JPH06340023A - バリア性包装袋 - Google Patents
バリア性包装袋Info
- Publication number
- JPH06340023A JPH06340023A JP5131824A JP13182493A JPH06340023A JP H06340023 A JPH06340023 A JP H06340023A JP 5131824 A JP5131824 A JP 5131824A JP 13182493 A JP13182493 A JP 13182493A JP H06340023 A JPH06340023 A JP H06340023A
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- JP
- Japan
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- film
- deposited
- siox
- vapor
- barrier property
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- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 SiOx蒸着フイルムにおいてxが1.7以
上でも良好なバリア性を付与した包装、又低温で蒸着で
きる方法を提供しようとするものである。 【構成】 SiOx(x=1.7〜2.0)でバリア性
包装が得られ、又、シランガスからプラズマ化されたケ
イ素を酸素の存在下蒸着することによって、低温蒸着が
できる。
上でも良好なバリア性を付与した包装、又低温で蒸着で
きる方法を提供しようとするものである。 【構成】 SiOx(x=1.7〜2.0)でバリア性
包装が得られ、又、シランガスからプラズマ化されたケ
イ素を酸素の存在下蒸着することによって、低温蒸着が
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品、医薬品などの長期
保存に適する包装袋に関する。さらに詳しくは、シラン
化合物からプラズマ化した珪素を酸素雰囲気下において
プラスチックフイルム上に蒸着したフイルムを複数枚の
他のフイルムと積層することにより成形した包装に関す
るものである。
保存に適する包装袋に関する。さらに詳しくは、シラン
化合物からプラズマ化した珪素を酸素雰囲気下において
プラスチックフイルム上に蒸着したフイルムを複数枚の
他のフイルムと積層することにより成形した包装に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から10-4torr以上の高真空下
において酸化珪素を1300℃以上の温度において加熱
蒸発させ、耐熱温度の高い2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフイルム(PETフイルム)上に蒸着したフイ
ルムはSiOxのxが1.7以下では黄色く着色する
が、酸素透過度が低くなるため包装として使用されてい
た。しかしSiOxのxが1.7以上では着色の程度は
低くなる酸素透過度が高くなり、特にxが2.0の場合
には無色透明のフイルムが得られるが、酸素バリア性が
悪く食品や医薬品を長期保存する包装としては使用でき
なかった。また、従来からの酸化ケイ素を加熱して蒸発
させ、プラスチックフイルム上に蒸着させる方法では、
蒸着温度が高いため、耐熱温度の高いPETフイルム以
外の耐熱温度の低いフイルム、たとえば2軸延伸ナイロ
ンフイルム(ONyフイルム)、2軸延伸ポリプロピレ
ンフイルム(OPPフイルム)、キャストポリプロピレ
ンフイルム(CPPフイルム)、リニヤーローデンシテ
ィポリエチレンフイルム(LLDPEフイルム)、ロー
デンシティポリエチレンフイルム(LDPEフイルム)
などに、SiOxの形での蒸着を行うことは極めて困難
であり、フイルムの冷却温度を極度に低下させ、高速で
短時間に蒸着を終了させる必要があるためにSiOxの
膜厚みを厚くすることが困難であり所定のバリア性が得
られず、SiOxを蒸着したONy、OPP、CPP、
LLDPE、LDPEなどを構成の一部とする包装は存
在しなかった。
において酸化珪素を1300℃以上の温度において加熱
蒸発させ、耐熱温度の高い2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフイルム(PETフイルム)上に蒸着したフイ
ルムはSiOxのxが1.7以下では黄色く着色する
が、酸素透過度が低くなるため包装として使用されてい
た。しかしSiOxのxが1.7以上では着色の程度は
低くなる酸素透過度が高くなり、特にxが2.0の場合
には無色透明のフイルムが得られるが、酸素バリア性が
悪く食品や医薬品を長期保存する包装としては使用でき
なかった。また、従来からの酸化ケイ素を加熱して蒸発
させ、プラスチックフイルム上に蒸着させる方法では、
蒸着温度が高いため、耐熱温度の高いPETフイルム以
外の耐熱温度の低いフイルム、たとえば2軸延伸ナイロ
ンフイルム(ONyフイルム)、2軸延伸ポリプロピレ
ンフイルム(OPPフイルム)、キャストポリプロピレ
ンフイルム(CPPフイルム)、リニヤーローデンシテ
ィポリエチレンフイルム(LLDPEフイルム)、ロー
デンシティポリエチレンフイルム(LDPEフイルム)
などに、SiOxの形での蒸着を行うことは極めて困難
であり、フイルムの冷却温度を極度に低下させ、高速で
短時間に蒸着を終了させる必要があるためにSiOxの
膜厚みを厚くすることが困難であり所定のバリア性が得
られず、SiOxを蒸着したONy、OPP、CPP、
LLDPE、LDPEなどを構成の一部とする包装は存
在しなかった。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】すなわちSiOx
(x=1.7〜2.0)でもバリア性が良好な蒸着フイ
ルムを得て包装を提供しようとするものである。そして
低温蒸着により比較的耐熱性の低い素材にも適用できる
蒸着法を提供しようとするものである。
(x=1.7〜2.0)でもバリア性が良好な蒸着フイ
ルムを得て包装を提供しようとするものである。そして
低温蒸着により比較的耐熱性の低い素材にも適用できる
蒸着法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決しようとするものであり、その目的は、SiOx
のxが1.7から2.0の組成で30Åから2000Å
の厚みに蒸着した、透明で無色に近いプラスチックフイ
ルムを構成の一部に使用した、ガスバリア性と水蒸気バ
リア性に優れた包装に、食品、飲料、医薬品を入れ、密
封することにより中身の品質を長期間にわたり保持しよ
うとするものである。
を解決しようとするものであり、その目的は、SiOx
のxが1.7から2.0の組成で30Åから2000Å
の厚みに蒸着した、透明で無色に近いプラスチックフイ
ルムを構成の一部に使用した、ガスバリア性と水蒸気バ
リア性に優れた包装に、食品、飲料、医薬品を入れ、密
封することにより中身の品質を長期間にわたり保持しよ
うとするものである。
【0005】そして本発明はECD社の開発した装置を
用い、シランガス(SiH4 )から10-2から10-6t
orrの真空下においてプラズマ化したケイ素を発生さ
せ酸素雰囲気化、雰囲気温度0℃から100℃におい
て、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのプ
ラスチックフイルム上にSiOxの形でxが1.7から
2.0の組成で30Åから2000Åの厚みに蒸着した
バリア性フイルムを構成の一部または全部とする包装に
食品、飲料、医薬品、精密電子部品、精密機械部品など
を密封することにより、内容物の品質を長期間維持する
ことを特徴とする包装に関するものである。
用い、シランガス(SiH4 )から10-2から10-6t
orrの真空下においてプラズマ化したケイ素を発生さ
せ酸素雰囲気化、雰囲気温度0℃から100℃におい
て、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのプ
ラスチックフイルム上にSiOxの形でxが1.7から
2.0の組成で30Åから2000Åの厚みに蒸着した
バリア性フイルムを構成の一部または全部とする包装に
食品、飲料、医薬品、精密電子部品、精密機械部品など
を密封することにより、内容物の品質を長期間維持する
ことを特徴とする包装に関するものである。
【0006】本発明におけるプラスチックフイルムと
は、未延伸または一軸以上に延伸されたプラスチックフ
イルムを指し、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンビニルアルコール共重合物、ポリエチ
レン酢酸ビニル共重合物、ポリビニルアルコール、セロ
ハン、アイオノマー、ポリビニルクロライド、ポリビニ
リデンクロライド、ポリアクリロニトリル、シリコン、
ポリブチレン、ポリイソプレン、ポリメチルペンテン、
ポリプロピレンとオレフイン類の共重合物、ポリエチレ
ンとオレフインの共重合物などが含まれるが、2軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフイルム以外は、従来から
SiOx蒸着が極めて困難なフイルムであった。本発明
におけるSiOxが蒸着したプラスチックフイルムを構
成の一部または全部とする包装とは、たとえばSiO
1.8が蒸着されたLLDPEフイルム単体による包装
袋、SiO1.8が蒸着されたLLDPEフイルムを2
枚、SiO1.8蒸着面をラミネートした包装袋、ONy
フイルムとSiO2.0が蒸着されたCPPフイルムとの
ラミネート包装袋、SiO2.0が蒸着されたOPPフイ
ルムとCPPのラミネート袋、SiO1.8が蒸着された
ONyフイルムとLLDPEフイルムとのラミネート
袋、PETフイルムとSiO1.8が蒸着されたONyと
CPPの3枚ラミネート袋ペーパーカートンのバリア層
にSiO1.8を蒸着したPETフイルムを使用したもの
などが含まれる。次に本発明を実施例により説明する。
は、未延伸または一軸以上に延伸されたプラスチックフ
イルムを指し、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンビニルアルコール共重合物、ポリエチ
レン酢酸ビニル共重合物、ポリビニルアルコール、セロ
ハン、アイオノマー、ポリビニルクロライド、ポリビニ
リデンクロライド、ポリアクリロニトリル、シリコン、
ポリブチレン、ポリイソプレン、ポリメチルペンテン、
ポリプロピレンとオレフイン類の共重合物、ポリエチレ
ンとオレフインの共重合物などが含まれるが、2軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフイルム以外は、従来から
SiOx蒸着が極めて困難なフイルムであった。本発明
におけるSiOxが蒸着したプラスチックフイルムを構
成の一部または全部とする包装とは、たとえばSiO
1.8が蒸着されたLLDPEフイルム単体による包装
袋、SiO1.8が蒸着されたLLDPEフイルムを2
枚、SiO1.8蒸着面をラミネートした包装袋、ONy
フイルムとSiO2.0が蒸着されたCPPフイルムとの
ラミネート包装袋、SiO2.0が蒸着されたOPPフイ
ルムとCPPのラミネート袋、SiO1.8が蒸着された
ONyフイルムとLLDPEフイルムとのラミネート
袋、PETフイルムとSiO1.8が蒸着されたONyと
CPPの3枚ラミネート袋ペーパーカートンのバリア層
にSiO1.8を蒸着したPETフイルムを使用したもの
などが含まれる。次に本発明を実施例により説明する。
【0007】実施例1 ECD社の蒸着装置を用いて、シランガスを原料とし
て、真空度10-2torr、温度25℃においてケイ素
のプラズマを発生させ、酸素雰囲気中において、次の各
フイルム上にSiOxをx=1.8の形で蒸着させた。
結果を表1に示す。比較例、Leybold社のEBガ
ン加熱方式による真空蒸着機によりSiOを原料とし
て、真空度10-4torrにおいて酸素雰囲気中におい
て次のフイルムに、SiO1.8の形で蒸着させた場合の
酸素透過度と水蒸気透過度を表2に示す。なお蒸着を行
う前の各フイルムの酸素透過度と水蒸気透過度を表3に
示す。
て、真空度10-2torr、温度25℃においてケイ素
のプラズマを発生させ、酸素雰囲気中において、次の各
フイルム上にSiOxをx=1.8の形で蒸着させた。
結果を表1に示す。比較例、Leybold社のEBガ
ン加熱方式による真空蒸着機によりSiOを原料とし
て、真空度10-4torrにおいて酸素雰囲気中におい
て次のフイルムに、SiO1.8の形で蒸着させた場合の
酸素透過度と水蒸気透過度を表2に示す。なお蒸着を行
う前の各フイルムの酸素透過度と水蒸気透過度を表3に
示す。
【0008】実施例2 実施例1のAの40μのLLDPEにSiO1.8を50
0Å蒸着させたフイルムに味付のりを包み4方をヒート
シールした。これを温度30℃、湿度95%の室に30
日間放置したが、開封後の味付のりは乾燥状態が保たれ
ており食感は良好であった。比較として40μのLLD
PEに味付のりを包装し、温度30℃、湿度95%の室
に30日間放置したものは、のりが湿った状態であり食
感が悪かった。
0Å蒸着させたフイルムに味付のりを包み4方をヒート
シールした。これを温度30℃、湿度95%の室に30
日間放置したが、開封後の味付のりは乾燥状態が保たれ
ており食感は良好であった。比較として40μのLLD
PEに味付のりを包装し、温度30℃、湿度95%の室
に30日間放置したものは、のりが湿った状態であり食
感が悪かった。
【0009】実施例3 実施例1のBの40μのCPPにSiO1.8を500Å
蒸着させたフイルムを2枚、SiO1.8面を合わせて接
着剤でラミネートした。このフイルムはSiO1 .8の欠
陥面が相殺された形でラミネートされているために、酸
素透過度は0.1cc/m2・24hrs以下、水蒸気透
過度も0.1g/m2・hrs以下に低下した。このフイ
ルムに実施例2と同様に味付のりを包み、4方をヒート
シールし、温度30℃、湿度95%の室に60日間放置
したが、開封後の味付のりは乾燥状態が保たれており食
感は良好であった。比較として、厚さ80μのCPPフ
イルムに味付のりを包装し、温度35℃、湿度95%の
室に60日間放置したものは、のりが湿った状態になり
食感が悪かった。
蒸着させたフイルムを2枚、SiO1.8面を合わせて接
着剤でラミネートした。このフイルムはSiO1 .8の欠
陥面が相殺された形でラミネートされているために、酸
素透過度は0.1cc/m2・24hrs以下、水蒸気透
過度も0.1g/m2・hrs以下に低下した。このフイ
ルムに実施例2と同様に味付のりを包み、4方をヒート
シールし、温度30℃、湿度95%の室に60日間放置
したが、開封後の味付のりは乾燥状態が保たれており食
感は良好であった。比較として、厚さ80μのCPPフ
イルムに味付のりを包装し、温度35℃、湿度95%の
室に60日間放置したものは、のりが湿った状態になり
食感が悪かった。
【0010】実施例4 実施例1のCの20μのOPPフイルムに450ÅのS
iO1.8を蒸着させたフイルムと40μのCPPフイル
ムをラミネートしたフイルムにポテトチップを包み、4
方をヒートシールした。比較のため20μのOPPフイ
ルムに40μのCPPフイルムをラミネートしたフイル
ムにポテトチップを包み4方をヒートシールした。両者
を25℃、80%湿度の室に3ケ月間放置したが、実施
例の袋に包装されたポテトチップの香りと乾燥状態は保
たれており食感は良好であった。比較例のポテトチップ
は、やや酸化臭が感じられ乾燥状態も悪く、食感も不良
であった。
iO1.8を蒸着させたフイルムと40μのCPPフイル
ムをラミネートしたフイルムにポテトチップを包み、4
方をヒートシールした。比較のため20μのOPPフイ
ルムに40μのCPPフイルムをラミネートしたフイル
ムにポテトチップを包み4方をヒートシールした。両者
を25℃、80%湿度の室に3ケ月間放置したが、実施
例の袋に包装されたポテトチップの香りと乾燥状態は保
たれており食感は良好であった。比較例のポテトチップ
は、やや酸化臭が感じられ乾燥状態も悪く、食感も不良
であった。
【0011】実施例5 実施例1のDの15μのONyフイルムに550ÅのS
iO1.8を550Åの厚みに蒸着したフイルムに40μ
のLLDPEをラミネートしたフイルムに、実施例4と
同様にポテトチップを包み、4方をヒートシールした。
比較のため15μのONyに40μのLLDPEをラミ
ネートしたフイルムにポテトチップを包み、4方をヒー
トシールした。両者を25℃、80%湿度の室に2ケ月
間放置したが、実施例の袋に包装されたポテトチップの
香りと乾燥状態は良好であり、食味も良好であった。比
較例のポテトチップは香りがやや悪くなっており、吸湿
した状態であり、食感も不良であった。
iO1.8を550Åの厚みに蒸着したフイルムに40μ
のLLDPEをラミネートしたフイルムに、実施例4と
同様にポテトチップを包み、4方をヒートシールした。
比較のため15μのONyに40μのLLDPEをラミ
ネートしたフイルムにポテトチップを包み、4方をヒー
トシールした。両者を25℃、80%湿度の室に2ケ月
間放置したが、実施例の袋に包装されたポテトチップの
香りと乾燥状態は良好であり、食味も良好であった。比
較例のポテトチップは香りがやや悪くなっており、吸湿
した状態であり、食感も不良であった。
【0012】実施例6 実施例1のEの12μ厚みのOPETフイルムにもSi
O1.8を600Å蒸着したフイルムを2枚、SiO1.8面
を合わせて接着剤でラミネートした。このフイルムに更
に80μ厚みのレトルト用CPPをラミネートした。こ
のラミネートフイルムの酸素透過度は0.1cc/m2・
24hrs以下、水蒸気透過度も0.1gcc/m2・2
4hrs以下であった。このラミネートフイルムの三方
をヒートシールして袋を成形し、ビーフシチューを入れ
更に開口部をヒートシールし、121℃の温度において
30分間レトルト滅菌した。これを40℃、65%湿度
の室に6ケ月間放置したが、放置後も食味は変化せず極
めて良好であった。比較のため12μのOPETフイル
ム2枚とレトルト用の80μCPPをラミネートしたパ
ウチにビーフシチューを入れ、同様のレトルト処理を行
ない、同等の条件で放置したものは、放置後は酸化され
て食味が変化しており、食用として供することができな
かった。尚、酸素透過度及び水蒸気透過度はモダンコン
トロールズ社製OX−TRAN100を用いて測定し
た。
O1.8を600Å蒸着したフイルムを2枚、SiO1.8面
を合わせて接着剤でラミネートした。このフイルムに更
に80μ厚みのレトルト用CPPをラミネートした。こ
のラミネートフイルムの酸素透過度は0.1cc/m2・
24hrs以下、水蒸気透過度も0.1gcc/m2・2
4hrs以下であった。このラミネートフイルムの三方
をヒートシールして袋を成形し、ビーフシチューを入れ
更に開口部をヒートシールし、121℃の温度において
30分間レトルト滅菌した。これを40℃、65%湿度
の室に6ケ月間放置したが、放置後も食味は変化せず極
めて良好であった。比較のため12μのOPETフイル
ム2枚とレトルト用の80μCPPをラミネートしたパ
ウチにビーフシチューを入れ、同様のレトルト処理を行
ない、同等の条件で放置したものは、放置後は酸化され
て食味が変化しており、食用として供することができな
かった。尚、酸素透過度及び水蒸気透過度はモダンコン
トロールズ社製OX−TRAN100を用いて測定し
た。
【0013】実施例7 実施例7として下記事項を追加。実施例1のEの12μ
厚みのOPETフイルムに、SiO1.8を600Å蒸着
したフイルムを、バリア性ペーパーカートンのアルミ箔
の代わりに使用し、ポリエチレン/紙/ポリエチレン/
SiO1.8−PET/ポリエチレンの構成のラミネート
シートを製造し、1.5リットル容量のペーパーカート
ンを成形した。のこペーパーカートンに、日本酒を入れ
密封し室温で6ケ月間放置したが、アルミ箔を構成に使
用したペーパーカートンと同様に、日本酒の味覚は変化
しなかった。SiO1.8−PETフイルムをバリア層と
して使用したペーパーカートンは、アルミ箔をバリア層
として使用したぺーパーカートンと異なり、容易に紙の
リサイクリングができる。また比較例として、ポリエチ
レン/紙/ポリエチレン構成のペーパーカートンに、日
本酒を入れ密封して室温で放置したが、1ケ月後に味覚
が変化した。
厚みのOPETフイルムに、SiO1.8を600Å蒸着
したフイルムを、バリア性ペーパーカートンのアルミ箔
の代わりに使用し、ポリエチレン/紙/ポリエチレン/
SiO1.8−PET/ポリエチレンの構成のラミネート
シートを製造し、1.5リットル容量のペーパーカート
ンを成形した。のこペーパーカートンに、日本酒を入れ
密封し室温で6ケ月間放置したが、アルミ箔を構成に使
用したペーパーカートンと同様に、日本酒の味覚は変化
しなかった。SiO1.8−PETフイルムをバリア層と
して使用したペーパーカートンは、アルミ箔をバリア層
として使用したぺーパーカートンと異なり、容易に紙の
リサイクリングができる。また比較例として、ポリエチ
レン/紙/ポリエチレン構成のペーパーカートンに、日
本酒を入れ密封して室温で放置したが、1ケ月後に味覚
が変化した。
【0014】
【発明の効果】以上示した様に本発明によれば従来不可
能であったSiOx(x=1.7〜2.0)の組成で、
しかも低温で蒸着できるためにバリア性包装材料及び包
装袋として極めて有効であることがわかる。
能であったSiOx(x=1.7〜2.0)の組成で、
しかも低温で蒸着できるためにバリア性包装材料及び包
装袋として極めて有効であることがわかる。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
Claims (2)
- 【請求項1】 プラスチックフイルム上にSiOx(x
=1.7〜2.0)組成で30Åから2000Åの厚み
に蒸着したフイルムを構成の一部または全部とする気体
透過性と水蒸気透過性の小さいバリア性包装袋。 - 【請求項2】 請求項1の蒸着したフイルムがシランガ
ス(SiH4)から、真空度10-1から10-4torr
においてプラズマ化した珪素雰囲気下、温度0℃から1
00℃において蒸着したフイルムである請求項1のバリ
ア性包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5131824A JPH06340023A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | バリア性包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5131824A JPH06340023A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | バリア性包装袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06340023A true JPH06340023A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15066963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5131824A Pending JPH06340023A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | バリア性包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06340023A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002200693A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-16 | Toyobo Co Ltd | 透明ガスバリアフィルムロール |
KR100623540B1 (ko) * | 1997-08-29 | 2006-09-13 | 미네소타 마이닝 앤드 매뉴팩춰링 캄파니 | 코팅의 퇴적을 위한 제트 플라즈마 공정 및 장치 및그로부터 얻어진 코팅 |
-
1993
- 1993-06-02 JP JP5131824A patent/JPH06340023A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100623540B1 (ko) * | 1997-08-29 | 2006-09-13 | 미네소타 마이닝 앤드 매뉴팩춰링 캄파니 | 코팅의 퇴적을 위한 제트 플라즈마 공정 및 장치 및그로부터 얻어진 코팅 |
JP2002200693A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-16 | Toyobo Co Ltd | 透明ガスバリアフィルムロール |
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