JPH09286029A - 発泡成形品の成形方法及び成形装置 - Google Patents

発泡成形品の成形方法及び成形装置

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JPH09286029A
JPH09286029A JP8102833A JP10283396A JPH09286029A JP H09286029 A JPH09286029 A JP H09286029A JP 8102833 A JP8102833 A JP 8102833A JP 10283396 A JP10283396 A JP 10283396A JP H09286029 A JPH09286029 A JP H09286029A
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    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/34Auxiliary operations
    • B29C44/35Component parts; Details or accessories
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    • B29C44/34Auxiliary operations
    • B29C44/58Moulds
    • B29C44/588Moulds with means for venting, e.g. releasing foaming gas

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮がソリッド層と軟質発泡樹脂層との2層
構造である場合に、キャビティ内で発生したガスを速や
かにかつ確実に型外に逃がし、ガスの介在による表皮と
基材との剥離を防止する。 【解決手段】 表皮d1を軟質発泡樹脂層d3を上に向
けた姿勢で型開き状態の下型にセットする。型開き状態
で硬質発泡樹脂原料Rを表皮d1の軟質発泡樹脂層d3
上に注入する。型締め状態で表皮d1の軟質発泡樹脂層
d3の端末近傍に多孔質シール材15を当接させ、硬質
発泡樹脂原料Rが発泡硬化する過程でキャビティ内を多
孔質シール材15を介して真空引きし、硬質発泡樹脂原
料Rが発泡膨張して多孔質シール材15に接触した後も
所定時間真空引きを継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡成形品の成形
方法及び成形装置に関し、詳しくは基材を構成する硬質
発泡樹脂原料が発泡する過程で発生するガスを型外に排
出する対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の内装品であるドアトリ
ムとして、樹脂製表皮の裏面に硬質発泡ウレタン樹脂等
からなる硬質発泡樹脂製基材が一体に成形されているも
のがある。このような発泡成形品は、成形装置の型開き
状態でその下型に表皮をセットし、この状態で又は型締
め状態で上記表皮上に硬質発泡樹脂原料を注入し、該硬
質発泡樹脂原料をキャビティ内で発泡硬化させて基材と
することにより成形される。
【0003】この際、上記硬質発泡樹脂原料が発泡する
過程でガスが発生する。この発生したガスが型外に排出
されずに残っていると、ボイドやピンホールとなって商
品価値が低下することから、例えば特開平6−4775
4号公報に開示されているように、キャビティの外周り
に吸引口を設け、キャビティ内で発生したガスを強制的
に型外に吸引排除することが従来より行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにガ
スを強制排除するとしても、一般に発泡硬化の進度は、
硬質発泡樹脂原料が先に注入される中央部分がその後に
注入されるキャビティ周辺部分よりも進行しているた
め、該中央部分で一足早く発生したガスはその外側の原
料によって閉じ込められて逃げ場がなくなることがあ
り、万全ではなかった。
【0005】ところで、表皮が表面側となるソリッド層
と該ソリッド層の裏面に一体に成形された軟質発泡樹脂
層とで構成されているものがある。この場合、上述の如
くガスが逃げ遅れて表皮の軟質発泡樹脂層と基材との間
に止まると、両者の一体感が損なわれ、このガスが止ま
った部分から表皮と基材とが剥離するという問題があ
る。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、表皮としてソリッド層
と軟質発泡樹脂層との2層構造のものを採用した場合
に、キャビティ内で発生したガスを速やかにかつ確実に
逃がし、ガスの介在による表皮と基材との剥離を防止し
ようとすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、キャビティ内で発生したガスを表皮の軟
質発泡樹脂層を経て強制的に型外に吸引排出するように
したことを特徴とする。
【0008】具体的には、本発明は、樹脂製表皮の裏面
に硬質発泡樹脂製基材が一体に成形され、上記表皮が表
面側となるソリッド層と該ソリッド層の裏面に一体に成
形された軟質発泡樹脂層とで構成された発泡成形品の成
形方法及び成形装置を対象とし、次のような解決手段を
講じた。
【0009】すなわち、本発明の第1及び第2の解決手
段は、前者の成形方法に関するものであり、第1の解決
手段は、まず、上記表皮を軟質発泡樹脂層を上に向けた
姿勢で型開き状態の成形装置の下型にセットする。次い
で、上記成形装置の上型を閉じて型締めした後又は型開
き状態で硬質発泡樹脂原料を上記表皮の軟質発泡樹脂層
上に注入する。その後、上記成形装置の型締め状態で上
記表皮の軟質発泡樹脂層の端末近傍に多孔質シール材を
当接させ、上記硬質発泡樹脂原料が発泡硬化する過程で
キャビティ内を上記多孔質シール材を介して真空引き
し、上記硬質発泡樹脂原料が発泡膨張して多孔質シール
材に接触した後も所定時間真空引きを継続することを特
徴とする。
【0010】第2の解決手段は、第1の解決手段におい
て、成形後に発泡成形品を成形装置から脱型した際、多
孔質シール材を硬質発泡樹脂原料によって表皮裏面に付
着させ、該多孔質シール材をその後の成形品端末処理時
に成形品端末部分と共に切除することを特徴とする。
【0011】本発明の第3及び第4の解決手段は、後者
の成形装置に関するものであり、第3の解決手段は、上
記表皮が軟質発泡樹脂層を上に向けた姿勢でセットされ
る下型を設ける。さらに、硬質発泡樹脂原料が注入され
るキャビティを型締め状態で上記下型との間に構成する
上型を設ける。また、型締め状態でキャビティを真空引
きする吸引凹条部を上記下型と対向する上型外周近傍に
上記キャビティを取り囲むように設ける。加えて、真空
導入孔を上記上型に開孔し、該真空導入孔を上記吸引凹
条部に連通させる。さらにまた、多孔質シール材を少な
くとも上記真空導入孔開口部周りの上記吸引凹条部に着
脱可能に装着し、該多孔質シール材を上記下型にセット
された表皮の軟質発泡樹脂層の端末近傍に型締め状態で
当接させたことを特徴とする。
【0012】第4の解決手段は、第3の解決手段におい
て、上型又は下型の外周近傍で吸引凹条部の外側にシー
ル手段を上記キャビティを取り囲むように設け、該シー
ル材と型締め状態で対向する型面とで表皮端末を挟圧す
るようにしたことを特徴とする。
【0013】上記の構成により、本発明の第1〜4の解
決手段では、吸引凹条部を真空引きすると、この負圧作
用は当接する表皮の軟質発泡樹脂層に及び、該軟質発泡
樹脂層は連通気泡であることから、軟質発泡樹脂層が広
領域に亘って真空引きされる。しかも、この真空引きは
硬質発泡樹脂原料が発泡膨張して多孔質シール材に接触
した後も所定時間継続して行われることから、硬質発泡
樹脂原料がキャビティ内で発泡する過程で発生したガス
が表皮の軟質発泡樹脂層を経て表皮端末近傍に強制的に
吸引され、型外に速やかにかつ確実に排出される。この
ため、表皮の軟質発泡樹脂層と基材とが接合不良を起こ
すことなく強固に一体に接合され剥離しない。
【0014】特に、第2の解決手段では、多孔質シール
材が発泡成形品の脱型と同時に吸引凹条部から外れるこ
とから、取り外す手間が省けてその分だけ工数が低減し
て生産効率が高まる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0016】本発明は、発泡成形品の成形方法とその成
形方法に使用する成形装置とに関するものであるが、ま
ず、後者の成形装置から説明することとする。
【0017】図1〜6は各成形工程に応じた成形装置の
使用状態を示し、本例では、発泡成形品が自動車の内装
品としてのドアトリムD(図7に完成品を示す)である
場合を示す。図1〜6において、1は固定型である下
型、3は、該下型1にヒンジ5によって上下方向に開閉
可能に取り付けられた可動型である上型であって、上記
下型1の一部はスライドコア7を構成し、図6に示すよ
うに、ドアトリムDのアンダーカット部d6による脱型
不能を回避するために上記スライドコア7を水平に後退
させるようになっている。
【0018】上記下型1には上記樹脂製表皮d1が裏面
を上に向けた姿勢でセットされる。この表皮d1は、表
面側となるポリ塩化ビニル等からなるソリッド層d2
と、該ソリッド層d2の裏面に一体に成形された軟質発
泡ウレタン樹脂等からなる軟質発泡樹脂層d3とで構成
された2層構造のものであり、スラッシュ成形法や真空
成形法等によって予め所定形状に成形されているもので
ある。つまり、表皮d1は裏面側である軟質発泡樹脂層
d3を上に向けた姿勢で下型1にセットされる。また、
上記上型3を下方に回動させた型締め状態で、上型3と
下型1との間には、ドアトリムDの基材d4を構成する
硬質発泡ウレタン樹脂等からなる硬質発泡樹脂原料Rが
注入されるキャビティ9が構成されるようになってい
る。
【0019】上記下型1と対向する上型3外周近傍に
は、下方に開口する吸引凹条部11が上記キャビティ9
を取り囲むように全周に亘って凹設され、該吸引凹条部
11は上型3に開孔された真空導入孔12に連通すると
ともに、該真空導入孔12は図示しない真空ポンプに配
管13によって接続され、該真空ポンプの作動により吸
引凹条部11を負圧にして型締め状態で上記キャビティ
9を真空引きするようになっている。
【0020】本発明の特徴として、上記真空導入孔12
開口部周りの上記上記吸引凹条部11には、上記表皮d
1の軟質発泡樹脂層d3と同様な軟質発泡ウレタン樹脂
等からなる多孔質シール材15が着脱可能に装着され、
該多孔質シール材15は、上記下型1にセットされた表
皮d1の軟質発泡樹脂層d3の端末近傍に型締め状態で
当接するようになっている。なお、この多孔質シール材
15及び表皮d1の軟質発泡樹脂層d3はその性質から
して連通気泡からなっており、上記基材d4はその性質
からして独立気泡からなっている。
【0021】上記下型1の外周近傍で上記吸引凹条部1
1の外側には凹条溝17が全周に亘って凹設され、該凹
条溝17には、シール手段としてのエアチューブ19が
上記キャビティ9を取り囲むように嵌め込められ、該エ
アチューブ19を図示しない圧縮ポンプから加圧エアを
供給することにより膨張させ、型締め状態で対向する上
型3の型面と膨張したエアチューブ19とで表皮d1端
末を挟圧するようになっている。
【0022】上述の如く構成された成形装置によって表
皮d1の裏面に基材d4が一体に成形されたドアトリム
Dが成形されるのであるが、このドアトリムDの基材d
4には補強材としてのガラスマットd5が埋設されてい
る。
【0023】次に、ドアトリムDの成形方法について説
明する。
【0024】まず、図2に示すように、成形装置の上型
3をヒンジ5を回動中心として上方に回動させて型開き
し、表皮d1を軟質発泡樹脂層d3を上に向けた姿勢で
型開き状態の成形装置の下型1にセットし、さらにその
上にガラスマットd5をセットする。
【0025】次いで、図3に示すように、成形装置の型
開き状態で硬質発泡樹脂原料Rを注入ガン21によって
上記表皮d1の軟質発泡樹脂層d3上に吹き付けて注入
する。この際、スライドコア7を水平に後退させて表皮
d1のアンダーカット部d6を下方にずらせて上向きに
し、硬質発泡樹脂原料Rをアンダーカット部d6内面に
吹き付け易くする。
【0026】その後、図4に示すように、上記スライド
コア7を水平に前進させて元の位置に戻した後、上記上
型3をヒンジ5を回動中心として下方に回動させて型締
めし、この成形装置の型締め状態で、上型3の吸引凹状
部11に装着した多孔質シール材15を上記表皮d1の
軟質発泡樹脂層d3の端末近傍に当接させる。また、下
型1の凹条溝17に嵌め込んだエアチューブ19を圧縮
ポンプを作動させて膨張させ、この膨張したエアチュー
ブ19と上型3の型面とで上記表皮d1の端末を挟圧し
てシールする。そして、上記硬質発泡樹脂原料Rが発泡
硬化する過程で真空ポンプを作動させ、上記吸引凹条部
11を負圧にしてキャビティ9内を上記多孔質シール材
15を介して真空引きする。この真空引きは、上記硬質
発泡樹脂原料Rが発泡膨張して多孔質シール材15に接
触した後も所定時間継続して行う。なお、吸引凹条部1
1の多孔質シール材15が装着されていない箇所にも硬
質発泡樹脂原料Rが浸入する。
【0027】これにより、上記負圧作用により表皮d1
の軟質発泡樹脂層d3を広範囲に亘って真空引きするこ
とができ、硬質発泡樹脂原料Rの発泡によって発生する
ガスがキャビティ9奥寄りに残っていても、強制的に吸
引して型外に速やかにかつ確実に排出することができ
る。したがって、上記軟質発泡樹脂層d3と基材d4と
が接合不良を起こすことなく強固に一体に接合して剥離
しないようにすることができる。
【0028】しかる後、図5に示すように、上記硬質発
泡樹脂原料Rを完全に発泡硬化させて基材d4とし、表
皮d1の裏面に基材d4が一体に成形されたドアトリム
Dを得る。この際、吸引凹条部11の多孔質シール材1
5が装着されていない箇所に浸入している硬質発泡樹脂
原料Rも発泡硬化して発泡硬化樹脂d´4となる。
【0029】その後、図6に示すように、スライドコア
7を水平に後退させてドアトリムDのアンダーカット部
d6と干渉しないように退避させた後、上記上型3をヒ
ンジ5を回動中心として上方に回動させて型開きする。
この状態で図6仮想線のように上記成形されたドアトリ
ムDは上型3に付着して下型1から取り外される。この
ドアトリムDは、作業者により図6実線のように上型3
から取り外されて成形装置から脱型されるが、その際、
上型3の吸引凹条部11に装着している多孔質シール材
15は、成形時に浸入した硬質発泡樹脂原料Rによって
表皮d1(軟質発泡樹脂層d3)裏面に付着しているた
め、図6実線のようにドアトリムDの脱型動作により同
時に吸引凹条部11から離脱される。これにより、多孔
質シール材15を取り外す手間が省けてその分だけ工数
を低減できて生産効率を高めることができる。また、吸
引凹条部11の多孔質シール材15が装着されていない
箇所に浸入して発泡硬化した硬質発泡樹脂原料Rの発泡
硬化樹脂d´4も、ドアトリムDの脱型時に多孔質シー
ル材15と一緒に吸引凹条部11から離脱される。
【0030】このように脱型されたドアトリムDは、そ
の後、成形品端末処理工程としてのトリミング工程に搬
入され、上記多孔質シール材15及び発泡硬化樹脂d´
4がドアトリムDの端末部分と共に図6一点鎖線部分
(符号tを付して示す)から切除され、図7に示すよう
な完成品としてのドアトリムDとなる。
【0031】なお、上記の成形方法では、硬質発泡樹脂
原料Rを型開き状態でキャビティ9に注入したが、上型
3に注入孔を形成して型締め状態で該注入孔からキャビ
ティ9に注入するようにしてもよい。
【0032】さらに、多孔質シール材15は、吸引凹条
部11の真空導入孔12開口部周りにだけ装着するので
はなく、吸引凹条部11全周に亘って装着してもよい
が、上記実施形態のように吸引凹条部11の真空導入孔
12開口部周りにだけ装着すれば、多孔質シール材15
の使用量が少なくなってコストを低減することができ
る。
【0033】また、発泡成形品もドアトリムDに限ら
ず、インストルメントパネル等の他の内装品であっても
よく、さらには自動車の内装品に限らないことはいうま
でもない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜4に係
る本発明によれば、表皮の軟質発泡樹脂層の端末部分に
多孔質シール材を当接させて該多孔質シール材を介して
真空引きするので、キャビティ内に発生したガスを上記
軟質発泡樹脂層を経て速やかにかつ確実に強制的に型外
に吸引排出することができる。また、これにより、表皮
と基材との一体感を増して両者の剥離を防止することが
できる。
【0035】特に、請求項2に係る本発明によれば、多
孔質シール材を発泡成形品の脱型と同時に吸引凹条部か
ら外すので、取り外す手間がいらない分だけ工数を低減
して生産効率を高めることがである
【図面の簡単な説明】
【図1】図3において多孔質シール材装着部分を拡大し
て示す成形装置の断面図である。
【図2】型開き状態で下型に表皮及びガラスマットをセ
ットした状態を示す成形装置の断面図である。
【図3】発泡樹脂原料の注入状態を示す成形装置の断面
図である。
【図4】発泡樹脂原料を注入した後の型締め状態を示す
成形装置の断面図である。
【図5】成形直後の型締め状態を示す成形装置の断面図
である。
【図6】型開き後にドアトリムを脱型した状態を示す成
形装置の断面図である。
【図7】端末部分を切除した完成品としてのドアトリム
の断面図である。
【符号の説明】
1 下型 3 上型 9 キャビティ 11 吸引凹条部 12 真空導入孔 15 多孔質シール材 19 エアチューブ(シール手段) D ドアトリム(発泡成形品) d1 表皮 d2 ソリッド層 d3 軟質発泡樹脂層 d4 基材 R 硬質発泡樹脂原料
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製表皮の裏面に硬質発泡樹脂製基材
    が一体に成形され、上記表皮が表面側となるソリッド層
    と該ソリッド層の裏面に一体に成形された軟質発泡樹脂
    層とで構成された発泡成形品の成形方法であって、 上記表皮を軟質発泡樹脂層を上に向けた姿勢で型開き状
    態の成形装置の下型にセットし、 次いで、上記成形装置の上型を閉じて型締めした後又は
    型開き状態で硬質発泡樹脂原料を上記表皮の軟質発泡樹
    脂層上に注入し、 その後、上記成形装置の型締め状態で上記表皮の軟質発
    泡樹脂層の端末近傍に多孔質シール材を当接させ、上記
    硬質発泡樹脂原料が発泡硬化する過程でキャビティ内を
    上記多孔質シール材を介して真空引きし、上記硬質発泡
    樹脂原料が発泡膨張して多孔質シール材に接触した後も
    所定時間真空引きを継続することを特徴とする発泡成形
    品の成形方法。
  2. 【請求項2】 成形後に発泡成形品を成形装置から脱型
    した際、多孔質シール材は硬質発泡樹脂原料によって表
    皮裏面に付着しており、該多孔質シール材はその後の成
    形品端末処理時に成形品端末部分と共に切除されること
    を特徴とする請求項1記載の発泡成形品の成形方法。
  3. 【請求項3】 樹脂製表皮の裏面に硬質発泡樹脂製基材
    が一体に成形され、上記表皮が表面側となるソリッド層
    と該ソリッド層の裏面に一体に成形された軟質発泡樹脂
    層とで構成された発泡成形品の成形装置であって、 上記表皮が軟質発泡樹脂層を上に向けた姿勢でセットさ
    れる下型と、 硬質発泡樹脂原料が注入されるキャビティを型締め状態
    で上記下型との間に構成する上型と、 上記下型と対向する上型外周近傍に上記キャビティを取
    り囲むように設けられ、型締め状態でキャビティを真空
    引きする吸引凹条部と、 該吸引凹条部に連通し上記上型に開孔された真空導入孔
    と、 少なくとも上記真空導入孔開口部周りの上記吸引凹条部
    に着脱可能に装着され、上記下型にセットされた表皮の
    軟質発泡樹脂層の端末近傍に型締め状態で当接する多孔
    質シール材とを備えたことを特徴とする発泡成形品の成
    形装置。
  4. 【請求項4】 上型又は下型の外周近傍で吸引凹条部の
    外側には、型締め状態で対向する型面とで表皮端末を挟
    圧するシール手段が上記キャビティを取り囲むように設
    けられていることを特徴とする請求項3記載の発泡成形
    品の成形装置。
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