JP2925226B2 - レトルト食品用包装材料 - Google Patents
レトルト食品用包装材料Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はレトルト食品用包装材料に関する。さらに詳
しくは、レトルト処理時の多湿高温条件にさらされても
酵素、水蒸気などに対するガスバリヤー性、層間剥離強
度などが低下することがない透視性を有するレトルト食
品用包装材料に関する。
しくは、レトルト処理時の多湿高温条件にさらされても
酵素、水蒸気などに対するガスバリヤー性、層間剥離強
度などが低下することがない透視性を有するレトルト食
品用包装材料に関する。
[従来の技術] カレー、スパゲティー用ミートソース、食肉調理品な
どの調理品または半調理品をパック包装したレトルト食
品は、長期保存が可能であり、また調理が簡単なため近
年広く市場に出回っている。レトルト食品用の包装材料
としては酵素や水蒸気などが袋内に透過してきて内容物
を変質させることがないようにガスバリヤー性および層
間剥離強度がすぐれていなければならない。かかる包装
材料としては高度なガスバリヤー性を有する点からアル
ミニウム箔をヒートシール性を有する無延伸ポリプロピ
レンフィルムとラミネートしたものが一般的に用いられ
ている。
どの調理品または半調理品をパック包装したレトルト食
品は、長期保存が可能であり、また調理が簡単なため近
年広く市場に出回っている。レトルト食品用の包装材料
としては酵素や水蒸気などが袋内に透過してきて内容物
を変質させることがないようにガスバリヤー性および層
間剥離強度がすぐれていなければならない。かかる包装
材料としては高度なガスバリヤー性を有する点からアル
ミニウム箔をヒートシール性を有する無延伸ポリプロピ
レンフィルムとラミネートしたものが一般的に用いられ
ている。
しかしながら、アルミニウム箔のラミネートフィルム
は不透明なため内容物を外から見ることができないとい
う欠点がある。
は不透明なため内容物を外から見ることができないとい
う欠点がある。
一方透視性を有するレトルト食品用包装材料として、
プラスチックフィルム上に直接ケイ素酸化物の蒸着膜を
設けたものが提案されている(特開平1−202436号公
報)。
プラスチックフィルム上に直接ケイ素酸化物の蒸着膜を
設けたものが提案されている(特開平1−202436号公
報)。
しかしながら、この包装材料は多湿高温条件下のレト
ルト処理によりしばしばガスバリヤー性、層間剥離強度
が大巾に低下するという問題があり、レトルト食品用包
装材料として必らずしも満足しうるものではない。プラ
スチックフィルム基材に対するケイ素酸化物蒸着膜の密
着性を改善するため、プラスチックフィルム基材にコロ
ナ処理、イオンボンバード処理などを施したのち蒸着す
ることが試みられ、それによりドライな状態での密着性
は向上されたが、水中であるいは水蒸気の存在する雰囲
気下で高温加熱処理を行なうレトルト処理を経ると密着
性が低下した。
ルト処理によりしばしばガスバリヤー性、層間剥離強度
が大巾に低下するという問題があり、レトルト食品用包
装材料として必らずしも満足しうるものではない。プラ
スチックフィルム基材に対するケイ素酸化物蒸着膜の密
着性を改善するため、プラスチックフィルム基材にコロ
ナ処理、イオンボンバード処理などを施したのち蒸着す
ることが試みられ、それによりドライな状態での密着性
は向上されたが、水中であるいは水蒸気の存在する雰囲
気下で高温加熱処理を行なうレトルト処理を経ると密着
性が低下した。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、前記の点に鑑み、すぐれたガスバリヤー性
および層間剥離強度を有し、レトルト処理時の多湿高温
条件にさらされてもこれらガスバリヤー性、層間剥離強
度などが低下することのない透視性を有するレトルト食
品用包装材料を提供することを目的とする。
および層間剥離強度を有し、レトルト処理時の多湿高温
条件にさらされてもこれらガスバリヤー性、層間剥離強
度などが低下することのない透視性を有するレトルト食
品用包装材料を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、厚さ6〜100μmのポリエステルまたはナ
イロンからなるプラスチック基材の少なくとも片面にア
クリル樹脂、ビニル変性樹脂、エポキシ樹脂、変性スチ
レン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、変性シリ
コーン樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の熱
硬化性樹脂からなる耐熱温度が130℃以上のアンカーコ
ート層を設け、該アンカーコート層上に金属酸化物蒸着
膜を設けてなる、酸素透過率が2.00cc/m2・24hra・atm
以下、水蒸気透過率が3.0g/m2・24hrs以下で、かつ130
℃で25分間のレトルト処理に耐えうる、透視性を有する
高ガスバリヤー性レトルト食品用包装材料に関する。
イロンからなるプラスチック基材の少なくとも片面にア
クリル樹脂、ビニル変性樹脂、エポキシ樹脂、変性スチ
レン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、変性シリ
コーン樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の熱
硬化性樹脂からなる耐熱温度が130℃以上のアンカーコ
ート層を設け、該アンカーコート層上に金属酸化物蒸着
膜を設けてなる、酸素透過率が2.00cc/m2・24hra・atm
以下、水蒸気透過率が3.0g/m2・24hrs以下で、かつ130
℃で25分間のレトルト処理に耐えうる、透視性を有する
高ガスバリヤー性レトルト食品用包装材料に関する。
[作用および実施例] 本発明者は前記従来技術の問題点を検討した結果、プ
ラスチック基材の表面吸着水の量およびプラスチック基
材に含まれている未反応物質(オリゴマーなど)、添加
剤などのブリードの量により多湿高温条件下でのレトル
ト処理後のガスバリヤー性、層間剥離強度が大きく左右
されるため、安定した性能を有する製品がえられないこ
とが判明し、この知見に基づいてプラスチック基材表面
にアンカーコート層を設け、そのうえに金属蒸着膜を設
けると前記問題が解決されることを見出した。
ラスチック基材の表面吸着水の量およびプラスチック基
材に含まれている未反応物質(オリゴマーなど)、添加
剤などのブリードの量により多湿高温条件下でのレトル
ト処理後のガスバリヤー性、層間剥離強度が大きく左右
されるため、安定した性能を有する製品がえられないこ
とが判明し、この知見に基づいてプラスチック基材表面
にアンカーコート層を設け、そのうえに金属蒸着膜を設
けると前記問題が解決されることを見出した。
すなわち、プラスチック基材上にアンカーコート層を
設けることによって、表面吸着水を除去することができ
ると共に、プラスチック基材に含まれている未反応物
質、添加剤などのブリードを防止でき、そのためレトル
ト処理後のガスバリヤー性、層間剥離強度にバラツキが
生じず、安定した性能を有する製品がえられる。
設けることによって、表面吸着水を除去することができ
ると共に、プラスチック基材に含まれている未反応物
質、添加剤などのブリードを防止でき、そのためレトル
ト処理後のガスバリヤー性、層間剥離強度にバラツキが
生じず、安定した性能を有する製品がえられる。
さらにアンカーコート層は、レトルト処理時における
プラスチック基材の熱変形(寸法変化)の緩衝層として
働くため、ガスバリヤー性、層間剥離強度などに対する
影響を可及的に低減しうる。またアンカーコート層はそ
の材料を適宜選択することによってプラズマチック基材
と金属酸化物蒸着膜との親和性を向上し、層間剥離強度
を増大できる。
プラスチック基材の熱変形(寸法変化)の緩衝層として
働くため、ガスバリヤー性、層間剥離強度などに対する
影響を可及的に低減しうる。またアンカーコート層はそ
の材料を適宜選択することによってプラズマチック基材
と金属酸化物蒸着膜との親和性を向上し、層間剥離強度
を増大できる。
つぎに本発明を具体的に説明する。
本発明に用いるプラスチック基材としては透視性を有
し、レトルト処理時の高温度に耐えうる耐熱性のあるも
のが用いられる。レトルト処理時の耐熱性とコストなど
の点から、とくにポリエステル、ナイロンのフィルムま
たはシート状物が好ましく用いられる。厚さは包装材料
の使用目的によって異なり、6〜100μmの広い範囲か
ら適宜選択される。
し、レトルト処理時の高温度に耐えうる耐熱性のあるも
のが用いられる。レトルト処理時の耐熱性とコストなど
の点から、とくにポリエステル、ナイロンのフィルムま
たはシート状物が好ましく用いられる。厚さは包装材料
の使用目的によって異なり、6〜100μmの広い範囲か
ら適宜選択される。
アンカーコート層の材料としては耐熱温度が130℃以
上、なかんづく150℃以上のものが用いられる。耐熱温
度が前記範囲より低いとレトルト処理によりガスバリヤ
ー性、層間剥離強度が大巾に低下する。アンカーコート
層用の材料としてはアクリル樹脂、ビニル変性樹脂、エ
ポキシ樹脂、変性スチレン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、変性シリコーン樹脂から選ばれる熱硬化性
樹脂が好適に用いられる。これらアンカーコート層用材
料は単独で用いてもよく、あるいは2種以上を併用して
もよい。アンカーコート層の厚さは2×102Å以上が好
ましい。厚さが2×102Å未満ではプラスチック基材に
含まれているオリゴマーなどのブリード防止効果が充分
でない。アンカーコート層の厚さの上限はとくに制限は
ないが経済性の面からは5×104Å程度である。好まし
いアンカーコート層の厚さは5×102〜2×104Åの範囲
である。
上、なかんづく150℃以上のものが用いられる。耐熱温
度が前記範囲より低いとレトルト処理によりガスバリヤ
ー性、層間剥離強度が大巾に低下する。アンカーコート
層用の材料としてはアクリル樹脂、ビニル変性樹脂、エ
ポキシ樹脂、変性スチレン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、変性シリコーン樹脂から選ばれる熱硬化性
樹脂が好適に用いられる。これらアンカーコート層用材
料は単独で用いてもよく、あるいは2種以上を併用して
もよい。アンカーコート層の厚さは2×102Å以上が好
ましい。厚さが2×102Å未満ではプラスチック基材に
含まれているオリゴマーなどのブリード防止効果が充分
でない。アンカーコート層の厚さの上限はとくに制限は
ないが経済性の面からは5×104Å程度である。好まし
いアンカーコート層の厚さは5×102〜2×104Åの範囲
である。
金属酸化物蒸着膜としては透明性を有しガスバリヤー
性の高い蒸着フィルムを与えるものであればとくに制限
されないが、ケイ素酸化物(SiOx)、アルミニウム酸化
物(Al2O3)、チタン酸化物(TiO2)などの蒸着膜が好
ましいものとしてあげられる。
性の高い蒸着フィルムを与えるものであればとくに制限
されないが、ケイ素酸化物(SiOx)、アルミニウム酸化
物(Al2O3)、チタン酸化物(TiO2)などの蒸着膜が好
ましいものとしてあげられる。
組成式SiOxで表わされるケイ素酸化物蒸着膜として
は、xの値が0.3〜1.8、なかんづく0.7〜1.8のものが好
ましい。xが前記範囲より大きいと、ガスバリヤー性が
低下する。一方、xが前記範囲より小さいとガスバリヤ
ー性は良いが、透明性がわるくなる。
は、xの値が0.3〜1.8、なかんづく0.7〜1.8のものが好
ましい。xが前記範囲より大きいと、ガスバリヤー性が
低下する。一方、xが前記範囲より小さいとガスバリヤ
ー性は良いが、透明性がわるくなる。
蒸着膜の厚さは4×102〜3×103Åの範囲が好まし
い。厚さが4×102Å未満では充分なガスバリヤー性が
えられず、3×103Åを超えるとコスト高となると共
に、クラックが発生しやすく、厚さが大きくなるにした
がって着色の度合も高くなる。
い。厚さが4×102Å未満では充分なガスバリヤー性が
えられず、3×103Åを超えるとコスト高となると共
に、クラックが発生しやすく、厚さが大きくなるにした
がって着色の度合も高くなる。
蒸着膜の形成には真空蒸着法、スパッタリング法、イ
オンプレーティング法などの物理蒸着(PVD)法、ある
いは化学蒸着(CVD)法などが適宜採用される。ケイ素
酸化物蒸着膜を真空蒸着法により形成するばあいは、蒸
着源材料としてSiOやSiO2、またはこれらの混合物、さ
らにSiとSiO2の混合物などが適宜用いられる。
オンプレーティング法などの物理蒸着(PVD)法、ある
いは化学蒸着(CVD)法などが適宜採用される。ケイ素
酸化物蒸着膜を真空蒸着法により形成するばあいは、蒸
着源材料としてSiOやSiO2、またはこれらの混合物、さ
らにSiとSiO2の混合物などが適宜用いられる。
本発明の前記包装材料は用途に応じてそのまま用いて
もよいし、さらに蒸着膜上にヒートシール層または保護
膜などを設けてもよい。
もよいし、さらに蒸着膜上にヒートシール層または保護
膜などを設けてもよい。
ヒートシール層としてはとくに制限はなく、通常無延
伸ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル系共重合体、エチレン−アクリル酸系共重合体、ある
いはエチレン−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−アク
リル酸系共重合体などのエチレン系のアイオノマーなど
があげられる。ヒートシール層は通常ドライラミネート
法あるいは押出し法によって設られる。厚さとしては20
〜100μmの範囲であればよく、好ましくは40〜80μm
である。
伸ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル系共重合体、エチレン−アクリル酸系共重合体、ある
いはエチレン−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−アク
リル酸系共重合体などのエチレン系のアイオノマーなど
があげられる。ヒートシール層は通常ドライラミネート
法あるいは押出し法によって設られる。厚さとしては20
〜100μmの範囲であればよく、好ましくは40〜80μm
である。
また保護層は、ポリエステル、ナイロン、エチレン−
ビニルアルコール共重合体などのフィルムをラミネート
するか、あるいは耐熱性のあるエポキシ樹脂、メラミン
樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などをコーティ
ングすることなどによって設けられる。
ビニルアルコール共重合体などのフィルムをラミネート
するか、あるいは耐熱性のあるエポキシ樹脂、メラミン
樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などをコーティ
ングすることなどによって設けられる。
本発明のレトルト食品用包装材料は透視性を有すると
共に高度なガスバリヤー性を有する。すなわち、酸素透
過度が2.0cc/m2・24hrs・atm以下でかつ水蒸気透過度が
3.0g/m2・24hrs以下であり、しかも高温加熱処理によっ
ても前記高ガスバリヤー性、および層間剥離強度がほと
んど低下しないという特徴がある。すなわち、100〜140
℃で、なかんずく105〜140℃で10〜60分間のレトルト処
理に耐えうる。したがって、本発明の包装材料で包装し
た食品をレトルト処理したのち、長期保存後、加熱調理
して食膳に供することができる。
共に高度なガスバリヤー性を有する。すなわち、酸素透
過度が2.0cc/m2・24hrs・atm以下でかつ水蒸気透過度が
3.0g/m2・24hrs以下であり、しかも高温加熱処理によっ
ても前記高ガスバリヤー性、および層間剥離強度がほと
んど低下しないという特徴がある。すなわち、100〜140
℃で、なかんずく105〜140℃で10〜60分間のレトルト処
理に耐えうる。したがって、本発明の包装材料で包装し
た食品をレトルト処理したのち、長期保存後、加熱調理
して食膳に供することができる。
本発明のレトルト食品用包装材料の使用形態として
は、袋、フタ材、カップ、チューブ、スタンディングバ
ッグ、トレイなどがある。ヒートシール層は袋、チュー
ブ、スタンディングバックなどの用途のばあいには必要
であるが、カップ、フタ材、トレイなどの用途のばあい
には必ずしも必要ではない。
は、袋、フタ材、カップ、チューブ、スタンディングバ
ッグ、トレイなどがある。ヒートシール層は袋、チュー
ブ、スタンディングバックなどの用途のばあいには必要
であるが、カップ、フタ材、トレイなどの用途のばあい
には必ずしも必要ではない。
さらに装飾または内容物の説明のために印刷をほどこ
したり、装飾用の印刷フィルムまたは補強材としてのナ
イロンフィルムなどと貼り合せて複合化してもよい。
したり、装飾用の印刷フィルムまたは補強材としてのナ
イロンフィルムなどと貼り合せて複合化してもよい。
つぎに本発明のレトルト食品用包装材料を実施例をあ
げて説明する。
げて説明する。
実施例1 厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの片面に熱硬化性樹脂塗料[ビニル変性樹脂(MC
A4017、大日本インキ化学工業(株)製)100重量部、イ
ソシアネート系樹脂(バーノック、大日本インキ化学工
業(株)製硬化剤)30重量部、トルエン・キシレン混合
溶剤100重量部からなるもの]を塗布乾燥し、180℃で30
秒間加熱して厚さ1μmのアンカーコート層を形成し、
40℃で48時間エージングを行なったのち、アンカーコー
ト層上にSiOをエレクトロンビーム法により5×10-5Tor
rの真空度下で真空蒸着して厚さ1000Åの酸化ケイ素蒸
着膜[SiOx(x=1.6)]を形成した。さらにこの蒸着
膜上にポリエステル系接着剤を3μmの厚さで塗布し、
80℃で20秒間乾燥後、厚さ70μmの無延伸ポリプロピレ
ンフィルムを2kg/cm2の加圧下で100℃×1秒間の条件の
もとでドライラミネートしてレトルト用フィルムを作製
した。
ィルムの片面に熱硬化性樹脂塗料[ビニル変性樹脂(MC
A4017、大日本インキ化学工業(株)製)100重量部、イ
ソシアネート系樹脂(バーノック、大日本インキ化学工
業(株)製硬化剤)30重量部、トルエン・キシレン混合
溶剤100重量部からなるもの]を塗布乾燥し、180℃で30
秒間加熱して厚さ1μmのアンカーコート層を形成し、
40℃で48時間エージングを行なったのち、アンカーコー
ト層上にSiOをエレクトロンビーム法により5×10-5Tor
rの真空度下で真空蒸着して厚さ1000Åの酸化ケイ素蒸
着膜[SiOx(x=1.6)]を形成した。さらにこの蒸着
膜上にポリエステル系接着剤を3μmの厚さで塗布し、
80℃で20秒間乾燥後、厚さ70μmの無延伸ポリプロピレ
ンフィルムを2kg/cm2の加圧下で100℃×1秒間の条件の
もとでドライラミネートしてレトルト用フィルムを作製
した。
実施例2 ポリエチレンテレフタレートフィルムに代えて厚さ15
μmの二軸延伸ナイロン66フィルムを用いたほかは実施
例1と同様にしてレトルト用フィルムを作製した。
μmの二軸延伸ナイロン66フィルムを用いたほかは実施
例1と同様にしてレトルト用フィルムを作製した。
実施例3 厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの片面に熱硬化型シリコーン樹脂系塗料[シリコ
ーンアクリル系樹脂(KR−9706、信越シリコーン(株)
製)10重量部、コロネートL(日本ポリウレタン(株)
製硬化剤)0.5重量部、キシレン90重量部からなるも
の]を塗布乾燥し、150℃で18秒間加熱して厚さ0.5μm
のアンカーコート層を形成し、以下実施例1と同様にし
て酸化ケイ素蒸着膜[SiOx(x=1.6)]の形成および
ポリプロピレンフィルムのラミネートを行なってレトル
ト用フィルムを作製した。
ィルムの片面に熱硬化型シリコーン樹脂系塗料[シリコ
ーンアクリル系樹脂(KR−9706、信越シリコーン(株)
製)10重量部、コロネートL(日本ポリウレタン(株)
製硬化剤)0.5重量部、キシレン90重量部からなるも
の]を塗布乾燥し、150℃で18秒間加熱して厚さ0.5μm
のアンカーコート層を形成し、以下実施例1と同様にし
て酸化ケイ素蒸着膜[SiOx(x=1.6)]の形成および
ポリプロピレンフィルムのラミネートを行なってレトル
ト用フィルムを作製した。
実施例4 アンカーコート層上にAl2O3をエレクトロンビーム法
により8×10-5Torrの真空度下で真空蒸着して厚さ600
ÅのAl2O3蒸着膜を形成したほかは実施例1と同様にし
てレトルト用フィルムを作製した。
により8×10-5Torrの真空度下で真空蒸着して厚さ600
ÅのAl2O3蒸着膜を形成したほかは実施例1と同様にし
てレトルト用フィルムを作製した。
実施例5 アンカーコート層上にTiO2をエレクトロンビーム法に
より8×10-5Torrの真空度下に蒸着して厚さ800ÅのTiO
2蒸着膜を形成したほかは実施例1と同様にしてレトル
ト用フィルムを作製した。
より8×10-5Torrの真空度下に蒸着して厚さ800ÅのTiO
2蒸着膜を形成したほかは実施例1と同様にしてレトル
ト用フィルムを作製した。
比較例1 ポリエチレンテレフタレートフィルム上に直接厚さ10
00Åの酸化ケイ素蒸着膜[SiOx(x=1.6)]を形成し
たほかは実施例1と同様にしてレトルト用フィルムを作
製した。
00Åの酸化ケイ素蒸着膜[SiOx(x=1.6)]を形成し
たほかは実施例1と同様にしてレトルト用フィルムを作
製した。
比較例2 厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に熱可塑性アクリル樹脂(ダイヤナールBR85、
三菱樹脂(株)製)を塗布、乾燥して厚さ1μmのアン
カーコート層を形成し、以下実施例1と同様にして酸化
ケイ素蒸着膜[SiOx(xmm1.6)]の形成およびポリプロ
ピレンフィルムのラミネートを行なってレトルト用フィ
ルムを作製した。
ィルム上に熱可塑性アクリル樹脂(ダイヤナールBR85、
三菱樹脂(株)製)を塗布、乾燥して厚さ1μmのアン
カーコート層を形成し、以下実施例1と同様にして酸化
ケイ素蒸着膜[SiOx(xmm1.6)]の形成およびポリプロ
ピレンフィルムのラミネートを行なってレトルト用フィ
ルムを作製した。
実施例1〜5および比較例1〜2でえられたフィルム
からヒートシールにより袋を作製した。
からヒートシールにより袋を作製した。
各袋にクリームスープを充填してヒートシールにより
完全密封したのち、130℃、25分間のレトルト処理を行
なった。
完全密封したのち、130℃、25分間のレトルト処理を行
なった。
レトルト処理前後でガスバリヤー性および層間剥離強
度を測定した。結果を第1表に示す。
度を測定した。結果を第1表に示す。
ガスバリヤー性の測定は、酸素透過度はMOCON法、水
蒸気透過度はJIS Z 0208にしたがって行なった。これら
の値が小さいほどバリヤー性がよい。
蒸気透過度はJIS Z 0208にしたがって行なった。これら
の値が小さいほどバリヤー性がよい。
層間剥離強度は、引張試験機((株)島津製作所製オ
ートグラフS−100)により、30cm/minの引張速度で90
゜剥離で測定した。なおレトルト処理後の剥離強度はレ
トルト処理後30分以内に測定した。
ートグラフS−100)により、30cm/minの引張速度で90
゜剥離で測定した。なおレトルト処理後の剥離強度はレ
トルト処理後30分以内に測定した。
[発明の効果] 本発明のレトルト食品用包装材料は透視性を有しガス
バリヤー性および層間剥離強度にすぐれ、とくに多湿高
温下でのレトルト処理においてもこれら性質がほとんど
低下しない。
バリヤー性および層間剥離強度にすぐれ、とくに多湿高
温下でのレトルト処理においてもこれら性質がほとんど
低下しない。
Claims (2)
- 【請求項1】厚さ6〜100μmのポリエステルまたはナ
イロンからなるプラスチック基材の少なくとも片面にア
クリル樹脂、ビニル変性樹脂、エポキシ樹脂、変性スチ
レン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、変性シリ
コーン樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の熱
硬化性樹脂からなる耐熱温度が130℃以上のアンカーコ
ート層を設け、該アンカーコート層上に金属酸化物蒸着
膜を設けてなる、酸素透過率が2.00cc/m2・24hrs・atm
以下、水蒸気透過率が3.0g/m2・24hrs以下で、かつ130
℃で25分間のレトルト処理に耐えうる、透視性を有する
高ガスバリヤー性レトルト食品用包装材料。 - 【請求項2】蒸着膜上にさらにヒートシール層が設けら
れている請求項1記載のレトルト食品用包装材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2079969A JP2925226B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | レトルト食品用包装材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2079969A JP2925226B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | レトルト食品用包装材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03278946A JPH03278946A (ja) | 1991-12-10 |
JP2925226B2 true JP2925226B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=13705150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2079969A Expired - Lifetime JP2925226B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | レトルト食品用包装材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2925226B2 (ja) |
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