JP4620829B2 - 4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法に関する。さらに詳しくは、光情報記録媒体および一重項酸素クエンチャーとしての機能を有する有用な化合物である4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
置換ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩を製造する方法としては、例えば、極性溶媒中で、硫黄および鉄粉または鉄塩類の存在下に、ハロゲン置換ベンゼン類と水硫化物を反応させて置換ベンゼンジチオール鉄錯体を形成した後に、酸化亜鉛等の亜鉛化合物を用いて前記鉄錯体を分解して得られるo−ベンゼンジチオール類を単離し、次いで、適当な溶媒に溶解または分散させた後、遷移金属塩類を加えて置換ベンゼンジチオール遷移金属錯体を生成させ、引き続き、所望のカチオンを供給する化合物を加えて反応させる方法等が知られている(特開昭58−105996号公報、特開昭60−159087号公報、特開昭60−162691号公報、特開昭60−203488号公報、特開昭60−163243号公報、特開平4−25493号公報、特開平5−117225号公報、特公平1−49148号公報、特開平10−279936号公報)。
【0003】
しかしながら、これらの方法は、中間体のo−ベンゼンジチオール類を単離した後に遷移金属錯体化を行う方法であり、出発物質によっては酸素の存在下では不安定なo−ベンゼンジチオール類を単離しなければならず遷移金属錯体を合成するには工業的に不利である。
【0004】
さらに、o−ベンゼンジチオール類を適当な溶媒に溶解または分散させた後、遷移金属塩類を加えて置換ベンゼンジチオール遷移金属錯体を生成させる際、収率を向上させるためにo−ベンゼンジチオール類をアルカリ金属塩としなければならず、したがって、アルカリ金属アルコキシドの存在下で反応を行う必要があり経済的に不利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、短時間で容易に、しかも高収率、高純度で工業的に有利に4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩を製造する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の課題を解決するために鋭意検討した結果、4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼンと水硫化物とを極性溶媒中で反応させて得られるモノチオール体に硫黄および遷移金属を直接反応させることにより、置換ベンゼンジチオール鉄錯体を経由することなく、4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩を短時間で容易に、しかも高収率、高純度で工業的に有利に製造することができることを見出し本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、下記一般式(1);
【0008】
【化3】
(式中、X1、X2は、それぞれ独立してハロゲン原子を表す。Rは炭素数2〜12のジアルキルアミノ基、炭素数6〜12の置換または無置換のアリール基、または炭素数3〜10の置換または無置換の環状アミノ基を表す。)
【0009】
で示される4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼンを極性溶媒中で水硫化物と反応させてモノチオール体に転換する工程と、
前記モノチオール体を硫黄および遷移金属と反応させて4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体に転換する工程と、
前記4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体と第4級アンモニウム塩、第4級ホスホニウム塩または色素とをアルコールの存在下に反応させる工程と、
を含む下記一般式(2);
【0010】
【化4】
(式中、Rは前記一般式(1)と同一であり、A+は第4級アンモニウム基、第4級ホスホニウム基または色素カチオンを表す。Mは遷移金属を表す。)
【0011】
で示される4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法に関する。遷移金属は、銅、コバルトまたはニッケルである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明においては、まず、4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼンを極性溶媒中で水硫化物と反応させることによりハロゲン基の一方がチオール基に変換された4−置換−モノハロゲノモノチオールベンゼン(以下本明細書においてはモノチオール体と略す)を製造する。
【0013】
前記4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼンは、下記一般式(1);
【0014】
【化5】
【0015】
で示される化合物である。
【0016】
一般式(1)中、X1、X2は、ハロゲン原子を表し、X1、X2は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。
【0017】
前記ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子等が挙げられる。中でも、塩素原子が望ましい。
【0018】
一般式(1)中、Rは炭素数2〜12のジアルキルアミノ基、炭素数6〜12の置換または無置換のアリール基、または炭素数3〜10の置換または無置換の環状アミノ基を表す。
【0019】
前記炭素数2〜12のジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジ−sec−ブチルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ基、ジ−n−ペンチルアミノ基、ジイソペンチルアミノ基、ジ−sec−ペンチルアミノ基、ジ−tert−ペンチルアミノ基、ジ−n−ヘキシルアミノ基、ジシクロヘキシルアミノ基等の直鎖、分岐、環状の脂肪族炭化水素基を有するジアルキルアミノ基、ジ(メトキシメチル)アミノ基、ジ(エトキシメチル)アミノ基、ジ(n−プロポキシメチル)アミノ基、ジ(イソプロポキシメチル)アミノ基等の直鎖、分岐のアルコキシアルキル基を有するジアルキルアミノ基等が挙げられる。
【0020】
前記炭素数6〜12の置換または無置換アリール基としては、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、2,3,4−トリメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、2−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、4−エチルフェニル基、2−n−プロピルフェニル基、3−n−プロピルフェニル基、4−n−プロピルフェニル基、2−イソプロピルフェニル基、3−イソプロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、2−n−ブチルフェニル基、3−n−ブチルフェニル基、4−n−ブチルフェニル基、2−tert−ブチルフェニル基、3−tert−ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル基、2,5−ジ−tert−ブチルフェニル基、2,5−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル基、2,5−ジエチル−4−メチルフェニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ブトキシフェニル基、ジメトキシフェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、トリクロロフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
【0021】
前記炭素数3〜10の置換または無置換環状アミノ基としては、アゼチジノ基、ピロリジノ基、モルホリノ基、ピペラジノ基、2,5−ジメチルピペラジノ基、2,6−ジメチルピペラジノ基、N−メチルピペラジノ基、N−アセチルピペラジノ基、2−ピペコリノ基、3−ピペコリノ基、4−ピペコリノ基、4−(1−ピリミジル)−ピペラジノ基、ピペリジノ基、ヘキサヒドロアゼピノ基、チオモルホリノ基、ヒドロキシエチルピペラジノ基、ピロリドノ基、カプロラクタム基、アザシクロノナノン基、ピロール基、イミダゾール基、2−メチルイミダゾール基、4−メチルイミダゾール基、2,4−ジメチルイミダゾール基、ベンズイミダゾール基、インドール基等が挙げられる。
【0022】
前記4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼンの具体例としては、4−N,N−ジエチルスルファモイル−1,2−ジブロモベンゼン、4−ピペリジノスルホニル−1,2−ジブロモベンゼン、4−モルホリノスルホニル−1,2−ジブロモベンゼン、4−フェニルスルホニル−1,2−ジブロモベンゼン、4−N,N−ジエチルスルファモイル−1,2−ジクロロベンゼン、4−ピペリジノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼン、4−モルホリノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼン、4−フェニルスルホニル−1,2−ジクロロベンゼン等が挙げられる。中でも、4−ピペリジノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼン、4−モルホリノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼン、4−フェニルスルホニル−1,2−ジクロロベンゼンが好ましい。
【0023】
ここで前記4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼンの製造方法としては、特に限定されず、例えば1,2−ジハロゲノベンゼンと発煙硫酸とを反応させて3,4−ジハロゲノベンゼンスルホン酸となし、次いで塩化チオニルと反応させて3,4−ジハロゲノベンゼンスルホニルクロライドとし、引き続きアミノ化合物を反応させて製造する方法(特開平10−45767号公報)等の公知の方法により製造することができる。
【0024】
前記極性溶媒としては、特に限定されず、例えばN,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、テトラメチルウレア、ヘキサメチルホスホルアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンおよびスルホラン等が挙げられる。中でも、N,N−ジメチルホルムアミドが好適に用いられる。極性溶媒の使用量は、特に限定されず、通常、4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼン1モルに対して、100〜1500gである。極性溶媒の使用量が100g未満の場合、反応が円滑に進行しにくい。一方、極性溶媒の使用量が1500gを越える場合、容積効率が低下し経済的でない。
【0025】
前記水硫化物としては、特に限定されず、水硫化ナトリウム、水硫化カリウム等のアルカリ金属の水硫化物、水硫化マグネシウム、水硫化カルシウム等のアルカリ土類金属の水硫化物等が挙げられる。中でも、アルカリ金属の水硫化物、とりわけ水硫化ナトリウムが好適に用いられる。水硫化物の使用量は、特に限定されず、通常、4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼンに対して、1.5〜4倍モル、好ましくは1.8〜2.5倍モルである。水硫化物の使用量が1.5倍モル未満の場合、反応性が低下し反応が完結しにくい。一方、水硫化物の使用量が4倍モルを越える場合、使用量に見合う効果が得られず経済的でない。
【0026】
前記反応における反応温度は、30〜80℃、好ましくは50〜60℃である。反応温度が30℃未満の場合、反応速度が遅く反応に長時間を要する。一方、80℃を越える場合、副成物が生成し収率が低下するおそれがある。反応時間は、反応温度により異なるが、通常、1〜10時間である。
【0027】
前記方法により得られたモノチオール体は、反応液から単離してもよいが、通常、得られたモノチオール体を含む反応液に硫黄および遷移金属を添加して反応させ、4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体を製造する。
【0028】
前記硫黄の使用量は、特に限定されず、通常、4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼンに対して、0.8〜2倍モル、好ましくは0.9〜1.3倍モルである。硫黄の使用量が0.8倍モル未満の場合、反応性が低下し反応が完結しにくい。一方、硫黄の使用量が2倍モルを越える場合、使用量に見合う効果が得られず経済的でない。
【0029】
前記遷移金属としては、特に限定されないが、銅、コバルト、ニッケル等が挙げられる。中でも、銅またはコバルトが好適に用いられる。遷移金属の使用量は、特に限定されず、通常、4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼンに対して、0.4〜4倍モル、好ましくは0.5〜2倍モルである。遷移金属の使用量が0.4倍モル未満の場合、反応性が低下し反応が完結しにくい。一方、遷移金属の使用量が4倍モルを越える場合、使用量に見合う効果が得られず経済的でない。
【0030】
前記反応における反応温度は、60〜140℃、好ましくは80〜120℃である。反応温度が60℃未満の場合、反応速度が遅く反応に長時間を要する。一方、140℃を越える場合、副成物が生成し、収率が低下するおそれがある。反応時間は反応温度により異なるが、通常、1〜40時間である。
【0031】
前記方法により得られた4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体は、反応液から単離してもよいが、通常、4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体を含む反応液にアルコールを添加した後、第4級アンモニウム塩、第4級ホスホニウム塩または色素を添加して反応させ、目的とする下記一般式(2);
【0032】
【化6】
【0033】
で表される4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩を製造することができる。
【0034】
前記一般式(2)中、Rは前記一般式(1)のRと同一であり、A+は第4級アンモニウム基、第4級ホスホニウム基または色素カチオンを表す。Mは遷移金属を表す。
【0035】
前記第4級アンモニウム塩としては、特に限定されず、テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロライド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、テトラフェニルアンモニウムクロライド、テトラフェニルアンモニウムブロマイド、テトラベンジルアンモニウムクロライド、テトラベンジルアンモニウムブロマイド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリメチルアンモニウムブロマイド等が挙げられる。中でも、経済性や反応性の観点からテトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムクロライドが好適に用いられる。
【0036】
前記第4級ホスホニウム塩としては、特に限定されず、テトラエチルホスホニウムクロライド、テトラエチルホスホニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルホスホニウムクロライド、テトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイド、ベンジルトリメチルホスホニウムクロライド、ベンジルトリメチルホスホニウムブロマイド等が挙げられる。中でも、経済性や反応性等の観点からテトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルホスホニウムクロライド、テトラエチルホスホニウムブロマイド、テトラエチルホスホニウムクロライドが好適に用いられる。
【0037】
前記色素としては、特に限定されず、1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメチルインドジカルボシアニンヨーダイド、1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメチルインドトリカルボシアニンヨーダイド、1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメチルインドトリカルボシアニンパークロレート等のシアニン色素、N−[4−[5−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−1,5−ジフェニル−2,4−ペンタジエニリデン]−2,5−シクロヘキサジエン−1−イリデン]−N−メチルメタンアミニウムパークロレート等のポリメチン色素、2−(3’,4’−ジヒドロキシフェニル)−3,5,7−トリヒドロキシ−1−ベンゾピリリウムパークロレート、7−ヒドロキシ−2−[3−(7−ヒドロキシ−2H−1−ベンゾピラン−2−イリデン)−1−プロペニル]−1−ベンゾピリリウムパークロレート等のピリリウム色素、N−[4−[[4−(ジメチルアミノ)フェニル]イミノ]−2,5−シクロヘキサジエン−1−イリデン]−N−メチルメタンアミニウムクロライド等のアミニウム色素等が挙げられる。中でも、シアニン色素、とりわけ1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメチルインドトリカルボシアニンヨーダイド、1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメチルインドトリカルボシアニンパークロレート等が好適に用いられる。
【0038】
前記第4級アンモニウム塩、第4級ホスホニウム塩または色素の使用量は、特に限定されず、通常、4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼンに対して、0.5〜2倍モル、好ましくは0.7〜1.5倍モルである。第4級アンモニウム塩、第4級ホスホニウム塩あるいは色素の使用量が0.5倍モル未満の場合、反応が完結しにくい。一方、使用量が2倍モルを越える場合、使用量に見合う効果が得られず経済的でない。
【0039】
前記反応における反応温度は、通常、10〜50℃、好ましくは20〜30℃である。反応温度が10℃未満の場合、反応速度が遅く反応に長時間を要する。一方、50℃を越える場合、副成物が生成し収率が低下するおそれがある。反応時間は、反応温度により異なるが、通常、1〜10時間である。
【0040】
前記反応においては、4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の貧溶媒であるアルコールの存在下に反応させることにより、生成した4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩が、反応液から析出し、容易に単離することができる。
【0041】
前記アルコールとしては、特に限定されず、メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert−ブタノール等が挙げられる。中でも、経済性の観点からメタノールが好適に用いられる。アルコールの使用量は、特に限定されず、通常、4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼン1モルに対して、500〜3000gである。アルコールの使用量が500g未満である場合、生成した4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩が析出しにくく収率が低下するおそれがある。一方、アルコールの使用量が3000gを越える場合、容積効率が低下し経済的でない。
【0042】
前記4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の具体例としては、4−ピペリジノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール銅錯体のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩、4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール銅錯体のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩、4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール銅錯体のテトラ−n−ブチルホスホニウム塩、4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール銅錯体の1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメチルインドトリカルボシアニン塩、4−フェニルスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール銅錯体のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩、4−ピペリジノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールコバルト錯体のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩、4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールコバルト錯体のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩、4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールコバルト錯体のテトラ−n−ブチルホスホニウム塩、4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールコバルト錯体の1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメチルインドトリカルボシアニン塩、4−フェニルスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールコバルト錯体のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩、4−ピペリジノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールニッケル錯体のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩、4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールニッケル錯体のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩、4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールニッケル錯体のテトラ−n−ブチルホスホニウム塩、4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールニッケル錯体の1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメチルインドトリカルボシアニン塩、4−フェニルスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールニッケル錯体のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩等が挙げられる。
【0043】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
【0044】
実施例1
攪拌器、冷却器および温度計を備えた2L容の四つ口フラスコに、4−モルホリノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼン59.2g(0.20モル)、純度70%の水硫化ナトリウム33.6g(0.42モル)およびN,N−ジメチルホルムアミド180gを仕込み、窒素ガスを緩やかに通じながら、50℃で3時間反応させた。
【0045】
得られた4−モルホリノスルホニル−モノクロロモノチオールベンゼン(モノチオール体)を含む反応液に、硫黄6.7g(0.21モル)および銅12.7g(0.20モル)を添加し、2時間を要して105℃まで昇温し同温度で3時間反応させた後、1時間を要して30℃まで冷却した。
【0046】
得られた4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール銅錯体を含む反応液を冷却後、メタノール1080gおよびテトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド32.2g(0.10モル)を添加し、反応液に緩やかに空気を通じながら、25℃で3時間反応させた。
【0047】
反応終了後、反応液をろ過して4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール銅錯体のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩79.6g(0.09モル)を得た。4−モルホリノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼンに対する収率は、90%であった。
【0048】
実施例2
実施例1において用いたテトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド32.2g(0.10モル)の代わりに、テトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイド33.9g(0.10モル)を用いた以外は実施例1と同様にして、4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール銅錯体のテトラ−n−ブチルホスホニウム塩58.9g(0.06モル)を得た。4−モルホリノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼンに対する収率は、60%であった。
【0049】
実施例3
実施例1において用いた銅12.7g(0.20モル)の代わりに、コバルト17.7g(0.30モル)を用いた以外は実施例1と同様にして、4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオールコバルト錯体のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩48.4g(0.055モル)を得た。4−モルホリノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼンに対する収率は、55%であった。
【0050】
実施例4
実施例1において用いた4−モルホリノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼン59.2g(0.20モル)の代わりに、4−ピペリジノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼン58.8g(0.20モル)を用いた以外は実施例1と同様にして、4−ピペリジノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール銅錯体のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩64.4g(0.073モル)を得た。4−ピペリジノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼンに対する収率は、73%であった。
【0051】
実施例5
実施例1において用いた4−モルホリノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼン59.2g(0.20モル)の代わりに、4−フェニルスルホニル−1,2−ジクロロベンゼン57.4g(0.20モル)を用いた以外は実施例1と同様にして、4−フェニルスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール銅錯体のテトラ−n−ブチルアンモニウム塩52.5g(0.06モル)を得た。4−フェニルスルホニル−1,2−ジクロロベンゼンに対する収率は、60%であった。
【0052】
実施例6
攪拌器、冷却器および温度計を備えた0.2L容の四つ口フラスコに、4−モルホリノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼン5.92g(0.020モル)、純度70%の水硫化ナトリウム3.36g(0.042モル)およびN,N−ジメチルホルムアミド18gを仕込み、窒素ガスを緩やかに通じながら、50℃で3時間反応させた。
【0053】
得られた4−モルホリノスルホニル−モノクロロモノチオールベンゼン(モノチオール体)を含む反応液に、硫黄0.67g(0.021モル)および銅1.27g(0.020モル)を添加し、2時間を要して105℃まで昇温し同温度で3時間反応させた後、1時間を要して30℃まで冷却した。
【0054】
得られた4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール銅錯体を含む反応液を冷却後、メタノール108gおよび1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメチルインドトリカルボシアニンヨーダイド5.90g(0.011モル)を添加し、反応液に穏やかに空気を通じながら、25℃で3時間反応させた。
【0055】
反応終了後、反応液をろ過して4−モルホリノスルホニル−1,2−ベンゼンジチオール銅錯体の1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメチルインドトリカルボシアニン塩7.46g(0.0071モル)を得た。4−モルホリノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼンに対する収率は、71%であった。
【0056】
【発明の効果】
本発明によると、光情報記録媒体および一重項酸素クエンチャーとしての機能を有する有用な化合物である4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩を短時間で容易に、しかも高収率、高純度で製造することができる。
Claims (8)
- 下記一般式(1);
で示される4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼンを極性溶媒中で水硫化物と反応させてモノチオール体に転換する工程と、
前記モノチオール体を硫黄および遷移金属と反応させて4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体に転換する工程と、
前記4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体と第4級アンモニウム塩、第4級ホスホニウム塩または色素とをアルコールの存在下に反応させる工程とを含み、
前記遷移金属が銅、コバルトまたはニッケルである、
下記一般式(2);
で示される4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法。 - 極性溶媒が、N,N−ジメチルホルムアミドである請求項1記載の4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法。
- 水硫化物が、水硫化ナトリウムである請求項1または2記載の4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法。
- アルコールが、メタノールである請求項1ないし3いずれか1項記載の4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法。
- 第4級アンモニウム塩が、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロライドまたはテトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイドである請求項1ないし4いずれか1項記載の4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法。
- 第4級ホスホニウム塩が、テトラ−n−ブチルホスホニウムクロライドまたはテトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイドである請求項1ないし4いずれか1項記載の4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法。
- 色素が、シアニン色素である請求項1ないし4いずれか1項記載の4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法。
- 4−置換−1,2−ジハロゲノベンゼンが、4−モルホリノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼン、4−ピペリジノスルホニル−1,2−ジクロロベンゼンまたは4−フェニルスルホニル−1,2−ジクロロベンゼンである請求項1ないし7いずれか1項記載の4−置換−1,2−ベンゼンジチオール遷移金属錯体塩の製造法。
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