JPH10340964A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

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JPH10340964A
JPH10340964A JP9149680A JP14968097A JPH10340964A JP H10340964 A JPH10340964 A JP H10340964A JP 9149680 A JP9149680 A JP 9149680A JP 14968097 A JP14968097 A JP 14968097A JP H10340964 A JPH10340964 A JP H10340964A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カップリング比γpgmの変動に起因する、
書き込み非選択のセルや、“1”書き込みするセルの浮
遊ゲートに電子が注入されてしまうような誤書き込み、
およびリードディスターブの発生を抑制すること。 【解決手段】 P型シリコン基板1に、トンネル絶縁膜
を介して形成された浮遊ゲート5と、この浮遊ゲート5
の第1の面22に、インターポリ絶縁膜を介して対向し
た制御ゲートと、浮遊ゲート5の第2の面23に、ブー
スタープレート絶縁膜を介して対向したブースタープレ
ートとを具備する。そして、浮遊ゲート5の、トンネル
絶縁膜を介して基板1と対向する幅、インターポリ絶縁
膜を介して制御ゲートと対向する幅、およびブースター
プレート絶縁膜を介してブースタープレートと対向する
幅それぞれを、互いに等しい幅“b”とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブースタープレ
ートと呼ばれる電極を有する、電気的書き換え可能な不
揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブースタープレートと呼ばれる電極を有
するEEPROMは、例えば1996 Symposium on VLSI T
echnology Digest of Technical Papersの238〜23
9ページに記述されている。(著者:I.D.Choi, D.J.Ki
m, D.S.Jang, J.kim, H.S.Kim,W.C.Shin, S.T.Ahn, and
O.H.Kwon, Samsung Electronics Co.,LTD. )この明細
書では、ブースタープレートと呼ばれる電極を、ブース
ター電極と呼ぶ。以下、ブースター電極を有するEEP
ROMセルの概要を説明する。
【0003】図31(A)は平面図、図31(B)は図
31(A)中のB−B線に沿う断面図、図31(C)は
図31(A)中のC−C線に沿う断面図である。ただ
し、図31(A)では、便宜上、ビット線と、その下の
層間絶縁膜を省略して示している。
【0004】図31(A)〜(C)に示すように、P型
シリコン基板101には、素子分離絶縁膜102が形成
されており、素子分離絶縁膜102によって、基板10
1の表面には、素子領域103が区画されている。素子
領域103上には、トンネル絶縁膜104、浮遊ゲート
105、インターポリ絶縁膜106、ワード線107が
順次形成されている。この浮遊ゲート105とワード線
107とが積層された構造は、スタックトゲート構造と
呼ばれる。参照符号108は、選択トランジスタのゲー
トである。素子領域103には、N型拡散層109、1
10、111が形成されている。拡散層109は、図示
せぬソース線に接続され、拡散層110は、ビット線1
12に接続されている。拡散層111は複数あり、それ
ぞれメモリセルトランジスタのソース/ドレイン領域と
して機能している。スタックトゲート構造の周囲、およ
び拡散層111の上には、ブースター電極絶縁膜114
が形成されており、この絶縁膜114の上に、ブースタ
ー電極115が形成されている。参照符号144は、層
間絶縁膜である。
【0005】その等価回路を、図32(A)に示す。こ
こでは、簡単のため、2本のワード線(WL1、WL
2)、2本のビット線(BL1、BL2)の場合を示
す。
【0006】図32(A)に示すように、ビット線BL
1とソース線SLとの間には、選択トランジスタST1
1、セルトランジスタMC11、MC21、選択トラン
ジスタST21がそれぞれ、直列に接続されている。同
様に、ビット線BL2とソース線SLとの間には、選択
トランジスタST12、セルトランジスタMC12、M
C22、選択トランジスタST22がそれぞれ、直列に
接続されている。ワード線WL1は、セルトランジスタ
MC11、MC12のゲートに共通に接続され、ワード
線WL2は、セルトランジスタMC21、MC22のゲ
ートに共通に接続されている。ドレイン側選択ゲート線
SG1は、選択トランジスタST11、ST12のゲー
トに共通に接続され、ソース側選択ゲート線SG2は、
選択トランジスタST21、ST22のゲートに共通に
接続されている。各トランジスタのバックゲート(BU
LK)は共通である。NAND型EEPROMでは、バ
ックゲートBULKの電位は、動作モードに応じて変え
られる。また、ブースター電極BPは、各トランジスタ
の相互接続ノードおよび浮遊ゲートFG11、FG1
2、FG21、FG22それぞれに、静電容量的に結合
される。
【0007】次に、その書き込み動作を、上記文献の開
示に基づいて説明する。なお、この説明では、浮遊ゲー
トに電子を注入する書き込みを“0”書き込み、浮遊ゲ
ートに電子を注入しない書き込みを“1”書き込みと呼
ぶ。図32(B)は、書き込みモード時の各ノードの電
位を示す図である。
【0008】上記文献に開示されたNAND型フラッシ
ュEEPROMでは、書き込み選択されたワード線WL
1の電位を13V、ブースター電極BPの電位を13
V、“0”書き込み指定されたビット線BL1の電位を
0V、ドレイン側選択ゲート線SG1の電位を3.3
V、ソース側選択ゲート線SG2の電位を0V、非選択
のワード線WL2の電位を3.3Vにする。
【0009】この時、書き込み選択されたワード線WL
1、ブースター電極BPの電位はともに13Vである。
ワード線WL1をゲートとするセルMC11のゲート電
位は13Vであるが、ブースター電極BPの電位によっ
て浮遊ゲートFG11とワード線WL1とのカップリン
グ比(γpgm)は、“0.78”相当の電位を浮遊ゲ
ートFG11に生成させることができ、トンネル絶縁膜
には、約10Vの電位が加わるようになる。このため、
書き込み電位が13Vでも、電子は、厚み約10nmの
トンネル酸化膜をトンネルして浮遊ゲートFG11に注
入される。これにより、セルMC11は、“0”書き込
みされる。
【0010】一方、同じビット線BL1に属し、非選択
のワード線WL2をゲートとするセルMC21のゲート
電位は3.3V、ブースター電極BPの電位は13Vで
ある。このとき、ワード線WL2に印加される電圧3.
3Vは、浮遊ゲートFG21の電位を引き下げるように
働くので、電子は浮遊ゲートFG21に注入されない。
【0011】一方、“1”書き込み指定されたビット線
BL2の電位は3.3Vである。この時、ドレイン側選
択ゲート線SG1の電位は3.3Vであるので、選択ト
ランジスタST12は、N型拡散層に“3.3V−Vt
hST”の電位を転送したところでカットオフし、図3
1(B)に示す拡散層111およびメモリセルのチャネ
ル113からなる領域(以下、便宜上NANDセルチャ
ネル、あるいは単にセルチャネルと呼ぶ)116は、フ
ローティングになる。ここで“VthST”は、選択ト
ランジスタST12のしきい値電圧である。この時、セ
ルチャネル116の電位は、ブースター電極BPの電位
により持ち上げられる。また、選択されたワード線WL
1の電位13Vも、浮遊ゲートFG12を仲立ちとしな
がら、セルチャネル116の電位を持ち上げるのに寄与
する。このようにして、セルチャネル116の電位は、
約8V程度まで持ち上げられる。選択されたワード線W
L1をゲートとするセルMC12では、そのチャネルと
ワード線WL1との電位差が“13V−8V=5V”と
小さくなり、電子は浮遊ゲートFG12に注入されな
い。これにより、セルMC12は、“1”書き込みされ
る。このようにブースター電極BPを有するEEPRO
Mでは、“1”書き込み指定されたビット線BL2に接
続され、書き込み選択されたセルMC12において、そ
のセルチャネル116の電位が、約8V程度まで大きく
引き上げられる。
【0012】また、非選択のワード線WL2をゲートす
るセルMC22においても、そのチャネルとワード線W
L2との電位差は“3.3V−8V=−4.7V”とな
るので、電子は浮遊ゲートFG22に注入されない。
【0013】以上のように、ブースター電極BPの主な
役割は、“0”書き込みの際、浮遊ゲートの電位が充分
に引き上げられるように、実効的なカップリング比γp
gmを上げ、選択されたワード線の電位(書き込み電位
VPP)を、従来の17Vから13Vまで低くする。こ
れとともに、“1”書き込みするセルのチャネルの電位
を、従来の“3.3−VthST”から約8V程度まで
引き上げ、電子が浮遊ゲートへ注入され難くし、“0”
書き込みされてしまうような“誤書き込み”を発生を抑
制する、というような効果を得ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブース
ター電極を有する従来のEEPROMセルでは、素子分
離領域102を形成するときの“加工ばらつき”、およ
び浮遊ゲート105を形成するときの“加工ばらつき”
によって、書き込み時のカップリング比γpgmが変化
する、という事情がある。以下、図33を参照しながら
具体的に説明する。
【0015】図33は、浮遊ゲートの寸法を示す鳥瞰図
である。
【0016】図33に示すように、浮遊ゲート105の
ビット線に沿った長さを“a”、浮遊ゲート105のワ
ード線に沿った幅を“b”、浮遊ゲート105の高さを
“c”、素子領域103の幅を“d”とする。また、図
31(A)〜(C)に示したトンネル絶縁膜104の基
板101〜浮遊ゲート105間の厚みを“tox1”、
インターポリ絶縁膜106の浮遊ゲート105〜ワード
線107間の厚みを“tox2”、ブースター電極絶縁
膜114の浮遊ゲート105〜ブースター電極115間
の厚みを“tox3”とする。
【0017】この時、基板101と浮遊ゲート105と
の間の容量C1は、 C1=ε0・εr(a・d)/tox1 また、浮遊ゲート105とワード線107との間の容量
C2は、 C2=ε0・εr(b+2c)a/tox2 また、浮遊ゲート105とブースター電極115との間
の容量C3は、 C3=ε0・εr(2b・c)/tox3 で表現される。
【0018】ワード線107の電位が書き込み電位VP
Pである時の浮遊ゲート105の電位VFGは、浮遊ゲ
ート105中の電荷を無視すると、 (VPP−VFG)・(C2+C3)=VFG・C1 よって、 VFG=(C2+C3)・VPP/(C1+C2+C
3)=γpgm で表現される。
【0019】容量C2、C3が大きいほど、電位VFG
は電位VPPに近くなり、大きな値になる。このとき、
浮遊ゲート105のワード線107に沿った幅“b”
は、容量C1の中には含まれないが、容量C2、C3に
は含まれる。このため、幅“b”が大きいほど、容量C
2、C3のどちらとも大きくなり、電位VFGの値も大
きくなる。言い換えれば、幅“b”がばらつけば、電位
VFGの値もばらつく。電位VFGのばらつきは、書き
込み電荷(浮遊ゲートに注入された電子の量)のばらつ
きとなり、“0”書き込みされたセルのしきい値電圧の
ばらつきを大きくする。
【0020】特に近年では、EEPROMに記憶される
記憶データは、一般的な二値から、多値化の傾向にあ
り、セルのしきい値電圧は、非常に狭い範囲に分布させ
ることが要求されつつある。この要求を満たすために
は、浮遊ゲートに注入される電子の量を、より高い精度
で制御しなければならないが、電位VFGの値のばらつ
きは、この制御を難しくする。
【0021】また、電位VFGの値がばらつくと、書き
込み非選択のセルや、“1”書き込みするセルの浮遊ゲ
ートに電子が注入され、誤書き込みを生ずる可能性も高
まってくる。
【0022】また、素子領域103の幅“d”は、容量
C2、C3には含まれないが、容量C1の中には含まれ
る。そして、カップリング比γpgmは、 γpgm=(C2+C3)/(C1+C2+C3) =[{(b+2c)a/tox2}+{(2b・c)/tox3}]/[{(a・d)/tox1}+{(b+2c)a/tox2} +{(2b・c)/tox3}] と表現される。このため、素子領域103の幅“d”が
ばらつくと、書き込みの時のカップリング比γpgmが
変わる。
【0023】図34は、カップリング比γpgmの素子
領域103の幅“d”依存性を示す図である。図34に
は、a=0.25μm、b=0.45μm、c=0.1
μm、d=0.25μm、tox1=10nm、tox
2=14nm、tox3=30nm前後のセルにおい
て、素子領域103の幅“d”が変動した時、そのカッ
プリング比γpgmの変動がプロットされている。
【0024】図34に示すように、素子領域103の幅
“d”が広くなるにつれて、カップリング比γpgm
は、小さくなっていく。
【0025】カップリング比γpgmがばらつけば、セ
ルのしきい値電圧の分布のばらつきが大きくなる。しき
い値電圧の分布のばらつきを小さくするためには、例え
ば書き込みパルスを細かく分割し、電子を少しずつ浮遊
ゲートに注入するようにすれば良いが、書き込み時間が
長くなる事情がある。
【0026】また、カップリング比γpgmのばらつき
によって、電子が注入されやすいセルが存在してしまう
と、誤書き込みや、リードディスターブ(ワード線〜基
板間に電圧が生じた時に発生する弱い書き込み)などの
不良も発生しやすい。
【0027】この発明は、上記の事情に鑑みて為された
もので、その目的は、カップリング比γpgmの変動に
伴う電位VFGの変動を抑制し、書き込み非選択のセル
や、“1”書き込みするセルの浮遊ゲートに電子が注入
されてしまうような誤書き込み、およびリードディスタ
ーブなどの不良の発生を抑制し得る不揮発性半導体記憶
装置と、その製造方法とを提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明では、半導体基板上に、第1の
絶縁膜を介して形成された浮遊ゲートと、前記浮遊ゲー
トの第1の面に、第2の絶縁膜を介して対向した制御ゲ
ートと、前記浮遊ゲートの第2の面に、第3の絶縁膜を
介して対向したブースター電極とを具備する。そして、
前記第1の絶縁膜を介して前記半導体基板と対向する前
記浮遊ゲートの幅、前記第2の絶縁膜を介して前記制御
ゲートと対向する前記浮遊ゲートの幅、および前記第3
の絶縁膜を介して前記ブースター電極と対向する前記浮
遊ゲートの幅がそれぞれ略等しいことを特徴とする。
【0029】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明において、前記浮遊ゲートと前記制御ゲートと
が互いに積層された、スタックトゲート構造を複数配置
したセルアレイ部を具備する。そして、前記セルアレイ
部において、前記ブースター電極は、互いに隣接する前
記スタックトゲート構造間に埋め込まれた状態で存在す
ることを特徴とする。
【0030】また、請求項3に係る発明では、請求項1
および請求項2いずれかに係る発明において、前記セル
アレイ部はビット線コンタクト部を有し、このビット線
コンタクト部に、前記ブースター電極と同一導電材料か
ら構成されるプラグが形成されていることを特徴とす
る。
【0031】また、請求項4に係る発明では、請求項1
乃至請求項3いずれか一つに係る発明において、前記制
御ゲートは、前記第2の絶縁膜を介して前記浮遊ゲート
に容量結合する第1の部分と、ロー方向に隣接する前記
第1の部分どうしを互いに接続する第2の部分とを含む
ことを特徴とする。
【0032】また、請求項5に係る発明では、請求項1
乃至請求項4いずれか一つに係る発明において、前記制
御ゲートの上に、絶縁物でなるキャップ層を有すること
を特徴とする。
【0033】また、上記目的を達成するために、請求項
6に係る発明は、第1導電型の半導体基板上に、第1の
導電膜およびこの第1の導電膜と前記基板とを絶縁する
第1の絶縁膜とを少なくとも含んだ第1の膜状構造を形
成し、前記第1の膜状構造の、素子分離領域に対応した
部分を除去し、前記第1の膜状構造の残存部分と自己整
合的に素子領域および素子分離用溝を前記基板に形成
し、前記素子分離用溝を絶縁物により埋め込み、前記第
1の膜状構造および前記絶縁物の上に、前記第1の導電
膜を介して前記基板の、前記素子領域に対応した部分に
容量結合する第2の導電膜を少なくとも含んだ第2の膜
状構造を形成し、前記第1、第2の膜状構造のうち、前
記素子領域に形成される第2導電型の半導体活性領域に
対応した部分を除去して、前記第1の導電膜からなり、
前記素子領域に自己整合した浮遊ゲート、および前記第
2の導電膜からなり、前記浮遊ゲートに容量結合するワ
ード線をそれぞれ含んだスタックトゲート構造を少なく
とも形成し、前記スタックトゲート構造および前記絶縁
物と自己整合的に、第2導電型の半導体活性領域を前記
基板内に複数形成し、前記浮遊ゲートの前記ワード線の
側面下方で露出する面、および前記半導体活性領域のう
ち、メモリセルのソース/ドレインとして機能する領域
にそれぞれ、絶縁物を介して容量結合するブースター電
極を形成することを特徴とする。
【0034】また、請求項7に係る発明では、請求項6
に係る発明において、前記ブースター電極は、前記スタ
ックトゲート構造間に生じた凹部を導電物により埋め込
み、この埋め込まれた導電物を、少なくとも前記スタッ
クトゲート構造間に生じた凹部に残して形成されること
を特徴とする。
【0035】また、請求項8に係る発明では、請求項7
に係る発明において、前記第2の導電膜は、選択トラン
ジスタが形成される領域では前記第1の導電膜と電気的
に接続され、メモリセルが形成される領域では前記第1
の導電膜と電気的に絶縁されて形成され、前記スタック
トゲート構造を少なくとも形成する工程は、前記スタッ
クトゲート構造の他、前記第1の導電膜と第2の導電膜
とが互いに電気的に接続された選択ゲート線を含んだゲ
ート構造をそれぞれ形成する工程であり、前記ブースタ
ー電極は、前記ゲート構造間に生じた凹部、前記ゲート
構造と前記スタックゲート構造との間に生じた凹部、お
よび前記スタックゲート構造間に生じた凹部それぞれに
前記導電物を残した後、前記ゲート構造間に生じた凹部
に残された前記導電物を除去して形成することを特徴と
する。
【0036】また、請求項9に係る発明では、請求項6
に係る発明において、前記複数の半導体活性領域は、メ
モリセルのソース/ドレインとして機能する第1領域、
ソース配線に接続される第2領域、およびビット線に接
続される第3領域をそれぞれ含み、前記浮遊ゲートおよ
び前記第1領域それぞれに容量結合される前記ブースタ
ー電極と同じ導電材料により、前記第2領域に電気的に
接続されるソース配線、および前記第3領域に電気的に
接続されるビット線コンタクト用プラグを形成すること
を特徴とする。
【0037】また、請求項10に係る発明では、請求項
9に係る発明において、前記第2の導電膜は、選択トラ
ンジスタが形成される領域では前記第1の導電膜と電気
的に接続され、メモリセルが形成される領域では前記第
1の導電膜と電気的に絶縁されて形成され、前記スタッ
クトゲート構造を少なくとも形成する工程は、前記スタ
ックトゲート構造の他、前記第1の導電膜と第2の導電
膜とが互いに電気的に接続された選択ゲート線を含んだ
ゲート構造をそれぞれ形成する工程であり、前記ブース
ター電極は、前記第1領域および前記素子分離領域上で
前記ゲート構造と前記スタックゲート構造との間に生じ
た凹部、および他の前記第1領域および前記素子分離領
域上で前記スタックゲート構造間に生じた凹部それぞれ
に前記導電物を残して形成し、前記ソース配線は、前記
第2領域および前記素子分離領域上で前記ゲート構造間
に生じた凹部に前記導電物を残して形成し、前記ビット
線コンタクト用プラグは、前記第3領域上で前記ゲート
構造間に生じた凹部に前記導電物を残すとともに、前記
ゲート構造間の前記素子分離領域上から前記導電物を除
去して形成することを特徴とする。
【0038】また、請求項11に係る発明では、請求項
6乃至請求項10いずれか一つに係る発明において、前
記第1の膜状構造は、前記第1の導電膜の上に形成され
る第3の導電膜と、この第3の導電膜と前記第1の導電
膜とを絶縁する第2の絶縁膜を、さらに含むことを特徴
とする。
【0039】また、請求項12に係る発明では、請求項
6乃至請求項11いずれか一つに係る発明において、前
記第2の膜状構造は、前記第2の導電膜の上に形成され
た絶縁物でなるキャップ層を、さらに含むことを特徴と
する。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、N
AND型EEPROMを例にとり説明する。この説明で
は、全図に渡り、共通の部分には共通の参照符号を付
し、重複する説明をさけることにする。
【0041】図1(A)は第1の実施形態に係るEEP
ROMセルの平面図、図1(B)は図1(A)中のB−
B線に沿う断面図、図1(C)は図1(A)中のC−C
線に沿う断面図である。ただし、図1(A)では、便宜
上、ビット線と、その下の層間絶縁膜を省略して示して
いる。
【0042】図1(A)〜(C)に示すように、P型シ
リコン基板(BULK)1には、素子分離絶縁膜2が形
成されており、基板1の表面には、素子分離絶縁膜2に
よって、素子領域3が区画されている。素子領域3上に
は、トンネル絶縁膜4、浮遊ゲート(FG)5、インタ
ーポリ絶縁膜6、制御ゲート(ワード線:WL)7が順
次形成されており、スタックトゲート構造を為してい
る。参照符号8は、選択トランジスタのゲートである。
【0043】素子領域3には、N型拡散層9、10、1
1が形成されている。拡散層9は図示せぬソース線(S
L)に接続され、拡散層10はビット線(BL)12に
接続されている。また、拡散層11は複数あり、拡散層
11間の領域は、メモリセルトランジスタ(MC)のチ
ャネル13となる。上記制御ゲート7は、このチャネル
13上を横切り、浮遊ゲート5を介してチャネル13に
容量結合する。
【0044】スタックトゲート構造の周囲、および拡散
層11それぞれの上には、ブースター電極絶縁膜14が
形成されており、この絶縁膜14の上に、ブースター電
極15が形成されている。さらにブースター電極15の
上には、層間絶縁膜44が形成されている。
【0045】図2は、図1(A)〜(C)に示す浮遊ゲ
ートの鳥瞰図である。
【0046】この発明に係るセルの特徴は、図2に示す
ように、浮遊ゲートFGの、トンネル絶縁膜4を介して
チャネル13に対向する面21の幅、インターポリ絶縁
膜6を介してワード線WLに対向する面22の幅、およ
びブースター電極絶縁膜14を介してブースター電極1
5に対向する面23の幅がそれぞれ等しいことである。
上記3つの幅はいずれも、浮遊ゲート5のワード線に沿
った幅“b”であり、この幅“b”は、素子領域3の分
離領域2間の幅“d”と等しい。ゆえに、書き込み時の
カップリング比γpgmは、従来の、 γpgm=(C2+C3)/(C1+C2+C3) =[{(b+2c)a/tox2}+{(2b・c)/tox3}]/[{(a・d)/tox1}+{(b+2c)a/tox2} +{(2b・c)/tox3}] ではなく、 γpgm=(C2+C3)/(C1+C2+C3) =[{(d・a)/tox2}+{(2d・c)/tox3}]/[{(a・d)/tox1}+{(a・d)/tox2}+{(2 d・c)/tox3}] =[(a/tox2) +(2c/tox3)]/[(a/tox1) +(a/tox2)+(2c/tox3)] となり、幅“d”(“b”)に依存しないようにでき
る。
【0047】なお、上記の式においては、浮遊ゲート5
のビット線に沿った長さを“a”、浮遊ゲート5のワー
ド線に沿った幅を“b”、浮遊ゲート5の高さを
“c”、素子領域の幅を“d”とし、トンネル絶縁膜4
の基板1〜浮遊ゲート5間の厚みを“tox1”、イン
ターポリ絶縁膜6の浮遊ゲート5〜制御ゲート7間の厚
みを“tox2”、ブースター電極絶縁膜14の浮遊ゲ
ート5〜ブースター電極15間の厚みを“tox3”と
している。容量C1、C2、C3はそれぞれ、従来の技
術の欄と同様、基板1と浮遊ゲート5との間の容量、浮
遊ゲート5と制御ゲート7との間の容量、浮遊ゲート5
とブースター電極15との間の容量である。
【0048】このように、カップリング比γpgmが幅
“d”に依存しなくなることによって、加工ばらつきに
より素子領域3の幅“d”がばらついても、カップリン
グ比γpgmのばらつきには影響がない。
【0049】したがって、この発明では、カップリング
比γpgmをばらつかせる要因のうち、特に素子領域3
の幅“d”のばらつきに起因するものを排除でき、この
分、従来のセルに比べて、カップリング比γpgmのば
らつきを小さくすることができる。カップリング比γp
gmのばらつきが小さくなることで、電子が注入されや
すいセルの存在確率も従来に比べて低くでき、誤書き込
みや、リードディスターブなどの不良の発生も、従来以
上に抑制することができる。
【0050】次に、第1の実施形態に係るNAND型E
EPROMの動作方法を説明する。図3(A)は等価回
路図、図3(B)は書き込みモードと各ノードとの電位
関係を示す図、図3(C)は読み出しモードと各ノード
との電位関係を示す図、図3(D)は消去モードと各ノ
ードとの電位関係を示す図である。ここでは、簡単のた
め、2本のワード線(WL1、WL2)、2本のビット
線(BL1、BL2)の場合を示す。
【0051】まず、書き込み動作を説明する。
【0052】書き込み選択されたワード線WL1の電位
を13V、ブースター電極BPの電位を13V、“0”
書き込み指定されたビット線BL1の電位を0V、ドレ
イン側選択ゲート線SG1の電位を3.3V、ソース側
選択ゲート線SG2の電位を0V、非選択のワード線W
L2の電位を3.3Vにする。
【0053】この時、書き込み選択されたワード線WL
1、ブースター電極BPの電位はともに13Vである。
ワード線WL1をゲートとするセルMC11のゲート電
位は13Vであるが、書き込み時のカップリング比γp
gmは、ブースター電極BPの電位によって“0.7
8”と大きくなり、トンネル絶縁膜には、約10Vの電
位が加わるようになる。このため、書き込み電位が13
Vでも、電子は、厚み約10nmのトンネル絶縁膜をト
ンネルして浮遊ゲートFG11に注入される。これによ
り、セルMC11は、“0”書き込みされる。
【0054】一方、同じビット線BL1に属し、非選択
のワード線WL2をゲートとするセルMC21のゲート
電位は3.3V、ブースター電極BPの電位は13Vで
ある。この時、ワード線WL2に印加される電圧3.3
Vは、浮遊ゲートFG21の電位を引き下げるように働
く。このため、電子は浮遊ゲートFG21に注入されな
い。
【0055】一方、“1”書き込み指定されたビット線
BL2の電位は3.3Vである。この時、ドレイン側選
択ゲート線SG1の電位は3.3Vであるので、選択ト
ランジスタST12は、N型拡散層7に“3.3V−V
thST”の電位を転送したところでカットオフし、図
1(B)に示す拡散層11およびチャネル13を含むセ
ルチャネル16は、フローティングになる。また、“V
thST”は、選択トランジスタST12のしきい値電
圧である。この時、セルチャネル16の電位は、ブース
ター電極BPの電位により持ち上げられる。また、選択
されたワード線WL1の電位13Vも、浮遊ゲートFG
12を仲立ちとしながら、セルチャネル16の電位を持
ち上げるのに寄与する。このようにして、セルチャネル
16の電位は、約8V程度まで持ち上げられる。選択さ
れたワード線WL1をゲートとするセルMC12では、
そのチャネルとワード線WL1との電位差が“13V−
8V=5V”と小さくなり、電子は浮遊ゲートFG12
に注入されない。これにより、セルMC12は、“1”
書き込みされる。このようにブースター電極BPを有す
るEEPROMでは、“1”書き込み指定されたビット
線BL2に接続され、書き込み選択されたセルMC12
において、そのセルチャネル112の電位が、約8V程
度まで大きく引き上げられる。
【0056】また、非選択のワード線WL2をゲートす
るセルMC22においても、そのチャネルとワード線W
L2との電位差は“3.3V−8V=−4.7V”とな
るので、電子は浮遊ゲートFG22に注入されない。
【0057】次に、読み出しモードを説明する。
【0058】読み出し選択されたワード線WL1の電位
を0V、ブースター電極BPの電位、ドレイン側選択ゲ
ート線SG1の電位、ソース側選択ゲート線SG2の電
位をそれぞれ3.3Vとする。また、非選択のワード線
WL2の電位は、セルMC21、MC22のしきい値電
圧の状態に関わらず、オンする電位とする。この実施形
態では3.3Vである。
【0059】セルMC11は“0”書き込みされている
(注入電子有り)ので、そのしきい値電圧は0V以上、
セルMC12は“1”書き込みされている(注入電子無
し)ので、そのしきい値電圧は0V以下となっている。
読み出し選択されたワード線WL1の電位は0Vである
ので、セルMC11はオフ、セルMC12はオンする。
これによって、読み出しに先立ちプリチャージされてい
たビット線BL1、BL2の電位はそれぞれ、“H”レ
ベル(ディスチャージ無し)、“L”レベル(ディスチ
ャージ有り)となる。これらの電位を、図示せぬセンス
アンプで増幅することにより、セルMC11からはデー
タ“0”が、また、セルMC12からはデータ“1”が
それぞれ読み出される。
【0060】次に、消去動作を説明する。
【0061】消去選択されたワード線WL1の電位、ブ
ースター電極BPの電位をともに0V、ビット線BL
1、BL2、ソース側選択ゲート線SG1、ドレイン側
選択ゲート線SG2、ソース線SL、非選択のワード線
WL2をそれぞれフローティングとする。また、基板B
ULKの電位を13Vとする。これにより、浮遊ゲート
FG11、FG21に対しては基板BULKに正の電圧
が印加され、浮遊ゲートFG11に注入されていた電子
は、基板BULKに放出され、セルMC11、MC21
のデータが消去される。また、セルMC12、MC22
では、ワード線WL2がフローティングであるので、ワ
ード線WL2の電位は、基板BULKとのカップリング
によって上昇する。このため、浮遊ゲートFG12、F
G22に注入されている電子は、放出されない。もちろ
ん、ワード線WL2の電位を0Vとすれば、セルMC1
1、MC21、MC12、MC22のデータを同時に消
去できる。
【0062】次に、第1の実施形態に係るEEPROM
セルの製造方法を説明する。
【0063】図4〜図12は第1の実施形態に係るEE
PROMを主要な製造工程順に示した図である。図4〜
図12において、(A)図は平面図、(B)図は(A)
図中のB−B線に沿う断面図、(C)図は(A)図中の
C−C線に沿う断面図である。
【0064】まず、図4(A)〜(C)に示すように、
P型のシリコン基板1上に、トンネル絶縁膜となる二酸
化シリコン膜31、浮遊ゲートとなる導電性ポリシリコ
ン層32、素子分離用溝を形成する時にマスクとなる窒
化シリコン膜33を順に形成した第1の積層膜構造34
を形成する。次いで、窒化シリコン膜33のうち、溝に
対応する部分を除去し、窒化シリコン膜33を、素子領
域に対応したパターンにパターニングする。次いで、窒
化シリコン膜33をマスクに用いて、基板1をエッチン
グし、第1の積層膜構造34の残存部分に自己整合した
素子領域3および素子分離用溝35を、基板1に形成す
る。
【0065】次に、図5(A)〜(C)に示すように、
図4(A)〜(C)に示す構造の上に、二酸化シリコン
を堆積し、溝35の中を埋め込む二酸化シリコン膜を形
成する。次いで、二酸化シリコン膜を化学的機械研磨
(CMP)し、溝35を二酸化シリコン膜で埋め込み、
素子分離領域2を形成する。この後、窒化シリコン膜3
3が残っていれば除去する。
【0066】次に、図6(A)〜(C)に示すように、
図5(A)〜(C)に示す構造の上に、二酸化シリコ
ン、窒化シリコン、二酸化シリコンを順次堆積し、イン
ターポリ絶縁膜となるONO膜37を形成する。次い
で、ONO膜37のうち、選択ゲートトランジスタのゲ
ートとなる部分を除去した後、ワード線(制御ゲート)
となる導電性ポリシリコン膜38を堆積する。
【0067】次に、図7(A)〜(C)に示すように、
二酸化シリコン膜31、導電性ポリシリコン膜32、O
NO膜37、導電性ポリシリコン膜38を含む膜状構造
をワード線パターンにパターニングし、トンネル絶縁膜
4、浮遊ゲート5、インターポリ絶縁膜6、ワード線7
を含むスタックトゲート構造40を形成する。この時、
浮遊ゲート5は、素子領域3の上に自己整合した形で形
成される。また、選択ゲートトランジスタの部分におい
ては、インターポリ絶縁膜6が無く、浮遊ゲート5とワ
ード線7とが電気的に接続されて、一体となったゲート
構造41が形成される。
【0068】次に、図8(A)〜(C)に示すように、
スタックトゲート構造40、ゲート構造41、素子分離
領域2をマスクに用いて、素子領域3にN型不純物をイ
オン注入、この後、拡散させてN型拡散層9、10、1
1を形成する。
【0069】次に、図9(A)〜(C)に示すように、
図8(A)〜(C)に示した構造の上に、二酸化シリコ
ンを堆積し、ブースター電極絶縁膜14を形成する。
【0070】次に、図10(A)〜(C)に示すよう
に、ブースター電極絶縁膜14の上に、導電性ポリシリ
コンを堆積し、ブースター電極となる導電膜42を形成
する。次に、図11(A)〜(C)に示すように、導電
膜42をブースター電極パターンにパターニングして、
ブースター電極15を形成する。図中、参照符号43
は、ブースター電極パターンに対応したホトレジストか
らなるマスク層である。
【0071】次に、図12(A)〜(C)に示すよう
に、図11(A)〜(C)に示した構造の上に、二酸化
シリコンを堆積し、第1層層間絶縁膜44を形成する。
次いで、層間絶縁膜44に、拡散層9に通じるビット線
用コンタクト孔45、拡散層10に通じる図示せぬソー
ス線用コンタクト孔、ブースター電極15に通じる図示
せぬブースター電極制御線用コンタクト孔などを形成し
た後、ビット線BL、図示せぬソース線、図示せぬブー
スター電極制御線を形成する。次いで、第2層層間絶縁
膜46を形成することで、この発明の第1の実施形態に
係るEEPROMセルが完成する。
【0072】次に、この発明の第2の実施形態に係るE
EPROMセルを説明する。
【0073】図13(A)は第2の実施形態に係るEE
PROMセルの平面図、図13(B)は図13(A)中
のB−B線に沿う断面図、図13(C)は図13(A)
中のC−C線に沿う断面図である。ただし、図13
(A)では、便宜上、ビット線と、その下の層間絶縁膜
を省略して示している。
【0074】図13(A)〜(C)に示すように、第2
の実施形態では、ブースター電極15を、スタックゲー
ト構造40間、スタックゲート構造40とゲート構造4
1との間に埋め込み形成し、セルアレイにおいてブース
ター電極15を配線状の形にしたことが特徴である。図
13(A)〜(C)では、配線型のブースター電極15
が、参照符号15−1〜15−3により示されている。
以下では、配線型ブースター電極と呼ぶ。
【0075】図14(A)は、その等価回路図、図14
(B)は書き込みモードと各ノードとの電位の関係を示
す図、図14(C)は読み出しモードと各ノードとの関
係を示す図、図14(D)は消去モードと各ノードとの
電位関係を示す図である。
【0076】図14(A)に示すように、等価回路で
は、選択トランジスタST11、ST12とセルMC1
1、MC12との間に形成された第1の配線型ブースタ
ー電極BP1、セルMC11、MC12とセルMC2
1、MC22との間に形成された第2の配線型ブースタ
ー電極BP2、選択トランジスタST21、ST22と
セルMC21、MC22との間に形成された第3の配線
型ブースター電極BP3に別れる。しかし、図14
(B)〜図14(D)に示すように、第1〜第3の配線
型ブースター電極BP1〜BP3をそれぞれ、一つのブ
ースター電極BPとして同時に制御すれば、第1の実施
形態と同様な動作を行うことができる。第1〜第3の配
線型ブースター電極BP1〜BP3を、一つのブースタ
ー電極BPとして同時に制御するためには、例えばセル
アレイの端などで、第1〜第3の配線型ブースター電極
BP1〜BP3が互いに接続されるパターンとするか、
あるいは別の配線などで互いに接続すれば良い。
【0077】このような第2の実施形態では、第1の実
施形態と同様に、カップリング比γpgmのばらつきが
小さくなるとともに、図15(B)に示すように、ワー
ド線とビット線との間にブースター電極がない分、例え
ば第1の実施形態に係る図15(A)に示すセルに比べ
て、コンタクト孔45の深さ“f”を浅くできる。この
ため、ビット線用コンタクト孔45のアスペクト比“f
/e”(“e ”はコンタクト孔の間口の寸法)を小さく
でき、微細化に有効である。
【0078】また、図15(A)に示すように、第1の
実施形態に係るセルでは、ブースター電極15とワード
線7との対向面が、ワード線7の側面“g”、“h”、
およびワード線7の上面“i”の3カ所である。しか
し、図15(B)に示すように、第2の実施形態に係る
セルでは、ワード線7の側面“g”、“h”のみとな
り、図15(A)に示すセルに比べて、ワード線7の周
囲に寄生する寄生容量を小さくできる。ワード線7の寄
生容量が小さくなることで、ワード線7の立ち上がり時
間(ワード線を0Vから所定の電位まで充電するのに要
する時間)、および立ち下がり時間(ワード線を所定の
電位から0Vまで放電するのに要する時間)をそれぞれ
短縮できる。これらの時間をそれぞれ短縮できること
で、第2の実施形態に係るセルでは、書き込み動作、読
み出し動作、消去動作をそれぞれ、より高速に行える、
という効果も期待できる。
【0079】なお、第2の実施形態の構造は、第1〜第
3の配線型ブースター電極BP1〜BP3をそれぞれ独
立させることが可能な構造である。このため、第1〜第
3の配線型ブースター電極BP1〜BP3をそれぞれ、
独立して制御するように変形されても良い。
【0080】次に、その製造方法を説明する。
【0081】図16〜図18は第2の実施形態に係るE
EPROMの主要な製造工程を示した図である。図16
〜図18において、(A)図は平面図、(B)図は
(A)図中のB−B線に沿う断面図、(C)図は(A)
図中のC−C線に沿う断面図である。
【0082】まず、図4〜図10に示した製造方法に従
って、ブースター電極絶縁膜14の上に、導電性ポリシ
リコンを堆積し、ブースター電極となる導電膜42まで
形成する。
【0083】この後、図16(A)〜(C)に示すよう
に、導電膜42を化学的機械研磨(CMP)、あるいは
RIE法を用いたエッチバック法により、導電膜42を
表面を後退させて、導電膜42をスタックゲート構造4
0、ゲート構造41の間にのみ埋め込む。
【0084】次に、図17(A)〜(C)に示すよう
に、埋め込まれた導電膜42のうち、拡散層9、10の
上にあるものを除去する。図中参照符号43は、ホトレ
ジストからなるマスク層である。これにより、配線型の
ブースター電極15−1〜15−3がそれぞれ、拡散層
11上にブースター電極絶縁膜14を介して形成され
る。
【0085】次に、図18(A)〜(C)に示すよう
に、図17(A)〜(C)に示した構造の上に、二酸化
シリコンを堆積し、第1層層間絶縁膜44を形成する。
次いで、層間絶縁膜44に、拡散層9に通じるビット線
用コンタクト孔45、拡散層10に通じる図示せぬソー
ス線用コンタクト孔、ブースター電極15に通じる図示
せぬブースター電極制御線用コンタクト孔などを形成し
た後、ビット線BL、図示せぬソース線、図示せぬブー
スター電極制御線を形成する。次いで、第2層層間絶縁
膜46を形成することで、この発明の第2の実施形態に
係るEEPROMセルが完成する。
【0086】次に、この発明の第3の実施形態に係るE
EPROMセルを説明する。
【0087】図19(A)は第3の実施形態に係るEE
PROMセルの平面図、図19(B)は図19(A)中
のB−B線に沿う断面図、図19(C)は図19(A)
中のC−C線に沿う断面図である。ただし、図19
(A)では、便宜上、ビット線とその下の層間絶縁膜を
省略して示している。
【0088】図19(A)〜(C)に示すように、第3
の実施形態では、第2の実施形態と同様に、ブースター
電極15を、スタックゲート構造40間、スタックゲー
ト構造40とゲート構造41との間に埋め込み形成し、
セルアレイにおいて配線状とされたブースター電極15
−1〜15−3を形成する。さらに、ブースター電極1
5−1〜15−3を形成した導電膜を、ソース用拡散層
9、ドレイン拡散層10の上にそれぞれ残して、ブース
ター電極15−1〜15−3と同一の導電物からなるソ
ース配線51、およびビット線コンタクト用プラグ52
をそれぞれ形成したことが特徴である。ソース配線51
は、ブースター電極15−1〜15−3と同様な配線状
に形成され、拡散層9に接続される。この時、拡散層9
は、ゲート構造41間に沿って線状に形成されていても
良いし、各NANDセル毎に分離されていても良い。プ
ラグ52は、島状に形成され、拡散層10に接続され
る。この時、拡散層9は、一つのビット線に接続される
NANDセル毎に分離されている。
【0089】このような第3の実施形態では、第2の実
施形態と同様に、カップリング比γpgmのばらつきを
小さくでき、ワード線7に寄生する寄生容量を低下でき
る。さらに、図20(B)に示すように、プラグ52
を、拡散層10とビット線12とのコンタクト部に有す
ることにより、例えば第2の実施形態に係る図20
(B)に示すセルに比べて、コンタクト孔45の深さ
“f”を、さらに浅くできる。このため、ビット線用コ
ンタクト孔45のアスペクト比“f/e”を、さらに小
さくでき、微細化に有効である。
【0090】次に、その製造方法を説明する。
【0091】図21〜図26は第3の実施形態に係るE
EPROMを主要な製造工程順に示した図である。図2
1〜図26において、(A)図は平面図、(B)図は
(A)図中のB−B線に沿う断面図、(C)図は(A)
図中のC−C線に沿う断面図である。
【0092】まず、図4〜図8に示した製造方法に従っ
て、スタックトゲート構造40,およびゲート構造41
を形成し、N型拡散層9、10、11まで形成する。
【0093】この後、図21(A)〜(C)に示すよう
に、ブースター電極絶縁膜14を形成し、このブースタ
ー電極絶縁膜14の上に、第1の導電膜53を薄く堆積
する。第1の導電膜は、例えば導電性のポリシリコンで
ある。
【0094】なお、この製造方法では、N型拡散層(ソ
ース)9が形成されるゲート構造41間のピッチ
“i”、およびN型拡散層(ドレイン)10が形成され
るゲート構造41間のピッチ“j”をそれぞれ、N型拡
散層(セルのソース/ドレイン)11が形成されるゲー
ト構造41〜スタックトゲート構造40間のピッチ
“g”、およびスタックトゲート構造40間のピッチ
“h”と略同じピッチとする。これは、ソース配線が形
成される領域のピッチ“i”、プラグが形成される領域
のピッチ“j”、ブースター電極が形成される領域のピ
ッチ“g”、“h”を互いに同じとすることにより、ス
タックトゲート構造40およびゲート構造41間に生ず
る凹部の全てを、導電物によって容易に埋め込めるため
である。また、ピッチ“g”、“h”を持つ領域は、基
板1へのコンタクト孔がないため、最小のピッチにでき
る。従来よりコンタクト孔がある、ピッチ“i”、
“j”を持つ領域を、ピッチ“g”、“h”に合わせれ
ば、セルアレイ部において、スタックトゲート構造40
およびゲート構造41の集積密度が向上する。また、そ
のパターンは、スタックトゲート構造40とゲート構造
41とが互いに等間隔で現れるパターンであるため、微
細な加工にも適合する。このようにピッチ“g”、
“h”、“i”、“j”は、互いに同じピッチとされる
ことが好ましいが、ソース配線、プラグが形成される領
域のピッチ“i”、“j”は、第1、第2の実施形態の
ように、ブースター電極が形成される領域のピッチ
“g”、“h”より広くされても構わない。
【0095】また、図21(A)に参照符号“k”によ
って示すように、N型拡散層9は、N型拡散層10と同
様に、一つのビット線に接続されるNANDセル毎、つ
まりカラム毎に分離されるようになっている。第3の実
施形態では、N型拡散層9が分離されていても、後にソ
ース配線によって互いに接続できるためである。このよ
うなパターンは、素子領域3のパターンを従来のメッシ
ュ状から、単純なライン&スペースのパターンにでき、
やはり微細加工に適している。このように、N型拡散層
9は、N型拡散層10と同様に、カラム毎に分離される
ことが好ましいが、第1、第2の実施形態のように、N
型拡散層9をゲート構造40間に沿って、一つの領域と
なるように形成されても良い。
【0096】次に、図22(A)〜(C)に示すよう
に、導電膜53の上に、ホトレジストからなるマスク層
54を形成する。次いで、このマスク層54に、ゲート
構造41間の領域に対応した、線状の窓55、56を形
成する。次いで、マスク層54をエッチングのマスクに
用いて、ブースター電極絶縁膜14を除去し、N型拡散
層9、10それぞれの表面を露出させる。
【0097】次に、図23(A)〜(C)に示すよう
に、マスク層54を除去した後、第2の導電膜57を堆
積し、スタックトゲート構造40およびゲート構造41
間に生じている凹部を埋め込む。第2の導電膜57は、
例えばタングステンである。第1の導電膜53と第2の
導電膜57は、いわゆる“ポリメタル構造膜”58とな
る。このとき、第2の導電膜57は、N型拡散層9、1
0それぞれに、電気的に接触される。
【0098】次に、図24(A)〜(C)に示すよう
に、ポリメタル構造膜58の表面を機械的化学研磨、あ
るいはRIE法を用いてエッチバックし、ポリメタル構
造膜58をスタックトゲート構造40とゲート構造41
との間に埋め込む。
【0099】次に、図25(A)〜(C)に示すよう
に、図24(A)〜(C)に示す構造の上に、ホトレジ
ストからなるマスク層59を形成する。次いで、このマ
スク層59に、ポリメタル構造膜58を、N型拡散層1
0毎に分離するためのスリット部に対応した窓60を形
成する。次いで、マスク層59をエッチングのマスクに
用いて、ポリメタル構造膜58を除去し、ポリメタル構
造膜58を、N型拡散層10毎に分離する。これによ
り、ポリメタル構造膜58は、図19(A)〜(C)に
示したソース配線51、プラグ52、配線型のブースタ
ー電極15−1〜15−3の形状になる。
【0100】次に、図26(A)〜(C)に示すよう
に、マスク層59を除去した後、第1層層間絶縁膜44
を形成し、次いで、層間絶縁膜44に、プラグ52に通
じるビット線用コンタクト孔45、ソース配線51に通
じる図示せぬソース線用コンタクト孔、配線型ブースタ
ー電極15−1〜15−3に通じる図示せぬブースター
電極制御線用コンタクト孔などを形成した後、ビット線
BL、図示せぬソース線、図示せぬブースター電極制御
線を形成する。次いで、第2層層間絶縁膜46を形成す
ることで、この発明の第3の実施形態に係るEEPRO
Mセルが完成する。
【0101】次に、この発明の第4の実施形態に係るE
EPROMセルを説明する。
【0102】図27(A)は第4の実施形態に係るEE
PROMセルの平面図、図27(B)は図27(A)中
のB−B線に沿う断面図、図27(C)は図27(A)
中のC−C線に沿う断面図である。ただし、図27
(A)では、便宜上、ビット線とその下の層間絶縁膜を
省略して示している。
【0103】図27(A)〜(C)に示すように、第4
の実施形態は、ワード線7が、第1の導電膜61、この
第1の導電膜61の上に形成した第2の導電膜62の積
層構造となっており、かつ第1の導電膜61は、素子分
離絶縁膜2の上にはないことが特徴である。
【0104】図27(A)〜(C)では、第4の実施形
態を、第2の実施形態に準じ、配線型のブースター電極
15−1〜15−3を有した構造により示しているが、
第4の実施形態に係る構造は、第1の実施形態のよう
に、スタックゲート構造41の上を被覆するブースター
電極15を有したセル、あるいは第3の実施形態のよう
に、配線型のブースター電極15−1〜15−3と同一
導電物により構成されたソース配線51、プラグ52を
有したセルにも、適用できることはもちろんである。
【0105】次に、その製造方法を説明する。
【0106】図28は第4の実施形態に係るEEPRO
Mの主要な製造工程を示した図である。図28におい
て、(A)図は平面図、(B)図は(A)図中のB−B
線に沿う断面図、(C)図は(A)図中のC−C線に沿
う断面図である。
【0107】まず、図4(A)〜(C)を参照して説明
した方法にしたがって、P型のシリコン基板1上に、ト
ンネル絶縁膜となる二酸化シリコン膜31、浮遊ゲート
となる導電性ポリシリコン層32を形成する。この後、
導電性ポリシリコン層32の上に、インターポリ絶縁膜
となるONO膜37を形成し、ONO膜37のうち、選
択トランジスタとなる領域に対応した部分を除去する。
【0108】次に、図28(A)〜(C)に示すよう
に、第1の導電膜61を形成し、二酸化シリコン膜3
1、導電性ポリシリコン層32、ONO膜37、第1の
導電膜61を含む第1の積層膜構造を形成する。第1の
導電膜は、導電性ポリシリコンである。次いで、素子分
離用溝を形成するときにエッチングのマスクとなる図示
せぬ窒化シリコン膜を形成した後、図示せぬ窒化シリコ
ン膜を素子領域に対応したパターンにパターニングす
る。次いで、図示せぬ窒化シリコン膜をマスクに用い
て、基板1をエッチングし、第1の積層膜構造の残存部
分に自己整合した素子領域3および素子分離用溝35
を、基板1に形成する。次いで、溝35の中を二酸化シ
リコン膜によって埋め込む。次いで、二酸化シリコン膜
を化学的機械研磨(CMP)し、溝35を二酸化シリコ
ン膜で埋め込み、素子分離領域2を形成する。この後、
図示せぬ窒化シリコン膜が残っていれば除去する。
【0109】この後、特に図示しないが、図28(A)
〜(C)に示す構造の上に、第2の導電膜62を形成
し、第1の導電膜61と第2の導電膜62との積層構造
を得る。第2の導電膜62はタングステンである。次い
で、例えば図6〜図10を参照して説明した製造方法に
したがって、スタックトゲート構造40、ゲート構造4
1を形成し、N型拡散層9、10、11を形成し、ブー
スター電極絶縁膜14を形成する。この後、ブースター
電極となる導電物を堆積する。次に、図11、あるいは
図16〜図17、図21〜図25を参照して説明した製
造方法にしたがって、ブースター電極15、あるいは配
線型のブースター電極15−1〜15−3、あるいは配
線型のブースター電極15−1〜15−3、ソース配線
51およびプラグ52を形成する。この後、図12、あ
るいは図18、あるいは図26を参照して説明したよう
に、第1層層間絶縁膜を形成し、第1層層間絶縁膜にビ
ット線コンタクト孔などを形成し、第1層層間絶縁膜の
上にビット線などを形成する。この後、第2層層間絶縁
膜を形成することで、第4の実施形態に係るセルが完成
する。
【0110】このような第4の実施形態では、第1の実
施形態と同様に、カップリング比γpgmのばらつきを
小さくでき、かつワード線7を、第1の導電膜61と第
2の導電膜62との積層構造として低抵抗化を図ること
で、書き込み動作、読み出し動作、消去動作の高速化を
期待できる。なお、ここでは、第2の導電膜62にタン
グステンを用いたが、その他の高融点金属、あるいは高
融点金属のシリサイドなどであっても良い。
【0111】次に、この発明の第5の実施形態に係るE
EPROMセルを説明する。
【0112】図29(A)は第5の実施形態に係るEE
PROMセルの平面図、図29(B)は図29(A)中
のB−B線に沿う断面図、図29(C)は図29(A)
中のC−C線に沿う断面図である。ただし、図29
(A)では、便宜上、ビット線とその下の層間絶縁膜を
省略して示している。
【0113】図29(A)〜(C)に示すように、第5
の実施形態は、スタックトゲート構造40およびゲート
構造41の上に、絶縁物でなるキャップ層71を有する
ことが特徴である。
【0114】図29(A)〜(C)では、第5の実施形
態を、第2の実施形態に準じ、配線型のブースター電極
15−1〜15−3を有した構造により図示している
が、第5の実施形態に係る構造は、第1の実施形態のよ
うに、スタックゲート構造41の上を被覆するブースタ
ー電極15を有したセル、あるいは第3の実施形態のよ
うに、配線型のブースター電極15−1〜15−3と同
一導電物により構成されたソース配線51、プラグ52
を有したセルにも、適用できることはもちろんである。
さらに、ワード線7が積層構造となった第4の実施形態
にも、適用できる。
【0115】次に、その製造方法を説明する。
【0116】図30は第5の実施形態に係るEEPRO
Mの主要な製造工程を示した図である。図30におい
て、(A)図は平面図、(B)図は(A)図中のB−B
線に沿う断面図、(C)図は(A)図中のC−C線に沿
う断面図である。
【0117】まず、図4〜図6を参照して説明した方法
にしたがって、P型のシリコン基板1上に、トンネル絶
縁膜となる二酸化シリコン膜、浮遊ゲートとなる導電性
ポリシリコン層、窒化シリコン膜を含む第1の膜状構造
体を形成する。この後、第1の膜状構造体および基板を
エッチングし、第1の積層膜構造の残存部分に自己整合
した素子領域および素子分離用溝を、基板に形成する。
次いで、溝の中を二酸化シリコン膜によって埋め込み、
素子分離領域2を形成する。この後、図6(A)〜
(C)に示す構造の上に、絶縁物でなるキャップ層71
を形成する。キャップ層71は、例えば窒化シリコンで
ある。
【0118】次に、図30(A)〜図30(B)に示す
ように、図7を参照して説明した方法に従って、スタッ
クトゲート構造40、ゲート構造41を形成する。これ
らスタックトゲート構造40、ゲート構造41の上面
は、キャップ層71で覆われている。
【0119】この後、特に図示しないが、図8〜図10
を参照して説明した製造方法にしたがって、N型拡散層
9、10、11を形成し、ブースター電極絶縁膜14を
形成する。この後、ブースター電極となる導電物を堆積
する。次に、図11、あるいは図16〜図17、あるい
は図21〜図25を参照して説明した製造方法にしたが
って、ブースター電極15、あるいは配線型のブースタ
ー電極15−1〜15−3、あるいは配線型のブースタ
ー電極15−1〜15−3、ソース配線51およびプラ
グ52を形成する。なお、特に図16〜図17、あるい
は図21〜図25に示した、ブースター電極の材料を化
学的機械研磨、あるいはエッチバックしてスタックトゲ
ート構造40間、スタックトゲート構造40〜ゲート構
造41間、ゲート構造間に埋め込む方法では、キャップ
層71が研磨、エッチバックのストッパとして機能す
る。このため、ワード線7などの膜減りを防止する。
【0120】この後、図12、あるいは図18、あるい
は図26を参照して説明したように、第1層層間絶縁膜
を形成し、第1層層間絶縁膜にビット線コンタクト孔な
どを形成し、第1層層間絶縁膜の上にビット線などを形
成する。この後、第2層層間絶縁膜を形成することで、
第5の実施形態に係るセルが完成する。
【0121】このような第5の実施形態でも、第1〜第
4の実施形態と全く同様に、カップリング比γpgmの
ばらつきを小さくすることができる。
【0122】なお、上記本発明の実施形態では、P型半
導体基板をBULKとした例について示したが、N型半
導体基板にP型ウェルをBULKとし、この上にセルを
形成しても良いことはいうまでもない。その他、本発明
の主旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施すること
ができる。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、カップリング比γpgmの変動に伴う電位VFGの
変動を抑制でき、書き込み非選択のセルや、“1”書き
込みするセルの浮遊ゲートに電子が注入されてしまうよ
うな誤書き込み、およびリードディスターブなどの不良
の発生を抑制し得る不揮発性半導体記憶装置、およびそ
の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)はこの発明の第1の実施形態に係る
メモリセルの平面図、図1(B)は図1(A)中のB−
B線に沿う断面図、図1(C)は図1(A)中のC−C
線に沿う断面図。
【図2】図2はこの発明に係るメモリセルが有する浮遊
ゲートの鳥瞰図。
【図3】図3(A)はこの発明の第1の実施形態に係る
メモリセルを有したEEPROMの等価回路図、図3
(B)は書き込みモードと各ノードとの電位の関係を示
す図、図3(C)は読み出しモードと各ノードとの電位
の関係を示す図、図3(D)は消去モードと各ノードと
の電位の関係を示す図。
【図4】図4(A)はこの発明の第1の実施形態に係る
メモリセルの一工程中における平面図、図4(B)は図
4(A)中のB−B線に沿う断面図、図4(C)は図4
(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図5】図5(A)はこの発明の第1の実施形態に係る
メモリセルの一工程中における平面図、図5(B)は図
5(A)中のB−B線に沿う断面図、図5(C)は図5
(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図6】図6(A)はこの発明の第1の実施形態に係る
メモリセルの一工程中における平面図、図6(B)は図
6(A)中のB−B線に沿う断面図、図6(C)は図6
(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図7】図7(A)はこの発明の第1の実施形態に係る
メモリセルの一工程中における平面図、図7(B)は図
7(A)中のB−B線に沿う断面図、図7(C)は図7
(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図8】図8(A)はこの発明の第1の実施形態に係る
メモリセルの一工程中における平面図、図8(B)は図
8(A)中のB−B線に沿う断面図、図8(C)は図8
(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図9】図9(A)はこの発明の第1の実施形態に係る
メモリセルの一工程中における平面図、図9(B)は図
9(A)中のB−B線に沿う断面図、図9(C)は図9
(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図10】図10(A)はこの発明の第1の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図10
(B)は図10(A)中のB−B線に沿う断面図、図1
0(C)は図10(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図11】図11(A)はこの発明の第1の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図11
(B)は図11(A)中のB−B線に沿う断面図、図1
1(C)は図11(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図12】図12(A)はこの発明の第1の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図12
(B)は図12(A)中のB−B線に沿う断面図、図1
2(C)は図12(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図13】図13(A)はこの発明の第2の実施形態に
係るメモリセルの平面図、図13(B)は図13(A)
中のB−B線に沿う断面図、図13(C)は図13
(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図14】図14(A)はこの発明の第2の実施形態に
係るメモリセルを有したEEPROMの等価回路図、図
14(B)は書き込みモードと各ノードとの電位の関係
を示す図、図14(C)は読み出しモードと各ノードと
の電位の関係を示す図、図14(D)は消去モードと各
ノードとの電位の関係を示す図。
【図15】図15(A)はこの発明の第1の実施形態に
係るメモリセルの断面図、図15(B)はこの発明の第
2の実施形態に係るメモリセルの断面図。
【図16】図16(A)はこの発明の第2の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図16
(B)は図16(A)中のB−B線に沿う断面図、図1
6(C)は図16(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図17】図17(A)はこの発明の第2の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図17
(B)は図17(A)中のB−B線に沿う断面図、図1
7(C)は図17(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図18】図18(A)はこの発明の第2の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図18
(B)は図18(A)中のB−B線に沿う断面図、図1
8(C)は図18(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図19】図19(A)はこの発明の第3の実施形態に
係るメモリセルの平面図、図19(B)は図19(A)
中のB−B線に沿う断面図、図19(C)は図19
(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図20】図20(A)はこの発明の第2の実施形態に
係るメモリセルの断面図、図20(B)はこの発明の第
3の実施形態に係るメモリセルの断面図。
【図21】図21(A)はこの発明の第3の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図21
(B)は図21(A)中のB−B線に沿う断面図、図2
1(C)は図21(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図22】図22(A)はこの発明の第3の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図22
(B)は図22(A)中のB−B線に沿う断面図、図2
2(C)は図22(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図23】図23(A)はこの発明の第3の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図23
(B)は図23(A)中のB−B線に沿う断面図、図2
3(C)は図23(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図24】図24(A)はこの発明の第3の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図24
(B)は図24(A)中のB−B線に沿う断面図、図2
4(C)は図24(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図25】図25(A)はこの発明の第3の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図25
(B)は図25(A)中のB−B線に沿う断面図、図2
5(C)は図25(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図26】図26(A)はこの発明の第3の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図26
(B)は図26(A)中のB−B線に沿う断面図、図2
6(C)は図26(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図27】図27(A)はこの発明の第4の実施形態に
係るメモリセルの平面図、図27(B)は図27(A)
中のB−B線に沿う断面図、図27(C)は図27
(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図28】図28(A)はこの発明の第4の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図28
(B)は図28(A)中のB−B線に沿う断面図、図2
8(C)は図28(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図29】図29(A)はこの発明の第5の実施形態に
係るメモリセルの平面図、図29(B)は図29(A)
中のB−B線に沿う断面図、図29(C)は図29
(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図30】図30(A)はこの発明の第5の実施形態に
係るメモリセルの一工程中における平面図、図30
(B)は図30(A)中のB−B線に沿う断面図、図3
0(C)は図30(A)中のC−C線に沿う断面図。
【図31】図31(A)は従来のメモリセルの平面図、
図31(B)は図31(A)中のB−B線に沿う断面
図、図31(C)は図31(A)中のC−C線に沿う断
面図。
【図32】図32(A)は従来のEEPROMの等価回
路図、図32(B)は書き込みモードと各ノードとの電
位の関係を示す図。
【図33】図33は従来の浮遊ゲートの鳥瞰図。
【図34】図34はカップリング比の素子領域幅依存性
を示す図。
【符号の説明】
1…P型シリコン基板、 2…素子分離領域、 3…素子領域、 4…トンネル絶縁膜、 5…浮遊ゲート、 6…インターポリ絶縁膜、 7…ワード線(制御ゲート) 8…選択トランジスタのゲート、 9、10、11…N型拡散層、 12…ビット線、 13…メモリセルのチャネル、 14ブースタープレート絶縁膜、 15…ブースタープレート、 15−1〜15−3…配線型のブースター電極、 16…NANDセルチャネル、 51…ソース配線、 52…プラグ、 61…第1の導電膜、 62…第2の導電膜、 71…キャップ層。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、第1の絶縁膜を介して
    形成された浮遊ゲートと、 前記浮遊ゲートの第1の面に、第2の絶縁膜を介して対
    向した制御ゲートと、 前記浮遊ゲートの第2の面に、第3の絶縁膜を介して対
    向したブースター電極とを具備し、 前記第1の絶縁膜を介して前記半導体基板と対向する前
    記浮遊ゲートの幅、前記第2の絶縁膜を介して前記制御
    ゲートと対向する前記浮遊ゲートの幅、および前記第3
    の絶縁膜を介して前記ブースター電極と対向する前記浮
    遊ゲートの幅がそれぞれ略等しいことを特徴とする不揮
    発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記浮遊ゲートと前記制御ゲートとが互
    いに積層された、スタックトゲート構造が複数配置され
    たセルアレイ部を具備し、 前記セルアレイ部において、前記ブースター電極は、互
    いに隣接する前記スタックトゲート構造間に埋め込まれ
    た状態で存在することを特徴とする請求項1に記載の不
    揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記セルアレイ部はビット線コンタクト
    部を有し、このビット線コンタクト部に、前記ブースタ
    ー電極と同一導電材料から構成されるプラグが形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記制御ゲートは、前記第2の絶縁膜を
    介して前記浮遊ゲートに容量結合する第1の部分と、ロ
    ー方向に隣接する前記第1の部分どうしを互いに接続す
    る第2の部分とを含むことを特徴とする請求項1に記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記制御ゲートの上に、絶縁物でなるキ
    ャップ層を有することを特徴とする請求項1乃至請求項
    4いずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 第1導電型の半導体基板上に、第1の導
    電膜およびこの第1の導電膜と前記基板とを絶縁する第
    1の絶縁膜とを少なくとも含んだ第1の膜状構造を形成
    する工程と、 前記第1の膜状構造の、素子分離領域に対応した部分を
    除去し、前記第1の膜状構造の残存部分と自己整合的に
    素子領域および素子分離用溝を前記基板に形成する工程
    と、 前記素子分離用溝を絶縁物により埋め込む工程と、 前記第1の膜状構造および前記絶縁物の上に、前記第1
    の導電膜を介して前記基板の、前記素子領域に対応した
    部分に容量結合する第2の導電膜を少なくとも含んだ第
    2の膜状構造を形成する工程と、 前記第1、第2の膜状構造のうち、前記素子領域に形成
    される第2導電型の半導体活性領域に対応した部分を除
    去して、前記第1の導電膜からなり、前記素子領域に自
    己整合した浮遊ゲート、および前記第2の導電膜からな
    り、前記浮遊ゲートに容量結合するワード線をそれぞれ
    含んだスタックトゲート構造を少なくとも形成する工程
    と、 前記スタックトゲート構造および前記絶縁物と自己整合
    的に、第2導電型の半導体活性領域を前記基板内に複数
    形成する工程と、 前記浮遊ゲートの前記ワード線の側面下方で露出する
    面、および前記半導体活性領域のうち、メモリセルのソ
    ース/ドレインとして機能する領域にそれぞれ、絶縁物
    を介して容量結合するブースター電極を形成する工程と
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ブースター電極は、前記スタックト
    ゲート構造間に生じた凹部を導電物により埋め込み、こ
    の埋め込まれた導電物を、少なくとも前記スタックトゲ
    ート構造間に生じた凹部に残して形成されることを特徴
    とする請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の導電膜は、選択トランジスタ
    が形成される領域では前記第1の導電膜と電気的に接続
    され、メモリセルが形成される領域では前記第1の導電
    膜と電気的に絶縁されて形成され、 前記スタックトゲート構造を少なくとも形成する工程
    は、前記スタックトゲート構造の他、前記第1の導電膜
    と第2の導電膜とが互いに電気的に接続された選択ゲー
    ト線を含んだゲート構造をそれぞれ形成する工程であ
    り、 前記ブースター電極は、前記ゲート構造間に生じた凹
    部、前記ゲート構造と前記スタックゲート構造との間に
    生じた凹部、および前記スタックゲート構造間に生じた
    凹部それぞれに前記導電物を残した後、前記ゲート構造
    間に生じた凹部に残された前記導電物を除去して形成す
    ることを特徴とする請求項7に記載の不揮発性半導体記
    憶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記複数の半導体活性領域は、メモリセ
    ルのソース/ドレインとして機能する第1領域、ソース
    配線に接続される第2領域、およびビット線に接続され
    る第3領域をそれぞれ含み、 前記浮遊ゲートおよび前記第1領域それぞれに容量結合
    される前記ブースター電極と同じ導電材料により、前記
    第2領域に電気的に接続されるソース配線、および前記
    第3領域に電気的に接続されるビット線コンタクト用プ
    ラグを形成することを特徴とする請求項6に記載の不揮
    発性半導体記憶装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第2の導電膜は、選択トランジス
    タが形成される領域では前記第1の導電膜と電気的に接
    続され、メモリセルが形成される領域では前記第1の導
    電膜と電気的に絶縁されて形成され、 前記スタックトゲート構造を少なくとも形成する工程
    は、前記スタックトゲート構造の他、前記第1の導電膜
    と第2の導電膜とが互いに電気的に接続された選択ゲー
    ト線を含んだゲート構造をそれぞれ形成する工程であ
    り、 前記ブースター電極は、前記第1領域および前記素子分
    離領域上で前記ゲート構造と前記スタックゲート構造と
    の間に生じた凹部、および他の前記第1領域および前記
    素子分離領域上で前記スタックゲート構造間に生じた凹
    部それぞれに前記導電物を残して形成し、 前記ソース配線は、前記第2領域および前記素子分離領
    域上で前記ゲート構造間に生じた凹部に前記導電物を残
    して形成し、 前記ビット線コンタクト用プラグは、前記第3領域上で
    前記ゲート構造間に生じた凹部に前記導電物を残すとと
    もに、前記ゲート構造間の前記素子分離領域上から前記
    導電物を除去して形成することを特徴とする請求項9に
    記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の膜状構造は、前記第1の導
    電膜の上に形成される第3の導電膜と、この第3の導電
    膜と前記第1の導電膜とを絶縁する第2の絶縁膜を、さ
    らに含むことを特徴とする請求項6乃至請求項10いず
    れか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の膜状構造は、前記第2の導
    電膜の上に形成された絶縁物でなるキャップ層を、さら
    に含むことを特徴とする請求項6乃至請求項11いずれ
    か一項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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