JPH1158578A - 脱酸素性多層体、これを用いた包装容器、及び食品又は医薬品の保存方法 - Google Patents

脱酸素性多層体、これを用いた包装容器、及び食品又は医薬品の保存方法

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JPH1158578A
JPH1158578A JP10130542A JP13054298A JPH1158578A JP H1158578 A JPH1158578 A JP H1158578A JP 10130542 A JP10130542 A JP 10130542A JP 13054298 A JP13054298 A JP 13054298A JP H1158578 A JPH1158578 A JP H1158578A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温殺菌処理が可能な高い耐熱性を持ち、且
つ耐衝撃性とヒートシール性に優れたシート状又はフィ
ルム状の脱酸素性多層体、これよりなる包装容器及びこ
の包装容器を用いた食品または医薬品の保存方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】 酸素透過性のポリオレフィンからなる酸
素透過層(1)、ポリオレフィンに脱酸素剤組成物を配
合した酸素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層
(2)、ガスバリア性物質からなるガスバリア層
(3)、熱可塑性樹脂からなる保護層(4)からなり各
層が順次積層されてなるシート状又はフィルム状の脱酸
素性多層体において、層(1)及び層(2)のポリオレ
フィンの融点がそれぞれ135℃以上であり且つ層
(4)の熱可塑性樹脂の融点が層(1)のポリオレフィ
ンの融点より10℃以上高いことを特徴とする脱酸素性
多層体を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性に優れた脱
酸素性多層体、これを用いた包装容器及び食品又は医薬
品の保存方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、脱酸素包装技術の一つとして、脱
酸素剤組成物を配合した酸素吸収性樹脂組成物からなる
酸素吸収層を配した多層材料で容器を構成し、容器のガ
スバリア性の向上を図ると共に容器自体に脱酸素機能を
付与した包装容器の開発が行われている。脱酸素機能を
備えた包装容器は、通常、脱酸素剤組成物を配合した酸
素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層を中間層とし、
外側にガスバリア性の外層と内側に酸素透過性の内層と
を備えた脱酸素性多層体で構成される。シート状又はフ
ィルム状の脱酸素性多層体は、袋、カップ、トレイ、ボ
トル等の容器に成形加工の容易な多層樹脂積層構造体と
して開発されている。
【0003】脱酸素性多層体としては、例えば、特開平
2−72851号公報、特開平4−90848号公報に
開示される脱酸素剤組成物を樹脂中に分散させた層を含
む多層フィルムやシートが利用できる。また、特開平8
−72941号公報には脱酸素性多層容器の脱酸素性能
の向上を図る技術が提案されている。また、特開平7−
309323号公報には、特定の融点を有するポリプロ
ピレン系樹脂と特定の軟化点を有するエチレンービニル
アルコール共重合体を用いた脱酸素機能を有する多層容
器が開示されている。さらに酸素吸収層とガスバリア層
の間にポリオレフィン層を介在させる構成として、特開
平8−132573、特開平9−40024がある。
【0004】これらの脱酸素性多層容器に食品や医薬品
を収納し、加熱殺菌処理する場合があるが、例えば温度
105〜121℃で20〜90分の加熱殺菌処理、すな
わちレトルト処理を行う場合や、殺菌時間を短縮するた
めに温度121〜135℃で2〜10分の加熱殺菌処
理、すなわちハイレトルト処理を行う場合がある。しか
しながら、105℃以上の高温・高水蒸気圧下で加熱処
理した場合、酸素透過層、酸素吸収層あるいは酸素吸収
層とガスバリア層の間に介在するポリオレフィン層の耐
熱性が不足して、各層の層間剥離、収縮あるいはブロッ
キング(融着)が起こり、ヒートシール性が十分でない
ため密封性が弱いという問題や加熱時の異臭発生の問題
が残されていた。さらに、耐衝撃性が弱いため、内容物
を充填して輸送した場合、酸素透過層や酸素吸収層に割
れが生じ、脱酸素剤配合樹脂層が直接食品に接して内容
物を汚すという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ハイレトルト処理の様
な高温殺菌処理を行っても優れた外観と耐衝撃性を保持
する、耐熱性とヒートシール性に優れたシート状又はフ
ィルム状の脱酸素性多層体、これを用いた包装容器及び
食品又は医薬品の保存方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明者らは、酸素吸収層を有
する脱酸素性多層体の上記欠点を改善するため鋭意研
究、検討を重ねた結果、酸素透過性のポリオレフィンか
らなる酸素透過層(1)、ポリオレフィンに脱酸素剤組
成物を配合した酸素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収
層(2)、ガスバリア性物質からなるガスバリア層
(3)、熱可塑性樹脂からなる保護層(4)からなり各
層が順次積層されてなるシート状又はフィルム状の脱酸
素性多層体において、特定の融点を有するポリオレフィ
ンを層(1)、層(2)に用い、且つ、層(4)の樹脂
の融点が層(1)より10℃以上高いことを特徴とした
脱酸素性多層体を用いることにより上記問題点を改善で
きることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、酸素透過性のポリオ
レフィンからなる酸素透過層(1)、ポリオレフィンに
脱酸素剤組成物を配合した酸素吸収性樹脂組成物からな
る酸素吸収層(2)、ガスバリア性物質からなるガスバ
リア層(3)、熱可塑性樹脂からなる保護層(4)から
なり各層が順次積層されてなるシート状又はフィルム状
の脱酸素性多層体において、層(1)及び層(2)のポ
リオレフィンの融点がそれぞれ135℃以上であり且つ
層(4)の熱可塑性樹脂の融点が層(1)のポリオレフ
ィンの融点より10℃以上高いことを特徴とする脱酸素
性多層体に関する。また本発明は、上記の脱酸素性多層
体が、容器壁面の少なくとも一部に、かつ層(1)を容
器内方に配して使用されてなる包装容器に関する。また
本発明は、上記の包装容器に食品又は医薬品を密封し、
次いで105〜135℃で加熱処理することを特徴とす
る食品又は医薬品の保存方法に関する。
【0008】本発明の脱酸素性多層体及び包装容器は耐
熱性に優れているため、ハイレトルト処理等の高温での
加熱殺菌処理が必要な脱酸素保存用途に適している。特
に、105〜135℃で加熱処理した場合には食品又は
医薬品を長期に渡って良好に保存可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の脱酸素性多層体(以下、
単に多層体と略すことがある)の層構成の具体例とし
て、例えば、図1のごとく、層(1)(酸素透過層)/
層(2)(酸素吸収層)/層(3)(ガスバリア層)/
層(4)(保護層)からなる層構成で示される。この多
層体は主たる層である層(1)/層(2)/層(3)/
層(4)のみからなるとは限らず、図1の例では層
(1)〜層(4)の各層何れにも必要に応じて更に層を
付加することができる。また、保護層(4)に、酸化ア
ルミニウムや酸化珪素等の蒸着やポリ塩化ビニリデン被
覆等の特殊な処理を行った場合、層(4)がガスバリア
層(3)を兼ねる場合がある。 本発明の多層体を使用
し包装容器とした場合の主たる層である層(1)〜
(4)の各層の機能について説明すると、層(3)はガ
スバリア層であり、外部からの酸素の侵入を阻止する役
割を果たし、層(2)は酸素吸収層であり、層(3)で
は完全に阻止し得なくて侵入する酸素は勿論のこと、容
器内の酸素を吸収する役割を果たす。層(1)は酸素透
過層であり、層(2)の酸素吸収層と容器内収納物との
直接接触を防ぐ隔離層の役割、層(2)内に分散する酸
素吸収剤を隠蔽する役割、酸素吸収層がその酸素吸収機
能を十分発揮できるように容器内の酸素を迅速かつ効率
よく透過する役割及び容器として密封する際、脱酸素性
多層体の酸素透過層同士及び他のバリア材とのヒートシ
ール面の役割を果たしている。
【0010】以下、本発明の脱酸素性多層体及びこれよ
りなる包装容器について説明する。層(1)及び層
(2)に用いるポリオレフィンは、融点がそれぞれ13
5℃以上である。融点がこの温度より低いポリオレフィ
ンを用いた場合には、多層体又は包装容器の高温での加
熱殺菌処理時に層間剥離や収縮が発生して多層体又は包
装容器の外観が損なわれるという問題が生じる。
【0011】さらに、層(1)及び層(2)に用いるポ
リオレフィンは、曲げ弾性率がそれぞれ1300MPa
以下であることが好ましく、1000MPa以下である
ことがより好ましい。曲げ弾性率がこの値より大きいポ
リオレフィンを用いると、多層体の耐衝撃性が低下し、
樹脂の割れが発生しフィルムの外観を悪くしたり、酸素
透過層の割れが生じた部分において酸素吸収層と食品や
医薬品等の被保存物とが直接接触し被保存物が汚染され
る場合があるため好ましくない。
【0012】層(1)及び層(2)に用いるポリオレフ
ィンとして、具体的にはポリエチレン類ではメタロセン
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン類ではプロピレンホモポリマ
ー、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレ
ン−エチレンブロック共重合体、他の樹脂としてはポリ
ブタジエン、ポリメチルペンテンやエチレン−プロピレ
ンゴム等のエラストマー類、あるいはこれらの混合物が
用いられる。上記の樹脂の中でも、耐熱性、ヒートシー
ル性、耐衝撃性を考慮してポリプロピレン類が用いら
れ、特に好ましくは、プロピレン−エチレンブロック共
重合体、プロピレンーエチレンランダム共重合体、これ
らポリプロピレンとエラストマーとの混合物及びこれら
ポリプロピレンとメタロセンポリエチレンとの混合物が
好ましく用いられる。これら層(1)及び層(2)を形
成するために用いられる樹脂は互いに相溶性を有し、熱
融着が可能なものを選択することが好ましい。
【0013】保護層である層(4)に用いる樹脂の融点
は、加熱処理時の耐熱性及び脱酸素性多層体を用いて包
装容器とした場合のヒートシール性を考慮して、酸素透
過層(1)のポリオレフィンの融点より10℃以上高く
する必要がある。このような融点差を設けることによ
り、保護層(4)側からの加熱により、酸素透過層
(1)での良好なヒートシールが可能となる。
【0014】保護層に用いる樹脂として具体的には、ポ
リエチレン類では高密度ポリエチレン、ポリプロピレン
類ではプロピレンホモポリマー、プロピレン−エチレン
ランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重
合体、ポリアミド類では、ナイロン6、ナイロン6,
6、さらに、ポリエチレンテレフタレートが挙げられ
る。これらのうち、ポリアミド又はポリエチレンテレフ
タレートが好ましく用いられる。
【0015】層(2)に用いる酸素吸収性樹脂組成物中
に配合される脱酸素剤組成物は、水分を得て酸素吸収反
応を生起することができるものであってポリオレフィン
中に分散可能なものであれば、必ずしも制限することな
く使用できるが、金属鉄を酸素吸収反応の主剤とする鉄
系脱酸素剤が好ましく、特に金属鉄と金属ハロゲン化物
とを含有するものが好ましい。さらには、鉄粉に金属ハ
ロゲン化物を付着させたものが特に好ましい。主剤の金
属鉄としては、酸素吸収反応を起こしうるものであれば
純度等に特に制限することなく使用でき、例えば、表面
の一部が既に酸化していてもあるいは他の金属を含有す
るものであってもよい。また金属鉄は粒状または繊維状
のものが好ましく、例えば、還元鉄粉、噴霧鉄粉、電解
鉄粉等の鉄粉、ダライ粉、鋳鉄、鋼材等の各種鉄の粉砕
物や研削品等が用いられる。鉄粉は、酸素吸収性樹脂の
層厚を薄くするために細かい方がよく、平均粒径が20
0μm 以下が好ましく、特に1〜100μm が好まし
い。
【0016】金属ハロゲン化物は主剤の酸素吸収反応に
触媒的に作用するものである。金属ハロゲン化物として
は、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩化
物、臭化物、ヨウ化物が用いられ、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム等
の塩化物が好ましく用いられる。金属ハロゲン化物の配
合量は、金属鉄100重量部当たり好ましくは0.1〜
20重量部、より好ましくは0.1〜5重量部である。
特に金属ハロゲン化物を鉄粉に付着させることによって
ハロゲン化金属の配合量を少なくすることができる。
【0017】金属ハロゲン化物は、脱酸素剤組成物の一
成分として金属鉄とともに樹脂中に配合されるが、樹脂
中では金属に付着して容易に分離しないよう予め混合し
て添加することが好ましい。例えば、らいかい機、ボー
ルミル、スピードミル等を用い金属ハロゲン化物と鉄粉
を混合する方法、鉄粉表面の凹部に金属ハロゲン化物を
埋め込む方法、バインダーを用いて金属ハロゲン化物を
鉄粉表面に付着させる方法、金属ハロゲン化物水溶液と
鉄粉を混合した後乾燥して鉄粉表面に付着させる方法等
の方法がとられる。
【0018】本発明において、外観良好なシート状又は
フィルム状の脱酸素性多層体を得るため、層(2)の酸
素吸収性樹脂組成物中にアルカリ土類金属酸化物を添加
することが好ましい。アルカリ土類金属酸化物として
は、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロン
チウム、酸化バリウムが挙げられ、入手しやすさ、反応
性等の点から、酸化マグネシウムまたは酸化カルシウム
が特に好ましい。アルカリ土類金属酸化物の粒子の大き
さは、平均粒径1〜200μm の範囲が好ましく、1〜
50μm の範囲がより好ましい。アルカリ土類金属酸化
物の粒径は脱酸素剤組成物の粒径と同等もしくはそれよ
り細かいことが望ましい。上記アルカリ土類金属酸化物
を層(2)に配合することにより、フィルム又はシート
状多層体を成形する際、水分に起因する発泡を防止する
ことができ、外観の良好な多層体を得ることができる。
【0019】さらに、本発明において保存する内容物の
香味保持性を向上するため、酸素吸収性樹脂組成物中に
吸着剤を添加することが好ましい。吸着剤の吸着性能は
一般に比表面積が大きい程良好である。比表面積が10
0m2 /g(BET法)以上のものが好ましく、500
2 /g以上のものが特に好ましく用いられる。吸着性
能をもつ吸着剤としては、23℃、RH60%下に保存
した時、水分を2%以上吸着するものが好ましく、具体
的には活性炭、ゼオライト、活性アルミナ等が挙げられ
るが、異味・異臭成分を吸着する機能から活性炭が最も
好ましく用いられる。活性炭としては、椰子殻、木材、
石炭を原料としたものが使用される。活性炭の製法は、
特に制限はないが、水蒸気賦活法、塩化亜鉛賦活法等の
製法で得られた活性炭が好ましく用いられる。粒子の大
きさは、平均粒径1〜200μm の範囲が好ましく、1
〜50μm の範囲がより好ましい。活性炭の粒径は脱酸
素組成物の粒径と同等もしくはそれより細かいことが望
ましい。活性炭には乾燥したドライ炭及び水分を予め含
有させたウェット炭があるが、水分含有量が10%(J
ISK1470)以下のドライ炭が好ましく用いられ
る。水分が多いほど、活性炭中の水分を除去するための
アルカリ土類金属酸化物の配合量が多く必要になるため
好ましくない。活性炭の吸着性能は一般にメチレンブル
ー脱色力及びカラメル脱色力により表されるが、異臭成
分を効率よく吸着するためには、メチレンブルー脱色力
及びカラメル脱色ともに高い方が好ましく、具体的に
は、カラメル脱色力が90%以上(JISK1470)
及びメチレンブルー脱色力が150ml/g以上(JI
SK1470)の活性炭が好ましく用いられる。
【0020】酸素吸収性樹脂組成物中の脱酸素剤組成物
の含有率は、2〜93重量%が好ましく、5〜70重量
%がより好ましくある。脱酸素剤組成物含有率が上記範
囲より少なくなると十分な酸素吸収性能が得られれず、
また高すぎると樹脂組成物の機械的強度や成形性に問題
を生じる。酸素吸収性樹脂組成物中の活性炭の含有量
は、0.1〜5重量部が好ましい。活性炭の含有量が上
記範囲より少なくなると十分な香味保持性が得られず、
また高すぎると樹脂組成物の機械的強度や成形性に問題
を生じる。また、酸素吸収性樹脂組成物中のアルカリ土
類金属酸化物の含有量は、0.1〜5重量%が好まし
い。アルカリ土類金属の含有量が上記範囲より少なくな
ると十分な水分除去効果が得られず、また多すぎると脱
酸素反応に必要な水分までも吸着し酸素吸収性樹脂組成
物の酸素吸収反応を阻害するため好ましくない。酸素吸
収層(2)の厚みは200μm 以下が好ましく、100
μm 以下がより好ましい。
【0021】ガスバリア層(3)はガスバリア性物質か
らなり、容器外部から侵入する酸素を遮断する層であ
り、例えば、アルミ箔等の金属箔、エチレンビニルアル
コール共重合体、ナイロンMXD6、ポリエステル等の
ガスバリア性樹脂、酸化アルミニウム、酸化珪素、アル
ミニウム等を蒸着した樹脂フィルム等が、単独ないしは
組合せて用いられる。尚、ポリエステルフィルムやナイ
ロンフィルムのように耐熱性を有するフィルムに酸化ア
ルミニウムや酸化珪素を蒸着したバリアフィルム、ある
いはポリ塩化ビニリデンの被覆等の処理を行ったフィル
ムを使用した場合、ガスバリア層と保護層を兼ねること
ができる。ガスバリア層に樹脂を用いる場合には、樹脂
の融点は145℃以上が好ましい。
【0022】酸素透過層(1)は、酸素を効率良く透過
する役割の他に、食品等の被包装物を酸素吸収層中の脱
酸素剤から隔離して汚染を防止する役割や容器成形時の
ヒートシール層としての役割を担っている。酸素透過層
(1)の厚みは20μm 以上であることが好ましい。こ
の値より低いとヒートシール強度が不十分になり、高温
の加熱殺菌処理を行った場合に密封性が損なわれるとい
う問題が生じる。多層体又は包装容器の外観を良くする
ために、酸素透過層を着色する場合がある。この場合、
用いるポリオレフィンに着色用の顔料として例えば酸化
チタンを2〜30重量%添加することが好ましい。
【0023】本発明の脱酸素性多層体は、多層体の層構
成あるいは各層の材料や性状に応じて、押し出しラミネ
ーション、ドライラミネーション、共押出等公知のラミ
ネーション法を組み合わせることによって製造される。
例えば、酸素透過層(1)及び酸素吸収層(2)の積層
は、押し出しラミネーションによる方法が好ましい。酸
素透過層(1)を基材として酸素吸収層(2)を押し出
しラミネーションし、得られたフィルムの酸素吸収層
(2)側にガスバリア層をドライラミネーションにより
積層し、さらにガスバリア層側に保護層をドライラミネ
ーションにより積層することにより、酸素透過層(1)
/酸素吸収層(2)/ガスバリア層(3)/保護層
(4)からなる脱酸素性多層フィルムを得ることができ
る。
【0024】押し出しラミネーションにおいて、酸素吸
収層(2)に用いるポリオレフィンのメルトフローレー
トは15〜35g/10分(JIS K7210;23
0℃、2.16kgf)であることが好ましい。メルト
フローレートが上記範囲外であるポリオレフィンを用い
ると、脱酸素剤が配合された酸素吸収層(2)の製膜性
が悪くなり、脱酸素性多層体の外観が損なわれることが
ある。
【0025】本発明において得られる脱酸素性多層体を
密封容器の一部又は全部に使用することにより容器外か
ら僅かに侵入する酸素の他、容器内の酸素を吸収して、
容器内収納物の酸素による変質を防止することができ
る。すなわち、フィルム状又はシート状の脱酸素性多層
体を袋、カップ、トレイ等の包装容器に加工して使用す
ることにより、また容器の蓋、トップシールフィルムな
どの部材として使用することにより、包装容器に脱酸素
機能が付与される。さらに、フィルム状の脱酸素性多層
体においては、側面用フィルム2枚と底面用フィルム1
枚からなる自立性を有する袋(スタンディングパウチ)
として製袋することができ、使用する側面用フィルム2
枚及び底面用フィルム1枚のすべてがフィルム状脱酸素
性多層体である場合は勿論、側面用フィルムの1枚のみ
又は2枚がフィルム状脱酸素多層体である場合や底面用
フィルム1枚のみがフィルム状脱酸素性多層体である場
合等、袋の1部に脱酸素性多層体を使用することにより
脱酸素機能が付与され、食品保存に効果を発揮すること
ができる。
【0026】本発明の脱酸素性多層体を用いてなる包装
容器は、食品または医薬品を密封し、次いで105℃以
上、135℃以下の加熱処理を行うことができ、食品や
医薬品の長期保存が可能となる。すなわち、該包装容器
は前記温度範囲で加熱処理しても、耐熱性、密封性、耐
衝撃性に優れ、容器内の酸素を除去しさらに容器外から
侵入する酸素を遮断することにより、食品や医薬品の品
質保持に顕著な効果を発揮する。尚、殺菌のための加熱
時間には特に制限はないが、効果的な殺菌のためには4
分以上90分以下が好ましい。
【0027】
【実施例】本発明を実施例に沿ってさらに詳しく説明す
る。尚、本発明は実施例に必ずしも限定されない。 〔製造例1〕平均粒径30μm の還元鉄粉100kgを
加熱ジャケット付き真空混合乾燥機中に投入し、10m
mHgの減圧下140℃で加熱しつつ、塩化カルシウム
50重量%水溶液5kgを噴霧、乾燥した後、篩い分け
して80μm オーバーの粗粒を除き、最大径80μm の
脱酸素剤組成物を得た。次に、ベント付き45mmφ同
方向回転二軸押出機と定量フィーダーからなる押出し装
置を用いて、融点148℃、メルトフローレート23g
/10分(230℃、2.16kgf、JIS K72
10)、曲げ弾性率880MPa(JIS K675
8)であるプロピレンーエチレンランダム共重合体と上
記脱酸素剤組成物とを重量比1:1で混練し、ストラン
ドダイから押し出した後、空冷、破砕してマスターバッ
チAを得た。同様に上記押出機を用いて、平均粒径20
μm の酸化カルシウムと上記プロピレンーエチレンブロ
ック共重合体とを重量比1:1で混練し、マスターバッ
チBを得た。
【0028】次いで、単軸押出機、Tダイ、冷却ロール
からなる押出装置2組を有するタンデム押出ラミネータ
ーを用い、繰り出されるプロピレンーエチレンブロック
共重合体からなる厚さ50μm 、融点167℃、曲げ弾
性率910MPaの無延伸ポリプロピレンフィルム(酸
素透過層(1))の片面に、第一押出機から、前記マス
ターバッチAとマスターバッチBを重量比A:B=1
9:1となるようにドライブレンドした混合物を押し出
し、層(1)上に厚さ30μm の酸素吸収層(2)を積
層したフィルムを得た。押し出し時の製膜性は良好であ
り、外観の優れたフィルムを得ることができた。
【0029】得られた多層フィルムの酸素吸収層(2)
に厚さ9μm のアルミ箔(ガスバリア層(3))をドラ
イラミネートし、さらに、アルミ箔に融点255℃、厚
さ12μm のポリエチレンテレフタレートフィルム(保
護層(4))をドライラミネートし、酸素透過層(1)
/酸素吸収層(2)/ガスバリア層(3)/保護層
(4)からなる脱酸素性多層体を得た。
【0030】〔実施例1〕製造例1で得られた脱酸素多
層体を用いて、層(1)が内側となるようにして自立性
袋(スタンディングパウチ)を作製した。まず、多層体
から側面用フィルム(150×90mm)2枚と底面用
フィルム(55×90mm)1枚を切り出し、底面用フ
ィルムを2つ折りにし両端を一部切り欠き、2枚の側面
用フィルムの間に挟んで両者をヒートシールして接合す
ることによって、上部が開口した袋(縦150mm×横
90mm×底面幅55mm)を得た。この自立性袋にお
粥150gを充填し、開口部をヒートシールし密封し
た。袋内の空気量は約5ccであった。お粥を充填、密
封した脱酸素性多層体からなる自立性袋(スタンディン
グパウチ)を、135℃で8分間加熱処理した。処理
後、自立性袋の外観を観察し、漏れ等ヒートシール部に
異常がなく、さらに熱収縮や内面の酸素透過層同士のブ
ロッキング(融着)等の異常もないことを確認した。こ
の脱酸素性多層体からなる自立性袋を25℃で保存し、
30日目に開封して香りと風味を評価した。30日間保
存後のお粥は、酸化臭等の異臭がなく、さらに風味も良
好に保持されていた。さらに、内面を観察したところ、
フィルムの層間剥離や層(1)乃至層(4)のいずれの
層にも割れがないことを確認した。製袋した袋の側面用
フィルム同士のヒートシール強度をプッシュプルゲージ
で測定した所、15mm幅で4.9kgの強度を有して
いた。また、この袋で厚生省告示370号第3器具及び
容器包装の強度等試験法による高さ80cmからの落下試
験を行ったところ、シール部に異常がなく内容物の漏れ
はないことを確認した。
【0031】以上の結果が示すように、本発明の脱酸素
性多層体を用いてなる包装容器は、耐熱性、耐衝撃性、
ヒートシール性に優れ、且つ内容物の香味保持性に優れ
た脱酸素包装容器であり、高温の加熱殺菌処理が必要な
食品等の保存用途に適している。
【0032】
【発明の効果】本発明の脱酸素性多層体は、耐熱性、外
観、ヒートシール性、耐衝撃性に優れ、さらに酸素吸収
性能に優れた脱酸素性多層体である。しかも、本発明の
脱酸素性多層体を用いた包装容器は、高温での加熱殺菌
処理を行っても熱収縮や層間剥離あるいは内面同士のブ
ロッキング(融着)が起こりがたい耐熱性に優れた包装
容器であり、食品等の被包装物の香味を損なうことなく
長期に渡り保存を可能とする。従って、本発明に係る包
装容器は、レトルト殺菌、ハイレトルト殺菌等の加熱殺
菌処理が可能な耐熱性包装容器として有用であり、多水
分食品をはじめとする食品や輸液等の医薬品等の加熱処
理を要する物品の包装容器として広く用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱酸素性多層体の断面図
【符号の説明】
層(1);酸素透過層 層(2);酸素吸収層 層(3);ガスバリア層 層(4);保護層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素透過性のポリオレフィンからなる酸素
    透過層(1)、ポリオレフィンに脱酸素剤組成物を配合
    した酸素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層(2)、
    ガスバリア性物質からなるガスバリア層(3)、熱可塑
    性樹脂からなる保護層(4)からなり各層が順次積層さ
    れてなるシート状又はフィルム状の脱酸素性多層体にお
    いて、層(1)及び層(2)のポリオレフィンの融点が
    それぞれ135℃以上であり且つ層(4)の熱可塑性樹
    脂の融点が層(1)のポリオレフィンの融点より10℃
    以上高いことを特徴とする脱酸素性多層体。
  2. 【請求項2】層(1)の厚みが20μm 以上である請求
    項1記載の脱酸素性多層体。
  3. 【請求項3】層(1)及び層(2)のポリオレフィンの
    曲げ弾性率(JISK6758)がそれぞれ1300M
    Pa以下である請求項1記載の脱酸素性多層体。
  4. 【請求項4】層(2)のポリオレフィンのメルトフロー
    レートが15〜35g/10分(JIS K7210;
    230℃、2.16kgf)である請求項1記載の脱酸
    素性多層体。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載の脱酸素性
    多層体が、容器壁面の少なくとも一部に、かつ層(1)
    を容器内方に配して使用されてなる包装容器。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の包装容器に食品又は医薬
    品を密封し、次いで105〜135℃で加熱処理するこ
    とを特徴とする食品又は医薬品の保存方法。
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