JP5306801B2 - コンクリートの運搬設備 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ダム等の建設現場に設けられる、バッチャープラントで混練したコンクリートをホッパに収容して運搬するコンクリート運搬設備に関するものである。
従来、ダム工事では、バッチャープラントで混練された生コンクリートを運搬して、コンクリート打設用のバケットに投入する際に、トランスファーカーと呼ばれる自走式の台車が用いられている。図6はトランスファーカーの一構成例を示す図で、このトランスファーカー80は、車輪81が取り付けられた台車82と、この台車82上に設けられた枠台83と、上記枠台83の前方上側に回転自在に取り付けられたベッセル(ホッパ)84と、上記車輪81に固定された車軸81jを回転駆動する電動機85と、上記ベッセル84を回転させて傾けるためのベッセル転倒ジャッキ86と、このベッセル転倒ジャッキ86を伸長させる油圧装置87と、上記電動機85と油圧装置87とを制御して上記ベッセル84の転倒や上記台車82の走行を制御する制御盤88と、上記制御盤88に制御信号を送る信号線や電力を供給する電源線が巻かれた電線リール89とを備え、図示しないバッチャープラントとコンクリート打設用のバケット91が載置されているバケット置き場90との間に敷設されたレールR上を、上記電線リール89を介して上記制御盤88に送られる制御信号に基づいて自走する。
上記バッチャープラントで生コンクリートを受け取ったトランスファーカー80は、はじめにレールR上を高速で走行した後所定の位置で減速してから、上記バケット91が載置されているバケット置き場90の所定の位置で停止する。その後、上記トランスファーカー80に装着されたベッセル転倒ジャッキ86を伸長させて上記ベッセル84を傾け、上記ベッセル84に搭載した生コンクリートを上記バケット91に投入する。これにより、上記ベッセル84内に収容された生コンクリートをバケット91内に入れ替えることができる。
上記バケット91はダムのコンクリート打設現場に搬送するクレーンに吊下げられており、生コンクリートを収容したバケット91は、上記クレーンによりコンクリート打設現場に搬送される(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開平7−82888号公報 実開昭56−68736号公報 特公平7−116701号公報
しかしながら、上記トランスファーカー80のような、従来のトランスファーカーは、上記ベッセル84を回転させて傾けるための転倒機構(ベッセル転倒ジャッキ86、油圧装置87など)を搭載する必要があることから構造が複雑でかつ大型となってしまうといった問題点があった。
また、上記転倒機構をベッセル84の下方に搭載する必要があることから、ベッセル84は、台車82上に設けられた枠台83上に設置しなければならなかった。このように、生コンクリートを収容したベッセル84を台車82の上面から高い位置に設置すると、トランスファーカー80の重心が高くなってしまうので、走行安定性が懸念される。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、生コンクリートを運搬する台車を小型・軽量化できるとともに、コンクリートの運搬設備を簡素化することを目的とする。
本願の請求項1に記載の発明は、混練した生コンクリートを供給するバッチャープラントと上記バッチャープラントから離れた位置に設けられたバケット置き場との間に設置されたレール台と、上記レール台に敷設されたレールと、上記バッチャープラントから供給された生コンクリートを収容するホッパを有し上記レール上を移動する運搬台車とを備えたコンクリートの運搬設備であって、上記運搬台車は、上記バケット置き場側に取り付けられる前輪と、上記バッチャープラント側に取り付けられた後輪とを備え、上記レールは、上記前輪が走行する前輪用レールと上記後輪が走行する後輪用レールとに分かれており、上記後輪用レールは、上記バケット置き場側に近づくにしたがって、上記前輪用レールよりも上方に位置するよう敷設されていることを特徴とする。これにより、転倒機構などのホッパ傾斜機構や油圧装置などの駆動装置を用いることなくホッパを傾けることができるので、運搬台車を小型・軽量化できるとともに、転倒機構や油圧装置を省略できるので、コンクリートの運搬設備を安価に構築できる。
請求項2に記載の発明は、混練した生コンクリートを供給するバッチャープラントと上記バッチャープラントから離れた位置に設けられたバケット置き場との間に設置されたレール台と、上記レール台に敷設されたレールと、上記バッチャープラントから供給された生コンクリートを収容するホッパを有し上記レール上を移動する運搬台車とを備えたコンクリートの運搬設備であって、上記運搬台車は、上記バケット置き場側に取り付けられた前輪と、上記バッチャープラント側に取り付けられた後輪とを備え、上記レールは、上記前輪が走行する前輪用レールと上記後輪が走行する後輪用レールとに分かれており、上記後輪用レールは、一端が上記運搬台車がバケット置き場側の所定の停止位置に停止したときの上記後輪の位置よりもバケット置き場側にあり、他端が上記後輪の位置よりもバッチャープラント側に位置する第1の後輪用レールと、この第1の後輪用レールに接続されて上記バッチャープラント側まで延長する第2の後輪用レールとを備えており、上記レール台の上記第1の後輪用レールの下方には、上記第1の後輪用レールを上記前輪用レールよりも上方に押し上げるレール押し上げ機構が設けられていることを特徴とする。これにより、従来の台車に搭載されていた転倒機構などのホッパを傾斜させる機構や油圧装置などの駆動装置を運搬台車に搭載する必要がないので、運搬台車を小型・軽量化できるとともに、運搬台車の走行安定性を向上させることができる。また、レール押し上げ機構を用いることにより、ホッパの傾斜角度を任意に設定できるので、ホッパに収容されている生コンクリートの粘度に合わせてホッパの傾斜角度を調整することができる。したがって、生コンクリートをバケット置き場に載置されたバケットに安定して移し替えることができ、作業効率を向上させることができる。
以下、本発明の最良の形態について、図面に基づき説明する。
最良の形態1.
図1及び図2は本発明の最良の形態1に係るコンクリート運搬設備1を示す図で、各図において、10はレール台、20はレール、30は運搬台車、40はワイヤ式の牽引装置である。本例では、バッチャープラント2とバケット置き場3との間にレール台10を構築し、このレール台10上にレール20を敷設するとともに、バッチャープラント2で混練された生コンクリートを運搬台車30に搭載し、この運搬台車30をワイヤ式の牽引装置40にて牽引して上記バッチャープラント2から上記バケット置き場3まで移動させ、上記運搬台車30に搭載された生コンクリートをバケット置き場3に載置されたバケット3aに移し替える。
以下、バケット置き場3側を前方、バッチャープラント2側を後方という。
レール台10は、バッチャープラント2からバケット置き場3方向に延長する2本のレール支持部材11と、地面Gに突設されてこれらのレール支持部材11を下側から支持する複数本の支柱12と、上記支柱12同士を連結する連結材13,14とを備え、上記バッチャープラント2の下部に設けられて生コンクリートを排出する生コンクリート供給用ホッパ2aの直下からバケット置き場3の手前まで延びる2本のレール20をそれぞれ下側から支持している。なお、連結材13は支柱12同士をレール20の前後方向に連結する連結材で、連結材14は支柱12同士、もしくは、上記連結材13同士をレール20の幅方向に連結する連結材である。
本例では、生コンクリートを搭載するときの運搬台車30の地面からの高さと、上記生コンクリートをバケット3aに移し替えるときの運搬台車30の地面からの高さとが異なっている。そこで、上記レール20にバッチャープラント2とバケット置き場3との間で上記レール20の高さが徐々に高くなる傾斜部20vを設けるように、上記レール台10の上記支柱12の高さを調整している。
上記バケット置き場3は、ダムの一方の岸に既に打設された当該ダムの堰堤部4に設けられており、上記バケット3aは、上記バケット3aをコンクリート打設現場に搬送する図示しないケーブルクレーンに、ロープ3bにより吊るされた状態で上記バケット置き場3に載置されている。バケット置き場3が、地面Gを上記バケット3aの高さよりも深く掘削して形成される穴である場合には、レールとしては、傾斜がない平坦なレールが設置される。一方、本例のように、バケット置き場3の穴の深さが制限される場合には、上記傾斜部20vの前後の高さの差を調整して、バケット3aが設置できる高さを確保すれば問題ない。また、レール20の設置高さをバケット3aの上面よりも十分高く設定しておけば、バケット置き場3に穴を形成する必要はない。
運搬台車30は、運搬用ホッパ31と車軸32p,32qと前輪33pと後輪33qと第1及び第2のワイヤ固定部31p,31qとを備えている。運搬用ホッパ31は、バッチャープラント2で混練された生コンクリートを収容する、上部側が開口した箱状の部材である。車軸32p,32qは、それぞれ、上記運搬用ホッパ31の2つの幅方向の側面31kの前側と後側に、当該側面31kから運搬用ホッパ31の幅方向外側に突出するように設けられている。本例では、上記前輪33pの車軸32pは上記側面31kの前方下側に、上記後輪33qの車軸32qは上記側面31kの上側後方に取り付けられている。前輪33pと後輪33qとは、それぞれ、上記前輪用の車軸32pと後輪用の車軸32qとに回転自在に取り付けられている。また、第1及び第2のワイヤ固定部31p,31qは、上記側面31kの前側と後側にそれぞれ設けられている。なお、符号31nは運搬用ホッパ31の前面に設けられた蓋部材である。
本例では、レール20を二重レールとしている。すなわち、上記レール20は、前輪用レール20pとこの前輪用レール20pの上側に取り付けられた後輪用レール20qとを備えており、前輪用レール20pは、バケット置き場3の手前の所定の位置からその方向を下向きに変えて延長して終端する。一方、後輪用レール20qは、上記所定の位置で前輪用レール20pから離れ、上向きにその方向を変えて延長して終端する。なお、所定の位置としては、前輪用レール20pのバケット置き場3側の端部から、運搬台車30の長さよりも長い距離(例えば、運搬台車30の長さの2倍程度)だけ離隔した位置とすればよい。これにより、バケット置き場3の近くでは、後輪用レール20qは前輪用レール20pよりも上方に位置していることになる。なお、運搬台車30のバケット置き場3における停止予定位置における前輪用レール20pの前輪33pが載る位置と後輪用レール20qの後輪33qが載る位置と水平方向との成す角度が当該運搬台車30が生コンクリートをバケット3aに入れ替えるときの傾斜角度に等しくなるように、上記前輪用レール20pと上記後輪用レール20qとの終端位置を設定することはいうまでもない。
また、上記前輪用レール20p及び後輪用レール20qのバケット置き場3の端部(終端部)に、それぞれ、上記前輪33p及び後輪33qが上記レール20p,20qから逸脱しないためのストッパ部20kを設けることが好ましい。
牽引装置40は、上記運搬台車30を牽引するためのワイヤ41(41p,41q)とこれらのワイヤ41を巻き取ったり巻き出したりするウインチ42と上記ワイヤ41を案内する複数のプーリ43,43a〜43cとを備えている。本例では、牽引装置40を2組備えている。
牽引装置40のウインチ42は、図3に示すように、周面にワイヤ案内溝42kが設けられた円筒状のドラム42Dと、このドラム42Dに減速機42Gを介して連結された電動機42Mと、上記ドラム42Dの回転角度を検出する回転角検出手段であるエンコーダ42Sと、このエンコーダ42Sの出力に基づいて上記電動機42Mの回転速度を制御して上記ワイヤ41の巻き取り速度を制御する制御装置(図示せず)とを備えている。上記ドラム42Dは、仕切板42dを境に軸方向で2つの領域に分けられており、一端が一方の領域42pに固定されたワイヤ41pが巻き取られるときには、一端が他方の領域42qに固定されたワイヤ41qが巻き出されるように構成されている。
ここで、他端が上記第1のワイヤ固定部31pに固定されているワイヤ41pを、運搬台車30をバッチャープラント2からバケット置き場3へ牽引する搬送用のワイヤとし、他端が上記第2のワイヤ固定部31qに固定されているワイヤ41qを、運搬台車30をバケット置き場3からバッチャープラント2へ戻すための帰還用のワイヤとする。
図3(c)に示すように、搬送用のワイヤ41pは当該運搬台車30の前方に引き出されて、上記レール台10の前面側に設けられたプーリ43a,43bを介して、上記ウインチ42の各ドラム42Dの一方の領域42pに固定される。一方、帰還用のワイヤ41qは当該運搬台車30の後方に引き出されて、上記レール台10の後端側に設けられたプーリ43cを介して、上記牽引装置40の各ドラム42Dの一方の領域42qに固定される。したがって、上記牽引装置40の各ドラム42Dを、上記搬送用のワイヤ41pを巻き取る方向に回転させることにより、運搬台車30を前方に牽引することができる。
次に、上記運搬台車30の動作について図4を参照して説明する。
なお、同図では、牽引装置40はワイヤ41p,41qのみを図示し他は省略した。
図示しないバッチャープラント2で混練された生コンクリートを運搬用ホッパ31に搭載した運搬台車30は、上述した前輪用レール20pと後輪用レール20qとが分離する位置Pから所定距離Lだけ離れた位置Qまでは、ワイヤ41pに牽引されて、ほぼ一定の速度でレール20上を走行する。上記運搬台車30が上記位置Qまで達すると、上記搬送用のワイヤ41pの巻き取り速度を徐々に減じて上記運搬台車30の走行速度を低下させる。
上記運搬台車30が上記位置Pを通過すると、上記レール20は前輪用レール20pと後輪用レール20qとに分離しており、かつ、後輪用レール20qは前輪用レール20pよりも上方に位置しているので、運搬台車30は前側に徐々に倒れながらゆっくりと前進する。
前輪33p及び後輪33qがそれぞれ前輪用レール20pの終端部と後輪用レール20qの終端部に達した時点でワイヤ41pの巻き取り作業を中断して、上記運搬台車30を停止させる。上記前輪用レール20pの終端部と上記後輪用レール20qの終端部にはそれぞれストッパ部20kが設けられているので、上記運搬台車30が各レール20p,20qから逸脱することはない。
この停止状態では、運搬台車30の運搬用ホッパ31は予め設定した所定角度だけ傾斜するので、運搬用ホッパ31の前面に設けられた蓋部材31nが下部側に解放されて、上記運搬用ホッパ31内の生コンクリートは、当該運搬用ホッパ31から、バケット3a内ヘ投入される。これにより、ホッパ傾斜機構を用いることなく、運搬用ホッパ31からバケット3aに生コンクリートを容易に移し替えることができる。
生コンクリートが移し替えられたバケット3aは、図示しないクレーンに吊りあげられて、コンクリート打設現場まで搬送される。
以上説明したように、本最良の形態1では、生コンクリートをバッチャープラント2からバケット置き場3まで運搬する運搬台車30を、運搬用ホッパ31とこの運搬用ホッパ31の側面31kの前側と後側とから当該運搬用ホッパ31の幅方向外側に突出するように設けられた車軸32p,32qに回転自在に取り付けられた前輪33pと後輪33qとを備えた簡単な構成とするとともに、この運搬台車30が走行するレール20を、前輪用レール20pとこの前輪用レール20pの上側に取り付けられバケット置き場3の手前から上記前輪用レール20pから離れて上向きにその方向を変えて終端する後輪用レール20qとを備えた二重レールとしたので、ホッパ傾斜機構を用いることなくホッパを傾けることができる。したがって、運搬台車30を小型・軽量化できるだけでなく、コンクリート運搬設備1を安価に構築できる。
また、運搬台車30を、一端が上記レール台10の下部に設置されたウインチ42に固定された牽引用のワイヤ41p,41qにより上記レール20上を牽引して走行させるようにしたので、モータなどの動力設備を移動体である運搬台車側から固定部であるレール台側に移すことができる。したがって、運搬台車を更に小型・軽量化することができる。
なお、上記最良の形態1では、ワイヤ式の牽引装置40を用いて運搬台車30を牽引する場合について説明したが、運搬台車を自走式としてもよい。この場合には、運搬台車30にモータを搭載して、前輪33pもしくは後輪33qを駆動し、後輪33qもしくは前輪33pを従動輪とすればよい。
また、上記例では、レール20を、前輪用レール20pの上側に後輪用レール20qが取り付けられている2重レールとしたが、前輪用レール20pを幅方向内側に設置し、後輪用レール20qを幅方向外側に設置してもよい。この場合、前輪33pの位置と後輪33qの位置とは、上記レール20p,20qに合わせて適宜設定される。
また、上記ワイヤ式の牽引装置40に代えて、チェーン式の牽引装置を用いて運搬台車30を牽引するようにしてもよい。この場合には、ワイヤ41に代えてチェーンを用いるとともに、ウインチ42を駆動用のスプロケットに置き換え、プーリ43,43a〜43cを従動用のスプロケットに置き換えてやれば、上記ワイヤ式の牽引装置40を用いた場合と同様に、運搬台車30に動力設備を搭載する必要がないので、運搬台車30を小型・軽量化できる。
最良の形態2.
上記最良の形態1では、前輪用レール20pの上側に後輪用レール20qを固定的に取り付けた構成としたが、図5に示すように、後輪用レール20qを、更に、第1の後輪用レール20mと第2の後輪用レール20nとに分けるとともに、上記第1の後輪用レール20mを上記前輪用レール20pよりも上方に押し上げるレール押し上げ機構50を設けて、生コンクリートをバケット3aに移し替える際に、上記第1の後輪用レール20mを上記前輪用レール20pよりも上方に押し上げることにより、運搬台車30を傾けるようにしてもよい。なお、運搬台車30の牽引方法ついては、上記最良の形態1と同じである。
前輪用レール20pはレール20の幅方向内側に配置され、後輪用レール20qはレール20の幅方向外側に配置される。また、これに応じて、運搬用ホッパ31の側面31kから突出される後輪用の車軸32qの突出長さを、前輪用の車軸32pの突出長さよりも長くすることにより、前輪33pを前輪用レール20p上を走行させ、後輪33qを後輪用レール20q上を走行させるようにする。
第1の後輪用レール20mは、一端が上記運搬台車30がバケット置き場3側の停止位置に停止したときの後輪33qの位置よりもバケット置き場3側にあり、他端が上記後輪33qの位置よりもバッチャープラント2側に位置している。また、第2の後輪用レール20nは、上記第1の後輪用レール20mに接続されて上記バッチャープラント2側まで延長している。また、上記第2の後輪用レール20nはレール台10に固定されている。しかし、上記第1の後輪用レール20mはレール台10に固定されておらず、一端が上記第2の後輪用レール20nに丁番などの開閉部材20xにより、上記後輪用レール20qの延長方向に平行でかつレール面に垂直な面内で回転可能に取り付けられており、他端は後述するレール押し上げ機構50の伸縮ロット51bの先端に、例えば、ピン部材により、回転可能に取り付けられている。
レール押し上げ機構50は、レール傾斜用の油圧ジャッキ51とこの油圧ジャッキ51を駆動する図示しない油圧装置と、上記油圧ジャッキ51を保持するジャッキ保持部材52とこのジャッキ保持部材52を回転可能に支持する回転支持部材53とを備えている。上記油圧ジャッキ51はシリンダ51aとこのシリンダ51a内に設けられた図示しないピストンと、このピストンに取り付けられた伸縮ロット51bとを備えている。
上記油圧ジャッキ51のシリンダ51aはジャッキ保持部材52に保持されており、このジャッキ保持部材52は、レール20の延長方向である前後方向に延長する2本の連結材13,13に橋絡するように設けられたレール20の幅方向に連結する連結材14上に設けられた回転支持部材53に、例えば、ピン部材により、レール20の延長方向に平行でかつレール面に垂直な面内において回転可能に取り付けられている。一方、上記伸縮ロット51bの他端側は、上記後輪用レール20qの終端部近傍の裏面側に、例えば、ピン部材により、回転可能に取り付けられている。このような構成を採ることにより、上記伸縮ロット51bを伸長させれば、上記第1の後輪用レール20mを、開閉部材20xを支点として回転させることができるので、後輪用レール20q(実際には、第1の後輪用レール20m)を前輪用レール20pよりも上方に位置させることができる。
次に、上記運搬台車30の動作について図5を参照して説明する。
なお、同図では、牽引装置40はワイヤ41p,41qのみを図示し他は省略した。
図示しないバッチャープラント2で混練された生コンクリートを運搬用ホッパ31に搭載した運搬台車30が第2の後輪用レール20nと第1の後輪用レール20mとの境界近傍の位置(例えば、同図の符号Rの位置)までは、ワイヤ41pに牽引されて、ほぼ一定の速度でレール20上を走行する。上記運搬台車30が上記位置Rまで達すると、上記搬送用のワイヤ41pの巻き取り速度を徐々に減じて上記運搬台車30の走行速度を低下させる。
上記第1の後輪用レール20mは、既に、上記レール押し上げ機構50により、前輪用レール20pよりも上方に位置するように、押し上げられているものとする。このとき、上記第1の後輪用レール20mの水平面との成す角は、停止位置における運搬台車30の傾斜角度が予め設定された角度になるように設定される。
上記運搬台車30の後輪33qが上記第1の後輪用レール20mに載った時点から、運搬台車30は前側に徐々に倒れながらゆっくりと前進した後、停止する。この状態では、運搬台車30の傾斜角度が予め設定された角度になっているので、運搬用ホッパ31内の生コンクリートを図示しないバケット3aヘ移し替えることができる。
このように、後輪用レール20qを第1の後輪用レール20mと第2の後輪用レール20nとに分けるとともに、レール押し上げ機構50により、上記第1の後輪用レール20mを上記前輪用レール20pよりも上方に押し上げるようにすれば、運搬台車30の傾斜角度を任意に設定することができるので、運搬用ホッパ31に収容されている生コンクリートの粘度に合わせてホッパの傾斜角度を調整することができる。
なお、上記例では、上記後輪用レール20qを第1の後輪用レール20mと第2の後輪用レール20nとに分けて、バケット置き場3側に位置する第1の後輪用レール20mを持ち上げるようにしたが、前輪用レール20pを2つに分割し、バケット置き場3側に位置する方のレールを後輪用レール20qの下方に引き下げるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、ホッパ傾斜機構を用いることなくコンクリートを運搬するホッパを傾けることができるので、運搬台車を小型・軽量化できるとともに、コンクリートの運搬設備を簡素化することができる。
本発明の最良の形態1に係るコンクリート運搬設備を示す図である。 本最良の形態1に係る運搬台車とレールとの関係を示す図である。 本最良の形態1に係る牽引装置に用いられるウインチを示す図である。 運搬台車の動作を説明するための図である。 最良の形態2に係るコンクリート運搬設備を示す図である。 従来のトランスファーカーの一構成例を示す図である。
符号の説明
1 コンクリート運搬設備、2 バッチャープラント、2a 供給用ホッパ、
3 バケット置き場、3a バケット、3b ロープ、
10 レール台、11 レール支持部材、12 支柱、13,14 連結材、
20 レール、30 運搬台車、31 運搬用ホッパ、31k 側面、31n 蓋部材、
31p,31q ワイヤ固定部、32p 前輪用の車軸、32q 後輪用の車軸、
33p 前輪、33q 後輪、40 牽引装置、41,41p,41q ワイヤ、
42 ウインチ、42D ドラム、42G 減速機、42M 電動機、
42S エンコーダ、43 プーリ、50 レール押し上げ機構。

Claims (2)

  1. 混練した生コンクリートを供給するバッチャープラントと上記バッチャープラントから離れた位置に設けられたバケット置き場との間に設置されたレール台と、
    上記レール台に敷設されたレールと、
    上記バッチャープラントから供給された生コンクリートを収容するホッパを有し上記レール上を移動する運搬台車とを備えたコンクリートの運搬設備において、
    上記運搬台車は、上記バケット置き場側に取り付けられる前輪と、上記バッチャープラント側に取り付けられた後輪とを備え、
    上記レールは、上記前輪が走行する前輪用レールと上記後輪が走行する後輪用レールとに分かれており、
    上記後輪用レールは、上記バケット置き場側に近づくにしたがって、上記前輪用レールよりも上方に位置するよう敷設されていることを特徴とするコンクリートの運搬設備。
  2. 混練した生コンクリートを供給するバッチャープラントと上記バッチャープラントから離れた位置に設けられたバケット置き場との間に設置されたレール台と、
    上記レール台に敷設されたレールと、
    上記バッチャープラントから供給された生コンクリートを収容するホッパを有し上記レール上を移動する運搬台車とを備えたコンクリートの運搬設備において、
    上記運搬台車は、上記バケット置き場側に取り付けられた前輪と、上記バッチャープラント側に取り付けられた後輪とを備え、
    上記レールは、上記前輪が走行する前輪用レールと上記後輪が走行する後輪用レールとに分かれており、
    上記後輪用レールは、一端が上記運搬台車がバケット置き場側の所定の停止位置に停止したときの上記後輪の位置よりもバケット置き場側にあり、他端が上記後輪の位置よりもバッチャープラント側に位置する第1の後輪用レールと、この第1の後輪用レールに接続されて上記バッチャープラント側まで延長する第2の後輪用レールとを備えており、上記レール台の上記第1の後輪用レールの下方には、上記第1の後輪用レールを上記前輪用レールよりも上方に押し上げるレール押し上げ機構が設けられていることを特徴とするコンクリートの運搬設備。
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