JPH1034676A - 合成樹脂発泡成形品の成形金型及び成形方法 - Google Patents
合成樹脂発泡成形品の成形金型及び成形方法Info
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- JPH1034676A JPH1034676A JP8214197A JP21419796A JPH1034676A JP H1034676 A JPH1034676 A JP H1034676A JP 8214197 A JP8214197 A JP 8214197A JP 21419796 A JP21419796 A JP 21419796A JP H1034676 A JPH1034676 A JP H1034676A
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
成する上型3と、上記密閉空間5内に配設された中子型
4とを具備し、上記中子型上面に上記上型との間に微小
隙間11を有するように区画壁6を突設し、上記区画壁
6によって区画されたチャンバー部7を形成すると共
に、上記チャンバー部内を減圧にすると共に、この減圧
にされたチャンバー部7内に空気を供給して大気圧に戻
す圧力調整装置21とを備え、上記微小隙間11を介し
てキャビティ8内の空気を排出すると共に、上記微小隙
間を介してキャビティ8内に空気を供給し得るようにし
た成形金型。 【効果】 自動車用シートバックパッド等のクッション
パッド、その他の自動車用内装材などの合成樹脂発泡成
形品を高発泡倍率でかつ低密度でバリ発生を可及的に少
なくして歩留り良く、しかも効率良く成形できる。
Description
品、特に軟質ポリウレタンフォーム等の連通気泡構造或
いは独立気泡構造を有する合成樹脂発泡成形品を成形す
る金型及びこの金型を用いて合成樹脂発泡成形品を成形
する方法に関する。
図5に示すような自動車用シートバックパッドを軟質ポ
リウレタンフォームにて形成することが行われている。
このパッド100は、表面部101と周側部102と裏
面部103とが一体成形され、裏面部103に開放部1
04が形成されて、該裏面部が逆U字状をなす、袋形状
を有するものであるが、このような袋状のパッド100
をモールド成形する場合、従来は図6及び7に示すよう
な金型51を用いて成形することが行われている。即
ち、この金型51は、下型52と上型53と中子型54
とからなる3つ割り金型で、下型52と中子型54との
間に表面部及び周側部形成用キャビティ55a,55b
を形成すると共に、上型53と中子型54との間に裏面
部形成用キャビティ56a,56bを形成し、上記キャ
ビティ55a,55b,56a,56b内に軟質ポリウ
レタンフォーム発泡成形材料を供給し、型締めして、該
成形材料を発泡させ、成形品を得るものである。
成形するに際しては、パッド100の裏面部103上部
のトップパッド部103aと称される部分を成形するた
め、図6,7において、該トップパッド部を形成するキ
ャビティ56aの最奥部まで成形材料を充填する必要が
ある。このため、成形材料を上記キャビティ55a,5
5b,56a,56bに本来の供給量よりも若干過剰量
で注入して、型内の発泡圧力を高めることが一般的に行
われている方法である。
る、 成形材料をこのようにキャビティ内に余分に供給する
ことで、反応ガスの発生も多くなり、特に図5に示すよ
うなシートバックパッド成形品のような複雑な形状の成
形品を成形すると、不良品の発生割合も高くなる、 金型内の発泡圧力を高めると、図8に示すように、金
型の割り位置(パーティング部)から得られた成形品1
05にバリ106が多く生じるので、脱型後に余分な工
数をかけて補修、仕上げを行う必要がある 等の問題がある。
材をポリウレタンフォーム発泡成形材料にて成形する場
合、キャビティ部の気圧を調整する方法が提案されてい
る(実開昭58−60418号公報)。
形用キャビティを形成すると共に、これら下型、中子型
を覆い被せるように上型を設置し、かつ中子型と上型と
で気圧調整室(チャンバー部)を形成し、中子型にこの
チャンバー部と上記キャビティとを連通するベントホー
ルを形成し、このベントホールを介してキャビティ内の
空気をチャンバー部に排出するようにしたものである。
を用いるといっても、下型と中子型とで成形品の成形用
キャビティを形成し、従って成形品は下型と中子型とだ
けから成形され、上型はただ中子型との間にチャンバー
部を形成するだけであるので、本質的には2つ割型であ
り、それ故、図5に示すようなトップパッド部103a
を有するような袋形状の成形品は成形できない。このた
め、図5に示すような袋形状の成形品は依然として図
6,7に示すような3つ割型の金型を使用して成形する
ことが必要である。同様にアンダーカット形状の厳しい
成形品の場合も、上記実開昭58−60418号公報の
方法は採用し難いものである。
の方法は、比較的単純な形状をしたパッドを成形した場
合は、パーティング部付近にエア溜りが発生し、成形品
の不良率が非常に多くなるという問題があり、更にキャ
ビティのチャンバー部との間の圧力の調整がベントホー
ルを介してでしかできないので、ベントホールを大きく
したり、多く設けなければならず、このため局部的に空
気が抜けるためにフォームの発泡バランスが崩れる上、
成形後にベントホールに入ったバリの掃除を行うことが
面倒であるという問題がある。
は、型のキャビティの気圧を低くする工程と、ポリオー
ル成分100重量部に対して発泡成分としての水0.1
〜0.6重量部を混合したポリウレタン材料を、前記キ
ャビティ内に注入して発泡させることにより流動及び充
満させる工程とを含むポリウレタン発泡体の成形方法が
開示されている。しかし、この方法は、型のキャビティ
の気圧を低くする工程においては、型を構成する少なく
とも二つの分割型の型閉時に生じるPL面間の隙間から
キャビティを真空吸引するものであり、型のPL面の周
囲は空間部を介して取り囲まれ、該空間部を減圧するこ
とによりPL面間の隙間からキャビティを真空吸引する
ものであるので、上記PL面間の隙間からバリが生じ易
いという問題がある。
で、自動車用シートバックパッド等のクッションパッ
ド、その他の自動車用内装材などの合成樹脂発泡成形品
を高発泡倍率でかつ低密度でバリ発生を可及的に少なく
して歩留り良く、しかも効率良く成形することができる
合成樹脂発泡成形品の成形金型及び成形方法を提供する
ことを目的とする。
成するため、(1)下型と、この下型の開放部を覆って
着脱可能に配設され、下型との間に密閉空間を形成する
上型と、上記密閉空間内に着脱可能に配設された中子型
とを具備し、上記中子型上面に上記上型との間に微小隙
間を有するように区画壁を突設し、中子型上面と上型と
の間に上記区画壁によって区画されたチャンバー部を形
成すると共に、このチャンバー部外の上記密閉空間を合
成樹脂発泡成形品用材料が供給されるキャビティとする
金型本体と、上記チャンバー部内の空気を排出してチャ
ンバー部内を減圧にすると共に、この減圧にされたチャ
ンバー部内に空気を供給してチャンバー部内を大気圧に
戻す圧力調整装置とを備え、上記チャンバー部内の空気
を排出する際、上記微小隙間を介してキャビティ内の空
気を排出すると共に、キャビティ内に空気を供給する
際、上記微小隙間を介してキャビティ内に空気を供給し
得るようにしたことを特徴とする合成樹脂発泡成形品の
成形金型、(2)合成樹脂発泡成形品が軟質ポリウレタ
ンフォーム成形品である上記(1)記載の成形金型、
(3)上記区画壁の前壁部が中子型の上面先端部と離間
した位置に設けられ、この中子型先端部から区画壁の前
壁部に至る中子型上面と上型との間にトップパッド部成
形用キャビティが形成された軟質ポリウレタンフォーム
製自動車用シートパッド成形用金型である上記(2)記
載の金型、(4)金型キャビティ内に合成樹脂発泡成形
品用材料を供給し、該材料を発泡、成形して合成樹脂発
泡成形品を成形するに際し、上記材料をキャビティに供
給すると共に、上記キャビティ内を減圧にして発泡、成
形し、次いで上記キャビティ内を大気圧まで戻した後、
金型を開いて合成樹脂発泡成形品を脱型することを特徴
とする合成樹脂発泡成形品の成形方法、(5)下型と、
この下型の開放部を覆って着脱可能に配設され、下型と
の間に密閉空間を形成する上型と、上記密閉空間内に着
脱可能に配設された中子型とを具備し、上記中子型上面
に上記上型との間に微小隙間を有するように区画壁を突
設し、中子型上面と上型との間に上記区画壁によって区
画されたチャンバー部を形成すると共に、このチャンバ
ー部外の上記密閉空間を合成樹脂発泡成形品用材料が供
給されるキャビティとする金型本体と、上記チャンバー
部内の空気を排出してチャンバー部内を減圧にすると共
に、この減圧にされたチャンバー部内に空気を供給して
チャンバー部内を大気圧に戻す圧力調整装置とを備えた
金型を使用し、上記キャビティ内に合成樹脂発泡成形品
用材料を大気圧下に供給し、金型を閉じた後、上記圧力
調整装置の作動により上記チャンバー部内の空気を排出
すると共に、上記微小隙間を介して上記キャビティ内の
空気を排出してキャビティ内を減圧にし、上記合成樹脂
発泡成形品用材料を発泡、成形した後、上記圧力調整装
置を空気供給動作に切り換えて上記チャンバー部内に空
気を供給すると共に、上記微小隙間を介してキャビティ
内に空気を供給し、上記チャンバー部内を大気圧に戻し
た後、上記上型及び中子型を下型から取りはずし、合成
樹脂発泡成形品を脱型することを特徴とする合成樹脂発
泡成形品の成形方法、(6)合成樹脂発泡成形品が軟質
ポリウレタンフォームである上記(4)又は(5)記載
の成形方法、及び(7)成形金型が、中子型の上面先端
部と離間した位置に区画壁の前壁部を設け、この中子型
先端部から区画壁の前壁部に至る中子型上面と上型との
間にトップパッド部成形用キャビティが形成された自動
車用シートパッド成形用金型であり、軟質ポリウレタン
フォーム製自動車用シートパッドを成形するようにした
上記(5)記載の成形方法を提供する。
ビティ内を減圧にして合成樹脂発泡成形品用材料を減圧
下で発泡、成形するので、発泡倍率が向上し、材料の供
給量を少なくしてキャビティに供給してより低密度の発
泡成形体を成形することができると共に、金型内が負圧
になるため、バリの発生も少なく、特に上述した
(1),(3)の構成の下型、上型、中子型からなる金
型を使用することで、図5の自動車用シートバックパッ
ドのような形状の複雑なものでも歩留り良く、従来品に
比べてより軽量にして製造することができ、上述したよ
うにバリも非常に少なく又はバリ発生をなくすこともで
きるので、仕上げ、修理工程を大幅に減少することが可
能であり、上記実開昭58−60418号公報の従来技
術の欠点が克服され、特に軟質ポリウレタンフォーム等
の連通気泡構造或いは独立気泡構造の発泡成形品を得る
場合に好適である。
に、減圧とされたキャビティ及びチャンバー部内を大気
圧下に戻した後に上型、中子型を取りはずすようにした
ので、上型、中子型の下型からの脱離が容易に行われ、
脱型時の操作性が良好である。即ち、キャビティ、チャ
ンバー部内が減圧下にあるままで、上型、中子型を下型
から取りはずす場合、その脱離に非常に強い力を要し、
減圧度が大きいと金型が開かない場合が生じるが、本発
明によれば、チャンバー部と大気との圧力差をなくして
脱型を行うので、全く支障なく金型を開けることができ
るものである。
成形品の成形方法は、特に軟質ポリウレタンフォーム等
の連通気泡構造或いは独立気泡構造を有する合成樹脂発
泡成形品の成形に好適に採用され、図5に示すトップパ
ッド部103aを有する袋形状のシートバックパッド等
の自動車用クッションパッド、その他の自動車用内装材
を成形する場合に有効であり、とりわけ3つ割型又はそ
れ以上の割型からなる金型を用いて成形品を得る場合に
有効である。
樹脂発泡成形品用材料を金型キャビティに供給し、金型
キャビティ内を減圧にし、この減圧にされたキャビティ
内で合成樹脂発泡成形品用材料を発泡させて成形を行っ
た後、キャビティ内を大気圧状態に戻して金型を開き、
次いで成形品を脱型するものであるが、以下、図1,2
を参照して図5に示す袋形状のシートバックパッドを成
形する方法について詳述する。
示すものであり、図1,2において、金型本体1は下型
2と上型3と中子型4と3つ割構造に形成されている。
上型3は下型2の上端開放部を覆って着脱可能に配設さ
れていると共に、これら下型2と上型3とによって形成
される密閉空間5内に中子型4が着脱可能に配設されて
いる。
が一体に突設されている。この場合、この区画壁6は、
前側の壁部6aが中子型4の先端部から所定距離離間し
た位置に設けられ、後側の壁部6bが中子型4の後端部
に設けられ、両側部6cがそれぞれ中子型4の側端部よ
り内側に存して設けられている。そして、上記中子型4
の上面と上型3下面との間に上記区画壁6によって区画
されたチャンバー部7が形成されていると共に、上記密
閉空間5のチャンバー部7以外の空間がキャビティ8と
して形成されている。即ち、このキャビティ8は、上記
中子型4下面と下型2上面との間に形成された表面部成
形用キャビティ8aと、中子型4の両側下縁部に一体に
設けられた垂下部4a外側面と下型2内側面との間に形
成された周側部成形用キャビティ8bと、中子型4の上
面と上型3の下面との間に形成された裏面部成形用キャ
ビティ8c,8dが形成されており、この場合、上記中
子型4の先端部から区画壁6の前壁部6aに至る中子型
4上面と上型3との間がトップパッド部成形用キャビテ
ィ8cとして形成されている。
によって上記密閉空間5内に上下方向移動可能に配設さ
れ、所定位置に保持されるようになっていると共に、図
示していないが、上型3はフレームに固定され、エアバ
ック等の適宜な手段で下型2が上型3に対し装着、脱離
するようになっている。
ィング部にはパッキン10が介装されて、下型2と上型
3とは気密状態に型締めされ、従って該パーティング部
における空気の入出が遮断されるようになっている。
型4がセットされた状態において、中子型4の区画壁6
上端面と上型下面との間には微小隙間11が形成され、
この微小隙間11を介してチャンバー部7とキャビティ
8とが連通し、空気の流通が可能となるように構成され
ている。
リンダー9を取り囲むように隔離壁12が突設され、か
つこの隔離壁12上端部と上型3下面との間にはパッキ
ン13を介装して、エアシリンダー周りからチャンバー
部7内への空気の出入が遮断されている。
ャンバー部7内と連通する空気流通孔22を有する連結
部材23を有する。そして、この連結部材23の空気流
通孔22には、排気弁24を介装する排気用管25及び
吸気弁26を介装する吸気管27の一端がそれぞれ連結
されている。また、上記吸気管27の他端は真空ポンプ
28に連結されている。29は制御部で、この制御部2
9からの指令により吸気弁26が開き、排気弁24が閉
じ、真空ポンプ28がチャンバー部7内の空気を吸引す
るように作動し、或いは吸気弁26が閉じ、排気弁24
が開き、外部の空気が排気弁24を通ってチャンバー部
7内に流入するように作動するものである。この場合、
上記チャンバー部7内の圧力を検知する圧力センサー3
0がリード線31を介して上記制御部29に接続され、
この圧力センサー30からの信号で上記制御部29によ
る真空ポンプ28の作動、排気弁24、吸気弁26の開
閉が行われるようになっている。従って、制御部29か
らの指令で吸気弁26を開き、排気弁24を閉じると共
に、真空ポンプ28を作動させることにより、チャンバ
ー部7内の空気が排気され、チャンバー部7内が減圧に
なると共に、上記中子型4の区画壁6と上型3との間に
形成された微小隙間11を通って上記キャビティ8内の
空気がチャンバー部7内から外部に排気され、減圧され
るようになっている。また、真空ポンプ28の作動を停
止し、排気弁24を開くと共に、吸気弁26を閉じるこ
とにより、上記チャンバー部7内、更には上記微小隙間
11を介して上記キャビティ8内が大気圧に戻されるよ
うになっている。
品を軟質ポリウレタンフォームにて成形する場合は、図
1,2に示すように上型3に中子型4をセットし、下型
2をセットしていない状態で軟質ポリウレタンフォーム
発泡成形材料を下型2内に導入する。次いで、下型2を
セットし、吸気弁26を開き、排気弁24を閉じると共
に、真空ポンプ28を作動させる。これによりチャンバ
ー部7内の空気及び上記微小隙間11を介してキャビテ
ィ8内の空気が外部に排出され、減圧にされる。チャン
バー部7内が所定の減圧度になったことを圧力センサー
30が検知した場合、制御部29からの指令によりこの
減圧度に維持されるように真空ポンプ28及び排気弁2
4、吸気弁26の作動が制御される。即ち、所定の設定
値より圧力が高いと吸気弁26が開いて空気を排出し、
設定値より圧力が下がりすぎた場合は排気弁24が開い
て空気を供給するようになっている。
した後、排気弁24を開き、吸気弁26を閉じてチャン
バー部7内及びキャビティ8内を大気圧に戻し、この状
態で上型3及び中子型4を下型2から取りはずす。この
ようにチャンバー部7及びキャビティ8内を大気圧に戻
してから上型3を下型2から取りはずすことによりスム
ーズに上型3を脱離し得るが、チャンバー部7及びキャ
ビティ8内が減圧下にあるままでは上型3を下型2から
取りはずし難いものである。
を取りはずした後、成形品を脱型する。
圧するものであるが、大気圧からの減圧度は10〜50
0mmHg、より好ましくは100〜300mmHgで
あり、この減圧度合で発泡成形品の低密度化度合が変わ
るものである。
mm、より好ましくは0.05〜0.5mm、更に好ま
しくは0.05〜0.2mmであることが好ましい。
もので、これは自動車用フロントクッションパッドを形
成し得るものであり、この金型は、キャビティ8が実質
的に下型2と中子型4との間に形成され、図1,2に示
すような裏面部成形用キャビティを有さない以外は図
1,2の金型と同様であり、またこの金型を用いた合成
樹脂発泡成形品を成形する方法も同様であるため、図
1,2と同一構成部品に同一の参照符号を付してその説
明を省略する。
ロントバックパッドを成形した。この場合、真空ポンプ
としては吸引力235L/minの能力のドライポンプ
(オリオン社製KRX−3SS)を使用し、排気弁及び
吸気弁としては高真空用電磁弁(使用圧力範囲10-8T
orr〜2kgf/cm2、CKD HVB形)を使用
し、圧力センサーとしては−0.5〜0.5kgf/c
m2までの圧力レンジを持つ圧力トランスミッター(長
野計器社製KH25)を使用した。また、上記微小隙間
11は0.1mm程度とした。なお、金型のキャビティ
容積は28.7リットルであり、ポリウレタンフォーム
発泡成形材料としては(株)ブリヂストン製のバック用
汎用HRフォーム処方を用いた。この成形材料は、金型
を用いずにフリー発泡させた場合に密度0.035g/
cm3のフォームが得られる。
ず、大気下で1300gの成形材料を注入して発泡、成
形した。この結果、密度0.042g/cm3のフォー
ム成形品が得られたが、これより密度の小さいフォーム
成形品は得られなかった。また、成形品は下型と上型と
のパーティング部から硬化したバリがかなり発生してい
た。
の圧力を100mmHg下げ、この状態で成形材料11
00gの発泡、成形を行った。その結果、密度が0.0
38g/cm3のフォーム成形品が得られ、この成形品
には殆んどバリは生じなかった。またこの場合、上型か
ら下型を取りはずす際、上記チャンバー部及びキャビテ
ィ内が減圧下のままでは上型から下型を脱離し難いもの
であったが、チャンバー部及びキャビティ内を大気圧に
戻した後に上型から下型をはずした場合、容易に脱離し
た。
g下げ、この状態で成形材料970gの発泡、成形を行
った結果、密度が0.030g/cm3のフォーム成形
品が得られ、しかも成形品にバリは全く生じなかった。
なお、上型の下型からの取りはずしも、チャンバー部及
びキャビティ内を大気圧に戻して行うことにより、容易
に脱離した。
車用フロントクッションパッドを上記実施例と同様に成
形した。この場合、真空ポンプ、排気弁、吸気弁、圧力
センサーは実施例1と同様のものを用いた。また、上型
と中子型との間の隙間11は全周に亘って0.1mm程
度とした。なお、金型のキャビティ容積は28リットル
であり、ポリウレタンフォーム発泡成形材料としては
(株)ブリヂストン製のクッション用高反発配合処方を
用いた。この成形材料は、金型を用いずにフリー発泡さ
せた場合に密度0.042g/cm3のフォームが得ら
れる。
せず、大気下で1500gの成形材料を注入し、発泡、
成形した。この結果、密度0.050g/cm3(オー
バーオール)のフォーム成形品が得られたが、これより
密度の小さいフォーム成形品は得られず、クッションパ
ッド裏面にエア溜りが発生してしまった。また、0.0
50g/cm3以上の密度の成形品は下型と上型とのパ
ーティング部から硬化したバリがかなり発生していた。
の圧力を100mmHg下げ、この状態で成形材料13
20gの発泡、成形を行った。その結果、密度が0.0
45g/cm3のフォーム成形品が得られ、この成形品
には殆んどバリは生じなかった。またこの場合、上型か
ら下型を取りはずす際、上記チャンバー部及びキャビテ
ィ内が減圧下のままでは上型から下型を脱離し難いもの
であったが、チャンバー部及びキャビティ内を大気圧に
戻した後に上型から下型をはずした場合、容易に脱離し
た。
g下げ、この状態で成形材料1180gの発泡、成形を
行った結果、密度が0.040g/cm3のフォーム成
形品が得られ、しかも成形品にバリは全く生じなかっ
た。なお、上型の下型からの取りはずしも、チャンバー
部及びキャビティ内を大気圧に戻して行うことにより、
容易に脱離した。
パッド等のクッションパッド、その他の自動車用内装材
などの合成樹脂発泡成形品を高発泡倍率でかつ低密度で
バリ発生を可及的に少なくして歩留り良く、しかも効率
良く成形することができ、特に脱型時の操作性が良好で
ある。
一例を示す概略側断面図である。
一例を示す概略横断面図である。
造の一例を示す概略側断面図である。
造の一例を示す概略横断面図である。
斜視図である。
例を示す概略側断面図である。
例を示す概略横断面図である。
ォーム成形品のバリ発生状況を示す概略横断面図であ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 下型と、この下型の開放部を覆って着脱
可能に配設され、下型との間に密閉空間を形成する上型
と、上記密閉空間内に着脱可能に配設された中子型とを
具備し、上記中子型上面に上記上型との間に微小隙間を
有するように区画壁を突設し、中子型上面と上型との間
に上記区画壁によって区画されたチャンバー部を形成す
ると共に、このチャンバー部外の上記密閉空間を合成樹
脂発泡成形品用材料が供給されるキャビティとする金型
本体と、上記チャンバー部内の空気を排出してチャンバ
ー部内を減圧にすると共に、この減圧にされたチャンバ
ー部内に空気を供給してチャンバー部内を大気圧に戻す
圧力調整装置とを備え、上記チャンバー部内の空気を排
出する際、上記微小隙間を介してキャビティ内の空気を
排出すると共に、チャンバー部内に空気を供給する際、
上記微小隙間を介してキャビティ内に空気を供給し得る
ようにしたことを特徴とする合成樹脂発泡成形品の成形
金型。 - 【請求項2】 合成樹脂発泡成形品が軟質ポリウレタン
フォーム成形品である請求項1記載の成形金型。 - 【請求項3】 上記区画壁の前壁部が中子型の上面先端
部と離間した位置に設けられ、この中子型先端部から区
画壁の前壁部に至る中子型上面と上型との間にトップパ
ッド部成形用キャビティが形成された軟質ポリウレタン
フォーム製自動車用シートパッド成形用金型である請求
項2記載の金型。 - 【請求項4】 金型キャビティ内に合成樹脂発泡成形品
用材料を供給し、該材料を発泡、成形して合成樹脂発泡
成形品を成形するに際し、上記材料をキャビティに供給
すると共に、上記キャビティ内を減圧にして発泡、成形
し、次いで上記キャビティ内を大気圧まで戻した後、金
型を開いて合成樹脂発泡成形品を脱型することを特徴と
する合成樹脂発泡成形品の成形方法。 - 【請求項5】 下型と、この下型の開放部を覆って着脱
可能に配設され、下型との間に密閉空間を形成する上型
と、上記密閉空間内に着脱可能に配設された中子型とを
具備し、上記中子型上面に上記上型との間に微小隙間を
有するように区画壁を突設し、中子型上面と上型との間
に上記区画壁によって区画されたチャンバー部を形成す
ると共に、このチャンバー部外の上記密閉空間を合成樹
脂発泡成形品用材料が供給されるキャビティとする金型
本体と、上記チャンバー部内の空気を排出してチャンバ
ー部内を減圧にすると共に、この減圧にされたチャンバ
ー部内に空気を供給してチャンバー部内を大気圧に戻す
圧力調整装置とを備えた金型を使用し、上記キャビティ
内に合成樹脂発泡成形品用材料を大気圧下に供給し、金
型を閉じた後、上記圧力調整装置の作動により上記チャ
ンバー部内の空気を排出すると共に、上記微小隙間を介
して上記キャビティ内の空気を排出してキャビティ内を
減圧にし、上記合成樹脂発泡成形品用材料を発泡、成形
した後、上記圧力調整装置を空気供給動作に切り換えて
上記チャンバー部内に空気を供給すると共に、上記微小
隙間を介してキャビティ内に空気を供給し、上記チャン
バー部内を大気圧に戻した後、上記上型及び中子型を下
型から取りはずし、合成樹脂発泡成形品を脱型すること
を特徴とする合成樹脂発泡成形品の成形方法。 - 【請求項6】 合成樹脂発泡成形品が軟質ポリウレタン
フォームである請求項4又は5記載の成形方法。 - 【請求項7】 成形金型が、中子型の上面先端部と離間
した位置に区画壁の前壁部を設け、この中子型先端部か
ら区画壁の前壁部に至る中子型上面と上型との間にトッ
プパッド部成形用キャビティが形成された自動車用シー
トパッド成形用金型であり、軟質ポリウレタンフォーム
製自動車用シートパッドを成形するようにした請求項5
記載の成形方法。
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JP21419796A JP3674652B2 (ja) | 1996-07-25 | 1996-07-25 | 合成樹脂発泡成形品の成形金型及び成形方法 |
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