JPH10338006A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH10338006A JPH10338006A JP9152040A JP15204097A JPH10338006A JP H10338006 A JPH10338006 A JP H10338006A JP 9152040 A JP9152040 A JP 9152040A JP 15204097 A JP15204097 A JP 15204097A JP H10338006 A JPH10338006 A JP H10338006A
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Abstract
タイヤにおいて、耐偏摩耗性を向上する。 【解決手段】トレッド面1Xにタイヤ周方向に延びる主
溝7を設け、その主溝7により少なくともショルダー部
1Bにリブ10を形成したリブ基調のトレッドパターン
を設けた空気入りタイヤにおいて、トレッド面1Xのト
レッド半径をショルダー部Bとセンター部1Aとで異な
らせると共に、センター部1Aのトレッド半径Rc をシ
ョルダー部1Bのそれよりも大きくする。センター部1
Aの円弧1aとショルダー部1Bの円弧1bが交差する
トレッド面に少なくとも主溝7を設けてショルダー部1
Bにリブ10を形成し、その主溝7近傍のショルダー部
1Bのリブ10に主溝7に沿ってタイヤ周方向に延びる
スリット11を形成する。
Description
し、更に詳しくは、リブ基調のトレッドパターンを設け
た空気入りタイヤにおいて、偏摩耗を改善するようにし
た、特にトラックやバス等の重荷重車両に適した空気入
りタイヤに関する。
に用いられる空気入りタイヤは、高荷重が負荷されるた
め、ショルダー摩耗や段差摩耗、レール摩耗等の偏摩耗
が発生し易い。例えば、リブ基調のトレッドパターンを
設けた空気入りタイヤでは、センター部のリブとショル
ダー部のリブにトレッド半径の径差があるため、センタ
ー部は滑りが少なくてもショルダー部でタイヤ周方向に
大きな滑りを発生し、そのため両側のリブだけが早期に
摩耗する。
々の技術が提案されているが、更なる改良が求められて
いた。
基調のトレッドパターンを設けた空気入りタイヤにおい
て、耐偏摩耗性を一層向上するようにした空気入りタイ
ヤを提供することにある。
明の空気入りタイヤは、トレッド面にタイヤ周方向に延
びる主溝を設け、該主溝により少なくともショルダー部
にリブからなる陸部を区分形成したリブ基調のトレッド
パターンを設けた空気入りタイヤにおいて、前記トレッ
ド面のトレッド半径をショルダー部とセンター部とで異
ならせると共に、センター部のトレッド半径をショルダ
ー部のそれよりも大きくし、前記センター部の円弧とシ
ョルダー部の円弧が交差するトレッド面に少なくとも前
記主溝を設けてショルダー部に前記リブを形成し、該主
溝近傍の前記ショルダー部のリブにその主溝に沿ってタ
イヤ周方向に延びるスリットを形成したことを特徴とす
る。
レッド面にタイヤ周方向に延びる主溝を設け、該主溝に
より少なくともショルダー部にリブからなる陸部を区分
形成したリブ基調のトレッドパターンを設けた空気入り
タイヤにおいて、前記トレッド面のトレッド半径をショ
ルダー部とセンター部とで異ならせると共に、ショルダ
ー部のトレッド半径をセンター部のそれよりも大きく
し、前記センター部の円弧とショルダー部の円弧が交差
するトレッド面に少なくとも前記主溝を設けてショルダ
ー部に前記リブを形成し、前記センター部に形成される
陸部に、該主溝近傍でその主溝に沿ってタイヤ周方向に
延びるスリットを形成したことを特徴とする。
ー摩耗や段差摩耗、レール摩耗等の偏摩耗を改善するに
当たり、接地形状における接地長差については十分に考
慮がなされていなかった。それらの偏摩耗が発生する原
因として、トレッド半径が大きく影響するが、それ以上
に接地長差による周方向への滑りが大きく影響すること
を知見した。
イヤ子午線断面におけるトレッド面の形状を規定するト
レッド半径をセンター部とショルダー部とで異ならせ、
センター部のトレッド半径の方を大きくすることによ
り、トレッド面を同一のトレッド半径で形成した場合よ
りもセンター部とショルダー部間のトレッド面全体の半
径差、即ち接地長差を小さくする一方で、センター部の
トレッド面形状を形成する円弧と両ショルダー部のトレ
ッド面形状を形成する円弧が交差するトレッド面上に少
なくとも主溝を設ける、即ち、2つのトレッド半径で構
成することにより接地長差が大きくなる箇所に主溝を配
置することで接地長差を小さくし、更にトレッド半径が
小さくなるため、タイヤ内側と外側とで接地長差が大き
くなるショルダー部のリブに、主溝近傍でその主溝に沿
ってタイヤ周方向に延びるスリットを配置することで、
ショルダー部のリブにおける接地長差を小さくしてい
る。
ショルダー部のトレッド半径の方を大きくすることによ
り、トレッド面を同一のトレッド半径で形成した場合よ
りもセンター部とショルダー部間のトレッド面全体の接
地長差を小さくする一方で、上記同様に2つのトレッド
半径で構成することにより接地長差が大きくなる半径交
差箇所に主溝を配置することで接地長差を小さくし、更
にトレッド半径が小さく接地長差が大きくなるセンター
部の陸部に上記のスリットを配置することで、センター
部の陸部における接地長差を小さくするのである。
を小さくすることにより、急激な接地長変化を回避する
ことができるため、偏摩耗の一層の改善が可能になる。
本発明において、主溝とスリットとにより区分された小
陸部をトレット面よりタイヤ径方向内側に2mm以下の範
囲で窪ませるようにするのがよく、それにより偏摩耗を
効果的に改善することができる。
の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
空気入りタイヤの一例を示し、1はトレッド部、2はサ
イドウォール部、3はビード部である。タイヤ内側にカ
ーカス層4が配設され、その両端部4aが左右のビード
コア5の周りにタイヤ内側から外側に折り返されてい
る。トレッド部1のカーカス層外周側には、複数のベル
ト層6が埋設されている。トレッド面1Xには、タイヤ
周方向にストレート状に延びる複数(図では4本)の主
溝7が設けられている。主溝7間には横溝8が形成され
(図3参照、但し図3では横溝8等の跡を示す)、セン
ター部1Aには、ブロックからなる陸部9が形成される
一方、ショルダー部1Bにはリブからなる陸部10が区
分形成され、リブ基調のトレッドパターンが設けられて
いる。
ッド半径Rc と両ショルダー部1Bのトレッド半径Rs
がそれぞれ異なるように構成され、かつセンター部1A
のトレッド半径Rc がショルダー部1Bのトレッド半径
Rs よりも大きくなっている。従来、ショルダー部1B
のトレッド半径Rs と同一径でトレッド面全体を形成し
た場合よりも、センター部1Aのトレッド半径を大きく
することにより、センター部1Aとショルダー部1Bと
の陸部9,10のトレッド半径Rc,Rs 差による接地長
差を小さくしている。
る円弧1aと両ショルダー部1Bのトレッド面形状を形
成する円弧1bが交わる両交差点Zにおけるトレッド面
1Xに、ショルダー部1Bを区分する主溝7Aがそれぞ
れ設けられ、センター部1Aと両ショルダー部1Bの陸
部9,10を区分している。ショルダー部1Bのリブか
らなる陸部10には、主溝7A近傍でその主溝7Aに沿
ってタイヤ周方向に延びる1本のスリット11が形成さ
れている。主溝7Aとスリット11とにより区分された
小リブ(小陸部)12は、トレット面1Xよりタイヤ径
方向内側に窪み、その表面12aが低くなっている。
ッド面1Xの曲線形状を規定するトレッド半径をセンタ
ー部1Aの方を大きくすることにより、トレッド面を同
一のトレッド半径で形成した場合よりもセンター部とシ
ョルダー部間のトレッド面全体の接地長差を小さくする
一方で、センター部1Aの円弧1aと両ショルダー部1
Bの円弧1bが交差するトレッド面上に少なくとも主溝
7Aを設け、かつトレッド半径Rs が小さくなるため、
タイヤ内側と外側とで接地長差が大きくなるショルダー
部1Bのリブ10にスリット11を配置することによ
り、各陸部9,10における両側での接地長差を小さく
し、それによって、トレッド面1Xを図3に示すような
接地形状にして、急激な接地長変化を起こらないように
するため、ショルダー摩耗や段差摩耗、レール摩耗等の
偏摩耗を一層改善することができる。また、スリット1
1により区分さた小リブ12の表面をトレッド面1Xよ
りも低くすることで、より耐偏摩耗性を高めることがで
きる。
形態のように、トレット面1Xより低くなるようにタイ
ヤ径方向内側に窪ませた形状にするのが偏摩耗をより改
善する上で好ましいが、必ずしも低くする必要はなく、
トレッド面1Xと同じ高さであってもよい。小リブ12
を低くした場合、トレット面1X(リブ10の表面)か
ら小リブ12の表面12aまでの窪み量としては2mm以
下にすることができる。好ましくは0.5〜2mmの範囲
がよい。2mmを越えて小リブ12を窪ませると、摩耗初
期にこの効果を発揮できない。
方向長さBとしては、3〜12mmにすることができる。
なお、この長さBは、図4に示すように、主溝7Aの溝
壁面7aを延長した直線Mとショルダー部1Bのリブ1
0の表面を同じ半径Rs で延長した曲線Nとの交点Pか
らスリット11までのタイヤ幅方向長さである。このタ
イヤ幅方向長さBが3mmより小さくなると、この部分の
剛性が低いためクラックが発生し、逆に12mmより大き
くなると、偏摩耗の改善効果を得ることが難しくなる。
囲にすることができる。幅Wが0.5mm未満であると、
この部分の効果が発揮できなくなり、逆に4mmを越える
と、独立したリブとなるため、この部分に偏摩耗が発生
する。
を示す。この実施形態では、トレッド面1Xのショルダ
ー部1Bのトレッド半径Rs をセンター部1Aのトレッ
ド半径Rc より大きくしている。従来、センター部1A
のトレッド半径Rc と同一径でトレッド面全体を形成し
た場合よりも、ショルダー部1Bのトレッド半径Rsを
大きくして、センター部1Aとショルダー部1Bの陸部
のトレッド半径Rc,Rs 差による接地長差を小さくして
いる。
と両ショルダー部1Bの円弧1bが交わる両交差点Zに
おけるトレッド面1Xに少なくとも主溝7Aがそれぞれ
配設され、その主溝7Aによりセンター部1Aと両ショ
ルダー部1Bの陸部9,10を区分している。
長差が大きくなる主溝7Aに面したセンター部1Aのブ
ロックからなる陸部9に、主溝7A近傍でその主溝7A
に沿ってタイヤ周方向に1本設けられている。主溝7A
とスリット11とにより区分されたセンター部1Aの小
ブロック部(小陸部)13が、トレット面1Xよりタイ
ヤ径方向内側に窪むように形成され、その表面13aが
低くなっている。
図7に示すように接地長差を小さくした接地形状にし、
急激な接地長変化の発生を招かないようにしているの
で、耐偏摩耗性の向上が可能になる。この図5の実施形
態において、スリット11を配置するタイヤ幅方向長さ
B、幅W、小陸部13の窪み量について、上述と同様に
することができる。
1Aにブロックからなる陸部9を配置し、両ショルダー
部1Bにリブからなる陸部10を配置したリブ基調のト
レッドパターンについて説明したが、リブのみを形成し
たリブ基調のトレッドパターンであってもよいことは言
うまでもない。
1Xに主溝7を4本設けた例を示したが、少なくともセ
ンター部1Aの円弧1aとショルダー部1Bの円弧1b
が交差するトレッド面に少なくとも主溝7Aを設けたリ
ブ基調のトレッドパターンであればよい。
用の空気入りタイヤに好適に用いることができる。
図1及び図5に示す構成の本発明タイヤ1,2と、従来
タイヤとをそれぞれ作製した。本発明タイヤにおいて、
主溝からスリットまでのタイヤ幅方向長さBは3mm、ス
リットの幅Wは0.5mm、小陸部の窪み量は2mmであ
る。
により、耐偏摩耗性の評価試験を行ったところ、表1に
示す結果を得た。 耐偏摩耗性 各試験タイヤをリムサイズ22.5×7.5のリムに装
着し、空気圧を800kPa にして積載重量10tのトラ
ックに装着し、一般車道を10万km走行した後の偏摩耗
量を測定し、その結果を従来タイヤを100とする指数
値で評価した。その値が大きい程、耐偏摩耗性が優れて
いる。
よりも耐偏摩耗性を改善できることが判る。
トレッド半径をショルダー部とセンター部で異ならせ、
そのセンター部を形成する円弧とショルダー部を形成す
る円弧が交差するトレッド面に少なくとも主溝を設ける
一方、その主溝により区分され接地長差が大きくなる方
の陸部にタイヤ周方向にスリットを延設したので、トレ
ッド面における接地長差を小さくして急激な接地長変化
を回避したため、耐偏摩耗性を一層向上することができ
る。
午線断面図である。
示す説明図である。
である。
子午線断面図である。
示す説明図である。
である。
部 3 ビード部 4 カーカス層 5 ビードコア 6 ベルト層 7,7A 主溝 9 陸部(ブロッ
ク) 10 陸部(リブ) 11 スリット 12 小リブ(小陸部) 13 小ブロック
(小陸部) Rc,Rs トレッド半径 Z 交差点
Claims (5)
- 【請求項1】 トレッド面にタイヤ周方向に延びる主溝
を設け、該主溝により少なくともショルダー部にリブか
らなる陸部を区分形成したリブ基調のトレッドパターン
を設けた空気入りタイヤにおいて、 前記トレッド面のトレッド半径をショルダー部とセンタ
ー部とで異ならせると共に、センター部のトレッド半径
をショルダー部のそれよりも大きくし、前記センター部
の円弧とショルダー部の円弧が交差するトレッド面に少
なくとも前記主溝を設けてショルダー部に前記リブを形
成し、該主溝近傍の前記ショルダー部のリブにその主溝
に沿ってタイヤ周方向に延びるスリットを形成した空気
入りタイヤ。 - 【請求項2】 トレッド面にタイヤ周方向に延びる主溝
を設け、該主溝により少なくともショルダー部にリブか
らなる陸部を区分形成したリブ基調のトレッドパターン
を設けた空気入りタイヤにおいて、 前記トレッド面のトレッド半径をショルダー部とセンタ
ー部とで異ならせると共に、ショルダー部のトレッド半
径をセンター部のそれよりも大きくし、前記センター部
の円弧とショルダー部の円弧が交差するトレッド面に少
なくとも前記主溝を設けてショルダー部に前記リブを形
成し、前記センター部に形成される陸部に、該主溝近傍
でその主溝に沿ってタイヤ周方向に延びるスリットを形
成した空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 前記主溝と前記スリットとにより区分さ
れた小陸部をトレット面よりタイヤ径方向内側に2mm以
下の範囲で窪ませた請求項1または2に記載の空気入り
タイヤ。 - 【請求項4】 前記主溝から前記スリットまでのタイヤ
幅方向長さBを3〜12mmにした請求項1,2または3
に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項5】 前記スリットの幅Wを0.5〜4mmにし
た請求項1,2,3または4に記載の空気入りタイヤ。
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---|---|---|---|
JP15204097A JP3752361B2 (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 空気入りタイヤ |
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-
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- 1997-06-10 JP JP15204097A patent/JP3752361B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US9862236B2 (en) | 2012-11-22 | 2018-01-09 | Hankook Tire Co., Ltd. | Pneumatic tire |
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