JPH1042806A - 無菌パック米飯の製造法 - Google Patents
無菌パック米飯の製造法Info
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Abstract
た棚状受体8を被覆体31で覆い、直接加熱せずに所謂包
み炊きの原理を採用することで多数個の炊飯容体2内の
洗米3を同時に炊きむらを生じることなく炊飯し得る画
期的なおいしい無菌パック米飯の製造法を提供するこ
と。 【解決手段】 炊飯に耐え得る材料を使用して成形した
保形性を有し上部に開口部1を形成した炊飯容体2に洗
米3と必要とする場合には所定量の水4を収容し、この
炊飯容体2を多数個多段並列状態に棚状受体8に収納
し、この多数個の炊飯容体2を被覆体31で隠蔽した状態
で炊飯機5で炊飯し、炊き上がった米飯6を販売容器に
移し替えずにそのままの炊飯状態で炊飯容体2内に制菌
ガスを導入して炊飯容体2中の空気を制菌ガスと置換す
るか若しくは脱酸素状態にし、この状態で炊飯容体2の
開口部1をフィルム9で密封する無菌パック米飯の製造
法。
Description
分,熱湯で十数分加熱して直ちに食べることのできる炊
飯機不要の無菌パック米飯の製造法に関するものであ
る。
炊飯した容体詰米飯の密封包装に際して脱酸素剤を容体
内に封入し、容体内の酸素を奪うことにより雑菌の繁殖
を阻止して数週間の常温保存を可能にし、食べるときに
電子レンジで数分加熱するか熱湯で10数分温めるだけ
で直ちに炊き立て同様の米飯を食べることのできる即席
米が開発され、色々なメーカーから発売されている。
封入したままだと電子レンジ加熱する際発火する危険が
あるため、密封包装部の一部を剥離し、必ず脱酸素剤を
取り除いてから電子レンジ加熱をしなければならず、こ
の作業が極めて厄介であることが判明した。
棚状受体に収納し、この棚状受体を使用して多数個の炊
飯容体内の米を同時に大量に炊飯して量産性を向上さ
せ、その上販売容器への炊飯米の移し替えを行わずに炊
飯容体の開口部を密封して市販できる無菌パック米飯の
製造方法を開発したものであるが、何よりも電子レンジ
で加熱して食べるとき、おいしいご飯にならなければ商
品性がないことに気付き、如何にしておいしいご飯にす
るかを研究した結果炊飯に当たって棚状受体を被覆体で
覆い、直接加熱せずに所謂包み炊きの原理を採用するこ
とで多数個の炊飯容体内の洗米を同時に炊きむらを生じ
ることなく炊飯し得る画期的なおいしい無菌パック米飯
の製造法を提供するものである。
明の要旨を説明する。
形性を有し上部に開口部1を形成した炊飯容体2に洗米
3と必要とする場合には所定量の水4を収容し、この炊
飯容体2を多数個多段並列状態に棚状受体8に収納し、
この多数個の炊飯容体2を被覆体31で隠蔽した状態で炊
飯機5で炊飯し、炊き上がった米飯6を販売容器に移し
替えずにそのままの炊飯状態で炊飯容体2内に制菌ガス
を導入して炊飯容体2中の空気を制菌ガスと置換するか
若しくは脱酸素状態にし、この状態で炊飯容体2の開口
部1をフィルム9で密封することを特徴とする無菌パッ
ク米飯の製造法に係るものである。
たことを特徴とする請求項1記載の無菌パック米飯の製
造法に係るものである。
並びに左右側部を覆うドーム形状に形成したことを特徴
とする請求項1に記載の無菌パック米飯の製造法に係る
ものである。
部や加熱部などの加熱炊飯部30を設け、この加熱炊飯部
30と前記多数個の炊飯容体2との間に被覆体31を介存せ
しめて間接的に多数個の炊飯容体2内の洗米3を加熱炊
飯することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
記載の無菌パック米飯の製造法に係るものである。
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
に、炊飯容体2を多段多列状態に多数個収納した棚状受
体8を導入して炊飯を行ったところ、棚状受体8の上側
の段に収納した炊飯容体2やスチームが噴射されるとこ
ろに近い炊飯容体2にだけ米飯6に焦げ付きを生じ、全
ての炊飯容体2内の米飯の炊き上がりが一様でなく炊き
むらを生じているのが確認された。
するスチームの当たる部分に遠近差があることが原因と
思われる。
においては、棚状受体8を被覆体31で被覆した状態で炊
飯を行い、炊飯機5内に導入するスチームがこの被覆体
31に遮られて直接的に炊飯容体2にあたらないようにし
たところ、多数個の炊飯容体2の全部の米飯6が一様に
平均して炊き上がり、炊きむらを生じないことが確認さ
れた。
ば、前記同様に炊飯機5のスチームの噴射をこの金属薄
板が遮ることとなるし、また、金属製であるため熱伝導
性に秀れ、一層前記の炊きむらがなくなり良好に炊き上
がることが確認された。
に左右側部を覆うドーム形状に形成すれば、炊飯機5内
に移送導入する棚状受体8をこの被覆体31の開放してい
る前後側部より容易に出し入れすることが可能となるた
め、例えばこの被覆体31を予め炊飯機5内に内設するよ
うに構成した場合には、棚状受体8の炊飯機5内への導
入並びに導出が容易に行えることとなる。この場合、棚
状受体8に被覆体31を付設して被覆体31ごと棚状受体8
を炊飯機5内に導入しても同様である。
部や電熱加熱部などの加熱炊飯部30を設け、前記多数個
の炊飯容体2を被覆体31を介して間接的に加熱炊飯する
ようにすれば、加熱炊飯部30からのスチームや電熱が被
覆体31によって確実に一部の炊飯容体2にのみを強く加
熱することを遮ることとなるから、多数個の炊飯容体2
の一部にのみ焦げ付きを生じたりすることなく確実に全
部の炊飯容体2を一様に平均的に炊飯することとなる。
(浸漬水切米)を収納し、続いて炊飯に適する量の水4
を注水し、この炊飯容体2の多数個を例えば多段積み上
げ可能な棚状受体8に多段多列に収納し、炊飯機5(若
しくは加圧炊飯機)内に棚状受体8を10〜30枚位多
段に積み上げたものを数列図2の場合11段4列に並べ
て収納して被覆体31で被覆し、炊飯後炊飯機5から炊飯
容体2を密封包装室7(若しくは密封包装機)内に移送
し、密封包装室7内で炊飯容体2内に制菌ガスを導入し
て炊飯容体2内の空気を制菌ガスと置換し、炊飯容体2
に制菌ガスを充満せしめた状態で密封包装室7内で炊飯
容体2の開口部1を密封する。脱酸素状態を維持させて
密封しても良い。
販し易いよう弁当箱大に形成されているから、炊飯機5
が大きい程多数個同時炊飯できる。
的に説明する。
上部に開口部1を形成した皿状の炊飯容体2若しくは上
部に開口部1を設けた保形性を有する容袋状の炊飯容体
2に洗米3とその炊飯に適する量の水4を収納する。こ
の際、炊飯容体2は耐熱耐水性のバリヤ性(酸素を通過
させない性能)を有する合成樹脂例えば120℃に耐え
得る塩化ビニリデンをラミネートしたポリプロピレンを
採用して成形した炊飯容体2を使用することが望まし
い。
良く精白したうるち米(固めのご飯にするため少量のも
ち米を混合しても良い)若しくはもち米を洗米後水に1
時間程浸漬し、水切りした一人前適量の洗米3を炊飯容
体2に収納し、この炊飯に最適な量の水4を注水する。
り水の注水が不要な場合もある。
して炊飯を行う。沢山の炊飯容体2を多段多列に並べて
多数個を同時に炊飯することが望ましい。スチーム炊飯
の場合は大体102℃のスチームを被覆体31の回りに充
満せしめて20分位加熱する。また、この際、図2に示
すように棚状受体8は被覆体31で被覆した状態となって
いるから、各炊飯容体2内の米飯に直接的にスチームが
あたることがなく被覆体31を介して熱だけが伝わり炊飯
が行われる。この被覆体31は、熱伝導性の高いステンレ
ス製の金属薄板を採用すると、加熱が良好となり炊飯容
体2内の米飯はおいしく炊き上げられ、加熱むらのない
炊飯となる。
被覆体31を介して間接的に加熱炊飯する」なる記載は、
炊飯機5内の加熱炊飯が被覆体31を介して間接的に行わ
れるため炊飯容体2内の洗米3をむらなく均一加熱し、
非常においしいご飯になることを指摘したものである。
は、105℃のスチームを導入し、加圧鑵内温度を10
2〜105℃に設定し、20分位加熱し乍ら加圧度を所
定時間高くし、続いて所定時間低くし、この高低を繰り
返して加熱加圧炊飯すると一層おいしく炊き上げられる
ことが確認された。
間欠的に加熱を行うようにすると、例えばスチームを間
欠的噴射するようにしたり、電熱を間欠的に加熱するよ
うにした場合と同様においしく炊き上げられることが確
認された。
の炊飯状態で炊飯器5より炊飯容体2ごと密封包装室7
に導入し、窒素ガスや炭酸ガス若しくはその混合ガスの
ような制菌ガスを炊飯容体2内に導入して炊飯容体2内
の空気を制菌ガスと置換し、炊飯容体2中に制菌ガスを
充満せしめた状態で密封包装室7内で炊飯容体2の開口
部1上部を合成樹脂製フィルム9を貼着して密封する。
制菌ガスは窒素ガス20%程度,炭酸ガス80%程度か
ら窒素ガス50%程度,炭酸ガス50%程度の混合ガス
が望ましい。この際自動的に上部の開口部1に耐熱耐水
性のバリヤ性を有する合成樹脂性フィルム9を貼着する
パック包装が望ましい。
封しても良いが、前者の方が殺菌効果が良い。
5の内部構造を示す説明図であって、トンネル式の長い
炊飯機5の前後に炊飯機5内に棚状受体8を導入するた
めの導入扉29と、炊飯機5内で炊飯し終えた棚状受体8
を導出するための導出扉32を設けている。
体8の上部並びに左右側部を覆うドーム形状の前記被覆
体31を設け、この被覆体31の下方に棚状受体8移送用の
ローラーコンベア33を設けている。
飯機5内に移送導入すると、この炊飯機5内に内設した
被覆体31により自然と棚状受体8は上部と左右側部とを
覆われるように構成している。炊飯後は導出扉32を開け
て棚状受体8を取り出し移送する。
て、スチーム噴射を採用する場合には図4に示すように
前記被覆体31の外側の被覆体31の上部左右部の二箇所と
左右側部の二箇所との計四箇所にスチーム噴射部を設け
ると共に、前記ローラーコンベア33の下方の下部左右部
の二箇所にもスチーム噴射部を設け、この下部左右部の
スチーム噴射部を矢印のように炊飯機5の底面側へ向か
って噴出するように設けている場合を図示している。従
って、上部左右部と左右側部のスチーム噴射部より噴射
するスチームは前記被覆体31によって遮られるし、下部
左右部のスチーム噴射部より噴射するスチームは炊飯機
5の底面方向へ噴射されるから、いずれのスチーム噴射
も噴出するスチームが直接的に炊飯容体2内の米飯に強
く噴射されないように設計されている。
置図であって、クリーンルームAを米充填室A1と炊飯
密封作業室A2に区分する。
って米充填作業部12まで洗米3を移送し、ここで炊飯容
体2内に洗米3を詰入する。同時に必要な場合に適量の
水4も注入する。符号13は炊飯機5への導入コンベア,
14は導出コンベア,15は空の棚状受体8を戻す戻しコン
ベアである。
包装室7へ移送する移送コンベアで、炊飯容体2を多数
個並列に載置した棚板を多段に重ねた状態の棚状受体8
を炊飯密封作業室A2の密封包装室7内に移入する。
で、符号17は炊飯容体2の移送コンベア,18はトップシ
ールフィルム,19はフィルム殺菌装置,20はホットプリ
ンター,21は制菌ガス導入装置,22は第一シール装置,
23は第二シール装置,24は冷却装置,25はトリミング装
置,26は搬出コンベア,27・28はフィルム巻体であっ
て、密封包装室7内に移入された炊飯容体2は前記諸設
備により制菌ガスの導入、トップシール密封などが順次
行われ、製品となってクリーンルームAより搬出され
る。
飯機内に炊飯容体を棚状受体を利用して多数個収納し、
この棚状受体を被覆体で被覆した状態で炊飯を行うから
棚状受体に収納した多数個の炊飯容体内の洗米をむら無
く平均に炊き上げることができる秀れた無菌パック米飯
の製造法となる。
属薄板で形成すると、前記同様に例えばスチーム炊飯機
のスチームの噴出をこの金属薄板が遮ることとなる上、
金属薄板の熱伝導性が良好であることが相俟って一層前
記の炊きむらがなくなり良好に炊き上がる無菌パック米
飯の製造法となる。
体の上部並びに左右側部を覆うドーム形状に形成すれ
ば、炊飯機内に移送導入する棚状受体をこの被覆体の開
放している前後側部より容易に出し入れすることが可能
となるため、例えばこの被覆体を予め炊飯機内に内設す
るように構成した場合には、棚状受体の炊飯機内への導
入並びに導出が容易に行えることとなる。この場合、棚
状受体に被覆体を付設して被覆体ごと棚状受体を炊飯機
内に導入しても同様である。
にスチーム噴射部や加熱部などの加熱炊飯部を設け、前
記多数個の炊飯容体を被覆体を介して間接的に加熱炊飯
するようにすれば、加熱炊飯部からのスチームや電熱の
直射加熱が被覆体によって確実に遮られることとなるか
ら、多数個の炊飯容体の一部にのみ焦げ付きを生じたり
することなく確実に各炊飯容体が一様に平均的においし
いご飯に炊飯される秀れた無菌パック米飯の製造法とな
る。
体を被覆体で被覆した状態を示す説明斜視図である。
る。
る。
炊飯した容体詰米飯の密封包装に際して脱酸素剤を容体
内に封入し、容体内の酸素を奪うことにより雑菌の繁殖
を阻止して数カ月間の常温保存を可能にし、食べるとき
に電子レンジで数分加熱するか熱湯で10数分温めるだ
けで直ちに炊き立て同様の米飯を食べることのできる即
席米が開発され、色々なメーカーから発売されている。
Claims (4)
- 【請求項1】 炊飯に耐え得る材料を使用して成形した
保形性を有し上部に開口部を形成した炊飯容体に洗米と
必要とする場合には所定量の水を収容し、この炊飯容体
を多数個多段並列状態に棚状受体に収納し、この多数個
の炊飯容体を被覆体で隠蔽した状態で炊飯機で炊飯し、
炊き上がった米飯を販売容器に移し替えずにそのままの
炊飯状態で炊飯容体内に制菌ガスを導入して炊飯容体中
の空気を制菌ガスと置換するか若しくは脱酸素状態に
し、この状態で炊飯容体の開口部をフィルムで密封する
ことを特徴とする無菌パック米飯の製造法。 - 【請求項2】 前記被覆体を、金属薄板で形成したこと
を特徴とする請求項1記載の無菌パック米飯の製造法。 - 【請求項3】 前記被覆体を、棚状受体の上部並びに左
右側部を覆うドーム形状に形成したことを特徴とする請
求項1に記載の無菌パック米飯の製造法。 - 【請求項4】 前記被覆体の外側にスチーム噴射部や加
熱部などの加熱炊飯部を設け、この加熱炊飯部と前記多
数個の炊飯容体との間に被覆体を介存せしめて間接的に
多数個の炊飯容体内の洗米を加熱炊飯することを特徴と
する請求項1〜3のいずれか1項に記載の無菌パック米
飯の製造法。
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Cited By (3)
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JP2007097441A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Satake Corp | 無菌パック米飯の製造方法及びその装置 |
JP2009201493A (ja) * | 2007-03-22 | 2009-09-10 | Ajinomoto Co Inc | 間欠加熱による米飯の製造方法 |
JP2012143253A (ja) * | 2007-03-22 | 2012-08-02 | Ajinomoto Co Inc | 間欠加熱による米飯の製造方法 |
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1996
- 1996-07-31 JP JP8202640A patent/JP2949275B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2012143253A (ja) * | 2007-03-22 | 2012-08-02 | Ajinomoto Co Inc | 間欠加熱による米飯の製造方法 |
US8252355B2 (en) | 2007-03-22 | 2012-08-28 | Ajinomoto Co., Inc. | Method of producing cooked rice by intermittent heating |
Also Published As
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JP2949275B2 (ja) | 1999-09-13 |
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