JPH06164951A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH06164951A
JPH06164951A JP31897392A JP31897392A JPH06164951A JP H06164951 A JPH06164951 A JP H06164951A JP 31897392 A JP31897392 A JP 31897392A JP 31897392 A JP31897392 A JP 31897392A JP H06164951 A JPH06164951 A JP H06164951A
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JP
Japan
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image
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start symbol
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Pending
Application number
JP31897392A
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English (en)
Inventor
Koichi Shibata
浩一 柴田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06164951A publication Critical patent/JPH06164951A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】原稿11の任意の位置に暗号化開始記号Sが形
成され、この暗号化開始記号Sの近傍に識別記号Iが形
成される。暗号化開始記号Sおよび識別記号Iよりも後
の領域22が暗号化処理の対象となり、暗号化開始記号
Sよりも前の領域21に対しては暗号化処理は施されな
い。また、暗号化された画像が解読されるときには、暗
号化開始記号Sおよひ識別記号Iの後の領域に対して暗
号解読処理が施される。識別記号Iは、暗号化開始記号
Sの長手方向に関する位置により、複数種類の暗証番号
のうちのいずれかを表すものである。この暗証番号は、
暗号解読処理を有効にするための番号である。 【効果】暗号化したい領域を任意に設定することができ
るから、自由な形式で原稿11を作成できる。これによ
り、ファクシミリ装置による秘密通信機能などの使い勝
手が良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置によ
り秘密性のある文書を送受信する場合などに好適に実施
される画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置を使って文書等の画像
を送信すると、受信側のファクシミリ装置では、受信画
像が記録用紙に記録され、この記録用紙は装置本体外に
排出される。そのため、1台のファクシミリ装置が複数
の人に共用されている場合には、受信画像は送信相手の
人だけでなく第三者の目にも触れる。したがって、秘密
性の高い文書等を送信する場合には問題がある。
【0003】この問題を回避する1つの方法として、送
信画像を暗号化することが考えられる。すなわち、秘密
性の高い文書の送信に当たっては、送信側ファクシミリ
装置において、原稿を光学的に読み取って得られた画像
データに対して所定の暗号化処理を施す。この暗号化後
の画像データを受信側ファクシミリ装置に送信する。こ
うすれば、受信側ファクシミリ装置では、暗号化された
判読不可能な画像が記録用紙上に形成される。
【0004】この暗号化された画像を解読するには、た
とえば、受信側ファクシミリ装置の原稿読取部に暗号化
された画像が形成された記録用紙をセットしてこれを読
み取らせる。そして、キー入力部などから送信者と受信
者との間で予め決めておいた暗証番号が入力されること
を条件として暗号解読処理を行わせ、解読された画像を
記録用紙に記録させればよい。
【0005】このような技術を採用すれば、送信相手以
外の人に送信画像の内容が知られることを防止できる。
このような技術を実現した典型的な先行技術は、特開平
1−311678号公報に開示されている。この先行技
術では、画像を暗号化する際に、送信相手名などが形成
された領域は暗号化されず、この領域に続く所定領域が
暗号化処理の対象とされる。そして、受信側ファクシミ
リ装置により暗号化された画像が解読される際には、上
記所定領域の画像に対してのみ暗号解読処理が行われ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
先行技術では、第三者に知られたくない内容を上記所定
領域に形成した原稿を作成しなければならない。すなわ
ち、暗号化処理および暗号解読処理が行われる画像領域
が固定的であるため、文書等を暗号化して送信する場合
の原稿作成作業が繁雑になる。また、暗号化処理および
暗号解処理が行われる領域が固定的であるため、原稿の
形式に制限がある。このように、上述の先行技術の装置
は、必ずしも使い勝手の良いものではなかった。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、暗号化すべき領域を任意に設定することが
でき、暗号化すべき内容を含む画像の形式の自由度を増
大することができる画像処理装置を提供することであ
る。また、本発明の他の目的は、暗号化画像の形成領域
を任意に設定することができ、暗号化画像を含む画像の
形式の自由度を増大することができる画像処理装置を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための請求項1記載の画像処理装置は、任意の
位置に所定の暗号化開始記号が形成された原稿を読み取
り、この原稿に対応した画像データを出力することがで
きる原稿読取手段と、この原稿読取手段が出力する画像
データに基づいて、上記原稿に形成された暗号化開始記
号を検出する検出手段と、この検出手段が検出した暗号
化開始記号に対して一定の位置関係を有する領域の画像
に対応した画像データに対して所定の暗号化処理を施す
暗号化処理手段とを含むことを特徴とする。
【0009】上記の構成によれば、原稿に所定の暗号化
開始記号を形成しておくと、この暗号化開始記号が検出
手段により検出される。そして、暗号化開始記号に対し
て一定の位置関係にある領域の画像に対して暗号化処理
が施されることになる。したがって、原稿の任意の位置
に暗号化開始記号を形成しておき、この暗号化開始記号
に対して上記一定の位置関係にある領域に暗号化すべき
画像を形成しておけば、この領域の画像を暗号化したデ
ータを得ることができる。このようにして、原稿中の任
意の領域の画像を暗号化することができる。
【0010】また、請求項2記載の画像処理装置は、任
意の位置に所定の暗号解読開始記号が形成され、この暗
号解読開始記号に対して所定の位置関係にある領域に所
定の暗号化処理が施された暗号化画像が形成された処理
対象画像を表す画像データに基づき、上記処理対象画像
中の暗号解読開始記号を検出する検出手段と、この検出
手段が検出した暗号解読開始記号に対して上記所定の位
置関係を有する領域の画像に対応した画像データに対し
て所定の暗号解読処理を施す暗号解読処理手段とを含む
ことを特徴とする。
【0011】上記の構成によれば、処理対象画像中には
暗号解読開始記号が含まれており、この暗号解読開始記
号が検出手段により検出される。そして、暗号解読開始
記号に対して所定の位置関係にある領域の画像に対して
暗号解読処理が施される。これにより、処理対象画像中
に暗号解読開始記号を含ませておき、この暗号解読開始
記号に対して上記所定の位置関係の領域に暗号化された
画像を形成しておけば、この暗号化された画像を解読し
て、元の画像を再生できる。
【0012】したがって、暗号解読開始記号を処理対象
画像中の任意の位置に配置することにより、暗号化画像
を処理対象画像中の任意の位置に配置できる。さらに、
請求項3記載の画像処理装置は、上記処理対象画像に
は、上記暗号解読処理手段による暗号解読処理を有効に
するための暗証番号を当該処理対象画像中における相対
的な位置により表す所定の識別記号が形成されており、
上記処理対象画像に対応した画像データに基づいて、上
記識別記号の処理対象画像中における位置を検出する位
置検出手段と、上記暗証番号を入力するための暗証番号
入力手段と、上記位置検出手段が検出した識別記号の位
置に対応する暗証番号と上記暗証番号入力手段から入力
された暗証番号とが一致したときに上記暗号解読処理手
段に暗号解読処理を行わせ、上記位置検出手段が検出し
た識別記号の位置に対応する暗証番号と上記暗証番号入
力手段から入力された暗証番号とが一致しないときには
上記暗号解読処理手段における暗号解読処理を禁止する
制御手段とをさらに含むことを特徴とする。
【0013】この構成によれば、処理対象画像中には、
識別記号が含まれている。この識別記号は、処理対象画
像中における相対的な位置により暗証番号を表すもので
ある。この暗証番号は、暗号解読処理を有効にするため
の番号である。識別記号の位置は位置検出手段により検
出される。この検出された位置に対応した暗証番号と暗
証番号入力手段から入力された暗証番号とが一致した場
合にのみ、暗号解読処理手段による暗号解読処理が行わ
れる。そのため、識別記号の位置と暗証番号との対応関
係を知っている操作者のみが、暗号解読処理を行わせる
ことができる。これにより、暗号化された画像の秘密性
が確保される。
【0014】なお、識別記号の位置に応じて複数種類の
暗証番号を設定することができるから、暗号化された画
像の秘密性を確実に保持できる。
【0015】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施例の画像
処理装置が適用されるファクシミリ装置の基本的な構成
を示すブロック図である。マイクロコンピュータなどを
備えた制御部1には、送信すべき原稿を光学的に読み取
る読取部2の出力信号に対して中間調処理などの所定の
画像処理を施す画像処理部3からの画像データが与えら
れている。この読取部2および画像処理部3により原稿
読取手段が構成されている。また、制御部1は、検出手
段、位置検出手段および制御手段として機能するもので
ある。
【0016】制御部1には、画像データを所定の符号化
方式で符号化したりファクシミリ通信に必要な制御信号
を生成したりするための送信機能部4、受信された符号
を画像データに復号化したり所定の受信制御手順を実行
したりするための受信機能部5、受信された画像などを
記録用紙に記録する記録部6、およびキーボードや液晶
表示部などを有する暗証番号入力手段としての操作部7
が接続されている。制御部1は、モデム8および網制御
装置(NCU)9を介して公衆電話回線に接続されてい
る。
【0017】制御部1には、送信すべき画像を暗号化し
たり、また、暗号化された画像に対して暗号解読処理を
施したりするための、暗号化/解読処理部10が備えら
れている。すなわち、このファクシミリ装置では、秘密
性を保持することが必要な原稿を暗号化して送信するこ
とができる。また、暗号化された画像に暗号解読処理を
施して、元の正常な画像を復元させ、それを記録部6で
記録させることができる。
【0018】図2は、暗号化処理を施すべき内容を含む
原稿を示す図である。この原稿11は、読取部2におい
て、矢印RM方向への主走査を受けつつ矢印RS方向へ
の副走査を受ける。これによりその表面に形成された画
像が矢印RS方向に向かって順に読み取られる。原稿1
1には、暗号化すべき画像が領域A1に形成されてい
る。この領域A1よりも先に読取部2によって読み取ら
れる位置に、暗号化開始記号Sが形成されている。この
暗号化開始記号Sは、一定の太さW1で原稿11のほぼ
全幅に渡って延びた帯状の画像である。この暗号化開始
記号Sに関連して、暗号解読処理を行わせる際に操作部
7から入力されるべき暗証番号を表す識別記号Iが形成
されている。この識別記号Iは、一定の太さW2、一定
の長さL2の帯状の画像である。この識別記号Iは、暗
号化開始記号Sの長手方向に関する相対的な位置によ
り、複数種類の暗証番号を表すものである。識別記号I
の形成位置と、暗証番号との対応関係は任意に設定され
得る。
【0019】図3は識別記号Iの形成位置と暗証番号と
の対応関係の一例を示す図である。たとえば、この図3
(a) 〜(j) に示されているように、識別記号Iの位置を
10種類に異ならせることとすれば、10種類の暗証番
号を設定することができる。このような識別記号Iの形
成位置と暗証番号との対応関係は、受信者に対して予め
通知される。すなわち、送信者と受信者とは、図3のよ
うな識別記号Iの位置と暗証番号との対応関係を認識し
ている。
【0020】図4は、暗号化開始記号Sと識別記号Iと
の位置関係を例示する図である。図4(a) では、暗号化
開始記号Sの左端部に識別記号Iが形成されている。し
たがって、図3を参照することにより、この場合の暗証
番号は「1234」であることが判る。同様に、図4
(b) では、暗号化開始記号Sに対する識別記号Iの相対
的な位置は図3(b) の位置に相当するから、この場合の
暗証番号は「2345」である。さらに、図4(c) のよ
うな暗号化開始記号Sと識別記号Iとの対応関係を設定
すれば、暗証番号は「3456」になる。
【0021】図5は、通信動作を説明するため流れ図で
ある。操作者は、図2の原稿11を読取部2にセットす
るとともに、操作部7から原稿11の内容を暗号化して
送信することを指示するための操作を行う。そして、送
信開始を指示するためのキー入力操作などを行うと、読
取部2では原稿読取処理が開始される。すなわち、原稿
11は、読取部2により光学的に走査され、この読取部
2に備えられたイメージスキャナにより光電変換され
る。この光電変換により得られた電気信号は画像処理部
3での画像処理を受け、所定の画像データとなる。
【0022】制御部1では、画像処理部3から与えられ
る画像データに基づき、暗号化開始記号Sが検出され
る。この暗号化開始記号Sは、たとえば一定個数以上黒
画素が連続することに基づいて検出することができる。
そして、暗号化開始記号Sよりも前の画像データに対し
ては暗号化処理は施されず、暗号化開始記号Sおよび識
別記号Iの後の画像データに対してのみ暗号化処理が施
される。
【0023】すなわち、暗号化開始記号Sよりも前の領
域21(図2参照。)に関しては、画像処理部3からの
画像データに対して符号化処理が施され、生成された伝
送符号が送信機能部4による通信制御の下、モデム8で
変調されて公衆電話回線に送出される。一方、識別記号
Iよりも後の領域22(図2参照。)に関しては、画像
処理部3からの画像データに対して、暗号化/解読処理
部10による暗号化処理が施される。この暗号化処理後
の画像データに対して符号化処理が施され、生成された
伝送符号がモデム8で変調されて公衆電話回線に送出さ
れる。
【0024】受信側ファクシミリ装置では、公衆電話回
線を介して伝送されたきた信号がモデム8で伝送符号に
復調される。この伝送符号は、受信機能部5により画像
データに復号化される。この画像データは記録部6に与
えられ、記録用紙に受信画像が記録される。図6は上記
のような通信動作により受信側ファクシミリ装置で受信
されて記録される画像の一例を示す図である。記録用紙
30には、暗号化開始記号Sおよび識別記号Iが形成さ
れている。暗号化開始記号Sよりも前の領域31は原稿
11に形成されていた画像がそのまま再生されており、
暗号化開始記号Sおよび識別記号Iよりも後ろの領域3
2の画像は判読不可能なように暗号化されている。な
お、暗号化開始記号Sは、暗号解読処理時には、暗号解
読開始記号として機能する。
【0025】図7は上記の記録用紙30に形成された暗
号化画像に対して暗号解読処理を施して元の画像を再生
する際の動作を説明するためのフローチャートである。
なお、受信側ファクシミリ装置では、送信側から予め通
知されている識別記号Iと暗証番号との関係が図外のメ
モリに予め記憶されている。ステップa1では、操作者
は、操作部7を操作して、装置の動作モードを暗号解読
モードとする。本実施例では、暗号解読処理は、暗号解
読モードにおいて記録用紙30を複写する操作を行うこ
とにより達成される。したがって、暗号解読処理を行う
べき画像が形成された記録用紙30は、読取部2にセッ
トされる。
【0026】ステップa2では、制御部1は、操作部7
に備えられた表示部(図示せず。)に、たとえば、「暗
証番号を入力して下さい。」のような表示を行わせる。
これに応答して、操作者は、ステップa3で暗証番号を
入力する。このとき、操作者は、記録用紙30に形成さ
れた識別記号Iの暗号化開始記号Sに対する相対的な位
置関係を調べ、識別記号Iの位置に対応して定められて
いる暗証番号を入力することになる。
【0027】ステップa4では、制御部1は操作部7の
表示部に、たとえば、「コピーボタンを押して下さ
い。」のような表示を行わせ、操作部7に備えられたコ
ピーボタン(図示せず。)の操作を促す。これに応答し
て操作者がコピーボタンを操作すると(ステップa
5)、読取部2は記録用紙30の読取を開始する。これ
により、記録用紙30に形成された画像を表すデータ
が、読取動作の進行に従って、画像処理部3から順に制
御部1に入力される。制御部1は、画像処理部3からの
画像データを記録部6に与え、記録動作を行わせる。こ
のとき、制御部1は、画像処理部3からの画像データに
基づいて、暗号化開始記号Sを検出するための処理を行
う(ステップa6)。この処理は、たとえば、一定個数
以上連続する黒画素群を検出する処理である。
【0028】暗号化開始記号Sが検出されると、次に、
識別記号Iの形成位置が検出される(ステップa7)。
この識別記号Iの検出位置は、たとえば、暗号化開始記
号Sよりも一定時間だけ遅れて読み取られる領域を矢印
RM(図6参照。)方向に走査して読み取る際に、白画
素の連続数と、黒画素の連続数とを検出することにより
行える。具体的には、走査線35(図6参照。)に沿っ
て画像読取のための走査が行われるときに、識別記号I
の長さL2に対応した数の黒画素が連続する以前に、い
くつの白画素が連続したかを調べ、これに基づいて距離
Dを求めればよい。
【0029】ステップa8では、識別記号Iの位置に対
応した暗証番号が図外のメモリから読み出され、この読
み出された暗証番号とステップa3で操作部7から入力
された暗証番号とが照合される。この2つの暗証番号が
一致したときには、ステップa9に進み、識別記号Iよ
りも後に読取が行われる領域の画像データに対して暗号
化/解読処理部10による暗号解読処理が施される。こ
の暗号解読処理により得られた画像データは記録部6に
与えられ、図2に示された原稿の画像と同様な元の画像
が再生される。2つの暗証番号が不一致であれば、ステ
ップa10に進み、暗号解読処理は行われず、単なる複
写動作が行われるのみである。このようにして、識別記
号Iの位置と操作部7から入力された暗証番号とが整合
している場合に限り、暗号解読処理を経て得られた元の
画像が記録部6で記録用紙に形成される。
【0030】以上のように本実施例によれば、帯状の画
像である暗号化開始記号Sを原稿11に記録しておく
と、この暗号化開始記号Sよりも前に読取が行われる領
域に関しては暗号化処理が施されず、暗号化開始記号S
よりも後(正確には識別記号Iよりも後)に読取が行わ
れる領域に関してのみ暗号化処理が施される。したがっ
て、秘密にしたい内容の画像の前に暗号化開始記号Sを
形成しておくことにより、必要な部分を自由に暗号化す
ることができる。
【0031】一方、受信側では、暗号化開始記号Sが暗
号解読開始記号として用いられる。すなわち、暗号化さ
れた画像が形成された記録用紙30を読取部2にセット
して暗号解読処理を行わせる場合に、暗号化開始記号S
よりも前に読取が行われる領域については暗号解読処理
は行われず、暗号化開始記号Sよりも後(正確には識別
記号Iよりも後)に読取が行われる画像に対して暗号解
読処理が行われる。したがって、暗号化開始記号Sがい
ずれの位置に形成されていても、暗号解読処理を良好に
行わせることができる。
【0032】このようにして、暗号化すべき画像の領域
を任意に設定することができ、また、任意の位置に形成
された暗号化画像を良好に解読することがとできる。こ
れにより、暗号化して送信すべき画像を自由な形式で作
成することができるようになるから、暗号化通信機能の
使い勝手が格段に向上する。一方、本実施例では、識別
記号Iの形成位置を異ならせることで、予め定められた
複数の暗証番号のなかから任意の暗証番号を選択するこ
とができる。そのため、たとえ1種類の暗証番号が第三
者に知られてしまった場合であっても、他の暗証番号を
用いることで通信の秘密性を確保できる。これにより、
秘密性の高い内容の通信に対する安全性が格段に向上す
る。
【0033】また、本実施例では、暗号化処理や暗号解
読処理は、読取部2における読取動作と並行して行われ
るから、1頁分の画像データを記憶したりするための画
像メモリが不要であるという利点もある。図8は本発明
の他の実施例のファクシミリ装置の基本的な構成を示す
ブロック図である。この図8において、上記の図1に示
された各部に対応する部分には同一の参照符号を付して
示す。この実施例では、いわゆる親展通信による受信画
像を蓄えるための画像メモリ40が備えられている。
【0034】送信側ファクシミリ装置から親展通信動作
を指定して画像を送信すると、受信側ファクシミリ装置
では、受信画像は画像メモリ40に蓄えられる。すなわ
ち、受信時には記録部6での記録動作は行われない。操
作部7から予め定められた暗証番号を入力すると、これ
に応答して、画像メモリ40に蓄えられた画像が記録部
6で記録される。
【0035】この親展通信と上述の第1実施例の暗号化
通信とを併用すれば、秘密性の高い文書等の通信におけ
る安全性を一層向上することができる。この場合の動作
を以下に説明する。送信側ファクシミリ装置において親
展通信および暗号化通信を指定して通信動作を行わせる
と、受信側ファクシミリ装置では、暗号化された受信画
像が画像メモリ40に蓄えられる。受信側ファクシミリ
装置に備えられた操作部7が操作されて親展通信により
受信された画像を出力させるための暗証番号が入力され
ると、この暗証番号が正しい場合に、制御部1は画像メ
モリ40に蓄えられていた画像データを記録部6に与え
る。
【0036】これにより、記録部6では、暗号化開始記
号Sおよび識別記号I以下の領域が暗号化された図6の
画像が記録用紙上に記録される。操作者は、この記録画
像を見て、その受信画像が暗号化されていることを知
る。したがって、次に、操作者は操作部7から、暗号解
読モードに装置の動作モードを移行させるための入力操
作を行う。
【0037】暗号解読モードに移行したら、操作者は、
次に、暗号を解読するための暗証番号を入力する。この
暗証番号は、上述の第1実施例に関連して説明したよう
に、識別記号Iの形成位置により決まる所定の番号であ
る。その後に、操作者は、操作部7に備えられたコピー
ボタンを操作する。これにより、制御部1は画像メモリ
40から画像データを読み出し、この画像データを記録
部6に与える。この場合に、制御部1は、画像メモリ4
0から読み出された画像データに基づいて暗号化開始記
号Sおよび識別記号Iを検出する。そして、暗号化開始
記号Sが検出されると、さらに識別記号Iの位置が検出
され、この識別記号Iの位置に対応する暗証番号と操作
部7から入力された暗証番号とが照合される。そして、
2つの暗証番号が一致した場合には、識別記号Iに続く
領域に対応する画像データが暗号化/解読処理部10に
与えられ、暗号解読処理が行われる。この暗号解読処理
により得られた画像データが記録部6に与えられる。こ
れにより、暗号解読がなされた元の画像が再生されるこ
とになる。
【0038】なお、識別記号Iの位置と操作部7から入
力された暗証番号とが整合しないときには、制御部1は
暗号化/解読処理部10での暗号解読処理を行わせるこ
となく、画像メモリ40から読み出された画像データを
そのまま記録部6に与える。したがって、このときには
暗号化されたままの画像が得られるに過ぎない。以上の
ように本実施例によれば、親展通信と暗号化通信とが組
み合わせられているから、いずれか一方の暗証番号が破
られたとしても、他方の暗証番号により通信内容の秘密
が確保される。これにより、通信の秘密性を一層高める
ことができる。
【0039】なお、本実施例では、画像メモリ40に受
信画像が蓄えられるため、上記第1実施例の場合のよう
に記録部6で記録された受信画像を読取部2で読み取ら
せる操作は不要である。したがって、暗号解読処理を行
う際に、読取部2における原稿搬送誤差などの影響を受
けることがないから、この暗号解読処理を良好に行うこ
とができる。
【0040】本発明の実施例の説明は以上のとおりであ
るが、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
い。たとえば、上記の実施例では、暗号化開始記号Sは
太い帯状の画像とされているが、暗号化開始記号Sの形
状は任意に定めることができる。また、上記の実施例で
は、暗号化開始記号Sとともに暗証番号を表す識別記号
Iを原稿に形成することとしているが、1種類のみの暗
証番号で足りる場合には識別記号Iは必ずしも必要では
なく、暗号化開始記号Sのみが形成されればよい。
【0041】さらに、上記の実施例では、暗号化開始記
号Sおよび識別記号Iに続く領域が暗号化すべき画像の
ための領域とされているが、暗号化開始記号Sと暗号化
すべき画像のための領域との位置関係は、任意に設定さ
れてもよい。また、上記の実施例では、暗号化開始記号
Sおよび識別記号Iに続く領域の画像はすべて暗号化対
象領域となっているが、たとえば、所定の暗号化終了記
号を原稿に形成しておくこととし、この暗号化終了記号
が検出されたことに応答して暗号化処理を終了させるよ
うにしてもよい。この場合には、暗号解読処理において
も暗号化終了記号が検出されたことに応答して処理を終
了させればよい。暗号化終了記号には、たとえば、暗号
化開始記号Sと同様な記号が用いられてもよい。
【0042】また、上記の実施例では、識別記号Iの位
置の検出は、受信側ファクシミリ装置で行われている
が、この識別記号Iの形成位置は、送信側ファクシミリ
装置で検出されてもよい。この場合には、識別記号Iの
位置情報を送信側から受信側に送信すればよい。また、
送信側ファクシミリ装置で識別記号Iが検出される場合
には、その位置に対応した暗証番号を送信側から受信側
に送信するようにしてもよい。このときには、受信側フ
ァクシミリ装置は、受信された暗証番号を内部のメモリ
に記憶しておき、この記憶された暗証番号と操作部7か
ら入力された暗証番号とを照合することになる。
【0043】さらに、上記の実施例では、ファクシミリ
装置を例にとったが、本発明は画像通信を行う場合に限
らず、単に、文書等を暗号化しておき、必要に応じて特
定人によりこれを解読させるような用途にも適用するこ
とができる。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、原稿の任
意の位置に暗号化開始記号を形成しておき、この暗号化
開始記号に対して一定の位置関係の領域に暗号化すべき
画像を形成しておけば、この領域の画像を暗号化したデ
ータを得ることができる。したがって、原稿中の任意の
領域の画像を暗号化することができるようになり、暗号
化すべき画像の形式の自由度が増大する。
【0045】また、請求項2記載の発明によれば、暗号
解読開始記号を処理対象画像中の任意の位置に配置する
ことにより、暗号化画像の解読処理を良好に行わせるこ
とができる。したがって、暗号化画像を含む処理対象の
画像の形式の自由度が増大する。さらに、請求項3記載
の発明によれば、処理対象画像中には、識別記号が含ま
れており、この識別記号の位置と暗証番号との対応関係
を知っている操作者のみが、暗号解読処理を行わせるこ
とができる。したがって、暗号化された画像の秘密性が
確保される。しかも、識別記号の位置に応じて複数種類
の暗証番号を設定することができるから、暗号化された
画像の秘密性がさらに向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用されたファクシミリ装
置の基本的な構成を示すブロック図である。
【図2】送信される原稿の一例を示す図である。
【図3】識別記号の形成位置と暗証番号との対応関係の
一例を示す図である。
【図4】暗号化開始記号Sおよび識別記号Iを例示した
図である。
【図5】通信動作を説明するための流れ図である。
【図6】受信側ファクシミリ装置での受信画像の一例を
示す図である。
【図7】暗号解読処理を説明するためのフローチャート
である。
【図8】本発明の他の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 制御部 2 読取部 3 画像処理部 6 記録部 7 操作部 10 暗号化/解読処理部 S 暗号化開始記号 I 識別記号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の位置に所定の暗号化開始記号が形成
    された原稿を読み取り、この原稿に対応した画像データ
    を出力することができる原稿読取手段と、 この原稿読取手段が出力する画像データに基づいて、上
    記原稿に形成された暗号化開始記号を検出する検出手段
    と、 この検出手段が検出した暗号化開始記号に対して一定の
    位置関係を有する領域の画像に対応した画像データに対
    して所定の暗号化処理を施す暗号化処理手段とを含むこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】任意の位置に所定の暗号解読開始記号が形
    成され、この暗号解読開始記号に対して所定の位置関係
    にある領域に所定の暗号化処理が施された暗号化画像が
    形成された処理対象画像を表す画像データに基づき、上
    記処理対象画像中の暗号解読開始記号を検出する検出手
    段と、 この検出手段が検出した暗号解読開始記号に対して上記
    所定の位置関係を有する領域の画像に対応した画像デー
    タに対して所定の暗号解読処理を施す暗号解読処理手段
    とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】上記処理対象画像には、上記暗号解読処理
    手段による暗号解読処理を有効にするための暗証番号を
    当該処理対象画像中における相対的な位置により表す所
    定の識別記号が形成されており、 上記処理対象画像に対応した画像データに基づいて、上
    記識別記号の処理対象画像中における位置を検出する位
    置検出手段と、 上記暗証番号を入力するための暗証番号入力手段と、 上記位置検出手段が検出した識別記号の位置に対応する
    暗証番号と上記暗証番号入力手段から入力された暗証番
    号とが一致したときに上記暗号解読処理手段に暗号解読
    処理を行わせ、上記位置検出手段が検出した識別記号の
    位置に対応する暗証番号と上記暗証番号入力手段から入
    力された暗証番号とが一致しないときには上記暗号解読
    処理手段における暗号解読処理を禁止する制御手段とを
    さらに含むことを特徴とする請求項2記載の画像処理装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008146392A1 (ja) * 2007-05-31 2010-08-12 株式会社Pfu 電子ドキュメント暗号化システム、復号システム、プログラムおよび方法
US7986784B2 (en) 2007-03-07 2011-07-26 Murata Machinery, Ltd. Image processing apparatus

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