベンゼンジチオール金属錯体及びその製造方法
JP2000226377A (ja) 置換ベンゼンジチオール金属錯体およびその製造法
CN114213298B (zh) 一种由硫酚直接氧化制备硫代磺酸酯类化合物的方法
JPH08245558A (ja) 芳香族またはヘテロ芳香族スルフィド化合物の製造方法
JP3266358B2 (ja) アルキルスルホナート誘導体の製造方法
WO2000014060A1 (fr) Procede de preparation de composes sulfures aromatiques
CA2481264C (en) 4-substituted sulfonyl-1,2-dibromobenzene
JPH05222046A (ja) 含フッ素フタロシアニン化合物及びその製造方法
PL190561B1 (pl) Sposób wytwarzania podstawionych pochodnych pirymidyny
JPH0586042A (ja) 2−メルカプト−フエノチアジンの製造方法
JPH06329616A (ja) 色素中間体及びその製造方法
JPS62226956A (ja) 4−アルコキシアリ−ルチオエ−テル化合物の製造方法
JP2000273062A (ja) ハイドロキノン類の製造方法
HU217447B (hu) Di-(vagy tri)szubsztituált acetofenonszármazékok és eljárás előállításukra
JPS63119454A (ja) 新規なα−クロロケトン誘導体および製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20061114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20070206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070216

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302