JPH1037238A - 掘削土砂揚重装置およびこの装置を用いた土砂搬出方法 - Google Patents

掘削土砂揚重装置およびこの装置を用いた土砂搬出方法

Info

Publication number
JPH1037238A
JPH1037238A JP8196689A JP19668996A JPH1037238A JP H1037238 A JPH1037238 A JP H1037238A JP 8196689 A JP8196689 A JP 8196689A JP 19668996 A JP19668996 A JP 19668996A JP H1037238 A JPH1037238 A JP H1037238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sand
earth
clamshell
excavated
ground
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8196689A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Yagi
正喜 八木
Ryota Akai
亮太 赤井
Hirobumi Sasaki
博文 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP8196689A priority Critical patent/JPH1037238A/ja
Publication of JPH1037238A publication Critical patent/JPH1037238A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラムシェルに振れ動きなどの揺動が発生す
るのを防止して、土砂の搬出を効率良く行うことができ
るようにした掘削土砂揚重装置およびこれを用いた土砂
搬出方法を提供する。 【解決手段】 掘削土砂揚重装置26を、地下架構12
に支持されウインチ28を介して昇降可能に吊下げられ
るクラムシェル30と、このクラムシェル30から離れ
た位置で待機し、上昇されたクラムシェル30の下側に
進入されてクラムシェル30内の土砂を受取る移動ホッ
パー32とを備えて構成し、これを地下部分に設置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下とりわけ大深
度地下を掘削するときに用いて好適な掘削土砂揚重装置
およびこの装置を用いて掘削した土砂を搬出する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年では地下階を構築するにあたって、
逆打支柱と称する柱部材を地面に打設した後にこの地面
を掘削して逆打支柱を露出させ、この露出させた逆打支
柱に対し上層階から下層階へと順次梁部材を接続するよ
うにした逆打工法が多く用いられている。このような工
法で地下部分を掘削していく過程においては大量の掘削
土砂が出るため、掘削作業はこの掘削土砂を外方に搬出
しながらさらに下層へと進められていく。
【0003】ビル建設における地下掘削工事は一般に、
クラムシェルを有するクレーンを用いて1階床若しくは
当該1階床に相当する仮設床上で行うため、掘削工事が
終了するまでは、クレーンのブーム高さおよびその旋回
範囲の地上階の構築ができず、その部分を駄目穴として
残し、掘削工事が終了した後で施工しなければならず、
地上階の構築作業に支障をきたしていた。
【0004】また、前記掘削土砂は一般に、クレーンに
よって吊下げられたクラムシェルを用いて搬出されて地
上に揚重され、その後クラムシェルが水平方向に旋回移
動されて周辺の地上部分に排出されるようになってい
る。そして、土砂を排出したクラムシェルは再び下降さ
れ、再度掘削土砂を掴み取るようになっている。そし
て、地下掘削が大深度となる場合は、掘削土砂の搬出効
率を増大するために前記クラムシェルとして大型なもの
を使用し、より大量の土砂を一度に搬出できるようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の掘削土砂の搬出方法にあっては、掘削土砂を掴み
取ったクラムシェルは、クレーンによって地上に揚重さ
れた後にその周辺に土砂を排出するために水平に旋回移
動され、また、元の揚重位置に戻すために再度水平に旋
回移動されるが、この旋回移動によってクラムシェルは
ほとんど常時僅かながらも振れ動いている状態にある。
特に、大深度の掘削では、土砂の搬出効率を上げるべく
大型のクラムシェルが用いられてその重量自体および搬
出土砂重量が著しく嵩むため、クラムシェルの慣性が極
めて大きく、このためクラムシェルは大きな振れ幅で長
い間振れ動き続けることとなっていた。そして、このよ
うに前記クラムシェルが振れ動いている状態ではその昇
降中に周辺の逆打支柱や梁などの部材に衝突したり干渉
するおそれがあるため、クラムシェルはその揺動を静め
てからでないと昇降動作させることができなかった。従
って、クラムシェルの揺動が静まるのを待つ間は土砂の
搬出作業を中断しなければならず、ここに大きな無駄な
時間が発生し、延いては工期が長期化するという課題が
あった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、クラムシェルに振れ動きなどの揺動が発生するのを
防止して、土砂の搬出を効率良く行うことができるよう
にした掘削土砂揚重装置およびこれを用いた土砂搬出方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の掘削土砂揚重装置は、地下架構に昇降可能
に支持され、地下部分の掘削土砂を掴み取るクラムシェ
ルと、クラムシェルから離れた位置で待機し、上昇され
たクラムシェルの下側に進入してクラムシェル内の土砂
を受取る移動ホッパーとを備えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明の土砂搬出方法は、地下架構
に昇降自在に支持したクラムシェルを下降させて土砂を
掴み取り、上昇させたクラムシェルの下側に移動ホッパ
ーを進入させてクラムシェル内の土砂を受取り、この移
動ホッパーで受取った土砂をベルトコンベアーに移して
垂直コンベアーに送り込み、この垂直コンベアーによっ
て土砂を地上へ搬出することを特徴とする。
【0009】以上の構成により本発明の掘削土砂揚重装
置にあっては、クラムシェルは地下架構に昇降可能に支
持されるようになっており、降下され下層の掘削土砂を
掴み取って上昇されたクラムシェルの下側に、移動ホッ
パーが進入してこのクラムシェルから土砂を受け取る。
そして、土砂を受け取った移動ホッパーを待機位置に移
動させることにより、前記クラムシェルは下降動作が可
能となって次の作業に移ることができる。このため、ク
ラムシェル内の土砂を排出するにあたって、クラムシェ
ルを水平に旋回移動させる必要が全くなくなる。
【0010】従って、前記クラムシェルを水平方向に旋
回移動させずに掘削土砂を排出することができるため、
このクラムシェルに振れ動きが発生することはない。そ
して、クラムシェルは、これより土砂を受け取った移動
ホッパーを待機位置に移動させることにより、直ちに下
降させることが可能となり、揺動を静めるなどの無駄な
待ち時間を全く必要とせず掘削土砂の搬出作業を継続す
ることができて、特に大深度地下を掘削する場合に工期
の大幅な短縮化を達成することができる。
【0011】また、クラムシェルを地下架構に支持させ
たので、地下部分の掘削作業および土砂搬出作業が地上
部分での作業に悪影響を与えることはほとんどなく、地
下構築作業と並行して地上部分の作業を進めることもで
きて、この面からも工期を短縮化することができる。
【0012】他方、本発明の土砂搬出方法にあっては、
クラムシェルによって掴み取られて搬出される掘削土砂
は、クラムシェルの下側に進入させた移動ホッパーに受
け渡しされるようになっていて、クラムシェルからの掘
削土砂を、これを旋回移動させることなくその直下へ排
出させるようにしたので、クラムシェルが振れ動くこと
を防止できる。そして前記移動ホッパーで受取った土砂
は、ベルトコンベアーを介し垂直コンベアーによって地
上へ搬出される。このため、大深度地下で掘削した掘削
土砂を、地下部分のクラムシェルと移動ホッパー、さら
にはベルトコンベアーおよび垂直コンベアーの連係で地
上部分へ搬出して地上部分に集積させることができ、掘
削土砂の搬出作業を地上部分での作業に支障を与えるこ
となく効率的に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図11は本発明
の掘削土砂揚重装置の一実施形態を示し、図1は本発明
が適用される建築物の建設途中を示す全体平面図、図2
は本発明が適用される建築物の建設途中を示す全体正面
断面図、図3はクラムシェルの配置状態を示す要部拡大
平面図、図4は掘削土砂揚重装置の正面図、図5は掘削
土砂揚重装置の側面図、図6は掘削土砂の搬出経路を示
す要部拡大平面図、図7は掘削土砂の搬出経路に設けら
れた垂直コンベアーに土砂を送込む部分の正面図、図8
は垂直コンベアーから掘削土砂を排出する経路を示す要
部平面図、図9は図8中のA−A線断面図、図10は図
8中のB−B線断面図、図11は図8中のC−C線断面
図である。
【0014】即ち、本実施形態の掘削土砂揚重装置およ
び土砂搬出方法が適用される地下架構12は、図1およ
び図2に示す高層化される地上建築物14の地下部分に
構築されるようになっており、地下架構12を構築しよ
うとするエリアの周縁部に連続した山留壁16が構築さ
れる。本実施形態では前記山留壁16で囲まれるエリア
内の図1中上方部分と下方部分とに跨がって、前記地上
建築物14がU字状に構築される。地上建築物14の建
築途中において、屋上には3基のタワークレーン18,
18a,18bが設置され、PC柱やPC梁,PC壁,
スラブ版,カーテンウォール,その他の各種建築資材を
揚重するようになっている。また、建築最終段階で屋上
には3基の解体用クレーン20,20a,20bが設置
され、これら解体用クレーン20,20a,20bによ
って不要となった前記タワークレーン18,18a,1
8bを荷下ろしするようになっている。
【0015】ところで、前記地下架構12は前記山留壁
16を構築した後に逆打工法により構築が開始され、こ
の地下架構12と並行して前記地上建築物14が構築さ
れる。即ち、前記地下架構12の構築にあたって、まず
図3に示すように前記山留壁16のエリア内に所定のス
パンをもって複数の逆打支柱22,22…を地中に打設
し、逆打支柱22,22…の打設完了後に山留壁16の
エリア内の地面を掘削する。そして、地面の掘削により
逆打支柱22,22…が上端部から順に露出されると、
これら逆打支柱22,22…に上層から下層へと梁2
4,24…を順次接続するようになっている。また、地
下掘削と並行して前記逆打支柱22,22…の上端部に
地上柱を接続して、地上建築物14を下層から上層へと
構築していく。
【0016】ここで、前記梁24,24…が地下二階の
床面B2FLまで接続された段階で、図3に示すように複数
の掘削土砂揚重装置26,26…が適宜位置に設置され
る。掘削土砂揚重装置26は図4,図5に示したよう
に、後述する構成で地下架構12に支持され、これより
ウインチ28を介して昇降可能に吊下げられたクラムシ
ェル30と、このクラムシェル30から離れた位置で待
機し、上昇されたクラムシェル30の下側に進入してク
ラムシェル30内の土砂を受取る移動ホッパー32とを
備えて構成される。
【0017】前記クラムシェル30は、一階床面1FL と
地下一階床面B1FLとの間に設置され、地下一階床面B1FL
の梁24,24間に跨がって差し渡される仮設梁34,
34と、一階床面1FL の下側に差し渡される小梁36と
の間に固定された、支持部分としての台形状に組まれた
支柱38,38に支持される。前記ウインチ28は地下
一階床面B1FL上に設置され、このウインチ28から繰出
されるワイヤー28aは、図4において左方の支柱38
の上端部に設けた固定シーブ40に周回されると共に、
その端部28bが右方の支柱38の上端部に固定され
る。そして、前記クラムシェル30は、これに設けられ
たシーブ30aが前記固定シーブ40と前記固定端部2
8bとの間のワイヤー28a部分に掛けられて、梁2
4,24間に架設された支柱38,38に対して昇降自
在に吊下げられている。また、前記支柱38にはクラム
シェル30を開閉するための駆動モータ42が設けられ
る。
【0018】一方、前記移動ホッパー32は地下二階床
面B2FL上に設置され、ホッパー本体33と、このホッパ
ー本体33の下側に配置されるベルトコンベアー44
と、これらホッパー本体33およびベルトコンベアー4
4を支持するとともに、その下端部に車輪46が設けら
れた支持台48とを備えて構成される。前記支持台48
は、クラムシェル30の両側外方位置に、地下二階床面
B2FLの梁24,24間に掛け渡して設けられた一対のレ
ール50,50上に前記車輪46を介して移動可能に取
付けられる。
【0019】前記一対のレール50,50は、前記クラ
ムシェル30より幅広の間隔をもって配置され、これら
レール50,50間を通過するようにクラムシェル30
が昇降される。更に、前記ホッパー本体33は下端部が
開口されており、このホッパー本体33内に投入された
土砂は、駆動モータ51の駆動により作動される前記ベ
ルトコンベアー44によって、このベルトコンベアー4
4の端部下方に配置された搬出用ベルトコンベアー52
に移される。ところで、前記移動ホッパー32は、図5
中(イ)位置がクラムシェル30の昇降経路から退避し
た待機位置となり、(ロ)位置がクラムシェル30直下
の掘削土砂の受取り位置となっていて、これら間を移動
されるようになっている。
【0020】前記搬出用ベルトコンベアー52は図6に
示すように、中央部に配置される2基の移動ホッパー3
2a,32bからの土砂搬送用として用いられる第1コ
ンベアー52aと、土砂の搬送方向最奥部に配置され移
動ホッパー32cからの土砂搬送用として用いられる第
2コンベアー52bと、土砂の搬送方向最前部に配置さ
れ移動ホッパー32dからの土砂搬送用として用いられ
る第3コンベアー52cとから構成されている。そし
て、前記第2コンベアー52bで搬送される移動ホッパ
ー32cの土砂は第1コンベアー52aに移され、この
第1コンベアー52aは移動ホッパー32a,32bの
土砂と共に集合ベルトコンベアー54に移される。ま
た、第3コンベアー52cで搬送される移動ホッパー3
2dの土砂は、前記集合ベルトコンベアー54に直接移
される。これら第1,第2,第3コンベアー52a,5
2b,52cおよび集合ベルトコンベアー54は、図4
および図7に示すように地下二階床面B2FLに配置され
る。
【0021】前記集合ベルトコンベアー54は図7にも
示すようにスクリューコンベアー56に接続されて、こ
の集合ベルトコンベアー54から搬出される前記各移動
ホッパー32a,32b,32c,32dの土砂は、前
記スクリューコンベアー56からベルトコンベアー58
に送り出され、そして、このベルトコンベアー58から
垂直コンベアーとしてのバーチカルポーター60に送り
込まれる。また、前記ベルトコンベアー58近傍には図
示省略したが、揚重式の強力な電磁石が設けられ、この
電磁石によって搬送される土砂中に含まれる鉄屑等を除
去することができるようになっている。前記スクリュー
コンベアー56,前記ベルトコンベアー58および前記
バーチカルポーター60の下端部も、地下二階床面B2FL
に設置されている。
【0022】前記バーチカルポーター60は土砂を垂直
に持上げるコンベアーで、このバーチカルポーター60
によって土砂を地上部分に持上げるようになっており、
持上げられた土砂は図8に示すように、地上建築物14
の躯体外側に配置された第1ベルトコンベアー62およ
び第2ベルトコンベアー64を介して地上面に投下され
るようになっている。
【0023】前記バーチカルポーター60は図9に示す
ように、地下二階床面B2FLから地上建築物14の三階床
面3FL まで配置され、この三階床面3FL まで持上げられ
た土砂は二階床面2FL に設置された前記第1ベルトコン
ベアー62に移される。この第1ベルトコンベアー62
は図10に示すように二階床面2FL から三階床面3FLま
で上向きに傾斜させて配置され、この第1ベルトコンベ
アー62で搬送された土砂は三階床面3FL の下側部分に
設置された前記第2ベルトコンベアー64に移される。
第2ベルトコンベアー64は図11に示すように三階床
面3FL の下側部分に水平方向に配置され、この第2ベル
トコンベアー64の終端部64aから地上面に土砂が投
下されるようになっている。
【0024】従って、本実施形態の掘削土砂揚重装置2
6,26…は、移動ホッパー32が図5中(イ)位置に
待機した状態で、ウインチ28のワイヤー28aを繰出
してクラムシェル30を地下掘削面まで下降させる。そ
して、開閉用の駆動モータ42を駆動してクラムシェル
30を開閉することにより掘削土砂を掴み取り、この土
砂を掴んだ状態で図4,図5に示す位置までウインチ2
8で上昇させる。その後、移動ホッパー32をクラムシ
ェル32の直下となる図5中(ロ)位置まで移動し、こ
の状態でクラムシェル32を開いて土砂をホッパー本体
33内に排出する。そして、土砂を受取った移動ホッパ
ー32は前記(イ)の待機位置まで移動した後にベルト
コンベアー44を駆動して、受取った掘削土砂を搬出用
ベルトコンベアー52に移す。
【0025】前記搬出用ベルトコンベアー52は、各移
動ホッパー32a,32b,32c,32dの土砂を、
第1,第2,第3コンベアー52a,52b,52cで
集めて集合コンベアー54に移し、この集合コンベアー
54からスクリューコンベアー56を介してベルトコン
ベアー58に送り、このベルトコンベアー58で土砂中
の鉄屑等を除去した後にバーチカルポーター60に送込
む。そして、バーチカルポーター60によって掘削土砂
を地上三階床面3FL 高さまで持上げた後、この土砂を第
1,第2ベルトコンベアー62,64を介して地上面に
投下し、投下した土砂はさらにトラックによって搬出す
るようになっている。
【0026】ところで、本実施形態の掘削土砂揚重装置
26にあっては、クラムシェル30は地下架構12に昇
降可能に支持されるようになっており、降下され下層の
掘削土砂を掴み取って上昇されたクラムシェル30の下
側に、移動ホッパー32が進入してこのクラムシェル3
0から土砂を受け取ることができる。そして、土砂を受
け取った移動ホッパー32を待機位置に移動させること
により、前記クラムシェル30は下降動作が可能となっ
て次の作業に移ることができる。このため、クラムシェ
ル30内の土砂を排出するにあたって、クラムシェル3
0を水平に旋回移動させる必要が全くなくなる。
【0027】従って、前記クラムシェル30を水平方向
に旋回移動させずに掘削土砂を排出することができるた
め、このクラムシェル30に振れ動きが発生することは
ない。そして、クラムシェル30は、これより土砂を受
け取った移動ホッパー32を待機位置に移動させること
により、直ちに下降させることが可能となり、揺動を静
めるなどの無駄な待ち時間を全く必要とせず掘削土砂の
搬出作業を継続することができて、特に大深度地下を掘
削する場合に工期の大幅な短縮化を達成することができ
る。
【0028】また、クラムシェル30を支持する支柱3
8,38…を地下架構12の地下一階床面B1FLと一階床
面1FL との間に設けたので、クラムシェル30の上昇位
置を地下一階床面B1FL部分とすることができる。従っ
て、地上建築物14を構築する際に前記クラムシェル3
0が障害となるのを防止し、地上建築物14の建設作業
を円滑に行うことができる。すなわち、従来にあって
は、クラムシェルを有するクレーンを用いて1階床若し
くは当該1階床に相当する仮設床上で掘削作業を行って
いたため、掘削工事が終了するまでは、クレーンのブー
ム高さおよびその旋回範囲の地上階の構築ができず、そ
の部分を駄目穴として残し、掘削工事が終了した後でそ
の部分の地上階の施工をしなければならず、地上階の構
築作業に支障をきたしていたが、本実施形態ではクラム
シェル30が障害とならず、地下掘削作業と並行して地
上部分の建築物の建設作業を円滑に進めることができ
る。
【0029】他方、本実施形態の土砂搬出方法では、ク
ラムシェル30によって掴み取られて搬出される掘削土
砂は、地下二階床面B2FLに設けられてクラムシェル30
の下側に進入される移動ホッパー32に受け渡しされる
ようになっていて、クラムシェル30からの掘削土砂
を、これを旋回移動させることなくその直下へ排出させ
るようにしたので、クラムシェル30が振れ動くことを
防止でき、掘削土砂の搬出作業を効率的に行うことがで
きる。
【0030】また、前記移動ホッパー32で受取った土
砂は、第1,第2,第3コンベアー52a,52b,5
2cからなる搬出用ベルトコンベアー52に移され、そ
して、集合ベルトコンベアー54からスクリューコンベ
アー56,ベルトコンベアー58を介してバーチカルポ
ーター60に搬送され、このバーチカルポーター60に
よって地上部分まで持上げられるようになっている。従
って、クラムシェル30を地下部分に設けたにもかかわ
らず、掘削土砂をスムーズに地上部分まで搬送すること
ができる。そして、バーチカルポーター60で地上部分
に持上げられた土砂は、地上二階床面2FL と三階床面3F
L との間に配置された第1,第2ベルトコンベアー6
2,64を介して地上に投下することができるため、ト
ラックへの土砂積込み作業を、十分なスペースがあって
作業を行いやすい場所を選んで行うことができ、このよ
うな一連の土砂搬出経路によって土砂の搬出作業を著し
く能率化することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す掘削土砂揚重装置にあっては、クラムシェルを地下
架構に昇降可能に支持させるとともに、降下され下層の
掘削土砂を掴み取って上昇されるクラムシェルの下側
に、移動ホッパーを進入させるようにして、この移動ホ
ッパーにクラムシェルからの土砂を排出する構造とした
ので、クラムシェル内の土砂を排出するにあたって、ク
ラムシェルを水平に旋回移動させることなくクラムシェ
ルからの土砂の受け渡しを行うことができる。このよう
に、前記クラムシェルを水平方向に旋回移動させずに掘
削土砂を排出することができるため、このクラムシェル
に振れ動きが発生することを防止することができる。そ
して、クラムシェルは、これより土砂を受け取った移動
ホッパーを待機位置に移動させることにより、直ちに下
降させることが可能となり、揺動を静めるなどの無駄な
待ち時間を全く必要とせず掘削土砂の搬出作業を継続す
ることができて、特に大深度地下を掘削する場合に工期
の大幅な短縮化を達成することができる。
【0032】また、クラムシェルを地下架構に支持させ
たので、従来のようにクラムシェルを有するクレーンを
用いて1階床若しくは当該1階床に相当する仮設床上で
掘削作業を行っていたため、掘削工事が終了するまでは
クレーンのブーム高さおよびその旋回範囲の地上階の構
築が困難でその構築作業に支障をきたしていたのと異な
り、地下部分の掘削作業および土砂搬出作業が地上部分
での作業に悪影響を与えることはほとんどなく、地下構
築作業と並行して地上部分の建築物の建設作業を円滑に
進めることもできて、この面からも工期を短縮化するこ
とができる。
【0033】他方、本発明の請求項2に示す土砂搬出方
法にあっては、クラムシェルによって掴み取られて搬出
される掘削土砂は、クラムシェルの下側に進入させた移
動ホッパーに受け渡しされるようになっていて、クラム
シェルからの掘削土砂を、これを旋回移動させることな
くその直下へ排出させるようにしたので、クラムシェル
が振れ動くことを防止しつつ、クラムシェル内の土砂の
排出を効率良く行うことができる。そして前記移動ホッ
パーで受取った土砂は、ベルトコンベアーを介し垂直コ
ンベアーによって地上へ搬出することができるので、大
深度地下で掘削した掘削土砂を、地下部分のクラムシェ
ルと移動ホッパー、さらにはベルトコンベアーおよび垂
直コンベアーの連係で、広いスペースを確保できる地上
部分へ搬出して集積させることができ、掘削土砂の搬出
作業を地上部分での作業に支障を与えることなく効率的
に行うことができるという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される建築物の一実施形態を示す
建設途中の全体平面図である。
【図2】本発明が適用される建築物の一実施形態を示す
建設途中の全体正面断面図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるクラムシェルの配
置状態を示す要部拡大平面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す掘削土砂揚重装置の
正面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示す掘削土砂揚重装置の
側面図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる掘削土砂の搬出経
路を示す要部拡大平面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示す掘削土砂の搬出経路
に設けられた垂直コンベアーに土砂を送込む部分の正面
図である。
【図8】本発明の一実施形態を示す垂直コンベアーから
掘削土砂を排出する経路の要部平面図である。
【図9】図8中のA−A線断面図である。
【図10】図8中のB−B線断面図である。
【図11】図8中のC−C線断面図である。
【符号の説明】
12 地下架構 14 地上建築物 22 逆打支柱 24 梁 26 掘削土砂揚重装置 28 ウインチ 30 クラムシェル 32 移動ホッパー 33 ホッパー本体 38 支柱(支持部分) 52 搬出用ベルトコンベアー 54 集合ベルトコンベアー 56 スクリューコンベアー 60 バーチカルポーター(垂直コンベアー)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下架構に昇降可能に支持され、地下部
    分の掘削土砂を掴み取るクラムシェルと、クラムシェル
    から離れた位置で待機し、上昇されたクラムシェルの下
    側に進入してクラムシェル内の土砂を受取る移動ホッパ
    ーとを備えたことを特徴とする掘削土砂揚重装置。
  2. 【請求項2】 地下架構に昇降自在に支持したクラムシ
    ェルを下降させて土砂を掴み取り、上昇させたクラムシ
    ェルの下側に移動ホッパーを進入させてクラムシェル内
    の土砂を受取り、この移動ホッパーで受取った土砂をベ
    ルトコンベアーに移して垂直コンベアーに送り込み、こ
    の垂直コンベアーによって土砂を地上へ搬出することを
    特徴とする土砂搬出方法。
JP8196689A 1996-07-25 1996-07-25 掘削土砂揚重装置およびこの装置を用いた土砂搬出方法 Pending JPH1037238A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8196689A JPH1037238A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 掘削土砂揚重装置およびこの装置を用いた土砂搬出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8196689A JPH1037238A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 掘削土砂揚重装置およびこの装置を用いた土砂搬出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1037238A true JPH1037238A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16361965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8196689A Pending JPH1037238A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 掘削土砂揚重装置およびこの装置を用いた土砂搬出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1037238A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101942839A (zh) * 2010-09-10 2011-01-12 丁慈鑫 一种进入沉井内部运土的施工方法
CN105800477A (zh) * 2016-05-26 2016-07-27 北京城建精工钢结构工程有限公司 一种地下暗挖车间逆作法洞内钢结构吊装系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101942839A (zh) * 2010-09-10 2011-01-12 丁慈鑫 一种进入沉井内部运土的施工方法
CN105800477A (zh) * 2016-05-26 2016-07-27 北京城建精工钢结构工程有限公司 一种地下暗挖车间逆作法洞内钢结构吊装系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1037238A (ja) 掘削土砂揚重装置およびこの装置を用いた土砂搬出方法
CN212105183U (zh) 一种安全式用于高层建筑的卸料平台
JPH0579189A (ja) コンクリートスラブの搬送方法及びその装置
JP3884825B2 (ja) 隧道構築用覆工セグメントの搬入システム
JPH07102898A (ja) トンネル工事用車両の鉛直搬送装置及び鉛直搬送方法
JPH079156B2 (ja) セグメント搬送装置
JP4387334B2 (ja) コンクリートの搬送設備および搬送方法
JP3994458B2 (ja) 垂直・水平搬送装置の運転方法
JP3031535B2 (ja) シールド掘進用被搬送物搬送装置
CN213415573U (zh) 一种高层绿色建筑施工卸料装置
JPH0636049Y2 (ja) 水平ジブクレーン
CN219636746U (zh) 一种提升输送机及预制混凝土构件生产线
JP2558180Y2 (ja) 上部にアウトリガを備えた築炉用タワー設備
JP3172805B2 (ja) 長尺資材の搬送装置
JPH05262475A (ja) エレベータの据付工法
JP3815756B2 (ja) 竪孔用仮設エレベーター及びその輸送方法
JP2000336632A (ja) コンクリート搬送装置とその工法
JP3103715B2 (ja) 揚重搬送装置および揚重搬送方法
JPH05239815A (ja) ダム建設用コンクリートの打設装置
JP2645783B2 (ja) タワー設備の作業デッキの組み立て構造
JPH06321495A (ja) 搬送装置
JPH10140541A (ja) ダム堤体の施工方法
JPH0881180A (ja) 水平移動クレーン
JP4124917B2 (ja) 柱建方装置および柱建方方法
JP3477900B2 (ja) 自動倉庫用スタッカクレーン