JPH1042147A - 通信端末装置 - Google Patents
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- JPH1042147A JPH1042147A JP8193698A JP19369896A JPH1042147A JP H1042147 A JPH1042147 A JP H1042147A JP 8193698 A JP8193698 A JP 8193698A JP 19369896 A JP19369896 A JP 19369896A JP H1042147 A JPH1042147 A JP H1042147A
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- Automation & Control Theory (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のファクシミリ通信の親展機能では、暗
号化してプリントアウトした画像を復元した後には、暗
号化した画像がプリントされた記録紙が無駄になるとい
う問題があった。また、受信側のユーザが暗号化を望ん
でいないような場合にも、送信側において暗号化が指定
されていれば、暗号化された画像がプリントアウトされ
るため、それを復元する作業が面倒であり、また100%完
全な復元は不可能であるという問題もあった 【解決手段】 受信したファクシミリ画像信号を所定の
手続きにより復元可能に暗号化して記録紙に記録する場
合に、ファクシミリ画像信号の受信に先立つ通信手順の
ために発信者から受信した信号に含まれる発信者情報が
予め親展テーブル17T に登録されている場合に画像信号
を暗号化して用紙に印字する。
号化してプリントアウトした画像を復元した後には、暗
号化した画像がプリントされた記録紙が無駄になるとい
う問題があった。また、受信側のユーザが暗号化を望ん
でいないような場合にも、送信側において暗号化が指定
されていれば、暗号化された画像がプリントアウトされ
るため、それを復元する作業が面倒であり、また100%完
全な復元は不可能であるという問題もあった 【解決手段】 受信したファクシミリ画像信号を所定の
手続きにより復元可能に暗号化して記録紙に記録する場
合に、ファクシミリ画像信号の受信に先立つ通信手順の
ために発信者から受信した信号に含まれる発信者情報が
予め親展テーブル17T に登録されている場合に画像信号
を暗号化して用紙に印字する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信端末装置に関
し、特に受信した画像データを暗号化してプリントアウ
トすることが可能なファクシミリ通信機能を有するファ
クシミリ装置等の通信端末装置に関する。
し、特に受信した画像データを暗号化してプリントアウ
トすることが可能なファクシミリ通信機能を有するファ
クシミリ装置等の通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ通信には、非標準機能の一
つとしていわゆる親展受信と称される機能がある。これ
は端的には、ファクシミリ通信機能を有する通信端末装
置が受信した画像データをメモリに一旦格納しておき、
そのファクシミリ通信の指定された送信相手に対応する
ユーザが予め設定した暗証番号と、そのファクシミリ通
信を受信した後にユーザが入力した暗証番号とが一致し
た場合にのみプリントアウトまたは表示することによ
り、そのファクシミリ通信の送信相手以外には送信内容
が漏れないようにする機能である。
つとしていわゆる親展受信と称される機能がある。これ
は端的には、ファクシミリ通信機能を有する通信端末装
置が受信した画像データをメモリに一旦格納しておき、
そのファクシミリ通信の指定された送信相手に対応する
ユーザが予め設定した暗証番号と、そのファクシミリ通
信を受信した後にユーザが入力した暗証番号とが一致し
た場合にのみプリントアウトまたは表示することによ
り、そのファクシミリ通信の送信相手以外には送信内容
が漏れないようにする機能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来のファクシミリ通信の親展機能では、受信した画像
データを蓄積しておくメモリが必要であることは勿論で
あるが、そのようなメモリの容量以上には親展受信する
ことが出来ないことになる。また、たとえば停電による
データの消失,第三者によるデータの盗視等の可能性か
ら、ユーザによってはメモリに画像データを蓄積してお
くことに不安を感じる場合もあった。
従来のファクシミリ通信の親展機能では、受信した画像
データを蓄積しておくメモリが必要であることは勿論で
あるが、そのようなメモリの容量以上には親展受信する
ことが出来ないことになる。また、たとえば停電による
データの消失,第三者によるデータの盗視等の可能性か
ら、ユーザによってはメモリに画像データを蓄積してお
くことに不安を感じる場合もあった。
【0004】このような事情から、本願出願人は先に、
受信したファクシミリデータを直ちに暗号化(スクラン
ブル)した画像に変換して記録紙にプリントし、後刻そ
の画像を再度読み取って暗号化時とは逆の処理(デスク
ランブル)を行なうことにより元の画像に復元するファ
クシミリ装置を提案している。しかし、このようなファ
クシミリ装置では、暗号化した画像を復元した後には、
暗号化した画像がプリントされた記録紙が無駄になると
いう問題があった。また、受信側のユーザが暗号化を望
んでいないような場合にも、送信側において暗号化が指
定されていれば、暗号化された画像がプリントアウトさ
れるため、それを復元する作業が面倒であり、また100%
完全な復元は不可能であるという問題もあった
受信したファクシミリデータを直ちに暗号化(スクラン
ブル)した画像に変換して記録紙にプリントし、後刻そ
の画像を再度読み取って暗号化時とは逆の処理(デスク
ランブル)を行なうことにより元の画像に復元するファ
クシミリ装置を提案している。しかし、このようなファ
クシミリ装置では、暗号化した画像を復元した後には、
暗号化した画像がプリントされた記録紙が無駄になると
いう問題があった。また、受信側のユーザが暗号化を望
んでいないような場合にも、送信側において暗号化が指
定されていれば、暗号化された画像がプリントアウトさ
れるため、それを復元する作業が面倒であり、また100%
完全な復元は不可能であるという問題もあった
【0005】更に、従来のファクシミリ通信の親展機能
は送信側及び受信側の双方の装置において合意した上で
のみ可能な非標準機能として位置付けられており、実質
的には同一製造者の装置間でのみ可能であった。従っ
て、ユーザが受信用に使用しているファクシミリ装置と
は異なる製造者のファクシミリ装置から親展受信するこ
とは出来ないという問題がある。このことは、たとえば
大企業等の大口需要家では、同一製造者の装置のみを使
用する必要があることを意味しており、種々の問題が生
じる虞がある。
は送信側及び受信側の双方の装置において合意した上で
のみ可能な非標準機能として位置付けられており、実質
的には同一製造者の装置間でのみ可能であった。従っ
て、ユーザが受信用に使用しているファクシミリ装置と
は異なる製造者のファクシミリ装置から親展受信するこ
とは出来ないという問題がある。このことは、たとえば
大企業等の大口需要家では、同一製造者の装置のみを使
用する必要があることを意味しており、種々の問題が生
じる虞がある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり第1には、受信側のユーザが予め登録してあ
る電話番号の相手から受信した場合に、その画像信号を
暗号化した画像に変換して用紙に印字するようにした通
信端末装置の提供を目的とする。
ものであり第1には、受信側のユーザが予め登録してあ
る電話番号の相手から受信した場合に、その画像信号を
暗号化した画像に変換して用紙に印字するようにした通
信端末装置の提供を目的とする。
【0007】なおこの場合、ファクシミリ通信の前手順
において非標準手順に含まれる送信端末識別信号により
相手を識別することと、または電話通信の着信時に交換
機から端末装置へ送信される発信者情報により相手を識
別することのいずれをも利用可能である。
において非標準手順に含まれる送信端末識別信号により
相手を識別することと、または電話通信の着信時に交換
機から端末装置へ送信される発信者情報により相手を識
別することのいずれをも利用可能である。
【0008】また第2には、一つの通信端末装置に複数
の電話番号を割り当てておき、それらの内の特定の番号
に着信した場合に、その画像信号を暗号化した画像に変
換してプリントすることが可能な通信端末装置の提供を
目的とする。
の電話番号を割り当てておき、それらの内の特定の番号
に着信した場合に、その画像信号を暗号化した画像に変
換してプリントすることが可能な通信端末装置の提供を
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る通信端
末装置は、受信した画像信号を所定の手続きにより復元
可能に暗号化して記録紙に記録することが可能な通信端
末装置であって、画像信号の受信に先立つ通信手順のた
めに発信者から受信した信号に含まれる発信者情報が予
め登録されている場合に画像信号を暗号化して用紙に印
字すべくなしてあることを特徴とする。
末装置は、受信した画像信号を所定の手続きにより復元
可能に暗号化して記録紙に記録することが可能な通信端
末装置であって、画像信号の受信に先立つ通信手順のた
めに発信者から受信した信号に含まれる発信者情報が予
め登録されている場合に画像信号を暗号化して用紙に印
字すべくなしてあることを特徴とする。
【0010】また第2の発明に係る通信端末装置は、受
信した画像信号を所定の手続きにより復元可能に暗号化
して記録紙に記録することが可能な通信端末装置であっ
て、着信のための交換機との信号の送受の間に交換機か
ら送信される発信者情報が予め登録されている場合に画
像信号を暗号化して用紙に印字すべくなしてあることを
特徴とする。
信した画像信号を所定の手続きにより復元可能に暗号化
して記録紙に記録することが可能な通信端末装置であっ
て、着信のための交換機との信号の送受の間に交換機か
ら送信される発信者情報が予め登録されている場合に画
像信号を暗号化して用紙に印字すべくなしてあることを
特徴とする。
【0011】更に第3の発明に係る通信端末装置は、複
数の電話番号の割り当てが可能であり、受信した画像信
号を所定の手続きにより復元可能に暗号化して記録紙に
記録することが可能な通信端末装置であって、割り当て
られている複数の電話番号の内の予め指定されている電
話番号に着信した場合にその画像信号を暗号化して用紙
に印字すべくなしてあることを特徴とする。
数の電話番号の割り当てが可能であり、受信した画像信
号を所定の手続きにより復元可能に暗号化して記録紙に
記録することが可能な通信端末装置であって、割り当て
られている複数の電話番号の内の予め指定されている電
話番号に着信した場合にその画像信号を暗号化して用紙
に印字すべくなしてあることを特徴とする。
【0012】このような第1の発明に係る通信端末装置
では、予め登録されている発信者から受信した場合にそ
の画像信号が暗号化されて用紙に印字される。
では、予め登録されている発信者から受信した場合にそ
の画像信号が暗号化されて用紙に印字される。
【0013】また第2の発明に係る通信端末装置でも、
予め登録されている発信者から受信した場合にその画像
信号が暗号化されて用紙に印字される。
予め登録されている発信者から受信した場合にその画像
信号が暗号化されて用紙に印字される。
【0014】更に第3の発明に係る通信端末装置では、
予め指定されている電話番号に着信した場合にその画像
信号が暗号化されて用紙に印字される。
予め指定されている電話番号に着信した場合にその画像
信号が暗号化されて用紙に印字される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明の通信端末
装置をファクシミリ装置に適用した場合の第1の実施の
形態の一構成例を示すブロック図である。なお、本発明
の通信端末装置は、以下に説明するファクシミリ装置の
みならず、ファクシミリ通信機能を有するパーソナルコ
ンピュータ,コピー機と複合された装置等、種々の通信
端末装置に適用可能である。
示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明の通信端末
装置をファクシミリ装置に適用した場合の第1の実施の
形態の一構成例を示すブロック図である。なお、本発明
の通信端末装置は、以下に説明するファクシミリ装置の
みならず、ファクシミリ通信機能を有するパーソナルコ
ンピュータ,コピー機と複合された装置等、種々の通信
端末装置に適用可能である。
【0016】参照符号11は制御装置として機能するCPU
であり、バス10を介して表示装置として機能するLCD(液
晶表示デバイス)12 及びそのドライバ13, 入力装置とし
て機能するキーマトリクス14及びそのインタフェイス(I
/F)15,このファクシミリ装置の動作手順のプログラム等
が格納されているROM 16, 後述する親展ボックスに関す
るデータ等を一時記憶する記憶手段として機能するRAM
17, 2値画像信号の符号化/復号化装置として機能する
コーデック(CODEC)18 等のディジタル信号処理を司る部
分と接続されている。
であり、バス10を介して表示装置として機能するLCD(液
晶表示デバイス)12 及びそのドライバ13, 入力装置とし
て機能するキーマトリクス14及びそのインタフェイス(I
/F)15,このファクシミリ装置の動作手順のプログラム等
が格納されているROM 16, 後述する親展ボックスに関す
るデータ等を一時記憶する記憶手段として機能するRAM
17, 2値画像信号の符号化/復号化装置として機能する
コーデック(CODEC)18 等のディジタル信号処理を司る部
分と接続されている。
【0017】また、CPU 11はバス10を介して、原稿を読
み取る読み取り装置としてのCCD(電荷結合素子)21 及び
それにより読み取られたアナログ信号を2値化してディ
ジタル画像信号に変換する画像処理回路22, ディジタル
画像信号を用紙に印刷するプリンタ23等の画像の読み取
り及び印刷を行なう部分と接続されている。更に、CPU
11はバス10を介して、この装置を通信回線網40に接続す
る網制御装置(NCU)31及びモデム32等の通信機能を司る
部分とも接続されている。
み取る読み取り装置としてのCCD(電荷結合素子)21 及び
それにより読み取られたアナログ信号を2値化してディ
ジタル画像信号に変換する画像処理回路22, ディジタル
画像信号を用紙に印刷するプリンタ23等の画像の読み取
り及び印刷を行なう部分と接続されている。更に、CPU
11はバス10を介して、この装置を通信回線網40に接続す
る網制御装置(NCU)31及びモデム32等の通信機能を司る
部分とも接続されている。
【0018】なお、図1に示されているファクシミリ装
置には、送信すべき画像データ及び受信した画像データ
を蓄積するためのメモリは備えられておらず、通常は受
信した画像データを直ちにコーデック18で復号してその
ままプリンタ23からプリントアウトする。しかし、ここ
に示されているファクシミリ装置では、後述するスクラ
ンブル画像を生成するために必要な、数ライン分のライ
ンメモリ35が備えられている。
置には、送信すべき画像データ及び受信した画像データ
を蓄積するためのメモリは備えられておらず、通常は受
信した画像データを直ちにコーデック18で復号してその
ままプリンタ23からプリントアウトする。しかし、ここ
に示されているファクシミリ装置では、後述するスクラ
ンブル画像を生成するために必要な、数ライン分のライ
ンメモリ35が備えられている。
【0019】このような図1に示されている本発明の通
信端末装置としてのファクシミリ装置の動作は、ROM 16
に格納されているプログラムに従ってCPU 11により制御
されるが、その一般的な動作は以下の如くである。な
お、ファクシミリ通信はITU-Tにより、二つの装置間の
通信回線を接続するためのフェーズA(呼設定),メッセー
ジ (本来送受信されるべき原稿のデータ) を送信するた
めの種々の約束事をそれに先立って交換するためのフェ
ーズB(プリメッセージ手順),メッセージを交換するため
のフェーズC(メッセージ伝送),メッセージが終了したこ
と及びその確認のためのフェーズD(ポストメッセージ手
順),二つの装置間の通信回線を遮断するためのフェーズ
E(呼開放) の5フェーズで段階的に行なわれることが規
定されている。
信端末装置としてのファクシミリ装置の動作は、ROM 16
に格納されているプログラムに従ってCPU 11により制御
されるが、その一般的な動作は以下の如くである。な
お、ファクシミリ通信はITU-Tにより、二つの装置間の
通信回線を接続するためのフェーズA(呼設定),メッセー
ジ (本来送受信されるべき原稿のデータ) を送信するた
めの種々の約束事をそれに先立って交換するためのフェ
ーズB(プリメッセージ手順),メッセージを交換するため
のフェーズC(メッセージ伝送),メッセージが終了したこ
と及びその確認のためのフェーズD(ポストメッセージ手
順),二つの装置間の通信回線を遮断するためのフェーズ
E(呼開放) の5フェーズで段階的に行なわれることが規
定されている。
【0020】通常のファクシミリ送信を行なう場合、即
ち発呼機となる場合、ユーザはキーマトリクス14を操作
して送信を行なうこと指示すると共に相手先の電話番号
をダイヤルする。これに応じて、CPU 11はまずフェーズ
Aの呼設定を行なう。即ち、CPU 11はNCU 31に指示を与
えて通信回線網40と接続し、発呼動作を行なう。呼設定
により通信相手のファクシミリ装置と回線が接続される
と、CPU 11はフェーズBのプリメッセージ手順を行なう
ことにより、双方の装置に要求される機能の識別と選択
とを行なう。
ち発呼機となる場合、ユーザはキーマトリクス14を操作
して送信を行なうこと指示すると共に相手先の電話番号
をダイヤルする。これに応じて、CPU 11はまずフェーズ
Aの呼設定を行なう。即ち、CPU 11はNCU 31に指示を与
えて通信回線網40と接続し、発呼動作を行なう。呼設定
により通信相手のファクシミリ装置と回線が接続される
と、CPU 11はフェーズBのプリメッセージ手順を行なう
ことにより、双方の装置に要求される機能の識別と選択
とを行なう。
【0021】この間に、ユーザが送信すべき原稿をCCD
21に読み取らせると、CCD 21により原稿から読み取られ
たアナログ信号は画像処理回路22により2値化されてデ
ィジタル画像信号に変換され、更にコーデック18により
所謂ランレングス符号化方式に従って符号化 (圧縮) さ
れ、呼設定により接続された通信相手のファクシミリ装
置に対して、CPU 11が信号の位相及び同期を合わせつつ
フェーズCのメッセージ伝送、即ち通信相手へ本来送信
されるべき原稿から得られた符号化ディジタル画像信号
(メッセージ) をモデム32及びNCU 31を介して送信す
る。
21に読み取らせると、CCD 21により原稿から読み取られ
たアナログ信号は画像処理回路22により2値化されてデ
ィジタル画像信号に変換され、更にコーデック18により
所謂ランレングス符号化方式に従って符号化 (圧縮) さ
れ、呼設定により接続された通信相手のファクシミリ装
置に対して、CPU 11が信号の位相及び同期を合わせつつ
フェーズCのメッセージ伝送、即ち通信相手へ本来送信
されるべき原稿から得られた符号化ディジタル画像信号
(メッセージ) をモデム32及びNCU 31を介して送信す
る。
【0022】メッセージの全てを送信し終えると、CPU
11はフェーズDのポストメッセージ手順、即ちメッセー
ジの終了及び確認を行なう。この確認が得られると、CP
U 11はNCU 31に指示を与えて回線の切断、即ちフェーズ
Eの呼開放を行なう。
11はフェーズDのポストメッセージ手順、即ちメッセー
ジの終了及び確認を行なう。この確認が得られると、CP
U 11はNCU 31に指示を与えて回線の切断、即ちフェーズ
Eの呼開放を行なう。
【0023】以上が通常のファクシミリ通信の発呼機側
での基本的な動作であるが、被呼機側で受信を行なう場
合の基本的な動作は以下の如くである。
での基本的な動作であるが、被呼機側で受信を行なう場
合の基本的な動作は以下の如くである。
【0024】被呼機では、相手装置 (発呼機) からの呼
設定によりNCU 31が通信回線網40と接続されると、CPU
11はまずフェーズBのプリメッセージ手順を行なうこと
により、発呼機との間の通信が可能な状態になる。この
後、CPU 11はフェーズCのメッセージ伝送により受信す
べき原稿の符号化ディジタル画像信号をNCU 31及びモデ
ム32を介して受信する。この符号化ディジタル画像信号
はモデム32から直ちにコーデック18へ送られて元のディ
ジタル画像信号にライン単位で順次復号されてラインメ
モリ35に一旦記憶され、プリンタ23に与えられて用紙に
印刷されるか、または LCDドライバ13からLCD 12に与え
られて画像表示される。
設定によりNCU 31が通信回線網40と接続されると、CPU
11はまずフェーズBのプリメッセージ手順を行なうこと
により、発呼機との間の通信が可能な状態になる。この
後、CPU 11はフェーズCのメッセージ伝送により受信す
べき原稿の符号化ディジタル画像信号をNCU 31及びモデ
ム32を介して受信する。この符号化ディジタル画像信号
はモデム32から直ちにコーデック18へ送られて元のディ
ジタル画像信号にライン単位で順次復号されてラインメ
モリ35に一旦記憶され、プリンタ23に与えられて用紙に
印刷されるか、または LCDドライバ13からLCD 12に与え
られて画像表示される。
【0025】受信すべき原稿の信号を全て受信し終える
と、CPU 11は発呼機との間でフェーズDのポストメッセ
ージ手順を交換し、それが確認されるとフェーズEの呼
開放を行なって通信を終了する。
と、CPU 11は発呼機との間でフェーズDのポストメッセ
ージ手順を交換し、それが確認されるとフェーズEの呼
開放を行なって通信を終了する。
【0026】次に、図1に示されている本発明の通信端
末装置であるファクシミリ装置の親展受信時の動作につ
いて説明する。ここで注意すべき点は、従来のファクシ
ミリ通信における親展機能は送信側と受信側との双方で
親展機能を使用することを合意した上でのみ可能であっ
たのに対して、本発明の通信端末装置においては受信側
で任意に送信側を選択して親展受信を行なえる点であ
る。
末装置であるファクシミリ装置の親展受信時の動作につ
いて説明する。ここで注意すべき点は、従来のファクシ
ミリ通信における親展機能は送信側と受信側との双方で
親展機能を使用することを合意した上でのみ可能であっ
たのに対して、本発明の通信端末装置においては受信側
で任意に送信側を選択して親展受信を行なえる点であ
る。
【0027】なお、図2はRAM 17内の所定の領域に設定
されている親展テーブル17T の内容を示す模式図であ
り、この親展テーブル17T に登録されている電話番号か
ら受信した場合に親展受信、具体的には受信したデータ
を暗号化(スクランブル)した画像データに変換してプ
リントアウトする。
されている親展テーブル17T の内容を示す模式図であ
り、この親展テーブル17T に登録されている電話番号か
ら受信した場合に親展受信、具体的には受信したデータ
を暗号化(スクランブル)した画像データに変換してプ
リントアウトする。
【0028】本発明の通信端末装置であるファクシミリ
装置において親展機能を利用してファクシミリ受信を行
なう場合、いずれの電話番号のファクシミリ装置から受
信したデータを親展受信するか、それに対応するスクラ
ンブル(暗号化)及びデスクランブル(復元)用の暗証
番号の登録が事前に必要である。また、スクランブル及
びデスクランブルに必要なデータ (スクランブル番号)
を暗証番号から作成して記憶しておく必要がある。この
ため、図2に示されているように、親展テーブル17T に
は、親展番号領域171,相手番号領域172,暗証番号領域17
3 及びスクランブル番号領域174 が設けられている。
装置において親展機能を利用してファクシミリ受信を行
なう場合、いずれの電話番号のファクシミリ装置から受
信したデータを親展受信するか、それに対応するスクラ
ンブル(暗号化)及びデスクランブル(復元)用の暗証
番号の登録が事前に必要である。また、スクランブル及
びデスクランブルに必要なデータ (スクランブル番号)
を暗証番号から作成して記憶しておく必要がある。この
ため、図2に示されているように、親展テーブル17T に
は、親展番号領域171,相手番号領域172,暗証番号領域17
3 及びスクランブル番号領域174 が設けられている。
【0029】親展番号領域171 はこの例では親展番号”
0”から親展番号”9”までに対応した10領域が予め用
意されており、それぞれの親展番号に対応した相手番号
領域172 に相手 (送信側のファクシミリ装置) の電話番
号が、暗証番号領域173 に暗証番号が、スクランブル番
号領域174 に後述する方法で生成されたスクランブル番
号がそれぞれ対応付けられて登録される。
0”から親展番号”9”までに対応した10領域が予め用
意されており、それぞれの親展番号に対応した相手番号
領域172 に相手 (送信側のファクシミリ装置) の電話番
号が、暗証番号領域173 に暗証番号が、スクランブル番
号領域174 に後述する方法で生成されたスクランブル番
号がそれぞれ対応付けられて登録される。
【0030】次に、本発明の通信端末装置としてのファ
クシミリ装置の親展設定の際の動作について、図3に示
されているフローチャートを参照して説明する。なお、
以下の説明においては、ファクシミリ通信の前手順にお
いて発呼機から被呼機へ送信される”TSI ”信号 (送信
端末識別信号) に続く”FIF ”フィールド (ファクシミ
リ情報フィールド) により発呼機の電話番号が被呼機へ
送信されることを前提としている。
クシミリ装置の親展設定の際の動作について、図3に示
されているフローチャートを参照して説明する。なお、
以下の説明においては、ファクシミリ通信の前手順にお
いて発呼機から被呼機へ送信される”TSI ”信号 (送信
端末識別信号) に続く”FIF ”フィールド (ファクシミ
リ情報フィールド) により発呼機の電話番号が被呼機へ
送信されることを前提としている。
【0031】たとえば、ユーザがある電話番号のファク
シミリ装置からの受信を親展機能で希望する場合、本発
明の通信端末装置であるファクシミリ装置にまず親展設
定であることを所定のキー操作により入力し、その後、
相手の電話番号 (たとえば”012-34-5678 ”) と自身で
任意に定めた暗証番号 (たとえば”1234”) とをキーマ
トリクス14を操作して入力する。但し、この実施の形態
では暗証番号は4桁としているが、これに限定されるも
のではない。
シミリ装置からの受信を親展機能で希望する場合、本発
明の通信端末装置であるファクシミリ装置にまず親展設
定であることを所定のキー操作により入力し、その後、
相手の電話番号 (たとえば”012-34-5678 ”) と自身で
任意に定めた暗証番号 (たとえば”1234”) とをキーマ
トリクス14を操作して入力する。但し、この実施の形態
では暗証番号は4桁としているが、これに限定されるも
のではない。
【0032】CPU 11はキーマトリクス14の操作を検知し
て親展設定であることを認識すると(ステップS11)、親
展番号領域171 の空いている先頭の領域 (番号k)を確
保し(ステップS12)、次にユーザが電話番号を入力する
と (ステップS13)、数字を入力して親展番号kに対応す
る相手番号領域172 に格納し (ステップS14)、次にユー
ザが暗証番号を入力すると (ステップS15)、4桁の数字
を入力して配列”dec[0123] ”として親展番号kに対応
する暗証番号領域173 に格納する (ステップS16, S17)
。
て親展設定であることを認識すると(ステップS11)、親
展番号領域171 の空いている先頭の領域 (番号k)を確
保し(ステップS12)、次にユーザが電話番号を入力する
と (ステップS13)、数字を入力して親展番号kに対応す
る相手番号領域172 に格納し (ステップS14)、次にユー
ザが暗証番号を入力すると (ステップS15)、4桁の数字
を入力して配列”dec[0123] ”として親展番号kに対応
する暗証番号領域173 に格納する (ステップS16, S17)
。
【0033】スクランブル番号mは以下のようにして作
成される。上述のステップS16 で入力された暗証番号の
配列”dec[0123] ”を2進数”n”に変換し (ステップ
S18)、更に初期転置fを用いてビット位置を入れ換える
ことにより、スクランブル番号mを作成し (ステップS1
9)、親展番号kに対応するスクランブル番号領域174に
格納する (ステップS20)。
成される。上述のステップS16 で入力された暗証番号の
配列”dec[0123] ”を2進数”n”に変換し (ステップ
S18)、更に初期転置fを用いてビット位置を入れ換える
ことにより、スクランブル番号mを作成し (ステップS1
9)、親展番号kに対応するスクランブル番号領域174に
格納する (ステップS20)。
【0034】以上により、たとえば親展番号領域171 の
親展番号”0”に対応する相手番号領域172 に電話番
号”012-34-5678 ”が、暗証番号領域173 に暗証番号”
1234”が, スクランブル番号領域174 にスクランブル番
号”m”がそれぞれ格納される。
親展番号”0”に対応する相手番号領域172 に電話番
号”012-34-5678 ”が、暗証番号領域173 に暗証番号”
1234”が, スクランブル番号領域174 にスクランブル番
号”m”がそれぞれ格納される。
【0035】なお、ユーザが複数の相手から親展受信を
望む場合には、上述同様の操作により複数の相手番号と
それに対応する暗証番号とを登録しておけばよい。
望む場合には、上述同様の操作により複数の相手番号と
それに対応する暗証番号とを登録しておけばよい。
【0036】このような本発明の通信端末装置でファク
シミリ通信を受信する場合の動作手順を図4, 図5及び
図6のフローチャートを参照して説明する。
シミリ通信を受信する場合の動作手順を図4, 図5及び
図6のフローチャートを参照して説明する。
【0037】本発明の通信端末装置であるファクシミリ
装置ではCPU 11が着呼の有無を常時監視しており (ステ
ップS81)、着呼があるとCPU 11はまずフェーズAの回線
閉結を行ない (ステップS82)、次にフェーズBのプリメ
ッセージを行なう。具体的には、CPU 11はまず”CED ”
を発呼機 (送信側装置) へ送出する (ステップS83)。”
CED ”は自身 (被呼局) が非音声端末であることを示す
信号である。
装置ではCPU 11が着呼の有無を常時監視しており (ステ
ップS81)、着呼があるとCPU 11はまずフェーズAの回線
閉結を行ない (ステップS82)、次にフェーズBのプリメ
ッセージを行なう。具体的には、CPU 11はまず”CED ”
を発呼機 (送信側装置) へ送出する (ステップS83)。”
CED ”は自身 (被呼局) が非音声端末であることを示す
信号である。
【0038】次に、CPU 11は自身 (被呼機) の標準CCIT
T 能力を表す信号”DIS ”を発呼機へ送信し、それに対
して発呼機から信号”TSI ”及び”DCS ”が送信されて
来るのを待機する (ステップS84, S85) 。信号”TSI ”
はその後に続くファクシミリ情報フィールド (”FIF
”) の内容が発呼機を識別する情報 (電話番号) であ
ることを示す送信端末識別信号であり、また信号”DCS
”は前述の”DIS ”で識別される標準機能に応答する
デジタル命令信号である。
T 能力を表す信号”DIS ”を発呼機へ送信し、それに対
して発呼機から信号”TSI ”及び”DCS ”が送信されて
来るのを待機する (ステップS84, S85) 。信号”TSI ”
はその後に続くファクシミリ情報フィールド (”FIF
”) の内容が発呼機を識別する情報 (電話番号) であ
ることを示す送信端末識別信号であり、また信号”DCS
”は前述の”DIS ”で識別される標準機能に応答する
デジタル命令信号である。
【0039】発呼機へ送信した信号”DIS ”に対して信
号”TSI ”及び”DCS ”が所定時間内に送信されて来な
い場合には (ステップS86)、CPU 11は回線を開放して処
理を終了する (ステップS92)。所定時間内に信号”TSI
”及び”DCS ”が送信されて来た場合には、CPU 11は
信号”CFR ”を発呼機へ送信する (ステップS87)。こ
の”CFR ”は受信準備確認信号であり、プリメッセージ
手順が総て終了してメッセージ送出を開始してもよいこ
とを発呼機側へ確認するデジタル応答である。
号”TSI ”及び”DCS ”が所定時間内に送信されて来な
い場合には (ステップS86)、CPU 11は回線を開放して処
理を終了する (ステップS92)。所定時間内に信号”TSI
”及び”DCS ”が送信されて来た場合には、CPU 11は
信号”CFR ”を発呼機へ送信する (ステップS87)。こ
の”CFR ”は受信準備確認信号であり、プリメッセージ
手順が総て終了してメッセージ送出を開始してもよいこ
とを発呼機側へ確認するデジタル応答である。
【0040】以上によりプリメッセージが総て終了する
が、CPU 11は先に受信した”TSI ”内の”FIF ”フィー
ルドに含まれる電話番号が親展テーブル17T に登録され
ているか否かを調べ (ステップS88)、その後にフェーズ
Cのメッセージ伝送を行なう。この際、受信した電話番
号が親展テーブル17T に登録されていない場合には、フ
ェーズCのメッセージ伝送としては通常のファクシミリ
受信が行なわれる (ステップS89)。即ち、CPU 11は受信
したデータ信号をコーデック18で直ちにデコードしてプ
リンタ23からプリントアウトする (ステップS89)。
が、CPU 11は先に受信した”TSI ”内の”FIF ”フィー
ルドに含まれる電話番号が親展テーブル17T に登録され
ているか否かを調べ (ステップS88)、その後にフェーズ
Cのメッセージ伝送を行なう。この際、受信した電話番
号が親展テーブル17T に登録されていない場合には、フ
ェーズCのメッセージ伝送としては通常のファクシミリ
受信が行なわれる (ステップS89)。即ち、CPU 11は受信
したデータ信号をコーデック18で直ちにデコードしてプ
リンタ23からプリントアウトする (ステップS89)。
【0041】一方、ステップS88 において、受信した電
話番号が親展テーブル17T に登録されていた場合には、
CPU 11は受信データをスクランブルしてプリンタ23から
プリントアウトする (ステップS90)。このステップS90
での処理はサブルーチンとして図5のフローチャートに
示されており、詳細は後述する。この後、CPU 11はフェ
ーズDの後手順(ポストメッセージ)のための信号の送
受を行ない (ステップS91)、フェーズEの回線開放を行
なう (ステップS92)。
話番号が親展テーブル17T に登録されていた場合には、
CPU 11は受信データをスクランブルしてプリンタ23から
プリントアウトする (ステップS90)。このステップS90
での処理はサブルーチンとして図5のフローチャートに
示されており、詳細は後述する。この後、CPU 11はフェ
ーズDの後手順(ポストメッセージ)のための信号の送
受を行ない (ステップS91)、フェーズEの回線開放を行
なう (ステップS92)。
【0042】次に、上述のステップS90 の処理の詳細を
図5及び図6のサブルーチンのフローチャートを参照し
て説明する。まずCPU 11は受信した”FIF ”フィールド
から相手 (発呼機) の電話番号を読み取り (ステップS2
2)、それに従ってRAM 17の親展テーブル17T の親展番号
領域171 の親展番号に対応するスクランブル番号領域17
4 からスクランブル番号mを読み出す (ステップS23)。
図5及び図6のサブルーチンのフローチャートを参照し
て説明する。まずCPU 11は受信した”FIF ”フィールド
から相手 (発呼機) の電話番号を読み取り (ステップS2
2)、それに従ってRAM 17の親展テーブル17T の親展番号
領域171 の親展番号に対応するスクランブル番号領域17
4 からスクランブル番号mを読み出す (ステップS23)。
【0043】次に、CPU 11はスクランブル番号mを後述
する階乗進法に展開し、その結果得られる係数を配列”
fac[01234567] ”に蓄える (ステップS24)。次に、CPU
11は配列”fac[01234567] ”に従ってスクランブル用の
置換テーブルを配列”scr[01234567] ”として作成する
(ステップS25)。
する階乗進法に展開し、その結果得られる係数を配列”
fac[01234567] ”に蓄える (ステップS24)。次に、CPU
11は配列”fac[01234567] ”に従ってスクランブル用の
置換テーブルを配列”scr[01234567] ”として作成する
(ステップS25)。
【0044】ここで、階乗進法の展開について、以下に
説明する。階乗進法は、数式で表すと下記のようにな
る。但し、下記式は4桁の数字を階乗進法に展開した場
合である。
説明する。階乗進法は、数式で表すと下記のようにな
る。但し、下記式は4桁の数字を階乗進法に展開した場
合である。
【0045】m= f7 ・7!+ f6 ・6!+ f5 ・5!+ f4
・4!+ f3 ・3!+ f2 ・2!+ f1 ・1!
・4!+ f3 ・3!+ f2 ・2!+ f1 ・1!
【0046】具体例として、m=3937である場合には、 3937=0・7!+5・6!+2・5!+4・4!+0・3!+0・
2!+1・1! となる。従って各係数は、 f7 =0, f6 =5, f5 =
2, f4 =4, f3 =0, f2 =0, f1 =1となり、
これらの各係数が配列”fac[01234567] ”として記憶さ
れる。
2!+1・1! となる。従って各係数は、 f7 =0, f6 =5, f5 =
2, f4 =4, f3 =0, f2 =0, f1 =1となり、
これらの各係数が配列”fac[01234567] ”として記憶さ
れる。
【0047】なお、図6はCPU 11がスクランブル番号m
から配列”fac[01234567] ”を求めるためのフローチャ
ートである。まず、CPU 11は親展テーブル17T からスク
ランブル番号mを入力し (ステップS101) 、変数iを”
0”に初期化し (ステップS102) 、mをi+1で除した
剰余を配列”fac[01234567] ”のi番目の要素とする
(ステップS103) 。最初は fac[0] が求まる。次に、CPU
11はmをi+1で除した商をmとし (ステップS104)
、iを”1”インクリメントし (ステップS105)、iが
8にならない間はステップS103へ戻る (ステップS106)
。
から配列”fac[01234567] ”を求めるためのフローチャ
ートである。まず、CPU 11は親展テーブル17T からスク
ランブル番号mを入力し (ステップS101) 、変数iを”
0”に初期化し (ステップS102) 、mをi+1で除した
剰余を配列”fac[01234567] ”のi番目の要素とする
(ステップS103) 。最初は fac[0] が求まる。次に、CPU
11はmをi+1で除した商をmとし (ステップS104)
、iを”1”インクリメントし (ステップS105)、iが
8にならない間はステップS103へ戻る (ステップS106)
。
【0048】以上のステップS103からステップS105まで
がループ処理されることにより、4桁の数字mに対して
階乗進法の展開が行われ、結果的に配列”fac[0123456
7] ”が求まる。この配列”fac[01234567] ”から更に
スクランブル用の置換テーブルが配列”scr[01234567]
”として求められるが、その手順について、図7の模
式図を参照して説明する。
がループ処理されることにより、4桁の数字mに対して
階乗進法の展開が行われ、結果的に配列”fac[0123456
7] ”が求まる。この配列”fac[01234567] ”から更に
スクランブル用の置換テーブルが配列”scr[01234567]
”として求められるが、その手順について、図7の模
式図を参照して説明する。
【0049】図7に示されているユニット番号とは、詳
細は後述するが、受信した画像の1ラインを所定ドット
数(本実施の形態では8ドット)で区切った単位であ
り、この各ユニットの位置を入れ換えることによりスク
ランブルを行う。従って、本発明の通信端末装置では、
0乃至7までの8ユニットを暗証番号に基づいて入れ換
えることにより、複数の暗証番号それぞれに対応して一
意にスクランブルすることが可能である。
細は後述するが、受信した画像の1ラインを所定ドット
数(本実施の形態では8ドット)で区切った単位であ
り、この各ユニットの位置を入れ換えることによりスク
ランブルを行う。従って、本発明の通信端末装置では、
0乃至7までの8ユニットを暗証番号に基づいて入れ換
えることにより、複数の暗証番号それぞれに対応して一
意にスクランブルすることが可能である。
【0050】前述のスクランブル番号mが暗証番号から
求められ、このスクランブル番号mに従って上述のよう
に配列”fac[01234567] ”が求まると、ユニット0乃至
7を任意に置換した初期配列を一意に割り当て(図6の
例ではユニット0乃至7に順に”1,2,3,4,5,
6,7,0”が割り当てられている)、その配列を出発
点として配列”fac[01234567] ”の要素j(上述のm=
3937の場合は順に1,0,0,4,2,5,0になる)
とユニット番号iとの位置の番号を順次的に入れ換え
る。
求められ、このスクランブル番号mに従って上述のよう
に配列”fac[01234567] ”が求まると、ユニット0乃至
7を任意に置換した初期配列を一意に割り当て(図6の
例ではユニット0乃至7に順に”1,2,3,4,5,
6,7,0”が割り当てられている)、その配列を出発
点として配列”fac[01234567] ”の要素j(上述のm=
3937の場合は順に1,0,0,4,2,5,0になる)
とユニット番号iとの位置の番号を順次的に入れ換え
る。
【0051】たとえば、最初はi=1,j=1であるの
で、ユニット番号1の位置の”2”とユニット番号1の
位置の”2”とを入れ換え(実際には入れ換えは起こら
ない)、”1,2,3,4,5,6,7,0”が”1,
2,3,4,5,6,7,0”になる。次に、i=2,
j=0であるので、ユニット番号2の位置の”3”とユ
ニット番号0の位置の”1”とを入れ換え、”1,2,
3,4,5,6,7,0”が”3,2,1,4,5,
6,7,0”になる。以下同様にiとjとに従って入れ
換えを行うと、最終的には”0,2,6,3,5,7,
1,4”が結果として得られる。
で、ユニット番号1の位置の”2”とユニット番号1の
位置の”2”とを入れ換え(実際には入れ換えは起こら
ない)、”1,2,3,4,5,6,7,0”が”1,
2,3,4,5,6,7,0”になる。次に、i=2,
j=0であるので、ユニット番号2の位置の”3”とユ
ニット番号0の位置の”1”とを入れ換え、”1,2,
3,4,5,6,7,0”が”3,2,1,4,5,
6,7,0”になる。以下同様にiとjとに従って入れ
換えを行うと、最終的には”0,2,6,3,5,7,
1,4”が結果として得られる。
【0052】この結果と置換前のユニット番号”0,
1,2,3,4,5,6,7”とを対応付けたテーブル
を配列”scr[01234567] ”として記憶しておくことによ
り、後述するユニット単位のスクランブルが行われる。
1,2,3,4,5,6,7”とを対応付けたテーブル
を配列”scr[01234567] ”として記憶しておくことによ
り、後述するユニット単位のスクランブルが行われる。
【0053】なお、図8はCPU 11によるスクランブルテ
ーブルの作成のためのフローチャートである。まずCPU
11は変数iを”0”に初期化した後 (ステップS201) 、
配列”scr[i] ”の各要素に上述の初期配列IVi の各要
素を変数iを7まで順次的にインクリメントすることに
より割り付ける (ステップS202, S203, S204) 。
ーブルの作成のためのフローチャートである。まずCPU
11は変数iを”0”に初期化した後 (ステップS201) 、
配列”scr[i] ”の各要素に上述の初期配列IVi の各要
素を変数iを7まで順次的にインクリメントすることに
より割り付ける (ステップS202, S203, S204) 。
【0054】次に、CPU 11は変数iを”1”に初期化し
(ステップS205) 、配列”scr[i]”の各要素の内容
と、配列”scr[fac[i]]の内容とを入れ換えることによ
り (ステップS206) 、図7(a) に示されている入れ換え
操作の一回分を処理し、変数iを”1”インクリメント
する (ステップS207) 。このステップS206及びS207の処
理を変数iが1から7までの各自然数に対してCPU 11が
順次的に実行することにより (ステップS208) 、前述の
図7(b) に示されているようなスクランブルテーブルが
作成される。
(ステップS205) 、配列”scr[i]”の各要素の内容
と、配列”scr[fac[i]]の内容とを入れ換えることによ
り (ステップS206) 、図7(a) に示されている入れ換え
操作の一回分を処理し、変数iを”1”インクリメント
する (ステップS207) 。このステップS206及びS207の処
理を変数iが1から7までの各自然数に対してCPU 11が
順次的に実行することにより (ステップS208) 、前述の
図7(b) に示されているようなスクランブルテーブルが
作成される。
【0055】なお、CPU 11は受信したデータをコーデッ
ク18により復号し、更に上述のような手法でスクランブ
ルしつつプリンタ23からプリントアウトするが、最初の
所定数のラインに関してはコーデック18で復号したま
ま、換言すればスクランブルせずにプリンタ23へ出力し
てプリントアウトさせる (ステップS26)。これは、前述
した如く、そのファクシミリ通信の宛先,送信元等を明
示するためである。
ク18により復号し、更に上述のような手法でスクランブ
ルしつつプリンタ23からプリントアウトするが、最初の
所定数のラインに関してはコーデック18で復号したま
ま、換言すればスクランブルせずにプリンタ23へ出力し
てプリントアウトさせる (ステップS26)。これは、前述
した如く、そのファクシミリ通信の宛先,送信元等を明
示するためである。
【0056】そして、所定数のラインをプリンタ23へそ
のまま出力した後は、まず1ライン分のデータがコーデ
ック18によりデコードされ (ステップS27)、その結果の
データがペアリングされ (ステップS28)、ステップS25
で作成された配列”scr[01234567] ”に従ってスクラン
ブルされ (ステップS29)、規定ドット数毎にガイドライ
ンが挿入され (ステップS30)、以上により得られたデー
タがプリンタ23へ出力されてプリントアウトされる (ス
テップS31)。なお、これらの処理は1ライン分のデータ
がラインメモリ35に保持された状態で行われる。
のまま出力した後は、まず1ライン分のデータがコーデ
ック18によりデコードされ (ステップS27)、その結果の
データがペアリングされ (ステップS28)、ステップS25
で作成された配列”scr[01234567] ”に従ってスクラン
ブルされ (ステップS29)、規定ドット数毎にガイドライ
ンが挿入され (ステップS30)、以上により得られたデー
タがプリンタ23へ出力されてプリントアウトされる (ス
テップS31)。なお、これらの処理は1ライン分のデータ
がラインメモリ35に保持された状態で行われる。
【0057】以上のステップS27, S28, S29, S30, S31
の処理がデータが無くなるまで反復されることにより
(ステップS32)、受信したデータの全てがスクランブル
された状態でプリンタ23からプリントアウトされる。
の処理がデータが無くなるまで反復されることにより
(ステップS32)、受信したデータの全てがスクランブル
された状態でプリンタ23からプリントアウトされる。
【0058】ここで、上述のステップS28 で行われるペ
アリング,ステップS29 で行われるスクランブル, ステ
ップS30 で行われるガイドラインの挿入の各処理につい
て、以下に説明する。
アリング,ステップS29 で行われるスクランブル, ステ
ップS30 で行われるガイドラインの挿入の各処理につい
て、以下に説明する。
【0059】まず、ステップS28 で行われるペアリング
について、図9の模式図を参照して説明する。図9(a)
に示されているように、1ラインのデータはA4版の場合
には基本的には1728ドットである。CPU 11は、この1728
ドットの内の、両端部を除いた中央部において64N(N
は自然数)ドットを取り出し、8ドット単位のユニット
に区切る。そしてCPU 11は、4ユニット(32ドット) を
単位として図9(b) に示されているように、両端部の4
ユニットは入れ換えずにそのままとし、それ以外の部分
はタスキガケに入れ換える。
について、図9の模式図を参照して説明する。図9(a)
に示されているように、1ラインのデータはA4版の場合
には基本的には1728ドットである。CPU 11は、この1728
ドットの内の、両端部を除いた中央部において64N(N
は自然数)ドットを取り出し、8ドット単位のユニット
に区切る。そしてCPU 11は、4ユニット(32ドット) を
単位として図9(b) に示されているように、両端部の4
ユニットは入れ換えずにそのままとし、それ以外の部分
はタスキガケに入れ換える。
【0060】次に、上述のようにしてペアリングされた
後の1ラインのデータの各ブロック(8ユニット、即ち
64ドット) を対象として、前述の図7に示されているよ
うな置換前と置換後のユニット番号のスクランブルテー
ブルに従ってスクランブルを行う。このユニット単位の
スクランブルは、前述の如く暗証番号に基づいて作成さ
れた配列”scr[01234567] ”に従って行われるため、複
数の暗証番号それぞれに関して一意である。
後の1ラインのデータの各ブロック(8ユニット、即ち
64ドット) を対象として、前述の図7に示されているよ
うな置換前と置換後のユニット番号のスクランブルテー
ブルに従ってスクランブルを行う。このユニット単位の
スクランブルは、前述の如く暗証番号に基づいて作成さ
れた配列”scr[01234567] ”に従って行われるため、複
数の暗証番号それぞれに関して一意である。
【0061】次に、ガイドラインの挿入が行われる。こ
のガイドラインは、デスクランブルの際の精度を向上さ
せるために、ファクシミリ信号の副走査方向、即ち各ラ
インと直交する方向に所定の間隔で挿入される。その必
要性の理由は以下の通りである。
のガイドラインは、デスクランブルの際の精度を向上さ
せるために、ファクシミリ信号の副走査方向、即ち各ラ
インと直交する方向に所定の間隔で挿入される。その必
要性の理由は以下の通りである。
【0062】図10の模式図に示されているように、受信
したファクシミリ信号に従って1ラインが用紙Pに印字
ラインPLとしてプリントアウトされているとする。この
印字ラインPLがデスクランブルの際に用紙Pの左端側の
開始点SPを一致させて角度θだけ斜行した読み取りライ
ンRLで右方向へ読み取られたとすると、印字ラインPLの
長さaに対して読み取りラインRLの長さはb(=a/cos
θ) になるが、この長さbは本来の長さaよりも長くな
る。
したファクシミリ信号に従って1ラインが用紙Pに印字
ラインPLとしてプリントアウトされているとする。この
印字ラインPLがデスクランブルの際に用紙Pの左端側の
開始点SPを一致させて角度θだけ斜行した読み取りライ
ンRLで右方向へ読み取られたとすると、印字ラインPLの
長さaに対して読み取りラインRLの長さはb(=a/cos
θ) になるが、この長さbは本来の長さaよりも長くな
る。
【0063】このように読み取りラインRLが印字ライン
PLに対して斜行した場合、原画像を引き延ばして読み取
った状態になるため、前述のユニットが少しずつずれる
ことになり、用紙P上の右端側では最大になる。このず
れは、後述するデスクランブル時にノイズとなって原画
に復元することが出来ず、用紙P上に縦線となって現れ
る。
PLに対して斜行した場合、原画像を引き延ばして読み取
った状態になるため、前述のユニットが少しずつずれる
ことになり、用紙P上の右端側では最大になる。このず
れは、後述するデスクランブル時にノイズとなって原画
に復元することが出来ず、用紙P上に縦線となって現れ
る。
【0064】このようなデスクランブル時の読み取りラ
インRLの印字ラインPLに対する斜行の影響は、原稿を光
学的に読み取る場合にはファクシミリ装置に限らずある
程度は避けられない問題である。しかし、通常のファク
シミリ装置による原稿の送受信に際しては、用紙に対し
てごくわずかだけ傾いたハードコピーが得られる程度で
あり、実用上の問題はない。しかし、本発明の通信端末
装置であるファクシミリ装置では前述のように、8ドッ
トを1ユニットとして位置を入れ換えるスクランブルを
行うため、スクランブルされた画像をデスクランブルの
ために読み取る際に正確に8ビット単位で一致していな
いと原画像に復元することが出来なくなる。
インRLの印字ラインPLに対する斜行の影響は、原稿を光
学的に読み取る場合にはファクシミリ装置に限らずある
程度は避けられない問題である。しかし、通常のファク
シミリ装置による原稿の送受信に際しては、用紙に対し
てごくわずかだけ傾いたハードコピーが得られる程度で
あり、実用上の問題はない。しかし、本発明の通信端末
装置であるファクシミリ装置では前述のように、8ドッ
トを1ユニットとして位置を入れ換えるスクランブルを
行うため、スクランブルされた画像をデスクランブルの
ために読み取る際に正確に8ビット単位で一致していな
いと原画像に復元することが出来なくなる。
【0065】そこで、本発明の通信端末装置であるファ
クシミリ装置においては、スクランブル済の各ラインを
プリントアウトする際に、所定ドット間隔で予め縦線
(黒のドット)を挿入してプリントアウトしておき、デ
スクランブルのために読み取ったデータからその縦線に
相当する黒のドットを除去しつつその位置で位置合わせ
を行うことにより、上述のような読み取りラインRLが斜
行することの影響を最小限に抑えるようにしている。
クシミリ装置においては、スクランブル済の各ラインを
プリントアウトする際に、所定ドット間隔で予め縦線
(黒のドット)を挿入してプリントアウトしておき、デ
スクランブルのために読み取ったデータからその縦線に
相当する黒のドットを除去しつつその位置で位置合わせ
を行うことにより、上述のような読み取りラインRLが斜
行することの影響を最小限に抑えるようにしている。
【0066】図11は本発明の通信端末装置であるファク
シミリ装置によりそのようなガイドラインが挿入されて
プリントアウトされたスクランブル画像の例を示す模式
図である。この例では、用紙PにはガイドラインGL1 〜
GL6 が挿入されている。この場合、印字ラインPLに対し
て読み取りラインRLが用紙Pの左端側の開始点SPを一致
させて角度θだけ斜行しているとすると、ガイドライン
GL1 とGL2 との間で印字ラインPLと読み取りラインRLと
の間にずれが生じる。しかし、ガイドラインGL2 と読み
取りラインRLとの交点SP1 が検出されることにより一旦
リセットされる状態となるため、ガイドラインGL2 とGL
3 との間では再度正しい位置からユニット単位で処理す
ることが可能になる。
シミリ装置によりそのようなガイドラインが挿入されて
プリントアウトされたスクランブル画像の例を示す模式
図である。この例では、用紙PにはガイドラインGL1 〜
GL6 が挿入されている。この場合、印字ラインPLに対し
て読み取りラインRLが用紙Pの左端側の開始点SPを一致
させて角度θだけ斜行しているとすると、ガイドライン
GL1 とGL2 との間で印字ラインPLと読み取りラインRLと
の間にずれが生じる。しかし、ガイドラインGL2 と読み
取りラインRLとの交点SP1 が検出されることにより一旦
リセットされる状態となるため、ガイドラインGL2 とGL
3 との間では再度正しい位置からユニット単位で処理す
ることが可能になる。
【0067】このように、各ラインに複数のガイドライ
ンGL1, GL2…を挿入してスクランブル画像をプリントア
ウトすることにより、それぞれのガイドラインとGL1, G
L2…と読み取りラインRLとの交点SP1, SP2…それぞれに
おいて位置合わせが再実行されることになるため、ガイ
ドラインを挿入しない場合に比して、読み取りラインRL
の印字ラインPLに対する斜行の影響を最小限に抑えるこ
とが可能になる。
ンGL1, GL2…を挿入してスクランブル画像をプリントア
ウトすることにより、それぞれのガイドラインとGL1, G
L2…と読み取りラインRLとの交点SP1, SP2…それぞれに
おいて位置合わせが再実行されることになるため、ガイ
ドラインを挿入しない場合に比して、読み取りラインRL
の印字ラインPLに対する斜行の影響を最小限に抑えるこ
とが可能になる。
【0068】なお、上述のようにしてスクランブル時に
各ラインに挿入されるガイドラインの間隔は任意の値で
よいが、ガイドラインの黒のドットはスクランブルによ
り生成されたデータに追加する状態で挿入されるため、
本発明の装置では1ラインのドット数はガイドラインの
ために使用されるドット数を差し引いた数に予め限定し
ておく必要がある。
各ラインに挿入されるガイドラインの間隔は任意の値で
よいが、ガイドラインの黒のドットはスクランブルによ
り生成されたデータに追加する状態で挿入されるため、
本発明の装置では1ラインのドット数はガイドラインの
ために使用されるドット数を差し引いた数に予め限定し
ておく必要がある。
【0069】以上のようにして本発明の通信端末装置で
あるファクシミリ装置により受信されてプリントアウト
された画像は、前述の如く各ラインが、8ドットからな
るユニットの位置を入れ換えてペアリングし、その状態
で8ユニットを1ブロックとして各ブロック内でユニッ
トを暗証番号に基づいて入れ換えてスクランブルし、更
に所定ドット間隔でガイドラインの黒ドットを挿入され
た画像であり、容易には判読不可能である。従って、一
般的なメモリに蓄積しておく親展機能と比較した場合、
たとえば停電によるデータの消失,第三者によるデータ
の盗視等の虞は無くなるが、そのファクシミリを受け取
った側では判読可能な状態に復元する必要があることは
言うまでもない。
あるファクシミリ装置により受信されてプリントアウト
された画像は、前述の如く各ラインが、8ドットからな
るユニットの位置を入れ換えてペアリングし、その状態
で8ユニットを1ブロックとして各ブロック内でユニッ
トを暗証番号に基づいて入れ換えてスクランブルし、更
に所定ドット間隔でガイドラインの黒ドットを挿入され
た画像であり、容易には判読不可能である。従って、一
般的なメモリに蓄積しておく親展機能と比較した場合、
たとえば停電によるデータの消失,第三者によるデータ
の盗視等の虞は無くなるが、そのファクシミリを受け取
った側では判読可能な状態に復元する必要があることは
言うまでもない。
【0070】次に、上述のようにしてプリントアウトさ
れた画像を原画像に復元する動作、即ちデスクランブル
コピーの際の本発明の通信端末装置であるファクシミリ
装置の動作の概略について、図12のフローチャートを参
照して説明する。
れた画像を原画像に復元する動作、即ちデスクランブル
コピーの際の本発明の通信端末装置であるファクシミリ
装置の動作の概略について、図12のフローチャートを参
照して説明する。
【0071】このデスクランブルコピーを行なう場合、
ユーザはキーマトリクス14を操作してデスクランブルモ
ードを指定した上で原稿(親展モードで受信してプリン
トアウトしたハードコピー)をCCD 21に読み取らせる。
この場合、CPU 11はまずデスクランブルモードであるか
否かを判定し (ステップS41)、デスクランブルモードが
指定されている場合には4桁の暗証番号が入力されるま
で待機する (ステップS42)。ここでユーザが既に自身で
登録している4桁の暗証番号をキーマトリクス14を操作
して入力すると、CPU 11は前述の親展設定の際と同様の
手順 (ステップS15, S16, S18, S19) でスクランブル番
号mを作成する (ステップS43, S44, S45)。
ユーザはキーマトリクス14を操作してデスクランブルモ
ードを指定した上で原稿(親展モードで受信してプリン
トアウトしたハードコピー)をCCD 21に読み取らせる。
この場合、CPU 11はまずデスクランブルモードであるか
否かを判定し (ステップS41)、デスクランブルモードが
指定されている場合には4桁の暗証番号が入力されるま
で待機する (ステップS42)。ここでユーザが既に自身で
登録している4桁の暗証番号をキーマトリクス14を操作
して入力すると、CPU 11は前述の親展設定の際と同様の
手順 (ステップS15, S16, S18, S19) でスクランブル番
号mを作成する (ステップS43, S44, S45)。
【0072】但しこの場合、親展設定の場合のステップ
S14 での暗証番号を親展テーブル17T の暗証番号領域17
3 に格納する処理は行なわれない。また、親展テーブル
17Tの暗証番号領域173 に既に格納されている暗証番号
と今回入力された暗証番号との照合も行わない。従っ
て、親展設定の際に登録されて親展テーブル17T の暗証
番号領域173 に既に格納されている暗証番号とデスクラ
ンブルモード時に入力された暗証番号とが一致していな
くてもこのデスクランブルモード時の処理は実行され
る。
S14 での暗証番号を親展テーブル17T の暗証番号領域17
3 に格納する処理は行なわれない。また、親展テーブル
17Tの暗証番号領域173 に既に格納されている暗証番号
と今回入力された暗証番号との照合も行わない。従っ
て、親展設定の際に登録されて親展テーブル17T の暗証
番号領域173 に既に格納されている暗証番号とデスクラ
ンブルモード時に入力された暗証番号とが一致していな
くてもこのデスクランブルモード時の処理は実行され
る。
【0073】次に、CPU 11は親展受信の場合と同様に、
スクランブル番号mを前述の階乗進法に展開し、その結
果得られる係数を配列”fac[01234567] ”として記憶す
る (ステップS46)。次に、CPU 11は配列”fac[0123456
7] ”に従ってスクランブル用の置換テーブルを配列”s
cr[01234567] ”として作成する (ステップS47)。
スクランブル番号mを前述の階乗進法に展開し、その結
果得られる係数を配列”fac[01234567] ”として記憶す
る (ステップS46)。次に、CPU 11は配列”fac[0123456
7] ”に従ってスクランブル用の置換テーブルを配列”s
cr[01234567] ”として作成する (ステップS47)。
【0074】以下、CPU 11はCCD 21から読み込んだデー
タをデスクランブルする。まず、CPU 11は1ラインをCC
D 21にスキャンさせる (ステップS48)。この結果得られ
たデータにはガイドラインの黒ドットが含まれているの
で、CPU 11はそれに相当する黒ドットを除去したデータ
を1ライン分のデータとして得る (ステップS49)。この
ようにして得られた1ライン分のデータをCPU 11は8ド
ット単位のユニットに分割し、先にステップS47 で求め
た配列”scr[01234567] ”に従ってユニットの配列を元
に戻してデスクランブルし (ステップS50)、更にユニッ
トのペアリングを元に戻す (ステップS51)。そして最後
にCPU 11は、以上により得られたデータをプリンタ23へ
出力してプリントアウトさせる (ステップS52)。
タをデスクランブルする。まず、CPU 11は1ラインをCC
D 21にスキャンさせる (ステップS48)。この結果得られ
たデータにはガイドラインの黒ドットが含まれているの
で、CPU 11はそれに相当する黒ドットを除去したデータ
を1ライン分のデータとして得る (ステップS49)。この
ようにして得られた1ライン分のデータをCPU 11は8ド
ット単位のユニットに分割し、先にステップS47 で求め
た配列”scr[01234567] ”に従ってユニットの配列を元
に戻してデスクランブルし (ステップS50)、更にユニッ
トのペアリングを元に戻す (ステップS51)。そして最後
にCPU 11は、以上により得られたデータをプリンタ23へ
出力してプリントアウトさせる (ステップS52)。
【0075】以上のステップS48, S49, S50, S51, S52
の処理を一枚の原稿(スクランブルされた原稿)からCC
D 21が読み取ったデータが無くなるまで反復することに
より(ステップS53)、親展設定の際に登録されて親展テ
ーブル17T の暗証番号領域173 に既に格納されている暗
証番号とデスクランブルモード時に入力された暗証番号
とが一致している場合には、受信時にスクランブルされ
てプリントアウトされた一枚の原稿が送信前の状態に実
質的に復元されてプリンタ23からプリントアウトされ
る。
の処理を一枚の原稿(スクランブルされた原稿)からCC
D 21が読み取ったデータが無くなるまで反復することに
より(ステップS53)、親展設定の際に登録されて親展テ
ーブル17T の暗証番号領域173 に既に格納されている暗
証番号とデスクランブルモード時に入力された暗証番号
とが一致している場合には、受信時にスクランブルされ
てプリントアウトされた一枚の原稿が送信前の状態に実
質的に復元されてプリンタ23からプリントアウトされ
る。
【0076】但し、親展設定の際に登録されて親展テー
ブル17T の暗証番号領域173 に既に格納されている暗証
番号とデスクランブルモードの実行時に入力された暗証
番号とが一致していない場合には、デスクランブルの結
果プリントアウトされた画像は送信前の状態とは異なる
画像となる。換言すれば、デスクランブルモード時に正
当な暗証番号が入力されなければ、送信前の画像を再現
することは出来ず、この点に簡易的ではあるが本発明の
通信端末装置であるファクシミリ装置の親展機能として
の意味がある。
ブル17T の暗証番号領域173 に既に格納されている暗証
番号とデスクランブルモードの実行時に入力された暗証
番号とが一致していない場合には、デスクランブルの結
果プリントアウトされた画像は送信前の状態とは異なる
画像となる。換言すれば、デスクランブルモード時に正
当な暗証番号が入力されなければ、送信前の画像を再現
することは出来ず、この点に簡易的ではあるが本発明の
通信端末装置であるファクシミリ装置の親展機能として
の意味がある。
【0077】なお、親展受信時には、最初の所定数のラ
インに関してはコーデック18で復号したままスクランブ
ルせずにプリンタ23へ出力してプリントアウトさせてい
た (ステップS26)。従って、このデスクランブルモード
の処理に際しても、最初の所定数のラインに関してはデ
スクランブルを行なわずにプリンタ23へ出力してプリン
トアウトさせるようにしてもよい。但し、宛先等に関し
ては親展受信の際に既に判明しているので、その部分が
デスクランブル (その部分に関してのみはスクランブ
ル) されても実用上の問題はない。
インに関してはコーデック18で復号したままスクランブ
ルせずにプリンタ23へ出力してプリントアウトさせてい
た (ステップS26)。従って、このデスクランブルモード
の処理に際しても、最初の所定数のラインに関してはデ
スクランブルを行なわずにプリンタ23へ出力してプリン
トアウトさせるようにしてもよい。但し、宛先等に関し
ては親展受信の際に既に判明しているので、その部分が
デスクランブル (その部分に関してのみはスクランブ
ル) されても実用上の問題はない。
【0078】次に、本発明の通信端末装置をファクシミ
リ装置に適用した場合の第2の実施の形態について、そ
の構成例を示す図13のブロック図を参照して説明する。
リ装置に適用した場合の第2の実施の形態について、そ
の構成例を示す図13のブロック図を参照して説明する。
【0079】この第2の実施の形態が前述の図1に示さ
れている第1の実施の形態と異なる点は、NCU 31には本
発明の通信端末装置であるファクシミリ装置1のみなら
ず、更に2台の電話機2及び3が接続されており、四つ
の電話番号が割り当て可能である。そして、それらの内
の二つの電話番号は電話機2及び3にそれぞれに割り当
てられており、残りの二つの電話番号がファクシミリ装
置1に割り当てられており、その内の一方が暗号化指定
の番号としてRAM 17に記憶されているものとする。従っ
て、ユーザは親展受信を希望する相手に予めこの暗号化
指定の電話番号を教えておけばよい。
れている第1の実施の形態と異なる点は、NCU 31には本
発明の通信端末装置であるファクシミリ装置1のみなら
ず、更に2台の電話機2及び3が接続されており、四つ
の電話番号が割り当て可能である。そして、それらの内
の二つの電話番号は電話機2及び3にそれぞれに割り当
てられており、残りの二つの電話番号がファクシミリ装
置1に割り当てられており、その内の一方が暗号化指定
の番号としてRAM 17に記憶されているものとする。従っ
て、ユーザは親展受信を希望する相手に予めこの暗号化
指定の電話番号を教えておけばよい。
【0080】また、前述の第1の実施の形態において
は、被呼機が発呼機を識別する手法として、フェーズB
における通信手順の際に発呼機から被呼機へ送信される
送信端末識別信号”TSI ”を利用しているが、この第2
の実施の形態においてはNTT が用意する「発信電話番号
通知サービス (仮称) 」を利用している。なお、暗号化
及び復元 (スクランブル及びデスクランブル) の手法は
第1の実施の形態と同様であるものとし、それらの説明
は行なわない。
は、被呼機が発呼機を識別する手法として、フェーズB
における通信手順の際に発呼機から被呼機へ送信される
送信端末識別信号”TSI ”を利用しているが、この第2
の実施の形態においてはNTT が用意する「発信電話番号
通知サービス (仮称) 」を利用している。なお、暗号化
及び復元 (スクランブル及びデスクランブル) の手法は
第1の実施の形態と同様であるものとし、それらの説明
は行なわない。
【0081】以下、図14に示されているフローチャート
及び図15に示されている交換機4との間の信号の送受状
態を示すタイムチャートとを参照して本発明の通信端末
装置であるファクシミリ装置の第2の実施の形態の動作
手順について説明する。
及び図15に示されている交換機4との間の信号の送受状
態を示すタイムチャートとを参照して本発明の通信端末
装置であるファクシミリ装置の第2の実施の形態の動作
手順について説明する。
【0082】本発明の通信端末装置ではCPU 11が着呼の
有無を常時監視しており (ステップS300) 、着呼がある
とファクシミリ装置1と交換機4との間の回線の極性が
反転され、更に交換機4からファクシミリ装置1へ端末
起動起動信号(ベル信号)が送られるので、CPU 11はま
ず交換機4からのベル信号の有無を検出する (ステップ
S301) 。ベル信号が検出されれば、CPU 11は回線閉結を
行なって交換機4に対して一次応答を行なう (ステップ
S302) 。これに応じて、交換機4では発ID (発信電話番
号情報) をモデム信号としてファクシミリ装置1へ送信
する。この発IDをファクシミリ装置1側で検出すると、
CPU 11はその発IDと着信電話番号とをRAM 17に一時記憶
する (ステップS304) 。なお、発IDが検出されない場合
には、CPU 11は回線開放を行なって処理を終了する (ス
テップS317) 。
有無を常時監視しており (ステップS300) 、着呼がある
とファクシミリ装置1と交換機4との間の回線の極性が
反転され、更に交換機4からファクシミリ装置1へ端末
起動起動信号(ベル信号)が送られるので、CPU 11はま
ず交換機4からのベル信号の有無を検出する (ステップ
S301) 。ベル信号が検出されれば、CPU 11は回線閉結を
行なって交換機4に対して一次応答を行なう (ステップ
S302) 。これに応じて、交換機4では発ID (発信電話番
号情報) をモデム信号としてファクシミリ装置1へ送信
する。この発IDをファクシミリ装置1側で検出すると、
CPU 11はその発IDと着信電話番号とをRAM 17に一時記憶
する (ステップS304) 。なお、発IDが検出されない場合
には、CPU 11は回線開放を行なって処理を終了する (ス
テップS317) 。
【0083】次にCPU 11は受信完了信号を交換機4へ置
くって回線開放を行ない (ステップS305) 、交換機4か
ら呼出信号が送られてくるのを待機する (ステップS30
6) 。呼出信号が送られてこない場合には、前述のステ
ップS317へ進んで処理を終了する。呼出信号が送られて
くれば、CPU 11は二次応答信号を交換機4へ送って回線
閉結を行なう (ステップS307) 。
くって回線開放を行ない (ステップS305) 、交換機4か
ら呼出信号が送られてくるのを待機する (ステップS30
6) 。呼出信号が送られてこない場合には、前述のステ
ップS317へ進んで処理を終了する。呼出信号が送られて
くれば、CPU 11は二次応答信号を交換機4へ送って回線
閉結を行なう (ステップS307) 。
【0084】これ以降の処理は前述の第1の実施の形態
の場合と基本的に同一であり、”CED ”及び”DIS ”の
交換機4への送出を行ない (ステップS308, S309) 、そ
れに対して交換機4から”DCS ”が送られてくるのを待
機する (ステップS310) 。交換機4から”DCS ”を受信
すると、CPU 11は”CFR ”を交換機4へ送信してプリメ
ッセージが終了する (ステップS311) 。
の場合と基本的に同一であり、”CED ”及び”DIS ”の
交換機4への送出を行ない (ステップS308, S309) 、そ
れに対して交換機4から”DCS ”が送られてくるのを待
機する (ステップS310) 。交換機4から”DCS ”を受信
すると、CPU 11は”CFR ”を交換機4へ送信してプリメ
ッセージが終了する (ステップS311) 。
【0085】そして、CPU 11は着呼した電話番号がRAM
17に記憶されている番号、即ち暗号化が指定されている
電話番号であるか否かを判定し (ステップS312) 、そう
であれば受信したファクシミリ信号を前述同様にして暗
号化しつつプリンタ23からプリントアウトする (ステッ
プS313) 。一方、着呼した電話番号がRAM 17に記憶され
ていない番号であった場合には、CPU 11はRAM 17に記憶
している発IDが親展テーブル17T に登録されているか否
かを判定する (ステップS314) 。登録されていれば、CP
U 11は上述同様に、受信したファクシミリ信号を前述同
様にして暗号化しつつプリンタ23からプリントアウトす
る (ステップS313) 。登録されていなければ、通常のフ
ァクシミリ受信として、即ち暗号化することなくプリン
タ23からプリントアウトする (ステップS315)
17に記憶されている番号、即ち暗号化が指定されている
電話番号であるか否かを判定し (ステップS312) 、そう
であれば受信したファクシミリ信号を前述同様にして暗
号化しつつプリンタ23からプリントアウトする (ステッ
プS313) 。一方、着呼した電話番号がRAM 17に記憶され
ていない番号であった場合には、CPU 11はRAM 17に記憶
している発IDが親展テーブル17T に登録されているか否
かを判定する (ステップS314) 。登録されていれば、CP
U 11は上述同様に、受信したファクシミリ信号を前述同
様にして暗号化しつつプリンタ23からプリントアウトす
る (ステップS313) 。登録されていなければ、通常のフ
ァクシミリ受信として、即ち暗号化することなくプリン
タ23からプリントアウトする (ステップS315)
【0086】この後、CPU 11は後手順(ポストメッセー
ジ)のための信号の送受を行ない (ステップS316) 、回
線開放を行なって処理を終了する (ステップS317) 。
ジ)のための信号の送受を行ない (ステップS316) 、回
線開放を行なって処理を終了する (ステップS317) 。
【0087】なお、上述の実施の形態においては、着呼
番号または発IDの内のいずれかが暗号化指定されていれ
ば、受信したファクシミリ信号が暗号化されてプリンタ
23からプリントアウトされるように構成されているが、
両者ともに暗号化指定されている場合にのみ暗号化して
プリントアウトするように構成してもよい。
番号または発IDの内のいずれかが暗号化指定されていれ
ば、受信したファクシミリ信号が暗号化されてプリンタ
23からプリントアウトされるように構成されているが、
両者ともに暗号化指定されている場合にのみ暗号化して
プリントアウトするように構成してもよい。
【0088】また、上記実施の形態においては、本発明
の通信端末装置をファクシミリ装置に適用した場合につ
いて説明したが、ファクシミリ装置に限らずたとえばパ
ーソナルコンピュータ等のファクシミリ通信機能を有す
る種々の通信端末装置に本発明が適用可能であることは
言うまでもない。
の通信端末装置をファクシミリ装置に適用した場合につ
いて説明したが、ファクシミリ装置に限らずたとえばパ
ーソナルコンピュータ等のファクシミリ通信機能を有す
る種々の通信端末装置に本発明が適用可能であることは
言うまでもない。
【0089】更に、上記実施の形態においては、ファク
シミリ通信としてG3, G4方式を例に挙げているがそれら
に限定されるものではなく、他の方式のファクシミリ通
信方式であってもよいことは言うまでもない。
シミリ通信としてG3, G4方式を例に挙げているがそれら
に限定されるものではなく、他の方式のファクシミリ通
信方式であってもよいことは言うまでもない。
【0090】また更に、上述のような暗号化方式のみな
らず、たの種々の暗号化を利用してもよいことは言うま
でもない。
らず、たの種々の暗号化を利用してもよいことは言うま
でもない。
【0091】
【発明の効果】以上に詳述したように、第1の発明に係
る通信端末装置によれば、ファクシミリ通信の前手順に
際して送信される発信者情報が予め登録されている発信
者と一致する場合に受信した画像信号が暗号化されて用
紙に印字される。従って、ユーザが親展受信を希望して
予め登録した相手から受信した場合にのみ暗号化され、
その他の相手から受信した場合には暗号化されないの
で、記録紙が無駄になることがなくなる。
る通信端末装置によれば、ファクシミリ通信の前手順に
際して送信される発信者情報が予め登録されている発信
者と一致する場合に受信した画像信号が暗号化されて用
紙に印字される。従って、ユーザが親展受信を希望して
予め登録した相手から受信した場合にのみ暗号化され、
その他の相手から受信した場合には暗号化されないの
で、記録紙が無駄になることがなくなる。
【0092】また第2の発明に係る通信端末装置によれ
ば、着呼した時点で交換機から送信される発信者情報が
予め登録されている発信者と一致する場合に受信した画
像信号が暗号化され、その他の相手から受信した場合に
は暗号化されない。従って、上述同様に、ユーザが親展
受信を希望して予め登録した相手から受信した場合にの
み暗号化されるので、記録紙が無駄になることがなくな
る。但し、第1の発明では、ファクシミリ通信の前手順
において送受信される信号中に発信者情報が含まれてい
る必要があるが、この第2の発明では、そのような制限
はなくなる。
ば、着呼した時点で交換機から送信される発信者情報が
予め登録されている発信者と一致する場合に受信した画
像信号が暗号化され、その他の相手から受信した場合に
は暗号化されない。従って、上述同様に、ユーザが親展
受信を希望して予め登録した相手から受信した場合にの
み暗号化されるので、記録紙が無駄になることがなくな
る。但し、第1の発明では、ファクシミリ通信の前手順
において送受信される信号中に発信者情報が含まれてい
る必要があるが、この第2の発明では、そのような制限
はなくなる。
【0093】更に第3の発明に係る通信端末装置では、
複数の電話番号の内の予め指定されている電話番号に着
信した場合にその画像信号が暗号化されて用紙に印字さ
れる。従って、予め指定してある電話番号を希望する相
手にのみ教えておけば、それらの相手が必要とする場合
にのみ親展通信が行なわれる。
複数の電話番号の内の予め指定されている電話番号に着
信した場合にその画像信号が暗号化されて用紙に印字さ
れる。従って、予め指定してある電話番号を希望する相
手にのみ教えておけば、それらの相手が必要とする場合
にのみ親展通信が行なわれる。
【図1】本発明の通信端末装置をファクシミリ装置に適
用した場合の一構成例を示すブロック図である。
用した場合の一構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の通信端末装置の親展テーブルの内容を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図3】本発明の通信端末装置の親展設定時の動作手順
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図4】本発明の通信端末装置の親展受信時の動作手順
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図5】本発明の通信端末装置の親展受信時の動作手順
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図6】本発明の通信端末装置の親展受信時の動作手順
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図7】本発明の通信端末装置の親展受信時の動作手順
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図8】本発明の通信端末装置の親展受信時の動作手順
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図9】本発明の通信端末装置の親展受信時の動作手順
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図10】本発明の通信端末装置の親展受信時の動作手
順を示す模式図である。
順を示す模式図である。
【図11】本発明の通信端末装置の親展受信時の動作手
順を示す模式図である。
順を示す模式図である。
【図12】本発明の通信端末装置のデスクランブル時の
動作手順を示すフローチャートである。
動作手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の通信端末装置をファクシミリ装置に
適用した場合の他の構成例を示すブロック図である。
適用した場合の他の構成例を示すブロック図である。
【図14】本発明の通信端末装置の他の構成例の親展受
信時の動作手順を示すフローチャートである。
信時の動作手順を示すフローチャートである。
【図15】本発明の通信端末装置の他の構成例の親展受
信時の交換機との間で送受される信号を示すタイムチャ
ートである。
信時の交換機との間で送受される信号を示すタイムチャ
ートである。
11 CPU 12 LCD 14 キーマトリクス 17 RAM 17T 親展テーブル 21 CCD 23 プリンタ
Claims (3)
- 【請求項1】 受信した画像信号を所定の手続きにより
復元可能に暗号化して記録紙に記録することが可能な通
信端末装置において、画像信号の受信に先立つ通信手順
のために発信者から受信した信号に含まれる発信者情報
が予め登録されている場合に画像信号を暗号化して用紙
に印字すべくなしてあることを特徴とする通信端末装
置。 - 【請求項2】 受信した画像信号を所定の手続きにより
復元可能に暗号化して記録紙に記録することが可能な通
信端末装置において、着信のための交換機との信号の送
受の間に前記交換機から送信される発信者情報が予め登
録されている場合に画像信号を暗号化して用紙に印字す
べくなしてあることを特徴とする通信端末装置。 - 【請求項3】 複数の電話番号の割り当てが可能であ
り、受信した画像信号を所定の手続きにより復元可能に
暗号化して記録紙に記録することが可能な通信端末装置
において、割り当てられている複数の電話番号の内の予
め指定されている電話番号に着信した場合にその画像信
号を暗号化して用紙に印字すべくなしてあることを特徴
とする通信端末装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8193698A JPH1042147A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 通信端末装置 |
TW85116351A TW315573B (en) | 1996-04-05 | 1996-12-31 | Communication terminal device |
KR1019970007628A KR100322836B1 (ko) | 1996-07-23 | 1997-03-07 | 통신단말장치및통신방법 |
CNB971037582A CN1178462C (zh) | 1996-07-23 | 1997-04-08 | 通信终端装置 |
EP97112544A EP0821516A3 (en) | 1996-07-23 | 1997-07-22 | Communication terminal device |
HK98105107A HK1005973A1 (en) | 1996-07-23 | 1998-06-10 | Communication terminal device. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8193698A JPH1042147A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 通信端末装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1042147A true JPH1042147A (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=16312303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8193698A Pending JPH1042147A (ja) | 1996-04-05 | 1996-07-23 | 通信端末装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JPH1042147A (ja) |
KR (1) | KR100322836B1 (ja) |
CN (1) | CN1178462C (ja) |
HK (1) | HK1005973A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7283631B2 (en) | 2001-06-05 | 2007-10-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Encryption processing apparatus and encryption processing system |
JP2010537552A (ja) * | 2007-08-17 | 2010-12-02 | オープン・インターフェイス・ノース・アメリカ,インコーポレイテッド | デジタル信号ソーティングに対するシステム、方法、および/または装置 |
JP2011505726A (ja) * | 2007-11-22 | 2011-02-24 | プレーラ・アクチェンゲゼルシャフト | 安全ファクシミリ送信方法および装置 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8837545B2 (en) | 2009-04-13 | 2014-09-16 | Soraa Laser Diode, Inc. | Optical device structure using GaN substrates and growth structures for laser applications |
US9250044B1 (en) | 2009-05-29 | 2016-02-02 | Soraa Laser Diode, Inc. | Gallium and nitrogen containing laser diode dazzling devices and methods of use |
US9800017B1 (en) | 2009-05-29 | 2017-10-24 | Soraa Laser Diode, Inc. | Laser device and method for a vehicle |
US8816319B1 (en) | 2010-11-05 | 2014-08-26 | Soraa Laser Diode, Inc. | Method of strain engineering and related optical device using a gallium and nitrogen containing active region |
US8971370B1 (en) | 2011-10-13 | 2015-03-03 | Soraa Laser Diode, Inc. | Laser devices using a semipolar plane |
EP3583773A4 (en) * | 2017-02-15 | 2020-10-21 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | PROTECTED ELECTRONIC COMMUNICATION |
US11239637B2 (en) | 2018-12-21 | 2022-02-01 | Kyocera Sld Laser, Inc. | Fiber delivered laser induced white light system |
US11421843B2 (en) | 2018-12-21 | 2022-08-23 | Kyocera Sld Laser, Inc. | Fiber-delivered laser-induced dynamic light system |
US12000552B2 (en) | 2019-01-18 | 2024-06-04 | Kyocera Sld Laser, Inc. | Laser-based fiber-coupled white light system for a vehicle |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5949072A (ja) * | 1982-09-13 | 1984-03-21 | Sanyo Electric Co Ltd | フアクシミリ装置 |
EP0473162B1 (en) * | 1990-08-31 | 1998-10-21 | Sharp Kabushiki Kaisha | Facsimile apparatus capable of desired processing dependent on terminal number of calling party |
JPH04150263A (ja) * | 1990-10-09 | 1992-05-22 | Ricoh Co Ltd | 着信制御機能付きファクシミリ |
US5321749A (en) * | 1992-09-21 | 1994-06-14 | Richard Virga | Encryption device |
EP0598357B1 (en) * | 1992-11-15 | 1999-02-24 | FONTECH Ltd | Process for transmitting and/or storing information |
-
1996
- 1996-07-23 JP JP8193698A patent/JPH1042147A/ja active Pending
-
1997
- 1997-03-07 KR KR1019970007628A patent/KR100322836B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1997-04-08 CN CNB971037582A patent/CN1178462C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1997-07-22 EP EP97112544A patent/EP0821516A3/en not_active Withdrawn
-
1998
- 1998-06-10 HK HK98105107A patent/HK1005973A1/xx not_active IP Right Cessation
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JP2010537552A (ja) * | 2007-08-17 | 2010-12-02 | オープン・インターフェイス・ノース・アメリカ,インコーポレイテッド | デジタル信号ソーティングに対するシステム、方法、および/または装置 |
JP2011505726A (ja) * | 2007-11-22 | 2011-02-24 | プレーラ・アクチェンゲゼルシャフト | 安全ファクシミリ送信方法および装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0821516A2 (en) | 1998-01-28 |
EP0821516A3 (en) | 1998-10-07 |
HK1005973A1 (en) | 1999-02-05 |
CN1171692A (zh) | 1998-01-28 |
KR980013242A (ko) | 1998-04-30 |
CN1178462C (zh) | 2004-12-01 |
KR100322836B1 (ko) | 2002-10-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040622 |