JP2645783B2 - タワー設備の作業デッキの組み立て構造 - Google Patents
タワー設備の作業デッキの組み立て構造Info
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Description
キの組み立て構造に係り、更に詳しくは、タワーの上部
に組み立て自在に設けられる作業デッキを備えたタワー
設備の作業デッキの組み立て構造に関する。
けた金属の熱から炉体を保護するために耐熱性の煉瓦が
敷設されている。この煉瓦は耐熱性を有しているもの
の、炉体内の温度が極めて高温になるため、炉使用によ
る煉瓦の溶損は激しく、通常、約1カ月に1回の割合で
新しい煉瓦に取り替えている。この煉瓦の取り替えは、
古い煉瓦を崩して撤去し、新しい煉瓦を炉体の内壁に敷
設(築炉)することにより行われる。
つの方法として、炉上部に開口された炉口部を利用して
行なうものが知られている。この作業は、まず作業に先
駆けて、煉瓦を炉口部から炉体内に搬入する下降装置を
炉体内に持ち込み、次いで作業員が煉瓦を炉口部まで運
び上げ、それから運び上げた煉瓦を下降装置により炉体
内に順次降ろして所定の高さ位置で水平方向に搬出し、
そののちこれを作業員が手作業により炉体の内壁に敷設
するものである。
溶融などに必要な諸々の付帯設備が配設されており、こ
のため大型の下降装置を炉口部から炉体内に持ち込むの
は極めて困難である。そこで、下降装置は分解した状態
で炉口部から炉体内に持ち込まれて炉体内で組み立てる
手段がとられているが、この分解された下降装置を作業
員が炉口部上に運び上げて炉体内に持ち込むのには相当
な手間を要していた。また、築炉作業時においても、作
業員により煉瓦を炉口部まで運び上げなければならず、
この作業にも多大な労力が必要であった。
開閉自在な開口部を設け、この開口部から炉体内に煉瓦
を持ち上げる持ち上げ装置を挿入し、この持ち上げ装置
により煉瓦を炉体の下方から炉体内に搬入するようにし
たものが知られている。従来、このような炉底部の開口
部から炉体内に煉瓦を搬入するものとして、例えば特公
平4−18003号公報の図7に開示されたものが知ら
れている。
炉体の下方に配置される移動台車と、この移動台車上に
順次積み上げられて、開口部より炉体内に挿入される多
数個のフレームユニットと、炉体の上方に配設されたウ
インチ機構によりフレームユニットの周りに昇降自在に
吊り下げられるドーナツ形の作業デッキとを備えてお
り、フレームユニットの内部には互いに所定間隔をあけ
て垂設された固定ビームと称する固定梯子と、昇降ビー
ムと称する昇降梯子とを組み合わせた煉瓦の持ち上げ装
置が配設され、この昇降梯子を連続的に昇降させること
により、煉瓦を昇降梯子、固定梯子、昇降梯子と順次飛
び移らせて持ち上げる構造になっている。このようにす
ることで、煉瓦を炉体内に搬入する装置を作業員が炉上
部の炉口部まで持ち上げたり、築炉作業時に多数個の煉
瓦を炉口部まで運び上げるという作業が不要になり、作
業員の削減と作業性の向上を図ることができる。
来の築炉設備は、このように作業デッキがウインチ機構
を用いた吊り下げ式であるため、作業員が搭乗して煉瓦
積みの作業を行う際に作業デッキが横振れして安定せ
ず、作業がしにくいという問題点があった。しかも、炉
体の上方には重量のある作業デッキを昇降させるための
大型のウインチ機構が必要であるため、設備コストが高
くなるという問題点があった。また、積み上げられたフ
レームユニットに作業デッキを取り付ける際には、ウイ
ンチ機構を慎重に操作してフレームユニットにドーナツ
形の作業デッキの中空部を差し込まなければならず、こ
の取り付け作業が大掛かりで面倒であるという問題点が
あった。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、作業デッキの安定性の向上と、設備コストの削減
と、作業デッキの取り付け作業性の向上を図ることがで
きるタワー設備の作業デッキの組み立て構造を提供する
ことを目的とする。
備の作業デッキの組み立て構造は、被搬送物の搬送口が
下端部に開口された筒形のタワーと、前記タワー内の空
洞部を昇降して、前記搬送口より前記タワー内に搬入さ
れた被搬送物を前記タワーの上部まで持ち上げる昇降台
と、前記タワーに設けられて、前記昇降台を昇降させる
昇降装置と、前記タワーの上部に設けられて、被搬送物
を前記昇降台から水平方向に搬出する払出し装置と、前
記タワーの上部に水平方向に延出状態で設けられる複数
個のアウトリガと、前記払出し装置と前記アウトリガの
間に着脱自在に架設される足場板とを備え、該足場板を
前記払出し装置と前記アウトリガの間に架設して前記タ
ワーの上部に組立式の作業デッキを設ける構成としてい
る。
て構造においては、払出し装置とアウトリガの間に足場
板を架設して作業デッキを組み立てる。次に、被搬送物
を搬送口からタワー内の昇降台上に搬入し、次いで、昇
降装置により昇降台を上昇させて被搬送物をタワーの上
部まで持ち上げ、払出し装置により被搬送物を水平方向
に搬出し、作業デッキ上で所定の作業を行う。このよう
に、タワーの上部に配設された払出し装置とアウトリガ
を支持体として作業デッキをタワーに設けているので、
作業デッキをタワーに安定して取り付けることができ
る。また、作業デッキは払出し装置とアウトリガの間に
足場板を架設するだけで簡単に組み立てられる構造であ
るため、設備コストが安価となり、しかも作業デッキを
タワーに取り付ける作業性の向上が図れる。
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例に係るタワー設備
の作業デッキの組み立て構造が適用された築炉設備の使
用状態を説明する断面図、図2は同移動台車の平面図、
図3は同タワー内への煉瓦の搬送中の要部断面図、図4
は同作業ステージの平面図、図5(a)は同作業ステー
ジにおけるアウトリガの回動状態を説明する要部拡大断
面図、図5(b)は同作業ステージにおける払出し装置
の回動状態を説明する要部拡大断面図、図6は同作業デ
ッキの要部拡大斜視図、図7は同使用状態を説明する断
面図、図8は同昇降装置と昇降台の要部平面図、図9は
同搭乗ステージおよび昇降装置の正面図、図10は同搭
乗ステージおよび昇降台の断面図、図11は同昇降台の
正面図、図12は同昇降台の要部側面図、図13は同タ
ワーの要部拡大断面図、図14は同使用状態を説明する
要部断面図である。
るタワー設備の作業デッキの組み立て構造が適用された
築炉設備10は、炉底部11に開口部12が設けられた
転炉用の炉体13の下方の床面に配設されたレール14
上を摺動する移動台車15と、この移動台車15の中央
部上に設けられて、前記開口部12より炉体13内に伸
縮自在に挿入されるタワー16と、タワー16の上部に
組み付け自在に設けられた作業ステージ17と、タワー
16の上部または作業ステージ17上に組み付け自在に
設けられた乗員の搭乗ステージ18とを備えている。な
お、作業ステージ17および搭乗ステージ18は、同図
鎖線に示すようにタワー16から分離して移動台車15
の両側部上に収納できるようになっている。
は、台車本体19の中央部から後部上にかけて2階部2
0が設けられており、これらの台車本体19と2階部2
0には、昇降用の階段21が架け渡されている。また、
作業ステージ17は台車本体19の前部上に載置され、
搭乗ステージ18は2階部20の後部に載置される。台
車本体19の前部には運転室22が設けられており、運
転室22の前部にはこの移動台車15を図外の他の移動
台車と連結させるための連結部23が突設され、また台
車本体19の下部にはレール14上を摺動させる車輪2
4が配設されている。
の一例としての煉瓦25が運び出されたパレット26の
回収装置である回収リフタ27が設けられている。台車
本体19上のタワー16より後部側には、煉瓦25を載
置したパレット26をタワー16へ搬入する搬入コンベ
ア28が設けられ、台車本体19上のタワー16と回収
リフタ27の間には、パレット26を搬出する第1の搬
出コンベア29が設けられている。また、回収リフタ2
7の一側部には、パレット26を回収リフタ27から横
方向へ外部排出するための第2の排出コンベア30が設
けられている。
の箱筒状のタワーで、移動台車15に固定された基台部
31と、この基台部31内に各々伸縮自在に挿入された
筒形部材の一例としての下段タワー部32、中段タワー
部33および上段タワー部34から構成されている。各
タワー部32〜34は上段になるに従って断面形状が小
さくなっている。また、図3に示すようにタワー16内
には空洞部35が設けられ、基台部31の下部の背面に
はパレット26をタワー16内に搬入するための搬送口
の一例としての入口36が開口され、基台部31の下部
の前面にはタワー16内からパレット26を搬出するた
めの搬送口の他の例としての出口37が開口されてい
る。なお、これらの入口36および出口37は、基台部
31の内側にある下段タワー部32の昇降時に開閉され
る。
側部の移動台車15上には、タワー16を伸縮させる一
対のテレスコシリンダ38が立設されている。テレスコ
シリンダ38は、チューブ形の下段ロッド39、中段ロ
ッド40、上段ロッド41を備えた3段ロッド式のシリ
ンダであり、下段ロッド39の先端部は下段タワー部3
2の先端部に連結され、中段ロッド40の先端部は中段
タワー部33の先端部に連結され、上段ロッド41の先
端部は上段タワー部34の先端部にそれぞれ連結部42
を介して連結されている。前記作業ステージ17は、下
板43と上板44を備えており、下板43はタワー16
に組み付け自在に取り付けられ、また上板44は4本の
支柱45により下板43上に固定状態で支持されてい
る。上下板43、44の中央部には昇降台46の昇降口
47、48が設けられており、下板43上の昇降口47
の回りには、煉瓦25が載置されたパレット26を昇降
台46から水平方向に搬出する4個の払出し装置49が
前後左右に放射状に配設されている。
は、下板43の外縁部に上方回動自在な回動デッキ50
が枢着され、回動デッキ50上にローラコンベア51が
設けられたものである。この回動デッキ50内には、シ
リンダ50aのロッド50bを出し入れされることによ
りこのデッキ50の先端部から出入りするスライドデッ
キ50cが収納されている。また、下板43の外縁部の
各払出し装置49間には、築炉作業時に作業ステージ1
7を炉体13内に固定する4本のアウトリガ52が、前
記各支柱45の元部にそれぞれ上方回動自在に枢着され
ている。アウトリガ52は、筒状の本体53内に、炉体
13の内壁に当接される脚部54が出し入れ自在に挿入
されており、この脚部54は、その内部に収納されたシ
リンダ54aのロッド54bを出し入れさせることによ
り本体53から突出する。
は、足場板55が着脱自在に架設されて作業ステージ4
3の周囲に下部作業デッキDが設けられる。この足場板
55Aは、図6鎖線に示すように中央部でヒンジ55a
により2つ折れされる扇形の板材である。なお、スライ
ドデッキ50cおよび脚部54を伸長させた際には、そ
の伸長部分にも寸法の合う足場板55Bが継ぎ足され
る。図5に示すように、払出し装置49とアウトリガ5
2は、炉底部11の開口部12から作業ステージ17を
炉体13内に出し入れさせるときに、この出し入れの邪
魔にならないように上方回動される。このとき、アウト
リガ52は支柱45の外側面に設けられた縦長の溝部5
6内に収納できるようになっている。すなわち、図5
(a)に示すように支柱45の溝部56内に設けられた
シリンダ45aのロッド45bを突出させることによ
り、アウトリガ52を上方回動させて溝部56内に収納
する。このようにしたため、アウトリガ52の収納性が
良好になり、作業ステージ17の炉体13内への出し入
れがさらに円滑になる。
の上板44の対向位置には、払出し装置49により搬出
された煉瓦25を炉体13の内壁に敷設する一対の築炉
装置57が配設されている。築炉装置57はアーム58
の先端部に設けられたクランプ部59により払出し装置
49上の煉瓦25をクランプしてピックアップし、アー
ム58を移動させてこれを炉体13の内壁に順次積み上
げるものが採用されている。図1に戻って、前記搭乗ス
テージ18は、上板44に立設された4本の支柱60に
組み付け自在に支持された台板61と、この台板61上
に支柱62により支持された上部作業デッキ63を備え
ている。台板61および上部作業デッキ63の中央部に
は、昇降台46の昇降口64、65が設けられており、
台板61の対向位置には、前記昇降台46を昇降させる
左右一対の昇降装置66が設けられている。上部作業デ
ッキ63は台部63a上に作業用の手すり63bが周設
されたものであり、台部63a上には作業員による煉瓦
積み作業を補助するためのバランサ63cが設けられて
いる。次に、昇降装置66を図8〜10を参照して詳細
に説明する。
ータ67が設けられ、モータ67のシャフト軸68には
ギヤ69が固着され、このギヤ69に噛合するギヤ70
がドラム71の回転軸72に固着されている。この回転
軸72は一対の軸受73により支持されており、ドラム
71はこの回転軸72の両端部にそれぞれ設けられてい
る。また、ドラム71の周面には先端部が昇降台46の
4隅に接続されたワイヤ74が巻回されている。図右側
の昇降装置66において、一方の軸受73から延出した
回転軸72の一端部にはギヤ75が固着され、このギヤ
75に噛合するギヤ76は軸受77に片持ち支持された
短尺な回転軸78の先端部に固着されている。回転軸7
8の元部付近には一方のスプロケット79が固着されて
おり、これに対する他方のスプロケット80が、図左側
の昇降装置66における一方の軸受73から延出された
回転軸72の一端部に固着されている。これらのスプロ
ケット79、80間には左右のモータ67を同期させる
チェーン81が調帯されており、チェーン81の中間部
にはチェーン81の弛みを防止するスナップアイドル8
2が介在されている。モータ67を回転させると、ギヤ
69、70を介して回転軸72が回転し、これによりド
ラム71からワイヤ74が導出され、またはドラム71
にワイヤ74が巻回されることにより昇降台46が昇降
する。
は、上昇した昇降台46を保持するための4個のシリン
ダ式のストッパ83が立設されており、図10に示すよ
うにストッパ83のロッド84を突出させることにより
上昇した昇降台46を下方から支持する。次に、昇降台
46を図10〜12を参照して詳細に説明する。図10
に示すように、昇降台46は枠体からなる下段部85
と、この下段部85上に支柱86を介して支持された同
じく枠体からなる上段部87と、上段部87に回転自在
に設けられたターンテーブル88と、下段部85上に設
けられて、ターンテーブル88を回転させるモータ89
とを備えている。ターンテーブル88上には、パレット
26の搬送に用いられるローラコンベア90が設けられ
ており、ターンテーブル88の回転軸91は軸受92を
介して上段部87に支持されている。ターンテーブル8
8の下面と上段部87の上面の間には、ターンテーブル
88の回転スラストを受けるドーナツ形の旋回スラスト
軸受93が介在されている。ターンテーブル88の回転
軸91の先端部には傘歯車94が固着され、この傘歯車
94に噛合する傘歯車95がモータ89のシャフト軸に
固着されている。モータ89を回転させると、傘歯車9
4、95を介して回転軸91が回転してターンテーブル
88が回転する。下段部85の中央部には、モータ8
9、ローラコンベア90および図外のリミットスイッチ
に給電するためのスリップリング96が設けられてい
る。
短尺な前後フレーム98と左右フレーム99を有してお
り、左右フレーム99の両端部には4個の滑車100が
昇降台46の角部方向へ向かって斜めに取り付けられて
いる。また、図11および図12に示すように、上段部
87の左右フレーム101の両端部上には、先端部が対
峙方向に反った長尺な一対のガイド板102がそれぞれ
立設されている。このガイド板102は、昇降台46が
伸長されたタワー16の空洞部35内を上昇する際に、
基台部31から下段タワー部32への通過時、下段タワ
ー部32から中段タワー部33への通過時および中段タ
ワー部33から上段タワー部34への通過時において、
昇降台46の左右側が中段タワー部33の下端部や上段
タワー部34の下端部の左右内壁に接触して、昇降台4
6の円滑な上昇を妨げるのを解消するものである。ま
た、昇降台46の前後側が、これらの各タワー部32〜
34の下端部の左右内壁に接触するのを防止するため
に、図13に示すように各タワー部32〜34の下端部
の角部近傍の左右内壁にそれぞれ切欠部103を形成
し、この切欠部103内にガイドローラ104を設けて
いる。
受け筒、106はケーブルベア、107は炉上部、10
8は炉上部107に開口された炉口部、109は炉中央
部、110はクレーン、111はフォークリフト車であ
る。
備の作業デッキの組み立て構造が適用された築炉設備1
0の動作について説明する。予め、図1の鎖線に示すよ
うに、作業ステージ17と搭乗ステージ18はタワー1
6から分離して、移動台車15のタワー16の両側部上
に収納させておく。このとき、作業ステージ17が開口
部12を通過する際の邪魔にならないように、払出し装
置49は手動または電動により、またアウトリガ52は
シリンダ45aにより上方へ回動されている。炉体13
の炉底部11の築炉作業時は、まず開口部12内に煉瓦
25の受け筒105を装着し、搭乗ステージ18が炉底
部11の開口部12の直下に位置するように、移動台車
15を炉体13の下方に移動させ、炉上部107の炉口
部108の上方からクレーン110により搭乗ステージ
18を吊り上げ、移動台車15を移動してタワー16を
炉底部11の開口部12の直下に位置させ、吊り上げた
搭乗ステージ18を下降させて搭乗ステージ18をタワ
ー16の上部にボルトにより組み付ける。
コシリンダ38を同時に駆動させるとそれぞれの下段ロ
ッド39が突出し、タワー16の下段タワー部32が他
のタワー部33、34とともに上昇して、搭乗ステージ
18は開口部12を通過して炉底部11内まで上昇す
る。また、タワー16が伸長する際には、図3に示すよ
うに下段タワー部32の上昇によりタワー16の下部に
設けられた出入口36、37が開口する。このように、
テレスコシリンダ38の駆動により中段タワー部33や
上段タワー部34が上昇せずに下段タワー部32が上昇
するのは、ロッド39〜41にかかる負荷が大きい場合
には断面積の大きいロッドから順次伸縮するというテレ
スコシリンダ38の特性を利用しているためである。す
なわち、図1に示すようにタワー16上には大重量の搭
乗ステージ18が組み付けられ、しかも各タワー部32
〜34は各ロッド39〜41にそれぞれ連結されている
ので、テレスコシリンダ38を駆動させると、まず最先
に最も断面積の大きな下段ロッド39が他のロッド4
0、41を押し上げながら突出し、この突出に伴って下
段ロッド39に連結された下段タワー部32が他のタワ
ー部33、34とともに上昇するのである。
口36、37は、必ずテレスコシリンダ38により最先
に上昇された下段タワー部32の上昇時に開口されるの
で、炉底部11、炉中央部109、炉上部107という
炉体13の部位に関係なく、タワー16を伸長させて築
炉作業を行う際には必ず出入口36、37を開口させ
て、これらの出入口36,37からパレット26を出し
入れさせることができる。次に、煉瓦25が載置された
パレット26はフォークリフト車111により搬入コン
ベア28に搬入され、図3に示すように、入口36から
タワー16の下部に待機された昇降台46のローラコン
ベア90上に搬送される。次いで、昇降装置66のモー
タ67の回転により、ワイヤ74がドラム71に巻回さ
れて昇降台46がタワー16内の空洞部35を上昇し、
図10に示すように上部作業デッキ63の昇降口65ま
で上昇する。このとき、昇降台46が基台部31から下
段タワー部32へ通過する際に昇降台46が横揺れして
も、図11、12に示す昇降台46上に突設されたガイ
ド板102や図13に示す下段タワー部32の下端部に
設けられたガイドローラ104により昇降台46が下段
タワー部32の内壁に接触して起きる昇降台46の昇降
障害を防止できる。図10に示すように、昇降台46が
昇降口65まで上昇したらストッパ83を駆動させてロ
ッド84を突出させ、昇降台46を下方から支持する。
ッキ63上に搭乗した作業員がバランサ63cを手動操
作してパレット26上の煉瓦25をピックアップし、炉
底部11の内壁に順次敷設する。このとき、炉底部11
の開口部12には受け筒105が装着されているので、
煉瓦25が炉底部11の下傾斜する内壁を滑り落ちて開
口部12から落下するのを防止できる。なお、開口部1
2に装着された受け筒105は、炉底部11に煉瓦25
を敷設した後に適時撤去される。炉中央部109の築炉
作業時は、まずタワー16から搭乗ステージ18を一旦
取り外してクレーン110により炉上部107の炉口部
108から炉体13の上方まで吊り上げ、これを炉体1
3の上方側部に仮置しておく。次いで、移動台車15を
移動させて炉底部11の開口部12の直下に作業ステー
ジ17を位置させ、クレーン110によりこの作業ステ
ージ17を吊り上げてこれを開口部12から炉体13内
に吊り上げる。
を移動させてタワー16を炉底部11の開口部12の直
下に位置させ、吊り上げた作業ステージ17を下降させ
てこれをタワー16の上部に組み付ける。続いて、仮置
き状態の搭乗ステージ18をクレーン110により炉体
13内に下降し、これを作業ステージ17上に組み付け
る。次にまた、図1、7に示すように、テレスコシリン
ダ38により中段ロッド40および上段ロッド41を突
出させて中段タワー部33や上段タワー部34を上昇さ
せ、作業ステージ17を炉中央部109の所定位置まで
上昇させる。そののち、図4、5に示すように払出し装
置49およびアウトリガ52を下方回動させてから、シ
リンダ54aによりロッド54bを突出させて各アウト
リガ52の脚部54を延ばし、これを炉体13の内壁に
押接して作業ステージ17を炉体13内に支持する。ま
た、払出し装置49のシリンダ50aのロッド50bを
突出させてスライドデッキ50cを押し出し、そののち
各払出し装置49およびアウトリガ52の間およびスラ
イドデッキ50cと脚部54の間に足場板55A、55
Bを架設して下部作業デッキDを組み立てる。
の足場板55Aを払出し装置49とアウトリガ52の間
で、また足場板55Bをスライドデッキ50cと脚部5
4の間でヒンジ55aを中心にして展開し、これらの足
場板55A、55Bの両端部をそれぞれの支持体の側部
上に載置することにより、下部作業デッキDが組み立て
られるのである。このように、下部作業デッキDはタワ
ー16の上部に配設された払出し装置49とアウトリガ
52を支持体として設けられているので、従来手段のよ
うな吊り下げ式の作業デッキに比べて、作業デッキをタ
ワー16に安定して取り付けることができる。また、こ
の下部作業デッキDはタワー16の伸縮とともに昇降
し、かつ払出し装置49とアウトリガ52の間に足場板
55を架設するだけで組み立てられる構造であるため、
従来手段のような作業デッキを昇降させる大型のウイン
チ機構が不要になって設備コストを安価にできる。しか
も作業ステージ17に下部作業デッキDを取り付ける作
業が簡単になって作業性の向上が図れる。
転させて、昇降台46を作業ステージ17の下板43の
昇降口47まで上昇させ、次いで昇降台46のモータ8
9によりターンテーブル88を回転させ、パレット26
の搬出方向を選択された払出し装置49の搬送方向に合
わせる。そして、ローラコンベア90によりパレット2
6を昇降台46から選択された払出し装置49へ水平方
向に搬出する。このようにしたので、ターンテーブル8
8を回転させるという小さな動力で、煉瓦25の搬出方
向を一方向だけでなく、払出し装置49の個数だけ多方
向に向けることができる。なお、昇降台46の上昇時に
おいて、昇降台46が基台部31、下段タワー部32、
中段タワー部33、上段タワー部34の各間を通過する
際には、炉下部11の築炉作業時の場合と同様に、昇降
台46上のガイド板102や各タワー部32〜34の下
端部に設けられたガイドローラ104により、昇降台4
6が上昇中に各タワー部32〜34の内壁に接触するの
を防止できる。
7の駆動によりパレット26上の煉瓦25をクランプし
てピックアップし、これを炉中央部109の内壁に下方
位置から順次積み上げる。この際、パレット26上の煉
瓦25がなくなったら、パレット26を昇降台46上に
戻して空洞部35内を下降させ、タワー16の下部に到
達したら、図3に示すように、煉瓦25がなくなったパ
レット26をローラコンベア90によりタワー16の出
口37から第1の搬出コンベア29上に搬出し、それか
ら図1に示すように回収リフタ27、第2の搬出コンベ
ア30を介して外部排出する一方、煉瓦25が載置され
た新たなパレット26を搬入コンベア28により入口3
6から昇降台46上に載置し、そののち昇降台46を上
昇させてこれを下板43上まで持ち上げる。そこで、タ
ーンテーブル88を回転させて、パレット26の搬出方
向を次に選択された払出し装置49の搬送方向に合わ
せ、パレット26をこの払出し装置49に向かって水平
方向に搬出して、同様に築炉装置57による煉瓦25の
敷設作業を行う。これらの作業は、炉中央部109の内
壁の全域に煉瓦25が敷設されるまで繰り返して行われ
る。
て、作業ステージ17を炉体13の上方位置に固定し直
す場合には、シリンダ54aによりアウトリガ52の脚
部54を一旦引き込ませ、次いでテレスコシリンダ38
により中段ロッド40や上段ロッド41を突出させて作
業ステージ17を所定位置まで上昇させ、そののち再び
アウトリガ52の脚部54を突出させて、これを炉体1
3の内壁に押接させる。炉上部107の築炉作業時は、
テレスコシリンダ38により上段ロッド41をさらに突
出させて、搭乗ステージ18が炉上部107に達するま
で上段タワー部34を上昇させる。次いで、昇降装置6
6のモータ67を回転させて、昇降台46を上部作業デ
ッキ63の昇降口65まで上昇させ、そののち前述した
炉底部11の築炉作業時の場合と同様に、作業員がバラ
ンサ63cを手動操作してパレット26上の煉瓦25を
炉上部107の内壁に順次敷設する。
タワー16を伸長させて、昇降装置66により煉瓦25
を炉体13内に搬入しながら築炉作業を行うので、炉体
13内に挿入される築炉設備10の部分や煉瓦25の炉
体13内への持ち込みが容易になって築炉作業の作業性
の向上が図れる。しかも、この煉瓦25の炉体13内へ
の搬入は、タワー16の空洞部35内を昇降する昇降台
46により行われるので、煉瓦25の持ち上げ中に荷崩
れを起こしても煉瓦25はタワー16内を落下するだけ
でタワー16の外に落ちることはなく、このため周囲の
装置を破損させたり、作業員が怪我をするなどの事故を
防止できる。また、炉体13内に挿入される築炉設備1
0の部分を分割式にしたので、床面から炉底部11まで
の高さが十分とれない炉体13であっても、この築炉設
備10の炉体13内への挿入部分を簡単に炉体13内に
挿入することができる。さらに、タワー16の上部に作
業ステージ17と搭乗ステージ18を選択的に組み付け
るようにしたので、炉体13の部位に応じて、作業員に
よる作業と築炉装置57による作業を選択して築炉作業
を行うことができる。
はなく、例えば実施例では本発明のタワー設備の作業デ
ッキの組み立て構造を築炉設備に採用したが、その他タ
ワーを備えて高所において作業を行うどのような設備に
も適用できる。また、実施例では、築炉される炉体とし
て転炉を例示したが、例えば電気炉のような内壁に煉瓦
が敷設される炉体であれば炉の種類は限定されない。さ
らに、実施例では、作業ステージと搭乗ステージはタワ
ーから分離できる構造にしているが、床面から炉底部ま
での高さが十分にとれる炉体であれば、作業ステージと
搭乗ステージはタワーに固定されていてもよい。さらに
また、実施例では、タワーの上部に払出し装置を4個設
けたが、これに限定しなくとも1〜3個または5個以上
であっても構わない。ただし、払出し装置の個数が少な
い場合には、アウトリガの本数を増やして足場板の安定
性を図るようにしなければならない。また、作業デッキ
は、実施例のようなヒンジにより二つ折れするものに限
定しなくても、組立式のものであればどのような形態ま
たは形状のものであっても構わない。
組み立て構造は、タワーの上部に配設された払出し装置
とアウトリガを支持体として作業デッキをタワーに設け
ているので、作業デッキをタワーに安定して取り付ける
ことができる。また、作業デッキは払出し装置とアウト
リガの間に足場板を架設するだけで組み立てられる構造
であるため、設備コストが安価となり、しかも作業デッ
キをタワーに取り付ける作業性の向上を図ることができ
る。
キの組み立て構造を適用した築炉設備の使用状態を説明
する断面図である。
る。
回動状態を説明する要部拡大断面図である。 (b) 同作業ステージにおける払出し装置の回動状態
を説明する要部拡大断面図である。
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 被搬送物の搬送口が下端部に開口された
筒形のタワーと、前記タワー内の空洞部を昇降して、前
記搬送口より前記タワー内に搬入された被搬送物を前記
タワーの上部まで持ち上げる昇降台と、前記タワーに設
けられて、前記昇降台を昇降させる昇降装置と、前記タ
ワーの上部に設けられて、被搬送物を前記昇降台から水
平方向に搬出する払出し装置と、前記タワーの上部に水
平方向に延出状態で設けられる複数個のアウトリガと、
前記払出し装置と前記アウトリガの間に着脱自在に架設
される足場板とを備え、該足場板を前記払出し装置と前
記アウトリガの間に架設して前記タワーの上部に組立式
の作業デッキを設けるようにしたことを特徴とするタワ
ー設備の作業デッキの組み立て構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28927392A JP2645783B2 (ja) | 1992-10-03 | 1992-10-03 | タワー設備の作業デッキの組み立て構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28927392A JP2645783B2 (ja) | 1992-10-03 | 1992-10-03 | タワー設備の作業デッキの組み立て構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117768A JPH06117768A (ja) | 1994-04-28 |
JP2645783B2 true JP2645783B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=17741033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28927392A Expired - Lifetime JP2645783B2 (ja) | 1992-10-03 | 1992-10-03 | タワー設備の作業デッキの組み立て構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2645783B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-03 JP JP28927392A patent/JP2645783B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06117768A (ja) | 1994-04-28 |
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