JP3016686U - ファクシミリ装置及びファクシミリ通信システム - Google Patents

ファクシミリ装置及びファクシミリ通信システム

Info

Publication number
JP3016686U
JP3016686U JP1995004153U JP415395U JP3016686U JP 3016686 U JP3016686 U JP 3016686U JP 1995004153 U JP1995004153 U JP 1995004153U JP 415395 U JP415395 U JP 415395U JP 3016686 U JP3016686 U JP 3016686U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image signal
facsimile
initial data
unit
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995004153U
Other languages
English (en)
Inventor
文一 村上
Original Assignee
船井テクノシステム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 船井テクノシステム株式会社 filed Critical 船井テクノシステム株式会社
Priority to JP1995004153U priority Critical patent/JP3016686U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3016686U publication Critical patent/JP3016686U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Transmission Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファクシミリ送受信の画像信号を暗号化し
て、通信文の秘密性の向上を図る。 【構成】ファクシミリ画像処理部10からの画像信号
を、暗号化処理部8において、初期データ作成部9で作
成された初期データと混合して通信回線に送出するとと
もに、その後は入力データ切換部24を送信側メモリ部
23側に切り換え、送信側メモリ部23に蓄積された画
像信号と順次混合して通信回線に送出する。一方、同様
の処理によって暗号化され、送信されてきた画像信号
を、復号化処理部7において、初期データ作成部9で作
成された初期データと混合するとともに、その後は入力
データ切換部22を受信側メモリ部21側に切り換え、
受信側メモリ部21に蓄積された画像信号を順次混合す
ることによって、元の画像信号に復号する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、通信回線を通じて接続された相手側ファクシミリ装置に対し、ファ クシミリ通信手順に従って制御信号及び画像信号の送信、受信又は送受信を行う ファクシミリ装置及びファクシミリ通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在のファクシミリ通信システムには各種サービス機能が付加されており、例 えば親展通信もその一つである。 親展通信は、送信者が通信文を特定の個人に送信する場合に利用されるもので 、受信者が予め登録している暗証番号を入力することによって通信文を受け取れ るようにしたものである。 この親展通信を利用することにより、送信者にとっては、通信文を誰に見られ るか分からないといった心配が解消されるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、親展通信は、暗証番号の入力によって受け取れる個人を限定し ようとするものであって、通信中の画像信号が特に加工されるわけではない。そ のため、画像信号さえ受信できれば元の画像に簡単に復元することができるため 、通信文の秘密性という点では十分なものではなかった。 本考案はこのような問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、ファ クシミリ送受信の画像信号を暗号化することにより、他人による盗視を防止して 、通信文の秘密性の向上を図ったファクシミリ装置及びファクシミリ通信システ ムを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1記載のファクシミリ装置は、2値化処理された画像信号を暗 号化して通信回線に送出する暗号化手段を備えたものである。 また、本考案の請求項2記載のファクシミリ装置は、暗号化されて送信されて きた画像信号を元の画像信号に復号化する復号化手段を備えたものである。 また、本考案の請求項3記載のファクシミリミリ通信システムは、ファクシミ リ通信手順に従って2値化処理された画像信号を暗号化手段により暗号化して通 信回線に送出するファクシミリ送信装置と、暗号化されて送信されてきた前記画 像信号を復号化手段によって元の画像信号に復号化するファクシミリ受信装置と を備えたものである。 また、本考案の請求項4記載のファクシミリ装置は、2値化処理された画像信 号を暗号化して通信回線に送出する暗号化手段と、暗号化されて送信されてきた 画像信号を元の画像信号に復号化する復号化手段とを備えたものである。 また、本考案の請求項5記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システ ムは、請求項1、3又は4記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システ ムにおいて、暗号化手段を、暗号化のための一定ビット長の初期データを作成す る初期データ作成部と、この初期データ作成部で作成された初期データを2値化 処理された送信画像信号に繰り返し混合して前記通信回線に送出する暗号化処理 部とで構成したものである。 また、本考案の請求項6記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システ ムは、請求項2、3又は4記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システ ムにおいて、復号化手段を、暗号化されて送信されてきた画像信号の暗号化のた めの初期データと同じ初期データを作成する初期データ作成部と、この初期デー タ作成部で作成された初期データを前記受信画像信号に繰り返し混合して元の画 像信号に復号化する復号化処理部とで構成したものである。 また、本考案の請求項7記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システ ムは、請求項1、3又は4記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システ ムにおいて、暗号化手段を、暗号化のための一定ビット長の初期データを作成す る初期データ作成部と、この初期データ作成部で作成された初期データを2値化 処理された送信画像信号と混合して前記通信回線に送出する暗号化処理部と、こ の暗号化処理部から出力される暗号化された画像信号を一定ビット長単位で順次 記憶する送信側記憶部と、前記初期データを1回送出した後はこの送信側記憶部 に順次記憶される画像信号を暗号化のデータとして前記暗号化処理部に入力する データ切換部とで構成したものである。 また、本考案の請求項8記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システ ムは、請求項2、3又は4記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システ ムにおいて、復号化手段を、暗号化されて送信されてきた画像信号の暗号化のた めの初期データと同じ初期データを作成する初期データ作成部と、この初期デー タ作成部で作成された初期データを受信画像信号と混合して元の画像信号に復号 化する復号化処理部と、この復号化処理部に入力される前の受信画像信号を一定 ビット長単位で順次記憶する受信側記憶部と、前記初期データを1回送出した後 はこの受信側記憶部に順次記憶される受信画像信号を復号化のデータとして前記 復号化処理部に入力するデータ切換部とで構成したものである。 また、本考案の請求項9記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システ ムは、請求項5、6、7又は8記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信シ ステムにおいて、初期データを、ファクシミリ通信手順に従って生成される制御 信号を利用して作成したものである。 また、本考案の請求項10記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信シス テムは、請求項9記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システムにおい て、初期データを、受信側のCSI信号又はCIG信号と送信側のTIS信号、 及び受信側のNSF信号又はNSC信号と送信側のNSS信号とを合成すること によって作成したものである。
【0005】
【作用】
請求項1記載のファクシミリ装置の作用について述べる。 ファクシミリ信号の送信系に、2値化処理された画像信号を暗号化して通信回 線に送出する暗号化手段を設ける。これにより、通信回線に送信される画像信号 が暗号化されるので、これを通信途中で他人が受信しても、元の画像信号に容易 に復元することはできない。
【0006】 請求項2記載のファクシミリ装置の作用について述べる。 ファクシミリ信号の受信系に、通信回線を暗号化されて送信されてきた画像信 号を元の画像信号に復号化する復号化手段を設ける。これにより、暗号化されて 送信されてきた画像信号を元の画像信号に復号することができる。また、他人に よる通信途中での画像信号の盗視が防止される。
【0007】 請求項3記載のファクシミリ通信システムの作用について述べる。 ファクシミリ通信手順に従って2値化処理された画像信号を暗号化手段により 暗号化して通信回線に送出するファクシミリ送信装置と、暗号化されて送信され てきた前記画像信号を復号化手段によって元の画像信号に復号化するファクシミ リ受信装置とを、通信回線を介して接続することにより、暗号化された画像信号 の一方向送信が可能となる。例えば、会社の場合には本店にファクシミリ送信装 置をセットし、各支店にファクシミリ受信装置をセットすれば、本店から各支店 に対して秘密扱いの通信文等を送信して指示を与えることができる。特に、CU Gグループ内で秘密書類のファクシミリ送信を行う場合に適した考案である。
【0008】 請求項4記載のファクシミリ装置の作用について述べる。 2値化処理された画像信号を暗号化して通信回線に送出する暗号化手段と、暗 号化されて送信されてきた画像信号を元の画像信号に復号化する復号化手段とを 備える。これにより、相手側ファクシミリ装置も同様に暗号化手段と復号化手段 とを備えるものである場合には、暗号化された画像信号の双方向の通信が可能と なる。そのため、特にCUGグループ内で秘密書類のファクシミリ送信を行う場 合に適した考案である。
【0009】 請求項5記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システムの作用につい て述べる。 暗号化手段を、暗号化のための一定ビット長の初期データを作成する初期デー タ作成部と、この初期データ作成部で作成された初期データを2値化処理された 送信画像信号に繰り返し混合して通信回線に送出する暗号化処理部とで構成する 。これにより、初期データを解読されない限り、暗号化された画像信号を元の画 像信号に復元することはできない。
【0010】 請求項6記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システムの作用につい て述べる。 復号化手段を、暗号化されて送信されてきた画像信号の暗号化のための初期デ ータと同じ初期データを作成する初期データ作成部と、この初期データ作成部で 作成された初期データを前記受信画像信号に繰り返し混合して元の画像信号に復 号化する復号化処理部とで構成する。これにより、同じ初期データで暗号化され た画像信号の復号が可能となる。
【0011】 請求項7記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システムの作用につい て述べる。 暗号化手段を、暗号化のための一定ビット長の初期データを作成する初期デー タ作成部と、この初期データ作成部で作成された初期データを2値化処理された 送信画像信号と混合して通信回線に送出する暗号化処理部と、この暗号化処理部 から出力される暗号化された画像信号を一定ビット長単位で順次記憶する送信側 記憶部と、初期データを1回送出した後はこの送信側記憶部に順次記憶される画 像信号を暗号化のデータとして暗号化処理部に入力する入力データ切換部とで構 成する。つまり、一定ビット長毎に暗号化するためのデータが順次変化していく ことになるので、より複雑な暗号化が可能となり、通信の秘密性が向上する。
【0012】 請求項8記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システムの作用につい て述べる。 復号化手段を、暗号化されて送信されてきた画像信号の暗号化のための初期デ ータと同じ初期データを作成する初期データ作成部と、この初期データ作成部で 作成された初期データを受信画像信号と混合して元の画像信号に復号化する復号 化処理部と、この復号化処理部に入力される前の受信画像信号を一定ビット長単 位で順次記憶する受信側記憶部と、初期データを1回送出した後はこの受信側記 憶部に順次記憶される受信画像信号を復号化のデータとして復号化処理部に入力 する入力データ切換部とで構成する。これにより、複雑に暗号化処理された画像 信号を確実に元の画像信号に復元することが可能となる。
【0013】 請求項9記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システムの作用につい て述べる。 初期データを、ファクシミリ通信手順に従って生成される制御信号を利用して 作成する。これにより、暗号化するたの初期データを別個に作成する必要がなく なるので、その分暗号化処理が容易になる。
【0014】 請求項10記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システムの作用につ いて述べる。 初期データを、受信側のCSI信号又はCIG信号と送信側のTIS信号、及 び受信側のNSF信号又はNSC信号と送信側のNSS信号とを合成することに よって作成する。つまり、送信側の電話番号(TIS)や受信側の電話番号(C SI)、通信日時(この情報は、非標準信号である例えばNSSに書き込まれて 送信側から受信側に渡される。)等を合成することにより、基本的には、作成さ れる初期データの内容が通信毎に異なることになる。
【0015】
【実施例】
図1は、本考案のファクシミリ装置の電気的構成を示すブロック図である。 電話回線1には、回線の保持、開放や各回路との接続動作を行う網制御回路2 が接続されており、この網制御回路2の出力端子2aは、復調回路3を介して受 信側切換スイッチ5の共通端子cに接続されている。そして、受信側切換スイッ チ5の一方の端子aは、ファクシミリ画像処理部10の入力端子10aに接続さ れており、他方の端子bは、暗号化された画像信号を元の画像信号に復号する復 号化処理部7を介して、ファクシミリ画像処理部10の入力端子10aに接続さ れている。
【0016】 一方、ファクシミリ画像処理部10の出力端子10bは、送信側切換スイッチ 6の一方の端子aに接続されるとともに、2値化処理された画像信号を暗号化す る暗号化処理部8を介して、他方の端子bに接続されている。そして、送信側切 換スイッチ6の共通端子cは、変調回路4を介して網制御回路2の入力端子2b に接続されている。 また、暗号化処理部8及び復号化処理部7のそれぞれには、暗号化及び復号化 のための初期データを作成する初期データ作成部9の出力が導かれている。
【0017】 また、ファクシミリ画像処理部10には、原稿の読み込みを行う画像読取部1 1の出力が導かれるとともに、ファクシミリ画像処理部10の出力端子10cは 、受信した画像データを記録紙等に印字出力するための画像印字出力部12に導 かれている。また、ファクシミリ画像処理部10は、画像読取部11によって読 み込まれた画像データや、送信されてきた画像データを記憶する画像データ記憶 部13と双方向性の接続となっている。 また、電話回線1には、図示しない相手側端末からの着信を検出する着信検出 回路14が接続されており、着信検出回路14の出力は、本装置全体の動作制御 を行う制御回路15に入力されている。
【0018】 制御回路15は、網制御回路2、復調回路3、変調回路4、受信側切換スイッ チ5、送信側切換スイッチ6、ファクシミリ画像処理部10に対してそれぞれに 応じた制御信号を出力するとともに、復調回路3を通じて得られたファクシミリ 制御信号に基づいて、初期データ作成のための信号を初期データ作成部9に与え るようになっている。また、制御回路15と画像データ記憶部13とは双方向性 の接続となっている。さらに、制御回路15には、暗号化通信モードを選択する モード選択スイッチ16の出力が導かれている。モード選択スイッチ16は、ダ イヤル番号の入力を行うテンキーや各種機能キーを備えたキー入力部17に含ま れている。
【0019】 また、復号化処理部7及び暗号化処理部8は、本実施例ではEX−OR回路に よって構成されている。 次に、上記構成のファクシミリ装置間の動作について、図3に示すファクシミ リ通信手順のシーケンス図を参照して説明する。なお、説明を分かりやすくする ために、送信側のファクシミリ装置をAとし、受信側のファクシミリ装置をBと して説明を行うものとする。
【0020】 まず、通常の普通通信モードでの動作について説明する。 通常の待機状態では、各切換スイッチ5,6の共通端子cは共に端子a側に接 続されており、暗号化されない普通通信モードとなっている。 この状態において、一方のファクシミリ装置Aから電話回線1を通じて呼出信 号が送出されると、この呼出信号は他方のファクシミリ装置Bの着信検出回路1 4によって検出され、制御回路15に着信検出信号が出力される。制御回路15 は、この着信検出信号を受けてオフフックし、本装置Bを電話回線1に接続する 。これにより、両ファクシミリ装置A,Bが接続される。
【0021】 この後、送信側ファクシミリ装置Aから送信されてくるファクシミリ信号を示 すCNG信号に基づいて、受信側ファクシミリ装置Bはファクシミリ受信モード に移行し、送信側ファクシミリ装置Aに対してCED信号(被呼局識別信号)を 送信するとともに、NSF(非標準信号)、CSI(受信側の電話番号)、DI Sの初期識別信号を送信する。 送信側ファクシミリ装置Aは、受信側の機能を示すDIS信号を受けて、送信 側の希望するモード指定信号DCS、TIS(送信側の電話番号)、NSS(非 標準信号)の受信命令信号を送信した後、回線の振幅ひずみと群遅延ひずみとを 等化するためのトレーニングTCFを送信する。
【0022】 受信側ファクシミリ装置Bは、等化完了後にCFR信号(受信完了信号)を送 信する。 送信側ファクシミリ装置Aは、このCFR信号を受けた後、再びトレーニング TCFを送信してから、画像信号を送信する。 これらの手順は、CCITT勧告T.30で決められているものである。
【0023】 次に、暗号化通信モードでの動作について説明する。 暗号化通信モードにおいても、基本的な手順は上記した普通通信モードの場合 と全く同様である。 ただし、暗号化通信モードでは、受信側ファクシミリ装置Bから送信される例 えばNSF信号の中に暗号化が可能であることを示す情報が書き込まれている。 そのため、これを受信した送信側ファクシミリ装置Aでは、暗号化を指示する情 報を例えばNSS信号に書き込んで受信側ファクシミリ装置Bに送信する。この とき、NSS信号に今回のファクシミリ通信の通信日時の情報も書き込んで送信 する。
【0024】 これにより、両ファクシミリ装置A,B間で、暗号化のための統一されたキー コードが受け渡しされたことになる。 そのため、両ファクシミリ装置A,Bでは、これらの信号に基づき、初期デー タ作成部9において暗号化及び復号化のための初期データを作成する。すなわち 、本実施例では、CSI信号とTIS信号、及びNSF信号とNSS信号とを合 成することによって、20バイトの初期データを作成する。つまり、送信側の電 話番号(TIS)や受信側の電話番号(CSI)、通信日時等を合成することに より、作成される初期データの内容は、通信毎に異なることになる。
【0025】 また、両ファクシミリ装置A,Bは、暗号化通信モードに移行するために、各 切換スイッチ5,6の共通端子cを端子b側に切り換える。 送信側ファクシミリ装置Aでは、このようにして作成した初期データを暗号化 処理部8に繰り返し送出し、ファクシミリ画像処理部10より出力される画像信 号にこの初期データを繰り返し混合して変調回路4に出力し、ここで送信可能な 信号に変調して電話回線1に送出する。
【0026】 一方、受信側ファクシミリ装置Bでは、暗号化されて送信されてきた画像信号 と同期を取りながら、作成した初期データを復号化処理部7に繰り返し送出する 。これにより、復号化処理部7からファクシミリ画像処理部10に出力される画 像信号は、元の画像信号に復号された信号となる。
【0027】 図2は、本考案のファクシミリ装置の他の実施例を示している。 すなわち、受信側切換スイッチ5の端子bに、一定ビット長単位で順次更新し ながら記憶する受信側メモリ部21が接続され、この受信側メモリ部21の出力 と初期データ作成部9の出力とが、入力データ切換部22に接続されている。そ して、入力データ切換部22の出力が復号化処理部7に導かれている。 また、送信側切換スイッチ6の端子bに、一定ビット長単位で順次更新しなが ら記憶する送信側メモリ部23が接続され、この送信側メモリ部23の出力と初 期データ作成部9の出力とが、入力データ切換部24に接続されている。そして 、入力データ切換部24の出力が暗号化処理部8に導かれた構成となっている。
【0028】 受信側メモリ部21及び送信側メモリ部23の記憶容量は、初期データ作成部 9で作成される初期データのビット長と同じ20バイトに設定されており、例え ばシフトレジスタによって構成されている。 なお、その他の構成は図1に示す構成と同様であるので、ここでは図示を省略 しているが、必要があるときには、図1で使用した符号を用いて説明を行うもの とする。
【0029】 次に、上記構成のファクシミリ装置A,Bの暗号化通信モードでの動作につい て説明する。 本実施例の暗号化通信モードでの通信手順は、図1に示した上記実施例の暗号 化通信モードの通信手順と基本的に同じであるので、ここでは詳細な説明を省略 し、画像信号の暗号化及び復号化についてのみ説明する。
【0030】 画像信号の送信に際し、送信側ファクシミリ装置Aでは、制御回路15による 制御により、送信側の入力データ切換部24の接続を初期データ作成部9側に切 り換える。そのため、初期データ作成部9で作成された初期データが暗号化処理 部8に送出されることになる。そのため、ファクシミリ画像処理部10より出力 される画像信号にこの初期データが混合されて変調回路4に出力され、ここで送 信可能な信号に変調されて電話回線1に送出される。このとき、暗号化処理部8 から送出された20バイトの画像信号は、送信側メモリ部23にも蓄積される。
【0031】 この後、初期データの送出を終了すると、制御回路15による制御により、入 力データ切換部24はその接続を送信側メモリ部23側に切り換える。 これにより、その後は送信側メモリ部23に記憶された画像信号が、暗号化の ためのデータとして暗号化処理部8に送出され、ファクシミリ画像処理部10よ り出力される画像信号にこの暗号化された20バイトの画像信号が混合されて変 調回路4に出力され、電話回線1に送出されることになる。 暗号化処理部8では、このような画像信号の混合を、画像信号の送信終了まで 、一定ビット長(20バイト)毎に繰り返し行うことになる。つまり、20バイ ト毎に暗号化のためのデータが変化することになるので、より複雑な暗号化が可 能となり、通信の秘密性が向上することになる。
【0032】 一方、受信側ファクシミリ装置Bでは、制御回路15による制御により、受信 側の入力データ切換部22の接続を初期データ作成部9側に切り換える。そのた め、初期データ作成部9で作成された初期データが、送信されてきた画像信号と 同期を取りながら復号化処理部7に送出され、画像信号と混合されて元の画像信 号に復号される。このとき、暗号化されて送信されてきた画像信号は、受信側メ モリ部21にも蓄積される。
【0033】 この後、初期データの送出を終了すると、制御回路15による制御により、入 力データ切換部22はその接続を受信側メモリ部21側に切り換える。 これにより、その後は受信側メモリ部21に蓄積された画像信号が、復号化の ためのデータとして復号化処理部7に送出され、電話回線1を通じて送信されて きた画像信号にこの蓄積された画像信号が混合されて、元の画像信号に復号され る。 つまり、復号化のためのデータも、暗号化のためのデータに合わせて20バイ ト毎に変化することになるので、暗号化された画像信号は受信側ファクシミリ装 置Bにおいて確実に元の画像に復元されるものである。
【0034】 なお、上記各実施例では、両ファクシミリ装置A,Bが共に暗号化処理部8と 復号化処理部7とを備えた、双方向に暗号化通信が可能な構成として説明してい るが、例えばファクシミリ装置Aが暗号化処理部8のみを備え、ファクシミリ装 置Bが復号化処理部7のみを備えた、一方向にのみ暗号化通信が可能な構成とす ることが可能である。
【0035】 また、上記各実施例では、CSI信号とTIS信号、及びNSF信号とNSS 信号とを合成することによって、20バイトの初期データを作成するように構成 しているが、この他にもファクシミリ通信手順によって送信される受信側のCI G信号と送信側のTIS信号、及び受信側のNSC信号と送信側のNSS信号と を合成することによって、初期データを作成することが可能である。
【0036】
【考案の効果】
本考案の請求項1記載のファクシミリ装置は、ファクシミリ信号の送信系に、 2値化処理された画像信号を暗号化して通信回線に送出する暗号化手段を設けた 構成としたので、通信回線に送信される画像信号が暗号化されるため、これを通 信途中で他人が受信しても、元の画像信号に容易に復元されることはない。これ によって、通信の秘密性が向上する。 本考案の請求項2記載のファクシミリ装置は、ファクシミリ信号の受信系に、 通信回線を暗号化されて送信されてきた画像信号を元の画像信号に復号化する復 号化手段を設けた構成としたので、暗号化されて送信されてきた画像信号を元の 画像信号に確実に復号することができるとともに、他人による通信途中での画像 信号の盗視が防止されるため、通信の秘密性が向上する。 本考案の請求項3記載のファクシミリ通信システムは、ファクシミリ通信手順 に従って2値化処理された画像信号を暗号化手段により暗号化して通信回線に送 出するファクシミリ送信装置と、暗号化されて送信されてきた前記画像信号を復 号化手段によって元の画像信号に復号化するファクシミリ受信装置とを、通信回 線を介して接続する。これにより、暗号化された画像信号の一方向送信が可能と なり、例えば会社の場合には本店にファクシミリ送信装置をセットし、各支店に ファクシミリ受信装置をセットすれば、本店から各支店に対して秘密扱いの通信 文等を送信することができる。特に、CUGグループ内で秘密書類のファクシミ リ送信を行う場合に適したシステムである。 本考案の請求項4記載のファクシミリ装置は、2値化処理された画像信号を暗 号化して通信回線に送出する暗号化手段と、暗号化されて送信されてきた画像信 号を元の画像信号に復号化する復号化手段とを備えた構成としたので、相手側フ ァクシミリ装置も同様に暗号化手段と復号化手段とを備えるものである場合には 、暗号化された画像信号の双方向の通信が可能となる。そのため、特にCUGグ ループ内で秘密書類のファクシミリ送信を行う場合に適したものである。 本考案の請求項5記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システムは、 暗号化手段を、暗号化のための一定ビット長の初期データを作成する初期データ 作成部と、この初期データ作成部で作成された初期データを2値化処理された送 信画像信号に繰り返し混合して通信回線に送出する暗号化処理部とで構成したの で、初期データを解読されない限り、暗号化された画像信号を元の画像信号に容 易に復元されることはない。これによって、通信の秘密性が向上する。 本考案の請求項6記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システムは、 復号化手段を、暗号化されて送信されてきた画像信号の暗号化のための初期デー タと同じ初期データを作成する初期データ作成部と、この初期データ作成部で作 成された初期データを前記受信画像信号に繰り返し混合して元の画像信号に復号 化する復号化処理部とで構成したので、同じ初期データで暗号化された画像信号 を元の画像信号に確実に復号することができるとともに、他人による通信途中で の画像信号の盗視が防止されるため、通信の秘密性が向上する。 本考案の請求項7記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システムは、 暗号化手段を、暗号化のための一定ビット長の初期データを作成する初期データ 作成部と、この初期データ作成部で作成された初期データを2値化処理された送 信画像信号と混合して通信回線に送出する暗号化処理部と、この暗号化処理部か ら出力される暗号化された画像信号を一定ビット長単位で順次記憶する送信側記 憶部と、初期データを1回送出した後はこの送信側記憶部に順次記憶される画像 信号を暗号化のデータとして暗号化処理部に入力する入力データ切換部とで構成 したので、一定ビット長毎に暗号化するためのデータが順次変化していくことに なるため、より複雑な暗号化が可能となる。そのため、通信の秘密性がより向上 する。 本考案の請求項8記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システムは、 復号化手段を、暗号化されて送信されてきた画像信号の暗号化のための初期デー タと同じ初期データを作成する初期データ作成部と、この初期データ作成部で作 成された初期データを受信画像信号と混合して元の画像信号に復号化する復号化 処理部と、この復号化処理部に入力される前の受信画像信号を一定ビット長単位 で順次記憶する受信側記憶部と、初期データを1回送出した後はこの受信側記憶 部に順次記憶される受信画像信号を復号化のデータとして復号化処理部に入力す る入力データ切換部とで構成したので、複雑に暗号化処理された画像信号をに元 の画像信号に確実に復号することができるとともに、他人による通信途中での画 像信号の盗視が防止されるため、通信の秘密性が向上する。 本考案の請求項9記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システムは、 初期データを、ファクシミリ通信手順に従って生成される制御信号を利用して作 成するようにしたので、暗号化するたの初期データを別個に作成する必要がなく なることから、その分暗号化処理が容易となる。 本考案の請求項10記載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システムは 、初期データを、受信側のCSI信号又はCIG信号と送信側のTIS信号、及 び受信側のNSF信号又はNSC信号と送信側のNSS信号とを合成することに よって作成するように構成したので、送信側の電話番号(TIS)や受信側の電 話番号(CSI)、通信日時等を合成することにより、作成される初期データの 内容を通信毎に異なったものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のファクシミリ装置の電気的構成を示す
ブロック図である。
【図2】本考案のファクシミリ装置の他の実施例を示す
ブロック図である。
【図3】ファクシミリ通信手順のシーケンス図である。
【符号の説明】
5 受信側切換スイッチ 6 送信側切換スイッチ 7 復号化処理部 8 暗号化処理部 9 初期データ作成部 10 ファクシミリ画像処理部 15 制御回路 21 受信側メモリ部 22,24 入力データ切換部 23 送信側メモリ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 9/12

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を通じて接続された相手側ファ
    クシミリ装置に対してファクシミリ通信手順に従って制
    御信号及び画像信号を送信するファクシミリ装置におい
    て、2値化処理された画像信号を暗号化して前記通信回
    線に送出する暗号化手段を備えたことを特徴とするファ
    クシミリ装置。
  2. 【請求項2】 通信回線を通じて接続された相手側ファ
    クシミリ装置からファクシミリ通信手順に従って送信さ
    れてくる制御信号及び画像信号を受信するファクシミリ
    装置において、暗号化されて送信されてきた画像信号を
    元の画像信号に復号化する復号化手段を備えたことを特
    徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 ファクシミリ通信手順に従って2値化処
    理された画像信号を暗号化手段により暗号化して通信回
    線に送出するファクシミリ送信装置と、暗号化されて送
    信されてきた前記画像信号を復号化手段によって元の画
    像信号に復号化するファクシミリ受信装置とを備えたこ
    とを特徴とするファクシミリ通信システム。
  4. 【請求項4】 通信回線を通じて接続された相手側ファ
    クシミリ装置に対してファクシミリ通信手順に従って制
    御信号及び画像信号の送受信を行うファクシミリ装置に
    おいて、2値化処理された画像信号を暗号化して前記通
    信回線に送出する暗号化手段と、暗号化されて送信され
    てきた画像信号を元の画像信号に復号化する復号化手段
    とを備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記暗号化手段は、暗号化のための一定
    ビット長の初期データを作成する初期データ作成部と、
    この初期データ作成部で作成された初期データを2値化
    処理された送信画像信号に繰り返し混合して前記通信回
    線に送出する暗号化処理部とからなることを特徴とする
    請求項1、3又は4記載のファクシミリ装置又はファク
    シミリ通信システム。
  6. 【請求項6】 前記復号化手段は、暗号化されて送信さ
    れてきた画像信号の暗号化のための初期データと同じ初
    期データを作成する初期データ作成部と、この初期デー
    タ作成部で作成された初期データを前記受信画像信号に
    繰り返し混合して元の画像信号に復号化する復号化処理
    部とからなることを特徴とする請求項2、3又は4記載
    のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システム。
  7. 【請求項7】 前記暗号化手段は、暗号化のための一定
    ビット長の初期データを作成する初期データ作成部と、
    この初期データ作成部で作成された初期データを2値化
    処理された送信画像信号と混合して前記通信回線に送出
    する暗号化処理部と、この暗号化処理部から出力される
    暗号化された画像信号を一定ビット長単位で順次記憶す
    る送信側記憶部と、前記初期データを1回送出した後は
    この送信側記憶部に順次記憶される画像信号を暗号化の
    データとして前記暗号化処理部に入力する入力データ切
    換部とからなることを特徴とする請求項1、3又は4記
    載のファクシミリ装置又はファクシミリ通信システム。
  8. 【請求項8】 前記復号化手段は、暗号化されて送信さ
    れてきた画像信号の暗号化のための初期データと同じ初
    期データを作成する初期データ作成部と、この初期デー
    タ作成部で作成された初期データを受信画像信号と混合
    して元の画像信号に復号化する復号化処理部と、この復
    号化処理部に入力される前の受信画像信号を一定ビット
    長単位で順次記憶する受信側記憶部と、前記初期データ
    を1回送出した後はこの受信側記憶部に順次記憶される
    受信画像信号を復号化のデータとして前記復号化処理部
    に入力する入力データ切換部とからなることを特徴とす
    る請求項2、3又は4記載のファクシミリ装置又はファ
    クシミリ通信システム。
  9. 【請求項9】 前記初期データは、ファクシミリ通信手
    順に従って生成される制御信号を利用して作成されるも
    のである請求項5、6、7又は8記載のファクシミリ装
    置又はファクシミリ通信システム。
  10. 【請求項10】 前記初期データは、受信側のCSI信
    号又はCIG信号と送信側のTIS信号、及び受信側の
    NSF信号又はNSC信号と送信側のNSS信号との合
    成で作成されるものである請求項9記載のファクシミリ
    装置又はファクシミリ通信システム。
JP1995004153U 1995-04-06 1995-04-06 ファクシミリ装置及びファクシミリ通信システム Expired - Lifetime JP3016686U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995004153U JP3016686U (ja) 1995-04-06 1995-04-06 ファクシミリ装置及びファクシミリ通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995004153U JP3016686U (ja) 1995-04-06 1995-04-06 ファクシミリ装置及びファクシミリ通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3016686U true JP3016686U (ja) 1995-10-09

Family

ID=43152206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995004153U Expired - Lifetime JP3016686U (ja) 1995-04-06 1995-04-06 ファクシミリ装置及びファクシミリ通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3016686U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2000079725A1 (en) Stand-alone telecommunications security device
JPH0823331A (ja) 暗号化通信方法及び装置
CN100568801C (zh) 通过交换加密信息经网络安全传输数据的方法和对应装置
JPH07162692A (ja) 暗号通信方法および暗号通信のための端末装置
KR100287674B1 (ko) 통신방법
JPH04292078A (ja) 暗号化ファクシミリ装置
JPH10200519A (ja) 通信端末装置
JP3016686U (ja) ファクシミリ装置及びファクシミリ通信システム
JPH0698179A (ja) ファクシミリ装置
JP2002300411A (ja) ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置
JP3300375B2 (ja) 暗号機能を有する送信装置
JPH05304614A (ja) 画情報暗号化方法
JPH07250249A (ja) 通信機器
JPH09130618A (ja) ファクシミリ装置
KR100227790B1 (ko) 팩스 통신에서의 정보 송수신 방법
JPH11261788A (ja) 暗号化装置
JPH01245765A (ja) ファクシミリ装置
JPH0637749A (ja) 暗号装置
JP2530161B2 (ja) 通信システム装置
JPH05145774A (ja) 画像通信方法および装置
JPS63104579A (ja) フアクシミリ装置
JP3015064B2 (ja) ファクシミリ装置
JP2566413B2 (ja) ファクシミリ伝送方式
JPH09139848A (ja) ファクシミリ装置の暗号通信方法
JPH03184477A (ja) ファクシミリ装置