JP2001037248A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2001037248A
JP2001037248A JP11209007A JP20900799A JP2001037248A JP 2001037248 A JP2001037248 A JP 2001037248A JP 11209007 A JP11209007 A JP 11209007A JP 20900799 A JP20900799 A JP 20900799A JP 2001037248 A JP2001037248 A JP 2001037248A
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carrier frequency
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Yasuhiro Yamamoto
康弘 山本
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズを減少させるため、キャリア周波数を
低下させても応答特性を維持可能とする。 【解決手段】 電流指令i1*と電流検出i1との電流偏
差を電流制御器3でPI演算した電流指令v1*を座標
変換cで3相に変換し、コンパレータ10bでキャリア
発生器10aからのPWMキャリアと比較したPWMで
3相インバータを制御しモータM1を駆動するものにお
いて、PWMキャリア周波数を低く設定しておく、そし
て絶対値演算器11aで電流偏差の絶対値を取り、関数
器11bで電流偏差にほぼ反比例する周期変調係数kTC
を作ってキャリア発生器10aのキャリア周波数をkT
Cで変調してキャリア周波数を電流偏差に応じて高くす
ると共に電流制御器3と周波数指令を位相指令とする積
分器5の積分定数をkTCで変化させ応答速度を補正す
ると共に乗算器9にkTCを与えて電圧指令に補正を加
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PWM変調方式
を使用した出力電圧制御方式を利用したインバータ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PWMインバータのスイッチングキャリ
ア周波数の選定は重要な問題であり、単にインバータ内
部の制御や熱的な問題だけでなく、電磁音や応答性、ノ
イズといった外部に影響する問題も含んでいる。例え
ば、キャリア周波数の高低により、表1のような影響が
あることが知られている。そのため、ノイズ対策などの
ためにPWMキャリア周波数を低減させるには電磁音と
応答の問題を解決しなくてはならない。
【0003】
【表1】
【0004】従来、PWMキャリア周波数をランダムに
変調することにより電磁音を単一スペクトルの”キー
ン”といった音質から、”ザー”といったホワイトノイ
ズ的な音質に変調しているが、これが電流制御系への外
乱にならないように電流制御ゲインや回転座標演算部に
補正を加えている(特願平10−360077号)。
【0005】図6に適用モデル(インバータ装置)の電
流制御ブロック図を示す。図中、1は電流指令発生器、
3は電流制御部、4は2相−3相回転座標変換器、6は
3相−2相逆回転座標変換器、10はPWM回路を示
す。電流指令発生器1からの回転座標上の電流指令i1
*と、周波数指令ω1*が与えられ、これに追従する電
流制御系3を内部に含む場合である。ここで、PWM回
路10のキャリア周波数を、図7のようにランダム信号
発生器17からのランダム信号で変調を行うことによ
り、ノイズや騒音のスペクトルを、単一周波数から分数
スペクトルに変換できる。そうすると、図8に示すよう
にPWMキャリアの周期が毎回変化するためランダムな
電磁音となる。
【0006】このようなPWMパターンを発生するイン
バータに関して、そのPWMパターンの演算や電流制御
の演算方式には様々なものがあるが、上記従来のものは
図8に示すように、PWM半周期を最小単位とし、その
整数倍の周期毎に電流をサンプルして電流制御を実施す
る場合を対象としている。
【0007】ランダム変調を適用すると、これらの演算
周期が毎回変化するため、電流制御の積分時定数や、周
波数指令を回転位相角に変換する積分演算部もこの周期
の変化に対応しなくてはならない。
【0008】そこで、図9に示すように、PWMキャリ
ア発生器10aに入力されるランダム信号発生器17か
らのランダム信号を、電流制御部3の積分時定数や、周
波数指令を回転座標4.6の位相に変換する積分演算部
5にも伝達し、補正を加えている。補正内容としては図
10に示すように電流制御部3の積分演算部分3bに乗
算器3b2を設けてランダム信号によって変化する周期
を係数kTCとして与えて、積分演算部分3bに補正を加
えている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のPWMキャ
リア周波数ランダム変調方式のインバータは、ランダム
変調によって音質的な対策を打つことにより、PWMキ
ャリア周波数が低いときの聴感的な問題についてはある
程度解決されるが、しかし、制御応答性についてはまだ
解決されていない。
【0010】応答に関してはPWM周期に同期して電流
サンプルや電流演算を行う場合には、PWM周期が一種
のむだ時間に相当することになる。そのため、キャリア
周波数を低下すると電流制御演算の周期が長くなり、制
御ゲインも高く設定できなくなる。
【0011】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、ノイズを減少させ
るためにPWMキャリア周波数を低下させても応答性能
を維持できるインバータ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、PWMキャ
リア周波数またはPWMキャリア周期に応じて3相のP
WMパターンを出力し、かつ、電流制御も実施するイン
バータ装置において、前記PWMキャリア周波数または
PWMキャリア周期を変調係数により変化させる手段
と、前記PWMキャリア周期の変化に応じて電流制御の
積分項と回転座標の位相積分演算を補正する手段と、前
記PWMキャリア周波数またはPWMキャリア周期の変
調係数を電流指令と電流検出との偏差の大きさに応じて
可変にする手段とを有することを特徴とする。
【0013】または、前記PWMキャリア周波数または
PWMキャリア周期の変調係数を可変にする手段に代え
て、電流指令または電流指令の変化率の大きさと電流変
化率の大きさによって変化させる手段を設ける。
【0014】また、前記PWMキャリア周波数またはP
WMキャリア周期の変調係数を、周波数指令の大きさに
よっても変化させる。 また、前記変調係数にランダム
な変調成分を重畳する。 また、前記変調係数に応じて
電流制御の比例ゲインを変化させる。
【0015】
【発明の実施の形態】実施例1(電流制御の偏差に応じ
てキャリアを変調する方法) 図1に実施例1にかかるインバータ装置の電流制御ブロ
ック図を示す。図中、1は電流指令発生器、2は電流指
令i1*と電流検出i1との電流偏差を検出する電流偏差
検出器、3は電流偏差をPI演算して電圧指令v1*を
出力する電流制御器で、比例演算部3aと周期変調係数
TCにより積分定数が変化される積分演算部3bとこれ
ら演算結果を加算し電圧指令v1*を出力する加算器3
cで構成されている。
【0016】4は電流制御部3からのdq軸の電圧指令
を3相に変換する2相−3相回転座標変換器、5は電流
指令発生器1からの周波数指令を回転座標4.6の位相
指令θ1に変える積分演算器、6は電流検出器CT1で
検出した3相出力電流をdq軸電流に変換する3相−2
相逆回転座標変換器、9は座標変換器4から出力される
電圧指令に周期変調係数kTCを掛けて補正する乗算器、
10はPWM回路で、周期変調係数kTCで変調されるP
WMキャリア発生器10aと乗算器9からの電圧指令と
PWMキャリア周波数を比較しPWMパターンを出力コ
ンパレータ10bで構成され、PWMキャリア発生器1
0aは変調を受けない場合低いPWMキャリア周波数を
出力するように設定されている。
【0017】11は周期変調係数演算回路で、電流偏差
の絶対値をとる絶対値演算器11aとこの電流偏差絶対
値が増加すると、周期変調係数kTCを少なくする周期変
調係数用関数器11bで構成されている。なお、図中、
M1はこのインバータ装置(インバータ主回路は図示省
略)により駆動される誘導モータ、CT1はインバータ
装置の出力電流を検出する電流検出器を示す。
【0018】次に実施例1の動作について説明する。電
流指令i1*と電流検出i1との偏差が偏差検出器で検出
され、電流制御部3でPI演算される。電流制御部3で
PI演算された電圧指令v1*は回転座標変換器4で3
相の電圧指令に変換され、乗算器9を介してコンパレー
タ10bでPWMキャリア発生器10aからのPWMキ
ャリアにより変調され、図示省略のインバータをPWM
制御してインバータに接続されているモータM1を駆動
する。
【0019】このインバータの出力電流は電流検出器C
T1で検出され、逆回転座標変換器6でdq軸の電流検
出i1に変換され電流偏差検出器2にフィードバックさ
れる。したがって、モータM1は電流指令i1*に応じ
た電流で駆動される。
【0020】モータ速度が安定している定常安定時は、
偏差検出器2から出力される電流偏差は小さいので、周
期変調係数発生回路11は周期変調係数kTC≒1を出力
する。このため、PWMキャリア発生器10aは周期変
調係数kTCによる変調を殆ど受けないので、設定された
低い周波数のPWMキャリアを出力する。
【0021】電流指令又はモータ負荷等の急変により電
流偏差が大きくなると周期変調係数発生回路11から出
力される周期変調係数kTCは小さくなり、周期変調係数
TCで変調されるPWMキャリア発生器10aの出力す
るPWMキャリア周波数は高くなる。即ち、電流偏差に
応じてPWMキャリア周波数は高くなる。
【0022】電流制御系の電流サンプルや電流制御演算
をPWM周期に同期して行っているので、周期変調係数
TCによりPWMキャリア周波数が変化すると、積分器
をディジタルの加算で演算している場合積分演算値に誤
差を生ずる。そのため、周期変調係数kTCを電流制御器
の積分演算部3bおよび積分演算器5に加えてそれぞれ
の積分定数を変化させて積分演算を補正する。また、乗
算器9に周期変調係数kTCを加えて座標変換器4から出
力される電圧指令のPWMキャリア周波数の変動に基づ
く誤差を補正する。
【0023】実施例1によれば、低く設定されていたP
WMキャリア周波数が電流偏差に応じて高くなるように
周期変調係数kTCで変調されるので、定常安定時の電流
偏差の小さい時は、PWMキャリア周波数が低く、ノイ
ズが発生しない。そして応答が必要な電流偏差が大きい
時のみPWMキャリア周波数を高めることができる。さ
らに、電流の過渡変化量に応じてキャリア周波数を変化
させているので、必要最小限にPWMスイッチング回数
を抑制することができる。また、PWMキャリア発生器
のPWMキャリア周波数を周波数ではなくその逆数であ
る周期変調係数kTCで補正しているので、周波数を乗算
により補正できるので、演算が簡単にできる。
【0024】実施例2(電流偏差の変化率に応じてキャ
リアを変調する方法) 図2に実施例2にかかるインバータ装置の電流制御ブロ
ック図を示す。なお、図1(実施例1)に示したものと
同一構成部分は、同一符号を付してその重複する説明を
省略する。
【0025】図2について、12、13は第1、第2の
キャリア周波数補正回路で、第1のキャリア周波数補正
回路12は電流指令i1*の変化率を抽出する電流指令
変化率抽出器12aと、入力の増加に対して出力を減少
させる関数を有する第1の変調補正関数器12bで構成
されている。また第2のキャリア周波数補正回路13は
電流検出iの変化率を抽出する電流指令変化率抽出器1
3aと、ほぼ反比例の関数を有する第2の変調補正関数
器13bで構成されている。
【0026】14は第1、第2のキャリア周波数補正回
路12,13の出力を加算してPWMキャリアを補正す
るための周期変調係数kTCを出力する加算器、19は周
期変調係数kTCに制限を加えるリミッタである。リミッ
タ19から出力される周期変調係数kTCはPWMキャリ
ア発生器10aと電流制御部3の積分演算部3bと周波
数指令を積分する積分演算部5と回転座標変換器4から
出力される電圧指令を補正する乗算器9に出力される。
その他の点は上記実施例1(図1)と変わりがない。
【0027】次に実施例2の動作について説明する。変
化率抽出演算部12a,13aでそれぞれ電流指令と電
流検出の変化率を検出し、それぞれの変化率を変調補正
関数器12b,13bでそれぞれの変化率が大きくなる
に従って出力が減少するように補正し、この変調補正関
数器12b,13bの出力を加算器14で加算して周期
変調係数kTCを作成する。この周期変調係数kTCは保護
のため上下限リミッタ19を通して出力される。
【0028】リミッタ19から出力される周期変調係数
TCは実施例1と同様にPWMキャリア発生器10aに
入力してPWMキャリアを変調すると共に、この周期変
調係数kTCを電流制御部3の積分演算部3b、周波数指
令を積分する積分演算部5、電圧指令を補正を加える乗
算器10aに入力され、上記PWMキャリア変調により
サンプリング同期の変化起因する演算誤差を補正する。
【0029】実施例1(図1)の方式は周期変調係数k
TCを作る回路が簡単であるが、電流指令は比較的ノイズ
が少ないのに対して電流検出はノイズが多いため、電流
偏差を利用するとどちらが変化しても同一のゲインで変
調を行うことになる。結果的には電流検出のノイズによ
って変調が応答することになってしまう。
【0030】実施例2は、電流指令と電流検出を別の構
成として分離し、各成分の変化率を抽出しその大きさに
応じてキャリアの変調補正関数を演算し、各変調補正関
数のゲインを個別に設定できる構成となっているので、
電流検出に混入するノイズによってキャリア変調が誤動
作する量を抑制することができる。
【0031】実施例3(運転周波数に応じてPWMキャ
リアを変調する方法) 図3に実施例3にかかるインバータ装置の電流制御ブロ
ック図を示す。実施例3は、図2(実施例2)のインバ
ータ装置に出力周波数に応じてPWMキャリア周波数を
高くするための第3のキャリア周波数補正回路15を追
加したものである。
【0032】図3について、第3のキャリア周波数補正
回路15は電流指令発生器1から出力される周波数指令
ωの絶対値をとる絶対値演算器15aと、ほぼ反比例の
関数を有する第3の変調補正関数器15bで構成されて
いる。
【0033】第3のキャリア周波数補正回路15は加算
器14から出力される第1、第2の変調補正関数器12
b,13bの加算した信号に加算器16で加算される。
加算器16から出力される信号は周期変調係数kTCとし
て図2の場合と同様にリミッタ19を介してPWMキャ
リア発生器10a、電流制御部3の積分演算部3b、周
波数指令を積分する積分演算部5および回転座標変換器
4から出力される電圧指令を補正する乗算器9に出力さ
れる。
【0034】実施例3によれば、第3のキャリア周波数
補正回路16が電流の周波数指令ω 1(出力周波数)に
応じてPWMキャリア周波数を高くするように機能す
る。また周波数指令ω1が変らない場合は、周期変調係
数kTCは電流指令ないし電流検出の変化率に応じて変化
するので、インバータ装置は実施例2の場合と同様に動
作する。
【0035】実施例1,2の場合、電流の周波数指令ω
1が高くなりPWMキャリア周期と交流電流の基本波周
期とが近づくと、基本周波数内のパルス数が少なくなっ
て正確な電流制御ができなくなることがあるが、実施例
3によれば周波数指令ω1が高くなると第3のPWMキ
ャリア周波数補正回路がPWMキャリア周波数を高くす
るように機能するので、周波数指令ω1が高くなっても
電流制御ができる。このキャリア周波数補正回路16は
実施例1のインバータ装置にも設けることができる。
【0036】実施例4(ランダム信号を重畳する方法) 図4に実施例4にかかるインバータ装置の電流制御ブロ
ック図を示す。実施例4は、図3(実施例3)のインバ
ータ装置に電磁音をホワイトノイズ化するためのランダ
ム信号発生器17を設けたものである。
【0037】図4について、第1のキャリア周波数補正
回路12は変調補正関数器12bだけで構成され、ノイ
ズの少ない電流指令i1*を直接ある関数で変調補正信
号に変えている。したがって第1の変調補正信号は電流
指令の大きさの関数値となる。第2、第3のキャリア周
波数補正回路13,15は図3のものと同様に構成され
ている。第1〜第3のキャリア周波数補正回路12,1
3,15から出力される第1〜第3の変調補正信号を加
算器14,16で加算される。
【0038】ランダム信号発生器17のランダム信号
は、加算器18で加算器16から出力される変調補正信
号が加えられ周期変調係数kTCとなり、リミッタ19を
介して、PWMキャリア発生器10a、電流制御部3の
積分演算部3bと周波数指令を積分する積分演算部5お
よび回転座標変換器4から出力される電圧指令を補正す
る乗算器9に出力される。その他の構成は図1のものと
変りがない。
【0039】実施例4によれば、低く設定されているP
WMキャリア周波数は電流指令と、電流検出の変化率
と、周波数指令の絶対値に応じて高く変化すると共に、
電磁音をホワイトノイズ化するためのランダム信号によ
りランダムに変化する。
【0040】電磁音をホワイトノイズ化するためのラン
ダム信号は、図1〜図3のインバータ装置にも適用でき
る。
【0041】実施例5(電流制御の比例ゲインも補正す
る方法) 図5に実施例5にかかるインバータ装置の電流制御ブロ
ック図を示す。実施例5は、図4(実施例4)における
電流制御器3の比例ゲイン3aを周期変調係数kTCに応
じて変えるようにしたものである。
【0042】図5について、周期変調係数kTCを制限す
るリミッタ19と電流制御器3の比例演算部3aとの間
に関数器21を設け、周期変調係数kTCを関数器21の
図示の特性で変えて比例演算部3aの比例ゲインKpを
高く設定する。
【0043】実施例5によれば、周期変調係数kTCによ
りPWMキャリア発生器10aのキャリア周波数が高く
なり、キャリア周期が短くなり、電流制御のむだ時間が
短くなったとき、電流制御のゲインKpが高く設定され
る。このためキャリア周波数が高くなったときの電流制
御の応答特性が更に改善される。この電流制御の比例ゲ
インを可変にすることは図1〜図3のインバータ装置に
も適用できる。
【0044】
【発明の効果】この発明は、上述のとおり構成されてい
るので、次に記載する効果を奏する。 (1)PWMインバータを用いた電流制御系において、
電流の偏差や変化率に応じてPWMキャリア周波数を変
化させて、定常時はキャリア周波数を下げて低ノイズ化
することができ、電流の変化が大きい場合には適切にキ
ャリア周波数を高めることにより電流応答特性を維持す
ることができ、全体的なスイッチング周波数を低減する
ことにより低ノイズ化が可能である。 (2)キャリア周波数またはキャリア周波数の変調係数
にランダムな変調成分を重畳した場合、電磁音を低減で
きる。 (3)キャリア周波数またはキャリア周波数の変調係数
に応じて電流制御のゲインを変化させた場合、応答性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1にかかるインバータ装置の電流制御ブ
ロック図。
【図2】実施例2にかかるインバータ装置の電流制御ブ
ロック図。
【図3】実施例3にかかるインバータ装置の電流制御ブ
ロック図。
【図4】実施例4にかかるインバータ装置の電流制御ブ
ロック図。
【図5】実施例5にかかるインバータ装置の電流制御ブ
ロック図。
【図6】従来例にかかるインバータ装置の電流制御ブロ
ック図。
【図7】従来例にかかるPWM演算ブロック図。
【図8】PWM発生器の動作説明図。
【図9】従来例にかかるランダム変調を適用した電流制
御ブロック図。
【図10】ランダム変調を適用した電流制御の要部ブロ
ック図。
【符号の説明】
1…電流指令発生部 2…電流偏差検出器 3…電流制御器 4…2相−3相回転座標変換器 6…3相−2相逆回転座標変換器 10…PWM回路 10a…PWMキャリア発生器 11…周波数変調係数演算回路 12,13,15…第1、第2、第3のキャリア周波数
補正回路 17…ランダム信号発生器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PWMキャリア周波数またはPWMキャ
    リア周期に応じて3相のPWMパターンを出力し、か
    つ、電流制御も実施するインバータ装置において、 前記PWMキャリア周波数またはPWMキャリア周期を
    変調係数により変化させる手段と、 前記PWMキャリア周期の変化に応じて電流制御の積分
    項と回転座標の位相積分演算を補正する手段と、 前記PWMキャリア周波数またはPWMキャリア周期の
    変調係数を電流指令と電流検出との偏差の大きさに応じ
    て可変にする手段とを有することを特徴とするインバー
    タ装置。
  2. 【請求項2】 PWMキャリア周波数またはPWMキャ
    リア周期に応じて3相のPWMパターンを出力し、か
    つ、電流制御も実施するインバータ装置において、 前記PWMキャリア周波数またはPWMキャリア周期を
    変調係数により変化させる手段と、 前記PWMキャリア周期の変化に応じて電流制御の積分
    項と回転座標の位相積分演算を補正する手段と、 前記PWMキャリア周波数またはPWMキャリア周期の
    変調係数を、電流指令または電流指令の変化率の大きさ
    と電流検出の変化率の大きさによって変化させる手段と
    を有することを特徴とするインバータ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記PWMキャリア周波数またはPWMキャリア周期の
    変調係数を周波数指令の大きさによっても変化させるこ
    とを特徴とするインバータ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2または3において、 前記PWMキャリア周波数またはPWMキャリア周期の
    変調係数にランダムな変調成分を重畳したことを特徴と
    するインバータ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1つにおい
    て、 前記PWMキャリア周波数またはPWMキャリア周期の
    変調係数に応じて、電流制御の比例ゲインを変化させる
    ことを特徴とするインバータ装置。
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