JP2003001642A - 発泡成形体の製造方法 - Google Patents

発泡成形体の製造方法

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JP2003001642A
JP2003001642A JP2001185591A JP2001185591A JP2003001642A JP 2003001642 A JP2003001642 A JP 2003001642A JP 2001185591 A JP2001185591 A JP 2001185591A JP 2001185591 A JP2001185591 A JP 2001185591A JP 2003001642 A JP2003001642 A JP 2003001642A
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JP
Japan
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mold
raw material
foaming
molding
air
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JP2001185591A
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English (en)
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Noriyuki Okabe
憲幸 岡部
Hiroaki Ono
洋明 小野
Noriyuki Sasaki
敬之 佐々木
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のシート用パッドなどの発泡成形体の
製造方法において、従来に比べてより一層の低密度化・
軽量化を図ることができ、成形性に優れる方法を提供す
る。 【解決手段】 発泡原料Mを注入するための注入口22
と、型内18の空気を抜くための空気抜き口24とを備
える成形金型10を用いて、該金型10を型締めし、真
空ポンプ46により空気抜き口24から型内18の空気
を抜いて減圧し、この減圧した状態の型内18に、注入
ノズル28によって注入口22から発泡原料Mを注入し
て、発泡、成形させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡成形体の製造
方法に関するものであり、特に自動車などのシート用パ
ッドの製造に好適な製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車などのシート用パッドに
は、弾力性に富む軟質ポリウレタンフォームなどの合成
樹脂発泡成形体が用いられている。かかるシート用パッ
ドにおいては、近年の自動車の軽量化・低コスト化の要
請に伴い、低密度で軽量なものが求められている。そこ
で、発泡成形体の低密度化・軽量化を図るために、発泡
原料を減圧下で発泡硬化させる減圧成型方法が種々提案
されている(特開2000−326346号公報、特開
2000−263563号公報、特開平10−2026
76号公報、特開平9−99445号公報など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の減圧成型
方法は、金型内を減圧せずに発泡成形させる非減圧成型
に比べて、図6に示すように、例として発泡高さが約
1.2倍であり、約20%の低密度化を図ることができ
る。
【0004】しかしながら、上記で提案されている減圧
成型方法はいずれも、金型内に大気圧下で発泡原料を注
入し、型締めしてから直ちに金型内を減圧して、該発泡
原料を発泡、成形させるものである。そのため、十分な
減圧効果が得られず、しかも、図6に示すように発泡曲
線に変曲点が生じて均一な発泡を得にくい。すなわち、
金型内に注入された発泡原料は、注入直後から発泡を開
始するため、型締めしてから減圧する従来の減圧成型方
法では、発泡開始時には減圧効果が得られず、十分な低
密度化を図ることができない。また、図6に示すよう
に、型締めまでの発泡と、型締め後減圧してからの発泡
とで、発泡状態に変化が生じて、均一な発泡とならずに
成形性を損なう場合がある。
【0005】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、従来に比べてより一層の低密度化・軽量化
を図ることができ、成形性に優れる発泡成形体の製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の発泡成形体の製
造方法は、成形型を型締めし、減圧手段により型内を大
気圧よりも低い圧力に減圧し、この減圧した状態の型内
に発泡原料を注入して、発泡、成形することを特徴とす
る。
【0007】本発明の発泡成形体の製造方法において、
前記成形型には、発泡原料を注入するための注入口と、
型内の空気を抜くための空気抜き口とが設けられ、該注
入口に発泡原料の注入ノズルがシール状態に嵌合されて
おり、前記空気抜き口から前記減圧手段により型内の空
気を抜いて減圧し、前記注入ノズルにより前記注入口か
ら減圧された型内に発泡原料を注入することが好適であ
る。
【0008】かかる本発明によれば、型内を予め減圧し
てから発泡原料を注入するため、発泡開始当初から減圧
下で発泡させることができる。そのため、減圧効果を高
めて、従来に比べてより一層の低密度化・軽量化を図る
ことができる。すなわち、例として図6に示すように、
本発明の減圧成型方法であると、上記した非減圧成型に
比べて、発泡高さとして約1.4倍、従って約30%の
低密度化を図ることができ、その分、発泡原料を減量し
て成形体の軽量化と低コスト化が図られる。また、上記
した従来の減圧成型に比べて、発泡曲線に変化が少ない
ため、均一な発泡となり成形性に優れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。
【0010】図1〜5は、実施形態に係る発泡成形体の
製造方法を図示したものである。この実施形態は、軟質
ポリウレタンフォームよりなる自動車用シートパッドの
製造方法に関する。
【0011】本実施形態で用いる成型金型10は、エア
バッグ12上に水平に配された上方に開口する下型14
と、下型14の上面開口を開閉する上型16とからな
り、型締め時にパーティングラインPLの内側に成型空
間18を形成する。パーティングラインPLの周囲に
は、下型14と上型16のフランジ部間に気密用シール
材20が配されており、下型14と上型16を閉じてか
らエアバッグ12を膨らませることにより、該シール材
20によってその内側の成型空間18が気密状態となる
ように構成されている。
【0012】上型16には、発泡原料を注入するための
注入口22と、成型空間18内の空気を抜くための空気
抜き口24とが設けられている。
【0013】注入口22には、発泡原料を注入するため
の注入ヘッド26のノズル部28がシール状態に嵌合さ
れるようにシール材30が設けられている。そして、こ
のシール材30により、上型16に注入ヘッド26を装
着した状態で、注入口22とノズル部28との隙間から
成形空間18内に空気が流入しないようになっている。
注入ヘッド26は、ポリオール成分を含むA液の供給部
32と、イソシアネート成分を含むB液の供給部34と
に接続されており、両者を混合してノズル部28からウ
レタン原液を吐出するようになっている。なお、本実施
形態では、A液に発泡剤として水が添加され、この水が
B液のイソシアネート成分と反応して二酸化炭素を発生
し、これによりウレタン原液が発泡するようなされてい
る。
【0014】空気抜き口24は、ポリウレタンフォーム
の流出を防止するために、エアシリンダ36により上下
動する栓部材38によって開閉可能に構成されている。
詳細には、エアシリンダ36は、エアシリンダ制御部4
0に接続され、該制御部40の作用により、栓部材38
を、図1に示す空気抜き口24に嵌合させて空気抜き口
24を閉鎖した状態と、図2に示す成形空間18内に突
出させて空気抜き口24を開口した状態とに移動させ
る。空気抜き口24は、外側から内側の成形空間18に
向かって逆テーパ状に広がる円形の開孔であり、栓部材
38は、空気抜き口24に内面に嵌合するように円錐台
状に形成されている。
【0015】上型16には、空気抜き口24を外側から
覆うように、減圧室形成部材42が設けられている。こ
の減圧室形成部材42は、下方に開口する筒状をなし
て、下端が上型16の上面に固設されて、その内側に気
密された減圧室44を形成する。減圧室44は、真空ポ
ンプ46に接続され、該真空ポンプ46で内部の空気を
吸引することにより減圧されるようになっている。な
お、真空ポンプ46への経路には分岐路があり、その先
端に減圧室44内を大気圧に戻すための開放弁48が設
けられている。
【0016】次に、この成型金型10を用いたシートパ
ッドFの製造方法について説明する。
【0017】まず、ステップ1において、下型14と上
型16とを閉じてから、エアバッグ12を膨らませて下
型14を押し上げ、図1に示すように、シール材20に
より金型10内を密閉する。
【0018】ステップ2において、図1に示すように、
注入ヘッド26を上型16の注入口22にセットする。
なお、注入ヘッド26は、予め上型16にセットしてお
いてもよい。
【0019】ステップ3において、エアシリンダ36に
より栓部材38を下方に移動させて、図2に示すよう
に、成形空間18内に突出させ、空気抜き口24を開口
した状態にする。
【0020】ステップ4において、栓部材38を成形空
間18内に突出させた状態で、真空ポンプ46を動作さ
せて、減圧室44内の空気を吸引する。減圧室44内の
空気が吸引されると、図2に示すように、空気抜き口2
4を介して成形空間18内の空気も吸引され、これによ
り、成形空間18内は大気圧よりも低い圧力に減圧され
る。
【0021】ステップ5において、エアシリンダ36に
より栓部材38を上方に移動させて、図3に示すよう
に、空気抜き口24を閉鎖し、その後、注入ヘッド26
のノズル部28から減圧されている成形空間18内に発
泡原料であるウレタン原液Mを注入する。原料を注入す
る際の成形空間18内の圧力としては、100〜500
mmHgであることが好ましく、より好ましくは400
〜450mmHgである。注入されたウレタン原液M
は、減圧下で発泡し、図4に示すように、成形空間18
内に充填されて所定形状のポリウレタンフォームFに成
形される。上記のように空気抜き口24はエアシリンダ
36の栓部材38により基本的にはシールされるが、た
とえシールが不充分であっても、発泡したポリウレタン
が空気抜き口24と栓部材38との隙間に侵入すること
によりセルフシールされる。
【0022】ステップ6において、真空ポンプ46を停
止して、成形空間18内のポリウレタンフォームFをキ
ュアーさせる。なお、真空ポンプ46は、ステップ5に
おいて栓部材38により空気抜き口24を閉鎖した後に
停止させることもできるが、このようにポリウレタンが
発泡充填されるまで動作させることにより、たとえ栓部
材38によるシールが不充分な場合であっても成形空間
18内の減圧状態を維持することができる。また、栓部
材38による空気抜き口24のシールが不充分なことを
利用して、ウレタン原液Mの注入後、発泡成形時におい
ても、両者の隙間から成形空間18内の空気を少しずつ
吸引することもできる。その場合、スラブ、粗毛布など
の通気性シート(好ましくは、通気度(JIS L 10
96:フラジール法)=0.05〜350リットル/c
/min)を、空気抜き口24を内側から覆うよう
に上型16に取り付けておき、該通気性シートを介して
型内の空気を吸引することにより、ポリウレタンの通過
を防止しながら空気を吸引するようにしてもよい。
【0023】ステップ7において、ポリウレタンフォー
ムFのキュアー後に、図5に示すように、注入ヘッド2
6を上型16から外し、エアバッグ12を萎ませて、金
型10を開け、ポリウレタンフォームFを脱型する。
【0024】以上よりなる本実施形態の製造方法である
と、型内の成形空間18を予め減圧してから発泡原料M
を注入するため、発泡開始時から減圧下で発泡させるこ
とができ、減圧効果を高めて、より一層の低密度化・軽
量化を図ることができる。また、予め減圧しておくこと
で、発泡時の雰囲気環境に変化が少ないため、均一な発
泡となり成形性に優れる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、型内を予め減圧してか
ら発泡原料を注入することにより、減圧効果を高めて、
より一層の低密度化を図ることができ、その分、製品の
軽量化、低コスト化を図ることができる。しかも、予め
減圧しておくことで、発泡状態に変化が少なく、均一な
発泡となり成形性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における成形金型の型締め
時における断面図である。
【図2】同実施形態において減圧している状態を示す金
型の断面図である。
【図3】同実施形態において発泡原料を注入している状
態を示す金型の断面図である。
【図4】同実施形態において発泡原料が充填発泡した状
態を示す金型の断面図である。
【図5】同実施形態における脱型時の断面図である。
【図6】発泡時間に対する発泡高さの変化を示すグラフ
である。
【符号の説明】
10……成形金型 18……成形空間 22……注入口 24……空気抜き口 26……注入ヘッド 38……栓部材 46……真空ポンプ M……発泡原料 F……ポリウレタンフォーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:58 B29L 31:58 (72)発明者 佐々木 敬之 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AA42 AG20 AH26 AM32 CA01 CB01 CP01 CP07 4F204 AA42 AG20 AH26 AM28 AM32 EA01 EB01 EF01 EF27 EF30 EL18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形型を型締めし、減圧手段により型内を
    大気圧よりも低い圧力に減圧し、この減圧した状態の型
    内に発泡原料を注入して、発泡、成形することを特徴と
    する発泡成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記成形型には、発泡原料を注入するため
    の注入口と、型内の空気を抜くための空気抜き口とが設
    けられ、該注入口に発泡原料の注入ノズルがシール状態
    に嵌合されており、 前記空気抜き口から前記減圧手段により型内の空気を抜
    いて減圧し、前記注入ノズルにより前記注入口から減圧
    された型内に発泡原料を注入することを特徴とする請求
    項1記載の発泡成形体の製造方法。
JP2001185591A 2001-06-19 2001-06-19 発泡成形体の製造方法 Withdrawn JP2003001642A (ja)

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