JPH10337827A - 印刷シート - Google Patents

印刷シート

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JPH10337827A
JPH10337827A JP16535597A JP16535597A JPH10337827A JP H10337827 A JPH10337827 A JP H10337827A JP 16535597 A JP16535597 A JP 16535597A JP 16535597 A JP16535597 A JP 16535597A JP H10337827 A JPH10337827 A JP H10337827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyvinyl chloride
weight
parts
sheet
chloride film
Prior art date
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Pending
Application number
JP16535597A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimihiro Fujii
公博 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP16535597A priority Critical patent/JPH10337827A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリ塩化ビニルフィルムの表面に水性インク
が印刷された印刷シートを提供可能とする。 【解決手段】 ポリ塩化ビニルフィルムの片面又は両面
に水性インクからなるインク層を積層してなる印刷シー
トであって、上記ポリ塩化ビニルフィルムは、塩化ビニ
ル樹脂100重量部に、可塑剤がDOP換算で10〜5
0重量部、ポリエチレングリコールビス(2−エチルヘ
キソエート)が0.5〜20重量部配合されてなるもの
である印刷シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ塩化ビニルフ
ィルムに水性インクが印刷された印刷シートに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニルフィルムに意匠性を付与
するために、フィルム表面に印刷を施すことが行われて
いる。このような印刷物は、広告や商品のラベルに使用
されるステッカー、車両や建物に使用されるマーキング
フィルム、医療用絆創膏、プラスター等に広く用いられ
ている。
【0003】このような印刷には、これまで、メチルエ
チルケトン、酢酸エチル、イソプロピルアルコール等の
溶剤を含有する溶剤型インクが使用されてきた。しか
し、最近、環境、衛生面から、有機溶剤の代わりに水を
溶媒とする水性インクが注目されている。
【0004】プラスチックフィルム用水性インクとして
は、例えば、特開平7−26189号公報、特開平7−
102149号公報、特開平7−118312号公報等
に開示されているように、顔料、水性バインダー樹脂、
水及び水混和性溶剤からなるもの等が使用されている。
【0005】しかしながら、軟質ポリ塩化ビニルフィル
ムは、油性の可塑剤を含有するので特に水性インクの濡
れ性が悪く、水性インクの印刷は困難であった。この濡
れ性を改良するために、ポリ塩化ビニルフィルムに、ウ
レタン樹脂等の水の濡れ性がよいポリマーを添加する方
法等が考えられるが、この方法を用いてもインクとフィ
ルムとの間の密着力が弱く、層間で剥離が生じる等の問
題があった。
【0006】また、ポリ塩化ビニルフィルムは、添加さ
れている可塑剤や安定剤が、経時に、フィルム表面にブ
ルーム、ブリードしやすい性質があり、この性質によ
り、更に、水性インクとの密着性が悪くなる問題もあっ
た。
【0007】特開平8−2095号公報には、少なくと
も一方の表面層に、吸水性樹脂5〜95重量%と、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体けん化物及び/又は直鎖状ポ
リエステル系樹脂95〜5重量%とからなる吸水性樹脂
が積層されてなる水性インク印刷用多層基材が開示され
ているが、製造に手間やコストがかかりすぎる等の問題
があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、ポリ塩化ビニルフィルムの表面に水性インクが印刷
された印刷シートを提供可能とすることを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリ塩化ビニ
ルフィルムの片面又は両面に水性インクからなるインク
層を積層してなる印刷シートであって、上記ポリ塩化ビ
ニルフィルムは、塩化ビニル樹脂100重量部に、可塑
剤がDOP換算で10〜50重量部、ポリエチレングリ
コールビス(2−エチルヘキソエート)が0.5〜20
重量部配合されてなるものである印刷シートである。以
下に本発明を詳述する。
【0010】本発明で用いられるポリ塩化ビニルフィル
ムは、塩化ビニル樹脂100重量部に、可塑剤がDOP
換算で10〜50重量部、ポリエチレングリコールビス
(2−エチルヘキソエート)が0.5〜20重量部配合
されてなる。
【0011】上記可塑剤の配合量がDOP換算で10重
量部未満であると、印刷シートが硬くなり、50重量部
を超えると、印刷シートが柔らかくなりすぎ、また、粘
着シートとして使用した場合に凝集力が不足するので、
上記範囲に限定される。
【0012】本発明において、上記DOP換算とは、一
般的な可塑剤であるジオクチルフタレート(DOP)を
用いた場合のジオクチルフタレートの添加量に相当する
量を意味する。上記可塑剤としては特に限定されず、例
えば、ジオクチルフタレート等のフタル酸エステル系可
塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤
等を挙げることができる。
【0013】上記ポリエチレングリコールビス(2−エ
チルヘキソエート)の配合量が0.5重量部未満である
と、水性インクの濡れをよくする効果が発現せず、20
重量部を超えても、それ以上濡れ性をよくする効果が増
すことはないので、上記範囲に限定される。上記ポリエ
チレングリコールビス(2−エチルヘキソエート)とし
ては、具体的には、例えば、高松油脂社製、IG−91
0E等を用いることができる。
【0014】上記ポリ塩化ビニルフィルムには、通常用
いられる添加剤を添加することができ、上記添加剤とし
ては、例えば、高級脂肪酸の金属塩等の安定剤;炭酸カ
ルシウム等の充填剤等を挙げることができる。
【0015】上記ポリ塩化ビニルフィルムは、通常用い
られる成形方法により加工して得ることができ、例え
ば、カレンダー成形、押出成形等を用いることができ
る。上記ポリ塩化ビニルフィルムの厚さは、用途によっ
て適宜選択されるが、通常、50〜200μmである。
【0016】本発明の印刷シートは、上記ポリ塩化ビニ
ルフィルムの片面又は両面に水性インクからなるインク
層を積層してなる。上記水性インクとしては特に限定さ
れず、例えば、アクリル系水性インク、ウレタン系水性
インク等を挙げることができる。上記積層方法としては
特に限定されず、例えば、グラビア印刷、インクジェッ
ト印刷等を用いる方法等を挙げることができる。
【0017】本発明の印刷シートは、プラスター、パッ
プ剤、経皮吸収製剤等の疾患治療用シート;ドレッシン
グテープ、サージカルテープ、絆創膏等の医療用粘着テ
ープ等の医療用シートに好適に用いることができる。ま
た、プロテクトテープ、マスキングテープ、マーキング
フィルム、ステッカー等に好適に用いることができる。
【0018】本発明の印刷シートにおいては、上記ポリ
エチレングリコールビス(2−エチルヘキソエート)
が、水性インクとポリ塩化ビニルフィルムとのいずれに
も相溶性がよく、界面活性剤的な働きをすることによ
り、水性インクのポリ塩化ビニルフィルムへの濡れ性及
び密着性を向上させることができる。また、上記ポリエ
チレングリコールビス(2−エチルヘキソエート)は、
フィルムに添加された可塑剤や安定剤とも相溶性がよ
く、これらがブルーム、ブリードしても水性インクの密
着性を良好にすることができる。
【0019】第二の本発明は、ポリ塩化ビニルフィルム
の片面に水性インクからなるインク層を積層し、上記イ
ンク層が積層されている面と反対側の面に、粘着剤層を
積層してなる粘着シートであって、上記ポリ塩化ビニル
フィルムは、塩化ビニル樹脂100重量部に、可塑剤が
DOP換算で10〜50重量部、ポリエチレングリコー
ルビス(2−エチルヘキソエート)が0.5〜20重量
部配合されてなるものである粘着シートである。
【0020】第二の本発明で用いられるポリ塩化ビニル
フィルム及びインク層は、第一の本発明において説明し
たものと同様のものである。上記粘着剤としては特に限
定されず、例えば、アクリルゴム系粘着剤、天然ゴム系
粘着剤、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重
合体ゴム系粘着剤、スチレン−ブタジエンブロック共重
合体ゴム系粘着剤等を挙げることができる。これらは単
独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
【0021】上記粘着剤層には、可塑剤、粘着付与樹
脂、老化防止剤等を添加してもよい。上記粘着剤層の厚
さは、20〜100μmが好ましい。20μm未満であ
ると、粘着力が弱くなり、100μmを超えると、凝集
力が落ちて、糊残りが発生しやすくなる。
【0022】第二の本発明においては、上記粘着剤層
が、薬物を含有するものであってもよい。上記薬物とし
ては、経皮吸収性薬物であって、吸収後薬理効果を発揮
するものであれば特に限定されず、例えば、局所刺激
剤、抗炎症剤及び鎮痛剤、中枢神経作用剤、利尿剤、血
圧降下剤、冠血管拡張剤、鎮咳去痰剤、抗ヒスタミン
剤、不整脈用剤、強心剤、性ホルモン剤、副腎皮質ホル
モン剤、局所麻酔剤、抗真菌剤等を挙げることができ
る。
【0023】第二の本発明の粘着シートは、プラスタ
ー、パップ剤、経皮吸収製剤等の疾患治療用シート;ド
レッシングテープ、サージカルテープ、絆創膏等の医療
用粘着テープ等の医療用シートに好適に用いることがで
きる。また、プロテクトテープ、マスキングテープ、マ
ーキングフィルム、ステッカー等に好適に用いることが
できる。
【0024】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0025】実施例1及び比較例1〜3 表1に示す配合の組成物を、温度170℃のロールで混
練して0.07mm厚みのフィルムを作製した。このフ
ィルムを、室温で2ヶ月間熟成させた。このフィルムの
表面に、水性インク(大日本インキ化学工業社製、ディ
ックセーフVF 1600赤、アクリル、ウレタン系)
を、グラビアオートプルファーにて、印刷速度30m/
分、印圧5kgf/cm2 で印刷し、印刷シートを得
た。なお、印刷時に表面のゴミを取る程度に、ウエスで
拭き取りを行った。
【0026】水性インクの濡れ性を、以下のように評価
した。結果を表1に示した。 ○:はじきがなく、密着性が良好であった。 △:はじきが若干発生した。 ×:はじきが多く発生した。 ××:はじきが非常に多く、ほとんど印刷することがで
きなかった。
【0027】
【表1】
【0028】表1中、※1は、高松油脂社製、IG−9
10Eを、※2は、大日本インキ化学工業社製、タイフ
ォースPW−16を、※3は、大日本インキ化学工業社
製、ファインディックA−224Sをそれぞれ用いた。
実施例1及び比較例1〜3の印刷シートの表面状態を図
1〜図4に示した。なお、図中、120は、版がヘリオ
階調版120線であることを表す。
【0029】実施例2 ポリ塩化ビニルフィルム(重合度=1300)100重
量部、ジオクチルフタレート20重量部及びポリエチレ
ングリコールビス(2−エチルヘキソエート)(高松油
脂社製、IG−910E)5重量部からなる組成物を、
温度170℃のロールで混練して0.08mm厚みのフ
ィルムを作製した。このフィルムの表面に、水性インク
ジェット印刷を行い、印刷シートを得た。得られた印刷
シートは、全面に印刷されて抜けがなく、表面状態は良
好であった。
【0030】
【発明の効果】本発明の印刷シートは、上述の通りであ
るので、水性インクとポリ塩化ビニルフィルムとの濡れ
性及び密着性が良好であり、表面状態が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における印刷シートの表面状態を表す
図である。
【図2】比較例1における印刷シートの表面状態を表す
図である。
【図3】比較例2における印刷シートの表面状態を表す
図である。
【図4】比較例3における印刷シートの表面状態を表す
図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ塩化ビニルフィルムの片面又は両面
    に水性インクからなるインク層を積層してなる印刷シー
    トであって、前記ポリ塩化ビニルフィルムは、塩化ビニ
    ル樹脂100重量部に、可塑剤がDOP換算で10〜5
    0重量部、ポリエチレングリコールビス(2−エチルヘ
    キソエート)が0.5〜20重量部配合されてなるもの
    であることを特徴とする印刷シート。
  2. 【請求項2】 ポリ塩化ビニルフィルムの片面に水性イ
    ンクからなるインク層を積層し、前記インク層が積層さ
    れている面と反対側の面に、粘着剤層を積層してなる粘
    着シートであって、前記ポリ塩化ビニルフィルムは、塩
    化ビニル樹脂100重量部に、可塑剤がDOP換算で1
    0〜50重量部、ポリエチレングリコールビス(2−エ
    チルヘキソエート)が0.5〜20重量部配合されてな
    るものであることを特徴とする粘着シート。
JP16535597A 1997-06-05 1997-06-05 印刷シート Pending JPH10337827A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003105282A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Kyowa Ltd シート状またはロール巻き状の紙粘着材
JP2009179788A (ja) * 2008-02-01 2009-08-13 Dainippon Printing Co Ltd サインフィルム

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RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20040310

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