JP2558182Y2 - タワー設備の高さ維持装置 - Google Patents

タワー設備の高さ維持装置

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JP2558182Y2
JP2558182Y2 JP7549592U JP7549592U JP2558182Y2 JP 2558182 Y2 JP2558182 Y2 JP 2558182Y2 JP 7549592 U JP7549592 U JP 7549592U JP 7549592 U JP7549592 U JP 7549592U JP 2558182 Y2 JP2558182 Y2 JP 2558182Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、タワー設備の高さ維持
装置に係り、更に詳しくは、伸縮自在なタワーの伸長時
にタワーの上部が落下する危険性を無くして、安全性の
向上を図ったタワー設備の高さ維持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タワー設備は、タワーの上部に作業ステ
ージを設けることにより、高所での作業を行うのに特に
便利であるが、タワーの高さがかなり高いために移動や
保管が不便である。そこで、例えば特公平4−1800
3号公報に記載されたもののように、タワーを伸縮自在
にしたものが知られている。このものは、フレームユニ
ットと称されるタワーの構成ブロックを、設定されたタ
ワーの高さ分だけ作業員が組み上げたり解体したりする
ことにより、タワーを伸縮させるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のタワー設備は、このようにタワーの構成ブロックを
作業員が組み上げたり解体したりしてタワーを伸縮させ
るため、このタワーの伸縮作業が大変面倒であった。そ
こで、タワーを伸縮自在な多段式のものとし、これを伸
縮装置により伸縮させることが考えられるが、タワーを
伸長させる際に、例えば伸縮装置によるタワーの持ち上
げ力にムラが生じた場合などには、重量のある上昇中の
タワー部分がガクッと急激に落下して大変危険な状態に
なる。本考案はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、タワーの伸長時にタワーの上部が落下する危険性を
無くして、安全性の向上を図ったタワー設備の高さ維持
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のタワー設備の高さ維持装置は、筒形の基台部内に
複数段の筒形部材を、伸縮手段によって伸縮可能に設け
た多段筒形のタワーと、前記タワーの伸縮方向に沿って
前記筒形部材の互いに対向する側壁の外側に全長に渡っ
て所定ピッチで設けられ、上面は傾斜部となった多数個
の掛止用凸部と、前記掛止用凸部が設けられた筒形部材
に隣接して外側に位置する前記筒形部材又は前記基台部
の上部に水平方向に移動可能に設けられ、前記掛止用凸
部に掛止して、前記掛止用凸部が設けられた筒形部材を
支持可能な掛止部材、及び該掛止部材を前記掛止用凸部
側に弾性的に付勢する駆動手段とを備え、しかも、前記
掛止部材の先端部の下部にローラを設け、前記タワーの
伸長時に該ローラが前記傾斜部に乗り上げると共に、前
記タワーの停止時には、前記掛止部材の先端部に、前記
掛止用凸部が掛止した構成となっている。
【0005】
【作用】本考案に係るタワー設備の高さ維持装置におい
ては、伸縮手段により筒形部材を上昇させてタワーを伸
長させる。このとき、駆動手段により掛止用凸部側に弾
性的に付勢された掛止部材が、ローラによる掛止用凸部
の傾斜部への乗り上げと、掛止部材が次の掛止用凸部に
掛止状態となる次の掛止用凸部への落下とを、タワーが
所定高さに達するまで繰り返す。このように、タワーの
伸長時に、掛止部材の先端部の下部側の角部と、掛止用
凸部とが擦れるのをローラを設けて防止するようにした
ので、タワーの伸長時に起きる掛止部材の磨耗及びこの
掛止部材による掛止用凸部の傾斜部の磨耗を防止でき
る。また、仮にタワーの伸長時に、何らかの原因により
上昇中の筒形部材が落下した場合でも、最も近い掛止用
凸部に掛止部材が掛止されるので、タワーの伸長時にお
けるタワーの上部の急激な落下の危険性が無くなり、タ
ワー設備の安全性の向上を図ることができる。タワーの
伸縮時には、駆動手段により掛止部材を掛止用凸部から
外し、伸縮手段により筒形部材を下降させてタワーを収
縮させる。
【0006】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案
を具体化した実施例につき説明し、本考案の理解に供す
る。ここに、図1は本考案の一実施例に係るタワー設備
の高さ維持装置を適用した築炉設備の使用状態を説明す
る断面図、図2は同移動台車の平面図、図3は同タワー
内への煉瓦の搬送中の要部断面図、図4は同使用状態を
説明する断面図、図5(a)は同掛止用凸部への掛止部
材の掛止状態を示す要部拡大断面図、図5(b)は同掛
止用凸部の傾斜部への掛止部材の乗り上げ状態を示す要
部拡大断面図、図5(c)は同掛止用凸部の頂上部への
掛止部材の乗り上げ状態を示す要部拡大断面図、図6は
同タワーの伸長状態を示す背面図、図7(a)は同タワ
ーの要部拡大断面図、図7(b)は同タワーの要部拡大
断面図、図8は同作業ステージの平面図、図9(a)は
同作業ステージにおけるアウトリガの回動状態を説明す
る要部拡大断面図、図9(b)は同作業ステージにおけ
る払出し装置の回動状態を説明する要部拡大断面図、図
10は同昇降装置及び昇降台の平面図、図11は同搭乗
ステージ及び昇降装置の正面図、図12は同搭乗ステー
ジ及び昇降台の断面図、図13は同昇降台の正面図、図
14は同昇降台の要部側面図、図15は同タワーの要部
拡大断面図、図16は同使用状態を説明する要部断面図
である。
【0007】図1に示すように、本考案の一実施例に係
るタワー設備の高さ維持装置が適用された築炉設備10
は、炉底部11に開口部12が設けられた転炉用の炉体
13の下方の床面に配設されたレール14上を転動する
移動台車15と、この移動台車15の中央部上に設けら
れて、前記開口部12より炉体13内に伸縮自在に挿入
されるタワー16と、タワー16の上部に組み付け自在
に設けられた作業ステージ17と、タワー16の上部又
は作業ステージ17上に組み付け自在に設けられた乗員
の搭乗ステージ18とを備えている。なお、作業ステー
ジ17及び搭乗ステージ18は、同図鎖線に示すように
タワー16から分離して移動台車15の両側部上に収納
できるようになっている。
【0008】図1、2に示すように、前記移動台車15
は、台車本体19の中央部から後部上にかけて2階部2
0が設けられており、これらの台車本体19と2階部2
0には、昇降用の階段21が架け渡されている。また、
作業ステージ17は台車本体19の前部上に載置され、
搭乗ステージ18は2階部20の後部に載置される。台
車本体19の前部には運転室22が設けられており、運
転室22の前部にはこの移動台車15を図外の他の移動
台車と連結させるための連結部23が突設され、また台
車本体19の下部にはレール14上を転動させる車輪2
4が配設されている。
【0009】台車本体19の前部付近上には、被搬送物
の一例としての煉瓦25が運び出されたパレット26の
回収装置である回収リフタ27が設けられている。台車
本体19上のタワー16より後部側には、煉瓦25を載
置したパレット26をタワー16へ搬入する搬入コンベ
ア28が設けられ、台車本体19上のタワー16と回収
リフタ27の間には、パレット26を搬出する第1の搬
出コンベア29が設けられている。また、回収リフタ2
7の一側部には、パレット26を回収リフタ27から横
方向へ外部排出するための第2の排出コンベア30が設
けられている。
【0010】前記タワー16は、各々平面視して正方形
の箱筒状のタワーで、移動台車15に固定された基台部
31と、この基台部31内に各々伸縮自在に挿入された
筒形部材の一例としての下段タワー部32、中段タワー
部33及び上段タワー部34から構成されている。ま
た、図3に示すようにタワー16内には空洞部35が設
けられ、基台部31の下部の背面にはパレット26をタ
ワー16内に搬入するための搬送口の一例としての入口
36が開口され、基台部31の下部の前面にはタワー1
6内からパレット26を搬出するための搬送口の他の例
としての出口37が開口されている。なお、これらの入
口36及び出口37は、基台部31の内側にある下段タ
ワー部32の昇降時に開閉され、また各タワー部32〜
34は上段になるに従って断面形状が小さくなってい
る。
【0011】図1、4に示すように、下段タワー部32
の後述するテレスコシリンダ38側の両側壁、中段タワ
ー部33及び上段タワー部34のテレスコシリンダ38
側と直交する側の両側壁には、それぞれタワー16の伸
縮方向に沿って長尺なラック状の爪板16aが左右一対
づつ配設されている。図5に示すように、これらの爪板
16aは、各側壁の全長にわたって掛止用凸部の一例と
しての三角形を有する多数個のかぎ山16bを一体的に
連結させたものであり、各かぎ山16bの上部には傾斜
部16cが設けられている。
【0012】また、基台部31、下段タワー部32及び
中段タワー部33の上端部には、それぞれの対応する爪
板16aに対峙する位置に、この爪板16aに掛脱自在
に掛止可能な掛止部材16dをロッド16eの先端部に
固着した駆動手段の一例としてのエアシリンダ16fが
それぞれ立設されている。この掛止部材16dの先端部
の下部は、ほぼ傾斜部16cの傾斜角度と同じ傾斜部が
設けられており、ここにタワー16の伸長時に傾斜部1
6cに乗り上げるローラ16gが回転自在に設けられて
いる。なお、図5拡大図に示すように、ローラ16gの
先端位置は、後述するタワー16の伸長時に掛止部材1
6dが次のかぎ山16bへ落下した際に、ローラ16g
が爪板16aに衝突して破損しないように、掛止部材1
6dの先端位置より幅tだけエアシリンダ16f側にな
っている。エアシリンダ16fによりロッド16eを出
し入れさせることにより、掛止部材16dが爪板16a
のかぎ山16bに掛脱される。なお、このエアシリンダ
16fは、タワー16の上昇時及び停止時にロッド16
eの突出方向へ駆動され、タワー16の下降時にはロッ
ド16eの引込み方向へ駆動される。
【0013】更に、図6、7に示すように、基台部31
及び各タワー部32〜34の角部には、高精度で表面が
機械加工された断面視してV字状のガイドレール16h
が、各角部の全長にわたって設けられている。また、基
台部31の上端部、下段タワー部32の上下端部、中段
タワー部33の上下端部及び上段タワー部34の下端部
の各角部には、それぞれV字配置された一対のガイドロ
ーラ16iが設けられている。基台部31及び下中段タ
ワー部32、33の上端部側のガイドローラ16iは、
図7(a)に示すように、各ガイドレール16hの内側
面に固着されており、また各段タワー部32〜34の下
端部側のガイドローラ16iは、図7(b)に示すよう
に、各ガイドレール16hの外側面に固着されている。
タワー16の伸縮時には、基台部31及び下中段タワー
部32、33の上端部側のガイドローラ16iが、昇降
中の各タワー部32〜34のガイドレール16hの外側
面に接触し、また各段タワー部32〜34の下端部側の
ガイドローラ16iが、基台部31及び下中段タワー部
32、33のガイドレール16hの内側面に接触しなが
ら、各タワー部32〜34の昇降が行われる。
【0014】図1、図2に示すように、タワー16の両
側部の移動台車15上には、タワー16を伸縮させる伸
縮手段の一例としての一対のテレスコシリンダ38が立
設されている。テレスコシリンダ38は、チューブ形の
下段ロッド39、中段ロッド40、上段ロッド41を備
えた3段ロッド式のシリンダであり、下段ロッド39の
先端部は下段タワー部32の先端部に連結され、中段ロ
ッド40の先端部は中段タワー部33の先端部に連結さ
れ、上段ロッド41の先端部は上段タワー部34の先端
部にそれぞれ連結部42を介して連結されている。前記
作業ステージ17は、下板43と上板44を備えてお
り、下板43はタワー16に組み付け自在に取付けら
れ、また上板44は4本の支柱45により下板43上に
固定状態で支持されている。上下板43、44の中央部
には昇降台46の昇降口47、48が設けられており、
下板43上の昇降口47の回りには、煉瓦25が載置さ
れたパレット26を昇降台46から水平方向に搬出する
4個の払出し装置49が前後左右に放射状に配設されて
いる。
【0015】図8、9に示すように、払出し装置49
は、下板43の外縁部に上方回動自在な回動デッキ50
が枢着され、回動デッキ50上にローラコンベア51が
設けられたものである。この回動デッキ50内には、シ
リンダ50aのロッド50bを出し入れさせることによ
りこのデッキ50の先端部から出入りするスライドデッ
キ50cが収納されている。また、下板43の外縁部の
各払出し装置49間には、築炉作業時に作業ステージ1
7を炉体13内に固定する4本のアウトリガ52が、前
記各支柱45の元部に回動軸52aを介してそれぞれ上
方に回動自在に枢着されている。アウトリガ52は、筒
状の本体53内に、炉体13の内壁に当接される脚部5
4が出し入れ自在に挿入されており、この脚部54は、
その内部に収納されたシリンダ54aのロッド54bを
突出させることにより本体53から押し出される。な
お、このシリンダ54aの元部は、前記回動軸52aに
枢着されている。
【0016】図8に示すように、各払出し装置49とア
ウトリガ52の間には、扇形の足場板55が着脱自在に
架設されており、この足場板55の架設により作業ステ
ージ17の周囲に下部作業デッキDが設けられる。な
お、スライドデッキ50c及び脚部54を突出させた際
には、その突出部分にもそれに寸法が合う足場板55が
継ぎ足される。図1、9に示すように、払出し装置49
とアウトリガ52は、炉底部11の開口部12から作業
ステージ17を炉体13内に出し入れさせるときに、こ
の出し入れの邪魔にならないように上方に回動される。
このとき、アウトリガ52は支柱45の外側面に設けら
れた収納部の一例としての縦長の溝部56内に収納でき
るようになっている。すなわち、図9(a)に示すよう
に、支柱45の溝部56内には下向きのシリンダ45a
が設けられ、そのロッド45bの先端部は本体53の元
部上に枢着されている。シリンダ45aのロッド45b
を突出させると、アウトリガ52が上方に回動して溝部
56内に収納され、このロッド45bを引き込ませると
アウトリガ52が下方に回動して溝部56から水平位置
まで引き出される。このように、アウトリガ52を作業
ステージ17の支柱45に設けられた溝部56内に収納
するようにしたので、アウトリガ52の収納性を向上で
きる。
【0017】図4に示すように、前記作業ステージ17
の上板44の対向位置には、払出し装置49により搬出
された煉瓦25を炉体13の内壁に敷設する一対の築炉
装置57が配設されている。築炉装置57はアーム58
の先端部に設けられたクランプ部59により払出し装置
49上の煉瓦25をクランプしてピックアップし、アー
ム58を移動させてこれを炉体13の内壁に順次積み上
げるものが採用されている。図1に戻って、前記搭乗ス
テージ18は、上板44に立設された4本の支柱60に
組み付け自在に支持された台板61と、この台板61上
に支柱62により支持された上部作業デッキ63を備え
ている。台板61及び上部作業デッキ63の中央部に
は、昇降台46の昇降口64、65が設けられており、
台板61の対向位置には、前記昇降台46を昇降させる
左右一対の昇降装置66が設けられている。上部作業デ
ッキ63は台部63a上に作業用の手すり63bが周設
されたものであり、台部63a上には作業員による煉瓦
積み作業を補助するためのバランサ63cが設けられて
いる。次に、昇降装置66を図10〜12を参照して詳
細に説明する。
【0018】図10、11に示すように、台板61上に
はモータ67が設けられ、モータ67のシャフト軸68
にはギヤ69が固着され、このギヤ69に噛合するギヤ
70がドラム71の回転軸72に固着されている。この
回転軸72は一対の軸受73により支持されており、ド
ラム71はこの回転軸72の両端部にそれぞれ設けられ
ている。また、ドラム71の周面には先端部が昇降台4
6の4隅に接続されたワイヤ74が巻回されている。図
右側の昇降装置66において、一方の軸受73から延出
した回転軸72の一端部にはギヤ75が固着され、この
ギヤ75に噛合するギヤ76は軸受77に片持ち支持さ
れた短尺な回転軸78の先端部に固着されている。回転
軸78の元部付近には一方のスプロケット79が固着さ
れており、これに対する他方のスプロケット80が、図
左側の昇降装置66における一方の軸受73から延出さ
れた回転軸72の一端部に固着されている。これらのス
プロケット79、80間には左右のモータ67を同期さ
せるチェーン81が調帯されており、チェーン81の中
間部にはチェーン81の弛みを防止するスナップアイド
ル82が介在されている。モータ67を回転させると、
ギヤ69、70を介して回転軸72が回転し、これによ
りドラム71からワイヤ74が導出され、又はドラム7
1にワイヤ74が巻回されることにより昇降台46が昇
降する。
【0019】また、台板61の各支柱62の近傍上に
は、上昇した昇降台46を保持するための4個のシリン
ダ式のストッパ83が立設されており、図12に示すよ
うにストッパ83のロッド84を突出させることにより
上昇した昇降台46を下方から支持する。次に、昇降台
46を図12〜14を参照して詳細に説明する。図12
に示すように、昇降台46は枠体からなる下段部85
と、この下段部85上に支柱86を介して支持された同
じく枠体からなる上段部87と、上段部87に回転自在
に設けられたターンテーブル88と、下段部85上に設
けられて、ターンテーブル88を回転させるモータ89
とを備えている。ターンテーブル88上には、パレット
26の搬送に用いられるローラコンベア90が設けられ
ており、ターンテーブル88の回転軸91は軸受92を
介して上段部87に支持されている。ターンテーブル8
8の下面と上段部87の上面の間には、ターンテーブル
88の回転スラストを受けるドーナツ形の旋回スラスト
軸受93が介在されている。ターンテーブル88の回転
軸91の先端部には傘歯車94が固着され、この傘歯車
94に噛合する傘歯車95がモータ89のシャフト軸に
固着されている。モータ89を回転させると、傘歯車9
4、95を介して回転軸91が回転してターンテーブル
88が回転する。下段部85の中央部には、モータ8
9、ローラコンベア90及び図外のリミットスイッチに
給電するためのスリップリング96が設けられている。
【0020】また、図13に示すように、下段部85は
短尺な前後フレーム98と左右フレーム99を有してお
り、左右フレーム99の両端部には4個の滑車100が
昇降台46の角部方向へ向かって斜めに取付けられてい
る。また、図13、14に示すように、上段部87の左
右フレーム101の両端部上には、先端部が対峙方向に
反った長尺な一対のガイド板102がそれぞれ立設され
ている。このガイド板102は、昇降台46が伸長され
たタワー16の空洞部35内を上昇する際に、基台部3
1から下段タワー部32への通過時、下段タワー部32
から中段タワー部33への通過時及び中段タワー部33
から上段タワー部34への通過時において、昇降台46
の左右側が中段タワー部33の下端部や上段タワー部3
4の下端部の左右内壁に接触して、昇降台46の円滑な
上昇を妨げるのを解消するものである。また、昇降台4
6の前後側が、これらの各タワー部32〜34の下端部
の左右内壁に接触するのを防止するために、図15に示
すように各タワー部32〜34の下端部の角部近傍の左
右内壁にそれぞれ切欠部103を形成し、この切欠部1
03内にガイドローラ104を設けている。
【0021】なお、図1において、105は煉瓦25の
受け筒、106はケーブルベア、107は炉上部、10
8は炉上部107に開口された炉口部、109は炉中央
部、110はクレーン、111はフォークリフト車であ
る。
【0022】続いて、本考案の一実施例に係るタワー設
備の高さ維持装置が適用された築炉設備10の動作につ
いて説明する。予め、図1の鎖線に示すように、作業ス
テージ17と搭乗ステージ18はタワー16から分離し
て、移動台車15のタワー16の両側部上に収納させて
おく。このとき、作業ステージ17が開口部12を通過
する際の邪魔にならないように、払出し装置49は手動
又は電動により、またアウトリガ52はシリンダ45a
により上方へ回動されている。
【0023】炉体13の炉底部11の築炉作業時は、ま
ず開口部12内に煉瓦25の受け筒105を装着し、搭
乗ステージ18が炉底部11の開口部12の直下に位置
するように、移動台車15を炉体13の下方に移動さ
せ、炉上部107の炉口部108の上方からクレーン1
10により搭乗ステージ18を吊り上げ、移動台車15
を移動してタワー16を炉底部11の開口部12の直下
に位置させ、吊り上げた搭乗ステージ18を下降させて
搭乗ステージ18をタワー16の上部にボルトにより組
み付ける。次いで、図1、4に示すように、両テレスコ
シリンダ38を同時に駆動させるとそれぞれの下段ロッ
ド39が突出し、タワー16の下段タワー部32が他の
タワー部33、34とともに上昇して、搭乗ステージ1
8は開口部12を通過して炉底部11内まで上昇する。
【0024】このとき、図6拡大図に示すように、基台
部31の上端部のガイドローラ16iが下段タワー部3
2のガイドレール16hの外側面に接触し、下段タワー
部32の下端部のガイドローラ16iが基台部31のガ
イドレール16hの内側面に接触しながら、下段タワー
部32は上昇する。しかも、図5に示すように、下段タ
ワー部32の上昇に伴ってその側壁に設けられた爪板1
6aも一緒に上昇する。この際、爪板16aのかぎ山1
6bには、掛止部材16dの先端部がエアシリンダ16
fにより弾接状態で掛止されている(図5(a)参
照)。下段タワー部32が上昇すると、まず図5(b)
に示すように、かぎ山16bの傾斜部16cがローラ1
6gに接触して、あたかもローラ16gが傾斜部16c
を駆け上がるように、掛止部材16dがエアシリンダ1
6f側へ押し込まれる。このように、タワー16の伸長
時に、掛止部材16dの先端部の下部側の角部がかぎ山
16bに擦れるのを、ローラ16gを設けて防止してい
るので、タワー16の伸長時に、弾接状態の掛止部材1
6dがかぎ山16bの傾斜部16cを擦り動いて、両部
材16b、16dが摩耗するのを防止できる。次いで、
図5(c)に示すように、かぎ山16bの頂上部に掛止
部材16dの先端部の上部が乗り上げ、それからエアシ
リンダ16fのエア圧により、かぎ山16bの頂上部か
ら一気に下段のかぎ山16bの掛止位置まで落下する
(図5(a)参照)。このとき、図5拡大図に示すよう
に、ローラ16gの先端位置が掛止部材16dの先端位
置より幅tだけエアシリンダ16f側に入っているの
で、ローラ16gが爪板16aに衝突して破損すること
はない。これらの一連の動作をタワー16が所定高さに
達するまで繰り返す。タワー16が所定高さに達する
と、図5(a)と同様に、掛止部材16dがかぎ山16
bに掛止されてタワー16の高さは維持される。
【0025】また、タワー16が伸長する際には、図3
に示すように下段タワー部32の上昇によりタワー16
の下部に設けられた出入口36、37が開口する。この
ように、テレスコシリンダ38の駆動により中段タワー
部33や上段タワー部34が上昇せずに下段タワー部3
2が上昇するのは、ロッド39〜41にかかる負荷が大
きい場合には断面積の大きいロッドから順次伸縮すると
いうテレスコシリンダ38の特性を利用しているためで
ある。すなわち、図1に示すようにタワー16上には大
重量の搭乗ステージ18が組み付けられ、しかも各タワ
ー部32〜34は各ロッド39〜41にそれぞれ連結さ
れているので、テレスコシリンダ38を駆動させると、
まず最先に最も断面積の大きな下段ロッド39が他のロ
ッド40、41を押し上げながら突出し、この突出に伴
って下段ロッド39に連結された下段タワー部32が他
のタワー部33、34とともに上昇するのである。
【0026】このように、基台部31に開口された出入
口36、37は、必ずテレスコシリンダ38により最先
に上昇する下段タワー部32の上昇時に開口されるの
で、炉底部11、炉中央部109、炉上部107という
炉体13の部位に関係なく、タワー16を伸長させて築
炉作業を行う際には必ず出入口36、37を開口させ
て、これらの出入口36,37からパレット26を出し
入れさせることができる。次に、煉瓦25が載置された
パレット26はフォークリフト車111により搬入コン
ベア28に搬入され、図3に示すように、入口36から
タワー16の下部に待機された昇降台46のローラコン
ベア90上に搬送される。次いで、昇降装置66のモー
タ67の回転により、ワイヤ74がドラム71に巻回さ
れて昇降台46がタワー16内の空洞部35を上昇し、
図12に示すように上部作業デッキ63の昇降口65ま
で上昇する。このとき、昇降台46が基台部31から下
段タワー部32へ通過する際に昇降台46が横揺れして
も、図13、14に示す昇降台46上に突設されたガイ
ド板102や図15に示す下段タワー部32の下端部に
設けられたガイドローラ104により昇降台46が下段
タワー部32の内壁に接触して起きる昇降台46の昇降
障害を防止できる。図12に示すように、昇降台46が
昇降口65まで上昇したらストッパ83を駆動させてロ
ッド84を突出させ、昇降台46を下方から支持する。
【0027】次いで、図16に示すように、上部作業デ
ッキ63上に搭乗した作業員がバランサ63cを手動操
作してパレット26上の煉瓦25をピックアップし、炉
底部11の内壁に順次敷設する。このとき、炉底部11
の開口部12には受け筒105が装着されているので、
煉瓦25が炉底部11の下傾斜する内壁を滑り落ちて開
口部12から落下するのを防止できる。なお、開口部1
2に装着された受け筒105は、炉底部11に煉瓦25
を敷設した後に適時撤去される。
【0028】炉中央部109の築炉作業時は、まずタワ
ー16から搭乗ステージ18を一旦取り外してクレーン
110により炉上部107の炉口部108から炉体13
の上方まで吊り上げ、これを炉体13の上方側部に仮置
しておく。次いで、移動台車15を移動させて炉底部1
1の開口部12の直下に作業ステージ17を位置させ、
クレーン110によりこの作業ステージ17を吊り上げ
てこれを開口部12から炉体13内に吊り上げる。この
際、作業ステージ17に設けられたアウトリガ52は、
上方に回動されて支柱45の溝部56内に収納されてい
るため、アウトリガ52を有するタワー16の上部を狭
い開口部12内に円滑に通すことができる。
【0029】次いで、図1に示すように、移動台車15
を移動させてタワー16を炉底部11の開口部12の直
下に位置させ、吊り上げた作業ステージ17を下降させ
てこれをタワー16の上部に組み付ける。続いて、仮置
き状態の搭乗ステージ18をクレーン110により炉体
13内に下降し、これを作業ステージ17上に組み付け
る。次にまた、図1、4に示すように、テレスコシリン
ダ38により中段ロッド40及び上段ロッド41を突出
させて中段タワー部33や上段タワー部34を上昇さ
せ、作業ステージ17を炉中央部109の所定位置まで
上昇させる。このとき、図6に示すように、下中段タワ
ー部32、33の上端部のガイドローラ16iが中上段
タワー部33、34のガイドレール16hの外側面に接
触し、中上段タワー部33、34の下端部のガイドロー
ラ16iが下中段タワー部32、33のガイドレール1
6hの内側面に接触しながら、中上段タワー部33、3
4は上昇する。この際、かぎ山16bに掛止部材16d
の先端部が弾接状態で掛止されている爪板16aも上昇
する(図5参照)。なお、中上段タワー部33、34の
上昇時における爪板16aと掛止部材16dとの動きの
関係は、前述した下段タワー部32の上昇時の場合と同
様であるため、説明を省略する。
【0030】そののち、図8、9に示すように払出し装
置49は手動によりまたアウトリガ52はシリンダ45
aのロッド45bを引き込ませることにより、払出し装
置49とアウトリガ52をそれぞれ水平になるまで下方
に回動させ、次いでシリンダ54aによりロッド54b
を突出させて各アウトリガ52の脚部54を延ばし、こ
れを炉体13の内壁に押接して作業ステージ17を炉体
13内に支持する。このように、タワー16の上部に設
けられたアウトリガ52によりタワー16の横方向の支
持を行うようにしたので、タワー16の横振れを防止す
ることができる。また、払出し装置49のシリンダ50
aのロッド50bを突出させてスライドデッキ50cを
押し出し、そののち各払出し装置49及びアウトリガ5
2の間及びスライドデッキ50cと脚部54の間に足場
板55を架設して下部作業デッキDを組み立てる。
【0031】そののち、昇降装置66のモータ67を回
転させて、昇降台46を作業ステージ17の下板43の
昇降口47まで上昇させ、次いで昇降台46のモータ8
9によりターンテーブル88を回転させ、パレット26
の搬出方向を選択された払出し装置49の搬送方向に合
わせる。そして、ローラコンベア90によりパレット2
6を昇降台46から選択された払出し装置49へ水平方
向に搬出する。このようにしたので、ターンテーブル8
8を回転させるという小さな動力で、煉瓦25の搬出方
向を一方向だけでなく、払出し装置49の個数だけ多方
向に向けることができる。なお、昇降台46の上昇時に
おいて、昇降台46が基台部31、下段タワー部32、
中段タワー部33、上段タワー部34の各間を通過する
際には、炉底部11の築炉作業時の場合と同様に、昇降
台46上のガイド板102や各タワー部32〜34の下
端部に設けられたガイドローラ104により、昇降台4
6が上昇中に各タワー部32〜34の内壁に接触するの
を防止できる。
【0032】次いで、図16に示すように、築炉装置5
7の駆動によりパレット26上の煉瓦25をクランプし
てピックアップし、これを炉中央部109の内壁に下方
位置から順次積み上げる。この際、パレット26上の煉
瓦25がなくなったら、パレット26を昇降台46上に
戻して空洞部35内を下降させ、タワー16の下部に到
達したら、図3に示すように、煉瓦25がなくなったパ
レット26をローラコンベア90によりタワー16の出
口37から第1の搬出コンベア29上に搬出し、それか
ら図1に示すように回収リフタ27、第2の搬出コンベ
ア30を介して外部排出する一方、煉瓦25が載置され
た新たなパレット26を搬入コンベア28により入口3
6から昇降台46上に載置し、そののち昇降台46を上
昇させてこれを下板43上まで持ち上げる。そこで、タ
ーンテーブル88を回転させて、パレット26の搬出方
向を次に選択された払出し装置49の搬送方向に合わ
せ、パレット26をこの払出し装置49に向かって水平
方向に搬出して、同様に築炉装置57による煉瓦25の
敷設作業を行う。これらの作業は、炉中央部109の内
壁の全域に煉瓦25が敷設されるまで繰り返して行われ
る。
【0033】なお、煉瓦25の積み上げの進行に応じ
て、作業ステージ17を炉体13の上方位置に固定し直
す場合には、シリンダ54aによりアウトリガ52の脚
部54を一旦引き込ませ、次いでテレスコシリンダ38
により中段ロッド40や上段ロッド41を突出させて作
業ステージ17を所定位置まで上昇させ、そののち再び
アウトリガ52の脚部54を突出させて、これを炉体1
3の内壁に押接させる。
【0034】炉上部107の築炉作業時は、図1、4に
示すように、テレスコシリンダ38により上段ロッド4
1をさらに突出させて、搭乗ステージ18が炉上部10
7に達するまで上段タワー部34を上昇させる。次い
で、図10、11に示すように、昇降装置66のモータ
67を回転させて、昇降台46を上部作業デッキ63の
昇降口65まで上昇させ、そののち図16に示すよう
に、前述した炉底部11の築炉作業時の場合と同様に、
作業員がバランサ63cを手動操作してパレット26上
の煉瓦25を炉上部107の内壁に順次敷設する。タワ
ー16の収縮時には、図5に示すエアシリンダ16fの
ロッド16eを引き込ませて掛止部材16dをかぎ山1
6bから外し、この状態のままテレスコシリンダ38の
各ロッド39〜41を引き込ませて、各タワー部32〜
34を下降させることによりタワー16の収縮を行う。
【0035】このように、伸縮自在なタワー16に、爪
板16a及びエアシリンダ16fに設けられた掛止部材
16dからなるタワー16の落下防止手段を配備したの
で、仮にタワー16の伸長時に、上昇中の各タワー部3
2〜34が何らかの原因により落下した場合でも、次の
段のかぎ山16bに掛止部材16dが掛止されるので、
タワー16の伸長時における上昇中の各タワー部32、
33、34の急激な落下の危険性が無くなり、築炉設備
10の安全性の向上を図ることができる。また、伸縮構
造を有するタワー16は、基台部31及び各タワー部3
2、33、34の角部にガイドレール16hと、このガ
イドレール16h上を転動するガイドローラ16iとを
それぞれ配設したので、タワー16の内外面を高い精度
で機械加工することなく、昇降する各タワー部32、3
3、34間の隙間を小さくして、片荷による偏芯荷重や
水平力によって生じる傾きを極力小さくすることができ
る。更に、テレスコシリンダ38によりタワー16を伸
長させて、昇降装置66により煉瓦25を炉体13内に
搬入しながら築炉作業を行うので、炉体13内に挿入さ
れる築炉設備10の部分や煉瓦25の炉体13内への持
ち込みが容易になって築炉作業の作業性の向上が図れ
る。しかも、この煉瓦25の炉体13内への搬入は、タ
ワー16の空洞部35内を昇降する昇降台46により行
われるので、煉瓦25の持ち上げ中に荷崩れを起こして
も煉瓦25はタワー16内を落下するだけでタワー16
の外に落ちることはなく、このため周囲の装置を破損さ
せたり、作業員が怪我をするなどの事故を防止できる。
【0036】更にまた、炉体13内に挿入される築炉設
備10の部分を分割式にしたので、床面から炉底部11
までの高さが十分とれない炉体13であっても、この築
炉設備10の炉体13内への挿入部分を簡単に炉体13
内に挿入することができる。また、タワー16の上部に
作業ステージ17と搭乗ステージ18を選択的に組み付
けるようにしたので、炉体13の部位に応じて、作業員
による作業と築炉装置57による作業を選択して築炉作
業を行うことができる。
【0037】本考案は前記実施例に限定されるものでは
なく、例えば実施例では本考案のタワー設備の高さ維持
装置を築炉設備に採用したが、その他タワーを備えたど
のような設備にも適用できる。また、実施例では、築炉
される炉体として転炉を例示したが、例えば電気炉のよ
うな内壁に煉瓦が敷設される炉体であれば炉の種類は限
定されない。更に、実施例では、作業ステージと搭乗ス
テージはタワーから分離できる構造にしているが、床面
から炉底部までの高さが十分にとれる炉体であれば、作
業ステージと搭乗ステージはタワーに固定されていても
よい。更にまた、実施例では、掛止用凸部として筒形部
材の側壁から突出する台形のかぎ山を例示したが、掛止
部材が掛止可能であればその形状、大きさ及び個数など
は限定されない。従って、例えば側壁に陥没形成又は貫
通形成された凹部であってもよい。ただし、この場合の
掛止用凸部の傾斜部は、この掛止用凸部の下部に設けら
れることになる。また、掛止部材の駆動手段としてエア
シリンダを示したが、これに限定されずとも、どのよう
な駆動手段でもよく、また掛止部材を掛止用凸部に弾接
させるために、その他バネなどを介在させても構わな
い。
【0038】
【考案の効果】本考案に係るタワー設備の高さ維持装置
は、このように複数段の筒形部材を有する多段筒形のタ
ワーを伸縮手段により伸縮自在とし、また筒形部材にそ
れぞれ傾斜部を有する多数個の掛止用凸部を設け、隣接
する段の筒形部材に駆動手段により弾性的に付勢される
ローラ付きの掛止部材を設けて、タワーの伸長時に、掛
止部材を駆動手段により掛止用凸部側に弾性的に付勢さ
せながら筒形部材を上昇させるようにしたので、タワー
の伸長時に、ローラは筒形部材の上昇に伴ってそれぞれ
の掛止用凸部の傾斜部に乗り上げる。これにより、掛止
用凸部に掛止部材の角部が擦れて掛止部材及び掛止用凸
部が摩耗するのを防止できる。また、仮にタワーの伸長
時に上昇中の筒形部材が落下しても、掛止部材が最も近
い掛止用凸部に掛止されるので、タワーの伸長時におけ
るタワーの上部の急激な落下の危険性が無くなり、タワ
ー設備の安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るタワー設備の高さ維持
装置を適用した築炉設備の使用状態を説明する断面図で
ある。
【図2】同移動台車の平面図である。
【図3】同タワー内への煉瓦の搬送中の要部断面図であ
る。
【図4】同使用状態を説明する断面図である。
【図5】(a)同掛止用凸部への掛止部材の掛止状態を
示す要部拡大断面図である。 (b)同掛止用凸部の傾斜部への掛止部材の乗り上げ状
態を示す要部拡大断面図である。 (c)同掛止用凸部の頂上部への掛止部材の乗り上げ状
態を示す要部拡大断面図である。
【図6】同タワーの伸長状態を示す背面図である。
【図7】(a)同タワーの要部拡大断面図である。 (b)同タワーの要部拡大断面図である。
【図8】同作業ステージの平面図である。
【図9】(a)同作業ステージにおけるアウトリガの回
動状態を説明する要部拡大断面図である。 (b)同作業ステージにおける払出し装置の回動状態を
説明する要部拡大断面図である。
【図10】同昇降装置及び昇降台の平面図である。
【図11】同搭乗ステージ及び昇降装置の正面図であ
る。
【図12】同搭乗ステージ及び昇降台の断面図である。
【図13】同昇降台の正面図である。
【図14】同昇降台の要部側面図である。
【図15】同タワーの要部拡大断面図である。
【図16】同使用状態を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
10 築炉設備(タワー設備) 11 炉底部 12 開口部 13 炉体 14 レール 15 移動台車 16 タワー 16a 爪板 16b かぎ山(掛止用凸部) 16c 傾斜部 16d 掛止部材 16e ロッド 16f エアシリンダ(駆動手段) 16g ローラ 16h ガイドレール 16i ガイド
ローラ 17 作業ステージ 18 搭乗ステ
ージ 19 台車本体 20 2階部 21 階段 22 運転室 23 連結部 24 車輪 25 煉瓦 26 パレット 27 回収リフタ 28 搬入コン
ベア 29 第1の搬出コンベア 30 第2の搬
出コンベア 31 基台部 32 下段タワ
ー部 33 中段タワー部 34 上段タワ
ー部 35 空洞部 36 入口 37 出口 38 テレスコシリンダ(伸縮手段) 39 下段ロッ
ド 40 中段ロッド 41 上段ロッ
ド 42 連結部 43 下板 44 上板 45 支柱 45a シリンダ 45b ロッド 46 昇降台 47 昇降口 48 昇降口 49 払出し装
置 50 回動デッキ 50a シリン
ダ 50b ロッド 50c スライ
ドデッキ 51 ローラコンベア 52 アウトリ
ガ 52a 回動軸 53 本体 54 脚部 54a シリン
ダ 54b ロッド 55 足場板 56 溝部 57 築炉装置 58 アーム 59 クランプ
部 60 支柱 61 台板 62 支柱 63 上部作業
デッキ 63a 台部 63b 手すり 63c バランサ 64 昇降口 65 昇降口 66 昇降装置 67 モータ 68 シャフト
軸 69 ギヤ 70 ギヤ 71 ドラム 72 回転軸 73 軸受 74 ワイヤ 75 ギヤ 76 ギヤ 77 軸受 78 回転軸 79 スプロケット 80 スプロケ
ット 81 チェーン 82 スナップ
アイドル 83 ストッパ 84 ロッド 85 下段部 86 支柱 87 上段部 88 ターンテ
ーブル 89 モータ 90 ローラコ
ンベア 91 回転軸 92 軸受 93 旋回スラスト軸受 94 傘歯車 95 傘歯車 96 スリップ
リング 98 前後フレーム 99 左右フレ
ーム 100 滑車 101 左右フ
レーム 102 ガイド板 103 切欠部 104 ガイドローラ 105 受け筒 106 ケーブルベア 107 炉上部 108 炉口部 109 炉中央
部 110 クレーン 111 フォー
クリフト車 D 下部作業デッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山口 博文 福岡県北九州市八幡東区山王1丁目9番 10号 九築工業株式会社内 (72)考案者 芳賀 新 福岡県北九州市八幡東区山王1丁目9番 10号 九築工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−176388(JP,A) 特開 昭61−264118(JP,A) 実開 昭64−45149(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形の基台部内に複数段の筒形部材を、
    伸縮手段によって伸縮可能に設けた多段筒形のタワー
    と、 前記タワーの伸縮方向に沿って前記筒形部材の互いに対
    向する側壁の外側に全長に渡って所定ピッチで設けら
    れ、上面は傾斜部となった多数個の掛止用凸部と、 前記掛止用凸部が設けられた筒形部材に隣接して外側に
    位置する前記筒形部材又は前記基台部の上部に水平方向
    に移動可能に設けられ、前記掛止用凸部に掛止して、前
    記掛止用凸部が設けられた筒形部材を支持可能な掛止部
    材、及び該掛止部材を前記掛止用凸部側に弾性的に付勢
    する駆動手段とを備え、 しかも、前記掛止部材の先端部の下部にローラを設け、
    前記タワーの伸長時に該ローラが前記傾斜部に乗り上げ
    ると共に、前記タワーの停止時には、前記掛止部材の先
    端部に、前記掛止用凸部が掛止していることを特徴とす
    るタワー設備の高さ維持装置。
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