JP3040338B2 - 生コンクリートの移送装置 - Google Patents

生コンクリートの移送装置

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JP3040338B2
JP3040338B2 JP7321265A JP32126595A JP3040338B2 JP 3040338 B2 JP3040338 B2 JP 3040338B2 JP 7321265 A JP7321265 A JP 7321265A JP 32126595 A JP32126595 A JP 32126595A JP 3040338 B2 JP3040338 B2 JP 3040338B2
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光雄 武田
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Kabuki Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、垂直方向に所要
の高さまで生コンクリートを運び上げると共に、この運
び上げられた生コンクリートを、ベルトコンベヤに対し
て、連続して、定量的に送り出し、目的とするコンクリ
ートの打込み位置に、生コンクリートを、連続して、定
量的に供給できるようにした生コンクリートの移送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ダムなどのコンクリートの打設に用いら
れる生コンクリートは、通例骨材径の大きい貧配合(セ
メント配合量の少ない)のコンクリートとされており、
しかも、比較的高所に移送を要求されることが多く、こ
のためコンクリートポンプを用いての生コンクリートの
圧送に適さず、その多くの場合にはバケットを用いての
移送が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるバケットによ
る、例えば、タワークレーンないしはケーブルクレーン
などを用いた生コンクリートの移送、打設にあっては、
80mm径〜150mm径の比較的大きな骨材を含み、
しかも貧配合の生コンクリートを、その性状の劣化を生
ずることなく高所に案内、打設できる特長を有している
反面、単位時間当りの打設容量が少ないために、施工工
期が長くなり、また、各コンクリートの打設間隔が開く
ために、打設コンクリートの温度応力においても難があ
った。
【0004】また、かかるタワークレーンを用いたバケ
ットによる生コンクリートの移送、打設にあっては、ク
レーン操作などの特殊技術者によるオペレートを要し、
長期間に亘って、かかる特殊技術者を確保しておく必要
があった。
【0005】また、ケーブルクレーンを用いた生コンク
リートの移送、打設にあっては、ケーブルを張設するた
めに、多くの設備と、労力とを要し、しかも環境破壊を
当該ケーブルの張設などに伴って生ずる不都合があっ
た。
【0006】又、ダンプ自動車によって生コンクリート
を搬送する工法にあっては、多量の生コンクリートを比
較的短期間に、しかも良好な打設条件のもとで運搬打設
できる特長を有している反面、このダムコンクリートの
打込み面が狭まったダム頂上部付近、あるいは河床部に
おけるダムコンクリートの打込みに際して、別段に、ケ
ーブルクレーン、タワークレーンなどを設置、用意し、
これらの従来工法によるダムコンクリートの打ち込みを
なす必要があった。
【0007】又、かかるダンプ自動車によって生コンク
リートを搬送する工法にあっては、例えば、ダムコンク
リートの打設面が、ダンプの走行に適しない小規模ダム
におけるダムコンクリートの打設、あるいは同様にダム
コンクリート打設面が、ダンプの走行に適しない砂防ダ
ムなどにおけるダムコンクリートの打設に難があった。
【0008】かかる点から、ダムコンクリートの打設に
際して、バケットエレベータを備えたタワーを設置し、
このタワーに設けたバケットエレベータを用いてダムコ
ンクリートの打設をなすことが検討された。
【0009】このバケットエレベータを用いてのダムコ
ンクリートの打設手法は、従前におけるバケット手法と
同様に、大きな骨材を含む低スランプの生コンクリート
の搬送を可能とし、しかも、従来の、例えばタワークレ
ーンないしはケーブルクレーンを用いた生コンクリート
の搬送に比較して、多量の生コンクリートを打設位置に
移送できる特長を有することが予想される。
【0010】しかしながら、このバケットエレベータを
用いてのダムコンクリートの打設にあっては、設備コス
トが割高となり、しかも駆動部分などの動作が多く、任
意の位置での取り出しが困難である不都合が考えられ、
更に、メンテナンスコストが著しく増す不都合が考えら
れ、しかも、多数のバケットを各コンクリートの打設毎
に洗う必要を生ずることが予想される。
【0011】また、一方で、バケットエレベータの操作
に際して、チェーンのスプロケットとの噛み合い、ある
いはバケットのスライディングに伴う騒音の発生が考え
られる。
【0012】更に、このバケットエレベータで案内され
た打設用の生コンクリートを、例えば、ブームに備えら
れているベルトコンベヤに供給した場合、このベルトコ
ンベヤのベルト上に供給生コンクリートが山積みの状態
となり、ベルトコンベヤの動作が阻害される不都合が予
想される。
【0013】また、かかるベルトコンベヤの円滑な動作
の妨げとならないように、バケットエレベータによる生
コンクリートのベルトコンベヤに対する供給量を減じた
場合にあっては、設備コスト、メンテナンスコストに比
較して生コンクリートの搬送能力が著しく少なくなるこ
とが予想される。
【0014】この発明は叙上の点から、ダム、建物、煙
突などの各種構造物の構築に際して、生コンクリート
を、コンクリートの打込み位置に、連続して、定量的
に、しかも、多量に移送でき、これによって、多量の生
コンクリートの連続打込みを可能とする生コンクリート
の移送装置の提供を主たる目的としている。
【0015】また、この発明は、比較的狭いスペースで
も設置が可能であり、しかも低い位置におけるコンクリ
ートの打込み、及び高い位置におけるコンクリートの打
込みのいずれに対しても、連続して、定量的に、多量の
生コンクリートを移送し得るようにした生コンクリート
の移送装置の提供を他の目的一つとしている。
【0016】また、この発明は、骨材径の大きい貧配合
のコンクリートを、コンクリートの打込み位置に連続し
て、定量的に、しかも多量に移送できるようにした生コ
ンクリートの移送装置の提供を他の目的の一つとしてい
る。
【0017】また、この発明は、生コンクリートを、コ
ンクリートの打込み位置に、連続して、定量的に、しか
も多量に移送できる装置を、比較的安価に設置でき、し
かも、特殊技術者による操作を不要とし、低コストで稼
動することのできる生コンクリートの移送装置の提供を
他の目的の一つとしている。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の目的
を達成するものとして、典型的な第1の発明に係る生コ
ンクリートの移送装置を、タワーマストAと、このタワ
ーマストAに昇降可能に備えられている昇降本体部B
と、この昇降本体部Bに旋回可能に備えられている一本
のブ−ム又は連設された複数本のブ−ムよりなるブ−ム
Cとを有する構成とし、しかも、前記タワーマストAに
は、生コンクリートFの搬送に用いられる容器状搬送具
Dが昇降可能に備えられていると共に、前記ブームCに
は、前記容器状搬送具Dから直接又は別段に備えられる
搬送手段を介して供給される生コンクリートFの搬送用
ベルトコンベヤGが設けてあり、更に、前記一本のブ−
ムよりなるブ−ムCにあっては該ブ−ムCに、前記連設
された複数本のブ−ムよりなるブ−ムCにあっては該ブ
−ムCにおける少なくとも昇降本体部Bに対する取り付
け側にあるブ−ムに、トリッパ装置Hが備えられてお
り、更に、前記容器状搬送具Dには、この容器状搬送具
Dによって搬送される生コンクリートFを、前記搬送用
ベルトコンベヤGに対して、直接又は別段に備えられる
搬送手段を介して、連続して定量的に供給する供給手段
Eが備えらた構成としてある。
【0019】かかる構成からなる生コンクリートの移送
装置にあっては、タワーマストAの下部から容器状搬送
具Dによって運び上げられた生コンクリートFを、この
容器状搬送具Dに設けられている供給手段Eによって、
ブームCに備えられているベルトコンベヤGに向けて、
連続して定量的に供給できると共に、この連続して定量
的に供給される生コンクリートFを、該ベルトコンベヤ
Gの先端側、又はトリッパ装置Hを用いることによって
該ベルトコンベヤGの途中の任意の位置から、コンクリ
ートの打込み位置に向けて、連続して、定量的に供給す
ることができる。
【0020】又、このコンクリートの打込み位置に向け
た生コンクリートFの供給位置決めは、タワーマストA
における昇降本体部Bの昇降操作と、この昇降本体部B
に備えられたブームCの旋回操作と、先端側にあるブー
ムの繰入れ、繰出し操作又は該ブームCに備えられたト
リッパ装置Hの該ブームCに対する移動位置決め操作な
どによってなされるベルトコンベヤGからの生コンクリ
−トFの取り出し位置の位置決めによってなすことがで
きる。
【0021】次いで、前記の目的を達成するものとし
て、典型的な第2の発明に係る生コンクリートの移送装
置を、タワーマストAと、このタワーマストAに昇降可
能に備えられている昇降本体部Bと、この昇降本体部B
に回転可能に備えられた回転部Nと、この回転部Nに備
えられている一本のブーム又は連設された複数本のブー
ムよりなるブームCとを有する構成とし、しかも、前記
タワーマストAには、生コンクリートFの搬送に用いら
れる容器状搬送具Dが昇降可能に備えてあり、更に、前
記ブームCには、前記容器状搬送具Dから直接、又は別
段に備えられる搬送手段を介して供給される生コンクリ
ートFの搬送用ベルトコンベヤGが設けてあると共に、
前記一本のブームよりなるブームCにあっては当該ブー
ムCに、前記連設された複数本のブームよりなるブーム
Cにあっては、該ブームCにおける少なくとも前記回転
部Nに対する取り付け側にあるブームに、トリッパ装置
Hが備えてあり、更に、前記容器状搬送具Dには、この
容器状搬送具Dによって搬送される生コンクリートF
を、前記搬送用ベルトコンベヤGに対して、直接又は別
段に備えられる搬送手段を介して、連続して定量的に供
給する供給手段Eが備えらた構成としてある。
【0022】かかる構成からなる生コンクリートの移送
装置にあっては、タワーマストAの下部から容器状搬送
具Dによって運び上げられた生コンクリートFを、この
容器状搬送具Dに設けられている供給手段Eによって、
ブームCに備えられているベルトコンベヤGに、直接又
は別段に備えられる搬送手段を介して、連続して定量的
に供給できると共に、この連続して定量的に供給される
生コンクリートFを、該ベルトコンベヤGの先端側、又
はトリッパ装置Hを用いることによって該ベルトコンベ
ヤGの途中の任意の位置から、コンクリートの打込み位
置に向けて、連続して、定量的に供給することができ
る。
【0023】又、このコンクリートの打込み位置に向け
た生コンクリートFの供給位置決めは、タワーマストA
における昇降本体部Bの昇降操作と、この昇降本体部B
に備えられた回転部Nの回転操作と、先端側にあるブー
ムの繰入れ、繰出し操作又はブームCに備えられたトリ
ッパ装置Hの該ブームCに対する移動操作などによって
なされる当該ベルトコンベヤGからの生コンクリートF
の取り出し位置の位置決めによってなすことができる。
【0024】次いで、前記の目的を達成するものとし
て、典型的な第3の発明に係る生コンクリートの移送装
置を、回転可能に立設されているタワーマストAと、こ
のタワーマストAに昇降可能に備えられている昇降本体
部Bと、この昇降本体部Bに備えられている一本のブー
ム又は連設された複数本のブームよりなるブームCとを
有する構成とし、しかも、前記タワーマストAには、生
コンクリートFの搬送に用いられる容器状搬送具Dが昇
降可能に備えられていると共に、前記ブームCには、前
記容器状搬送具Dから直接又は別段に備えられる搬送手
段を介して供給される該生コンクリートFの搬送用ベル
トコンベヤGが設けてあり、更に、前記一本のブームよ
りなるブームCにあっては該ブームCに、前記連設され
た複数本のブームよりなるブームCにあっては該ブーム
Cにおける少なくとも前記昇降本体部Dに対する取り付
け側にあるブームに、トリッパ装置Hが備えてあり、更
に、前記容器状搬送具Dには、この容器状搬送具Dによ
って搬送される生コンクリートFを、前記搬送用ベルト
コンベヤGに対して、直接又は別段に備えられる搬送手
段を介して、連続して定量的に供給する供給手段Eが備
えらた構成としてある。
【0025】かかる構成からなる生コンクリートの移送
装置にあっては、タワーマストAの下部から容器状搬送
具Dによって運び上げられた生コンクリートFを、この
容器状搬送具Dに設けられている供給手段Eによって、
ブームCに備えられているベルトコンベヤGに向けて、
連続して定量的に供給できると共に、この連続して定量
的に供給される生コンクリートFを、該ベルトコンベヤ
Gの先端側、又はトリッパ装置Hを用いることによって
該ベルトコンベヤGの途中の任意の位置から、コンクリ
ートの打込み位置に向けて、連続して、定量的に供給す
ることができる。
【0026】又、このコンクリートの打込み位置に向け
た生コンクリートFの供給位置決めは、タワーマストA
の回転操作と、このタワーマストAにおける昇降本体部
Bの昇降操作と、先端側にあるブームの繰入れ、繰出し
操作又は前記ブームCに備えられたトリッパ装置Hの該
ブームCに対する移動操作などによってなされる当該ベ
ルトコンベヤGからの生コンクリートFの取り出し位置
の位置決めによってなすことができる。
【0027】次いで、前記の目的を達成するものとし
て、典型的な第4の発明に係る生コンクリートの移送装
置を、タワーマストAと、このタワーマストAに昇降可
能に備えられている昇降本体部Bと、この昇降本体部B
に旋回可能に備えられている一本のブームよりなるブー
ムC又は連設された複数本のブームよりなるブームCと
を有する構成とし、しかも、前記タワーマストAには、
生コンクリートFの搬送に用いられる容器状搬送具Dが
昇降可能に備えられていると共に、前記ブームCには、
生コンクリートFの搬送用ベルトコンベヤGが設けてあ
り、更に、前記昇降本体部D又は前記ブームCには、前
記容器状搬送具Dから直接又は別段に備えられる搬送手
段を介して生コンクリートFを受け入れる受け入れ容器
手段Pと、前記搬送用ベルトコンベヤGに対して、この
受け入れ生コンクリートFを直接又は別段に備えられる
搬送手段を介して、連続して定量的に供給する供給手段
Eとを備えた容器状中継具Mが設けてあり、更に、前記
一本のブームよりなるブームCにあっては該ブームC
に、前記連設された複数本のブームよりなるブームCに
あっては該ブームにおける少なくとも前記昇降本体部D
に対する取り付け側にあるブームに、トリッパ装置Hを
備えた構成としてある。
【0028】かかる構成からなる生コンクリートの移送
装置にあっては、タワーマストAの下部から容器状搬送
具Dによって運び上げられた生コンクリートFを、直
接、又は別段に備えられた搬送手段を介して容器状中継
具Mの受け入れ容器手段Pに受けれ、この受け入れ生コ
ンクリートFを、連続して、定量的に、該容器状中継具
Mに設けられている供給手段Eから、直接又は別段に備
えられる搬送手段を介して、前記ブームCに備えられて
いるベルトコンベヤGに対して供給し、この連続して定
量的に供給される生コンクリートFを、該ベルトコンベ
ヤGの任意の位置からトリッパ装置を用いて、コンクリ
ートの打込み位置に向けて供給し、又は該ベルトコンベ
ヤGの先端側からコンクリートの打ち込み位置に向けて
供給することができる。
【0029】又、このコンクリートの打込み位置に向け
た生コンクリートFの供給位置決めは、タワーマストA
における昇降本体部Bの昇降操作と、この昇降本体部B
に備えられたブームCの旋回操作と、先端側にあるブー
ムの繰入れ、繰出し操作、又は、該ブームCに備えられ
たトリッパ装置Hの該ブームCに対する移動操作などに
よってなされる当該ベルトコンベヤGからの生コンクリ
ートFの取り出し位置の位置決めによってなすことがで
きる。
【0030】次いで、前記の目的を達成するものとし
て、典型的な第5の発明に係る生コンクリートの移送装
置を、タワーマストAと、このタワーマストAに昇降可
能に備えられている昇降本体部Bと、この昇降本体部B
に回転可能に備えられた回転部Nと、この回転部Nに備
えられている一本のブームよりなるブームC又は連設さ
れた複数本のブームよりなるブームCとを有する構成と
し、前記タワーマストAには、生コンクリートFの搬送
に用いられる容器状搬送具Dが昇降可能に備えてあると
共に、前記ブームCには、生コンクリートFの搬送用ベ
ルトコンベヤGが設けてあり、更に、前記昇降本体部
D、又は前記回転部N、又は前記ブームCには、前記容
器状搬送具Dから直接又は別段に備えられる搬送手段に
よって生コンクリートFを受け入れる受け入れ容器手段
Pと、この受け入れ生コンクリートFを前記搬送用ベル
トコンベヤGに対して、直接又は別段に備えられる搬送
手段を介して、連続して定量的に供給する供給手段Eを
備えた容器状中継具Mが備えてあり、 更に、前記一本
のブームよりなるブームCにあっては該ブームCに、前
記連設された複数本のブームよりなるブームCにあって
は該ブームCにおける前記回転部Nに対する取り付け側
にあるブームに、トリッパ装置Hを設けた構成としてあ
る。
【0031】かかる構成からなる生コンクリートの移送
装置にあっては、タワーマストAの下部から容器状搬送
具Dによって運び上げられた生コンクリートFを、直
接、又は別段に備えられる搬送手段を介して容器状中継
具Mの受け入れ容器手段Pに受け入れ、この受け入れ生
コンクリートFを、容器状中継具Mに設けられている供
給手段Eによって、ブームCに備えられているベルトコ
ンベヤGに対して、連続して定量的に供給し、この連続
して定量的に供給される生コンクリートFを、該ベルト
コンベヤGの先端側からコンクリートの打込み位置に向
けて、又は該ベルトコンベヤGの任意の位置からトリッ
パ装置Hによってコンクリートの打込み位置に向けて、
連続して、定量的に供給することができる。
【0032】又、このコンクリートの打込み位置に向け
た生コンクリートFの供給位置決めは、タワーマストA
における昇降本体部Bの昇降操作と、この昇降本体部B
に備えられた回転部Nの回転操作と、先端側にあるブー
ムの繰入れ、繰出し操作、又はブームCに備えられたト
リッパ装置Hの該ブームCに対する移動操作などによっ
てなされる当該ベルトコンベヤGからの生コンクリート
Fの取り出し位置の位置決めによってなすことができ
る。
【0033】次いで、前記の目的を達成するものとし
て、典型的な第6の発明に係る生コンクリートの移送装
置を、回転可能に立設されているタワーマストAと、こ
のタワーマストAに昇降可能に備えられている昇降本体
部Bと、この昇降本体部Bに備えられている一本のブー
ムよりなるブームC又は連設された複数本のブームより
なるブームCとを有する構成とし、しかも、前記タワー
マストAには、生コンクリートFの搬送に用いられる容
器状搬送具Dが昇降可能に備えてあると共に、前記ブー
ムCには、生コンクリートFの搬送用ベルトコンベヤG
が設けてあり、更に、前記昇降本体部B又は前記ブーム
Cには、前記容器状搬送具Dから直接又は別段に備えら
れる搬送手段を介して生コンクリートFを受け入れる受
け入れ容器手段Pと、前記搬送用ベルトコンベヤGに対
して、この受け入れ生コンクリートFを、直接又は別段
に備えられる搬送手段を介して、連続して定量的に供給
する供給手段Eを備えた容器状中継具Mが備えてあり、
更に、前記一本のブームよりなるブームCにあっては該
ブームCに、前記連設された複数本のブームよりなるブ
ームCにあっては該ブームCにおける少なくとも前記昇
降本体部Bに対する取り付け側にあるブームに、トリッ
パ装置Hを設けた構成としてある。
【0034】かかる構成からなる生コンクリートの移送
装置にあっては、タワーマストAの下部から容器状搬送
具Dによって運び上げられた生コンクリートFを、この
容器状搬送具Dから直接又は別段に備えられた搬送手段
を介して容器状中継具Mにおける受け入れ容器手段Pに
受け入れ、この受け入れ生コンクリートFを、容器状中
継具Mに設けられている供給手段Eによって、ブームC
に備えられているベルトコンベヤGに対して、連続して
定量的に供給し、この連続して定量的に供給される生コ
ンクリートFを、該ベルトコンベヤGの先端側からコン
クリートの打ち込み位置に連続して、定量的に供給し、
又は該ベルトコンベヤGの任意の位置からトリッパ装置
を用いてコンクリートの打込み位置に連続して、定量的
に供給することができる。
【0035】又、このコンクリートの打込み位置に向け
た生コンクリートFの供給位置決めは、タワーマストA
の回転操作と、このタワーマストAにおける昇降本体部
Bの昇降操作と、先端側にあるブームの繰入れ、繰出し
操作、又は、前記ブームCに備えつけられたトリッパ装
置Hの該ブームCに対する移動操作などによってなされ
る当該ベルトコンベヤGからの生コンクリートFの取り
出し位置の位置決めによってなすことができる。
【0036】叙上の第1〜第6の発明に係る各生コンク
リートの移送装置は、いずれも、生コンクリートの打込
み作業現場にあって、タワーマストAを定着の状態で立
設するように構成してあっても良く、またいずれも、走
行レールなどによって、例えば、構築されるダムのえん
堤に沿った向き(ダムの軸方向)に移動できるように構
成してあっても良い。
【0037】また、前記の第1〜第6の発明に係る各生
コンクリートの移送装置に備えられるブームCは、一本
の略水平なフレームとして構成されるブームによって構
成してあっても良く、又、昇降本体部Bは回転部Nに対
して略水平に取付けられるブームと、このブームに対し
て、2以上のブームとによって構成してあっても良く、
又、複数本のブームを、一連に固着した一本のブームと
して構成してあっても良い。
【0038】かかる複数本のブームによってブームCを
構成する場合にあっては、根元側に備えられるブームに
備えられたベルトコンベヤGから、先端側ブームに備え
られたベルトコンベヤGに対して、生コンクリートF
が、順次に受け継がれる構成としてある。
【0039】又、前記の各発明に係る生コンクリートの
移送装置に備えられるトリッパ装置Hは、この生コンク
リートの移送装置に備えられるブームCが一本の場合に
あっては、このブームCに対して移動可能に備えてあ
る。又、前記ブームCが複数本のブームによって構成さ
れている場合にあっては、このブームCを構成する全て
のブーム、又は、該ブームCの昇降本体部B又は回転部
Nに対する取付け側にあるブーム、又は、この取付け側
にあるブームを少なくとも含む複数本のブームに対し
て、トリッパ装置Hを備える構成としてある。
【0040】又、前記第2、及び第5の発明に係る生コ
ンクリートの移送装置にあっては、ブームCを、回転部
Nに対して、旋回可能に設けてあっても良く、また、ブ
ームCを回転部Nに対して旋回しない態様に設けてあっ
ても良い。
【0041】又、前記第3及び第6の発明に係る生コン
クリートの移送装置にあっては、ブームCを、昇降本体
部Bに対して、旋回可能に設けてあっても良く、また、
このブームCを昇降本体部Bに対して旋回しない態様に
設けてあっても良い。
【0042】尚、叙上の各発明に係る生コンクリートの
移送装置を構成する、容器状搬送具Dは、タワーマスト
Aに対して、昇降可能に備えつけられる一基又は複数基
一組みのものとして用意される。
【0043】ここに、同一のタワーマストAに対して、
複数基の容器状搬送具Dを備えつける場合、夫々の容器
状搬送具Dが、夫々に昇降のタイミングを異にして、順
次に、ベルトコンベヤGに向けて生コンクリートFを提
供できるように構成することが好ましい。
【0044】また、ここで当該生コンクリートの移送装
置に備えられる容器状搬送具Dは、もっとも典型的に
は、タワーマストAに対して同一の鉛直線に沿って上下
方向に往復動する構成とすることが好ましい。
【0045】また、この容器状搬送具Dは、これを、タ
ワーマストAに対して昇降可能に備えつけられている昇
降搬送具Kに対して、載置状態、懸架状態、吊下げ状態
などの各種態様で支持した状態になすと共に、この昇降
搬送具Kを、例えば、ウインチによって操作されるワイ
ヤーを用いて昇降操作することで、該容器状搬送具Dを
前記タワーマストAに対して昇降するように構成してあ
っても良く、また、この容器状搬送具D自体に、ウイン
チ操作されるワイヤー端を結着して、この容器状搬送具
D自体を直接、タワーマストAに対して昇降するように
構成としてあっても良い。
【0046】尚、前記第1〜第3の発明に係る生コンク
リートの移送装置を構成する容器状搬送具Dには、この
容器状搬送具Dに受け入れた生コンクリートを、連続し
て、定量的に送り出す供給手段Eとして、スクリューフ
ィーダ、ベルトフィーダなどが備えられており、この供
給手段Eによって、生コンクリートを、ベルトコンベヤ
Gに対して、直接、又は別段に備えられる搬送手段を介
して、連続して、定量的に供給できる構成としてある。
【0047】更に、第4〜第6の発明に係る生コンクリ
ートの移送装置を構成する容器状中継具Mは、前記容器
状搬送具Dから直接、又は別段に備えつけられる搬送手
段を介して生コンクリートFを供給される構成としてあ
り、しかも、この容器状中継具Mの下部側に、スクリュ
ーフィーダ、ベルトフィーダなどの定量供給手段E、こ
の場合にあっては、この容器状中継具Mに収納されてい
る生コンクリートFを、連続して、定量的に、ベルトコ
ンベヤGに向けて送り出す供給手段Eを備えた構成とし
てあり、この供給手段Eによって供給される生コンクリ
ートFを直接、又は、別段に備えられる搬送手段を介し
て、前記ベルトコンベヤGに対して供給できる構成とし
てある。
【0048】尚、前記の各発明に係る生コンクリートの
移送装置を構成する供給手段Eによる生コンクリートF
の供給に際して、“連続して”とは、ベルトコンベヤG
上に、一切の切れ目無しに、生コンクリートFが帯状に
連なって供給されることのみを意味するもので無く、ベ
ルトコンベヤG上に供給された生コンクリートFが、切
れ目によって途切れた状態で供給されている場合であっ
ても、これが、ベルトコンベヤGによる搬送を阻害せ
ず、しかも、コンクリートの打設面に悪影響をもたらさ
ない程度に、切れ目をもって連続して、ベルトコンベヤ
G上に生コンクリートFが提供される態様をも含む概念
である。
【0049】又、ここで“定量的”とは、厳格に、均一
の量の生コンクリートの供給がなされることのみを意味
するものでなく、ベルトコンベヤGの駆動を阻害し、あ
るいはコンクリートの打設面に悪影響をもたらすような
量的な変化を経時的に生じない程度にバラ付きのある生
コンクリートFの供給をも意味するものであって、ベル
トコンベヤG上に供給される生コンクリートFの量が、
経時的に、前記許容範囲内においてバラついて供給され
ている場合をも含む概念である。
【0050】更に、叙上において構成される各発明に係
る生コンクリートの移送装置は、当該装置の典型例を示
したものであって、前記で示される構成に限定されるも
のではない。又、ここで示される各構成は、当該装置の
典型的な構成部分を示したものであって、これらの構成
に限定されるものではなく、これらの構成部分の改良、
これらの構成部分に対しての付加的な構成、などの各種
の態様での実施をなすことができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る生コンクリ−ト
の移送装置に関する典型的な各実施の形態について詳細
に説明する。図1〜図4は、本発明の、好的な実施の形
態の、より典型例を、模式的に示している。そして、図
5〜図36は、第1の実施の形態に係る生コンクリート
の移送装置を示している。さらに、図37〜図44は、
第2の実施の形態に係る生コンクリートの移送装置を示
している。さらに、図45〜図61は、第3の実施の形
態に係る生コンクリートの移送装置を示している。さら
に、図62〜図68は、第4の実施の形態に係る生コン
クリートの移送装置を示している。さらに、図69〜図
98は、第5の実施の形態に係る生コンクリートの移送
装置を示している。さらに、図99〜図100は、第6
の実施の形態に係る生コンクリートの移送装置を示して
いる。
【0052】図1は、生コンクリートFを連続して、定
量的に送り出す供給手段Eを備えた容器状搬送具Dによ
って、昇降本体部Bに備えられた旋回ブームCのベルト
コンベヤGに対して生コンクリートFを、連続して、定
量的に送り出すようにした移送装置を、その構成要部に
よって模式的に示している。
【0053】図2は、生コンクリートFを連続して、定
量的に送り出す供給手段Eを備えた容器状搬送具Dによ
って、昇降本体部Bに回転可能に備えられた回転部Nの
ブームCにあるベルトコンベヤGに対して、生コンクリ
ートFを連続して、定量的に供給するようにした移送装
置を、その構成要部によって模式的に示している。
【0054】図3は、生コンクリートFの受け入れ容器
手段Pと、この受け入れ生コンクリートFを、連続し
て、定量的に送り出す供給手段Eとを備えた容器状中継
具Mを、容器状搬送具Dから、昇降本体部Bに備えられ
たブームCのベルトコンベヤGに対して生コンクリート
Fを受け渡す搬送系路に組み入れ、ベルトコンベヤGに
対して、生コンクリートFを、連続して、定量的に送り
出すようにした移送装置を、その構成要部によって模式
的に示している。
【0055】図4は、生コンクリートFの受け入れ容器
手段Pと、この受け入れ生コンクリートFを、連続し
て、定量的に送り出す供給手段Eとを備えた容器状中継
具Mを、容器状搬送具Dから、昇降本体部Bに対して回
転可能に備えられた回転部Nに設けられているブームC
のベルトコンベヤGに対して、生コンクリートFを受け
渡す搬送系路に組み入れ、ベルトコンベヤGに対して、
生コンクリートFを、連続して、定量的に送り出すよう
にした移送装置を、その構成要部によって模式的に示し
ている。
【0056】前記図5〜図36で示される第1の実施の
形態に係る生コンクリートの移送装置において、図5
は、これを構成するタワーマストAなどの全体を一方の
側から見て示していると共に、図6では、この図5の状
態を側面から見て示し、また図7では、該装置の要部を
平面から見て示している。
【0057】次いで、図8〜図13は、当該装置におけ
る下部の夫々の要部々分を示すものであり、図8では、
走行部分を除いたタワーマストAの旋回部分の要部縦断
面を、図9は、タワーマストAの途中から破断状に下面
を見た要部平面を示している。又、図10では、タワー
マストAの走行部分の要部を側面から見て示すと共に、
図11では、この走行部分の要部を、レール17と直交
する向きから示している。更に、図12と図13とは、
レール17部分における転倒防止手段16を、図12で
は、その側面から、また、図13では、レール17と直
交する向きから示している。
【0058】図14〜図19は、昇降フレーム20など
のクライミング部分の要部を示すものであって、図14
は、このクライミング部分の要部をタワーマストAの一
方の側から、また、図15は、この図14と直交する向
きでの当該クライミング部分の要部を夫々示している。
図16〜図18は、このクライミング部分に用いられて
いる各昇降手段と共に用いられるロック手段の要部を示
すものであり、図16は、当該要部を一つの側面から、
図17は、これと直交する向きで、又、図18では、ロ
ック手段の一方を構成する受け段部26を示している。
更に、図19では、タワーマストAに対して昇降方向に
動作されるクライミング部分の略水平の向きでの嵌まり
合いの状態を断面として示している。
【0059】図20〜図22は、ブームCのタワーマス
トAに対する取付け部分と、その伸縮動作状態を示すも
のであって、図20では、該ブームCの取付け部分、特
に、水平方向に向けたブーム旋回装置33部分と、軸桿
34を回動軸とした上下方向に向けての旋回部分の要部
を拡大した断面として示している。また、図21と、図
22とは、根元側ブームC’に対する先端側ブームC”
の収め入れ、及び引き伸ばしの手段を、図21では、こ
れを側面から、図22ではこれを上面から、その要部々
分を取り出し、且つ一部を破断して示している。図23
〜図26は、ブームC’、C”に備えられているベルト
コベヤGと、ベルトコンベヤGのトリッパ装置Hを示す
ものであり、図23では、その要部を側面から見て示
し、また図24では、ベルトコンベヤGの前方から、そ
のブームCの部分を破断して示している。更に、図25
では、根元側ブームC’の側に備えられているトリッパ
装置Hが理解され易いように、該トリッパ装置Hの取り
出し側であるベルトコンベヤGの前方側から見て、該ブ
ームC部分を破断して示している。又、図26は、ブー
ムCに備えられている各ベルトコンベヤGの動作の状態
を示している。
【0060】図27〜図31は容器状搬送具Dの昇降手
法を示すものであって、図27〜図29では、その第1
の手法を、また、図30及び図31では、その第2の手
法を示している。そして、図27では、この第1の昇降
手法によって容器状搬送具Dを上下操作している状態を
側面から模式的に示し、図28では、同様に、これを上
面から、更に、図29では、図27と略直交する向きか
ら、夫々模式的に示している。更に、図30と図31の
第2の昇降手法にあっては、図30で、これらの手法を
容器状搬送具Dなどの側面から、また図31では、これ
を上面から、夫々模式的に示している。
【0061】次いで、図32では、これらの容器状搬送
具Dの典型例としてのスクリュー供給装置75を定量供
給タイプのフィーダEとした容器状搬送具Dの要部を断
面して示している。
【0062】図33及び図34は、容器状搬送具Dか
ら、生コンクリートFをベルトコベヤGに取り出すため
のシュート70の要部を、第33図では、その側面か
ら、図34では、その正面から、夫々一部破断の状態で
示している。
【0063】図35及び図36は、容器状搬送具Dに対
して、生コンクリートFを供給する手段としての投入ホ
ッパー71部分の要部を、特に、該投入ホッパー71の
動作状態が理解され易いように、図35では、これを並
設状態で、図35のAでは、該投入ホッパー71をベル
トコベヤ77の側に引き寄せた状態を、また、図35の
Bでは、タワーマストAにある容器状搬送具Dの上方
に、当該投入ホッパー71を位置づけるように、ベルト
コンベヤ77の側から前方に送り出している状態を夫々
要部々分の平面として示し、また、図36では、これを
側面から見て示している。
【0064】図37〜図44は、第2の実施の形態に係
る装置を、タワーマストAの各面から示すものであり、
図37では該タワーマストの一つの面から見て示してい
ると共に、図38は、これと略直交する向きで、又、図
39では、これを平面から見て夫々示している。
【0065】図40及び図41は、この装置、特に、ブ
ームCに備えられたクレーン手段Jを示すものであっ
て、図40では、このクレーン手段Jを、走行レール8
4と直交する向きから、また、図41では、このクレー
ン手段Jの要部を上面から見て示している。
【0066】図42〜図44は、生コンクリートFをタ
ワーマストAにある容器状搬送具Dに投入する他の投入
ホッパーを示すものであって、図42では、その要部を
側面から、図43では、これを平面から示し、図44で
は、該投入ホッパーの摺動部分にあるフレームを断面し
て示している。
【0067】図45〜図61は第3の実施の形態に係る
装置におけるタワーマストAを各面から見て示すもので
あり、図45は該タワーマストAを一つの側から、図4
6では、これを略直交する向きで示している。又、図4
7は、ブームCの取付け部分の要部を拡大した側面とし
て、更に、図48では、タワーマストAに対する昇降本
体部Bの取付け状態を上面から見た要部構成図として示
している。
【0068】図49〜図58は、タワーマストAに備え
られている昇降搬送具Kを用いて容器状搬送具Dを搬送
する手段を示すものであって、図49では台車88を用
いて、タワーマストAの昇降搬送具Kに対して、容器状
搬送具Dを積み込む状態の要部を側面から見て示すと共
に、図50では、この台車88のレール96と直交する
向きでの要部々分を側面から見て示している。
【0069】更に図51では、この昇降搬送具Kとして
用いられる吊フレーム台87の要部を斜視で、図52で
は、この吊フレーム台87に容器状搬送具Dを支承した
状態の要部々分を示している。また、図53では、この
容器状搬送具Dの取り入れ部分と、タワーマストAに対
する当該昇降搬送具Kの組込み状態が理解され易いよう
に、タワーマストAの途中で断面した状態として示して
いる。
【0070】図54〜図58は容器状搬送具Dを昇降搬
送具Kを用いて昇降する手法を示すものであって、図5
4〜図56では、その第1の手法を、また、図57及び
図58では、その第2の手法を示している。そして、図
54では、この第1の昇降手法によって容器状搬送具D
を上下操作している状態を側面から模式的に示し、更
に、図55では、図54と略直交する向きから、更に、
図56では、同様に、これを上面から、夫々模式的に示
している。更に、図57と図58の第2の昇降手法にあ
っては、図57で、これらの手法を容器状搬送具Dなど
の側面から、また図58では、これを上面から、夫々模
式的に示している。
【0071】図59〜図61は、この台車88に載置さ
れた各容器状搬送具Dに対して、生コンクリートFを供
給する各手段を模式的に示している。
【0072】図62〜図68は第4の実施の形態に係る
装置におけるタワーマストAを各面から見て示すもので
あり、図62は、タワーマストAを一つの側から、図6
3では、これと略直交する向きから、更に図64では、
これを上面から見て、夫々の構成要部により模式的に示
している。
【0073】図65は、このタワーマストAと、昇降本
体部B及び回転部Nとの各組付けの状態の要部を側面か
ら模式的に示し、図66では、この要部を、上面から、
模式的に示している。
【0074】図67及び図68は、移送手段Lを示すも
のであって、図67では、この移送手段Lを平面の状態
で、模式的に示し、図68は、この移送手段Lの要部を
縦断面の状態で示している。
【0075】図69〜図98は、第5の実施の形態に係
る装置におけるタワーマストAなどを、各面から見て示
している。図69は、タワーマストAを一つの側面か
ら、図70は、これと略直交する向きから、更に、図7
1では、これを上方から見て、夫々の構成要部により模
式的に示している。また、図72は、タワーマストAの
頂部を上方から見て示している。
【0076】図73は、タワーマストAに対する昇降本
体部Bの取付け状態を、構成要部々品により平面状態で
模式的に示している。図74は、昇降本体部Bのクライ
ミング部分を一つの側面から、また、図75は、これと
略直交する向きから、夫々構成要部により模式的に示し
ている。図76は、タワーマストAに対する昇降本体部
Bの昇降案内部の要部の破断端面を、更に、図77は、
当該昇降本体部BにおけるタワーマストAに対するロッ
ク部分の要部の破断端面を示している。
【0077】図78は、ブームCの取付け部分の要部々
分を一つの側面から見て示している。図79〜図81は
ブームCに取付けられたトリッパ装置Hの要部を示すも
のであって、図79は、これを一つの側面から、また、
図80では、これと略直交する向きから、図81では、
これを上面から一部破断して示している。
【0078】図82は、容器状搬送具Dから容器状中継
具Mに対して生コンクリートFを受け渡す状態を、構成
要部により模式的に示している。図83は、この生コン
クリートFの受け渡しに用いられるシュート165の取
付け要部を断面で示している。また、図84は、かかる
生コンクリートFを容器状搬送具Dから容器状中継具M
に受け渡す要部を、図82と略直交する向きで、構成要
部により模式的に示している。図85は、容器状搬送具
Dにおける開口部分の要部を、その構成要部々品で模式
的に示しており、図86では、これと略直交する向きに
あって、この容器状搬送具Dの開口部分の要部を破断し
て示している。
【0079】図87〜図89は生コンクリートFを連続
して、定量的に送り出す供給手段Eとして、ベルトフィ
ーダを備えた容器状中継具Mを示すものであって、図8
7は、これを一つの側面から見て、図88は、これと略
直交する向きにおいて一部を破断して、更に図89で
は、これを上面から見て一部を破断して示している。図
90〜図92は、生コンクリートFを連続して、定量的
に送り出す供給手段Eとして、スクリュ−フィーダを備
えた容器状中継具Mを示すものであって、図90は、こ
れを一つの側面から見て、図91は、これと略直交する
向きにおいて一部を破断して、更に、図92では、これ
を上面から見て一部を破断して示している。
【0080】図93は、タワーマストAの下部側にあっ
て、容器状搬送具Dの取り入れの状態を、平面の状態で
模式的に示している。図94〜図96は、昇降搬送具K
を示すものであり、図94では、これを斜視の状態で、
図95では、これを一つの側面から見て、更に、図96
では、これを縦方向での破断端面として示している。図
97及び図98は、台車195を示すものであり、図9
7では、これを一つの側面から、図98では、これを上
面から一部破断して示している。
【0081】図99及び図100は、第6の実施の形態
に係る装置を夫々一つの側面から見て、構成要部により
模式的に示したものであり、図99では、容器状中継具
Mを、回転部N又は回転部Nに備えたブームCの側に設
けた状態を、図100では、容器状中継具Mを昇降本体
部Bの側に設けた状態を夫々示している。
【0082】以下、本発明に係る生コンクリートの移送
装置の各実施の形態について、これを詳細に説明する。
ここで示される典型的な実施の形態は、本発明に係る典
型的な実施の形態の、いくつかを示したものであって、
本発明は、これらの、ここで示される実施の形態に限定
されるものではない。
【0083】この実施の形態の説明にあたって、本発明
が、より良く理解され易いように、また、以下の詳細に
記述する個々の好的な実施の形態が、より良く理解でき
るように、この発明の、より典型的な実施の形態を、図
1〜図4をもとに、概括的に説明する。
【0084】先ず、図1において示される生コンクリー
トの移送装置は、タワーマストAと、このタワーマスト
Aに昇降可能に備えられている昇降本体部Bと、この昇
降本体部Bに対して、主として水平の向きに旋回可能に
備えられているブームC、この図示例にあっては、連設
された2本のブームC’、C”よりなるブームCとを有
しする構成としてある。また、前記タワーマストAに
は、生コンクリートFの搬送に用いられる容器状搬送具
Dが昇降可能に備えられていると共に、前記ブームCに
は、該容器状搬送具Dによって搬送される生コンクリー
トFの搬送用ベルトコンベヤGが備えられた構成として
ある。また、前記ブームCの少なくとも根元側ブ−ム
C’には、トリッパ装置Hが備えられている。更に、前
記容器状搬送具Dには、この容器状搬送具Dによって搬
送される生コンクリートFを、連続して定量的に送り出
す供給手段Eが備えられている。(即ち、この図示例で
は、供給手段Eを備えた容器状搬送具Daとしてあ
る。)
【0085】ここで示されるタワーマストAは、略垂直
に起立して設けられるマストフレーム3によって構成し
てあり、その上下方向に亘って空間4が連通した態様に
設けられている。
【0086】また、このタワーマストAは、基台1に対
して、回転可能に組付けられた旋回テーブル2に備えら
れた構成としてあり、旋回テーブル2の回転により、例
えばこのタワーマストAの鉛直方向の中心線を回転軸心
として回転可能な構成としてある。
【0087】このタワーマストAに備えられている昇降
本体部Bは、このタワーマストAに対して、例えば外嵌
めの状態に組付けられるフレーム体として構成してあ
り、この図示例にあっては、相互に油圧シリンダー23
によって連結された上部昇降フレーム20と、下部昇降
フレーム21とをベースとして、これに、例えば、上部
昇降フレーム20に対して、ステージ本体18を一体に
設けると共に、このステージ本体18上にタワーマスト
Aを囲むように起立して設けたステージポスト18A
と、更に、このタワーマストAに対して外嵌めの状態で
組付けた支持枠110とを連桿111によって連設する
ことによって、昇降本体部Bを構成している。
【0088】このように構成された昇降本体部Bは、前
記、上部昇降フレーム20、ステージ本体18、ステー
ジポスト18Aと支持枠110などが、タワーマストA
に対して、一体となって、上下方向に移動できる構成と
してある。
【0089】この昇降本体部Bは、適宜のクライミング
手段によってタワーマストAに対して昇降される構成と
してある。この昇降本体部Bの昇降は、この昇降本体部
Bを構成する前記上部昇降フレーム20と、この上部昇
降フレーム20の下方にあって、前記タワーマストAに
備えられる下部昇降フレーム21との間に油圧シリンダ
ー23を設け、この昇降フレーム20、21を、この油
圧シリンダー23を用いることで、相互に昇降できる構
成としてあると共に、この上部昇降フレーム20と、該
下部昇降フレーム21とに、昇降フレーム20、21
を、夫々の動作終了位置で、タワーマストAに対して、
夫々ロックするロック手段、例えば、油圧シリンダー2
4のプランジャーロッドを伸ばすことによってロックす
るロック手段を設けるように構成してある。
【0090】次いで、ブームCは、根元側ブームC’に
対して、先端側ブームC”が、この根元側ブームC’か
ら繰出し、繰入れ可能に備えられた構成としてあり、根
元側ブームC’の基端側が、前記昇降本体部Bに対し
て、旋回可能に組付けられた構成としてある。このブー
ムCの旋回組付けは、軸受115と、ブーム旋回装置3
3とによって、昇降本体部Bに対して、略水平の向きに
旋回可能に組付けられた構成としてある。
【0091】かかるタワー機構に対して、昇降用ウイン
チ63によって、昇降される容器状搬送具Dを、前記タ
ワーマストAにおける構成空間4を、上下方向に移動可
能に設けてある。
【0092】また、前記ブームCには、根元側ブーム
C’と先端側ブームC”とに対応して、夫々にベルトコ
ンベヤG’、G”が設けてあり、ベルトコンベヤG’の
生コンクリートFを、ベルトコンベヤG”に送り込み得
る構成としてある。
【0093】また、このブームC、特に、根元側ブーム
C’には、移動可能にトリッパ装置Hが設けてあり、ベ
ルトコンベヤG’の途中において、このベルトコンベヤ
G’で運ばれてきた生コンクリートFを、このベルトコ
ンベヤG’の側方に取り出し、又は、ブームC’の先端
にあっては、ブームC”のベルトコンベヤG”に対し
て、生コンクリートFを供給できる構成としてある。
【0094】かかる構成よりなる生コンクリートの移送
装置にあっては、前記容器状搬送具DにタワーマストA
の下部側で収め入れられた生コンクリートFが、昇降用
ウインチ63によって上方に運び上げられると共に、こ
の容器状搬送具Dに備えられている供給手段Eによっ
て、この容器状搬送具Dに受け入れられている生コンク
リートFを連続、且つ定量的に、ベルトコンベヤG、こ
の図示例にあっては、転倒シート70と固定シート7
0’を介して、このベルトコンベヤGに対して送り込む
ことができる。
【0095】このように、生コンクリートFを、連続し
て、しかも定量的に受け入れたベルトコンベヤGにあっ
ては、先端側ブームC”にあるベルトコンベヤG”の先
端、又はトリッパ装置Hを用いて、ベルトコンベヤG’
から、生コンクリートFを、コンクリート打設面に対し
て供給する構成としてある。
【0096】かかる構成からなる生コンクリートの移送
装置にあっては、先ず、レール17を利用して、タワー
マストAを、目的とする位置まで移動セットする。次い
で、昇降フレーム20、21を利用して、昇降本体部B
を、タワーマストAに対して、作業対応高さに移動セッ
トする。また、同時に、ブームCを、生コンクリートF
の打込みに対応位置に旋回、セットする。
【0097】かかる状態において、例えば、先端側ブー
ムC”を最大限に伸ばした位置から、漸次、この先端側
ブームC”を縮めながら、この先端側ブームC”にある
ベルトコンベヤG”の先端から生コンクリートFを、コ
ンクリート打込み面に供給し、更に、この先端側ブーム
C”によって生コンクリートFを、コンクリート内込み
面に供給できなくなった位置から、根元側ブームC’に
備えたトリッパ装置Hを漸次基部側に移動しながら、生
コンクリートFを、夫々のコンクリート打込み面に対し
て供給するように本装置を用いることができる。
【0098】また、かかる打ち込み操作と逆に、即ち、
ブームCの根元側ブームC’の取付け基部側から、順次
先端側に向けてトリッパ装置Hを移動しながら、生コン
クリートFを打設し、更に、縮み込まれているブーム
C”の状態から、順次ブームC”を繰出し、このブーム
C”にあるベルトコンベヤG”の先端側から生コンクリ
ートFを、打設するようにして、本装置を用いることが
できる。
【0099】また、前記先端側ブームC”のベルトコン
ベヤG”の先端、又は、根元側ブームC’におけるトリ
ッパ装置Hからの生コンクリートFの供給を、ブームC
を旋回させながら、夫々の対応コンクリート打込み面に
対してなすように本装置を用いることができる。
【0100】また、本装置にあっては、前記の各動作間
にあって、または、前記の各動作と共に、タワーマスト
Aを、基台1に対して、回転位置づけ、又は回転しなが
ら用いることができる。
【0101】また、本装置にあっては、前記の各動作間
にあって、または、前記の各動作と共に、タワーマスト
Aを、レール17に沿って移動位置づけし、又は移動し
ながら用いることができる。
【0102】また、本装置にあっては、前記の各動作間
にあって、または、前記の各動作と共に昇降本体部Bを
昇降操作して用いることができる。
【0103】このように構成されるタワーマストAは、
レール17によって移動されない構成、即ち、基台1を
設置面に対して固定した構成としてあっても良い。ま
た、基台1に対して、マストフレーム3が旋回テーブル
2を介在せずに直接組付けられた構成、即ち、タワーマ
ストAが回転しない構成としてあっても良い。また、前
記のブームCを、二本のブーム、即ち、根元側ブーム
C’と、先端側ブームC”の連続したものとせず、これ
を一本のブームのみで構成してあっても良く、更に、三
本以上のブームの連設によって構成してあっても良い。
また、複数本で構成されるブームが、相互に固着された
一本棒の状態、即ち、伸び縮みしない構成としてあって
も良い。
【0104】このように構成されるブームCにあって
は、これが一本のブームによってブームCが構成されて
いる場合にあっては、当該ブームCにトリッパ装置を設
ける。また、複数本のブームが伸び縮みしない一本棒の
状態で構成されている場合にあっては、この一本棒とし
て構成されるブームCに設けられている各ベルトコンベ
ヤG毎に、生コンクリートFを取り出し得る態様に夫々
トリッパ装置を設ける。また、繰り入れ、繰り出される
ブームを備えたブームCにあっては、少なくとも、昇降
本体部Bに対する取付け側にあるブームに、トリッパ装
置Hを設ける。
【0105】また、この図示例にあっては、容器状搬送
具Dを、昇降搬送具Kを用いて搬送する構成としてある
が、昇降ウインチ63のワイヤーロープ65を、該容器
状搬送具Dに直接取付けるようにしてあっても良い。ま
た、図示例にあっては、容器状搬送具D、特に生コンク
リートFを、供給手段Eによって、連続し、且つ、定量
的に、ベルトコンベヤGに対して供給する際に、転倒シ
ュート70及び固定シュート70’を用いているが、か
かるシュート以外の搬送手段によって、生コンクリート
FをベルトコンベヤGに移送しても良く、又、容器状搬
送具Dに備えられている供給手段Eから生コンクリート
Fを連続し、且つ、定量的に、直接、ベルトコンベヤG
に対して、供給する構成としてあっても良い。尚、図に
おいて、48、52はベルトコンベヤGの駆動モータ
を、46、47、49、50は、当該ベルトコンベヤG
のプーリーを示している。
【0106】次いで、図2において示される生コンクリ
ートの移送装置は、タワーマストAと、このタワーマス
トAに昇降可能に備えられている昇降本体部Bと、この
昇降本体部Bに回転可能に備えられた回転部Nと、この
回転部Nに備えられている一本のブーム又は連設された
複数本のブームよりなるブームCとを有する構成として
ある。また、前記タワーマストAには、生コンクリート
Fの搬送に用いられる容器状搬送具Dが昇降可能に備え
てあり、且つ前記ブームCには、該容器状搬送具Dによ
って搬送された生コンクリートFの搬送用ベルトコンベ
ヤGが備えられた構成としてある。また、前記ブームC
の少なくとも根元側ブームC’にはトリッパ装置Hが備
えられている。また、前記容器状搬送具Dには、この容
器状搬送具Dによって搬送される生コンクリートFを、
連続して定量的に送り出す供給手段Eが備えられた構成
としてある。(即ち、この図示例では、供給手段Eの備
えられた容器状搬送具Daとしてある。)
【0107】この図2で示される生コンクリートの移送
装置にあっては、タワーマストAが旋回テーブル2を備
えていないことと、ブームCが、昇降本体部Bに備えら
れた回転部Nに備えられて、この昇降本体部B、更には
タワーマストAの回りを回転する構成としたこと、及
び、これらの構成の変更に伴う、例えば昇降用ウインチ
63をタワーマストAの頂部に直接備えつけるようにし
たこと、及び、容器状搬送具Dからの生コンクリートF
のベルトコンベヤGに対する受け渡しに際して、回転フ
ィーダなどの移送手段Lを設けるようにした以外の構成
を、前記図1で示される生コンクリートの移送装置にお
ける構成と同一、又は実質的に同一としている。かかる
点から、前記図1における生コンクリートの移送装置に
おける構成と同一、又は実質的に同一の構成部分につい
ては、同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0108】この図2で示される生コンクリートの移送
装置にあっては、昇降フレーム21と昇降フレーム20
などを備えた昇降本体部Bに対して、回転部Nを、回転
可能に組付けた構成としてある。
【0109】このタワーマストAに備えられる昇降本体
部Bは、前記昇降フレーム20、昇降フレーム21及
び、これに一体に組付けた部材と、タワーマストAに対
して外嵌め状に備えられた支持枠110とを連桿111
で連設し、これらが一体となって、タワーマストAに対
して昇降される構成としてある。
【0110】かかる昇降本体部Bに組付けられる回転部
Nは、ステージ117と、前記昇降本体部Bの回りを取
り囲むように該ステージ117から立設された支柱11
8b及び該支柱118bの上部を連設する環状フレーム
118aとによって構成された回転フレーム118と、
を備えた構成としてあり、前記昇降本体部Bにおける昇
降フレーム20、支持枠110などに対して、回転可能
に組付けられた構成としてある。
【0111】このようにタワーマストAに対して昇降可
能に備えられた昇降本体部Bに対して、回転可能に回転
部Nを設け、この回転部Nに対してブームCを設けた構
成としてあり、かかる昇降本体部Bに対して、この回転
部Nを回転することによって、ブームCを自在にコンク
リート打設対応位置に案内できる構成としてある。
【0112】かかる構成よりなるタワーマストAにあっ
ては、このタワーマストA自体を回転可能に構成する必
要がない。また、ブームCを、この回転部Nに対して、
旋回可能に設けることが、必須の構成とする必要がな
い。
【0113】尚、この図2で示される生コンクリートの
移送装置における当該生コンクリートの移送手法にあっ
ては、容器状搬送具Dによって運び上げられた生コンク
リートFを、シュート70、70’などを用いて、回転
フィーダなどの移送手段Lに一旦受け渡した後、更にシ
ュート123などを用いて、ベルトコンベヤGに受け渡
す手法とした点において、前記図1における生コンクリ
ートの移送装置と異なる手法としてあるが、これ以外の
点における生コンクリートFの移送手法を、前記図1に
おける生コンクリートの移送装置における移送手法と同
一、又は実質的に同一の手法によることができる。
【0114】尚、この図2で示される生コンクリートの
移送装置を用いた生コンクリートの打込みの方法は、昇
降本体部Bを、タワーマストAに対して、コンクリート
打設対応高さとなるように前記昇降フレーム20、21
を利用して昇降調整し、次いで回転部Nを、このコンク
リート打設対応位置にブームCが位置づけられるように
回転位置づけると共に、前記図1で示される生コンクリ
ートの移送装置におけると同様に、先端側ブームC”の
伸縮操作、トリッパ装置Hの移動操作によって、生コン
クリートを、コンクリートの打設対応位置に対して、連
続して、定量的に供給することができる。
【0115】又、かかる先端側ブームC”の伸縮操作並
びにトリッパ装置Hの移動操作による生コンクリートの
打設の間にあって、回転部Nを回転し、又は、これらの
先端側ブームC”の伸縮操作並びにトリッパ装置Hの移
動操作による生コンクリートの打設をしながら、回転部
Nを回転させるようにして、当該装置を用いるようにし
ても良い。
【0116】また、ここでは、図示していないが、この
図2に示される装置を、前記図1で示される装置と同様
に、レールを利用して移動可能に構成してあっても良
く、この場合、前記の各操作に先立って、このタワーマ
ストAを、生コンクリートの打設位置に移動、セット
し、又は、前記の各操作をタワーマストAを移動しなが
らなすように、当該装置を用いるようにしてあっても良
い。
【0117】尚、この図2で示される生コンクリートの
移送装置にあっては、容器状搬送具Dによって運び上げ
られた生コンクリートFを、シュート70、70’を用
いて、タワーマストAの回りを回転するように備えられ
た回転フィーダなどの移送手段Lに対して、一旦受け渡
した後、この移送手段Lに受け渡された生コンクリート
Fを、シュート123などを用いてベルトコンベヤGに
対して再度、受け渡す構成としてあるが、前記生コンク
リートFを、容器状搬送具Dから、直接移送手段Lに対
して受け渡す構成としてあっても良い。
【0118】又、前記移送手段Lを介さずに、容器状搬
送具Dから直接、又はシュートなどを用いて、この容器
状搬送具Dによって運び上げられた生コンクリートFを
ベルトコンベヤGに対して受け渡すように構成してあっ
ても良い。更に又、前記移送手段Lから、直接、又はシ
ュート123以外の手段を用いて、移送手段Lに受け渡
された生コンクリートFを、ベルトコンベヤGに対して
受け渡すように構成してあっても良い。
【0119】次いで、図3に示される生コンクリートの
移送装置は、タワーマストAと、このタワーマストAに
昇降可能に備えられている昇降本体部Bと、この昇降本
体部Bに対して、主として水平の向きに旋回可能に備え
られたブームC、この図示例にあっては、連設された2
本のブームよりなるブームCとを有する構成としてあ
る。また、前記タワーマストAには、生コンクリートF
の搬送に用いられる容器状搬送具D(この図示例にあっ
ては、供給手段Eを備えていない容器状搬送具Db)が
昇降可能に備えられていると共に、前記ブームCには、
該容器状搬送具Dによって搬送された生コンクリートF
の搬送用ベルトコンベヤGが備えられている。また、前
記ブームCの根元側ブームC’には、トリッパ装置Hが
備えられている。更に、前記容器状搬送具Dによる前記
生コンクリートFの搬送と、前記ベルトコンベヤGによ
る該生コンクリートFの搬送との間の搬送系路に、該容
器状搬送具Dによって搬送される生コンクリートFの受
け入れ容器手段Pと、この受け入れ生コンクリートFを
連続して定量的に送り出す供給手段Eとを備えた容器状
中継具Mを設けており、特に、この図示例にあっては、
昇降本体部B又はブームCに、この容器状中継具Mを備
えた構成としている。
【0120】この図3に示される生コンクリートの移送
装置にあっては、容器状搬送具Dによって搬送される生
コンクリートFの受け入れ容器手段Pと、この受け入れ
生コンクリートFを、連続して定量的に送り出す供給手
段Eとを備えた容器状中継具Mを、前記昇降本体部B又
はブームCに設け、前記容器状搬送具Dによって運び上
げられた生コンクリートFを、一旦、この容器状中継具
Mを介して、ベルトコンベヤGに対し送り出すようにな
し、これに伴って、容器状搬送具Dには、生コンクリー
トFを、連続して定量的に送り出す供給手段Eを設けな
い構成としたものであって、これらの構成以外の構成
を、前記図1に示される生コンクリートの移送装置にお
ける構成と同一、又は、実質的に同一の構成としてあ
る。従って、前記図1で示される生コンクリートの移送
装置における構成と同一、又は実質的に同一の構成部分
については、同一の番号を付して、その説明を省略す
る。
【0121】この図3で示される生コンクリートの移送
装置にあっては、容器状中継具Mを、昇降本体部Bに備
えてあり、しかも、この容器状中継具Mを、前記容器状
搬送具Dから生コンクリートFを受け入れる受け入れ容
器手段Pと、例えば、スクリューフィーダ、ベルトフィ
ーダなどの生コンクリートFを連続し、しかも定量的に
送り出す供給手段Eとを備えた構成としてある。
【0122】かかる構成よりなる生コンクリートの移送
装置にあっては、前記図1において示される生コンクリ
ートの移送装置におけると全く同一の手法によって、タ
ワーマストの移動操作、昇降本体部Bの昇降操作、ブー
ムCの旋回操作、先端側ブームC”の伸縮操作、並び
に、トリッパ装置Hの移動操作をなすことができる。ま
た、容器状搬送具Dによって運び上げられた生コンクリ
ートFは、シュート165、168などによって、先ず
容器状中継具Mに案内されると共に、容器状中継具Mに
備えられた生コンクリートFを、連続して、定量的に送
り出す供給手段Eによって、ベルトコンベヤGに対して
連続して、定量的に送り出し、このベルトコンベヤGに
案内された生コンクリートFを、先端側ブームC”のベ
ルトコンベヤG”の先端、又は、根元側ブームC’のト
リッパ装置Hから、コンクリートの打込み位置に対して
供給する。
【0123】かかるコンクリートの打込みは、前記タワ
ーマストAの移動操作、昇降本体部Bの昇降操作、ブー
ムCの旋回操作、先端側ブームC”の伸縮操作、並びに
トリッパ装置Hの移動操作などによってなすことができ
る。又は、これらの各操作をなしながらなすことができ
る。
【0124】尚、ここで示された生コンクリートの移送
装置にあっては、レール17によってタワーマストAが
移動可能とされ、且つ、旋回テーブル2によってタワー
マストAが回転可能に構成してあるが、例えば、タワー
マストAをレール17によって移動する構成とせずに、
旋回テーブル2によって回転可能にコンクリート打設現
場に立設するようにしてあっても良い。また、タワーマ
ストAに旋回テーブル2を設けず、レール17上に移動
可能に設けた構成としてあっても良い。更にまた、タワ
ーマストAを旋回テーブル2によって回転可能に構成し
た図示例にあって、ブームCを昇降本体部Bに対して旋
回しない態様に固着するように設けてあっても良い。
【0125】また、更に、前記の容器状中継具Mにあっ
ては、これを、昇降本体部Bに備えた構成としている
が、この容器状中継具Mを、昇降本体部Bに備えたブー
ムCに設けるようにしてあっても良い。尚、容器状中継
具Mに対する叙上における生コンクリートFの、容器状
搬送具Dからの受け渡しは、前記シュート165、16
8以外の他のシュート手段、その他の適宜の移送手段を
介してなすようにしてあっても良い。又は、これらの移
送手段を介することなく容器状搬送具Dから直接該容器
状中継具Mに対して、生コンクリートFの受け渡しがな
される構成としてあっても良い。また、ベルトコンベヤ
Gに対する叙上生コンクリートFの、容器状中継具Mか
らの受け渡しは、シュート、その他の適宜の移送手段を
介してなすことができる。又は、これらの移送手段を介
することなく容器状中継具Mから、直接該ベルトコンベ
ヤGに対して生コンクリートFの受け亘しがなされる構
成としてあっても良い。
【0126】次いで、図4に示される生コンクリートの
移送装置は、タワーマストAと、このタワーマストAに
昇降可能に備えられている昇降本体部Bと、この昇降本
体部Bに回転可能に備えられた回転部Nと、この回転部
Nに備えられた二本の連設されたブームC’、C”より
なるブームCとを有する構成としてある。
【0127】また、前記タワーマストAには、生コンク
リートFの搬送に用いられる容器状搬送具D(この図示
例にあっては、供給手段Eを備えていない容器状搬送具
Db)が昇降可能に備えてあると共に、前記ブームCに
は、該容器状搬送具Dによって搬送された生コンクリー
トFの搬送用ベルトコンベヤGが備えられた構成として
ある。
【0128】又、前記ブームCの根元側ブームC’には
トリッパ装置Hが備えられている。更に、前記容器状搬
送具Dによる前記生コンクリートFの搬送と、前記ベル
トコンベヤGによる該生コンクリートFの搬送とによる
搬送系路に、該容器状搬送具Dによって搬送される生コ
ンクリートの受け入れ容器手段Pと、この受け入れ生コ
ンクリートFを連続して定量的に送り出す供給手段Eと
を備えた容器状中継具Mを設ける構成としてある。即
ち、容器状中継具Mを、昇降本体部B、又は、回転部
N、又はブームCのいずれかに備えた構成としてある。
【0129】この図4に示される生コンクリートの移送
装置にあっては、容器状搬送具Dによって運び上げられ
た生コンクリートFを、容器状中継具Mを介して、ベル
トコンベヤGに受け渡すようにした以外の構成を、前記
図2に示される生コンクリートの移送装置の構成と同
一、又は実質的に同一としてある。従って、前記図2で
示される生コンクリートの移送装置における構成と同
一、又は実質的に同一の構成部分については、同一の番
号を付して、その説明を省略する。
【0130】この図4で示される生コンクリートの移送
装置にあっては、容器状中継具Mが、回転部N、特に、
この図示例にあっては、ブームCに設けてあり、しか
も、この容器状中継具Mを、前記容器状搬送具Dによっ
て運び上げられた生コンクリートFを受け入れる受け入
れ容器手段Pと、この受け入れ生コンクリートFを連続
して、しかも定量的に送り出す供給手段Eとを備えた構
成としてある。
【0131】又、これに対応して、タワーマストAに対
して、昇降可能に備えられる容器状搬送具Dには、かか
る生コンクリートFを、連続して、定量的に送り出す供
給手段Eを設けない構成としてある。
【0132】かかる構成よりなる生コンクリートの移送
装置にあっては、前記図2において示される生コンクリ
ートの移送装置におけると略同一の手法、即ち、昇降本
体部Bを、タワーマストAに対して、コンクリートの打
設対応高さとなるように前記昇降フレーム20、21を
利用して、昇降調整し、次いで、回転部Nを、このコン
クリート打設対応位置にブームCが位置づけられるよう
に回転位置づけると共に、先端側ブームC”の伸縮操
作、トリッパ装置Hの移動操作によって、生コンクリー
トFを、このコンクリート打設対応位置に対して、連続
して、定量的に供給することができる。
【0133】又、かかる先端側ブームC”の伸縮操作並
びにトリッパ装置Hの移動操作による生コンクリートの
打設の間にあって、回転部Nを回転し、又は、これらの
先端側ブームC”の伸縮操作、並びにトリッパ装置Hの
移動操作による生コンクリートの打設をしながら、回転
部Nを回転させるようにして、当該装置を用いても良
い。
【0134】また、ここでは、図示していないが、この
図4に示される装置を、前記図1で示される装置と同様
に、レールを利用して移動可能に構成してあっても良
く、この場合、前記の各操作に先立って、このタワーマ
ストAを、生コンクリートの打設位置に移動、セット
し、又は、前記の各操作をタワーマストAを移動しなが
らなすように、当該装置を用いても良い。
【0135】このように構成された生コンクリートの移
送装置にあっては、タワーマストAに備えられた容器状
搬送具Dによって運び上げられた生コンクリートFをシ
ュート198を用いて移送手段L、この図示例にあって
は、タワーマストAの回りを回転している回転フィーダ
に受け渡すと共に、この移送手段Lに受け入れられた生
コンクリートFを、シュート199を用いて容器状中継
具Mに受け渡し、この容器状中継具Mから、生コンクリ
ートFを、連続して、定量的にベルトコンベヤGに対し
て送り出す構成としてある。
【0136】かくして、ベルトコンベヤGに案内された
生コンクリートFは、先端側ブームC”にあるベルトコ
ンベヤGの先端、又はトリッパ装置Hから、コンクリー
ト打設位置に対して、連続して、定量的に供給される。
【0137】尚、前記における容器状搬送具Dからの、
容器状中継具Mに対する生コンクリートFの受け渡しの
手法は、例えば、容器状搬送具Dから、タワーマストA
の周りを回転している回転フィーダなどの移送手段Lに
対して、直接、生コンクリートFの受け渡しがなされる
構成としてあっても良い。
【0138】又、前記移送手段Lから、シュート199
を介さずに、直接、生コンクリートFが、容器状中継具
Mに対して受け渡される構成としてあっても良い。更
に、前記移送手段Lを設けずに、容器状搬送具Dから直
接、又は、シュートなどを介して、生コンクリートF
が、容器状中継具Mに受け渡される構成としてあっても
良い。
【0139】更に又、生コンクリートFの受け入れ容器
手段Pと、受け入れ生コンクリートFを連続して、定量
的に送り出す供給手段Eとを備えた容器状中継具Mを、
図示例におけるようにブームC上に設けてあっても良
く、ブームCの組付けられる回転部Nに設けてあっても
良い。更に、この容器状中継具Mを、回転部Nを組付け
有している昇降本体部Bに設けるように構成してあって
も良い。
【0140】(1) 第1の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置 先ず図5〜図36に示す第1の実施の形態に係る生コン
クリートの移送装置について説明する。
【0141】この第1の実施の形態に係る生コンクリ−
トの移送装置は、タワーマストAと、このタワーマスト
Aに昇降可能に備えられている昇降本体部Bと、この昇
降本体部Bに、主として水平の向きに旋回可能に備えら
れているブームCとを有する構成としてある。
【0142】この昇降本体部Bに備えられるブ−ムC
は、一連に連設された先端側ブ−ムC”と、根元側ブ−
ムC’とによって構成してあり、先端側ブ−ムC”が、
根元側ブ−ムC’に対して、繰り入れ、繰り出し可能に
設けてある。
【0143】また、前記タワーマストAには、生コンク
リートFの搬送に用いられる容器状搬送具Dが昇降可能
に備えられている。
【0144】また、前記ブームCの、根元側ブ−ムC’
と、先端側ブ−ムC”には、順次に生コンクリ−トFの
乗り継がれるベルトコンベヤG’、G”が設けてあり、
前記容器状搬送具Dから、直接、又は別段に備えられる
搬送手段を介して供給される生コンクリートFを搬送で
きる構成としてある。
【0145】また、前記ブ−ムCには、搬送される生コ
ンクリートFを先端側ブ−ムC”のベルトコンベヤG”
に送り込み、又は、該ベルトコンベヤG’、G”の中間
で取り出し、又は、ベルトコンベヤG”の先端において
取り出すトリッパ装置Hが備えられている。
【0146】更に、前記容器状搬送具Dには、この容器
状搬送具Dによって搬送される生コンクリートFを、連
続して、定量的に送り出す供給手段Eが備えてある。
【0147】ここで、容器状搬送具Dによって運ばれた
生コンクリ−トFは、この容器状搬送具Dに備えられて
いる供給手段Eによって、前記搬送用ベルトコンベヤG
に対して、直接、又は別段に備えられる搬送手段を介し
て、連続して定量的に送り出される。
【0148】また、この第1の実施の形態に係る生コン
クリートの移送装置は、この生コンクリ−トの移送装置
を構成するタワ−マストAが、その垂直軸線を回転軸線
として回転可能に立設された構成としてある。また、こ
の第1の実施の形態に係る生コンクリートの移送装置
は、レール17に沿って水平方向に移動可能に構成して
ある。
【0149】ここで構成されるタワーマストAは、各種
の立設手法によって立設されるものであって、例えば、
この実施の形態にあっては、基台1に対して、回転可能
に備えられた旋回テーブル2に立設されており、各マス
トフレーム3、3…を組付けて構成されていると共に、
その内部に、一対の容器状搬送具D、Dの昇降できる空
間4を構成してある。
【0150】また、このマストフレーム3、3…によっ
て構成されるタワーマストAには、外嵌状に昇降本体部
Bが取りつけてあり、これを構成するクライミング手段
を、該タワーマストAにおける各マストフレーム3、3
…に作用させることで、この昇降本体部Bを、タワーマ
ストAに対して、上下方向に移動できる構成としてあ
る。
【0151】かかるタワーマストAの立設されている旋
回テーブル2は、基台1上にあって、下部ローラー5、
5…と、下面側スライドメタル6とによって垂直荷重を
受ける構成としてあると共に、基台1から、この旋回テ
ーブル2の上面側に延設されている転倒防止アーム7、
7…に備えた上部ローラ8、8…によって転倒モーメン
トを受ける構成としてある。
【0152】また、旋回テーブル2の中心に設けた軸受
け部9に、基台1のセンターポスト10を、スライドメ
タル11を介して嵌め合せてあり、タワーマストAに生
ずるスラスト荷重を受ける構成としてある。かくして、
タワーマストAは基台1に対して該センターポスト10
の鉛直方向の中心線を回転中心線として回転できる構成
とされている。
【0153】このタワーマストAの回転にあっては、旋
回テーブル2における円形の環状フレーム2aの外周の
円周方向に捲着したチェーン12に対して、旋回モータ
13に備えたスプロケット14を噛合させた旋回駆動手
段を用いている。(図8及び図9参照)
【0154】次いで、基台1の下面には4組の走行手段
15、15…と、転倒防止手段16とが備えてあり、設
置面に対して固定されているレール17、17上を、該
タワーマストAが移動できる構成としてある。この基台
1の走行手段15は、この具体例にあっては、軸桿15
aによって回動自在に該基台1に対して取付けられた車
輪フレーム15bに一対の車輪15c、15cを回転自
在に設けると共に、この各車輪15cと同軸に設けたギ
ヤ15dを、この車輪フレーム15bに備えた駆動モー
タ15eにより駆動される駆動ギヤ15fに噛合した構
成としてあり、前記タワーマストAをレール17に沿っ
て随時移動できる構成としている。(図10及び図11
参照)
【0155】次いで、基台1の下面に備えられている転
倒防止手段16は、先端の内側に、互いに向き合う挟持
突部16fを備えた一対の挾持片16a、16aを軸桿
16bによって基台1に取付けた構成としてある。この
挾持片16a、16aによって、レール17の薄肉部を
両側から挾持し、レール頭部17aに対する係合状態を
作り出すと共に、この各挾持片16a、16a間に挿通
した螺桿16c付きのハンドル16dの締込み、この場
合にあっては、一方の挾持片16aに設けたナット16
eに前記螺桿16cを螺挿し、ハンドル16dを回転す
ることによって、該挾持片16a、16aを互に引きつ
け合い、これによってレール17の締めつけ並びに解放
をなす構成としてある。(図12及び図13参照)
【0156】次いで、タワーマストAに備えられる昇降
本体部Bについて、図14〜図19を参照して説明す
る。ここでタワーマストAに昇降可能に備えられている
昇降本体部Bは、昇降用油圧シリンダー23によって相
互に連結された上部昇降フレーム20と、下部昇降フレ
ーム21とをベースとして、この上部昇降フレーム20
に対して、ステージ本体18が一体に、又、前記下部昇
降フレーム21に補助ステージ19が一体に、更に、ス
テージ本体18に対して、ステージポスト18Aを一体
に設けた構成としてあり、起立状態にあるタワーマスト
Aに対して、このタワーマストAを取り囲むように、こ
れらで構成される昇降本体部Bを、所謂外嵌状に取付け
た構成としてある。
【0157】かかる上部昇降フレーム20に備えられる
ステージ本体18は、起立状態にあるタワーマストAに
対して外嵌状に装着される環枠状に構成してあり、下面
側に環枠状をなすように前記昇降フレーム20を一体に
備えた構成としてある。又、この昇降フレーム20に対
して、環枠状をなす昇降フレーム21が油圧シリンダー
23を介して、その下方に備えられた構成としてある。
また、この昇降フレーム21に備えられた、補助ステー
ジ19がこの昇降フレーム21と共に前記タワーマスト
Aに対して外嵌状態に取付けられている。
【0158】即ち、前記昇降フレーム20、21と、こ
れに組付けられるステージ本体18及び補助ステージ1
9などによって構成される昇降本体部Bは、これらが、
いずれも環状枠部を備え、これらに互連通する開口2
2、即ち、タワーマストAに嵌め合される開口22を備
えた構成としてある。
【0159】ここで構成される昇降本体部Bの昇降動作
は、主として前記昇降フレーム20、21によってなさ
れる。この昇降フレーム20、21は、タワーマストA
のマストフレーム3、3を取り囲むように略四角形のフ
レーム形状に構成してあると共に、このタワーマストA
の外周に沿うようにして上下方向に移動できる構成とし
てある。
【0160】かかる昇降フレーム21の4隅部分には、
昇降用油圧シリンダー23、23…が立設状態に軸桿2
3aを用いて取付けてあり、この昇降用油圧シリンダー
23におけるプランジャーロッド23bが上部側昇降フ
レーム20に対して、軸桿23cで取付けてあり、各昇
降フレーム20、21が油圧シリンダー23によって昇
降操作できる構成としてある。
【0161】尚、ここにおいてマストフレーム3に対す
る昇降本体部B、特に、昇降フレーム20、21の組付
けは、例えば、図19で明らかとされる。先ず、この実
施の形態にあっては、タワーマストAを、各隅部に主柱
3a、3a…を立設した平面が略長方形状をなす構成と
し、しかも、この長辺側にある主柱3a、3a間に、補
助支柱3bを設け、この主柱3aと補助支柱3bとを適
宜横桿3cによって連絡することによって、この短辺側
にある一対の主柱3a、3aと、該補助主柱3b、3b
とがなす夫々の空間4内を、容器状搬送具Dが上下方向
に、移動できるように構成している。
【0162】かかるタワーマストAにおける各主柱3a
の外側面にガイドレール92を該タワーマストAの上下
方向に亘るように設けると共に、前記昇降フレーム2
0、21の内側に設けたスライドガイド93に対して、
このガイドレール92を、スライドメタル94を介して
嵌めつけるようになし、該昇降フレーム20、21が、
このタワーマストAに対して、安定に上下方向に移動で
きる構成としてある。
【0163】更に、各昇降フレーム20、21は、夫々
の隅部にあって、前記タワーマストAを構成するマスト
フレーム3に、当該昇降フレーム20、21をロック状
態に止着するための油圧シリンダー24、24…を設け
てある。
【0164】この油圧シリンダー24は、昇降フレーム
20、21の外側に突き出すように設けられた略水平の
シリンダー支持フレーム25に対して軸桿24aで取付
けてある。又、この油圧シリンダー24のプランジャー
ロッド24b側がロックシャフトとなるように、このプ
ランジャーロッド24bの側を、各昇降フレーム20、
21の側からマストフレーム3の側に突き出して、マス
トフレーム3に備えた受け段部26に対して抜き差し可
能に差し入れ得る構成としてある。
【0165】尚、このマストフレーム3に備えられる受
け段部26は、油圧シリンダー23によって上下方向に
移動される各昇降フレーム20、21の各動作位置毎に
設けてある。この場合、油圧シリンダー24の動作を確
実とするために、シリンダー支持フレーム25の取付け
基部側に筒状受け部25aを設け、油圧シリンダー24
におけるプランジャーロッド24bが略水平に動作し、
且つ、該筒状受け部25aと、前記受け段部26との間
にあって、この各昇降フレーム20、21を確実にマス
トフレーム3に対して留めつけ得る構成としてある。ま
た、このプランジャーロッド24bを縮めた際に、この
プランジャーロッド24bの先端が受け段部26から外
れ、しかも、該筒状受け部25a内に、とどまるように
構成してある。
【0166】尚、このマストフレーム3に設けられる受
け段部26は、マストフレーム3の外側の面に金具26
aと金具26bとを突き出し状に設け、この各金具26
a、26bで取り囲まれた上面開口の凹部として構成し
てある。即ち、ここでマストフレーム3に備えられる受
け段部26は、該マストフレーム3に対して略水平に張
り出すように備えられた下部受け金具26aと、この受
け金具26a面から上方に延びるように、該マストフレ
ーム3に対して略垂直に張り出す一対の縦受け金具26
bと、この受け金具26aの下面から下方に延びるよう
にして設けられた一対の補強金具26cとによって構成
してあり、前記受け金具26aと、受け金具26bとに
よって構成される上面開口の凹部を、前記プランジャー
ロッド24bの先端の受け段部26として構成してあ
る。 かかる各昇降フレーム20、21におけるクライ
ミング手段は、典型的には、各油圧シリンダー24、2
4…におけるプランジャーロッド24bを伸ばした状態
で夫々マストフレーム3の受け段部26に対して、その
先端部分を差し入れた状態とし、しかも、前記油圧シリ
ンダー23を縮めた状態としてある。
【0167】そこで、この各昇降フレーム20、21を
用いてステージ本体18と、補助ステージ19などの昇
降本体部Bを上方に移動する操作手法としては、先ず、
油圧シリンダー23のプランジャーロッド23bを伸ば
すことによって、前記昇降フレーム20の受け段部26
にある油圧シリンダー24のプランジャーロッド24b
を上方に抜け出させると同時に、この昇降フレーム20
の油圧シリンダー24を縮めるように操作する。
【0168】かかる状態で、油圧シリンダー23のプラ
ンジャーロッド23bを伸ばし、この上部側にある昇降
フレーム20をステージ本体18と共に上方に押し上げ
る。尚、この場合、油圧シリンダー24が完全に収縮し
たことをセンサーで確認し、この確認のもとに油圧シリ
ンダー23の上昇が続行される構成とし、この昇降フレ
ーム20にある油圧シリンダー24の収縮動作が完了し
ていない場合にあっては、該油圧シリンダー23の動作
が停止される構成とする。
【0169】このことによって、油圧シリンダー24の
先端が、昇降フレーム20の上昇動作に伴って受け段部
26、特に受け金具26aに衝突することなく、上部側
にある受け段部26を超えて昇降フレーム20が移動さ
れる。
【0170】かくして、油圧シリンダー23によって、
昇降フレーム20を上方に押し上げ、所定の位置に位置
づけると共に、この状態において、該上部側にある昇降
フレーム20の油圧シリンダー24のプランジャーロッ
ド24bを伸ばし、このプランジャーロッド24bをマ
ストフレーム3に設けてある受け段部26に差し入れ
て、この昇降フレーム20、更には、ステージ本体18
をタワーマストAに固定する。
【0171】次いで、下部側にある昇降フレーム21
を、油圧シリンダー23の収縮動作によって、この昇降
フレーム21にある油圧シリンダー24のプランジャー
ロッド24bがマストフレーム3の受け段部26から抜
け出すように、上方に引き出すと共に、油圧シリンダー
24の収縮動作を開始する。
【0172】かかる一連の動作、即ち、油圧シリンダー
23におけるプランジャーロッド23bの縮め動作に伴
って、この下部側にある昇降フレーム21を上方に移動
し、この上方の所期の位置に移動された昇降フレーム2
1における油圧シリンダー24を水平の向きに延ばすこ
とによって、そのプランジャーロッド24bをマストフ
レーム3における受け段部26に差し入れ、この上方に
移動された位置に該昇降フレーム21を固定する。
【0173】尚、この場合にあっても、昇降用の油圧シ
リンダー23は、ロック用の油圧シリンダー24が、完
全に収縮状態にあることを、センサーによって検出した
状態で、上方に向けた動作の続行をなす構成とし、油圧
シリンダー24の先端が前記受け段部26の受け金具2
6aに衝突しないように構成する。
【0174】またステージ本体18及び補助ステージ1
9などの昇降本体部Bの下降操作は、略前記の昇降操作
と逆、即ち、先ず下部側にある昇降フレーム21を前記
の手法によって下方に移動し、且つ、これをマストフレ
ーム3に固定した後、上部側にある昇降フレーム20を
ステージ本体18と共に下方に移動し、その移動終了位
置で、マストフレーム3に対してロックすることによっ
て、当該昇降本体部Bを下方に移動することができる。
【0175】即ち、先ず、下部側にある昇降フレーム2
1における油圧シリンダー24を動作し、この油圧シリ
ンダー24におけるプランジャーロッド24bを収縮
し、このロッド24bの先端が、受け段部26、特に受
け金具26aの面から完全に外れたことを確認した後、
油圧シリンダー23におけるプランジャーロッド23b
を所定位置まで延ばし、この延ばした状態において、昇
降フレーム21における油圧シリンダー24のプランジ
ャーロッド24bを延ばすことで、受け段部26の受け
金具26aの面上に該ロッド24bの先端部を支承させ
る。次いで、同様の手法で、上部側にある昇降フレーム
20を下方に移動し、これによって、ステージ本体18
をタワーマストAの下方に移動するようになす。
【0176】次いで、図20〜図26を参照してブーム
C、ベルトコンベヤG、トリッパ装置Hなどについて説
明する。
【0177】ここでタワーマストAに装備される昇降本
体部Bの一部を構成するステージ本体18には、その一
方の側にブームCが備えられていると共に、他方の側に
は、カウンターウエイト27と、ブームCを支持するブ
ーム支持ウインチ29が備えてあり、このブーム支持ウ
インチ29のワイヤーロープ30を、タワーマストAの
上部に備えたガイドシーブ31、31…と、ブームCの
先端側に設けたガイドシーブ32とに掛け渡して、ブー
ムCを上下方向に首振り可能に支持している。尚、29
aは、ブーム支持ウインチ29の巻ドラムを、29bは
モーターを示している。
【0178】かかる構成よりなる昇降本体部B、この図
示例にあってはステージ本体18に対して、ブームCが
取付けられている。この昇降本体部Bを構成するステー
ジ本体18に対するブームCの取付けは、この実施の形
態にあっては、以下の取付け手法が用いられている。
【0179】このブームCは、根元側ブ−ムC’と、こ
の根元側ブ−ムC’に対して摺動可能に組付けられた先
端側ブ−ムC”とによって構成している。先ず、この根
元側ブ−ムC’は、ステージ本体18即ち、昇降本体部
Bに取付けられたブーム旋回装置33の旋回テーブル3
3aに対して、軸桿34を用いて上下方向に回動できる
ようにして取付けてあり、これを前記ブーム支持ウイン
チ29によって操作するようにしてある。
【0180】又、この旋回装置33は、旋回軸受け手段
33bによって、ステージ本体18即ち、昇降本体部B
に備えられているターンテーブル受け部33cに対し
て、ターンテーブル33aを回転可能に備えた構成とし
てある。この旋回装置33は、ターンテーブル33aの
周側面の円周方向に設けたギヤ33dに対して、ターン
テーブル受け部33c側に備えたモータ33eのギヤ3
3fを噛合してあり、この旋回装置33におけるターン
テーブル33a、更には、これに取り付けてある根元側
ブ−ムC’を略水平の方向に首振り状態に旋回操作でき
る構成としてある。(図20参照)
【0181】かかる根元側ブ−ムC’は、その先端に先
のガイドシーブ32を設けてあり、ブーム支持ウインチ
29で支承される構成としてあると共に、その下部に、
先端側ブ−ムC”のスライド手段35を設けてある。
【0182】この先端側ブ−ムC”のスライド手段35
は、下面が開口35bされた長尺の溝状フレームとして
構成してある。そして、この幅側にあって、下方に垂下
している側板の下部を互に内方に折り曲げて、互に向き
合ったコ字状の凹部とし、これによって該スライド手段
35の長手方向に亘って、その幅側の両側の内側に、互
に向き合った一対のスライド溝35a、35aを構成し
ているかかるスライド手段35、特に、スライド溝35
aに対して、先端側ブームC”を繰入れ、繰出し可能に
組付けると共に、開口35bから先端側ブ−ムC”の下
部側、特に、点検歩廊36を外方に延設するように設け
てある。
【0183】また、この根元側ブ−ムC’に備えられた
スライド手段35に組付けられる先端側ブ−ムC”は、
その両側の長手方向に、前記スライド溝35a、35a
にがたなく収まり合うガイド凸条37が設けてあり、こ
のガイド凸条37を案内として、該先端側ブ−ムC”
を、根元側ブ−ムC’のスライド溝35a、35aに対
して、摺動自在に組み入れてある。尚、図中38はスラ
イドメタルを示し、39は根元側ブ−ムC’に設けた補
強リブを示している。(図25参照)
【0184】尚、この先端側ブ−ムC”のスライド手段
35からの引き出し、収め入れは、この先端側ブ−ム
C”の基部側43に、一端42aを止着したローラチェ
ーン42を、前記根元側ブ−ムC’に備えたモーター4
0により駆動する当該根元側ブ−ムC’にあるスプロケ
ット41に捲装した後、根元側ブ−ムC’の先端側の内
側に設けたスプロケット44に掛け渡し、且つ、そのロ
ーラチェーン42の他端42bを、該先端側ブ−ムC”
の基部側43に止着し、このローラチェーン42を前記
モーター40により駆動することで、当該先端側ブ−ム
C”を、根元側ブ−ムC’のスライド手段35から引き
出し、又は、このスライド手段35内に収め入れ得る構
成としてある。(図21参照)
【0185】かかる構成よりなるブームCにベルトコン
ベヤGを備えさせている。このブームCに備えられるベ
ルトコンベヤGは、根元側ブ−ムC’に備えられている
第1のベルトコンベヤG’と、先端側ブ−ムC”に備え
られている第2のベルトコンベヤG”としてあり、シュ
ート70から供給される生コンクリートFを、このシュ
ート70の下方にあって、横方向に該生コンクリートF
を移送するベルトコンベヤ28を介して、該第1のベル
トコンベヤG’で受け入れると共に、これを第2のベル
トコンベヤG”に受け継げる構成としてある。
【0186】即ち、第1のベルトコンベヤG’は、根元
側ブームC’において、前記伸縮ブームC”の摺動組付
けられているスライド手段35の上方にあって、走行さ
れる構成としてあり、この根元側ブームC’の先端側に
コンベヤベルト45の駆動プーリ46を、又該根元側ブ
ームC’の取付け基部側に従動プーリ47を配置し、コ
ンベヤベルト45をエンドレスに張り設け、モータ48
を用いて、これを駆動する構成とし、このスライド手段
35に取り付けた先端側ブームC”に第2のベルトコン
ベヤG”を設けた構成としている。
【0187】この第2のベルトコンベヤG”は、従っ
て、先端側ブームC”の取付け基部側43の側にある従
動プーリ49が、前記第1のベルトコンベヤG’におけ
るコンベヤベルト45の下方に位置し、この先端側ブー
ムC”の先端側に備えた駆動プーリ50との間にコンベ
ヤベルト51をエンドレスに張り、これを該先端側ブー
ムC”の先端側に備えたモータ52によって駆動する構
成としている。
【0188】尚、ここで、根元側ブームC’及び先端側
ブームC”に備えられている第1及び第2の各ベルトコ
ンベヤG’、G”は、生コンクリートFの移送に都合の
良い、例えばトラフタイプのローラ53を、返えりのフ
ラット状のローラ54上に設けた構成としてある。
【0189】また、前記のシュート70の下方と、前記
ベルトコンベヤG’との間に、横方向に生コンクリート
Fを移送するための比較的短かいベルトコンベヤ28、
28が設けてあり、夫々のシュート70、70から供給
される生コンクリートFを、順次に、該シュート70、
70の略中央部分に設けられている前記根元側ブーム
C’にあるベルトコンベヤG’に案内する構成としてあ
る。
【0190】次いで、前記各ベルトコンベヤG’、G”
には、図23〜図26に示すように夫々にトリッパ装置
Hを設け、コンベヤベルト45、51の各所定位置にお
いて搬送生コンクリートFをトリッパ装置Hのシュート
55から、コンクリート打設箇所、又は、ベルトコンベ
ヤG’からベルトコンベヤG”に向けて供給に投入でき
る構成としてある。
【0191】ここで用いられるトリッパ装置として、本
実施例では、以下の構成よりなるトリッパ装置、特に、
第1のベルトコンベヤG’と、第2のベルトコンベヤ
G”とに備えられる各トリッパ装置Hは、夫々のコンベ
ヤベルト45及び51を、生コンクリートFを搬送して
いるベルト側において、これをS字状に曲げるトリッパ
プーリ56、56を備えたものとし、そのS字状の屈曲
部の下方にシュート55を設け、このシュート55によ
って、各ベルトコンベヤG’、G”で搬送されてきた生
コンクリートFを、該ベルトコンベヤG’、G”の側方
又は前方に導き出す構成としてある。
【0192】また、この各トリッパ装置H、Hは、斜め
に斜上する案内面57を備え、且つ移動手段としての台
車部58を備えた走行フレーム59も有しておあり、斜
上する案内面57にあるフレーム間にローラ60、60
…を設け、前記各ベルトコンベヤG’、G”を移動して
きた各コンベヤベルト45、51を、このローラ60、
60…上に案内し、これを、その斜上した上端におい
て、前記トリッパプーリ56、56によって、下方にS
字状に屈曲することによって、シュート55の受け空間
を構成すると共に、この各ベルト45、51を、各ベル
トコンベヤG’、G”上に再度復帰させる構成としてあ
る。
【0193】尚、図示例にあっては、ベルトコンベヤ
G、特に、第1のベルトコンベヤG’に備えられるトリ
ッパ装置を特に以下のように構成している。即ち、この
第1のベルトコンベヤG’の側に備えられているトリッ
パ装置Hにあっては、シュート55を構成する筒体の底
面の一部を開口55aしてあると共に、この開口55a
を塞ぐ蓋板55cと、更に、シュート55の筒体の内部
にあって、このシュート55の内部を仕切る遮蔽板55
bとを夫々開閉可能に備えた構成としてある。かかる構
成よりなるトリッパ装置Hは、先端ブームC”に設ける
こともできる。
【0194】トリッパ装置Hを、かかる構成とすること
によって、ベルトコンベヤGで移送される生コンクリー
トFをシュート55の先端側、又は開口55aの、いず
れかの側から、随時、選択的に、コンクリートの打込み
面、又は、先端側ブームC”のベルトコンベヤG”に供
給することができる。
【0195】図25は、かかるトリッパ装置Hを理解し
易いように示したものであり、遮蔽板55bを下方に回
動することで、シュート55の内部空間を略垂直に仕切
ることができ、これによって、生コンクリートFが、該
シュート55の吐出端側に送り込まれるのを防ぐと共
に、蓋板55cを解放することによって、開口55aか
ら、生コンクリートFを、トリッパ装置Hの前方に取り
出すことができる。
【0196】次いで、図25における仮想線の状態、即
ち、蓋板55cを開口55aを塞ぐ位置に回動し、この
開口55aを塞ぐと共に、遮蔽板55bを、シュート5
5の上壁面に密着するように回動し、このシュート55
の筒状内部を連通状態とすることによって、生コンクリ
ートFを、トリッパ装置Hの側方に取り出すことができ
る。
【0197】かかるトリッパ装置Hは、ベルトコンベヤ
G’、G”に搬送されてきた生コンクリートFを、随
時、その位置をずらせた位置に打設する必要から、レー
ル61、61上に台車部58の車輪58aが移動できる
ようにしてあり、しかも、この車輪58aを減速機付き
モータ62によって駆動する構成とし、別段のコントロ
ール手段によって、これら各トリッパ装置Hの移動、位
置決めをなす構成としてある。
【0198】かかる構成としたことによって、第1のベ
ルトコンベヤG’に備えられたトリッパ装置にあって
は、これをブームC’の先端側に備えることで、生コン
クリートFを、先端側ブームC”のベルトコンベヤG”
に供給できると共に、ブームC’を移動しながら、該ベ
ルトコンベヤG’の側方に生コンクリートFを取り出す
ことができる。又、第2のベルトコンベヤG”に備えら
れるトリッパ装置Hは、これを先端側ブームC”を移動
させながら、ベルトコンベヤG”の側方に生コンクリー
トFを取り出すことができる。又、この第2のベルトコ
ンベヤG”に備えられるトリッパ装置Hを、先端側ブー
ムC”の先端に備えつけ、該ブームC”を伸縮しなが
ら、ベルトコンベヤG”の先端側に生コンクリートFを
取り出すことができる。
【0199】尚、叙上、図示例にあって、トリッパ装置
Hは、これを根元側ブームC’にのみ設けられるように
構成してあっても良い。尚、かかるモータ62による移
動、位置決めに代えて、トリッパ装置Hの台車部58
を、移動位置決め用のウインチに備えたワイヤーロープ
によって移動、位置決めをなすようにしてあっても良
い。
【0200】かかる、ベルトコンベヤGをブームCに備
えたタワーマストAの空間4に対して、容器状搬送具D
を、昇降用ウインチ63及び、ガイドシーブ64、64
を用いて、ワイヤーロープ65によって吊り下げた構成
とし、この空間4を昇降可能に移動操作できる構成とし
てある。
【0201】この容器状搬送具Dの昇降操作は、各種の
昇降手段を用いてなすことができる。この図示例にあっ
ては、ウインチを用いた構成としており、前記ステージ
本体18に備えられたモータ66によって回転される巻
ドラム67に捲装したワイヤーロープ65の端部に各容
器状搬送具Dを繋着すると共に、このワイヤーロープ6
5を各ガイドシーブ64、64によって前記タワーマス
トAの空間4上に案内し、この空間4に対して、各容器
状搬送具Dが滑らかに上下動できるように吊下げ状態に
構成してある。尚、図において68は電磁ブレーキを、
69は減速機を示している。
【0202】次いで、図27〜図29は、容器状搬送具
Dの第1の昇降手段を示すものである。この容器状搬送
具Dは、タワーマストAの空間4に対して、2個の容器
状搬送具D、Dが並んだ状態に設けてあると共に、一方
の容器状搬送具D’には、巻ドラム67に対して下巻き
とされたワイヤーロープ65aを、又、他方の容器状搬
送具D”には、巻ドラム67に対して上巻きとされたワ
イヤーロープ65bを夫々繋着してある。この結果、モ
ータ66によって巻ドラム67を回転した際に、いずれ
か一方の容器状搬送具Dが上昇し、同時に、他方の容器
状搬送具Dが下降することとなり、容器状搬送具Dの昇
降操作に際してのモータ66の負荷を少なくすることが
できる。
【0203】尚、ここにおいて、タワーマストAの空間
4を昇降される容器状搬送具D、Dは、一方が下方にあ
って投入ホッパー71から生コンクリートFを受けてい
る際に、他方の容器状搬送具Dが、上方にあって、シュ
ート70からベルトコンベヤGに対して生コンクリート
Fを、ベルトコンベヤ28を介して定量的に供給する構
成としてあり、このシュート70と投入ホッパー71と
の間をタイミング良く交互に昇降する構成としてある。
【0204】次いで、図30及び図31は、容器状搬送
具Dの第2の昇降手段を示すものである。この昇降手段
は、タワーマストAの空間4、4の夫々に、容器状搬送
具D、Dを吊り下げ状態に設け、この夫々の容器状搬送
具D、Dに対して、これを各別に昇降操作する昇降用ウ
インチ63を備えさせてある。そして各巻ドラム67に
対して、捲装したワイヤーロープ65の一方を下巻きの
ワイヤーロープ65aとし、これにカウンターウェイト
102を吊り下げ状態に設けると共に、他方の、即ち、
上巻きワイヤーロープ65bに、前記容器状搬送具Dを
吊り下げ状態に設けた構成としてある。
【0205】尚、この容器状搬送具Dにおける第2の昇
降手段にあっては、該カウンターウェイト102を用い
た以外の構成を、前記図27〜図29において示される
第1の昇降手段と同一の構成としてある。従って、前記
第1の昇降手段と同一又は実質的に同一の構成部分につ
いては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0206】かかる容器状搬送具Dから、生コンクリー
トFをベルトコンベヤ28を介してベルトコンベヤGに
供給するシュート70は、この容器状搬送具Dが空間4
を通過する際に起立状態に軸70aを支点として、トル
クアクチュエータ70bによって回動されていると共
に、この容器状搬送具Dが、シュート70を通り越し
て、このシュート70の上方に位置された際に該シュー
ト70における上面開口が、該容器状搬送具Dの排出口
72の下方に位置するように前記トルクアクチュエータ
70bによって、回動状態に維持される構成としてあ
る。かかる構成よりなるシュート70が、前記2個の容
器状搬送具Dの夫々の排出口72、72の下方に夫々備
えられているものであって、前記ステージ本体18に起
立して、備えられているステージポスト部18A部に設
けており、前記容器状搬送具Dの昇降動作に対応して起
立、又は傾倒する構成としてある。
【0207】次いで、叙上で用いられる容器状搬送具D
は、この容器状搬送具本体73を、吊台74上に載置
し、この吊台74を前記昇降用ウインチ63を用いて昇
降操作しても良く、又、直接容器状搬送具本体73を該
昇降用ウインチ63を用いて昇降操作するようにしてあ
っても良い。
【0208】尚、この吊台74は、タワーマストAにお
ける各主柱3a、3aと、補助主柱3b及び横桿3cと
によって構成される各空間4、4内に収め入れられる構
成としてあり、略四角形をなすフレーム台74aの両側
の略中央部分に一対の主柱74bを設けると共に、この
主柱74bの上端に向けて、夫々の側縁から補強フレー
ム74cを傾斜状に設け、且つ、この主柱74b、74
b上端間を横桿74dで連結した構成とし、この主柱7
4bの上端で、前記ワイヤーロープ65を止着する構成
としてある。
【0209】かかる吊台74の前記主柱74bの外側に
スライドガイド90を設け、このスライドガイド90
に、タワーマストAの上下方向に設けたガイドレール8
9をスライドメタル91を介装して嵌め入れることで、
該吊台74が、この空間4内を滑らかに昇降する構成と
してある。(図19参照)
【0210】ここで容器状搬送具Dを構成する容器状搬
送具本体73は、生コンクリートFの搬送容器部73a
の下部側に、生コンクリートFを連続して、定量的に送
り出すタイプの供給手段Eを備えた構成としてある。か
かる供給手段Eを備えた容器状搬送具Dは、追って説明
する他の態様に係る容器状搬送具D、特に、供給手段E
を備えていない容器状搬送具Dbと区別するために、容
器状搬送具Daとして図示している。
【0211】図32は、スクリューフィーダ75を、こ
の生コンクリートFを連続して、定量的に送り出す供給
手段Eとして、該搬送容器部73aに備えさせた容器状
搬送具本体73よりなる容器状搬送具Daを示してい
る。
【0212】このスクリューフィーダ75を、生コンク
リートFを連続して、定量的に供給するタイプの供給手
段Eとして備えた容器状搬送具Daは、その排出口72
から、生コンクリートFが、該スクユーフィーダ75に
よって定量的に、且つ連続して取り出し得るように、ス
クリューフィーダ75による送り出し量を設定してあ
る。
【0213】即ち、このスクリューフィーダ75は、当
該生コンクリートFを定量的、且つ連続して供給するの
に適した構造に備えた構成としてあって、搬送容器部7
3aの下部に定量供給用のスクリュー75aが備えてあ
ると共に、このスクリュー75aにおける生コンクリー
トFの送り出し前方側を筒状部75h内に収め入れた構
成としてある。そして、この筒状部75hの内周面と、
該スクリュー75aとによって搬送容器部73a内にあ
る生コンクリートFを、該スクリュー75aを回転する
ことで、定量的に、且つ、連続して、この筒状部45h
に設けた排出口72から取り出し得る構成としてある。
【0214】尚、75bは、このスクリュー75aのシ
ャフト75cを受けるスラストベアリングを、75d
は、該シャフト75cに備えられたスプロケットを、7
5eは、モータ75fのスプロケット75gによって該
スプロケット75dに駆動伝達するチェーンを示してい
る。
【0215】かかる容器状搬送具Daに備えられる生コ
ンクリートFを連続して、定量的に取り出すタイプの供
給手段Eは、前記スクリューフィーダ75に特定される
ものでなく、容器状搬送具Daから、これに収められて
いる生コンクリートFを、定量的に、連続してベルトコ
ンベヤGに向けて供給できる手段、又は、この容器状搬
送具Daから、これに収められている生コンクリートF
を、定量的に、区分しながら順次にベルトコンベヤGに
供給できる手段であれば、いかなる構成のものであって
も良い。
【0216】かかる容器状搬送具Dに対する生コンクリ
ートFの供給は、例えば、タワーマストAの側方に設け
たコンベアステージ76から供給される生コンクリート
Fを、ベルトコンベヤ77で投入ホッパー71に供給
し、この投入ホッパー71に供給された生コンクリート
Fを、タワーマストAの容器状搬送具Dに供給する。
【0217】この生コンクリートFの供給にあっては、
投入ホッパー71を、ガイド手段79で、タワーマスト
Aの外から、マストフレーム3の内部の空間4に導き入
れる構成としてある。そこで、先ず、容器状搬送具D
が、この投入ホッパー71の導き入れられる位置を通り
越して、空間4の下方に移動された際に、この投入ホッ
パー71を、ガイド手段79を利用して、該空間4内に
導き入れ、該投入ホッパー71の直下に、当該容器状搬
送具Dの上部開口部分が位置づけられるようにして、こ
の投入ホッパー71から、生コンクリートFを、容器状
搬送具Dに供給する。
【0218】このように、容器状搬送具Dに生コンクリ
ートFを供給した投入ホッパー71は、前記ガイド手段
79を案内として、タワーマストAの空間4から外方に
導き出され、容器状搬送具Dのウインチ63による吊り
上げ操作の妨げとならない態様に構成してある。
【0219】尚、この投入ホッパー71は、開閉手段7
8を備えた構成としてあり、前記2個の容器状搬送具D
に対応した2組の投入ホッパー71、71として用意し
てあり、一方が、容器状搬送具Dに対して生コンクリー
トFを供給している間に、他方の投入ホッパー71が、
ベルトコンベヤ77から生コンクリートFを受け入れる
ように構成してある。
【0220】尚、このベルトコンベヤ77から生コンク
リートFの供給を受ける投入ホッパー71は、例えば図
35及び図36に示されるように、ベルトコンベヤ77
の備えられている架台105に、この投入ホッパー71
を備えた摺動フレーム104が、略水平の向きに移動自
在とされるように設けてあり、この架台105にガイド
手段79を備えた構成としてある。
【0221】即ち、この摺動フレーム104は、架台1
05におけるガイド手段79に沿って、摺動フレーム1
04の一対の案内輪104aが転動し、このガイド手段
79の備えられた架台105内に、摺動フレーム104
が引き込まれ、又は、このガイド手段79の備えられた
架台105から引き出され得る構成としてある。
【0222】この摺動フレーム104の架台105から
の引き出し、及びこれに対する収め入れ操作は、例え
ば、この摺動フレーム104に備えたウインチ手段10
3によってなす。このウインチ手段103は、減速機1
03bを備えたモータ103aによって駆動される巻ド
ラム103cに捲着したワイヤーロープ103dの一端
側を、前記摺動フレーム104の先端側に、又、他端側
を、該摺動フレーム104の後端側、即ち、架台105
に対する取付け側に止着する構成としてあり、これによ
って、該摺動フレーム104、従って、この摺動フレー
ム104に備えられた投入ホッパー71を架台105に
おけるベルトコンベヤ77の下方、特に、コンベヤベル
トから供給される生コンクリートFを受け入れ得る位置
に引き寄せることができると共に、生コンクリートFの
充填された投入ホッパー71を、タワーマストAの空間
内、特に、容器状搬送具Dの上方に移動させることがで
きる。
【0223】なお、前記ベルトコンベヤ77は、架台1
05の上部側に設けてあり、この架台105の下方のガ
イド手段79に沿って摺動される投入ホッパー71の摺
動の妨げとならない構成としてあると共に、タワーマス
トAの下部にあって、並設された一対の空間4、4に対
して備えられる一対の容器状搬送具Dに対して、夫々
に、各個別に生コンクリートFを供給し得るように、該
ベルトコンベヤ、並びに、これに対応する生コンクリー
トFの投入ホッパー71を備えた一対の装置が設けてあ
る。なお、図中、77aは前記ベルトコンベヤ77のコ
ンベヤベルトを、77bは該ベルトコンベヤ77aの駆
動モータを示している。又、図中、101はタワーマス
トAに昇降可能に備えられた点検用のゴンドラを示して
いる。
【0224】(2) 第2の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置 図37〜図44は、第2の実施の形態に係る生コンクリ
ートの移送装置を示している。
【0225】この第2の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置にあっては、タワーマストAと、このタワ
ーマストAに昇降可能に備えられている昇降本体部B
と、この昇降本体部Bに旋回可能に備えられているブー
ムCとを有する構成としてある。また、前記タワーマス
トAには、生コンクリートFの搬送に用いられる容器状
搬送具Dが昇降可能に備えられている。また、前記ブー
ムCには、前記容器状搬送具Dから直接又は別段に備え
つけられる搬送手段を介して供給される該生コンクリー
トFの搬送用ベルトコンベヤGが設けられている。
【0226】また、このブームCには、前記ベルトコン
ベヤGによって搬送される生コンクリートFを該ベルト
コンベヤGの先端、又は、その途中で取り出すトリッパ
装置Hが備えられている。
【0227】また、前記容器状搬送具Dには、この容器
状搬送具Dによって搬送される生コンクリートFを、連
続して定量的に送り出す供給手段Eが備えらており、前
記ベルトコンベヤGに対して、連続して、定量的に、生
コンクリートFを供給することができる。
【0228】また、この第2の実施の形態に係る生コン
クリートの移送装置にあっては、タワーマストAが、そ
の垂直軸線を回転軸線として、回転可能に立設してあ
る。
【0229】この第2の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置は、ブームCを根元側ブームC’のみと
し、この根元側ブームC’にホイスト80などのクレー
ン手段Jを設けた点、タワーマストAを旋回テーブル2
などの旋回手段を介して直接固定すると共に、コンベヤ
ステージ76を設けずに、投入ホッパー71に対して直
接コンクリートミキサー車81によって生コンクリート
Fを供給するようにした点、及び点検ステージ82を設
けた点以外の構成を、前記第1の実施の形態に係る生コ
ンクリートの移送装置における構成と同一、又は実質的
に同一としてある。また、ここで構成される各部の動
作、及び各部の奏する機能は、前記第1の実施の形態に
係る生コンクリートの移送装置におけると同一、又は実
質的に同一である。従って、前記第1の実施の形態に係
る生コンクリートの移送装置における構成と同一又は実
質的に同一の構成部分、同一又は実質的に同一の機能を
奏する部分については、同一の番号を付して、その説明
を省略する。
【0230】ここで装備されるクレーン手段Jとしての
ホイスト80は、根元側ブームC’の長さ方向の両側か
ら、垂下状に設けた補強トラス83、83をサドルとし
て利用し、この向き合っている各補強トラス83、83
の内側にレール84、84を設け、このレール84、8
4に対して、ホイスト80を走行可能に装備させてい
る。尚、図において、80aはホイスト本体部を、80
bは、レール84上を走行する車輪を、80cは、該ホ
イスト本体部80aを移動する手段としてのモータを、
80dは巻ドラム80eのモータを、80fは、モータ
80eの減速機を、80gは、このブレーキを示してお
り、フック80hのワイヤーロープ80iの操作をなし
得る構成としてある。
【0231】尚、作業用ステージ82は、前記補助ステ
ージ19の備えられているクライミング手段としての下
部側にある昇降フレーム21に支持桿85によって垂設
状態に設けてあり、前記クライミング手段によって、昇
降フレーム21の昇降動作と一体となってタワーマスト
Aを昇降する構成としてある。即ち、ここでは、前記の
昇降本体部Bに対して、更に、作業用ステージ82を設
け、これらが一体となって、タワーマストAを昇降する
昇降本体部Bとして構成してある。
【0232】従って、ここでタワーマストAに備えられ
る作業用ステージ82は、前記ステージ本体18と略同
様の手法によって、昇降フレーム21と共に、タワーマ
ストAに対して昇降できる構成、即ち、タワーマストA
に対して、外嵌状に取りつけられるための開口22を備
えていると共に、この開口22に挿通されるマストフレ
ーム3、特に主柱3aに備えられたガイドレールが摺動
状態に収め入れられるスライドガイドを前記第1の実施
の形態におけると同様に備えた構成としてある。
【0233】また、投入ホッパー71に対する生コンク
リートFの供給は、コンクリートミキサー車81から、
ダイレクトに供給できるようにしてあり、タワーマスト
Aに向けて、該コンクリートミキサー車81の進入路8
6を設けてある。即ち、コンクリートミキサー車81の
進入路86と、タワーマストAにおけるマストフレーム
3、この場合にあっては、このマストフレーム3内に延
びるガイドフレーム106が設けてあると共に、このガ
イドフレーム106に対して、摺動フレーム107が、
摺動可能に組み付けられている。特に、摺動フレーム1
07における一対の案内車輪107a、107aが、ガ
イドフレーム106のコ字状をなす向き合った溝106
aをガイドとして組み込まれた構成としてある。
【0234】この摺動フレーム107は、ガイドフレー
ム106に設けた操作ウインチ手段108によって、こ
のガイドフレーム106に沿って、移動される構成とし
てあり、減速機108bを備えたモータ108aにより
回転される巻きドラム108cに捲装したワイヤーロー
プ108dの一端を、該摺動フレーム107の一端側
に、ワイヤーロープ108dの他端側を、この摺動フレ
ーム107の他側端部に夫々繋着し、当該ガイドフレー
ム106に沿って移動できる構成としてある。
【0235】かかる構成からなる摺動フレーム107に
対して、投入ホッパー71が備えてあり、前記コンクリ
ートミキサー車81からの生コンクリートFを、随時タ
ワーマストAに備えられている容器状搬送具Daに対し
て供給できる構成としてある。
【0236】なお、叙上で構成される図37〜図44に
おいて示される第2の実施の形態に係る生コンクリート
の移送装置は、タワーマストAの旋回手法及び当該構
成、各昇降本体部Bの昇降手法及び当該構成、ブームC
の旋回手法及び当該構成、容器状搬送具Dの昇降手法及
び当該構成、容器状搬送具Daから生コンクリートFを
定量供給する手段としての供給手段Eの機能及び当該構
成、容器状搬送具Dからシュート70を用いてベルトコ
ンベヤGに対して生コンクリートFを供給する手法及び
当該構成、ベルトコンベヤGによる生コンクリートFの
移送手法及び当該構成、ベルトコンベヤGから生コンク
リートFをシュート55に送り出すトリッパ装置Hの構
成など、当該装置の各操作手法、及び構成を、図5〜図
36に示される第1の実施の形態に係る生コンクリート
の移送装置と同一または実質的に同一のものとしてあ
る。
【0237】尚、叙上作業用点検ステージ82と、クレ
ーン手段Jを、生コンクリートFの移送装置に設けるこ
とによって、前記生コンクリートFの打設と共に、この
打設に必要とされる各種機材の搬送処理を同時になすこ
とが可能とされ、ダム建築などの、より合理化をなすこ
とができる。又、煙突あるいは橋脚などのコンクリート
打設に際しては、逐一足場組みをする必要が無く、この
生コンクリートFの移送装置を用いて、打設型枠などの
搬送と、型枠施工、型外しなどの一連の作業を無足場の
状態でなし得る特長を有している。
【0238】(3) 第3の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置 図45〜図61は、第3の実施の形態に係る生コンクリ
ートの移送装置を示している。
【0239】この第3の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置にあっては、タワーマストAと、このタワ
ーマストAに昇降可能に備えられている昇降本体部B
と、この昇降本体部Bに旋回可能に備えられている2本
一組のブームCとを有する構成としある。また、前記タ
ワーマストAには、生コンクリートFの搬送に用いられ
る容器状搬送具Dが昇降可能に備えつけられている。ま
た、前記の根元側ブームC’と、これに繰り出し、繰り
入れ可能に備えられた先端側ブームC”とよりなるブー
ムCには、前記容器状搬送具Dから直接又は別段に備え
られる搬送手段を介して供給される生コンクリートF
の、搬送用ベルトコンベヤGが、順次に乗り継ぎ可能に
設けてある。また、該ブームCには、該ブームCに備え
られるベルトコンベヤGの先端、又は、その途中から搬
送生コンクリートFを取り出すトリッパ装置Hが設けて
ある。また、前記容器状搬送具Dには、この容器状搬送
具Dによって搬送される生コンクリートFを、前記搬送
用ベルトコンベヤGに対して、直接又は別段に備えられ
る搬送手段を介して、連続して定量的に送り出す供給手
段Eが備えらている。また、この第3の実施の形態に係
る生コンクリートの移送装置にあっては、タワーマスト
Aが、その垂直軸線を回転軸線として回転可能に立設し
てある。また、この第3実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置は、タワーマストAが、レール17に沿っ
て水平方向に移動可能に構成してある。
【0240】この第3実施の形態に係る生コンクリート
の移送装置は、ブームCの支持手法を、その水平方向に
向けた旋回のみとし、このブームCをブーム支持フレー
ム109によって昇降本体部Bに備えさせるようにした
点、生コンクリトFを、連続して、定量的に送り出す供
給手段Eを備えた容器状搬送具Dを、タワーマストAの
内外に導き入れ、あるいは、これを導き出し可能になす
と共に、これに対して、生コンクリートFを充填し、且
つ、これを昇降搬送具Kとしての吊りフレーム台87に
よって、タワーマストA内を、昇降可能とした点、以外
の構成を、前記第1実施の形態に係る生コンクリートの
移送装置における構成と同一、又は実質的に同一として
ある。また、ここで構成される各部の動作、及び各部の
奏する機能は、前記第1実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置におけると同一、又は実質的に同一であ
る。従って、前記第1実施の形態に係る生コンクリート
の移送装置におけると、同一又は実質的に同一の構成部
分、同一又は実質的に同一の機能を奏する部分について
は同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0241】尚、ここにおいて構成される生コンクリー
トの移送装置にあっては、前記図5〜図36おいて示さ
れる第1実施の形態に係る生コンクリートの移送装置に
おけると同様に、タワーマストAが旋回可能、且つ、走
行可能に設けてあると共に、このタワーマストAに対し
て、昇降本体部Bが、該第1実施の形態に係る生コンク
リートの移送装置におけると同様に昇降調節可能に備え
てある。
【0242】また、同様に、昇降本体部Bに備えらてい
るブームCは、前記第1実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置におけると同様の手法によって伸縮される
先端側ブームC”を根元側ブームC’に備え、且つ、こ
れを、該第1実施の形態に係る生コンクリートの移送装
置におけると同様の旋回装置33によって旋回可能に、
該昇降本体部Bに対して設けてある。
【0243】尚、この第3実施の形態に係る生コンクリ
ートの移送装置にあっては、該ブームCの支持手段を、
ウインチ29によるワイヤーロープ30の操作によるこ
となしに、各ブーム支持フレーム109によってなす構
成としてある。即ち、前記昇降本体部Bに対して、前記
第1実施の形態に係る生コンクリトの移送装置と同様
に、軸桿34によって、その基部側が支持されているブ
ームCに対し、このブームC、特に、根元側ブームC’
の先端側をブーム支持フレーム109によって吊るよう
に構成している。
【0244】先ず、前記昇降本体部Bの上方にあって、
この昇降本体部Bと共に昇降動作して、該昇降本体部B
を構成する支持枠110を、タワーマストAの各マスト
フレーム3、3に対して、外嵌状に設けてある。この昇
降本体部Bを構成する支持枠110と、ブームC、特
に、根元側ブームC’の前端部分との間をブーム支持フ
レーム109で連結し、該ブームCを、この支持フレー
ム109により吊りさげ保持状態とする。
【0245】尚、この支持枠110は、平面形状が略四
角形の枠体として構成してあり、前記タワーマストAに
おける各マストフレーム3の外側に設けられた各ガイド
レール92を収め入れるスライドガイド93が、この支
持枠110の内側に設けてあり、このマストフレーム3
の各ガイドレール92を案内として,前記昇降本体部B
と共に該タワーマストAを昇降する構成としてある。
【0246】また、この支持枠110は、昇降本体部
B、特に、ステージ本体18のステージポスト部18A
に対して、各連桿111によって、連結されていると共
に、該ステージ本体18に支持フレーム112で支承さ
れた構成としてあり、昇降本体部Bを構成している。ま
た、支持フレーム112と平行な向きにブーム支持フレ
ーム109を延設状に設け、その先端に、根元側ブーム
C’の先端側を支持する構成としてある。
【0247】尚、このブーム支持フレーム109は、前
記ブームCと共に旋回できるように、該支持枠110に
設けてあり、特に、この実施例にあっては、根元側ブー
ムC’の比較的基部側から、ステージポスト部18Aの
上部に延びるように設けた補助フレーム113と、前記
ブーム支持フレーム109とを連結桿114で連結し、
これを該支持枠110及びステージポスト部18Aに設
けた各軸受115、115において、旋回可能に取り付
けた構成としてある。
【0248】次いで、この実施の形態において用いられ
ている容器状搬送具Dの移送方法について説明する。こ
の実施の形態にあっては、容器状搬送具Dに対する生コ
ンクリートFの供給を、投入ホッパー71を用いないで
行なうものである。
【0249】即ち、この実施の形態における容器状搬送
具Dは、前記の昇降用ウインチ63に直接吊り下げるよ
うに構成せず、この昇降用ウインチ63に吊り下げた吊
フレーム台87に対して、リフター付電動台車88を用
いることによって、該容器状搬送具Dを載置し、あるい
は、これから取り出すようにしたものである。
【0250】ここで用いられる吊フレーム台87は、タ
ワーマストAにおいて、マストフレーム3、3…の構成
空間として設けられている上下方向に亘る一対の空間
4、4に対して、上下方向に向けて移動可能に設けてあ
る。
【0251】この吊フレーム台87は、コ字状に構成さ
れた下部枠体87aにおける向き合っている一対の枠材
87a’、87a’の両端から、略二等辺三角形状を構
成するように側枠体87bを起立し、その頂部を、前記
枠材87a’の略中央から一体に起立して設けてある柱
枠87cの上部に一体に止着し、且つ、この頂部間を、
頂部梁87dで一体に連結した構成としてあると共に、
この向き合っている一対の枠材87a’、87a’の内
側に、互に向き合って突き出すように支承突起87e、
87e…を設けた構成としてある。尚、この支承突起8
7eには、案内される容器状搬送具Dに対する略円錐台
状のストッパー87fが設けてある。
【0252】かかる構成からなる吊フレーム台87は、
その両側にある各柱枠87cの頂部に、前記昇降用ウイ
ンチ63のワイヤーロープ65が取り付けてあると共
に、マストスレーム3の内側の上下方向に亘って設けら
れているガイドレール89を、この柱枠87cの上下部
に設けてあるスライドガイド90の溝内に収まるように
してある。尚、図中91はスライドメタルを示してい
る。
【0253】尚、この吊フレーム台87の収まるマスト
フレーム3は、長方形状に区分される四隅部分に主柱3
a、3a…を、また、この区分される長方形状の長い辺
の略中間部分に補助支柱3b、3bを設け、この各主柱
3a、3a…支柱3b、3b…を横桿3c、3c…で連
結し、一対の吊フレーム台87、87の収まる空間4、
4が構成してある。
【0254】また、このタワーマストAを構成するマス
トフレーム3の各主柱3a、3a…の外側の上下方向に
は、ガイドレール92が一体に設けてあると共に、この
ガイドレール92が、昇降本体部Bなどとして構成され
るステージ本体18、補助ステージ19、作業ステージ
82、及び各昇降フレーム20、21などに備えられる
スライドガイド93の溝内に摺動可能に収まる構成とし
てある。尚、図中94はスライドメタルを示している。
【0255】かかるマストフレーム3の下部に、リフタ
ー付電動台車88の出し入れできる開口95、95を設
け、この開口95に対してリフター付電動台車88を移
動するレール96を設け、これにリフター付電動台車8
8を移動自在に備えつけるようにしてある。このリフタ
ー付電動台車88は、モータ駆動される車輪88aとリ
フター88bとを備えた構成としてある。
【0256】かかる電動台車88に載置される容器状搬
送具Dは、定量供給タイプの供給手段Eとしての、例え
ばスクリューフィーダ機構を備えた構成としてあり、前
記第1の実施の形態に係る生コンクリートの移送装置に
おいて用いられたと同一の構成を備えた容器状搬送具D
aとして構成してある。
【0257】かかる構成からなる容器状搬送具Daは、
これをフリター88b上に載置し、且つ、該リフター8
8bを用いてリフトアップ状態にして、前記開口95か
らタワーマストAの空間4内に導き入れた後、該リフタ
ー88bによるリフトアップ状態を解消して、これを吊
フレーム台87における支承突起87e、87e上にリ
フトダウン状態にして載置する。このリフター88bの
降下に伴う容器状搬送具Daの支承突起87eに対する
支承に際して、この支承突起87eにあるストッパー8
7fが、該容器状搬送具Dの下面に設けた孔97に差し
入れ、係合される構成としてある。
【0258】かかるリフター付電動台車88を用いた容
器状搬送具DのタワーマストAに対する取込み手法を備
えた生コンクリートの移送装置にあっては、例えば、こ
の容器状搬送具Dに対してベルトコンベヤによる投入方
式98を用いて生コンクリートFを供給することができ
る。又、例えば、トランスファーカーによる投入方式9
9を用いて生コンクリートFを供給することができる。
更に、例えば、コンクリートミキサー車による投入方式
100を用いて生コンクリートFを供給することができ
る。
【0259】尚、図54〜図56は、昇降搬送具Kの第
1の昇降手段を示すものであって、この昇降搬送具K
は、タワーマストAの空間4に対して、2個の昇降搬送
具K、Kが並んだ状態に設けてあると共に、一方の容器
状搬送具D’を取り入れた昇降搬送具Kには、巻ドラム
67に対して下巻きとされたワイヤーロープ65aを、
又、他方の容器状搬送具D”を取り入れた昇降搬送具K
には、巻ドラム67に対して上巻きとされたワイヤーロ
ープ65bを夫々繋着してある。
【0260】この結果、モータ66によって巻ドラム6
7を回転した際に、いずれか一方の昇降搬送具Kが上昇
し、同時に、他方の昇降搬送具Kが下降することとな
り、昇降搬送具Kの昇降操作に際してのモータ66の負
荷を少なくすることができる。
【0261】尚、ここにおいて、タワーマストAの空間
4を昇降する容器状搬送具D、Dは、一方が下方にあっ
て投入ホッパー71から生コンクリートFを受けている
際に、他方の容器状搬送具Dが、上方にあって、シュー
ト70からベルトコンベヤGに対して生コンクリートF
を、ベルトコンベヤ28を介して定量的に供給する構成
としてある。この結果、シュート70と投入ホッパー7
1との間をこの2基の容器状搬送具D、Dがタイミング
良く昇降することとなる。
【0262】次いで、図57及び図58は、昇降搬送具
Kの第2の昇降手段を示すものである。この昇降手段
は、タワーマストAの空間4、4の夫々に昇降搬送具
K、Kを吊り下げ状態に設けたものであって、この夫々
の昇降搬送具K、Kに対して、これを各別に昇降操作す
る昇降用ウインチ63を備えさせた構成としている。
又、夫々の巻ドラム67に対して、捲装したワイヤーロ
ープ65の一方を下巻きのワイヤーロープ65aとし、
これにカウンターウェイト102を吊り下げ状態に設け
ると共に、他方の、即ち、上巻きワイヤーロープ65b
に、前記容器状搬送具Dを取り入れる昇降搬送具Kを吊
り下げ状態に設けた構成としてある。
【0263】尚、この昇降搬送具Kにおける第2の昇降
手段にあっては、該カウンターウェイト102を用いた
以外の構成を、前記図54〜図56において示される第
1の昇降手段と同一の構成としてある。従って、前記第
1の昇降手段と同一又は実質的に同一の構成部分につい
ては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0264】なお、叙上で構成される図45〜図61に
おいて示される第3の実施の形態に係る生コンクリート
の移送装置は、タワーマストAの旋回手法及び当該構
成、各昇降本体部の昇降手法及び当該構成、ブームCの
旋回手法及び当該構成、昇降搬送具Kと容器状搬送具D
の昇降手法及び当該構成、容器状搬送具Dから生コンク
リートFを定量供給する手段としての供給手段Eの機能
及び当該構成、容器状搬送具Dからシュート70を用い
てベルトコンベヤGに対して生コンクリートFを供給す
る手法及び当該構成、ベルトコンベヤGの構成、ベルト
コンベヤGから生コンクリートFをシュート55に送り
出すトリッパ装置Hの構成など、当該装置の各操作手
法、及び構成を、図5〜図36に示される第1の実施の
形態に係る生コンクリートの移送装置と同一または実質
的に同一のものとしてある。
【0265】尚、叙上吊りフレーム台87を昇降搬送具
Kとして用いることによって、タワーマストAの構成が
簡素化でき、これによって、タワーマストAの設備コス
トが割安とされる特長を有し、しかも、タワーマスト
A、特に。容器状搬送具Dの管理が容易となり、いかな
る生コンクリートの供給手段に対しても、容易に対応で
きる特長を当該装置にもたらすことができ、ダム建築な
どの、より合理化と共に工期の短縮、経費の削減を計る
ことができる。又、当該装置において構成されるブーム
Cは、タワーマストAに対して、昇降本体部Bと共に安
定して、しかも、円滑に昇降されることとなる。
【0266】(4) 第4の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置 図62〜図68は、第4の実施の形態に係る生コンクリ
ートの移送装置を示している。
【0267】ここで構成される生コンクリートの移送装
置は、タワーマストAと、このタワーマストAに昇降可
能に備えられている昇降本体部Bと、この昇降本体部B
に回転可能に備えられた回転部Nと、この回転部Nに備
えられているブームCとを有する構成としてある。ま
た、前記タワーマストAには、生コンクリートFの搬送
に用いられる容器状搬送具Daが昇降可能に備えつけて
ある。また、前記ブームCには、該生コンクリートFの
搬送用ベルトコンベヤGと、該ベルトコンベヤGによっ
て搬送される生コンクリートFを該ベルトコンベヤGの
途中で取り出すのに用いられるトリッパ装置Hとが備え
られている。また、前記容器状搬送具Dには、この容器
状搬送具Dに受け入れられた生コンクリートFを、連続
して、定量的に送り出す供給手段Eが備えられており、
この容器状搬送具Daに受け入れられた生コンクリート
Fを、前記搬送用ベルトコンベヤGに向けて直接又は別
段に備えられる搬送手段を介して、連続して定量的に供
給できる構成としてある。また、ここにおいて構成され
る生コンクリートの移送装置は、レール17に沿って移
動可能に設置してある。
【0268】この第4の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置にあっては、クライミング手段によってタ
ワーマストAに昇降可能に備えられた昇降本体部Bに対
して、回転部Nを、回転可能に備えさせ、しかも、この
回転部Nに対して、ブームCを取付けるようにして、容
器状搬送具Dによって運び上げられる生コンクリートF
を、移送手段Lを介して直接、又は別段に用意される搬
送手段を用いてベルトコンベヤGに対して供給するよう
にした以外の構成を、前記第1の実施の形態に係る生コ
ンクリートの移送装置の構成と同一、又は実質的に同一
の構成としてある。また、ここで構成される各部の動
作、及び各部の奏する機能は、前記の相違点以外の点に
おいて、前記第1の実施の形態に係る生コンクリートの
移送装置における動作、及び機能と同一又は実質的に同
一としてある。従って、前記第1の実施の形態に係る生
コンクリートの移送装置と、同一又は実質的に同一の構
成部分、及び同一又は実質的に同一の機能を奏する部分
については同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0269】ここでタワーマストAに昇降可能に備えつ
けられる昇降本体部Bには、このタワーマストAを回転
中心とするように回転部Nが、略水平の向きに回転可能
に備えつけられている。
【0270】ここで、タワーマストAに対して、昇降可
能に備えられる昇降本体部Bは、前記第1の実施の形態
における生コンクリートの移送装置におけると略同様に
構成してある。即ち、昇降用油圧シリンダー23によっ
て連設された上部昇降フレーム20と、下部昇降フレー
ム21とをベースとし、このクライミング手段の上方に
あって、タワーマストAに昇降可能、且つ外嵌めの状態
に備えられた支持枠110を、前記上部昇降フレーム2
0、又は、この上部昇降フレーム20に備えられたステ
ージ部材に対して、連桿111によって一体に組付ける
ことによって、昇降本体部Bを構成している。
【0271】かかる構成よりなる昇降本体部Bは、前記
第1の実施の形態に係る生コンクリートの移送装置にお
けると同様に、下部昇降フレ〜ム21と、上部昇降フレ
ーム20とに、夫々油圧シリンダー24が設けてある。
従って、前記の第1の実施の形態に係る生コンクリート
の移送装置におけると同様に、油圧シリンダー23によ
って、上方、又は下方に移動される昇降フレーム20、
21を、夫々の動作終端で、タワーマストA、特に、マ
ストフレーム3に対して、ロック状態とし、または、こ
のロック状態を解いて移動可能に構成している。
【0272】かかるクライミング手段を備えた昇降本体
部Bに対して、回転部Nが回転軸受手段116によっ
て、水平の向きに回転可能に備えられた構成としてあ
る。この図示例にあっては、上部昇降フレーム20の上
部側に備えられた円環状軸受部116aと、前記軸桿1
11によって該昇降フレーム20に対して一体に備えら
れた支持枠110に備えられた円環状軸受部116aに
対して、回転部Nの下部側と、上部側とに夫々備えつけ
られた円環状軸受け部116b、116bを夫々嵌め合
せ、この軸受手段116によって回転方向と、鉛直方向
の荷重を受ける構成としてあり、この具体例にあって
は、旋回ベアリング手段を用いて当該軸受手段116を
構成している。
【0273】かかる昇降本体部Bに対して、回転可能に
備えられる回転部Nは、前記昇降フレーム20の上方に
あって、タワーマストAに対して、回転可能に備えられ
ているステージ117と、このステージ117に一体と
なるように備えられた回転フレーム118とによって構
成してある。
【0274】また、回転フレーム118は、前記タワー
マストAに対して、外嵌めの状態に備えられた上部環状
フレーム118aと、この上部環状フレーム118aを
前記ステージ117に組付ける支柱118bとによって
構成してある。
【0275】かかる構成よりなる回転部Nは、前記昇降
フレーム20によって支承されるように、前記タワーマ
ストAに対して、回転可能に備えられると共に、前記昇
降本体部Bにおける円環状軸受部116a、特に、昇降
フレーム20に備えた円環状軸受部116aと、支持枠
110に設けた円環状軸受部116aに対して、この回
転部Nにおけるステージ117側にある円環状軸受部1
16bと、上部環状フレーム118aの側にある円環状
軸受部116bとを、ボールペアリングなどを介して組
付けた構成としてある。
【0276】又、この昇降本体部Bに対して回転可能に
備えられる回転部Nは、この回転部Nを構成するステー
ジ117に備えられたピニオン120を、該昇降本体部
B、この図示例にあっては、昇降フレーム20に備えた
円環状をなすガイドレール119の外周面に設けたラッ
ク119aに噛合さるように構成してある。また、この
ピニオン120は、ステージ117に設けた減速機12
1を介して、モータ122で駆動する構成としてある。
【0277】かかる構成よりなる回転部Nは、この回転
部Nを構成するステージ117に設けたモータ122を
用いて、ピニオン120をラック119aに沿って、駆
動し、これによって、回転部Nを、タワーマストAに対
して回転することができる。かくして、タワーマストA
に対して昇降可能、且つ、回転可能に備えつけられた回
転部Nに対して、ブームCを組み付けてある。
【0278】ここで、回転部Nに備えられるブームC
は、タワーマストAに対して、当該回転部Nが回転可能
とされていることから、旋回、特に、水平の方向に向け
た旋回構造を備えない構成としてあるが、更に、前記第
1の実施の形態におけるように、水平の向きに、当該ブ
ームCを旋回可能に設けてあっても良い。
【0279】また、この図示例にあっては、ブームCに
備えられるトリッパ装置Hを、根元側ブームC’にのみ
設け、先端側ブームC”にあっては、この先端側ブーム
C”を、根元側ブームC’に対して、繰入れ、繰出し状
態に操作することによって、この先端側ブームC”のベ
ルトコンベヤG”の先端側から、トリッパ装置を用いる
ことなしに生コンクリートの打込みをなし得るように構
成してある。
【0280】また、かかる構成からなる生コンクリート
の移送装置にあっては、容器状搬送具D、この場合、前
記第1の実施の形態におけると同様に、生コンクリート
Fを連続し、且つ定量的に供給する供給手段Eを備えた
容器状搬送具Daを、タワーマストAにおいて、昇降す
る昇降手段としての昇降用ウインチ63、及びガイドシ
ーブ64を、該タワーマストAの頂部に直接備えさせる
構成としてある。
【0281】ここで、タワーマストAの頂部に備えられ
るウインチ手段は、電磁ブレーキ68、減速機69を介
してモータ66で駆動される巻ドラム67を各一対用意
し、夫々の巻ドラム67に対して容器状搬送具Dと、カ
ウンターウェイトとを、夫々ワイヤーロープ65によっ
て昇降可能に吊した構成としてあり、特に、この図示例
にあっては、下巻きのワイヤーロープ65aにカウンタ
ーウェイトを、上巻きのワイヤーロープ65bに容器状
搬送具Dを、夫々ガイドシーブ64を介して吊し設けた
構成としてある。
【0282】次いで、叙上構成からなる生コンクリート
の移送装置における生コンクリートFの移送、特に、容
器状搬送具Dから、生コンクリートFを、ベルトコンベ
ヤGに受け渡す受け渡しの手段について説明する。
【0283】先ず、タワーマストAに備えられた容器状
搬送具B、この場合にあっては、生コンクリートFを連
続して、定量的に供給する供給手段Eを備えた容器状搬
送具Daによって運び上げられた生コンクリートFは、
起伏可能に備えつけられたシュート70と、固定シュー
ト70’とによって、このタワーマストAの回りを巡る
ように回転する状態に備えられた移送手段Lに案内さ
れ、この移送手段Lから、ブームCに備えられるベルト
コンベヤGに対してシュート123によって受け渡され
る。
【0284】ここで、生コンクリートFの受け渡しに用
いられる移送手段Lは、前記昇降本体部Bにおける連桿
111ステージポストなどの外周に備えつけられた環状
フレーム124と、前記回転部Nの回転フレーム118
における支柱118bの内側に備えられた環状フレーム
125と、この環状フレーム124、125間にあっ
て、前記タワーマストAを巡るように回転する環状帯板
126とによって構成された、所謂回転フィーダとして
構成してある。
【0285】更に、この移送手段Lを、詳細に説明す
る。先ず、前記環状フレーム124における水平板部1
24aの上面には、夫々の軸中心線を、この環状フレー
ム124における放射線方向に揃えるようにして複数の
ローラ127を並設状態に設けてある。また、このロー
ラ127の軸に備えたスプロケット128をモータ12
9の回転軸に備えたスプロケット130にチェーン13
1で連絡する構成としている。更に、ローラ127相互
の各スプロケット132をチェーンで連絡した構成とし
てある。かかる構成よりなるローラ127上に、環状の
帯板126を設け、このローラ127によって、この帯
板126を駆動する構成としてある。かかるローラ12
7によって回転される環状帯板126の内側に接するよ
うに前記水平板部124aから起立される環状側板12
4bと、この環状側板124bに向き合い、しかも、該
環状帯板126の外側に位置して、前記回転フレーム1
18の側に設けられている側板状をなす環状フレーム1
25とによって、この環状帯板126に供給される生コ
ンクリートFを、その移送途中で落下することなく、シ
ュート123位置に案内する溝状案内部133を構成す
るようにしてある。
【0286】尚、この環状帯板126によって搬送され
る生コンクリートFは、この環状帯板126と、前記環
状フレーム125及び環状側板124bの構成する生コ
ンクリートFの搬送空間としての溝状案内部133を、
遮蔽板134で遮断することによって、シュート123
に強制的に導き出し得る構成としてある。
【0287】尚、叙上で構成される図62〜図68にお
いて示される第4の実施の形態に係る生コンクリートの
移送装置は、叙上において明らかにされた以外の構成、
例えば、タワーマストAの走行手法及び当該構成、各昇
降本体部の昇降手法及び当該構成、ブームCの組付け手
法及び当該構成、容器状搬送具Dの昇降手法及び当該構
成生コンクリートFを連続して、定量的に送り出す供給
手段Eの機能及び当該構成、ベルトコンベヤGの構成、
ベルトコンベヤGに備えられるトリッパ装置Hの構成な
ど、当該装置の各操作手法、及び構成を、前記第1の実
施の形態に係る生コンクリートの移送装置と同一、又は
実質的に同一としてある。
【0288】(5) 第5の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置 図69〜図98は、第5の実施の形態に係る生コンクリ
ートの移送装置を示している。
【0289】この第5の実施の形態に係る生コンクリ−
トの移送装置は、タワーマストAと、このタワーマスト
Aに昇降可能に備えられている昇降本体部Bと、この昇
降本体部Bに旋回可能に備えられているブームCとによ
って構成してある。また、ここで構成されるブ−ムC
は、根元側ブ−ムC’と、この根元側ブ−ムC’に対し
て、繰り入れ繰り出し可能に備えられた先端側ブ−ム
C”とによって構成してある。また、前記タワーマスト
Aには、生コンクリートFの搬送に用いられる容器状搬
送具Dが昇降可能に備えられている。また、前記ブーム
Cには、該容器状搬送具Dによって搬送される生コンク
リートFの搬送用ベルトコンベヤGが、根元側ブ−ム
C’に備えられるベルトコンベヤG’から、先端側ブ−
ムC”におけるベルトコンベヤG”が、前記生コンクリ
−トFを受け継ぎ得るように備えられている。また、前
記ブームC、特に、根元側ブ−ムC’に、トリッパ装置
が備えてある。
【0290】また、前記容器状搬送具Dによる生コンク
リートFの搬送と、前記ベルトコンベヤGによる生コン
クリートFの受け入れとの間にあって、この生コンクリ
ートFを一旦受け入れ、且つ、これを前記ベルトコンベ
ヤGに対して送り出す容器状中継具Mが、設けてある。
また、この容器状中継具Mは、前記昇降本体部B、又
は、この昇降本体部Bに対して備えられたブ−ムCに備
えられた構成としてある。また、この容器状中継具M
は、前記容器状搬送具Dから直接、又は、別段に備えら
れる搬送手段を介して生コンクリ−トFを受け入れる受
け入れ容器手段Pと、この受け入れ容器手段Pに受け入
れた生コンクリ−トFを、連続して、定量的に送り出す
供給手段Eとを備えた構成としてある。
【0291】この第5の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置は、前記容器状搬送具Dを、生コンクリー
トを連続して、定量的に送り出す供給手段Eを備えてい
ない容器状搬送具Dbとして構成した点、及び容器状中
継具Mを用意し、この容器状中継具Mを、前記容器状搬
送具Dによる生コンクリートFの搬送と、前記ベルトコ
ンベヤGによる生コンクリートFの搬送との各搬送路の
系路の間に別段に設けると共に、この容器状中継具M
を、生コンクリートFの受け入れ容器手段Pと、この受
け入れ生コンクリートFを、連続して、定量的に送り出
す供給手段Eとを備えた構成とした以外の構成を、前記
第1の実施の形態、及び他の実施の形態に係る生コンク
リートの移送装置における構成と同一、又は実質的に同
一の構成としてある。また、ここで構成される生コンク
リートの移送装置における各部の動作、及び、各部の奏
する機能は、前記容器状搬送具Dを供給手段Eを備えて
いない容器状搬送具Dbとした点、及び前記容器状中継
具Mの設置に伴って生ずる動作上、及び機能上の差異、
即ち、容器状搬送具Dから、生コンクリートFを、直接
的に、連続して、定量的にベルトコンベヤGに向けて送
り出すことなく、一旦、容器状中継具Mに対して、生コ
ンクリートFを収め入れると共に、この容器状中継具M
に受け入れられた生コンクリートFを、連続して、定量
的に、ベルトコンベヤGに送り出すようにした以外の点
における構成を、前記第1の実施の形態、及び他の実施
の形態に係る生コンクリートの移送装置における構成と
同一、又は実質的に同一としている。従って、前記各実
施の形態に係る生コンクリートの移送装置における構成
と同一、又は実質的に同一の構成部分、同一又は実質的
に同一の機能を奏する部分については、同一の番号を付
して説明を省略する。
【0292】ここにおいて構成されるタワーマストA
は、設置面に対して固定された状態で立設してある。こ
のタワーマストAは、これをレールなどの走行手段を別
段に用意し、これによって、移動可能に構成してあって
も良い。また、ここでは用いていないが、タワーマスト
Aを設置部に対して回転可能、即ち、タワーマストAの
垂直軸線を回転軸線として、このタワーマストAを回転
可能に備えてあっても良い。
【0293】かかる構成のタワーマストAは、前記各実
施の形態におけると略同様の構成としてあり、四隅部分
に立設されたパイプ状をなす主柱3a…3aと、この各
主柱3a、3a間にあって立設されている補助支柱3b
…3bと、これらの各主柱3a及び補助支柱3bにおけ
る互に隣り合っている柱間と、前記広い間隔をもって立
設されている主柱3a、3a間に設けられた一対の補助
支柱3b、3b間とに、夫々横桿3c…3cを設けて構
成されたマストフレーム3を備えた構成としてある。
【0294】かかる構成よりなるマストフレーム3にあ
っては、このマストフレーム3の上下方向に亘って、容
器状搬送具Dの昇降用の空間4、4が対をなすように構
成されていると共に、このマストフレーム3の下部側
に、電動台車の進入可能な開口95が、また、容器状搬
送具Dからの生コンクリートFの取り出し位置には、シ
ュートの動作可能な開口が夫々備えられている。
【0295】かかる構成よりなるタワーマストAにあっ
ては、前記主柱3a…3aを案内として、昇降本体部B
が、外嵌めの状態に組付けてあり、この昇降本体部B
が、上下方向に移動可能としてある。
【0296】また、このタワーマストAに対する昇降本
体部Bの上下動々作は、昇降本体部Bを構成する昇降フ
レーム20、21に備えられた昇降用油圧シリンダー2
3による該昇降フレーム20、21の上下方向に向けた
移動操作と、この昇降本体部Bに備えられた油圧シリン
ダー24による該昇降フレーム20、21の前記各主柱
3aに対する各ロック操作などの各クライミング操作に
よってなされる。
【0297】まず、タワーマストAに備えられる昇降本
体部Bは、前記マストフレーム3に対して外嵌め状態に
組付けられた上部側昇降フレ−ム20と、下部側昇降フ
レ−ム21とによって構成される昇降本体部Bのクライ
ミング手段をベ−スとして、これに、ステ−ジ本体1
8、補助ステ−ジ19などを備えた構成としてある。
【0298】この昇降本体部Bを構成する上部側昇降フ
レ−ム20と、下部側昇降フレ−ム21とは、夫々昇降
用の油圧シリンダ−24によって、上下方向に向けて、
交互に移動可能に構成してあると共に、夫々、その動作
終了位置において、油圧シリンダ−24によって、前記
タワ−マストAに対してロック可能な構成としてある。
【0299】また、かかる昇降本体部Bを構成する前記
上部側昇降フレ−ム20には、前記マストフレーム3に
対して外嵌め状に組付けられたステージ本体18と、こ
のステージ本体18に備えられ、且つ、該マストフレ−
ムAを取り囲むように設けられたステ−ジポスト18A
と、このステ−ジポスト18Aの上部方にあって、連桿
111などによって該ステージポスト18Aに連設され
ている支持枠110などが組み付けられて、これらが一
体となって昇降本体部Bを構成している。
【0300】また、昇降本体部Bを構成する前記下部側
昇降フレーム21には、補助ステージ19が、この下部
側昇降フレ−ム21と一体になるように備えられてお
り、これらが共に昇降本体部Bを構成している。
【0301】また、これらの各昇降フレ−ム20、21
と、前記ステージ本体18、補助ステ−ジ19などは、
いずれも、前記タワ−マストAに対して、外嵌めの状態
に組み付けられており、これらが、前記クライミング手
段によって、タワーポストAを昇降する構成としてあ
り、いずれも、前記各実施の形態におけると基本的に同
一の構成としてある。
【0302】図73〜図77は、この昇降本体部Bの昇
降動作手段としての各昇降フレーム20、21の主柱3
aに対する組付け状態、及び、各油圧シリンダー23、
24の各配置状態を、主要構成部分のみで模式的に示し
たものであって、個々の、例えば、各昇降フレーム2
0、21に備えられた油圧シリンダー24のプランジャ
ーロッド24bを受け入れる受け段部26を、主柱3a
に設けた上下方向に稍々長い受け孔部26’とした点、
プランジャーロッド24bを案内する筒状受け部25
a’を各昇降フレーム20、21に設けるようになすと
共に、このプランジャーロッド24bの駆動油圧シリン
ダー24をシリンダー支持フレーム25’によって、該
昇降フレーム20、21に設けるようにした点などの若
干の差異はあるものの、これらの昇降本体部Bの昇降操
作をなす各部の構成を、前記各実施の形態に係る生コン
クリートの移送装置における昇降操作をなす各部の構成
と同一にしてある。
【0303】尚、この第5の実施の形態に係る生コンク
リ−トFの移送装置にあっては、昇降本体部Bの昇降動
作に際して、この昇降本体部Bを構成する各昇降フレー
ム20、21、及びステージ本体18、ステージポスト
18A、補助ステージ19などに対して、回転自在な案
内ロール135を設け、この案内ロール135を、タワ
ーマストA、特に、主柱3aの上下方向に亘って設けた
案内レール136に摺接転動する構成としてある。
【0304】ここで、主柱3aに備えられる案内レール
136は、パイプ状主柱3aの周側面を挟むように止着
されるL字状をなすレール裏材136aを、タワーマス
トAの各隅縁に沿った上下方向に溶接すると共に、この
主柱3aの外側縁の上下方向に亘って設けられたレール
裏材136aにおける夫々に直交した面に、各案内レー
ル136、136を設けた構成としてある。
【0305】又、この案内レール136に摺接、転動さ
れる案内ロール135は、前記タワーマストAに対して
外嵌状に組付けられた前記昇降フレーム20、21など
の角隅部毎に、回転軸線が互に直交する向きにある夫々
対をなす案内ロール135、135として設けてあり、
これらの案内ロール135…135が、四方より、タワ
ーマストAを挾持する構成としてある。尚、図中135
aは、この案内ロール135の回転軸を示している。
【0306】尚、この実施の形態における昇降本体部B
の昇降動作は、油圧シリンダー24におけるプランジャ
ーロッド24bの受け部分が、受け孔部26’としてあ
ることから、この受け孔部26’から当該プランジャー
ロッド24bを抜き出す操作を、昇降用油圧シリンダー
23の上昇操作に先立ち、又は、下降操作に先立ってな
すようにしたものであるが、これ以外の基本的な昇降本
体部Bの昇降動作は、前記各実施の形態におけると実質
的に同一である。
【0307】かかる構成からなるタワーマストAに備え
つけられる昇降本体部Bは、前記昇降フレーム20、2
1と共に、タワーマストAに対して外嵌めの状態に備え
つけられているステージ本体18と、このステージ本体
18に備えられているステージポスト18Aと、更に、
このタワーマストAに対して外嵌めの状態で備えられ、
しかも連桿111によって連設された支持枠110と、
更に補助ステージ19などと共に、該タワーマストAに
対して、上下方向に昇降可能に備えつけてあり、更に、
支持フレーム112、支持フレーム109、支持フレー
ム137などが、一体に組付けられる構成としてある。
【0308】かかる昇降本体部Bに対してブームCを軸
桿34を用いて 上下方向に回動できる態様に組付けて
あると共に、この軸桿34によって、ブームCを取付け
ている取付け部を、第1の実施の形態において用いられ
たブーム旋回装置33と略同様のブーム旋回装置33を
用いて昇降本体部Bに対して組付けてある。
【0309】即ち、ここでは昇降本体部Bに備えられた
ターンテーブル受け部33cに、旋回軸受け手段を介し
て旋回テーブル33aが組付けてあり、この旋回テーブ
ル33aにブームCの側、この場合にあっては、軸桿3
4の軸受け部を設けることによって、ブームCを、昇降
本体部Bに対して、水平の向きに、旋回可能としてあ
る。
【0310】かくして、昇降本体部Bに対して水平旋回
可能に備えつけられるブームCは、根元側ブームC’
と、この根元側ブームC’に対して、繰入れ、繰出し可
能に備えられた先端側ブームC”とによって構成してあ
り、前記支持枠110に一端の枢支された支持フレーム
109、137及び支桿138などによって保持される
構成としてある。
【0311】かかるブームCの水平旋回の位置として
は、モーター(図示省略)によって駆動されるピニオン
139をブームCの下面側に設けると共に、前記ブーム
旋回装置33における旋回軸を回転中心とする半円状の
軌跡に沿って平面が半円状のレール140を昇降本体部
B、特に、ステージ本体18の上面に設け、且つ、この
レール140の外側にラック140aを設けて、このラ
ック140aに対して、前記ピニオンを噛合するように
配置して、ブームCを、昇降本体部Bに対して、水平の
向きに旋回可能としてある。又、このブームCを定位
置、この具体例にあっては、図71及び図78の位置
で、その旋回を停止状態とする手段としてのロック装置
141が設けてある。
【0312】このロック装置141は、昇降本体部Bに
備えつけられた油圧シリンダー142のプランジャーロ
ッド142aに備えつけたロックピン142bと、旋回
移動されるブームCの下面側に設けた掛合孔143とに
よって構成してあり、このロックピン142bの直上
に、ブームCの掛合孔143が移動位置づけられた際
に、この掛合孔143に向けて該ロックピン142bを
差し込み可能の構成としてある。
【0313】尚、ここにおいて、ブームCは、前記各実
施の形態におけると同様に、前記昇降本体部Bに備えつ
けた根元側ブームC’と、この根元側ブームC’に対し
て、繰り出し、繰り入れ可能に備えつけた先端側ブーム
C”とによって構成してあり、ブームCに備えつけられ
たベルトコンベヤG’の生コンクリートFが、トリッパ
装置Hによって先端側ブームC”におけるベルトコンベ
ヤG”に乗りつげる構成としてある。
【0314】尚、このブームCにおける根元側ブーム
C’に対する先端側ブームC”の繰入れ、繰出しの構造
などは、前記各実施の形態において明らかにされた構成
と実質的に同一であり、図中40は、先端側ブームC”
の移動に用いられるモータを示している。
【0315】また、ブームCに備えつけられるベルトコ
ンベヤG’、G”は、夫々モータ48、52によって駆
動される駆動プーリー46、50と、これに対応してコ
ンベヤベルト45、51を架け渡す従動プーリー47、
49とを備えた構成としてあり、容器状搬送具Dによっ
て搬送された生コンクリートFを、打ち込み位置に移送
案内できる構成としてある。
【0316】尚、このブームCに対するベルトコンベヤ
Gの備えつけは、前記各実施の形態におけると実質的に
同一の備えつけ手法で構成されている。かかるベルトコ
ンベヤGに対しては、このベルトコンベヤGによって搬
送されている生コンクリートFを、その搬送途中の任意
の位置で取り出すトリッパ装置Hが備えつけてある。
【0317】このトリッパ装置Hは、ブームCにおける
根元側ブームC’、及び先端側ブームC”の双方に設け
てあっても良いが、この実施の形態におけるように根元
側ブームC’にのみ設けてあっても良い。
【0318】ここでブームCに装備されるトリッパ装置
Hは、シュート55を、旋回シュート55Aと、この旋
回シュート55Aから供給される生コンクリートFを、
ベルトコンベヤGの側方に送り出す固定シュート55
B、及びこの旋回シュート55Aから供給される生コン
クリートFを、先端側ブームC”にあるベルトコンベヤ
G”に送り出す固定シュート55Cとを備えた以外の構
成を第1実施の形態において用いられたトリッパ装置H
と、実質的に同一の構成としてある。
【0319】即ち、このトリッパ装置Hにあっては、車
輪58aを備えた台車部58を有する走行フレーム59
に対して、案内面57を構成するガイドフレーム57A
を、一端側で該走行フレーム59に軸151で取り付
け、且つ他端側を、ハンドル145aを備えた調節螺桿
145によって上下動可能に、該走行フレーム59に組
付けてある。又、この走行フレーム59には、前記旋回
シュート55A、及び各固定シュート55B、55Cを
備えた構成としてある。
【0320】ここで構成されるトリッパ装置Hは、台車
部58に備えたモータ62によって、車輪58aを駆動
する構成としてあると共に、転倒防止手段144を設け
てあり、レール61上を移動可能としてある。又、前記
ガイドフレーム57Aの上端下面側と、これより下方に
ある該ガイドフレーム57Aの下面側に、夫々プーリー
56、56を設け、ガイドフレーム57Aにおけるロー
ラー60…60によって構成される案内面57に沿って
案内されたベルトコンベヤG’におけるコンベヤベルト
45を、このプーリー56の先端側にあるプーリー56
aによって反転し、且つ、このコンベヤベルト45を、
ガイドフレーム57Aの下面の略中程に設けたプーリー
56bによって、更に反転すると共に、走行フレーム5
9、特に、台車部58に設けたプーリー56cによっ
て、ブームC’の先端側に向けて案内する構成としてあ
る。
【0321】このようにガイドフレーム57Aの先端側
にあって、プーリー56aによって反転され、且つ、プ
ーリー56b、56cによって再反転されることで、S
字状に屈曲されたコンベヤベルト45の下方、特に、プ
ーリー56aの下方位置にシュート55を設け、ベルト
コンベヤG’によって送られてきた生コンクリートFの
取出しをなし得る構成としてある。
【0322】ここで用いられる旋回シュート55Aは、
前記プーリー56aの先端側から送り出される生コンク
リートFを受けるケース状シュート146に対して、開
口した上部側をシュート55A’と、これから屈曲した
下部側シュート55A”とを備えており、この角筒状を
なす上部側シュート55A’の軸中心線上で、走行フレ
ーム59に対して、該旋回シュート55Aの回転軸14
7を設け、これに旋回シュート55Aを回転可能に組付
けることによって、上部側シュート55A’に対して、
下部側シュート55A”を旋回できる構成としてある。
【0323】即ち、この旋回シュート55Aは、上部側
シュート55A’の下面に設けた軸受け部148に、走
行フレーム59に設けた回転軸147を嵌めつけ、この
回転軸147に対して、該旋回シュート55Aを回転可
能に備えつけると共に、この軸受け部148に固設した
アーム149の先端に、走行フレーム59に設けた油圧
シリンダー150におけるプランジャーロッド150a
の先端を回動可能に組付けた構成としてある。
【0324】かかる走行フレーム59は、前記油圧シリ
ンダー150の動作によって、旋回シュート55Aにお
ける下部側シュート55A’を、コンベヤベルト45の
走行前方位置に旋回した際に、この旋回シュート55A
からの生コンクリートFを受け入れる位置に固定シュー
ト55Cを設けてあり、この固定シュート55Cによっ
て、生コンクリートFを、先端側ブームC”のベルトコ
ンベヤG”に送り出すようにしてある。
【0325】また、この走行フレ−ム59は、該走行フ
レ−ム59の前側の側部位置、即ち、前記油圧シリンダ
ー150の動作によって、前記の状態から略90度旋回
シュ−ト55Aを旋回し、旋回シュート55Aにおける
下部側シュート55A’を、コンベヤベルト45の走行
側方位置に旋回した際に、この旋回シュート55Aから
の生コンクリートFを受け入れる位置に、固定シュート
55Bを設けてあり、この固定シュート55Bによっ
て、生コンクリートFを、コンクリートの打込み面に送
り出すようにしてある。
【0326】次いで、前記のタワーマストAに対して昇
降可能に備えられる各容器状搬送具Dは、この図示例に
あっては、連続供給手段Eを備えない容器状搬送具Db
として構成してあり、これを、タワーマストAにおける
各マストフレーム3で構成された一対の空間4、4に対
して吊り下げの状態に設けてある。
【0327】この容器状搬送具Dbは、ステージ本体1
8に備えつけられた昇降用ウインチ63と、タワーマス
トAの頂部に備えられたガイドシーブ64と、カウンタ
ーウェイト102とを用い、昇降用ウインチ63によっ
て操作されるワイヤーロープ65の一端に、前記容器状
搬送具Dbを、又、他方端にカウンターウェイト102
を夫々ガイドシーブ64を介して吊り下げ状態に設ける
ようにしたものである。
【0328】この図示例にあっては、電磁ブレーキ6
8、減速機69を介してモータ66で回転駆動される巻
ドラム67に備えた下巻きのワイヤーロープ65a、6
5aを、シーブ64a、64aに案内し、これにカウン
ターウェイト102を吊り下げ、また、この巻ドラム6
7に備えた上巻のワイヤーロープ65b、65bを、シ
ーブ64b、64bに案内し、これに容器状搬送具Db
を吊り下げ状態に設けた構成としてある。
【0329】かかる昇降用ウインチ63によって、タワ
ーマストAを昇降される容器状搬送具Dbは、この図示
例にあっては、昇降搬送具Kによって持ち上げ、及び、
下げ降しがなされる構成としてあり、この昇降搬送具K
に、前記ワイヤーロープ65を繋着した構成としてい
る。
【0330】かかる容器状搬送具Dbの昇降ウインチ6
3による昇降操作は、前記各実施の形態において示され
た各昇降操作と実質的に同一である。次いで、この容器
状搬送具Dbは、前記の第1の実施の形態に係る生コン
クリートの移送装置において用いられた容器状搬送具D
aと異なり、生コンクリートFを連続して、定量的に送
り出す供給手段Eを有しない構成としてあり、下面に開
閉手段を備えた生コンクリートFの収納具としての容器
として構成してあれば、いかなる態様のものであっても
良い。
【0331】かかる容器状搬送具Dbの昇降に用いる昇
降搬送具Kは、この昇降搬送具Kの側方から送り込まれ
て来る該容器状搬送具Dbにおける鍔部154aに引っ
掛かる掛合突起152eを互に向き合うように設け、こ
の掛合突起152eに、容器状搬送具Dbにおける鍔部
154aを引っ掛け、吊り下げ得る構成としたものであ
る。
【0332】ここで用いられる昇降搬送具Kは、略二等
辺三角形状に構成された一対の側枠152a、152a
と、この側枠152a、152aの各頂端間を連設する
上枠152bと、この側枠152aの互に向き合ってい
る一対の水平桿152a’、152a’の略中心間を連
設する下枠152cとによって構成してある。又、側枠
152aにおける水平桿152a’の各側端から、夫々
容器状搬送具Dbの支承桿152dを垂下状態に設け、
この対向して設けられている側枠152aにおける一方
の側枠152aの支承桿152dの下端に設けた、掛合
突起152eと、他方の側枠152aの支承桿152d
の下端部に設けた掛合突起152eとが、互に向き合っ
た側に突き出す構成としてある。
【0333】又、この昇降搬送具Kは、側枠152aの
頂部と、この頂部の直下にある水平桿152a’とに夫
々回転軸の向きを異にした2組のガイドローラ153A
と、153Bとが、夫々に外方に突き出すように設けて
あり、タワーマストAに構成される各空間4、4に設け
た夫々に対をなすガイドレール89に摺接、転動する構
成としてある。この空間4に備えられるガイドレール8
9は、空間4の向き合った一対の面に沿って、上下方向
に亘るように設けてあり、前記補助支柱3b、又は、横
桿3cに対して固設された構成としてある。
【0334】かかるガイドレール89に摺接、転動され
る一方のガイドローラ153Aは、2個一組として構成
してあり、このガイドレール89を、その両側から挾み
込むように設けてある。また、ガイドレール89に摺
接、転動される他方のガイドローラ153Bは、ガイド
レール89の頂端面に沿ってローラが転動するように設
けてある。
【0335】かかる昇降搬送具Kによって吊り下げ状態
に昇降移動される容器状搬送具Dbは、生コンクリート
Fを収め入れる容器本体部154の上部縁に鍔部154
aを有すると共に、この鍔部154aを、前記昇降搬送
具Kにおける掛合突起152eに引っ掛けるようにし
て、該昇降搬送具Kに対して取り込み吊り下げ得ると共
に、この昇降搬送具Kから取出し得る構成としてある。
【0336】この容器状搬送具Dbにあっては、その容
器状本体部154の下部に四角形の筒状をなす吐出口部
155が設けてあると共に、この吐出口部155の開口
155aを塞ぐ開閉可能な蓋156が設けてある。
【0337】この蓋156は、吐出口部155の両側部
を挾むように延設された一対の側板部156aと、この
側板部156a、156a間に亘って、前記開口155
aの前方を塞ぐように機能する弧状断面をなす蓋板15
6bとを備えている。又、両側板部155bの開口側先
端を弧状縁155cに構成した前記吐出口部155にお
ける開口155aの開口縁に対して、この蓋156の蓋
板156bが密着して接する構成としてある。
【0338】かかる吐出口部155の開口155aを塞
ぐ蓋156は、前記側板部156a部分において、吐出
口部155に対して回動可能に軸157によって組付け
てあると共に、この蓋156が、前記開口155aを常
時閉じる向きにコイルスプリング158によって付勢さ
れる構成としてある。また、このコイルスプリング15
8によって付勢されている蓋156は、その蓋156の
閉じ側端を、吐出口部155における開口155aの下
端側に設けたストッパー159に対して、常時弾性的に
当接される構成としてある。
【0339】かかるコイルスプリング158によって常
時閉蓋方向に付勢されている蓋156は、追って説明す
る移動シュート165に備えた油圧シリンダー160に
おけるプランジャーロッド160aの延び操作によっ
て、前記付勢に抗して開き出され、且つ、このプランジ
ャーロッド160aの縮み操作によって、該付勢に抗し
た蓋156の開放を解消し、前記コイルスプリング15
8による付勢で蓋156の閉蓋をなす構成としてある。
尚、図中160bは、プランジャーロッド160aに被
装した蛇腹状の防護カバーを示している。また、193
は、容器状搬送具Dbが都合良く停止されるための反力
受けを示している。
【0340】この図示例にあっては、容器状搬送具D
b、特に、吐出口部155の下方に移動シュート165
を移動した際に、この移動シュート165に備えた油圧
シリンダー160におけるプランジャーロッド160a
の先端が当接する位置に、案内ロッド162によって移
動される摺動部材161を設けてある。
【0341】この案内ロッド162に案内される摺動部
材161は、上下に設けた案内孔161aに対して、ロ
ッドフレーム162a、162a間に横架状態に設けた
上下の案内ロッド162、162を嵌挿状態にして組付
けてあり、前記プランジャーロッド160aの延び動作
によって、移動可能としてある。
【0342】また、この摺動部材161には、チェーン
163の一端が取り付けてあると共に、このチェーン1
63の他端が前記蓋156に取付けてあり、前記コイル
スプリング158の付勢によって常時閉蓋方向に向けて
付勢されている蓋156による引っ張りによって、この
摺動部材161は、前記プランジャーロッド160aに
当接する側に引きつけられた構成としてある。
【0343】即ち、一端163aを前記摺動部材161
に取付けたチェーン163を、前記蓋156以外の部分
に設けたスプロケット164、164に掛け渡し、その
他端163bを蓋156に取付けた構成としてある。
尚、この蓋156に対するチェーン163の取付けは、
回動可能に軸157によって吐出口部155に組付けら
れている蓋156を、前記コイルスプリング158の付
勢に抗した向きに回動引っ張り得る位置に取付けるよう
にしてある。
【0344】かかる構成よりなる蓋156の開閉構造に
あっては、移動シュート165を移動し、そのシュート
165の開口部を開口155aの下方に位置づけると共
に、この移動シュート165に備えた油圧シリンダー1
60におけるプランジャーロッド160aを伸ばし、前
記摺動部材161を、コイルスプリング158による付
勢に抗して押動することによって、蓋156を、軸15
7を回動中心として回動し、吐出口部155における開
口155aを開くことができる。
【0345】又、この吐出口部155からの生コンクリ
ートFの取り出しを中止する際には、前記プランジャー
ロッド160aを縮め、摺動部材161に対する押圧力
を解除することによって、蓋156を、コイルスプリン
グ158の付勢力によって、ストッパー159に当接す
る位置まで回動し、吐出口部155の開口155aを閉
じるようになす。
【0346】かかる容器状搬送具Dbから生コンクリー
トFを取り出し、これを、容器状中継具Mに供給する移
動シュート165は、昇降本体部B、特に、ステージポ
スト18A部分に設けた、取付けフレーム166に対し
て、傾斜状態のままで、水平移動するように備えられて
いる。
【0347】ここで、移動シュート165は、取付けフ
レーム166に対して、内側に開口面を向けて止着され
た水平ガイドフレーム166aと、移動シュート165
に対して、開口面を向けて止着された摺動フレーム16
6bとの組付けによって移動可能に構成してある。特
に、水平ガイドフレーム166a内に収まるように移動
シュート165の側面に設けた摺動フレーム166bを
収め入れ、この摺動フレーム166bが、該水平ガイド
フレーム166a内を移動可能となる構成としてある。
【0348】また、この水平ガイドフレーム166aに
は、摺動フレーム166bの繰出し側と反対の側に、油
圧シリンダー167が取付けてあると共に、この水平ガ
イドフレーム166aに収め入れた摺動フレーム166
b内の先端側に、この油圧シリンダー167におけるプ
ランジャーロッド167aの先端が取付けてあり、この
油圧シリンダー167の操作によって移動シュート16
5の水平移動をなす構成としてある。
【0349】かかる移動シュート165は、タワーマス
トAに備えられた2個の容器状搬送具Db、Dbの夫々
に対応する2組のものが、前記取付けフレーム166に
対して、所定の傾斜角を備えたままの状態で、水平移動
可能に備えつけてある。また、この水平移動される移動
シュート165は、タワーマストAを容器状搬送具Db
が移動する際に、該タワーマストA、特に空間4の側か
ら、取付けフレーム166の側に導き出されると共に、
タワーマストAの上部側に案内された容器状搬送具Db
から生コンクリートFを受け入れる際に、このタワーマ
ストAの空間4内に向けて移動可能とし、該容器状搬送
具Dbから生コンクリートFを受け得る位置に都合良く
位置づけられる構成としてある。
【0350】かかる移動シュート165が、容器状搬送
具Dbから、生コンクリートFを受け入れる状態とされ
た際に、この移動シュート165の下方にあって、これ
に連通状態とされる固定シュート168を、取付けフレ
ーム166に設けてある。
【0351】この固定シュート168は、前記タワーマ
ストAを昇降する容器状搬送具Dbの昇降の妨げとなら
ない態様に設けてあり、容器状中継具Mに対して、移動
シュート165からの生コンクリートFを供給する構成
としてある。
【0352】次いで、昇降本体部B、この図示例にあっ
ては、ステージ本体18に対して一体に組付け構成され
たステージポスト18A部分に、前記取付けフレーム1
66と共に、載置台フレーム169を一体に組付け構成
し、この台フレーム169上に、容器状中継具Mを備え
つけてある。
【0353】この容器状中継具Mは、その上部側を受け
入れ容器手段Pとして構成すると共に、下部側に供給手
段Eを備えた構成としてあり、受け入れ容器手段Pに受
け入れられた生コンクリートFを、この供給手段Eによ
って、そのシュート170aから、連続して、定量的に
送り出し得る構成としてある。
【0354】かかる容器状中継具Mは、図87〜図89
に示すように、例えば、ホッパー状の容器本体170を
受け入れ容器手段Pとし、これを、上面開口170bの
ものとし、しかも、この容器本体170の絞り込まれた
ホッパー状下部開口170cを、ベルトコンベヤ171
におけるコンベヤベルト171a上に位置づけてある。
そして、このベルトコンベヤ171の駆動によって、運
び出される生コンクリートFの量に見合って、前記容器
本体170に収め入れられていた生コンクリートFが、
前記ホッパー状下部開口170cから連続して、定量的
に取り出される供給手段Eとして構成したものであり、
この供給手段Eを、所謂、ベルトフィーダとして構成し
てある。
【0355】従って、このホッパー状下部開口170c
から送り出される生コンクリートFは、ベルトコンベヤ
171におけるコンベヤベルト171aの上面と、この
コンベヤベルト171aを取り囲むように構成した筒状
案内部172とのなす空間173を案内されることとな
り、これらのなす空間173に運ばれた生コンクリート
Fは、シュート170aからベルトコンベヤGに向けて
送り出される。
【0356】尚、この筒状案内部172と、コンベヤベ
ルト171aとによって構成される生コンクリートFの
移送空間173に対して、調節用ゲート板174を差し
入れ可能に設け、この空間173に移送される生コンク
リートFの量を、この調節用ゲート板174によって、
調整できる構成としてある。
【0357】この調節用ゲート板174は、前記容器状
本体170に備えつけられた油圧シリンダー175のプ
ランジャーロッド175aによって上下方向に移動可能
としてあり、前記筒状案内部172の上方から、空間1
73に対して、その差し入れ幅を調節可能に差し入れた
構成としてある。尚、この調節用ゲート板174は、コ
ンベヤベルト171aの移動方向と直交する向きに備え
てあり、しかも、この直交する向きにあって、該空間の
全幅に亘るように設けておくことが好ましい。
【0358】尚、図において、167はモータを、17
7は減速機を示しており、コンベヤベルト171aの駆
動プーリー178と同軸のスプロケット179と、前記
減速機177と同軸のスプロケット180とをチェーン
181で駆動する構成とし、これにコンベヤベルト17
1aの従動プーリー182を備えつけた構成としてあ
る。
【0359】次いで、別段に図90〜図92において示
される容器状中継具Mについて説明する。この容器状中
継具Mは、その上部側を受け入れ容器手段Pとして構成
すると共に、下部側に供給手段Eを備えた構成としてあ
り、受け入れ容器手段Pに受け入れられた生コンクリー
トFを、この供給手段Eによって、そのシュート183
aから、連続して、定量的に送り出し得る構成としてあ
る。
【0360】かかる容器状中継具Mは、例えば、ホッパ
ー状の容器本体183を受け入れ容器手段Pとし、これ
を、上面開口183bのものとし、この容器本体183
の絞り込まれたホッパー状下部開口183cを、スクリ
ューフィーダ184のスクリュー184a上に位置づけ
たものである。そして、このスクリューフィーダ184
を、生コンクリートFの供給手段Eとし、このフクリュ
ー184aを駆動することで、前記容器本体183に収
め入れられていた生コンクリートFを、前記ホッパー状
下部開口183cから、連続して、定量的に取り出す構
成としてある。
【0361】従って、このホッパー状下部開口183c
から送り出される生コンクリートFは、スクリューフィ
ーダ184のスクリュー184aと、このスクリュー1
84aを取り囲むように構成した筒状案内部185との
なす空間186を案内され、これらのなす空間186に
運ばれた生コンクリートFを、シュート183aから、
連続して、定量的に取り出す構成としてある。
【0362】尚、この筒状案内部185と、スクリュー
184aとによって構成される生コンクリートFの移送
空間186に対して、調節用ゲート板187を差し入れ
可能に設け、この空間186に移送される生コンクリー
トFの量を該調節用ゲート板187によって調整できる
構成としてある。
【0363】この調節用ゲート板187は、前記容器状
本体183に備えつけられた油圧シリンダー188のプ
ランジャーロッド188aによって上下方向に移動可能
としてあり、前記筒状案内部185の上方から、空間1
86に対して、その差し入れ幅を調節可能に差し入れた
構成としてある。
【0364】尚、この調節用ゲート板187は、スクリ
ュー184aの軸方向と直交する向きに備えてあり、し
かも、この直交する向きにあって、該空間の全幅に亘る
ように設けておくことが好ましく、特に、その下端を半
円状に凹欠した状態とし、スクリュー184aの回転円
の外方から等間隔で、これに離設される構成としておく
ことが好ましい。
【0365】尚、図において、189はモータを、19
0は減速機を示しており、ベルト192を介してモータ
189で駆動される減速機190に、カップリング19
1を介してスクリュー184aのシャフトを、連設し、
これを、前記モータ189の駆動によって回転させる構
成としてある。
【0366】尚、前記で、ワーマストAに対して、昇降
可能に備えつけられる容器状搬送具Dbは、これを、昇
降搬送具Kに対して、その鍔部154aを掛脱可能に引
っ掛け移送できる構成としてある。かかる点から、この
容器状搬送具DbはタワーマストAに対する取り込みに
際して、レール194上を移動する台車195を用い
て、タワーマストA内に運び込み可能とされ、前記昇降
搬送具Kに対して、その鍔部154aを引っかけるよう
にして吊り下げ用いることができる。
【0367】ここで容器状搬送具Dbの移動に用いられ
る台車195は、車輪195aの一方を駆動車輪195
a’とし、これを該台車195に備えたモータ196に
よって駆動する構成としてある。又、該台車195の上
部四隅には、上方に突き出すガイドピン191が設けて
あり、容器状搬送具Dbの下面に設けたガイド孔(図省
略)に収まり入る構成とし、台車195に対して、容器
状搬送具Dbが、横ずれなく載置できる構成としてあ
る。尚、図中198は、モータ196側と、駆動車輪1
95a’側とに設けたスプロケットを、199は、この
スプロケット198、198に架け渡したチェーンを示
している。
【0368】尚、叙上で構成される図69〜図98にお
いて示される第5の実施の形態に係る生コンクリートの
移送装置は、タワーマストAに対する昇降本体部Bの昇
降手法及び当該構成、ブームCの伸縮、旋回手法及び当
該構成、容器状搬送具Dbの昇降手法及び当該構成、ブ
ームCにおけるベルトコンベヤGの搬送手法及び当該構
成、ブームCにおけるトリッパ装置Hによる生コンクリ
ートFの取出し手法及び当該構成、供給手段Eによる生
コンクリートFの取り出し手法及び当該構成などにあっ
て、叙上で別段に説明した以外の手法と、その為の構成
を除いた手法及び構成については、前記の各実施の形態
に係る生コンクリートの移送装置と概ね同一としてあ
る。
【0369】(6) 第6の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置 図99〜図100は、第6の実施の形態に係る生コンク
リートの移送装置を示している。
【0370】ここで構成される生コンクリ−トの移送装
置は、タワーマストAと、このタワーマストAに昇降可
能に備えられている昇降本体部Bと、この昇降本体部B
に回転可能に備えられた回転部Nと、この回転部Nに備
えられている連続する2本のブームC’、C”よりなる
ブ−ムCとを有する構成としてある。また、前記タワー
マストAには、生コンクリートFの搬送に用いられる容
器状搬送具Dが昇降可能に備えつけてある。更に、前記
ブームCには、該生コンクリートFの搬送用ベルトコン
ベヤGが備えてあり、しかも、該ブ−ムC、特に、根元
側ブ−ムC’にはトリッパ装置Hが備えられた構成とし
てある。更に、前記昇降本体部B、又は前記ブ−ムC、
又は前記回転部Nには、容器状中継具Mが設けてある。
また、ここで、昇降本体部B、又はブ−ムC、又は回転
部Bに備えられる容器状中継具Mは、前記容器状搬送具
Dから直接、又はシュ−トなどの搬送手段を介して生コ
ンクリ−トを受け入れる受け入れ容器手段Pと、前記搬
送用ベルトコンベヤGに対して、この受け入れ生コンク
リートFを、直接又は別段に備えられる搬送手段を介し
て、連続して定量的に送り出す供給手段Eを備えた構成
としてある。
【0371】かかる構成からなる生コンクリートの移送
装置にあっては、タワーマストAの下部から供給手段E
を備えていない容器状搬送具Dbによって運び上げられ
た生コンクリートFは、直接、又は別段に備えられた搬
送手段を介して容器状中継具Mに送り込まれると共に、
この容器状中継具Mに備えられた生コンクリ−トを連続
して、定量的に送り出す供給手段Eによって、ブームC
のベルトコンベヤGに向けて、直接、又は別段に用意さ
れる搬送手段を介して、連続して定量的に供給される。
【0372】この結果、この連続して定量的に供給され
る生コンクリートFを、トリッパ装置Hを用いることに
よって該ベルトコンベヤGの任意の位置、又は、該ベル
トコンベヤGの先端側の何れかから、コンクリートの打
込み対象位置に向けて、連続的に供給することができ
る。
【0373】又、このコンクリートの打込み位置に向け
た生コンクリートFの供給位置決めは、タワーマストA
の、レ−ル17による移動操作と、昇降本体部Bの昇降
位置決めと、この昇降本体部Bに備えられた回転部Nの
回転位置づけと、ブームCに備えられたトリッパ装置H
の該ブームCに対する移動位置決め、及び先端側ブ−ム
C”の伸縮操作などによってなすことができる。
【0374】この第6の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置にあっては、容器状搬送具Dbによって運
び上げられる生コンクリートFを、この容器状搬送具D
bから直接、又は別段に備えられる移送手段Lなどの適
宜の搬送手段を介して受け入れる生コンクリ−トFの受
け入れ容器手段Pと、この受け入れ生コンクリ−トFを
連続して、定量的に送り出す供給手段Eとを備えた容器
状中継具Mに、一旦受け渡し、この容器状中継具Mに受
け入れられた生コンクリ−トFを、連続して、定量的
に、ベルトコンベヤGに対して受け渡すようにした構成
以外の構成を、前記第4の実施の形態に係る生コンクリ
ートの移送装置における構成と、同一又は実質的に同一
の構成としてある。また、ここで構成される各部の動
作、及び各部の奏する機能は、前記の相違点以外の点に
おいて、前記第4の実施の形態に係る生コンクリートの
移送装置と同一、又は実質的に同一としてある。従っ
て、前記第4の実施の形態に係る生コンクリートの移送
装置と、同一、又は実質的に同一の構成部分、及び同一
又は実質的に同一の機能を奏する部分については同一の
番号を付して、その説明を省略する。
【0375】即ち、叙上で構成される図99〜図100
において示される第6の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送装置は、叙上において前記第4の実施の形態と
異なるとして明らかにされた以外の構成、例えば、タワ
ーマストAの走行手法及び当該構成、各昇降本体部の昇
降手法及び当該構成、ブームCの組付け手法及び当該構
成、容器状搬送具Dからの生コンクリ−トの供給手法及
び当該構成、生コンクリートFを連続して、定量的に送
り出す供給手段Eの機能及び当該構成、ベルトコンベヤ
Gの構成、ベルトコンベヤGからトリッパ装置Hを用
い、又は、これを用いることなく、生コンクリートFを
取り出す構成など、当該装置の各操作手法、及び構成
を、前記第4の実施の形態に係る生コンクリートの移送
装置と同一、または実質的に同一としてある。
【0376】先ず、図99に示される生コンクリートの
移送装置にあっては、容器状中継具Mを回転部N、特
に、この回転部Nに備えられたブームCに設け、この容
器状中継具Mに備えた生コンクリートFを連続して、定
量的に送り出す供給手段Eによって、生コンクリートF
を、連続して、定量的に、ベルトコンベヤGに対して送
り出す構成としてある。
【0377】従って、この図99で示される生コンクリ
ートの移送装置にあっては、タワーマストAに備えられ
た容器状搬送具Dbによって運び上げられた生コンクリ
ートFを、前記容器状中継具Mに受け渡す手段として、
回転フィーダーなどの移送手段Lを、タワーマストAの
回りを回転するように設けてある。
【0378】この移送手段Lは、前記第4の実施の形態
に係る生コンクリートの移送装置を構成する移送手段L
と同様に、昇降本体部Bと、この昇降本体部Bに備えら
れた回転部Nとの間に備えられる構成としてあり、昇降
本体部Bの昇降動作、及び回転部Nの回転動作に対し
て、何等の支障をもたらすことのないように構成してあ
る。
【0379】この図99に示される生コンクリートの移
送装置にあっては、容器状搬送具Dによって運び上げら
れた生コンクリートFが、この容器状搬送具Dbから直
接、又は、シュートなどの他の移送手段を介して、前記
移送手段Lに受け渡されると共に、この移送手段Lに受
け入れられた生コンクリートFが、シュート199を介
して、容器状中継具M、特に、この容器状中継具Mを構
成する受け入れ容器手段Pに受け渡される構成としてあ
る。
【0380】また、このように、容器状中継具Mに受け
入れられた生コンクリートFは、この容器状中継具Mに
備えられている生コンクリートFを連続して、定量的に
送り出す供給手段Eによって、ブームCのベルトコンベ
ヤGに対して、連続して、定量的に送り出される構成と
してある。
【0381】次いで、図100に示される生コンクリー
トの移送装置にあっては、容器状中継具Mを、昇降本体
部Bの側に設けた構成としている。ここで、昇降本体部
Bに備えられる容器状中継具Mは、生コンクリートFを
受け入れる受け入れ容器手段Pと、この受け入れ生コン
クリートFを、連続して、定量的に送り出す供給手段E
とを備えた構成としてある。
【0382】この容器状中継具Mにあっては、シュート
198を介して、容器状搬送具Dbから生コンクリート
Fを受け入れると共に、この受け入れ生コンクリートF
を、連続して、定量的に、移送手段Lに送り出す構成と
してある。
【0383】この容器状中継具Mから生コンクリートF
を受け渡される移送手段Lは、タワーマストAの回りを
回転するように設けられた回転フィーダなどの移送手段
によって構成してある。例えば、この移送手段Lは、昇
降本体部Bと、この昇降本体部Bに対して、回転可能に
備えられた回転部Nとの間にあって、タワーマストAの
回りを、回転する環帯状をなす回転フィーダなどによっ
て構成する。かかる移送手段Lに受け渡された生コンク
リートFを、シュート199を介して、ブームCのベル
トコンベヤGに受け渡す構成としてある。
【0384】尚、この図99及び図100で示される生
コンクリートの移送装置は、生コンクリートFを連続し
て、定量的に送り出す供給手段Eを、容器状搬送具Db
に設けず、これに代って、生コンクリートFを連続し
て、定量的に送り出す供給手段Eを容器状中継具Mに備
えさせると共に、この容器状中継具Mを、容器状搬送具
Dbと、ベルトコンベヤGとの間における生コンクリー
トFの受け渡しの搬送系路中に設けるように構成した以
外の構成を、前記第4の実施の形態に係る生コンクリー
トの移送手段と同一、又は実質的に同一としている。従
って、この第4の実施の形態に係る生コンクリートの移
送装置における構成と同一、又は実質的に同一の構成部
分については、同一の番号を付して、その説明を省略す
る。また、この図99及び図100で示される生コンク
リートの移送装置に用いられている容器状中継具Mは、
前記第5の実施の形態に係る生コンクリートの移送装置
において用いられた容器状中継具Mと同一の構成のもの
を用いることができる。従って、前記第5の実施の形態
に係る生コンクリートの移送装置において用いた容器状
中継具Mの構成と同一、又は実質的に同一の構成部分に
ついては、同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0385】また、この典型的な生コンクリートの移送
装置にあっては、前記タワーマストAが、固定状態に立
設してあっても良く、また、回転部Nは、前記昇降本体
部Bに対して、回転可能に備えつけられた構成であれば
良く、回転するフレーム体、あるいは、回転するステー
ジ体など、いかなる構成のものであっても良い。また、
ブームCは、回転部Nに対して、固定状態、又は旋回可
能に備えつけられていると共に、これにベルトコンベヤ
Gが備えつけられた構成としてあり、一本の水平なフレ
ーム状に構成してあっても良く、更に、連設された3本
以上のブームによって構成してあっても良い。
【0386】尚、叙上で構成される図69〜図98にお
いて示される第5の実施の形態に係る生コンクリートの
移送装置は、タワーマストAに対する昇降本体部Bの昇
降手法及び当該構成、昇降本体部Bに対する回転部Nの
回転手法及び当該構成、ブームCの伸縮、旋回手法及び
当該構成、容器状搬送具Dbの昇降手法及び当該構成、
ブームCにおけるベルトコンベヤGの搬送手法及び当該
構成、ブームCにおけるトリッパ装置Hによる生コンク
リートFの取出し手法及び当該構成、容器状中継具Mに
よる受け次ぎ手法及び当該構成、供給手段Eによる生コ
ンクリートFの取り出し手法及び当該構成などにあっ
て、叙上で別段に説明した以外の手法と、その為の構成
を除いた手法及び構成については、前記の各実施の形態
に係る生コンクリートの移送装置と概ね同一としてあ
る。尚、叙上の各実施の形態において用いられる各種装
置、構造及び部品は、もっとも典型的な装置、構造及び
部品例を示すものであって、これらに当該発明に係る実
施の形態が限定されるものではない。例えば、生コンク
リートFを連続して、定量的に送り出す供給手段Eを備
えた記容器状搬送具Da、容器状中継具Mを、各種のフ
ィーダ類を直接そのまま用いるように構成してあっても
良い。
【0387】又、叙上におけるタワーマストAの走行手
法、タワーマストAの旋回手法、タワーマストAの立設
手法、昇降本体部Bのクライミング手法、回転部Nの回
転手法、ブームCの旋回手法、ブームCの吊り手法、ブ
ームCの伸縮手法などは、叙上構成以外の他の任意の各
手法によって構成してあっても良い。更に、容器状搬送
具D及び昇降搬送具Kなどの昇降操作手法、各ベルトコ
ンベヤG’、G”の構成手法、このベルトコンベヤGか
ら生コンクリートFを取り出すトリッパ装置H、この容
器状搬送具DからベルトコンベヤG又は容器状中継具M
に対して生コンクリートを受け渡すシュートなどの各種
の搬送手法、容器状中継具MからベルトコンベヤGに対
して生コンクリートFを受け渡すシュートなどの搬送手
法、及び容器状搬送具Dに対する生コンクリートFの供
給手法など、いずれも叙上構成以外の他の各種の手法に
よって構成してあっても良い。
【0388】本発明に係る生コンクリートの移送装置
は、叙上における特長ある構成より、タワーマストAに
備えられた昇降搬送具Dによって、多量の生コンクリー
トを、目的とする高さまで運び上げることができると共
に、ブームCに備えたベルトコンベヤGによって、この
運び上げられた生コンクリートを、コンクリートの打込
み位置まで案内できる構成とし、しかも、供給手段Eに
よって、生コンクリートを、連続して、定量的にベルト
コンベヤGに対して送り出し得る構成としたことから、
生コンクリートを、その打込み位置に向けて、容易に、
しかも確実に移送することができる。
【0389】従って、この生コンクリートの移送装置
は、ダムの構築に際しての、生コンクリートの移送に用
いるのに適している。また、この生コンクリートの移送
装置は、鉄筋コンクリート製の橋脚の構築に際しての、
生コンクリートの移送に用いるのに適している。また、
この生コンクリートの移送装置は、鉄筋コンクリート製
の煙突の構築に際しての、生コンクリートの移送に用い
るのに適している。また、この生コンクリトの移送装置
は、前記以外の各種構築物、前記以外の各種構造物の構
築に際しての、生コンクリートの移送に用いるのに適し
ている。
【0390】
【発明の効果】本発明に係る生コンクリートの移送装置
は、叙上における特長ある構成、特にタワーマストAに
対して、昇降本体部Bが昇降可能に備えられており、結
果的に、この昇降本体部Bに備えられているブームC
が、タワーマストAに対して昇降可能とされているこ
と、また、このタワーマストA自体を旋回し、又は走行
可能とし、又は、昇降本体部Bに備えられているブーム
Cを旋回可能とし、又は、ブームCを備えている回転部
Nを回転可能にタワーマストAに備えたこと、ブームに
ベルトコンベヤGと、トリッパ装置Hとを設けたこと、
このベルトコンベヤGに対して、タワーマストAに備え
られた容器状搬送具Dから供給手段Eを介して生コンク
リートを供給し、又は、供給手段Eを備えた容器状中継
具Mに対して容器状搬送具Dから、一旦生コンクリート
の受け渡しをなした後、この生コンクリートをベルトコ
ンベヤGに対して供給するようにしたことによって、ダ
ム、建物、煙突などの各種構造物の構築に際して、生コ
ンクリートを、コンクリートの打込み位置に、連続し
て、定量的に、しかも、多量に移送でき、これによっ
て、多量の生コンクリートの連続打込みが可能とされる
特長を有している。
【0391】また、比較的狭いスペースでも設置が可能
であり、しかも低い位置におけるコンクリートの打込
み、及び高い位置におけるコンクリートの打込みのいず
れに対しても、連続して、定量的に、多量の生コンクリ
ートを移送し得る特長を有している。
【0392】また、骨材径の大きい貧配合のコンクリー
トを、コンクリートの打込み位置に連続して、定量的
に、しかも多量に移送できるようにした生コンクリート
の移送装置の提供を可能にしている。
【0393】また、生コンクリートを、コンクリートの
打込み位置に、連続して、定量的に、しかも多量に移送
できる装置を、比較的安価に設置でき、しかも、特殊技
術者による操作を不要とし、低コストで稼動することの
できる生コンクリートの移送装置の提供を可能としてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生コンクリートの移送装置の典型
例を模式的に示す構成図
【図2】本発明に係る生コンクリートの移送装置の他の
典型例を模式的に示す構成図
【図3】本発明に係る生コンクリートの移送装置の更に
他の典型例を模式的に示す構成図
【図4】本発明に係る生コンクリートの移送装置の更に
他の典型例を模式的に示す構成図
【図5】第1の実施の形態に係る装置の側面図
【図6】同装置を、その見る向きを変えて示した側面図
【図7】同装置の要部の平面図
【図8】同装置におけるタワ−マストAの下部の要部
を、一部破断して示した要部の側面図
【図9】同装置におけるタワ−マストAの下部の要部々
分を破断して示す平断面図
【図10】同装置の走行手段の要部の側面図
【図11】同装置の走行手段の要部の側断面図
【図12】同装置の転倒防止手段の要部の側面図
【図13】同装置の転倒防止手段の要部の側断面図
【図14】同装置のクライミング部分の要部の側面図
【図15】同装置のクライミング部分の要部を、その見
る向きを変えて示した側面図
【図16】同装置の油圧シリンダー24の動作部分の要
部を示す断面図
【図17】同側面図
【図18】同受け段部26部分を示す側面図
【図19】同装置のクライミング部分の平断面図
【図20】同装置のブーム取付け部分の要部の断面図
【図21】同装置のブームの伸縮状態を、その要部々分
として一部を破断して示す側面図
【図22】同一部を破断して示す平面図
【図23】同装置のトリッパ装置の構成例を示すベルト
コンベヤの要部の側面図
【図24】同トリッパ装置を備えたベルトコンベヤを、
向きを変えて示す側面図
【図25】同装置のトリッパ装置の更に他の構成例を、
その一部を破断して、ベルトコンベヤの要部と共に示す
断面図
【図26】同装置のベルトコンベヤの動作状態を示す構
成図
【図27】同装置に用いられる容器状搬送具Dの第1の
昇降手段を側面から見て示す構成図
【図28】同第1の昇降手段を平面から見て示す構成図
【図29】同第1の昇降手段を側面から見る向きを変え
て示す構成図
【図30】同装置に用いられる容器状搬送具Dの第2の
昇降手段を側面から見て示す構成図
【図31】同第2の昇降手段を平面から見て示す構成図
【図32】同装置に用いられる定量供給手段Eを備えた
容器状搬送具の要部の断面図
【図33】同装置のシュート部分を、ステージタワ−マ
スト部18Aを破断して示す側面図
【図34】同シュート部分の要部を向きを変えて見た状
態の断面図
【図35】同装置に用いられる投入ホッパー部分の要部
の平面図
【図36】同投入ホッパー部分の要部の側面図
【図37】第2の実施の形態に係る装置の側面図
【図38】同装置を、向きを変え、且つ、一部を破断し
て示す側面図
【図39】同装置の平面図
【図40】同装置に用いられるクレーン手段Jの取付け
部分を、ブームと共に示す断面図
【図41】同クレーン手段Jの平面図
【図42】同装置に用いられる投入ホッパー71部分の
要部の側面図
【図43】同投入ホッパー71部分の要部の平面図
【図44】同投入ホッパー71の摺動フレーム部分の断
面図
【図45】第3の実施の形態に係る装置の側面図
【図46】同装置を見る向きを変えて示す側面図
【図47】同装置のフレーム上部々分の要部を示す側面
【図48】同装置のフレーム上部々分の要部を示す平面
【図49】同装置の下部々分の要部、特に吊りフレーム
台87に対する容器状搬送具の取り入れ取り出し状態を
示す側面図
【図50】同吊りフレーム台87に対する容器状搬送具
の取り入れ、取り出し状態を、その向きを変えて示す要
部の側面図
【図51】同吊りフレーム台87の斜視図
【図52】同吊りフレーム87に容器状搬送具を取り入
れた状態の側面図
【図53】同装置のタワ−マストの下部々分の要部を示
す平断面図
【図54】同装置に用いられる吊りフレーム台87とし
ての昇降搬送具Kの第1の昇降手段を側面から見て示し
た構成図
【図55】同第1の昇降手段を平面から見て示した構成
【図56】同第1の昇降手段を、見る向きを変えて側面
から示した構成図
【図57】同装置に用いられる吊りフレーム台87とし
ての昇降搬送具Kの第2の昇降手段を側面から見て示し
た構成図
【図58】同第2の昇降手段を平面から見て示した構成
【図59】同装置に用いられる容器状搬送具に対する第
1の生コンクリートの供給手段を側面から示す構成図
【図60】同装置に用いられる容器状搬送具に対する第
1の生コンクリートの供給手段を側面から示す他の構成
【図61】同装置に用いられる容器状搬送具に対する第
1の生コンクリートの供給手段を側面から示す更に他の
構成図
【図62】第4の実施の形態に係る装置の側面図
【図63】同装置を見る向きを変えて示す側面図
【図64】同装置の要部を示す平面図
【図65】同装置の上部々分の要部を示す構成図
【図66】同装置の上部々分の要部を上面から見て示す
要部平面図
【図67】同装置の移動手段Lの要部を示す構成図
【図68】同装置の移動手段Lの要部を示す断面構成図
【図69】第5の実施の形態に係る装置の側面図
【図70】同装置を見る向きを変えて示す側面図
【図71】同装置の要部々分を示す平面図
【図72】同装置のタワーマストAの上部を示す平面図
【図73】同装置の昇降本体部の取付け状態の要部を水
平面で示す構成図
【図74】同装置の昇降本体部のクライミング部分を一
つの側面から見て示す要部側面図
【図75】同装置の昇降本体部のクライミング部分を他
の側面から見て示す要部側面図
【図76】同装置の昇降本体部の要部の断面図
【図77】同装置の昇降本体部の要部の他の部分を示す
断面図
【図78】同装置のブームの取付け部分の要部側面図
【図79】同装置ののトリッパ装置を一つの面から見て
示す要部側面図
【図80】同装置のトリッパ装置を見る向きを変えて示
す要部の側面図
【図81】同装置のトリッパ装置を一部破断して示す要
部平面図
【図82】同装置の容器状搬送具から容器状中継具に対
する生コンクリートの受け渡し部の要部を一つの側面か
ら見て示す構成図
【図83】同装置のシュートの取付け部分の要部断面図
【図84】同装置の容器状搬送具から容器状中継具に対
する生コンクリートの受け渡し部の要部を他の側面から
見て示す構成図
【図85】同装置の容器状搬送具の開口部分の要部を一
つの側面から見て示す側面図
【図86】同装置の容器状搬送具の開口部分の要部を他
の側面から見て一部を破断して示す側面図
【図87】同装置に用いられる容器状中継具の一つを、
一つの側から見て示す側面図
【図88】同装置に用いられる容器状中継具の一つを、
他の側から見て、一部を破断して示す側面図
【図89】同装置を、上面から見て、一部を破断して示
す平面図
【図90】同装置に用いられる容器状中継具の他の一つ
を、一つの側から見て示す側面図
【図91】同装置に用いられる容器状中継具の他の一つ
を、他の側から見て、一部を破断して示す側面図
【図92】同装置に用いられる容器状中継具の他の一つ
を、上面から見て、一部を破断して示す平面図
【図93】同装置の容器状搬送具の取入れ状態を、上か
ら見て示す構成図
【図94】同装置に用いられる昇降搬送具の斜視図
【図95】同装置に用いられる昇降搬送具の側面図
【図96】同装置に用いられる昇降搬送具の断面図
【図97】同装置に用いられる台車の側面図
【図98】同装置に用いられる台車の一部を破断して示
す平面図
【図99】第6の実施の形態に係る装置の一つを示す側
面図
【図100】第6の実施の形態に係る装置の他の一つを
示す側面図
【符号の説明】
A タワ−マスト B 昇降本体部 C ブーム D 容器状搬送具 E 供給手段 F 生コンクリート G ベルトコンベヤ H トリッパ装置 J クレーン手段 K 昇降搬送具 L 移送手段 M 容器状中継具 N 回転部 P 受け入れ容器手段

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タワーマストと、このタワーマストに昇
    降可能に備えられている昇降本体部と、この昇降本体部
    に旋回可能に備えられている一本のブーム又は連設され
    た複数本のブームよりなるブームとを有し、 前記タワーマストには、生コンクリートの搬送に用いら
    れる容器状搬送具が昇降可能に備えられていると共に、
    前記ブームには、該容器状搬送具によって搬送された生
    コンクリートの搬送用ベルトコンベヤが備えられてお
    り、 且つ、前記一本のブームよりなるブームにあっては該ブ
    ームに、前記連設された複数本のブームよりなるブーム
    にあっては該ブ−ムにおける少なくとも前記昇降本体部
    に対する取付け側にあるブームに、トリッパ装置が備え
    られていると共に、 前記容器状搬送具には、この容器状搬送具によって搬送
    される生コンクリートを、連続して定量的に送り出す供
    給手段が備えられていることを特徴とする生コンクリー
    トの移送装置。
  2. 【請求項2】 タワーマストと、このタワーマストに昇
    降可能に備えられている昇降本体部と、この昇降本体部
    に回転可能に備えられている回転部と、この回転部に備
    えられている一本のブーム又は連設された複数本のブー
    ムよりなるブームとを有し、 前記タワーマストには、
    生コンクリートの搬送に用いられる容器状搬送具が昇降
    可能に備えられていると共に、前記ブームには、該容器
    状搬送具によって搬送された生コンクリートの搬送用ベ
    ルトコンベヤが備えられており、 且つ、前記一本のブームよりなるブームにあっては該ブ
    ームに、前記連設された複数本のブームよりなるブーム
    にあっては該ブ−ムにおける少なくとも前記回転部に対
    する取付け側にあるブームに、トリッパ装置が備えてあ
    ると共に、 前記容器状搬送具には、この容器状搬送具によって搬送
    される生コンクリートを、連続して定量的に送り出す供
    給手段が備えられていることを特徴とする生コンクリー
    トの移送装置。
  3. 【請求項3】 回転可能に立設されているタワーマスト
    と、このタワーマストに昇降可能に備えられている昇降
    本体部と、この昇降本体部に備えられている一本のブー
    ム又は連設された複数本のブームよりなるブームとを有
    し、 前記タワーマストには、生コンクリートの搬送に用いら
    れる容器状搬送具が昇降可能に備えられていると共に、
    前記ブームには、該容器状搬送具によって搬送された生
    コンクリートの搬送用ベルトコンベヤが備えられおり、 且つ、前記一本のブームよりなるブームにあっては該ブ
    ームに、前記連設された複数本のブームよりなるブーム
    にあっては該ブ−ムにおける少なくとも前記昇降本体部
    に対する取付け側にあるブームに、トリッパ装置が備え
    られていると共に、 前記容器状搬送具には、この容器状搬送具によって搬送
    される生コンクリートを、連続して定量的に送り出す供
    給手段が備えられていることを特徴とする生コンクリー
    トの移送装置。
  4. 【請求項4】 タワーマストと、このタワーマストに昇
    降可能に備えられている昇降本体部と、この昇降本体部
    に旋回可能に備えられている一本のブーム又は連設され
    た複数本のブームよりなるブームとを有し、 前記タワーマストには、生コンクリートの搬送に用いら
    れる容器状搬送具が昇降可能に備えられていると共に、
    前記ブームには、該容器状搬送具によって搬送された生
    コンクリートの搬送用ベルトコンベヤが備えられてお
    り、 且つ、前記一本の前記ブームよりなるブームにあっては
    該ブームに、前記連設された複数本のブームよりなるブ
    ームにあっては該ブ−ムにおける少なくとも前記昇降本
    体部に対する取付け側にあるブームに、トリッパ装置が
    備えられていると共に、 前記昇降本体部又は前記ブームには、前記容器状搬送具
    によって搬送される生コンクリートの受け入れ容器手段
    と、この受け入れ生コンクリートを連続して定量的に送
    り出す供給手段とを備えた容器状中継具が備えられてい
    ることを特徴とする生コンクリートの移送装置。
  5. 【請求項5】 タワーマストと、このタワーマストに昇
    降可能に備えられている昇降本体部と、この昇降本体部
    に回転可能に備えられている回転部と、この回転部に備
    えられている一本のブーム又は連設された複数本のブー
    ムよりなるブームとを有し、 前記タワーマストには、生コンクリートの搬送に用いら
    れる容器状搬送具が昇降可能に備えられていると共に、
    前記ブームには、該容器状搬送具によって搬送された生
    コンクリートの搬送用ベルトコンベヤが備えられてお
    り、 且つ、前記一本のブームよりなるブームにあっては該ブ
    ームに、前記連設された複数本のブームよりなるブーム
    にあっては該ブ−ムにおける少なくとも前記回転部に対
    する取付け側にあるブームに、トリッパ装置が備えられ
    ていると共に、 前記昇降本体部又は前記回転部又は前記ブームには、前
    記容器状搬送具によって搬送される生コンクリートの受
    け入れ容器手段と、この受け入れ生コンクリートを連続
    して定量的に送り出す供給手段とを備えた容器状中継具
    が備えられていることを特徴とする生コンクリートの移
    送装置。
  6. 【請求項6】 回転可能に立設されているタワーマスト
    と、このタワーマストに昇降可能に備えられている昇降
    本体部と、この昇降本体部に備えられている一本のブー
    ム又は連設された複数本のブームよりなるブームとを有
    し、 前記タワーマストには、生コンクリートの搬送に用いら
    れる容器状搬送具が昇降可能に備えられていると共に、
    前記ブームには、該容器状搬送具によって搬送された生
    コンクリートの搬送用ベルトコンベヤが備えられてお
    り、 且つ、前記一本のブームよりなるブームにあっては該ブ
    ームに、前記連設された複数本のブームよりなるブーム
    にあっては該ブ−ムにおける少なくとも前記昇降本体部
    に対する取り付け側にあるブームに、トリッパ装置が備
    えられていると共に、 前記昇降本体部又は前記ブームには、前記容器状搬送具
    によって搬送される生コンクリートの受け入れ容器手段
    と、この受け入れ生コンクリートを連続して定量的に送
    り出す供給手段とを備えた容器状中継具が備えられてい
    ることを特徴とする生コンクリートの移送装置。
JP7321265A 1994-11-22 1995-11-16 生コンクリートの移送装置 Expired - Lifetime JP3040338B2 (ja)

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