JP2003094461A - 減圧発泡成形方法 - Google Patents

減圧発泡成形方法

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JP2003094461A
JP2003094461A JP2001295025A JP2001295025A JP2003094461A JP 2003094461 A JP2003094461 A JP 2003094461A JP 2001295025 A JP2001295025 A JP 2001295025A JP 2001295025 A JP2001295025 A JP 2001295025A JP 2003094461 A JP2003094461 A JP 2003094461A
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cavity
foam molding
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gas
pressure
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Ryuichi Mikami
龍一 三上
Makoto Kato
良 加藤
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のシート用パッドなどの発泡成形にお
いて、金型構造の大幅な変更を伴うことなく、しかも発
泡原料の流出を防止しつつ、キャビティ内を減圧でき、
軽量化・低密度化された発泡成形体が得られる成形方法
を提供する。 【解決手段】 排気口20を備えるとともに密閉された
キャビティ18を形成する成形型10と、該排気口20
からキャビティ18内のガスを吸引して減圧する減圧手
段26とを備える発泡成形装置を用いて、減圧下のキャ
ビティ18内で発泡原料Uを発泡成形する方法におい
て、排気口20をキャビティ18の内側から通気性カバ
ー22で覆い、該通気性カバー22を介して減圧手段2
6によりキャビティ18内のガスを吸引しながら発泡成
形する。通気性カバー22は通気度0.5〜6cfm
(ASTM D−1564:DOW法)のものが好適で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡原料を減圧下
で発泡成形する減圧発泡成形方法に関するものであり、
特に自動車などのシート用パッドの製造に好適な成形方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車などのシート用パッドに
は、弾力性に富む軟質ポリウレタンフォームなどの合成
樹脂発泡成形体が用いられている。かかるシート用パッ
ドにおいては、近年の自動車の軽量化・低コスト化の要
請に伴い、低密度で軽量なものが求められている。そこ
で、発泡成形体の低密度化・軽量化を図るために、発泡
原料を減圧下で発泡硬化させる減圧発泡成形方法が種々
提案されている(特開2000−263563号公報、
特開平10−202676号公報、特開平9−9944
5号公報など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる減圧発泡成形方
法においては、キャビティ内のガスを真空ポンプで吸引
排気しながら発泡原料を発泡成形する。そのため、発泡
原料がキャビティ内に充満したときに、真空ポンプの吸
引力によって排気口から発泡原料が流出しやすいという
問題がある。そこで、このような発泡原料の流出を防止
するために、従来は、金型内部又は金型表面に、微小隙
間を介してキャビティと連通されるチャンバー室を設
け、該チャンバー室内を減圧することで微小隙間からキ
ャビティ内のガスを吸引するようにされており、キャビ
ティ内を減圧するために金型に大幅な変更を加える必要
があった。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、金型構造の大幅な変更を伴うことなく、し
かも発泡原料の流出を防止しつつ、キャビティ内の減圧
が可能であり、軽量化・低密度化された発泡成形体を低
コストに得ることができる発泡成形方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の減圧発泡成形方
法は、排気口を備えるとともに密閉されたキャビティを
形成する成形型と、該排気口からキャビティ内のガスを
吸引して減圧する減圧手段とを備える発泡成形装置を用
いて、減圧下のキャビティ内で発泡原料を発泡成形する
方法において、前記排気口をキャビティの内側から通気
性カバーで覆い、該通気性カバーを介して前記減圧手段
によりキャビティ内のガスを吸引しながら発泡成形する
ものである。
【0006】これにより、キャビティ内に発泡充満され
る発泡原料の漏出を防止しながらガス(キャビティ内の
空気や発泡に伴い発生するガス)を吸引することができ
る。しかも、通気性カバーにより発泡原料の流出を防止
するため、金型に複雑な流出防止構造を設ける必要がな
くなり、よって金型構造の大幅な変更を伴うことなく、
キャビティ内の減圧が可能である。
【0007】なお、従来、成形金型に設けた多数のベン
トホールから発泡時に発生するガスや型内の残存空気を
型外に逃がす際、該ベントホールからの発泡原料の漏出
を防止するために、ベントホールに通気性シートを取り
付ける方法があるが(特開昭62−83111号公報、
特開昭62−238713号公報など)、本発明はかか
る従来技術とは根本的に異なるものである。すなわち、
これらの従来技術は、いずれも減圧発泡成形に関するも
のではなく、そのため、ベントホールは発泡原料の充満
に伴ってキャビティ内から押し出されるガスが通過する
ための開口にすぎない。これに対して、本発明のような
減圧発泡成形では、排気口にはキャビティ内のガスを吸
引するための減圧手段が接続されており、減圧効果を高
めるために発泡初期から排気口を介して積極的に排気さ
れる必要がある。
【0008】そのため、本発明の通気性カバーとして
は、このような減圧発泡成形に適したもの、即ち、発泡
原料の通過を防止しながらガスの効率的な吸引を可能に
すべく、通気度(ASTM D−1564に準拠しFL
UID DATA社製の測定器を用いて測定(DOW
法))=0.5〜6cfm(ft/分)(=14〜1
70リットル/分)の範囲のスラブや粗毛布、不織布、
紙(和紙)等の板材やシート材を用いることが好適であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
減圧発泡成形方法について図面を参照して説明する。本
実施形態では、軟質ポリウレタンフォームよりなる自動
車用シートパッドを成形するための方法について説明す
る。
【0010】図1は、本実施形態に用いる発泡成形金型
10の断面図である。金型10は、水平に配された上方
に開口する下型12と、下型12の上面開口を開閉する
上型14とからなり、両者12,14を型締めすること
により、合わせ面(パーティングライン)部16の内側
に密閉されたキャビティ18が形成される。詳細には、
下型12は、シートパッドの表面及び側面を成形する型
であり、それに対応した凹部を有する。一方、上型14
は、シートパッドの裏面側を成形する型であり、上記凹
部を閉じることにより、下型12との間にシートパッド
形状に対応する発泡空間であるキャビティ18を形成す
る。
【0011】上型14には、キャビティ18内のガスを
排気するための排気口20が貫通して設けられている。
排気口20は、この実施形態では直径10〜20mmの
円形の穴である。キャビティ18の内側における排気口
20の周りには、当該排気口20を覆う通気性カバー2
2を取り付けるための複数のピン24が突設されてい
る。
【0012】排気口20には、キャビティ18内のガス
を吸引して減圧する減圧手段である真空ポンプ26が吸
引用配管28,30によって着脱自在に接続されてい
る。詳細には、真空ポンプ26から引き出された配管3
0の先端30Aには凸部32が設けられている。一方、
排気口20には配管28の先端28Aが取付固定されて
おり、この配管28の他端28Bに、上記配管30の凸
部32を軸方向に受け入れる凹部34が設けられてい
る。そして、凸部32と凹部34とが着脱自在に嵌合さ
れるように構成されている。
【0013】上記成型金型10は、不図示のサーキット
コンベアラインに複数個が一定の間隔をあけて配置され
て、シートパッドの製造に供される。
【0014】シートパッドの製造に際しては、まず、上
型14を開けた状態で、キャビティ18の内側から排気
口20を覆うように通気性カバー22を取り付ける。通
気性カバー22はピン24により上側14の型面に係止
する。ここで、通気性カバー22として、本実施形態で
は連続気泡性スラブを用いている。詳細には、スラブは
成形するシートパッドと同質の発泡材料からなり、即ち
ポリウレタンフォームのスラブを用いている。
【0015】通気性カバー22を取り付けた後、図2に
示すように、注入装置36により下型12に発泡原料で
あるウレタン原液Uを注入する。発泡原料の注入装置3
6は、不図示のポリオール成分供給部とイソシアネート
成分供給部とに接続されており、両者を混合してキャビ
ティ18内にウレタン原液Uを所定量注入する。
【0016】注入後、直ちに、図3に示すように上型1
4を閉じて、真空ポンプ26から引き出された配管30
を金型10側の配管28に取り付け、真空ポンプ26を
動作させて、図1に示すようにキャビティ18内のガス
を通気性カバー22を介して排気口20から排気する。
これにより、キャビティ18内は大気圧よりも低い圧力
に減圧され、かかる減圧下でウレタン原液Uが発泡成形
される。なお、ウレタンを発泡成形される際のキャビテ
ィ18内の圧力としては、100〜650mmHgであ
ることが好ましく、より好ましくは300〜500mm
Hgである。
【0017】このように真空ポンプ26によりキャビテ
ィ18内のガスを吸引しながら発泡成形し、ウレタンU
がキャビティ18内に充満されてから、図4に示すよう
に、真空ポンプ26からの配管30が金型10側の配管
28から取り外される。なお、両配管28,30の取り
付け及び取り外しは、サーキットコンベアラインの走行
に伴って自動的に行われるようになっている。
【0018】その後、キャビティ18内でポリウレタン
フォームUをキュアーさせ、キュアー後、図5に示すよ
うに脱型することにより、低密度で軽量化されたシート
パッドが得られる。この実施形態では、シートパッドの
裏面に通気性カバー22が一体に成形されるが、この通
気性カバー22はシートパッド本体と同じポリウレタン
フォームからなるため風合いを損なうこともない。
【0019】以上説明した本実施形態であると、通気性
カバー22によって、キャビティ18内に発泡充満され
るウレタン原液の漏出を防止しながらガスを吸引するこ
とができる。しかも、金型10には排気口20に配管2
8を取り付けるだけでよく、複雑な流出防止構造を設け
る必要がないため、金型構造の大幅な変更を伴うことな
く、キャビティ18内の減圧が可能であり、型費を大幅
に抑制することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の減圧発泡成形方法によれば、通
気性シートを介してキャビティ内のガスを吸引すること
により、金型構造の大幅な変更を伴うことなく、しかも
発泡原料の流出を防止しつつ、キャビティ内の減圧が可
能であり、軽量化・低密度化された発泡成形体を低コス
トに製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における減圧発泡成形金型
の断面図である。
【図2】同実施形態における発泡原料注入時の金型断面
図である。
【図3】同実施形態における型締め後の金型断面図であ
る。
【図4】同実施形態における発泡原料の充満時における
金型断面図である。
【図5】同実施形態における脱型時の金型断面図であ
る。
【符号の説明】
10……成形金型 12……下型 14……上型 18……キャビティ 20……排気口 22……通気性カバー 26……真空ポンプ 28,30……配管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気口を備えるとともに密閉されたキャビ
    ティを形成する成形型と、該排気口からキャビティ内の
    ガスを吸引して減圧する減圧手段とを備える発泡成形装
    置を用いて、減圧下のキャビティ内で発泡原料を発泡成
    形する方法において、 前記排気口をキャビティの内側から通気性カバーで覆
    い、該通気性カバーを介して前記減圧手段によりキャビ
    ティ内のガスを吸引しながら発泡成形することを特徴と
    する減圧発泡成形方法。
  2. 【請求項2】前記通気性カバーが通気度(ASTM D
    −1564:DOW法)0.5〜6cfmのものである
    請求項1記載の減圧発泡成形方法。
JP2001295025A 2001-09-26 2001-09-26 減圧発泡成形方法 Withdrawn JP2003094461A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101729243B1 (ko) * 2014-12-04 2017-05-02 에이테크솔루션(주) 발포 금형용 가스 배출 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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