JPH1035363A - 自動車用荷物収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フックが離脱しにくく、意匠上の自由度が増
し、荷物の横倒しが防げる自動車用荷物収納装置を提供
すること。 【解決手段】 トランクルーム２の壁３に固設されてな
るストライカ４と、該壁３及びストライカ４を覆うと共
に該ストライカ４と対向した位置に貫通穴５を有するト
ランクトリム６と、前記ストライカ４に一方７ａが係止
され且つ前記トランクトリム６の貫通穴５を介してトラ
ンクルーム２内に他方７ｂが突出してなるフック７とよ
りなり、該フック７の他方７ｂは、収納体８が係脱自在
なるように形成されてなること。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のトランク
ルームなどの荷物収納装置、特に小さな荷物の収納装置
の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動車用荷物収納装置としては、
実開平２−７２１４２号公報に示すような例がある。

【０００３】即ち、かかる自動車用荷物収納装置は、網
製の収納体と、この収納体の開口縁部に複数取り付けら
れ、自動車のトランクルームの開口縁部に離脱可能に取
り付けられるフックとを備えたものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】然しながら、かかる構
成によれば、前記トランクルームのリッドを開閉させる
際に、フックが取り付けられている開口縁部から、フッ
クが離脱するおそれがある。

【０００５】また、フックがトランクルームの開口縁部
に露出していて、意匠上の改善が求められている。

【０００６】また、収納体が横長の網よりなるので、該
収納体内に収納された荷物が横倒しになるおそれがあ
る。

【０００７】そこで、本発明は、以上のような点に鑑み
てなされたもので、その目的とするところは、フックが
離脱しにくく、意匠上の自由度が増し、荷物の横倒しが
防げる自動車用荷物収納装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１の発明は、トランクルームの壁に固設され
てなるストライカと、該壁及びストライカを覆うと共に
該ストライカと対向した位置に貫通穴を有するトランク
トリムと、前記ストライカに一方が係止され且つ前記ト
ランクトリムの貫通穴を介してトランクルーム内に他方
が突出してなるフックとよりなり、該フックの他方は、
収納体が係脱自在なるように形成されてなることを特徴
とする。

【０００９】請求項２の発明は、請求項１記載の自動車
用荷物収納装置であって、前記フックの他方は、前記収
納体を吊り下げ可能なることを特徴とする。

【００１０】請求項３の発明は、請求項１又は請求項２
記載の自動車用荷物収納装置であって、前記ストライカ
及びフックは、前記トランクルームの壁に複数配設され
てなることを特徴とする。

【００１１】請求項４の発明は、請求項１又は請求項２
記載の自動車用荷物収納装置であって、前記ストライカ
は、前記トランクルームの壁に複数配設されてなること
を特徴とする。

【００１２】請求項５の発明は、請求項１乃至請求項４
何れか記載の自動車用荷物収納装置であって、前記フッ
クの一方は、前記ストライカに係脱自在なることを特徴
とする。

【００１３】請求項６の発明は、請求項１乃至請求項５
何れか記載の自動車用荷物収納装置であって、前記複数
のフック間には、前記収納体が張設可能なることを特徴
とする。

【００１４】請求項７の発明は、請求項１乃至請求項６
何れか記載の自動車用荷物収納装置であって、前記フッ
クは、一方側と他方側とが略Ｓ字状をなして形成されて
なることを特徴とする。

【００１５】

【発明の効果】以上より明らかなように、請求項１の発
明によれば、トランクルームの壁に固設されてなるスト
ライカに、該壁及びストライカを覆うトランクトリムの
貫通穴を介してフックの一方が係止され、該フックの他
方がトランクルーム内に突出してなり、該他方に収納体
が係止できるものであるので、フックの一方がストライ
カから離脱しにくく、ストライカ及びフックの一方がト
ランクトリムにより覆われてなるので、意匠上の自由度
が増し、収納体がフックの他方に係止されることで、荷
物の横倒しが防げることになる。

【００１６】請求項２の発明によれば、請求項１記載の
効果に加え、前記フックの他方により、前記収納体を吊
り下げることで、収納体内の荷物の横倒しがより一層防
げることになる。

【００１７】請求項３の発明によれば、請求項１又は請
求項２記載の効果に加え、前記トランクルームの壁に、
複数の前記ストライカ及びフックが配設されてなること
により、夫々のフックに、複数の収納体を係止できるこ
とになるし、該フック間に架設することができることに
なる。

【００１８】請求項４の発明によれば、請求項１又は請
求項２記載の効果に加え、前記トランクルームの壁に、
複数の前記ストライカが配設されてなることにより、様
々な位置にフックの一方を係止できることになる。

【００１９】請求項５の発明によれば、請求項１乃至請
求項４何れか記載の効果に加え、前記ストライカに、前
記フックの一方が係脱自在なので、係合位置を変えた
り、トランクルーム内に積載する荷物との関係での位置
変更が容易にできることになる。

【００２０】請求項６の発明によれば、請求項１乃至請
求項５何れか記載の効果に加え、前記複数のフック間
に、前記収納体が張設できるので、大きな収納体でも、
張った状態での支持が可能であり、トランクルームの邪
魔にならない。

【００２１】請求項７の発明によれば、請求項１乃至請
求項６何れか記載の効果に加え、一方側と他方側とが略
Ｓ字状をなすフックよりなるので、特別なフックでなく
ても支持できることになり、原価低減の効果を図ること
ができることになる。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面と共に説明する。

【００２３】図１乃至図３は、本発明の第１の実施形態
に係る自動車用荷物収納装置を示している。

【００２４】即ち、自動車用荷物収納装置１は、トラン
クルーム２の壁としてのリアサイドインナパネル３に溶
接Ｗにより固設されてなるストライカ４と、該リアサイ
ドインナパネル３及びストライカ４をトランクルーム２
側から見て覆うと共に該ストライカ４と対向した位置に
貫通穴５を有するトランクトリム６と、前記ストライカ
４に一方７ａが係止され且つ前記トランクトリム６の貫
通穴５を介してトランクルーム２内に他方７ｂが突出し
てなることで略Ｓ字状をなして形成されてなるフック７
とよりなる。

【００２５】該フック７の他方７ｂは、収納体８が係脱
自在なるように、断面Ｕ字状に形成されてなると共に前
記収納体８を、図３に示すように、吊り下げ可能なるよ
うに、一方７ａが配設されてなる。

【００２６】前記ストライカ４及びフック７は、前記ト
ランクルーム２のリアサイドインナパネル３に、図１に
示すように、１カ所でも良いが、前後に複数配設されて
いても良い。

【００２７】また、前記ストライカ４のみが前後に複数
配設されていて、該ストライカ４の何れかにフック７の
一方７ａを係止するようにしても良い。

【００２８】前記フック７の一方７ａは、前記ストライ
カ４に係止したままでも良いが、前記ストライカ４に係
脱自在なるようにしても良い。

【００２９】前記収納体８は、網など伸縮性のある材料
より形成することで、複数のフック７間に、張設するよ
うにしても良い。

【００３０】符号１０は、前記リアサイドインナパネル
３の外側に配されるリアサイドアウタパネルであり、１
１は、両パネル３、１０のフランジ３ａ，１０ａに係止
されてなるウエザーストリップであり、符号１２は、ト
ランクルーム２を構成するトランクパネル１３上に敷き
設されてなるカーペットである。

【００３１】また、符号１４は、トランクルーム２が形
成されてなる自動車で、そのトランク開口１５は、トラ
ンクリッド１６により開閉自在なる。

【００３２】以上より明らかなように、本発明の第１の
実施形態によれば、トランクルーム２のリアサイドイン
ナパネル３に固設されてなるストライカ４に、該リアサ
イドインナパネル３及びストライカ４を覆うトランクト
リム３の貫通穴５を介してフック７の一方７ａが係止さ
れ、該フック７の他方７ｂがトランクルーム２内に突出
してなり、該他方７ｂに収納体８が係止できるものであ
るので、フック７の一方７ａがストライカ４から離脱し
にくく、ストライカ４及びフック７の一方７ａがトラン
クトリム３により覆われてなるので、意匠上の自由度が
増し、収納体８がフック７の他方７ｂに係止されること
で、荷物９の横倒しが防げることになる。

【００３３】また、前記フック７の他方７ｂにより、前
記収納体８を、図３に示すように、吊り下げることで、
収納体８内の荷物９の横倒しがより一層防げることにな
るし、荷物９による下側への引っ張り力によりフック７
の一方７ａはストライカ４に確実に係合されることにな
る。

【００３４】また、前記トランクルーム２のリアサイド
インナパネル３に、複数の前記ストライカ４及びフック
７が配設されてなる場合には、夫々のフック７に、複数
の収納体８を係止できることになるし、該フック７、７
間に収納体８を架設することができることになる。

【００３５】また、前記トランクルーム２のリアサイド
インナパネル３に、複数の前記ストライカ４のみが配設
されてなる場合には、様々な位置にフック７の一方７ａ
を係止できることになる。

【００３６】また、前記ストライカ４に、前記フック７
の一方７ａが係脱自在なる場合には、係合位置を変えた
り、トランクルーム２内に積載する荷物との関係での位
置変更が容易にできることになる。

【００３７】また、前記複数のフック７、７間に、前記
収納体８が張設できるので、大きな収納体８でも、張っ
た状態での支持が可能であり、トランクルーム２の邪魔
にならない。

【００３８】また、一方７ａ側と他方７ｂ側とが略Ｓ字
状をなすフック７よりなるので、特別なフックでなくて
も支持できることになり、原価低減の効果を図ることが
できる。

【００３９】前記説明で、前記壁について、リアサイド
インナパネルについて説明したが、これに限定される訳
ではなく、リアエンドパネル、ラゲージサイドパネル、
バックドアパネルなどでも良いことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態に係る自動車用荷物収納
装置の斜視図。

【図２】図１の要部拡大一部破断図。

【図３】図１のＡ−Ａ線に沿った断面図。

【符号の説明】

１ 自動車用荷物収納装置 ２ トランクルーム ３ 壁としてのリアサイドインナパネル ４ ストライカ ５ 貫通穴 ６ トランクトリム ７ フック ７ａ フックの一方 ７ｂ フックの他方 ８ 収納体 ９ 荷物

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 トランクルームの壁に固設されてなるス
   トライカと、該壁及びストライカを覆うと共に該ストラ
   イカと対向した位置に貫通穴を有するトランクトリム
   と、前記ストライカに一方が係止され且つ前記トランク
   トリムの貫通穴を介してトランクルーム内に他方が突出
   してなるフックとよりなり、 該フックの他方は、収納体が係脱自在なるように形成さ
   れてなることを特徴とする自動車用荷物収納装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の自動車用荷物収納装置で
   あって、 前記フックの他方は、前記収納体を吊り下げ可能なるこ
   とを特徴とする自動車用荷物収納装置。
3. 【請求項３】 請求項１又は請求項２記載の自動車用荷
   物収納装置であって、 前記ストライカ及びフックは、前記トランクルームの壁
   に複数配設されてなることを特徴とする自動車用荷物収
   納装置。
4. 【請求項４】 請求項１又は請求項２記載の自動車用荷
   物収納装置であって、 前記ストライカは、前記トランクルームの壁に複数配設
   されてなることを特徴とする自動車用荷物収納装置。
5. 【請求項５】 請求項１乃至請求項４何れか記載の自動
   車用荷物収納装置であって、 前記フックの一方は、前記ストライカに係脱自在なるこ
   とを特徴とする自動車用荷物収納装置。
6. 【請求項６】 請求項１乃至請求項５何れか記載の自動
   車用荷物収納装置であって、 前記複数のフック間には、前記収納体が張設可能なるこ
   とを特徴とする自動車用荷物収納装置。
7. 【請求項７】 請求項１乃至請求項６何れか記載の自動
   車用荷物収納装置であって、 前記フックは、一方側と他方側とが略Ｓ字状をなして形
   成されてなることを特徴とする自動車用荷物収納装置。