JPH1045161A - 包装体 - Google Patents

包装体

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JPH1045161A
JPH1045161A JP20039696A JP20039696A JPH1045161A JP H1045161 A JPH1045161 A JP H1045161A JP 20039696 A JP20039696 A JP 20039696A JP 20039696 A JP20039696 A JP 20039696A JP H1045161 A JPH1045161 A JP H1045161A
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JP
Japan
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layer
polyethylene
sheet
moisture
sealing
Prior art date
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Pending
Application number
JP20039696A
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English (en)
Inventor
Toshio Omukai
敏男 大向
Takao Tanaka
隆夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 BNの加水分解を防止し密封包装する
ことにより、BNの特性を損なうことなく、長期間の保
存に耐える。 【解決手段】 水分透湿度(g/m・24h)が
4.0以下である外層及び/または中間層からなるシー
トと、昜ヒートシール性の内層よりなるシートを用い六
方晶窒化ホウ素を密封する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、六方晶窒化ホウ素
(以下、単にBNと記す)を包装する包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】BNは、白色の粉末で特に六方晶の物は
黒鉛と同じ層状構造で熱伝導性、電気絶縁性、潤滑性、
耐熱性に優れた特性を持っている。叉、焼結体は、機械
加工が可能であるため、これらの性質を生かして多岐な
用途に用いられている。従来BN粉末の包装材には、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、紙袋等が
用いられている。
【0003】BN粉末は、粗反応生成物を鉱酸を用いて
洗浄をおこない、しかる後水洗して常圧乾燥または減圧
乾燥しBN粉末を得る方法が知られてるが(特開平4−
17883号公報)、乾燥後の保存状態が悪いと空気中
の水分を吸収して加水分解を起こし、BとNH
に変化してBNの純度が低下する。BNの純度の低下は
熱伝導率の低下を招きBNの特性を損なうため、製品と
しての価値が下がる。しかしながら、従来は保存にあま
り注意が払われておらずポリエチレン袋が用いられる場
合が多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、空気中の水
分による加水分解性のあるBNの加水分解を防止し密封
包装することにより、BNの特性を損なうことなく保存
し、長期間の保存に耐える包装体を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決するため鋭意検討した結果、包装材料として水
分透湿度が小さい素材を用い、易ヒートシール性を持つ
フィルム及びシート素材を用いた複合材料を使用して密
封包装することにより、水分を長期間遮断しBNの加水
分解を防止出来ることを見いだし、本発明を完成するに
至った。
【0006】すなわち、本発明は水分透湿度(g/m
・24h)が4.0以下である外層及び/または中間層
からなるシートと、昜ヒートシール性の内層よりなるシ
ートを用い六方晶窒化ホウ素を密封してなる包装体に関
する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明では外層及び/または中間層に水分透湿度の
小さいものを用いる。本発明で言う水分透湿度(g/m
・24h)とはJIS−Z0208に準じ、「温度2
5℃または40℃において防湿包装材料を境界面とし、
一方側の空気を相対湿度90%、他方を吸湿剤によって
乾燥状態に保ったとき、24時間にこの境界面を通過す
る水蒸気の質量(g)をその材料1m当りに換算した
値」をいう。本発明のBNに用いる外層及び/または中
間層は水分透湿度が4.0以下である。特には、2.0
以下が好ましい。水分透湿度が4.0を越えると、空気
中の水分によりBNが加水分解する。
【0008】本発明で用いる外層及び/または中間層に
は、アルミ箔、アルミニウム、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共
重合体、サランコート−ポリエステル、テフロン、セロ
ハン、防湿セロハン(サランコート)、ポリ三フッ化塩
化エチレン、塩化ビニリデン−アクリルニトリル、が用
いられる。また、ポリエチレンフィルムにアルミニウム
を蒸着したアルミ蒸着フィルムも用いられる。
【0009】本発明では易ヒートシール性の内層とし、
ヒートシール性がよくシール後のシール強度が強い材質
のものを用いる。更に200℃以下程度でヒートシール
可能な材質であれば特に好ましい。例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等が好ましい。外層を内層と一体化
させる構造も可能であり、ポリエチレンフィルム等にア
ルミニウムを蒸着した、アルミ蒸着フィルムはこの一例
である。叉、外層にポリエチレン、中間層に塩化ビニリ
デン、内層にポリエチレンをラミネートしたフィルムも
可能である。
【0010】本発明は単体での短所を多層化により加水
分解性のあるBNの加水分解を防止し密封包装すること
により、BNの特性を損なうことなく保存し、長期間の
保存に耐える構造としたものである。本発明の包装体
は、外層の更に外側に最外層を有していても構わない。
また、外層と内層の間に中間層が存在しても構わない。
最外層及び中間層としては特に限定するものではない
が、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、セ
ロハン等が好ましい。
【0011】本発明で用いる複合材料の厚みは、種類に
応じて適宜選択するが、外層10μm以上、中間層5μ
m以上、内層10μm以上、また、アルミ蒸着の場合は
蒸着膜0.04μm以上程度が好ましい。各層は厚い方
が透湿度、強度等は向上するが、ヒートシール性の低
下,コストアップ等の面から、過剰の層厚は好ましくな
い。BN粉末としてはいかなるものも対象となるが、比
表面積が2〜300m/g、特に5〜200m/g
のものに用いることによって一層効果が顕著となる。
【0012】上記複合材料でBNをヒートシール機によ
り密封することにより、本発明の包装体を得ることがで
きる。用いるヒートシール機は一般市販(例えば、富士
インパルス社製FA型オートシーラー)のいかなるもの
でも構わないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等が完
全に密着するものが必要である。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。な
お、重量%は単に%で表す。 実施例1 比表面積が160m/gで水分量が1.05%のBN
粉末10g(Aサンプル)と比表面積が70m/gで
水分量が0.62%のBN粉末10g(Bサンプル)厚
み12μmのポリエステルを外層に、厚み7μmのアル
ミ箔を中間層に、厚み30μmのポリエチレンを内層に
用い、15cm四方の包装材内(水分透湿度=0.0
8)にヒートシール機(富士インパルス社製FA型オー
トシーラー)を用いて密封し、BN包装体を得た。該包
装体を室温25℃、相対湿度90%で保存し吸湿量を確
認した。その結果を表1に示す。24時間後の吸湿量は
Aサンプルが0.02%、Bサンプルが0.01%であ
った。さらに4週間経過しても吸湿量は各々0.19
%、0.07%で何れもアンモニア臭など異常は見られ
なかった。
【0014】実施例2 実施例1で用いたものと同じBN粉末10gを厚み30
μmのアルミ箔を中間層に、厚み30μmのポリエチレ
ンを内層に、厚み20μmのセロハンを外層に用い、1
5cm四方の包装体内(透湿度=0.05)に実施例1
と同様のヒートシール機を用いて密封した。その後、実
施例1と同様の試験を行った。結果を表1に示す。24
時間後の吸湿量はAサンプルが0.01%、Bサンプル
が0.00%であった。さらに4週間経過しても吸湿量
は各々0.13%、0.05%で何れもアンモニア臭な
ど異常は見られなかった。
【0015】実施例3 実施例1で用いたものと同じBN粉末10gを厚さ5μ
mの塩化ビニリデン(PVDC)を中層に、厚さ35μ
mの低密度ポリエチレンフィルムを外層及び内層に用
い、15cm四方の包装体内(透湿度=2.0)に実施
例1と同様の試験を行った。結果を表1に示す。24時
間後の吸湿量はAサンプルが0.16%、Bサンプルが
0.06%であった。さらに4週間経過しても吸湿量は
各々1.15%、0.43%で何れもアンモニア臭など
異常は見られなかった。
【0016】比較例1 実施例1で用いたものと同じBN粉末10gを厚み10
0μmのポリエチレン製の袋(透湿度=10〜15)に
密封し、実施例1と同様の試験を行った。結果を表1に
示す。24時間後の吸湿量はAサンプルが0.67%、
Bサンプルが0.45%であった。さらに4週間経過し
ても吸湿量は各々5.05%、2.41%で若干アンモ
ニア臭が感じられた。
【0017】比較例2 実施例1で用いたものと同じBN粉末10gを紙袋(内
面200μmポリエチレンフィルムコーティング)に入
れ、実施例1と同様の試験を行った。結果を表1に示
す。24時間後の吸湿量はAサンプルが1.87%、B
サンプルが0.72%であった。さらに4週間経過して
も吸湿量は各々6.31%、2.82%で若干アンモニ
ア臭が感じられた。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明の包装体は水分透湿度を特定し、
且つヒートシール性の良好なものを用いることにより、
きわめて良好な品質の安定性を有している。また、吸湿
性の高いBN粉末を包装する場合にも加水分解を防止
し、初期の品質を保持したままユーザーに提供すること
が可能となった。本発明は何れのBN粉末にも適してい
るという点からも意義深いものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分透湿度(g/m・24h)が
    4.0以下である外層及び/または中間層からなるシー
    トと、昜ヒートシール性の内層よりなるシートを用い六
    方晶窒化ホウ素を密封してなる包装体。
  2. 【請求項2】 外層がアルミ箔であり、昜ヒートシー
    ル性の内層がポリエチレンフィルムである請求項1記載
    の包装体。
  3. 【請求項3】 外層がポリエチレンフィルムにアルミ
    ニウムを蒸着したシートよりなる請求項1記載の包装
    体。
  4. 【請求項4】 外層がポリエチレンフィルム、中間層
    に塩化ビニリデン及び内層にポリエチレンフィルムをラ
    ミネートしたシートからなる請求項1記載の包装体。
  5. 【請求項5】 六方晶窒化ホウ素の比表面積が2〜3
    00m/gである請求項1記載の包装体。
JP20039696A 1996-07-30 1996-07-30 包装体 Pending JPH1045161A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040615