JPH1036107A - 針状りん酸亜鉛カルシウムナトリウム結晶、及び、 その製造方法 - Google Patents

針状りん酸亜鉛カルシウムナトリウム結晶、及び、 その製造方法

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JPH1036107A
JPH1036107A JP22301296A JP22301296A JPH1036107A JP H1036107 A JPH1036107 A JP H1036107A JP 22301296 A JP22301296 A JP 22301296A JP 22301296 A JP22301296 A JP 22301296A JP H1036107 A JPH1036107 A JP H1036107A
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calcium
zinc
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aqueous solution
slurry
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Yoichi Mori
洋一 毛利
Naoki Asai
直樹 浅井
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Taihei Chemical Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で高いアスペクト比を有する無機質繊維を
提供する。 【解決手段】次式の組成を有し、平均直径が0.1μm
ないし10μm、アスペクト比が10ないし100の針
状りん酸亜鉛カルシウムナトリウム結晶、および、40
〜100℃で反応させ、30〜100℃で結晶を成長さ
せることを特徴とするその製造方法を提供する。 NaCaZn(PO・nHO ここで、x、y、zは、x=1〜3、y<0.5、z<
0.5の範囲で、x/2+y+z=3なる関係を満たす
数で、nは、結晶水分子数で、n=0〜4の範囲であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐火性複合材料、
濾過材、プラスチック複合材料等に使用される新規な無
機質繊維材料に関するものであり、より詳しくは、従来
から使用されており健康上の問題等が指摘されている石
綿やガラス繊維等に代替して使用しうる針状のりん酸亜
鉛カルシウムナトリウム結晶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建材等の耐火性複合材料や濾過材
等には、耐火性があり化学薬品にも強い石綿が使用され
てきた。しかし、最近になって、石綿の肺に対する発癌
性が問題となってきた。また、プラスチック複合材料に
は、ガラス繊維や炭素繊維が使用されるようになった。
しかし、ガラス繊維や炭素繊維は硬度が高く、取り扱う
際や使用後に粉塵が飛び散った際に人体を損傷する等の
問題があり、更に、ガラス繊維は耐熱温度が低く、ま
た、炭素繊維は高価である等の問題があった。このよう
な問題を対応するため、特開昭56−96708号公報
には、針状結晶性メタ燐酸カルシウムが開示されてお
り、特開昭57−34025号公報には、チタン酸アル
カリ金属繊維の製法が開示されており、特開昭57−5
6520号公報には、KO−TiO−ZrO系耐
熱性繊維の製造方法が開示されている。また、本出願人
は、特開平7−2506号公報において針状ヒドロキシ
アパタイトの製造方法を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の特開昭56−9
6708号公報に開示された針状結晶性メタ燐酸カルシ
ウムは、ガラス状に溶融した燐酸カルシウムを徐冷しな
がら針状結晶を析出させることによって製造されたもの
であって、石綿のような健康上の問題も少なく、また、
単に溶融物を繊維状に押し出し紡糸したものよりは、機
械的に優れた特性を有するものであるが、生産性が低く
て高価である。また、前述の特開昭57−34025号
公報に開示されたチタン酸アルカリ金属繊維の製法は、
従来の高圧反応容器を必要とする水熱合成法や、ハロゲ
ン化アルカリ等を融剤として使用し多量の有害で腐食性
のガスが発生する融剤法や、長い繊維を得るために融剤
を必要とする焼成法等の問題を解決するため、原料に5
00℃以下で分解、気化または燃焼する化合物を混合
し、加熱の際、この化合物を分解、気化または燃焼させ
て空洞つくり、その空洞に針状結晶を成長させるという
点で優れた方法であるが、得られた製品は高価なのもの
である。また、前述の特開昭57−56520号公報に
開示されたKO−TiO−ZrO系耐熱性繊維の
製造方法は、チタニウム、及び、ジルコニウムの酸化物
に水溶性カリウム塩を加えてペレットを作り、800〜
1700℃で焼成して、円周方向に針状結晶を、それと
交差する方向に非晶質繊維を析出させ、得られたものを
水中で処理して水溶性カリウム塩を除去して非晶質繊維
を崩壊させて、針状結晶を取り出す方法であるが、得ら
れた製品は高価なのものである。また、本出願人が、特
開平7−2506号公報に開示した針状ヒドロキシアパ
タイトの製造方法では、必ずしも、十分なアスペクト比
を有するものが得られなかった。本発明が解決しようと
する課題は、安価で高いアスペクト比を有する無機質繊
維を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の課
題を解決するために、(1)式の組成を有し、平均直径
が0.1μmないし10μm、アスペクト比が10ない
し100の針状りん酸亜鉛カルシウムナトリウム結晶 NaCaZn(PO・nHO …………………………(1) ここで、x、y、zは、x=1〜3、y>0.5、z>
0.5の範囲で、x/2+y+z=3なる関係を満たす
数で、nは、結晶水分子数で、n=0〜4の範囲であ
る。(以下「第1発明」という)、40℃以上100℃
以下に加熱した亜鉛化合物、カルシウム化合物、ナトリ
ウム化合物の1〜40重量%水溶液又は混合スラリー
に、りん酸又はりん酸塩水溶液を添加して、反応させて
得られたりん酸亜鉛カルシウムナトリウムスラリーを、
30℃以上100℃以下で攪拌しながら徐々に結晶を析
出させることを特徴とする第1発明に係わる針状りん酸
亜鉛カルシウムナトリウム結晶の製造方法(以下「第2
発明」という)、及び、亜鉛化合物、カルシウム化合
物、ナトリウム化合物の水溶液又は混合スラリーに、
0.1〜5重量%の濃度になるよう有機酸を添加し、更
に、りん酸又はりん酸塩水溶液を添加して、りん酸亜鉛
カルシウムナトリウムスラリーを製造することを特徴と
する第2発明に係わる針状りん酸亜鉛カルシウムナトリ
ウム結晶の製造方法(以下「第3発明」という)を提案
する。
【0005】第1発明に係わる針状りん酸亜鉛カルシウ
ムナトリウム結晶の組成は、(1)式の組成を有するこ
とが必要である。(1)式では、NaCaZn(PO
−HOの組成を中心にしており、そこからナト
リウムが最も多いものでは、カルシウムが少ないもので
NaCaZn(PO2HO、亜
鉛が少ないものでNaCaZn0.6(P
4HO、ナトリウムが最も少ないものでカル
シウムが多いものはNaCa1.9Zn0.6(P
−HO、亜鉛が多いものはNaCa0.6
1.9(PO3HOの組成になる。この組成
の範囲を超えると、針状結晶を生成させることが困難に
なる。また、この針状結晶の平均直径は0.1μmない
し10μmであることが必要である。この範囲未満であ
ると無機質繊維として十分な強度が得られず、この範囲
を超えると無機質繊維として柔軟性に乏しくなる。ま
た、この針状結晶のアスペクト比は10ないし100で
あることが必要である。この範囲未満であると無機質繊
維として使い難く、この範囲を超えると取り扱いが不便
になる。
【0006】第2発明に係わる針状りん酸亜鉛カルシウ
ムナトリウム結晶の製造方法では、40℃以上100℃
以下に加熱した亜鉛化合物、カルシウム化合物、ナトリ
ウム化合物の1〜40重量%水溶液又は混合スラリー
に、りん酸又はりん酸塩水溶液を添加して、反応させて
得られたりん酸亜鉛カルシウムナトリウムスラリーを、
30℃以上100℃以下で攪拌しながら徐々に結晶を析
出させることを特徴としている。亜鉛化合物、カルシウ
ム化合物、ナトリウム化合物の水溶液又は混合スラリー
の温度は、40℃未満であると針状結晶が生成し難く、
100℃を超えると、りん酸又はりん酸塩水溶液を添加
する際に溶液が沸騰するおそれがあり好ましくない。亜
鉛化合物には、酸化亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛等、亜鉛
を含み燐酸と反応しうる化合物であれば、どのようなも
のでもよいが、反応後に不要な酸根が残らないようにす
るため、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、炭酸亜鉛、りん酸亜
鉛、りん酸水素亜鉛が好ましい。同様に、カルシウム化
合物やナトリウム化合物も、酸化物、塩化物、酢酸塩
等、カルシウムやナトリウムを含み燐酸と反応しうる化
合物であれば、どのようなものでもよいが、反応後に不
要な酸根が残らないようにするため、酸化物、水酸化
物、炭酸塩、りん酸塩、りん酸水素塩が好ましい。亜鉛
化合物、カルシウム化合物、ナトリウム化合物の水溶液
又は混合スラリーの濃度は、1〜40重量%であること
が必要であり、この濃度未満であると針状結晶が析出し
難く、この濃度を超えると十分に攪拌することが困難に
なる。
【0007】前述のように、40℃以上100℃以下に
加熱した亜鉛化合物、カルシウム化合物、ナトリウム化
合物の水溶液又は混合スラリーにりん酸又はりん酸塩水
溶液を添加して反応させ、得られたスラリーを30℃以
上100℃以下で攪拌しながら徐々に結晶を析出させる
と、アスペクト比の高い針状結晶が得られる。この理由
は、針状結晶が高温で安定であることと、高温では、結
晶核の生成が遅く、たとえ微細な結晶核ができても再溶
解され易いのに対して、成長し出した結晶は、再溶解さ
れ難いだけでなく、高温により陽イオンの移動が活発化
され、数少ない残った結晶を核として結晶の成長が促進
されること等による考えられる。それを裏付けるよう
に、スラリー温度が30℃未満であると微細な結晶核が
増え針状結晶が得られず、また、100℃を超えると、
溶液の沸騰等により水分の気化が活発化し、微細な結晶
核が増え針状結晶が得られない。
【0008】第3発明に係わる針状りん酸亜鉛カルシウ
ムナトリウム結晶の製造方法は、第2発明に係わる針状
りん酸亜鉛カルシウムナトリウム結晶の製造方法で、亜
鉛化合物、カルシウム化合物、ナトリウム化合物の水溶
液又は混合スラリーに、0.1〜5重量%の濃度になる
よう有機酸を添加し、更に、りん酸又はりん酸塩水溶液
を添加して、りん酸亜鉛カルシウムナトリウムスラリー
を製造することを特徴としている。ここでいう有機酸に
は、ぎ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、グリコール酸、
乳酸、アクリル酸等が挙げられる。この有機酸は、カル
シウムイオンや亜鉛イオンの移動を助け、針状結晶の成
長に寄与するものと考えられ、実際に、アスペクト比を
挙げる効果がある。この有機酸の濃度は、0.1〜5重
量%の範囲であることが必要で、この範囲未満であると
有機酸の効果が認め難く、この範囲を超えると、得られ
た製品の残留量が多くなり、高温で使用中に変質して変
色させるおそれが出てくる。
【0009】
【発明の実施の形態】
1.針状結晶等の製造 〔実施例1〕60℃の温水2,000gに、酸化亜鉛
(ZnO)40.7g、炭酸カルシウム(CaCO
50.4g、48%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶
液83.4gを加えてスラリーを作成した。これに75
%りん酸(HPO)水溶液131gを30分かけて
添加して、60℃に保持し2時間攪拌した。反応後のス
ラリーを濾過し、得られたケーキを、粉砕することなく
そのまま110℃で24時間乾燥して結晶粉体(以下
「粉体1」という)を得た。
【0010】〔実施例2〕90℃の温水1,000g
に、酸化亜鉛(ZnO)81.4g、炭酸カルシウム
(CaCO)100.1g、粒状水酸化ナトリウム
(NaOH)80gを加えてスラリーを作成した。これ
に37.5%りん酸(HPO)水溶液524gを1
時間かけて添加し、放冷しながら2時間攬拌した。その
時の最終温度は45℃であった。反応後のスラリーを濾
過し、得られたケーキを、粉砕することなくそのまま1
10℃で24時間乾燥して結晶粉体(以下「粉体2」と
いう)を得た。
【0011】〔実施例3〕40℃の温水1,000g
に、塩化亜鉛(ZnCl)136.3g、水酸化カル
シウム(Ca(OH))74.1g、48%水酸化ナ
トリウム(NaOH)水溶液166.7gを加えてスラ
リーを作成した。これに37.5%りん酸(H
)水溶液524gを1時間かけて添加し、40℃に
保持し4時間攪拌した。反応後のスラリーを濾過し、得
られたケーキを、粉砕することなくそのまま110℃で
24時間乾燥して結晶粉体(以下「粉体3」という)を
得た。
【0012】〔実施例4〕60℃の温水2,000g
に、酢酸亜鉛(Zn(CHCOO))183.5
g)水酸化カルシウム(Ca(OH))74.1g、
炭酸水素ナトリウム(NaHCO)168gを加えて
スラリーを作成した。これに75%りん酸(H
)水溶液262gを1時間かけて添加し、放冷しな
がら2時間攪拌した。その時の最終温度は35℃であっ
た。反応後のスラリーを濾過し、得られたケーキを、粉
砕することなくそのまま110℃で24時間乾燥して結
晶粉体(以下「粉体4」という)を得た。
【0013】〔実施例5〕90℃の温水1,000g
に、酸化亜鉛(ZnO)40.7g、塩化カルシウム
(CaCl)55.6g、酢酸ナトリウム(Na(C
COO))82gを加えてスラリーを作成した。こ
れに37.5%りん酸(HPO)水溶液262gを
30分かけて添加し、40℃に保持し2時間攪拌した。
反応後のスラリーを濾過し、得られたケーキを、粉砕す
ることなくそのまま110℃で24時間乾燥して結晶粉
体(以下「粉体5」という)を得た。
【0014】〔実施例6〕70℃の温水1,000g
に、酸化亜鉛(ZnO)81.4g、水酸化カルシウム
(Ca(OH))74.1g、88%乳酸(CH
H(OH)COOH)3.9gを加えてスラリーを作成
した。これに10%りん酸水素ナトリウム(NaH
(PO)2HO)水溶液3,120gを添加し、
放冷しながら4時間攪拌した。その時の最終温度は30
℃であった。反応後のスラリーを濾過し、得られたケー
キを、粉砕することなくそのまま110℃で24時間乾
燥して結晶粉体(以下「粉体6」という)を得た。
【0015】〔比較例1〕20℃の水1,000gに、
酸化亜鉛(ZnO)81.4g)炭酸カルシウム(Ca
CO)100.1g、48%水酸化ナトリウム(Na
OH)166.7gを加えてスラリーを作成した。これ
に75%りん酸(HPO)水溶液262gを30分
かけて添加した。反応による発熱によりスラリーは35
℃となった。これを放冷しながら4時間攪拌した。反応
後のスラリーを濾過し、得られたケーキを、粉砕するこ
となくそのまま110℃で24時間乾燥して粉体(以下
「粉体7」という)を得た。
【0016】〔比較例2〕20℃の水1,000gに、
酸化亜鉛(ZnO)40.7g、塩化カルシウム(Ca
Cl)55.6g、48%水酸化ナトリウム(NaO
H)83.4gを加えてスラリーを作成した。これに3
7.5%りん酸(HPO)水溶液262gを30分
かけて添加した。反応による発熱によりスラリーは30
℃となった。これを50℃に加温保持して16時間攪拌
した。反応後のスラリーを濾過し、得られたケーキを、
粉砕することなくそのまま110℃で24時間乾燥して
粉体(以下「粉体8」という)を得た。
【0017】2.針状結晶等の分析結果 前述の実施例1〜6及び比較例1、2で得られた粉体1
〜8の分析結果は表1の通りであった。表1から、第2
発明に係わる製造方法で製造された第1発明に係わる針
状りん酸亜鉛カルシウムナトリウム結晶である粉体1〜
5、及び、第3発明に係わる製造方法で製造された第1
発明に係わる針状りん酸亜鉛カルシウムナトリウム結晶
である粉体6は、いずれも、式(1)の組成の範囲内で
あって、針状の結晶形を有し、平均直径が0.1〜10
μmの範囲内にあり、アスペクト比が10〜100の範
囲内にあることがわかる。
【0018】
【表1】
【0019】図1に、一つの例として、本発明に係わる
針状りん酸亜鉛カルシウムナトリウム結晶である粉体1
を、電子顕微鏡で1000倍に拡大した様子を示した。
なお、この図では、背景にある針状結晶は、複雑になり
過ぎるので省略してある。この図から、粉体1が、平均
直径2μmで、アスペクト比50の針状結晶であること
がわかる。また、再溶解されずに残った少し大きい結晶
核から針状結晶が成長していることを伺い知ることもで
きる。なお、他の本発明に係わる針状りん酸亜鉛カルシ
ウムナトリウム結晶を電子顕微鏡で拡大した様子は、い
ずれも、図1と同様に、アスペクト比の高いものであっ
た。一方、比較例の粉体5や6を電子顕微鏡で1000
倍に拡大した様子は、所々に塊のある砂糖や天然塩のよ
うな非結晶の粉体であった。
【0020】
【発明の効果】本発明に係わる針状りん酸亜鉛カルシウ
ムナトリウム結晶は、前述のような構成であるので、単
に高いアスペクト比を有するだけでなく、ジルコンやチ
タンのような高価な金属化合物を必要とせず、また、本
発明に係わる針状りん酸亜鉛カルシウムナトリウム結晶
の製造方法によれば、高圧処理や高温溶融等の特別な操
作を必要としないので、極めて安価に、高いアスペクト
比等優れた特性を有する無機質繊維を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子顕微鏡で1000倍に拡大した粉体1の概
略説明図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式の組成を有し、平均直径が0.1μ
    mないし10μm、アスペクト比が10ないし100の
    針状りん酸亜鉛カルシウムナトリウム結晶 NaCaZn(PO・nHO ここで、x、y、zは、x=1〜3、y>0.5、z>
    0.5の範囲で、x/2+y+z=3なる関係を満たす
    数で、nは、結晶水分子数で、n=0〜4の範囲であ
    る。
  2. 【請求項2】 40℃以上100℃以下に加熱した亜鉛
    化合物、カルシウム化合物、ナトリウム化合物の1〜4
    0重量%水溶液又は混合スラリーに、りん酸又はりん酸
    塩水溶液を添加して、反応させて得られたりん酸亜鉛カ
    ルシウムナトリウムスラリーを、30℃以上100℃以
    下で攪拌しながら徐々に結晶を析出させることを特徴と
    する請求項1記載の針状りん酸亜鉛カルシウムナトリウ
    ム結晶の製造方法
  3. 【請求項3】 亜鉛化合物、カルシウム化合物、ナトリ
    ウム化合物の水溶液又は混合スラリーに、0.1〜5重
    量%の濃度になるよう有機酸を添加し、更に、りん酸又
    はりん酸塩水溶液を添加して、りん酸亜鉛カルシウムナ
    トリウムスラリーを製造することを特徴とする請求項2
    記載の針状りん酸亜鉛カルシウムナトリウム結晶の製造
    方法
JP22301296A 1996-07-22 1996-07-22 針状りん酸亜鉛カルシウムナトリウム結晶、及び、 その製造方法 Pending JPH1036107A (ja)

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Cited By (3)

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