JPH10258612A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
重荷重用空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH10258612A JPH10258612A JP9065005A JP6500597A JPH10258612A JP H10258612 A JPH10258612 A JP H10258612A JP 9065005 A JP9065005 A JP 9065005A JP 6500597 A JP6500597 A JP 6500597A JP H10258612 A JPH10258612 A JP H10258612A
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- radius
- shoulder
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/0083—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts characterised by the curvature of the tyre tread
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/01—Shape of the shoulders between tread and sidewall, e.g. rounded, stepped or cantilevered
- B60C2011/013—Shape of the shoulders between tread and sidewall, e.g. rounded, stepped or cantilevered provided with a recessed portion
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 偏平率が70%以下であっても、耐偏摩耗性
を向上することを可能にした重荷重用空気入りラジアル
タイヤを提供する。 【解決手段】 リム径RDとタイヤ断面幅SWとから求
まる定数KをK=RD/2+SWと定義したとき、正規
空気圧10%充填時におけるセンター部のトレッド半径
RCを0.8K≦RC≦1.3Kにし、両ショルダー部
のトレッド半径RSを0.6RC≦RS≦0.8RCに
して互いに大きさの異なる関係にすると共に、トレッド
半径RCとトレッド半径RSとの接合点Xのショルダー
ポイントSからの距離tの1/2トレッド展開幅Tに対
する比t/Tを0.25〜0.50の範囲にし、かつ両
ショルダーポイントSとトレッド中央点Cとを結ぶ円弧
の半径RAを1.1RC≦RA≦1.4RCの関係にす
る。
を向上することを可能にした重荷重用空気入りラジアル
タイヤを提供する。 【解決手段】 リム径RDとタイヤ断面幅SWとから求
まる定数KをK=RD/2+SWと定義したとき、正規
空気圧10%充填時におけるセンター部のトレッド半径
RCを0.8K≦RC≦1.3Kにし、両ショルダー部
のトレッド半径RSを0.6RC≦RS≦0.8RCに
して互いに大きさの異なる関係にすると共に、トレッド
半径RCとトレッド半径RSとの接合点Xのショルダー
ポイントSからの距離tの1/2トレッド展開幅Tに対
する比t/Tを0.25〜0.50の範囲にし、かつ両
ショルダーポイントSとトレッド中央点Cとを結ぶ円弧
の半径RAを1.1RC≦RA≦1.4RCの関係にす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏平率70%以下
の重荷重用空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳し
くは、耐偏摩耗性を向上するようにした重荷重用空気入
りラジアルタイヤに関する。
の重荷重用空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳し
くは、耐偏摩耗性を向上するようにした重荷重用空気入
りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】重荷重用空気入りラジアルタイヤにおい
て、トレッド半径は接地形状へ大きな影響を及ぼし、こ
の接地形状が走行性能や摩耗特性に大きな影響を与え
る。最近のトラック積載量の規制緩和に対応して、トラ
ックの低床化による重荷重用空気入りラジアルタイヤの
偏平化が進んでいるが、その偏平率を70%以下にした
場合には、従来の偏平率の大きいタイヤと同様にトレッ
ド半径をトレッド全幅にわたって均一にしたままである
と、正規空気圧充填時にショルダー部の主溝が変曲点と
なってセンター部のトレッド半径が大きくなって直線に
近い状態に変化する一方、左右両側のショルダー部はト
レッド半径が小さくなり過ぎるので、センター部ではセ
ンター摩耗が発生し、両ショルダー部では肩落ち摩耗が
発生するという問題があった。
て、トレッド半径は接地形状へ大きな影響を及ぼし、こ
の接地形状が走行性能や摩耗特性に大きな影響を与え
る。最近のトラック積載量の規制緩和に対応して、トラ
ックの低床化による重荷重用空気入りラジアルタイヤの
偏平化が進んでいるが、その偏平率を70%以下にした
場合には、従来の偏平率の大きいタイヤと同様にトレッ
ド半径をトレッド全幅にわたって均一にしたままである
と、正規空気圧充填時にショルダー部の主溝が変曲点と
なってセンター部のトレッド半径が大きくなって直線に
近い状態に変化する一方、左右両側のショルダー部はト
レッド半径が小さくなり過ぎるので、センター部ではセ
ンター摩耗が発生し、両ショルダー部では肩落ち摩耗が
発生するという問題があった。
【0003】この対策として、センター部のトレッド半
径を小さくすると共に、ショルダー部のトレッド半径を
センター部より大きくするか、或いはショルダー部の断
面形状を直線状に形成することにより、正規空気圧充填
時の接地形状を適正化するようにした重荷重用空気入り
ラジアルタイヤが提案されている。しかしながら、この
ようなタイヤでは、センター部では目標とする接地形状
が得られるものの、ショルダー部近傍では接地形状に窪
み(変曲点)が形成されるので、この窪み部分で偏摩耗
が発生しやすいという問題があった。
径を小さくすると共に、ショルダー部のトレッド半径を
センター部より大きくするか、或いはショルダー部の断
面形状を直線状に形成することにより、正規空気圧充填
時の接地形状を適正化するようにした重荷重用空気入り
ラジアルタイヤが提案されている。しかしながら、この
ようなタイヤでは、センター部では目標とする接地形状
が得られるものの、ショルダー部近傍では接地形状に窪
み(変曲点)が形成されるので、この窪み部分で偏摩耗
が発生しやすいという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、偏平
率70%以下にした場合におけるトレッドの耐偏摩耗性
を向上することを可能にした重荷重用空気入りラジアル
タイヤを提供することにある。
率70%以下にした場合におけるトレッドの耐偏摩耗性
を向上することを可能にした重荷重用空気入りラジアル
タイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤは、偏平率
70%以下であって、トレッドにタイヤ周方向に延びる
少なくとも2本の主溝を設けた重荷重用空気入りラジア
ルタイヤにおいて、リム径RDと正規空気圧の10%の
空気圧を充填した時のタイヤ断面幅SWとから求まる定
数KをK=RD/2+SWと定義したとき、正規空気圧
の10%の空気圧を充填した時のタイヤ子午線断面にお
けるセンター部のトレッド半径RCを0.8K≦RC≦
1.3Kにし、両ショルダー部のトレッド半径RSを
0.6RC≦RS≦0.8RCにして互いに大きさの異
なる関係にすると共に、前記トレッド半径RCと前記ト
レッド半径RSとの接合点のショルダーポイントからの
距離tの1/2トレッド展開幅Tに対する比t/Tを
0.25〜0.50の範囲にし、かつ左右両側の前記シ
ョルダーポイントとトレッド中央点とを結ぶ円弧の半径
RAを1.1RC≦RA≦1.4RCの関係にしたこと
を特徴とするものである。
の本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤは、偏平率
70%以下であって、トレッドにタイヤ周方向に延びる
少なくとも2本の主溝を設けた重荷重用空気入りラジア
ルタイヤにおいて、リム径RDと正規空気圧の10%の
空気圧を充填した時のタイヤ断面幅SWとから求まる定
数KをK=RD/2+SWと定義したとき、正規空気圧
の10%の空気圧を充填した時のタイヤ子午線断面にお
けるセンター部のトレッド半径RCを0.8K≦RC≦
1.3Kにし、両ショルダー部のトレッド半径RSを
0.6RC≦RS≦0.8RCにして互いに大きさの異
なる関係にすると共に、前記トレッド半径RCと前記ト
レッド半径RSとの接合点のショルダーポイントからの
距離tの1/2トレッド展開幅Tに対する比t/Tを
0.25〜0.50の範囲にし、かつ左右両側の前記シ
ョルダーポイントとトレッド中央点とを結ぶ円弧の半径
RAを1.1RC≦RA≦1.4RCの関係にしたこと
を特徴とするものである。
【0006】このようにセンター部のトレッド半径RC
を0.8K≦RC≦1.3Kにし、両ショルダー部のト
レッド半径RSを0.6RC≦RS≦0.8RCにして
互いに大きさの異なる関係にすると共に、両トレッド半
径RC,RSの接合点のショルダーポイントからの距離
tの1/2トレッド展開幅Tに対する比t/Tを0.2
5〜0.50の範囲にし、かつ左右両側のショルダーポ
イントとトレッド中央点とを結ぶ円弧の半径RAを1.
1RC≦RA≦1.4RCの関係にすることにより、偏
平率70%以下の偏平タイヤであっても、正規空気圧充
填時の接地形状を適正化することができるので、耐偏摩
耗性を向上することができる。
を0.8K≦RC≦1.3Kにし、両ショルダー部のト
レッド半径RSを0.6RC≦RS≦0.8RCにして
互いに大きさの異なる関係にすると共に、両トレッド半
径RC,RSの接合点のショルダーポイントからの距離
tの1/2トレッド展開幅Tに対する比t/Tを0.2
5〜0.50の範囲にし、かつ左右両側のショルダーポ
イントとトレッド中央点とを結ぶ円弧の半径RAを1.
1RC≦RA≦1.4RCの関係にすることにより、偏
平率70%以下の偏平タイヤであっても、正規空気圧充
填時の接地形状を適正化することができるので、耐偏摩
耗性を向上することができる。
【0007】本発明において、正規空気圧とは日本自動
車協会(JATMA)の規格に規定されている正規空気
圧を意味する。また、ショルダーポイントとは、トレッ
ド部がスクェアショルダーを有する場合にはショルダー
エッジを意味し、ラウンドショルダーを有する場合には
トレッド表面のタイヤ幅方向の延長線とトレッド側面の
タイヤ径方向の延長線との交点を意味する。
車協会(JATMA)の規格に規定されている正規空気
圧を意味する。また、ショルダーポイントとは、トレッ
ド部がスクェアショルダーを有する場合にはショルダー
エッジを意味し、ラウンドショルダーを有する場合には
トレッド表面のタイヤ幅方向の延長線とトレッド側面の
タイヤ径方向の延長線との交点を意味する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実
施形態からなる偏平率70%の重荷重用空気入りラジア
ルタイヤを例示するものである。図において、1はトレ
ッド部、2はビード部である。
の図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実
施形態からなる偏平率70%の重荷重用空気入りラジア
ルタイヤを例示するものである。図において、1はトレ
ッド部、2はビード部である。
【0009】左右一対のビード部2,2間には、カーカ
ス層3が装架されており、このカーカス層3の両端部が
ビードコア4の廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げら
れている。各ビード部2は、ビードコア4の外周上に配
置された硬質ゴムからなるビードフィラー5と、ビード
部2の内外でカーカス層3に沿うように配置された補強
層6と、カーカス層3及び補強層6の巻き上げ端部を覆
うように配置された補強層7とによって補強されてい
る。
ス層3が装架されており、このカーカス層3の両端部が
ビードコア4の廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げら
れている。各ビード部2は、ビードコア4の外周上に配
置された硬質ゴムからなるビードフィラー5と、ビード
部2の内外でカーカス層3に沿うように配置された補強
層6と、カーカス層3及び補強層6の巻き上げ端部を覆
うように配置された補強層7とによって補強されてい
る。
【0010】トレッド部1において、カーカス層3の外
周側には4層からなるベルト層8が埋設されている。ま
た、トレッド部1には、タイヤ周方向に延びる複数本の
主溝9が設けられている。これら主溝9はトレッド部1
に少なくとも2本設けられていればよい。主溝9の平面
視形状は特に限定されることはなく直線状やジグザグ状
にすることができる。また、必要に応じて、主溝9のほ
かにタイヤ幅方向に延びるラグ溝や横溝を設けるように
してもよい。
周側には4層からなるベルト層8が埋設されている。ま
た、トレッド部1には、タイヤ周方向に延びる複数本の
主溝9が設けられている。これら主溝9はトレッド部1
に少なくとも2本設けられていればよい。主溝9の平面
視形状は特に限定されることはなく直線状やジグザグ状
にすることができる。また、必要に応じて、主溝9のほ
かにタイヤ幅方向に延びるラグ溝や横溝を設けるように
してもよい。
【0011】正規空気圧の10%の空気圧を充填した時
のタイヤ子午線断面において、トレッド部1のセンター
部を構成するトレッド半径RCと左右両側のショルダー
部を構成するトレッド半径RSとは互いに異なるように
設定されている。ここで、図2に示すリム径RDと正規
空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ断面幅S
Wとから求まる定数KはK=RD/2+SWと定義され
るものとする。この定数Kは、トレッド半径の設計基準
となるものである。
のタイヤ子午線断面において、トレッド部1のセンター
部を構成するトレッド半径RCと左右両側のショルダー
部を構成するトレッド半径RSとは互いに異なるように
設定されている。ここで、図2に示すリム径RDと正規
空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ断面幅S
Wとから求まる定数KはK=RD/2+SWと定義され
るものとする。この定数Kは、トレッド半径の設計基準
となるものである。
【0012】トレッド部1のセンター部のトレッド半径
RCは0.8K≦RC≦1.3Kの関係を満足するよう
に設定されている。一方、両ショルダー部のトレッド半
径RSは0.6RC≦RS≦0.8RCの関係を満足す
るように設定されている。また、これらトレッド半径R
Cとトレッド半径RSとの接合点Xは、ショルダーポイ
ントSから所定の距離だけ離れた位置に配置されてい
る。即ち、1/2トレッド展開幅Tに対して接合点Xの
ショルダーポイントSからの距離tは、両者の比t/T
が0.25〜0.50の範囲になるように設定されてい
る。
RCは0.8K≦RC≦1.3Kの関係を満足するよう
に設定されている。一方、両ショルダー部のトレッド半
径RSは0.6RC≦RS≦0.8RCの関係を満足す
るように設定されている。また、これらトレッド半径R
Cとトレッド半径RSとの接合点Xは、ショルダーポイ
ントSから所定の距離だけ離れた位置に配置されてい
る。即ち、1/2トレッド展開幅Tに対して接合点Xの
ショルダーポイントSからの距離tは、両者の比t/T
が0.25〜0.50の範囲になるように設定されてい
る。
【0013】最外側2本の主溝9はそれぞれ左右両側の
接合点Xの位置に配置されている。このため、両円弧の
接合点Xはトレッド部1の表面上には存在しないように
なっている。また、左右両側のショルダーポイントSと
トレッド中央点Cとは同一円弧上に配置されており、こ
れら3点を結ぶ円弧の半径RAは1.1RC≦RA≦
1.4RCの関係を満足するように設定されている。
接合点Xの位置に配置されている。このため、両円弧の
接合点Xはトレッド部1の表面上には存在しないように
なっている。また、左右両側のショルダーポイントSと
トレッド中央点Cとは同一円弧上に配置されており、こ
れら3点を結ぶ円弧の半径RAは1.1RC≦RA≦
1.4RCの関係を満足するように設定されている。
【0014】本発明によれば、センター部のトレッド半
径RC、両ショルダー部のトレッド半径RS、両トレッ
ド半径RC,RSの接合点Xの位置を決定する比t/
T、左右両側のショルダーポイントSとトレッド中央点
Cとを結ぶ円弧の半径RAを上記のように設定すること
により、偏平率70%以下の偏平タイヤであっても、接
地圧を良好にコントロールして正規空気圧充填時の接地
形状を適正化することができるので、耐偏摩耗性を向上
することができる。
径RC、両ショルダー部のトレッド半径RS、両トレッ
ド半径RC,RSの接合点Xの位置を決定する比t/
T、左右両側のショルダーポイントSとトレッド中央点
Cとを結ぶ円弧の半径RAを上記のように設定すること
により、偏平率70%以下の偏平タイヤであっても、接
地圧を良好にコントロールして正規空気圧充填時の接地
形状を適正化することができるので、耐偏摩耗性を向上
することができる。
【0015】本発明において、正規空気圧の10%の空
気圧を充填した状態で、トレッド半径RCは0.8K≦
RC≦1.3Kの関係にする必要があるが、これは正規
空気圧充填時におけるセンター部のトレッド半径RCを
適正化するための条件である。一方、両ショルダー部の
トレッド半径RSをセンター部のトレッド半径RCと同
程度にすると、接地形状の両ショルダー部に窪みが形成
される。そこで、両ショルダー部のトレッド半径RSは
0.6RC≦RS≦0.8RCの範囲でトレッド半径R
Sよりも小さくすることにより、正規空気圧充填時にお
ける両ショルダー部のトレッド半径RSを適正化するこ
とができる。
気圧を充填した状態で、トレッド半径RCは0.8K≦
RC≦1.3Kの関係にする必要があるが、これは正規
空気圧充填時におけるセンター部のトレッド半径RCを
適正化するための条件である。一方、両ショルダー部の
トレッド半径RSをセンター部のトレッド半径RCと同
程度にすると、接地形状の両ショルダー部に窪みが形成
される。そこで、両ショルダー部のトレッド半径RSは
0.6RC≦RS≦0.8RCの範囲でトレッド半径R
Sよりも小さくすることにより、正規空気圧充填時にお
ける両ショルダー部のトレッド半径RSを適正化するこ
とができる。
【0016】また、左右両側のショルダーポイントSと
トレッド中央Cとを結ぶ円弧の半径RAは1.1RC≦
RA≦1.4RCの関係にする必要がある。このように
タイヤ基本寸法として左右両側のショルダーポイントS
のトレッド中央点C(クラウンセンター)からの落ち込
み量を規定することにより、ショルダー部のゴムゲージ
を増やすことなく良好な接地形状を得ることができる。
トレッド中央Cとを結ぶ円弧の半径RAは1.1RC≦
RA≦1.4RCの関係にする必要がある。このように
タイヤ基本寸法として左右両側のショルダーポイントS
のトレッド中央点C(クラウンセンター)からの落ち込
み量を規定することにより、ショルダー部のゴムゲージ
を増やすことなく良好な接地形状を得ることができる。
【0017】この半径RAを1.1RCより小さくした
場合、ショルダー部のカーカスラインをゴムゲージが厚
くなるように変更することにより接地形状を良化させる
ことが可能であるが、ショルダー部のゴムゲージが増加
するために耐熱性や耐久性が低下するので好ましくな
い。逆に、半径RAを1.4RCより大きくすると、シ
ョルダー部のトレッド半径RSが大きくなり過ぎるので
良好な接地形状を得られなくなる。
場合、ショルダー部のカーカスラインをゴムゲージが厚
くなるように変更することにより接地形状を良化させる
ことが可能であるが、ショルダー部のゴムゲージが増加
するために耐熱性や耐久性が低下するので好ましくな
い。逆に、半径RAを1.4RCより大きくすると、シ
ョルダー部のトレッド半径RSが大きくなり過ぎるので
良好な接地形状を得られなくなる。
【0018】
【実施例】タイヤサイズを11/70R22.5とし、
図1のタイヤ構造を有する重荷重用空気入りラジアルタ
イヤにおいて、正規空気圧の10%の空気圧を充填した
時におけるセンター部のトレッド半径RC、両ショルダ
ー部のトレッド半径RS、左右両側のショルダーポイン
トSとトレッド中央点Cとを結ぶ円弧の半径RAを表1
のように種々異ならせた従来タイヤ1,2及び本発明タ
イヤ1,2をそれぞれ製作した。
図1のタイヤ構造を有する重荷重用空気入りラジアルタ
イヤにおいて、正規空気圧の10%の空気圧を充填した
時におけるセンター部のトレッド半径RC、両ショルダ
ー部のトレッド半径RS、左右両側のショルダーポイン
トSとトレッド中央点Cとを結ぶ円弧の半径RAを表1
のように種々異ならせた従来タイヤ1,2及び本発明タ
イヤ1,2をそれぞれ製作した。
【0019】なお、リム径RDを572mmとし、正規
空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ断面幅S
Wを279とし、定数K(K=RD/2+SW)を56
5mmとした。また、1/2トレッド展開幅Tを127
mmとし、トレッド半径RCとトレッド半径RSとの接
合点Xのショルダーポイントからの距離tを50mmと
し、両者の比t/Tを約0.40とした。
空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ断面幅S
Wを279とし、定数K(K=RD/2+SW)を56
5mmとした。また、1/2トレッド展開幅Tを127
mmとし、トレッド半径RCとトレッド半径RSとの接
合点Xのショルダーポイントからの距離tを50mmと
し、両者の比t/Tを約0.40とした。
【0020】これら試験タイヤについて、下記方法によ
りセンター部とショルダー部における偏摩耗量を測定
し、その結果を表1に示した。 偏摩耗量の測定方法:各試験タイヤをそれぞれ正規空気
圧700kPaを充填して車両に装着し、舗装路を3万
km走行した後、トレッドのセンター部とショルダー部
に発生した偏摩耗の深さを測定した。
りセンター部とショルダー部における偏摩耗量を測定
し、その結果を表1に示した。 偏摩耗量の測定方法:各試験タイヤをそれぞれ正規空気
圧700kPaを充填して車両に装着し、舗装路を3万
km走行した後、トレッドのセンター部とショルダー部
に発生した偏摩耗の深さを測定した。
【0021】 この表1から明らかなように、本発明タイヤ1,2は、
いずれも従来タイヤ1,2に比べてセンター部及びショ
ルダー部に発生した偏摩耗量が少なかった。
いずれも従来タイヤ1,2に比べてセンター部及びショ
ルダー部に発生した偏摩耗量が少なかった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、リ
ム径RDと正規空気圧の10%の空気圧を充填した時の
タイヤ断面幅SWとから求まる定数KをK=RD/2+
SWと定義したとき、正規空気圧の10%の空気圧を充
填した時のタイヤ子午線断面におけるセンター部のトレ
ッド半径RCを0.8K≦RC≦1.3Kにし、両ショ
ルダー部のトレッド半径RSを0.6RC≦RS≦0.
8RCにして互いに大きさの異なる関係にすると共に、
前記トレッド半径RCと前記トレッド半径RSとの接合
点のショルダーポイントからの距離tの1/2トレッド
展開幅Tに対する比t/Tを0.25〜0.50の範囲
にし、かつ左右両側の前記ショルダーポイントとトレッ
ド中央点とを結ぶ円弧の半径RAを1.1RC≦RA≦
1.4RCの関係にしたことにより、偏平率70%以下
の偏平タイヤであっても、正規空気圧充填時の接地形状
を適正化することができるので、耐偏摩耗性を向上する
ことができる。
ム径RDと正規空気圧の10%の空気圧を充填した時の
タイヤ断面幅SWとから求まる定数KをK=RD/2+
SWと定義したとき、正規空気圧の10%の空気圧を充
填した時のタイヤ子午線断面におけるセンター部のトレ
ッド半径RCを0.8K≦RC≦1.3Kにし、両ショ
ルダー部のトレッド半径RSを0.6RC≦RS≦0.
8RCにして互いに大きさの異なる関係にすると共に、
前記トレッド半径RCと前記トレッド半径RSとの接合
点のショルダーポイントからの距離tの1/2トレッド
展開幅Tに対する比t/Tを0.25〜0.50の範囲
にし、かつ左右両側の前記ショルダーポイントとトレッ
ド中央点とを結ぶ円弧の半径RAを1.1RC≦RA≦
1.4RCの関係にしたことにより、偏平率70%以下
の偏平タイヤであっても、正規空気圧充填時の接地形状
を適正化することができるので、耐偏摩耗性を向上する
ことができる。
【図1】本発明の実施形態からなる重荷重用空気入りラ
ジアルタイヤを例示する子午線断面図である。
ジアルタイヤを例示する子午線断面図である。
【図2】図1のタイヤ及びそのタイヤに組付けるリムの
寸法を示す子午線断面図である。
寸法を示す子午線断面図である。
1 トレッド部 9 主溝 S ショルダーポイント T 1/2トレッド展開幅 t 両トレッド半径の接合点のショルダーポイントから
の距離 RD リム径 SW タイヤ断面幅 RC センター部のトレッド半径 RS ショルダー部のトレッド半径 RA 両ショルダーポイントとトレッド中央点とを結ぶ
円弧の半径
の距離 RD リム径 SW タイヤ断面幅 RC センター部のトレッド半径 RS ショルダー部のトレッド半径 RA 両ショルダーポイントとトレッド中央点とを結ぶ
円弧の半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B60C 11/01 B60C 11/06 B
Claims (2)
- 【請求項1】 偏平率70%以下であって、トレッドに
タイヤ周方向に延びる少なくとも2本の主溝を設けた重
荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、リム径RDと
正規空気圧の10%の空気圧を充填した時のタイヤ断面
幅SWとから求まる定数KをK=RD/2+SWと定義
したとき、正規空気圧の10%の空気圧を充填した時の
タイヤ子午線断面におけるセンター部のトレッド半径R
Cを0.8K≦RC≦1.3Kにし、両ショルダー部の
トレッド半径RSを0.6RC≦RS≦0.8RCにし
て互いに大きさの異なる関係にすると共に、前記トレッ
ド半径RCと前記トレッド半径RSとの接合点のショル
ダーポイントからの距離tの1/2トレッド展開幅Tに
対する比t/Tを0.25〜0.50の範囲にし、かつ
左右両側の前記ショルダーポイントとトレッド中央点と
を結ぶ円弧の半径RAを1.1RC≦RA≦1.4RC
の関係にした重荷重用空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項2】 左右両側の前記接合点の位置にそれぞれ
前記主溝を配置した請求項1に記載の重荷重用空気入り
ラジアルタイヤ。
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