JP3326730B2 - 資材等の搬送方法 - Google Patents

資材等の搬送方法

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JP3326730B2 JP12151894A JP12151894A JP3326730B2 JP 3326730 B2 JP3326730 B2 JP 3326730B2 JP 12151894 A JP12151894 A JP 12151894A JP 12151894 A JP12151894 A JP 12151894A JP 3326730 B2 JP3326730 B2 JP 3326730B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば高層ビル等の建
築物を構築するときに、資材等の搬送物を上下方向に搬
送するのに好適な揚重システムおよびそれを用いた搬送
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高層ビル等の建築物を構築すると
きに、建築物を構成する柱,梁,床板等の資材(搬送
物)を地上から施工階まで搬送するには、構築中の躯体
の側面に沿ってリフトやエレベータ等の揚重機器を備え
ておき、これらの揚重機器によって資材を施工階まで揚
重したり、あるいはタワークレーンによって揚重したり
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の揚重機器には、以下のような問題が存在
する。まず、構築すべき建築物が高くなればなるほど搬
送物の揚程が長くなるため、搬送物の吊り上げに要する
時間が長くなってしまう。すると、一つの搬送物が搬入
されてから次の搬送物が搬入されるまでの時間の間隔
(以下、「サイクルタイム」と称する)が長くなって、
工事の進捗が資材の搬送作業の進行に左右され、工期の
長期化を招く原因となるという問題がある。また、主柱
や大梁、あるいは下層階の部材等、長尺物や重量物を搬
送するためには、揚重機器の搬送能力をこれに対応した
ものとする必要があり、このような揚重機器は当然大規
模なものとなる。しかしながらこれ以外の短尺,軽量な
資材を搬送するには、このような揚重機器ではその搬送
能力を十分に活かすことができず効率が悪いという問題
がある。もちろん、揚重機器の搬送能力に応じて一度に
資材を大量に搬送することもできるが、このようにする
と施工階に搬送した大量の資材の置き場に困るばかり
か、施工作業の妨げとなってしまう。さらに、建築物の
施工の進捗にともなって揚重機器を上方に盛り替えてい
く必要があり、その盛り替えには手間と時間がかかるば
かりでなく、搬送作業が中断されるために他の施工作業
全体の進行にも影響を及ぼし、工期の短縮化の妨げとな
っている。本発明は、以上のような点を考慮してなされ
たもので、資材等の搬送物の搬送作業の効率化を図り、
建築物の施工工期を短縮することのできる揚重システム
およびそれを用いた搬送方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
資材等の搬送物を上下に搬送する方法であって、上下方
向に延在するレールを配置するとともに、該レールに沿
って昇降可能な搬送架台を上下に間隔を隔てて複数台配
置してなる揚重システムを設置しておき、前記搬送物を
上下方向に搬送するときに、下方の搬送架台から上方の
搬送架台に向けて、あるいは上方の搬送架台から下方の
搬送架台に向けて、前記搬送物を順次受け渡して搬送し
ていくことを特徴としている。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1記載の搬
送方法において、前記揚重システムを複数基平行に設け
ておき、一の揚重システムの前記搬送架台と他の揚重シ
ステムの前記搬送架台とを同調して等速度で昇降させる
ことを特徴としている。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の搬送方法において、上下に位置する二基の前記搬
送架台を上下に重ね、これら上下の搬送架台を重ねたま
ま等速度で昇降させることを特徴としている。
【0008】
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、上下方向に延在する
レールを配置し、搬送架台をレールに沿って上下に間隔
を隔てて複数台配置してなる揚重システムを設けてお
き、搬送物を上下方向に搬送するときには、下方の搬送
架台から上方の搬送架台に向けて、あるいは上方の搬送
架台から下方の搬送架台に向けて、前記搬送物を順次受
け渡して搬送していく構成とした。これによって、搬送
物をいわばバケツリレーのようにして搬送していくこと
が可能となる。
【0010】請求項2記載の発明では、揚重システムを
複数基平行に設けておき、一の揚重システムの搬送架台
と他の揚重システムの搬送架台とを同調して昇降させる
構成とした。これによって、搬送物を複数基の揚重シス
テムの搬送架台にまたがって支持して、これらの搬送架
台を同調して昇降させることによって、長尺物の搬送が
可能となる。
【0011】請求項3記載の発明では、上下に位置する
二基の前記搬送架台を上下に重ね、これら上下の搬送架
台を重ねたまま昇降させる構成とした。これによって、
搬送物の荷重を上下に重ねた搬送架台で支持することが
できるので、搬送架台の搬送能力(搬送許容荷重)を向
上させて、重量物の搬送が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例を参照し
て説明する。ここでは、例えば、150階建ての超高層
ビルを構築するときに、本発明の揚重システムおよびそ
れを用いた搬送方法を適用する場合の実施例を用いて説
明する。ここで、これに先立ち、構築すべきビルについ
て説明しておく。図1に示すように、本発明にかかる揚
重システムを適用して構築するビル(建築物)1は、例
えば150階建ての超高層ビルである。図2に示すよう
に、このビル1は、柱C,梁Bがそれぞれ柱鉄骨(資
材)2,梁鉄骨(資材)3からなる鉄骨造とされ、スラ
ブS,外壁WがPC床板(資材)4,カーテンウォール
板(資材;以下「CW板」と称する)5からなる構造と
されている。
【0013】図1に示したように、このようなビル1を
施工するための搬送システムAは、構築中のビル1の側
方の地上部Gに設けられたストックヤード6と、ビル1
の側面に沿って設けられた垂直搬送装置(揚重システ
ム)7と、ビル1の施工階1aの側面に設けられたベー
スヤード8と、施工階1a上に配設された水平搬送装置
9(図2参照)とから概略構成されている。
【0014】図1に示したように、ストックヤード6に
は、図示しないトラック等で工場から輸送してきた資材
を一定量収納するストック部10と、このストック部1
0から資材を搬出して垂直搬送装置7に搭載する搭載機
構11とが備えられている。搭載機構11は、ストック
部10と垂直搬送装置7の下端部との間にレール12が
敷設され、移動台車13がその上面に資材を載置してレ
ール12上を往復動する構成となっている。
【0015】図1ないし図3に示すように、前記垂直搬
送装置7は、ビル1の側面に一定間隔を隔てて、例えば
二基備えられている。各垂直搬送装置7は、それぞれビ
ル1の側面に沿って上下方向延在するガイドレール(レ
ール)15と、これらガイドレール15に沿って間隔を
隔てて配設された複数のキャリッジ(搬送架台)16と
から構成されている。
【0016】図3に示したように、各ガイドレール15
は、上下方向に一定長、例えばビル1の階高と同じ長さ
を有したレールユニット17が、上下に複数連設された
構成からなっている。図4および図5に示すように、各
レールユニット17は、板状のプレート18の表面側
に、このプレート18と同じ長さを有して上下に延在す
る一対のレール材19が取り付けられ、裏面側に、レー
ルユニット17自体を構築中のビル1の柱Cに着脱自在
に固定するための把持ブラケット20が設けられた構成
とされている。図4に示したように、プレート18の上
端面と下端面には、複数のレールユニット17を上下に
接続するときに上下のレールユニット17どうしを位置
決めするため、セットピン18aと、このセットピン1
8aに嵌合するセット穴18bとが形成されている。さ
らに、プレート18の裏面側の上下には、セットピン1
8aとセット穴18bとの挿入を容易にするため、ガイ
ド穴18cと、このガイド穴18cに挿入されるガイド
部材18dが形成されている。
【0017】図4および図5に示したように、各キャリ
ッジ16は、ガイドレール15に沿って昇降するベース
21,21と、搬送すべき資材を支持するため各ベース
21に設けられた支持部22とからなっている。
【0018】各ベース21には、これをガイドレール1
5に沿って昇降させるための駆動源となる駆動モータ2
1aが備えられている。図5に示したように、駆動モー
タ21aの駆動軸(図示なし)にはピニオンギア23a
が取り付けられている。一方、前記プレート18のレー
ル材19,19間には、前記ピニオンギア23aと噛み
合うラックギア23bがレール材19と平行に設けられ
ている。これにより、駆動モータ21aでピニオンギア
23aを回転駆動させると、ベース21がラックギア2
3b,レール材19に沿って昇降するようになってい
る。なお、キャリッジ16にはこのようなベース21が
二基一対設けられているが、これらのベース21,21
は同調して昇降できるほかに、別々に昇降動作できるよ
うになっている。
【0019】図4に示したように、支持部22は、ベー
ス21に沿って横行自在に取り付けられた基部24と、
基部24に水平面内で旋回自在に軸支された旋回アーム
25と、旋回アーム25の上面に例えば油圧ジャッキ等
のジャッキ機構26を介して設けられた支持アーム27
とから構成されている。
【0020】基部24には、旋回アーム25を旋回駆動
させる駆動モータ24aが備えられている。図6に示す
ように、この駆動モータ24aを駆動させると、キャリ
ッジ16の一対の旋回アーム25,25が内折(図6
(a)参照)あるいは外折(図6(b)参照)するよう
になっている。
【0021】図4に示したように、各支持アーム27
は、ジャッキ機構26を伸縮させることによって旋回ア
ーム25上で昇降するようになっている。また、この支
持アーム27は、プレート18から離間する水平方向に
伸縮自在とされており、搬送すべき資材のサイズに対応
して伸縮できるようになっている。
【0022】この支持アーム27の基端部と先端部に
は、それぞれバキューム機構28が設けられている。こ
のバキューム機構28は、図示しないバルブ,ポンプ等
の負圧源で吸引することによりその上面に載置した例え
ば板状の資材を固定するものである。また、支持アーム
27の上面には、一対のクランプ爪29が設けられてい
る。このクランプ爪29,29は、支持アーム27の延
在する方向に沿って開閉するほうにスライド移動して、
支持アーム27上に載置した資材をクランプして固定す
るようになっている。
【0023】上記のような構成の垂直搬送装置7は、前
記したようにビル1の側面に沿って二基設けられてお
り、これらの垂直搬送装置7,7は、それぞれ独立して
作動するほかに、双方の各キャリッジ16,16,…が
同調して作動できるよう制御されている。
【0024】図3に示したように、前記ベースヤード8
には、前記垂直搬送装置7で垂直搬送してきた資材を水
平搬送装置9に移載するための移載機構35が備えられ
ている。この移載機構35は、前記垂直搬送装置7,7
の外側に配設されて、例えばビル1の二階分の上下方向
の長さを有するガイドレール36,36と、これらガイ
ドレール36,36間に配設された移載アーム37とか
ら構成されている。
【0025】この移載アーム37は、水平方向に延在す
る杆体37aに、これと直交して延在するアーム材37
b,37b,37bが、各垂直搬送装置7に対応した位
置(一方のみを図示してある)に一体に設けられた構成
となっている。そして、杆体37aは、その両端部をガ
イドレール36,36に昇降自在かつその軸線回りに回
動自在に支持されており、これによって、移載アーム3
7が昇降自在かつ回動自在な構成となっている。また、
各アーム材37bの表面には、多数のローラ(図示な
し)が備えられ、これらのローラ(図示なし)を図示し
ない駆動機構で回転駆動させることによって、アーム材
37b上に載置した資材をアーム材37bの延在する方
向に容易に移動できるようになっている。
【0026】そして、このような移載機構35の両側に
は、後述する水平搬送装置9の搬送台車Vを内部に収納
したりメンテナンスしたりするためのメンテナンス室3
8,38が形成されている。各メンテナンス室38は、
ビル1の階高と同じ階高のフロア38a,38bを有し
ており、各フロア38a,38bに形成された開口部3
9,39から搬送台車Vを出し入れできるようになって
いる。また、各メンテナンス室38にはエレベータ40
が設けられており、搬送台車Vを上下のフロア38a,
38b間で昇降できるようになっている。そして、この
ようなメンテナンス室38,38間の上部の移載アーム
37の表面側(ビル1から離間する側)には、両側のメ
ンテナンス室38,38を連通する連絡通路41が設け
られている。この連絡通路41には、両側のフロア38
a,38aに通じる出入口42,42が形成されてお
り、ここからメンテナンス室38と連絡通路41との間
で搬送台車Vが行き来できるようになっている。そし
て、連絡通路41の垂直搬送装置7,7に対応した位置
の床面にはそれぞれ開口部43(一方のみを図示)が形
成されており、この開口部43には搬送台車Vを載置す
るための板状の昇降パレット44が着脱自在に備えられ
ている。この昇降パレット44は、前記移載アーム37
上で支持できるようになっている。また、連絡通路41
内には、このベースヤード8の各部を作動させるための
コントローラ45,駆動源46が収納されている。
【0027】また、ベースヤード8には、その裏面側に
クライミング機構(図示なし)が備えられ、ビル1に反
力をとってビル1に沿って昇降できるようになってい
る。
【0028】図2に示したように、前記水平搬送装置9
は、既に施工の完了した施工階1aのスラブS上に複数
配置された搬送台車Vと、組立ロボット50とから構成
されている。
【0029】図3に示したように、各搬送台車Vには、
水平面内で任意の方向へ走行自在な走行機構(図示な
し)が備えられるとともに、その上面に資材を載置する
とともに水平面内で旋回駆動自在なターンテーブル51
が備えられている。さらに、このターンテーブル51に
は無端状のコンベアベルト52が具備されており、ター
ンテーブル51を旋回させるとともにこのコンベアベル
ト52を循環駆動させることによって、載置した資材を
任意の方向に移動できるようになっている。
【0030】また、組立ロボット50は、搬送台車Vと
同様に、走行機構(図示なし)を備え、その上部には、
各種の資材を把持するための把持機構を備えた把持アー
ム55が設けられている。このような組立ロボット50
では、把持アーム55の把持機構(図示なし)で資材を
把持し、走行機構(図示なし)によって任意の位置まで
移動していき、これを所定の位置に建て込むことができ
るようになっている。
【0031】次に、前記垂直搬送装置7による資材の垂
直搬送方法について、図7ないし図11を参照して説明
する。このような垂直搬送装置7では、上下に間隔を隔
てて配置されたキャリッジ16,16,…によって、資
材、例えば柱鉄骨2をバケツリレーのように順次上方に
受け渡して搬送するようになっている。
【0032】図7(a)に示したように、まず、キャリ
ッジ16の支持アーム27,27上に柱鉄骨2を載置
し、クランプ爪29,29を閉じてクランプする。この
とき、、この支持アーム27,27を、それぞれベース
21の外側に寄せておく(図6(a)参照)。一方、こ
のキャリッジ16の上方に位置する次のキャリッジ1
6’の旋回アーム25’,25’は内折させてレールユ
ニット17と平行な状態としておく。そして、柱鉄骨2
を載置したキャリッジ16を、ガイドレール15に沿っ
て上昇させ、上方のキャリッジ16’の直下方に到達し
たら、下方のキャリッジ16のジャッキ機構26を伸長
させて支持アーム27,27を上昇させ、柱鉄骨2を上
昇させる。
【0033】次いで、図7(b)に示したように、上方
のキャリッジ16’の旋回アーム25’,25’をレー
ルユニット17と直交するように旋回させて柱鉄骨2の
下方に位置させる。
【0034】続いて、図7(c)に示したように、下方
のキャリッジ16のクランプ爪29,29を開くととも
にジャッキ機構26を収縮させて支持アーム27,27
を下降させることにより、柱鉄骨2を上方のキャリッジ
16’の支持アーム27’,27’上に受け渡す。
【0035】そして、柱鉄骨2を受け取った上方のキャ
リッジ16’のクランプ爪29’,29’を閉じた後
に、これを次のキャリッジ16に向けて上昇させる。ま
た、下方のキャリッジ16は、元の位置に下降させる。
【0036】上記の動作を繰り返すことによって、柱鉄
骨2を順次上方のキャリッジ16に受け渡して施工階1
aまで垂直搬送するようになっている。このとき、図8
に示すように、キャリッジ16,16,…は、受け渡し
時に、支持アーム27,27をベース21の外側に寄せ
て外折動作させるものと、内側に寄せて内折動作させる
ものとを交互に配置して、上下のキャリッジ16,16
の支持アーム27どうしが干渉しないようにする。
【0037】また、上記の方法によって搬送すべき柱鉄
骨2等の資材が、キャリッジ16で搬送できるサイズ・
重量を超える場合には、以下のようにして搬送作業を行
う。
【0038】図9(a)に示すように、搬送すべき資
材、例えば柱鉄骨2が長尺物である場合には、この柱鉄
骨2の両端部を、隣接する垂直搬送装置7,7のキャリ
ッジ16,16に載置するようにする。そして、隣接す
る双方のキャリッジ16,16を同調させて等速度で作
動させ、柱鉄骨2を水平状態を保ったまま上昇させて搬
送していく。そして、上方のキャリッジ16,16に柱
鉄骨2を受け渡すときには、左右のキャリッジ16,1
6において、それぞれ前記したのと同様の手順で受け渡
し作業を同時に行うようにする。
【0039】また、図9(b)に示すように、搬送すべ
き資材、例えばPC床板4が、キャリッジ16の許容荷
重を超える重量物である場合には、上下のキャリッジ1
6,16を重ねて移動させるようにする。すなわち、図
10(a)に示すように、上下二台のキャリッジ16,
16’を連結し、上方のキャリッジ16’の支持アーム
27’の上面にPC床板4を載置する。そして、これら
のキャリッジ16,16’を同調させて等速度で上昇さ
せることによって、PC床板4の荷重を上下二台のキャ
リッジ16,16’で支持するようにする。このPC床
板4をさらに上方のキャリッジ16”に受け渡すには、
図10(b)に示すように、PC床板4を載置したキャ
リッジ16’のジャッキ機構26を伸長させてPC床板
4を上昇させる。そして、前記した受け渡し方法と同様
にして、上方のキャリッジ16”の支持アーム27”,
27”にPC床板4を受け渡す。しかる後に、最下方に
位置するキャリッジ16を下降させる。一方、PC床板
4を載置していたキャリッジ16’は、キャリッジ1
6”と重ねてPC床板4を上方に搬送していく。この
後、上記の動作を繰り返すことによって、PC床板4
を、常に上下に重ねた二台のキャリッジ16,16で支
持しつつ上方に搬送していくようになっている。
【0040】図9(c)に示すように、資材、例えば柱
鉄骨2が長尺でしかも重量物である場合には、柱鉄骨2
を隣接する垂直搬送装置7,7の、それぞれ上下二台重
ねたキャリッジ16,16,…で支持するようにする。
【0041】図11(a)に示すように、突起のある資
材、例えば主柱用の柱鉄骨2を搬送するときには、柱鉄
骨2の両端部を支持アーム27,27で支持し、突起部
2aをその間に位置させるようにする。
【0042】図11(b)に示すように、階段(資材)
56を搬送するときには、キャリッジ16の左右の支持
アーム27,27の高さを替えて、双方の支持アーム2
7,27を等速度で上昇させていくようにする。
【0043】次に、前記ストックヤード6,垂直搬送装
置7,ベースヤード8,水平搬送装置9からなる搬送シ
ステムAを用いてビル1を構築する施工方法について、
図1ないし図16を参照して説明する。なお、搬送シス
テムAの全ての装置は、その作動が遠隔操作によって自
動的に行われるように制御されている。
【0044】(地上1Fの施工)まず、図12(a)に
示すように、地下躯体(図示なし)および地上1Fのス
ラブS1を構築した後、スラブS1上に、地上1Fを構
成する柱Cの柱鉄骨2,梁Bの梁鉄骨3,外壁WのCW
板5を所定の位置に建て込んでいき、地上1Fの柱C,
梁B,外壁Wを形成していく。
【0045】(垂直搬送装置7,ベースヤード8の設
置)この地上1Fの施工作業と並行して、地上1Fの外
周部に位置する柱鉄骨2に、別の場所で組み立てたベー
スヤード8と、垂直搬送装置7のレールユニット17お
よびキャリッジ16を取り付ける。
【0046】(地上2Fのスラブの施工)そして、地上
1Fの梁B上に形成すべきスラブS2を構成するPC床
板4を、ストック部10(図1参照)から垂直搬送装置
7のキャリッジ16に移載する。PC床板4を支持アー
ム27,27上に載置したら、図4に示したバキューム
機構28によりPC床板4を吸引固定する。このとき、
搬送すべきPC床板4のサイズが大きいときには、キャ
リッジ16の支持アーム27を延長しておく。
【0047】次いで、このキャリッジ16を図示しない
駆動機構で上昇させ、支持したPC床板4を地上1Fの
梁Bよりも上方に位置させる。続いて、図12(b)に
示すように、ベースヤード8の移載アーム37をガイド
レール36に沿って下降させて、その杆体37aをPC
床板4を載置したキャリッジ16の下方に位置させる。
次いで、図12(c)に示すように、移載アーム37を
杆体37aの軸線回りに旋回させて水平状態とした後、
支持アーム27,27上のバキューム機構28による固
定を開放した後、ジャッキ機構22を収縮させることに
よってPC床板4を移載アーム37に受け渡す。
【0048】一方、地上1FのスラブS1上の組立ロボ
ット50の各把持アーム55を伸長させ、移載アーム3
7と同レベルに位置させておく。そして、図12(d)
に示すように、移載アーム37上で支持したPC床板4
を、アーム材37bの表面に備えたローラ(図示なし)
を回転駆動させることによって、組立ロボット50の把
持アーム55上に移載する。図12(e)に示すよう
に、この把持アーム55を収縮させて、PC床板4を梁
B上のベースヤード8に最も近い位置に建て込む。
【0049】続いて、図13(a)に示すように、ベー
スヤード8のエレベータ40(図3参照)によって、地
上1FのスラブS1上に配置されていた搬送台車Vを、
既に建て込んだ上階のPC床板4上に盛り替える。
【0050】そして、前記と同様にして、垂直搬送装置
7,ベースヤード8によって、地上2Fに搬送したPC
床板4を、上階に盛り替えた搬送台車Vに受け渡し、こ
れを組立ロボット50で既に建て込んだPC床板4の隣
に建て込む。
【0051】この後、地上1FのスラブS1上の搬送台
車Vを順次地上2FのスラブS2に盛り替えつつ、PC
床板4の建て込みをベースヤード8に近い位置から離間
する位置に向けて順次行っていく。そして全ての地上2
FのスラブS2の建て込みが完了した後、地上1Fのス
ラブS1上の組立ロボット50を、ベースヤード8のエ
レベータ40(図3参照)で、地上2FのスラブS2上
に盛り替える。
【0052】(地上2Fの施工)図13(b)に示すよ
うに、地上2Fの柱C,梁B,外壁Wを建て込んでい
く。これにはまず、柱鉄骨2,梁鉄骨3,CW板5を、
図7ないし図11に示したようにして、垂直搬送装置7
によって、それぞれの形状,長さ,重量に適した方法で
地上2Fに搬送するようにする。
【0053】このようにして地上2Fまで搬送した柱鉄
骨2,梁鉄骨3,CW板5を、以下に示すようにして水
平搬送装置9に移載する。
【0054】図14(a)に示すように、棒状の部材で
ある柱鉄骨2,梁鉄骨3は、まず、ストック部10から
垂直搬送装置7のキャリッジ16の支持アーム27,2
7上に移載する。そして、キャリッジ16を図示しない
駆動機構で上昇させるとともにジャッキ機構22を伸長
させて柱鉄骨2,梁鉄骨3を、地上2FのスラブS2よ
りも上方に位置させる。次いで、図14(b)に示すよ
うに、ベースヤード8の移載アーム37をガイドレール
36に沿って下降させて杆体37aをキャリッジ16の
下方に位置させる。続いて、図14(c)に示すよう
に、移載アーム37を杆体37aの軸線回りに旋回させ
て水平状態とした後、ジャッキ機構22を下降させて、
キャリッジ16上の柱鉄骨2,梁鉄骨3を移載アーム3
7に受け渡す。
【0055】この後、図14(d)に示すように、この
柱鉄骨2,梁鉄骨3を、地上2FのスラブS2上に列を
なして配置した搬送台車Vに移載する。そして、図13
(b)に示したように、柱鉄骨2、梁鉄骨3をこれら搬
送台車Vによって先頭の組立ロボット50まで搬送して
いき、この組立ロボット50によって所定の位置に建て
込むようにする。
【0056】また、板状の部材であるCW板5は、図1
2に示したPC床板4の敷設方法と全く同様に、移動台
車13,キャリッジ16,移載アーム37,搬送台車V
上に横臥状態で載置して地上2Fに搬送し、所定の位置
に建て込んでいく。
【0057】このようにして、図13(c)に示すよう
に地上2Fの柱鉄骨2,梁鉄骨3,CW板5を建て込ん
だ後、垂直搬送装置7を以下のようにして延長する。ま
ず、図15(a)に示すように、ベースヤード8を、ク
ライミング機構(図示なし)によって例えば階高の1/
2程度クライミングさせる。そして、継ぎ足すべきレー
ルユニット17をストック部10(図1参照)から垂直
搬送装置7のキャリッジ16に搭載した後、このキャリ
ッジ16を上昇させ、既に設置してあるレールユニット
17の上端部に位置させる。
【0058】次いで、図15(b)に示すように、ベー
スヤード8の移載アーム37を下降させるとともに旋回
させて水平状態とし、キャリッジ16上のレールユニッ
ト17を受け取る。続いて、図15(c)に示すよう
に、移載アーム37を地上2Fの柱鉄骨2よりも上方ま
で上昇させるとともに、レールユニット17の一端を地
上2FのスラブS2上の組立ロボット50で把持する。
【0059】そして、図15(d)に示すように、レー
ルユニット17を組立ロボット50で把持したまま移載
アーム37を下降させ、レールユニット17を垂直状態
とする。次いで、図15(e)に示すように、把持した
レールユニット17を既に設置されたレールユニット1
7上に接続・固定する。このとき、上下のレールユニッ
ト17は、図4に示したガイド穴18cとガイド穴18
dによって導かれて、セットピン18aがセット穴18
b内に嵌入されるようになっている。
【0060】その後、レールユニット17に備えられた
把持ブラケット20でビル1の柱を把持させることによ
って、レールユニット17をビル1の側面に固定する。
そして組立ロボット50による把持を開放することによ
って、レールユニット17の延長作業が完了する。
【0061】次いで、ベースヤード8を、延長したレー
ルユニット17のガイドレール15に沿って、クライミ
ング機構47でクライミングさせて一階分上方に盛り替
える(図13(c)参照)。そして、この後は、前記し
た地上1Fの施工方法と同様にして、地上3Fのスラブ
S3の建て込み、およびこれと並行した搬送台車Vの盛
り替えを行っていく。
【0062】(地上150Fまでの施工方法)以下、上
記した地上2Fの施工方法を、同様に繰り返していくこ
とによって、ビル1を下層階から上層階に向けて順次構
築していく。このとき、図16に示すように、垂直搬送
装置7のガイドレール15の延長にともなって、キャリ
ッジ16を順次追加する。そして、これら複数台のキャ
リッジ16によって、図7に示したようにして資材をバ
ケツリレーのように受け渡しつつ上方に搬送していく。
このようにしてビル1の最上階の地上150Fまで構築
した時点で、図1に示したようなビル1の構築が完了す
る。
【0063】(搬送システムAの解体・撤去方法)ビル
1の構築後、搬送システムAを解体・撤去するには、ま
ず、搬送台車Vおよび組立ロボット50を垂直搬送装置
7によって地上部Gに降ろす。次いで、ベースヤード8
を1Fずつ降下させながら、ビル1の側面に取り付けた
レールユニット17の取り外しと、これを取り外した部
分へのCW板5の取り付けを行っていくようにする。そ
して、取り外したレールユニット17は、垂直搬送装置
7によって、前記したガイドレール15の延長方法と逆
の手順で作業を行い、地上部Gに降ろしていく。このよ
うにしてベースヤード8を地上部Gまで降下させた時点
でこのベースヤード8を解体することによって、搬送シ
ステムAの解体・撤去が完了する。
【0064】上述した垂直搬送装置7では、ガイドレー
ル15が、上下方向に一定長を有したレールユニット1
7を上下に複数連設してなる構成とされている。これに
よって、施工の進捗にともなってレールユニット17を
上方に追加して設けていくことにより、ガイドレール1
5を容易に延長していくことができ、作業の中断時間を
最小限として、作業効率の大幅な向上を図ることができ
る。また、工事の完了後には、ガイドレール15をレー
ルユニット17単体に解体することによって、容易に解
体することができる。さらには、故障発生時等にも、故
障の発生したレールユニット17のみを交換することで
これに対応することができる。
【0065】また、上下方向に延在するガイドレール1
5に、複数台のキャリッジ16,16,…を上下に間隔
を隔てて配置しておき、資材を搬送するときには、これ
らキャリッジ16で、資材をいわばバケツリレーのよう
に下方から上方に順次受け渡して搬送する構成とした。
これによって、揚程が長い場合であっても、資材を短い
サイクルタイムで大量に搬送することができる。また、
資材の搬送間隔を建て込み作業に合わせることによっ
て、搬送作業と建て込み作業とをリンクさせることもで
きる。このようにして、搬送効率を大幅に向上させて、
無駄なく円滑にビル1の施工を行うことができる。した
がって、資材の搬送作業が工期の長期化の原因となるこ
となく、コストの削減を図ることが可能となる。
【0066】また、垂直搬送装置7をビル1の側面に二
基平行に設けておき、双方の垂直搬送装置7,7のキャ
リッジ16,16が同調して昇降できる構成とされてい
る。これによって、長尺な柱鉄骨2等を双方の垂直搬送
装置7,7のキャリッジ16,16で支持し、双方のキ
ャリッジ16,16を同調して上昇させることによって
搬送することが可能となる。このように、一般の資材を
搬送するときには二基の垂直搬送装置7,7それぞれを
別々に作動させて搬送作業を行い、長尺な資材を搬送す
るときのみ双方を同調させて作動させて搬送作業を行う
ことにより、垂直搬送装置7を様々な資材の形態にフレ
キシブルに対応できるものとすることができ、搬送作業
を効率良く行うことが可能となる。
【0067】また、垂直搬送装置7のキャリッジ16,
16を、上下に重ねたまま同調して昇降できる構成とさ
れている。これによって、資材の荷重を上下に重ねたキ
ャリッジ16,16で支持することになり、搬送架台の
搬送能力(搬送できる荷重)を向上させることが可能と
なるので、重量物であっても搬送することが可能とな
り、これによっても、垂直搬送装置7を様々な資材の形
態にフレキシブルに対応できるものとすることができ、
搬送作業を効率良く行うことが可能となる。
【0068】さらに、垂直搬送装置7のガイドレール1
5を構成するレールユニット17が、把持ブラケット2
0によってビル1の柱Cに支持される構成とされてい
る。これによって、垂直搬送装置7および搬送する資材
の荷重をビル1で支持することになり、地上から前記荷
重を支持するための特別の支保工等を用いる必要がな
く、レールユニット17の設置・解体を容易に行うこと
ができる。
【0069】加えて、上述した搬送システムAでは、ス
トックヤード6,垂直搬送装置7,ベースヤード8,水
平搬送装置9が設けられた構成となっている。これによ
り、資材を地上部Gから施工階1aまで搬送するときに
は、従来のようにタワークレーンを用いることなく資材
などを搬送することができるので、風の影響を受けるこ
ともなく作業の安全性を高めることができ、また近隣に
既設の建築物や道路がある場合でも何ら支障もなく資材
を搬送することができる。さらには、搬送システムAの
各装置の作動を予めプログラミングすることによって、
ビル1の施工全体を自動化することも可能となる。
【0070】なお、上記実施例において、垂直搬送装置
7の設置基数については2基に限定するものではない。
また、キャリッジ16についても、資材を搬送すること
ができるのであれば、その構造については限定するもの
ではない。例えば、図17に示すように、キャリッジ1
6の支持アーム27の下面に吊具57を形成しておき、
これにPC床板4,CW板5等の板状の資材を吊下して
搬送するようにしてもよい。また、レールユニット17
は、例えばビル1の階高と同じ長さを有する構成とした
が、これに限定するものではない。また、電源,制御信
号,キャリッジ16の可動範囲等の機能面から、複数台
のレールユニット17で、いわば1単位を構成するよう
にしてもよい。また、揚重システムの一例として、資材
を垂直上方に搬送するための垂直搬送装置7を用いた
が、これ以外にも、この揚重システムを例えば地下躯体
の施工時に適用して、資材を上方から下方に向けて搬送
し、施工の進捗にともなってレールを下方に向けて延長
していくようにしてもよい。また、揚重システムを斜め
に設置するようにしてもよい。これら場合においても上
記と同様の効果を奏することができるのは言うまでもな
い。さらに、搬送システムAを構成する垂直搬送装置7
以外の、ストックヤード6,ベースヤード8,水平搬送
装置9については、その構成について何ら限定するもの
ではなく、いかなる構成としてもよい。もちろん垂直搬
送装置7のみを単独で用いてもよい。加えて、搬送シス
テムAで搬送する資材としては、上記の柱鉄骨2,梁鉄
骨3,PC床板4,CW板5,階段56以外にも、例え
ばビル1の内壁を構成する壁パネルや、各種の設備等、
他の資材を搬送してもよいのはいうまでもない。
【0071】
【0072】
【発明の効果】請求項1に係る発明の資材等の搬送方法
によれば、上下方向に延在するレールを配置し、搬送架
台をレールに沿って上下に間隔を隔てて複数台配置して
なる揚重システムを設けておき、搬送物を上下方向に搬
送するときには、下方の搬送架台から上方の搬送架台に
向けて、あるいは上方の搬送架台から下方の搬送架台に
向けて、前記搬送物を順次受け渡して搬送していく構成
とした。これによって、搬送物をいわばバケツリレーの
ようにして搬送していくことができ、その揚程には間隔
を隔てて複数組の搬送物が搭載されることになる。これ
に対して、従来のリフト,クレーン等では、一つの搬送
物を積み込んでから施工階の所定の位置までの搬送が完
了して再び積み込み位置まで戻ることによって1サイク
ルとなるので、その揚程には一回分の搬送物しか搭載さ
れないことになる。したがって、本揚重システムではそ
のサイクルタイムを従来よりも大幅に短縮することがで
き、揚程が長い場合であっても、資材を短いサイクルタ
イムで大量に搬送することができる。また、資材の搬送
間隔を建て込み作業に合わせることによって、搬送作業
と建て込み作業とをリンクさせることもできる。このよ
うにして、搬送効率を大幅に向上させて、無駄なく円滑
に作業を行うことが可能となり、資材の搬送作業が工期
の長期化の原因となることなく、コストの削減を図るこ
とができる。
【0073】請求項2に係る発明の資材等の搬送方法
よれば、揚重システムを複数基平行に設けておき、一の
揚重システムの搬送架台と他の揚重システムの搬送架台
とを同調して昇降させる構成とした。これによって、搬
送物を複数基の揚重システムの搬送架台にまたがって支
持させ、これらの搬送架台を同調して昇降させることに
よって、長尺物の搬送が可能となる。このようにして、
一般の資材を搬送するときには各揚重システムをそれぞ
れ別々に作動させて搬送作業を行い、長尺な搬送物を搬
送するときのみ双方を同調させて作動させて搬送作業を
行うことにより、揚重システムを様々な資材の形態にフ
レキシブルに対応できるものとすることができ、搬送作
業を効率良く行うことが可能となる。
【0074】請求項3に係る発明の資材等の搬送方法
よれば、上下に位置する二基の前記搬送架台を上下に重
ね、これら上下の搬送架台を重ねたまま昇降させる構成
とした。これによって、搬送物の荷重を上下に重ねた搬
送架台で支持することができるので、搬送架台の搬送能
力を向上させて、重量物の搬送が可能となる。したがっ
て、請求項2に係る発明と同様にして、揚重システムを
様々な資材の形態にフレキシブルに対応できるものとす
ることができ、搬送作業を効率良く行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る揚重システムおよびそれを用いた
搬送方法を適用して構築する建築物の一例を示す斜視図
である。
【図2】前記建築物の施工階を示す斜視図である。
【図3】前記揚重システムの上部に備えた移載装置を示
す斜視図である。
【図4】前記揚重システムの要部を示す側面図である。
【図5】同、平面図である。
【図6】同、作動状態を示す平面図である。
【図7】前記揚重システムによって資材を搬送する工程
を示す側面図である。
【図8】前記揚重システムを示す斜視図である。
【図9】前記揚重システムの搬送架台に資材を載置した
状態を示す正面図である。
【図10】前記揚重システムで重量物を搬送する工程を
示す側面図である。
【図11】前記搬送架台に他の資材を載置した状態を示
す正面図である。
【図12】前記建築物の地上1Fの施工工程を示す図で
あって、スラブを設置するときの状態を示す側面図であ
る。
【図13】図12に続く状態を示す側面図である。
【図14】柱鉄骨,梁鉄骨を前記垂直搬送装置から水平
搬送装置へ移載する工程を示す側面図である。
【図15】前記揚重システムのレールを延長する工程を
示す側面図である。
【図16】前記建築物の構築途中の状態を示す斜視図で
ある。
【図17】前記搬送架台の他の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 柱鉄骨(資材) 3 梁鉄骨(資材) 4 PC床板(資材) 5 CW板(資材) 7 垂直搬送装置(揚重システム) 15 ガイドレール(レール) 16 キャリッジ(搬送架台) 17 レールユニット 19 レール材 56 階段(資材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 正 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 資材等の搬送物を上下に搬送する方法で
    あって、上下方向に延在するレールを配置するととも
    に、該レールに沿って昇降可能な搬送架台を上下に間隔
    を隔てて複数台配置してなる揚重システムを設置してお
    き、前記搬送物を上下方向に搬送するときに、下方の搬
    送架台から上方の搬送架台に向けて、あるいは上方の搬
    送架台から下方の搬送架台に向けて、前記搬送物を順次
    受け渡して搬送していくことを特徴とする資材等の搬送
    方法
  2. 【請求項2】 請求項1記載の資材等の搬送方法におい
    て、前記揚重システムを複数基平行に設けておき、一の
    揚重システムの前記搬送架台と他の揚重システムの前記
    搬送架台とを同調して等速度で昇降させることを特徴と
    する資材等の搬送方法
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の資材等の搬送方
    において、上下に位置する二基の前記搬送架台を上下
    に重ね、これら上下の搬送架台を重ねたまま等速度で昇
    降させることを特徴とする資材等の搬送方法
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