JPH1038509A - 電気マイクロメータ - Google Patents

電気マイクロメータ

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Publication number
JPH1038509A
JPH1038509A JP19376596A JP19376596A JPH1038509A JP H1038509 A JPH1038509 A JP H1038509A JP 19376596 A JP19376596 A JP 19376596A JP 19376596 A JP19376596 A JP 19376596A JP H1038509 A JPH1038509 A JP H1038509A
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JP
Japan
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offset
data
measurement
signal
amplified
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JP19376596A
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English (en)
Inventor
Katsufumi Miyaji
勝文 宮司
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Ando Electric Co Ltd
Original Assignee
Ando Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフセットを高速に決定し、電気マイクロメ
ータを用いて測定を行うための段取りに要する時間の短
縮をはかること。 【解決手段】 測定信号13がA/D変換器4でA/D
変換不可能な範囲となるような外部入力信号10を、電
気マイクロメータ6に入力した場合、制御手段52は、
予め定められた増幅データ17を、可変増幅器1に設定
する。可変増幅器1は、増幅データ17により、測定信
号13がA/D変換器4でA/D変換可能となるよう
に、外部入力信号10を減衰させる。測定信号13をA
/D変換して生成された測定データ14を、演算手段5
1に取り込み、該測定データ14と増幅データ17を用
いて、1回の演算で、測定時に用いるオフセットデータ
16を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気マイクロメ
ータに関し、特にオフセットにより広い範囲を測定する
ことが可能な電気マイクロメータに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来技術による電気マイクロメ
ータの構成例を示すブロック図である。従来、この種の
電気マイクロメータは、寸法計測において、広い範囲を
測定する目的で用いられている。
【0003】図7において、増幅器7は、外部入力信号
10を、ある固定された増幅率で増幅する。オフセット
生成器2は、オフセットデータ16に基づいて、オフセ
ット15を作り出す。加算器3は、増幅信号12からオ
フセット15を減算し、測定信号13を作り出す。A/
D変換器4は、測定信号13をA/D変換し、測定デー
タ14を作り出す。
【0004】CPU8は、比較手段53と、演算手段5
4と、記憶手段55と、制御手段56から成っている。
比較手段53は、測定データ14と、該比較手段53に
予め定められた測定可能範囲の上限および下限とを比較
する。演算手段54は、比較手段53の比較結果を受け
て、オフセットデータ16を演算する。また、演算手段
54は、通常は、測定データ14を演算し、測定結果を
得る。記憶手段55は、オフセットデータ16を記憶す
る。制御手段56は、オフセットデータ16をオフセッ
ト生成器2に設定する。
【0005】次に、上記構成による電気マイクロメータ
の動作を説明する。図8は、従来技術による電気マイク
ロメータの動作例を示すフローチャートである。測定信
号13がA/D変換器4でA/D変換不可能な範囲とな
るような外部入力信号10を、電気マイクロメータ9に
入力した場合、演算手段54は正しい測定データ14を
得られず、測定結果を正しく得ることができない。そこ
で、増幅信号12からオフセット15を減算することに
より、A/D変換器4でA/D変換可能な測定信号とす
る必要がある。
【0006】使用者が、電気マイクロメータ9の電源
(図示略)を投入すると、電気マイクロメータ9の処理
は、図8に示すステップS11に進む。ステップS11
では、制御手段56は、記憶手段55よりオフセットデ
ータ16を読み込み、オフセット生成器2に設定する。
これにより、オフセット生成器2は、該オフセットデー
タ16に基づいて、オフセット2を作り出す。
【0007】次に、使用者が本装置(電気マイクロメー
タ9)に接続された機械的測定部(図示略)を用いて測
定を行うと、該測定値に比例する外部入力信号10が、
増幅器7に供給され、電気マイクロメータ9の処理は、
ステップS12へ進む。ステップS12では、該測定値
に比例する外部入力信号10が、増幅器7に供給され
る。増幅器7は、上記固定の増幅率で、該外部入力信号
10を増幅し、増幅信号12を出力する。加算器3は、
該増幅信号12からオフセット15を減算し、該減算結
果(=測定信号13)を出力する。A/D変換器4は、
該測定信号13をA/D変換し、測定データ14を生成
する。
【0008】次に、電気マイクロメータ9の処理は、ス
テップS13へ進む。ステップS13では、比較手段5
3は、測定データ14を取込み、該測定データ14が、
予め定められた測定可能範囲の下限よりも大きいか否か
を判断する。この判断結果が「NO」の場合、すなわ
ち、測定データ14が測定可能範囲の下限よりも小さい
場合、比較手段53は、演算手段54にシフトダウン演
算指令を出す。
【0009】ステップS14では、シフトダウン演算指
令を受けた演算手段54は、記憶手段55から、オフセ
ットデータ16を読み込む。ステップS15では、演算
手段54は、読み込んだオフセットデータ16を、定め
られたシフトダウン値だけシフトダウンする。ステップ
S16では、演算手段54は、シフトダウンしたオフセ
ットデータ16を、再び記憶手段55に書込む。この
後、電気マイクロメータ9の処理は、ステップS11へ
戻る。
【0010】一方、ステップS13の判断結果が「YE
S」の場合、すなわち、測定データ14が測定可能範囲
の下限よりも大きい場合には、ステップS17へ進む。
ステップS17では、比較手段53は、測定データ14
が、予め定められた測定可能範囲の上限よりも小さいか
否かを判断する。この判断結果が「NO」の場合、すな
わち、測定データ14が測定可能範囲の上限よりも大き
い場合、比較手段53は、演算手段54にシフトアップ
演算指令を出す。
【0011】ステップS18では、シフトアップ演算指
令を受けた演算手段54は、記憶手段55から、オフセ
ットデータ16を読み込む。ステップS19では、演算
手段54は、読み込んだオフセットデータ16を、定め
られたシフトアップ値だけシフトアップする。ステップ
S20では、演算手段54は、シフトアップしたオフセ
ットデータ16を、再び記憶手段55に書込む。この
後、電気マイクロメータ9の処理は、ステップS11へ
戻る。
【0012】ステップS11〜S20の動作は、測定デ
ータ14が、予め定められた測定可能範囲の上限と下限
の間に入るまで繰り返され、その結果、オフセットデー
タ16が決定される。オフセットデータ16が決定する
と、オフセット生成器2は、該オフセットデータ16に
基づいて、オフセット15を作り出す。加算器3は、増
幅信号12からオフセット15を減算し、測定信号13
を出力する。A/D変換器4は、該測定信号13をA/
D変換し、測定データ14を生成する。演算手段54
は、比較手段53を介して、測定データ14を取得し、
該測定データ14に基づいて、測定結果を演算する。以
上の処理により、正しい測定結果が得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の電気マイクロメータにおいては、オフセットデータ
を決定する際、測定データが、予め定められた測定可能
範囲の上限と下限の間に入るまで、比較手段による比
較、および、演算手段によるオフセットデータのシフト
アップまたはシフトダウンを繰返すため、該オフセット
データが決定されるまでに時間がかかる。この結果、電
気マイクロメータを用いて測定を行うための段取りに要
する時間が増大する、という課題があった。
【0014】本発明の目的は、オフセットデータを高速
に決定し、電気マイクロメータを用いて測定を行うため
の段取りに要する時間の短縮をはかることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
測定値に比例する外部入力信号10を、増幅データ17
により減衰させ、増幅信号12を生成する可変増幅手段
と、オフセットデータ16により、オフセット15を作
り出すオフセット生成手段と、前記増幅信号12と前記
オフセット15により、測定信号13を生成する加算手
段と、前記測定信号13を測定データ14に変換するA
/D変換手段と、前記測定データ14の変化量に基づい
て、前記測定値の変化量を演算する演算手段51と、前
記増幅データ17を前記可変増幅手段に設定し、前記オ
フセットデータ16を前記オフセット生成手段に設定す
る制御手段52とから構成され、前記演算手段51は、
前記制御手段52が所定の増幅データ17および所定の
オフセットデータ16を設定することにより得られる測
定データ14と、該所定の増幅データ17より、測定時
のオフセットデータ16を決定することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電気マイクロメ
ータにおいて、前記加算手段は、前記増幅信号12から
前記オフセット15を減算することで、前記測定信号1
3を生成し、前記制御手段52は、前記所定の増幅デー
タ17として、前記A/D変換手段の最大入力値を前記
外部入力信号10の最大値で除算した値を、前記可変増
幅手段に設定し、前記所定のオフセットデータとし
て、”0”を前記オフセット生成手段に設定し、前記演
算手段51は、前記制御手段52が前記所定の増幅デー
タ17および前記所定のオフセットデータ16を設定す
ることにより得られる測定データ14を、該所定の増幅
データ17で除算し、該除算結果を、前記オフセットデ
ータ16の増加に対する前記測定データ14の増加の割
合でさらに除算し、前記制御手段52は、前記測定時の
オフセットデータ16として、前記演算手段51による
最終的な除算結果を、前記オフセット生成手段に設定
し、前記測定時の増幅データ17として、”1”を、前
記可変増幅手段に設定することを特徴とする。請求項3
記載の発明は、請求項1または請求項2記載の電気マイ
クロメータにおいて、前記オフセット生成手段は、オフ
セット生成用基準信号18を生成する基準信号生成回路
25と、前記オフセット生成用基準信号18に、前記オ
フセットデータ16を乗算する乗算手段と、前記乗算手
段の乗算結果を2倍し、さらに符号を反転することによ
り、2倍の反転信号19を生成する2倍反転増幅手段
と、前記反転信号19と、前記オフセット生成用基準信
号18とを加算し、前記オフセット15を生成する加算
手段とから構成されることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実
施形態による電気マイクロメータの構成例を示すブロッ
ク図である。この図において、図7の各部に対応する部
分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
【0017】図1において、外部入力信号10は、本装
置(電気マイクロメータ6)に接続された機械的測定部
(図示略)の測定値に比例する電気信号であり、その電
圧の上限および下限は、該機械的測定部の仕様(測定範
囲)により決定される。本実施形態では、一例として、
外部入力信号10は、±100〔V〕の範囲で変化する
ものとする。
【0018】可変増幅器1は、外部入力信号10を、増
幅データ17により決定される増幅率で増幅する。オフ
セット生成器2は、オフセットデータ16に基づいて、
オフセット15を作り出す。加算器3は、増幅信号12
からオフセット15を減算し、測定信号13を作り出
す。A/D変換器4は、測定信号13をA/D変換し、
測定データ14を作り出す。本実施形態では、A/D変
換器4は、一例として、12ビットの出力を有し、−1
0〜+10〔V〕の電気信号を、−2048〜+204
7のデジタル信号に変換する。
【0019】CPU5は、演算手段51と、制御手段5
2から成っている。演算手段51は、測定データ14と
増幅データ17から、オフセットデータ16を演算す
る。また、演算手段51は、通常は、測定データ14を
演算し、測定結果を得る。制御手段52は、増幅データ
17を可変増幅器1に設定し、オフセットデータ16を
オフセット生成器2に設定する。
【0020】図2〜図4は、本実施形態による可変増幅
器1の構成例を示す回路図である。図2に示す例では、
可変増幅器1は乗算器20により構成されている。この
回路では、乗算器20は、外部入力信号10に、増幅デ
ータ17を乗算し、増幅信号12を生成する。
【0021】図3に示す例では、可変増幅器1は、OP
アンプ21を用いた非反転増幅回路により構成されてい
る。この回路では、増幅データ17により、OPアンプ
21による非反転増幅回路の増幅率を切り替え、増幅信
号12を生成する。
【0022】図4に示す例では、可変増幅器1は、抵抗
分圧回路により構成されている。この回路では、抵抗分
圧した信号と抵抗分圧しない信号を、増幅データ17に
より切り替えている。なお、この図に示す抵抗分圧回路
では、抵抗分圧した信号と抵抗分圧しない信号とを切り
替えているが、抵抗分圧した2つの信号を切り替えるよ
うな回路としても良い。
【0023】図5は、本実施形態によるオフセット生成
器2の構成例を示すブロック図である。この図に示す例
では、オフセット生成器2は、基準信号生成回路25
と、乗算器22と、2倍反転増幅回路23と、加算器2
4により構成されている。基準信号生成回路25は、オ
フセット生成用基準信号18を生成する。乗算器22
は、オフセット生成用基準信号18に、オフセットデー
タ16を乗算する。2倍反転増幅器23は、乗算器22
の乗算結果を2倍し、さらに符号を反転することによ
り、2倍の反転信号19を生成する。加算器24は、反
転信号19とオフセット用基準信号18とを加算し、オ
フセット15を生成する。図5のブロック図では、オフ
セット生成用基準信号18と反転信号19とを加算する
ことで、正負両方のオフセット15を生成することがで
きる。
【0024】次に、上記構成による電気マイクロメータ
の動作について説明する。図6は、本実施形態による電
気マイクロメータの動作例を示すフローチャートであ
る。使用者が、電気マイクロメータ6の電源(図示略)
を投入すると、まず、制御手段52は、増幅データ17
およびオフセットデータ16を初期設定する。本実施形
態では、一例として、増幅データ17は”1”に、オフ
セットデータ16は、オフセット15を”0”にする
(以下、「0のオフセット15を生成する」と表現す
る)ための値に初期設定される。これにより、オフセッ
ト生成器2は、該オフセットデータ16に基づいて、0
のオフセット15を作り出す。
【0025】次に、使用者が本装置(電気マイクロメー
タ6)に接続された機械的測定部(図示略)を用いて測
定を行うと、該測定値に比例する外部入力信号10が、
可変増幅器1に供給される。ここでは、一例として、上
記外部入力信号10を100〔V〕とする。可変増幅器
1は、増幅データ17(ここでは、”1”)に基づい
て、該外部入力信号10を増幅し、増幅信号12を出力
する。ここでは、一例として、外部入力信号10が10
0〔V〕であるので、増幅信号12は、100〔V〕×
1=100〔V〕となる。
【0026】加算器3は、該増幅信号12から、オフセ
ット15(ここでは、”0”)を減算し、該減算結果
(=測定信号13)を出力する。ここでは、一例とし
て、増幅信号12が100〔V〕であるので、測定信号
13は、100〔V〕−0=100〔V〕となる。
【0027】A/D変換器4は、該測定信号13をA/
D変換し、測定データ14を生成する。ここでは、一例
として、A/D変換器4の入力電圧の範囲が、上述した
ように、±10〔V〕であるのに対して、測定信号13
は100〔V〕であるので、A/D変換器14は、A/
D変換不可能である。このように、測定信号13がA/
D変換不可能な場合、演算手段51は、そのことを、制
御手段52に通知する。これにより、電気マイクロメー
タ6の動作は、図6に示すステップS1へ進む。
【0028】ステップS1では、制御手段52は、予め
定められた増幅データ17を、可変増幅器1に設定す
る。本実施例では、この増幅データ17は、測定信号1
3がA/D変換器14でA/D変換可能となるような増
幅データとする。ここでは、一例として、外部入力信号
10の範囲が±100〔V〕であり、A/D変換器14
の入力電圧の範囲が±10〔V〕であるので、該増幅デ
ータ17を10/100=1/10とする。これによ
り、可変増幅器1は、該増幅データ17を用いて、外部
入力信号10をA/D変換可能となるように減衰させ、
増幅信号12を生成する。ここでは、一例として、外部
入力信号10が100〔V〕であり、増幅データ17が
1/10であるので、増幅信号12は、100〔V〕×
(1/10)=10〔V〕となる。
【0029】ステップS2では、制御手段52は、オフ
セットデータ16を、オフセット生成器2に設定する。
本実施例では、このオフセットデータ16は、0のオフ
セット15を生成するためのオフセットデータとする。
【0030】オフセット生成器2は、ステップS2で設
定されたオフセットデータ16より、0のオフセット1
5を作り出す。加算器3は、増幅信号12から0のオフ
セット15を減算し、測定信号13を作り出す。ここで
は、一例として、増幅信号12が10〔V〕であり、オ
フセット15が”0”であるので、測定信号13は、1
0〔V〕−0=10〔V〕となる。A/D変換器4は、
該測定信号13を、測定データ14にA/D変換する。
ここでは、一例として、測定信号13が10〔V〕であ
るので、測定データ14は、該10〔V〕をA/D変換
して、”2047”となる。
【0031】ステップS4では、演算手段51は、測定
データ14を取込み、増幅データ17を用いてオフセッ
トデータ16を演算する。ここでは、一例として、以下
の演算を行う。 (オフセットデータ16)=(測定データ14)÷(増
幅データ17)÷(オフセットの幅) ここで、「オフセットの幅」とは、オフセットデータ1
6の増加に対する測定データ14の増加の割合のことで
あり、本実施形態では、一例として、オフセットデータ
16を”1”増やすと、測定データ14は”100”増
えるとして、該「オフセットの幅」を”100(=10
0/1)”とする。これにより、一例として、測定デー
タ14は”2047”であり、増幅データ17は”1/
10”であり、オフセットの幅は”100”であるの
で、オフセットデータ16は、2047÷(1/10)
÷100=204.7となる。この演算は、繰返すこと
なく1回で終了し、従来例と比較して、オフセットの決
定に要する処理が短縮される。
【0032】ステップS5では、制御手段52は、ステ
ップS4で演算されたオフセットデータ16を、オフセ
ット生成器2に設定する。ここでは、一例として、オフ
セットデータ16として、上記演算結果である”20
4.7”が設定される。ステップS6では、制御手段5
2は、測定を行うための増幅データ17を、可変増幅器
1に設定する。ここでは、一例として、増幅データ17
を元の値、すなわち、”1”に戻すものとする。
【0033】オフセットデータ16および増幅データ1
7が決定すると、オフセット生成器2は、該オフセット
データ16に基づいて、オフセット15を作り出す。こ
こでは、オフセットデータ16が”204.7”である
ので、オフセット15は”100”となる。
【0034】ここで、オフセットデータ16とオフセッ
ト15との比が、204.7:100である理由を述べ
る。先に「オフセットの幅」を説明する際に述べたよう
に、オフセットデータ16と測定データ14との比は、
1:100である。一方、A/D変換器4は、+10
〔V〕を”2047”に変換するので、測定信号13と
測定データ14との比は、10:2047=100:2
0470である。加算器3は、(増幅信号12)−(オ
フセット15)=(測定信号13)を演算するだけなの
で、入出力間において増幅・減衰は行われておらず、オ
フセット15と測定信号13との比は、1:1である。
すなわち、測定信号13と測定データ14との比が、上
述したように、100:20470であるならば、オフ
セット15と測定データ14との比も、100:204
70ということになる。以上の比率をまとめると、 (オフセットデータ16):(測定データ14) =1:100 =204.7:20470 であり、 (オフセット15):(測定データ14) =100:20470 であるので、 (オフセットデータ16):(オフセット15) =204.7:100 となる。故に、オフセットデータ16が”204.7”
に設定されると、オフセット15は”100”となる。
【0035】可変増幅器1は、増幅データ17に基づい
て、外部入力信号10を増幅し、増幅信号12を出力す
る。ここでは、一例として、増幅データ17は”1”に
戻っているので、増幅信号12は、100〔V〕×1=
100〔V〕となる。加算器3は、該増幅信号12から
オフセット15を減算し、測定信号13を出力する。こ
こでは、一例として、増幅信号12は100〔V〕であ
り、オフセット15は”100”であるので、測定信号
13は、100〔V〕−100=0〔V〕となる。
【0036】A/D変換器4は、該測定信号13をA/
D変換し、測定データ14を生成する。ここでは、一例
として、測定信号13は0〔V〕であるので、測定デー
タ14は”0”となる。演算手段51は、該測定データ
14(”0”)を、基準測定値として取得する。以上の
動作により、機械的測定部(本装置に接続された機械的
測定部:図示略)の現在の測定値に対応する外部入力信
号10(100〔V〕)がA/D変換器4の変換範囲
(±10〔V〕)を超えていたとしても、該測定値を基
準測定値とすることができる。以後、この基準測定値を
用いることで、該基準測定値に対する測定値の変位を、
該変位に対応する測定信号13の変位がA/D変換器4
の変換範囲(±10〔V〕)に収まる範囲内で、測定す
ることができる。
【0037】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電気
マイクロメータは、オフセットデータを高速に決定する
ため、電気マイクロメータを用いて測定を行うための段
取りに要する時間が短縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態による電気マイクロメ
ータの構成例を示すブロック図である。
【図2】 可変増幅器1の一構成例を示す回路図であ
る。
【図3】 可変増幅器1の一構成例を示す回路図であ
る。
【図4】 可変増幅器1の一構成例を示す回路図であ
る。
【図5】 オフセット生成器2の一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図6】 同実施形態による電気マイクロメータの動作
例を示すフローチャートである。
【図7】 従来技術による電気マイクロメータの構成例
を示すブロック図である。
【図8】 従来技術による電気マイクロメータの動作例
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……可変増幅器、 2……オフセット生成器、 3,
24……加算器、4……A/D変換器、 5……CP
U、 6……電気マイクロメータ、10……外部入力信
号、 12……増幅信号、 13……測定信号、14…
…測定データ、 15……オフセット、16……オフセ
ットデータ、 17……増幅データ、18……オフセッ
ト生成用基準信号、 19……反転信号、20,22…
…乗算器、 21……OPアンプ、23……2倍反転増
幅器、 25……基準信号生成回路、51……演算手
段、 52……制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定値に比例する外部入力信号10を、
    増幅データ17により減衰させ、増幅信号12を生成す
    る可変増幅手段と、 オフセットデータ16により、オフセット15を作り出
    すオフセット生成手段と、 前記増幅信号12と前記オフセット15により、測定信
    号13を生成する加算手段と、 前記測定信号13を測定データ14に変換するA/D変
    換手段と、 前記測定データ14の変化量に基づいて、前記測定値の
    変化量を演算する演算手段51と、 前記増幅データ17を前記可変増幅手段に設定し、前記
    オフセットデータ16を前記オフセット生成手段に設定
    する制御手段52とから構成され、 前記演算手段51は、前記制御手段52が所定の増幅デ
    ータ17および所定のオフセットデータ16を設定する
    ことにより得られる測定データ14と、該所定の増幅デ
    ータ17より、測定時のオフセットデータ16を決定す
    ることを特徴とする電気マイクロメータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気マイクロメータにお
    いて、 前記加算手段は、前記増幅信号12から前記オフセット
    15を減算することで、前記測定信号13を生成し、 前記制御手段52は、前記所定の増幅データ17とし
    て、前記A/D変換手段の最大入力値を前記外部入力信
    号10の最大値で除算した値を、前記可変増幅手段に設
    定し、前記所定のオフセットデータとして、”0”を前
    記オフセット生成手段に設定し、 前記演算手段51は、前記制御手段52が前記所定の増
    幅データ17および前記所定のオフセットデータ16を
    設定することにより得られる測定データ14を、該所定
    の増幅データ17で除算し、該除算結果を、前記オフセ
    ットデータ16の増加に対する前記測定データ14の増
    加の割合でさらに除算し、 前記制御手段52は、前記測定時のオフセットデータ1
    6として、前記演算手段51による最終的な除算結果
    を、前記オフセット生成手段に設定し、前記測定時の増
    幅データ17として、”1”を、前記可変増幅手段に設
    定することを特徴とする電気マイクロメータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の電気マイ
    クロメータにおいて、 前記オフセット生成手段は、 オフセット生成用基準信号18を生成する基準信号生成
    回路25と、 前記オフセット生成用基準信号18に、前記オフセット
    データ16を乗算する乗算手段と、 前記乗算手段の乗算結果を2倍し、さらに符号を反転す
    ることにより、2倍の反転信号19を生成する2倍反転
    増幅手段と、 前記反転信号19と、前記オフセット生成用基準信号1
    8とを加算し、前記オフセット15を生成する加算手段
    とから構成されることを特徴とする電気マイクロメー
    タ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018205223A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 三菱電機株式会社 ゲイン制御増幅装置

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JP2018205223A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 三菱電機株式会社 ゲイン制御増幅装置

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