JP2645782B2 - タワー設備のタワー昇降機構 - Google Patents
タワー設備のタワー昇降機構Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F27—FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
- F27D—DETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
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- F27D1/16—Making or repairing linings increasing the durability of linings or breaking away linings
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F27—FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
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- Movable Scaffolding (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Description
降機構に係り、更に詳しくは、複数段の筒形部材を伸縮
自在に連結させた多段筒形のタワーを多段チューブ型シ
リンダにより昇降自在にしたタワー設備のタワー昇降機
構に関する。
けた金属の熱から炉体を保護するために耐熱性の煉瓦が
敷設されている。この煉瓦は耐熱性を有しているもの
の、炉体内の温度が極めて高温になるため、炉使用によ
る煉瓦の溶損は激しく、通常、約1カ月に1回の割合で
新しい煉瓦に取り替えている。この煉瓦の取り替えは、
古い煉瓦を崩して撤去し、新しい煉瓦を炉体の内壁に敷
設(築炉)することにより行われる。
つの方法として、炉上部に開口された炉口部を利用して
行なうものが知られている。この作業は、まず作業に先
駆けて、煉瓦を炉口部から炉体内に搬入する下降装置を
炉体内に持ち込み、次いで作業員が煉瓦を炉口部まで運
び上げ、それから運び上げた煉瓦を下降装置により炉体
内に順次降ろして所定の高さ位置で水平方向に搬出し、
そののちこれを作業員が手作業により炉体の内壁に敷設
するものである。
溶融などに必要な諸々の付帯設備が配設されており、こ
のため大型の下降装置を炉口部から炉体内に持ち込むの
は極めて困難である。そこで、下降装置は分解した状態
で炉口部から炉体内に持ち込まれて炉体内で組み立てる
手段がとられているが、この分解された下降装置を作業
員が炉口部上に運び上げて炉体内に持ち込むのには相当
な手間を要していた。また、築炉作業時においても、作
業員により煉瓦を炉口部まで運び上げなければならず、
この作業にも多大な労力が必要であった。
開閉自在な開口部を設け、この開口部から炉体内に煉瓦
を持ち上げる持ち上げ装置を挿入し、この持ち上げ装置
により煉瓦を炉体の下方から炉体内に搬入するようにし
たものが知られている。従来、このような炉底部の開口
部から炉体内に煉瓦を搬入するものとして、例えば特公
平4−18003号公報の図7に開示されたものが知ら
れている。
炉体の下方に配置される移動台車と、この移動台車上に
順次積み上げられて、開口部より炉体内に挿入される多
数個のフレームユニットを備えており、フレームユニッ
トの内部には互いに所定間隔をあけて垂設された固定ビ
ームと称する固定梯子と、昇降ビームと称する昇降梯子
とを組み合わせた煉瓦の持ち上げ装置が配設され、この
昇降梯子を連続的に昇降させることにより、煉瓦を昇降
梯子、固定梯子、昇降梯子と順次飛び移らせて持ち上げ
る構造になっている。このようにすることで、煉瓦を炉
体内に搬入する装置を作業員が炉上部の炉口部まで持ち
上げたり、築炉作業時に多数個の煉瓦を炉口部まで運び
上げるという作業が不要になり、作業員の削減と作業性
の向上を図ることができる。
来の築炉設備は、このように持ち上げ装置が組み立て式
になっているため、煉瓦の敷設作業の進行に合わせて作
業員が炉体内でフレームユニットを積み上げなければな
らず、前述した炉上部の炉口部から持ち込む場合ほどは
ないものの、やはりこの煉瓦を炉体内に搬入する装置の
組み立て作業が面倒であるという問題点があった。本発
明はこのような事情に鑑みてなされたもので、伸縮性を
有し、かつ荷上げ機構を備えたタワーの伸縮作業の作業
性の向上が図れるタワー設備のタワー昇降機構を提供す
ることを目的とする。
備のタワー昇降機構は、被搬送物の搬送口が開口された
筒形の基台部内に複数段の筒形部材を伸縮自在に設けた
多段筒形のタワーと、該タワーの周囲に均等に配設され
て、多段チューブ形のロッドを有する複数個の多段チュ
ーブ型シリンダと、前記タワーの上部に設けられた作業
ステージと、前記タワー内の空洞部を昇降して、前記基
台部の搬送口よりタワー内に搬入された被搬送物を前記
作業ステージまで持ち上げる昇降台と、前記タワーに設
けられて、前記昇降台を昇降させる昇降装置とを備えた
タワー設備のタワー昇降機構であって、前記タワーの各
段の筒形部材と、前記多段チューブ型シリンダの各段の
ロッドとを、それぞれ対応する段ごとに連結させた構成
としている。
いては、多段チューブ型シリンダを駆動させると、各段
のロッドが突出してそれそれのロッドに連結された各段
の筒形部材が上昇する。この際、基台部に開口された搬
送口は、多段チューブ型シリンダにより最先に上昇され
た1段目の筒形部材の上昇時に開口される。これは、タ
ワー上部に重量のある作業ステージが設けられているた
め、ロッドにかかる負荷が大きい場合は断面積の大きい
ロッドから順次伸縮するというテレスコシリンダの特性
により、多段チューブ型シリンダを駆動した際に最先に
断面積の最も大きな1段目のロッドが突出し、この1段
目のロッドの突出により1段目の筒形部材が他の筒形部
材とともに上昇して基台部の搬送口が開口するためであ
る。
口された搬送口から被搬送物をタワー内の昇降台上に搬
入し、次いで、昇降装置により昇降台を上昇させて被搬
送物をタワーの上部の作業ステージまで持ち上げる。こ
のように、複数段の筒形部材を伸縮自在に連結させた多
段筒形のタワーを多段チューブ型シリンダにより昇降さ
せる構造としたので、伸縮性を有し、かつ荷上げ機構を
備えたタワーを伸縮させる作業の作業性の向上を図るこ
とができる。
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例に係るタワー設備
のタワー昇降機構を適用した築炉設備の使用状態を説明
する断面図、図2は同移動台車の平面図、図3は同タワ
ー内への煉瓦の搬送中の要部断面図、図4は同作業ステ
ージの平面図、図5(a)は同作業ステージにおけるア
ウトリガの収納状態を説明する要部断面図、図5(b)
は同作業ステージにおける回動デッキの収納状態を説明
する要部断面図、図6は同使用状態を説明する断面図、
図7は同昇降装置の平面図、図8は同搭乗ステージおよ
び昇降装置の正面図、図9は同搭乗ステージおよび昇降
台の断面図、図10は同昇降台の正面図、図11は同昇
降台の要部側面図、図12は同タワーの要部拡大断面
図、図13は同タワーの伸長状態を説明する要部拡大側
面図、図14は同使用状態を説明する要部断面図であ
る。
るタワー設備のタワー昇降機構を適用した築炉設備10
は、炉底部11に開口部12が設けられた転炉用の炉体
13の下方の床面に配設されたレール14上を摺動する
移動台車15と、この移動台車15の中央部上に設けら
れて、前記開口部12より炉体13内に伸縮自在に挿入
されるタワー16と、タワー16の上部に組み付け自在
に設けられた作業ステージ17と、タワー16の上部ま
たは作業ステージ17上に組み付け自在に設けられた同
じく作業ステージの一例としての乗員の搭乗ステージ1
8とを備えている。なお、作業ステージ17および搭乗
ステージ18は、同図鎖線に示すようにタワー16から
分離して移動台車15の両側部上に収納できるようにな
っている。
は、台車本体19の中央部から後部上にかけて2階部2
0が設けられており、これらの台車本体19と2階部2
0には、昇降用の階段21が架け渡されている。また、
作業ステージ17は台車本体19の前部上に載置され、
搭乗ステージ18は2階部20の後部に載置される。台
車本体19の前部には運転室22が設けられており、運
転室22の前部にはこの移動台車15を図外の他の移動
台車と連結させるための連結部23が突設され、また台
車本体19の下部にはレール14上を摺動させる車輪2
4が配設されている。
の一例としての煉瓦25が運び出されたパレット26の
回収装置である回収リフタ27が設けられている。台車
本体19上のタワー16より後部側には、煉瓦25を載
置したパレット26をタワー16へ搬入する搬入コンベ
ア28が設けられ、台車本体19上のタワー16と回収
リフタ27の間には、パレット26を搬出する第1の搬
出コンベア29が設けられている。また、回収リフタ2
7の一側部には、パレット26を回収リフタ27から横
方向へ外部排出するための第2の排出コンベア30が設
けられている。
は、各々平面視して正方形の箱筒状のタワーで、移動台
車15に固定された基台部31と、この基台部31内に
各々伸縮自在に挿入された筒形部材の一例としての下段
タワー部32、中段タワー部33および上段タワー部3
4から構成されている。各タワー部32〜34は上段に
なるに従って断面形状が小さくなっている。また、図3
に示すようにタワー16内には空洞部35が設けられ、
基台部31の下部の背面にはパレット26をタワー16
内に搬入するための搬送口の一例としての入口36が開
口され、基台部31の下部の前面にはタワー16内から
パレット26を搬出するための搬送口の他の例としての
出口37が開口されている。なお、これらの入口36お
よび出口37は、基台部31の内側にある下段タワー部
32の昇降時に開閉される。
の両側部の移動台車15上には、タワー16を伸縮させ
る多段チューブ型シリンダとしての一対のテレスコシリ
ンダ38が立設されている。テレスコシリンダ38は、
チューブ形の下段ロッド39、中段ロッド40、上段ロ
ッド41を備えた3段ロッド式のシリンダであり、下段
ロッド39の先端部は下段タワー部32の先端部に連結
され、中段ロッド40の先端部は中段タワー部33の先
端部に連結され、上段ロッド41の先端部は上段タワー
部34の先端部にそれぞれ連結部42を介して連結され
ている。前記作業ステージ17は、下板43と上板44
を備えており、下板43はタワー16に組み付け自在に
取り付けられ、また上板44は4本の支柱45により下
板43上に固定状態で支持されている。上下板43、4
4の中央部には、タワー16内の空洞部35を昇降する
昇降台46の昇降口47、48が設けられており、下板
43上の昇降口47の回りには、煉瓦25が載置された
パレット26を昇降台46から水平方向に搬出する4個
の払出し装置49が前後左右に放射状に配設されてい
る。
は、下板43の外縁部に上方回動自在な回動デッキ50
が枢着され、回動デッキ50上にローラコンベア51が
設けられたものである。この回動デッキ50内には、シ
リンダ50aのロッド50bを出し入れすることにより
このデッキ50の先端部から出入りするスライドデッキ
50cが収納されている。また、同じく図4、5に示す
ように、下板43の外縁部の各払出し装置49間には、
築炉作業時に作業ステージ17を炉体13内に固定する
4本のアウトリガ52が、前記各支柱45の元部にそれ
ぞれ上方回動自在に枢着されている。アウトリガ52
は、筒状の本体53内に、炉体13の内壁に当接される
脚部54が摺動自在に挿入されており、この脚部54
は、その内部に収納されたシリンダ54aのロッド54
bを出し入れさせることにより摺動する。各払出し装置
49とアウトリガ52の間には、扇形の足場板55が着
脱自在に敷設されている。なお、この足場板55は、ス
ライドデッキ50cおよび脚部54を伸長させた際にも
その伸長部分に継ぎ足される。
部11の開口部12から作業ステージ17を炉体13内
に出し入れするときに、この出し入れの邪魔にならない
ように上方回動される。このとき、アウトリガ52は支
柱45の外側面に設けられた縦長の溝部56内に収納で
きるようになっている。すなわち、図5(a)に示すよ
うにこの支柱45の溝部56内に設けられたシリンダ4
5aのロッド45bを突出させることにより、アウトリ
ガ52を上方回動させて溝部56内に収納する。このよ
うにしたため、アウトリガ52の収納性が良好になり、
作業ステージ17の炉体13内への出し入れがさらに円
滑になる。図6に示すように、前記作業ステージ17の
上板44の対向位置には、払出し装置49により搬出さ
れた煉瓦25を炉体13の内壁に敷設する煉瓦積み装置
の一例としての一対の築炉装置57が配設されている。
築炉装置57はアーム58の先端部に設けられたクラン
プ部59により払出し装置94上の煉瓦25をクランプ
してピックアップし、アーム58を移動させてこれを炉
体13の内壁に順次積み上げる。
上板44に立設された4本の支柱60に組み付け自在に
支持された台板61と、この台板61上に支柱62によ
り支持された作業デッキ63を備えている。台板61お
よび作業デッキ63の中央部には、昇降台46の昇降口
64、65が設けられており、台板61の対向位置に
は、前記昇降台46を昇降させる左右一対の昇降装置6
6が設けられている。作業デッキ63は台部63a上に
作業用の手すり63bが周設されたものであり、台部6
3a上には作業員による築炉作業を補助するために煉瓦
積み装置の他の例としてのバランサ63cが設けられて
いる。次に、昇降装置66を図7〜9を参照して詳細に
説明する。図7、8に示すように、台板61上にはモー
タ67が設けられ、モータ67のシャフト軸68にはギ
ヤ69が固着され、このギヤ69に噛合するギヤ70が
ドラム71の回転軸72に固着されている。この回転軸
72は一対の軸受73により支持されており、ドラム7
1はこの回転軸72の両端部にそれぞれ設けられてい
る。また、ドラム71の周面には先端部が昇降台46の
4隅に接続されたワイヤ74が巻回されている。
受73から延出した回転軸72の一端部にはギヤ75が
固着され、このギヤ75に噛合するギヤ76は軸受77
に片持ち支持された短尺な回転軸78の先端部に固着さ
れている。回転軸78の元部付近には一方のスプロケッ
ト79が固着されており、これに対する他方のスプロケ
ット80が、図左側の昇降装置66における一方の軸受
73から延出した回転軸72の一端部に固着されてい
る。これらのスプロケット79、80間には左右のモー
タ67を同期させるチェーン81が調帯されており、チ
ェーン81の中間部にはチェーン81の弛みを防止する
スナップアイドル82が介在されている。モータ67を
回転させると、ギヤ69、70を介して回転軸72が回
転し、これによりドラム71からワイヤ74が導出さ
れ、またはドラム71にワイヤ74が巻回されることに
より昇降台46が昇降する。
は、上昇した昇降台46を保持するための4個のシリン
ダ式のストッパ83が立設されており、図9に示すよう
にストッパ83のロッド84を突出させることにより上
昇した昇降台46を下方から支持する。次に、昇降台4
6を図9〜11を参照して詳細に説明する。
なる下段部85と、この下段部85上に支柱86を介し
て支持された同じく枠体からなる上段部87と、上段部
87に回転自在に設けられたターンテーブル88と、下
段部85上に設けられて、ターンテーブル88を回転さ
せるモータ89とを備えている。ターンテーブル88上
には、パレット26の搬送に用いられるローラコンベア
90が設けられており、ターンテーブル88の回転軸9
1は軸受92を介して上段部87に支持されている。タ
ーンテーブル88の下面と上段部87の上面の間には、
ターンテーブル88の回転スラストを受けるドーナツ形
の旋回スラスト軸受93が介在されている。ターンテー
ブル88の回転軸91の先端部には傘歯車94が固着さ
れ、この傘歯車94に噛合する傘歯車95がモータ89
のシャフト軸に固着されている。モータ89を回転させ
ると、傘歯車94、95を介して回転軸91が回転して
ターンテーブル88が回転する。下段部85の中央部に
は、モータ89、ローラコンベア90および図外のリミ
ットスイッチに給電するためのスリップリング96が設
けられている。
短尺な前後フレーム98と左右フレーム99を有してお
り、左右フレーム99の両端部には4個の滑車100が
昇降台46の角部方向へ向かって斜めに取り付けられて
いる。また、図10および図11に示すように、上段部
87の左右フレーム101の両端部上には、先端部が対
峙方向に反った長尺なガイド板102が立設されてい
る。このガイド板102は、昇降台46が伸長されたタ
ワー16の空洞部35内を上昇する際に、基台部31か
ら下段タワー部32への通過時、下段タワー部32から
中段タワー部33への通過時および中段タワー部33か
ら上段タワー部34への通過時において、昇降台46の
左右側が中段タワー部33の下端部や上段タワー部34
の下端部の左右内壁に接触して、昇降台46の円滑な上
昇を妨げるのを解消するものである。また、昇降台46
の前後側が、これらの各タワー部32〜34の下端部の
左右内壁に接触するのを防止するために、図12に示す
ように各タワー部32〜34の下端部の角部近傍の左右
内壁にそれぞれ切欠部103を形成し、この切欠部10
3内にガイドローラ104を設けている。
受け筒、106はケーブルベア、107は炉上部(傾斜
部)、108は炉上部107に開口された炉口部、10
9は炉中央部(直胴部)、110はクレーン、111は
フォークリフト車である。
備のタワー昇降機構が適用された築炉設備10の動作に
ついて説明する。予め、図1の鎖線に示すように、作業
ステージ17と搭乗ステージ18はタワー16から分離
して、移動台車15のタワー16の両側部上に収納させ
ておく。炉体13の炉底部11の築炉作業時は、まず開
口部12内に煉瓦25の受け筒105を装着し、搭乗ス
テージ18が炉底部11の開口部12の直下に位置する
ように、移動台車15を炉体13の下方に移動させ、炉
上部107の炉口部108の上方からクレーン110に
より搭乗ステージ18を吊り上げ、移動台車15を移動
してタワー16を炉底部11の開口部12の直下に位置
させ、吊り上げた搭乗ステージ18を下降させて搭乗ス
テージ18をタワー16の上部にボルトにより組み付け
る。
リンダ38を駆動させると下段ロッド39が突出し、タ
ワー16の下段タワー部32が他のタワー部33、34
とともに上昇して、搭乗ステージ18が開口部12を通
過して炉底部11内まで上昇する。このとき、図3に示
すように下段タワー部32の上昇によりタワー16の下
部に設けられた出入口36、37が開口する。このよう
に、テレスコシリンダ38の駆動により中段タワー部3
3や上段タワー部34が上昇せずに下段タワー部32が
上昇するのは、ロッド39〜41にかかる負荷が大きい
場合には断面積の大きいロッドから順次伸縮するという
テレスコシリンダ38の特性を利用しているためであ
る。すなわち、再び図13に示すようにタワー16上に
は大重量の搭乗ステージ18が組み付けられ、しかも各
タワー部32〜34は各ロッド39〜41にそれぞれ連
結されているので、テレスコシリンダ38を駆動させる
と、まず最先に最も断面積の大きな下段ロッド39が他
のロッド40、41を押し上げながら突出し、この突出
に伴って下段ロッド39に連結された下段タワー部32
が他のタワー部33、34とともに上昇するのである。
口36、37は、テレスコシリンダ38により最先に上
昇された下段タワー部32の上昇時に必ず開口されるの
で、炉底部11、炉中央部109、炉上部107という
炉体13の部位に関係なく、タワー16を伸長させて築
炉作業を行う際には必ず出入口36、37を開口させ
て、煉瓦25を入口36からタワー16内の昇降台46
上に搬入して搭乗ステージ18上に持ち上げたり、煉瓦
25がなくなったパレット26を出口37から運び出す
ことができる。
26はフォークリフト車111により搬入コンベア28
に搬入され、図3に示すように、入口36からタワー1
6の下部に下降した昇降台46のローラコンベア90上
に搬送される。次いで、図7に示すように昇降装置66
のモータ67の回転により、ワイヤ74がドラム71に
巻回されて昇降台46がタワー16内の空洞部35を上
昇し、作業デッキ63の昇降口65まで上昇する。この
とき、昇降台46が基台部31から下段タワー部32へ
通過する際に昇降台46が横揺れしても、図10、11
に示す昇降台46上に突設されたガイド板102や図1
2に示す下段タワー部32の下端部に設けられたガイド
ローラ104により昇降台46が下段タワー部32の内
壁に接触することはない。図9に示すように、昇降台4
6が昇降口65まで上昇したらストッパ83を駆動して
ロッド84を突出させ、昇降台46を下方から支持す
る。
63上に搭乗した作業員がバランサ63cを手動操作し
てパレット26上の煉瓦25をピックアップし、炉底部
11の内壁に順次敷設する。このとき、炉底部11の開
口部12には受け筒105が装着されているので、煉瓦
25が炉底部11の下傾斜する内壁を滑り落ちて開口部
12から落下するのを防止できる。なお、開口部12に
装着された受け筒105は、炉底部11に煉瓦25を敷
設した後に適時撤去される。図1に示すように、炉中央
部109の築炉作業時は、まずタワー16から搭乗ステ
ージ18を一旦取り外してクレーン110により炉上部
107の炉口部108から炉体13の上方まで吊り上
げ、これを炉体13の上方側部に仮置しておく。次い
で、移動台車15を移動して炉底部11の開口部12の
直下に作業ステージ17を位置させ、クレーン110に
よりこの作業ステージ17を吊り上げてこれを開口部1
2から炉体13内に吊り上げる。このとき、作業ステー
ジ17が開口部12を通過する際の邪魔にならないよう
に、払出し装置49は手動または電動により、またアウ
トリガ52はシリンダ54aにより上方へ回動される
(図5参照)。
16を炉底部11の開口部12の直下に位置させ、それ
から吊り上げた作業ステージ17を下降させてこれをタ
ワー16の上部に組み付ける。続いて、仮置き状態の搭
乗ステージ18をクレーン110により炉口部108か
ら炉体13内に下降し、これを作業ステージ17上に組
み付ける。そののち、図4、5に示すように払出し装置
49およびアウトリガ52を下方回動させてから、シリ
ンダ54aによりロッド54bを突出させて各アウトリ
ガ52の脚部54を延ばし、これを炉体13の内壁に押
接して作業ステージ17を炉体13内に支持する。ま
た、払出し装置49のシリンダ50aのロッド50bを
突出させてスライドデッキ50cを押し出し、そののち
各払出し装置49およびアウトリガ52間に足場板55
を取り付ける。
シリンダ38により中段ロッド40および上段ロッド4
1を突出させて中段タワー部33や上段タワー部34を
上昇させ、作業ステージ17を炉中央部109の所定位
置まで上昇させる。そののち、昇降装置66のモータ6
7を回転させて、昇降台46を作業ステージ17の下板
43の昇降口47まで上昇させ、次いで昇降台46のモ
ータ89によりターンテーブル88を回転させ、パレッ
ト26の搬出方向を選択された払出し装置49の搬送方
向に合わせる。そして、ローラコンベア90によりパレ
ット26を昇降台46から選択された払出し装置49へ
水平方向に搬出する。このようにしたので、ターンテー
ブル88を回転させるという小さな動力で、煉瓦25の
搬出方向を一方向だけでなく、払出し装置49の個数だ
け多方向に向けることができる。なお、昇降台46の上
昇時において、昇降台46が基台部31、下段タワー部
32、中段タワー部33、上段タワー部34の各間を通
過する際には、炉底部11の築炉作業時の場合と同様
に、昇降台46上のガイド板102や各タワー部32〜
34の下端部に設けられたガイドローラ104により、
昇降台46が上昇中に各タワー部32〜34の内壁に接
触するのを防止できる。
7の駆動によりパレット26上の煉瓦25をクランプし
てピックアップし、これを炉中央部109の内壁に下方
位置から順次積み上げる。この際、パレット26上の煉
瓦25がなくなったら、パレット26を昇降台46上に
戻して空洞部35内を下降させ、タワー16の下部に到
達したら、図3に示すように、煉瓦25がなくなったパ
レット26をローラコンベア90によりタワー16の出
口37から第1の搬出コンベア29上に搬出し、それか
ら図1に示すように回収リフタ27、第2の搬出コンベ
ア30を介して外部搬出する一方、煉瓦25が載置され
た新たなパレット26を搬入コンベア28により入口3
6から昇降台46上に載置し、そののち昇降台46を上
昇させてこれを下板43上まで持ち上げる。そこで、タ
ーンテーブル88を回転させて、パレット26の搬出方
向を次に選択された払出し装置49の搬送方向に合わ
せ、パレット26を水平方向に搬出して、同様に築炉装
置57による煉瓦25の敷設作業を行う。これらの作業
は、炉中央部109の内壁の全域に煉瓦25が敷設され
るまで繰り返して行われる。
て、作業ステージ17を炉体13の上方位置に固定し直
す場合には、シリンダ54aによりアウトリガ52の脚
部54を一旦引き込ませ、次いでテレスコシリンダ38
により中段ロッド40や上段ロッド41を突出させて作
業ステージ17を所定位置まで上昇させ、そののち再び
アウトリガ52の脚部54を突出させて、これを炉体1
3の内壁に押接させる。炉上部107の築炉作業時は、
テレスコシリンダ38により上段ロッド41をさらに突
出させて、搭乗ステージ18が炉上部107に達するま
で上段タワー部34を上昇させる。次いで、昇降装置6
6のモータ67を回転させて、昇降台46を作業デッキ
63の昇降口65まで上昇させ、そののち前述した炉底
部11の築炉作業時の場合と同様に、作業員がバランサ
63cを手動操作してパレット26上の煉瓦25を炉上
部107の内壁に順次敷設する。
を伸縮自在に連結させた多段筒形のタワー16をテレス
コシリンダ38により昇降させる構造としたので、伸縮
性を有し、かつ荷上げ機構を備えたタワー16を伸縮さ
せる作業の作業性の向上を図ることができる。また、テ
レスコシリンダ38によりタワー16を伸長させて、昇
降装置66により煉瓦25を開口部12より炉体13内
に搬入しながら築炉作業を行うので、炉体13内に収め
られる築炉設備10の部分や煉瓦25の炉体13内への
持ち込みが容易になって築炉作業の作業性の向上が図れ
る。しかも、この煉瓦25の炉体13内への搬入は、タ
ワー16の空洞部35内を昇降する昇降台46により行
われるので、煉瓦25の持ち上げ中に荷崩れを起こして
も煉瓦25はタワー16内を落下するだけでタワー16
の外に落ちることはなく、このため周囲の装置を破損さ
せたり、作業員が怪我をするなどの事故を防止できる。
また、炉体13内に挿入される築炉設備10の部分を分
割式にしたので、床面から炉底部11までの高さが十分
とれない炉体13であっても、この築炉設備10の炉体
13内への挿入部分を簡単に炉体13内に挿入すること
ができる。さらに、タワー16の上部に作業ステージ1
7と搭乗ステージ18を選択的に組み付けるようにした
ので、炉体13の部位に応じて、作業員による作業と築
炉装置57による作業を選択して築炉作業を行うことが
できる。
はなく、例えば実施例では本発明のタワー設備を築炉設
備に採用したが、その他タワーを備えて高所において作
業を行うどのような設備にも適用できる。また、実施例
では、築炉される炉体として転炉を例示したが、例えば
電気炉のような内壁に煉瓦が敷設される炉体であれば炉
の種類は限定されない。さらに、実施例では、作業ステ
ージと搭乗ステージはタワーから分離できる構造にして
いるが、床面から炉底部までの高さが十分にとれる炉体
であれば、作業ステージと搭乗ステージはタワーに固定
されていてもよい。
構は、複数段の筒形部材を伸縮自在に連結させた多段筒
形のタワーを多段チューブ型シリンダにより昇降させる
構造にしたので、伸縮性を有し、かつ荷上げ機構を備え
たタワーを伸縮させる作業の作業性の向上を図ることが
できる。しかも、この被搬送物の炉体内への搬入は、タ
ワーの空洞部内を昇降する昇降台により行われるので、
被搬送物の持ち上げ中に荷崩れを起こしても被搬送物は
タワー内を落下するだけでタワーの外に落ちることはな
く、このため周囲の装置を破損させたり、作業員が怪我
をするなどの事故を防止できる。また、基台部に開口さ
れた搬送口は、必ずテレスコシリンダにより最先に上昇
された下段タワー部の上昇時に開口されるので、タワー
を伸長させて作業を行う際には必ず被搬送物をこの搬送
口からタワーの上部の作業ステージまで持ち上げること
ができる。
降機構を適用した築炉設備の使用状態を説明する断面図
である。
る。
収納状態を説明する要部断面図である。 (b) 同作業ステージにおける回動デッキの収納状態
を説明する要部断面図である。
る。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 被搬送物の搬送口が開口された筒形の基
台部内に複数段の筒形部材を伸縮自在に設けた多段筒形
のタワーと、該タワーの周囲に均等に配設されて、多段
チューブ形のロッドを有する複数個の多段チューブ型シ
リンダと、前記タワーの上部に設けられた作業ステージ
と、前記タワー内の空洞部を昇降して、前記基台部の搬
送口よりタワー内に搬入された被搬送物を前記作業ステ
ージまで持ち上げる昇降台と、前記タワーに設けられ
て、前記昇降台を昇降させる昇降装置とを備えたタワー
設備のタワー昇降機構であって、前記タワーの各段の筒
形部材と、前記多段チューブ型シリンダの各段のロッド
とを、それぞれ対応する段ごとに連結させたことを特徴
とするタワー設備のタワー昇降機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4280575A JP2645782B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | タワー設備のタワー昇降機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4280575A JP2645782B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | タワー設備のタワー昇降機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06109375A JPH06109375A (ja) | 1994-04-19 |
JP2645782B2 true JP2645782B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=17626947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4280575A Expired - Lifetime JP2645782B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | タワー設備のタワー昇降機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2645782B2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-24 JP JP4280575A patent/JP2645782B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06109375A (ja) | 1994-04-19 |
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