JP2009521776A - ブースタープレートを備えたフラッシュメモリデバイス - Google Patents

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Abstract

NAND型フラッシュメモリデバイスは、独特の設計のブースタープレートを備えている。ブースタープレートは読み出し動作とプログラム動作中にバイアスされ、多くの場合、浮遊ゲートへの結合によって、ゲートに蓄積された電荷をプログラムまたは読み出すのに必要な電圧レベルが低下する。ブースタープレートは、浮遊ゲート間の好ましくない結合を遮断することもできる。自己昇圧モード、局所自己昇圧モード及び消去領域自己昇圧モードを独特のブースタープレートと共に用いることで、読み出し/書き込みの信頼性と正確さがさらに改善される。したがって、本発明によれば、よりコンパクトで信頼性の高いメモリデバイスを実現することが可能である。

Description

本発明は、一般には、フラッシュEEPROM(電気的消去可能かつプログラム可能なROM)タイプの不揮発性半導体メモリに関し、より詳しくは、NANDタイプのメモリセルアレイを動作させる構造と方法に関する。
商業的に成功した不揮発性メモリ製品が多く存在する。これらのメモリ製品は、特に、フラッシュEEPROMセルのアレイを用いる小型カードという形態で今日使用されている、
一般的なフラッシュEEPROMの1つのアーキテクチャとして、NANDアレイが利用されている。このアーキテクチャでは、メモリセルからなる多数のストリングが、個々のビット線(BLs)と基準電位との間で1つ以上の選択トランジスタを介して接続されている。NANDアレイは技術上公知であり、現時点ではさまざまな消費者用デバイスに広く利用されている。このようなアレイの一部を、図2Aの平面図に示す。BL0〜BL4(このうちのBL1〜BL3を12〜16としても示す)は、縦方向にグローバルな金属製のビット線(図示せず)に対する拡散層としてのビット線接続部を表している。各ストリング中に4つの浮遊ゲートメモリセルを示しているが、一般的には、個々のストリングは16、32またはそれ以上の、浮遊ゲートなどが配列されたメモリセル電荷蓄積素子を含んでいる。WL0〜WL3と示されている制御ゲート(ワード)線(図2Aを線A−Aで切った断面図である図2BではP2と示されている)と、ストリング選択線SGDおよびSGSは、ポリシリコン製の浮遊ゲート(図2BではP1と示されている)を含む行の上を複数のストリングにまたがって伸張している。但し、トランジスタ40と50の場合、その制御ゲートと浮遊ゲートが電気的に接続されている場合がある(図示せず)。制御ゲート線は、一般的には、図2Bに示すように、浮遊ゲート上に自己整合スタックとして形成されており、中間の誘電体層19を介して互いに容量結合する。ストリングの上端部と下端部は、周辺部から電気的に駆動されるその起動ゲートとして浮遊ゲート材料(P1)を用いているトランジスタを共に介してビット線と共通ソース線にそれぞれ接続されている。浮遊ゲートと制御ゲート間のこの容量結合によって、浮遊ゲートに結合している制御ゲートの電圧が上昇し、これによって浮遊ゲートの電圧が上昇する。列の内部の個々のセルは、各ワード線に比較的高い電圧が印加されるとともに該当する選択された1つのワード線に比較的低い電圧が印加されることでストリング中の残りのセルがオンし、これによってプログラミング中に読み出し及び検証される。これによって、各ストリング中を流れる電流が、主として、選択されたワード線の下方にあるアドレス指定されたセルに蓄積されている電荷のレベルによって決まる。一般的には、この電流は、多数のストリングに対して同時に検出されて、行に含まれる浮遊ゲートの電荷レベル状態が同時に読み取られる。
NANDタイプのフラッシュメモリとその動作に関連する例が、その全体を参照してここに組み込む以下の米国特許/特許出願に記述されている:米国特許第5,570、315号、第5,774,397号、第6,046,935号、第6,456,528号および第6,522,580号。
最も一般的には、現在のフラッシュEEPROMアレイの電荷蓄積素子は、ドープされたポリシリコン材料からなる導電性の浮遊ゲートである。しかしながら、必ずしも導電性ではないが、電荷蓄積能力を持つ他の材料も使用可能である。このような代替の材料の例として、窒化シリコンがある。このようなセルは、1991年4月に発行されたIEEEのソリッドステート回路ジャーナルの第26巻の第4号の497〜501ページの、タカアキ・ノザキらによる「A 1-Mb EEPROM with MONOS Memory cell for Semiconductor Disk Application」という記事に説明されている。
一般的な不揮発性フラッシュアレイのメモリセルは、同時に消去される個々のブロックに分割されている。すなわち、ブロックには、消去の単位として他とは別に一度に消去される最小数のセルが含まれる。但し、1回の動作で2ブロック以上が消去されることもある。一般的に、各ブロックは1ページ以上のデータを記憶する。このページとは、プログラミングと読み出しの基本的な単位として、データのプログラミング動作と読み出し動作を同時に受ける最小数のセルである。但し、1回の動作で、2ページ以上がプログラムされたり読み出されたりすることもある。一般的に、各ページは、1セクター以上のデータを記憶する。セクターのサイズは、ホストシステムによって定義される。磁気ディスクドライブに対して規定されている基準による一例では、セクターは512バイトのユーザデータに、ユーザデータおよび/またはそれが記憶されているブロックに関する数バイトのオーバーヘッド情報を加算したものである。
ほとんどすべての集積回路応用分野と同様に、集積回路機能の実現に必要なシリコン基板領域を縮小しようという圧力は、フラッシュEEPROMアレイに対しても存在する。シリコン基板の所定領域に記憶可能なデジタルデータの量を増加させて、所定寸法のメモリカードや他のタイプのパッケージの記憶容量を増すこと、または容量を増して寸法を減らすことが、絶えず望まれている。データの記憶密度を増すもう一つの方法は、メモリセルの電荷蓄積素子1つ当たりに2ビット以上のデータを記憶することである。これは、電荷蓄積素子の許容電圧または電荷蓄積ウインドウを3つ以上の状態に分割することによって達成される。4つの状態を用いると、各セルは2ビットのデータを記憶可能となる。状態が8つあれば、各セルは3ビットのデータが記憶される。複数状態のフラッシュEEPROM構造体の動作は、米国特許第5,043,940号、第5,172,338号、第5,570,315号および第6,046,935号に記載されている。
NANDストリングを用いたフラッシュメモリシステムの一般的なアーキテクチャは、NANDアレイを含んでいる。各アレイは、複数のNANDストリングを含んでいる。例えば、図3は、図2Aのメモリアレイのうちの3つのNANDストリング11、13、15を示しているが、このアレイは4つ以上のNANDストリングを含んでいる。図A3の各NANDストリングは、2つの選択トランジスタと4つのメモリセルを含んでいる。例えば、NANDストリング11は、選択トランジスタ20、30及びメモリセル22、24、26、28を含んでいる。NANDストリング13は、選択トランジスタ40、50及びメモリセル42、44、46、48を含んでいる。各ストリングは、選択トランジスタ(例えば、選択トランジスタ30と選択トランジスタ50)によってソース線に接続されている。選択線SGSは、ソース側の選択ゲートを制御するために用いられる。NANDストリングは、選択線SGDによって制御される選択トランジスタ20、40によってそれぞれのビット線に接続されている。他の実施形態では、選択線が必ずしも共通とは限らない。ワード線WL3は、メモリセル22の制御ゲートとメモリセル42の制御ゲートに接続されている。ワード線WL2は、メモリセル24の制御ゲートとメモリセル44の制御ゲートに接続されている。ワード線WL1は、メモリセル26の制御ゲートとメモリセル46の制御ゲートに接続されている。ワード線WL0は、メモリセル28の制御ゲートとメモリセル48の制御ゲートに接続されている。以上のように、各ビット線と各NANDストリングが、メモリセルのアレイの列を構成している。ワード線(WL3、WL2、WL1およびWL0)は、このアレイの行を構成している。各ワード線が、行の中の各メモリセルの制御ゲートに接続されている。例えば、ワード線WL2は、メモリセル24、44、64の制御ゲートに接続されている。
図3Bは、各々が共通のワード線の集合によって制御されるいくつかのNANDアレイを示す回路図である。図2Aと図3のアレイは、図3Bでは最上部のアレイとして示されている。図3Bに示すように、同じアレイ中にある各NANDストリング(例えば、11、13)は、共通のソース線と複数のビット線12、14、...のうちの1つに接続されており、ワード線の共通の集合(WL0〜WL3)によって制御される。
各メモリセルは、データ(アナログデータまたはデジタルデータ)を記憶することができる。1ビットのデジタルデータを記憶するとき(バイナリメモリセル)、このメモリセルの可能な閾値電圧の範囲は、論理データ「1」と「0」を割り当てられる2つの範囲に分割される。NANDタイプのフラッシュメモリの一例では、電圧閾値は、メモリセルが消去された後に負の値となり、論理「1」と定義される。プログラム動作の後では閾値電圧は正の値となり、論理「0」と定義される。閾値電圧が負のときに制御ゲートに0ボルトが印加されて読み出しが試みられると、メモリセルに電流が流れ、論理1が記憶されていることが示される。閾値電圧が正のときに読み出し処理が試みられると、メモリセルはオンせず、論理0が記憶されていることが示される。メモリセルは、複数レベルの情報、例えば、複数ビットのデジタルデータを記憶することも可能である。複数レベルのデータを記憶する場合、可能な閾値電圧の範囲は、データのレベルの数に分割される。例えば、4つのレベルの情報を記憶する場合、4つの閾値電圧範囲が存在し、各範囲に対して1つのデータ値が割り当てられる。複数(例えば、3つ以上)の範囲の閾値電圧に区分することによってデータを記憶するメモリは、多重状態メモリとして知られている。NANDタイプのメモリの一例では、消去動作後の閾値電圧は負であり、「11」と定義される。状態「10」、「01」および「00」に対しては、正の閾値電圧が用いられる。
NAND型フラッシュメモリセルをプログラムするときには、制御ゲートにプログラム電圧が印加されるとともに、プログラムするように選択されたNANDストリングのチャネル領域が接地(0V)される。NANDストリング下のチャネル領域から電子が浮遊ゲートに注入される。電子が浮遊ゲートに蓄積されると、この浮遊ゲートは負に帯電し、セルの閾値電圧が上昇する。選択されたNANDストリングのチャネル領域を接地するために、対応するビット線が接地(0V)され、さらに、SGDが選択されたトランジスタの閾値電圧より高い十分な高電圧(一般的には、例えば、3.3ボルトのVdd)に接続される。プログラムされるセルの制御ゲートにプログラム電圧を印加するために、プログラム電圧が適切なワード線に印加される。上述したように、ワード線は、同じワード線を共用する他の各NANDストリング中の1つのセルにも接続されている。例えば、図3Aのセル24をプログラムするときには、プログラム電圧はセル44の制御ゲートにも印加される。これは、これら両方のセルが同じワード線を共有しているからである。あるワード線上にある1つのセルを、同じワード線に接続されている他のセルをプログラムすることなくプログラムしたい場合、例えば、セル24をプログラムしてセル44はプログラムしたくないときに問題が発生する。プログラム電圧はワード線に接続されているすべてのセルに印加されるため、このワード線上にある選択されていないセル(プログラムされることになっていないセル)が意図せずにプログラムされることがある。例えば、セル44はセル24に隣接している。セル24をプログラムするとき、セル44が意図せずにプログラムされることが懸念される。選択されたワード線上の選択されていないセルが意図せずにプログラムされることは、「プログラム外乱」と呼ばれる。より一般的にいえば、「プログラム外乱」は、プログラミング動作中に発生する可能性があるなんらかの好ましくない閾値電圧のズレを指すために用いられ、正のズレから負のズレかに関わらず、選択されたワード線に限られずに用いられる。
プログラム外乱を防止することが可能な技術はいくつか存在する。「自己昇圧法」(「SB」)として知られている1つの方法が、1995年11月に発行されたソリッドステート回路ジャーナルの第30巻の第11号の1149〜1155ページの「A 3.3V 32Mb NAND Flash Memory with Incremental Step Pulse Programming Scheme」中でスー(K.D.Suh)らによって提案されている。SB方式を用いてプログラムしている間は、選択されていないNANDストリングのチャネル領域は、その対応するビット線から電気的に絶縁される。次に、中間パス電圧(例えば、10ボルト)が選択されていないワード線に印加され、高いプログラム電圧(例えば、18ボルト)が選択されたワード線に印加される。選択されていないNANDストリングのチャネル領域は選択されていないワード線に対して容量結合され、選択されていないNANDストリングのチャネル領域に電圧(例えば、結合比が0.6であると仮定すると、6ボルト)が発生する。このいわゆる「自己昇圧」によって、選択されていないNANDストリングのチャネル領域と、選択されたワード線に印加されるプログラム電圧との間の電位差が減少する。その結果、選択されていないNANDストリング中のメモリセルと、特に、選択されたワード線上にあるこのようなストリング中のメモリセルに対して、トンネル酸化物の両端の電圧、すなわち、プログラム外乱がかなり軽減される。NANDストリングアレイと昇圧に関するさらなる情報については、その全体を参照してここに組み込む、ヘミンク(Gertjan Hemink)に発行された米国特許出願第10/774,014号を参照されたい。
NANDストリングは、一般的に(常にではないが)、ソース側からドレイン側に向けて、例えば、メモリセル28からメモリセル22に向けてプログラムされる。プログラミングプロセスがNANDストリングの最後の(または最後に近い)メモリセルをプログラムする準備ができており、抑止されているストリング(例えば、ストリング13)上の事前にプログラムされるセルのすべてまたはほとんどがプログラムされると、この事前にプログラムされたセルの浮遊ゲート中には負の電荷が存在することになる。浮遊ゲートにこのような負の電荷が存在するため、予備充電を完全に実行することが不可能となる。この結果、NANDストリング下のチャネル領域の初期電位が低下し、このようなチャネル領域に対する次の自己昇圧の効果も低下する。したがって、選択されていないNANDストリングのチャネル中の昇圧電位が十分に高くならず、最後の数個のワード線に対してプログラム外乱が未だ生じうる。例えば、プログラミング電圧がWL3に印加された場合に、抑止されているストリング上のセル48、46および44がプログラムされていると、これらメモリセル44、46および48の浮遊ゲート中に負の電荷が発生している。これによって、自己昇圧プロセスによる昇圧レベルが制限され、セル42にプログラム外乱が生じうる。
この問題に鑑みて、改善策として、ヤング(T.S.Jung)らが、ISSC96のセッション2で、IEEEのフラッシュメモリ、ペーパーTP2.1の32ページの「A 3.3V 128Mb Multi-Level NAND Flash Memory for Mass Storage Application」の中で局所自己昇圧(「LSB」)技術を提案している。
LSB方式においては、抑止されているストリング上のメモリセル44に対するプログラム外乱を軽減または防止するために、高いプログラミング電圧をワード線WL2に印加するときに、ワード線WL1とWL3に0ボルトを印加して、メモリセル42と46をオフさせる。すると、メモリセル44中のチャネル電位は、メモリセル42、46および48のチャネル領域における自己昇圧の影響を受けないか、または、少なくともその影響が軽減される。したがって、メモリセル44のチャネル領域のチャネル電位は、この高いプログラミング電圧Vpgmによって、メモリセル44のチャネル領域が残りのメモリセル42、46および48での自己昇圧の影響を受けたときに得られる電圧レベルより高い電圧レベルまで自己昇圧される。これによって、メモリセル24をプログラムするときにプログラム外乱が防止される。自己昇圧と局所自己昇圧に関するより詳細な説明に関しては、米国特許第6,107,658号、特にコラム6〜10の説明を参照のこと。
局所自己昇圧法の代替方法として提案されているもう1つの技術が、タナカらに発行された米国特許第6,525,964号に記載されており、この技術は消去領域自己昇圧法(「EASB」)として知られている。LSBではセルのプログラム外乱を防止するために選択されていないセルの両側のメモリセルをオフするのに対し、EASBでは選択されていないセルのソース側のメモリセルだけをオフする点で、EASBはLSBと異なっている。例えば、メモリセル24をプログラムする場合、メモリセル42をオフすることなく、メモリセル46だけをオフして、セル44にプログラム外乱が発生することを防止する。
LSBとEASBは多くの応用分野にとって有用であるが、それでも、これらの方式を現在の形態で用いるとき、特に、将来の世代のデバイスのメモリセルの寸法がより減少または縮小すると、ある種の問題が生ずる。したがって、改良された昇圧構造と昇圧方式が望まれている。
本発明によるNANDメモリデバイスは、プログラミングや読み出しに際してエラーを起こしにくく、同時に、より小型化することが可能である。ワード線間を通っているとともにその上を通っていないフィンガを備えたブースタープレートによって結合が発生するが、この結合は、動作にとって有害なワード線の頂部への過度の結合を発生させることがなく、動作にとって有用なものとなる。隣接するセル間の好ましくない結合が解消されることによって、電圧閾値が上下にシフトする好ましくない動きが最小化される。これは、レベルが互いに接近しているマルチレベル分野では特に重要である。このブースタープレートを作成する際に用いられるプロセスと、これを用いているデバイスについて、説明する。
独自の昇圧方法を組み合わせて用いると、プレートとこれらの方法の組み合わせによって、発生し得るノイズが最小化され、また、利用する電圧レベルを適切に低下させることが可能となる。これによって外乱が最小化される。このような方法には、自己昇圧モード、局所自己昇圧モード、消去領域自己昇圧モードなどがある。
本発明で利用される昇圧構造と昇圧ルーチンによって、一般的に、メモリアレイまたはメモリ構造の小型化が可能となり、また、その結果として、このような構造内でのデータの読み出しと書き込みの信頼性が向上する。この構造によって、必要とされる容量結合が増大し、同時に、動作にとっては有害な容量結合の増大が回避される。特に、ブースタープレートを組み込んだ従来の技術と比較すると、制御ゲート(ワード線)の容量が約80%減少し、これによって、ワード線間の結合と、それに伴う好ましくないノイズが低減する。ブースタープレートを有していない従来の技術と比較すると、ワード線方向における浮遊ゲート間の結合が実質的に消滅する。
図1は、本発明の実施形態であるメモリ構造すなわちデバイス100の断面図である。この断面図は、ワード線の方向すなわち軸に対して直角に、また、従来技術において解説し、図2Aによって示されている断面A−Aに対して平行に取ったものである。ワード線としても知られているいくつかの制御ゲート112がこの断面図に示されている。中心のワード線には「n番目」のワード線と参照番号が付けられており、他のワード線の位置は、この基準のワード線に関連付けて示されている。一般に、プログラミング動作を後で説明するときに、「n番目」のワード線とは、所定動作に対する選択されたワード線のことである。
図1から分かるように、ワード線112は浮遊ゲート110上にある。ブースタープレート110のフィンガ110Bは、ワード線の間及び浮遊ゲートの間に配置されている。ブースタープレートのフィンガ110Bは、浮遊ゲートの底部からワード線の頂部にまで伸張している。これらフィンガは、図1のワード線112の頂部のレベルを超えて伸張してはいない。言い換えると、ブースタープレート110やフィンガ110Bのどの部分も、ワード線の上面の上または頂部には存在しない。この実施形態または他の実施形態では、基板または基板上の層などの基準となる固定点から測定して、フィンガの上面がワード線の上面より高くてもよい。しかしながら、これは、ブースタープレートとフィンガがワード線の上または上方に存在していることを意味するものと解釈すべきではない。ブースタープレート110の底部は、浮遊ゲート110の底部と同じ高さにある。これは基板118の頂部の高さ118Aとすることが可能であるが、多くの場合は、浮遊ゲート110の底部と基板118の頂部との間に他の層が1つ以上存在する。このような層は、ブースタープレート110の底部と基板118の頂部との間にも存在していてもよい。この断面図は、アレイの中間部を示しており、ここではフィンガ110Bが接続されていない。この断面図では見えないが、ブースタープレートのフィンガはすべて、図6Aと6Bから分かるように、デバイスの周辺部のブースタープレートの連結部分に結合されている。この連結部分は、一種の電気的バスと考えることが可能である。すなわち、ブースタープレート110全体が導電性であり、連結部分に印加された電圧は各フィンガ110Bに分配される。図4Aに従来のデバイス200の断面図を示す。このデバイスは、デバイス100に類似しているが、ブースタープレートがない。ブースタープレート110のフィンガ110Bがある結果、従来デバイス200に存在する浮遊ゲート同士間の結合がほとんど消滅する。これによって、外乱が最小化され、さまざまな動作で低い電圧レベルを用いることが可能となり、さらに、デバイスの小型化が可能となる。
デバイス100中のブースタープレート110がワード線の上を伸張していないため、たとえワード線の頂部で結合があったとしても制限される。これは、図4Bに示す従来技術によるデバイス300とは対照的である。図4Bでは、この断面図に示されているデバイス300の一部が、ブースタープレートを除いて、図1に示すデバイスと構造的に類似している。デバイス300のブースタープレート111は、ワード線112の頂部表面上に存在する固体の上部プレート部分111Bを有している。実質的には、デバイス300中のブースタープレート111は、メモリアレイのワード線と浮遊ゲートを(連続した)毛布のように覆っている。これによって、プレート111と制御ゲート112と浮遊ゲート116の間で高いレベルの結合が生じる。しかしながら、後で述べるように、このような高いレベルの結合は、ワード線または制御ゲートの全体の容量を大幅に増加させるため、有用ではない。表M.2から分かるように、デバイス300中の制御ゲート容量の合計は、デバイス200のそれより78%高く、本発明を実施しているデバイス100のそれより42%高い。制御ゲート(CG)結合は、読み出し動作と書き込み動作の際にノイズという問題を引き起こし、好ましくない。これは、誤差の度合いが極めて低く、かつ、日ごとに低くなっているマルチレベルメモリでは特に問題である。また、過度の制御ゲート結合によるノイズと干渉を最小化することは、このようなフラッシュデバイスを小型化し、容量を増加させる際のカギとなる。
以下の表M.1に、従来技術によるデバイス200と300に対する、本発明のデバイス100の浮遊ゲート(FG)の相対的な容量値を示す。FG−FG結合とFG−CG結合が、ワード線方向ではゼロパーセントに減少していることが分かる。このFG−FG結合は、全体的容量が増したことによってビット線(BL)方向でも少し減少している。
Figure 2009521776
以下の表M.2に、従来技術によるデバイス200と300に対する、本発明のデバイス100のCG容量値を示す。表M.2から分かるように、デバイス300中の制御ゲート容量の合計は、デバイス200のそれより78%高く、本発明を実施しているデバイス100のそれより42%高い。上述したように、このような容量の大幅な増加が生じると、読み出し動作と書き込み動作の際にノイズという問題を引き起こすため、望ましくない。
Figure 2009521776
読み出し動作
本発明の動作と長所の理解のために、読み出し動作で用いられる電圧のいくつかの例を以下の表に示す。これらは、単なる解説のための例または実施形態であり、もちろん、他の値を本発明で用いることが可能であることを理解すべきである。Vplateは、ブースタープレート110に印加される電圧である。
Figure 2009521776
Figure 2009521776
ケース2では、Betaは約0.5ボルトであることが好ましい。ケース2の動作によって読み出し外乱の問題が最小化されるが、これは、Vplate電位がBetaだけ増加すると、選択されていないWLに印加されるVpass値が、選択されていないWLに対するVread外乱効果が解消するレベル、または、少なくとも最小化するレベルにまで低下させることが可能となるからである。この低下が可能であるのは、ブースタープレートのフィンガとメモリセルの浮遊ゲートとの間の容量結合効果のためである。
プログラム動作
デバイス100のメモリセルは、多くのさまざまな方法でプログラムすることが可能である。ブースタープレート110を、動作中、例えばプログラム動作中に、セルや浮遊ゲートが異なれば、これに対応した異なった電圧レベルでバイアスすることが可能である。もちろん、選択されたワード線(および関連する選択された浮遊ゲート)と選択されていないワード線の電圧レベルも変更可能である。ワード線の上部レベル、すなわち表面より上には来ないフィンガ110Bをもつブースタープレート110を用いると、従来型のデバイス、例えばデバイス300の場合よりも正確で効果的な昇圧制御が可能となる。
自己昇圧(SB)モード、局所自己昇圧(LSB)モードおよび消去領域自己昇圧(EASB)モードを以下に説明する。他の変更やモードも、本発明の構造で用いることが可能である。現在のところでは、SBモードとEASBモードが、デバイス100内で用いるのに好ましい。
自己昇圧モード
互いに異なった2つのケース、すなわち、シナリオに対する、SBモード中でのVplateバイアス電位の例を以下に示す。
Figure 2009521776
ブースタープレート110にVpass電圧レベルを印加すると、非常に高い自己昇圧電位が得られる。
Figure 2009521776
ブースタープレートにVpass電圧レベルの電圧を印加すると良好な自己昇圧効果が得られるが、選択されていないワード線に対してVpass電圧が印加された結果発生し得る外乱を最小化するためには、Vpassレベルを最小化することが望ましい。Vpassのレベルは、ブースタープレートに印加される電圧Vplateを所定値Alphaだけ増加させることによって減少させることが可能である。これは、ブースタープレートとセルの浮遊ゲートとの間の結合のためである。Alphaはこの実施形態では約0.5ボルトであることが好ましいが、数ボルトまで変動させることが可能である。Alphaは、Vpassによる外乱効果を最小化または消去するために、デバイスの特定の構造に基づいて選択される。
以下の表から分かるように、従来型のデバイス200と比較して、どちらの自己昇圧ケースでも、浮遊ゲートに対して同じ電圧(例えば、10V)を印加していても、プログラム電圧Vpgmを下げることが可能である。すでに述べたように、これは、外乱や他の好ましくない結合効果を軽減するのに有効である。
Figure 2009521776
Figure 2009521776
局所自己昇圧モード
SBモードとEASBモードは好ましいモードであるが、LSBモードもまた、デバイス100中で実施可能であるし、このデバイスで用いることが可能である。LSBモードでは、選択されたセルを他のセルから絶縁するために、正の電圧をブースタープレートに印加しない。
Figure 2009521776
消去領域自己昇圧モード
EASBモードでは、ブースタープレート電圧は、どのワード線をプログラムするかによって変動する。NANDストリング中のセルと関連するワード線の数が時間経過と共に増加する傾向があることを考慮すると、各ワード線やブースタープレートに印加される電圧の可能な範囲に制限はない。しかしながら、32個のワード線を有するセルの例はいくつかある。1つの例では、さまざまなワード線に印加されるVpgm電圧は、最初のワード線(WL)から最後のワード線に移行するに連れて比例的に増減する。
別の例では、WL0〜WL3などの下位のWLの場合、Vpgmでプログラム中に、ブースタープレート電圧VplateはVpassまで増加する。WL4〜WL27などの中位のWLの場合、Vpgmでプログラム中に、ブースタープレート電圧Vplateは、Vread値またはこれに近い値である。WL28〜WL31などの高位のWLの場合、Vpgmでプログラム中に、ブースタープレート電圧Vplateは0Vまたはこれに近い値になる。
EASBケース1
EASBケース1では、以下の表に示すように、Vreadに近い電圧がブースタープレート110に印加される。ブースタープレートがない従来の設計200と比較して、Vpgmのレベルは低い。これも、外乱と他の好ましくない結合を減らすには有利である。
Figure 2009521776
Figure 2009521776
EASBケース2
EASBモードのケース2は、EASBケース1を改良したものであり、好ましいEASBモードである。これは、プログラミング動作の多くに対して低いプログラム電圧を用いることが可能であるからである。ブースタープレートのないデバイス200で用いられる値と比較して高いプログラム電圧を用いている例もあるが、全般的に、ブースタープレート110と共にこのEASBプログラミングモードを用いるのが望ましい。
Figure 2009521776
Figure 2009521776
Figure 2009521776
製造
本発明のデバイス100と他の実施形態は、いくつかの方法で製造することが可能である。このようなデバイスを作成する1つの方法を、解説目的で以下に説明する。
図5A〜5Dに、各製造段階におけるデバイス100を示す。標準的なNAND製造プロセスを用いて、図5Aに見るように、構造体の上に堆積されたホウ素燐シリコンガラス(BPSG)層150の下層を成すメモリアレイ構造体を作成する。この層が堆積された後では、2つのオプションがある。オプション1では、これを研磨しないままにする。オプション2では、このBPSG層に、化学機械研磨(「CMP」)を実施する。CMP後に、ゲート構造体の上で、この層が約1000オングストロームだけ残るようにする。結果として得られる構造体を、図5Bに示す。
次に、酸化物を除去するためにBPSG層150をエッチングする前に、マスクを形成する。このマスクがいったん正しい位置に置かれたら、酸化物をエッチングする。どのような周知のエッチング法を実施してもよいが、反応性イオンエッチング法またはHF蒸気エッチング法が好ましい。BPSGを約7000オングストロームだけ除去するが、酸化物のアイランドをSG領域に残すとともに、酸化物を周辺部に残して周辺回路を損なわないようにする。次に、マスクのフォトレジストを除去して、構造体を清浄化し、次いで、ポストバリアSiN酸化ステップを実行する。結果として得られる構造体を図5Cに示す。
次に、図6Cに示すようなパターンを持ったマスクを、構造体上に形成する。RIEもしくはHF式ウエットエッチングまたは同等の方法を実行して、ワード線領域中のBPSGをエッチングする。RIEを用いる場合、ワード線の両側に酸化シリコンが存在することになるが、この酸化物の底部の厚さは制御可能である。HFエッチングの場合、ある実施形態では、二酸化シリコンをエッチングして、追加の誘電体を堆積する。オプションとして、このエッチング後に、約5ナノメートルという厚い層のSiNまたはSiOを堆積してもよい。
次に、タングステンもしくはポリまたは他の同等の材料の層を堆積する。この層の厚さは、例えば、約500オングストロームである。次に、ゲートバリア窒化物のレベルにまで化学機械研磨する。この後で、TEOSの堆積を行う。その後、ビット線コンタクト154と周辺コンタクト158のための、(フォトリソグラフィ用の)コンタクトマスクパターンを作成する(パターニングされてエッチングされる)。代替として、1ステッププロセスではなくて、2ステップでマスクを作成してこれをエッチングするプロセスを用いてもよい。その後、タングステンまたはポリの別の層を堆積して、エッチバックする。次に、金属層用の別のマスクを作成して、TEOSをエッチングする。金属(タングステン、アルミニウムまたは銅など)を堆積して、次に、化学機械研磨する。結果として得られる構造体を図5Dに示す。ブースタープレート110が、各セルの間に存在している。
図6Aと6Bには、ブースタープレート110の異なる実施形態を示す。前に述べたように、ブースタープレート110は、フィンガ110Bと連結部分すなわち接続部分110Aを含む。プレート110は、ブースタープレートトランジスタ120とデバイスの制御回路に順に接続されている。
本発明の実施形態であるデバイス100の断面図。 NAND型フラッシュメモリデバイスがどのように動作するかの背景を説明するために提示される従来技術のメモリアレイまたはメモリデバイスの平面図。 図2Aに示す従来技術のメモリアレイの断面図。 図2Aと図2Bのアレイの電気回路図。 おのおのが共通のワード線の集合によって制御される、図2Aと図2BのNANDアレイのいくつかを示す回路図。 従来技術によるデバイス200の断面図。 従来技術によるデバイス300の断面図。 各製造段階におけるデバイス100を示す図。 各製造段階におけるデバイス100を示す図。 各製造段階におけるデバイス100を示す図。 各製造段階におけるデバイス100を示す図。 ブースタープレート110の実施形態を示す図。 ブースタープレート110の実施形態を示す図。 ブースタープレート110の製造時に使用するマスクを示す図。

Claims (21)

  1. 第1選択ゲート、複数の浮遊ゲート、及び、第2選択ゲートを有するNANDアーキテクチャのトランジスタのストリングを有するフラッシュメモリデバイスにおける方法であって、
    ストリングの軸に対して直角な複数のワード線であって、各々がストリングの浮遊ゲート上にある複数のワード線を提供し、
    複数のフィンガとこれらのフィンガの連結部分を有し、フィンガが、ワード線に平行であり、隣接するワード線の間に存在し、隣接するワード線上には存在しないブースタープレートを提供し、
    複数の選択されていないワード線とブースタープレートに読み出し電圧レベルを印加することによって、選択されたワード線の下の浮遊ゲートに蓄積されている電荷を読み出し、その際に、読み出し電圧レベルをブースタープレートとブースタープレートへの印加読み出し電圧レベルがないときに必要とされる値未満とすることを特徴とする方法。
  2. 第1選択ゲート、複数の浮遊ゲート、及び、第2選択ゲートを有するNANDアーキテクチャのトランジスタのストリングを有するフラッシュメモリデバイスにおける方法であって、
    ストリングの軸に対して直角な複数のワード線であって、各々がストリングの浮遊ゲート上にある複数のワード線を提供し、
    複数のフィンガとこれらのフィンガの連結部分を有し、フィンガが、ワード線に平行であり、隣接するワード線の間に存在し、ワード線の上部表面を覆っていないブースタープレートを提供し、
    複数の選択されていないワード線に読み出し電圧を印加すると共にブースタープレートに読み出し電圧以上の電圧を印加することによって、選択されたワード線の下の浮遊ゲートに蓄積されている電荷を読み出し、その際に、読み出し電圧をブースタープレートとブースタープレートへの印加読み出し電圧レベルがないときに必要とされる値未満とすることを特徴とする方法。
  3. 第1選択ゲート、複数の浮遊ゲート、及び、第2選択ゲートを有するNANDアーキテクチャのトランジスタのストリングを有するフラッシュメモリデバイスにおける方法であって、
    ストリングの軸に対して直角な複数のワード線であって、各々がストリングの浮遊ゲート上にある複数のワード線を提供し、
    複数のフィンガとこれらのフィンガの連結部分を有し、フィンガが、ワード線に平行であり、隣接するワード線の間に存在し、隣接するワード線上には存在しないブースタープレートを提供することを特徴とする方法。
  4. 第1選択ゲート、複数の浮遊ゲート、及び、第2選択ゲートを有するNANDアーキテクチャのトランジスタのストリングを有するフラッシュメモリデバイスにおける方法であって、
    ストリングの軸に対して直角な複数のワード線であって、各々がストリングの浮遊ゲート上にある複数のワード線を提供し、
    複数のフィンガとこれらのフィンガの連結部分を有し、フィンガが、ワード線に平行であり、隣接するワード線の間に存在し、隣接するワード線上には存在しないブースタープレートを提供し、
    選択された浮遊ゲートの上のワード線に第1電圧レベルを印加し、プログラミング電圧未満の第2電圧レベルを選択されていないワード線に印加し、第2電圧レベル以上かつ第1電圧レベル未満の第3電圧をブースタープレートに印加することによって、選択された浮遊ゲートをプログラムすることを特徴とする方法。
  5. ブースタープレートの提供と、ブースタープレートへの第3電圧レベルの印加によって、ブースタープレートが提供されず、第3電圧が印加されなかった場合における選択された浮遊ゲート中に電荷を発生させるのに必要な第1電圧レベルが減少することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. メモリセルのストリングを有するフラッシュメモリデバイスのセルをプログラムするのに必要なプログラム電圧レベルを減少させる方法であって、ストリングは複数の浮遊ゲートを有しており、この方法は、
    ストリングの軸に対して直角な複数のワード線であって、各々がストリングの浮遊ゲート上にある複数のワード線を提供し、
    複数のフィンガとこれらのフィンガの連結部分を有し、フィンガが、ワード線に平行であり、隣接するワード線の間に存在し、隣接するワード線を覆っていないブースタープレートを提供し、
    選択された浮遊ゲートの上の複数のワード線にプログラム電圧を印加し、
    プログラム電圧の印加と同時に、ブースタープレートと共に選択された浮遊ゲートに第2電圧を印加し、ブースタープレートに印加された第2電圧によってセルをプログラムするのに必要なプログラム電圧のレベルが減少することを特徴とする方法。
  7. さらに、1つ以上の選択されていない浮遊ゲートの上のワード線に第3電圧を印加し、その際に、第3電圧のレベルを第2の電圧のレベル未満とすることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 第1選択ゲート、複数の浮遊ゲート、及び、第2選択ゲートを有するトランジスタを有するストリングを有するNANDアーキテクチャを有し、ワード線が、ストリングの軸に対して直交しており、複数のワード線の各々がストリングの浮遊ゲートの上にあるフラッシュメモリデバイスにおける方法であって、
    複数のフィンガとこれらのフィンガの連結部分を有し、フィンガが、ワード線に平行であり、隣接するワード線の間に存在し、隣接するワード線上には存在しないブースタープレートを提供し、
    選択されたワード線に第1電圧レベルを有するプログラミング電圧を印加し、その際に、第1電圧レベルをストリング中のワード線の位置によって変化させ、
    ブースタープレートにバイアス電圧を印加し、その際に、バイアス電圧をストリング中の選択されたワード線の位置によって変化させた第2電圧レベルとすることを特徴とする方法。
  9. 選択されたワード線が最初のワード線であった場合に、バイアス電圧をVpassに等しくすることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 選択されたワード線が最後のワード線であった場合に、バイアス電圧をゼロボルトに等しくすることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  11. 選択されたワード線がストリングの中心であった場合に、バイアス電圧をVreadに等しくすることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  12. 第1電圧レベルを、ストリング中の最初の位置から最後の位置に向かうに従って、比例的にインクレメントさせることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  13. ブースタープレートバイアス電圧を、ストリング中の最後の位置から最初の位置に向かうに従って比例的にインクレメントさせることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 第1電圧レベルとブースタープレートバイアス電圧の一方が、他方がストリング内の位置が上がることによって増加すると、低下することを特徴とする請求項8に記載の方法。
  15. メモリセルのストリングを有するフラッシュメモリデバイスの浮遊ゲートをプログラムするのに必要なプログラム電圧レベルを減少させる方法であって、ストリングは複数の浮遊ゲートを有しており、この方法は、
    ストリングの軸に対して直角な複数のワード線であって、各々がストリングの浮遊ゲート上にある複数のワード線を提供し、
    複数のフィンガとこれらのフィンガの連結部分を有し、フィンガが、ワード線に平行であり、隣接するワード線の間に存在し、隣接するワード線を覆っていないブースタープレートを提供し、
    選択された浮遊ゲートの上の選択された複数のワード線にプログラム電圧を印加し、
    プログラム電圧の印加と同時に、ブースタープレートと共に選択された浮遊ゲートに第2電圧を印加し、ブースタープレートに印加された第2電圧によって選択された複数のワード線の少なくとも1つに対する浮遊ゲートをプログラムするのに必要なプログラム電圧のレベルが減少することを特徴とする方法。
  16. 基板から形成されるフラッシュメモリデバイスであって、
    第1選択ゲート、複数の浮遊ゲート、及び、第2選択ゲートを有するNANDアーキテクチャのトランジスタのストリングと、
    ストリングの軸に対して直角な複数のワード線であって、各々がストリングの浮遊ゲート上にある複数のワード線と、
    複数のフィンガとこれらのフィンガの連結部分を有し、フィンガが、ワード線に平行であり、隣接するワード線の間に存在するブースタープレートを有し、
    複数のワード線の上面が、所定の基準点からほぼ距離xのところにあり、
    複数のフィンガの上面も、所定の基準点の上部表面からほぼ距離xのところにあることを特徴とするフラッシュメモリデバイス。
  17. 複数のフィンガが、ワード線の下の浮遊ゲートの間を伸張していることを特徴とする請求項16に記載のフラッシュメモリデバイス。
  18. フィンガが、基板の上部表面にまで伸張しており、これによって、浮遊ゲートの下面からワード線の上面まで伸張していることを特徴とする請求項17に記載のフラッシュメモリデバイス。
  19. デバイスの動作中にブースタープレートにバイアスされることによって、外乱の影響を最小化することを特徴とする請求項16に記載のフラッシュメモリデバイス。
  20. 基板から形成されるフラッシュメモリデバイスであって、
    第1選択ゲート、複数の浮遊ゲート、及び、第2選択ゲートを有するNANDアーキテクチャのトランジスタのストリングと、
    ストリングの軸に対して直角な複数のワード線であって、各々がストリングの浮遊ゲート上にある複数のワード線と、
    複数のフィンガとこれらのフィンガの連結部分を有し、フィンガが、ワード線の間に存在し、ワード線に平行であり、ワード線の上部表面を覆っていないブースタープレートを有していることを特徴とするフラッシュメモリデバイス。
  21. 基板から形成されるフラッシュメモリデバイスであって、
    第1選択ゲート、複数の浮遊ゲート、及び、第2選択ゲートを有するNANDアーキテクチャのトランジスタのストリングと、
    ストリングの軸に対して直角な複数のワード線であって、各々がストリングの浮遊ゲート上にある複数のワード線と、
    隣接するワード線の間に存在する複数のフィンガとこれらのフィンガの連結部分を有し、ワード線の上部表面の上には存在していないブースタープレートを有していることを特徴とするフラッシュメモリデバイス。
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