JPH1080973A - 包装袋 - Google Patents

包装袋

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JPH1080973A
JPH1080973A JP25775196A JP25775196A JPH1080973A JP H1080973 A JPH1080973 A JP H1080973A JP 25775196 A JP25775196 A JP 25775196A JP 25775196 A JP25775196 A JP 25775196A JP H1080973 A JPH1080973 A JP H1080973A
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和敬 真鍋
Taketaka Hamada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微量有効成分を含有する医薬品、化粧品、食
品等の内容物を包装する包装袋において、前記包装袋を
開封してのち、前記内容物を使い切るまでの間、前記内
容物を保護するためのリクローズ機能を有する咬合具付
きの包装袋であって、前記内容物と接する層が、前記内
容物に含有される微量有効成分を吸着することがない材
料を用いた包装袋を提供することを目的とするものであ
る。 【解決手段】 微量有効成分を含有する医薬品、化粧
品、食品等の内容物と接する層がアルミニウム箔等の無
機物層で形成されていて、前記アルミニウム箔等の無機
物層に咬合具を熱接着することにより、前記内容物を使
い切るまでの間、前記内容物を保護するためのリクロー
ズ機能を有する包装袋であって、前記アルミニウム箔等
の無機物層面の熱接着部形成領域に熱接着性樹脂層を形
成して後に、該熱接着部形成領域がヒートシールされて
いることを特徴とする包装袋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微量有効成分を含
有する医薬品、化粧品、食品等の内容物を収容する包装
袋に関し、さらに詳しくは、該包装袋を開封してのち、
内容物を使い切るまでの間、内容物を保護するためのリ
クローズ機能を有する咬合具付きの包装袋に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、微量有効成分を含有する医薬品、
化粧品、食品等の内容物は、各種プラスチックフィルム
の積層体、もしくは、これに紙やアルミニウム箔を適宜
用いた積層体などで、必要周縁部をヒートシールするな
どした包装袋などで保護されている。
【0003】また、一般に利用されているこれらの包装
袋などの材料は、通常、内容物と接する層が、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、アイ
オノマー、エチレンーアクリル酸メチル共重合体、エチ
レンーアクリル酸共重合体、エチレンーメタクリル酸共
重合体等のコポリマー樹脂、あるいは、これらを公知の
技術でフィルム化したシートで形成されている。
【0004】しかし、内容物と接する層が、前項記載の
樹脂、或いは、該樹脂のシートで形成されていると、内
容物に含有されている微量有効成分が、該樹脂、或い
は、該樹脂のシートに経時的に吸着されてしまい、使用
時に必要とされる微量有効成分の量が減少してしまい、
効能が低下するといった問題がある。
【0005】そのために、内容物の有効使用期間に対応
して、該有効使用期間中に吸着されて減少するであろう
微量有効成分の量を、予め余分に含有させておく必要が
あり、それに係わるコストアップと該有効使用期間の期
間幅に起因する微量有効成分量の経時的吸着による減少
が、内容物の品質を不安定にしているといった問題も内
包している。
【0006】また、上記の包装袋には、密封された該包
装袋を一旦開封してのち内容物を使い切るまでの間、内
容物を保護するためのリクローズ機能を備えたものもあ
る。たとえば、内容物と接する層に用いる樹脂、或い
は、該樹脂のシートで形成されたものと相容性のある樹
脂で作製された咬合具を熱接着することにより、また、
包装袋に添付された粘着シートを用いることによりリク
ローズ機能をもたせている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、包装
袋を開封してのち、内容物を使い切るまでの間、内容物
を保護するためのリクローズ機能を有する咬合具付きの
包装袋において、前記内容物と接する層が、前記内容物
に含有される微量有効成分を吸着することがない材料を
用いた包装袋を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記のよ
うな問題点を解決すべく種々研究を重ねた結果、メント
ール、リモネン、サリチル酸メチル、インドメタシン、
モルヒネ等の微量有効成分を含有する医薬品、化粧品、
食品等の内容物と接する層が、アルミニウム箔、また
は、アルミニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム等の無
機物の蒸着層で形成されている場合は、該微量有効成分
が吸着されないことを発見して、本発明を完成させたも
のである。
【0009】すなわち、前記包装袋の内容物と接する層
に咬合具を熱接着することにより、内容物を使い切るま
での間、内容物を保護するためのリクローズ機能を有す
る包装袋において、上記のアルミニウム箔、または、ア
ルミニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機物の
蒸着層面の熱接着部形成領域に熱接着性樹脂層を形成し
て後に、該熱接着部形成領域をヒートシールしてなる包
装袋が内容物に含有されている微量有効成分を吸着しな
い包装袋として有効に機能することを発見して、本発明
を完成させたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】上記の本発明について、図面等を
用いて以下に更に詳しく説明する。まず、上記の本発明
において、メントール、リモネン、サリチル酸メチル、
インドメタシン、モルヒネ等の微量有効成分を含有する
医薬品、化粧品、食品等の内容物と接する層がアルミニ
ウム箔の場合は、通常市販されている軟質性のものであ
れば本発明の目的に叶うが、コストと加工性を考慮する
と7〜15μmの範囲のものが適している。
【0011】一方、アルミニウム、酸化珪素、酸化アル
ミニウム等の無機物の蒸着層を形成する基材としては、
紙や各種のプラスチックフィルムを用いることができる
が、たとえば、一般に用いられている物理蒸着法は、蒸
着時の温度が高温であること、また、安定した均質な蒸
着層を得るということからすると、2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムや2軸延伸ポリアミドフィル
ムが適している。また、化学蒸着法を用いことで、2軸
延伸ポリプロピレンフィルム等の熱変化の大きいプラス
チックフィルムも利用できる。
【0012】また、蒸着層の厚みは、アルミニウム箔が
本発明の微量有効成分を含有している内容物と接する層
に適していることから考えると、蒸着層は厚い方が適し
ているが、蒸着層の厚みをアップすることによるコスト
アップと本発明の効果の関係から、蒸着層の厚みは20
0〜800Å、特に400〜600Åとすることが好ま
しい。
【0013】次に、微量有効成分を含有した医薬品、化
粧品、食品等の内容物と接する層が、アルミニウム箔や
アルミニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機物
の蒸着層で形成されており、この構成では封緘機能がな
いため、本発明を生かした封緘機能とする必要から、微
量有効成分を含有した内容物と接する層のアルミニウム
箔面、または、アルミニウム、酸化珪素、酸化アルミニ
ウム等の無機物の蒸着層面の熱接着部形成領域に熱接着
性樹脂層を設け、該熱接着性樹脂層をヒートシールする
ことにより密封された良好な包装袋を得ることできる。
【0014】前項記載の熱接着性樹脂層に用いる熱接着
性樹脂としては、たとえば、ウレタン系樹脂、塩化ビニ
ルー酢酸ビニル共重合体系樹脂、アクリル系樹脂、変成
ポリオレフィン等の一種ないしそれ以上のビヒクルに所
望の添加剤を任意に加えて充分に混練りしてなる樹脂組
成物を用いて、グラビア印刷法で印刷することで該熱接
着性樹脂層を形成することができる。該熱接着性樹脂層
の印刷パターンとしては、たとえば、格子縞が用いられ
て、格子の部分に該熱接着性樹脂層が形成されているこ
とにより、包装袋とした時に、必要な矩形状の熱接着部
形成領域が縦横に多数並べられた状態となる。該熱接着
性樹脂層の厚みは、ドライ時において2〜10g/m2
の範囲が好ましい。また、該樹脂組成物は、必要に応じ
て所望の顔料を加えて、着色することもできる。
【0015】次に、包装袋を一旦開封してのち、内容物
を使い切るまでの間、内容物を保護するためのリクロー
ズ機能を付与する咬合具は、包装袋の開封部の一辺に平
行に、かつ、開封部の内側に対向配置された凸状係止
片、および、凹状係止片を具備した咬合具であって、該
咬合具が包装袋の最内層と直接に、または、包装袋の最
内層と接着層を介して熱接着されている。
【0016】咬合具の材質としては、一般的に、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ま
たは、アイオノマー、エチレンーメタクリル酸共重合
体、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーアクリ
ル酸メチル共重合体等のコポリマー樹脂が用いられてい
る。
【0017】しかし、本発明の包装袋は、内容物と接す
る層がアルミニウム箔、または、アルミニウム、酸化珪
素、酸化アルミニウム等の無機物の蒸着層で形成されて
おり、アルミニウム箔面、または、アルミニウム、酸化
珪素、酸化アルミニウム等の無機物の蒸着層面に咬合具
を熱接着させるためには、咬合具の材質を選定するこ
と、および、咬合具とアルミニウム箔面、または、無機
物の蒸着層面の間に接着層を適宜に設けることで目的を
達成することができる。
【0018】すなわち、アルミニウム箔面、または、無
機物の蒸着層面に直接熱接着させることができる咬合具
の材質としては、アイオノマー、エチレンーメタクリル
酸共重合体、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレン
ーアクリル酸メチル共重合体等のコポリマー樹脂が適し
ており、これらの樹脂を用いることで、所定の咬合具形
成位置に直接熱接着させることで、咬合具付き包装袋を
作製できる。
【0019】また、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン系樹脂を咬合具の材質として用いる場合
は、上記のアルミニウム箔面、または、無機物の蒸着層
面に、たとえば、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロ
ピレン、アイオノマー等の変成ポリオレフィン系、或い
は、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体系、アクリル系、
ウレタン系、ポリエステル系等の樹脂の一種ないしそれ
以上のビヒクルに所望の添加剤を任意に加えて充分に混
練りしてなる樹脂組成物を用いて、グラビア印刷法で所
定の咬合具形成位置に接着層として印刷し、その後に該
接着層面にポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系樹脂の咬合具を熱接着させることで、咬合具付
き包装袋を作製できる。
【0020】また、上記の樹脂組成物を用いて形成する
接着層は、一層であっても複数の層であっても良く、要
するにアルミニウム箔面、または、無機物の蒸着層面と
咬合具に用いる樹脂が接着層を介して熱接着できれば良
い。接着層の一層の塗布量は、ドライ時で2〜10g/
2 が好ましい。
【0021】また、上記のアルミニウム箔面、または、
無機物の蒸着層面に直接熱接着させることができるアイ
オノマー、エチレンーメタクリル酸共重合体、エチレン
ーアクリル酸共重合体、エチレンーアクリル酸メチル共
重合体等のコポリマー樹脂製の咬合具を用いる場合であ
っても、必要に応じて上記接着層を設けても良い。
【0022】一方、本発明の包装袋の形態としては、三
方シールタイプ、四方シールタイプ、スタンディングパ
ウチ、ピロータイプ、ガセットタイプ等を任意に選ぶこ
とができ、特に限定されるものでないことは言うまでも
ない。
【0023】まず、本発明にかかる包装袋は、図1に示
すように、アルミニウム箔1の一面に、直接に熱接着部
形成領域に熱接着性樹脂層2が形成されており、該熱接
着性樹脂層2でヒートシールされた包装袋であり、内容
物と接する面はアルミニウム箔1面のみである。また、
該包装袋の開封部の一辺に平行に、かつ、開封部の内側
に対向配置された凸状係止片3、および、凹状係止片4
を具備した咬合具5がアルミニウム箔1の熱接着性樹脂
層2と同じ面に形成されているものである。図中の6は
アルミニウム箔の他の一面に積層された表面層である。
【0024】また、本発明にかかる包装袋は、図2に示
すように、アルミニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム
等の無機物の蒸着層7bを備えたプラスチックフィルム7a
からなる無機物の蒸着プラスチックフィルム7のアルミ
ニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機物の蒸着
層7b面に、直接に熱接着部形成領域に熱接着性樹脂層2
が形成されており、該熱接着性樹脂層2でヒートシール
された包装袋であり、内容物と接する面は無機物の蒸着
層7b面のみである。また、該包装袋の開封部の一辺に平
行に、かつ、開封部の内側に対向配置された凸状係止片
3、および、凹状係止片4を具備した咬合具5が無機物
の蒸着プラスチックフィルム7のアルミニウム、酸化珪
素、酸化アルミニウム等の無機物の蒸着層7b面に接着層
8、9を介して形成されているものである。図中の6は
無機物の蒸着プラスチックフィルム7のプラスチックフ
ィルム層7a面に積層された表面層である。
【0025】さらに、図中の6の表面層は特に制限され
ないが、たとえば、紙、2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、2軸延伸ポリアミドフィルム、2軸延
伸ポリプロピレンフィルム、あるいは、これらフィルム
に蒸着を施した蒸着フィルム、また、アルミニウム箔等
の一種ないしそれ以上を任意に積層した構成とすること
ができる。また、この表面層6には、適宜に印刷層を設
けることも自由である。
【0026】
【実施例】上記の本発明について、以下に実施例をあげ
て、更に詳しく説明する。 実施例1 52.3g/m2 の上質紙の一面と7μmのアルミニウム箔
の艶面を高圧法低密度ポリエチレンにて15μmの厚さ
で押し出しラミネーションを行って積層体を作製し、次
に該積層体のアルミニウム箔の艶消し面にウレタン系の
熱接着性樹脂層をグラビア印刷法を用いて、包装袋にし
た時に袋内寸が130mm×180mm、袋外寸が140mm
×190mmとなるように袋周側縁に5mm幅で形成し、こ
の積層物を用いてシール機により包装袋の開封部となる
一辺に平行に、かつ、開封部となる内側に対向配置され
た凸状係止片、および、凹状係止片を具備したエチレン
ーメタクリル酸共重体製の咬合具をアルミニウム箔の艶
消し面に直接熱接着させると同時に熱接着性樹脂層同志
をヒートシールして、本発明の一辺が未シールである四
方シールの包装袋を作製した。なお、熱接着性樹脂層の
ドライ時のコート量は5g/m2 であった。 実施例2 12μmの酸化珪素蒸着2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム(蒸着層:400Å)の非蒸着層面にオ
フラインでアンカーコートを施しておき、次に12μm
の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの一面
にアンカーコートを行った後に、両方のフィルムのアン
カーコート層面同志を対向させて、その間に高圧法低密
度ポリエチレンを15μmの厚さで押し出しラミネーシ
ョンを行い積層体を作製した。次に、該積層体の酸化珪
素蒸着層面の熱接着部形成領域(包装袋にした時に袋内
寸が130mm×180mm、袋外寸が140mm×190mm
となるように袋周側縁に5mm幅で形成)、及び、咬合具
形成位置に塩素化ポリプロピレン系の樹脂組成物で熱接
着性樹脂層、および、第1層の接着層をグラビア印刷法
を用いて形成し、さらに、咬合具形成位置のみに塩素化
ポリエチレン系の樹脂組成物で上記と同じ方法で第2の
接着層を形成した。この積層物を用いてシール機により
包装袋の開封部となる一辺に平行に、かつ、開封部とな
る内側に対向配置された凸状係止片、および、凹状係止
片を具備したポリエチレン製の咬合具を上記第2の接着
層に熱接着させると同時に熱接着性樹脂層同志をヒート
シールして、本発明の一辺が未シールである四方シール
の包装袋を作製した。なお、熱接着性樹脂層のドライ時
のコート量は5g/m2 であり、第1、第2の接着層は
それぞれ3g/m2 であった。 実施例3 酸化珪素蒸着層の厚みが200Å、600Å、800Å
の3種類の12μmの酸化珪素蒸着2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを用いた以外は、実施例2と
同じ方法で作製して、本発明の包装袋を得た。 比較例1 79g/m2 のコート紙の一面と7μmのアルミニウム箔
の艶面を高圧法低密度ポリエチレンを15μmの厚さで
押し出しラミネーションを行って積層体を作製し、次に
該積層体のアルミニウム箔の艶消し面全面にエチレンー
メタクリル酸共重合体を20μmの厚さで押し出しラミ
ネーションを行い、次に、この積層物を用いてシール機
により包装袋の開封部となる一辺に平行に、かつ、開封
部となる内側に対向配置された凸状係止片、および、凹
状係止片を具備したポリエチレン製の咬合具をエチレン
ーメタクリル酸共重合体面の咬合具形成位置に熱接着さ
せると同時に熱接着部形成領域をヒートシールして、包
装袋にした時に袋内寸が130mm×180mm、袋外寸が
140mm×190mmとなるように、一辺が未シールであ
る四方シールの包装袋を作製した。
【0027】実施例1、2、3及び、比較例1の四方シ
ールの包装袋を用いて、微量有効成分のLーメントール
を含んだ製剤23gをそれぞれに充填した後、開口部
(未シールの一辺)をヒートシールによって封緘し、密
封包装したサンプル袋を得た。これらの密封包装したサ
ンプル袋を37℃の雰囲気中に60日間放置した後に開
封し、製剤中に含有されているLーメントールの初期濃
度の保持率をガスクロマトグラフィーで定量し、その結
果を表1にまとめて示した。また、咬合具と包装袋の最
内層面との接着強度を測定し、表2にまとめて示した。
【0028】
【表1】 表1からも明らかなように、本発明の包装袋は、従来の
包装袋に比べて、製剤中のLーメントールの経時的減少
の極めて少ない優れた結果が認められた。酸化珪素の蒸
着層の膜厚は、400Å以上であれば、優れた結果が得
られているが、コスト対効果を考慮すれば、600Å以
下で充分に良好である。
【0029】
【表2】 (注)接着強度の単位は、g/15mm巾である。 表2からも明らかなように、本発明の包装袋は、従来の
包装袋に比べて、嵌合具と包装袋の最内層面との接着強
度は、遜色のない強度を示しており、実用上全く問題な
く使用できる。
【0030】
【発明の効果】本発明の包装袋は、微量有効成分を含有
した内容物と接する層にアルミニウム箔、あるいは、ア
ルミニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機物の
蒸着層を用いることで、上記表1の結果からも明らかな
ように、従来から用いられているエチレンーメタクリル
酸共重合体等に比べて、微量有効成分の吸着による経時
的減少を、ほぼ完璧に抑えることができる。その結果、
内容物の有効使用期間に対応して、該有効使用期間中に
吸着されて減少するであろう微量有効成分の量を、予め
余分に含有しておく必要もなく、それに係わるコストア
ップも防止でき、内容物の品質安定性も向上する。ま
た、本発明の包装袋は、最内層のアルミニウム箔面、あ
るいは、アルミニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム等
の無機物の蒸着層面にリクローズ機能を有する咬合具を
従来の包装袋同様に形成することができ、一旦開封後内
容物を使い切るまでの間、内容物を十分に保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる包装袋の層構成の一例を示す断
面図である。
【図2】本発明にかかる包装袋の層構成の一例を示す断
面図である。
【図3】本発明にかかる包装袋の実施例2の層構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 アルミニウム箔 2 熱接着性樹脂層 3 凸状係止片 4 凹状係止片 5 咬合具 6 表面層 7 無機物の蒸着プラスチック 7a プラスチックフィルム 7b 無機物の蒸着層 8 第1層の接着層 8’ 第1層の接着層であって、2と同じ樹脂を使った
接着層 9 第2層の接着層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 また、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン系樹脂を咬合具の材質として用いる場
合は、上記のアルミニウム箔面、または、無機物の蒸着
層面に、たとえば、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプ
ロピレン、アイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重
合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アク
リル酸メチル共重合体等の変成ポリオレフィン系、或い
は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系、アクリル系、
ウレタン系、ポリエステル系等の樹脂の一種ないしそれ
以上のビヒクルに所望の添加剤を任意に加えて充分に混
練りしてなる樹脂組成物を用いて、グラビア印刷法で所
定の咬合具形成位置に接着層として印刷し、その後に該
接着層面にポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系樹脂の咬合具を熱接着させることで、咬合具付
き包装袋を作製できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【表2】 表2からも明らかなように、本発明の包装袋は、従来の
包装袋に比べて、咬合具と包装袋の最内層面との接着強
度は、遜色のない強度を示しており、実用上全く問題な
く使用できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物と接する層が無機物層であり、前
    記無機物層の熱接着部形成領域に熱接着性樹脂層が設け
    られた積層体を使用して、前記熱接着性樹脂層にて熱接
    着して形成された包装袋であって、前記包装袋に設けら
    れた開封部の内側に前記開封部に平行に合成樹脂製の開
    閉可能な咬合具が取り付けられていることを特徴とする
    咬合具付き包装袋
  2. 【請求項2】 前記無機物層がアルミニウム箔、また
    は、アルミニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム等の無
    機物の蒸着層にて構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載する咬合具付き包装袋。
  3. 【請求項3】 前記包装袋の前記無機物層面に直接熱接
    着により取り付ける前記咬合具が、アイオノマー、エチ
    レンーメタクリル酸共重合体等のエチレンコポリマー樹
    脂からなることを特徴とする請求項1に記載する咬合具
    付き包装袋。
  4. 【請求項4】 前記咬合具が前記包装袋の前記無機物層
    面に接着層を介して熱接着により取り付けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載する咬合具付き包装袋。
  5. 【請求項5】 前記熱接着性樹脂層と前記接着層が、変
    成ポリオレフィン系樹脂からなることを特徴とする請求
    項4に記載する咬合具付き包装袋。
  6. 【請求項6】 前記内容物がメントール、リモネン、サ
    リチル酸メチル、インドメタシン、モルヒネ等の微量有
    効成分を含有している医薬品、化粧品、食品等であるこ
    とを特徴とする請求項1〜5に記載する咬合具付き包装
    袋。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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