JPH05239815A - ダム建設用コンクリートの打設装置 - Google Patents
ダム建設用コンクリートの打設装置Info
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- JPH05239815A JPH05239815A JP4163092A JP4163092A JPH05239815A JP H05239815 A JPH05239815 A JP H05239815A JP 4163092 A JP4163092 A JP 4163092A JP 4163092 A JP4163092 A JP 4163092A JP H05239815 A JPH05239815 A JP H05239815A
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- crane
- span frame
- frame
- dam
- concrete
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低コストの構造で、ダム打設に要する荷物を
効率良く運搬する。 【構成】 スクレーパ22や分配コンベア24等の打設
手段を備えたスパンフレーム12にガイドレール108
を設ける。このガイドレール108に沿って走行可能に
ジブクレーン110及び雑運搬台車112を設置し、こ
れらによって、コンクリート以外の必要物の運搬及び荷
降ろし、荷積み等を行うようにする。
効率良く運搬する。 【構成】 スクレーパ22や分配コンベア24等の打設
手段を備えたスパンフレーム12にガイドレール108
を設ける。このガイドレール108に沿って走行可能に
ジブクレーン110及び雑運搬台車112を設置し、こ
れらによって、コンクリート以外の必要物の運搬及び荷
降ろし、荷積み等を行うようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダム建設用コンクリー
トを打設するための装置に関するものである。
トを打設するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダム建設用コンクリートを打設す
る装置としては、特公昭63−32925号公報に示す
ようなものが知られている。この装置は、コンベアベル
トを有するスパンフレームをコンクリートの打設面上方
に設置し、このスパンフレームに自走式の移動トリッパ
を搭載するとともに、この移動トリッパを中心に旋回す
る長尺旋回コンベアによって、上記コンベアベルト上の
コンクリートを下方の所定面に打設し、かつ、この長尺
旋回コンベアで打設できない面は、自走式の台車上に設
置された短尺コンベアで打設を補うようにしたものであ
る。
る装置としては、特公昭63−32925号公報に示す
ようなものが知られている。この装置は、コンベアベル
トを有するスパンフレームをコンクリートの打設面上方
に設置し、このスパンフレームに自走式の移動トリッパ
を搭載するとともに、この移動トリッパを中心に旋回す
る長尺旋回コンベアによって、上記コンベアベルト上の
コンクリートを下方の所定面に打設し、かつ、この長尺
旋回コンベアで打設できない面は、自走式の台車上に設
置された短尺コンベアで打設を補うようにしたものであ
る。
【0003】ところで、このようなダム打設を行う際に
は、型枠、鉄筋、機材等、コンクリート以外の必要物を
も搬送する必要がある。従来、このようなダム建設用荷
物は、例えば図8に示すようなケーブルクレーンで運ば
れるのが一般的となっている。
は、型枠、鉄筋、機材等、コンクリート以外の必要物を
も搬送する必要がある。従来、このようなダム建設用荷
物は、例えば図8に示すようなケーブルクレーンで運ば
れるのが一般的となっている。
【0004】図において、ダム設置場所を挾む両岸には
鉄塔201,202が立設され、両鉄塔201,202
間にケーブル204が張られるとともに、このケーブル
204に沿ってクレーン206が移動するようになって
いる。このようなクレーン206で上記鉄筋等を吊り上
げ、ケーブル204に沿って移動させることにより、ダ
ム天端208近傍など、トラック等の運搬装置が近寄れ
ない場所にも上記鉄筋等を供給することが可能となる。
鉄塔201,202が立設され、両鉄塔201,202
間にケーブル204が張られるとともに、このケーブル
204に沿ってクレーン206が移動するようになって
いる。このようなクレーン206で上記鉄筋等を吊り上
げ、ケーブル204に沿って移動させることにより、ダ
ム天端208近傍など、トラック等の運搬装置が近寄れ
ない場所にも上記鉄筋等を供給することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなケーブル
クレーンによる搬送装置には、次に示すような解決すべ
き課題がある。
クレーンによる搬送装置には、次に示すような解決すべ
き課題がある。
【0006】(a) 上記装置において、ダム天端208に
対して運搬を行うには、これよりも高い位置にケーブル
を張らなくてはならない。しかも、図示のようなケーブ
ル204の中間部は下方に弛んだ状態にあるので、この
部分をダム天端208よりも上方に位置させるために
は、ケーブル204の両端位置、すなわち鉄塔201,
202の上端位置をより高くしなければならない。従っ
て、両岸が低い場合には、極めて大規模な鉄塔を立てな
けばならず、多大の費用を要する。
対して運搬を行うには、これよりも高い位置にケーブル
を張らなくてはならない。しかも、図示のようなケーブ
ル204の中間部は下方に弛んだ状態にあるので、この
部分をダム天端208よりも上方に位置させるために
は、ケーブル204の両端位置、すなわち鉄塔201,
202の上端位置をより高くしなければならない。従っ
て、両岸が低い場合には、極めて大規模な鉄塔を立てな
けばならず、多大の費用を要する。
【0007】(b) 上記ケーブルクレーンは、一旦張ると
地面に対して昇降させることが困難であるため、ダムの
打設完了時までこのケーブルクレーンを使用しようとす
る場合には、完成時のダムの天端よりも更に上方の高い
位置にケーブルクレーンを位置させなければならない。
従って、ダム打設の初期段階、すなわちダム打設面がま
だ低い位置にある段階では、上記ケーブルクレーンから
ダム打設面に至るまでの高さ距離が非常に大きく、この
間で荷積み、荷降ろしを行うのに長い時間を要すること
になり、効率が悪い。
地面に対して昇降させることが困難であるため、ダムの
打設完了時までこのケーブルクレーンを使用しようとす
る場合には、完成時のダムの天端よりも更に上方の高い
位置にケーブルクレーンを位置させなければならない。
従って、ダム打設の初期段階、すなわちダム打設面がま
だ低い位置にある段階では、上記ケーブルクレーンから
ダム打設面に至るまでの高さ距離が非常に大きく、この
間で荷積み、荷降ろしを行うのに長い時間を要すること
になり、効率が悪い。
【0008】(c) 上記ケーブルクレーンは、そのケーブ
ル204の張設方向(図8では左右方向)にしか荷を運
搬することができないので、これと直交する方向(図8
では紙面に垂直な方向)に離れた場所へ荷を運搬するに
は、ケーブルクレーンからの荷降ろしを行った後、さら
にトラック等の別の搬送手段を用いなければならない不
便がある。
ル204の張設方向(図8では左右方向)にしか荷を運
搬することができないので、これと直交する方向(図8
では紙面に垂直な方向)に離れた場所へ荷を運搬するに
は、ケーブルクレーンからの荷降ろしを行った後、さら
にトラック等の別の搬送手段を用いなければならない不
便がある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、低コス
トの構造で、ダム打設に要する荷物を効率良く運搬する
ことができる装置を提供することを目的とする。
トの構造で、ダム打設に要する荷物を効率良く運搬する
ことができる装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、略水平に延
び、ダム打設面上に昇降可能に設置されたスパンフレー
ムと、このスパンフレームに設けられ、このスパンフレ
ームに沿ってコンクリートを搬送する搬送手段と、この
搬送手段で搬送されるコンクリートを上記ダム打設面へ
導く打設手段と、上記スパンフレームにおいて上記搬送
手段と異なる位置に走行可能に設置され、走行体及びこ
の走行体に対して旋回可能な旋回体を有するクレーンと
を備えたものである(請求項1)。
び、ダム打設面上に昇降可能に設置されたスパンフレー
ムと、このスパンフレームに設けられ、このスパンフレ
ームに沿ってコンクリートを搬送する搬送手段と、この
搬送手段で搬送されるコンクリートを上記ダム打設面へ
導く打設手段と、上記スパンフレームにおいて上記搬送
手段と異なる位置に走行可能に設置され、走行体及びこ
の走行体に対して旋回可能な旋回体を有するクレーンと
を備えたものである(請求項1)。
【0011】ここで、上記クレーンの走行路は、上記搬
送手段の上方に設置することが、より好ましい(請求項
2)。
送手段の上方に設置することが、より好ましい(請求項
2)。
【0012】さらに、上記スパンフレームに、上記クレ
ーンの走行方向と同方向に走行可能に荷台を設置するこ
とにより、後述のようなより優れた効果が得られる(請
求項3)。
ーンの走行方向と同方向に走行可能に荷台を設置するこ
とにより、後述のようなより優れた効果が得られる(請
求項3)。
【0013】
【作用】まず、請求項1記載の装置によれば、ダム打設
面上に設置されたスパンフレームに沿ってコンクリート
を搬送手段で搬送し、打設手段を用いて所定の面上に打
設する一方、上記スパンフレームに沿ってクレーンを走
行させ、所望の位置に停止させて、このクレーンの旋回
体を適宜、旋回させることにより、上記スパンフレーム
下方のダム打設面に対して荷物を供給し、あるいは上記
打設面から荷物を回収することができる。また、上記ク
レーンの旋回動作により、上記スパンフレームからその
長手方向と直交する方向に離れた位置に対しても、直接
荷物のやり取りを行うことができる。
面上に設置されたスパンフレームに沿ってコンクリート
を搬送手段で搬送し、打設手段を用いて所定の面上に打
設する一方、上記スパンフレームに沿ってクレーンを走
行させ、所望の位置に停止させて、このクレーンの旋回
体を適宜、旋回させることにより、上記スパンフレーム
下方のダム打設面に対して荷物を供給し、あるいは上記
打設面から荷物を回収することができる。また、上記ク
レーンの旋回動作により、上記スパンフレームからその
長手方向と直交する方向に離れた位置に対しても、直接
荷物のやり取りを行うことができる。
【0014】しかも、打設面の上昇に伴って上記スパン
フレームを上昇させることにより、このスパンフレーム
と打設面との高さ距離を常に適当な距離に保つことが可
能であり、これにより、クレーンと打設面上との間での
荷の運搬に要する時間が短縮される。また、1回のスパ
ンフレームの上昇作業により、コンクリート搬送用の搬
送手段と荷物搬送用のクレーンとを同時に上昇させるこ
とができる。
フレームを上昇させることにより、このスパンフレーム
と打設面との高さ距離を常に適当な距離に保つことが可
能であり、これにより、クレーンと打設面上との間での
荷の運搬に要する時間が短縮される。また、1回のスパ
ンフレームの上昇作業により、コンクリート搬送用の搬
送手段と荷物搬送用のクレーンとを同時に上昇させるこ
とができる。
【0015】ここで、請求項2記載の装置によれば、上
記クレーンの走行路が搬送手段よりも上方の位置に設け
られているので、搬送手段からその下方への打設作業の
際、上記クレーン及びその走行路が邪魔にならない。
記クレーンの走行路が搬送手段よりも上方の位置に設け
られているので、搬送手段からその下方への打設作業の
際、上記クレーン及びその走行路が邪魔にならない。
【0016】さらに、請求項3記載の装置によれば、上
記クレーンとは別に荷台が設けられているので、この荷
台に荷物を載せ、この荷台をクレーンが停止している位
置まで走行することにより、同位置まで安全に荷物を運
搬することができる。
記クレーンとは別に荷台が設けられているので、この荷
台に荷物を載せ、この荷台をクレーンが停止している位
置まで走行することにより、同位置まで安全に荷物を運
搬することができる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
【0018】図1において、10は手前側の岸であり、
この岸10と図面奥側の岸(図示せず)との間に、水平
に延びる箱型のスパンフレーム12が設けられている。
このスパンフレーム12は、ダム打設面14の上方に設
置されており、詳しくは、このダム打設面14上に立設
された支柱16によって空中に支持されている。このス
パンフレーム12内には、同スパンフレーム12に沿っ
て延びるコンベアベルト(搬送手段)18が配設され、
このコンベアベルト18により、トラック20で搬入さ
れたダム建設用コンクリートが上記スパンフレーム12
に沿って搬送されるとともに、このコンベアベルト18
上のコンクリートがスクレーパ(打設手段を構成)22
及び分配コンベア(打設手段を構成)24を通じて下方
に分配、打設されるようになっている。
この岸10と図面奥側の岸(図示せず)との間に、水平
に延びる箱型のスパンフレーム12が設けられている。
このスパンフレーム12は、ダム打設面14の上方に設
置されており、詳しくは、このダム打設面14上に立設
された支柱16によって空中に支持されている。このス
パンフレーム12内には、同スパンフレーム12に沿っ
て延びるコンベアベルト(搬送手段)18が配設され、
このコンベアベルト18により、トラック20で搬入さ
れたダム建設用コンクリートが上記スパンフレーム12
に沿って搬送されるとともに、このコンベアベルト18
上のコンクリートがスクレーパ(打設手段を構成)22
及び分配コンベア(打設手段を構成)24を通じて下方
に分配、打設されるようになっている。
【0019】図2に示すように、上記支柱16はスパン
フレーム12の左右に立設されており、スパンフレーム
支持梁26の両端部を上下方向に貫通している。各支柱
16は、打設面14の上昇に伴って断面H型の支柱エレ
メント16aを上方へ順次積み重ねることにより形成さ
れたものであり、各支柱エレメント16aの上下端部に
は左右一対のピン挿入穴16bが水平方向(図2では紙
面に垂直な方向)に貫設されている。そして、適当なピ
ン挿入穴16bにピン99を挿入した状態で、各ピン9
9の端部上に上記スパンフレーム支持梁26が載置され
ており、このスパンフレーム支持梁26上に上記スパン
フレーム12が支持されている。
フレーム12の左右に立設されており、スパンフレーム
支持梁26の両端部を上下方向に貫通している。各支柱
16は、打設面14の上昇に伴って断面H型の支柱エレ
メント16aを上方へ順次積み重ねることにより形成さ
れたものであり、各支柱エレメント16aの上下端部に
は左右一対のピン挿入穴16bが水平方向(図2では紙
面に垂直な方向)に貫設されている。そして、適当なピ
ン挿入穴16bにピン99を挿入した状態で、各ピン9
9の端部上に上記スパンフレーム支持梁26が載置され
ており、このスパンフレーム支持梁26上に上記スパン
フレーム12が支持されている。
【0020】このスパンフレーム12の本体は、上記ス
パンフレーム支持梁26を境界として多数個のエレメン
トEMに分割されている(図1及び後記図8参照)。す
なわち、各エレメントEMは、その前後両端部がスパン
フレーム支持梁26に支持された状態となっている。
パンフレーム支持梁26を境界として多数個のエレメン
トEMに分割されている(図1及び後記図8参照)。す
なわち、各エレメントEMは、その前後両端部がスパン
フレーム支持梁26に支持された状態となっている。
【0021】各エレメントEMは、スパンフレーム長手
方向に延びる左右一対の下梁30a及び上梁30cと、
これら上下梁30a,30cの端部同士をつなぐ柱30
bと、左右の上梁30c同士をつなぐ横梁30dと、左
右の下梁30a同士をつなぐ横梁30eとで構成されて
いる。そして、図3に示すように、上記下梁30aの一
方の端部がヒンジ27を介して回転可能かつ水平方向に
相対変位可能にスパンフレーム支持梁26に連結され、
他方の端部がヒンジ28を介して回転可能にスパンフレ
ーム支持梁26に連結されている。このような連結を行
っているのは、後述のように一部のスパンフレーム支持
梁26を支柱16に沿って上昇させた場合、これに応じ
て上記下梁30a等が傾斜できるようにするためであ
る。
方向に延びる左右一対の下梁30a及び上梁30cと、
これら上下梁30a,30cの端部同士をつなぐ柱30
bと、左右の上梁30c同士をつなぐ横梁30dと、左
右の下梁30a同士をつなぐ横梁30eとで構成されて
いる。そして、図3に示すように、上記下梁30aの一
方の端部がヒンジ27を介して回転可能かつ水平方向に
相対変位可能にスパンフレーム支持梁26に連結され、
他方の端部がヒンジ28を介して回転可能にスパンフレ
ーム支持梁26に連結されている。このような連結を行
っているのは、後述のように一部のスパンフレーム支持
梁26を支柱16に沿って上昇させた場合、これに応じ
て上記下梁30a等が傾斜できるようにするためであ
る。
【0022】各横梁30eの中央には、多数のレール支
持柱34を介して、スパンフレーム12に沿って延びる
左右一対のガイドレール36が支持されており、これら
ガイドレール36に沿って走行可能に上記スクレーパ2
2が設置されている。このスクレーパ22は、上記ガイ
ドレール36上を転動する車輪38と、一方の組の車輪
38の回転軸にベルト40を介して連結されたモータ4
2とを備えており、このモータ42の作動で上記車輪3
8が回転駆動されることにより、スクレーパ22全体が
ガイドレール36に沿って走行するようになっている。
このスクレーパ22は、その側方から下方へ延びるシュ
ート44を有するとともに、上記コンベアベルト18上
に載せられたコンクリートを側方(図2では右方)に導
き、上記シュート44を通じて下方へ落すように構成さ
れている。
持柱34を介して、スパンフレーム12に沿って延びる
左右一対のガイドレール36が支持されており、これら
ガイドレール36に沿って走行可能に上記スクレーパ2
2が設置されている。このスクレーパ22は、上記ガイ
ドレール36上を転動する車輪38と、一方の組の車輪
38の回転軸にベルト40を介して連結されたモータ4
2とを備えており、このモータ42の作動で上記車輪3
8が回転駆動されることにより、スクレーパ22全体が
ガイドレール36に沿って走行するようになっている。
このスクレーパ22は、その側方から下方へ延びるシュ
ート44を有するとともに、上記コンベアベルト18上
に載せられたコンクリートを側方(図2では右方)に導
き、上記シュート44を通じて下方へ落すように構成さ
れている。
【0023】なお、上記ガイドレール36もスパンフレ
ーム12本体と同様にスパンフレーム支持梁26を境界
として分割されている。
ーム12本体と同様にスパンフレーム支持梁26を境界
として分割されている。
【0024】また、上記スクレーパ22は、この分野に
おいて通常用いられている種々のものが適用可能であ
り、その他、移動トリッパ等、従来公知のもの等が適宜
代用可能である。
おいて通常用いられている種々のものが適用可能であ
り、その他、移動トリッパ等、従来公知のもの等が適宜
代用可能である。
【0025】上記スパンフレーム支持梁26には、レー
ル支持柱34を介して左右一対のガイドレール48が吊
り下げ支持されており、このガイドレール48に沿って
走行可能に分配コンベア24が設けられている。
ル支持柱34を介して左右一対のガイドレール48が吊
り下げ支持されており、このガイドレール48に沿って
走行可能に分配コンベア24が設けられている。
【0026】この分配コンベア24は、箱型の走行フレ
ーム50を備え、その左右両端部に左右一対の車輪54
が回転可能に取付けられており、所定の車輪54がモー
タ55で回転駆動されるようになっている。これに対
し、上記ガイドレール48は断面I型の鋼材からなり、
ガイドレール36と同様にスパンフレーム支持梁12を
境界として分割されており、このガイドレール36の底
壁の左右部分に上記車輪54が載置されている。従っ
て、この車輪54の回転駆動により、走行フレーム50
がガイドレール48に沿って走行するようになってい
る。
ーム50を備え、その左右両端部に左右一対の車輪54
が回転可能に取付けられており、所定の車輪54がモー
タ55で回転駆動されるようになっている。これに対
し、上記ガイドレール48は断面I型の鋼材からなり、
ガイドレール36と同様にスパンフレーム支持梁12を
境界として分割されており、このガイドレール36の底
壁の左右部分に上記車輪54が載置されている。従っ
て、この車輪54の回転駆動により、走行フレーム50
がガイドレール48に沿って走行するようになってい
る。
【0027】また、この走行フレーム50において、上
記スクレーパ22のシュート44の下方となる位置に
は、落下したコンクリートを受け取るための固定側ホッ
パー56が固定されている。
記スクレーパ22のシュート44の下方となる位置に
は、落下したコンクリートを受け取るための固定側ホッ
パー56が固定されている。
【0028】この走行フレーム50の下面には、リング
状の旋回ベアリング57を介して回転可能にリングギア
58が取付けられ、このリングギア58に旋回フレーム
(旋回体)60が連結固定されている。上記走行フレー
ム50側には、モータ62と、このモータ62の出力軸
に連結された減速機64とが固定され、この減速機64
の出力軸に固定されたピニオンギア66が上記リングギ
ア58に噛合されており、上記ピニオンギア66の回転
駆動により、リングギア58及び旋回フレーム60が一
体に旋回するようになっている。
状の旋回ベアリング57を介して回転可能にリングギア
58が取付けられ、このリングギア58に旋回フレーム
(旋回体)60が連結固定されている。上記走行フレー
ム50側には、モータ62と、このモータ62の出力軸
に連結された減速機64とが固定され、この減速機64
の出力軸に固定されたピニオンギア66が上記リングギ
ア58に噛合されており、上記ピニオンギア66の回転
駆動により、リングギア58及び旋回フレーム60が一
体に旋回するようになっている。
【0029】また、旋回フレーム60の上部には旋回側
ホッパー68が固定され、この旋回側ホッパー68が上
記固定側ホッパー56の真下の位置にセットされてい
る。
ホッパー68が固定され、この旋回側ホッパー68が上
記固定側ホッパー56の真下の位置にセットされてい
る。
【0030】旋回フレーム60は、上記スパンフレーム
12と同様の角筒状とされ、その底部に敷設された左右
一対のガイドレール69上を出没フレーム70が走行す
るようになっている。この出没フレーム70は、上記ガ
イドレール69上を転動する前後輪71,72を備え、
後輪72の回転中心軸に固定されたスプロケット74
が、出没フレーム70の上面に固定されたモータ76の
出力軸におけるスプロケット78にチェーン80を介し
て連結されており、上記モータ76の作動で後輪72が
回転し、出没フレーム70がガイドレール69上に沿っ
て走行するようになっている。また、この出没フレーム
70の前後部には近接スイッチ92が設けられ、この近
接スイッチ92が旋回フレーム60の前後端部における
検出板94に一定距離まで近づいた時点で、出没フレー
ム70の走行が自動的に停止されるようになっている。
12と同様の角筒状とされ、その底部に敷設された左右
一対のガイドレール69上を出没フレーム70が走行す
るようになっている。この出没フレーム70は、上記ガ
イドレール69上を転動する前後輪71,72を備え、
後輪72の回転中心軸に固定されたスプロケット74
が、出没フレーム70の上面に固定されたモータ76の
出力軸におけるスプロケット78にチェーン80を介し
て連結されており、上記モータ76の作動で後輪72が
回転し、出没フレーム70がガイドレール69上に沿っ
て走行するようになっている。また、この出没フレーム
70の前後部には近接スイッチ92が設けられ、この近
接スイッチ92が旋回フレーム60の前後端部における
検出板94に一定距離まで近づいた時点で、出没フレー
ム70の走行が自動的に停止されるようになっている。
【0031】この出没フレーム70には、モータプーリ
82及びテールプーリ84の間に掛け渡されたコンベア
ベルト86が搭載され、上記モータプーリ82の直前方
の位置に、下方に延びるノズル88が設けられており、
上記旋回側ホッパー68から旋回フレーム60内に導入
されたコンクリートが、上記コンベアベルト86に載っ
て前方へ運ばれ、ノズル88を通じて下方へ排出される
ようになっている。
82及びテールプーリ84の間に掛け渡されたコンベア
ベルト86が搭載され、上記モータプーリ82の直前方
の位置に、下方に延びるノズル88が設けられており、
上記旋回側ホッパー68から旋回フレーム60内に導入
されたコンクリートが、上記コンベアベルト86に載っ
て前方へ運ばれ、ノズル88を通じて下方へ排出される
ようになっている。
【0032】なお、図2において90は、出没フレーム
70を伸長させた時の重量バランスをとるためのウエイ
トである。また、96は、スパンフレーム支持梁26上
に立設されたチェーンブロック取付部、98は左右の支
柱の頂部同士を連結する門型フレームであり、これらは
後述のスパンフレーム上昇作業時に用いられるものであ
る。
70を伸長させた時の重量バランスをとるためのウエイ
トである。また、96は、スパンフレーム支持梁26上
に立設されたチェーンブロック取付部、98は左右の支
柱の頂部同士を連結する門型フレームであり、これらは
後述のスパンフレーム上昇作業時に用いられるものであ
る。
【0033】また、上記分配コンベア24における走行
フレーム50上面の適当な2箇所に発光素子100が配
設され、上記スクレーパ22の下面において上記発光素
子100に対応する位置に受光素子101〜103が配
設されており、各受光素子101〜103の検出信号
が、スクレーパ22内蔵の走行制御装置106に入力さ
れるようになっている。そして、この走行制御装置10
6により、各受光素子101〜103が上記発光素子1
00からの光を受けているか否かに基づいてスクレーパ
22と分配コンベア24との相対位置関係が判別され、
この相対位置関係に基づき、スクレーパ22が分配コン
ベア24に自動的に追従して走行するように車輪38の
回転駆動制御が行われるようになっている。これに対
し、分配コンベア24の走行、旋回、及び伸縮動作は、
地上からの遠隔操作で行われるようになっている。
フレーム50上面の適当な2箇所に発光素子100が配
設され、上記スクレーパ22の下面において上記発光素
子100に対応する位置に受光素子101〜103が配
設されており、各受光素子101〜103の検出信号
が、スクレーパ22内蔵の走行制御装置106に入力さ
れるようになっている。そして、この走行制御装置10
6により、各受光素子101〜103が上記発光素子1
00からの光を受けているか否かに基づいてスクレーパ
22と分配コンベア24との相対位置関係が判別され、
この相対位置関係に基づき、スクレーパ22が分配コン
ベア24に自動的に追従して走行するように車輪38の
回転駆動制御が行われるようになっている。これに対
し、分配コンベア24の走行、旋回、及び伸縮動作は、
地上からの遠隔操作で行われるようになっている。
【0034】さらに、上記スパンフレーム12の上面、
詳しくは上梁30cの上面には、この上梁30cに沿っ
てガイドレール(クレーンの走行路)108が固定され
ており、このガイドレール108に沿って自走式のジブ
クレーン110及び雑運搬台車(荷台)112が走行可
能に配置されている。上記ガイドレール108も、スパ
ンフレーム支持梁26を境界として、エレメントEMと
同数に分割されている。
詳しくは上梁30cの上面には、この上梁30cに沿っ
てガイドレール(クレーンの走行路)108が固定され
ており、このガイドレール108に沿って自走式のジブ
クレーン110及び雑運搬台車(荷台)112が走行可
能に配置されている。上記ガイドレール108も、スパ
ンフレーム支持梁26を境界として、エレメントEMと
同数に分割されている。
【0035】上記図4,5に示すように、上記ジブクレ
ーン110は、上記ガイドレール108上を走行する下
部走行体113と、この下部走行体113上に鉛直軸回
りに回動旋回可能に設置された上部旋回体114とを備
えている。上部旋回体114は、起伏可能、すなわち水
平軸回りに回動可能なブーム115を備え、このブーム
115の先端に、荷物と係合されるフック117がロー
プ116によって吊り下げられている。
ーン110は、上記ガイドレール108上を走行する下
部走行体113と、この下部走行体113上に鉛直軸回
りに回動旋回可能に設置された上部旋回体114とを備
えている。上部旋回体114は、起伏可能、すなわち水
平軸回りに回動可能なブーム115を備え、このブーム
115の先端に、荷物と係合されるフック117がロー
プ116によって吊り下げられている。
【0036】なお、このジブクレーン110の具体的な
構造は、通常使用されているクレーンと全く同等であ
り、これを上記ガイドレール108上に走行可能に設置
することにより、本発明の効果が得られるものである。
また、雑運搬台車112も、打設に用いる型枠、鋼材、
機材等を運搬できるものであれば種々のものが適用可能
である。
構造は、通常使用されているクレーンと全く同等であ
り、これを上記ガイドレール108上に走行可能に設置
することにより、本発明の効果が得られるものである。
また、雑運搬台車112も、打設に用いる型枠、鋼材、
機材等を運搬できるものであれば種々のものが適用可能
である。
【0037】次に、この装置の作用を説明する。
【0038】まず、コンクリートの打設については、遠
隔操作で分配コンベア24を走行させ、この分配コンベ
ア24と、これに同行するスクレーパ22を所定の位置
に停止させた後、コンベアベルト18でダム建設用コン
クリートをスパンフレーム12に沿って搬送するととも
に、このコンベアベルト18上のコンクリートをスクレ
ーパ22で掻き落し、シュート44を通じて下方の分配
コンベア24へ導くようにする。このコンクリートを、
ホッパー56,68を通じて出没フレーム70のコンベ
アベルト86上に導入した後、このコンベアベルト86
で前方(図2で左方)に搬送することにより、その先の
ノズル88から下方の打設面14へコンクリートを供
給、打設することができる。この際、旋回フレーム60
の旋回、伸縮を行うことにより、ノズル88の位置すな
わち打設位置を自由に変えることができる。
隔操作で分配コンベア24を走行させ、この分配コンベ
ア24と、これに同行するスクレーパ22を所定の位置
に停止させた後、コンベアベルト18でダム建設用コン
クリートをスパンフレーム12に沿って搬送するととも
に、このコンベアベルト18上のコンクリートをスクレ
ーパ22で掻き落し、シュート44を通じて下方の分配
コンベア24へ導くようにする。このコンクリートを、
ホッパー56,68を通じて出没フレーム70のコンベ
アベルト86上に導入した後、このコンベアベルト86
で前方(図2で左方)に搬送することにより、その先の
ノズル88から下方の打設面14へコンクリートを供
給、打設することができる。この際、旋回フレーム60
の旋回、伸縮を行うことにより、ノズル88の位置すな
わち打設位置を自由に変えることができる。
【0039】一方、コンクリート以外の打設必要物の運
搬については、まず、ガイドレール108に沿ってジブ
クレーン110を走行させ、所定の位置に停止させる。
次いで、岸10側に位置する雑運搬台車112上に必要
な鋼材118(図1)や型枠、機材等を載せた後、この
雑運搬台車112を上記ジブクレーン110の近傍まで
走行させる。そして、この雑運搬台車112上の荷物を
ジブクレーン110で吊り下げ、ブーム115を適宜旋
回、起伏させることにより、上記荷物を所望の位置に降
ろすことができる。
搬については、まず、ガイドレール108に沿ってジブ
クレーン110を走行させ、所定の位置に停止させる。
次いで、岸10側に位置する雑運搬台車112上に必要
な鋼材118(図1)や型枠、機材等を載せた後、この
雑運搬台車112を上記ジブクレーン110の近傍まで
走行させる。そして、この雑運搬台車112上の荷物を
ジブクレーン110で吊り下げ、ブーム115を適宜旋
回、起伏させることにより、上記荷物を所望の位置に降
ろすことができる。
【0040】また、上記動作と逆の動作を行うことによ
り、ダム打設面14等から不要の型材、機材、廃材等の
積み出しを行うことも可能である。
り、ダム打設面14等から不要の型材、機材、廃材等の
積み出しを行うことも可能である。
【0041】上記のようにして打設を進めていくと、打
設面14が次第に上昇して支柱16が埋められていくた
め、これに伴ってスパンフレーム12も上昇させる必要
がある。そこで次に、このスパンフレーム12の上昇作
業の要領を図6,図7に基づいて説明することとする。
設面14が次第に上昇して支柱16が埋められていくた
め、これに伴ってスパンフレーム12も上昇させる必要
がある。そこで次に、このスパンフレーム12の上昇作
業の要領を図6,図7に基づいて説明することとする。
【0042】上述のように、スパンフレーム12はスパ
ンフレーム支持梁26を境界として多数のエレメントE
Mに分割されているので、各エレメントEMを一つずつ
支柱16に沿って上昇させるようにする。なお、このよ
うな上昇作業を行うと、図7に示すように、既に上昇し
たエレメントEMと未だ上昇していないエレメントEM
が存在することになり、このため、上昇しているエレメ
ントEMと上昇していないエレメントEMとの間のエレ
メントEMは傾斜することになるので(図7では×印を
付したエレメントEM)、スクレーパ22やジブクレー
ン110等の作業機械は傾斜しない水平なエレメントE
M(図7では例えば○印を付したエレメント)に予め位
置させるようにしておく。
ンフレーム支持梁26を境界として多数のエレメントE
Mに分割されているので、各エレメントEMを一つずつ
支柱16に沿って上昇させるようにする。なお、このよ
うな上昇作業を行うと、図7に示すように、既に上昇し
たエレメントEMと未だ上昇していないエレメントEM
が存在することになり、このため、上昇しているエレメ
ントEMと上昇していないエレメントEMとの間のエレ
メントEMは傾斜することになるので(図7では×印を
付したエレメントEM)、スクレーパ22やジブクレー
ン110等の作業機械は傾斜しない水平なエレメントE
M(図7では例えば○印を付したエレメント)に予め位
置させるようにしておく。
【0043】この状態で、まず、図6(a)(b)に示
すように、上昇させたいエレメントEMの4隅に位置す
る支柱16の上に、もう1本の支柱エレメント16aを
上方に継ぎ足す。次に、同図(c)に示すように、継ぎ
足した支柱エレメント16aの頂部同士を門型フレーム
98で連結し、さらに、同図(d)に示すように、門型
フレーム98と、スパンフレーム支持梁26のチェーン
ブロック取付部96との間に電気チェーンブロック12
0を掛け渡す。この状態で、チェーンブロック120を
作動させることにより、前後一対のスパンフレーム支持
梁26を同時に僅かだけ引き上げると、このスパンフレ
ーム支持梁26に支持されているエレメントEMも僅か
に上昇し、ピン99(図2参照)に作用していた下向き
の荷重が除去される。この状態で、ピン99をピン挿入
穴16bから抜き取る。
すように、上昇させたいエレメントEMの4隅に位置す
る支柱16の上に、もう1本の支柱エレメント16aを
上方に継ぎ足す。次に、同図(c)に示すように、継ぎ
足した支柱エレメント16aの頂部同士を門型フレーム
98で連結し、さらに、同図(d)に示すように、門型
フレーム98と、スパンフレーム支持梁26のチェーン
ブロック取付部96との間に電気チェーンブロック12
0を掛け渡す。この状態で、チェーンブロック120を
作動させることにより、前後一対のスパンフレーム支持
梁26を同時に僅かだけ引き上げると、このスパンフレ
ーム支持梁26に支持されているエレメントEMも僅か
に上昇し、ピン99(図2参照)に作用していた下向き
の荷重が除去される。この状態で、ピン99をピン挿入
穴16bから抜き取る。
【0044】次に、上記チェーンブロック120により
スパンフレーム支持梁26及びエレメントEMを所定の
位置までさらに引上げ、上記ピン挿入穴16bよりも1
段上のピン挿入穴16bにピン99を挿入してその端部
の上に上記スパンフレーム支持梁26を載置する。これ
により、エレメントEMは作業前よりも1段上昇した位
置に支持されることになる。その後、上記門型フレーム
98及びチェーンブロック120を除去することによ
り、スパンフレーム12を使用状態に復帰させることが
できる。
スパンフレーム支持梁26及びエレメントEMを所定の
位置までさらに引上げ、上記ピン挿入穴16bよりも1
段上のピン挿入穴16bにピン99を挿入してその端部
の上に上記スパンフレーム支持梁26を載置する。これ
により、エレメントEMは作業前よりも1段上昇した位
置に支持されることになる。その後、上記門型フレーム
98及びチェーンブロック120を除去することによ
り、スパンフレーム12を使用状態に復帰させることが
できる。
【0045】以上のように、この装置では、コンクリー
ト打設用のスパンフレーム12にガイドレール108を
設け、このガイドレール108に沿ってジブクレーン1
10及び雑運搬台車112を走行させることにより、コ
ンクリート以外の必要物の運搬及び荷降ろしを行うよう
にしているので、荷物運搬用の特別な設備を設けること
なく、コンクリート打設用のスパンフレーム12を利用
することにより、安価な費用で上記運搬を行うことがで
きる。しかも、従来のケーブルクレーンと異なり、上記
ジブクレーン110の旋回によって、スパンフレーム1
2からその長手方向に直交する水平方向に離れた位置に
も直接荷降ろしを行うことができ、これにより、作業能
率を飛躍的に高めることができる。さらに、複数の打設
設備が設けられている場合、上記ジブクレーン110に
よって設備間での機械の移動を行うことも可能である。
ト打設用のスパンフレーム12にガイドレール108を
設け、このガイドレール108に沿ってジブクレーン1
10及び雑運搬台車112を走行させることにより、コ
ンクリート以外の必要物の運搬及び荷降ろしを行うよう
にしているので、荷物運搬用の特別な設備を設けること
なく、コンクリート打設用のスパンフレーム12を利用
することにより、安価な費用で上記運搬を行うことがで
きる。しかも、従来のケーブルクレーンと異なり、上記
ジブクレーン110の旋回によって、スパンフレーム1
2からその長手方向に直交する水平方向に離れた位置に
も直接荷降ろしを行うことができ、これにより、作業能
率を飛躍的に高めることができる。さらに、複数の打設
設備が設けられている場合、上記ジブクレーン110に
よって設備間での機械の移動を行うことも可能である。
【0046】また、上記スパンフレーム12は、支柱1
6に沿って昇降可能であるので、打設面14の上昇に伴
って適宜スパンフレーム12を上昇させることにより、
打設開始時から完了時に至るまで、常に、ジブクレーン
110から打設面14までの高さ距離を適当な短い距離
に保っておくことができ、これにより、ジブクレーン1
10と打設面14との間の荷降ろし及び荷積み作業に要
する時間を短縮することができる。しかも、スパンフレ
ーム12を上昇させるだけで、打設手段であるスクレー
パ22や分配コンベア14と、荷物運搬手段であるジブ
クレーン110等とを同時に一回の作業で上昇させるこ
とができる利点がある。
6に沿って昇降可能であるので、打設面14の上昇に伴
って適宜スパンフレーム12を上昇させることにより、
打設開始時から完了時に至るまで、常に、ジブクレーン
110から打設面14までの高さ距離を適当な短い距離
に保っておくことができ、これにより、ジブクレーン1
10と打設面14との間の荷降ろし及び荷積み作業に要
する時間を短縮することができる。しかも、スパンフレ
ーム12を上昇させるだけで、打設手段であるスクレー
パ22や分配コンベア14と、荷物運搬手段であるジブ
クレーン110等とを同時に一回の作業で上昇させるこ
とができる利点がある。
【0047】さらに、この装置では、上記ジブクレーン
110とともに雑運搬台車112を走行可能に設置して
いるので、ジブクレーン110は所定位置に待機させた
まま、このジブクレーン110まで雑運搬台車112を
走行させることにより、このジブクレーン110の待機
位置まで安定した状態で荷を搬送することができる。従
って、ジブクレーン110で荷を吊り下げながらジブク
レーン110を走行させる場合に比べ、より安全に、上
記荷物の運搬を行うことができる。
110とともに雑運搬台車112を走行可能に設置して
いるので、ジブクレーン110は所定位置に待機させた
まま、このジブクレーン110まで雑運搬台車112を
走行させることにより、このジブクレーン110の待機
位置まで安定した状態で荷を搬送することができる。従
って、ジブクレーン110で荷を吊り下げながらジブク
レーン110を走行させる場合に比べ、より安全に、上
記荷物の運搬を行うことができる。
【0048】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のでなく、例として次のような態様をとることも可能で
ある。
のでなく、例として次のような態様をとることも可能で
ある。
【0049】(1) 本発明では、スパンフレームを昇降さ
せるための手段を問わず、例えば打設面とスパンフレー
ムとの間に多数の油圧ジャッキを設け、この油圧ジャッ
キの伸長により、スパンフレームをエレメント単位で上
昇させるようにしてもよい。
せるための手段を問わず、例えば打設面とスパンフレー
ムとの間に多数の油圧ジャッキを設け、この油圧ジャッ
キの伸長により、スパンフレームをエレメント単位で上
昇させるようにしてもよい。
【0050】(2) 請求項1記載の発明では、スパンフレ
ーム12を角筒型に形成し、その下段にスクレーパ22
等の打設手段の走行路を設け、上段にジブクレーン11
0等の走行路を設けるようにしたが、例えば単一のスパ
ンフレーム12に両走行路を水平方向に並べて配設する
ようにしてもよい。ただし、上記実施例のように、ジブ
クレーン110等の走行路をスクレーパ22等の走行路
よりも上方の位置に設けるようにすれば、上記ジブクレ
ーン110等の走行路が打設作業の邪魔とならないの
で、より円滑に作業を進めることができる利点がある。
ーム12を角筒型に形成し、その下段にスクレーパ22
等の打設手段の走行路を設け、上段にジブクレーン11
0等の走行路を設けるようにしたが、例えば単一のスパ
ンフレーム12に両走行路を水平方向に並べて配設する
ようにしてもよい。ただし、上記実施例のように、ジブ
クレーン110等の走行路をスクレーパ22等の走行路
よりも上方の位置に設けるようにすれば、上記ジブクレ
ーン110等の走行路が打設作業の邪魔とならないの
で、より円滑に作業を進めることができる利点がある。
【0051】(3) 本発明におけるクレーンは、上記ジブ
クレーン110に限らず、走行体に対して旋回する旋回
体を備え、この旋回体の旋回によって荷の運搬を行うこ
とができるものであれば種々のものが使用可能である。
荷台についても、鋼材、機材等の荷を安定した状態で運
搬できるものであれば、その具体的な構造を問わない。
また、両者の走行路は必ずしも共通していなくても良
く、例えば前記実施例の装置においては、ジブクレーン
110走行用のガイドレール108に加え、これと平行
に雑運搬台車112走行用のガイドレールを敷設するよ
うにしてもよい。
クレーン110に限らず、走行体に対して旋回する旋回
体を備え、この旋回体の旋回によって荷の運搬を行うこ
とができるものであれば種々のものが使用可能である。
荷台についても、鋼材、機材等の荷を安定した状態で運
搬できるものであれば、その具体的な構造を問わない。
また、両者の走行路は必ずしも共通していなくても良
く、例えば前記実施例の装置においては、ジブクレーン
110走行用のガイドレール108に加え、これと平行
に雑運搬台車112走行用のガイドレールを敷設するよ
うにしてもよい。
【0052】(4) 本発明における打設手段は、上記スク
レーパ22及び分配コンベア24に限らず、スパンフレ
ーム12に沿って搬送されるコンクリートをダム打設面
上に分配するものであればその具体的な構造は問わな
い。
レーパ22及び分配コンベア24に限らず、スパンフレ
ーム12に沿って搬送されるコンクリートをダム打設面
上に分配するものであればその具体的な構造は問わな
い。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明は、コンクリート打
設用のスパンフレームにクレーンの走行路を設け、この
走行路に沿って、旋回可能な旋回体をもつクレーンを走
行させることにより、コンクリート以外の必要物の運搬
及び荷積み、荷降ろし等を行うようにしているので、荷
物運搬用の特別な設備を設けることなく、コンクリート
打設用のスパンフレームを利用することにより、安価な
費用で上記運搬を行うことができる。しかも、従来のケ
ーブルクレーンと異なり、上記旋回体の旋回によって、
スパンフレームからその長手方向に直交する水平方向に
離れた位置に対しても直接荷のやり取りを行うことがで
き、これにより作業能率を飛躍的に高めることができ
る。
設用のスパンフレームにクレーンの走行路を設け、この
走行路に沿って、旋回可能な旋回体をもつクレーンを走
行させることにより、コンクリート以外の必要物の運搬
及び荷積み、荷降ろし等を行うようにしているので、荷
物運搬用の特別な設備を設けることなく、コンクリート
打設用のスパンフレームを利用することにより、安価な
費用で上記運搬を行うことができる。しかも、従来のケ
ーブルクレーンと異なり、上記旋回体の旋回によって、
スパンフレームからその長手方向に直交する水平方向に
離れた位置に対しても直接荷のやり取りを行うことがで
き、これにより作業能率を飛躍的に高めることができ
る。
【0054】また、上記スパンフレームは打設面に対し
て昇降可能とされているので、打設面の上昇に伴って適
宜スパンフレームを上昇させることにより、打設開始時
から完了時に至るまで、常に、クレーンから打設面まで
の高さ距離を適当な短い距離に保っておくことができ、
これにより、クレーンと打設面との間の荷降ろし及び荷
積み作業に要する時間を短縮することができる。しか
も、スパンフレームを上昇させるだけで、打設手段とク
レーンとを同時に一回の作業で上昇させることができる
利点がある。
て昇降可能とされているので、打設面の上昇に伴って適
宜スパンフレームを上昇させることにより、打設開始時
から完了時に至るまで、常に、クレーンから打設面まで
の高さ距離を適当な短い距離に保っておくことができ、
これにより、クレーンと打設面との間の荷降ろし及び荷
積み作業に要する時間を短縮することができる。しか
も、スパンフレームを上昇させるだけで、打設手段とク
レーンとを同時に一回の作業で上昇させることができる
利点がある。
【0055】さらに、請求項2記載の装置では、上記ク
レーンの走行路を打設手段よりも上方の位置に設けてい
るので、打設手段による打設作業の際に上記クレーンの
走行路が邪魔とならず、これにより円滑な打設作業を確
保することができる効果がある。
レーンの走行路を打設手段よりも上方の位置に設けてい
るので、打設手段による打設作業の際に上記クレーンの
走行路が邪魔とならず、これにより円滑な打設作業を確
保することができる効果がある。
【0056】また、請求項3記載の装置では、上記クレ
ーンとともに荷台を走行可能に設置しているので、上記
クレーンを所望の位置に待機させたまま、このクレーン
へ向かって上記台車を走行させることにより、上記クレ
ーンに荷を吊り下げたままこれを走行させる場合に比
べ、より安全に、上記荷物をスパンフレームの長手方向
に搬送することができる効果がある。
ーンとともに荷台を走行可能に設置しているので、上記
クレーンを所望の位置に待機させたまま、このクレーン
へ向かって上記台車を走行させることにより、上記クレ
ーンに荷を吊り下げたままこれを走行させる場合に比
べ、より安全に、上記荷物をスパンフレームの長手方向
に搬送することができる効果がある。
【図1】本発明の一実施例におけるダム建設用コンクリ
ートの打設装置の全体斜視図である。
ートの打設装置の全体斜視図である。
【図2】上記打設装置の断面正面図である。
【図3】上記打設装置の一部を示す側面図である。
【図4】上記打設装置におけるジブクレーンの設置構造
を示す断面正面図である。
を示す断面正面図である。
【図5】上記打設装置におけるジブクレーンの設置構造
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図6】(a)(b)(c)(d)は上記打設装置にお
けるスパンフレームの上昇作業要領を示す説明図であ
る。
けるスパンフレームの上昇作業要領を示す説明図であ
る。
【図7】上記スパンフレームにおける各エレメントの高
さ位置の一例を示す全体側面図である。
さ位置の一例を示す全体側面図である。
【図8】従来のケーブルクレーンを示す全体正面図であ
る。
る。
12 スパンフレーム 14 ダム打設面 18 コンベアベルト(搬送手段) 22 スクレーパ(打設手段を構成) 24 分配コンベア(打設手段を構成) 108 ガイドレール(走行路) 110 ジブクレーン 112 雑運搬台車(荷台) 113 下部走行体 114 上部走行体
Claims (3)
- 【請求項1】 略水平に延び、ダム打設面上に昇降可能
に設置されたスパンフレームと、このスパンフレームに
設けられ、このスパンフレームに沿ってコンクリートを
搬送する搬送手段と、この搬送手段で搬送されるコンク
リートを上記ダム打設面へ導く打設手段と、上記スパン
フレームにおいて上記搬送手段と異なる位置に走行可能
に設置され、走行体及びこの走行体に対して旋回可能な
旋回体を有するクレーンとを備えたことを特徴とするダ
ム建設用コンクリートの打設装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のダム建設用コンクリート
の打設装置において、上記クレーンの走行路を上記搬送
手段の上方に設置したことを特徴とするダム建設用コン
クリートの打設装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のダム建設用コン
クリートの打設装置において、上記スパンフレームに、
上記クレーンの走行方向と同方向に走行可能に荷台を設
置したことを特徴とするダム建設用コンクリートの打設
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04163092A JP3247138B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | ダム建設用コンクリートの打設装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04163092A JP3247138B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | ダム建設用コンクリートの打設装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05239815A true JPH05239815A (ja) | 1993-09-17 |
JP3247138B2 JP3247138B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=12613653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04163092A Expired - Fee Related JP3247138B2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | ダム建設用コンクリートの打設装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3247138B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003055940A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Maeda Corp | コンクリート搬送コンベヤシステム |
CN113846638A (zh) * | 2021-10-28 | 2021-12-28 | 福建省京舜建设工程有限公司 | 一种水利堤防工程施工用混凝土浇筑设备 |
-
1992
- 1992-02-27 JP JP04163092A patent/JP3247138B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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